JP2014227658A - 上がり框及び床見切材 - Google Patents

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Abstract

【課題】現場加工を施す必要がない上、床板との接合部分に隙間や段差が生じる恐れや、傷、変色、カビが生じる恐れがなく、構造が簡単で、軽量な上がり框及び見切り材を提供する。【解決手段】L字状断面が形成された一対の平面部と、その断面の端部を構成する一の辺縁に沿ってその辺縁の内側に形成された係止部と、該端部を構成する他の辺縁に沿ってその辺縁から所定距離だけ離間させて形成された止着部とを備え、係止部及び止着部を土台又は床下地材に固定して中空に設置する一方、その床下地材に上張りする床仕上材を係止部に係止する。【選択図】図4

Description

本発明は、玄関の土間と床との段差部若しくは階段と踊り場との段差部に設置する上がり框、及び床と床との段差部に設置する床見切り材に関する。
従来、玄関の土間と床との段差部、あるいは階段と踊り場の段差部には上がり框が設けられる。すなわち上がり框は、目立つところに設けられるので、隣接設置される床板との間に隙間や段差がないように、微調整する必要がある。一般的に、無垢材、合板、集成材などの木質材に化粧材を接着して一体化し、面取や塗装を施したものが使用される。例えば玄関に設置する玄関框は、予め床板下地材の厚さに合わせて切欠部を設け、土台に沿わせた框の切欠部に床板下地材を挿入すると共に接着して固定する。そして、框と床板との間に隙間や段差が生じないように床板を設置する。その場合、床板の上面や切口を鉋で削るなどの微調整が必要となるため、熟練を要する上、手間暇がかかる。また、框は、室内造作の初期段階に施工され、建築材の搬入時に傷を付ける恐れがあり、シートなどで養生する必要がある。
そこで、天面に嵌合凸部が形成されたベース材と、その上に冠着する化粧材とにより框を構成し、養生が不要となる工事の最終段階で化粧材を取り付ける一方、ベース材は、床材の厚さに合わせて切欠き、床材をベース材の嵌合凸部に突き当てた後、化粧材の天面部を被せることで床材の切断面における不揃い等により隙間が生じても、天面部で隠れるように構成された框が開示されている(特許文献1参照)。また、框の天面部を、床仕上材と同じ材質、同じ模様の部材を用いた実つぎ構造にすることにより、框と床仕上材が一体的に接合できるように形成し、段差や隙間が生じないようにした床仕上構造が開示されている(特許文献2参照)。
しかしながら、框や床板に養生がなされたとしても、養生材を設置するのに手間がかかるうえ、養生材の隙間からゴミや水が侵入して框に傷をつけたり、変色やカビなどが生じる恐れがある。
そこで、L字状断面を有するようにプラスチック等で成形された薄板状ベース材と薄板状化粧材とで着脱自在に構成し、水平下地材と垂直下地材とで形成されたコーナーにそれらを被せ、薄板状化粧材で水平下地材の上に張られた床板の先端縁部上面を覆う框が開示されている(特許文献3参照)。
この方法によれば、床板と框との間に段差が生じるのを防止することができるとともに、建築作業の最終段階で薄板状ベース材に薄板状化粧材を取り付ければよいので養生が不要である。
しかしながら、薄板状化粧材が撓んだり、破損する恐れがある上、薄板状ベース材を設置する水平下地材及び垂直下地材の表面を平らに削る作業が必要である。
また、高床面と低床面との段差部においては、歩行者等がつまずいて怪我をしないように床見切り材が設置されるが、低床面にベース材を固定設置し、そのベース材に被せる蓋部材の両端を高床面又は低床面に当接し、中間に設けた係合片をベース材に係合させて固定する構造の床見切り材が開示されている(特許文献4参照)。
特開平10−280816号公報 特開2001−81950号公報 特開2001−227148号公報 特開2002−339550号公報
上記事情に鑑み、本発明は、現場加工を施す必要がない上、床板との接合部分に隙間や段差が生じる恐れや、傷、変色、カビが生じる恐れがなく、構造が簡単で、軽量な上がり框及び見切り材を提供することを目的とする。
本発明の上がり框は、L字状断面が形成された一対の平面部と、該断面の端部を構成する一の辺縁に沿って該辺縁の内側に形成された係止部と、該端部を構成する他の辺縁に沿って該辺縁から所定距離だけ離間させて形成された止着部とを備え、上記係止部を床下地材に固定し、上記止着部を土台に固定して中空に設置する一方、該床下地材に上張りする床仕上材を上記係止部に係止することを特徴とする。
このように、板状部材を折り曲げて形成した、断面がL字状の上がり框の辺縁に、床仕上材を係止する係止部、及び辺縁から離間させた止着部を設け、土台や床下地材にそれらを固定することにより中空に設置するので、構造が簡単で軽量である。また床板は、上がり框の辺縁の内側で係止されるので、隙間や段差が生じる恐れがない。
ここで、上記平面部それぞれの裏面に二つの面を当接させた矩形断面を有する芯材の、他の一つの面を上記床下地材又は上記土台に接着した後、上記係止部及び上記止着部それぞれを固定することもできる。
このように、中空に設置された上がり框の上部側に、断面が矩形の芯材を設置すれば、天面部や見付け面部に大きな力が加わっても上がり框が撓んだり、つぶれたりするのを防止できる。
また上記平面部は、ステンレス又はプラスチックにより一体成型されたものであって、一方は天面部を形成し、他方は見付け面部を形成することもできる。
このように、上がり框をステンレス又はプラスチックで一体成型すれば、框に傷、変色、カビが生じる恐れがない。
さらに、上記係止部は、上記天面部の辺縁に沿って、該辺縁の内側に形成され、該天面部に垂直な壁面部と、該辺縁の外側に形成され、該天面部に平行な板状部と、該壁面部及び該板状部の間を斜面でつなぐスロープ部とを有し、該板状部により上記床下地材に固定され、上記床仕上材を、上記天面部と面一に係止することが好ましく、上記天面部は、上記床仕上材よりも厚みが薄く、該天面部と上記板状部との間隔は、該床仕上材の厚みよりも大きく、上記壁面部の高さは、該床仕上材の厚みよりも小さいことが好ましい。
このように、係止部にスロープを設ければ、床板を係止部に差し込んだとき、床板の上面は天面部に密着して係止される一方、天面部の厚みは床板の厚みよりも薄いので、床板は、天面部と面一になり、段差が生じない。また、床板は、辺縁の内側で係止されるので床板と上がり框との間に隙間が生じない。
ここで、上記平面部又は上記見付け面部の表面は、模様若しくは色彩又はそれらの結合が印刷され又は塗布されたものとすることができる。
このようにすれば、上がり框を周囲の色彩や材質に調和させることや、高級感を持たせることができる。
本発明の床見切り材は、高床面と低床面との段差部に設置される床見切り材であって、断面に曲線部分と直線部分とが形成された曲面部を有し、該断面の端部を構成する該直線部分側の辺縁に沿って、該辺縁の内側に係止部が形成され、該係止部に上記高床面を形成する高床板を上記曲面部と面一に係止する一方、該曲線部分側の辺縁を上記低床面に当接させることを特徴とする。
ここで、上記係止部は、上記辺縁の内側に形成され、上記直線部分に垂直な壁面部と、該辺縁の外側に形成され、該直線部分に平行な板状部と、該壁面部と該板状部との間を斜面でつなぐスロープ部とを有し、該板状部により上記高床板の下地材に固定されることが好ましい。
このように、曲面部断面の端部を構成する曲線部分側辺縁を低床面に当接させる一方、直線部分側辺縁に沿って、該辺縁の内側に形成された係止部に、高床面を形成する高床板を係止するので、高床面と低床面との段差を小さくすることができるうえ、高床面と床見切り材との段差や隙間をなくすことができる。
本発明の上がり框によれば、構造が簡単で、軽量なうえ、床板との接合部分に隙間や段差が生じる恐れがない。また、ステンレス又はプラスチックで一体成型したものを用いれば、傷、変色、カビが生じる恐れがない。さらに、本発明の床見切り材によれば、高床面と低床面との段差を小さくすることができるうえ、高床面との段差や隙間をなくすことができる。
図1は、第一の実施形態の上がり框を玄関に適用した玄関框の一例を示す正面図である。 図2は、第一の実施形態の上がり框を玄関に適用した玄関框の一例を示す断面図である。 図3は、第一の実施形態の上がり框を玄関に適用した玄関框の断面における一方の端部周辺の部分拡大図である。 玄関の土間と床との段差部に設置した第一の実施形態の玄関框の一例を示す図である。 図5は、第一の実施形態の上がり框を階段の踊り場に適用した階段框の一例を示す断面図である。 図6は、第一の実施形態の上がり框を階段の踊り場に適用した階段框断面の拡大図である。 図7は、第二の実施形態の上がり框を玄関に適用した玄関框の一例を示す図である。 図8は、断面の曲線部分が弓形をした第三の実施形態の床見切り材を示す図である。 図9は、断面の曲線部分が弓形をした第三の実施形態の床見切り材の拡大図である。 図10は、断面の曲線部分がL字形をした第三の実施形態の床見切り材を示す図である。
以下に、本発明の上がり框及び床見切り材の実施形態について、図に基づいて説明する。
[第一の実施形態]
図1〜図3は、第一の実施形態の上がり框を玄関に適用した玄関框の一例を示す図であり、図1は玄関框の正面図、図2は玄関框の断面図、図3は玄関框の断面における一方の端部周辺の部分拡大図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の玄関框1は、L字状の断面が形成された天面部10及び見付け面部20(本発明の「一対の平面部」に相当する。)を有する。そして、L字状の断面の一方の端部を構成している天面部の辺縁11に沿って、その辺縁11よりも内側に、床仕上材(又は床化粧材)を係止する係止部30が形成されている。また、L字状の断面の他方の端部を構成している見付け面部の辺縁21に沿って、その辺縁から所定距離Lだけ離間させて、ねじ又は釘で留める複数の止着部22が一定の間隔を開けて形成されている。
ここで、本実施形態の止着部22は、狭幅に設定され、一定の間隔で複数形成されているが、止着部22は、必ずしも狭幅に形成する必要はなく、見付け面部20の横幅と同じに設定してもよい。
天面部10及び見付け面部20は、厚みが1mm程度の矩形のステンレス板を断面が略L字状をなすように面取りして折り曲げることで一体的に形成される。そして、天面部10及び見付け面部20の表面に、木目模様などが印刷されたシートを貼付してもよいし、表面に直接、模様や色を焼付け印刷、あるいは塗布してもよい。
係止部30は、厚みが例えば1mm程度の帯状のステンレス板の短手方向の断面に、天面部10と垂直な壁面部31、天面部10と平行な板状部32、及び壁面部31と板状部32との間を傾斜面でつなぐスロープ部33が形成されたものを、天面部の辺縁11に沿って、辺縁11よりも内側の裏面に壁面部31を溶接することにより形成される。そして、板状部32をねじ又は釘で床下地材に留めることにより天面部10を固定することができる。
図3に拡大図を示す係止部30の、天面部10と板状部32との間隔Dは、床仕上材の厚みよりも大きく、壁面部31の高さは、床仕上材の厚みよりも小さくなるように設定されている。従って、床仕上材の先端を壁面部に向けて差し込むと、床仕上材の厚みが天面部10とスロープ部33との間隔に等しくなるまで床仕上材の先端がスロープ部33を滑り、天面部10とスロープ部33とに挟持されて係止される。そして、ステンレス板は、厚みが例えば1mm程度と床仕上材よりもはるかに薄くなっているので、天面部10と床仕上材とはほぼ面一になる。
また、床仕上材の先端は、天面部の辺縁11よりも内側で挟持されるので、床仕上材の切口の状態にかかわらず、床仕上材と玄関框1との間に隙間や段差が生じない。また、係止部30がこのような構造を採用しているので、床仕上材が含有する水分量に応じて伸長、伸縮が繰り返されても、その伸縮部分をスロープ部33で吸収し、隙間が生じない。
止着部22は、見付け面部の辺縁21を折り曲げ、コの字を逆向きに組み合わせた断面形状にして見付け面部の辺縁21から、例えば30mm程度離間させ、一定の間隔で複数形成されている。
ここで、本実施形態の玄関框1は、ステンレスを板金加工又はプレス加工し、裏面に帯状部材を溶接して作成されているが、必ずしもステンレスで作成する必要はなく、プラスチックを押出し成型あるいは射出成型して作成してもよい。
図4は、玄関の土間と床との段差部に設置した第一の実施形態の玄関框の一例を示す図である。
図4に示すように、基礎コンクリート41の上に、パッキン材42を介して土台43が設置され、土台43の直上から玄関フロアの奥側に向け、床下地材45が設置されている。そして、玄関框1の天面部の辺縁11に沿って、辺縁の内側に溶接された係止部30を構成する板状部32を床下地材にねじ止めして天面部10が固定される。また、見付け面部の辺縁21に沿って、その辺縁21から例えば30mm程度離間させた止着部22を土台43にねじ止めして見付け面部20が固定される。従って、本実施形態の玄関框1の内部に空洞Cが形成されるが、見付け面部20と土台43との離間距離は30mm程度であることから、天面部20に相当程度の力が加わっても変形することはない。
次に、天面部の辺縁11に沿って形成された係止部30のスロープ部33と天面部10とで形成された空洞Cに床仕上材46の先端を差し込む。その場合、床仕上材46の先端裏面側にブチルゴムテープ49を貼って差し込むことにより、床仕上材46と板状部32との間に隙間が生じないようにしてもよい。
また、見付け面部20の直下には、土間40が形成されており、土間40から垂直に基礎コンクリート41の前面をモルタル38で塞ぎ、その上に土間40から連続的にタイル39を貼って化粧する。その場合、モルタル38に貼ったタイル39の先端は、止着部22のコの字部分に隠れるように施工する。なお、止着部2は、見付け面部20から一定間隔Lだけ離間させて形成され、止着部22が形成されていない部分には空洞Cとの流通路が形成されている。従って、玄関框1により土台43周りが塞がれても土台43が腐朽するのを防止できる。
図5及び図6は、第一の実施形態の上がり框を階段の踊り場に適用した階段框の一例を示す図であり、図5は階段框の断面図、図6は階段框断面の拡大図である。
図5及び図6に示すように、本実施形態の階段框2は、玄関框1と同様に、L字状の断面が形成された天面部10及び見付け面部20を有する。そして、L字状の断面の一方の端部を構成している天面部の辺縁11に沿って、その辺縁11よりも内側に、床仕上材(又は床化粧材)46を係止する係止部30が形成されている。
係止部30は、厚みが例えば1mm程度の帯状のステンレス板の短手方向の断面に、天面部10と垂直な壁面部31、天面部10と平行な板状部32、及び壁面部31と板状部32との間を傾斜面でつなぐスロープ部33により形成されている。
また、L字状の断面の他方の端部を構成する見付け面部の辺縁21に沿って、その辺縁21から所定距離Lだけ離間させて止着部22が形成されている。
しかしながら、玄関框1に較べると、見付け面部20よりも天面部10の面積の方が広い上、見付け面部20よりも内側に蹴込板37が設置される点が相違する。従って、階段框2は、見付け面部の辺縁21に沿って、その辺縁21から離間させて形成される止着部22との間に、コの字形をした蹴込板の係合部23が形成されている。
階段框2は、係合部23を蹴込板37に係合させた後、止着部22及び板状部32をねじ又は釘で固定し、中空に設置される。そして、踊り場の床仕上材46を壁面部31に向けて差し込むと、床仕上材46の厚みが天面部10とスロープ部33との間隔に等しくなるまでスロープ部33を摺動し、天面部10とスロープ部33とに床仕上材46が挟持されて係止される。また、ステンレス板は、床仕上材46よりもはるかに薄くなっているので、天面部10と床仕上材46とはほぼ面一になる。さらに、床仕上材46は、天面部の辺縁11よりも内側で挟持されるので、床仕上材46の切口の状態にかかわらず、床仕上材46と階段框2との間に隙間や段差が生じない。
[第二の実施形態]
第一の実施形態の上がり框においては、天面部と見付け面部とによって空洞が形成されるが、第二の実施形態の上がり框においては、空洞の上部にパッキン材、木材、あるいは金属などの芯材が挿入され、強度が補強されるように構成されている。以下には、玄関框の一例について説明し、階段框については、図及び説明を省略する。
図7は、第二の実施形態の上がり框を玄関に適用した玄関框の一例を示す図である。
図7に示すように、基礎コンクリート41の上に、パッキン材42を介して土台43が設置され、土台43の直上から玄関フロアの奥側に向け、床下地材45が設置されている。
本実施形態の矩形断面を有する芯材50を、玄関框3と同じ横幅に裁断し、裁断された芯材50の二つの面に玄関框3の天面部10及び見付け面部20の裏面それぞれを当接させる。そして、芯材50の他の一つの面に接着剤を付け、玄関框3の係止部30が床下地材45に当接し、天面部10が床下地材45に平行になるようにして芯材50を床下地材45及び土台43に接着して固定する。そして、係止部30を構成する板状部32を床下地材45にねじ止めして天面部10を固定し、止着部22を土台43にねじ止めして見付け面部20を固定することにより、芯材50の下方に空洞Cが形成される。
ここで、本実施形態の芯材50は、玄関框3と同じ横幅に裁断したものを用いているが、芯材50は、必ずしも玄関框3と同じ横幅である必要はなく、それよりも短幅の芯材50を複数箇所、床下地材45及び土台43に接着して固定してもよい。また、芯材50としては、衝撃吸収性のパッキン材、あるいは木材やステンレス柱などを用いることができる。玄関框3の横幅が大きい場合や天面部10の奥行きが長い場合には、天面部10と見付け面部20とによって形成される空洞Cに、芯材50を入れ、横幅全体又は横方向の複数箇所を補強すれば、玄関框や階段框などの上がり框が撓んだり、つぶれたりするのを防止することができる。
[第三の実施形態]
第三の実施形態の床見切り材は、高床面と低床面との段差部に設置される曲面部を有する部材であって、断面の端部を構成する一の辺縁に沿って、辺縁の内側に係止部が形成される点は、第一の実施形態及び第二の実施形態の上がり框と共通し、他の辺縁に沿って止着部が形成されない点は第一の実施形態及び第二の実施形態の上がり框と相違する。
図8〜図10は、第三の実施形態の床見切り材を示す図であり、図8は断面の曲線部分が弓形をした床見切り材を示す図、図9は断面の曲線部分が弓形をした床見切り材の拡大図、図10は、断面の曲線部分がL字形をした床見切り材を示す図である。
図8及び図9に示すように、本実施形態の一例の床見切り材3は、高床面と低床面との段差部に設置される部材で、断面に弓形の曲線部分5と直線部分6とが形成された曲面部4を有する。そして、曲面部4断面の端部を構成する直線部分側の辺縁16に沿って、その辺縁の内側に係止部30が形成されている。
係止部30には、直線部分6に垂直な壁面部31と、直線部分6に平行な板状部32と、壁面部31及び板状部32の間をつなぐ傾斜面からなるスロープ部33とが形成されている。
そして、曲面部4断面の端部を構成する曲線部分側の辺縁15を水平面上に載置すると、板状部32全体がその水平面に接触するように曲線部分5の曲率半径が調整されている。
曲面部4は、厚みが1mm程度の矩形のステンレス板の断面に、弓形の曲線部分5と直線部分6が形成されるように片側を曲げることによって形成される。曲面部4の表面は、木目模様などが印刷されたシートを貼付してもよいし、模様や色を焼付け印刷、あるいは塗布してもよい。
図10に示すように、本実施形態の他の例の床見切り材3は、高床面と低床面との段差部に設置される部材で、断面にL字形の曲線部分5と直線部分6とが形成された曲面部4を有し、その断面の端部を構成する直線部分側の辺縁16に沿って、その辺縁の内側に係止部30が形成されている。
係止部30には、直線部分6に垂直な壁面部31と、直線部分6に平行な板状部32と、壁面部31及び板状部32の間をつなぐ傾斜面からなるスロープ部33とが形成されている。
そして、曲面部4断面の端部を構成する曲線部分側の辺縁15を水平面上に載置すると、板状部32全体がその水平面に接触するように曲線部分5の曲がり角度あるいは高さが調整されている。
図8〜図10に示すように、係止部30は、厚みが例えば1mm程度の帯状のステンレス板の短手方向の断面に、曲面部4断面に形成された壁面部31と、板状部32と、壁面部31及び板状部32の間をつなぐスロープ部33とが形成され、その壁面部31を、曲面部4断面の直線部分側の辺縁16に沿って、その辺縁16の内側の裏面に溶接することにより形成される。そして、板状部33をねじ又は釘で留めることにより床見切り材3を床下地材45に固定する。
本実施形態の床見切り材3における係止部30の板状部32と曲面部4の直線部分6との間隔Dは、床仕上材46の厚みよりも大きく、壁面部31の高さは、床仕上材46の厚みよりも小さくなっている。従って、高床面を構成する床仕上材46を壁面部31に差し込むと、床仕上材46の厚みが曲面部4の直線部分6と係止部30のスロープ部33との間隔に等しくなるまでスロープ部33を摺動し、床仕上材46は、曲面部4とスロープ部33とに挟持されて係止される。そして、ステンレス板は、厚みが例えば1mm程度と床仕上材46よりもはるかに薄くなっているので、曲面部4の直線部分6と床仕上材46とはほぼ面一になる。
また、高床面の床仕上材46の先端は、曲面部4の直線部分の辺縁16よりも内側で挟持されるので、床仕上材46の切口の状態にかかわらず、床仕上材46と見切り材3との間に隙間や段差が生じない。
ここで、本実施形態の床見切り材3は、ステンレスを板金加工又はプレス加工し、裏面に帯状部材を溶接して作成されているが、必ずしもステンレスで作成する必要はなく、プラスチックを押出し成型あるいは射出成型することにより作成してもよい。
また、本実施形態の床見切り材3は、中空に形成されているが、その中空部分に、衝撃吸収性のパッキン材や木材などを挿入することにしてもよい。
独立住宅又は集合住宅の框、あるいは段差部のある床の接合部に利用できる。
1 玄関框
2 階段框
3 床見切り材
4 曲面部
5 曲線部分
6 直線部分
10 天面部
11 天面部の辺縁
15 曲線部分の辺縁
16 直線部分の辺縁
20 見付け面部
21 見付け面部の辺縁
22 止着部
23 係合部
30 係止部
31 壁面部
32 板状部
33 スロープ部
37 蹴込板
38 モルタル
39 タイル
40 土間
41 基礎コンクリート
42 パッキン材
43 土台
45 床下地材
46 床仕上材
49 ブチルゴムテープ
50 芯材
図4は、玄関の土間と床との段差部に設置した第一の実施形態の玄関框の一例を示す図である。
図4に示すように、基礎コンクリート41の上に、パッキン材42を介して土台43が設置され、土台43の直上から玄関フロアの奥側に向け、床下地材45が設置されている。そして、玄関框1の天面部の辺縁11に沿って、辺縁の内側に溶接された係止部30を構成する板状部32を床下地材にねじ止めして天面部10が固定される。また、見付け面部の辺縁21に沿って、その辺縁21から例えば30mm程度離間させた止着部22を土台43にねじ止めして見付け面部20が固定される。従って、本実施形態の玄関框1の内部に空洞Cが形成されるが、見付け面部20と土台43との離間距離は30mm程度であることから、天面部20に相当程度の力が加わっても変形することはない。
次に、天面部の辺縁11に沿って形成された係止部30のスロープ部33と天面部10とで形成された空間に床仕上材46の先端を差し込む。その場合、床仕上材46の先端裏面側にブチルゴムテープ49を貼って差し込むことにより、床仕上材46と板状部32との間に隙間が生じないようにしてもよい。
また、見付け面部20の直下には、土間40が形成されており、土間40から垂直に基礎コンクリート41の前面をモルタル38で塞ぎ、その上に土間40から連続的にタイル39を貼って化粧する。その場合、モルタル38に貼ったタイル39の先端は、止着部22のコの字部分に隠れるように施工する。なお、止着部2は、見付け面部20から一定間隔Lだけ離間させて形成され、止着部22が形成されていない部分には空洞Cとの流通路が形成されている。従って、玄関框1により土台43周りが塞がれても土台43が腐朽するのを防止できる。

Claims (8)

  1. L字状断面が形成された一対の平面部と、該断面の端部を構成する一の辺縁に沿って該辺縁の内側に形成された係止部と、該端部を構成する他の辺縁に沿って該辺縁から所定距離だけ離間させて形成された止着部とを備え、
    前記係止部及び前記止着部を土台又は床下地材に固定して中空に設置する一方、該床下地材に上張りする床仕上材を前記係止部に係止することを特徴とする上がり框。
  2. 前記平面部それぞれの裏面に二つの面を当接させた矩形断面を有する芯材の、他の一つの面を前記床下地材又は前記土台に接着した後、前記係止部及び前記止着部それぞれを固定して中空に設置することを特徴とする請求項1記載の上がり框。
  3. 前記平面部は、ステンレス又はプラスチックにより一体成型されたものであって、一方は天面部を形成し、他方は見付け面部を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の上がり框。
  4. 前記係止部は、前記天面部の辺縁に沿って、該辺縁の内側に形成され、該天面部に垂直な壁面部と、該辺縁の外側に形成され、該天面部に平行な板状部と、該壁面部及び該板状部の間を斜面でつなぐスロープ部とを有し、該板状部により前記床下地材に固定され、前記床仕上材を、前記天面部と面一に係止することを特徴とする請求項3記載の上がり框。
  5. 前記天面部は、前記床仕上材よりも厚みが薄く、該天面部と前記板状部との間隔は、該床仕上材の厚みよりも大きく、前記壁面部の高さは、該床仕上材の厚みよりも小さいことを特徴とする請求項3又は4記載の上がり框。
  6. 前記平面部又は前記見付け面部の表面は、模様若しくは色彩又はそれらの結合が印刷され又は塗布されたものであることを徴とする請求項3又は4記載の上がり框表装材。
  7. 高床面と低床面との段差部に設置される床見切り材であって、
    断面に曲線部分と直線部分とが形成された曲面部を有し、該断面の端部を構成する該直線部分側の辺縁に沿って、該辺縁の内側に係止部が形成され、該係止部に前記高床面を形成する高床板を前記曲面部と面一に係止する一方、該曲線部分側の辺縁を前記低床面に当接させることを特徴とする床見切り材。
  8. 前記係止部は、前記辺縁の内側に形成され、前記直線部分に垂直な壁面部と、該辺縁の外側に形成され、該直線部分に平行な板状部と、該壁面部と該板状部との間を斜面でつなぐスロープ部とを有し、該板状部により前記高床板の下地材に固定されることを特徴とする請求項7記載の床見切り材。
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