JP2014232276A - 防眩性ハードコートフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】防眩性ハードコートフィルム自体でタッチペンの書き味が良好であり、かつ付着した指紋の見え難い防眩性ハードコートフィルムを提供する。【解決手段】基材フィルム11と、基材フィルム11の一方の面側に設けられた防眩性ハードコート層12とを備えた、タッチパネル用の防眩性ハードコートフィルム1であって、防眩性ハードコート層12の表面に対し、ペン先直径0.5mmのハードフェルト芯のタッチペンを荷重150g重の加圧下、速度100mm/分で走査させた際のペン先抵抗力(mN)の初動値(A)及び摺動値(B)が、下記式(a)の関係を満たすとともに、0≰初動値(A)−摺動値(B) …(a)防眩性ハードコート層12の表面のオレイン酸接触角が、45?以下である防眩性ハードコートフィルム1。【選択図】図1

Description

本発明は、タッチペンが使用されるタッチパネル用の防眩性ハードコートフィルムに関するものである。
近年、各種電子機器において、表示装置と入力手段とを兼ねたタッチパネルが多く利用されている。このタッチパネルの表面には、通常、傷付き防止のために、ハードコート層を有するハードコートフィルムが設けられる。また、タッチパネルを含む各種ディスプレイにおいては、外部から入射した光が反射して表示画像を見難くすることがあるため、ハードコートフィルムの表面を粗面化することで防眩機能を付与した防眩性ハードコートフィルムが使用されることがある。
上記のようなタッチパネルにおいては、指により入力を行うもの以外にも、タッチペンにより入力を行うものがあり、タッチペンによれば、指よりも細かく精度の高い入力作業が可能である。しかしながら、通常、タッチパネルの表示モジュールは硬質であり、上記の防眩性ハードコートフィルムを設けたタッチパネル表面も同様に硬質である。そのため、タッチペンによる書き味は、鉛筆やペン等で紙に書くときの書き味と異なり、良好とはいい難い。
上記書き味の問題を解決するために、特許文献1では、2つの基材の間にクッション性を有する粘着剤層を設け、タッチパネルに所定の弾性変形性を持たせることにより、タッチペンによる書き味を向上させている。
特許第2868686号公報
しかしながら、特許文献1では、粘着剤層にクッション性を持たせる必要がある。そのため、当該粘着剤層に使用する材料の制約を受けたり、当該粘着剤層を比較的厚くする必要がある。これにより、製造工程が煩雑になるとともに、製造コストが高くなってしまう。
また、タッチパネルにおいては、入力方法がタッチペンの場合でも、手で触れられることが多いため、タッチパネルの表面に指脂による指紋が付着するのが通常である。従来の防眩性ハードコートフィルムに指紋が付着すると、指紋が目立つため、外観が悪くなるとともに、表示画像が見難くなってしまう。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、防眩性ハードコートフィルム自体でタッチペンの書き味が良好であり、かつ付着した指紋の見え難い防眩性ハードコートフィルムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の面側に設けられた防眩性ハードコート層とを備えた、タッチパネル用の防眩性ハードコートフィルムであって、前記防眩性ハードコート層の表面に対し、ペン先直径0.5mmのハードフェルト芯のタッチペンを荷重150g重の加圧下、速度100mm/分で走査させた際のペン先抵抗力(mN)の初動値(A)及び摺動値(B)が、下記式(a)の関係を満たすとともに、
0≦初動値(A)−摺動値(B) …(a)
前記防眩性ハードコート層の表面のオレイン酸接触角が、45°以下であることを特徴とする防眩性ハードコートフィルムを提供する(発明1)。
上記発明(発明1)に係る防眩性ハードコートフィルムは、ペン先抵抗力(mN)の初動値(A)及び摺動値(B)が上記の関係を満たすことにより、防眩性ハードコートフィルム自体でタッチペンの書き味が良好なものとなり、また、オレイン酸接触角が45°以下であることにより、付着した指紋が見え難いものとなる。
上記発明(発明1)においては、前記ペン先抵抗力(mN)の初動値(A)および摺動値(B)が、下記式(b)の関係を満たす
5≦初動値(A)−摺動値(B)≦200 …(b)
ことが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)においては、前記オレイン酸接触角が、25°〜45°であることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1〜3)において、前記防眩性ハードコート層は、多官能(メタ)アクリレートと、平均粒径1〜10μmの微粒子と、レベリング剤とを含有するコーティング組成物を硬化させてなることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明1〜4)において、前記微粒子は、不定形のシリカ微粒子であることが好ましい(発明5)。
本発明に係る防眩性ハードコートフィルムは、書き味が良好であり、かつ付着した指紋が見え難い。
本発明の一実施形態に係る防眩性ハードコートフィルムの断面図である。 ペン先抵抗力の測定結果の一例(本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルムに関する例)を示すグラフである。 ペン先抵抗力の測定結果の他の例(一般的な防眩性ハードコートフィルムに関する例)を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1は、基材フィルム11と、基材フィルム11の一方の面に形成された防眩性ハードコート層12とからなる。この防眩性ハードコートフィルム1は、タッチペンが使用されるタッチパネルの表面に設けられるものである。
1.物性
本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1は、防眩性ハードコート層12の表面(基材フィルム11と接しない側の面)に対し、ペン先直径0.5mmのハードフェルト芯のタッチペンを荷重150g重の加圧下、速度100mm/分で走査させた際のペン先抵抗力(mN)の初動値(A)及び摺動値(B)が、下記式(a)の関係を満たす。
0≦初動値(A)−摺動値(B) …(a)
ここで、ペン先抵抗力の初動値(A)とは、タッチペンが走査し出す段階に示すペン先抵抗力の値であり、図2及び図3に示されるように通常ピーク値として検出される。一方、ペン先抵抗力の摺動値(B)とは、初動の影響が収まり、安定な走査状態におけるペン先抵抗力の平均値をいう。例えば、図2では、走査長10〜40mmのペン先抵抗力の平均値が摺動値(B)となる。一方、図3では、走査長15〜40mmのペン先抵抗力の平均値が摺動値(B)となる。
上記式(a)に示すように初動値(A)から摺動値(B)を差し引いた値(ペン先抵抗力の差(A−B))が0mN以上であることで、防眩性ハードコートフィルム1は、特にクッション性を有する粘着剤層等を設けることなく、防眩性ハードコートフィルム自体でタッチペンの書き味が良好になる。これは、初動値(A)と摺動値(B)との関係が、鉛筆で紙に書くときの関係に近くなるからであると考えられる。かかる観点から、初動値(A)から摺動値(B)を差し引いた値の下限値は、5mN以上であることが好ましく、特に10mN以上であることが好ましい。なお、表面に凹凸を有しない一般的なハードコートフィルムでは、ピークトップを示す初動値(A)が観察されない。また、一般的な防眩性ハードコートフィルムでは、図3に示すように、初動値(A)は観察されるものの、その後、ペン先抵抗力が増加して摺動値(B)が大きくなるため、上記ペン先抵抗力の差(A−B)は、通常、マイナスの値を示す。
なお、初動値(A)及び摺動値(B)が上記の関係を満たせば、上記ハードフェルト芯のタッチペンとは材料やペン先径の異なるタッチペン(例えば、ポリアセタール芯のタッチペン)を使用した場合でも、防眩性ハードコートフィルムの書き味向上の効果が確認される。
一方、初動値(A)から摺動値(B)を差し引いた値が大き過ぎると、ペン先が摩耗し易くなるおそれがあるとともに、書き始めに引っ掛かり感が出たり、音が生じたりするおそれがある。かかる観点から、初動値(A)から摺動値(B)を差し引いた値の上限値は、200mN以下であることが好ましく、特に150mN以下であることが好ましく、さらには100mN以下であることが好ましい。
なお、上記初動値(A)は、200〜600mNであることが好ましく、特に240〜500mNであることが好ましく、さらには280〜450mNであることが好ましい。一方、上記摺動値(B)は、100〜550mNであることが好ましく、特に150〜490mNであることが好ましく、さらには200〜440mNであることが好ましい。
また、本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1は、防眩性ハードコート層12表面のオレイン酸接触角が、45°以下であり、好ましくは25°〜45°であり、特に好ましくは30°〜40°である。なお、オレイン酸接触角とは、防眩性ハードコート層の表面にオレイン酸の液滴を静置させた状態において、液滴の上記ハードコート層表面の接地部分での液滴の接線と、上記ハードコート層表面とが為す角度のうち、液滴を含む側の角度をいう。
防眩性ハードコートフィルム1は、オレイン酸接触角が45°以下であることにより、付着した指紋が見え難いもの(指紋非視認性に優れたもの)となる。このオレイン酸接触角が45°を超えると、付着した指紋が急激に見え易くなり、タッチパネルの外観が悪くなるとともに、表示画像が見難くなってしまう。一方、オレイン酸接触角が25°未満であると、タッチペンのペン先が摩耗し易くなったり、防眩性ハードコート層12表面の耐擦傷性(スチールウール硬度)が悪化するおそれがある。
2.防眩性ハードコート層
本実施形態における防眩性ハードコートフィルム1の防眩性ハードコート層12は、ペン先抵抗力の初動値(A)・摺動値(B)およびオレイン酸接触角に関して上記の物性が発揮されれば、いかなる材料から形成されてもよいが、好ましくは、以下に説明するコーティング組成物Cを硬化させることにより形成される。コーティング組成物Cによれば、上記の物性を満たす防眩性ハードコート層12を形成し易い。
本実施形態におけるコーティング組成物Cは、多官能(メタ)アクリレートと、平均粒径1〜10μmの微粒子と、レベリング剤とを含有し、好ましくはさらに平均粒径1〜300nmのシリカナノ粒子を含有する。なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート及びメタクリレートの両方を意味する。他の類似用語も同様である。
(1)多官能(メタ)アクリレート
コーティング組成物Cは、硬化性の主成分として多官能(メタ)アクリレートを含有する。多官能(メタ)アクリレートは、活性エネルギー線の照射により架橋し、硬化する。多官能(メタ)アクリレートを架橋させたものは架橋密度が高いため、当該多官能(メタ)アクリレートを使用することで、形成される防眩性ハードコート層12は、所望の硬度・耐擦傷性を有するものとなる。
多官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
防眩性ハードコート層12の耐擦傷性、およびレベリング剤との親和性に起因した透明性の観点から、多官能(メタ)アクリレートの官能基数は、2〜10であることが好ましく、特に3〜8であることが好ましい。
(2)微粒子
コーティング組成物Cは、平均粒径1〜10μmの微粒子を含有する。このような微粒子を含有することにより、形成される防眩性ハードコート層12は、その表面が粗面となり、防眩機能を発揮する。上記微粒子の平均粒径は、2〜8μmであることが好ましく、特に3〜5μmであることが好ましい。
また、上記微粒子の、下記式で示される粒径の変動係数(CV値)は、10〜70%であることが好ましく、特に20〜60%であることが好ましい。
粒径の変動係数(CV値)=(標準偏差粒径/平均粒径)×100
上記微粒子のCV値が上記の範囲にあることで、タッチペンの書き味がより良好なものとなる。
なお、本明細書における平均粒径および粒径の変動係数(CV値)は、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置を用い、分散媒であるメチルエチルケトンにより調製した5質量%濃度の分散液をサンプルとして数滴使用し、測定した値とする。
上記微粒子は、無機微粒子であってもよいし、有機微粒子であってもよいが、形成される防眩性ハードコート層12の硬度の観点から、無機微粒子が好ましい。無機微粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化スズ、酸化インジウム、酸化カドミウム、酸化アンチモン等からなる微粒子が挙げられる。これらの中でも、シリカ微粒子が好ましい。なお、微粒子は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
微粒子の形状は、球状等の定形であってもよいが、形状が特定されない不定形が好ましい。不定形の微粒子によれば、球状の微粒子よりも、上記ペン先抵抗力の初動値(A)と摺動値(B)との関係を満たし易くなり、タッチペンの書き味がより良好なものとなる。したがって、上記微粒子は、不定形のシリカ微粒子であることが特に好ましい。
多官能(メタ)アクリレート(又はその硬化物)100質量部に対する上記微粒子の配合割合は、1〜50質量部であることが好ましく、特に5〜30質量部であることが好ましく、さらには10〜20質量部であることが好ましい。上記微粒子の配合割合が1質量部以上であることにより、形成される防眩性ハードコート層12に所望の防眩性を付与することができる。また、上記微粒子の配合割合が50質量部以下であることにより、コーティング組成物Cの塗工性が良好になり、均一な膜厚の防眩性ハードコート層12を形成することが可能となる。
(3)レベリング剤
本実施形態に係るコーティング組成物Cは、レベリング剤を含有する。これにより、形成される防眩性ハードコート層12が、スジ状の欠点やムラ等がなく、膜厚が均一なものとなり、優れた外観を呈する。
レベリング剤としては、例えば、シリコーン系レベリング剤、フッ素系レベリング剤、アクリル系レベリング剤、ビニル系レベリング剤等が挙げられ、中でも、レベリング性や他の成分との相溶性の観点から、シリコーン系レベリング剤およびフッ素系レベリング剤が好ましい。なお、レベリング剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シリコーン系レベリング剤は、ポリジメチルシロキサンまたは変性ポリジメチルシロキサンであることが好ましく、ポリジメチルシロキサンであることが特に好ましい。なお、変性ポリジメチルシロキサンの変性率が高いと、レベリング性を発揮させ、得られる防眩性ハードコート層12の外観を好適なものとするために、添加量を増加させる必要がある。その結果、形成される防眩性ハードコート層12の滑り性が高くなり、上記ペン先抵抗力の初動値(A)と摺動値(B)との関係を満たさないものとなって、タッチペンの書き味が低下する場合がある。
フッ素系レベリング剤としては、パーフルオロアルキル基またはフッ素化アルケニル基を主鎖または側鎖に有する化合物を好ましく挙げることができる。市販品としては、ビックケミージャパン社製のBYK−340、ネオス社製のフタージェント650A、DIC社製のメガファックRS−75、大阪有機化学工業社製のV−8FM等を好ましく挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
多官能(メタ)アクリレート(又はその硬化物)100質量部に対するシリコーン系レベリング剤の配合割合は、0.001〜1.0質量部であることが好ましく、特に0.005〜0.8質量部であることが好ましく、さらには0.01〜0.1質量部であることが好ましい。一方、フッ素系レベリング剤の場合は、多官能(メタ)アクリレート(又はその硬化物)100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましく、0.5〜5質量部であることが特に好ましく、0.8〜3質量部であることがさらに好ましい。レベリング剤の配合割合が上記の範囲にあることで、タッチペンの書き味および指紋非視認性を良好に維持しつつ、レベリング効果を十分に得ることができる。
(4)シリカナノ粒子
本実施形態に係るコーティング組成物Cは、平均粒径1〜300nmのシリカナノ粒子を含有することが好ましい。コーティング組成物Cがかかるシリカナノ粒子を含有することにより、形成される防眩性ハードコート層12の硬度が高くなるとともに、ギラツキを抑制することができる。上記シリカナノ粒子の平均粒径は、5〜100nmであることが好ましく、特に10〜50nmであることが好ましい。なお、シリカナノ粒子の平均粒径は、ゼータ電位測定法によって測定したものとする。
シリカナノ粒子は、分散性向上等を目的として、有機物によって修飾されてもよい。また、シリカナノ粒子は、オルガノゾル(コロイド状)の形態であることも好ましい。オルガノゾルの形態であることにより、シリカナノ粒子の分散性が良好になり、形成される防眩性ハードコート層12の均質性および光透過性が向上する。
有機物による修飾は、常法によって行うことができる。例えば、CH=C(CH)COO(CHSi(OCHのような構造のシランカップリング剤をシリカナノ粒子のオルガノゾルに加え、50℃程度に加温して数時間攪拌することにより、シリカ粒子の表面を修飾することができる。使用するシランカップリング剤の構造や量は、シリカナノ粒子の分散性の要求度合に応じて適宜選択される。
上記オルガノゾルの分散溶媒としては、多官能(メタ)アクリレートやレベリング剤との相溶性およびコート層形成時の揮発性に優れたメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等が好ましい。
上記シリカナノ粒子としては、市販されているものを使用することができ、中でも、日産化学社製のオルガノシリカゾルMEK−ST、MIBK−ST等を使用することが好ましい。
多官能(メタ)アクリレート(又はその硬化物)100質量部に対する上記シリカナノ粒子の配合割合は、1〜50質量部であることが好ましく、特に2〜20質量部であることが好ましく、さらには2〜10質量部であることが好ましい。上記シリカナノ粒子の配合割合が1質量部以上であることで、前述した効果が良好に発揮される。一方、シリカナノ粒子の配合割合が50質量部以下であることで、シリカナノ粒子の凝集を抑制し、形成される防眩性ハードコート層12の均質性および光透過性を良好に維持することができる。
(5)その他の成分
本実施形態におけるコーティング組成物Cは、上記の成分以外に、各種添加剤を含有してもよい。各種添加剤としては、例えば、光重合開始剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、シランカップリング剤、老化防止剤、熱重合禁止剤、着色剤、界面活性剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、消泡剤、有機系充填材、濡れ性改良剤、塗面改良剤等が挙げられる。
光重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、p−フェニルベンゾフェノン、4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロロベンゾフェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリ−ブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール、p−ジメチルアミノ安息香酸エステル等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
多官能(メタ)アクリレート(又はその硬化物)100質量部に対する上記光重合開始剤の配合割合は、通常0.2〜10質量部の範囲で選ばれる。
以上説明したコーティング組成物Cを、基材フィルム11に対して塗布し、硬化させることにより、前述した物性を満たし得る防眩性ハードコート層12を形成することができる。
防眩性ハードコート層12の厚さは、1〜15μmであることが好ましく、特に2〜10μmであることが好ましい。防眩性ハードコート層12の厚さが上記の範囲にあることで、耐擦傷性および防眩性能を効果的に発揮させることができる。
3.基材フィルム
基材フィルム11としては、タッチペンが使用されるタッチパネル用として適したものから適宜選択すればよく、好ましくは防眩性ハードコート層12と親和性の良好なプラスチックフィルムを選択する。
かかるプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、セロファン、ジアセチルセルロースフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、アセチルセルロースブチレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルぺンテンフィルム、ポリスルフォンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルスルフォンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、フッ素樹脂フィルム、ポリアミドフィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリウレタン樹脂フィルム、ノルボルネン系重合体フィルム、環状オレフィン系重合体フィルム、環状共役ジエン系重合体フィルム、ビニル脂環式炭化水素重合体フィルム等のプラスチックフィルムまたはそれらの積層フィルムが挙げられる。中でも、機械的強度等の面から、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ノルボルネン系重合体フィルム等が好ましい。
また、上記基材フィルム11においては、その表面に設けられる層(防眩性ハードコート層12、後述する粘着剤層等)との密着性を向上させる目的で、所望により片面または両面に、プライマー処理、酸化法、凹凸化法等により表面処理を施すことができる。酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理等が挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法等が挙げられる。これらの表面処理法は基材フィルム11の種類に応じて適宜選ばれるが、一般にはコロナ放電処理法が効果および操作性などの面から、好ましく用いられる。
基材フィルム11の厚さは、通常は15〜300μm程度であり、好ましくは30〜200μm程度である。
4.防眩性ハードコートフィルムの製造方法
本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1は、防眩性ハードコート層12用のコーティング組成物、好ましくはコーティング組成物Cと、所望により溶剤とを含有する塗工液を基材フィルム11に対して塗布し、硬化させて防眩性ハードコート層12を形成することにより製造することができる。
溶剤は、塗工性の改良、粘度調整、固形分濃度の調整等のために使用することができ、多官能(メタ)アクリレートおよびレベリング剤等が溶解するものであれば、特に限定なく使用できる。
溶剤の具体例としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン等のエステル類;エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソロブ)、エチレングリコールモノエチルエーテル(エチルセロソロブ)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルセロソロブ)、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類などが挙げられる。
コーティング組成物の塗工液の塗布は、常法によって行えばよく、例えば、バーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法によって行えばよい。コーティング組成物の塗工液を塗布したら、塗膜を40〜120℃で30秒〜5分程度乾燥させることが好ましい。
ここで、コーティング組成物Cのようにコーティング組成物がレベリング剤を含有する場合、当該コーティング組成物を塗布した塗膜は、スジ状の欠点やムラ等がないものとなり、したがって、膜厚が均一で外観に優れた防眩性ハードコート層12を形成することができる。
コーティング組成物Cのようにコーティング組成物が活性エネルギー線硬化性の場合、コーティング組成物の硬化は、窒素雰囲気下において、コーティング組成物の塗膜に対して紫外線、電子線等の活性エネルギー線を照射することによって行う。紫外線照射は、高圧水銀ランプ、フュージョンHランプ、キセノンランプ等によって行うことができ、紫外線の照射量は、照度50〜1000mW/cm、光量50〜1000mJ/cm程度が好ましい。一方、電子線照射は、電子線加速器等によって行うことができ、電子線の照射量は、10〜1000krad程度が好ましい。
5.その他
本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1は、防眩性ハードコート層12が最表面となり、基材フィルム11と防眩性ハードコート層12とを有するものであればよく、防眩性ハードコート層12と基材フィルム11との間、または基材フィルム11の防眩性ハードコート層12と接しない側の面に、さらに他の層を有していてもよい。例えば、基材フィルム11の防眩性ハードコート層12と接しない側の面には粘着剤層が形成されてもよいし、さらには粘着剤層に剥離シートが積層されてもよい。
粘着剤層を構成する粘着剤としては特に限定されず、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤など公知の粘着剤を使用することができる。なお、この粘着剤層は、特許文献1に示されるようなクッション性を有する必要はない。
本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1の防眩性ハードコート層12の算術平均表面粗さ(Ra)は、0.01〜10μmであることが好ましく、特に0.1〜1μmであることが好ましく、さらには0.15〜0.5μmであることが好ましい。算術平均表面粗さ(Ra)が上記の範囲にあることで、防眩性ハードコート層12は、優れた防眩性を発揮する。なお、本明細書における算術平均表面粗さ(Ra)は、JIS B0601−1994に準拠して、接触型粗さ計(試験例では、ミツトヨ社製のSV3000S4を使用)を用いて測定される粗さ曲線より求められるものとする。
本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1の防眩性ハードコート層12は、#0000のスチールウールを用いて、250g/cmの荷重で防眩性ハードコート層12を10cm、10往復擦り、傷が生じないことが好ましい。このようなスチールウール硬度の評価による耐擦傷性を有することにより、防眩性ハードコートフィルム1をタッチパネルの表面に使用したときに、防眩性ハードコート層12に傷が付くことを抑制することができる。
また、本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1のヘイズ値は、30%以下であることが好ましく、20%以下であることがより好ましく、15%以下であることが特に好ましい。ヘイズ値が30%以下であると、高精細化でき、タッチパネル用として好適なものとなる。また、防眩性を発揮する観点からヘイズ値は、0.5%以上であることが好ましく、2%以上であることがより好ましく、6%以上であることが特に好ましい。なお、ヘイズ値は、JIS K7136−2000に準拠して測定した値とする。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、防眩性ハードコートフィルム1における基材フィルム11と防眩性ハードコート層12との間には、他の層が介在してもよい。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
多官能(メタ)アクリレートとしてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(新中村化学工業製,NKエステルA−DPH)100質量部(固形分換算値を表す。以下、その他の成分についても同様とする。)と、光重合開始剤としての1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製,イルガキュア184)4.3質量部と、シリカ微粒子(富士シリシア化学社製,サイクロホービック702;平均粒径4.1μm,CV値48%,不定形)11質量部と、レベリング剤としてのポリジメチルシロキサン(東レ・ダウコーニング社製,SH28)0.01質量部と、シリカナノ粒子(日産化学工業社製,MIBK−ST,平均粒径:10nm)8.3質量部とを混合し、コーティング組成物を得た。そのコーティング組成物をプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈し、固形分濃度30%の塗工液を調製した。
基材フィルムとしての易接着層付きポリエステルフィルム(東洋紡社製,コスモシャインA4300,厚さ:125μm)の易接着層側の面に、上記で得られた塗工液をワイヤーバー#10で塗布し、70℃で1分間乾燥させた。次いで、窒素雰囲気下、紫外線照射装置(アイグラフィックス社製,アイグランテージECS−401GX型)により下記の条件で紫外線を照射して、厚さ3μmの防眩性ハードコート層を形成し、防眩性ハードコートフィルムを得た。
[紫外線照射条件]
・光源:高圧水銀灯
・ランプ電力:2kW
・コンベアスピード:4.23m/min
・照度:240mW/cm
・光量:307mJ/cm
〔実施例2〕
レベリング剤の配合量を0.14質量部に変更して防眩性ハードコート層を形成する以外、実施例1と同様にして防眩性ハードコートフィルムを製造した。
〔実施例3〕
レベリング剤の配合量を0.70質量部に変更して防眩性ハードコート層を形成する以外、実施例1と同様にして防眩性ハードコートフィルムを製造した。
〔実施例4〕
レベリング剤として紫外線反応型フッ素オリゴマー(ネオス社製,フタージェント650A)を使用し、その配合量を1.4質量部に変更して防眩性ハードコート層を形成する以外、実施例1と同様にして防眩性ハードコートフィルムを製造した。
〔比較例1〕
レベリング剤としてアクリロイル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(ビックケミー社製,BYK−UV3500)を使用し、その配合量を1.4質量部に変更して防眩性ハードコート層を形成する以外、実施例1と同様にして防眩性ハードコートフィルムを製造した。
〔比較例2〕
レベリング剤の配合量を1.4質量部に変更して防眩性ハードコート層を形成する以外、実施例1と同様にして防眩性ハードコートフィルムを製造した。
〔比較例3〕
実施例1のシリカ微粒子を、シリカ微粒子(綜研化学社製,MX−300;平均粒径3.0μm,CV値15%,真球状)に変更し、その配合量を10質量部に変更し、塗工液の塗布時のワイヤーバーを♯10から♯14に変えることにより防眩性ハードコート層の膜厚を5μmに変更する以外、実施例1と同様にして防眩性ハードコートフィルムを製造した。
〔試験例1〕(ペン先抵抗力の測定)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層表面について、万能試験機(オリエンテック社製,テンシロン)およびタッチペンを使用し、荷重150g重でフィルム表面にタッチペンのペン先を押し付け、100mm/minの速度で走査する条件で試験を行った。そして、得られた測定チャートから、ペン先抵抗力の初動値(A)及び摺動値(B)を求めた。また、ペン先抵抗力の初動値(A)から摺動値(B)を差し引いた値を算出した。なお、タッチペンとしては、ペン先がハードフェルト芯のタッチペン(ワコム社製,ACK−2003,ペン先直径0.5mm)を使用した。結果を表1に示す。
〔試験例2〕(書き味評価)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムを、防眩性ハードコート層側を上にして、ガラス基板上に載置した。その防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層表面に対し、試験例1と同じタッチペンおよびポリアセタール芯のタッチペン(ペン先直径0.4mm)を使用して、それぞれの書き味を評価した。評価においては、5枚重ねの紙(コクヨS&T社製,キャンパスノートA罫 ノ−201A)に鉛筆(三菱鉛筆社製,三菱鉛筆ユニ B)を用いて筆圧約150g重で筆記した際の書き味に近いものを良好とし、当該書き味から離れたものを不良とした。なお、評価は3人のパネラーが行い、3人とも良好と感じたものを良好とし、1人でも不良と感じたものは不良とした。結果を表1に示す。
〔試験例3〕(オレイン酸接触角の測定)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層表面におけるオレイン酸接触角を、全自動式接触角測定計(協和界面科学社製,DM−701)を使用して以下の条件で測定した。なお、オレイン酸としては、東京化成工業社製のオレイン酸を用いた。結果を表1に示す。
・オレイン酸の液滴量:2μl
・測定時間:滴下3秒後
・画像解析法:θ/2法
〔試験例4〕(指紋非視認性評価)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層表面に指を押し付け、指を押し付ける前後の防眩性ハードコートフィルムのヘイズ値(%)を、ヘイズメーター(日本電色工業社製,NDH2000)を使用し、JIS K7136−2000に準拠して測定した。そして、指を押し付けた後のフィルムのヘイズ値から、指を押し付ける前のフィルムのヘイズ値を差し引いた値(ヘイズ値差)を求め、以下の基準で評価した。なお、評価対象のヘイズ値は、3人が各1回ずつ指を押し付けたサンプルをそれぞれ測定したときの平均値とする。結果を表1に示す。また、指を押し付ける前の防眩性ハードコートフィルムのヘイズ値を、併せて表1に示す。
◎:ヘイズ値差が0.5未満
○:ヘイズ値差が0.5以上1.0以下
×:ヘイズ値差が1.0超
〔試験例5〕(外観の評価)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムについて、3波長蛍光灯を使用し、反射時および透過時の外観を目視にて評価した。評価においては、スジ状欠点やムラが少ないものを良好とし、スジ状欠点やムラが多いものを不良とした。結果を表1に示す。
〔試験例6〕(表面粗さの測定)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層表面の算術平均表面粗さ(Ra;単位μm)を、JIS B0601−1994に準拠して、接触型粗さ計(ミツトヨ社製,SV3000S4)を用いて測定される粗さ曲線より求めた。結果を表1に示す。
〔試験例7〕(耐擦傷性の評価:スチールウール硬度)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層表面について、#0000のスチールウールを用いて、250g/cmの荷重で10cm、10往復擦り、その防眩性ハードコート層の表面を以下の基準で評価した。
◎:試験前と外観上全く変化なし。
○:傷は見られなかったが、粒子の脱落により防眩性が低下した。
×:線状の傷が見られた。
Figure 2014232276
表1から明らかなように、実施例で製造した防眩性ハードコートフィルムは、書き味が良好であり、かつ付着した指紋が見え難く、さらには外観および防眩性も良好であった。
本発明の防眩性ハードコートフィルムは、タッチペンが使用されるタッチパネルの表層として好適に用いられる。
1…防眩性ハードコートフィルム
11…基材フィルム
12…防眩性ハードコート層

Claims (5)

  1. 基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の面側に設けられた防眩性ハードコート層とを備えた、タッチパネル用の防眩性ハードコートフィルムであって、
    前記防眩性ハードコート層の表面に対し、ペン先直径0.5mmのハードフェルト芯のタッチペンを荷重150g重の加圧下、速度100mm/分で走査させた際のペン先抵抗力(mN)の初動値(A)及び摺動値(B)が、下記式(a)の関係を満たすとともに、
    0≦初動値(A)−摺動値(B) …(a)
    前記防眩性ハードコート層の表面のオレイン酸接触角が、45°以下である
    ことを特徴とする防眩性ハードコートフィルム。
  2. 前記ペン先抵抗力(mN)の初動値(A)および摺動値(B)が、下記式(b)の関係を満たす
    5≦初動値(A)−摺動値(B)≦200 …(b)
    ことを特徴とする請求項1に記載の防眩性ハードコートフィルム。
  3. 前記オレイン酸接触角が、25°〜45°である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の防眩性ハードコートフィルム。
  4. 前記防眩性ハードコート層は、
    多官能(メタ)アクリレートと、
    平均粒径1〜10μmの微粒子と、
    レベリング剤と
    を含有するコーティング組成物を硬化させてなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の防眩性ハードコートフィルム。
  5. 前記微粒子は、不定形のシリカ微粒子であることを特徴とする請求項4に記載の防眩性ハードコートフィルム。
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