JP2014226634A - 両面塗工システム - Google Patents

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Abstract

【課題】基材の両面に塗工液を位置精度よく塗工できると共に、量産性に優れた全体としてコンパクトな両面塗工システムを提供する。
【解決手段】搬送される長尺の基材(100)の両面に対して、基材(100)の幅方向における両端側に未塗工部(100c)を残すように塗工液をそれぞれ塗工するグラビアキス塗工型の第1及び第2塗工装置(5a ,5b)と、基材(100)の搬送方向における第1及び第2塗工装置(5a ,5b)よりも上流側の位置で基材(100)の幅方向におけるエッジの位置を検出するエッジ検出器(7)と、を備え、エッジ検出器(7)で検出された基材(100)のエッジの検出位置が基準位置に対してずれたときに、第1及び第2塗工装置(5a ,5b)を基材(100)のエッジ位置のずれに追随するように移動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、基材を搬送しながらこの基材の両面に塗工液を連続的に塗工する両面塗工システムに関する。
特許文献1には、長尺の基材(集電体)をロールツーロール方式で搬送しながらバックアップロールで支持し、この基材をバックアップロールとこれに対向して配置されたダイコータとの間隙を通過させ、その過程でダイコータにより基材の表面に活物質を含む塗工液を塗工して活物質層を形成するダイ塗工型の塗工システム(極板の製造装置)が開示されている。
この塗工システムでは、バックアップロールに供給される基材の端部位置を走行ライン制御センサにて測定した後、測定された端部位置と基準位置とのズレ幅を検出し、このズレ幅だけダイコータのノズル位置を基材の進行方向に対して垂直方向に移動させることにより、基材の端部と活物質層の端部との距離を一定に保持するようにしている。
特許文献1に開示のようなダイ塗工方式の塗工システムでは、バックアップロールで基材の片面を支持しながらその支持箇所に対応する基材の反対面にダイコータで塗工液を塗工するため、基材の片面を塗工した後に塗工済みの面を乾燥させないと、その反対面を塗工するに際して基材をバックアップロールで支持できない。そのため、基材の両面に塗工を施す場合には、基材の片面を塗工した後にその塗工済みの面を乾燥させてから基材を一旦巻き取り、次いで基材の反対面を塗工する方法が一般的である。
特開2003−242969号公報
しかし、上記のように基材を片面の塗工後に一旦巻き取る方法で基材の両面に塗工を施す場合には、基材を一旦巻き取る手間に加え、基材を片面ずつ塗工する度に乾燥させることになるため、ある程度時間を要する乾燥工程を2度に亘って行う必要があり、処理効率が悪く、量産性に劣る。
また、基材の片面だけを塗工した後に乾燥させると、これに起因して基材の幅方向における両端部にカールやシワが発生する場合がある。この場合、特許文献1に開示の塗工システムを用いて片面塗工済みの基材の反対面を塗工しても、基材の端部に生じたカールやシワの具合に応じて走行ライン制御センサで測定される基材の端部位置が変わるため、基材の幅方向のずれに応じたエッジ位置の変化を正確には検出できない。その結果、基材の両面に塗工液を位置精度良く塗工できず、基材の両面で未塗工部の寸法が合わなくなる。
さりとて、基材を一旦巻き取らずに基材の両面に連続塗工できるようにダイ塗工型の塗工システムを構築するとなると、乾燥工程を行う装置を2台配置しなければならならず、依然として量産性に劣る上にシステム全体が大型化するという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基材の両面に塗工液を位置精度よく塗工できると共に、量産性に優れた全体としてコンパクトな両面塗工システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、基材の両面を塗工する各塗工装置にグラビアキス塗工型の塗工装置を採用し、これら両方の塗工装置を基材の搬送に伴う幅方向のずれに対応させてそれぞれ移動させるようにした。
具体的には、本発明は、基材を搬送しながらこの基材の両面に塗工液を連続的に塗工する両面塗工システムを対象とし、以下の解決手段を講じたものである。
すなわち、本発明の一態様は、長尺の基材をロールツーロール方式で搬送する複数のガイドローラと、複数のガイドローラによって搬送される基材の両面に対して、この基材の幅方向における両端側に未塗工部を残すように塗工液をそれぞれ塗工する第1塗工装置及び第2塗工装置と、両面に塗工液が塗工された基材を乾燥させる乾燥機と、を備える。第1塗工装置及び第2塗工装置は、各々、複数のガイドローラのうち隣り合うガイドローラの間に位置するグラビアキス塗工型の塗工装置である。
そして、本発明の一態様は、第1塗工装置及び第2塗工装置を基材の幅方向に移動させる移動機構と、少なくとも基材の搬送方向における第1塗工装置及び第2塗工装置よりも上流側の位置で基材の幅方向におけるエッジの位置を検出するエッジ検出手段と、基材の正規位置での走行時における基材のエッジの基準位置に対してエッジ検出手段で検出された基材のエッジの検出位置がずれたときに、移動機構を駆動させることで第1塗工装置及び第2塗工装置を基材のエッジ位置のずれに追随するように移動させるコントローラと、をさらに備えることを特徴とする。
この本発明の一態様では、グラビアキス塗工型の第1塗工装置及び第2塗工装置によって基材の両面に塗工液がそれぞれ塗工される。グラビアキス塗工型の第1塗工装置及び第2塗工装置は、各々、ガイドローラの間に位置し、基材の塗工を施す面とは反対側の面をバックアップロールで支持しないで基材の表面に塗工液を塗工する装置であるので、基材の両面に連続的に塗工を施すことができる。これにより、基材を片面ずつ塗工する度に乾燥させる必要がなくなるので、基材の両面に塗工液を塗工した後にその基材の塗工済みの両面を1台の乾燥機でまとめて乾燥させることができ、塗工システム全体の大きさをコンパクトにできる。さらに、乾燥工程を2度に亘って行う必要がないことから、量産性を向上させることができる。
また、本発明の一態様によると、エッジ検出手段により、基材の搬送方向における第1塗工装置及び第2塗工装置よりも上流側の位置で基材の幅方向におけるエッジの位置が検出される。このとき、本発明の一態様では、基材の片面だけを塗工した後に乾燥させることをしないので、基材の幅方向における端部にカールやシワが発生することが抑えられている。したがって、この基材の端部は平坦な状態にあるので、エッジ検出手段により基材の幅方向のずれに応じたエッジ位置の変化を正確に検出することができる。そして、本発明の一態様では、基材のエッジの検出位置が基準位置に対してずれたときに、コントローラによって移動機構が駆動されて、第1塗工装置及び第2塗工装置が基材のエッジ位置のずれに追随するように移動するので、これら両塗工装置により基材の両面に塗工液を位置精度良く塗工することができ、その結果、基材の両面で未塗工部の寸法を正確に合わせることができる。
本発明の一態様の両面塗工システムにおいて、第1塗工装置と第2塗工装置とは基材の搬送方向に距離をあけて配置されていてもよい。この場合には、エッジ検出手段が、基材の搬送方向における第1塗工装置及び第2塗工装置よりも上流側の位置で基材のエッジの位置を検出する第1エッジ検出器と、第1塗工装置と第2塗工装置との間で基材のエッジの位置を検出する第2エッジ検出器と、を備え、コントローラが、第1塗工装置及び第2塗工装置のうち基材の搬送方向における上流側に位置する塗工装置を第1エッジ検出器で検出された基材のエッジの検出位置に基づいて移動させ、第1塗工装置及び第2塗工装置のうち基材の搬送方向における下流側に位置する塗工装置を第2エッジ検出器で検出された基材のエッジの検出位置に基づいて移動させることが好ましい。
このような構成では、第1塗工装置及び第2塗工装置のうち基材の搬送方向における下流側に位置する一方の塗工装置を、第1塗工装置と第2塗工装置との間で第2エッジ検出器により検出した基材のエッジ位置に基づいて移動させるので、上流側に位置する他方の塗工装置で基材に塗工を施すことの影響により基材が幅方向にずれても、下流側に位置する塗工装置をその基材のずれに追随するように移動させることができる。これにより、エッジ検出手段が1つのエッジ検出器であってこの1つのエッジ検出器で検出された基材のエッジ位置に基づき第1塗工装置及び第2塗工装置の両方を移動させる場合に比べて、基材の両面で未塗工部の寸法をより正確に合わせることができる。上記構成は、上流側に位置する塗工装置が螺旋状に延びる複数本の斜線彫刻溝を外周面に有するグラビアロール(斜線グラビア版)を回転させて基材の表面に塗工液を塗工する装置である場合に、当該塗工装置による塗工に伴って基材が幅方向にずれ易いため、特に有効である。
さらに、本発明の一態様の両面塗工システムにおいて、基材は、金属箔の両面に電池用の活物質層が当該基材の幅方向における未形成部を残した状態で両面にそれぞれ形成されて構成され、第1塗工装置及び第2塗工装置が活物質層を覆うように難燃材を含む塗工液を塗工するものであってもよい。
このような構成によれば、難燃材を含む塗工液で活物質層を確実に覆ってこの塗工液を乾燥させてなる耐熱保護層を位置精度良く形成することができ、品質の良い電池用の電極材を得ることができる。
ところで、電池用の電極材における活物質層は、高密度化のニーズがあることから、その形成後にプレス工程によって圧縮される。このため、活物質層が形成された金属箔はプレス工程で幅方向や長さ方向に不均一に延ばされることとなり、金属箔の幅方向における端部が基材の長さ方向に波打つように湾曲した状態となる場合がある。この場合には、何ら対策を講じていないと、基材の端部における湾曲状態の具合に応じてエッジ検出手段で検出される基材のエッジ位置が変わってしまい、基材の幅方向のずれに応じたエッジ位置の変化を正確には検出できないおそれがある。
このことから、本発明の一態様の両面塗工システムは、エッジ検出手段により基材のエッジを検出する位置に対して基材の搬送方向における上流側手前に、基材の幅方向における両端部のみをそれぞれ支持する一対の端部支持ローラをさらに備えることが好ましい。
このように基材のエッジを検出する位置の手前で一対の支持ローラにより基材の幅方向における両端部を支持していれば、支持ローラの接触により基材の両端部をなるべく平坦な状態にして基材のエッジを検出する位置、つまりエッジ検出手段に基材を送ることができ、基材のエッジ位置が基材の端部における湾曲状態の具合に応じて変わることを抑え、エッジ検出手段により基材の幅方向のずれに応じたエッジ位置の変化を正確に検出することができる。
本発明の一態様によれば、基材の両面に塗工液を位置精度よく塗工できると共に、量産性に優れた全体としてコンパクトな両面塗工システムを実現することができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る両面塗工システムの構成図である。 図2は、本発明の実施形態1に係る塗工ゾーンの概略構成を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施形態1に係る塗工装置の縦断面図である。 図4は、本発明の実施形態1に係る塗工ゾーンのシステム構成を示す模式図である。 図5は、本発明の実施形態1で処理対象とする基材の断面図である。 図6は、本発明の実施形態1に係る両面塗工システムで塗工を施した基材の断面図である。 図7は、本発明の実施形態1の変形例に係る両面塗工システムの塗工ゾーンの一部及びその手前の構成図である。 図8は、本発明の実施形態2に係る塗工ゾーンの概略構成を示す斜視図である。 図9は、本発明の実施形態2に係る塗工ゾーンのシステム構成を示す模式図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、或いはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
この実施形態1では、基材の両面に対して塗工液を片面ずつ塗工する2つの塗工装置の位置を、1つのエッジ検出器で検出された基材の幅方向におけるエッジの位置に基づき、基材の搬送に伴う幅方向のずれに対応させてそれぞれ移動させる両面塗工システムについて説明する。
本実施形態の両面塗工システム1の概略構成を図1に示す。両面塗工システム1は、図1に示すように、長尺の基材100をロールツーロール方式で搬送しながら、搬送中の基材100の両面100a,100bに塗工液をそれぞれ塗工した後に乾燥させる一連の処理を連続実行するシステムである。基材100は、柔軟なシート状の部材であり、芯材にロール状に巻かれた状態で両面塗工システム1にセットされる。
本実施形態で処理対象とする基材100の断面構造を図5に示す。基材100は、図5に示すように、例えば、金属箔101の両面に電池用の活物質層102が予めそれぞれ形成されて構成されている。活物質層102は、基材100の幅方向における両端側に未形成部分、つまり金属箔101の露出部分を同じ幅で残した状態に形成されている。本実施形態の両面塗工システム1は、このような基材100の両面100a,100bに対し、活物質層102を覆うと共に幅方向における両端側に未塗工部100cを残すように難燃材を含む塗工液を塗工して、耐熱保護層103を形成する(図6参照)。
両面塗工システム1は、図1に示すように、巻出し装置2、巻取り装置3、複数のガイドローラ4a,4b,4c、第1塗工装置5a、第2塗工装置5b、移動用アクチュエータ6、エッジ検出器7、センターポジション検出器8、端部把持装置9、フローティングドライヤー10、及びコントローラ11を備えている。
コントローラ11は、制御プログラムなどの各種ソフトウェアと、これらソフトウェアを実装したコンピュータなどのハードウェアとで構成されており、両面塗工システム1の全体を総合的に制御している。すなわち、巻出し装置2、巻取り装置3、第1塗工装置5a、第2塗工装置5b、移動用アクチュエータ6、端部把持装置9、フローティングドライヤー10の動作は、コントローラ11によって制御される(図4参照)。
巻出し装置2は、ロール状の基材100を支持すると共に基材100を巻き出す支持部2aと、この支持部2aに同期して基材100を所定の速度と張力で送り出す上流側送り機構2bとを有している。上流側送り機構2bは、基材100の両面を挟み込む一対の送出ローラ2cを有し、これら一対の送出ローラ2cを互いに逆方向に回転させることにより、基材100を一定の速度と張力で送り出す。
巻出し装置2から送り出された基材100は、互いに平行な姿勢に設置された回転自在な複数のガイドローラ4a,4b,4cに支持されながら搬送され、塗装及び乾燥が行われる処理ゾーン1aを経て、巻取り装置3に巻き取られる。処理ゾーン1aの前半には、塗工処理が行われる塗工ゾーン1bが位置し、処理ゾーン1aの後半には、乾燥処理が行われる乾燥ゾーン1cが位置している。
巻取り装置3は、基材100をロール状に巻き取ると共に支持する支持部3aと、この支持部3aに同期して処理ゾーン1aから基材100を引き込む下流側送り機構3bとを有し、巻出し装置2と連動して作動する。下流側送り機構3bは、基材Sの両面を挟み込む一対の引込ローラ3cを有し、これら一対の引込ローラ3cを互いに逆方向に回転させることにより、基材100を一定の速度で巻取り装置3の支持部3a側に引き込み、この支持部3aにセットされた芯材に巻き付けていく。
塗工ゾーン1bの概略構成を図2に示す。塗工ゾーン1bには、図2に示すように、第1ガイドローラ4a、第2ガイドローラ4b、第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bが配置されており、これら各ガイドローラ4a,4b及び各塗工装置5a,5bは、システム全体をコンパクトに構成するための配置を採っている。
具体的には、第1ガイドローラ4a及び第2ガイドローラ4bは、鉛直方向(上下方向)に互いに間隔をあけて基材100の搬送方向における上流側から下流側に向かってこの順に配置されており、基材100に対して同じ面(以下、第2塗工面という)100b側に位置している。基材100は、これら両ガイドローラ4a,4bに第2塗工面100bが接することにより、第1ガイドローラ4a及び第2ガイドローラ4bとの間を、鉛直方向を上向きに走行するように案内される。
第1塗工装置5aは、第1ガイドローラ4aと第2ガイドローラ4bとの間に位置しており、これら両ガイドローラ4a,4bの間を走行する基材100を介して第1ガイドローラ4a及び第2ガイドローラ4bとは反対側に配置されている。この第1塗工装置5aは、第1ガイドローラ4aと第2ガイドローラ4bとの間を張力が付与された緊張状態で走行する基材100の片面、つまり第2塗工面100bとは反対側の面(以下、第1塗工面という)100aに側方から接しており、その第1塗工面100aに塗工液を塗工する。
基材100は、第2ガイドローラ4bに巻き掛けられることにより、張力が付与された緊張状態で略鉛直方向から略水平方向に案内される。第1塗工面100aは、第2ガイドローラ4bに接しないため、第1塗工装置5aで塗工した塗工液が乾燥していなくても、第2ガイドローラ4bで基材100を支持しながら案内できる。
第2塗工装置5bは、基材100の搬送方向における第2ガイドローラ4bよりも下流側に位置し、第2ガイドローラ4bに巻き掛けられて略水平方向に延びる基材100の下側、つまり基材100に対して第1ガイドローラ4a及び第2ガイドローラ4bと同じ側に配置されている。この第2塗工装置5bは、第2ガイドローラ4bから略水平方向に張力が付与された緊張状態で走行する基材100の第2塗工面100bに下方から接しており、その第2塗工面100bに塗工液を塗工する。
この両面塗工システム1では、第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bに、いずれも同じ塗工装置(以下、包括的に塗工装置という)5が用いられている。塗工装置5の構成を、第2塗工装置5bを例にして図3に示す。
塗工装置5は、図3に示すように、グラビアキス塗工型の塗工装置5であり、小径グラビアロール15及び塗工液供給部30を備えている。グラビアキス塗工型の塗工装置5は、基材100の塗工を施す面とは反対側の面をバックアップロールで支持しないで基材100の表面に塗工液を塗工する装置である。これにより、本実施形態の両面塗工システム1は、基材100の両面100a,100bに連続的に塗工を施すことができる。
小径グラビアロール15は、基材100の幅よりも長い円柱状の部材であり、図示しない支持部材に回転可能に支持されている。この小径グラビアロール15は、基材100の走行に連動した回転速度で、回転軸Jを中心に、所定の回転方向に回転するように制御される。小径グラビアロール15の回転方向は、正転及び逆転のいずれでもよく、使用条件に応じて任意に設定できる。本実施形態では、例えば、小径グラビアロール15の回転方向が、基材100との接触位置Pにおいて、基材100の走行方向とは逆向きに設定されている(リバース方式)。
小径グラビアロール15の外径Dは、45mm〜150mmの範囲内に設定されている。小径グラビアロール15の外周面には、塗工液を保持するための所定パターンのセルが設けられた塗布部16が設けられている。セルは、格子や斜線などの彫刻溝からなる。塗布部16は、基材100の塗工領域Rに対応した幅を有し、その塗工領域Rに対応して位置決めされている。この塗布部16には、塗工液供給部30から塗工液が供給される。
塗工液供給部30は、小径グラビアロール15に沿って延びるように小径グラビアロール15に隣接して配置されていて、細長い角柱の外観形状を呈している。この塗工液供給部30は、チャンバ−31、ドクターブレード32、及びシールブレード33を備えている。
チャンバ−31は、図2及び図3に示すように、小径グラビアロール15が位置する前方に解放されたコ字状の縦断面を有する細長いメインケース36と、このメインケース36の両端に取り付けられるサイドカバー37とを有している。このチャンバ−31の内部には、図3に示すように塗工液を貯留する液溜め部38が形成されている。
メインケース36は、小径グラビアロール15に対向して配置される細長い帯板形状の後壁部36aと、この後壁部36aの上下方向における両端縁から互いに平行に小径グラビアロール15に向かって突出する上壁部36b及び下壁部36cとを有している。上壁部36b及び下壁部36cは、互いに同じ寸法の細長い帯板形状をしている。サイドカバー37は、図2に示すように、メインケース36の各側端部に締結して固定され、メインケース36の側端部を塞いでいる。サイドカバー37における小径グラビアロール15側の側縁には、円弧状のシール部37aが設けられている。このシール部37aは、小径グラビアロール15の外周面に密接させた状態で固定されている。
メインケース36の後壁部36aには、図示しない送液配管及び返液配管が接続されている。チャンバ−31内の液溜め部38は、これら両配管を介して、塗工液を貯留する貯留タンクと連通していて、これら両配管及び貯留タンクと共に塗工液の循環路を構成している。そして、塗工装置5の作動時には、図示しないポンプの駆動により塗工液を循環路に循環させることで、送液配管及び返液配管を通じて貯留タンクから液溜め部38に塗工液が供給される。
ドクターブレード32は、図3に示すように、一方の長辺部分に刃先が形成された細長い刃物状の部材である。このドクターブレード32の他方の長辺部分は、チャンバ−31の上壁部36bの突出端に対し、支持バー39で押さえ付けた状態でボルト止めにより取り付けられている。上壁部36bの突出端面は、下壁部36c側の端がそれとは反対側の端よりも相対的に大きく突出した傾斜面に形成されている。それにより、刃先のあるドクターブレード32の先端側が、小径グラビアロール15に向かって斜め下方に延びている。このドクターブレード32の先端は、小径グラビアロール15の塗布部16に密接している。
シールブレード33は、ドクターブレード32と同様な部材であり、チャンバ−31の下壁部36cの突出端に対し、支持バー39で押さえ付けた状態でボルト止めにより取り付けられている。下壁部36cの突出端面は、上壁部36b側の端がそれとは反対側の端よりも相対的に大きく突出した傾斜面に形成されている。それにより、刃先のあるシールブレード33の先端側が、小径グラビアロール15に向かって斜め上方に延びている。このシールブレード33の先端も、小径グラビアロール15の塗布部16に密接している。
このように、メインケース36の両側端がサイドカバー37で塞がれると共に、これら両サイドカバー37のシール部37a、ドクターブレード32及びシールブレード33が小径グラビアロール15に密接していることで、チャンバ−31内の液溜め部38は密閉された状態になっている。これにより、塗工装置5は、小径グラビアロール15と塗工液供給部30とを略水平方向に並べた横置きが可能になっている。
塗工装置5を横置きした場合、液溜め部38は常に塗工液が充満した状態に保持されるので、その液溜め部38内の塗工液が、小径グラビアロール15の塗布部16に常に供給されると共に、この塗布部16が接する基材100の表面に安定して供給される。また、塗工液供給部30は、塗工装置5を横置きした状態で、小径グラビアロール15よりも上下方向に小さく、小径グラビアロール15の後方に収まるサイズに形成されている。
具体的には、横置きした塗工装置5を小径グラビアロール15の回転軸Jの方向から見たとき、上壁部36b、支持バー39、ボルトなどを含めた塗工液供給部30の最上端は、小径グラビアロール15の上端に接する接線Tuよりも下方に位置し、且つ、下壁部36c、支持バー39及びボルトなどを含めた塗工液供給部30の最下端は、小径グラビアロール15の下端に接する接線Tlよりも上方に位置している。すなわち、塗工液供給部30の最下端及び最上端の双方は、小径グラビアロール15の下端及び上端に接する一対の接線Tu,Tlの間に隙間を隔てて位置している。
このような塗工液供給部30を備えた塗工装置5は、横置きすることで、小径グラビアロール15の塗工液供給部30とは反対側に充分なスペースを確保できる。このことを利用して、図2に示すように、第2塗工装置5bは、基材100の搬送方向における第2ガイドローラ4bの下流側近傍に設置されている。他方、第1塗工装置5aも、基材100の搬送方向における第2ガイドローラ4bの上流側近傍に設置されている。
第1塗工装置5aと第2塗工装置5bとは、第2ガイドローラ4bの上流側及び下流側の両側に隣接して位置し、両者の基材100との接触位置Pが近い上に、第2ガイドローラ4bが互いの間に位置している。このため、基材100が搬送に伴って幅方向にずれたとしても、その影響を効果的に抑制できる。
そして、本実施形態の両面塗工システム1は、これら第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bを基材100の搬送に伴う幅方向のずれに対応して移動させる構成を有している。これら第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bを移動させるためのシステム構成を図4に示す。
第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bには、図4に示すように、移動用アクチュエータ6がそれぞれ連結されている。移動用アクチュエータ6は、例えば、動力源となるサーボモータと、このサーボモータにより駆動されるボールねじ機構などで構成されていて、コントローラ11からの指令に応じて第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bを基材100の幅方向に移動させる。この移動用アクチュエータ6は、本発明の移動機構を構成している。
さらに、これら第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bよりも基材100の搬送方向における上流側であって第1ガイドローラ4aの近傍位置には、エッジ検出器7が設置されている。エッジ検出器7は、基材100の幅方向におけるエッジの位置を検出するセンサであって、検出した基材100のエッジ位置を示す信号をコントローラ11に送信する。エッジ検出器7は、本発明のエッジ検出手段を構成している。このエッジ検出器7には、例えば、基材100の幅方向における端部を介して発信された超音波を受信することで基材のエッジ位置を検出する超音波式の位置検出センサが好適に用いられる。
そして、コントローラ11は、移動用アクチュエータ6の駆動を制御する移動機構制御部12を有している。移動機構制御部12は、エッジ検出器7で検出された基材100のエッジの検出位置を示す信号を受信し、この検出位置が、基材100の正規位置での走行時における基材100のエッジの基準位置に対してずれたときに、移動用アクチュエータ6を駆動させて、第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bを基材100のエッジ位置のずれに追随するように移動させる。これによって、第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bにより基材100の両面に塗工液を位置精度よく塗工することができる。
また、塗工ゾーン1bには、移動用アクチュエータ6で移動させた第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bの位置を初期設定の位置に戻すためのセンターポジション検出器8が設置されている。このセンターポジション検出器8は、第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bが初期設定の位置に位置することを検出するセンサであって、これら両塗工装置5a,5bの位置を示す信号をコントローラ11の移動機構制御部12に送信する。移動機構制御部12は、ユーザーによって第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bを初期設定の位置に戻す指令が図示しない操作パネルを介して入力された場合に、センターポジション検出器8からの信号に基づき、移動用アクチュエータ6を駆動させて、両塗工装置5a,5bを初期設定の位置に移動させる。
上記塗工ゾーン1bにて両面に塗工が施された基材100は、乾燥ゾーン1cにおいて、直ちにフローティングドライヤー10に搬入されて、乾燥処理が行われる。
フローティングドライヤー10は、公知の横長な乾燥機であり、走行する基材100を搬送しながら乾燥させることができる。フローティングドライヤー10の内部には、上下各方向からドライエアーを基材100に向けて吹き付ける送風機10aが、上下で互い違いに設置されている。フローティングドライヤー10の上流側の端部には、基材100が送り込まれる搬入口10bが形成され、下流側の端部には、基材100を搬出する搬出口10cが形成されている。
フローティングドライヤー10の外側で搬出口10cの近傍には、第3ガイドローラ4cが設置されている。この第3ガイドローラ4cは、フローティングドライヤー10の搬出口10cから搬出された基材100を支持すると共に巻取り装置3へと案内する。
他方、第2塗工装置5bとフローティングドライヤー10との間においてフローティングドライヤー10の搬入口10bの近傍には、端部把持装置9が設置されている。
端部把持装置9は、基材100の両端にある未塗工部100cをそれぞれ挟持する一対の把持機構9aで構成されている。各把持機構9aは、回転自在な上下一対のニップローラ9bを有し、これら一対のニップローラ9bで基材100の未塗工部100cを上下から挟み込む。
このように、端部把持装置9で基材100両端側の未塗工部100cを挟持することにより、フローティングドライヤー10に安定して基材100を送り込みながら、フローティングドライヤー10の内部で基材100がばたつくことの影響が第2塗工装置5bに及ぶのを抑制できる。
さらに、フローティングドライヤー10及び端部把持装置9を第2塗工装置5bに隣接して配置することが可能になり、そうすることで、端部把持装置9と第2ガイドローラ4bとの協働により、基材100と第2塗工装置5bとの接触状態を安定させることができる。したがって、第2塗工装置5bの塗工状態の安定化が図れる上に、両面塗工システム1の全体をコンパクトに構成することができる。
−実施形態1の効果−
この実施形態1によると、第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bにグラビアキス塗工型の塗工装置を採用しているので、基材100の両面100a,100bに連続的に塗工を施すことができる。そして、基材100を片面ずつ塗工する度に乾燥させず、基材100の両面に塗工を施した後にその基材100の塗工済みの両面100a,100bを1台のフローティングドライヤーでまとめて乾燥させるので、塗工システム1全体の大きさをコンパクトに構成することができる。さらに、乾燥工程が1度で済むから、量産性を向上させることができる。
また、この実施形態1によると、基材100の片面だけを塗工した後に乾燥させることをしないので、基材100の幅方向における端部にカールやシワが発生することが抑えられる。したがって、エッジ検出器7により基材100の幅方向のずれに応じたエッジ位置の変化を正確に検出することができる。そして、基材100のエッジの検出位置が基準位置に対してずれたときに、移動用アクチュエータ6が駆動されて、第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bが基材100のエッジ位置のずれに追随するように移動するので、これら両塗工装置5a,5bにより、基材100の両面100a,100bに塗工液を位置精度良く塗工することができ、その結果、基材100の両面100a,100bで未塗工部100cの寸法を正確に合わせることができる。
−実施形態1の変形例−
上記実施形態1の変形例を図7に示す。図7は、本変形例に係る両面塗工システム1の塗工ゾーン1bの一部及びその手前の構成図である。両面塗工システム1は、図7に示すように、エッジ検出器7により基材100のエッジを検出する位置に対して基材100の搬送方向における上流側手前に、基材100の幅方向における両端部、つまり活物質層102の未形成部のみをそれぞれ支持する一対の端部支持ローラ13をさらに備えることが好ましい。
このように基材100のエッジを検出する位置の手前で一対の端部支持ローラ13により基材100の幅方向における両端部を支持していれば、基材100が活物質層102の形成後にプレス工程によって圧縮されることでその幅方向における端部が長さ方向に波打つように湾曲した状態となっていても、端部支持ローラ13の接触により基材100がその両端部をなるべく平坦な状態にして基材100のエッジを検出する位置、つまりエッジ検出器7に送られる。これにより、基材100のエッジ位置が基材100の端部における湾曲状態の具合に応じて変わることを抑え、エッジ検出器7により基材100の幅方向のずれに応じたエッジ位置の変化をより正確に検出することができる。
《発明の実施形態2》
この実施形態2では、第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bの位置を、別々のエッジ検出器で検出された基材100の幅方向におけるエッジの位置に基づき、基材100の搬送に伴う幅方向のずれに対応させてそれぞれ移動させる両面塗工システム1について説明する。
なお、本実施形態では、塗工ゾーン1bの構成が上記実施形態1と異なる他は両面塗工システム1について上記実施形態1と同様に構成されているので、構成の異なる塗工ゾーン1bの構成についてのみ説明し、同一の構成箇所は図1〜図3に基づく上記実施形態1の説明に譲ることにして、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の両面塗工システム1の塗工ゾーン1bの概略構成を図8に、該塗工ゾーン1bのシステム構成を図9にそれぞれ示す。この両面塗工システム1の塗工ゾーン1bには、図8に示すように、塗工装置5a,5b毎にエッジ検出器7a,7bが設けられている。具体的には、第1エッジ検出器7a及び第2エッジ検出器7bの2つのエッジ検出器が基材100の搬送方向における上流側から下流側に向かってこの順に設置されている。これら第1エッジ検出器7a及び第2エッジ検出器7bには、超音波式の位置検出センサが好適に用いられる。第1エッジ検出器7a及び第2エッジ検出器7bは、本発明のエッジ検出手段を構成している。また、センターポジション検出器8も、塗工装置5a,5b毎に設けられている。
第1エッジ検出器7aは、基材100の搬送方向における第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bよりも上流側の位置であって第1ガイドローラ4aの上流側近傍に設置されていて、この位置での基材100の幅方向におけるエッジの位置を検出する。他方、第2エッジ検出器7bは、第1塗工装置5aと第2塗工装置5bとの間、より具体的には第2ガイドローラ4bと第2塗工装置5bとの間に設置されていて、この位置での基材100の幅方向におけるエッジの位置を検出する。
そして、コントローラ11は、図9に示すように、第1塗工装置5aの移動用アクチュエータ6の駆動を制御する第1移動機構制御部12aと、第2塗工装置5bの移動用アクチュエータ6の駆動を制御する第2移動機構制御部12bとを有している。第1移動機構制御部12aは、第1エッジ検出器7aで検出された基材100のエッジの検出位置が基準位置に対してずれたときに、第1塗工装置5aを、これに連結された移動用アクチュエータ6を駆動させることでその基材100のエッジ位置のずれに追随するように移動させる。また、第2移動機構制御部12bは、第2エッジ検出器7bで検出された基材100のエッジの検出位置が基準位置に対してずれたときに、第2塗工装置5bを、これに連結された移動用アクチュエータ6を駆動させることでその基材100のエッジ位置のずれに追随するように移動させる。
−実施形態2の効果−
本実施形態の両面塗工システム1では、第1塗工装置5aと第2塗工装置5bとの間で第2エッジ検出器7bにより検出した基材100のエッジ位置に基づいて第2塗工装置5bを移動させるので、第1塗工装置5aで基材100に塗工を施すことの影響により基材100が幅方向にずれても、第2塗工装置5bをその基材100のずれに追随するように移動させることができる。これにより、エッジ検出手段が1つのエッジ検出器7であってこの1つのエッジ検出器7で検出された基材100のエッジ位置に基づき第1塗工装置5a及び第2塗工装置5bの両方を移動させる場合に比べて、基材100の両面で未塗工部100cの寸法をより正確に合わせることができる。
このような構成は、第1塗工装置5aの小径グラビアロール15が螺旋状に延びる複数本の斜線彫刻溝を外周面に有する、いわゆる斜線グラビア版である場合に、当該塗工装置5aによる塗工に伴って基材100が幅方向にずれ易いため、特に有効である。
なお、上記実施形態1及び2では、第1塗工装置5aが基材100の搬送方向における上流側に、第2塗工装置5bが基材100の搬送方向における下流側にそれぞれ設置されているとしたが、本発明はこれに限らず、第2塗工装置5bが基材100の搬送方向における下流側に、第1塗工装置5aが基材100の搬送方向における下流側にそれぞれ設置されていても構わない。
また、上記実施形態1ではエッジ検出器7に、上記実施形態2では第1エッジ検出器7a及び第2エッジ検出器7bに超音波式の位置検出センサがそれぞれ好適に用いられるとしたが、本発明はこれに限らず、これらエッジ検出器7、第1エッジ検出器7a及び第2エッジ検出器7bとしては、赤外線式やエアー式の位置検出センサをそれぞれ採用することも可能である。
さらに、上記実施形態1の変形例の両面塗工システム1においてエッジ検出器7による基材100のエッジを検出する位置の上流側手前に設置された一対の端部支持ローラ13は、上記実施形態2の両面塗工システム1において、第1エッジ検出器7a及び第2エッジ検出器7bによる基材100のエッジを検出する位置の上流側手前にそれぞれ設置されていてもよい。
その他、上記実施形態1及び2では、処理対象とする基材100として金属箔101の両面に活物質層102がそれぞれ形成されたものを例に挙げたが、本発明はこれに限らず、基材100が活物質層102の形成されていない金属箔101であって、両面塗工システム1が、この基材100の両面に対して活物質を含む塗工液を塗工した後に乾燥させることで活物質層102を形成するものであってもよい。また、両面塗工システム1は、その他の基材100に対して塗工を施すものであっても構わない。
以上説明したように、本発明は、基材を搬送しながらこの基材の両面に塗工液をそれぞれ塗工する両面塗工システムについて有用であり、特に、基材の両面に塗工液を位置精度良く塗工できると共に、量産性に優れ、全体としてコンパクトであることが要望される両面塗工システムに適している。
1 両面塗工システム
4a,4b,4c 第1〜第3ガイドローラ
5a 第1塗工装置
5b 第2塗工装置
6 エッジ検出器(エッジ検出手段)
6a 第1エッジ検出器(エッジ検出手段)
6b 第2エッジ検出器(エッジ検出手段)
7 移動用アクチュエータ(移動機構)
9 フローティングドライヤー(乾燥機)
11 コントローラ
13 端部支持ローラ
100 基材
101 金属箔
102 活物質層
100c 未塗工部

Claims (4)

  1. 長尺の基材をロールツーロール方式で搬送する複数のガイドローラと、
    各々前記複数のガイドローラのうち隣り合うガイドローラの間に位置し、前記複数のガイドローラによって搬送される基材の両面に対して、該基材の幅方向における両端側に未塗工部を残すように塗工液をそれぞれ塗工するグラビアキス塗工型の第1塗工装置及び第2塗工装置と、
    両面に塗工液が塗工された前記基材を乾燥させる乾燥機と、
    前記第1塗工装置及び第2塗工装置を前記基材の幅方向に移動させる移動機構と、
    少なくとも前記基材の搬送方向における前記第1塗工装置及び第2塗工装置よりも上流側の位置で前記基材の幅方向におけるエッジの位置を検出するエッジ検出手段と、
    前記基材の正規位置での走行時における前記基材のエッジの基準位置に対して前記エッジ検出手段で検出された前記基材のエッジの検出位置がずれたときに、前記移動機構を駆動させることで前記第1塗工装置及び第2塗工装置を前記基材のエッジ位置のずれに追随するように移動させるコントローラと、を備える
    ことを特徴とする両面塗工システム。
  2. 請求項1に記載された両面塗工システムにおいて、
    前記第1塗工装置と前記第2塗工装置とは前記基材の搬送方向に距離をあけて配置され、
    前記エッジ検出手段は、前記基材の搬送方向における前記第1塗工装置及び第2塗工装置よりも上流側の位置で前記基材のエッジの位置を検出する第1エッジ検出器と、前記第1塗工装置と前記第2塗工装置との間で前記基材のエッジの位置を検出する第2エッジ検出器と、を備え、
    前記コントローラは、前記第1塗工装置及び第2塗工装置のうち前記基材の搬送方向における上流側に位置する塗工装置を前記第1エッジ検出器で検出された前記基材のエッジの検出位置に基づいて移動させ、前記第2塗工装置及び第2塗工装置のうち前記基材の搬送方向における下流側に位置する塗工装置を前記第2エッジ検出器で検出された前記基材のエッジの検出位置に基づいて移動させる
    ことを特徴とする両面塗工システム。
  3. 請求項1又は2に記載された両面塗工システムにおいて、
    前記基材は、金属箔の両面に電池用の活物質層が当該基材の幅方向における両端側に未形成部を残した状態でそれぞれ形成されて構成され、
    前記第1塗工装置及び第2塗工装置は、前記活物質層を覆うように難燃材を含む塗工液を塗工する
    ことを特徴とする両面塗工システム。
  4. 請求項3に記載された両面塗工システムにおいて、
    前記エッジ検出手段により前記基材のエッジを検出する位置に対して前記基材の搬送方向における上流側手前に、前記基材の幅方向における両端部のみをそれぞれ支持する一対の端部支持ローラをさらに備える
    ことを特徴とする両面塗工システム。
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