JP2014230147A - ディジタルカメラ - Google Patents

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【課題】撮影者の視度に応じて撮像画像の合焦状態を確認できるように視度調整可能なディジタルカメラを提供する。【解決手段】遮光フード3の前側壁面部31に垂直方向Vに昇降可能に取り付けられて、ルーペ4を内側面110aから液晶ディスプレイ2の上方に突設するコラム110と、コラム110の側端部110bから水平方向Hに延びる支持アーム111に回動可能に支持されたウォーム軸121とウォーム軸121の周面に形成されたウォーム122とを備えるウォームネジ120と、ウォーム122に噛合可能に配置されて、ウォームネジ120をウォーム軸121まわりに回動させてコラム110を昇降させる入力ギヤー130と、を有して、ルーペ4を液晶ディスプレイ2に対して垂直方向Vに遠近移動可能なルーペ位置調整機構100を備えているディジタルカメラ1。【選択図】図1

Description

本発明は、ディジタルカメラに関するものであって、特に、ルーペを電子ディスプレイに対して遠近移動させて視度調整可能なディジタルカメラを提供する。
従来より、撮影する被写体を大きく表示して撮像画像の構図を確認しながら撮影できるディジタルカメラとして、撮像画像を表示する液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイに対応する四角錐台筒状の遮光フードと、遮光フードの上面に取り付けられて液晶ディスプレイを観察するルーペと、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、撮像画像の合焦状態をルーペで確認する際に、ルーペを通して液晶ディスプレイ全体を見渡せるように、液晶ディスプレイの画面サイズに比例してルーペの焦点距離は長くなるところ、上述したディジタルカメラでは、ルーペの焦点距離と遮光フードの高さとが略同一に設定されている。
特開2001−251541号公報。
しかしながら、特許文献1に記載のディジタルカメラは、ルーペが遮光フードに組み込まれて、液晶ディスプレイに対して垂直方向における液晶ディスプレイとルーペとの距離が固定されているため、撮影者の視度によっては、ルーペを通して視る撮像画像がぼやけてしまい、撮像画像の合焦状態を確認し難いという問題があった。
そこで、撮影者の視度に応じて撮像画像の合焦状態を確認できるように視度調整を行うために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は、この課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、撮像画像を表示する電子ディスプレイを有するディジタルカメラであって、前記電子ディスプレイに対する外光の入射を防止する遮光フードと、前記撮像画像の合焦状態を確認するルーペと、前記ルーペを前記電子ディスプレイに対して垂直方向に遠近移動可能なルーペ位置調整機構と、を備え、該ルーペ位置調整機構は、前記遮光フードの壁面部に昇降可能に取り付けられて、前記ルーペを内側面から前記電子ディスプレイの垂直方向の上方に突設するコラムと、前記コラムの側端部から水平方向に延びる支持アームに回動可能に支持されたウォーム軸と該ウォーム軸の周面に形成されたウォームとを備えるウォームネジと、前記ウォームに噛合可能に配置されて、前記ウォームネジを前記ウォーム軸まわりに回動させて前記コラムを昇降させる入力ギヤーと、を備えているディジタルカメラを提供する。
この構成によれば、ウォームネジが入力ギヤーに連動して回動することで、コラムが垂直方向に昇降することにより、ルーペが電子ディスプレイに対して遠近移動するため、電子ディスプレイに対するルーペの位置を調整して、撮影者の視度に応じて視度調整を行うことができる。
請求項2記載の発明は、前記コラムは、前記遮光フードの壁面部よりも垂直方向の上方に上昇可能であるディジタルカメラを提供する。
この構成によれば、コラムが遮光フードよりも垂直方向の上方に上昇することにより、遮光フードの高さよりも長い焦点距離のルーペであっても、撮影者の視度に応じて視度調整を行うことができる。
請求項3記載の発明は、前記ルーペ位置調整機構は、前記コラムと前記ルーペとを連結して、前記ルーペを前記電子ディスプレイに対して水平又は垂直に切換可能なヒンジを備えているディジタルカメラを提供する。
この構成によれば、ルーペがヒンジを介してコラムに連結されていることにより、ルーペ使用時には、ルーペを展開することができ、ルーペ不使用時には、ルーペを折り畳むことができる。
請求項4記載の発明は、前記入力ギヤーの歯溝には、前記ウォームと前記入力ギヤーとの噛み合いを妨げるストッパーが配設されているディジタルカメラを提供する。
この構成によれば、ストッパーがウォームと入力ギヤーとの間に介在することにより、ウォームネジの回動が制止されると共にコラム及びルーペが位置決めされるため、撮影者の視度に応じて視度調整を行うと共に電子ディスプレイに対するルーペの位置を固定することができる。
請求項5記載の発明は、前記ウォームネジの上端には、前記ウォーム軸に一体に取り付けられて、前記ウォームネジを前記ウォーム軸まわりに回動させて前記コラムを昇降させる微調整ノブが設けられているディジタルカメラを提供する。
この構成によれば、入力ギヤーを回動させてルーペと電子ディスプレイとの距離を調整した後に、微調整ノブを回動させてウォームネジを僅かに回動させることにより、ルーペと電子ディスプレイとの距離を微調整可能なため、撮影者の視度に応じた視度調整を円滑に行うことができる。
請求項1記載の発明は、撮影者の視度に応じて、ルーペを電子ディスプレイから遠近移動させて視度調整可能なため、撮像画像の合焦状態を視認することができる。
請求項2の構成によれば、請求項1記載の発明が奏する効果に加えて、焦点距離が遮光フードの高さよりも長いルーペであっても、撮像画像の合焦状態を視認することができる。
請求項3の構成によれば、請求項1又は2記載の発明が奏する効果に加えて、ルーペを省スペースで設けることができる。
請求項4の構成によれば、請求項1乃至3の何れか1項記載の発明が奏する効果に加えて、撮影者の視度に応じた視度調整を行った位置にルーペを位置決めすることができる。
請求項5の構成によれば、請求項1乃至4の何れか1項記載の発明が奏する効果に加えて、撮影者の視度に応じた視度調整を円滑に行うことができる。
本発明の一実施例に係るディジタルカメラを示す斜視図。 図1に示すディジタルカメラについて視度調整を行う前の状態を示す斜視図。 微調整ノブのノブ回動抑制機構を示す斜視図。 遮光フードを折り畳んでいる状態を示す斜視図。 遮光フードを折り畳んだ状態を示す斜視図。
本発明は、撮影者の視度に応じて撮像画像の合焦状態を確認できるように視度調整を行うという目的を達成するために、撮像画像を表示する電子ディスプレイを有するディジタルカメラであって、電子ディスプレイに対する外光の入射を防止する遮光フードと、撮像画像の合焦状態を確認するルーペと、ルーペを電子ディスプレイに対して垂直方向に遠近移動可能なルーペ位置調整機構と、を備え、ルーペ位置調整機構は、遮光フードの壁面部に垂直方向に昇降可能に取り付けられて、ルーペを内側面から電子ディスプレイの垂直方向の上方に突設するコラムと、コラムの側端部から水平方向に延びる支持アームに回動可能に支持されたウォーム軸とウォーム軸の周面に形成されたウォームとを備えるウォームネジと、ウォームに噛合可能に配置されて、ウォームネジをウォーム軸まわりに回動させてコラムを昇降させる入力ギヤーと、を備えていることにより実現した。
以下、本発明の一実施例に係るディジタルカメラ1について、図面に基づいて説明する。
本実施例に係るディジタルカメラ1は、図1に示すように、撮像画像を表示する電子ディスプレイとしての液晶ディスプレイ2と、液晶ディスプレイ2に対する外光の入射を防止する遮光フード3と、撮像画像の合焦状態を確認するルーペ4と、ルーペ4を液晶ディスプレイ2に対する垂直方向Vに遠近移動可能なルーペ位置調整機構100と、を備えている。なお、液晶ディスプレイ2は、有機ELディスプレイであっても構わない。
遮光フード3は、後述するように折り畳み可能であり、フード展開時には、液晶ディスプレイ2の周囲を覆うように立設されている。これにより、屋外で撮影する際に、遮光フード3が液晶ディスプレイ2への外光の侵入を防止して、液晶ディスプレイ2に表示される撮像画像が視認し易くなる。
なお、遮光フード3は、折り畳み可能なものに限らず、折り畳みできないものであっても構わない。また、遮光フード3は、ディジタルカメラ1に対して着脱自在なものであっても、ディジタルカメラ1に一体に取り付けられるものであっても構わない。
ルーペ4は、ルーペ位置調整機構100を介して、遮光フード3の前側壁面部31に取り付けられている。液晶ディスプレイ2に対するルーペ4の設置距離は、例えば、65mmに設定されている。ルーペ4の焦点距離は、液晶ディスプレイ2全体を視認できるように設定されるものであり、液晶ディスプレイ2の画面サイズに比例して長くなる。
ルーペ位置調整機構100は、遮光フード3の前側壁面部31に液晶ディスプレイ2に対して垂直方向Vに昇降可能に取り付けられて、ルーペ4を内側面110aから液晶ディスプレイ2の垂直方向Vの上方に突設するコラム110と、コラム110の側端部110bに垂直方向Vに沿って延設されたウォームネジ120と、ウォームネジ120に噛み合う入力ギヤー130と、ルーペ4とコラム110とを連結するヒンジ140と、を備えている。
コラム110は、遮光フード3の前側壁面部31に凹設された断面コ字状のスリット31aに嵌め込まれている。コラム110の側端部110bには、上部及び下部から垂直方向Vに対して垂直な水平方向Hに向かって支持アーム111が突設されている。
コラム110は、遮光フード3の前側壁面部31よりも垂直方向Vの上方に上昇可能になっている。すなわち、前側壁面部31の上端の高さ(例えば、50mm)に加えて、前側壁面部31の上端より上方に突出したコラム110の長さ(例えば、15mm)の分だけ、液晶ディスプレイ2とルーペ4とを離間することができる。これにより、遮光フード3の高さよりも長い設置距離(例えば、65mm)にルーペ4を上昇させることができる。
ウォームネジ120は、支持アーム111に回動可能に支持されたウォーム軸121と、ウォーム軸121の周面に形成されたウォーム122とを備えている。ウォームネジ120は、入力ギヤー130の回動に連動して、ウォーム軸121まわりに回動する。ウォーム軸121の上端と下端とが支持アーム111に軸支されていることにより、コラム110がウォームネジ120の回動に連動して昇降する。
ウォーム軸121の上端には、ウォーム軸121と一体に取り付けられて、ウォームネジ120をウォーム軸121まわりに回動させる微調整ノブ123が設けられている。
入力ギヤー130は、遮光フード3の前側壁面部31に突設された回転軸131に軸支されている。なお、入力ギヤー130としては、例えば、ウォームホイールやヘリカルギア等が用いられる。
入力ギヤー130は、遮光フード3の前側壁面31から外方に突出する突出部分132を有している。撮影者は、突出部分132を介して入力ギヤー130を回転軸131まわりに回動させることができる。
入力ギヤー130の歯溝には、ウォーム122と入力ギヤー130との噛み合いを妨げる図示しないストッパーが配設されている。ウォーム122がストッパーを配設した歯溝に噛み合うと、ウォームネジ120の回動は制止される。なお、符号133は、ストッパーを配置した位置、即ち、入力ギヤー130の回転限界位置を示すマーカーである。
ストッパーは、ウォーム122と入力ギヤー130との噛み合いを妨害するものであれば良く、例えば、歯溝に金属片を貼り付けて歯溝を埋め合わせて形成されるものであっても、歯溝に金属片を溶接して歯溝を埋め合わせて形成されるものであっても、歯切りの際に一つの歯溝を歯切りせずに残して形成されるものであっても構わない。
次に、ルーペ4を昇降させて撮影者の視度に応じて視度調整を行う手順について、図2に基づいて説明する。
撮影者がルーペ4を上昇させる際には、入力ギヤー130の突出部分132を回転軸131まわりに時計まわりに回動させる。ルーペ4を下降させる際には、入力ギヤー130の突出部分132を回転軸131まわりに反時計回りに回動させる。なお、ルーペ4の昇降は、上述した入力ギヤー130の回動方向を変更して切換可能なため、以下、ルーペ4を上昇させる場合について説明する。
ウォーム122が入力ギヤー130と噛み合い、ウォームネジ120が入力ギヤー130の回動に連動してウォーム軸121まわりに回動すると、コラム110は、ウォームネジ120の回動に連動して垂直方向Vの上向きに上昇する。
ルーペ4と液晶ディスプレイ2との距離がルーペの焦点距離に一致するまでコラム110が上昇し続けると、ストッパーがウォーム122と入力ギヤー130との間に介在して、ウォームネジ120の回動は止まり、ルーペ4とコラム110は位置決めされる。したがって、ルーペ4の焦点距離に応じてストッパーを配置することによって、視度調整を簡単に行うことができると共に、ルーペ4を固定することができる。
更に、微調整ノブ123を介してウォームネジ120を僅かに回動させることにより、ルーペ4とコラム110とが僅かに昇降するため、液晶ディスプレイ2に対するルーペ4の位置を微調整することができる。
なお、微調整ノブ123の回動を抑制するノブ回動抑制機構を設けるのが好ましい。これにより、ウォームネジ120が焦点垂直方向Vの外力を受ける等して少しずつ回動してピントがずれることを抑制することができる。
このようなノブ回動抑制機構としては、例えば、図3に示すように、コラム110の側端部110bの上方に取り付けられて薄い金属板から成る歯止め112と、微調整ノブ123の外周面に設けられて歯止め112と係合するラチェット124とで構成されるものが考えられる。
歯止め112は、板バネ状の中央部112aと、ラチェット124に係合する先端爪部112bとを備えている。これにより、先端爪部112bは、常時ラチェット124に当接して微調整ノブ123の回転を防止している。また、微調整ノブ123を手動で回動させる際には、先端爪部112bがラチェット124の山を乗り越えて、微調整ノブ123は自由に回動することができる。上述したラチェットを用いたものの他、ウェーブワッシャ等を挟んでも同様にウォームネジ120の不用意な回動を抑制することができる。
なお、ルーペ4は、ヒンジ140を介して前側壁面部31に取り付けられており、必要に応じて展開することができる。
次に、遮光フード3の折り畳み手順について、図4及び5に基づいて説明する。なお、図4及び図5では、ルーペ位置調整機構100は省略している。
遮光フード3は、左側壁面部32及び右側壁面部33を夫々略半分に折り畳み、後側壁面部34を前側壁面部31に向けてスライドさせながら、前側壁面部31を内側に倒すことにより、遮光フード3をコンパクトに折り畳むことができる。
また、遮光フード3を立ち上げる際には、前側壁面部31を上側に持ち上げるだけで、ヒンジに設置されたねじりコイルばねの付勢力によって左側壁面部32及び右側壁面部33が広がり、遮光フード3を簡便に展開することができる。
これにより、フード格納時には、遮光フード3を小さく折り畳んで省スペースで取り付けられると共に、液晶ディスプレイ2の表面が傷つくことを防止できる。
上述した本実施例に係るディジタルカメラ1によれば、撮影者の視度に応じて、ルーペ4を液晶ディスプレイ2から遠近移動させて視度調整可能なため、撮像画像の合焦状態を視認することができる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなることができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
1 ・・・ ディジタルカメラ
2 ・・・ 液晶ディスプレイ(電子ディスプレイ)
3 ・・・ 遮光フード
31・・・ 前側壁面部
31a・・・スリット
32・・・ 左側壁面部
33・・・ 右側壁面部
34・・・ 後側壁面部
4 ・・・ ルーペ
100・・・ ルーペ位置調整機構
110・・・ コラム
110a・・・内側面
110b・・・側端部
111・・・ 支持アーム
120・・・ ウォームネジ
121・・・ ウォーム軸
122・・・ ウォーム
123・・・ 微調整ノブ
130・・・ 入力ギヤー
131・・・ 回転軸
132・・・ 突出部分
133・・・ マーカー
140・・・ ヒンジ

Claims (5)

  1. 撮像画像を表示する電子ディスプレイを有するディジタルカメラであって、
    前記電子ディスプレイに対する外光の入射を防止する遮光フードと、
    前記撮像画像の合焦状態を確認するルーペと、
    前記ルーペを前記電子ディスプレイに対して垂直方向に遠近移動可能なルーペ位置調整機構と、を備え、
    該ルーペ位置調整機構は、
    前記遮光フードの壁面部に垂直方向に昇降可能に取り付けられて、前記ルーペを内側面から前記電子ディスプレイの垂直方向の上方に突設するコラムと、
    前記コラムの側端部から水平方向に延びる支持アームに回動可能に支持されたウォーム軸と該ウォーム軸の周面に形成されたウォームとを備えるウォームネジと、
    前記ウォームに噛合可能に配置されて、前記ウォームネジを前記ウォーム軸まわりに回動させて前記コラムを昇降させる入力ギヤーと、を備えていることを特徴とする請求項1記載のディジタルカメラ。
  2. 前記コラムは、前記遮光フードの壁面部よりも垂直方向の上方に上昇可能であることを特徴とする請求項1記載のディジタルカメラ。
  3. 前記ルーペ位置調整機構は、前記コラムと前記ルーペとを連結して、前記ルーペを前記電子ディスプレイに対して水平又は垂直に切換可能なヒンジを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のディジタルカメラ。
  4. 前記入力ギヤーの歯溝には、前記ウォームと前記入力ギヤーとの噛み合いを妨げるストッパーが配設されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のディジタルカメラ。
  5. 前記ウォームネジの上端には、前記ウォーム軸に一体に取り付けられて、前記ウォームネジを前記ウォーム軸まわりに回動させて前記コラムを昇降させる微調整ノブが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のディジタルカメラ。
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