JP2014223756A - Rfid伝票、これを用いた配送システムおよび配送方法 - Google Patents

Rfid伝票、これを用いた配送システムおよび配送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】配送データ管理用の各種情報をより多く保持し、配送完了時ないし完了後に情報の漏洩を回避可能とし、伝票に保持した各種情報をその後の管理に利用可能としたRFID伝票、これを用いた配送システムおよび配送方法を提供する。
【解決手段】配送物の管理情報を取り扱うにあたって、互いに電磁結合可能なループアンテナ部17およびブースターアンテナ部19の組み合わせを近接配置および分離可能とすることに着目し、配送業者伝票3にICチップ16付きのループアンテナ部17を取り付け、届け先伝票4にループアンテナ部17に電磁結合可能なブースターアンテナ部19を取り付け、ブースターアンテナ部19とループアンテナ部17とが互いに近接するように届け先伝票4および配送業者伝票3を配置しているとともに、届け先において配送業者伝票3を届け先伝票4から分離可能としている。
【選択図】図1

Description

本発明はRFID伝票、これを用いた配送システムおよび配送方法にかかるもので、とくに配送物などの管理に、RFID(Radio Frequency Identification;無線自動認識)技術を応用したRFID伝票、これを用いた配送システムおよび配送方法に関するものである。
従来から、宅配便その他の物品配送システムにおいて使用される伝票は、配送物の送り主用の送り主伝票と、この配送物の届け先用の届け先伝票と、この配送物を配送する配送業者用の配送業者伝票と、を積層してあるとともに、手書きあるいはドットプリンターなどによる複写式印字を行うことが一般的である。また、上記各種伝票を同一平面内に(横方向に)配置してあるタイプの伝票も利用されている。
また、配送データ管理のためにバーコードを伝票に表示している場合があるが、配送データ管理の電子情報担持用としてバーコードでは十分ではない場合があるという問題がある。
具体的には、記憶することができるデータ量が不足する場合があるという問題、また、バーコードを付した伝票について一枚ずつバーコード読取り操作が必要であるため、複数枚の伝票ないし配送物について一括読み取りを行うことができず、作業性に劣るという問題、さらには、バーコード自体にはデータを後から書き込むことができないため、配送管理中に新たにデータが発生するような配送システムの場合には、別のラベルなどを発行してデータ表示する必要があるという問題、等々である。
なお、十分な電子情報を伝票に記憶させておくためには、配送用伝票にRFID技術を活用することも考えられるが、何らかの対策を講じておかないと、配達完了時ないし完了後にこれらの情報が漏洩する可能性があるという問題がある。
特開2002−128240号公報
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、配送データ管理のための各種情報をより多く保持可能なRFID伝票、これを用いた配送システムおよび配送方法を提供することを課題とする。
また本発明は、従来から使用されているバーコードによる配送管理の不十分さを解消可能なRFID伝票、これを用いた配送システムおよび配送方法を提供することを課題とする。
また本発明は、配送完了時ないし完了後に情報が漏洩することを回避可能としたRFID伝票、これを用いた配送システムおよび配送方法を提供することを課題とする。
また本発明は、伝票に保持した各種情報をその後の管理に利用可能としたRFID伝票、これを用いた配送システムおよび配送方法を提供することを課題とする。
すなわち本発明は、配送物の管理情報を取り扱うにあたって、互いに電磁結合可能なループアンテナ部およびブースターアンテナ部の組み合わせを近接配置および分離可能とすることに着目したもので、第一の発明は、配送物の送り主用の送り主伝票と、この配送物の届け先用の届け先伝票と、この配送物を配送する配送業者用の配送業者伝票と、を有するRFID伝票であって、上記配送業者伝票にループアンテナ部を取り付けるとともに、このループアンテナ部にICチップを接続し、上記届け先伝票に上記ループアンテナ部に電磁結合可能なブースターアンテナ部を取り付け、このブースターアンテナ部と上記ループアンテナ部とが互いに近接するように上記届け先伝票および上記配送業者伝票を配置しているとともに、上記届け先において上記配送業者伝票を上記届け先伝票から分離可能としていることを特徴とするRFID伝票である。
上記ブースターアンテナ部および上記ループアンテナ部を介して、第1のリーダーライターにより上記ICチップにデータを書き込み可能、および上記ICチップからのデータを読み取り可能としていることができる。
上記ループアンテナ部を介して、第2のリーダーライターにより上記ICチップにデータを書き込み可能、および上記ICチップからのデータを読み取り可能としていることができる。
上記届け先伝票および上記配送業者伝票は、上記ブースターアンテナ部と上記ループアンテナ部とが互いに近接するように、これを積層していることができる。
上記届け先伝票および上記配送業者伝票は、上記ブースターアンテナ部と上記ループアンテナ部とが互いに近接するように、同一平面内にこれを配置していることができる。
第二の発明は、配送物の送り主用の送り主伝票と、この配送物の届け先用の届け先伝票と、この配送物を配送する配送業者用の配送業者伝票と、を有するRFID伝票を用いた配送システムであって、上記配送業者伝票にループアンテナ部を取り付けるとともに、このループアンテナ部にICチップを接続し、上記届け先伝票に上記ループアンテナ部に電磁結合可能なブースターアンテナ部を取り付け、このブースターアンテナ部と上記ループアンテナ部とが互いに近接するように上記届け先伝票および上記配送業者伝票を配置しているとともに、上記ブースターアンテナ部および上記ループアンテナ部を介して、上記ICチップにデータを書き込み可能、および上記ICチップからのデータを読み取り可能とした第1のリーダーライターを設け、上記届け先において上記配送業者伝票を上記届け先伝票から分離可能とし、上記ループアンテナ部を介して、上記ICチップにデータを書き込み可能、および上記ICチップからのデータを読み取り可能とした第2のリーダーライターを設けていることを特徴とするRFID伝票を用いた配送システムである。
第三の発明は、配送物の送り主用の送り主伝票と、この配送物の届け先用の届け先伝票と、この配送物を配送する配送業者用の配送業者伝票と、を有するRFID伝票を用いた配送方法であって、上記配送業者伝票にループアンテナ部を取り付けるとともに、このループアンテナ部にICチップを接続しておき、上記届け先伝票に上記ループアンテナ部に電磁結合可能なブースターアンテナ部を取り付けておき、このブースターアンテナ部と上記ループアンテナ部とが互いに近接するように上記届け先伝票および上記配送業者伝票を配置し、上記ブースターアンテナ部および上記ループアンテナ部を介して、第1のリーダーライターにより上記ICチップにデータを書き込み、あるいは上記ICチップからのデータを読み取るとともに、上記届け先において上記配送業者伝票を上記届け先伝票から分離し、上記配送業者伝票の上記ループアンテナ部を介して、第2のリーダーライターにより上記ICチップにデータを書き込み、あるいは上記ICチップからのデータを読み取ることを特徴とするRFID伝票を用いた配送方法である。
上記配送業者伝票を上記届け先伝票から分離した状態では、上記第1のリーダーライターによる上記ICチップとの間の上記データの書込みおよび読込みを不可能としていることができる。
上記第1のリーダーライターは、携帯式リーダーライターであるとともに、上記第2のリーダーライターは、近接式リーダーライターであることができる。
本発明によるRFID伝票、これを用いた配送システムおよび配送方法においては、配送業者伝票にICチップ付きのループアンテナ部を取り付けるとともに、届け先伝票にブースターアンテナ部を取り付け、このブースターアンテナ部とループアンテナ部とが互いに近接するように届け先伝票および配送業者伝票を配置しているとともに、届け先において配送業者伝票を届け先伝票から分離可能としているので、配送業者が送り主から配送物を受け取ってから、届け先にこれを配送するまでは、ループアンテナ部とブースターアンテナ部との組み合わせによる所定間隔をおいた無線通信(中・長距離通信)が可能であり、届け先において配送業者伝票を回収してからは、ループアンテナ部のみによる近接的な無線通信を行うことになって、RFID伝票としてデータを増加した状態で、一括読取りを可能とした配送管理を行うことができるとともに、届け先に配送物を届けてからは情報漏洩を回避可能である。
とくに第一の発明のRFID伝票によれば、ICチップ付きのループアンテナ部を取り付けた配送業者伝票と、ループアンテナ部に電磁結合可能なブースターアンテナ部を取り付けた届け先伝票と、を配置してあるとともに、届け先において配送業者伝票を届け先伝票から分離可能としているので、情報漏洩を防止しつつ、所定量のデータ量を活用可能である。
とくに第二の発明のRFID伝票を用いた配送システムによれば、近接配置状態にある配送業者伝票および届け先伝票に対して第1のリーダーライターによる所定間隔をおいた無線通信が可能であり、届け先伝票から分離した配送業者伝票に対しては、第2のリーダーライターによる近接的な無線通信が可能であり、RFID伝票およびその配送物の配送位置に応じた無線通信を使い分けることができる。
とくに第三の発明のRFID伝票を用いた配送方法によれば、配送業者伝票にICチップ付きのループアンテナ部を取り付けておくとともに、届け先伝票にブースターアンテナ部を取り付けておき、このブースターアンテナ部とループアンテナ部とが互いに近接するように届け先伝票および配送業者伝票を配置しておき、届け先において配送業者伝票を届け先伝票から分離するので、配送業者が送り主から配送物を受け取ってから、届け先までこれを配送するまでは、ループアンテナ部とブースターアンテナ部との組み合わせとの間で第1のリーダーライターによる所定間隔をおいた無線通信が可能であり、届け先において配送業者伝票を回収してからは、ループアンテナ部との間のみで第2のリーダーライターによる近接的な無線通信を行うことになって、RFID伝票としてデータを増加した状態で配送管理を行うことができるとともに、届け先に配送物を届けてからは情報漏洩を回避可能である。
本発明の第1の実施例によるRFID伝票1の説明図で、図1(1)は、RFID伝票1の平面図、図1(2)は、RFID伝票1の最上層部に位置する送り主伝票2の平面図、図1(3)は、RFID伝票1の第2層に位置する配送業者伝票3の平面図、図1(4)は、RFID伝票1の第3層に位置する届け先伝票4の平面図である。 同、インレットコア部15およびブースターアンテナ部19の拡大説明図であって、図2(1)は、配送業者伝票3および届け先伝票4が積層した状態(配送業者伝票3および届け先伝票4の図示を省略した)におけるインレットコア部15およびブースターアンテナ部19の拡大平面図、図2(2)は、配送業者伝票3および届け先伝票4の積層状態におけるインレットコア部15およびブースターアンテナ部19の拡大側面図である。 同、RFID伝票1を用いた配送システム20の概略説明図である。 本発明の第2の実施例によるRFID伝票30の平面図である。
本発明は、近接配置状態にあるループアンテナ部付きの配送業者伝票およびブースターアンテナ部付きの届け先伝票に対して第1のリーダーライターによる所定間隔をおいた無線データ通信が可能であり、届け先伝票から分離した配送業者伝票に対しては、第2のリーダーライターによる近接的な無線データ通信を可能としたRFID伝票、これを用いた配送システムおよび配送方法を実現した。
つぎに本発明の第1の実施例によるRFID伝票、これを用いた配送システムおよび配送方法を図1ないし図3にもとづき説明する。
図1は、RFID伝票1の説明図で、図1(1)は、RFID伝票1の平面図、図1(2)は、RFID伝票1の最上層部に位置する送り主伝票2の平面図、図1(3)は、RFID伝票1の第2層に位置する配送業者伝票3の平面図、図1(4)は、RFID伝票1の第3層に位置する届け先伝票4の平面図である。
RFID伝票1は、送り主伝票2、配送業者伝票3および届け先伝票4を一体的に積層するとともに、それぞれを互いに順次分離可能としているが、届け先伝票4の裏面側に粘着剤層5と、粘着剤層5に仮着した剥離紙6と、をさらに積層している。この剥離紙6を届け先伝票4(粘着剤層5)から剥離することにより粘着剤層5を露出し、所定の配送物P(図3)にRFID伝票1全体を貼り付け可能としている。
送り主伝票2は、配送物Pの送り主用控えとしての伝票であって、日付け欄7と、送り主欄8と、届け先欄9と、品名欄10と、管理番号欄11およびそのバーコード欄12と、配送業者受領印欄13と、を設けている。
配送業者伝票3は、配送物Pを配送する配送業者用控えとしての伝票であって、送り主伝票2と同じく、日付け欄7、送り主欄8、届け先欄9、品名欄10、管理番号欄11およびそのバーコード欄12と、届け先受領印欄14と、を設けている。
さらに配送業者伝票3には、インレットコア部15を取り付けている。
インレットコア部15は、ICチップ16と、このICチップ16に接続したループアンテナ部17を有し、粘着剤その他任意の手段により配送業者伝票3の所定の部位にこれを取り付けている。
なお、とくに図1(3)に示すように、インレットコア部15としては、ベースフィルム18上にICチップ16およびループアンテナ部17を設けた上で配送業者伝票3にこれを取り付けることもできる。
届け先伝票4は、配送物Pの届け先用控えとしての伝票であって、送り主伝票2および配送業者伝票3と同じく、日付け欄7、送り主欄8、届け先欄9、品名欄10、管理番号欄11およびそのバーコード欄12を設けている。
さらに、届け先伝票4には、配送業者伝票3のインレットコア部15の部位に位置して、すなわちインレットコア部15に上下層で重なり合うように、ブースターアンテナ部19を設けている。ただし、ブースターアンテナ部19のほぼ中央位置にインレットコア部15が位置している。
ICチップ16には、配送物Pに関するRFID伝票1の管理番号、送り主や届け先その他の管理データを記憶可能である。
なお、インレットコア部15およびブースターアンテナ部19の表面を保護フィルムその他の保護材(図示せず)により保護することができる。
図2は、インレットコア部15およびブースターアンテナ部19の拡大説明図であって、図2(1)は、配送業者伝票3および届け先伝票4が積層した状態(配送業者伝票3および届け先伝票4の図示を省略した)におけるインレットコア部15およびブースターアンテナ部19の拡大平面図、図2(2)は、配送業者伝票3および届け先伝票4の積層状態におけるインレットコア部15およびブースターアンテナ部19の拡大側面図である。
図示のように、ループアンテナ部17およびICチップ16からなるインレットコア部15を配送業者伝票3に取り付け、ループアンテナ部17に電磁結合可能なブースターアンテナ部19を届け先伝票4に取り付け、このブースターアンテナ部19とループアンテナ部17とが互いに近接して積層するように届け先伝票4および配送業者伝票3を配置している。さらに、届け先において配送業者伝票3を届け先伝票4から分離することによりインレットコア部15をブースターアンテナ部19から離間可能としている。
ループアンテナ部17は、図示の例では、これを矩形状の金属箔、金属膜や導電性インクから構成する共振アンテナであって、これにICチップ16を直接接続している。なお、導電性インクからループアンテナ部17を形成する場合には、上記したベースフィルム18(図1(3))を用いることなく、配送業者伝票3にこれを直接印刷形成することができる。
ブースターアンテナ部19は、金属箔、金属膜や導電性インクから所定のアンテナパターンにこれを形成し、このループアンテナ部17に電磁結合(より詳細には図示の例では、磁界結合)可能であるとともにICチップ16から離反した位置にこれを設けている。
電磁結合の形態としては、ICチップ16、ループアンテナ部17およびブースターアンテナ部19の設計により、任意の電磁界結合方式(磁界結合、電界結合)を採用することができる。
とくにブースターアンテナ部19は、ループアンテナ部17から間隔Gだけ離れた部位に配置可能である。
この間隔Gとしては、ループアンテナ部17およびブースターアンテナ部19が互いに電磁結合可能な範囲ないし距離であり、図1(1)および図2に示すように、インレットコア部15(ループアンテナ部17)およびブースターアンテナ部19は、RFID伝票1において他の印字欄などに支障とならない領域にこれを位置させている。
RFID伝票1は、たとえばUHF帯(300MHz〜3GHz(好ましくは860〜960MHz、さらに具体的には、433MHz、900MHz、915〜928MHz、950〜958MHz)の周波数帯の電波および電磁的作用などにより、ループアンテナ部17およびブースターアンテナ部19を介してICチップ16に必要なデータの無線による読み取りおよび書き込み(データ通信)を行う。
ただし、それぞれの使用電波に応じてICチップ16およびループアンテナ部17およびブースターアンテナ部19の具体的構成を適正なものとしている。
UHF帯(たとえば、860〜960MHz)の波長を有する電波を使用するものでは、その通信距離が通常は5〜10m程度である。
図3は、本発明におけるRFID伝票1を用いた配送システム20の概略説明図であって、配送システム20においては、送り主から配送物Pを受け取る集配地21から、配送センター22を経て、配送地23までを一貫してRFID伝票1によるデータ管理が可能である。
すなわち、集配地21において、配送業者は、送り主から配送物Pを受け取り、送り主伝票2における配送業者受領印欄13に捺印してRFID伝票1から送り主伝票2を分離し、これを送り主に渡した上で、配送物Pを配送センター22に持ち込む。
配送物Pを受け取る際に、所定間隔をあけてデータ通信が可能な高出力の携帯式リーダーライター24(第1のリーダーライター)により、ブースターアンテナ部19およびループアンテナ部17を介して、ICチップ16にデータを書き込み可能、およびICチップ16からのデータを読み取り可能である。
配送センター22においては、上記携帯式リーダーライター24、あるいは低出力の近接式リーダーライター25(第2のリーダーライター)により、ブースターアンテナ部19およびループアンテナ部17を介して、ICチップ16にデータを書き込み可能、およびICチップ16からのデータを読み取り可能である。
さらに、配送センター22における管理コンピューター26において、上記読み取ったデータ、あるいは書き込むデータを管理処理する。
なお、携帯式リーダーライター24は、RFID伝票1(配送業者伝票3、届け先伝票4)から所定間隔をおいて、ブースターアンテナ部19との間の電磁界結合(電界結合)、さらにブースターアンテナ部19とループアンテナ部17との間の電磁界結合(磁気結合)により、ICチップ16との間でデータ通信が可能である。
近接式リーダーライター25は、RFID伝票1(配送業者伝票3)と近接した状態(具体的には、配送業者伝票3を近接式リーダーライター25の読取り部に押し当てた状態)で、ループアンテナ部17との間の電磁界結合(磁気結合)により、ICチップ16との間でデータ通信が可能である。
配送地23において、配送物Pを届けるとともに、配送業者伝票3の届け先受領印欄14に受領印を受領するとともに、届け先伝票4(配送物P)から配送業者伝票3を分離して、たとえば配送センター22に持ち帰る。
配送業者伝票3を届け先伝票4から分離した状態では、ブースターアンテナ部19から十分に離れた状態となってしまうため、携帯式リーダーライター24によるICチップ16との間のデータの書込みおよび読込みは不可能である。
なお、ブースターアンテナ部19には何らのデータもなく、ここからデータを読み取ることは事実上不可能である。
一方、配送センター22においては、近接式リーダーライター25により、ループアンテナ部17を介して、ICチップ16にデータを書き込み可能、およびICチップ16からのデータを読み取り可能である。
したがって、配送物Pを受け取る段階から配送センター22および配送地23までは、ブースターアンテナ部19およびループアンテナ部17を介した、携帯式リーダーライター24によるICチップ16へのデータの書込み、およびICチップ16からのデータの読取りが可能であるとともに、配送地23において配送業者伝票3を届け先伝票4から分離したのちには、配送業者伝票3のループアンテナ部17を介して、近接式リーダーライター25によってのみICチップ16へのデータの書込み、およびICチップ16からのデータの読取りが可能となる。
さらに述べれば、配送物Pの配送完了前(集配地21、配送センター22から配送地23まで)と、配送完了後(配送地23からとくに配送センター22内)とにおいて、配送業者伝票3および届け先伝票4の組み合わせと、届け先伝票4単独との区別を明確にすることができ、とくに配送センター22内において、配送完了後は届け先伝票4のみの処理となり、配送完了前ないしは配送物Pの配送方向と、配送完了後ないしは届け先伝票4の戻り方向との間における情報混雑を回避し、伝票管理の確実性を確保可能である。
かくして、RFID伝票1には、より多くのデータを付加しておくことができるとともに、配送センター22内での一括読取りはもとより、ICチップ16への必要な情報の新たな書込みも可能であり、情報漏洩を防止し、かつまた、ICチップ16における電子情報の再生および活用が可能である。
図4は、本発明の第2の実施例によるRFID伝票30の平面図であって、RFID伝票30は、図1において前述した送り主伝票2、配送業者伝票3および届け先伝票4を積層構成ではなく、同一平面内において互いに隣接した状態に配置するとともに、第1のミシン目31および第2のミシン目32により、それぞれを切断分離可能に接続している。
なお、届け先伝票4には、前記粘着剤層5および剥離紙6(ともに図示せず)を設けて配送物Pに届け先伝票4を貼り付け可能とする。
配送業者伝票3に設ける前記インレットコア部15(前記ICチップ16およびループアンテナ部17)と、届け先伝票4に設ける前記ブースターアンテナ部19とは、第2のミシン目32を境に互いに近接するように、かつ前記間隔G(ループアンテナ部17とブースターアンテナ部19との間の間隔、図2(2))が、ループアンテナ部17およびブースターアンテナ部19が互いに電磁結合可能な範囲ないし距離にあるように、同一平面内にこれを配置している。
こうした構成のRFID伝票30においても、既述のRFID伝票1(図1)と同様に、集配地21、配送センター22および配送地23において送り主伝票2、配送業者伝票3および届け先伝票4を処理することができる。
とくに配送センター22においては、配送業者伝票3および届け先伝票4が互いに近接した位置にあるため、ループアンテナ部17およびブースターアンテナ部19が互いに電磁結合可能な状態にあり、携帯式リーダーライター24(第1のリーダーライター)によるICチップ16との間のデータ通信が可能であるとともに、配送業者伝票3を届け先伝票4から切り離し分離したのちは、近接式リーダーライター25(第2のリーダーライター)のみによるデータ通信を行うことができる。
かくして、既述のRFID伝票1(図1)と同様に、RFID伝票30にも、より多くのデータを付加しておくことができるとともに、配送センター22内での一括読取りはもとより、ICチップ16への必要な情報の新たな書込みも可能であり、情報漏洩を防止し、かつまた、ICチップ16における電子情報の再生および活用が可能である。
1 RFID伝票(第1の実施例、図1)
2 送り主伝票
3 配送業者伝票
4 届け先伝票
5 粘着剤層
6 剥離紙
7 日付け欄
8 送り主欄
9 届け先欄
10 品名欄
11 管理番号欄
12 バーコード欄
13 配送業者受領印欄
14 届け先受領印欄
15 インレットコア部
16 ICチップ
17 ループアンテナ部
18 ベースフィルム
19 ブースターアンテナ部
20 RFID伝票1を用いた配送システム(実施例、図3)
21 集配地
22 配送センター
23 配送地
24 携帯式リーダーライター(第1のリーダーライター)
25 近接式リーダーライター(第2のリーダーライター)
26 管理コンピューター
30 RFID伝票(第2の実施例、図4)
31 第1のミシン目
32 第2のミシン目
G ループアンテナ部17とブースターアンテナ部19との間の間隔(図2(2))
P 配送物(図3)

Claims (9)

  1. 配送物の送り主用の送り主伝票と、この配送物の届け先用の届け先伝票と、この配送物を配送する配送業者用の配送業者伝票と、を有するRFID伝票であって、
    前記配送業者伝票にループアンテナ部を取り付けるとともに、このループアンテナ部にICチップを接続し、
    前記届け先伝票に前記ループアンテナ部に電磁結合可能なブースターアンテナ部を取り付け、
    このブースターアンテナ部と前記ループアンテナ部とが互いに近接するように前記届け先伝票および前記配送業者伝票を配置しているとともに、
    前記届け先において前記配送業者伝票を前記届け先伝票から分離可能としていることを特徴とするRFID伝票。
  2. 前記ブースターアンテナ部および前記ループアンテナ部を介して、第1のリーダーライターにより前記ICチップにデータを書き込み可能、および前記ICチップからのデータを読み取り可能としていることを特徴とする請求項1記載のRFID伝票。
  3. 前記配送業者伝票を前記届け先伝票から分離した状態では、前記第1のリーダーライターによる前記ICチップとの間の前記データの書込みおよび読込みを不可能としていることを特徴とする請求項2記載のRFID伝票。
  4. 前記ループアンテナ部を介して、第2のリーダーライターにより前記ICチップにデータを書き込み可能、および前記ICチップからのデータを読み取り可能としていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のRFID伝票。
  5. 前記届け先伝票および前記配送業者伝票は、前記ブースターアンテナ部と前記ループアンテナ部とが互いに近接するように、これを積層していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のRFID伝票。
  6. 前記届け先伝票および前記配送業者伝票は、前記ブースターアンテナ部と前記ループアンテナ部とが互いに近接するように、同一平面内にこれを配置していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のRFID伝票。
  7. 配送物の送り主用の送り主伝票と、この配送物の届け先用の届け先伝票と、この配送物を配送する配送業者用の配送業者伝票と、を有するRFID伝票を用いた配送システムであって、
    前記配送業者伝票にループアンテナ部を取り付けるとともに、このループアンテナ部にICチップを接続し、
    前記届け先伝票に前記ループアンテナ部に電磁結合可能なブースターアンテナ部を取り付け、
    このブースターアンテナ部と前記ループアンテナ部とが互いに近接するように前記届け先伝票および前記配送業者伝票を配置しているとともに、
    前記ブースターアンテナ部および前記ループアンテナ部を介して、前記ICチップにデータを書き込み可能、および前記ICチップからのデータを読み取り可能とした第1のリーダーライターを設け、
    前記届け先において前記配送業者伝票を前記届け先伝票から分離可能とし、
    前記ループアンテナ部を介して、前記ICチップにデータを書き込み可能、および前記ICチップからのデータを読み取り可能とした第2のリーダーライターを設けていることを特徴とするRFID伝票を用いた配送システム。
  8. 前記第1のリーダーライターは、携帯式リーダーライターであるとともに、
    前記第2のリーダーライターは、近接式リーダーライターであることを特徴とする請求項7記載のRFID伝票を用いた配送システム。
  9. 配送物の送り主用の送り主伝票と、この配送物の届け先用の届け先伝票と、この配送物を配送する配送業者用の配送業者伝票と、を有するRFID伝票を用いた配送方法であって、
    前記配送業者伝票にループアンテナ部を取り付けるとともに、このループアンテナ部にICチップを接続しておき、
    前記届け先伝票に前記ループアンテナ部に電磁結合可能なブースターアンテナ部を取り付けておき、
    このブースターアンテナ部と前記ループアンテナ部とが互いに近接するように前記届け先伝票および前記配送業者伝票を配置し、
    前記ブースターアンテナ部および前記ループアンテナ部を介して、第1のリーダーライターにより前記ICチップにデータを書き込み、あるいは前記ICチップからのデータを読み取るとともに、
    前記届け先において前記配送業者伝票を前記届け先伝票から分離し、
    前記配送業者伝票の前記ループアンテナ部を介して、第2のリーダーライターにより前記ICチップにデータを書き込み、あるいは前記ICチップからのデータを読み取ることを特徴とするRFID伝票を用いた配送方法。
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