JP5826133B2 - 充填済みの袋の受け渡し装置 - Google Patents

充填済みの袋の受け渡し装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5826133B2
JP5826133B2 JP2012180632A JP2012180632A JP5826133B2 JP 5826133 B2 JP5826133 B2 JP 5826133B2 JP 2012180632 A JP2012180632 A JP 2012180632A JP 2012180632 A JP2012180632 A JP 2012180632A JP 5826133 B2 JP5826133 B2 JP 5826133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
delivery device
clamping
filled
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012180632A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014037252A (ja
Inventor
康之 本田
康之 本田
Original Assignee
東洋自動機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東洋自動機株式会社 filed Critical 東洋自動機株式会社
Priority to JP2012180632A priority Critical patent/JP5826133B2/ja
Publication of JP2014037252A publication Critical patent/JP2014037252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5826133B2 publication Critical patent/JP5826133B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vacuum Packaging (AREA)
  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)
  • Belt Conveyors (AREA)
  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
  • Specific Conveyance Elements (AREA)

Description

本発明は、2ローター式縦型充填シール装置に適用される充填済みの袋の受け渡し装置に関する。
2ローター式縦型充填シール装置は、ロータリー式充填機とロータリー式シール機、及び両機の間に配置された受け渡し装置からなる。
特許文献1には、袋の両側縁部を左右一対のグリッパーで挟持して吊り下げ、水平な円形経路に沿って間欠移送し、その移送の過程で前記袋に対し被充填物の充填操作を行うロータリー式充填機と、充填済みの袋をグリッパーで挟持して吊り下げ、水平な円形経路に沿って間欠的又は連続的に移送し、その移送の過程で充填済みの袋に対し真空処理と袋口のシール操作を行うロータリー式シール機(ロータリー式真空シール機)が併設され、その間にロータリー式充填機の停止したグリッパーから充填済みの袋を受け取り、ロータリー式シール機のグリッパーに引き渡す受け渡し装置が配置された2ローター式縦型充填シール装置が記載されている。特許文献2〜4にも、同種の2ローター式縦型充填シール装置が記載されている。
特許文献1〜4に記載された充填済みの袋の受け渡し装置は、いずれも袋の上部を挟持し又は開放する挟持部材(例えば引用文献1の場合、グリッパー19)を備え、ロータリー式充填機のグリッパーに挟持された袋の上部を前記挟持部材で挟持し、ロータリー式シール機のグリッパーに向けて移送する。特許文献1〜3に記載された受け渡し装置では、挟持部材が所定の移動経路を往復動する。そのうち特許文献1,2に記載された受け渡し装置では、移動経路は挟持した袋の厚み方向にほぼ平行な直線状の経路であり、特許文献3に記載された受け渡し装置では、移動経路は袋の厚み方向にほぼ沿った円弧状経路と袋の幅方向に沿った円弧状経路からなる複合的な経路である。また、特許文献4に記載された受け渡し装置では、挟持部材が円形の移動経路に沿って所定角度ずつ間欠回転し、袋はその幅方向に沿って間欠的に移送される。
特開平11−236009号公報 特開2004−175361公報 実公平6-46805号公報 特開昭63−82921号公報
従来の2ローター式縦型充填シール装置に用いられる受け渡し装置には、次のような問題があった。
(1)特許文献1〜3に記載された受け渡し装置を用いたとき、ロータリー式シール機のグリッパーに挟持された袋の表裏面の向きは、ロータリー式充填機のグリッパーに挟持された袋の表裏面の向きとは逆になる。例えばロータリー式充填機において袋の表側の面が移送経路の外周側を向いていた場合、ロータリー式シール機では表側の面が移送経路の内周側を向き、さらにロータリー式シール機からシュート等を介してコンベア上に放出された袋は、表側の面が下を向く。このため、ロータリー式充填機で袋の表側の面に製造日や賞味期限等を印字した場合、コンベア上では印字された表側の面が下を向き、コンベア上において印字検査ができない。
(2)特許文献1〜3に記載された受け渡し装置では、ロータリー式充填機とロータリー式シール機が大きく離れて設置されている場合、挟持部材の往復動の距離が大きくなり、袋の受け渡しに時間が掛かって、生産性が著しく低下する。
(3)特許文献1〜3に記載された受け渡し装置では、挟持部材で挟持した充填済みの袋をその厚み方向に移送するため、移送時に充填済みの袋が揺れる。このような充填済みの袋の揺れは、移送距離が長く、移送スピードが速くなるほど大きくなり、それが受け渡し不良の原因となる。受け渡し不良の例として、例えば、充填済みの袋が挟持部材からずれ落ちたり、移送経路の終点で真空チャンバーに激しく衝突し袋が損傷すること等が挙げられる。
(4)特許文献4に記載された受け渡し装置は、上記(1)の問題が生じない。挟持部材の移動経路の径を大きくし、前記移動経路に沿って多数の挟持部材を配置した場合、上記(2)の問題が生じず、また、充填済みの袋をその幅方向に沿って移送するので、上記(3)の問題も生じない。
しかし、特許文献4に記載された受け渡し装置は、ロータリー式充填機とロータリー式シール機が大きく離れて設置されている場合は顕著に大型化し、両機の間に広い円形の設置スペースが必要となる。そのうえ、例えばロータリー式充填機とロータリー式シール機の間が一部でも壁等で仕切られているなど、両機の間に円形の設置スペースが確保できない場合は適用できない。このためロータリー式充填機とロータリ式シール装置のレイアウトの自由度が制限される。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、2ローター式縦型充填シール装置において、ロータリー式シール機のグリッパーに挟持された袋の表裏面の向きが、ロータリー式充填機のグリッパーに挟持された袋の表裏面の向きと同じになるようにすること、ロータリー式充填機とロータリー式シール機が大きく離れて設置されている場合でも生産性の低下を招かず、かつ受け渡し装置の大型化を避けること、及び、ロータリー式充填機とロータリー式シール装置のレイアウトの自由度を向上させること、さらに、受け渡し装置による移送時に充填済みの袋の揺れを低減することを目的とする。
本発明は、袋の両側縁部を左右一対のグリッパーで挟持して吊り下げ、水平な円形の移送経路に沿って間欠移送し、その移送の過程で前記袋に対し被充填物の充填操作を行うロータリー式充填機と、充填済みの袋をグリッパーで挟持して吊り下げ、水平な円形の移送経路に沿って移送し、その移送の過程で前記充填済みの袋に対し袋口のシール操作を行うロータリー式シール機の間に配置され、前記ロータリー式充填機の停止したグリッパーから充填済みの袋を受け取り、前記ロータリー式シール機のグリッパーに引き渡す受け渡し装置に関わり、この受け渡し装置は、前記ロータリー式充填機の近傍に配置される第1受け渡し装置と、前記ロータリー式シール機の近傍に配置される第2受け渡し装置と、前記第1受け渡し装置と第2受け渡し装置の間に配置される中間移送装置からなる。前記ロータリー式シール機において、袋の移送形態は間欠移送式と連続移送式の両方があり得る。
前記受け渡し装置において、前記第1受け渡し装置は、前記ロータリー式充填機から充填済みの袋を受け取り、前記中間移送装置に引き渡すもので、充填済みの袋の上部を挟持し又は開放する第1挟持部材を備え、前記第1挟持部材は水平面内を所定の移動経路に沿って移動し、その移動の過程で水平面内で90度向きを変える。前記中間移送装置は、前記第1受け渡し装置から充填済みの袋を受け取り、前記第2受け渡し装置に向けて移送するもので、水平面内で互いに逆方向に同期して間欠回転する一対の挟持ベルトにより前記充填済みの袋を挟持し袋幅方向に移送する挟持ベルト搬送機構を備える。また、前記第2受け渡し装置は、前記中間移送装置から充填済みの袋を受け取り、前記ロータリー式シール機のグリッパーに引き渡すもので、充填済みの袋の上部を挟持し又は開放する第2挟持部材を備え、前記第2挟持部材は水平面内を所定の移動経路に沿って移動し、その移動の過程で水平面内で前記第1挟持部材と同じ方向に90度向きを変える。
上記受け渡し装置の好ましい実施の形態として、次のような構成が考えられる。
(1)前記第1受け渡し装置が水平面内で所定角度往復揺動する第1揺動アームを備え、前記第1挟持部材が前記第1揺動アームの先端部に水平面内で回転可能に設置され、前記第1揺動アームが揺動する過程で回転して90度向きを変え、前記第2受け渡し装置が水平面内で所定角度往復揺動する第2揺動アームを備え、前記第2挟持部材が前記第2揺動アームの先端部に水平面内で回転可能に設置され、前記第2揺動アームが揺動する過程で前記第1挟持部材と同じ方向に回転して90度向きを変える。
(2)前記中間移送装置の挟持ベルト搬送機構が、移送方向に沿って直列に配置された上流側挟持ベルト搬送機構、中間挟持ベルト搬送機構及び下流側挟持ベルト搬送機構の3つからなり、前記上流側挟持ベルト搬送機構と下流側挟持ベルト搬送機構において、各一対の挟持ベルトはいずれも水平面内で開閉可能で、閉じたとき充填済みの袋を挟持する。
この場合、望ましくは、上流側挟持ベルト搬送機構と中間挟持ベルト搬送機構の各一対の挟持ベルトが互いに異なる高さに配置され、かつ中間挟持ベルト搬送機構と下流側挟持ベルト搬送機構の各一対の挟持ベルトが互いに異なる高さに配置されている。
(3)一対の挟持ベルトはそれぞれの外周面に凸状の挟持片が複数個設置され、前記一対の挟持ベルトの互いに対向する側で各挟持ベルトの挟持片同士が対向し、充填済みの袋を挟持する。
この場合、望ましくは、前記挟持片に磁石が埋設され、前記一対の挟持ベルトの対向する挟持片同士が引き合う。
(4)前記ロータリー式シール機が、被充填物を充填済みの袋をグリッパーで挟持して吊り下げ、水平な円形の移送経路に沿って移送し、その移送の過程で前記充填済みの袋に対し真空処理及び袋口のシール操作を行うロータリー式真空シール機である。
本発明に係る受け渡し装置では、第1受け渡し装置の第1挟持部材が移動の過程で水平面内で90度向きを変え、次いで、第2受け渡し装置の第2挟持部材が移動の過程で水平面内で第1挟持部材と同じ方向に90度向きを変えるので、ロータリー式充填機のグリッパーから第1挟持部材が受け取った充填済みの袋は、第2挟持部材からロータリー式シール機のグリッパーに引き渡される時点で、向きが180度変更される。このため、ロータリー式シール機のグリッパーに挟持された袋の表裏面の向きが、ロータリー式充填機のグリッパーに挟持された袋の表裏面の向きと同じとなる。
本発明に係る受け渡し装置は、第1受け渡し装置、中間移送装置及び第2受け渡し装置により構成されている。このため、ロータリー式充填機とロータリー式シール機が大きく離れて設置され、受け渡し装置による全体の移送距離が長くなっても、第1,第2受け渡し装置の個々の移送距離(各挟持部材の移動距離)は短くでき、特に前記中間移送装置の移送距離を長くとるほど、第1,第2受け渡し装置の個々の移送距離を短くできる。従って、ロータリー式充填機とロータリー式シール機が大きく離れて設置された場合でも、第1,第2受け渡し装置については、従来の受け渡し装置(特許文献1〜3参照)を適用した場合に比べ、生産性の低下が防止できる。中間移送装置については、移送距離が長くても生産性は低下しないから、本発明に係る受け渡し装置は全体として、ロータリー式充填機とロータリー式シール機が大きく離れて設置された場合でも、従来の受け渡し装置(特許文献1〜3参照)を適用した場合に比べ、生産性の低下を防止できる。
前記のとおり、ロータリー式充填機とロータリー式シール機が大きく離れて設置された場合でも、第1,第2受け渡し装置は個々の移送距離を短くできるので、従来の受け渡し装置(特許文献1〜3参照)を適用した場合に比べ、移送時の袋の揺れを低減できる。また、前記中間移送装置では、袋の移送が袋幅方向に行われるため揺れが小さい。従って、本発明に係る受け渡し装置は全体として、ロータリー式充填機とロータリー式シール機が大きく離れて設置された場合でも、従来の受け渡し装置(特許文献1〜3参照)を適用した場合に比べ、袋の揺れを低減できる。
ロータリー式充填機とロータリー式シール機が大きく離れて設置されている場合、従来の受け渡し装置(特許文献4参照)は顕著に大型化するが、本発明に係る受け渡し装置において、第1,第2受け渡し装置は移送距離を短縮して小型化でき、中間移送装置は移送距離をいくら長くとっても、幅を広げる必要がないため余り大型化しない。従って、本発明に係る受け渡し装置は全体として、従来の受け渡し装置(特許文献4参照)を適用した場合に比べ大型化を避けることができ、占有するスペースも小さくて済む。また、前記中間移送装置は、移送距離を任意に設定でき、占有スペースも小さいので、ロータリー式充填機とロータリー式シール機のレイアウトの自由度が、従来の受け渡し装置(特許文献4参照)を適用する場合に比べ格段に向上する。
本発明に係る受け渡し装置を適用した2ローター式縦型充填シール装置の全体平面図である。 本発明に係る受け渡し装置の全体平面図である。 図2のA−A矢視断面図である。 本発明に係る受け渡し装置において、第1受け渡し装置と中間移送装置の上流側挟持ベルト搬送機構の部分の平面図である。 本発明に係る受け渡し装置において、第2受け渡し装置と中間移送装置の下流側挟持ベルト搬送機構の部分の平面図である。
以下、図1〜5を参照して、本発明に係る受け渡し装置、及びこれを適用した2ローター式縦型充填シール装置について、具体的に説明する。
図1に示す2ローター式縦型充填シール装置は、ロータリー式充填機1とロータリー式シール機(ロータリー式真空シール機)2、及び両機の間に配置された受け渡し装置3からなる。この2ローター式充填シール装置は、ロータリー式充填機1で袋に被充填物を充填し、充填済みの袋を受け渡し装置3によりロータリー式真空シール機2に引き渡し、充填済みの袋の真空処理及び袋口のシールを行うようにした装置である。
ロータリー式充填機1は、互いに接近・離反し得る左右一対のグリッパー4,4が複数対、間欠回転(図1において左回転)するテーブル5の周囲に等間隔で設置され、各停止位置(テーブル上の数字1〜10は停止位置を示す)に各工程(下記(1)〜(10))を実行する装置が設置されたもので、テーブル5(グリッパー4,4)が一回転する間に、袋6の供給、被充填物の充填、及び必要に応じて袋口のシール等の各種包装処理工程が順次行われる。
(1)停止位置1にコンベアマガジン式給袋装置7が設置されている。コンベアマガジン式給袋装置7により袋6がグリッパー4,4に供給され、グリッパー4,4は袋6の両側縁部を挟持し、吊り下げる。続いてグリッパー4,4は、テーブル5の間欠回転に伴い、袋6を水平な円形の移送経路に沿って間欠移送する。袋6の表側の面が、前記移送経路の外周側を向いている。
(2)停止位置2に印字装置8が設置されている。印字装置8により袋6の表側の面に製造年月日が印字される。
(3)停止位置3に袋口開口装置9と開口保持装置11が設置されている。袋口開口装置9の一対の吸盤12,12により袋6の袋口が開口され、次いで開口された袋口に開口保持装置11の一対の開口保持爪13,13が差し込まれる。この開口保持装置11はいわゆる追従式であり、テーブル5の間欠回転に伴い、グリッパー4,4及び袋6と共に停止位置3から停止位置4に移動し、停止位置4において後述する液体充填ノズル14が袋6内に挿入された直後に上昇して袋6から抜け出し、停止位置3に復帰移動する。
(4)停止位置4に液体充填ノズル14が設置されている。液体充填ノズル14が袋6に挿入され、被充填物(液体)が充填される。
(5)停止位置5にホッパー15が設置されている。ホッパー15が袋6に挿入され、被充填物(固形物)が充填される。
(6)停止位置6に液体充填ノズル16が設置されている。液体充填ノズル16が袋6に挿入され、被充填物(液体)が充填される。
(7)停止位置7にエア噴出ノズル17が設置されている。エア噴出ノズル17が袋6に挿入され、噴出エアにより袋口のシール予定部が清掃される。
(8)停止位置8にシール装置18が設置されている。袋6の袋口が一対の熱板19,19に挟まれシールされる。
(9)停止位置9に冷却装置21が設置されている。袋6のシール部が一対の冷却板22,22に挟まれて冷却される。
(10)停止位置10でグリッパー4,4が開き、充填及びシール済みの袋6を開放する。袋6は下方に設置された製品袋搬出コンベア23により搬出される。
なお、ロータリー式充填機1による以上の包装処理工程は、ロータリー式充填機1で被充填物を充填した袋6がそのまま袋製品になる(ロータリー式真空シール機2による真空処理を行わない)場合のものである。充填済みの袋6を、続いてロータリー式真空シール機2に送り、真空処理及び袋口のシール操作を行う場合は、上記(8)のシール工程と,(9)の冷却工程は行われない。
ロータリー式真空シール機2は、移動及び停止を繰り返しながら間欠回転(図1において右回転)するテーブル25を備え、テーブル25の周囲にチャンバー本体26が等間隔で設置され、各チャンバー本体26に対応してチャンバー蓋27が開閉自在に設置され、このチャンバー本体26とチャンバー蓋27により真空チャンバー28が構成されている。チャンバー本体26は、テーブル25の間欠回転に伴い水平な円形の移動経路上を間欠移動し(テーブル上の数字1〜12は停止位置を示す)、テーブル25が一回転する間に、被充填物を充填済みの袋6の受け入れ、チャンバー蓋27の閉鎖、真空チャンバー28内での真空処理及び袋口のシール等の各種真空処理行程が順次行われる。
チャンバー本体26は、テーブル25の周囲に開口を外側方向に向けて放射状に等間隔で取り付けられている。チャンバー蓋27の上端にレバー29が固定され(図3参照)、このレバー29の先に固定された軸31がチャンバー本体26の上端に固定された支持部材32に回動自在に支持されている。チャンバー蓋27は、チャンバー本体26の開口に対し開閉機構(開閉機構の一部として、リンク33を介してチャンバー蓋27と連結するチャンバー蓋開閉アーム34が図示されている)により所定のタイミングで開閉し、閉じたときチャンバー本体26とその開口周縁部で密着し、真空チャンバー28を構成する。
チャンバー本体26には、減圧機構として真空ポンプ及び切替弁に接続された真空配管(いずれも図示せず)が接続され、チャンバー本体26とチャンバー蓋27との密着部(チャンバー蓋27の開口周縁部)には図示しないパッキンがその全周にわたって挿着されている。
図3に示すように、真空チャンバー28内には、袋6のシール予定部のやや下を把持するグリッパー35及びシール装置が設置されている。グリッパー35は、チャンバー本体26に水平に固定された固定部35aと、チャンバー本体26に水平面内で揺動自在に設置された可動部35bからなる(特許第2538473号公報参照)。可動部35bの開閉機構36は図示しないエアシリンダを含み、このエアシリンダが所定のタイミングで作動することにより可動部35bが揺動し、グリッパー35が開閉する。前記シール装置は、チャンバー本体26に設置されエアシリンダ37により進退する受台38と、チャンバー蓋27に設置された図示しないヒータ装置からなる。
ロータリー式真空シール機2では、各停止位置(テーブル上の数字1〜12は停止位置を示す)において、真空処理及びシール操作が例えば下記のように実行される。
(1)停止位置1では、チャンバー蓋27が全開状態であり、充填済みの袋6が受け渡し装置3からチャンバー本体26内に送られ、開いていたグリッパー35が閉じ、シール予定部のやや下方位置が把持される。グリッパー35に挟持された充填済みの袋6は、以後、円形の移送経路に沿って移送される。
(2)チャンバー本体26が停止位置1から停止位置3に移動する間、チャンバー蓋27が前記開閉機構により閉じ、チャンバー本体26内に設置された図示しない整形板とチャンバー蓋27との間で袋6の整形が行われる(特開平9−48409号公報参照)。停止位置3ではチャンバー蓋27が完全に閉じる。
(3)続いて真空チャンバー28内が順次所定圧まで真空引きされ(停止位置4で予備真空引き、停止位置5で一次真空引き、停止位置6で二次真空引き)、これにより充填済みの袋6の真空処理が行われ、続いて停止位置7でエアシリンダ37が作動し、受台38と前記ヒータ装置により減圧下で袋6の熱シールが行われる。
(4)停止位置8〜10にかけてシール部の冷却が行われた後、真空チャンバー28内に大気が導入されて真空チャンバー28内の減圧状態が解除され、続いて前記開閉機構によりチャンバー蓋27が開きはじめ、停止位置11でチャンバー蓋27が完全に開く。
(5)停止位置12では、グリッパー35が開き、真空処理を受けた袋6が真空処理製品袋搬出コンベア39上に落下し、合流シュート41により製品袋搬出コンベア23上に移され、搬出される。
受け渡し装置3は、ロータリー式充填機1の停止位置10に停止したグリッパー4,4から充填済みの袋6を受け取り、ロータリー式真空シール機2の停止位置1に停止したグリッパー35に引き渡すもので、ロータリー式充填機1の近傍に配置される第1受け渡し装置42と、ロータリー式真空シール機2の近傍に配置される第2受け渡し装置43と、第1受け渡し装置42と第2受け渡し装置43の間に配置される中間移送装置44からなる。
第1受け渡し装置42は、ロータリー式充填機1の停止位置10に停止したグリッパー4,4から充填済みの袋6を受け取り、中間移送装置44に引き渡すもので、主として図2〜4に示すように、図示しない駆動源に連結されて往復回動する回転軸45と、基端部が回転軸45の上端に固定され、回転軸45の往復回動に伴い水平面内で所定角度範囲を往復揺動する第1揺動アーム46と、第1揺動アーム46の先端部に設置された第1挟持部材47を有する。第1挟持部材47は、一対の挟持片47a,47bからなり(図4参照)、開閉用エアシリンダ48の開閉爪部49,49に固定され、開閉用エアシリンダ48(図3参照)が第1揺動アーム46の先端部に固定された回転用モータ51の出力軸に固定されている。
第1挟持部材47(挟持片47a,47b)は、第1揺動アーム46の往復揺動に伴い、水平面内を円弧状の移動経路(第1移動経路)に沿って往復移動し、開閉用エアシリンダ48の作動により、前記第1移動経路の始点(ロータリー式充填機1側の端部)で閉じ、終点(中間移送装置44側の端部)で開く。また、第1挟持部材47は、回転用モータ51の作動により、前記第1移動経路の往路を移動中に、第1揺動アーム46に対し平面視で所定角度回転(右回転)し、復路を移動中に同角度逆回転(左回転)する。第1揺動アーム46の揺動角度をθ1とし、第1挟持部材47の第1揺動アーム46に対する回転角度をθ2としたとき、前記揺動角度θ1と回転角度θ2がθ1+θ2=90°になるように設定されている。従って、第1挟持部材47が前記第1移動経路の始点から終点に移動する間に、第1挟持部材47及び第1挟持部材47に挟持された充填済みの袋6は,平面視右回転で90°向きを変える。
第2受け渡し装置43は、中間移送装置44から充填済みの袋6を受け取り、ロータリー式真空シール装置2の停止位置1に停止したグリッパー35に引き渡すもので、主として図2,3,5に示すように、図示しない駆動源に連結されて往復回動する回転軸52と、基端部が回転軸52の上端に固定され、回転軸52の往復回動に伴い水平面内で所定角度範囲を往復揺動する第2揺動アーム53と、第2揺動アーム53の先端部に設置された第2挟持部材54を有する。第2挟持部材54は、一対の挟持片54a,54bからなり、開閉用エアシリンダ55の開閉爪部56,56に固定され、開閉用エアシリンダ55が第2揺動アーム53の先端部に固定された回転用モータ57の出力軸に固定されている。
第2挟持部材54(挟持片54a,54b)は、第2揺動アーム53の往復揺動に伴い、水平面内を円弧状の移動経路(第2移動経路)に沿って往復移動し、開閉用エアシリンダ55の作動により、前記第2移動経路の始点(中間移送装置44側の端部)で閉じ、終点(ロータリー式真空シール機2側の端部)で開く。また、第2挟持部材54は、回転用モータ57の作動により、前記第2移動経路の往路を移動中に、第2揺動アーム53に対し平面視で所定角度回転(右回転)し、復路を移動中に同角度逆回転(左回転)する。第2揺動アーム53の揺動角度をθ3とし、第2挟持部材54の第2揺動アーム53に対する回転角度をθ4としたとき、前記揺動角度θ3と回転角度θ4がθ3+θ4=90°になるように設定されている。従って、第2挟持部材54が前記第2移動経路の始点から終点に移動する間に、第2挟持部材54及び第2挟持部材54に挟持された充填済みの袋6は平面視右回転で90°向きを変える。
中間移送装置44は、第1受け渡し装置42から受け取った充填済みの袋6を、第2受け渡し装置43に向けて移送するもので、上流側挟持ベルト搬送機構58、中間挟持ベルト搬送機構59及び下流側挟持ベルト搬送機構60からなる3つの挟持ベルト搬送機構を備える。中間移送装置44による充填済みの袋6の移送経路は直線的である。以下、中間移送装置44について、図2〜5を参照して説明する。
中間挟持ベルト搬送機構59は、プーリ61,62とその周囲に張架された中間挟持ベルト63、及びプーリ64,65とその周囲に張架された中間挟持ベルト66を含む。プーリ61,62,64,65は同じ径で、同じ高さに設置され、プーリ61,62の間隔とプーリ64,65の間隔は等しく、かつプーリ61,64の間隔とプーリ62,65の間隔も等しい。一対の中間挟持ベルト63,66は平面視で同じ形状であり、水平面内で同じ高さに、互いに平行に隣接して設置されている。
各中間挟持ベルト63,66の外周に、1組4個の挟持片67からなる組が複数組(この例では8組)設置され、隣接する組同士の設置間隔P(図2参照)は一定である。一対の中間挟持ベルト63,66の互いに対向する側(挟持側)で、各中間挟持ベルト63,66の挟持片67同士が対向して密接し、その間に充填済みの袋6が挟持される。各挟持片67には磁石68が埋設され、対向する挟持片67同士が引き合うようになっている。このため、一対の中間挟持ベルト63,66自体に挟持力(押圧力)を付与する必要がなく、中間挟持ベルト搬送機構59の構造の簡略化及び耐久性の向上を図ることができる。また、袋毎にばらつきがない確実で安定した挟持力が得られる。
図示しない機台上に固定フレーム69,70が設置され、固定フレーム69に軸71,72が回転自在に設置され、固定フレーム70に軸73,74が回転自在に設置され、軸71〜74にそれぞれ前記プーリ61,62,64,65が固定されている。軸71,73の上端にそれぞれ同じ寸法の従動ギア75,76が固定され、互いにかみ合っている。また、固定フレーム69,70の上に設置されたスタンド77に、駆動モータ78が設置され、その出力軸に固定された駆動ギア79が、従動ギア76とかみ合っている。
駆動モータ78は間欠的に回転し、その駆動力が駆動ギア79、従動ギア75,76及び軸71,73を介してプーリ61,64に伝達され、一対の中間挟持ベルト63,66が同期して間欠的に、互いに反対方向に回転する。一対の中間挟持ベルト63,66の一回の間欠回転の移動距離(1ピッチ)は、前記設置間隔Pと一致している。
上流側挟持ベルト搬送機構58は、プーリ81,82とその周囲に張架された上流側挟持ベルト83、及びプーリ84,85とその周囲に張架された上流側挟持ベルト86を含む。プーリ81はプーリ62と同じく軸72に固定され、プーリ62と同じ径で、プーリ62の下方に位置し、プーリ84はプーリ65と同じく軸74に固定され、プーリ65と同じ径で、プーリ65の下方に位置する。上流側挟持ベルト83,86の外周にも、1組4個の挟持片67が複数組(この例では2組)設置され、隣接する組同士の間隔は同じく設置間隔Pに設定されている。
プーリ82は固定フレーム69に回転自在に設置された軸87に、プーリ81と同じ高さに固定されている。また、揺動フレーム88の基部が軸74に水平面内で揺動自在に設置され、揺動フレーム88の先端部に回転自在に設置された軸89に前記プーリ85が固定されている。
駆動モータ78が間欠的に回転すると、その駆動力が軸72,74を介して一対の上流側挟持ベルト83,86にも伝達され、一対の上流側挟持ベルト83,86が同期して間欠的に、互いに反対方向に回転する。一対の上流側挟持ベルト83,86一回の間欠回転の移動距離(1ピッチ)は、前記設置間隔Pと一致している。
揺動フレーム88の下部に開閉用レバー91が固定され、固定フレーム70の下面にエアシリンダ支持プレート92が固定され、開閉用エアシリンダ93の尾部がエアシリンダ支持プレート92に回転自在に連結され、シリンダロッドの先端が開閉用レバー91の端部に回転自在に連結されている。
開閉用エアシリンダ93が伸縮作動すると、揺動フレーム88が軸74を中心として揺動し、上流側挟持ベルト86が図4の実線と2点鎖線の間を、軸74を中心に水平面内で揺動する。この実線で示す位置が上流側挟持ベルト86の挟持位置であり、上流側挟持ベルト86がこの挟持位置にきたとき、一対の上流側挟持ベルト83,86が閉じ、これらの互いに対向する側(挟持側)が近接し、かつ平行となる。また、一対の上流側挟持ベルト83,86の互いに対向する側(挟持側)で、各上流側挟持ベルト83,86の挟持片67同士が対向して密接し、その間に充填済みの袋6が挟持される。なお、図4の2点鎖線の位置は、上流側挟持ベルト86の開放位置である。
下流側挟持ベルト搬送機構60は、上流側挟持ベルト搬送機構58とは実質的に平面視回転対称の構造を有し、プーリ94,95とその周囲に張架された下流側挟持ベルト96、及びプーリ97,98とその周囲に張架された下流側挟持ベルト99を含む。プーリ94はプーリ61と同じく軸71に固定され、プーリ61と同じ径で、プーリ61の下方に位置し、プーリ97はプーリ64と同じく軸73に固定され、プーリ64と同じ径で、プーリ64の下方に位置する。下流側挟持ベルト96,99の外周にも、1組4個の挟持片67が複数組(この例では2組)設置され、隣接する組同士の間隔は同じく設置間隔Pに設定されている。
プーリ98は固定フレーム70に回転自在に設置された軸101に、プーリ97と同じ高さに固定されている。また、揺動フレーム102の基部が軸71に水平面内で揺動自在に設置され、揺動フレーム102の先端部に回転自在に設置された軸103に前記プーリ95が固定されている。
駆動モータ78が間欠的に回転すると、その駆動力が軸71,73を介して一対の下流側挟持ベルト96,99にも伝達され、一対の下流側挟持ベルト96,99が同期して間欠的に、互いに反対方向に回転する。一対の下流側挟持ベルト96,99一回の間欠回転の移動距離(1ピッチ)は、前記設置間隔Pと一致している。なお、一対の上流側挟持ベルト83,86と一対の下流側挟持ベルト96,99は、同じ高さに設置されている。
揺動フレーム102の下部に開閉用レバー104が固定され、固定フレーム69の下面にエアシリンダ支持プレート105が固定され、開閉用エアシリンダ106の尾部がエアシリンダ支持プレート105に回転自在に連結され、シリンダロッドの先端が開閉用レバー104の端部に回転自在に連結されている。
開閉用エアシリンダ106が伸縮作動すると、揺動フレーム102が軸71を中心として揺動し、下流側挟持ベルト96が図5の実線と2点鎖線の間を、軸71を中心に水平面内で揺動する。この2点鎖線で示す位置が下流側挟持ベルト96の挟持位置であり、下流側挟持ベルト96がこの挟持位置にきたとき、一対の下流側挟持ベルト96,99が閉じ、これらの互いに対向する側(挟持側)が近接し、かつ平行となる。また、一対の下流側挟持ベルト96,99の互いに対向する側(挟持側)で、各下流側挟持ベルト96,99の挟持片67同士が対向して密接し、その間に充填済みの袋6が挟持される。なお、図5の実線の位置は、下流側挟持ベルト96の開放位置である。
続いて、受け渡し装置3の作動の一例について説明する。なお、ロータリー式充填機1、ロータリ式真空シール機2及び受け渡し装置3の作動は、全て制御装置107により制御されている。
(1)第1受け渡し装置42による受け渡し
(a)第1挟持部材47が、前記第1移動経路の始点(図4の2点鎖線の位置)に待機している。ロータリー式充填機1の停止位置10に、充填済みの袋6(袋口のシールを行っていない)を挟持したグリッパー4,4が停止すると、開閉用エアシリンダ48が作動して第1挟持部材47が閉じ、充填済みの袋6の上部を挟持する。前記第1移動経路の始点において、第1挟持部材47は、停止位置10に停止したグリッパー4,4が挟持した充填済みの袋6の直上位置にあり、第1挟持部材47(挟持片47a,47b)の長手方向の向きは、袋幅方向に平行である。
(b)グリッパー4,4が開いて充填済みの袋6を開放する。
(c)第1揺動アーム46が揺動し、充填済みの袋6を挟持した第1挟持部材47が前記第1移動経路に沿って水平面内で移動する。同時に回転用モータ51が回転し、第1挟持部材47及び充填済みの袋6が水平面内で回転する。第1挟持部材47が移動するとき、中間移送装置44の上流側挟持ベルト搬送機構58では、開閉用エアシリンダ93が作動してシリンダロッドが縮み、上流側挟持ベルト86が図4の2点鎖線に示す開放位置にきて、一対の上流側挟持ベルト83,86が開いている。第1挟持部材47が前記第1移送経路の終点に到達したとき、第1挟持部材47及び充填済みの袋6は当初の向きから右回転で90°向きを変え、充填済みの袋6の袋幅方向が、上流側挟持ベルト搬送機構58の搬送方向と一致する。
(d)上流側挟持ベルト搬送機構58の開閉用エアシリンダ93が逆に作動してシリンダロッドが延び、上流側挟持ベルト86が図4の実線に示す挟持位置にきて、一対の上流側挟持ベルト83,86が閉じ、左右4個ずつの挟持片67により、第1挟持部材47が挟持した充填済みの袋6を挟持する。なお、第1挟持部材47は、一対の上流側挟持ベルト83,86よりやや上方に位置している。
(e)第1受け渡し装置42の開閉用エアシリンダ48が逆に作動して第1挟持部材47が開き、充填済みの袋6を開放する。続いて、第1揺動アーム46が逆方向に揺動し、同時に回転用モータ51が逆方向に回転し、第1挟持部材47が前記第1移動経路に沿って始点に向けて移動し、かつ左回転で90°向きを変える。
(2)中間移送装置44による移送
一対の上流側挟持ベルト83,86が閉じ(一対の下流側挟持ベルト96,99も閉じる)、第1挟持部材47が開いた後、駆動モータ78が回転し、一対の上流側挟持ベルト83,86、一対の中間挟持ベルト63,66及び一対の下流側挟持ベルト96,99が同時に1ピッチ分回転し、停止する。これにより、一対の上流側挟持ベルト83,86が挟持していた充填済みの袋6が、一対の中間挟持ベルト63,66に移送され、一対の中間挟持ベルト63,66が挟持していた充填済みの袋6のうち最も前方の袋が、一対の下流側挟持ベルト96,99に移送される。
(3)第2受け渡し装置43による受け渡し
(a)第2挟持部材54が、前記第2移動経路の始点(図5の2点鎖線の位置)で待機している。充填済みの袋6を挟持した一対の下流側挟持ベルト96,99が停止すると、開閉用エアシリンダ55が作動して第2挟持部材54が閉じ、充填済みの袋6の上部を挟持する。前記第2移動経路の始点において、第2挟持部材54は、一対の下流側挟持ベルト96,99が挟持した充填済みの袋6の直上位置にあり、第2挟持部材54(挟持片54a,54b)の長手方向の向きは、袋幅方向に平行である。なお、第2挟持部材54は、第1挟持部材47と同じ高さに位置している。
(b)下流側挟持ベルト搬送機構60において、開閉用エアシリンダ106が作動してシリンダロッドが縮み、下流側挟持ベルト96が図5の実線に示す開放位置に移動し、一対の下流側挟持ベルト96,99が開いて充填済みの袋6を開放する。
(c)第2揺動アーム53が揺動し、充填済みの袋6を挟持した第2挟持部材54が前記第2移動経路に沿って水平面内で移動する。同時に回転用モータ57が回転し、第2挟持部材54及び充填済みの袋6が水平面内で回転する。この時点で、ロータリー式真空シール機2の停止位置1に真空チャンバー28が停止している。第2挟持部材54が前記第2移送経路の終点に到達したとき、第2挟持部材54及び充填済みの袋6は当初の向きから右回転で90°向きを変え、充填済みの袋6の袋幅方向が、停止位置1に停止したグリッパー35(特に固定部35a)の挟持面と平行となる。また、第2挟持部材54が前記第2移送経路の終点に到達した時点で、開閉用エアシリンダ106が逆に作動してシリンダロッドが伸び、下流側挟持ベルト96が図5の2点鎖線に示す挟持位置に移動し、一対の下流側挟持ベルト96,99が閉じる。
(d)停止位置1に停止していた真空チャンバー28内のグリッパー35が閉じて、第2挟持部材54が挟持した充填済みの袋6を挟持する。なお、グリッパー35は、第2挟持部材54よりやや下方に位置している。
(e)開閉用エアシリンダ55が逆に作動して第2挟持部材54が開き、充填済みの袋6を開放する。続いて、第2揺動アーム53が逆方向に揺動し、同時に回転用モータ57が逆方向に回転し、第2挟持部材54が前記第2移動経路に沿って始点に向けて移動し、かつ左回転で90°向きを変える。
以上、本発明に係る受け渡し装置の一実施形態及び作動の一例を説明したが、本発明に係る受け渡し装置は、以下のような種々の他の実施形態をとり得る。
(1)上記の例では、ロータリー式真空シール機2は間欠回転式であったが、本発明に係る受け渡し装置は連続回転式のロータリー式真空シール機にも適用できる。連続回転式のロータリー式真空シール機への適用は、第2受け渡し装置43の挟持部材54が、第2移動経路の終点において真空チャンバー28の回転に追随する動作(例えば特許文献3参照)を行うことで可能となる。
(2)上記の例では、第1受け渡し装置42において、第1移動経路に沿って移動する第1挟持部材47(及び充填済みの袋6)の向きを90°変えるために、揺動アーム46をθ1の角度で揺動させ、かつ第1挟持部材47を揺動アーム46に対しθ2の角度で回転させたが、これを、揺動アーム46の揺動のみ(第1挟持部材47を揺動アーム46に対し回転させない)で行うこともできる。この場合、揺動アーム46を90°揺動させる。あるいは、揺動アーム46を用いず、第1挟持部材47の移動経路を例えば直線状経路とし、移動経路に沿って移動中に第1挟持部材47を90度回転させるようにしてもよい。以上の点は、第2受け渡し装置43でも同様に実施できる。
(3)上記の例では、中間移送装置44の挟持ベルト搬送機構の一部として上流側挟持ベルト搬送機構58を設け、一対の上流側挟持ベルト83,86を開閉させたが、この開閉は必須ではない。一対の上流側挟持ベルト83,86を開閉させない場合、第1受け渡し装置42の第1挟持部材47の移動経路を変えて、一対の上流側挟持ベルト83,86の間に充填済みの袋6を直線的に送り込むようにすればよい。以上の点は下流側挟持ベルト搬送機構60でも同様に実施できる。なお、上流側挟持ベルト83,86と下流側挟持ベルトを両方とも開閉させない場合、中間移送装置44の挟持ベルト搬送機構を、中間挟持ベルト搬送機構59のみで構成してもよい。
(4)ロータリー式充填機1で被充填物の充填だけでなく、袋口のシールを行う場合、例えば次のような変更が可能である。第1受け渡し装置42において、第1挟持部材47の一対の挟持片47a,47bを一対の冷却板に置き代え、ロータリー式充填機1の停止位置9に配置した冷却装置21をシール装置(第2シール装置)に置き代える。さらに、中間移送装置44において、上流側挟持ベルト搬送機構58の一対の上流側挟持ベルト83,86を開いた状態とする。この場合、ロータリー式充填機1において2回のシールを行った後、第1受け渡し装置42による移送中にシール部の冷却を行うことになる。第1挟持部材47の一対の冷却板が第1移動経路の終点で開くと、充填済みの袋6は製品搬出コンベア23上に放出される。
1 ロータリー式充填機
2 ロータリー式真空シール機
3 受け渡し装置
4 ロータリー式充填機のグリッパー
6 袋
26 チャンバー本体
27 チャンバー蓋
28 真空チャンバー
35 ロータリー式真空シール機のグリッパー
42 第1受け渡し装置
43 第2受け渡し装置
44 中間移送装置
46 第1揺動アーム
47 第1挟持部材
51,57 回転用モータ
53 第2揺動アーム
54 第2挟持部材
58 上流側挟持ベルト搬送機構
59 中間挟持ベルト搬送機構
60 下流側挟持ベルト搬送機構
61,62,64,65 中間挟持ベルトのプーリ
63,66 中間挟持ベルト
78 駆動モータ
81,82,84,85 上流側挟持ベルトのプーリ
83,86 上流側挟持ベルト
93,106開閉用エアシリンダ
94,95,97,98 下流側挟持ベルトのプーリ
96,99 下流側挟持ベルト

Claims (7)

  1. 袋の両側縁部を左右一対のグリッパーで挟持して吊り下げ、水平な円形の移送経路に沿って間欠移送し、その移送の過程で前記袋に対し被充填物の充填操作を行うロータリー式充填機と、充填済みの袋をグリッパーで挟持して吊り下げ、水平な円形の移送経路に沿って移送し、その移送の過程で前記充填済みの袋に対し袋口のシール操作を行うロータリー式シール機の間に配置され、前記ロータリー式充填機の停止したグリッパーから充填済みの袋を受け取り、前記ロータリー式シール機のグリッパーに引き渡す受け渡し装置において、前記ロータリー式充填機の近傍に配置される第1受け渡し装置と、前記ロータリー式シール機の近傍に配置される第2受け渡し装置と、前記第1受け渡し装置と第2受け渡し装置の間に配置される中間移送装置からなり、前記第1受け渡し装置は、前記ロータリー式充填機から充填済みの袋を受け取り、前記中間移送装置に引き渡すもので、充填済みの袋の上部を挟持し又は開放する第1挟持部材を備え、前記第1挟持部材は水平面内を所定の移動経路に沿って移動し、その移動の過程で水平面内で90度向きを変え、前記中間移送装置は、前記第1受け渡し装置から充填済みの袋を受け取り、前記第2受け渡し装置に向けて移送するもので、水平面内で互いに逆方向に同期して間欠回転する一対の挟持ベルトにより前記充填済みの袋を挟持し袋幅方向に移送する挟持ベルト搬送機構を備え、前記第2受け渡し装置は、前記中間移送装置から充填済みの袋を受け取り、前記ロータリー式シール機のグリッパーに引き渡すもので、充填済みの袋の上部を挟持し又は開放する第2挟持部材を備え、前記第2挟持部材は水平面内を所定の移動経路に沿って移動し、その移動の過程で水平面内で前記第1挟持部材と同じ方向に90度向きを変えることを特徴とする充填済みの袋の受け渡し装置。
  2. 前記第1受け渡し装置が水平面内で所定角度往復揺動する第1揺動アームを備え、前記第1挟持部材が前記第1揺動アームの先端部に水平面内で回転可能に設置され、前記第1揺動アームが揺動する過程で回転して90度向きを変え、前記第2受け渡し装置が水平面内で所定角度往復揺動する第2揺動アームを備え、前記第2挟持部材が前記第2揺動アームの先端部に水平面内で回転可能に設置され、前記第2揺動アームが揺動する過程で前記第1挟持部材と同じ方向に回転して90度向きを変えることを特徴とする請求項1に記載された充填済みの袋の受け渡し装置。
  3. 前記中間移送装置の挟持ベルト搬送機構が、移送方向に沿って直列に配置された上流側挟持ベルト搬送機構、中間挟持ベルト搬送機構及び下流側挟持ベルト搬送機構の3つからなり、前記上流側挟持ベルト搬送機構と下流側挟持ベルト搬送機構において、各一対の挟持ベルトはいずれも水平面内で開閉可能で、閉じたとき充填済みの袋を挟持することを特徴とする請求項1又は2に記載された充填済みの袋の受け渡し装置。
  4. 上流側挟持ベルト搬送機構と中間挟持ベルト搬送機構の各一対の挟持ベルトが互いに異なる高さに配置され、かつ中間挟持ベルト搬送機構と下流側挟持ベルト搬送機構の各一対の挟持ベルトが互いに異なる高さに配置されていることを特徴とする請求項3に記載された充填済みの袋の受け渡し装置。
  5. 一対の挟持ベルトはそれぞれの外周面に凸状の挟持片が複数個設置され、前記一対の挟持ベルトの互いに対向する側で各挟持ベルトの挟持片同士が対向し、充填済みの袋を挟持することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された充填済みの袋の受け渡し装置。
  6. 前記挟持片に磁石が埋設され、前記一対の挟持ベルトの対向する挟持片同士が引き合うことを特徴とする請求項5に記載された充填済みの袋の受け渡し装置。
  7. 前記ロータリー式シール機が、被充填物を充填済みの袋をグリッパーで挟持して吊り下げ、水平な円形の移送経路に沿って移送し、その移送の過程で前記充填済みの袋に対し真空処理及び袋口のシール操作を行うロータリー式真空シール機であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載された充填済みの袋の受け渡し装置。
JP2012180632A 2012-08-16 2012-08-16 充填済みの袋の受け渡し装置 Active JP5826133B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012180632A JP5826133B2 (ja) 2012-08-16 2012-08-16 充填済みの袋の受け渡し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012180632A JP5826133B2 (ja) 2012-08-16 2012-08-16 充填済みの袋の受け渡し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014037252A JP2014037252A (ja) 2014-02-27
JP5826133B2 true JP5826133B2 (ja) 2015-12-02

Family

ID=50285715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012180632A Active JP5826133B2 (ja) 2012-08-16 2012-08-16 充填済みの袋の受け渡し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5826133B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106218958A (zh) * 2016-08-31 2016-12-14 中山市东区长河自动化设备厂 一种包装袋灌装管组装封合机

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109051038B (zh) * 2018-09-17 2024-02-06 南京一擎机械制造有限公司 自动双室真空机的气动传动结构

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56141104U (ja) * 1980-03-24 1981-10-24
JPH02127209A (ja) * 1988-10-26 1990-05-15 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 袋体の紐結束機構
JPH11236009A (ja) * 1998-02-23 1999-08-31 Toyo Jidoki Co Ltd 2ロータ式縦型真空包装機
JP2008044660A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Toyo Jidoki Co Ltd 間欠移送式包装機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106218958A (zh) * 2016-08-31 2016-12-14 中山市东区长河自动化设备厂 一种包装袋灌装管组装封合机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014037252A (ja) 2014-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5709771B2 (ja) 製品袋取出装置
JP5399330B2 (ja) ダブル型製品袋取出装置
JP5996360B2 (ja) 袋詰め包装における袋口開口方法及び装置
EP2845812B1 (en) Packaging system
JP4261510B2 (ja) 包装体の引き渡し装置
JP2011240962A (ja) 間欠回転テーブル式袋詰め包装機
JP4262321B2 (ja) Ptp包装体の搬送装置
JP6444807B2 (ja) グリッパー装置による保持状態を検出するための検出方法、検出装置及び袋詰め包装機
JP4667633B2 (ja) 連続移送式袋詰め包装機における空袋供給装置及び製品袋取出装置
JP2011173644A (ja) 別置式包装処理装置
JP5826133B2 (ja) 充填済みの袋の受け渡し装置
JP6758776B2 (ja) 容器搬送装置
AU2014278374A1 (en) Ferris wheel-type vacuum packaging system and method
JP2014234233A (ja) 連続移送される袋の袋口開口装置
JP2018197127A (ja) 固形物が充填された袋の供給方法及び装置
JP2016094223A (ja) 包装装置
JP5628740B2 (ja) 袋詰め包装機における袋底支持装置
JP2020138778A (ja) 袋搬送方法及び袋処理システム
KR101733282B1 (ko) 로터리형 자동포장기
KR102042962B1 (ko) 연속 진공 시스템
JP2014118175A (ja) 袋体把持開閉搬送装置
JP2017222402A (ja) 袋詰め包装機
JP5806083B2 (ja) 棒状被包装物の挟み込み機構を備えた包装機及び棒状被包装物の包装方法
JP5792114B2 (ja) 包装処理方法
JP2011251727A (ja) 包装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5826133

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250