JP6758776B2 - 容器搬送装置 - Google Patents
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Description
一方、各停止位置で行われる包装処理工程に要する時間には長短があり、各リテーナーの1回の停止時間は最も長時間を要する工程に合わせて設定されている。従って、短時間しか要しない包装処理工程(例えばシール工程)が行われる停止位置では、停止時間の一部が無駄に費やされている。そして、仮に特定の包装処理工程に要する時間が1回の停止時間の半分以下だとすると、対応する包装処理装置は本来1台で済むはずである。ただし、1台の包装処理装置でペアになった2台のリテーナーに保持された2枚の袋に対し前記特定の包装処理工程を行うには、前記2台のリテーナーが順に前記包装処理装置の前に停止する必要がある。言い換えれば、前記特定の包装処理工程が行われる停止位置に限って、ペアになった2台のリテーナーの移動モード(移動距離、停止時間)を変える必要があるが、そのようなことはダブル型包装機では現実に不可能である。従って、前記特定の包装処理工程に要する時間が1回の停止時間の半分以下だとしても、対応する包装処理装置(又は包装処理部材)を1台に削減することはできない。
各停止位置には複数個のリテーナーが停止し、複数のチューブ容器が複数個のリテーナーに同時に供給され、又は複数のチューブ容器が同時にリーク検査等の包装処理を受ける。各停止位置に停止するリテーナーの個数は、そこに設置される包装処理装置に対応した個数(包装処理装置が一度に処理できる個数)とされ、各停止位置におけるリテーナーの停止時間は、そこで実施される包装処理に要する時間に合わせて設定される。
従って、特許文献3に記載された包装システムによれば、停止位置において無駄に費やされる停止時間を低減することができる。また、包装処理に要する時間が短い停止位置では、包装処理装置(又は包装処理部材)の設置数を少なくすることができる。
しかし、この容器搬送装置では、リテーナーは複数個のベルトコンベア及びプッシャーにより移動し、その移動経路は直角に向きを変える箇所が多い。また、リテーナーは包装処理が行われる停止位置以外でも、ストッパーに当たって何度も停止する。このため、リテーナーの移動が円滑でなく、リテーナーの移動速度を上げて容器搬送装置の搬送能力、ひいては包装システムの処理能力を向上させることが難しい。また、リテーナーの移動速度を上げると、リテーナーがストッパーに当たったときの衝撃が大きくなり、リテーナーの破損や衝撃音の発生により、部品交換や作業者への負担が増大する。この点でも、リテーナーの移動速度を上げて包装システムの処理能力を向上させることが難しい。
(1)前記直線部における前記リテーナーの1回の移動距離の最大値が前記配置間隔pのn倍に設定され、前記リテーナー移動用レールに沿って配置された前記リテーナーの個数が(m−n)個であり、(m−n)がnの整数倍で、前記リテーナー移動用レールに沿って配置された全てのリテーナーがn個ずつ前記配置間隔pで互いに連結されている。
(2)前記第1リテーナー移動機構において、前記第1リテーナー保持部材は、前記第1作動機構により水平面内でボックスモーションを行い、初期位置から前進して前記リテーナーを保持し、前記リテーナー移動用レールの直線部に沿って移動してリテーナーを移動させ、後退して前記リテーナーを解放し、前記リテーナー移動用レールの直線部に沿って逆方向に移動して初期位置に復帰する。
(3)前記第2リテーナー移動機構において、前記第2作動機構が前記リテーナー移動用レールの円弧部の中心を軸心として一方向に間欠回転する支持部材を含み、前記第2リテーナー保持部材が前記支持部材に設置されて共に間欠回転し、前記支持部材が間欠回転する過程で、前記第2リテーナー保持部材が前記軸心からみて外向き又は内向きに所定のタイミングで移動し、外向きに移動したときリテーナーを保持し、内向きに後退したとき前記リテーナーを解放する。
(5)前記リテーナー移動用レールの平面視形状がレーストラック型で、2つの直線部と2つの円弧部からなる。
(6)前記リテーナーが一対のグリッパーを備え、前記グリッパーにより袋の両側縁部を把持する。
なお、本発明において、リテーナーとは容器を保持可能で、前記移動経路に沿って移動し保持した容器を搬送する器具であり(特許文献1〜3参照)、容器には袋、チューブ、カップ等、種々のものが含まれる。
そして、本発明に係る容器搬送装置は、リテーナーがリテーナー移動用レールに沿って移動し、リテーナーの移動経路(リテーナー移動用レールの平面視形状)が複数の直線部と同数の円弧部からなることから、リテーナーの移動が円滑に行われ、リテーナーの移動速度を上げて容器搬送装置の搬送能力及び包装機の処理能力を向上させることができる。また、移動経路上でのリテーナーの移動及び停止が、リテーナーを保持可能な第1,第2リテーナー保持部材により行われるから、リテーナーの移動及び停止に伴う衝撃が少なく、リテーナーの破損や衝撃音の発生が防止される。
1.包装機の概略
図1に示す包装機は、2つの直線部と2つの円弧部からなるレーストラック型の水平な移動経路に沿って複数個のリテーナー1を一方向(時計回り)に間欠的に移動させる容器搬送装置2と、前記移動経路の直線部(Aレーン及びBレーン)に沿って配置された複数の包装処理装置からなる。前記移動経路の円弧部(A/Bレーン及びB/Aレーン)には、包装処理装置は配置されていない。
この容器搬送装置2において、前記移動経路上に配置可能なリテーナー1の最大個数(m)は44個(m=44)、実際に配置されたリテーナー1の個数は40個である。
なお、これらの包装処理装置は、4個のリテーナー1に保持された4個の袋10に同時に各包装処理を施す場合に比べ、装置の台数を減らし又は小型化(例えば印字装置4であれば、ヘッド数が2個で済む)することができる。
被包装物供給装置11は、被包装物12を前記ピッチpと同じ一定間隔で間欠的に搬送するベルトコンベア13と、被包装物12を前方(ベルトコンベア13の搬送方向に垂直な方向)に押し出す4個のプッシャー14と、各プッシャー14の前方(ベルトコンベア13と前記所定の停止位置に停止した4個のリテーナー1の間)に配置され、リテーナー1に向けて進退可能なトレイ15からなる。
図1に示す包装機では、リテーナー1が前記移動経路上を一回転(間欠移動)する間に、次の各工程が順次行われる。
(1)袋供給工程
2個のリテーナー1が袋供給工程位置(停止位置S1)に停止すると、併設された2台の空袋供給装置3から2枚の袋(空袋)10が垂直姿勢で2個のリテーナー1に供給され、各リテーナー1に垂直姿勢(吊り下げられた状態)で保持される。なお、リテーナー1の具体的な構造は後述する。
2個のリテーナー1が印字工程位置(停止位置S2)に停止すると、2個の印字ヘッドを有する印字装置4により、2個のリテーナー1に保持された2枚の袋10の各袋面に印字が行われる。
(3)印字検査工程
2個のリテーナー1が印字検査工程位置(停止位置S3)に停止すると、併設された2台の印字検査装置5により、2個のリテーナー1に保持された2枚の袋10について印字検査が行われる。
2個のリテーナー1が開口工程位置(停止位置S4)に停止すると、一対の吸盤16を2組備えた開口装置6により、2個のリテーナー1に保持された2枚の袋10の袋口が開口される。この開口工程は、定法どおり、一対の吸盤16が袋の両面に近づき接触して吸着し、次いで互いに所定距離離れ、同時にリテーナー1に保持された袋10の幅が狭められることにより行われる。
(5)袋姿勢変更工程
この姿勢変更工程は、リテーナー1が円弧部(前記A/Bレーン)を移動中に行われ、リテーナー1に保持された袋10は、前記A/Bレーンから前記Bレーンに移動する直前に、垂直姿勢から水平姿勢に変更される。この袋姿勢変更のメカニズムについては、リテーナー1の構造及び機能と共に後述する。
4個のリテーナー1が被包装物供給工程位置(停止位置S5)に停止すると、4個のリテーナー1に保持された4枚の袋10に被包装物12が供給される。後述するように、4個のリテーナー1が停止位置S5に停止した時点で、各トレイ15上に被包装物12が載せられており、4個のリテーナー1が停止位置S5に停止した直後に、トレイ15が前進して水平姿勢の袋10の開口した袋口から袋内に挿入され、次いで元の位置に後退する。トレイ15が後退するとき、被包装物12が袋10内に置き残される。停止位置S5におけるリテーナー1の停止時間は比較的長く設定されているが、被包装物供給装置11により4枚の袋10に対し同時に被包装物12を供給するため、他の停止位置で行われる包装処理に比べ処理効率が低下することはない。
この姿勢変更工程は、リテーナー1が前記Bレーンを移動中に行われ、リテーナー1に保持された袋10は、水平姿勢から垂直姿勢に変更される。この袋姿勢変更のメカニズムについては、リテーナー1の構造及び機能と共に後述する。
(8)袋口のシール工程
2個のリテーナー1がシール工程位置(停止位置S6)に停止すると、一対の熱板17を2組備えたシール装置7により、2個のリテーナー1に保持された2枚の袋10の袋口がシールされる。
2個のリテーナー1が冷却工程位置(停止位置S7)に停止すると、一対の冷却板18を2組備えた冷却装置8により、2個のリテーナー1に保持された2枚の袋10のシール部が冷却される。
(10)排出工程
シール部の冷却後、袋10(製品袋)はリテーナー1から解放され、かつ一対の冷却板18が開いて、排出コンベア9上に落下し、包装機外に排出される。
ここで、リテーナー1の構造及び機能について、図14,15を参照して、具体的に説明する。
リテーナー1は、図14に示すように、後述するリテーナー移動用レール52に沿って移動する移動フレーム21と、移動フレーム21に揺動自在に支持された揺動フレーム22と、揺動フレーム22に揺動自在に設置された一対のグリッパーアーム23,24を含む。移動フレーム21は水平壁21aと一対の垂直壁21b,21cを含み、揺動フレーム22は移動フレーム21の水平壁21aの下で垂直壁21b,21cの間に配置されている。
揺動フレーム22に固定された支持軸25,25が、各垂直壁21b,21cの下端部に回動自在に支持され、揺動フレーム22は揺動軸O1(支持軸25の中心を通る軸)を中心に揺動する。揺動軸O1は水平で、リテーナー1(移動フレーム21)の移動経路の接線方向に対し平行である。
グリッパーアーム23,24の基部23a,24b間に引張ばね29(後述するグリッパーアーム揺動機構34の一部)が掛け渡され、グリッパーアーム23,24を常時内向き(閉じる方向)に付勢している。
袋姿勢変更機構33は、一対の第1カムレバー35,35と、第1カムレバー35,35に支持ブロック36を介して回転自在に設置された第1カムローラ37と、一方の第1カムレバー35と揺動フレーム22を連結する第1連結機構38からなる。
前記第1連結機構38は、一端が一方の支持軸39に固定された一対の第1揺動アーム41,41と、一端が各第1揺動アーム41の他端に連結され、他端が揺動フレーム22の垂直壁22c,22dに連結された一対の第1連結ロッド42,42からなる。第1揺動アーム41は、一方の第1カムレバー35と同じく、一方の支持軸39を中心に揺動する。
第2カムレバー43は支持軸46の一端に固定され、支持軸46は移動フレーム21の水平壁21a上に設置された一対の支持部に回転自在に支持されている。支持軸46は水平で揺動軸O1に対し平面視で垂直であり、第2カムレバー43は支持軸46を中心に揺動する。第2カムローラ44は、第2カムレバー43の自由端に設置され、その軸心は水平である。
各リテーナー1の移動フレーム21の搬送方向中央部に鉛直に支持軸53が設置され、支持軸53の中央部に水平な回転軸を有する複数個のローラ54が設置され、リテーナー1の移動に伴い、リテーナー移動用レール52の上面を走行する。支持軸53のうち下方に延びる軸部55に複数個のローラ56が回転自在に設置され、リテーナー移動用レール52の溝内に配置されている。
図13に明瞭に示すように、全てのリテーナー1は4個ずつ、連結軸部57において水平面内で回転自在に連結されている。互いに連結されたリテーナー1の個数(4個)は、前記nに等しくされている。連結軸部57の軸心は、リテーナー移動用レール52の幅方向中央に位置している。
リテーナー移動用レール52は、前記移動経路と同じく2つの直線部と2つの円弧部からなり、直線部と円弧部が交互に連なり、平面視でレーストラック型をなす。リテーナー1はリテーナー移動用レール52に沿って移動するので、その移動経路はリテーナー移動用レール52の平面視形状と実質的に同じものとして取り扱うことができる。
リテーナー1が前記領域P1−P2を移動するとき前記間隔Dが減少し、カムローラ37が前記移動経路の内側に変位し、第1カムレバー35,35が揺動し、第1揺動アーム41及び第1連結ロッド42を介して、揺動フレーム22が水平状態から垂直状態に移行する。これにより、図15に示すように、グリッパーアーム23,24が下向き姿勢となり、挟持部31(固定挟持片31aと可動挟持片31b)は水平で、これに挟持された袋10は水平姿勢となる。このとき、グリッパーアーム23,24は閉じていて(図14の状態から間隔が狭められている)、袋10の袋口が開口している。リテーナー1が前記領域P2−P3を移動する間、この状態が継続される。
リテーナー1が停止位置S4を出ると、当該リテーナー1のカムローラ44は第1昇降部位から離れ、前記第1固定部位に接触する。第1固定部位の高さは上昇した第1昇降部位と同じ高さに設定されているため、このときカムローラ44の高さは変動しない。
リテーナー1が停止位置S6を出ると、当該リテーナー1のカムローラ44は第2昇降部位から離れ、前記第2固定部位に接触する。第2固定部位の高さは下降した第2昇降部位と同じ高さに設定されているため、このときカムローラ44の高さは変動しない。
次に、リテーナー1を前記移動経路に沿って移動させるリテーナー移動機構について、説明する。リテーナー移動機構は、図1に示すように、前記移動経路の直線部(リテーナー移動用レール52の直線部)に沿って配置され、リテーナー1を前記移動経路の直線部(リテーナー移動用レール52の直線部)に沿って移動させる第1リテーナー移動機構61,62と、前記移動経路の円弧部(リテーナー移動用レール52の円弧部)の近傍に配置され、リテーナー1を前記移動経路の円弧部(リテーナー移動用レール52の円弧部)に沿って移動させる第2リテーナー移動機構63,64からなる。
第1リテーナー移動機構61(第1リテーナー移動機構62も同じ)は、図6及び図10に示すように、2個の第1リテーナー保持部材65と、第1リテーナー保持部材65をリテーナー移動用レール52(リテーナー1の移動経路)の直線部に沿って移動させる第1作動機構66からなる。
第1リテーナー保持部材65の先端には、リテーナー1に設置された支持軸53のうち上方に延びる軸部67に係合する凹溝状の保持部68が設置されている。保持部68同士の間隔は、互いに連結されたリテーナー1の個数(=4個)に対応して、ピッチpの4倍の大きさに設定されている。
第1作動機構66は、主作動部69と副作動部71からなる。
サーボモータ79が作動するとねじ軸77が回転し、ナット部材78及び移動ブロック75を介して、移動ベース74及び摺動部材73が搬送レール72に沿って移動し、さらにピン82、伝達レバー81及びピン83を介して、第1リテーナー保持部材65が同方向に移動する。
図示しない駆動源が作動し、駆動レバー91を介して軸89が回転すると、同時に軸88,90も回転し、レバー92〜94が水平面内で揺動し、レール98が搬送レール72と平行を保った状態でリテーナー1に向けて進退し、これに伴い第1リテーナー保持部材65が同方向に進退する。
まず、図9は上記ボックスモーションの開始時点の状態(第1リテーナー保持部材65が初期位置にある)を示す。
図9の状態から、副作動部71の図示しない駆動源が作動すると、レール98及び第1リテーナー保持部材65が前進(リテーナー1の方向に移動)し、リテーナー保持部材65がリテーナー1を保持し(保持部68の溝がリテーナー1の軸部67に嵌り)、図6の状態となる。
図6の状態から、主作動部69のサーボモータ79が作動すると、第1リテーナー保持部材65が搬送レール72に沿って移動し、リテーナー1が2ピッチ分(リテーナー1の配置間隔pの2倍の距離)、前記移動経路の下流側(図6において左方向)に移動し、図7の状態となる。
図8の状態から、主作動部69のサーボモータ79が逆方向に作動すると、第1リテーナー保持部材65が搬送レール72に沿って、リテーナー1の2ピッチ分、前記移動経路の上流側(図9において右方向)に移動し、図9に示す状態となる。これでボックスモーションの1サイクルが完了する。
第2リテーナー移動機構63(第2リテーナー移動機構64も同じ)は、図11,12に示すように、一対の第2リテーナー保持部材101と、第2リテーナー保持部材101をリテーナー移動用レール52の円弧部(リテーナー1の移動経路の円弧部)に沿って移動させる第2作動機構102からなる。
第2リテーナー保持部材101の先端には、リテーナー1に設置された支持軸53のうち上方に延びる軸部67に係合する凹溝状の保持部103が形成されている。
前記駆動源が作動すると、回転軸105が間欠回転し、支持部材106及び第2リテーナー保持部材101が、リテーナー移動用レール52(リテーナー1の移動経路)の円弧部の中心を軸心として間欠回転(図11において時計回り)する。また、その過程で、エアシリンダ107が作動(ピストンロッド107aの伸縮)して、第2リテーナー保持部材101が前記軸心からみて外向き又は内向きに移動する。
その後、リテーナー1を保持した第2リテーナー保持部材101がA/Bレーンに沿って間欠移動し、A/Bレーンの終点位置の近傍に停止すると(図11,12の左側の第2リテーナー保持部材101参照)、前記終点位置に停止したリテーナー1の軸部67が第1リテーナー保持部材65(保持部68)に保持される。続いて、エアシリンダ107が先ほどとは逆に作動して、第2リテーナー保持部材101が後退し、リテーナー1を解放する(保持部103がリテーナー1の軸部67から離脱する)。
本発明に係る容器搬送装置2は、さらにリテーナー移動用レール52の各直線部(リテーナー1の前記移動経路の直線部であるAレーン及びBレーン)に沿って配置されたリテーナー位置決め機構108を備える(図10,13参照)。このリテーナー位置決め機構108は、第1リテーナー移動機構61,62によりリテーナー移動用レール52の前記直線部に沿って移動し所定位置で停止したリテーナー1を、その位置に位置決めする機能を有する。
リテーナー位置決め部材109の先端には、リテーナー1に設置された支持軸53のうち上方に延びる軸部67に係合する凹溝状の保持部111が設置されている。保持部111同士の間隔は、ピッチpの2倍の大きさに設定されている。
容器搬送装置2において、リテーナー移動用レール52(リテーナー1の移動経路)に沿って配置可能なリテーナー1の最大個数をm個(この例ではm=44)とし、前記直線部(Aレーン及びBレーン)におけるリテーナー1の1回の移動距離の最大値をピッチpのn倍(この例ではn=4)とした場合、実際にリテーナー移動用レール52に沿って配置されるリテーナー1の個数は(m−n)個(この例ではm−n=40)に設定される。すなわち、リテーナー移動用レール52の全長はm×pであり、リテーナー移動用レール52に沿って配置されたリテーナー1の間には、トータルでn×pの隙間ができている。
(1)図1において、AレーンとBレーンにはそれぞれ4組のリテーナーセットが位置し、A/BレーンとB/Aレーンにはそれぞれ1組のリテーナーセットが位置している。各リテーナーセットの先頭のリテーナー1は、第1リテーナー移動機構61,62の第1リテーナー保持部材65又は第2リテーナー移動機構63,64の第2リテーナー保持部材101に保持されている(保持部68又は保持部103が軸部67に嵌っている)。
Aレーン及びA/Bレーンでは、リテーナー1が2ピッチ分移動した時点で、第1リテーナー保持部材65(保持部68)の移動及び第2リテーナー保持部材101(保持部103)の回転が停止するが、Bレーン及びB/Aレーンでは、第1リテーナー保持部材65(保持部68)の移動及び第2リテーナー保持部材101(保持部103)の回転が継続し、リテーナー1は移動を継続する。
Bレーン側に配置された被包装物供給装置11において、ベルトコンベア13上の被包装物12が、プッシャー14によりベルトコンベア13からトレイ15上に押し出される。
Aレーンでリテーナー位置決め部材109(保持部111)によりリテーナー1が位置決めされると、空袋供給装置3、印字装置4、印字検査装置5、開口装置6、シール装置7及び冷却装置8による各種包装処理が開始される。
この間、Bレーン側でベルトコンベア13が2ピッチ分移動している。
Aレーンでリテーナー位置決め部材109(保持部111)によりリテーナー1が位置決めされた後、空袋供給装置3、印字装置4、印字検査装置5、開口装置6、シール装置7及び冷却装置8による各種包装処理が開始される。
B/Aレーンでは、第2リテーナー移動機構63の第2リテーナー保持部材101がリテーナー1の保持を継続(保持部103が軸部67に嵌ったまま)している。
A/Bレーン及びB/Aレーンでは第2リテーナー保持部材101(保持部103)が回転し、リテーナー1を2ピッチ分移動させた後、停止する。
Bレーンでは、第1リテーナー移動機構62の第1リテーナー保持部材65が、リテーナー1の移動経路の上流側にさらに2ピッチ分(合計4ピッチ分)復帰移動した後、前進して各リテーナーセットの先頭のリテーナー1を保持する(保持部68が軸部67に嵌る)。この間、被包装物供給装置11において、トレイ15が被包装物12を袋10内に置き残して後退する。
2 容器搬送装置
23,24 グリッパーアーム
52 レール
57 リテーナーの連結軸部
61,62 第1リテーナー移動機構
63,64 第2リテーナー移動機構
65 第1リテーナー保持部材
66 第1作動機構
67 リテーナーの軸部
68 第1リテーナー保持部材の保持部
69 第1作動機構の主作動部
71 第1作動機構の副作動部
101 第2リテーナー保持部材
102 第2作動機構
103 第2リテーナー保持部材の保持部
106 支持部材
108 リテーナー位置決め機構
109 リテーナー位置決め部材
110 第3作動機構
111 リテーナー位置決め部材の保持部
Claims (7)
- 無端状の水平な移動経路に沿って複数個のリテーナーを一方向に間欠的に移動させ、前記移動経路上で前記リテーナーに容器を供給し、次いで前記リテーナーに保持された容器に対し所定の包装処理を順次施すようにした包装機に適用される容器搬送装置において、
前記移動経路に沿って設置され、複数の直線部と同数の円弧部からなり、直線部と円弧部が交互に連なる無端状のリテーナー移動用レールと、前記リテーナー移動用レールに沿って移動自在に配置された前記リテーナーと、前記リテーナー移動用レールの各直線部に沿って配置され、前記リテーナーを前記直線部に沿って間欠的に移動させる第1リテーナー移動機構と、前記リテーナー移動用レールの各円弧部の近傍に配置され、前記リテーナーを前記円弧部に沿って間欠的に移動させる第2リテーナー移動機構を備え、
前記第1リテーナー移動機構は、前記リテーナーを保持可能な第1リテーナー保持部材と、前記第1リテーナー保持部材を前記リテーナー移動用レールの直線部に沿って間欠的に移動させる第1作動機構を有し、
前記第2リテーナー移動機構は、前記リテーナーを保持可能な第2リテーナー保持部材と、前記第2リテーナー保持部材を前記リテーナー移動用レールの円弧部に沿って間欠的に移動させる第2作動機構を有し、
前記第1リテーナー保持部材に保持され移動するリテーナーの1回の移動距離が前記リテーナーの配置間隔pの整数倍で、かつ各直線部毎に異なる値に設定され、
前記リテーナー移動用レールに沿って配置可能な前記リテーナーの最大個数をm個としたとき、前記リテーナー移動用レールに沿って配置された前記リテーナーの個数が(m−1)個以下であることを特徴とする容器搬送装置。 - 前記直線部における前記リテーナーの1回の移動距離の最大値が前記配置間隔pのn倍に設定され、前記リテーナー移動用レールに沿って配置された前記リテーナーの個数が(m−n)個であり、(m−n)がnの整数倍で、前記リテーナー移動用レールに沿って配置された全てのリテーナーがn個ずつ前記配置間隔pで互いに連結されていることを特徴とする請求項1に記載された容器搬送装置。
- 前記第1リテーナー移動機構において、前記第1リテーナー保持部材は、前記第1作動機構により水平面内でボックスモーションを行い、初期位置から前進して前記リテーナーを保持し、前記リテーナー移動用レールの直線部に沿って移動してリテーナーを移動させ、後退して前記リテーナーを解放し、前記リテーナー移動用レールの直線部に沿って逆方向に移動して初期位置に復帰することを特徴とする請求項2に記載された容器搬送装置。
- 前記第2リテーナー移動機構において、前記第2作動機構が前記リテーナー移動用レールの円弧部の中心を軸心として一方向に間欠回転する支持部材を含み、前記第2リテーナー保持部材が前記支持部材に設置されて共に間欠回転し、前記支持部材が間欠回転する過程で、前記第2リテーナー保持部材が前記軸心からみて外向き又は内向きに所定のタイミングで移動し、外向きに前進したときリテーナーを保持し、内向きに後退したとき前記リテーナーを解放することを特徴とする請求項2又は3に記載された容器搬送装置。
- さらに、前記リテーナー移動用レールの各直線部に沿って配置されたリテーナー位置決め機構を備え、前記リテーナー位置決め機構は、前記第1リテーナー移動機構により前記リテーナー移動用レールの直線部に沿って移動し所定位置で停止したリテーナーをその位置に位置決めするもので、前記リテーナーを保持可能なリテーナー位置決め部材と、前記リテーナー位置決め部材を前記リテーナーに向けて進退させる第3作動機構を備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載された容器搬送装置。
- 前記リテーナー移動用レールの平面視形状がレーストラック型で、2つの直線部と2つの円弧部からなることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載された容器搬送装置。
- 前記容器が袋であり、前記リテーナーが一対のグリッパーを備え、前記グリッパーにより袋の両側縁部を把持することを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載された容器搬送装置。
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