JP2014231272A - 車両用部品留め構造、車両用部品取付方法及び車両用部品モジュール - Google Patents

車両用部品留め構造、車両用部品取付方法及び車両用部品モジュール Download PDF

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Kojiro Suzuki
小次郎 鈴木
園田 哲也
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小林 祐介
Yusuke Kobayashi
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Abstract

【課題】車両用部品を簡易に正確に支持体に取り付けできること。
【解決手段】車両用部品留め構造10は、車両用部品9と合体したシート材2と接着部4とを有する。シート材2は、網目状の複数の孔21が形成された孔領域200を有する。接着部4は、支持体8に沿って配置されたシート材2の孔領域200における支持体8側の反対側の面から複数の孔21を通じて支持体8まで流れ込んだ流動状の接着剤が固化した物質である。接着部4は、シート材2の孔領域200を支持体8に接着する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用部品を部品の支持体に取り付ける作業を簡易化する技術に関する。
自動車などの車両又は車両用部品モジュールの組み立て工程において、車両用部品が支持体に取り付けられる。車両用部品は、例えばケーブル、防音材及び防水材などである。また、部品の支持体は、例えばルーフトリムもしくはインストールメントパネルなどの内装パネル、又は座席などである。なお、防音材は、吸音材、遮音材又は制振材などである。
一方、支持体における開口部などの取付座の無い部分に車両用部品を取り付けることが必要な場合、車両用部品は、粘着テープ又は接着剤などによって支持体に接着される。この場合、強固な接着が必要であれば、ホットメルトと称される熱可塑性樹脂の接着剤が用いられる。
例えば、特許文献1に示されるワイヤハーネスの固定構造においては、ワイヤハーネスを保持した一対のシートが、ルーフトリム(ヘッドライニング)に対して接着剤で固定されている。
特開2004−74954号公報
従来、車両用部品が接着剤によって支持体に接着される場合、まず、流動状の接着剤が支持体又は車両用部品の表面(接着面)に塗布される。さらに、車両用部品は、支持体に対して位置決めされた後、支持体に押し付けられる。
接着剤を用いた従来の車両用部品の取付工程では、車両用部品が支持体に接触しない状態で、即ち、車両用部品を宙に浮かせた不安定な状態で位置決めすることが必要である。しかも、そのような不安定な状態で、流動状の接着剤が硬化する前に素早く車両用部品を位置決めすることが必要である。さらに、そのような手間のかかる作業を車両用部品ごとに行うことが必要である。
従って、従来、車両用部品が接着剤を用いて支持体に取り付けられる場合、車両用部品を安定的に正確に取り付けることが難しかった。車両用部品がケーブル又はシート状の防音材などの比較的広範囲に亘る柔軟な部品である場合、そのような車両用部品を宙に浮かせた不安定な状態で正確に位置決めすることは、特に難しい。
本発明は、車両用部品を簡易に正確に支持体に取り付けできることを目的とする。
第1態様に係る車両用部品留め構造は、車両用部品を部品の支持体に留める構造である。当該車両用部品留め構造は、上記車両用部品と合体したシート材と接着部とを有する。上記シート材は、網目状の複数の孔が形成された孔領域を有する。上記接着部は、上記シート材の上記孔領域を上記支持体に接着する。上記接着部は、上記支持体に沿って配置された上記シート材の上記孔領域における上記支持体側の反対側の面から上記複数の孔を通じて上記支持体まで流れ込んだ流動状の接着剤が固化した物質である。
第2態様に係る車両用部品留め構造は、第1態様に係る車両用部品留め構造の一態様である。第2態様に係る車両用部品留め構造において、上記シート材は複数の上記車両用部品と合体している。
第3態様に係る車両用部品留め構造は、第1態様又は第2態様に係る車両用部品留め構造の一態様である。第3態様に係る車両用部品留め構造において、上記シート材はシート状の網である。
第4態様に係る車両用部品留め構造は、第1態様又は第2態様に係る車両用部品留め構造の一態様である。第4態様に係る車両用部品留め構造において、上記シート材は一部に上記孔領域が形成された透明シート材である。
第5態様に係る車両用部品取付方法は、車両用部品を部品の支持体に取り付ける方法である。当該車両用部品取付方法は、以下に示される各工程を有する。第一工程は、上記車両用部品と合体したシート材を、上記支持体に沿う状態で位置決めする工程である。上記シート材は、網目状の複数の孔が形成された孔領域を有する。第二工程は、上記シート材の上記孔領域を上記支持体に接着する接着部を形成する工程である。この第二工程は、上記支持体に位置決めされた上記シート材の上記孔領域に、上記支持体側の反対側から流動状の接着剤を供給することによって上記接着部を形成する工程である。
第6態様に係る車両用部品モジュールは、第1態様に係る車両用部品留め構造及び第5態様に係る車両用部品取付方法において採用される部品である。当該車両用部品モジュールは、車両用部品とその車両用部品と合体したシート材とを備える。上記シート材は、網目状の複数の孔が形成された孔領域を有する。
第7態様に係る車両用部品モジュールは、第6態様に係る車両用部品モジュールの一態様である。第7態様に係る車両用部品モジュールにおいて、上記シート材は複数の前記車両用部品と合体している。
第8態様に係る車両用部品モジュールは、第6態様又は第7態様に係る車両用部品モジュールの一態様である。第8態様に係る車両用部品モジュールにおいて、上記シート材と合体した上記車両用部品は、ケーブル及びシート状の防音材の一方もしくは両方を含む。
第9態様に係る車両用部品モジュールは、第7態様に係る車両用部品モジュールの一態様である。第9態様に係る車両用部品モジュールにおいて、上記シート材と合体した複数の上記車両用部品は、上記シート材に留められたシート状の二重の防音材と、その二重の防音材の間に挟み込まれることによってその二重の防音材に保持されたケーブルと、を含む。
上記の各態様において、車両用部品と合体したシート材は、網目状の複数の孔が形成された孔領域を有する。シート材が支持体に沿う状態で、流動状の接着剤がシート材の孔領域に支持体側の反対側から供給されると、その接着剤の一部が複数の孔を通じて支持体まで流れ込む。その結果、接着剤は、シート材における支持体側の反対側の面から支持体までに亘って形成された状態となる。そして、接着剤はシート材と支持体とを接着する。
即ち、上記の各態様によれば、シート材が支持体に沿って位置決めされた状態で、流動状の接着剤を接着すべき箇所(孔領域)に供給することができる。ここで、車両用部品と合体したシート材を支持体に沿って位置決めするということは、シート材と合体した車両用部品を支持体に対して位置決めすることと同じことである。
従って、上記の各態様によれば、車両用部品を宙に浮かせた不安定な状態で位置決めする必要はない。その結果、車両用部品を簡易に正確に支持体に取り付けることが可能となる。
また、第2態様又は第7態様によれば、シート材と合体した複数の車両用部品を一括して位置決めし、取り付けることが可能となる。この場合、複数の車両用部品が個別に取り付けられる場合に比べ、複数の車両用部品をより簡易に(少ない工数で)支持体に取り付けることが可能となる。
また、第3態様においては、シート材はシート状の網である。これは、シート材の全体が孔領域であることを意味する。この場合、シート材を、車両用部品の位置以外の任意の位置で支持体に接着することができる。このようなシート材を備えた車両用部品のモジュール(車両用部品モジュール)は、接着箇所の選択の自由度が高く、汎用性が高い。
さらに、第3態様及び第4態様によれば、シート材の位置決めの際に、支持体がその反対側から網目又は透明部分を通して透けて見える。そのため、支持体に対するシート材の位置決め、即ち、支持体に対する車両用部品の位置決めが容易となる。
ところで、ケーブル及びシート状の防音材などの比較的広範囲に亘る柔軟な車両用部品は、宙に浮かせた不安定な状態で正確に位置決めすることが特に難しい部品である。そのため、車両用部品としてケーブル又はシート状の防音材を含む第8態様が採用されれば、簡易に正確に位置決めできるという効果がより顕著となる。
また、第9態様においては、二重の防音材がシート材に直接留められており、二重の防音材に挟み込まれたケーブルは、二重の防音材を介してシート材に留められている。この場合、ケーブルと防音材とを個別にシート材に留める手間が省ける。また、二重の防音材は、ケーブルが振動によって異音を発することを防ぐ。
第1実施形態に係る車両用部品モジュール1の平面図である。 車両用部品モジュール1の分解側面図である。 車両用部品モジュール1における留め具部分の断面図である。 第1実施形態に係る車両用部品留め構造10の平面である。 車両用部品留め構造10の主要部の断面図である。 車両用部品モジュール1を用いた車両用部品取付方法における位置決め工程を表す平面図である。 車両用部品モジュール1を用いた車両用部品取付方法における接着工程を表す平面図である。 第2実施形態に係る車両用部品モジュール1Aにおける留め具部分の断面図である。 第3実施形態に係る車両用部品留め構造10Bの平面図である。 車両用部品モジュール1,1Aにおいて採用され得る応用例に係るシート材の孔領域の拡大図である。 第4実施形態に係る車両用部品留め構造10の平面である。
以下、添付の図面を参照しながら、実施形態について説明する。以下の各実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<第1実施形態:車両用部品モジュール>
まず、図1〜3を参照しつつ、第1実施形態に係る車両用部品モジュール1の構成について説明する。車両用部品モジュール1は、自動車などの車両においてルーフトリムなどの内装パネルの裏面に取り付けられる車両用部品を含むモジュールである。
図1に示されるように、車両用部品モジュール1は、車両用部品9と、その車両用部品9と合体したシート材2とを備える。本実施形態において、車両用部品モジュール1は複数の車両用部品9を含み、シート材2は複数の車両用部品9と合体している。
シート材2は、網目状の複数の孔21が形成された孔領域200を有する。本実施形態におけるシート材2はシート状の網である。この場合、シート材2の全領域が孔領域200である。
シート材2がシート状の網である場合、シート材2が、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)もしくはその他の合成樹脂の網であること、或いは合成樹脂でコーティングされたガラス繊維の網であること、などが考えられる。
図1が示す例では、シート材2には後述する支持体の開口に対応する位置に開口22が形成されている。
図1に示される例では、複数の車両用部品9は、ケーブル91とシート状の防音材92とを含む。ケーブル91は、絶縁電線又は光ファイバケーブルなどである。防音材92は、吸音材、遮音材又は制振材などであり、例えば不織布である。なお、便宜上、図1,4,6,7,9,10,11において、防音材の部分には砂地模様のハッチングが記されている。
防音材92は、例えば留め具3によってシート材2に留められており、これにより防音材92はシート材2と合体している。本実施形態における防音材92は、重なった一対の防音材921,922からなる二重の防音材である。ケーブル91は、その一部が一対の防音材921,922(二重の防音材)の間に挟み込まれることによって防音材92に保持されている。
即ち、重なった一対の防音材921,922が留め具3によってシート材2に直接留められている。一対の防音材921,922は、重なった2枚の防音材であるか、又は二重に折り返された1枚の防音材である。一方、ケーブル91は、防音材92を介してシート材2に留められている。なお、図2において留め具3の表記は省略されている。
図3は留め具3の一例を示している。図3が示す留め具3は、一般に値札又は製品表示ラベルなどのタグを服などの商品に付けるために用いられるタグピンである。タグピンは合成樹脂の部材である。タグピンは、シート材2及び防音材92を貫通する軸部31と、その軸部31の両端において軸部31から側方へ張り出した2つの抜け止め部32とを有している。
タグピンによってシート状の防音材92をシート材2に留めることは、タグガンと称される工具を用いて容易に可能である。シート材2における防音材92が占める領域が孔領域200である場合、タグピンの軸部31はシート材2の孔21を貫通する。そのため、シート材2が丈夫な素材で構成されていても、タグピンを留め具3として用いることができる。
<第1実施形態:車両用部品留め構造>
次に、図4,5を参照しつつ第1実施形態に係る車両用部品留め構造10について説明する。車両用部品留め構造10は、車両用部品モジュール1を用いて車両用部品9を部品の支持体8に留める構造である。
図4は車両用部品留め構造10の平面図である。図5は車両用部品留め構造10の主要部の断面図である。
車両用部品留め構造10は、車両用部品9と合体したシート材2と接着部4とを有する。シート材2は、車両用部品モジュール1の構成要素であり、網目状の複数の孔21が形成された孔領域200を有する。図5は、支持体8に留められた車両用部品モジュール1における接着部4の部分の断面図である。
接着部4は、流動状の接着剤が固化した物質であり、シート材2の孔領域200を支持体8に接着している。支持体8は例えばパネル状の部材である。本実施形態における支持体8は、車両における乗員室の天井パネルをなすルーフトリムである。ルーフトリムは、車両の内装パネルの一例である。
図4が示す例では、パネル状の支持体8には照明機器又は操作スイッチなどの電装機器の取付座となる開口81が形成されている。シート材2は、当該シート材2の開口22が支持体8の開口81と重なる状態に位置決めされている。
以下の説明において、シート材2における支持体8側の反対側の面のことを第一主面と称し、支持体8側の面のことを第二主面と称する。即ち、シート材2の第二主面は、支持体8に対向する面である。
接着部4は、支持体8に沿って配置されたシート材2の孔領域200における第一主面から複数の孔21を通じて支持体8まで流れ込んだ流動状の接着剤が固化した物質である。
従って、図5が示すように、接着部4は、孔領域200におけるシート材2の素地20の第一主面から複数の孔21を経て支持体8の表面までに亘って形成されている。また、図5には示されていないが、接着部4が、孔領域200におけるシート材2の素地20の第二主面と支持体8の表面との間まで回り込んで形成される場合もある。
<第1実施形態:車両用部品留め方法>
続いて、図6,7を参照しつつ、車両用部品モジュール1を用いた車両用部品取付方法の一例について説明する。この車両用部品取付方法は、位置決め工程及び接着工程を含む。図6は位置決め工程を表す平面図であり、図7は接着工程を表す平面図である。
<位置決め工程>
位置決め工程は、車両用部品9と合体したシート材2を、支持体8に沿う状態で位置決めする工程である。シート材2は、車両用部品モジュール1の構成要素である。
位置決め工程において、シート材2を支持体8に接着するための接着剤は、未だシート材2及び支持体8に塗布されていない。そのため、シート材2が支持体8上に載置された状態でシート材2を移動させる、という工程によってシート材2の位置決めが可能である。即ち、車両用部品モジュール1を宙に浮かせた不安定な状態で位置決めする必要はない。
例えば、シート材2は、当該シート材2の開口22が支持体8の開口81と重なる状態に位置決めされる。
なお、車両用部品9と合体したシート材2を支持体8に沿って位置決めするということは、シート材2と合体した車両用部品9を支持体8に対して位置決めすることと同じことである。
シート材2がシート状の網である場合、シート材2の全領域が孔領域200である。この場合、車両用部品モジュール1が支持体8に位置決めされる際に、車両用部品9が存在しない領域の網目(複数の孔21)を通して支持体8が透けて見える。そのため、支持体8に対するシート材2の位置決めが容易である。
<接着工程>
接着工程は、シート材2の孔領域200を支持体8に接着する接着部4を形成する工程である。より具体的には、この接着工程は、支持体8に位置決めされたシート材2の孔領域200に第一主面側から流動状の接着剤40を供給することによって接着部4を形成する工程である。
流動状の接着剤40は、例えば液体定量吐出装置7によって供給される。接着剤40は、その接着剤40の種類に応じた固化工程を経て固化する。前述したように、接着部4は、シート材2の孔領域200における第一主面から複数の孔21を通じて支持体8まで流れ込んだ流動状の接着剤40が固化した物質である。接着剤40は、例えば熱可塑性樹脂の接着剤、湿気硬化型の接着剤又は紫外線硬化型の接着剤などである。
接着剤40が熱可塑性樹脂を含む接着剤、即ち、いわゆるホットメルトである場合、固化工程は接着剤40を冷却する工程である。通常、熱可塑性樹脂の接着剤を冷却する工程は、単に放置するだけの工程(自然冷却工程)である。
接着剤40が湿気硬化型の接着剤、即ち、湿気硬化樹脂を含む接着剤である場合、固化工程は接着剤40を空気中の湿気に晒す工程である。通常、湿気硬化型の接着剤を固化する工程は、単に放置するだけの工程である。
接着剤40が紫外線硬化型の接着剤、即ち、紫外線硬化樹脂を含む接着剤である場合、固化工程は、接着剤40を紫外光に晒す工程である。
<効果>
車両用部品9と合体したシート材2は、網目状の複数の孔21が形成された孔領域200を有する。シート材2が支持体8に沿う状態で、流動状の接着剤40がシート材2の孔領域200に支持体8側の反対側から供給されると、その接着剤40の一部が複数の孔21を通じて支持体8まで流れ込む。その結果、接着剤40は、シート材2の素地20の第一主面から支持体8までに亘って形成された状態となる。そして、流動状の接着剤40は、固化することによってシート材2と支持体8とを接着する接着部4となる。
車両用部品モジュール1が採用されれば、シート材2が支持体8に沿って位置決めされた状態で、流動状の接着剤40を接着すべき箇所(孔領域200)に供給することができる。
従って、車両用部品9を宙に浮かせた不安定な状態で位置決めする必要はない。その結果、車両用部品9を簡易に正確に支持体8に取り付けることが可能となる。
また、車両用部品モジュール1は、シート材2と合体した複数の車両用部品9を含む。この場合、複数の車両用部品9を支持体8に対して一括して位置決めし、取り付けることが可能となる。そのため、複数の車両用部品9が個別に取り付けられる場合に比べ、複数の車両用部品9をより簡易に(少ない工数で)支持体8に取り付けることが可能となる。
また、シート材2がシート状の網である場合、即ち、シート材2の全体が孔領域200であ場合、シート材2を、車両用部品9の位置以外の任意の位置で支持体8に接着することができる。このようなシート材2を備えた車両用部品モジュール1は、接着箇所の選択の自由度が高く、汎用性が高い。
さらに、シート材2の位置決めの際に、支持体8の反対側から網目(複数の孔21)を通して支持体8が透けて見える。そのため、支持体8に対するシート材2の位置決め、即ち、支持体8に対する車両用部品9の位置決めが容易となる。
また、ケーブル91及びシート状の防音材92などの比較的広範囲に亘る柔軟な車両用部品9は、宙に浮かせた不安定な状態で正確に位置決めすることが特に難しい部品である。そのため、車両用部品モジュール1が車両用部品9としてケーブル91又はシート状の防音材92を含む場合、簡易に正確に位置決めできるという効果がより顕著となる。
また、車両用部品モジュール1においては、一対の防音材921,922からなる二重の防音材92がシート材2に直接留められており、二重の防音材92に挟み込まれたケーブル91は、二重の防音材92を介してシート材2に留められている。この場合、ケーブル91と防音材92とを個別にシート材2に留める手間が省ける。また、二重の防音材92は、ケーブル91が振動によって異音を発することを防ぐ。
<第2実施形態>
次に、図8を参照しつつ、第2実施形態に係る車両用部品モジュール1Aについて説明する。この車両用部品モジュール1Aは、図1〜3に示された車両用部品モジュール1と比較して、防音材92各々が一重の防音材である点において異なっている。
図8は、車両用部品モジュール1Aにおける留め具部分の断面図である。即ち、図8は図3に相当する図である。図8において、図1〜3に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、車両用部品モジュール1Aにおける車両用部品モジュール1と異なる点についてのみ説明する。
車両用部品モジュール1Aは、車両用部品モジュール1と同様に、孔領域200を有するシート材2、及びそのシート材2と合体した車両用部品9を備えている。また、車両用部品9は、ケーブル91とシート状の防音材92とを含む。但し、車両用部品モジュール1Aの防音材92は、一重の防音材である。
図8が示すように、車両用部品モジュール1Aにおいて、防音材92はタグピン(留め具3)によってシート材2に留められている。また、ケーブル91は、留め具3によって合体したシート材2と防音材92との間に挟み込まれている。
車両用部品モジュール1Aのケーブル91は、その一部がシート材2と防音材92(一重の防音材)との間に挟み込まれることによってシート材2に留められている。
車両用部品モジュール1Aも、図6〜7に示される方法(位置決め工程及び接着工程)によって支持体8に取り付けられる。従って、車両用部品モジュール1Aも、車両用部品モジュール1と同様に、孔領域200において流動状の接着剤40が固化して形成された接着部4によって支持体8に接着される。
車両用部品モジュール1Aが採用される場合も、車両用部品モジュール1が採用される場合と同様の効果が得られる。
<第3実施形態>
次に、図9を参照しつつ、第3実施形態に係る車両用部品モジュール1B及びそれを用いた車両用部品留め構造10Bについて説明する。車両用部品モジュール1Bは、図1〜3に示された車両用部品モジュール1と比較して、複数のシート材2を備える点において異なっている。
図9は、車両用部品留め構造10Bの平面図である。即ち、図9は図4に相当する図である。図9において、図1〜5に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、車両用部品モジュール1Bにおける車両用部品モジュール1と異なる点についてのみ説明する。
車両用部品モジュール1は、1枚のシート材2が複数の車両用部品9と合体した構造を有し、これにより一体に形成されている。
一方、車両用部品モジュール1Bは、複数枚のシート材2が複数の車両用部品9と合体して一体に形成された構造を有している。図9が示す車両用部品モジュール1Bは、2枚のシート材2が分岐構造を有する一体のケーブル91及び6組の防音材92と合体した構造を有している。
図9の例は、2枚のシート材2が4組の防音材92を連結している例である。また、図9の例は、2組の防音材92が2枚のシート材2を連結している例であるともいえる。
車両用部品モジュール1Bも、図6〜7に示される方法(位置決め工程及び接着工程)によって支持体8に取り付けられる。従って、車両用部品モジュール1Bを含む車両用部品留め構造10Bは、図4,5に示される構造と同様の構造を有している。即ち、車両用部品モジュール1Bも、車両用部品モジュール1と同様に、孔領域200において流動状の接着剤40が固化して形成された接着部4によって支持体8に接着されている。
車両用部品モジュール1Bが採用される場合も、車両用部品モジュール1,1Aが採用される場合と同様の効果が得られる。
<シート材の孔領域の応用例>
次に、図10を参照しつつ車両用部品モジュール1,1A,1Bに適用可能なシート材2Aの孔領域の応用例について説明する。図10(a)は、シート材2がシート状の網である場合の孔領域200の平面図である。また、図10(b)は応用例に係る孔領域200Aの平面図である。
図10(a)が示すように、シート材2がシート状の網である場合、孔領域200は、素地20が格子状に形成された部分である。複数の孔21は、格子状の素地20の間の隙間である。
また、図10(b)が示す孔領域200Aを有するシート材2Aが、車両用部品モジュール1,1A,1Bに採用されてもよい。シート材2Aの孔領域200Aは、複数のパンチ孔21Aが網目状に形成された領域である。パンチ孔21Aの形状は、図10(b)が示す円形状である場合の他、矩形状又はその他の形状であることも考えられる。
また、図10(b)は、複数のパンチ孔21Aが格子状に並んで形成されている例を示している。孔領域200Aにおいて、複数のパンチ孔21Aがランダムに並んで形成されていることも考えられる。
孔領域200Aの開口率は、例えば50%より大きい。なお、孔領域200Aの開口率は、孔領域200Aの面積(素地20の面積と複数の孔21の合計面積との合計)に対する複数の孔21の合計面積の比率である。
また、シート材2Aの全領域が孔領域200Aである場合の他、シート材2Aの一部の領域のみが孔領域200Aであることも考えられる。
<第4実施形態>
次に、図11を参照しつつ、第4実施形態に係る車両用部品モジュール1C及びそれを用いた車両用部品留め構造10Cについて説明する。車両用部品モジュール1Cは、図1〜3に示された車両用部品モジュール1と比較して、シート材2が図10(b)の孔領域200Aを有するシート材2Aに置き換わった構成を有している。
図11は、車両用部品留め構造10Cの平面図である。即ち、図11は図4に相当する図である。図11において、図1〜5に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、車両用部品モジュール1Cにおける車両用部品モジュール1と異なる点についてのみ説明する。
車両用部品モジュール1Cは、一部に孔領域200Aを有するシート材2Aが複数の車両用部品9と合体した構造を有し、これにより一体に形成されている。シート材2Aは、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエステル(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)もしくはその他の合成樹脂のフィルム、或いは布(織物)などであることが考えられる。
シート材2Aの孔領域200Aは、支持体8に接着されるべき箇所に形成されている。そして、車両用部品モジュール1Cは、図6〜7に示される方法(位置決め工程及び接着工程)によって支持体8に取り付けられる。従って、車両用部品モジュール1Cを含む車両用部品留め構造10Cは、図4,5に示される構造と同様の構造を有している。即ち、車両用部品モジュール1Cも、車両用部品モジュール1と同様に、孔領域200Aにおいて流動状の接着剤40が固化して形成された接着部4によって支持体8に接着されている。
車両用部品モジュール1Cが採用される場合も、車両用部品モジュール1が採用される場合と同様に、車両用部品9を簡易に正確に支持体8に取り付けできるという効果が得られる。
また、車両用部品モジュール1Cにおいて、シート材2Aが、一部に孔領域200Aが形成された透明シート材であることが考えられる。この場合、網のシート材2が採用される場合と同様に、車両用部品モジュール1Cが支持体8に位置決めされる際に、車両用部品9が存在しない領域の透明な素地20Aを通して支持体8が透けて見える。そのため、支持体8に対するシート材2Aの位置決めが容易である。
<その他の応用例>
車両用部品モジュール1,1A,1B,1Cにおいて、シート材2,2Aがケーブル91のみと合体していること、或いは防音材92のみと合体していることも考えられる。さらに、シート材2,2Aが、ケーブル91及び防音材92以外の車両用部品と合体していることも考えられる。
また、車両用部品モジュール1,1A,1B,1Cが取り付けられる支持体8は、ルーフトリムの他、インストールメントパネルもしくはドアの内張パネルなどの他の内装パネルであることも考えられる。
また、車両用部品モジュール1,1A,1B,1Cにおいて、シート材2及び防音材92が熱可塑性樹脂を含む場合、防音材92がシート材2に対してスポット溶着によって留められることも考えられる。
なお、本発明に係る車両用部品モジュール、車両用部品留め構造及び車両用部品取付方法は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された各実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは各実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1,1A,1B,1C 車両用部品モジュール
10,10B,10C 車両用部品留め構造
2,2A シート材
20,20A シート材の素地
200,200A 孔領域
200A 孔領域
21 シート材の孔(網目)
21A シート材のパンチ孔
22 シート材の開口
3 留め具
31 タグピンの軸部
32 ダグピンの抜け止め部
4 接着部
40 接着剤
7 液体定量吐出装置
8 支持体
81 支持体の開口
9 車両用部品
91 ケーブル
92 防音材
921,922 一対の防音材(二重の防音材)

Claims (9)

  1. 車両用部品を部品の支持体に留める車両用部品留め構造であって、
    前記車両用部品と合体し網目状の複数の孔が形成された孔領域を有するシート材と、
    前記支持体に沿って配置された前記シート材の前記孔領域における前記支持体側の反対側の面から前記複数の孔を通じて前記支持体まで流れ込んだ流動状の接着剤が固化した物質であり、前記シート材の前記孔領域を前記支持体に接着する接着部と、を有する車両用部品留め構造。
  2. 請求項1に記載の車両用部品留め構造であって、
    前記シート材は複数の前記車両用部品と合体している、車両用部品留め構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用部品留め構造であって、
    前記シート材はシート状の網である、車両用部品留め構造。
  4. 請求項1又は請求項2記載の車両用部品留め構造であって、
    前記シート材は一部に前記孔領域が形成された透明シート材である、車両用部品留め構造。
  5. 車両用部品を部品の支持体に取り付ける車両用部品取付方法であって、
    前記車両用部品と合体し網目状の複数の孔が形成された孔領域を有するシート材を、前記支持体に沿う状態で位置決めする工程と、
    前記支持体に位置決めされた前記シート材の前記孔領域に前記支持体側の反対側から流動状の接着剤を供給することにより、前記シート材の前記孔領域を前記支持体に接着する接着部を形成する工程と、を有する車両用部品取付方法。
  6. 車両用部品と、
    前記車両用部品と合体し網目状の複数の孔が形成された孔領域を有するシート材と、を備える車両用部品モジュール。
  7. 請求項6に記載の車両用部品モジュールであって、
    前記シート材は複数の前記車両用部品と合体している、車両用部品モジュール。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の車両用部品モジュールであって、
    前記シート材と合体した前記車両用部品は、ケーブル及びシート状の防音材の一方もしくは両方を含む、車両用部品モジュール。
  9. 請求項7に記載の車両用部品モジュールであって、
    前記シート材と合体した複数の前記車両用部品は、前記シート材に留められたシート状の二重の防音材と、該二重の防音材の間に挟み込まれることによって前記二重の防音材に保持されたケーブルと、を含む、車両用部品モジュール。
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