JP2014230113A - シグマデルタ変調器 - Google Patents

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Abstract

【課題】雑音フロアを上昇させることなく、シグマデルタ変調器の安定性を保証しつつ、出力信号の周期性に応じたスプリアスを低減する。【解決手段】シグマデルタ変調器Sは、出力信号Yの時間平均を一定に保ちつつ、出力信号Yの周期性をくずすことにより、出力信号Yの周期性に応じたスプリアスを低減する。シグマデルタ変調器Sは、入力信号Xを積分し積分信号を生成する積分回路と、積分信号を量子化し出力信号Yを生成する量子化回路と、を有するシグマデルタ変調部1と、積分信号の信号値を繰り返し更新するにあたり、積分信号の信号値の更新タイミングの間における出力信号Yの時間平均の測定値を、量子化回路の量子化ステップ幅に対する入力信号Xの直流成分に関する比率に等しくする積分信号値更新部2と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、入力一定時のPLL(Phase Locked Loop)回路の分数分周回路及び入力一定時のD/A(デジタル/アナログ)変換回路などに適用されるシグマデルタ変調器において、スプリアスを低減する技術に関する。
シグマデルタ変調器は、積分回路で入力信号を積分し積分信号を生成し、量子化回路で積分信号を量子化し出力信号を生成し、量子化ノイズのシェーピングを生かし、PLL回路の分数分周回路、A/D変換回路及びD/A変換回路などに適用される。
特許第3461799号公報 特許第4155406号公報
特許文献1、2では、シグマデルタ変調器は、PLL回路の分数分周回路に適用される。シグマデルタ変調器は、図7に示した先鋭なピークの配列のように、出力信号の周期性に応じたスプリアスを発生させ、PLL回路の性能に大きく影響する。
そこで、特許文献1では、シグマデルタ変調器は、入力側に対して、ディザ信号を付加することにより、出力信号の周期性に応じたスプリアスを低減する。しかし、特許文献1では、ディザ信号発生回路が必要であるため、回路規模が大きくなるという問題があり、ディザ信号が付加されるため、雑音フロアが上昇するという問題がある。
そこで、特許文献2では、シグマデルタ変調器は、入力側に対して、出力側の微分信号をフィードバックすることにより、出力信号の周期性に応じたスプリアスを低減する。このように、特許文献2では、ディザ信号発生回路が必要でないため、回路規模が大きくなるという問題がない。しかし、特許文献2では、出力側から入力側へのフィードバックが必要であるため、シグマデルタ変調器の安定性が保証されないという問題がある。
そして、A/D変換回路及びD/A変換回路などでも、PLL回路の分数分周回路と同様に、出力信号に応じたスプリアスや特許文献1、2における問題が存在する。
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、雑音フロアを上昇させることなく、シグマデルタ変調器の安定性を保証しつつ、出力信号の周期性に応じたスプリアスを低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、出力信号の時間平均を一定に保ちつつ、出力信号の周期性をくずすことにより、出力信号の周期性に応じたスプリアスを低減する。
具体的には、本発明は、入力信号を積分し積分信号を生成する積分回路と、前記積分信号を量子化し出力信号を生成する量子化回路と、を有するシグマデルタ変調部と、前記積分信号の信号値を繰り返し更新するにあたり、前記積分信号の信号値の更新タイミングの間における前記出力信号の時間平均の測定値を、前記量子化回路の量子化ステップ幅に対する前記入力信号の直流成分に関する比率に等しくする積分信号値更新部と、を備えることを特徴とするシグマデルタ変調器である。
この構成によれば、シグマデルタ変調器は、ディザ信号を付加せず、雑音フロアを上昇させない。さらに、シグマデルタ変調器は、出力側から入力側へのフィードバックを必要とせず、自変調器の安定性を保証する。そのうえで、シグマデルタ変調器は、出力信号の時間平均を一定に保ちつつ、出力信号の周期性をくずすことにより、出力信号の周期性に応じたスプリアスを低減することができる。
また、本発明は、前記積分信号値更新部は、前記積分信号の信号値の更新タイミングの間隔を、前記積分信号の信号値を更新しない状態における、前記出力信号の測定値が周期的に変化する1周期と比べて、等しく又は長く設定することを特徴とするシグマデルタ変調器である。
この構成によれば、シグマデルタ変調器は、積分信号値の更新間隔を短くし過ぎないことにより、自変調器の動作を安定にすることができ、積分信号値の更新間隔を様々に設定することにより、出力信号の周期性をさらにくずしやすくなる。
また、本発明は、前記量子化回路の量子化ステップ幅は、2のべき乗に等しく、前記積分信号値更新部は、前記積分信号の信号値に対して、2以外の素数、1、並びに2以外の素数及び1を含む乱数のうち、いずれかの分だけ加算又は減算を行うことを特徴とするシグマデルタ変調器である。
この構成によれば、シグマデルタ変調器は、加算値又は減算値を量子化ステップ幅と互いに素とすることにより、出力信号の周期性をさらにくずしやすくなる。
また、本発明は、前記シグマデルタ変調部は、高次シグマデルタ変調部であり、前記積分信号値更新部は、いずれかの次数の前記積分信号の信号値を更新することを特徴とするシグマデルタ変調器である。
この構成によれば、シグマデルタ変調器は、積分信号値の更新次数を様々に設定することにより、出力信号の周期性をさらにくずしやすくなる。
また、本発明は、前記シグマデルタ変調部は、前段の量子化雑音を後段の入力信号とする、MASH(Multi−stAge noise SHaping)シグマデルタ変調部であり、前記積分信号値更新部は、いずれかの次数の前記積分信号の信号値を更新することを特徴とするシグマデルタ変調器である。
この構成によれば、シグマデルタ変調器は、積分信号値の更新次数を様々に設定することにより、出力信号の周期性をさらにくずしやすくなる。そして、MASHシグマデルタ変調部は、シグマデルタ変調器の動作を安定にすることができる。
このように、本発明は、雑音フロアを上昇させることなく、シグマデルタ変調器の安定性を保証しつつ、出力信号の周期性に応じたスプリアスを低減することができる。
本発明のシグマデルタ変調器の構成を示す図である。 本発明のシグマデルタ変調部のビヘイビアモデルを示す図である。 本発明のシグマデルタ変調部の実モデルを示す図である。 本発明のシグマデルタ変調部の出力信号を示す図である。 本発明の積分信号値更新部の構成を示す図である。 本発明のシグマデルタ変調器の出力信号のタイムチャートである。 本発明及び従来技術のシグマデルタ変調器の出力信号の周波数特性である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
シグマデルタ変調器が、PLL回路の分数分周回路に適用されるときには、入力信号は、所望の分数分周に応じた直流成分のみ含む。シグマデルタ変調器が、D/A変換回路などに適用されるときには、入力信号は、時間経過に従って一定である直流成分のみ含む。
本発明では、シグマデルタ変調器は、出力信号の時間平均を一定に保ちつつ、出力信号の周期性をくずすことにより、出力信号の周期性に応じたスプリアスを低減する。そのため、シグマデルタ変調器が、PLL回路の分数分周回路及びD/A変換回路などのうち、いずれに適用されるときでも、入力信号として、直流成分のみ考える。
本発明のシグマデルタ変調器Sの構成を図1に示す。シグマデルタ変調器Sは、シグマデルタ変調部1及び積分信号値更新部2から構成される。
シグマデルタ変調部1は、入力信号を積分し積分信号を生成する積分回路と、積分信号を量子化し出力信号を生成する量子化回路と、を有する。
本発明のシグマデルタ変調部1のビヘイビアモデルを図2に示す。シグマデルタ変調部1は、第1〜第3シグマデルタ変調部11〜13から構成される。
図2において、シグマデルタ変調部1は、前段の量子化雑音を後段の入力信号とする、MASHシグマデルタ変調部であるが、変形例として、シグマデルタ変調部1は、一般的な高次デルタシグマ変調部でもよい。図2において、MASHシグマデルタ変調部は、シグマデルタ変調器Sの動作を安定にすることができる。
シグマデルタ変調部1は、全体として、入力信号Xを入力し、出力信号Yを生成する。ここで、シグマデルタ変調部1は、不図示のクロックを用いて動作する。
第1シグマデルタ変調部11は、積分回路(伝達関数1/(1−z−1))で入力信号Xを積分し積分信号を生成し、量子化回路(符号Q)で積分信号を量子化し出力信号Yを生成する。ここで、積分信号の信号値は、図5及び図6で後述のように更新されうる。
第2シグマデルタ変調部12は、積分回路(伝達関数1/(1−z−1))で、第1シグマデルタ変調部11の量子化雑音Qを積分し積分信号を生成し、量子化回路(符号Q)で積分信号を量子化し出力信号Yを生成する。ここで、積分信号の信号値は、第1シグマデルタ変調部11と同様に、図5及び図6で後述のように更新されうる。
第3シグマデルタ変調部13は、積分回路(伝達関数1/(1−z−1))で、第2シグマデルタ変調部12の量子化雑音Qを積分し積分信号を生成し、量子化回路(符号Q)で積分信号を量子化し出力信号Yを生成する。ここで、積分信号の信号値は、第1シグマデルタ変調部11と同様に、図5及び図6で後述のように更新されうる。
デルタシグマ変調部1の全体としての出力信号Yは、第1デルタシグマ変調部11の出力信号Yと、微分回路(伝達関数1−z−1)を介した第2デルタシグマ変調部12の出力信号Yと、微分回路(伝達関数(1−z−1)を介した第3デルタシグマ変調部13の出力信号Yと、を加算したものである。出力信号Yの時間平均は、出力信号Yには依存するが、微分回路を介した出力信号Y、Yには依存しない。
本発明のシグマデルタ変調部1の実モデルを図3に示す。シグマデルタ変調部1は、第4〜第6シグマデルタ変調部14〜16から構成される。
図3において、シグマデルタ変調部1は、前段の量子化雑音を後段の入力信号とする、MASHシグマデルタ変調部であるが、変形例として、シグマデルタ変調部1は、一般的な高次デルタシグマ変調部でもよい。図3において、MASHシグマデルタ変調部は、シグマデルタ変調器Sの動作を安定にすることができる。
シグマデルタ変調部1は、全体として、入力信号Xを入力し、出力信号Yを生成する。ここで、シグマデルタ変調部1は、不図示のクロックを用いて動作する。
第4シグマデルタ変調部14は、信号a[0](=入力信号X)をアキュミュレータで積分する。信号c[0]は、アキュミュレータのオーバフロー時に1となり、アキュミュレータの非オーバフロー時に0となる。信号d[0]は、アキュミュレータの量子化雑音である。信号b[0]は、アキュミュレータの積分信号値である。
ここで、後述のdet_flag=0が出力されているときには、信号b[0]を更新することなく、通常のアキュミュレータの処理が行われる。一方で、後述のdet_flag=1が出力されているときには、信号b[0]を更新することがあり、更新前の信号b[0]に信号u[0]を加算又は減算して更新後の信号b[0]を生成する。
第5シグマデルタ変調部15は、信号a[1](=信号d[0])をアキュミュレータで積分する。信号c[1]は、アキュミュレータのオーバフロー時に1となり、アキュミュレータの非オーバフロー時に0となる。信号d[1]は、アキュミュレータの量子化雑音である。信号b[1]は、アキュミュレータの積分信号値である。
ここで、後述のdet_flag=0が出力されているときには、信号b[1]を更新することなく、通常のアキュミュレータの処理が行われる。一方で、後述のdet_flag=1が出力されているときには、信号b[1]を更新することがあり、更新前の信号b[1]に信号u[1]を加算又は減算して更新後の信号b[1]を生成する。
第6シグマデルタ変調部16は、信号a[2](=信号d[1])をアキュミュレータで積分する。信号c[2]は、アキュミュレータのオーバフロー時に1となり、アキュミュレータの非オーバフロー時に0となる。信号d[2]は、アキュミュレータの量子化雑音である。信号b[2]は、アキュミュレータの積分信号値である。
ここで、後述のdet_flag=0が出力されているときには、信号b[2]を更新することなく、通常のアキュミュレータの処理が行われる。一方で、後述のdet_flag=1が出力されているときには、信号b[2]を更新することがあり、更新前の信号b[2]に信号u[2]を加算又は減算して更新後の信号b[2]を生成する。
信号g[1]は、信号c[1]と、信号e[1](=信号c[2])と、信号e[1](=信号c[2])の遅延反転信号f[1]と、を加算したものである。信号g[0]は、信号c[0]と、信号e[0](=信号g[1])と、信号e[0](=信号g[1])の遅延反転信号f[0]と、を加算したものである。デルタシグマ変調部1の全体としての出力信号Yは、信号g[0]である。出力信号Yの時間平均は、信号c[0]には依存するが、微分回路を介した信号c[1]及び信号c[2]には依存しない。
本発明のシグマデルタ変調部1の出力信号Yを図4に示す。ここで、入力信号Xは、クロックタイミング毎に、1であり一定であるとする。そして、量子化回路の量子化ステップ幅は、いずれの量子化回路についても、64であるとする。
図4の上段では、MASHの次数は1次であり、Single−Stageとなる。出力信号Yは、64クロック分の1周期パターンを有する。出力信号Yの時間平均は、1周期内で見れば、1/64となるが、1周期以外の期間内で見れば、1/64とならない。
図4の中段では、MASHの次数は2次である。出力信号Yは、64クロック分の1周期パターンを有する。出力信号Yの時間平均は、1周期内で見れば、1/64となるが、1周期以外の期間内で見れば、1/64となることもならないこともある。
図4の下段では、MASHの次数は3次である。出力信号Yは、128クロック分の1周期パターンを有する。出力信号Yの時間平均は、1周期内で見れば、1/64となるが、1周期以外の期間内で見れば、1/64となることもならないこともある。
積分信号値更新部2は、積分信号の信号値を繰り返し更新するにあたり、積分信号の信号値の更新タイミングの間における出力信号Yの時間平均の測定値を、量子化回路の量子化ステップ幅に対する入力信号Xの直流成分に関する比率に等しくする。
本発明の積分信号値更新部2の構成を図1及び図5に示す。積分信号値更新部2は、分母カウント部21、分子カウント部22及び第1〜第3フラグ生成部23〜25から構成される。
分母カウント部21及び分子カウント部22は、積分信号の信号値の隣接する更新タイミングの間における、出力信号Yの時間平均を測定する。
分母カウント部21は、クロックタイミング毎に、信号値‘1’を入力し、入力値を積算し、分母カウントfrac_den_sumを算出する。ここで、分母カウント部21は、積分信号の信号値の更新毎に、積算値を0に初期化する。
分子カウント部22は、クロックタイミング毎に、出力信号Yを入力し、入力値を積算し、分子カウントfrac_num_sumを算出する。ここで、分子カウント部22は、積分信号の信号値の更新毎に、積算値を0に初期化する。
積分信号の信号値の隣接する更新タイミングの間における、出力信号Yの時間平均の測定値は、frac_num_sum/frac_den_sumとなる。
第1フラグ生成部23は、積分信号の信号値の隣接する更新タイミングの間における、出力信号Yの時間平均の測定値が、量子化回路の量子化ステップ幅に対する入力信号Xの直流成分に関する比率に等しいかどうかを判別する。
つまり、クロックタイミング毎に、入力信号frac_num、量子化ステップ幅frac_den、分子カウントfrac_num_sum及び分母カウントfrac_den_sumを入力する。そして、frac_num_sum/frac_den_sum=frac_num/frac_denが成立するかどうかを判別する。ここで、上式が成立するときには、第1フラグとして、det_flag1=1を生成する。一方で、上式が成立しないときには、第1フラグとして、det_flag1=0を生成する。
第2フラグ生成部24は、積分信号の信号値の更新タイミングの間隔を、積分信号の信号値を更新しない状態における、出力信号Yの測定値が周期的に変化する1周期と比べて、等しく又は長く設定する。ここで、積分信号の信号値を更新しない状態における、出力信号Yの測定値が周期的に変化する1周期は、例えば、図4の上中段での64クロック分の1周期であり、又は、図4の下段での128クロック分の1周期である。
つまり、あらかじめ、上記の1周期を最短更新間隔Tに設定したうえで、クロックタイミング毎に、分母カウントfrac_den_sumを入力する。そして、frac_den_sum≧Tが成立するかどうかを判別する。ここで、上式が成立するときには、第2フラグとして、det_flag2=1を生成する。一方で、上式が成立しないときには、第2フラグとして、det_flag2=0を生成する。
第3フラグ生成部25は、第1、第2フラグ生成部23、24における上記の両方の条件を満足するかどうかを判別する。つまり、クロックタイミング毎に、第1フラグdet_flag1及び第2フラグdet_flag2を入力する。そして、第3フラグとして、det_flag=det_flag1&det_flag2を生成する。
積分信号値更新部2は、クロックタイミング毎に、第3フラグdet_flagを参照する。ここで、det_flag=1であるときには、つまり、第1、第2フラグ生成部23、24における上記の両方の条件を満足するときには、入力信号Xの直流成分に関わらず強制的に、積分信号の信号値を更新する。一方で、det_flag=0であるときには、つまり、第1、第2フラグ生成部23、24における上記の少なくともいずれかの条件を満足しないときには、積分信号の信号値を更新しない。
本発明のシグマデルタ変調器Sの出力信号Yのタイムチャートを図6に示す。積分信号値更新部2は、時刻t0、t1、t3、t6において、積分信号の信号値を更新する。
積分信号値更新部2は、時刻t0において、積分信号の信号値を更新する。そして、時刻t1において、時刻t0〜t1における出力信号Yの時間平均の測定値が、量子化回路の量子化ステップ幅に対する入力信号Xの直流成分に関する比率に等しいと判別する。そこで、時刻t1において、積分信号の信号値を更新する。
出力信号Yは、時刻t0〜t1において、図4で示したような1周期パターンNo.1を、ちょうど1周期分有する。時刻t0〜t1の期間は、最短更新間隔Tに等しい。
積分信号値更新部2は、上述のように、時刻t1において、積分信号の信号値を更新する。そして、時刻t3において、時刻t1〜t3における出力信号Yの時間平均の測定値が、量子化回路の量子化ステップ幅に対する入力信号Xの直流成分に関する比率に等しいと判別する。そこで、時刻t3において、積分信号の信号値を更新する。
出力信号Yは、時刻t1〜t3において、図4で示したような1周期パターンNo.2を、1周期より長く2周期より短い期間分有する。図4の中下段で示したように、出力信号Yの時間平均は、1周期以外の期間内で見ても、量子化回路の量子化ステップ幅に対する入力信号Xの直流成分に関する比率に等しくなりうるのである。1周期パターンNo.1、2は、それぞれ異なる。時刻t1〜t3の時間は、最短更新間隔Tより長い。
積分信号値更新部2は、上述のように、時刻t3において、積分信号の信号値を更新する。そして、時刻t6において、時刻t3〜t6における出力信号Yの時間平均の測定値が、量子化回路の量子化ステップ幅に対する入力信号Xの直流成分に関する比率に等しいと判別する。そこで、時刻t6において、積分信号の信号値を更新する。
出力信号Yは、時刻t3〜t6において、図4で示したような1周期パターンNo.3を、2周期より長く3周期より短い期間分有する。図4の中下段で示したように、出力信号Yの時間平均は、1周期以外の期間内で見ても、量子化回路の量子化ステップ幅に対する入力信号Xの直流成分に関する比率に等しくなりうるのである。1周期パターンNo.1〜3は、それぞれ異なる。時刻t3〜t6の時間は、最短更新間隔Tより長い。
このように、シグマデルタ変調器Sは、ディザ信号を付加せず、雑音フロアを上昇させない。さらに、シグマデルタ変調器Sは、出力側から入力側へのフィードバックを必要とせず、自変調器Sの安定性を保証する。
そのうえで、シグマデルタ変調器Sは、出力信号Yの時間平均を一定に保ちつつ、出力信号Yの周期性をくずすことにより、出力信号Yの周期性に応じたスプリアスを低減することができる。そして、シグマデルタ変調器Sは、積分信号値の更新間隔を短くし過ぎないことにより、自変調器Sの動作を安定にすることができ、積分信号値の更新間隔を様々に設定することにより、出力信号Yの周期性をさらにくずしやすくなる。
ここで、積分信号値更新部2は、積分信号の信号値を更新するにあたり、図2及び図3に示したように、積分信号の信号値に対して、2以外の素数、1、並びに2以外の素数及び1を含む乱数のうち、いずれかの分だけ加算又は減算を行えばよい。
図2及び図3では、量子化回路の量子化ステップ幅は、64(=2)であるが、変形例として、量子化回路の量子化ステップ幅は、2のべき乗でもよく、2のべき乗でなくてもよい。図2では、積分信号の更新回路は、加算回路であるが、変形例として、図3と同様、積分信号の更新回路は、減算回路でもよい。
このように、シグマデルタ変調器Sは、加算値又は減算値を量子化ステップ幅と互いに素とすることにより、出力信号Yの周期性をさらにくずしやすくなる。
そして、積分信号値更新部2は、積分信号の信号値を更新するにあたり、図2及び図3に示したように、いずれかの次数の積分信号の信号値を更新すればよい。
図2では、積分信号値更新部2は、第1デルタシグマ変調部11において、積分信号の信号値を更新することにより、出力信号Yの1周期パターンを更新するのみならず、出力信号Y、Yの1周期パターンを更新することができる。そして、積分信号値更新部2は、第2、第3デルタシグマ変調部12、13において、積分信号の信号値を更新することにより、出力信号Yの1周期パターンは更新しないけれども、出力信号Y、Yの1周期パターンを更新することができる。つまり、積分信号値更新部2は、出力信号Y、Y、Yを加算した出力信号Yについて、1周期パターンの種類を増やすことができる。
図3では、積分信号値更新部2は、第4デルタシグマ変調部14において、積分信号の信号値を更新することにより、信号c[0]の1周期パターンを更新するのみならず、信号c[1]、c[2]の1周期パターンを更新することができる。そして、積分信号値更新部2は、第5、第6デルタシグマ変調部15、16において、積分信号の信号値を更新することにより、信号c[0]の1周期パターンは更新しないけれども、信号c[1]、c[2]の1周期パターンを更新することができる。つまり、積分信号値更新部2は、信号c[1]、c[2]、c[3]を加算した出力信号Yについて、1周期パターンの種類を増やすことができる。
このように、シグマデルタ変調器Sは、積分信号値の更新次数を様々に設定することにより、出力信号Yの周期性をさらにくずしやすくなる。
本発明及び従来技術のシグマデルタ変調器Sの出力信号Yの周波数特性を図7に示す。従来技術を適用するときには、シグマデルタ変調器Sは、先鋭なピークの配列のように、出力信号Yの周期性に応じたスプリアスを発生させる。本発明を適用するときには、シグマデルタ変調器Sは、出力信号Yの周波数特性の広がり具合が示すように、出力信号Yの周期性に応じたスプリアスを低減することができ、出力信号Yの周波数特性の低周波部分が示すように、出力信号Yの周期を長周期化することができる。
本発明のシグマデルタ変調器は、入力一定時のPLL回路の分数分周回路及び入力一定時のD/A変換回路などで、出力信号の周期性に応じたスプリアスを低減することができる。
S:シグマデルタ変調器
1:シグマデルタ変調部
2:積分信号値更新部
11:第1シグマデルタ変調部
12:第2シグマデルタ変調部
13:第3シグマデルタ変調部
14:第4シグマデルタ変調部
15:第5シグマデルタ変調部
16:第6シグマデルタ変調部
21:分母カウント部
22:分子カウント部
23:第1フラグ生成部
24:第2フラグ生成部
25:第3フラグ生成部

Claims (5)

  1. 入力信号を積分し積分信号を生成する積分回路と、前記積分信号を量子化し出力信号を生成する量子化回路と、を有するシグマデルタ変調部と、
    前記積分信号の信号値を繰り返し更新するにあたり、前記積分信号の信号値の更新タイミングの間における前記出力信号の時間平均の測定値を、前記量子化回路の量子化ステップ幅に対する前記入力信号の直流成分に関する比率に等しくする積分信号値更新部と、
    を備えることを特徴とするシグマデルタ変調器。
  2. 前記積分信号値更新部は、前記積分信号の信号値の更新タイミングの間隔を、前記積分信号の信号値を更新しない状態における、前記出力信号の測定値が周期的に変化する1周期と比べて、等しく又は長く設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシグマデルタ変調器。
  3. 前記量子化回路の量子化ステップ幅は、2のべき乗に等しく、
    前記積分信号値更新部は、前記積分信号の信号値に対して、2以外の素数、1、並びに2以外の素数及び1を含む乱数のうち、いずれかの分だけ加算又は減算を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシグマデルタ変調器。
  4. 前記シグマデルタ変調部は、高次シグマデルタ変調部であり、
    前記積分信号値更新部は、いずれかの次数の前記積分信号の信号値を更新する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のシグマデルタ変調器。
  5. 前記シグマデルタ変調部は、前段の量子化雑音を後段の入力信号とする、MASH(Multi−stAge noise SHaping)シグマデルタ変調部であり、
    前記積分信号値更新部は、いずれかの次数の前記積分信号の信号値を更新する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のシグマデルタ変調器。
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