JP2014225127A - 現金取引装置 - Google Patents

現金取引装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014225127A
JP2014225127A JP2013104035A JP2013104035A JP2014225127A JP 2014225127 A JP2014225127 A JP 2014225127A JP 2013104035 A JP2013104035 A JP 2013104035A JP 2013104035 A JP2013104035 A JP 2013104035A JP 2014225127 A JP2014225127 A JP 2014225127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
banknote
unit
withdrawal
deposit
ticket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013104035A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6225476B2 (ja
Inventor
湯浅 秀一
Shuichi Yuasa
秀一 湯浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2013104035A priority Critical patent/JP6225476B2/ja
Priority to PCT/JP2014/060029 priority patent/WO2014185189A1/ja
Priority to CN201480022398.7A priority patent/CN105144252B/zh
Publication of JP2014225127A publication Critical patent/JP2014225127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6225476B2 publication Critical patent/JP6225476B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
    • G07D11/20Controlling or monitoring the operation of devices; Data handling

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】入金取引又は出金取引の際に、残留した紙幣に含まれる偽造券を特定することができるようにする。【解決手段】本発明の現金取引装置は、偽造券を判別する偽造券判別部と、紙幣保管庫に保管する前の紙幣又は紙幣保管庫から送り出された紙幣を保管する作業用保管部と、少なくとも顧客に対して受け取りを求める紙幣を収納する入出金部と、入出金部において、所定時間経過しても残留している残留紙幣を検知する紙幣検知部と、紙幣検知部により検知された残留紙幣を上記偽造券判別部に搬送させ、偽造券判別部により偽造券が含まれると判別された残留紙幣を作業用保管部に搬送させる搬送制御部とを備えることを特徴とする現金取引装置である。【選択図】 図1

Description

本発明は、現金取引装置に関するものであり、例えば、紙幣が真券であるか又は偽造券であるかを判別する紙幣認識手段を備える現金取引装置に適用し得るものである。
顧客が出金取引又は入金取引を行う場合、悪意ある者が次のような不正の行為を行う場合がある。
例えば、顧客が出金取引を行う場合、顧客が出金された紙幣を受け取る入出金部において、悪意ある者が、出金された紙幣の一部又は全部を巧みに偽造券に取り替え、そのまま偽造券を含む紙幣を放置したまま、現金取引装置から一旦離れる。その後、悪意ある者が、出金紙幣の取り忘れを金融機関に申告し、取り忘れた分の紙幣を金融機関から受け取るということがある。
また例えば、顧客が入金取引を行う場合、悪意ある者が、偽造券を含む紙幣を入出金部に投入し、そのまま操作を行わず又は簡単な操作のみを行い、現金取引装置から一旦離れる。その後、悪意ある者が、入金した紙幣の取り忘れ等を理由に金融機関に申告し、金融機関から相当額の紙幣を受け取るということがある。
上記のような不正行為に対して、特許文献1に記載される技術がある。特許文献1の記載技術は、顧客が取り忘れた紙幣を回収する際に、紙幣認識部が紙幣を鑑別し、紙幣が偽造券である場合に、現金取引装置が、他のシステムに通報したり、又は紙幣を指定された紙幣保管部に回収して顧客の口座情報には反映させたりするというものである。
国際公開WO2009/150701号パンフレット
しかしながら、上述した特許文献1の記載技術によっても、上述した不正行為への対処は充分でない。
上述した特許文献1の記載技術は、回収した偽造券を紙幣保管庫に収納させるものである。紙幣保管庫は金庫のようなものである。そのため、権限ある責任者や特定のセキュリティ保守者のみが定期的に紙幣保管庫内の管理を行うことができ、金融機関の行員や一般保守者等が紙幣保管庫内の紙幣を確認することができない。
従来の現金取引装置は、紙幣保管庫に偽造券を収納した後、別の顧客の取引運用を続行することになる。そうすると、どの顧客が、どの偽造券を物理的に取り替えたかを具体的に証明する手段がない。そのため、悪意ある者が紙幣の引渡しを要求してきた際に、その者に対して充分な証拠を提示することができないという問題が生じ得る。
そのため、入金取引又は出金取引の際に、残留した紙幣に含まれる偽造券を特定することができる現金取引装置が求められている。
かかる課題を解決するために、本発明の現金取引装置は、偽造券を判別する偽造券判別部と、紙幣保管庫に保管する前の紙幣又は紙幣保管庫から送り出された紙幣を保管する作業用保管部と、少なくとも顧客に対して受け取りを求める紙幣を収納する入出金部と、入出金部において、所定時間経過しても残留している残留紙幣を検知する紙幣検知部と、紙幣検知部により検知された残留紙幣を偽造券判別部に搬送させ、偽造券判別部により偽造券が含まれると判別された残留紙幣を作業用保管部に搬送させる搬送制御部とを備えることを特徴とする現金取引装置である。
本発明によれば、入金取引又は出金取引の際に、残留した紙幣に含まれる偽造券を特定することができる。
第1の実施形態に係る現金取引装置の制御系の構成を示す構成図である。 第1の実施形態の現金取引装置の外観構成を示す構成図である。 第1の実施形態の現金取引装置における紙幣の搬送路を説明する説明図である。 第1の実施形態の現金取引装置における出金取引の際の残留紙幣の保管処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るログ履歴情報の構成を説明する説明図である。 第2の実施形態の現金取引装置における入金取引の際の残留紙幣の保管処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るログ履歴情報の構成を説明する説明図である。 第3の実施形態に係る現金取引装置の制御系の構成を示す構成図である。 第3の実施形態の現金取引装置における残留紙幣の保管処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る現金取引装置の制御系の構成を示す構成図である。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明の現金取引装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施形態では、特に現金取引装置が出金取引を行う場合に、残留した紙幣の隔離処理を行う場合を例示する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、第1の実施形態の現金取引装置の外観構成を示す構成図である。図2において、第1の実施形態の現金取引装置1Aは、入出金部51、カード入出口52、通帳入出口53、操作表示部54を有する。
入出金部51は、顧客により投入された紙幣を受け入れたり又は顧客に受け取らせる紙幣を送り出したりするものである。入出金部51は、例えば、開閉可能な開閉体を有するバケットタイプのものを用いることができる。第1の実施形態では、入出金部51がバケットタイプである場合を例示する。
入出金部51がバケットタイプの場合、紙幣を投入するとき、顧客はバケットの開口部に紙幣を投入する。その後、入出金部51の開閉体が閉じ、入出金部51は投入された紙幣を現金取引装置1A内の搬送路に送り出す。また、顧客に紙幣を返却するとき、現金取引装置1A内の搬送路から紙幣が入出金部51のバケットに送られる。その後、紙幣を顧客に返却するために、入出金部51の開閉体が開放する。
カード入出口52は、顧客により挿入されるキャッシュカードを受け入れたり又は顧客に返却するキャッシュカードを出力したりするものである。
通帳入出口53は、顧客により挿入される通帳を受け入れたり又は顧客に返却する通帳を出力したりするものである。
操作表示部54は、例えば、顧客による入力を受け付けたり、取引種類の選択メニュー画面、各取引の操作画面、取引内容の確認画面等を表示したり、顧客の入力情報を表示したりするものである。第1の実施形態では、操作表示部54はタッチパネル方式の操作表示部を適用することができる。なお、操作表示部54は、操作部と表示部とが一体となったタッチパネル方式のものに限らず、操作部と表示部とがそれぞれ物理的に別の構成のものであってもよい。
図1は、第1の実施形態に係る現金取引装置1Aの制御系の構成を示す構成図である。
図1において、第1の実施形態の現金取引装置1Aは、制御部10A、操作表示制御部14、カード機構制御部15、通帳機構制御部16、搬送機構制御部17、紙幣検知部18、紙幣認識部19を有する。
制御部10Aは、現金取引装置1Aの全体機能を司るものである。制御部10Aは、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース部等を有するものである。制御部10Aは、例えば、CPUがROMに記憶される処理プログラムを実行することにより、現金取引装置1Aの機能を実現するものである。なお、処理プログラムは、インストールにより構築することができ、その場合でも機能的には図1に示すことができる。
図1では、制御部10Aが実行する主な機能部を示している。図1に示すように、制御部10Aは、取引処理部110、残留紙幣保管制御部120を有する。
取引処理部110は、現金取引装置1Aにおける入金取引や出金取引を行うものである。出金取引は、顧客に対して現金を支払う取引であり、例えば、引き出し取引等がある。入金取引は、顧客から受け取った現金を入金する取引であり、例えば、預け入れ取引や振り込み取引等がある。
取引処理部110は、それぞれ取引種類に応じた手順に従って入金取引や出金取引を行う。また、取引処理部110は、完了した各種取引に関する取引情報を記憶部130に記憶するものである。第1の実施形態は、出金取引を行う場合を例示する。そのため、取引処理部110は、少なくとも出金取引を行う。
残留紙幣保管制御部120は、入出金部51に紙幣が残留する場合に、入出金部51に残留する残留紙幣に対する処理を制御するものである。残留紙幣保管制御部120は、残留紙幣が正常な紙幣(以下、真券ともいう)であるか又は偽造券を含むものであるかに応じて、それぞれ異なる紙幣保管制御を行う。
つまり、残留紙幣が正常な紙幣である場合、残留紙幣保管制御部120は、後述する保管庫62(すなわち、紙幣保管部56−1〜56−4)に残留紙幣を搬送させる。一方、残留紙幣が偽造券を含むものである場合、残留紙幣保管制御部120は、後述する作業用保管部61(すなわち、一時保管部55又は入出金部51)に搬送させる。
これにより、偽造券を含む紙幣が入出金部51に残留する場合に、金融機関の行員や一般保守者等が作業することができる作業用保管部61に残留紙幣を保管することができる。保管庫62は、金庫のようなものであり、権限ある責任者や特定の保守者等の権原ある者のみが取り扱うことができるものである。これに対して、作業用保管部61は、金融機関の担当者や一般保守者等も取り扱うことができるものである。そのため、残留紙幣が偽造券を含むものである場合には、すぐに偽造券を特定することができる。また、偽造券を保管庫62に搬送しないため、保管庫62に偽造券の混入を防止することができる。
また、残留紙幣保管制御部120は、残留紙幣を作業用保管部61に搬送した後、当該現金取引装置1Aにおける取引処理を停止させるものである。これにより、偽造券を含む残留紙幣を作業用保管部61に確保した上で、当該現金取引装置1Aを用いた取引運用を停止させることができる。
残留紙幣保管制御部120は、残留紙幣確認部121、偽造券確認部122、残留紙幣搬送制御部123、ログ履歴制御部124を有する。
残留紙幣確認部121は、入出金部51に残留紙幣があるか否かを確認するものである。残留紙幣確認部121は、例えば、入出金部51に設けられた紙幣検知部18から取得する紙幣検知情報に基づいて、入出金部51に残留紙幣が存在するか否かを確認する。
偽造券確認部122は、入出金部51に残留紙幣がある場合に、その残留紙幣が正常な紙幣であるか又は偽造券を含むものであるか否かを確認するものである。偽造券確認部122は、紙幣認識部19から紙幣認識結果を取得し、その紙幣認識結果に基づいて偽造券を含むものであるか否かを確認する。
残留紙幣搬送制御部123は、偽造券確認部122による残留紙幣に関する確認結果に応じて、紙幣を搬送する搬送機構171の搬送動作を制御するものである。残留紙幣搬送制御部123は、搬送機構171の搬送動作を制御することで、残留紙幣が偽造券を含むものである場合には、偽造券を含む残留紙幣を作業用保管部61に搬送することができる。つまり、偽造券を含む残留紙幣を作業用保管部61に隔離することができる。
ログ履歴制御部124は、残留紙幣が偽造券を含む場合には、偽造券残留に係るログ情報を履歴情報(ログ履歴情報131)として記憶部130に記憶するものである。出金取引を行う場合、顧客から取得したカード情報に基づいて、ログ履歴制御部124は顧客に関する情報を取得することができる。そのため、ログ履歴制御部124は、顧客に関する情報を記憶部130に一時的に記憶させる。
ログ履歴制御部124は、残留紙幣が偽造券を含むものである場合には、例えば、顧客に関する情報と日時情報と残留紙幣に関する情報を含む情報を、ログ履歴情報131として記憶する。すなわち、ログ履歴制御部124は、少なくとも顧客に関する情報を取得する顧客情報取得部としての機能を有する。そして、ログ履歴制御部124は、取得した顧客に関する情報と、紙幣認識部19の記番号読取部191から取得した偽造券特定情報とを対応付けたものを記憶部130に記憶する。
ここで、顧客に関する情報は、例えば、顧客氏名、口座番号等とすることができる。この顧客に関する情報の取得方法は、例えば、現金取引装置1Aに挿入されたカードや通帳に格納されているカード情報や通帳情報から取得するようにしても良い、顧客が現金取引装置1Aの操作表示部54を介して入力した情報を利用するようにしても良い。なお、ログ履歴情報131の詳細な説明については動作の項で説明する。
記憶部130は、制御部10Aが実行する処理プログラム、操作表示部12に表示させる画面情報、取引処理部110が行なった取引情報、ログ履歴情報131等を記憶するものである。
操作表示制御部14は、制御部10Aの制御の下、操作表示部54に表示させる表示画面の表示動作や入力動作等を制御するものである。つまり、操作表示制御部14は、制御部10Aからの画面情報に基づいて、操作表示部54に画面表示させたり、又操作表示部54から入力された情報を制御部21に与えたりするものである。
カード機構制御部15は、制御部10Aの制御の下、カード入出口52からキャッシュカードを取り込んだり又は排出したりするものである。また、カード機構制御部15は、カード入出口52から挿入されたキャッシュカードの格納部(例えば、磁気格納部やICチップ等)に格納されているカード情報を読み取り、そのカード情報を制御部10Aに与える。
通帳機構制御部16は、制御部10Aの制御の下、通帳入出口53から通帳を取り込んだり又は排出したりするものである。また、通帳機構制御部16は、通帳入出口53から挿入された通帳の格納部(例えば、磁気データ格納部やICチップ等)に格納されている通帳情報(例えば、磁気ストライプデータ)を読み取り、その通帳情報を制御部10Aに与えるものである。
搬送機構制御部17は、制御部10Aの制御の下、紙幣を搬送する搬送機構171の搬送動作を制御するものである。
搬送機構171は、搬送機構制御部17の制御を受けて、紙幣を搬送するものである。搬送機構171は、例えば、ローラ、ローラ駆動機構(例えばモータ等)、ソレノイドなどを有して構成される。
紙幣検知部18は、入出金部51のバケットに紙幣が存在するか否かを検知するものである。紙幣検知部18は、赤外線センサや重量センサ等を適用することができる。紙幣検知部18は、入出金部51のバケットに投入された紙幣を検知したり、又は入出金部51のバケットに出金する紙幣を検知したりする。また、紙幣検知部18は、入出力部51のバケットに紙幣が存在する場合に、所定時間を経過しても紙幣を検知し続けるとき、紙幣が残留していることを制御部10Aに通知する。
紙幣認識部19は、制御部10Aの制御の下と、出金に係る紙幣又は入金に係る紙幣を1枚ずつ取り込み、紙幣の金種判定や、真偽判定(紙幣が正常な紙幣であるか又は偽造券であるか)、正損判定、計数処理等を行うものである。紙幣認識部19は鑑別部とも呼ばれる。紙幣認識部19は、既存の判別方法を広く適用することができる。紙幣が偽造券であるか否かを判別する方法についても種々の方法を広く適用することができる。
ここで、紙幣認識部19は、偽造券を特定する偽造券特定情報を取得する偽造券特定情報取得部として、記番号読取部191を有する。偽造券特定情報取得部としての記番号読取部191は、例えば、通過する紙幣の記番号を読み取り、当該紙幣の記番号が予め設定された偽造券データベースに登録されている記番号であるか否かを判断する方法を適用することができる。なお、偽造券データベースは、現金取引装置1Aの記憶部130に予め用意されていても良いし、又は紙幣認識部19が有する記憶部に予め用意されていても良い。また、偽造券特定情報は、偽造券を特定する情報であり、例えば、記番号、金種、通貨の種類等とすることができる。
また、紙幣認識部19は、入出金部51に残留紙幣がある場合、制御部10Aの制御を受けて、入出金部51に残留する紙幣を1枚ずつ取り込み、当該紙幣が偽造券であるか否かを判別する。紙幣認識部19は、残留紙幣の判別結果を制御部10Aに通知する。
図3は、第1の実施形態の現金取引装置1Aにおける紙幣の搬送路を説明する説明図である。
図3において、現金取引装置1Aは、入出金部51、紙幣認識部19、一時保管部55、複数個(図3では4個)の紙幣保管部56−1〜56−4、搬送路57を有する。
図3において、入出金部51及び一時保管部55を含むものを作業用保管部61とし、複数個の紙幣保管部56−1〜56−4を含むものを保管庫62とする。
作業用保管部61は、紙幣保管庫に保管する前の紙幣又は紙幣保管庫から送り出された紙幣を保管するものである。また、作業用保管部61は、金融機関の担当者や一般保守者等も取り扱うことができるものである。
なお、作業用保管部61は、入出金部51と一時保管部55とを有するものとするが、偽造券を含む残留紙幣を保管する専用の1又は複数の残留紙幣保管部を有するようにしても良い。
保管庫62は、金庫のように高いセキュリティで紙幣を保管するものであり、権限ある責任者や特定の保守者等の権原ある者のみが取り扱うことができるものである。
一時保管部55は、入金された紙幣を一時的に保管するものである。紙幣が入金される場合、入金された紙幣は搬送路57を介して紙幣認識部19に与えられる。紙幣認識部19により判別された紙幣は、一時的に一時保管部55に保管される。そして、入金取引が完了すると、一時保管部55の紙幣は、紙幣認識部19を介して指定された紙幣保管部56−1〜56−4に搬送される。
また、一時保管部55は、残留紙幣が偽造券を含む場合に、偽造券を含む残留紙幣を保管するものである。
紙幣保管部56−1〜56−4はそれぞれ、出金に係る紙幣や入金に係る紙幣を収納するものである。紙幣保管部56−1〜56−4は、紙幣カセットとも呼ばれる。紙幣保管部56−1〜56−4は、それぞれ予め決められた金種毎に紙幣を保管したり、偽造券を保管したりする。図3では、紙幣保管部56−1〜56−4が4個の場合を例示するが、紙幣保管部56−1〜56−4の数は特に限定されるものではない。
搬送路57は、入出金部51、紙幣認識部19、一時保管部55、紙幣保管部56−1〜56−4の間で紙幣を相互に搬送する搬送経路である。搬送路57の搬送方向や搬送先は、搬送機構171の動作により決定される。
(A−2)第1の実施形態の動作
図4は、第1の実施形態の現金取引装置1Aにおける出金取引の際の残留紙幣の保管処理を示すフローチャートである。
まず、現金取引装置1Aにおいて、顧客は、操作表示部54に表示されるメニュー画面から「出金取引」を選択する(S101)。
操作表示部54は出金取引に関する画面を表示し、制御部10Aの取引処理部110は、出金金額、顧客に関する情報を取得する(S102)。
具体的には、顧客は、操作表示部54に表示されるガイダンスに従って、キャッシュカード等のカードをカード入出口52に挿入したり、通帳を通帳入出口53に挿入したりする。このとき、カード機構制御部15は、カードに格納されているカード情報を読み取り、カード情報を取引処理部110に与える。また、通帳機構制御部16は、通帳に格納されている通帳情報を読み取り、通帳情報を取引処理部110に与える。これにより、取引処理部110は、顧客に関する情報として、カード情報、通帳情報を取得する。
また、操作表示部54は、顧客により指定された出金金額を取得し、その出金金額を取引処理部110に与える。これにより、取引処理部110は、出金金額を取得する。
取引処理部110は、指定された出金金額の紙幣を、紙幣保管部56−1〜56−4から紙幣認識部19に搬送する(S103)。紙幣認識部19は、紙幣保管部56−1〜56−4からの紙幣を1枚ずつ取り込み、紙幣が正常であるか否かを判別する(S104)。
そして、紙幣認識部19による判別結果が正常である場合、取引処理部110は、正常な紙幣を入出金部51に搬送し、指定された金額の紙幣を入出金部51に集積させる(S105)。
一方、紙幣認識部19による判別結果が正常でない場合、取引処理部110は、当該正常でない紙幣を、指定した紙幣保管部56−1〜56−4に搬送し、集積させる(S106)。このとき、正常でない紙幣が紙幣保管部56−1〜56−4に集積されると、指定された金額に不足が生じる。そのため不足した金額分の紙幣が、紙幣保管部56−1〜56−4から紙幣認識部19に搬送される。
ここで、紙幣保管部56−1〜56−4には正常でない紙幣(例えば、偽造券や汚損券等)が混入している場合も発生し得る。このような場合、正常でない紙幣を集積させる紙幣保管部を予め決めておく。取引処理部110は、紙幣保管部56−1〜56−4に偽造券等の正常でない紙幣が混入している場合には、その正常でない紙幣を指定した紙幣保管部56−1〜56−4に搬送して集積するようにする。これにより、偽造券等でない正常でない紙幣の流通を防止することができる。
S105において、出金すべき紙幣が入出金部51に集積されると、紙幣検知部18が入出金部51における紙幣を検知する。このとき、残留紙幣保管制御部120の残留紙幣確認部121は、紙幣検知部18からの検知情報を監視し、入出金部51に紙幣が残留しているか否かを確認する(S107)。
所定時間内に、入出金部51から紙幣が取り出されることにより、紙幣検知部18は紙幣を検知しなくなる。この場合、出金取引は終了し、現金取引装置1Aは次の取引を受け付ける。
一方、所定時間を経過しても、入出金部51から紙幣が取り出されない場合、紙幣検知部18は紙幣を検知し続ける。この場合、残留紙幣確認部121は、入出金部51に紙幣が残留していると判断する(S108)。
このとき、顧客が紙幣を取り忘れた場合もあるし、又は顧客が故意に出金される紙幣の全部又は一部を偽造券に取り替えてしまう場合もある。
そこで、入出金部51に紙幣が残留している場合、残留紙幣搬送制御部123は搬送機構制御部17に指示して、搬送機構制御部17は、入出金部51に残留している紙幣を紙幣認識部19に搬送させる(S109)。
紙幣認識部19は、入出金部51から搬送された残留紙幣を1枚ずつ取り込み、紙幣が正常であるか否かを判別する。このとき、紙幣認識部19による残留紙幣の判別結果は制御部10Aに与えられる。そして、偽造券確認部122は、紙幣認識部19からの残留紙幣の判別結果に基づいて、残留紙幣に偽造券が含まれているか否かを確認する(S110)。
残留紙幣が偽造券を含むものである場合、残留紙幣搬送制御部123は、残留紙幣を、作業用保管部61(すなわち、入出金部51又は一時保管部55)に搬送させる(S111)。これにより、偽造券を含む残留紙幣を、金融機関等の担当者がすぐに確認することができる作業用保管部61に隔離することができるため、今回の取引で偽造券が使用されたことを特定することができる。
また、ログ履歴制御部124は、出金取引を行った顧客に関する情報を含むログ履歴情報131を記憶部130に記憶し(S112)、現金取引装置1Aの動作を停止して(S113)、処理は終了する。
ログ履歴制御部124は、顧客に関する情報だけでなく、紙幣認識部19により判別された紙幣の金種や記番号等もログ履歴情報131に記憶する。
一般的に取引情報は取引が完了した場合に記憶される。入出金部51に紙幣が残留している場合には、出金取引は完了していない。そのため、取引情報は履歴情報として記憶されない。しかし、ログ履歴制御部131は、出金取引が完了していないが、残留紙幣に係る情報として、ログ履歴情報131を記憶する。
図5は、第1の実施形態に係るログ履歴情報131の構成を説明する説明図である。図5に示すように、ログ履歴情報131は、「管理番号」、「日時情報」、「顧客氏名」、「口座番号」、「店舗名」、「取引種類」、「記番号」、「金種」を項目とするものである。勿論、ログ履歴情報131の項目はこれらに限定されるものではない。
例えば、図5において、「管理番号」は、偽造券を含む紙幣が残留されたことを管理する番号である。図5の例の場合、「管理番号:1111」とする。ログ履歴制御部124は、カード情報等として取得した顧客に関する情報に基づいて、「顧客氏名:○○○○」、「口座番号:123-456789」、「店舗名:○○支店」をログ履歴情報131に記憶する。また、今回の取引は出金取引であるから、ログ履歴制御部124は、「取引種類:出金」とする。さらに、ログ履歴制御部124は、紙幣認識部19の偽造券特定情報取得部としての記番号読取部191から取得した各紙幣の記番号及び金種に基づいて「記番号:AB123456」と「金種:1万円」を記憶する。また、紙幣認識部19の計数結果に基づいて、ログ履歴制御部124は「合計金額:××万円」を記憶する。
図5のように、入出金部51に偽造券を含む紙幣を残留させた者に関する情報を履歴情報として残すことにより、不正行為を行った者を特定することができる。
一方、S110において、全ての残留紙幣が正常であれば、残留紙幣搬送制御部123は、残留紙幣を指定された紙幣保管部56−1〜56−4に搬送し、集積させる(S114)。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、現金取引装置での出金取引において、入出金部にある残留紙幣を再度判別し、偽造券を含むものであると判定されたとき、紙幣を紙幣保管部に搬送せず、別の紙幣と隔離したうえで、現金取引装置の運用を停止することができる。これにより、金融機関等の担当者は、故意に取り替えた偽造券そのものを特定することができるため、明確な証拠を取得することができる。また、第1の実施形態によれば、顧客の不正行為を防止することができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の現金取引装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第2の実施形態では、特に現金取引装置が入金取引を行う場合に、残留した紙幣の隔離処理を行う場合を例示する。
(B−1)第2の実施形態の構成
第2の実施形態に係る現金取引装置1Bの外観構成及び紙幣搬送路は、第1及び第2の実施形態と同一又は対応するものである。そのため、第3の実施形態においても、図2及び図3を用いて説明する。
また、第3の実施形態の現金取引装置1Bの制御系の構成は、第1の実施形態の現金取引装置1Aと同一又は対応する構成を用いることができる。そこで、第3の実施形態において、図1を用いて説明する。
(B−2)第2の実施形態の動作
図6は、第2の実施形態の現金取引装置1Bにおける入金取引の際の残留紙幣の保管処理を示すフローチャートである。
まず、現金取引装置1Bにおいて、顧客は、操作表示部54に表示されるメニュー画面から「入金取引」を選択する(S201)。
操作表示部54は入金取引に関する画面を表示し、制御部10Bの取引処理部110は、顧客に関する情報を取得する(S202)。
具体的には、顧客は、操作表示部54に表示されるガイダンスに従って、キャッシュカード等のカードをカード入出口52に挿入したり、通帳を通帳入出口53に挿入したりする。このとき、カード機構制御部15は、カードに格納されているカード情報を読み取り、カード情報を取引処理部110に与える。また、通帳機構制御部16は、通帳に格納されている通帳情報を読み取り、通帳情報を取引処理部110に与える。これにより、取引処理部110は、顧客に関する情報として、カード情報、通帳情報を取得する。
取引処理部110は、入出金部51に入金された紙幣を紙幣認識部19に搬送する(S203)。紙幣認識部19は、入出金部51からの紙幣を1枚ずつ取り込み、紙幣が正常であるか否かを判別する。また、紙幣認識部19は、入金された紙幣の金種を識別し、入金された紙幣の入金金額を計数する(S204)。
そして、紙幣認識部19による判別結果が正常である場合、取引処理部110は、正常な紙幣を一時保管部55に搬送して一時的に入金された紙幣を保管する(S205)。
一方、紙幣認識部19による判別結果が正常でない場合、取引処理部110は、当該正常でない紙幣を、入出金部51に返却し(S206)、処理は終了する。
S207では、制御部10Bの制御を受けて、操作表示部54が、紙幣認識部19により計数された入金金額を表示し、顧客に対して入金金額の確認を要求する(S207)。
そして、操作表示部54において、所定時間内に、顧客操作により確認OKが選択された場合、取引処理部110は、一時保管部55に保管されていた紙幣を、指定した紙幣保管部56−1〜56−4に搬送させて集積させる(S208)。これにより、入金取引は終了する。
一方、操作表示部54において、所定時間経過しても確認がなされない場合、又は顧客操作により取消が選択された場合、取引処理部110は、一時保管部55に保管される紙幣を入出金部51に搬送する(S209)。
紙幣が入出金部51に集積されると、紙幣検知部18が入出金部51における紙幣を検知する。このとき、残留紙幣保管制御部120の残留紙幣確認部121は、紙幣検知部18からの検知情報を監視し、入出金部51に紙幣が残留しているか否かを確認する(S210)。
所定時間内に、入出金部51から紙幣が取り出されることにより、紙幣検知部18は紙幣を検知しなくなる。この場合、出金取引は終了し、現金取引装置1Bは次の取引を受け付ける。
一方、所定時間を経過しても、入出金部51から紙幣が取り出されない場合、紙幣検知部18は紙幣を検知し続ける。この場合、残留紙幣確認部121は、入出金部51に紙幣が残留していると判断する(S211)。
このとき、顧客が紙幣を取り忘れた場合もあるし、又は顧客が故意に出金される紙幣の全部又は一部を偽造券に取り替えてしまう場合もある。
そこで、入出金部51に紙幣が残留している場合、残留紙幣搬送制御部123は搬送機構制御部17に指示して、搬送機構制御部17は、入出金部51に残留している紙幣を紙幣認識部19に搬送させる(S212)。
紙幣認識部19は、入出金部51から搬送された残留紙幣を1枚ずつ取り込み、紙幣が正常であるか否かを判別する。このとき、紙幣認識部19による残留紙幣の判別結果は制御部10Bに与えられる。そして、偽造券確認部122は、紙幣認識部19からの残留紙幣の判別結果に基づいて、残留紙幣に偽造券が含まれているか否かを確認する(S213)。
残留紙幣が偽造券を含むものである場合、残留紙幣搬送制御部123は、残留紙幣を、作業用保管部61(すなわち、入出金部51又は一時保管部55)に搬送させる(S214)。これにより、偽造券を含む残留紙幣を、金融機関等の担当者がすぐに確認することができる作業用保管部61に隔離することができるため、今回の取引で偽造券が使用されたことを特定することができる。
また、ログ履歴制御部124は、出金取引を行った顧客に関する情報を含むログ履歴情報131を記憶部130に記憶し(S215)、現金取引装置1Bの動作を停止して(S216)、処理は終了する。
ログ履歴制御部124は、顧客に関する情報だけでなく、紙幣認識部19により判別された紙幣の金種や記番号等もログ履歴情報131に記憶する。
図7は、第2の実施形態に係るログ履歴情報131の構成を説明する説明図である。図7は、図5に例示したログ履歴情報131と同一又は対応する項目を有する。
図7の場合、取引種類は入金取引であるため、「取引種類:入金」が記憶される。また、図5の場合と同様に、ログ履歴制御部124は、偽造券を含む紙幣が残留されたことを管理する番号として「管理番号:1111」とする。また、ログ履歴制御部124は、カード情報等として取得した顧客に関する情報に基づいて、「顧客氏名:○○○○」、「口座番号:123-456789」、「店舗名:○○支店」をログ履歴情報131に記憶する。さらに、ログ履歴制御部124は、紙幣認識部19から取得した各紙幣の記番号及び金種に基づいて「記番号:AB123456」と「金種:1万円」を記憶する。また、紙幣認識部19の計数結果に基づいて、ログ履歴制御部124は「合計金額:××万円」を記憶する。
図7のように、入出金部51に偽造券を含む紙幣を残留させた者に関する情報を履歴情報として残すことにより、不正行為を行った者を特定することができる。
一方、S213において、全ての残留紙幣が正常であれば、残留紙幣搬送制御部123は、残留紙幣を指定された紙幣保管部56−1〜56−4に搬送し、集積させる(S217)。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、現金取引装置での入金取引において、入出金部にある残留紙幣を再度判別し、偽造券を含むものであると判定されたとき、紙幣を紙幣保管部に搬送せず、別の紙幣と隔離したうえで、現金取引装置の運用を停止することができる。これにより、金融機関等の担当者は、故意に取り替えた偽造券そのものを特定することができるため、明確な証拠を取得することができる。また、第2の実施形態によれば、顧客の不正行為を防止することができる。
(C)第3の実施形態
次に、本発明の現金取引装置の第3の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第3の実施形態は、入金取引又は出金取引の際に、残留紙幣が偽造券を含む場合に、残留紙幣のうち、正常な紙幣と偽造券とが混在しているときに、正常な紙幣と偽造券とを分別して作業用保管部に隔離しようとするものである。
(C−1)第3の実施形態の構成
第3の実施形態に係る現金取引装置1Cの外観構成及び紙幣搬送路は、第1及び第2の実施形態と同一又は対応するものである。そのため、第3の実施形態においても、図2及び図3を用いて説明する。
図8は、第3の実施形態に係る現金取引装置1Cの制御系の構成を示す構成図である。図8において、第3の実施形態の現金取引装置1Cは、制御部10C、操作表示制御部14、カード機構制御部15、通帳機構制御部16、搬送機構制御部17、紙幣検知部18、紙幣認識部19を有する。
図8において、制御部10Cは、その機能部として、残留紙幣確認部121、偽造券確認部122、残留紙幣搬送制御部125、ログ履歴制御部124を有する。
第3の実施形態では、残留紙幣搬送制御部125の処理が、第1及び第2の実施形態と異なる。そのため、以下では、第3の実施形態の残留紙幣搬送制御部125の処理を中心に詳細に説明することとする。
残留紙幣搬送制御部125は、入出金部51に残留された紙幣を紙幣認識部19に搬送させるものである。また、残留紙幣搬送制御部125は、紙幣認識部19により偽造券と判断された紙幣(偽造券)と正常な紙幣とを分別して隔離するものである。このとき、残留紙幣搬送制御部125は、残留紙幣を作業用保管部61に隔離する点は、第1及び第2の実施形態と同様である。
具体的には、残留紙幣搬送制御部125は、作業用保管部61を構成する入出金部51に正常な紙幣を搬送し、一時保管部55に偽造券を搬送するようにする。あるいは、残留紙幣搬送制御部125は、作業用保管部61を構成する入出金部51に偽造券を搬送し、一時保管部55に正常な紙幣を搬送するようにする。これにより、正常な紙幣と偽造券との混在を防止することができる。
(C−2)第3の実施形態の動作
次に、第3の実施形態の動作について図面を用いて詳細に説明する。第3の実施形態は、入金取引の場合と出金取引の場合のいずれの場合にも適用することができるが、以下では、出金取引の場合を例示して説明する。
図9は、第3の実施形態の現金取引装置1Cにおける残留紙幣の保管処理を示すフローチャートである。図9において、図4に示す処理と同一又は対応する処理には同一符号を付している。
図9において、S101〜S110までの処理は第1の実施形態で説明した処理と同様の処理である。
すなわち、S105において、入出金部51に紙幣が搬送・集積された後、所定時間が経過しても紙幣が残留している場合、残留紙幣確認部121は、入出金部51に紙幣が残留していると判断する(S108)。
そして、入出金部51に紙幣が残留している場合、残留紙幣搬送制御部125は搬送機構制御部17に指示して、搬送機構制御部17は、入出金部51に残留している紙幣を紙幣認識部19に搬送させる(S109)。
紙幣認識部19は、入出金部51から搬送された残留紙幣を1枚ずつ取り込み、紙幣が正常であるか否かを判別する。このとき、紙幣認識部19による残留紙幣の判別結果は制御部10Cに与えられる。そして、偽造券確認部122は、紙幣認識部19からの残留紙幣の判別結果に基づいて、残留紙幣に偽造券が含まれているか否かを確認する(S110)。
残留紙幣搬送制御部125は、紙幣認識部19からの判別結果に基づいて、偽造券を、入出金部51又は一時保管部55に搬送させる(S301)。
また、残留紙幣搬送制御部125は、紙幣認識部19からの判別結果に基づいて、正常な紙幣を、一時保管部55又は入出金部51に搬送させる(S302)。
これにより、作業用保管部61内において、偽造券と正常な紙幣とを分別して隔離することができる。その結果、金融機関等の担当者は、作業用保管部61において、偽造券だけを特定することができる。
その後、第1の実施形態と同様に、ログ履歴制御部124は、出金取引を行った顧客に関する情報を含むログ履歴情報131を記憶部130に記憶し(S112)、現金取引装置1Cの動作を停止して(S113)、処理は終了する。
一方、S110において、全ての残留紙幣が正常であれば、残留紙幣搬送制御部123は、残留紙幣を指定された紙幣保管部56−1〜56−4に搬送し、集積させる(S114)。
(C−3)第3の実施形態の効果
以上のように、第3の実施形態によれば、第1又は第2の実施形態の効果に加えて、顧客が取り忘れた全ての紙幣を、保管庫とは異なる作業用保管部で隔離した上で、偽造券と正常な紙幣を分けて保管することができる。これにより、金融機関等の担当者が紙幣を確認する際に、どの紙幣が偽造券であるかを容易に見分けることができる。
(D)第4の実施形態
次に、本発明の現金取引装置の第4の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第4の実施形態は、偽造券を含む残留紙幣を隔離した後でも、現金取引装置の運用を継続できるようにするものである。
第4の実施形態は、入金取引の場合と出金取引の場合とのいずれの場合にも適用することができる。
(D−1)第4の実施形態の構成及び動作
第4の実施形態に係る現金取引装置1Dの外観構成及び紙幣搬送路は、第1〜第3の実施形態と同一又は対応するものである。そのため、第4の実施形態においても、図2及び図3を用いて説明する。
図10は、第4の実施形態に係る現金取引装置1Dの制御系の構成を示す構成図である。
図10において、第4の実施形態の現金取引装置1Dは、制御部10D、操作表示制御部14、カード機構制御部15、通帳機構制御部16、搬送機構制御部17、紙幣検知部18、紙幣認識部19を有する。
図10において、操作表示制御部14、カード機構制御部15、通帳機構制御部16、搬送機構制御部17、紙幣検知部18、紙幣認識部19は、第1〜第3の実施形態と同一又は対応するものであるから、ここでの詳細な説明を省略する。
制御部10Dは、現金取引装置1Dの全体機能を司るものである。制御部10Dは、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース部等を有するものである。制御部10Dは、例えば、CPUがROMに記憶される処理プログラムを実行することにより、現金取引装置1Dの機能を実現するものである。なお、処理プログラムは、インストールにより構築することができ、その場合でも機能的には図10に示すことができる。
図10では、制御部10Dが実行する主な機能部を示している。図10に示すように、制御部10Dは、第1〜第3の実施形態と同一又は対応する処理を行う取引処理部110と、残留紙幣保管制御部120とを有する。
残留紙幣保管制御部120は、第1〜第3の実施形態と同様に、入出金部51に紙幣が残留する場合に、入出金部51に残留する残留紙幣に対する処理を制御するものである。
残留紙幣保管制御部120は、第1〜第3の実施形態と同一又は対応する、残留紙幣確認部121、偽造券確認部122、残留紙幣搬送制御部123、ログ履歴制御部124に加えて、運用続行部126を有する。
運用続行部126は、残留紙幣が偽造券を含むものである場合に、残留紙幣を一時保管部55に搬送した後、所定の取引処理を受け付けるものである。
上述した第1〜第3の実施形態では、偽造券を含む残留紙幣を作業用保管部61(入出金部51又は一時保管部55)に保管し、現金取引装置の運用を停止させる場合を説明した。
第4の実施形態では、一時保管部55に残留紙幣を隔離した場合、運用続行部126は、残留紙幣の一時保管部55への搬送を行わないで、所定の取引処理を受け付ける。一方、入出金部51に残留紙幣を隔離した場合、運用続行部126は、残留紙幣を入出金部51から一時保管部55に搬送させた後に、所定の取引処理を運用する。
これにより、偽造券を含む残留紙幣が発見された場合でも、現金取引装置1Bを運用することができるため、現金取引装置1Dの利用効率を向上させることができる。
ここで、運用続行部126が許可する所定の取引処理は出金取引とすることが望ましい。その理由は、入金取引の場合、一時保管部55は、紙幣認識部19が入金された紙幣を判別した後に、入金された紙幣を一時的に保管するものである。そのため、入金取引を許可してしまうと、一時保管部55に保管される紙幣に偽造券が混在してしまうからである。そのため、運用続行部126は、入金取引を許可せず、出金取引のみを許可するようにする。
なお、作業用保管部61が、偽造券を含む残留紙幣を保管する専用の残留紙幣保管部を備える場合、上記のような偽造券の混在は生じ得ないため、運用続行部126は、入金取引を許可するようにしても良い。
(D−2)第4の実施形態の効果
以上のように、第4の実施形態によれば、第1〜第3の実施形態の効果に加えて、偽造券を含む残留紙幣がある場合でも、現金取引装置における取引を続行させることができる。
(E)他の実施形態
上述した第1〜第4の実施形態においても本発明の種々の変形実施形態を説明したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用することができる。
(E−1)本発明の現金取引装置は、紙幣が偽造券であるか否かを判定する紙幣認識部を備えるものであれば種々の現金処理装置に適用できる。
(E−2)第1〜第4の実施形態では、残留紙幣を作業用保管部に保管する場合を例示した。ここで、入出金部と一時保管部のいずれに残留紙幣を隔離するかは、現金取引装置の運用に応じて任意に設定することができる。
つまり、入出金部は顧客が紙幣を投入又は受け取るものであることから、金融機関等の担当者は、すぐに偽造券を含む残留紙幣を特定することができるというメリットがある。一時保管部は、現金取引装置内に設けられるものであるから、現金取引装置の運用を継続することができるというメリットがある。この両者のメリットのいずれを優先するかに応じて隔離先を設定することができる。
1A、1B、1C及び1D…現金取引装置、10A、10B、10C及び10D…制御部、110…取引処理部、120…残留紙幣保管制御部、121…偽造券確認部、123及び125…残留紙幣搬送制御部、124…ログ履歴制御部、17…搬送機構制御部、171…搬送機構、18…紙幣検知部、19…紙幣認識部、191…記番号読取部、61…作業用保管部、51…入出金部、55…一時保管部、62…保管庫、56−1〜56−4…紙幣保管部。

Claims (8)

  1. 偽造券を判別する偽造券判別部と、
    紙幣保管庫に保管する前の紙幣又は紙幣保管庫から送り出された紙幣を保管する作業用保管部と、
    少なくとも顧客に対して受け取りを求める紙幣を収納する入出金部と、
    上記入出金部において、所定時間経過しても残留している残留紙幣を検知する紙幣検知部と、
    上記紙幣検知部により検知された上記残留紙幣を上記偽造券判別部に搬送させ、上記偽造券判別部により偽造券が含まれると判別された上記残留紙幣を上記作業用保管部に搬送させる搬送制御部と
    を備えることを特徴とする現金取引装置。
  2. 上記作業用保管部が、紙幣を一時的に保管する一時保管部と、上記入出金部とを含むものであり、
    上記搬送制御部が、偽造券を含む上記残留紙幣を、上記一時保管部又は上記入出金部に搬送させるものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金取引装置。
  3. 上記搬送制御部が、上記偽造券判別部による判別結果に基づいて、上記残留紙幣に含まれる偽造券と真券とを分別して上記作業用保管部に搬送させるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の現金取引装置。
  4. 上記搬送制御部が、上記残留紙幣のうち、上記偽造券判別部により判別された偽造券を上記一時保管部又は上記入出金部に搬送させ、上記残留紙幣のうち、上記偽造券判別部により判別された真券を上記入出金部又は上記一時保管部に搬送させるものであることを特徴とする請求項3に記載の現金取引装置。
  5. 上記搬送制御部が上記残留紙幣を上記作業用保管部に搬送させた後、当該現金取引装置の取引運用を停止させる取引停止部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の現金取引装置。
  6. 上記搬送制御部が上記残留紙幣を上記一時保管部に搬送させた後、所定の現金取引を続行させる取引続行部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の現金取引装置。
  7. 顧客に関する情報を取得する顧客情報取得部を更に備え、
    上記偽造券判別部が、偽造券を特定する偽造券特定情報を取得する偽造券特定情報取得部を備えるものであり、
    上記残留紙幣に偽造券が含まれると判別される場合に、上記顧客情報取得部による上記顧客に関する情報と、上記偽造券判別部よる上記偽造券特定情報とを対応付けた履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と
    を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の現金取引装置。
  8. 上記偽造券特定情報が、紙幣の記番号を含むものであることを特徴とする請求項7に記載の現金取引装置。
JP2013104035A 2013-05-16 2013-05-16 現金取引装置 Active JP6225476B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013104035A JP6225476B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 現金取引装置
PCT/JP2014/060029 WO2014185189A1 (ja) 2013-05-16 2014-04-04 現金取引装置
CN201480022398.7A CN105144252B (zh) 2013-05-16 2014-04-04 现金交易装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013104035A JP6225476B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 現金取引装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014225127A true JP2014225127A (ja) 2014-12-04
JP6225476B2 JP6225476B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=51898172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013104035A Active JP6225476B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 現金取引装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6225476B2 (ja)
CN (1) CN105144252B (ja)
WO (1) WO2014185189A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104966351A (zh) * 2015-06-29 2015-10-07 深圳怡化电脑股份有限公司 一种处理残留纸币的方法及装置
WO2017020186A1 (zh) * 2015-07-31 2017-02-09 深圳怡化电脑股份有限公司 纸质介质收纳装置及自动取款机
WO2019100390A1 (zh) * 2017-11-27 2019-05-31 齐心商用设备(深圳)有限公司 点钞机的点钞实现方法、点钞机

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008140122A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 現金自動取引装置
JP2010033416A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 自動取引装置
JP2010160532A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Oki Electric Ind Co Ltd 券類処理装置、プログラム及び方法
JP2012150622A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 自動取引装置及び自動取引システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005266982A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Oki Electric Ind Co Ltd 紙幣入出金機
JP4936827B2 (ja) * 2006-09-06 2012-05-23 沖電気工業株式会社 自動取引装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008140122A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 現金自動取引装置
JP2010033416A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 自動取引装置
JP2010160532A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Oki Electric Ind Co Ltd 券類処理装置、プログラム及び方法
JP2012150622A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 自動取引装置及び自動取引システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN105144252A (zh) 2015-12-09
WO2014185189A1 (ja) 2014-11-20
CN105144252B (zh) 2018-07-10
JP6225476B2 (ja) 2017-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6039013B2 (ja) 貨幣処理装置
JP5322901B2 (ja) 紙幣取扱装置
KR100877272B1 (ko) 지엽류 처리 시스템
WO2010109606A1 (ja) 貨幣処理装置
CN107590923B (zh) 自助设备余额的计数方法
JP2011248570A (ja) 窓口端末
CN103778724A (zh) 现金自动处理装置及现金的退还方法
JP5087889B2 (ja) 現金処理装置
JP6225476B2 (ja) 現金取引装置
JP5247578B2 (ja) 紙幣処理装置
JP5213640B2 (ja) 紙葉類処理装置及び紙葉類処理プログラム
JPH02148288A (ja) 自動取引装置
JP2007272507A (ja) 現金処理装置
JP4946283B2 (ja) 現金処理装置
JP6245029B2 (ja) 媒体取引装置
JP2006155326A (ja) 現金管理装置及び現金管理システム
CN104821035A (zh) 自动交易装置、状态管理方法及管理系统
JP6769216B2 (ja) 現金処理装置
WO2018056141A1 (ja) 貨幣処理装置
JP6515625B2 (ja) 現金処理装置
JP4517832B2 (ja) 現金管理装置
JPH0430291A (ja) 現金管理システム
JP2000163634A (ja) 現金処理システム及びその制御方法
JP5277879B2 (ja) 現金処理装置
WO2010049994A1 (ja) 貨幣処理機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170629

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6225476

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150