JPH11236009A - ２ロータ式縦型真空包装機 - Google Patents
２ロータ式縦型真空包装機Info
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- JPH11236009A JPH11236009A JP5896098A JP5896098A JPH11236009A JP H11236009 A JPH11236009 A JP H11236009A JP 5896098 A JP5896098 A JP 5896098A JP 5896098 A JP5896098 A JP 5896098A JP H11236009 A JPH11236009 A JP H11236009A
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- Japan
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- gripper
- bag
- packaging machine
- machine
- vacuum
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ２ロータ式縦型真空包装機において、機械全
体の設置面積を減らし、移送距離を小さくして受渡し時
間の短縮及び安定した受渡しを可能とする。 【解決手段】 袋Ｗを把持する複数対のグリッパー４を
間欠回転させ、一回転する間に袋内に内容物を充填する
充填機と、充填済みの袋を把持するグリッパーを備えた
複数の縦型真空チャンバー９を間欠回転させ、一回転す
る間に袋を真空処理及びシールする真空包装機と、グリ
ッパー４に把持された充填済みの袋を真空包装機のグリ
ッパーへ受け渡す受渡し装置からなり、さらに、前記真
空チャンバー内のグリッパーが水平回動する長い可動把
持部を備えるタイプの２ロータ式縦型真空包装機におい
て、充填機のグリッパーの高さを真空チャンバー内のグ
リッパーの前記可動把持部の高さより下方に位置させ、
袋を充填機の側から真空包装機の側へ斜め上方に向け直
線的に進退させて受け渡すようにする。
体の設置面積を減らし、移送距離を小さくして受渡し時
間の短縮及び安定した受渡しを可能とする。 【解決手段】 袋Ｗを把持する複数対のグリッパー４を
間欠回転させ、一回転する間に袋内に内容物を充填する
充填機と、充填済みの袋を把持するグリッパーを備えた
複数の縦型真空チャンバー９を間欠回転させ、一回転す
る間に袋を真空処理及びシールする真空包装機と、グリ
ッパー４に把持された充填済みの袋を真空包装機のグリ
ッパーへ受け渡す受渡し装置からなり、さらに、前記真
空チャンバー内のグリッパーが水平回動する長い可動把
持部を備えるタイプの２ロータ式縦型真空包装機におい
て、充填機のグリッパーの高さを真空チャンバー内のグ
リッパーの前記可動把持部の高さより下方に位置させ、
袋を充填機の側から真空包装機の側へ斜め上方に向け直
線的に進退させて受け渡すようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、袋内に内容物を充
填する充填機と、その袋を受け取り真空処理するととも
に袋口をシールする真空包装機とで構成される２ロータ
式縦型真空包装機の改良に関する。
填する充填機と、その袋を受け取り真空処理するととも
に袋口をシールする真空包装機とで構成される２ロータ
式縦型真空包装機の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】２ロータ式縦型真空包装機は、一般に、
袋の両側を把持する複数対のグリッパーが間欠回転する
テーブルの周囲に等間隔で設けられ、テーブルが一回転
する間にグリッパーへの袋の供給、袋内への内容物の充
填等が行われる充填機と、内容物を充填した袋を把持す
るグリッパーをそれぞれ内部に備えた蓋開閉自在の真空
チャンバーが間欠回転又は連続回転するテーブルの周囲
に等間隔で設けられ、テーブルが一回転する間に袋を真
空チャンバー内に受け入れ、真空処理するとともに袋口
をシールするようにした真空包装機からなる。
袋の両側を把持する複数対のグリッパーが間欠回転する
テーブルの周囲に等間隔で設けられ、テーブルが一回転
する間にグリッパーへの袋の供給、袋内への内容物の充
填等が行われる充填機と、内容物を充填した袋を把持す
るグリッパーをそれぞれ内部に備えた蓋開閉自在の真空
チャンバーが間欠回転又は連続回転するテーブルの周囲
に等間隔で設けられ、テーブルが一回転する間に袋を真
空チャンバー内に受け入れ、真空処理するとともに袋口
をシールするようにした真空包装機からなる。
【０００３】このような２ロータ式縦型真空包装機で
は、内容物を充填した袋を充填機のグリッパーから受け
取り、真空包装機のグリッパーへ受け渡す装置が必要で
あり、例えば袋の上端を把持して水平に移送するグリッ
パー（実開平５−４６７０８号公報等参照）を備えた受
渡し装置が用いられる。一方、真空チャンバー内のグリ
ッパーとしては、例えば左右一対のグリッパーにより袋
の両縁部を把持するようにしたもの（充填機のグリッパ
ーと本質的に同じ形態）、あるいは固定部と真空チャン
バーの回転方向の遅角側を基端部として水平回動する可
動部からなるグリッパーで、可動部が水平揺動して固定
部との間で袋を幅方向に挟持するようにしたもの（特許
第２５３８４７３号公報参照）などが知られている。
は、内容物を充填した袋を充填機のグリッパーから受け
取り、真空包装機のグリッパーへ受け渡す装置が必要で
あり、例えば袋の上端を把持して水平に移送するグリッ
パー（実開平５−４６７０８号公報等参照）を備えた受
渡し装置が用いられる。一方、真空チャンバー内のグリ
ッパーとしては、例えば左右一対のグリッパーにより袋
の両縁部を把持するようにしたもの（充填機のグリッパ
ーと本質的に同じ形態）、あるいは固定部と真空チャン
バーの回転方向の遅角側を基端部として水平回動する可
動部からなるグリッパーで、可動部が水平揺動して固定
部との間で袋を幅方向に挟持するようにしたもの（特許
第２５３８４７３号公報参照）などが知られている。
【０００４】特に後者のタイプのグリッパーは、上記公
報にも記載されているように、受渡し装置により真空チ
ャンバー内に供給された袋をその袋幅の全長にわたり簡
単かつ迅速に把持又は開放することができ、また、真空
チャンバーが停止する前から受渡し動作を始めることが
できるので、間欠回転テーブルの停止時間を短くして生
産性を向上させられる利点があり、さらに、袋サイズの
変更（袋幅の変更）にも即座に対応できるという利点も
ある。
報にも記載されているように、受渡し装置により真空チ
ャンバー内に供給された袋をその袋幅の全長にわたり簡
単かつ迅速に把持又は開放することができ、また、真空
チャンバーが停止する前から受渡し動作を始めることが
できるので、間欠回転テーブルの停止時間を短くして生
産性を向上させられる利点があり、さらに、袋サイズの
変更（袋幅の変更）にも即座に対応できるという利点も
ある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
２ロータ式縦型真空包装機における充填機と真空包装機
は、通常は両方のグリッパーの挟持位置がほぼ同じ高さ
になるように設定され、受渡し装置のグリッパーが充填
機と真空包装機の間を袋を水平に移送するようになって
いる。そのため、特に後者のタイプのグリッパーを真空
包装機に採用した場合に、次のような問題があった。 袋幅と同等又はそれより長い可動部が基端部を中心に
回動するため、受渡し位置又はその近傍において、開閉
時に水平方向に広いスペースを必要とする（可動部のか
なりの部分が真空チャンバーの外にはみ出す）。従っ
て、充填機のグリッパーとこの可動部が干渉し合わない
ようにするため、充填機と真空包装機の距離を離さなけ
ればならず、機械全体の設置面積が大きくなる。 そのため受渡し装置による移送距離が大きくなり、受
渡し工程に要する時間が長くなる。一方、移送スピード
を上げて受渡し時間を短縮しようとすれば、袋の揺れや
衝撃が大きくなり安定した受渡しができなくなる。 ２ロータ式縦型真空包装機では、真空包装機のグリッ
パーの高さに充填機のグリッパーの高さを合わせている
ため（真空包装機は袋よりもかなり大きめの縦型真空チ
ャンバーを有するため、グリッパーの位置がどうしても
高くなる）、充填機のグリッパーの位置が高くなり、充
填作業の位置も高くなり充填作業者の負担が大きい。
２ロータ式縦型真空包装機における充填機と真空包装機
は、通常は両方のグリッパーの挟持位置がほぼ同じ高さ
になるように設定され、受渡し装置のグリッパーが充填
機と真空包装機の間を袋を水平に移送するようになって
いる。そのため、特に後者のタイプのグリッパーを真空
包装機に採用した場合に、次のような問題があった。 袋幅と同等又はそれより長い可動部が基端部を中心に
回動するため、受渡し位置又はその近傍において、開閉
時に水平方向に広いスペースを必要とする（可動部のか
なりの部分が真空チャンバーの外にはみ出す）。従っ
て、充填機のグリッパーとこの可動部が干渉し合わない
ようにするため、充填機と真空包装機の距離を離さなけ
ればならず、機械全体の設置面積が大きくなる。 そのため受渡し装置による移送距離が大きくなり、受
渡し工程に要する時間が長くなる。一方、移送スピード
を上げて受渡し時間を短縮しようとすれば、袋の揺れや
衝撃が大きくなり安定した受渡しができなくなる。 ２ロータ式縦型真空包装機では、真空包装機のグリッ
パーの高さに充填機のグリッパーの高さを合わせている
ため（真空包装機は袋よりもかなり大きめの縦型真空チ
ャンバーを有するため、グリッパーの位置がどうしても
高くなる）、充填機のグリッパーの位置が高くなり、充
填作業の位置も高くなり充填作業者の負担が大きい。
【０００６】本発明は、従来の２ロータ式縦型真空包装
機におけるこのような問題点に鑑みてなされたもので、
充填機と真空包装機の距離を縮めて機械全体の設置面積
を減らし、移送距離を小さくして受渡し時間の短縮及び
安定した受渡しを可能とし、さらに充填機の充填作業位
置を低くすることが可能な２ロータ式縦型真空包装機を
得ることを目的とする。
機におけるこのような問題点に鑑みてなされたもので、
充填機と真空包装機の距離を縮めて機械全体の設置面積
を減らし、移送距離を小さくして受渡し時間の短縮及び
安定した受渡しを可能とし、さらに充填機の充填作業位
置を低くすることが可能な２ロータ式縦型真空包装機を
得ることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、袋の両側を把
持する複数対のグリッパーを水平な円軌道に沿って間欠
回転させ、それが一回転する間に袋内に内容物を充填す
るようにした充填機と、内容物を充填した袋を把持する
グリッパーをそれぞれ内部に備えた蓋開閉自在の複数の
縦型真空チャンバーを水平な円軌道に沿って回転させ、
それが一回転する間に袋を真空処理するとともに袋口を
シールするようにした真空包装機と、袋を把持するグリ
ッパーを備え、このグリッパーで充填機のグリッパーに
把持された充填済みの袋を受け取り、続いて真空包装機
のグリッパーへ受け渡す受渡し装置からなり、さらに、
前記真空チャンバー内のグリッパーが真空チャンバーの
回転方向の遅角側を基端部として水平回動する袋幅と同
等又は長い可動把持部を備えるタイプの２ロータ式縦型
真空包装機において、充填機のグリッパーの高さを真空
チャンバー内のグリッパーの前記可動把持部より下方に
位置させ、かつ上記受渡し装置のグリッパーを充填機の
側から真空包装機の側へ斜め上方に向け進退させたこと
を特徴とする。上記受渡し装置のグリッパーは斜め上方
に向け直線的に進退して、充填済みの袋を真空包装機の
グリッパーへ受け渡すようにするのが望ましい。
持する複数対のグリッパーを水平な円軌道に沿って間欠
回転させ、それが一回転する間に袋内に内容物を充填す
るようにした充填機と、内容物を充填した袋を把持する
グリッパーをそれぞれ内部に備えた蓋開閉自在の複数の
縦型真空チャンバーを水平な円軌道に沿って回転させ、
それが一回転する間に袋を真空処理するとともに袋口を
シールするようにした真空包装機と、袋を把持するグリ
ッパーを備え、このグリッパーで充填機のグリッパーに
把持された充填済みの袋を受け取り、続いて真空包装機
のグリッパーへ受け渡す受渡し装置からなり、さらに、
前記真空チャンバー内のグリッパーが真空チャンバーの
回転方向の遅角側を基端部として水平回動する袋幅と同
等又は長い可動把持部を備えるタイプの２ロータ式縦型
真空包装機において、充填機のグリッパーの高さを真空
チャンバー内のグリッパーの前記可動把持部より下方に
位置させ、かつ上記受渡し装置のグリッパーを充填機の
側から真空包装機の側へ斜め上方に向け進退させたこと
を特徴とする。上記受渡し装置のグリッパーは斜め上方
に向け直線的に進退して、充填済みの袋を真空包装機の
グリッパーへ受け渡すようにするのが望ましい。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、図１〜図６を参照して本発
明に係る２ロータ式縦型真空包装機を具体的に説明す
る。図１及び図２において、基台１上に充填機２と真空
包装機３が設置され、充填機２では、間欠回転するテー
ブルＴ1の周囲に袋Ｗの両側を把持する８対のグリッパ
ー４が等間隔で配置され、テーブルＴ1が間欠回転する
過程で、グリッパー４への給袋、袋口の開口、充填物の
投入等の工程が順に行われる。なお、５は充填機２に袋
を供給する袋マガジン、６は袋口に挿入される先端部を
もちテーブルＴ1に１工程分だけ追従回転する開口装
置、７は充填装置であり、この充填機２自体公知の装置
である。
明に係る２ロータ式縦型真空包装機を具体的に説明す
る。図１及び図２において、基台１上に充填機２と真空
包装機３が設置され、充填機２では、間欠回転するテー
ブルＴ1の周囲に袋Ｗの両側を把持する８対のグリッパ
ー４が等間隔で配置され、テーブルＴ1が間欠回転する
過程で、グリッパー４への給袋、袋口の開口、充填物の
投入等の工程が順に行われる。なお、５は充填機２に袋
を供給する袋マガジン、６は袋口に挿入される先端部を
もちテーブルＴ1に１工程分だけ追従回転する開口装
置、７は充填装置であり、この充填機２自体公知の装置
である。
【０００９】真空包装機３では、間欠回転するテーブル
Ｔ2の周囲に８個の真空チャンバー９が等間隔で配置さ
れ、各真空チャンバー９は本体９ａと所定のタイミング
で開閉される蓋９ｂからなり、本体９ａの内部には袋を
把持するグリッパー１０（図３等参照）が備わり、真空
チャンバー９内に受け入れられた袋はグリッパー１０で
把持され、テーブルＴ2が一回転する間に真空処理及び
袋口のシール等の工程が順に行われ、シールされた袋は
排出コンベア１１上に排出される。グリッパー１０は、
図３等に示すように、固定把持部１０ａと真空チャンバ
ーの回転方向の遅角側を基端部として水平回動する可動
把持部１０ｂからなり、可動把持部１０ｂが所定のタイ
ミングで水平回動（開閉）し、固定把持部１０ａとの間
で袋Ｗの袋口近傍を幅方向に挟持する。なお、この真空
包装機３自体公知の装置である。
Ｔ2の周囲に８個の真空チャンバー９が等間隔で配置さ
れ、各真空チャンバー９は本体９ａと所定のタイミング
で開閉される蓋９ｂからなり、本体９ａの内部には袋を
把持するグリッパー１０（図３等参照）が備わり、真空
チャンバー９内に受け入れられた袋はグリッパー１０で
把持され、テーブルＴ2が一回転する間に真空処理及び
袋口のシール等の工程が順に行われ、シールされた袋は
排出コンベア１１上に排出される。グリッパー１０は、
図３等に示すように、固定把持部１０ａと真空チャンバ
ーの回転方向の遅角側を基端部として水平回動する可動
把持部１０ｂからなり、可動把持部１０ｂが所定のタイ
ミングで水平回動（開閉）し、固定把持部１０ａとの間
で袋Ｗの袋口近傍を幅方向に挟持する。なお、この真空
包装機３自体公知の装置である。
【００１０】この２ロータ式縦型真空包装機では、充填
機２のグリッパー４の位置が真空包装機３のグリッパー
１０の位置より下位に設定されている。グリッパー４は
テーブルＴ1の間欠回転に伴い円軌道を描き、グリッパ
ー１０も同様にテーブルＴ2の間欠回転に伴い円軌道を
描く。両円軌道が最も接近する袋Ｗの受渡し位置（充填
機のＶＩＩ位置、真空包装機のＩ位置）近傍において、
その可動把持部１０ｂは水平に開いており、真空チャン
バー９の本体９ａから外に突出した状態で円軌道を描く
が、両円軌道の高さが上下にずれて設定されているた
め、充填機２と真空包装機３はかなり接近して設置され
ているにもかかわらず、グリッパー４とグリッパー１０
の可動把持部１０ｂが相互に干渉し合うことがない。逆
にいえば、両円軌道が上下にずれていなければ相互に干
渉してしまうほど、両者を接近して配置することができ
る。
機２のグリッパー４の位置が真空包装機３のグリッパー
１０の位置より下位に設定されている。グリッパー４は
テーブルＴ1の間欠回転に伴い円軌道を描き、グリッパ
ー１０も同様にテーブルＴ2の間欠回転に伴い円軌道を
描く。両円軌道が最も接近する袋Ｗの受渡し位置（充填
機のＶＩＩ位置、真空包装機のＩ位置）近傍において、
その可動把持部１０ｂは水平に開いており、真空チャン
バー９の本体９ａから外に突出した状態で円軌道を描く
が、両円軌道の高さが上下にずれて設定されているた
め、充填機２と真空包装機３はかなり接近して設置され
ているにもかかわらず、グリッパー４とグリッパー１０
の可動把持部１０ｂが相互に干渉し合うことがない。逆
にいえば、両円軌道が上下にずれていなければ相互に干
渉してしまうほど、両者を接近して配置することができ
る。
【００１１】次に、袋Ｗの受渡し位置における受渡しの
手順と受渡し装置について、図３〜図６を参照して説明
する。受渡し装置１２は、取付軸１３とそれに取り付け
られたメーンフレーム１４、メーンフレーム１４に取り
付けられ斜め上方を向いたスライドレール１５、スライ
ドレール１５に沿ってスライドするスライドユニット１
６、スライドユニット１６をスライドさせる進退用エア
シリンダ１７、スライドユニット１６に取り付けられた
グリップ部フレーム１８、グリップ部フレーム１８に取
り付けられたグリッパー１９（固定部１９ａ、可動部１
９ｂ）、グリッパー１９（正確には可動部１９ｂ）を開
閉する開閉用エアシリンダ２０からなり、進退用エアシ
リンダ１７を作動させることにより、グリッパー１９は
充填機２の受渡し位置のグリッパー４の位置（袋Ｗの上
縁を把持するので、正確にはグリッパー４のやや上）か
ら、真空包装機３の受渡し位置の真空チャンバー９のグ
リッパー１０の位置（同じく、正確にはグリッパー１０
のやや上）に向け、斜め上方に向け直線的に進退する。
手順と受渡し装置について、図３〜図６を参照して説明
する。受渡し装置１２は、取付軸１３とそれに取り付け
られたメーンフレーム１４、メーンフレーム１４に取り
付けられ斜め上方を向いたスライドレール１５、スライ
ドレール１５に沿ってスライドするスライドユニット１
６、スライドユニット１６をスライドさせる進退用エア
シリンダ１７、スライドユニット１６に取り付けられた
グリップ部フレーム１８、グリップ部フレーム１８に取
り付けられたグリッパー１９（固定部１９ａ、可動部１
９ｂ）、グリッパー１９（正確には可動部１９ｂ）を開
閉する開閉用エアシリンダ２０からなり、進退用エアシ
リンダ１７を作動させることにより、グリッパー１９は
充填機２の受渡し位置のグリッパー４の位置（袋Ｗの上
縁を把持するので、正確にはグリッパー４のやや上）か
ら、真空包装機３の受渡し位置の真空チャンバー９のグ
リッパー１０の位置（同じく、正確にはグリッパー１０
のやや上）に向け、斜め上方に向け直線的に進退する。
【００１２】図３は、１つ前の受渡し工程において真空
チャンバー９のグリッパー１０に袋Ｗ1が受け渡され、
停止していた真空包装機３が回転を開始した直後の状態
を示す。次の真空チャンバー９では、グリッパー１０の
可動把持部１０ｂが水平回動して開き、次の袋Ｗ2の受
け入れの準備がなされ、一方、充填機２は停止して、受
渡し装置１２のグリッパー１９が後退し袋Ｗ2の上縁を
把持したところである。この状態から、図４に示すよう
に、充填機２のグリッパー４が開き、ほぼ同時に進退用
エアシリンダ１７が作動しグリッパー１９を真空包装機
３の側の受渡し位置に向けて斜め上向きに直線的に前進
させ、続いて充填機２は回転を開始する。受渡し装置１
２のグリッパー１９の前進は、受渡し位置に向けて回転
中の真空チャンバー９のグリッパー１０の可動把持部１
０ｂと、移送中の袋Ｗ2が接触しないようなタイミング
で行われる。
チャンバー９のグリッパー１０に袋Ｗ1が受け渡され、
停止していた真空包装機３が回転を開始した直後の状態
を示す。次の真空チャンバー９では、グリッパー１０の
可動把持部１０ｂが水平回動して開き、次の袋Ｗ2の受
け入れの準備がなされ、一方、充填機２は停止して、受
渡し装置１２のグリッパー１９が後退し袋Ｗ2の上縁を
把持したところである。この状態から、図４に示すよう
に、充填機２のグリッパー４が開き、ほぼ同時に進退用
エアシリンダ１７が作動しグリッパー１９を真空包装機
３の側の受渡し位置に向けて斜め上向きに直線的に前進
させ、続いて充填機２は回転を開始する。受渡し装置１
２のグリッパー１９の前進は、受渡し位置に向けて回転
中の真空チャンバー９のグリッパー１０の可動把持部１
０ｂと、移送中の袋Ｗ2が接触しないようなタイミング
で行われる。
【００１３】次に図５に示すように、受渡し装置１２の
グリッパー１９が受渡し位置に到達し、ほぼ同じタイミ
ングで真空チャンバー９が受渡し位置に停止し、続いて
グリッパー１０の可動把持部１０ｂが内向きに回動（閉
動作）し固定把持部１０ａとの間で袋Ｗ2を把持する。
袋Ｗ2がグリッパー１０により完全に把持されると、受
渡し装置１２の開閉用エアシリンダ２０が作動してグリ
ッパー１９（可動部１９ｂ）が開き受渡しが完了する。
この間、充填機１は回転中である。続いて、図６に示す
ように、進退用エアシリンダ１７が作動して開状態のグ
リッパー１９を斜め下向きに直線的に後退させ、真空包
装機３は回転を開始する。このとき充填機２は停止して
次の袋Ｗ3が受渡し位置にあり、後退したグリッパー１
９がその上縁を把持するようになっている。以上が受渡
し工程の１サイクルである。
グリッパー１９が受渡し位置に到達し、ほぼ同じタイミ
ングで真空チャンバー９が受渡し位置に停止し、続いて
グリッパー１０の可動把持部１０ｂが内向きに回動（閉
動作）し固定把持部１０ａとの間で袋Ｗ2を把持する。
袋Ｗ2がグリッパー１０により完全に把持されると、受
渡し装置１２の開閉用エアシリンダ２０が作動してグリ
ッパー１９（可動部１９ｂ）が開き受渡しが完了する。
この間、充填機１は回転中である。続いて、図６に示す
ように、進退用エアシリンダ１７が作動して開状態のグ
リッパー１９を斜め下向きに直線的に後退させ、真空包
装機３は回転を開始する。このとき充填機２は停止して
次の袋Ｗ3が受渡し位置にあり、後退したグリッパー１
９がその上縁を把持するようになっている。以上が受渡
し工程の１サイクルである。
【００１４】図３〜図６及び上記の説明から分かるよう
に、真空包装機３側のグリッパー１０の可動把持部１０
ｂは、受渡し位置の手前から受渡し位置に至るまで外向
きに水平回動して開いた状態にあるため、もし充填機２
側のグリッパー４と同じ高さ位置にあるとすれば、両者
の干渉を防止するには充填機２と真空包装機３の間隔を
大きくとる必要がある。しかし、本発明では充填機２側
のグリッパー４の位置を真空包装機３側のグリッパー１
０より低く設定したため、充填機２と真空包装機３の間
隔を狭めても（具体的には、グリッパー４の円軌道とグ
リッパー１０の可動把持部１０ｂの先端の円軌道が平面
視で重なるようなことがあっても）、両グリッパーが互
いに干渉することがない。このとき、真空包装機３側の
グリッパー１０が充填機２側のグリッパー４に把持され
た袋Ｗの上端よりより高く設定され、グリッパー１０の
可動部１０ｂと袋Ｗの干渉が防止されているのがより好
ましい。
に、真空包装機３側のグリッパー１０の可動把持部１０
ｂは、受渡し位置の手前から受渡し位置に至るまで外向
きに水平回動して開いた状態にあるため、もし充填機２
側のグリッパー４と同じ高さ位置にあるとすれば、両者
の干渉を防止するには充填機２と真空包装機３の間隔を
大きくとる必要がある。しかし、本発明では充填機２側
のグリッパー４の位置を真空包装機３側のグリッパー１
０より低く設定したため、充填機２と真空包装機３の間
隔を狭めても（具体的には、グリッパー４の円軌道とグ
リッパー１０の可動把持部１０ｂの先端の円軌道が平面
視で重なるようなことがあっても）、両グリッパーが互
いに干渉することがない。このとき、真空包装機３側の
グリッパー１０が充填機２側のグリッパー４に把持され
た袋Ｗの上端よりより高く設定され、グリッパー１０の
可動部１０ｂと袋Ｗの干渉が防止されているのがより好
ましい。
【００１５】本発明では充填機２と真空包装機３を近接
して設置できるため、２ロータ式縦型真空包装機の機械
全体の設置面積を小さくでき、それに伴い両装置共通の
設置基台、駆動機構等を小型化、軽量化することが可能
となる。そして、本発明では充填機２と真空包装機３を
近接して設置したためグリッパー４とグリッパー１０の
間隔が狭まって、グリッパー１９による袋の移送距離が
短くなり、受渡し時間が短縮できて生産性が向上し、あ
るいは受渡し時間を同じとすれば移送スピードを緩くで
き、受渡し時における袋の揺れ及び衝撃が減少し安定し
た受渡しが可能となる。また、移送距離が短くなること
で受渡し装置１２の負担が軽減されるため、同装置の小
型化、軽量化等に有利である。しかも、上記の例ではグ
リッパー１９を斜め上向きに直線的に進退させたことか
ら、袋の移送距離が最短距離となり上記の利点が一層発
揮される。さらに、充填機２の高さを真空包装機３の高
さに合わせることなく、グリッパー４の位置を自由に低
く設定できるので、充填作業の位置を低くでき、充填作
業者の負担軽減ができる。
して設置できるため、２ロータ式縦型真空包装機の機械
全体の設置面積を小さくでき、それに伴い両装置共通の
設置基台、駆動機構等を小型化、軽量化することが可能
となる。そして、本発明では充填機２と真空包装機３を
近接して設置したためグリッパー４とグリッパー１０の
間隔が狭まって、グリッパー１９による袋の移送距離が
短くなり、受渡し時間が短縮できて生産性が向上し、あ
るいは受渡し時間を同じとすれば移送スピードを緩くで
き、受渡し時における袋の揺れ及び衝撃が減少し安定し
た受渡しが可能となる。また、移送距離が短くなること
で受渡し装置１２の負担が軽減されるため、同装置の小
型化、軽量化等に有利である。しかも、上記の例ではグ
リッパー１９を斜め上向きに直線的に進退させたことか
ら、袋の移送距離が最短距離となり上記の利点が一層発
揮される。さらに、充填機２の高さを真空包装機３の高
さに合わせることなく、グリッパー４の位置を自由に低
く設定できるので、充填作業の位置を低くでき、充填作
業者の負担軽減ができる。
【００１６】なお、上記の例では、受渡し装置１２のグ
リッパー１９を斜め上向きに直線的に進退させたが、例
えば実開平５−４６７０８号公報のように揺動を加味す
るなど、その移送軌跡は自由に設定できる。また、上記
公報に記載されているような、グリッパーと動きを共に
しグリッパーに把持された袋を下方から支持する受け台
を設けることもできる。さらに、上記の例では真空包装
機３は間欠回転式であったが、連続回転式の真空包装機
にも本発明は適用できる。これは受渡し装置１２のグリ
ッパー１９が、受渡し時真空包装機３の回転に追随する
動作を行う（例えば、袋Ｗがグリッパー１０に把持され
る直前から、グリッパー１９が開となって真空チャンバ
ーから離れるまで）ことで可能となる。
リッパー１９を斜め上向きに直線的に進退させたが、例
えば実開平５−４６７０８号公報のように揺動を加味す
るなど、その移送軌跡は自由に設定できる。また、上記
公報に記載されているような、グリッパーと動きを共に
しグリッパーに把持された袋を下方から支持する受け台
を設けることもできる。さらに、上記の例では真空包装
機３は間欠回転式であったが、連続回転式の真空包装機
にも本発明は適用できる。これは受渡し装置１２のグリ
ッパー１９が、受渡し時真空包装機３の回転に追随する
動作を行う（例えば、袋Ｗがグリッパー１０に把持され
る直前から、グリッパー１９が開となって真空チャンバ
ーから離れるまで）ことで可能となる。
【００１７】
【発明の効果】本発明によれば、充填機と真空包装機を
備える２ロータ式縦型真空包装機において、充填機と真
空包装機の距離を縮めて機械全体の設置面積を減らし、
移送距離を小さくして受渡し時間の短縮及び安定した受
渡しを可能とし、さらに充填機の充填作業位置を低くす
ることが可能となる。
備える２ロータ式縦型真空包装機において、充填機と真
空包装機の距離を縮めて機械全体の設置面積を減らし、
移送距離を小さくして受渡し時間の短縮及び安定した受
渡しを可能とし、さらに充填機の充填作業位置を低くす
ることが可能となる。
【図１】 本発明に係る２ロータ式縦型真空包装機の模
式的な平面図である。
式的な平面図である。
【図２】 同じく模式的な側面図である。
【図３】 受渡し装置と充填機及び真空包装機のグリッ
パーの作動を順に示す説明図である。
パーの作動を順に示す説明図である。
【図４】 同じくその説明図である。
【図５】 同じくその説明図である。
【図６】 同じくその説明図である。
２ 充填機 ３ 真空包装機 ４ 充填機のグリッパー ９ 真空チャンバー １０ 真空包装機のグリッパー １０ａ グリッパーの固定把持部 １０ｂ グリッパーの可動把持部 １２ 受渡し装置 １９ 受渡し装置のグリッパー Ｗ 袋
Claims (2)
- 【請求項１】 袋の両側を把持する複数対のグリッパー
を水平な円軌道に沿って間欠回転させ、それが一回転す
る間に袋内に内容物を充填するようにした充填機と、内
容物を充填した袋を把持するグリッパーをそれぞれ内部
に備えた蓋開閉自在の複数の縦型真空チャンバーを水平
な円軌道に沿って回転させ、それが一回転する間に袋を
真空処理するとともに袋口をシールするようにした真空
包装機と、袋を把持するグリッパーを備え、このグリッ
パーで充填機のグリッパーに把持された充填済みの袋を
受け取り、続いて真空包装機のグリッパーへ受け渡す受
渡し装置からなり、さらに、前記真空チャンバー内のグ
リッパーが真空チャンバーの回転方向の遅角側を基端部
として水平回動する袋幅と同等又は長い可動把持部を備
えるタイプの２ロータ式縦型真空包装機において、充填
機のグリッパーの高さを真空チャンバー内のグリッパー
の前記可動把持部の高さより下方に位置させ、かつ上記
受渡し装置のグリッパーを充填機の側から真空包装機の
側へ斜め上方に向け進退させたことを特徴とする２ロー
タ式縦型真空包装機。 - 【請求項２】 上記受渡し装置のグリッパーを斜め上方
に向け直線的に進退させたことを特徴とする請求項１に
記載された２ロータ式縦型真空包装機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5896098A JPH11236009A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | ２ロータ式縦型真空包装機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5896098A JPH11236009A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | ２ロータ式縦型真空包装機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11236009A true JPH11236009A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=13099419
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5896098A Withdrawn JPH11236009A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | ２ロータ式縦型真空包装機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11236009A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003026102A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-29 | Ushio U-Tech Inc | 物品の処理装置 |
| CN102627156A (zh) * | 2011-02-08 | 2012-08-08 | Fl史密斯公司 | 把袋子放在旋转灌装机上的机器 |
| JP2014037252A (ja) * | 2012-08-16 | 2014-02-27 | Toyo Jidoki Co Ltd | 充填済みの袋の受け渡し装置 |
| CN104260922A (zh) * | 2014-09-25 | 2015-01-07 | 郭作士 | 一种转盘式直线真空包装机 |
| CN108408141A (zh) * | 2018-04-18 | 2018-08-17 | 浙江名瑞机械有限公司 | 给袋式食品包装设备的抽真空转运装置 |
| CN109051038A (zh) * | 2018-09-17 | 2018-12-21 | 南京擎机械制造有限公司 | 自动双室真空机的气动传动结构 |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP5896098A patent/JPH11236009A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN109051038A (zh) * | 2018-09-17 | 2018-12-21 | 南京擎机械制造有限公司 | 自动双室真空机的气动传动结构 |
| CN109051038B (zh) * | 2018-09-17 | 2024-02-06 | 南京一擎机械制造有限公司 | 自动双室真空机的气动传动结构 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |