JP2014218997A - 点火制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】いわゆる「吹き消え」の発生及びこれに伴う点火エネルギのロスを、簡略な装置構成によって良好に抑制すること。
【解決手段】点火制御装置(30)は、一次巻線(311a)における、直流電源(312)に接続された一端とは反対の他端側に、一次電流を供給可能に構成されている。点火放電中に第二スイッチング素子(314)がオンされることで、当該第二スイッチング素子を介して、エネルギが他端側から一次巻線に供給される。すると、一次電流が通流する。このとき、それまで通流していた放電電流に対して、かかる一次電流の通流に伴う追加分が重畳される。これにより、放電電流が、点火放電を維持可能な程度に良好に確保される。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の気筒内にて燃料混合気を点火するように設けられた点火プラグの、動作を制御するように構成された、点火制御装置に関する。
この種の装置において、燃料混合気の燃焼状態を良好なものにするために、いわゆる多重放電を行うように構成されたものが知られている。例えば、特開2007−231927号公報には、1回の燃焼行程内にて複数回の放電を断続的に生じさせる構成が開示されている。一方、特開2000−199470号公報には、放電時間の長い多重放電特性を得るために、2つの点火コイルを並列に接続した構成が開示されている。
特開2000−199470号公報 特開2007−231927号公報
特開2007−231927号公報に記載の構成のように、1回の燃焼行程内にて複数回の放電を断続的に生じさせる場合、当該行程内における点火放電の開始から終了までの間に、点火放電電流が繰り返しゼロとなる。すると、特に筒内のガス流速が大きい場合に、いわゆる「吹き消え」が生じ、点火エネルギがロスされるという問題が生じ得る。一方、特開2000−199470号公報に記載のように、2つの点火コイルを並列に接続した構成においては、1回の燃焼行程内における点火放電の開始から終了までの間に点火放電電流が繰り返しゼロとなることはないものの、装置構成が複雑化し、装置サイズも大型化するという問題がある。また、かかる従来技術においては、点火に必要なエネルギを大きく上回る構成となることで、無駄な電力消費が発生するという問題もある。本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。
本発明の点火制御装置(30)は、点火プラグ(19)の動作を制御するように構成されている。ここで、前記点火プラグは、内燃機関(11)の気筒(11b)内にて燃料混合気を点火するように設けられている。本発明の点火制御装置は、イグニッションコイル(311)と、直流電源(312)と、第一スイッチング素子(313)と、第二スイッチング素子(314)と、第三スイッチング素子(315)と、エネルギ蓄積コイル(316)と、を備えている。
前記イグニッションコイルは、一次巻線(311a)と、二次巻線(311b)と、を備えている。前記二次巻線は、前記点火プラグに接続されている。このイグニッションコイルは、一次電流(前記一次巻線を通流する電流)の増減により、前記二次巻線にて二次電流が発生するように構成されている。また、前記一次巻線にて前記一次電流を通流させるように、前記一次巻線の一端側には、前記直流電源における非接地側出力端子が接続されている。
前記第一スイッチング素子は、第一制御端子(313G)と、第一電源側端子(313C)と、第一接地側端子(313E)と、を有している。この第一スイッチング素子は、半導体スイッチング素子であって、前記第一制御端子に入力された第一制御信号に基づいて、前記第一電源側端子と前記第一接地側端子との間の通電のオンオフを制御するように構成されている。この第一スイッチング素子においては、前記第一電源側端子は、前記一次巻線の他端側に接続されている。また、前記第一接地側端子は、接地側に接続されている。
前記第二スイッチング素子は、第二制御端子(314G)と、第二電源側端子(314D)と、第二接地側端子(314S)と、を有している。この第二スイッチング素子は、半導体スイッチング素子であって、前記第二制御端子に入力された第二制御信号に基づいて、前記第二電源側端子と前記第二接地側端子との間の通電のオンオフを制御するように構成されている。この第二スイッチング素子においては、前記第二接地側端子が前記一次巻線の前記他端側に接続されている。
前記第三スイッチング素子は、第三制御端子(315G)と、第三電源側端子(315C)と、第三接地側端子(315E)と、を有している。この第三スイッチング素子は、半導体スイッチング素子であって、前記第三制御端子に入力された第三制御信号に基づいて、前記第三電源側端子と前記第三接地側端子との間の通電のオンオフを制御するように構成されている。この第三スイッチング素子においては、前記第三電源側端子は、前記第二スイッチング素子における前記第二電源側端子に接続されている。また、前記第三接地側端子は、前記接地側に接続されている。
前記エネルギ蓄積コイルは、前記第三スイッチング素子のオンによってエネルギを蓄積するように設けられたインダクタである。このエネルギ蓄積コイルは、前記直流電源における前記非接地側出力端子と前記第三スイッチング素子における前記第三電源側端子とを接続する電力ラインに介装されている。
かかる構成を有する本発明の前記点火制御装置においては、前記第一スイッチング素子のオンにより、前記一次巻線に前記一次電流が通流する。これにより、前記イグニッションコイルが充電される。その後、前記第一スイッチング素子がオフされると、それ以前まで前記一次巻線に通流していた前記一次電流が急激に遮断される。すると、前記イグニッションコイルの前記一次巻線に高電圧が発生し、かかる高電圧がさらに前記二次巻線で昇圧されることで、前記点火プラグにて高電圧が発生して放電が発生し、このとき前記二次巻線にて大きな前記二次電流が生じる。これにより、前記点火プラグにて前記点火放電が開始される。
ここで、前記点火プラグにて前記点火放電が開始した後は、前記二次電流(以下「放電電流」と称する)は、そのままでは時間経過とともにゼロに近づく。この点、本発明の構成においては、前記点火放電中に前記第二スイッチング素子がオンされることで、当該第二スイッチング素子を介して、エネルギが前記他端側から前記一次巻線に供給される。すると、前記一次電流が通流する。このとき、それまで通流していた前記放電電流に対して、かかる一次電流の通流に伴う追加分が重畳される。すると、前記一次巻線に流れる電流が増強され、前記二次巻線に放電維持電圧以上の誘導起電力を発生させることができる。このため、前記二次電流すなわち前記放電電流が増強され、以て吹き消えを効果的に抑制することができる。これにより、前記放電電流が、前記点火放電を維持可能な程度に良好に確保される。
したがって、本発明によれば、いわゆる「吹き消え」の発生及びこれに伴う点火エネルギのロスが、簡略な装置構成によって良好に抑制される。また、このように前記一次巻線の低圧側(接地側あるいは前記第一スイッチング側)からエネルギを投入することにより、前記二次巻線側からエネルギを投入する場合よりも、低圧でエネルギを投入することが可能となる。この点、前記一次巻線の高圧側(前記直流電源側)から、前記直流電源の電圧より高い電圧でエネルギ投入すると、当該直流電源への流入電流などにより効率が悪くなる。これに対し、本発明によれば、上述のように、前記一次巻線の低圧側からエネルギを投入するため、もっとも容易に効率よくエネルギを投入することができるという優れた効果がある。
本発明の一実施形態の構成を備えたエンジンシステムの概略構成図。 図1に示されている点火制御装置の第一の実施形態における概略的な回路図。 図2に示されている点火制御装置の動作説明のためのタイムチャート。 図2に示されている点火制御装置の動作説明のためのタイムチャート。 図1に示されている点火制御装置の第二の実施形態における概略的な回路図。 図5に示されている点火制御装置の動作説明のためのタイムチャート。 図2等に示されている第一スイッチング素子の周辺の回路構成の一例を示す図。 図2等に示されている第一スイッチング素子の周辺の回路構成の他の一例を示す図。 図1に示されている点火制御装置の第三の実施形態における概略的な回路図。 図1に示されている点火制御装置の第四の実施形態における概略的な回路図。 図10に示されている回路構成の一変形例を示す概略的な回路図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、変形例は、当該実施形態の説明中に挿入されると首尾一貫した一実施形態の説明の理解が妨げられるので、末尾にまとめて記載されている。
<エンジンシステムの構成>
図1を参照すると、エンジンシステム10は、火花点火式の内燃機関であるエンジン11を備えている。エンジン11の本体部を構成するエンジンブロック11aの内部には、気筒11b及びウォータージャケット11cが形成されている。気筒11bは、ピストン12を往復移動可能に収容するように設けられている。ウォータージャケット11cは、冷却液(冷却水ともいう)が通流可能な空間であって、気筒11bの周囲を取り囲むように設けられている。
エンジンブロック11aの上部であるシリンダヘッドには、吸気ポート13及び排気ポート14が、気筒11bと連通可能に形成されている。また、シリンダヘッドには、吸気ポート13と気筒11bとの連通状態を制御するための吸気バルブ15と、排気ポート14と気筒11bとの連通状態を制御するための排気バルブ16と、吸気バルブ15及び排気バルブ16を所定のタイミングで開閉動作させるためのバルブ駆動機構17と、が設けられている。
さらに、エンジンブロック11aには、インジェクタ18及び点火プラグ19が装着されている。本実施形態においては、インジェクタ18は、気筒11b内に燃料を直接噴射するように設けられている。点火プラグ19は、気筒11b内にて燃料混合気を点火するように設けられている。
エンジン11には、給排気機構20が接続されている。給排気機構20には、吸気管21(吸気マニホールド21a及びサージタンク21bを含む)と、排気管22と、EGR通路23と、の3種類のガス通路が設けられている。
吸気マニホールド21aは、吸気ポート13に接続されている。サージタンク21bは、吸気マニホールド21aよりも吸気通流方向における上流側に配置されている。排気管22は、排気ポート14に接続されている。
EGR通路23は、排気管22とサージタンク21bとを接続することで、排気管22に排出された排気ガスの一部を吸気に導入可能に設けられている(EGRはExhaust Gas Recirculationの略である)。EGR通路23には、EGR制御バルブ24が介装されている。EGR制御バルブ24は、その開度によってEGR率(気筒11b内に吸入される燃焼前のガスにおける排気ガスの混入割合)を制御可能に設けられている。
吸気管21における、サージタンク21bよりも吸気通流方向における上流側には、スロットルバルブ25が介装されている。スロットルバルブ25は、その開度が、DCモータ等のスロットルアクチュエータ26の動作によって制御されるようになっている。また、吸気ポート13の近傍には、スワール流やタンブル流を発生させるための気流制御バルブ27が設けられている。
エンジンシステム10には、点火制御装置30が設けられている。点火制御装置30は、点火プラグ19の動作を制御する(すなわちエンジン11における点火制御を行う)ように構成されている。この点火制御装置30は、点火回路ユニット31と、電子制御ユニット32と、を備えている。
点火回路ユニット31は、気筒11b内の燃料混合気に点火するための火花放電を点火プラグ19にて発生させるように構成されている。電子制御ユニット32は、いわゆるエンジンECU(ECUはElectronic Control Unitの略である)であって、回転速度センサ33等の各種センサの出力に基づいて取得したエンジン11の運転状態(以下「エンジンパラメータ」と略称する。)に応じて、インジェクタ18及び点火回路ユニット31を含む各部の動作を制御するようになっている。
点火制御に関しては、電子制御ユニット32は、取得したエンジンパラメータに基づいて、点火信号IGt及びエネルギ投入期間信号IGwを生成及び出力するようになっている。かかる点火信号IGt及びエネルギ投入期間信号IGwは、気筒11b内のガスの状態及び必要とされるエンジン11の出力(これらはエンジンパラメータに応じて変化する)に応じた、最適な点火時期及び放電電流(点火放電電流)を規定するものである。なお、これらの信号についてはすでに公知あるいは周知であるので、これらの信号についてのこれ以上の詳細な説明については本明細書では省略する(必要に応じ、特開2002−168170号公報、特開2007−211631号公報、等参照。)。
回転速度センサ33は、エンジン回転速度(エンジン回転数ともいう)Neを検出(取得)するためのセンサである。この回転速度センサ33は、ピストン12の往復運動に伴って回転する図示しないクランクシャフトの回転角度に応じたパルス状の出力を生じるように、エンジンブロック11aに装着されている。冷却水温センサ34は、ウォータージャケット11c内を通流する冷却液の温度である冷却水温Twを検出(取得)するためのセンサであって、エンジンブロック11aに装着されている。
エアフローメータ35は、吸入空気量Ga(吸気管21を通流して気筒11b内に導入される吸入空気の質量流量)を検出(取得)するためのセンサである。このエアフローメータ35は、スロットルバルブ25よりも吸気通流方向における上流側にて、吸気管21に装着されている。吸気圧センサ36は、吸気管21内の圧力である吸気圧Paを検出(取得)するためのセンサであって、サージタンク21bに装着されている。
スロットル開度センサ37は、スロットルバルブ25の開度(スロットル開度THA)に対応する出力を生じるセンサであって、スロットルアクチュエータ26に内蔵されている。アクセルポジションセンサ38は、図示しないアクセルの操作量(アクセル操作量ACCP)に対応する出力を生じるように設けられている。
<第一実施形態の点火制御装置の構成>
図2を参照すると、第一実施形態における点火回路ユニット31は、イグニッションコイル311(一次巻線311a及び二次巻線311bを含む)と、直流電源312と、第一スイッチング素子313と、第二スイッチング素子314と、第三スイッチング素子315と、エネルギ蓄積コイル316と、コンデンサ317と、ダイオード318a,318b及び318cと、ドライバ回路319と、を備えている。
上述のように、イグニッションコイル311は、一次巻線311aと二次巻線311bとを備えている。このイグニッションコイル311は、周知の通り、一次巻線311aを通流する一次電流の増減により、二次巻線311bにて二次電流を発生させるように構成されている。
一次巻線311aの一端である高電圧側端子(非接地側端子とも称し得る)側には、直流電源312における非接地側出力端子(具体的には+端子)が接続されている。一方、一次巻線311aの他端である低電圧側端子(接地側端子とも称し得る)側は、第一スイッチング素子313を介して、接地側に接続されている。すなわち、直流電源312は、第一スイッチング素子313がオンされたときに、一次巻線311aにて高電圧側端子側から低電圧側端子側に向かう方向の一次電流を通流させるように設けられている。
二次巻線311bにおける高電圧側端子(非接地側端子とも称し得る)側は、ダイオード318aを介して、一次巻線311aにおける高電圧側端子側に接続されている。このダイオード318aは、一次巻線311aにおける高電圧側端子側から二次巻線311bにおける高電圧側端子側に向かう方向の電流の通流を禁止するとともに、二次電流(放電電流)を点火プラグ19から二次巻線311bに向かう(すなわち図中の電流I2が負の値となる)方向に規定すべく、そのアノードが二次巻線311bにおける高電圧側端子側に接続されている。一方、二次巻線311bにおける低電圧側端子(接地側端子とも称し得る)側は、点火プラグ19に接続されている。
第一スイッチング素子313は、MOSゲート構造トランジスタであるIGBT(IGBTはInsulated Gate Bipolar Transistorの略)であって、第一制御端子313Gと、第一電源側端子313Cと、第一接地側端子313Eと、を有している。この第一スイッチング素子313は、第一制御端子313Gに入力された第一制御信号IGaに基づいて、第一電源側端子313Cと第一接地側端子313Eとの間の通電のオンオフを制御するように構成されている。本実施形態においては、第一電源側端子313Cは、一次巻線311aにおける低電圧側端子側に接続されている。また、第一接地側端子313Eは、接地側に接続されている。
第二スイッチング素子314は、MOSFET(MOSFETはMetal Oxide Semiconductor Field Effect Transistorの略)であって、第二制御端子314Gと、第二電源側端子314Dと、第二接地側端子314Sと、を有している。この第二スイッチング素子314は、第二制御端子314Gに入力された第二制御信号IGbに基づいて、第二電源側端子314Dと第二接地側端子314Sとの間の通電のオンオフを制御するように構成されている。
本実施形態においては、第二接地側端子314Sは、ダイオード318bを介して、一次巻線311aにおける低電圧側端子側に接続されている。このダイオード318bは、第二スイッチング素子314における第二接地側端子314Sから一次巻線311aにおける低電圧側端子側に向かう方向の電流の通流を許容するように、そのアノードが第二接地側端子314Sに接続されている。
第三スイッチング素子315は、MOSゲート構造トランジスタであるIGBTであって、第三制御端子315Gと、第三電源側端子315Cと、第三接地側端子315Eと、を有している。この第三スイッチング素子315は、第三制御端子315Gに入力された第三制御信号IGcに基づいて、第三電源側端子315Cと第三接地側端子315Eとの間の通電のオンオフを制御するように構成されている。
本実施形態においては、第三電源側端子315Cは、ダイオード318cを介して、第二スイッチング素子314における第二電源側端子314Dに接続されている。ダイオード318cは、第三スイッチング素子315における第三電源側端子315Cから第二スイッチング素子314における第二電源側端子314Dに向かう方向の電流の通流を許容するように、そのアノードが第三電源側端子315Cに接続されている。また、第三スイッチング素子315における第三接地側端子315Eは、接地側に接続されている。
エネルギ蓄積コイル316は、第三スイッチング素子315のオンによってエネルギを蓄積するように設けられたインダクタである。このエネルギ蓄積コイル316は、直流電源312における上述の非接地側出力端子と第三スイッチング素子315における第三電源側端子315Cとを接続する電力ラインに介装されている。
コンデンサ317は、接地側と直流電源312における上述の非接地側出力端子との間にて、エネルギ蓄積コイル316と直列接続されている。すなわち、コンデンサ317は、エネルギ蓄積コイル316に対して、第三スイッチング素子315と並列接続されている。このコンデンサ317は、第三スイッチング素子315のオフによって、エネルギを蓄積するように設けられている。
本発明の「制御部」を構成するドライバ回路319は、電子制御ユニット32から出力されたエンジンパラメータ、点火信号IGt及びエネルギ投入期間信号IGwを受信するように、電子制御ユニット32に接続されている。また、ドライバ回路319は、第一スイッチング素子313、第二スイッチング素子314、及び第三スイッチング素子315を制御するように、第一制御端子313G、第二制御端子314G及び第三制御端子315Gに接続されている。このドライバ回路319は、受信した点火信号IGt及びエネルギ投入期間信号IGwに基づいて、第一制御信号IGa、第二制御信号IGb、及び第三制御信号IGcを、それぞれ第一制御端子313G、第二制御端子314G及び第三制御端子315Gに出力するように設けられている。
具体的には、ドライバ回路319は、点火プラグ19の点火放電(これは第一スイッチング素子313のオフにより開始される)中に、コンデンサ317から蓄積エネルギを放出させる(これは第三スイッチング素子315のオフ及び第二スイッチング素子314のオンにより行われる)ことで一次巻線311aにおける低電圧側端子側から当該一次巻線311aに一次電流を供給すべく、各スイッチング素子を制御するようになっている。特に、本実施形態においては、ドライバ回路319は、コンデンサ317からの蓄積エネルギの蓄積量あるいは放出量をエンジンパラメータに応じて可変とすべく、第二スイッチング素子314及び第三スイッチング素子315を制御するようになっている。
<第一実施形態の動作説明>
以下、本実施形態の構成による動作(作用・効果)について説明する。図3及び図4のタイムチャートにおいて、「Vdc」はコンデンサ317の電圧、「I1」は一次電流、「I2」は二次電流、「P」はコンデンサ317から放出されて一次巻線311aに対してその低電圧側端子側から供給されるエネルギ(以下「投入エネルギ」と称する)、をそれぞれ示す。
なお、図中、一次電流「I1」及び二次電流「I2」のタイムチャートにおいては、図2にて矢印で示されている方向が正の値となるように示されているものとする。また、投入エネルギPのタイムチャートにおいては、1回の点火タイミング中における、供給開始(最初の第二制御信号IGbの立ち上り)からの投入エネルギの積算値が示されている。また、点火信号IGt、エネルギ投入期間信号IGw、第一制御信号IGa、第二制御信号IGb、及び第三制御信号IGcは、図中上方に立ち上がった状態が「H」であり、下方に立ち下がった状態が「L」であるものとする。
電子制御ユニット32は、回転速度センサ33等の各種センサの出力に基づいて取得したエンジンパラメータに応じて、インジェクタ18及び点火回路ユニット31を含む、エンジンシステム10における各部の動作を制御する。ここで、点火制御について詳述すると、電子制御ユニット32は、取得したエンジンパラメータに基づいて、点火信号IGt及びエネルギ投入期間信号IGwを生成する。そして、電子制御ユニット32は、生成した点火信号IGt及びエネルギ投入期間信号IGwと、エンジンパラメータとを、ドライバ回路319に向けて出力する。
ドライバ回路319は、電子制御ユニット32から出力された点火信号IGt、エネルギ投入期間信号IGw及びエンジンパラメータを受信すると、これらに基づいて、第一スイッチング素子313のオンオフを制御するための第一制御信号IGa、第二スイッチング素子314のオンオフを制御するための第二制御信号IGb、及び第三スイッチング素子315のオンオフを制御するための第三制御信号IGcを出力する。
なお、本実施形態においては、第一制御信号IGaは、点火信号IGtと同一である。このため、ドライバ回路319は、受信した点火信号IGtをそのまま第一スイッチング素子313における第一制御端子313Gに向けて出力する。
一方、第二制御信号IGbは、受信したエネルギ投入期間信号IGwに基づいて生成されるものである。このため、ドライバ回路319は、受信したエネルギ投入期間信号IGwに基づいて第二制御信号IGbを生成するとともに、かかる第二制御信号IGbを第二スイッチング素子314における第二制御端子314Gに向けて出力する。なお、本実施形態においては、第二制御信号IGbは、エネルギ投入期間信号IGwがHレベルの間に繰り返し出力される、周期及びオンデューティ比が一定(1:1)の矩形波パルス状の信号である。
また、第三制御信号IGcは、受信した点火信号IGt及びエンジンパラメータに基づいて生成されるものである。このため、ドライバ回路319は、受信した点火信号IGt及びエンジンパラメータに基づいて第三制御信号IGcを生成するとともに、かかる第三制御信号IGcを第三スイッチング素子315における第三制御端子315Gに向けて出力する。なお、本実施形態においては、第三制御信号IGcは、点火信号IGtがHレベルの間に繰り返し出力される、周期が一定でエンジンパラメータに基づいてオンデューティ比が可変とされる矩形波パルス状の信号である。
以下図3を参照すると、時刻t1にて点火信号IGtがHレベルに立ち上がると、これに対応して、第一制御信号IGaがHレベルに立ち上げられることで、第一スイッチング素子313がオンされる(このときエネルギ投入期間信号IGwはLレベルであるため第二スイッチング素子314はオフである)。これにより、一次巻線311aにおける一次電流の通流が開始する。
また、点火信号IGtがHレベルに立ち上がっている間、矩形波パルス状の第三制御信号IGcが、第三スイッチング素子315における第三制御端子315Gに入力される。すると、第三スイッチング素子315のオンオフにおけるオン後のオフ期間(すなわち第三制御信号IGcにおけるLレベル期間中)に、電圧Vdcがステップ状に上昇する。
このようにして、点火信号IGtがHレベルに立ち上がっている時刻t1−t2間に、イグニッションコイル311が充電されるとともに、エネルギ蓄積コイル316を介してコンデンサ317にエネルギが蓄積される。かかるエネルギの蓄積は、時刻t2までに終了する。
その後、時刻t2にて第一制御信号IGaがHレベルからLレベルに立ち下げられることで、第一スイッチング素子313がオフされると、それ以前まで一次巻線311aに通流していた一次電流が急激に遮断される。すると、イグニッションコイル311が放電し、二次巻線311bにて、大きな二次電流である放電電流が生じる。これにより、点火プラグ19にて点火放電が開始する。
時刻t2にて点火放電が開始した後は、従来の放電制御においては(あるいはエネルギ投入期間信号IGwがHレベルに立ち上げられることなくLレベルのまま維持されるような運転条件においては)、破線で示されたように、放電電流はそのままでは時間経過とともにゼロに近づき、放電を維持できない程度まで減衰し放電は終了する。
この点、本動作例においては、時刻t2の直後の時刻t3にてエネルギ投入期間信号IGwがHレベルに立ち上げられることで、第三スイッチング素子315のオフ(第三制御信号IGc=Lレベル)下で第二スイッチング素子314がオンされる(第二制御信号IGb=Hレベル)。すると、コンデンサ317の蓄積エネルギが当該コンデンサ317から放出され、上述の投入エネルギが、一次巻線311aに対してその低電圧側端子側から供給される。これにより、点火放電中に、投入エネルギに起因する一次電流が通流する。
このとき、時刻t2−t3間で通流していた放電電流に対して、投入エネルギに起因する一次電流の通流に伴う追加分が重畳される。かかる一時電流の重畳(追加)は、時刻t3以降(t4まで)、第二スイッチング素子314がオンされる毎に行われる。すなわち、図3に示されているように、第二制御信号IGbが立ち上がる毎に、コンデンサ317の蓄積エネルギにより一次電流(I1)が順次追加され、これに対応して、放電電流(I2)が順次追加される。これにより、放電電流が、点火放電を維持可能な程度に良好に確保される。なお、本具体例においては、時刻t2とt3との間の時間間隔は、いわゆる「吹き消え」が生じないように、エンジン回転速度Ne及び吸入空気量Gaに基づいて電子制御ユニット32により適宜(マップ等を用いて)設定されるものとする。
ところで、点火信号IGtがHレベルに立ち上がっている時刻t1−t2間における、コンデンサ317におけるエネルギ蓄積状態は、第三制御信号IGcのオンデューティ比によって制御可能である。また、コンデンサ317における蓄積エネルギが大きいほど、第二スイッチング素子314がオンされる毎の投入エネルギもまた大きくなる。
そこで、本実施形態においては、いわゆる「吹き消え」が生じやすい高負荷又は高回転運転条件(吸気圧Pa:高、エンジン回転速度Ne:高、スロットル開度THA:大、EGR率:高、空燃比:リーン)になるほど、第三制御信号IGcのオンデューティ比が高く設定される。これにより、エンジンの運転状態に合わせて図4に示されているように(特に図4における矢印参照)、コンデンサ317におけるエネルギ蓄積量や投入エネルギを高めることができ、電力消費をおさえながら「吹き消え」を良好に抑制することが可能となる。
このように、本実施形態の構成においては、いわゆる「吹き消え」が生じないように放電電流の通流状態を、気筒11b内におけるガスの流動状態に対応して良好に制御することが可能となる。したがって、本実施形態によれば、いわゆる「吹き消え」の発生及びこれに伴う点火エネルギのロスが、簡略な装置構成によって良好に抑制される。
すなわち、本実施形態の構成のように、一次巻線311aにおける低電圧端子側(第一スイッチング素子313側)からエネルギを投入することにより、二次巻線311b側からエネルギを投入する場合よりも、低圧でエネルギを投入することが可能となる。この点、一次巻線311aの高電圧側端子から、直流電源312の電圧より高い電圧でエネルギ投入すると、当該直流電源312への流入電流などにより効率が悪くなる。これに対し、本実施形態の構成によれば、上述のように、一次巻線311aにおける低電圧端子側からエネルギを投入するため、もっとも容易に効率よくエネルギを投入することができるという優れた効果がある。
<第二実施形態の点火制御装置の構成>
以下、第二実施形態における点火回路ユニット31の構成について説明する。なお、以下の第二実施形態の説明において、上述の第一実施形態にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部分に対しては、当該第一実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、当該第一実施形態における説明が適宜援用され得るものとする。
図5に示されている、本実施形態の点火回路ユニット31においては、二次巻線311bにおける非接地側端子(点火プラグ19が接続されている側とは反対側の端子)は、ダイオード318a及び放電電流検出抵抗318rを介して、接地側に接続されている。このダイオード318aは、二次電流(放電電流)を点火プラグ19から二次巻線311bに向かう(すなわち図中の電流I2が負の値となる)方向に規定すべく、そのアノードが二次巻線311bにおける非接地側端子側に接続されている。放電電流検出抵抗318rは、ダイオード318aのカソードとの接続位置にて、二次電流(放電電流)に対応する電圧を生じるように設けられている。かかる接続位置は、当該位置の電圧を点火制御装置30に入力可能に、点火制御装置30に接続されている。
本実施形態においては、第三電源側端子315Cは、ダイオード318cを介して、第二スイッチング素子314における第二電源側端子314Dに接続されている。ダイオード318cは、第三スイッチング素子315における第三電源側端子315Cから第二スイッチング素子314における第二電源側端子314Dに向かう方向の電流の通流を許容するように、そのアノードが第三電源側端子315Cに接続されている。
<第二実施形態の動作説明>
以下、本実施形態の構成による動作(作用・効果)について説明する。図6のタイムチャートにおいて、「Vdc」は第二スイッチング素子314における第二電源側端子314Dの電圧を示す。
ここで、本実施形態においては、第三制御信号IGcは、エネルギ投入期間信号IGwがHレベルに立ち上がると同時にHレベルに立ち上がるとともに、エネルギ投入期間信号IGwがHレベルの間に所定の周期で繰り返し立ち上がる、オンデューティ比が一定(1:1)の矩形波パルス状の信号である。また、第二制御信号IGbは、エネルギ投入期間信号IGwがHレベルの間に、第三制御信号IGcと交互に繰り返し立ち上がる、オンデューティ比が一定(1:1)の矩形波パルス状の信号である。
すなわち、図6に示されているように、第三制御信号IGcがHレベルからLレベルに立ち下がると同時に第二制御信号IGbがLレベルからHレベルに立ち上がる。また、第二制御信号IGbがHレベルからLレベルに立ち下がると同時に第三制御信号IGcがLレベルからHレベルに立ち上がる。
以下図6を参照すると、時刻t1にて点火信号IGtがHレベルに立ち上がると、これに対応して、第一制御信号IGaがHレベルに立ち上げられることで、第一スイッチング素子313がオンされる(このときエネルギ投入期間信号IGwはLレベルであるため第二スイッチング素子314及び第三スイッチング素子315はオフである)。これにより、一次巻線311aにおける一次電流の通流が開始する。
このようにして、点火信号IGtがHレベルに立ち上がっている時刻t1−t2間に、イグニッションコイル311が充電される。その後、時刻t2にて第一制御信号IGaがHレベルからLレベルに立ち下げられることで第一スイッチング素子313がオフされると、それ以前まで一次巻線311aに通流していた一次電流が急激に遮断される。すると、イグニッションコイル311の一次巻線311aに高電圧が発生し、かかる高電圧がさらに二次巻線311bで昇圧されることで、点火プラグ19に高電圧が発生して放電が発生し、このとき、二次巻線311bにて、大きな二次電流である放電電流が生じる。これにより、点火プラグ19にて点火放電が開始される。
ここで、時刻t2にて点火放電が開始した後は、従来の放電制御においては(あるいはエネルギ投入期間信号IGwがHレベルに立ち上げられることなくLレベルのまま維持されるような運転条件においては)、破線で示されたように、放電電流はそのままでは時間経過とともにゼロに近づき、放電を維持できない程度まで減衰し放電は終了する。
この点、本実施形態においては、時刻t2にて、点火信号IGtがHレベルからLレベルに立ち下がると同時に、エネルギ投入期間信号IGwがLレベルからHレベルに立ち上げられる。すると、まず、第二制御信号IGbがLレベルに維持されつつ、第三制御信号IGcがHレベルに立ち上げられる。すなわち、第二スイッチング素子314がオフの状態で、第三スイッチング素子315がオンされる。これにより、エネルギ蓄積コイル316にエネルギが蓄積される。
その後、第三制御信号IGcがHレベルからLレベルに立ち下がると同時に、第二制御信号IGbがHレベルに立ち上げられる。このとき、第三スイッチング素子315のオフによる、エネルギ蓄積コイル316を含むDC/DCコンバータにおける昇圧と同時に、第二スイッチング素子314がオンされることとなる。すると、エネルギ蓄積コイル316から放出されたエネルギが、一次巻線311aに対してその低電圧側端子側から供給される。これにより、点火放電中に、投入エネルギに起因する一次電流が通流する。
このようにして、エネルギ蓄積コイル316から一次巻線311aに一次電流が供給されると、それまで通流していた放電電流に対して、かかる一次電流の供給に伴う追加分が重畳される。これにより、放電電流が、点火放電を維持可能な程度に良好に確保される。このような、エネルギ蓄積コイル316におけるエネルギの蓄積と、エネルギ蓄積コイル316からの一次電流の供給に伴う放電電流の重畳は、第三制御信号IGcのオンパルスと第二制御信号IGbのオンパルスとが交互に出力されることによって、エネルギ投入期間信号IGwがHレベルからLレベルに立ち下がる時刻t4まで、繰り返し行われる。
すなわち、図6に示されているように、第三制御信号IGcのパルスが立ち上がる毎に、エネルギ蓄積コイル316にエネルギが蓄積される。そして、第二制御信号IGbのパルスが立ち上がる毎に、エネルギ蓄積コイル316から供給された投入エネルギにより一次電流(I1)が順次追加され、これに対応して、放電電流(I2)が順次追加される。
このように、本実施形態の構成においては、いわゆる「吹き消え」が生じないように、放電電流を良好に維持することが可能となる。また、本実施形態の構成においても、一次巻線311aにおける低電圧端子側(第一スイッチング素子313側)からエネルギを投入することにより、上述の第一実施形態と同様に、エネルギ投入が低電圧にて効率よく実現される。さらに、本実施形態の構成においては、特開2007−231927号公報に記載の従来の構成におけるコンデンサが省略されている。したがって、本実施形態によれば、いわゆる「吹き消え」の発生及びこれに伴う点火エネルギのロスが、従来よりも簡略な装置構成によって、良好に抑制される。
<変形例>
以下、代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部分に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における説明が適宜援用され得るものとする。もっとも、言うまでもなく、変形例とて、以下に列挙されたものに限定されるものではない。また、上述の実施形態の一部、及び、複数の変形例の全部又は一部が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
本発明は、上述の各実施形態にて例示された具体的な構成に限定されない。すなわち、例えば、電子制御ユニット32のうちの一部の機能ブロックが、ドライバ回路319と一体化され得る。あるいは、ドライバ回路319が、スイッチング素子毎に分割され得る。この場合、第一制御信号IGaが点火信号IGtであるときは、ドライバ回路319を介することなく、点火信号IGtが電子制御ユニット32から直接第一スイッチング素子313における第一制御端子313Gに出力されてもよい。
本発明は、上述の各実施形態にて例示された具体的な動作に限定されない。すなわち、例えば、上述の第一実施形態において、上記した吸気圧Pa、エンジン回転速度Ne、スロットル開度THA、EGR率及び空燃比と、吸入空気量Gaやアクセル操作量ACCP等の他のエンジンパラメータとのうちから、任意に選択されたものが、制御用のパラメータとして用いられ得る。また、エンジンパラメータに代えて、第二制御信号IGbや第三制御信号IGcの生成に利用可能な他の情報が、電子制御ユニット32からドライバ回路319に向けて出力されてもよい。
上述の第一実施形態にて例示した第三制御信号IGcのデューティ制御に代えて、あるいはこれとともに、エネルギ投入期間信号IGwの波形(図3等におけるt3の立ち上りタイミング及び/又はt3−t4の間の期間)の制御によって、投入エネルギを可変としてもよい。この場合、ドライバ回路319に代えて、あるいはこれとともに、電子制御ユニット32が、本発明の「制御部」に相当することとなる。
上述の第一実施形態において、第三制御信号IGcは、第一制御信号IGaがHレベルである間に1回ずつ立ち上り及び立ち下がる波形であってもよい。
上述の第二実施形態において、エネルギ蓄積コイル316からの一次電流の供給(第三スイッチング素子315のオフ及び第二スイッチング素子314のオン)は、放電電流検出抵抗318rによって検出された放電電流が所定値以下となった時点で行われてもよい。
上述の各実施形態において、第一スイッチング素子313は、IGBTに限定されない(以下の他の実施形態も同様である)。すなわち、第一スイッチング素子313は、いわゆる「パワーMOSFET」であってもよい。第一スイッチング素子313がIGBTである場合、近年広く用いられているような、ダイオード内蔵型のものが好適に適用され得る(図7参照)。すなわち、図7における還流ダイオード313D1は、第一スイッチング素子313に内蔵されたものであって、カソードが第一電源側端子313Cに接続されるとともにアノードが第一接地側端子313Eに接続されている。
なお、図7における還流ダイオード313D1に代えて、図8に示されているように、外付けの還流ダイオード313D2が設けられていてもよい。この場合、還流ダイオード313D2は、カソードが第一電源側端子313Cに接続されるとともにアノードが第一接地側端子313Eに接続されている。
これらの還流ダイオード313D1,313D2によれば、特に、筒内のガス流速が非常に大きく吹き消えの発生の可能性が非常に高い運転状態において、投入エネルギのON/OFFに起因する一次電流の還流経路、特にOFFさせたときの環流径路が良好に形成され二次電流を所定の値に制御することができる。さらに、図7の構成においては、高耐圧の還流ダイオード313D1が第一スイッチング素子313に内蔵されたものであるため、回路構成が簡略化される。
第一スイッチング素子313としてNチャネル型の「パワーMOSFET」を用いた場合、寄生ダイオードを上述の還流ダイオード(図7における還流ダイオード313D1参照)として利用することが可能となる。この場合、かかる寄生ダイオードからなる還流ダイオードの耐圧は、第一スイッチング素子313の耐圧と同じとなる。したがって、かかる構成によれば、高耐圧の還流ダイオードとスイッチング素子とを一体化(ワンチップ化)することが可能となる。
なお、第一スイッチング素子313としてIGBTを用いた場合であっても、IGBTチップの外周部分に設けられた耐圧構造部における等電位リング(かかる等電位リングは、n+領域すなわち高濃度n型拡散領域であるチャネルストッパ領域上に形成された、導電膜パターンである:かかる構成は周知であって、例えば、特開平7−249765号等参照。)と、第一電源側端子313C(コレクタ)に接続されたリードフレームとを、ワイヤボンディング等により接続することで、図7に示されている回路構成を実現することが可能である。この場合、エミッタからコレクタに向かうPN接合を、内蔵ダイオード(仮想的な寄生ダイオード)として利用することとなる。かかる構成によっても、高耐圧の還流ダイオードとスイッチング素子とを一体化(ワンチップ化)することが可能となる。
<<第三実施形態の点火制御装置>>
以下、他の実施形態における点火回路ユニット31の構成及び作用・効果について説明する。なお、以下に説明する各実施形態においては、第一スイッチング素子313として、内蔵型の還流ダイオード313D1を有するIGBTが用いられているものとする。また、第二スイッチング素子314として、上述の各実施形態と同様に、NチャネルMOSFETが用いられているものとする。さらに、第三スイッチング素子315として、第三制御端子315Gと第三電源側端子315Dと第三接地側端子315Sとを有するパワーMOSFET(より詳細にはNチャネルMOSFET)が用いられているものとする。
図9に示されている第三実施形態においては、点火回路ユニット31は、コイルユニット400と、ドライバユニット500と、を備えている。
コイルユニット400は、イグニッションコイル311とダイオード318aとをユニット化したものであって、所定の着脱式コネクタを介してドライバユニット500及び点火プラグ19に接続されている。すなわち、コイルユニット400は、イグニッションコイル311又はダイオード318aが故障した際に交換可能に構成されている。
ドライバユニット500は、点火回路ユニット31における主要部(各スイッチング素子、エネルギ蓄積コイル316、コンデンサ317、等)をユニット化したものであって、所定の着脱式コネクタを介して直流電源312及びコイルユニット400に接続されている。すなわち、ドライバユニット500は、エネルギ蓄積コイル316、コンデンサ317、各スイッチング素子、等のうちの少なくとも1つが故障した際に交換可能に構成されている。
また、本実施形態においては、ドライバユニット500には、一次電流検出抵抗501と遮断スイッチ502とが設けられている。一次電流検出抵抗501は、第一スイッチング素子313における第一接地側端子313Eと接地側との間に介装されている。遮断スイッチ502は、一次電流検出抵抗501を用いて検出された一次電流に応じて、一次巻線311aと第一スイッチング素子313との間の電流経路を遮断可能に、当該電流経路に介装されている。遮断スイッチ502は、その制御入力端子(上述の電流経路の連通と遮断とを切り換えるための信号が入力される端子)がドライバ回路319に接続されている。
具体的には、遮断スイッチ502は、ダイオード318bにおけるカソードと第一スイッチング素子313における第一電源側端子313Cとの接続点と、一次巻線311aと、の間に設けられている。この遮断スイッチ502は、本実施形態においては、トランジスタであって、エミッタが一次巻線311aに接続されているとともに、コレクタがダイオード318bにおけるカソードと第一スイッチング素子313における第一電源側端子313Cとの接続点に接続されている。
かかる構成においては、ドライバ回路319は、一次電流検出抵抗501を用いて検出された一次電流に基づいて、第一スイッチング素子313における故障の発生の有無を検知する。かかる故障が検知されると、ドライバ回路319は、遮断スイッチ502をオフさせることで、一次巻線311aから第一スイッチング素子313に至る電流経路を遮断する。これにより、上述の故障(特に第一スイッチング素子313の短絡故障)が発生した場合に、コイルユニット400を不用意に破損させてしまうことを確実に防止することが可能となる。
また、かかる構成においては、上述の故障が発生した場合に、コイルユニット400をそのまま使用しつつ、故障したドライバユニット500を交換するのみによって、点火回路ユニット31の故障が復旧する。したがって、かかる構成によれば、部品交換コストが良好に低減される。
なお、上述の第三実施形態において、遮断スイッチ502は、トランジスタ(いわゆる「パワーMOSFET」を含む)に限定されない。具体的には、例えば、遮断スイッチ502は、リレーであってもよい。
<<第四実施形態の点火制御装置の構成>>
以下、第四実施形態における点火回路ユニット31の構成について、図10を参照しつつ説明する。本実施形態においても、点火回路ユニット31は、コイルユニット400と、ドライバユニット500と、を備えている。特に、本実施形態は、図10に示されているように、点火プラグ19とコイルユニット400との組が複数組、直流電源312に対して並列に接続されている構成を、対象とするものである。
本実施形態においては、ドライバユニット500には、二次電流検出抵抗503が設けられている。二次電流検出抵抗503における一端側は、各組におけるダイオード318aを介して、当該組における二次巻線311bの高電圧側端子(非接地側端子とも称し得る)側に接続されている。すなわち、複数のダイオード318aが、1つの(共通の)二次電流検出抵抗503に対して並列に接続されている。一方、二次電流検出抵抗503における他端側は、接地されている(接地側に接続されている)。また、各組において、二次巻線311bにおける低電圧側端子(接地側端子とも称し得る)側は、当該組における点火プラグ19に接続されている。
本実施形態においては、ドライバユニット500は、コンバータユニット510と分配ユニット520とを備えている。コンバータユニット510は、第三スイッチング素子315、エネルギ蓄積コイル316、コンデンサ317、及びダイオード318cをユニット化したものである。このコンバータユニット510は、所定の着脱式コネクタを介してドライバユニット500のメイン基板に装着されることで、直流電源312、第二スイッチング素子314、及びドライバ回路319に接続されている。
分配ユニット520には、ダイオード318bと第一スイッチング素子313と第四スイッチング素子521との組が、複数組(上述の点火プラグ19とコイルユニット400との組と同数)設けられている。各組におけるダイオード318bのアノードは、第二スイッチング素子314における第二接地側端子314Sに接続されている。すなわち、複数のダイオード318bが、第二スイッチング素子314における第二接地側端子314Sに対して並列に接続されている。
第四スイッチング素子521は、一次巻線311aと第二スイッチング素子314における第二接地側端子314Sとの間の通電経路に介装されている。具体的には、図10の例においては、第四スイッチング素子521は、ダイオード318bにおけるカソードと第一スイッチング素子313における第一電源側端子313Cとの接続点と、一次巻線311aと、の間に設けられている。
図10の例においては、第四スイッチング素子521は、MOSFET(より詳細にはNチャネルMOSFET)であって、第四制御端子521Gと、第四電源側端子521Dと、第四接地側端子521Sと、を有している。各組において、第四電源側端子521Dは、ダイオード318bにおけるカソードと第一スイッチング素子313における第一電源側端子313Cとの接続点に接続されている。また、第四接地側端子521Sは、一次巻線311aにおける低電圧側端子(接地側端子)に接続されている。さらに、第四制御端子521Gは、ドライバ回路319に接続されている。
このように、本実施形態においては、ダイオード318b、第一スイッチング素子313、第四スイッチング素子521、及びイグニッションコイル311(一次巻線311a)の組が複数組、1つの(共通の)第二スイッチング素子314に対して並列に接続されている。また、分配ユニット520は、所定の着脱式コネクタを介してドライバユニット500のメイン基板に装着可能に構成されている。
さらに、分配ユニット520には、追加抵抗531及び追加スイッチ532が設けられている。追加抵抗531及び追加スイッチ532は、第二スイッチング素子314における第二接地側端子314Sと各組におけるダイオード318bのアノードとの接続点と、接地側と、の間に介装されている。本発明の「故障検出抵抗」としての追加抵抗531は、電流検出用の抵抗であって、当該接続点と追加スイッチ532との間に設けられている。追加スイッチ532は、当該接続点と接地側との間の電流経路を遮断可能に設けられている。すなわち、複数のダイオード318bが、共通の(1組の)追加抵抗531及び追加スイッチ532に対して並列に接続されている。
図10の例においては、追加スイッチ532は、MOSFET(より詳細にはNチャネルMOSFET)であって、制御端子532Gと、電源側端子532Dと、接地側端子532Sと、を有している。制御端子532Gは、ドライバ回路319に接続されている。電源側端子532Dは、追加抵抗531に接続されている。接地側端子532Sは、接地されている(接地側に接続されている)。
<<第四実施形態の点火制御装置の動作>>
上述のような、本実施形態の構成においては、電子制御ユニット32は、取得したエンジンパラメータに基づいて、各気筒に対応する点火信号IGtをそれぞれ生成する。また、電子制御ユニット32は、取得したエンジンパラメータに基づいて、各気筒に対応するエネルギ投入期間信号IGwをそれぞれ生成する。そして、電子制御ユニット32は、生成した点火信号IGt及びエネルギ投入期間信号IGwと、エンジンパラメータとを含む、各種信号を、ドライバ回路319に向けて出力する。
ドライバ回路319は、電子制御ユニット32から受け取った各種信号と、二次電流検出抵抗503を用いて検出された二次電流と、に基づいて、第一スイッチング素子313、第二スイッチング素子314、第三スイッチング素子315、第四スイッチング素子521、及び追加スイッチ532のオンオフを制御する。これにより、各気筒のそれぞれに対応する点火プラグ19における点火放電制御が、二次電流がフィードバック制御されつつ行われる。なお、以下の、より詳細な動作説明においては、説明の簡略化のため、図10に示された複数の点火プラグ19のうちの、図中最も左側に示されたものに対してのみ、点火放電を発生させる場合について説明する。
ドライバ回路319は、電子制御ユニット32から受け取った、各気筒に対応した点火信号IGtに基づいて、図10における最も上側に示された第一スイッチング素子313に対して、図3における「IGa」にて示されているようなオンパルスを入力する。これにより、第一制御信号IGa(点火信号IGt)のオフタイミングと同期して、対応する点火プラグ19にて点火放電が開始する。また、ドライバ回路319は、かかるオンパルスに同期して、第二スイッチング素子314のオフ下で、第三スイッチング素子315に対して、図3における「IGc」にて示されているようなオンパルスを入力する。これにより、コンバータユニット510にて、投入エネルギが蓄積される(上述の第1実施形態参照)。
ここで、図10に示されている回路構成においては、イグニッションコイル311における一次巻線311aと第一スイッチング素子313との間に、第四スイッチング素子521が介在している。このため、図10における最も左側に示されたイグニッションコイル311における一次巻線311aにて一次電流が通流する間、図10における最も上側に示された第四スイッチング素子521をオンさせる必要がある。そこで、かかる第四スイッチング素子521は、第一制御信号IGaのオンタイミングと同期して(第一制御信号IGaのオンタイミングと同時あるいはこれよりも若干早いタイミングで)オンされ、エネルギ投入期間信号IGwのオフタイミングと同期して(エネルギ投入期間信号IGwのオフタイミングと同時あるいはこれよりも若干遅いタイミングで)オフされる。
点火放電開始後は、上述の通り、第一スイッチング素子313及び第三スイッチング素子315のオフ下で第二スイッチング素子314がPWM制御される。具体的には、二次電流検出抵抗503を用いて検出された二次電流に基づいて、第二スイッチング素子314のオンデューティがフィードバック制御される。これにより、吹き消え防止のための投入エネルギが、コンバータユニット510側から、図10における最も左側に示されたイグニッションコイル311における一次巻線311aに対して投入される。
ところで、NチャネルMOSFETである第二スイッチング素子314のスイッチング動作は、例えば、ドライバ回路319側に設けられたブートストラップ回路によって行われる。この点、図10に示されている回路構成において、ダイオード318bのアノードと第二スイッチング素子314における第二接地側端子314Sとの接続点を「フロート」状態にした場合(すなわち、当該接続点と接地側とを、追加抵抗531及び追加スイッチ532を介して接続する、通電経路がない場合)を仮定する。この場合、第二スイッチング素子314及び第四スイッチング素子521がともにオフの状態では、第二スイッチング素子314における第二接地側端子314Sの電位は不定となる。すると、第二スイッチング素子314のスイッチング動作が行えなくなる懸念が生じる(上述のブートストラップ回路におけるブートストラップコンデンサへの充電が行えなくなるため)。
そこで、本実施形態においては、図10に示されているように、第二スイッチング素子314のスイッチング動作に先立って第二接地側端子314Sの電位をグランドレベルに「落とす」ための、スイッチ(具体的には追加スイッチ532)付きの通電経路が設けられている。このため、本実施形態においては、第一制御信号IGaのオン期間の間に追加スイッチ532が連続的にオンされることで、第二スイッチング素子314のスイッチング動作に先立って、第二接地側端子314Sの電位がグランドレベルに良好に設定された状態となる。この状態が形成された後に追加スイッチ532オフされてから、エネルギ投入期間信号IGwの立ち上がりに伴って第二スイッチング素子314のPWM制御が開始する。これにより、第二スイッチング素子314のスイッチング動作が良好に行われる。
また、第二スイッチング素子314の短絡故障が発生した場合、追加抵抗531の両端の電圧(すなわち追加抵抗531における上述の接続点側の端の電位)の検出値が、0V(GND)よりも高くなる。そこで、本実施形態の構成においては、ドライバ回路319は、追加スイッチ532のオン期間中(この期間中は上述のように第二スイッチング素子314はオフ中である)であって且つエネルギ投入期間信号IGwのオフ期間中にて、追加抵抗531の両端の電圧をモニタする。これにより、投入エネルギの投入経路に電流検出抵抗等を設けることなく、第二スイッチング素子314の短絡故障の発生を検知することが可能である。
さらに、本実施形態の構成においては、比較的低速(低周波数)にてスイッチングされる、気筒分配用の第四スイッチング素子521が、複数のイグニッションコイル311のそれぞれについて個別に設けられている。これに対し、比較的高速(高周波数)にてスイッチングされる第二スイッチング素子314は、複数のイグニッションコイル311について共通化されている。特に、かかる構成においては、第二スイッチング素子314を複数のイグニッションコイル311のそれぞれについて個別に設ける構成とは異なり、第二スイッチング素子314の駆動を制御するための回路が集約される(上記の例ではかかる回路はドライバ回路319に設けられている)。したがって、かかる構成によれば、点火回路ユニット31における回路構成が可及的に簡素化(小型化)され得る。
なお、追加スイッチ532のオンタイミングは、第二スイッチング素子314のオフ中であって、且つ第二スイッチング素子314のオンタイミングにて第二接地側端子314Sの電位を良好にグランドレベルに設定できるものであれば、特段の限定はない。
図11に示されているように、第四スイッチング素子521は、第二スイッチング素子314とダイオード318bとの間に設けられていてもよい。すなわち、第二スイッチング素子314における第二接地側端子314Sと第四スイッチング素子521における第四電源側端子521Dとの接続点が、追加抵抗531及び追加スイッチ532を介して、接地側に接続されていてもよい。
図11に示されている回路構成においては、図10に示されている回路構成とは異なり、イグニッションコイル311における一次巻線311aと第一スイッチング素子313との間に、第四スイッチング素子521が介在していない。このため、図10の例とは異なり、第四スイッチング素子521は、エネルギ投入期間信号IGwのオンタイミングと同期して(エネルギ投入期間信号IGwのオンタイミングと同時あるいはこれよりも若干早いタイミングで)オンされればよい。
なお、図10及び図11にて仮想線(二点差線)で示されているように、分配ユニット520には、第四スイッチング素子521に対して駆動制御信号を出力するためのドライバ回路である気筒分配ドライバDDが設けられていてもよい。
また、第二スイッチング素子314の短絡故障の発生の有無は、ダイオード318bの素子温度と関連がある。このため、ダイオード318bの素子温度を、順方向電圧の温度特性を用いて検出することで、電流検出抵抗を用いなくても第二スイッチング素子314の短絡故障の発生検知が可能となる。
具体的には、例えば、ドライバ回路319は、エネルギ投入期間信号IGwのオフタイミング直後に、ダイオード318bに定電流を短時間通流させて、ダイオード318bの順方向電圧を取得する。そして、ドライバ回路319は、この順方向電圧の取得値が所定の閾値を超えた場合に、第二スイッチング素子314の短絡故障の発生を検知する。
『第二スイッチング素子314とこれに並列接続された複数の「第一スイッチング素子313及び第四スイッチング素子521等の組」』が、複数設けられていてもよい。
その他、特段に言及されていない変形例についても、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、本発明の技術的範囲に含まれることは当然である。また、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されている要素は、上述の実施形態や変形例にて開示されている具体的構成及びその均等物の他、当該作用・機能を実現可能ないかなる構成をも含む。
11…エンジン、11b…気筒、19…点火プラグ、30…点火制御装置、31…点火回路ユニット、32…電子制御ユニット、311…イグニッションコイル、311a…一次巻線、311b…二次巻線、312…直流電源、313…第一スイッチング素子、313C…第一電源側端子、313E…第一接地側端子、313G…第一制御端子、314…第二スイッチング素子、314D…第二電源側端子、314G…第二制御端子、314S…第二接地側端子、315…第三スイッチング素子、315C…第三電源側端子、315E…第三接地側端子、315G…第三制御端子、316…エネルギ蓄積コイル、317…コンデンサ、319…ドライバ回路、IGa…第一制御信号、IGb…第二制御信号、IGc…第三制御信号、IGt…点火信号、IGw…エネルギ投入期間信号。

Claims (8)

  1. 燃料混合気を点火するように設けられた点火プラグ(19)の、動作を制御するように構成された、点火制御装置(30)において、
    一次巻線(311a)と二次巻線(311b)とを備えていて、前記一次巻線を通流する電流である一次電流の増減により、前記点火プラグに接続された前記二次巻線にて二次電流が発生するように構成された、イグニッションコイル(311)と、
    前記一次巻線にて前記一次電流を通流させるように、非接地側出力端子が前記一次巻線の一端側に接続された、直流電源(312)と、
    第一制御端子(313G)と第一電源側端子(313C)と第一接地側端子(313E)とを有していて前記第一制御端子に入力された第一制御信号に基づいて前記第一電源側端子と前記第一接地側端子との間の通電のオンオフを制御するように構成された半導体スイッチング素子であって、前記第一電源側端子が前記一次巻線の他端側に接続されるとともに前記第一接地側端子が接地側に接続された、第一スイッチング素子(313)と、
    第二制御端子(314G)と第二電源側端子(314D)と第二接地側端子(314S)とを有していて前記第二制御端子に入力された第二制御信号に基づいて前記第二電源側端子と前記第二接地側端子との間の通電のオンオフを制御するように構成された半導体スイッチング素子であって、前記第二接地側端子が前記一次巻線の前記他端側に接続された、第二スイッチング素子(314)と、
    第三制御端子(315G)と第三電源側端子(315C)と第三接地側端子(315E)とを有していて前記第三制御端子に入力された第三制御信号に基づいて前記第三電源側端子と前記第三接地側端子との間の通電のオンオフを制御するように構成された半導体スイッチング素子であって、前記第三電源側端子が前記第二スイッチング素子における前記第二電源側端子に接続されるとともに前記第三接地側端子が前記接地側に接続された、第三スイッチング素子(315)と、
    前記直流電源における前記非接地側出力端子と前記第三スイッチング素子における前記第三電源側端子とを接続する電力ラインに介装されたインダクタであって、前記第三スイッチング素子のオンによってエネルギを蓄積するように設けられた、エネルギ蓄積コイル(316)と、
    を備えたことを特徴とする、点火制御装置。
  2. 前記直流電源における前記非接地側出力端子と前記接地側との間にて前記エネルギ蓄積コイルと直列接続されていて、前記第三スイッチング素子のオフによってエネルギを蓄積するように設けられた、コンデンサ(317)をさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記載の点火制御装置。
  3. 前記第一スイッチング素子のオフにより開始された前記点火プラグの点火放電中に、前記第三スイッチング素子のオフ及び前記第二スイッチング素子のオンにより前記コンデンサから蓄積エネルギを放出させることで、前記他端側から前記一次巻線に前記一次電流を供給すべく、前記第二スイッチング素子及び前記第三スイッチング素子を制御するように設けられた、制御部(319)をさらに備えたことを特徴とする、請求項2に記載の点火制御装置。
  4. 前記第一スイッチング素子は、カソードが前記第一電源側端子に接続されるとともにアノードが前記第一接地側端子に接続されたダイオード(313D1)を内蔵するように構成されたことを特徴とする、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の点火制御装置。
  5. 前記一次巻線と前記第一スイッチング素子との間の電流経路を遮断可能に、当該電流経路に介装された、遮断スイッチ(502)をさらに備えたことを特徴とする、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の点火制御装置。
  6. 前記一次巻線と前記第二スイッチング素子における前記第二接地側端子との間の通電経路に介装された、第四スイッチング素子(521)と、
    前記第二接地側端子と接地側との間に介装された、追加スイッチ(532)と、
    をさらに備え、
    前記点火プラグと前記イグニッションコイルと前記第一スイッチング素子と前記第四スイッチング素子との組が、複数組設けられたことを特徴とする、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の点火制御装置。
  7. 前記追加スイッチよりも前記通電経路側の位置にて、当該追加スイッチに接続された、故障検出抵抗(531)をさらに備えたことを特徴とする、請求項6に記載の点火制御装置。
  8. 1個の前記第二スイッチング素子に対して、複数の前記第四スイッチング素子が接続されたことを特徴とする、請求項6又は7に記載の点火制御装置。
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