JP2014118175A - 袋体把持開閉搬送装置 - Google Patents

袋体把持開閉搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】袋体を適正形状に保持して開閉させることができる袋体把持開閉搬送装置を提供すること。
【解決手段】袋体Eを開閉自在に把持しながら周方向に搬送する袋体把持開閉搬送装置2において、前記袋体Eの開口部Mの両端部を把持する少なくとも一対のチャック3a、3bと、前記チャック3a、3bを周方向の接線方向に直線移動により遠近自在に支承するとともに周方向に搬送するチャック支承搬送手段4と、前記チャックを周方向の接線方向に直線移動により遠近させて前記開口部Mを開閉させるチャック駆動手段5とを有する ことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、袋体把持開閉搬送装置に係り、特に回転式包装機において袋体を適正形状に保持して搬送するのに好適な袋体把持開閉搬送装置に関する。
充填包装業界等においては、袋体に例えば液体のような被充填物を定量充填するために回転式包装機を用いている。
この回転式包装機においては、複数のセグメントを円周上に等分配置するとともに間欠的に回動させるようにしている。各セグメントにおいては、外部より供給されて来るスタンディングパウチ等の袋体を把持し、開閉させる袋体把持開閉搬送装置がそれぞれ設けられている。この袋体把持開閉搬送装置としては、一対のアームの各先端部に装着されたチャックにより袋体の開口部の近傍の両端部を把持するとともに、各アームをそれぞれの回転中心をもって相互に遠近するように回動させてグリップで把持している袋体の開口部を開閉させる形式のものが提案されている(例えば、特許文献1から3参照)。
特開2002−128027号公報 特開2005−119727号公報 特開2012−188158号公報
図8は前記従来例の袋体把持開閉搬送装置の一例を示したものである。
同図は回転式包装機の1つの扇形のセグメントSを示すものであり、2組の袋体把持開閉搬送装置101を1つの駆動源によって同時に開閉駆動させるように形成されている。セグメントSは回転中心Oから所定の中心角内に構成各部を配置して形成されており、各袋体把持開閉搬送装置101はセグメントSの中心線に対して線対称に形成されている。一方の袋体把持開閉搬送装置101について説明すると、1対の略L字形のアーム102が各回転軸103を中心に回動自在に設置され、各アーム102の対向している対向辺102aがリンク104によって連接され、各アーム102の外向き辺102bの先端部にチャック105が装着されている。各チャック105は前記各特許文献に開示されている公知の構成により形成されており、詳述はしないが、先端部に装着された固定部105aと可動部105bとにより袋体(図示せず)の開口部の近傍を把持するように形成されている。
各袋体把持開閉搬送装置101は、セグメントSの中心部分に設けられた駆動源となる円筒カム106によってL字形の駆動レバー107を回転軸108を中心に回動させて2本の連結バー109を介して各中心側のアーム102の中心側辺102cに駆動力を伝達して、一対のアーム102を各回転軸103を中心として逆方向に回動させて、各グリッパ105を円弧状に移動させて相互に遠近移動させるように形成されている。
図9は一対のチャック105によって袋体Eの両端部を把持するとともに両チャック105を近接させて袋体Eの開口部Mを開放した開口時を示し、図10は両チャック105を離間させて袋体Eの開口部Mを閉じたシール時を示している。袋体Eの開口時には、図9に示すように、例えば鎖線円形出によって示したノズル挿入範囲110内に図示しないノズルをもって液体が充填される。
このように形成されている従来例においては、袋体Eの開口部Mを開放させる場合に、両チャック105を近づけて開口部Mを開放させるものであるが、図8および図9示すように、両チャック105が回転軸103を中心として円弧状に回動するために、両チャック105の固定部105aと可動部105bの把持方向が一直線上に正対せずに互いに傾斜して対面することとなり、開口部Mがノズル110に対してずれてしまうために、ノズル挿入範囲110が正規の開口部Mの開口面積より狭くなるために充填不良が発生するという不都合があった。
また、袋体Eの開口部Mのシール時の横幅の大きさによっては、図10に示すように、両チャック105の固定部105aと可動部105bの把持方向が一直線上に伸びている袋体Eの幅方向に対して傾斜してしまい、袋体Eの全幅が一直線とならないために開口部Mのシール不良が発生するという不都合があった。
また、袋体Eの両チャック105の固定部105aと可動部105bによって把持されている部分と把持されていない部分とが何回も屈曲されてしまうので、屈曲部の強度が低下して袋体Eに破断が発生するという不都合があった。
更に、従来例においては、液体の充填時における1対のチャック105の幅(離間距離)は、図示しないが、円筒カム106ではなく回転包装機の本体側に設置されている星型ホイールにより調整するものであるために、充填の最中に袋体Eの開口部Mの開口幅を変化させることができないという不都合があった。
本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであり、袋体を適正形状に保持して開閉させることができる袋体把持開閉搬送装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る袋体把持開閉搬送装置は、袋体を開閉自在に把持しながら周方向に搬送する袋体把持開閉搬送装置において、前記袋体の開口部の両端部を把持する少なくとも一対のチャックと、前記チャックを周方向の接線方向に直線移動により遠近自在に支承するとともに周方向に搬送するチャック支承搬送手段と、前記チャックを周方向の接線方向に直線移動により遠近させて前記開口部を開閉させるチャック駆動手段とを有することを特徴とする。
このような構成によれば、袋体把持開閉搬送装置によって袋体を適正形状に保持して開閉させることができる。
本発明の袋体把持開閉搬送装置によれば、袋体を適正形状に保持して開閉させることができるという優れた効果を発揮することができる。
本発明に係る袋体把持開閉搬送装置の一実施形態における開口部の大きい袋体の開口部の最大開放時を示す平面図 図1の縦断側面図 開口部の小さい袋体についての図1と同様の平面図 図3の縦断側面図 (a)は袋体の充填位置への搬送状態を示す図1と同様の平面図、(b)は円筒カム部を示す正面図 (a)は袋体の開口部の開放動作状態を示す図1と同様の平面図、(b)は円筒カム部を示す正面図 (a)は袋体の追随充填状態を示す図1と同様の平面図、(b)は円筒カム部を示す正面図 従来例の袋体把持開閉搬送装置の一例を示す平面図 図8に示す従来例による袋体の開口状態を示すチャック部の拡大平面図 図8に示す従来例による袋体のシール状態を示すチャック部の拡大平面図
以下、本発明に係る袋体把持開閉搬送装置の実施形態について図面により説明する。
図1から図7は本発明の1実施形態を示す。
図1から図4は本実施形態を適用した回転式包装機1の1つの扇形のセグメントSを示すものであり、2組の袋体把持開閉搬送装置2を1つの駆動源によって同時に開閉駆動させるように形成されている。セグメントSは回転式包装機1の回転中心Oから所定の中心角内に構成各部を配置して形成されており、各袋体把持開閉搬送装置2の主要部はセグメントSの中心線に対して線対称に形成されている。
各袋体把持開閉搬送装置2は袋体Eの開口部Mの両端部を把持する2対のチャック3を有しており、チャック支承搬送手段4によってチャック3を周方向の接線方向に遠近自在に支承するとともに周方向に搬送させ、チャック駆動手段5によってチャック3を周方向の接線方向に遠近させて開口部Mを開閉させるように形成されている。
更に構成各部を説明する。
<チャックおよびチャック支承搬送手段>
チャック3およびチャック支承搬送手段4は次のように形成されている。
回転式包装機1においては、回転中心Oを中心として回転するターンテーブル6に対して各セグメントSを支承する略台形の支承枠7が径方向の外方端部に固着されている。この支承枠7の外方辺7aの下面には、回転中心Oを中心とした周方向の接線方向に長い平板状のスライド軸8が固着されている。このスライド軸8の直径方向(幅方向)の両端部は縦断面が横向きのV字状に尖った支承面8a、8bとされている。このスライド軸8と支承面8a、8bとは一体形成若しくは別体形成されていてもよい。スライド軸8の下方には、当該スライド軸8の長さの約3/5程度の長さの2枚の直動板9a、9bが中心部を相互に重ねるようにして上下に配設されるとともに、各直動板9a、9bはそれぞれの長さ方向両端部の幅方向両端部の4箇所に配設した転動円板10a、10bの外周部のV字溝部分を支承面9a、9bに転動自在に当接させて一直線上に往復動自在に支承されている。各直動板9a、9bの長手方向両端部にはそれぞれ径方向外向きにアーム11a、11bが突設されており、各アーム11a、11bにはチャック3a、3bが装着されている。各チャック3a、3bの固定部12aと可動部12bとの把持方向(開放端部)を他方のチャック3b、3aに向けて装着されている。これにより各直動板9a、9bの長手方向の同一端部にそれぞれ配設された1対のチャック3a、3bによって袋体Eの開口部Mの両端部を把持する1組のチャック3a、3b(本実施形態においては2組)が形成される。そして、両直動板9a、9bが互いに近づくように直線移動すると各組のチャック3a、3bが近接移動し、両直動板9a、9bが互いに離れるように直線移動すると各組のチャック3a、3bが離間移動する。これにより各チャック3a、3bはターンテーブル3によって周方向に搬送され、スライド軸8に沿って各直動板9a、9bと一緒に移動することにより周方向の接線方向に遠近自在にして支承される。各チャック3a、3bの構成は公知例より選択するとよく、詳述を省略する。
<チャック駆動手段>
チャック駆動手段5は次のように形成されている。
支承枠7の内方辺7bの下面から下向きに突設した支持ステー13の内方端部に、平行四辺形リンク14を形成する上部L字リンク14aの基部を回動軸15をもって水平軸回りに回動自在に枢着している。上部L字リンク14aの基部から上方に伸びている上向き辺14abの先端部はスライド軸8と平行に配設された駆動軸16の途中に枢着されている。この駆動軸16の両端部と2つの直動板9a、9bの長手方向の逆方向の端部を相互に2本の連結リンク17によって襷状にクロス連結している。各連結リンク17は衝突しないように上下にずらして配設されている。両連結リンク17の直動板9a、9b側の端部はリンク支点18によって、リンク支点18を中心として三次元回りの回動ができるように連結されている。両連結リンク17の駆動軸16側の端部は駆動軸16を中心として三次元回りの回動ができるように連結されている。平行四辺形リンク14を形成する下部L字リンク14b若しくは内側縦リンク14cのいずれかに回転式包装機1のターンテーブル6を支承する円筒部20の外周に装着されている各種の円筒カム21の上面に転動して当接するカムフォロア19が装着されている。円筒カム21はカムフォロア19が当接する鉛直位置(高さ位置)を上下に移動させることにより平行四辺形リンク14を形成する上部L字リンク14aを回動軸15を中心として回動させるものである。
例えば、平行四辺形リンク14を形成する上部L字リンク14aが回動軸15を中心に図2において時計方向に回動すると、駆動軸16が両直動板9a、9bに近づくので、両連結リンク17により両直動板9a、9bが互いに離間する方向に移動する。一方、平行四辺形リンク14を形成する上部L字リンク14aが回動軸15を中心に図2におい反時計方向に回動すると、駆動軸16が両直動板9a、9bから離れるので、両連結リンク17により両直動板9a、9bが互いに近接する方向に移動する。図1および図2は両直動板9a、9bが最大に離間した状態を示している。これによりチャック駆動手段5により各チャック3a、3bが周方向の接線方向に遠近移動させられる。両チャック3a、3b間に袋体Eを把持していると開口部Mを開閉させることができる。円筒カム21は上面の高さ位置を異ならせることにより、袋体Eに対する給袋、充填、シール等の加工工程に応じて袋体Eの状態(開口部Mの開度状態等)を決定するための1組のチャック3a、3b間の距離を設定するものである。通常は、それぞれに対応した給袋部カム21a、充填部カム21b、シール部カム21c等を円筒部20の各加工ステージの円周位置に合わせて装着される。各カムの上面の高さ位置は低い方から高い方に向けて充填部カム21b、給袋部カム21a、シール部カム21cとするとよい。
従って、一方の開口部Mの幅が大きい袋体Eの場合には、図1および図2に示すように、給袋、シールの際に両チャック3a、3b間を大きく離間させ、充填の際に両チャック3a、3b間を開口度に応じた位置まで近接させるとよい。他方の開口部Mの幅が小さい袋体Eの場合には、図3および図4に示すように、給袋、シールの際に両チャック3a、3b間を小さく離間させ、充填の際に両チャック3a、3b間を開口度に応じた位置まで更に近接させるとよい。
また、間欠回動するターンテーブル6の一時停止時に高さの異なる円筒カム21(21a、21b、21c)の間においてカムフォロア19の載置される円筒カムを切り換えるために、後述するように傾斜面を備えた受け渡しカム22を円周方向に移動自在に設置するとよい。
次に、本実施形態の作用を図5から図7により説明する。
<袋体の把持と充填位置への移動>(図5参照)
図5(a)に示すように、給袋位置において外部から供給された袋体Eを当該袋体Eの幅に相当する距離だけ離間した両チャック3a、3bにより開口部Mの両端部を把持して充填位置まで円周方向に間欠搬送される。この際、図5(b)に示すように、カムフォロア19は給袋部カム21aの上面を転動しながら左方向に移動する。給袋部カム21aと充填部カム21bとの切り換え部においては、クサビ形状の受け渡しカム22が待機させられている。この受け渡しカム22の上面22aは給袋部カム21aの上面と同一高さに設定されており、カムフォロア19の移動方向下流側には充填部カム21bの上面まで下降傾斜する傾斜面22bが形成されている。この受け渡しカム22は略正方形状の移動体23の上端部の固着されており、移動体23をアクチュエータ等の移動手段24によって周方向に移動させられるように形成されている。
<袋体の開口動作>(図6参照)
図6(a)に示すように、充填位置に両チャック3a、3bが搬送されると周方向の搬送が一旦停止される。その後、図6(b)に示すように、一時停止行程中に、固定側に設置した図示しないバキュームパッドにより袋体Eの開口部Mの開口動作を実行すると同時に、移動手段24によって移動体23をカムフォロア19の移動方向上流(右方向)に移動させて、カムフォロア19を受け渡しカム22の傾斜面22b上を転動させて上段位置にある給袋部カム21aの上面から下段位置にある充填部カム21bの上面まで下降させて載置して当接させる(同図の鎖線参照)。この際、図6(a)に示すように平行四辺形リンク14を形成する上部L字リンク14aによって駆動軸16が両直動板9a、9bから所定距離だけ離間することにより連結リンク17によって各組のチャック3a、3bが所定処理だけ一直線上を近接移動して袋体Eの開口部Mが所定の開度となるまで開放される。この場合、両チャック3a、3bが袋体Eの幅方向と同一の一直線上を近づく方向に移動するために、ノズル(図示せず)に対してずれることが確実に防止される(同図の鎖線参照)。
<袋体の追従充填移動>(図7参照)
図7(a)に示すように、袋体Eの開口部Mの開放が終了すると、ターンテーブル6が再度周方向に開動し、両チャック3a、3b間に開放状態で把持された状態の袋体Eが間欠搬送される。この間欠搬送と同期してノズルより液体が袋体E内に充填される。カムフォロア19が移動すると、図7(b)に示すように、移動手段24によって移動体23をカムフォロア19の移動方向下流(左方向)に移動させて、カムフォロア19を図5(b)の原位置に復帰させる。
<袋体のシール動作>
袋体E内への液体の充填が終了すると、必要に応じて袋体Eに対する脱気処理が施されながらカムフォロア19が充填部カム21bとシール部カム21cの切り換え部に向かう。当該切り換え部においてターンテーブルが一時停止する。この一時停止行程中に、図5から図7に示す受け渡しカム22と左右が逆転した形状に形成されている図示しない受け渡しカムの傾斜面をカムフォロア19の移動方向上流に移動させることによって、カムフォロア19を下段位置にある充填部カム21bの上面から上段位置にあるシール部カム21cの上面まで上昇させる。この際、図示しないが、平行四辺形リンク14を形成する上部L字リンク14aによって駆動軸16が両直動板9a、9bに対して所定距離だけ近接することにより連結リンク17によって各組のチャック3a、3bが所定処理だけ一直線上を離間移動して袋体Eの開口部Mが開放状態から全閉とされたシール可能状態に保持される。この際、各組のチャック3a、3bが所定距離だけ一直線上を離間移動して袋体Eの開口部Mが全閉となるまで閉塞される。この場合、両チャック3a、3bが袋体Eの幅方向と同一の一直線上を離れる方向に移動するために、袋体Eの幅方向が常に一直線状に保持されるので、その後にターテーブル6を回転させながら実行されるシールが確実に実行され、シール不良の発生が皆無となる。
以上の動作を各袋体Eに対して実行することにより、袋体Eを搬送しながら液体の充填を確実かつ効率よく実行することができ、開口部のシールも高品位に実行することができ、包装全体の不良発生を確実に防止することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない限度において種々変更することができる。
例えば、両チャック3a、3bの開閉駆動について実施形態のチャック駆動手段5に代えて、スライド軸8に往復直動する各種のアクチュエータを設けて両チャック3a、3bを一直線上に沿って往復動させるように形成してもよい。
2 袋体把持開閉搬送装置
3 チャック
4 チャック支承搬送手段
5 チャック駆動手段

Claims (1)

  1. 袋体を開閉自在に把持しながら周方向に搬送する袋体把持開閉搬送装置において、
    前記袋体の開口部の両端部を把持する少なくとも一対のチャックと、
    前記チャックを周方向の接線方向に直線移動により遠近自在に支承するとともに周方向に搬送するチャック支承搬送手段と、
    前記チャックを周方向の接線方向に直線移動により遠近させて前記開口部を開閉させるチャック駆動手段とを有する
    ことを特徴とする袋体把持開閉搬送装置。
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