JP2014234233A - 連続移送される袋の袋口開口装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移送経路に沿って連続的に等速かつ等間隔で移送される各袋の袋口の両面を対向する一対の吸盤で吸着し、続いて吸盤を離間させて前記袋口を開口する袋口開口装置を改良し、吸盤が袋に吸着した後の袋口開口プロセスにおいて、袋の移送方向への吸盤の移動速度と袋の移送速度の速度差を小さくする袋口開口装置を提供する。【解決手段】吸盤16,17を、移送経路を挟んで略対称的な楕円形の軌道に沿って互いに逆方向に連続回転させ、吸盤16,17が軌道上を一回転する時間を袋20が袋間距離を移送される時間と一致させる。前記軌道はいずれも長軸が移送経路に対しほぼ同角度で傾斜して前方側ほど前記移送経路から離れるように設定する。【選択図】図3

Description

本発明は、移送経路に沿って連続的に等速で移送される袋の袋口の両面を、移送経路を挟んで対向配置した一対の吸着部材で吸着し、続いて吸着部材を離間させて前記袋口を開口する袋口開口装置に関する。
特許文献1に記載された袋口開口装置は、図11に示すように、袋(図示せず)の移送経路1を挟んで対向配置した一対の吸盤2,3を、それぞれ円軌道4,5に沿って互いに逆方向(円軌道4,5上の矢印参照)に、袋の移送速度(袋の移送方向は移送経路1上の矢印参照)と同速で連続回転させている。吸盤2,3が円軌道4,5上を一回転する時間は、袋が前記移送経路に沿って袋間距離(1ピッチ)を移送される時間と一致させ又はその整数倍に設定されている。吸盤2,3は、円軌道4,5上を連続回転する間、吸着面を常に正面(移送経路1側)に向け、かつ移送経路1を挟んで互いにほぼ対称的な位置を保っている。
特許文献1に記載された袋口開口装置は、それまでの袋口開口装置に比べて構造を簡略化及びコンパクト化でき、振動や騒音が小さく、かつ高速化が可能という利点がある。
特開2002−255119号公報
特許文献1に記載された袋口開口装置において、吸盤2,3はそれぞれ円軌道4,5上を袋の移送速度(一定速度)と同速で互いに逆方向に連続回転し、円軌道4,5上で互いに最接近したとき、移送経路1上を移送される袋の両面を吸着する。袋面を吸着後、吸盤2,3は、袋の移送に伴って互いに離間し(移送経路1から離れ)ながら、袋の移送方向に移動する。
吸盤2,3は円軌道4,5上を等速で移動し、吸盤2,3が互いに再接近した位置Pにおいて、吸盤2,3の移動方向は袋の移送方向と一致する。従って、位置Pでの吸盤2,3の移送方向への移動速度は、袋の移送速度と等しい。しかし、吸盤2,3は円軌道4,5上を移動するため、その後は、吸盤2,3の前記移送方向への移動速度は小さくなる。なお、袋の移送速度(吸盤2,3の円軌道4,5上での移動速度)をVとしたとき、吸盤2,3が最接近した位置Pから角度θだけ円軌道上を移動したときの吸盤2,3の前記移送方向への移動速度Vは、V=Vcosθとなる。
袋の移送速度Vは一定であるが、吸盤2,3の前記移送方向への移動速度Vは、円軌道4,5上を回転するにつれて小さくなる。吸盤2,3は位置P(θ=0°)で袋を吸着後、時間経過とともに袋の移送速度Vと吸盤2,3の前記移送方向への移動速度Vの差(V−V)が大きくなり、吸盤2,3が袋から遅れることになる。
特許文献1の段落0013には、袋の柔軟性が、袋の移送速度Vと吸盤2,3の移送方向への移動速度Vの差(V−V)を吸収するため、この速度差によって特に支障は生じないと記載されている。しかし、特許文献1の上記記載は、幅寸法が比較的小さい袋を前提とした記載である。幅寸法が比較的小さい袋の場合、袋口を開き終わるまでの吸盤2,3の離間距離Dが小さく、円軌道4,5上の位置Pからの移動角度θも小さくて済む。このため、前記速度差はそれほど大きくならず、袋の柔軟性により前記速度差を吸収できる。
一方、幅寸法が比較的大きい袋の場合、袋口を開き終わるまでの吸盤2,3の離間距離Dを大きくする必要があり、前記円軌道4,5の半径が変わらないとすれば、当然袋口を開き終わるまでの吸盤2,3の移動角度θを大きくする必要がある。吸盤2,3の移動角度θが大きくなると、吸盤2,3の前記移送方向への移動速度Vが加速度的に小さくなり、袋の移送速度Vと吸盤2,3の前記移送方向への移動速度Vの速度差(V−V)が大きくなる。このため、前記移送方向における吸盤2,3と袋の位置ずれが、袋の柔軟性で吸収できないほど大きくなり、開口途中で袋から吸盤2,3が外れ、開口ミスが生じる可能性がある。また、仮に袋から吸盤2,3が外れない場合でも、開口途中で袋に前記移送方向とは逆方向の力が作用するため、グリッパーから袋が外れたり、正規の把持位置から袋がずれたり、あるいは袋の開口形状がいびつになるという問題が生じる可能性がある。
なお、上記袋口開口装置において、円軌道4,5の半径を大きく設定することができれば、袋口を開き終わるまでの吸盤2,3の移動角度θが小さくても、吸盤2,3の離間距離Dを大きくすることができ、幅寸法が比較的大きい袋の袋口を開口する場合でも、袋の移送速度Vと吸盤2,3の前記移送方向への移動速度Vの速度差が余り大きくならず、この速度差を袋の柔軟性により吸収することができる。しかし、上記袋口開口装置では、吸盤2,3の円軌道4,5上における回転速度を袋の移送速度に一致させ、かつ吸盤2,3が円軌道4,5上を一回転する時間を袋が袋間距離(1ピッチ)を移送される時間と一致させ又はその整数倍に設定している。このため、円軌道4,5の半径は必然的に一定値に定まる。いいかえれば、上記袋口開口装置において、円軌道4,5の半径を、袋の幅寸法に対応して変更することは事実上困難である。
本発明は、特許文献1に記載された袋口開口装置の上記問題点に鑑みてなされたもので、袋の幅寸法に関わらず、より確実に安定して袋口の開口が行える袋口開口装置を提供することを目的とする。
本発明に係る袋口開口装置は、移送経路に沿って連続的に等速かつ等間隔で移送される各袋の袋口の両面を対向する一対の吸着部材(吸盤)で吸着し、続いて吸着部材を離間させて前記袋口を開口するもので、前記一対の吸着部材はそれぞれ前記移送経路に対しほぼ平行かつ袋面に対しほぼ垂直な面内で、吸着面を常に正面(移送経路側)に向けた状態で略楕円形の軌道上を互いに逆方向に連続回転し、前記軌道はいずれも長軸が前記移送経路に対しほぼ同角度で傾斜して前方側ほど前記移送経路から離れ、かつ各吸着部材が1回転する時間が袋が袋間距離を移送される時間の整数倍に設定されている。いうまでもないが、各吸着部材の回転方向は袋の移送方向に逆らう方向ではあり得ない。
本発明でいう略楕円形とは、幾何学で定義される楕円形のほか、楕円形に近似する形状、例えば長円形(2つの半円を2本の直線で結んだ形状)、小判形、あるいは楕円形を長軸又は短軸方向につぶした形状などを含む。
前記一対の吸着部材は、例えば、それぞれ略楕円形の軌道に沿って並進運動(translational motion)をする回転伝達部材に取り付けられている。並進運動を行う回転伝達部材は常に同じ方向を向き、この回転伝達部材に取り付けられた一対の吸着部材の運動も当然並進運動であり、該吸着部材の吸着面は前記軌道上を回転するあいだ常に同じ方向(正面)を向いている。
各回転伝達部材に前記並進運動を行わせる機構は、例えば、共通の駆動源に連結され同方向に定速で回転する2つの第1回転軸と、各第1回転軸にそれぞれ固定された第1回転レバーと、各第1回転軸に対して等距離かつ同方向に偏心した位置において各第1回転レバーに回転自在に軸支され、かつ前記第1回転軸の回転の向きとは逆向きに定速で自転する第2回転軸と、各第2回転軸に固定された第2回転レバーと、各第2回転軸に対して等距離かつ同方向に偏心した位置において各第2回転レバーに取り付けられた支持軸を備え、前記回転伝達部材がこの支持軸に連結されて並進運動を行う。
各第2回転軸を同方向に定速で自転させる駆動機構は、各第1回転軸の軸線上に中心を有する固定された太陽歯車と、各第1回転レバーに回転自在に軸支され、各太陽歯車にかみ合う遊星歯車と、各第2回転軸に固定され、各遊星歯車にかみ合う従動歯車からなる。この場合、前記太陽歯車と従動歯車のギヤ比を2:1とする。一方、このような遊星歯車機構に代えて、サーボモータ等の他の駆動源を例えば各第1回転レバーに設置し、各第2回転軸を自転させることもできる。
特許文献1の袋口開口装置と同じく、必要に応じて吸着部材の対を複数組、それぞれ袋間距離と同じ間隔で袋の移送方向に沿って設置することもできる。吸着部材が袋の搬送経路に沿って一対だけ設置されている場合、吸着部材が1回転する時間は袋が袋間距離を移送される時間に等しく設定されるが、複数組設定されている場合、各吸着部材が1回転する時間は袋が袋間距離を移送される時間にその組の数を乗じた時間に設定される。このとき吸着部材の略楕円軌道の周長を同じ倍率で大きく設定するとよい。
この袋口開口装置は、主としてグリッパーで袋の両縁を把持して吊り下げ又はリテーナに保持するなどにより袋口を上に向け垂直状態で袋の幅方向に水平移送する場合に適用されるが、そのほか、袋を縦方向に移送する場合、あるいは袋を水平状態にして幅方向又は縦方向に移送する場合など、袋を袋面に沿って幅方向又は縦方向に移送するタイプ一般に適用することができる。また、この袋口開口装置は、袋が直線的に移送される場合だけでなく、例えば回転テーブルの周囲に多数設置されたグリッパーに把持され比較的大きい径の円軌道に沿って移送される場合などにも適用することができる。その場合、吸着部材の略楕円軌道の設定は、例えば、該略楕円軌道が移送経路に到達した地点(吸着地点)における移送経路の接線方向を移送方向とみなして設定するとよい。
本発明に係る袋口開口装置によれば、一対の吸着部材が回転する軌道を円形から略楕円形へ変更し、その長軸を袋の移送経路に対し前方側ほど離れるように傾斜させたことにより、一対の吸着部材が袋を吸着した後の開口過程で、軌道が円形である場合に比べ、袋の移送速度と吸着部材の袋の移送方向への移動速度の速度差が大きくなるのを防止することができる。このため、幅寸法が比較的大きい袋を開口する場合に、特許文献1の袋口開口装置と比べて、より確実に安定して袋口の開口が行えるようになる。また、本発明に係る袋口開口装置は、特許文献1の袋口開口装置と同じく、装置の構造を簡略化及びコンパクト化でき、振動や騒音が少なく、かつ高速化が可能である。
本発明に係る袋口開口装置が適用される連続移送式袋詰め包装機の一例を示す斜視図である。 本発明に係る袋口開口装置の吸着部材(吸盤)が回転する軌道と、特許文献1に記載された袋口開口装置の吸盤が回転する軌道を比較した概念図である。 本発明に係る袋口開口装置の吸盤の作動を説明する概念図である。 その袋口開口装置の吸盤により行われる袋口開口工程を時系列的に説明する概念図である。 本発明に係る袋口開口装置の斜視図である。 その要部斜視図である。 同じく要部斜視図である。 その袋口開口装置の構造を説明する概念的な平面図である。 その袋口開口装置の吸盤が回転する軌道を説明する概念的な平面図である。 その袋口開口装置の吸盤を回転させるクランク機構の作動を時系列的に説明する概念的な平面図である。 特許文献1に記載された袋口開口装置の吸盤が回転する軌道を説明する概念図である。
以下、図1〜図10を参照して、本発明に係る袋口開口装置について説明する。
まず、本発明に係る袋口開口装置が適用される連続移送式袋詰め包装機を図1に示す。
図1に示す連続移送式袋詰め包装機は、両端の円弧部と両側の直線部からなるレーストラック形の環状軌道に沿って移動する無端チェーン11と、無端チェーン11の長さ方向に沿って等間隔に設置され無端チェーン11と共に、同じくレーストラック形の環状軌道に沿って移動する多数組のグリッパー12(一対で一組)を備える。グリッパー12の環状軌道に沿って、袋供給装置13、印字装置14、印字検査装置15、袋口開口装置(吸盤16,17のみ示す)、充填装置18、シール装置19、空袋放出装置(図示せず)、及び製品袋排出装置(図示せず)等が配置されている。グリッパー12が環状軌道に沿って回転移動する過程で、袋供給装置13によるグリッパー12への袋20の供給とグリッパー12による袋両縁の把持、印字装置14による袋面への製造日時の印字、印字検査装置15による印字検査、袋口開口装置(吸盤16,17)による袋口の開口、充填装置18による袋20への被包装物の充填、シール装置19による袋口のシール(冷却を含む)、及び製品袋排出装置による製品袋20Aの排出等の諸操作が行われる。
無端チェーン11とグリッパー12、及び無端チェーン11を移動させる機構は、特開2002−302227号公報及び特開2009−161230号公報に記載されたものと同じである。無端チェーン11は、多数のリンクが連結軸を介して無端状に連結したもので、各リンクの外側にグリッパー12が1組(一対)ずつ設けられている。グリッパー12は、無端チェーン11に沿って等間隔で設置され、無端チェーン11の移動に伴い、レーストラック形の環状軌道に沿って水平面内で連続的に等速回転し(図1において平面視右回り)、グリッパー12に把持された袋20は、レーストラック形の移送経路に沿って水平面内で連続的に等速かつ等間隔で移送される。
袋供給装置13は、特開2002−308223号公報及び特開2009−161230号公報に記載された空袋供給装置と同じである。コンベアマガジン式給袋装置13aと組み合わされ、同時に4個の袋20を4組のグリッパー12に1個ずつ供給する。
印字装置14及び印字検査装置15は周知のものである。
袋口開口装置(図1に吸盤16,17のみ示す)については後述する。
充填装置18は、等角度間隔で配置されて円軌道に沿って等速回転し、かつ所定のタイミングで昇降する多数の昇降式ホッパー21を有する。各昇降式ホッパー21に対応して、計量ホッパー22及び計量ボックス23が等角度間隔で設置され、昇降式ホッパー21とともに円軌道に沿って等速回転する。各計量ホッパー22の下端には、計量ホッパー22の下端開口を開閉するシャッター(図示せず)が設置されている。計量ボックス23内に、計量ホッパー22に供給された被包装物の重量を測定する図示しない重量検出器(例えばロードセル式)が設置されている。昇降式ホッパー21の円軌道の半分は、グリッパー12に把持された袋20の移送経路(半円部分)と上下に重なっている。昇降式ホッパー21の回転速度はグリッパー12の移動速度と一致し、昇降式ホッパー21は、グリッパー12に把持された袋20の移送経路(半円部分)の直上で、該袋20の移送に同調して回転移動する。
充填装置18において、所定のタイミングで図示しない供給手段から計量ホッパー22内に被包装物が供給されると、被包装物の重量が計量ボックス23内の重量検出器で測定される。続いて昇降式ホッパー21が下降して、その下端部が袋20内に挿入され、計量ホッパー22の前記シャッターが開き、前記被包装物が昇降式ホッパー21内を通って落下し、袋20内に充填される。昇降式ホッパー21の下端部が袋20内に挿入されてから、被包装物が袋20内へ充填されるまでの操作は、昇降式ホッパー21が袋20の移送に同調して回転移動する間に行われる。
シール装置19は、充填後の袋20の袋口をシールバーで挟んで熱シールする第1シール装置19a,19a(下流側の第1シール装置19aのシールバーのみ示す)、第2シール装置19b,19b(両方のシールバーのみ示す)、及びシール部を冷却バーで挟んで冷却するシール部冷却装置19c,19c(両方の冷却バーのみ示す)からなり、これらはいずれも特開2001−72004号公報に記載されたシール装置と同様に、所定距離をグリッパー12と等速で追従移動し、その間にシールバー又は冷却バーが袋20の袋口を挟んだ後離れ、次いで元の位置に復帰するという動作を行う。この例では、第1シール装置19a,19aにより同時に2つの袋が熱シールされ、それらは続いて第2シール装置19b,19bにより同時に熱シール(2度目)され、さらに冷却シール装置19c,19cにより同時に冷却される。
前記製品袋排出装置は、特開2002−302227号公報及び特開2009−161230号公報に記載された開閉装置(開閉部材及びその駆動機構等からなる)と同じで、所定位置にきたグリッパー12の把持部を開き、製品袋20Aをシュート(図示せず)上に落下させ、搬出コンベア(図示せず)により搬出する。なお、このような開閉装置は、袋供給装置13の箇所にも配置され、袋20をグリッパー12に供給するとき該グリッパー12の把持部を開く(4組のグリッパー12に対して同時に作動する)。
前記空袋放出装置(図示せず)は、特開2009−161230号公報に記載された不良袋排出装置と同じで、前記製品袋排出装置のやや上流側に配置される。機能的には前記製品袋排出装置と同等であり、グリッパー12の把持部を開き、空の袋20を落下させる。
続いて本発明に係る袋口開口装置について、図2〜4の概念図を参照して説明する。
この袋口開口装置が適用される連続移送式袋詰め包装機では、図1に示すように、多数の袋20がその両縁をグリッパー12に把持されて垂直に吊り下げられ、レーストラック形の移送経路上を連続的に一定速度でかつ等間隔で移送される。袋口開口装置は、前記移送経路のうち直線領域を移送される袋20の袋口を開口する。
まず、図2を参照して、本発明に係る袋口開口装置と特許文献1に記載された従来の袋口開口装置の相違点を簡潔に説明する。
袋口開口装置は一対の吸盤(吸着部材)16,17を有し、図2に示すように、吸盤16,17は水平面内で吸着面を常に正面に向けた状態で楕円形の軌道24,25上を互いに逆方向に等速(速度V)で連続回転する。この例では、吸盤16,17の軌道24,25は、移送経路1を挟んで対称的に設定され、長軸26,27が前方側ほど移送経路1から離れるように移送経路1に対し同角度で傾斜している。また、軌道24,25上を移動する吸盤16,17は、移送経路1を挟んで常に対称位置を保つものとする。移送経路1上を移送される袋20(図2には図示せず)の移送速度はVである。
図2に重ねて描いた吸盤2,3の円軌道4,5(図11参照)は、楕円形の軌道24,25と同じ周長を有し、移送経路1を挟んで対称的に設定されている。吸盤2,3は水平面内で吸着面を常に正面に向けた状態で円軌道4,5上を互いに逆方向に等速(速度V)で連続回転する。また、軌道4,5上を移動する吸盤2,3は、移送経路1を挟んで常に対称位置を保つものとする。
図2に示すように、袋の移送方向への吸盤2,3の移動速度をV(移動速度Vの袋の移送方向成分)とし、袋の移送方向への吸盤16,17の移動速度をU(移動速度Vの袋の移送方向成分)としたとき、吸盤2,3及び吸盤16,17がそれぞれ移送経路1に最接近した位置(袋を吸着する位置)Pにおいて、V=U=Vである。一方、吸盤2,3及び吸盤16,17が袋を吸着後、円軌道4,5及び軌道24,25上を移動して互いに離間すると(離間距離:D)、明らかにU>Vである。そして、離間距離Dが大きくなるほど、移動速度Uと移動速度Vの差が大きくなる(U≫V)。言い換えれば、袋の開口プロセスにおいて、袋の移送方向への吸盤16,17の移動速度Uは、袋の移送方向への吸盤16,17の移動速度Vに比べ、袋の移送速度Vとの速度差がより小さく保たれ(V−U<V−V)、その結果、袋の移送方向における吸盤16,17と袋の位置ずれがより小さく保たれる。従って、袋の幅寸法が比較的大きく、袋口の開口のため吸盤16,17の離間距離Dを大きくとる必要がある場合でも、袋に対する吸盤16,17の前記移送方向への追従性がよく、安定した袋口の開口が行える。
続いて、図3,4を参照して、上記袋口開口装置による開口工程をより詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、この袋口開口装置が適用される連続移送式袋詰め包装機では、多数の袋20がその両縁をグリッパー12に把持されて垂直に吊り下げられ、移送経路1(図2参照)上を連続的に一定速度でかつ等間隔で移送されている(移送方向を矢印で示す)。袋口開口装置の一部である一対の吸着部材(吸盤16,17)が、袋20の移送経路1の両側に設置される。
吸盤16,17はその吸着面を常に正面に水平に向け袋面に対向させた状態で、水平面内で楕円形の軌道24,25上を互いに逆方向に回転している。吸盤16,17のこの運動は並進運動である。この例では、楕円形の軌道24,25は、移送経路1を挟んで対称的に設定され、長軸26,27(図2参照)が前方側ほど移送経路1から離れるように移送経路1に対し同角度で傾斜している。各吸盤16,17は定速でかつ袋20の移送速度Vと同速で軌道24,25上を回転し、かつ袋20の移送経路1からみて互いに対称位置を保って回転する。また、吸盤16,17が1回転する時間は袋20が袋間距離s(1ピッチ)を移送される時間に等しく設定され、吸盤16,17の軌道24,25の周長は袋間距離sに等しく設定されている。さらに、吸盤16,17の回転と袋20の移送のタイミングは、吸盤16,17が袋20の移送経路1に到達(互いに最も接近)したとき、袋20の袋口の略中央部に当接して吸着するように設定されている。
図4の(a)〜(l)は、開口工程における吸盤16,17の動きの1サイクル(1回転)と袋20の移送の関係を示すもので、各図を簡単に説明すると次のようになる。
(a〜d)吸盤16,17が最も離れた位置から袋20の移送経路1に向けて回転しながら接近を始め、一方、開口前の袋20が所定の吸着位置に向け直線的に接近しつつある。
(e〜f)吸盤16,17が袋20の袋口に接近し、真空吸引が開始される。
(g)吸盤16,17が袋20の移送経路1に到達し、袋20の袋口に両面から吸着面を弾性的に押し付け、吸着する。このとき、袋20の移送方向への吸盤16,17の移動速度は袋20の移送速度Vに等しい。
(h〜i)吸盤16,17が袋口を吸着したまま離間を始め、その結果、袋20の袋口は開口する(袋20a)。吸盤16,17の袋20の移送方向への移動速度は回転につれて徐々に小さくなるが、円軌道上を回転する従来の吸盤2,3(図2参照)に比べると、同じ離間距離であれば袋20の移送速度Vとの差が小さく、略同速に保つことができ、一定速度Vで移送される袋20への追従性が優れている。なお、仮にこの吸盤16,17の対を複数組設定する場合、楕円形の軌道24,25の周長が比例的に大きく設定されるため、速度差がより小さくなる。
(j)吸盤16,17の真空吸引が止まり、吸着面が袋1の袋口から離れる。
(k〜l)吸盤16、17がさらに離間し、1サイクルが終る。
次に、図5〜10を参照して、本発明に係る好ましい袋口開口装置の具体的構造について説明する。図5〜10において、図1〜4に示す袋口開口装置と実質的に同じ部位には同じ参照番号を付与している。
まず、図5〜7に示すように、吸盤16,17は開口アーム31,32の先端に固定され、該開口アーム31,32及び取付ホルダー33,34を介してプレート状の回転伝達部材35,36に取り付けられている。開口アーム31,32は中空パイプ状とされ、その先端に吸盤16,17が固定され、後端に図示しない真空配管が接続され、該真空配管がフィルタ、切換弁等を介して真空源に連通している。取付ホルダー33,34は回転伝達部材35,36の前端に固定されたもので、そこに開口アーム31,32の後端部が固定される。
図示しない機台フレームに駆動軸37と4つの第1回転軸38〜41が回転自在に鉛直に支持され、駆動軸37に駆動歯車42が固定され、第1回転軸38〜41に連結歯車43〜46が固定されている。連結歯車43〜46は歯数が同じで、そのうち連結歯車43,44が駆動歯車42にかみ合い、かつ連結歯車45が連結歯車43とかみ合い、連結歯車46が連結歯車44とかみ合っている。駆動軸37は図示しない駆動源に連結されて定速で回転し、連結歯車43〜46を介して、第1回転軸38〜41が同時に定速で回転する。
第1回転軸38〜41の上端付近に第1回転レバー47〜50が固定され、第1回転軸38〜41の回転に伴い、水平面内で定速で回転する。第1回転レバー47(第1回転レバー48〜50も同じ構造)は、図7に示すように、上下の板状部材47a,47bとこれらを連結する連結部材47cからなり、全体として枠状をなす。第1回転レバー47〜50の上下の板状部材に、第2回転軸51〜54が鉛直に回転自在に支持されている。上記第1回転軸38〜41(クランクジャーナル相当)、第1回転レバー47〜50(クランクアーム相当)及び第2回転軸51〜54(クランクピン相当)が、それぞれ一種のクランク機構(第1クランク機構55〜58)を構成している。第1クランク機構55,56において、第2回転軸51,52は、第1回転軸38,39に対して等距離かつ同方向に偏心した位置に取り付けられている。また、第1クランク機構57,58において、第2回転軸53,54は、第1回転軸40,41に対して等距離かつ同方向に偏心した位置に取り付けられている。
第2回転軸51〜54は第1回転レバー47〜50の上に突出し、上端に第2回転レバー59〜62(第2回転レバー60については図8参照)が固定され、第2回転レバー59〜62に支持軸63〜66が回転自在に支持されている。上記第2回転軸51〜54(クランクジャーナル相当)、第2回転レバー59〜62(クランクアーム相当)及び支持軸63〜66(クランクピン相当)が一種のクランク機構(第2クランク機構67〜70)を構成している。第2クランク機構67,68において、支持軸63,64は、第2回転軸51,52に対して等距離かつ同方向に偏心した位置に取り付けられている。また、第2クランク機構69,70において、支持軸65,66は、第2回転軸53,54に対して等距離かつ同方向に偏心した位置に取り付けられている。支持軸63,64の上端に回転伝達部材35が固定され、支持軸65,66の上端に回転伝達部材36が固定されている。
第1回転軸38〜41はいずれも中空であり、その中空内部にそれぞれ太陽歯車軸(図6,7に太陽歯車軸71のみ示す)が設置されている。太陽歯車軸は、下端が連結歯車43〜46の中心を貫通して図示しない機台フレームに固定され、上端が第1回転レバー47〜50の枠内に突出し、上端に太陽歯車(図5〜7に太陽歯車72〜74のみ示す)が固定されている。この太陽歯車の中心は第1回転軸38〜41の軸線に一致する。
第1回転レバー47〜50の枠内に、各太陽歯車にかみ合う遊星歯車(図5〜7に遊星歯車75,76のみ示す)が回転自在に軸支されている。一方、第2回転軸51〜54に従動歯車(図5〜7に従動歯車78〜80のみ示す)が固定され、この従動歯車が前記遊星歯車にかみ合っている。
上記太陽歯車、遊星歯車及び従動歯車は、第2回転軸51〜54を回転させる駆動機構である。この例では、太陽歯車、遊星歯車及び従動歯車のギヤ比は、2:1:1に設定されている。ただし、遊星歯車は実質的にアイドルギアであるので、太陽歯車と遊星歯車のギア比は2:1である必要はない。
上記袋口開口装置において、駆動歯車42が回転すると、連結歯車43〜46を介して第1回転軸38〜41が回転し、第1回転レバー47〜50が回転する。これにより、第1クランク機構55〜58において、第2回転軸51〜54が第1回転軸38〜41の周囲を回転する。一方、第1回転レバー47〜50が回転すると、前記太陽歯車の周囲を前記遊星歯車及び従動歯車が回転(公転)しながら自転し、さらに第2回転軸51〜54が第1回転軸38〜41の周囲を回転(公転)しながら自転し、第2回転レバー59〜62が回転する。これにより、第2クランク機構67〜70において、支持軸63〜66が第2回転軸51〜54の周囲を回転する。
第1クランク機構55〜58において、第1回転軸38〜41(及び第1回転レバー47〜50)が1回転する間に、第2回転軸51〜54は第1回転レバー47〜50上で2回転(自転)する。従って、第2回転軸51〜54と共に回転する第2回転レバー59〜62は、第1回転レバー47〜50が1回転する間に、該第1回転レバー47〜50に対し相対的に2回転する。そして、第2回転レバー59〜62の回転方向は、第1回転レバー47〜50の回転方向とは逆であるから、結局、第2回転レバー59〜62は、絶対的な意味でいえば、第1回転レバー47〜50が1回転する間に、第1回転レバー47〜50とは逆に1回転する。図10に、第1回転レバー47〜50(第1回転レバー47,49のみ示す)と第2回転レバー59〜62(第2回転レバー59,61のみ示す)の位置関係が、右から左に時系列的に示されている。第1回転レバー47が90°右回転する間に、第2回転レバー59は絶対的な意味で90°左回転し、かつ第1回転レバー47に対し相対的に180°左回転している(第1回転レバー48と第2回転レバー60の関係も同じ)。また、第1回転レバー49が90°左回転する間に、第2回転レバー61は絶対的な意味で90°右回転し、かつ第1回転レバー49に対し相対的に180°右回転している(第1回転レバー50と第2回転レバー62の関係も同じ)。
次に、図8〜10を参照して、図5〜7に示す袋口開口装置において吸盤16,17が回転する軌道について説明する。
この袋口開口装置は、図8に示すように、第1回転軸38,39が袋20の移送経路1に対し垂直なライン上に並び、同じく第1回転軸40,41が袋20の移送経路1に対し垂直なライン上に並んでいる。第1クランク機構55,56において、第2回転軸51,52は、第1回転軸38,39に対して等距離かつ同方向に偏心した位置に設置され、第2クランク機構67,68において、支持軸63,64は、第2回転軸51,52に対して等距離かつ同方向に偏心した位置に設置されている。また、第1クランク機構57,58において、第2回転軸53,54は、第1回転軸40,41に対して等距離かつ同方向に偏心した位置に設置され、第2クランク機構69,70において、支持軸65,66は、第2回転軸53,54に対して等距離かつ同方向に偏心した位置に設置されている。
この袋口開口装置では、第1回転軸38と第2回転軸51の距離d(第1回転軸39と第2回転軸52の距離も同じ)が、第1回転軸40と第2回転軸53の距離d(第1回転軸41と第2回転軸54の距離も同じ)よりやや短く、第2回転軸51と支持軸63の距離d(第2回転軸52と支持軸64の距離も同じ)が、第2回転軸53と支持軸65の距離d(第2回転軸54と支持軸66の距離も同じ)よりやや短く設定されている。
なお、第1回転軸38,39と第1回転軸40,41の回転方向は互いに逆方向であり、第2回転軸51,52と第2回転軸53,54の回転方向は互いに逆方向である。
第1回転軸38,39と支持軸63,64は、平行リンク機構の4つの関節部とみなすことができ、該平行リンク機構のリンクの1つに相当する回転伝達部材35は、袋20の移送経路1に対し常に垂直に向いた状態で、水平面内で回転する。また、第1回転軸40,41と支持軸65,66も、別の平行リンク機構の4つの関節部とみなすことができ、該平行リンク機構のリンクの1つに相当する回転伝達部材36は、袋20の移送経路1に対し常に垂直に向いた状態で、水平面内で回転する。回転伝達部材35,36の回転の方向は互いに逆である。回転伝達部材35,36のこの回転は並進運動であり、吸盤16,17は吸着面を常に正面に向け袋面に対向させた状態で、回転伝達部材35,36の回転に伴い互いに逆向きに回転する。
図10(a)(1)に示すように、第1クランク機構55の第1回転軸38と第2回転軸51が移送経路1(図8参照)に垂直なライン上に並び、かつ第2回転軸51が移送経路1に最も接近したとき、第2クランク機構67の第2回転軸51と支持軸63が移送経路1に平行なライン上に並び、かつ支持軸63が第2回転軸51の後方側(袋の移送方向に対し後方側)に位置する。この関係は、第1クランク機構56及び第2クランク機構68についても同様である。
一方、第1クランク機構57,58及び第2クランク機構69,70については、第1回転軸40,41及び第2回転軸53,54の回転方向が、第1回転軸38,39及び第2回転軸51,52とは逆である。また、図10(b)(1)に示すように、第1クランク機構57の第1回転軸40と第2回転軸53が移送経路1に垂直なライン上に並び、かつ第2回転軸53が移送経路1から最も遠ざかったとき、第2クランク機構69の第2回転軸53と支持軸65が移送経路1に平行なライン上に並び、かつ支持軸65が第2回転軸53の後方側に位置するように設定されている。この関係は、第1クランク機構58及び第2クランク機構70についても同様である。
図10(a)(1)〜(7),(b)(1)〜(7)に示すように、第1クランク機構55,57において、第1回転軸38,40が回転し、第2回転軸51,53が第1回転軸38,40を中心として袋20の移送方向の前方側に回転(第1回転軸38,40の周囲を公転)し、第2クランク機構67,69において、第2回転軸51,53が第1回転軸38,40とは逆方向に自転して、支持軸63,65が第2回転軸51,53を中心として袋20の移送方向の前方側に回転する。支持軸63の回転軌跡は、第1クランク機構55と第2クランク機構67の運動が合成されたものとなり、支持軸65の回転軌跡は、第1クランク機構57と第2クランク機構69の運動が合成されたものとなる。図10に描いた+印は、第1回転軸38,40が1/4回転する間の支持軸63,65の回転軌跡を、一定時間ごとに示すものである。
第1回転軸38〜41が1回転すると、その間の支持軸63〜66の回転軌跡は略楕円形となる。これにより、支持軸63,64に連結された回転伝達部材35及び支持軸65,66に連結された回転伝達部材36は、略楕円形の移動軌跡に沿って並進運動を行う。その結果、図9に示すように、吸盤16は略楕円形の軌道81(支持軸63の移動軌跡と平面視形状が同じ)上を連続回転し、吸盤17は略楕円形の軌道82(支持軸65の移動軌跡と平面視形状が同じ)上を、吸盤16と互いに略対称位置を保ちながら連続回転する。略楕円形の軌道81,82を描いた+印は、それぞれ吸盤16,17の回転軌跡を、一定時間ごとに示すものである。
吸盤16,17の移動速度は、吸盤16,17が移送経路1に最も接近した時点で、袋の移送速度Vとほぼ一致するように設定されている。また、軌道81,82を描いた+印から分かるように、この袋口開口装置では、吸盤16,17の軌道81,82上での移動速度は、軌道81,82の曲率の小さい領域で大きくなり,曲率の大きい領域で小さくなる。すなわち、袋の開口プロセスにおいて、吸盤16,17の軌道81,82上での移動速度は、軌道81,82が移送経路1から離れるに従って大きくなる。このことにより、吸盤16,17が袋20の両面を吸着後、軌道81,82上を移動するとき、袋20の移送方向への吸盤16,17の移動速度が、袋20の移送速度と略同速に保たれ、吸盤16,17が定速で軌道24,25上を移動する場合(図2参照)に比べ、移送される袋20への追従性がより優れる。
軌道81,82の長軸は、袋20の移送経路1に対し45°傾斜している。これは、第1クランク機構55〜58の第1回転軸38〜41と第2回転軸51〜54が移送経路1に垂直なライン上に並んだとき、第2クランク機構67〜70の第2回転軸51〜54と支持軸63〜66が移送経路1に平行なライン上に並ぶように、第1クランク機構55〜58と第2クランク機構67〜70のなす角度を設定したためである。両クランク機構の角度を変えることで、軌道81,82の長軸の傾斜角度を変えることができる。
この袋口開口装置では、 第1回転軸38,39と第2回転軸51,52の距離dが、第1回転軸40,41と第2回転軸53,54の距離dよりやや短く、第2回転軸51,52と支持軸63,64の距離dが、第2回転軸53,54と支持軸65,66の距離dよりやや短く設定されている。このため、軌道81の周長が軌道82よりやや短く、従って、軌道81上を移動する吸盤16の移動速度が、軌道82上を移動する吸盤17よりやや小さい。袋20の両面のフィルムを吸着後の吸盤16,17の移動速度がやや異なることにより、わずかであるが吸着後の両フィルムの間に移送方向に沿ったずれが生じ、これにより両フィルムの密着がほぐれ、袋20の開口がスムーズに行われる。
この袋口開口装置では、吸盤16の軌道81が、吸盤17の軌道82より袋20の移送方向のやや後方側に設定されている。従って、軌道81,82が移送経路1に最も接近する位置は、袋の移送方向に沿ってやや前後にずれており、吸盤16,17が移送経路1に最も接近して袋20の両面を吸着したとき、その吸着位置は袋20の移送方向に沿ってやや前後にずれている。これにより、吸盤16,17を互いに離間させたとき、袋20の両フィルムの間に空気が入りやすく、袋20の開口がスムーズに行われる。
なお、上記袋口開口装置では、第2回転軸51〜54の駆動機構として、遊星歯車機構(太陽歯車、遊星歯車及び従動歯車)を設けたが、これに代えて、サーボモータ等の他の駆動源を例えば各第1回転レバー47〜50に設置し、各第2回転軸51〜54を自転させることができる。この場合、第2回転軸51〜54の回転速度を調整して、吸盤16,17の軌道81,82上での移動速度をより自由に調整することができ、例えば袋口開口プロセスの間、袋20の移送方向への吸盤16,17の移動速度を、袋20の移送速度と同速に保つこともできる。
1 袋の移送経路
16,17 吸盤
24,25,81,82 略楕円形の軌道
35,36 回転伝達部材
38〜41 第1回転軸
42 駆動歯車
43〜46 連結歯車
47〜50 第1回転レバー
51〜54 第2回転軸
55〜58 第1クランク機構
59〜62 第2回転レバー
63〜66 支持軸
67〜70 第2クランク機構
72〜73 太陽歯車
75,76 遊星歯車
78〜80 従動歯車

Claims (6)

  1. 移送経路に沿って連続的に等速かつ等間隔で移送される各袋の袋口の両面を対向する一対の吸着部材で吸着し、続いて吸着部材を離間させて前記袋口を開口する袋口開口装置であって、前記一対の吸着部材はそれぞれ前記移送経路に対しほぼ平行かつ袋面に対しほぼ垂直な面内で、吸着面を常に正面に向けた状態で略楕円形の軌道上を互いに逆方向に連続回転し、前記軌道はいずれも長軸が前記移送経路に対しほぼ同角度で傾斜して前方側ほど前記移送経路から離れ、かつ各吸着部材が1回転する時間が袋が袋間距離を移送される時間の整数倍に設定されていることを特徴とする連続移送される袋の袋口開口装置。
  2. 前記一対の吸着部材がそれぞれ並進運動をする回転伝達部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載された連続移送される袋の袋口開口装置。
  3. 各回転伝達部材に前記並進運動を行わせる機構として、共通の駆動源に連結され同方向に定速で回転する2つの第1回転軸と、各第1回転軸にそれぞれ固定された第1回転レバーと、各第1回転軸に対して等距離かつ同方向に偏心した位置において各第1回転レバーに回転自在に軸支され、かつ前記第1回転軸の回転の向きとは逆向きに定速で自転する第2回転軸と、各第2回転軸に固定された第2回転レバーと、各第2回転軸に対して等距離かつ同方向に偏心した位置において各第2回転レバーに取り付けられた支持軸を備え、前記回転伝達部材がこの支持軸に連結されて並進運動を行うことを特徴とする請求項2に記載された連続移送される袋の袋口開口装置。
  4. 各第2回転軸を同方向に定速で自転させる駆動機構として、各第1回転軸の軸線上に中心を有する固定された太陽歯車と、各第1回転レバーに回転自在に軸支され、各太陽歯車にかみ合う遊星歯車と、各第2回転軸に固定され、各遊星歯車にかみ合う従動歯車を備え、前記太陽歯車と従動歯車のギヤ比が2:1であることを特徴とする請求項3に記載された連続移送される袋の袋口開口装置。
  5. 前記一対の吸着部材の各軌道の周長が互いに異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された連続移送される袋の袋口開口装置。
  6. 前記一対の吸着部材の各軌道が前記移送経路に最も接近する位置が、袋の移送方向に沿って前後にずれていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載された連続移送される袋の袋口開口装置。
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