JP2014217528A - 透析治療支援システム、透析治療支援方法、および、プログラム - Google Patents

透析治療支援システム、透析治療支援方法、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】透析医療などの特殊な診療において、異なる装置で取得・保存される医療関連データを参照し易くする。【解決手段】情報処理装置4は、データベース3に格納されている様々な装置から取得された様々なフォーマットのデータを大項目により分類し、さらに、大項目内でデータを所定の順番に配列し、さらに、データが示す値が正常値であるか異常値であるかを判別して、異常値を示すデータにはマークを付して、表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、透析治療支援システム、透析治療支援方法、及び、プログラムに関する。
透析医療は、腎臓の機能が病的に低下している患者が対象であり、病因・病態は患者毎に異なる。このため、各患者の治療方針は、血液透析治療装置の透析条件、除水量、透析液中の各種物質の測定値等の記録や、血液検査装置による血液検査等から得たデータ等、多項目で膨大な量のデータ等を、参照して行わなければならず、多大な時間と労力が必要であり、担当者の負担が大きかった。
近年、病院あるいは診療所等の医療現場においては、医師の医療行為を記録するカルテを管理するために電子カルテを用いる病院情報システム(特許文献1)が導入されつつある。また、患者の透析治療条件等の情報に基づいて、血液透析治療装置の運転条件を自動的に設定する血液透析治療装置用管理システム等が開発されており、透析医療の支援体制も整いつつある。
特開2000−322495号公報
しかしながら、従来の医療電子カルテシステムでは、データ形式の差違等のため、透析治療装置や血液検査装置などの個々の医療装置の保有する患者固有の医療情報に、自由にアクセスすることができない。このため、患者の診断・治療に関連する医療情報のすべてを電子的に利用して、透析患者に対応した個々の治療計画を設定したり、治療効果の適正性を総合的に判断することは、依然として困難である。
また、血液透析治療装置用管理システムを使用する場合でも、治療計画の基本的な部分は、主治医が、他の形式で保存されている個々の医療情報も参照して設定しなければならず、各患者のデータ分析等の負担は、依然として軽減されていない。
そのため、医師等医療スタッフは、複数の装置に分散して記憶されている、患者の氏名等の基礎情報、透析治療毎に行う、血液検査結果、透析状況(除水状況、血圧状況)、透析条件(透析時間、血液流量、ダイアライザの種類等)、レントゲン画像、透析前後の測定体重、腎不全以外の既往症、投薬情報等の膨大な量の情報の全項目を時間をかけてチェックして、一人一人の患者の情報を総合評価する必要がある。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、透析医療などの特殊な診療において、異なる装置で取得・保存される医療関連データを参照し易くすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る透析治療支援システムは、
複数の透析患者の、識別情報を含む複数項目の基本データ(D1)と、複数項目の血液データ(D2)と、複数項目の透析データ(D3)と、体重データ(D5)とを対応付けて記憶するデータベース(3)と、
透析患者の前記基本データを前記データベース(3)に登録する基本データ登録手段(2)と、
前記体重データを透析患者の識別情報に対応付けて前記データベースに登録する体重データ登録手段(6)と、
前記血液データを透析患者の識別情報に対応付けて前記データベースに登録する血液データ登録手段(7)と、
透析患者用ベッドの近傍に配置され、透析を行うと共に透析中の透析データを収集する透析装置(5)と、
前記透析装置から前記透析データを受信し、透析患者の前記識別情報に対応付けて受信した透析データを前記データベースに登録する情報処理手段(4)と、を備え、
前記情報処理手段(4)は、
前記データベース(3)から前記血液データと前記透析データと前記体重データとを受信する受信手段(41)と、
前記受信手段(41)で受信したデータのうち、前記血液データと前記透析データと前記体重データとを、予め設定されて順位付けされた臨床的大項目に分類し、かつ、大項目内で予め順位付けされた項目順に配列する配列手段(45、S15)と、
配列された前記血液データと前記透析データと前記体重データとを、予め設定された個々の基準範囲と比較し、基準範囲から外れるか否かを判別する比較手段(45、S13)と、
前記比較手段により基準範囲から外れると判別されたデータに識別マークを付す識別マーク付加手段(45、S14)と、
前記基本データと前記識別マーク付き血液データと透析データと体重データとを含むリストを作成し、提示する提示手段(45、S15、42)と、を備える。
また、この発明の透析治療支援方法は、
複数の透析患者の、識別情報を含む複数項目の基本データと複数項目の血液データと複数項目の透析データとを対応付けて記憶するデータベースからデータを読み出し、
読み出したデータを、予め設定されている臨床的大項目に分類し、かつ、大項目内で予め順位付けされた項目順に配列し、
配列されたデータと予め設定された基準範囲とを比較し、
基準範囲から外れると判別されたデータにマークを付し、
マーク付きデータを表示する、
透析治療支援方法、である。
さらに、この発明のプログラムは、
複数の透析患者の、識別情報と複数項目の血液データと複数項目の透析データとを対応付けて記憶するデータベースに接続されたコンピュータに、
前記データベースからデータを読み出す処理、
読み出したデータを、予め設定されている臨床的大項目に分類し、かつ、大項目内で予め順位付けされた項目順に配列する処理、
配列されたデータと予め設定された基準範囲とを比較する処理、
基準範囲から外れると判別されたデータにマークを付す処理、
マーク付きデータを表示する処理、
を実行させる。
本発明によれば、治療・検査・診療データ等の個々の医療情報を統合して処理することができ、患者の病状の的確な判断や透析治療計画の適正な策定を容易化することができる。
本発明の一実施形態に係る透析治療支援システムの構成を示す図である。 DB管理サーバのブロック構成を示す図である。 透析装置のブロック構成を示す図である。 情報処理装置のブロック構成を示す図である。 (a)〜(d)は透析用医用情報の一例を示す図である。 統合情報と基準データの一例を示す図である。 透析の手順を示すフローチャートである。 大項目別検査結果のデータ表示例を示す図である。 患者別検査チャートのデータ表示例を示す図である。 (a)と(b)は、メニュー画面の例を示す図である。 特定患者データを参照するための手順を示すフローチャートである。
本実施形態に係る透析治療支援システムは、従来の電子カルテシステムにおいては実現されていない、透析医療特有の種々の機能を備えている。そのため、本実施形態に係る透析治療支援システムにより、透析治療における作業効率の向上、医療ミスの防止、病態悪化や合併症の予防・早期発見、あるいはより迅速・適切な治療の実現等、透析治療の利便性を向上させることが可能となる。
以下、図を参照して本発明に係る透析治療支援システムの実施の形態を説明する。
透析治療支援システムの構成等
本実施形態に係る透析治療支援システム1は、図1に示すように、DB(データベース)管理サーバ2と、データベース3と、透析を受ける患者のベッド毎に設置された情報処理装置4及び透析装置5と、体重計6と、血液検査装置7と、医用画像装置8と、通信インタフェース(IF)9とを備える。DB管理サーバ2とデータベース3と各情報処理装置4と体重計6と血液検査装置7と医用画像装置8と通信IF9は、例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワークNWにより通信可能に接続されている。また、情報処理装置4と透析装置5とは、通信可能に接続されている。
以下、透析治療支援システム1を構成する各構成要素について具体的に説明する。
(DB管理サーバ2)
DB管理サーバ2は、医師、看護師等により操作され、各患者の診療経過等を示す医療情報(電子カルテ等)を管理するコンピュータで、データベース3に後述する基本データD1を登録する基本データ登録手段として機能し、また、データベース3に記憶されているデータを読み出して表示するデータ読み出し装置として機能する。DB管理サーバ2は、図2に示すように、通信部21と、入力部22と、表示部23と、記憶部24と、制御部25とを備える。
通信部21は、NIC(Network Interface Card)等を備え、ネットワークNWを介して、データベース3や情報処理装置4と通信を行う。
入力部22は、キーボードやマウス等を備え、ユーザからの操作入力を受け付ける処理を行う。
表示部23は、液晶ディスプレイ等を備え、制御部25の指示に基づいて、各種の情報を表示する。例えば、表示部23は、データベース3から読み出した複数患者のデータを一覧表示したり、1人の患者の詳細な医療データを表示する。
記憶部24は、ハードディスク装置等を備え、制御部25が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。
制御部25は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部24に記憶されているプログラムを実行することにより、DB管理サーバ2全体の制御を行う。また、制御部25は、入力部22から入力されたデータをデータベース3に登録する。また、制御部25は、PC4、体重計6、血液検査装置7、医用画像装置8、電子カルテシステム10から通信部21を介してデータを受信し、これをデータベース3に登録する。また、制御部25は、入力部22からの指示に応答し、データベース3からデータを読み出し、複数患者のデータを表示部23に一覧表示したり、1人の患者の詳細な医療データを表示部23に表示する。
(透析装置5)
図1に戻り、透析装置5は、患者の透析治療を行うための装置であり、個々の透析患者用の透析ベッドに隣接して配置されている。透析装置5は、図3に示すように、通信部51と、透析部52と、血圧測定部53と、入力部54と、表示部55と、記憶部56と、制御部57とを備える。
通信部51は、NIC(Network Interface Card)等を備え、DB管理サーバ2と通信を行い、例えば、透析装置5を制御するため各種指示、DW(ドライウェイト)、透析時間、血液流量(QB)、ダイアライザの種類等の設定情報を入力する。
透析部52は、ダイアライザ、血液回路、透析液回路等を備え、制御部57の指示に基づいた透析時間や透析中の血液流量(QB)や透析液流量等の条件で、透析患者に対する透析を行う。また、透析部52は、透析中の血液流量、除水速度、血液側圧力、透析液伝導度(濃度を反映)、透析液流量、透析液側圧力等を随時測定し、測定結果を制御部57に出力する。
血圧測定部53は、透析中の患者の血圧を随時測定し、測定した血圧情報(脈拍、最高血圧、最低血圧等)を制御部57に出力する。
入力部54は、操作ボタン等を備え、ユーザからの操作入力を受け付ける。
表示部55は、液晶ディスプレイ等を備え、制御部57の指示に基づいて、各種の情報を表示する。例えば、表示部54は、透析部52及び血圧測定部53から随時出力される透析液の成分情報や血圧情報をリアルタイムで表示する。
記憶部56は、ハードディスク装置等を備え、制御部57が実行するプログラムや、透析装置5を制御するためのDW(ドライウェイト)、透析時間、血液流量(QB)、ダイアライザの種類等の情報を記憶する。
制御部57は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部56に記憶されているプログラムを実行することにより、透析装置5全体を制御する。例えば、制御部57は、通信部51を介して情報処理装置4から、DW(ドライウェイト)、透析時間、血液流量(QB)、ダイアライザの種類等の透析処理を制御するための設定情報を受信し、記憶部56に設定する。また、制御部57は、通信部51を介して情報処理装置4から供給される透析開始の指示に応答して、記憶装部56に記憶されているDW(ドライウェイト)、透析時間、血液流量(QB)、ダイアライザの種類等の設定情報に従って、透析部52を制御する。
また、制御部57は、透析部52から出力された透析装置由来の情報と血圧測定部53から出力された血圧情報とを含んだ透析データを作成して情報処理装置4に送信する。なお、透析情報・血圧情報のフォーマットは、透析装置5のメーカ、型式などに応じて異なる。
(情報処理装置4)
図1に戻り、情報処理装置4は、透析装置5及びDB管理サーバ2と接続され、透析中の患者の治療を支援する。情報処理装置4は、ディスクトップコンピュータ、ノート型コンピュータ、PDA(Personal Data Assistance)、携帯電話・スマートフォン等のモバイル端末などから構成され、図4に示すように、通信部41と、表示部42と、入力部43と、記憶部44と、制御部45とを備える。
通信部41は、NIC(Network Interface Card)やRC232Cの規格に準拠したコネクタ、無線通信部等を備え、DB管理サーバ2や透析装置5と通信を行う。
表示部42は、液晶ディスプレイ等を備え、制御部45の指示に基づいて、各種の情報を表示する。例えば、表示部42は、患者の医療情報を表示する。
入力部43は、キーボードやマウス等を備え、ユーザからの操作入力を受け付ける処理を行う。
記憶部44は、ハードディスク装置等を備え、制御部45が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。また、記憶部44は、接続されている透析装置5に対応したコントロール用アプリケーションプログラム(以下、コントロール用アプリ)44Aと、統合アプリケーションプログラム(以下、統合アプリ)44Bとを記憶する。
コントロール用アプリ44Aは、情報処理装置4が、透析装置5を制御するためのアプリケーションプログラムである。その詳細は後述する。
統合アプリ44Bは、情報処理装置4が、データベース3に記憶されている様々なフォーマットのデータを統合して、加工、表示・出力するためのアプリケーションプログラムである。その詳細については後述する。
制御部45は、CPU、ROM、RAM等から構成され、記憶部44に記憶されているプログラムを実行することにより、当該情報処理装置4全体を制御する。
また、制御部45は、コントロールアプリ44Aを実行することにより、RC232Cケーブルや無線通信等を介して接続されている透析装置5を制御する。例えば、制御部45は、透析装置5に、DW、QB等の設定データを送信し、透析装置5から透析情報を受信する。なお、この透析情報は、透析装置5のメーカ・型式毎に異なるフォーマットのデータである。また、制御部45は、透析装置5の透析中に制御部57が収集したデータを受信し、それをリアルタイムで表示部42に表示する。医師、看護師等は、患者の透析の状態を表示部42の表示から知ることができる。
また、制御部45は、入力部43から入力された指示に応答し、統合アプリ44Bを実行し、データベース3から通信部41とDB管理サーバ2とを介して患者の各種データを読み出し、表示部42に表示する。データベース3には、様々な機器から入力された様々なフォーマットの様々なデータが格納されている。
より具体的には、データベース3には、各患者の医療情報が累積記憶される。医療情報は、個別にフォーマットが異なる、基本データD1と、血液データD2と、透析データD3と、画像データD4と。体重データD5を含む。
基本データD1は、既存の電子カルテ等からも得られるデータで、図5A(a)に示すように、透析患者自身を特定するための識別情報、氏名、住所、生年月日等のデータと、透析患者の基本的な属性情報血液型、身長、体重等の基本データを含む。
血液データD2は、血液検査装置7や、外部検査機関からの、各種血液成分の検査結果を含む記憶媒体などから得られ、図5A(b)に例示するように、ヘモグロビン数、白血球数等の血液成分の値を示すデータを含む。
透析データD3は、透析装置5に関連するデータであり、図5A(c)に示すように、DW(ドライウェイト)、透析時間、透析中の血液流量、血圧、ダイアライザの種類、等のデータを含む。
画像データD4は、医用画像装置8で撮影(撮像)された画像データおよびそれから算出される情報であり、画像には、レントゲン撮影画像、エコー画像、心電図画像等を含む。
体重データD5は、体重計6で計測された測定体重であり、透析前、透析中、透析後の体重データ等を含む。
さらに、制御部45は、統合アプリ44Bを実行することにより、データベース3から読み出した様々なフォーマットの様々な患者の医療データについて、図5Bに示すように、臨床的重要度によって予め順位付けられ設定されている臨床的大項目に分類し、かつ、大項目内で予め順位付けされた項目毎に配列して、表示部42に表示する(後述の大項目別検査結果、患者別検査チャート等)。この表示の際に、各データに個別の基準範囲(上限値、下限値)が設定されている場合には、データの値がその範囲に納まっているか否かを判別し、基準範囲外にある(異常範囲に属す)場合には、識別マークを付すことができる。さらに、大項目別検査結果では、複数の患者について、項目別に優先順位を付して、異常幅の大きい順(リスクの大きい順)に表示することができる。この基準範囲は、透析患者にとって、健常人の正常範囲とは異なることが多く、患者の個々の病態、病状によって設定することができる。
統合アプリ44Bは、医療情報を構成し、様々にフォーマットが異なる、基本データD1、血液データD2、透析データD3、画像データD4、体重データD5等の各データを、データベース3から得て、共通のフォーマットに統合し、さらに、各データを選別して、臨床透析に即した観点から設定した複数の大項目を構成する項目群の中の1つ以上の項目に、分類する。大項目を構成する項目群は、その大項目にとって臨床的に重要な項目順に、予め順位付けられている。
ここで、「大項目」は、透析患者の生命維持に関わるリスク、腎機能低下の増悪、急性疾患・合併症の発症、感染症の発症等の予防や早期発見、透析治療の適正性の判断等を迅速かつ適格に行うために設定した臨床的指標を意味し、患者の臨床的重要度に応じてランク付けした、複数の項目からなる項目群によって構成される。
項目群の各項目は、相互にフォーマットが異なる、血液データD2、透析データD3、画像データD4、体重データD5等から選択され、基本データD1に関連づけられたいずれか1つのデータから構成される。
これら大項目、大項目を構成する項目群、及び、大項目や項目群の順位付けは、医療検査・診断技術の進展等により、適宜、修正・変更や追加が可能である。
大項目の例としては、「DW(ドライウェイト)関連」、「リアルタイム血圧・体重グラフ」、「腎性貧血」、「透析量」、「食事関連」、「炎症」、「腎性骨症」、「糖尿病」、「肝・胆・膵系」、「脂質」、「甲状腺」、「凝固系」等である。以下に、これら大項目の詳細について説明する。
大項目「DW(ドライウェイト)関連」は、「透析中に血圧低下などの症状が生じないような体重であって、かつ患者が耐えられるできるかぎり低い体重」と定義される基準体重・DW(ドライウェイト)に関連した、腎臓の身体水分量調整機能に関するものである。腎臓は、身体水分量の自動調節機能を担っているが、透析治療対象である慢性腎不全患者は、自力では適正な水分量を維持することができない。患者1人1人のDWを指標として、適正水分量の調整を随時行う必要があるが、日々の食事や血圧、体調、体重、体格の変化などによって目標とするDWが変動してしまい、この調節を誤ると、生命に危険を及ぼす様な合併症(心不全、脳梗塞など)が発生する。ここでは、迅速かつ適格に、透析治療患者の生命維持、透析治療の適正性の判断を可能とするために、大項目「DW関連」は、設定されたDW(ドライウェイト)単独ではなく、透析中の除水に伴い速やかに低下するhANP(ヒト心房性利尿ペプタイド)、体内水分の増減によって変動するCTR(心胸郭比)やHt(ヘマトクリット)、体重増加率、DW、後体重−DW等、患者の臨床的重要度に応じてランク付けした、身体水分量調整に関連する項目群で構成される。
なお、hANP、Htは血液データ、DWは透析データ、透析前後の体重は体重データ、CTRは画像データからそれぞれ由来し、後体重−DWは、体重データと透析データのフォーマットの異なる医療データを用いて、算出する。
大項目「腎性貧血」は、腎臓の造血機能に関するものである。慢性腎不全患者では、腎臓の、赤血球産生を促進するエリスロポエチンの生成能が低下していることから、患者は容易に「腎性貧血」となって体調が悪化する。この病態の早期発見と早期治療のために、大項目は、赤血球量(ヘマトクリット(Ht)・ヘモグロビン(Hb)量)やヘモグロビンの合成に不可欠な鉄量(フェリチン(Fer)など)等、患者の臨床的重要度に応じてランク付けした、項目群で構成される。
大項目「透析量」は、老廃物等に対する腎臓の処理機能の低下・不全を補う、透析装置による治療の適正性に関するものである。透析による老廃物・有害物質の除去がうまくいかない場合は、致死的な、尿毒症、不整脈が惹起される。他方、透析による除去効率が良すぎる場合は、老廃物・有害物質の濃度が急激に低下して、不快症状や血圧低下を伴う「不均衡症候群」を惹起しやすい。また老廃物・有害物質の種類は様々であるため透析治療による全ての除去状況を確認することは難しい。そこで、老廃物中の、BUN(尿素窒素)やCr(クレアチニン)等を「透析マーカー」として選択し、大項目は、標準化透析量値(Kt/V)、TAC(BUNの時間平均濃度)、透析前後のBUN値、透析前後のCr値等、患者の臨床的重要度に応じてランク付けした、項目群で構成される。
なお、Kt/Vは、BUN(血液検査データ)、透析前後の体重(体重データ)、透析時間(透析データ)等、由来やフォーマットの異なる医療データを用いて、算出する。透析学会推奨の計算式を用いてもよい。
大項目「食事関連」は、主に電解質バランスを維持する腎臓の機能に関するものである。慢性腎不全患者ではこの機能の低下のため、摂取した電解質がそのまま体内に蓄積されてしまい、特にカリウムは、血中濃度の上昇により致死的な不整脈を誘発するリスクが高く、厳格なコントロールを必要とする。それ以外の重要項目も含めて、大項目は、K、IP(無機リン)、Na、塩分摂取量、Alb、BUN、nPCR(標準化蛋白異化率)等、患者の臨床的重要度に応じてランク付けした、項目群で構成される。
なお、nPCRは、BUN(血液データ)、透析前後の体重(体重データ)、透析時間(透析データ)等の、各種医療データを用いて、算出する。
大項目「炎症」は、腎機能不全による尿毒症物質の蓄積や糖尿病の既往等が原因とされる、易感染性に関するものである。患者は、蛋白栄養状態の悪化等に伴って細胞性免疫、リンパ球機能、好中球機能が低下し、感染症による入院と死亡の頻度が増大する。炎症異常徴候の早期発見のために、大項目は、炎症反応急性期指標の1つであるCRP(C-反応性蛋白質)、細菌感染の指標であるWBC(白血球)、また炎症部位で中心的役割を有する炎症担当細胞であるEosino(好酸球)等、患者の臨床的重要度に応じてランク付けした、項目群で構成される。
大項目「腎性骨症」は、腎臓の骨代謝機能に関するものである。透析患者では、腎機能の低下と共に生じる活性型ビタミンD合成能の低下、血中カルシウムやリンの濃度のバランス異常が、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌亢進を招き、それにより骨吸収(破骨)が進み、腎性骨症(腎性骨異栄養症)を発症する。最近は、全身症状や生命予後に対する重大な影響が指摘されている。腎性骨症の異常徴候の早期発見のために、大項目は、i-PTH(完全型副甲状腺ホルモン)、補正Ca(Ca、Albデータから計算)、IP(無機リン)、Ca×IP、活性型ビタミンD内服の有無等、患者の臨床的重要度に応じてランク付けした、項目群で構成される。
大項目「糖尿病」は、糖尿病の合併症として発症した腎不全を伴う患者の予後に関するものである。透析治療患者の原疾患の第1位は糖尿病性腎症(約45%)であり、多くの透析患者が糖尿病を患っている。糖尿病患者には、他に網膜症や末梢神経障害、循環器疾患や脳血管疾患等、多くの重大な合併症の発症リスクがあり、その予防、早期発見、病態悪化の防止のためにも、経過観察・コントロールが重要である。そのため、大項目は、過去1〜3ヶ月間の平均血糖を反映すると考えられているHbA1c、空腹時血糖値(BS)等、患者の臨床的重要度に応じてランク付けした、項目群で構成される。
大項目「肝・胆・膵系」は、糖尿病腎症患者の予後に関するものである。透析患者の原疾患の第1位は糖尿病性腎症(約45%)であり、多くの透析患者が糖尿病を患っている。糖尿病患者には、全身に様々な合併症発症のリスクがあり、内臓系(肝・胆・膵等)疾患もその一つである。体内の各臓器には様々な酵素が含まれているため、臓器傷害時は各臓器特有の酵素が血中に漏出し血中濃度上昇として認められるので、異常の早期発見、疾患や部位の特定に有用である。大項目は、肝臓障害等の指標としてのAlb、組織細胞障害等の指標としてのCPK(クレアチンキナーゼ)、肝臓機能障害等の指標としてのGOT、GPT、ALP(アルカリフォスファターゼ)、ガンマ−GTP等、患者の臨床的重要度に応じてランク付けした、項目群で構成される。
大項目「脂質」は、心血管疾患、特に心筋梗塞発症の独立した危険因子とされる脂質異常に関するものである。透析患者の死亡原因の第1位が心不全であることから、脂質コントロールは重要である。大項目を、脂質異常症の指標である、TG(中性脂肪)、T-cho(総コレステロール)、LDL-cho(LDLコレステロール)等、患者の臨床的重要度に応じてランク付けした、項目群で構成される。
大項目「甲状腺」は、甲状腺機能低下症に関するものである。透析患者は栄養障害や透析時のアミノ酸喪失などにより軽度の甲状腺機能低下症の状態にあると言われている。また透析患者の5.4%に原発性甲状腺機能低下症がみられる(コントロール患者では0.7%)との報告もあり、透析患者における甲状腺機能の観察は重要である。大項目は、脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)、甲状腺ホルモンであるトリヨードサイロニン(T3)及びサイロキシン(T4)等、患者の臨床的重要度に応じてランク付けした、項目群で構成される。
大項目「凝固系」は、心疾患や脳梗塞の合併症等に関するものである。透析患者は一般に心臓疾患のいくつかを合併しており、心房細動の発生する条件が十分に整っている。心房細動では心房の中の血液がよどんで血栓ができやすく、脳梗塞の原因の1つと言われている。大項目は、血栓となる血小板凝集の指標となるPLT、血液凝固能の指標となるPT-INR等、患者の臨床的重要度に応じてランク付けした、項目群で構成される。
以下に、大項目と項目群と各データとの関係を、例を挙げて示す。例えば、大項目「DW(ドライウェイト)関連」は、以下の順に順位付けられた、hANP(pg/ml)、CTR(心胸郭比:%)、Ht(ヘマトクリット値:%)、体重増加率(%)、DW(kg)、後体重−DW(kg)等のデータ項目からなる項目群から構成されている。これらの項目の情報は、それぞれフォーマットが異なる、基本データD1、血液データD2、透析データD3、画像データD4、体重データD5等を格納した、データベース3から送られた情報を、統合アプリ44Bを実行して一元化することによって得られる。これら項目群の中で、項目「hANP」や項目「Ht」は、血液データD2から得た情報であり、項目「DW(ドライウェイト)」は、透析データD3から得た情報、項目「CTR(心胸郭比:%)」は、画像データD4の中のレントゲン撮像データ等から得た値、項目「後体重−DW」は、体重データD5の透析後体重と透析データD3のDWとから算出した値、そして、項目「体重増加率」は、体重データD5の透析前後の体重と透析データD3のDWとから算出した値、である。
上記各項目の構成データに、図5A(d)に示すように、基準範囲(上限値〜下限値)が設定される。基準範囲データも医療情報に含まれる。例えば、図5A(d)の例では、大項目DW関連の構成データであるhANP(pg/ml)は、下限値25から下限値100の間が基準範囲であることを示している。これら基準範囲データは、健常人の正常範囲とは異なり、透析患者の症状等に応じて患者毎に適宜設定され得るデータである。そして、項目に振り分けられた患者の各種医療データは、基準範囲と比較され、下限値以下、あるいは上限値以上である場合、それを示すための識別マークが付される。
(データベース3)
図1に示すデータベース3には、各患者の医療情報が累積記憶される。
医療情報は、上述したように、基本データD1と、血液データD2と、透析データD3と、画像データD4、体重データD5とを含む。
前述のように、基本データD1は、図5A(a)に示すように、透析患者自身を特定するための識別情報(患者ID)、氏名、住所、生年月日等のデータと、透析患者の基本的な属性情報である、血液型、身長、透析歴、等のデータを含む。
血液データD2は、図5A(b)に示すように、血液検査装置7で測定される各種血液成分の値、あるいは、外部の血液検査機関から得た血液検査結果情報である。
透析データD3は、図5A(c)に示すように、透析装置に直接関連するデータであり、例えば、DW(ドライウェイト)、透析時間、血液流量(QB)、ダイアライザの種類等の透析装置5に設定されたデータ、透析開始時血圧、透析中最低血圧等の透析中に測定して得られた測定データを含む。
画像データD4は、医用画像装置8で撮影(撮像)された画像データであり、レントゲン撮影画像、エコー画像、心電図画像等を含む。
体重データD5は、体重計6で計測された測定体重であり、透析前、透析中、透析後の体重データ等を含む。
データベース3には、これらのデータが、互いにリンク付けられながら、様々なフォーマットで格納されている。
(体重計6)
図1に戻り、体重計6は、体重測定機能に加えて、ネットワークNWに接続する機能を有する。体重計6は、計測した患者の体重の値を示す情報を、DBサーバ2を介してデータベース3に登録する。登録された体重データは、体重データD5としてデータベース3に蓄積される。あるいは、既存の電子カルテシステム10に入力(記録)された後、データベース3に送信され格納される。なお、体重計6は、外部で測定された体重を入力すて、DB管理サーバ2を介してデータベース3に登録する端末装置でもよい。
(血液検査装置7)
血液検査装置7は、公知の血液検査機能に加えて、ネットワークNWに接続する機能を有する。血液検査装置7は、DB管理サーバ2によって制御され、検査(測定)した患者の各血液成分の値を示す情報をデータベース3に送信する。血液検査装置7は、外部の血液検査結果データを入力するための端末であってもよい。なお、血液検査装置7は、外部で検査された血液データを入力して、DB管理サーバ2を介してデータベース3に登録する端末装置でもよい。
(医用画像装置8)
医用画像装置8は、レントゲン装置、エコー装置、心電図装置等から構成され、公知の医用画像撮像機能に加えて、ネットワークNWに接続する機能を有する。医用画像装置8は、DB管理サーバ2によって制御され、撮像した画像(レントゲン画像、エコー画像、心電図画像、等)の画像データをデータベース3に送信する。なお、医用画像装置8は、外部で取得された医用画像を入力して、DB管理サーバ2を介してデータベース3に登録する端末装置でもよい。
(通信インタフェース(IF)9)
通信インタフェース9は、この透析・治療支援システム1と外部の電子カルテシステム10等との間の通信を行う。
次に、上記構成を有する透析治療支援システム1の動作を説明する。
(基本データ登録処理)
医師、看護師等は、DB管理サーバ2を操作し、新規患者の患者ID、氏名、住所、血液型、身長、等のデータをデータベース3に送信し、登録を要求する。データベース3は、これらのデータを新規の基本データD1として登録する。このとき、DB管理サーバ2は、基本データ登録手段として機能する。
(体重データ登録処理)
透析患者は、透析治療の前後に、体重計6により体重測定される。体重計6は、測定した体重をデータベース3に登録する。より具体的には、体重計6は、患者ID、治療日時などのデータと共に、透析前後の測定体重を含む体重データをデータベース3に送信し、登録を要求する。データベース3は、これらのデータを体重データD5として登録する。このとき、体重計6は、体重データ登録手段として機能する。なお、体重計6の代わりに、他の装置で測定された体重データを端末装置に入力して、DB管理サーバ2を介してデータベース3に登録してもよい。
(血液データ登録処理)
透析患者の血液は、血液検査装置7により適宜検査される。血液検査装置7は、検査により得られた血液データをデータベース3に登録する。より具体的には、血液検査装置7は、患者ID、測定日などのデータと共に、測定した血液データをデータベース3に送信し、登録を要求する。データベース3は、これらのデータを血液データD2として登録する。このとき、血液検査装置7は、血液データ登録手段として機能する。
なお、血液検査装置7の代わりに、外部検査機関等で検査されたデータを、端末装置に入力してDB管理サーバ2を介してデータベース3に登録してもよい。
(透析データ登録処理)
透析患者の血液は、透析装置5により透析処理される。情報処理装置4は、患者ID、治療日時などのデータと共に、透析条件、透析時間、透析時の血流、透析中の血圧等を含む透析治療データを透析装置5から取得して、データベース3に登録する。より具体的には、透析データをDB管理サーバ2に送信し、登録を要求する。データベース3は、これらのデータを透析データD3として登録する。このとき、情報処理装置4は、透析データ登録装置として機能する。
(画像データ登録処理)
透析患者の医用画像は、医用画像装置8により適宜撮像される。医用画像撮像装置8は、DB管理サーバ2によって制御され、撮影した医用画像を、患者ID、撮影日などと共に、データベース3に送信し登録を要求する。データベース3は、これらのデータを画像データD4として登録する。このとき、医用画像装置8は、医用画像データ登録装置として機能する。
なお、外部検査機関等で撮影された医用画像を、電子カルテシステム10等の他の端末からDB管理サーバ2を介してデータベース3に送信して登録してもよい。
なお、外部の電子カルテシステム10に既に記憶されている基本データ、血液データ、透析データ、画像データ等を、通信IF9を介して、DB管理サーバ2が読み出し、データベース3に基本データD1、血液データD2、透析データD3、画像データD4等として格納してもよい。
(透析治療のデータ処理)
続いて、透析治療支援システム1で、患者の透析を行うときの手順の一例について図6の手順図を参照して説明する。
まず、患者から採取した血液を、血液検査装置7で検査する。血液検査装置7は、患者ID、検査日時と共に血液検査結果を、DB管理サーバ2に送信する。DB管理サーバ2は、これを血液データD2としてデータベース3に追加登録する(ステップS1)。これは、外部の検査機関から得た血液検査データで代用可能である。
次に、体重計6で患者の体重を測定する。体重計6は、患者ID、測定日時と共に測定値を、DB管理サーバ2に送信する。DB管理サーバ2は、これを体重データD5としてデータベース3に追加登録する(ステップS2)。これは、事前に測定した体重データでもよい。
次に、必要に応じて、医用画像装置8で患者の医用画像を取得する。医用画像装置8は、測定値を患者ID、撮影日時と共に撮影画像をDB管理サーバ2に送信する。DB管理サーバ2は、これをデータベース3に画像データD4として追加登録する(ステップS3)。患者の医用画像データは、事前に撮像した画像から得たものでもよい。
担当者は、情報処理装置4の入力部を操作し、透析装置5に、透析患者の患者ID、透析条件設定情報(DW(ドライウェイト)、透析時間、血液流量など)を入力する。情報処理装置4の制御部45は、入力された患者ID、設定情報等を表示部42に表示すると共に、通信部41を介して透析装置5に送信する。透析装置5の制御部57は、通信部51を介して設定データを受信し、記憶部56にセットする。
続いて、患者はベッドに移動し、そのベッドに隣接して配置されている透析装置5の透析部52で透析を開始する(ステップS4)。この透析の間、制御部57は、記憶部56に記憶されているコントロール用アプリ44Aを実行し、設定データに従って透析部52を制御し、透析部52は、設定データに基づいた透析時間や透析中の血液流量(QB)や透析液流量等の条件で、患者に対する透析治療を行う。透析部52は、透析中の血液流量等の値を随時分析し、分析結果を制御部57に出力する。制御部57は、分析結果を記憶部56に一時的に記憶する。
また、血圧測定部53は、透析前、透析中、透析後の患者の血圧を随時測定し、測定した血圧情報(脈拍、透析開始時の血圧、透析中の最も低下した時点での血圧、及び透析終了時の血圧(収縮期・拡張期血圧)等)を制御部57に出力する。制御部57は、血圧情報を記憶部56に一時的に記憶する。
制御部57は、記憶部56に記憶した血液流量や血圧情報等を、患者ID、取得時刻等と共に接続されている情報処理装置4に送る。情報処理装置4の制御部45は、通信部41を介してデータを受信し、データを患者ID、設定データ等と共に表示部42に表示する。医師等は、表示部42を見ることで、透析の進行状況、透析データ等を見ることができる。
情報処理装置4は、これらの透析関連情報(設定情報+測定情報)を、適宜、DB管理サーバ2に送信する。DB管理サーバ2は、受信したデータをデータベース3に透析データD3として追加記録する。
透析が終了すると、患者から血液を採血して血液検査を再度行う(ステップS5)。血液検査装置7は、血液検査データをDB管理サーバ2に送信する。DB管理サーバ2は、これを血液データD2としてデータベース3に追加登録する。外部に検査委託したときは、結果を入手した後に、血液データをデータベース3に送信し、記憶させる。
次に、体重計6で患者の体重を再測定する(ステップS6)。体重計6は、測定値を患者ID、測定日時と共に測定値を、DB管理サーバ2に送信する。DB管理サーバ2は、これを体重データD5としてデータベース3に追加登録する(ステップS6)。
続いて、必要に応じて、医用画像を再取得して、DB管理サーバ2に送信する。DB管理サーバ2は、これを画像データD4としてデータベース3に追加登録する(ステップS7)。
以上で、1患者の1回の血液透析処理が終了する。
上述の透析手順の間、DB管理サーバ2の制御部25は、操作者の指示に従って、通信部21を介して各情報処理装置4に適宜アクセスし、情報処理装置4が表示している画面と同一の画面を取得し、表示する。これにより、複数の医師・看護師等が同一の画面を見ながら、確認・検討することができ、医師等が状況などについて解説すること等が可能となる。
透析中及び透析終了後の任意のタイミングにおいて、医師・看護師等は、情報処理装置4等の端末を操作して、任意の患者の任意の期間の任意のデータを参照し、治療・診断・確認に使用することができる。
(統合アプリケーション)
統合アプリケーション44Bは、制御部45により実行され、個別の既存の装置などから読み込んでデータベース3に蓄積した、種々の医療関連情報(基本データD1、血液データD2、透析データD3、画像データD4、体重データD5など)を、接続コントロール用アプリ(ODBC(Open Database Connectivity)ドライバ(ミドルウェア)、ODBC・API等)を介してデータベース3から読み込んで統合し、一元化して、解析するためのアプリケーションである。
統合アプリケーション44Bは、統合した各種のデータを、順位付けされた臨床的大項目に、それぞれ分配する。各大項目は、各々、さらに順位付けされた項目群から構成されるため、上記の各種データの分配の際には、これら項目群を構成する個々の項目に、それぞれ、基本データD1、血液データD2、透析データD3、画像データD4、体重データD5のいずれか1つ、あるいは、複数のデータを組み合わせて計算された数値データを、項目に合わせて順位付けに従って分配する。
ここで、臨床的大項目とは、透析患者の生命維持に関わるリスク、腎機能低下の増悪、急性疾患・合併症の発症、感染症の発症等の早期発見や、透析治療の適正性の迅速な判断等を迅速かつ適格に行うために設定され、順位付けされたもので、DW関連、リアルタイム血圧・体重グラフ、腎性貧血、透析量、食事関連、炎症、腎性骨症、糖尿病、肝・胆・膵系、脂質、甲状腺、凝固系などが、例えばこの順番に順位付けられている。
これら臨床的大項目は、それぞれ順位付けられた項目群により構成され、例えば、大項目DW関連は、hANP[pg/ml]、CTR[%]、Ht[%]、体重増加率[%]、DW[kg]、後体重−DW[kg]等の順で順位付けられた項目群からなる。大項目腎性貧血は、Ht[%]、Hb[g/dl]、Fer(フェリチン)[ng/ml]、TSA(鉄飽和率)[%]等の順、大項目腎性骨症は、i-PTH[pg/ml]、補正Ca[mg/dl]、IP[mg/dl]、Ca×IP等の順で順位付けられた各項目群からなる。
統合アプリケーション44Bは、データベース3からDB管理サーバ2を介して読み出した基本データD1、血液データD2、透析データD3、画像データD4、体重データD5を特定のフォーマットにフォーマット変換し、さらに、項目に合わせて順位付けて分配することにより、データを統合する。
臨床的大項目を構成する全ての項目群の中で、血液データD2から得る項目は、hANP、Ht、Hb、Fer、TSA、TAC、BUN、Cr、UA、K、IP、Na、Alb、CRP、WBC、Eosino、i-PTH、IP、HbA1c、BS、CPK、GOT、GTP、ALP、γ-GTP、TG、T-cho、LDL-cho、TSH、Free T3、Free T4、PLT、PT-INR構成比などである。また、透析データD3から得る項目は、血圧(透析時)、透析時間、血液流量(QB)、ダイアライザ(種類)などであり、体重データD5から得る項目は、透析前後の体重などであり、基本データD1から得る項目は、投薬歴、既往症などであり、さらに、画像データD4から得る項目は、CTR(心胸郭比)(画像データに含有されるレントゲン画像等から算出)等である。これらデータの中には、例えば、大項目によっては、Alb、IP、Ht等の様に、項目として重複して用いられるものもある。
項目の中には、血液データD2、透析データD3、体重データD5等を組合せて演算することによりその値が求められる項目もある。
例えば、項目のKt/V(透析学会基準)やnPCR(透析学会基準)は、演算手段として機能する制御部45が、体重データD5に含まれる体重と、透析データD3に含まれる透析時間と、血液データD2に含まれるBUN等を、透析学会規定の数式に当てはめて算出する。また、項目の体重増加率は、制御部45が、体重データD5に含まれる前体重および後体重と、透析データD3に含まれるDW(ドライウェイト)とを、式「(前体重−DW)/後体重」に代入して算出し、項目の「後体重−DW」は、体重データD5に含まれる後体重と透析データD3に含まれるDWとから、また、項目の塩分摂取量は、体重データD5に含まれる体重と血液データD2に含まれるNa値等から、算出する。
この様にして順位付けられた項目群に分配されたデータのうち、数値で表されるものは、基準範囲(上限下限の基準値)が個々に設定されている。制御部45は、個別のデータを、これら上限値、下限値と比較し、上限値より高い場合はそのための識別マークを、また、下限値より低い場合はそのための識別マークを付す。
さらに、例えば、統合アプリ44Bは、各種データの統合結果として、以下に述べる「大項目別検査結果」を表示する場合は、大項目を構成し、臨床的観点から重要度の高い順に順位付けられた項目群について、基準範囲を高く越えたもの(異常度合いの大きいもの)、つまり、臨床的重篤度の高い患者の順にデータを並べ(ソートして)、透析センター全体分の結果を、1つのスプレッドシート状のデータとして表示する(図7)。
また、例えば、統合アプリ44Bは、各種データの統合結果として、以下に述べる「患者別検査チャート」を表示する場合は、臨床的観点から重要度の高い順に順位付けられた複数の大項目を、それを構成する順位付けられた項目群と共に、順番に配置し、経時的に遡って、1つのスプレッドシート状のデータとして表示する(図8)。統合アプリ44Bは、各項目群のうち、個々に基準範囲が設定されているデータについては、基準範囲内に無く、臨床的な異常を示すものには、一見して分かる識別マークを付与する。
(統合アプリケーションの起動)
操作者はが統合アプリケーション44Bを起動を指示すると、制御部45は、統合アプリケーション44Bの実行を開始する。
すると、制御部45は、その表示部42に図9に示す様な、「大項目別検査結果」、「患者別検査チャート」などを含むメニュー画面を表示する。
操作者は、このメニュー画面上のボタンを操作することにより画面から種々のデータを参照できる。
メニュー項目或いは表示されたデータは、適宜、アイコン又はボタン化されている。
制御部45は、表示されたアイコンが押下されると、次のステップへ進み、適宜、対応するデータを表示する。何れの表示を行う際にも、何らかのデータを表示することが指示された場合には、図10に示す表示処理を実行する。
まず、制御部45(統合アプリケーションプログラム44B)は、データを表示するための指示が成されると、図10に示す表示処理を開始し、指示の内容に応じて、表示する対象のデータをDB管理サーバ2を介して、データベース3から読み出す(ステップS11)。また、読み出したデータに含まれていないデータについては、適宜、演算等により生成する。
次に、制御部45は、読み出したデータは、異なるフォーマット、データ形式のものがあるので、1つの表形式に統合する(ステップS12)。より具体的には、様々なフォーマットの基本データD1、血液データD2、透析データD3、画像データD4、体重データD5を1つのフォーマットにフォーマット変換し、さらに、予め順位付けられた大項目に分類し、且つ、大項目内で予め順位付けされた項目順に、配列する。なお、ここでいう、データフォーマット変換は、データのフォーマットを物理的に完全に同一にする意味ではなく、同一画面に並べて配置・表示できる形態に変換することを意味する。例えば、基本データD1、血液データD2、透析データD3、体重データD5をハイパーテキスト形式にフォーマット変換し、画像データD4については、JPEGフォーマットに変換し、ハイパーテキストに画像データへのリンクを埋め込むことで、ブラウザで一体的に表示できるようにフォーマット変換するようにしてもよい。
次に、制御部45は、各データと基準範囲とを比較し、基準範囲から外れるか否かを判別し、基準範囲から外れる異常データを特定する(ステップS13)。また、必要に応じて、異常度を求める。異常度は、例えば、注目するデータの、基準範囲の上限値或いは下限値からの差の絶対値、差の絶対値と各データとの比(比の値)等である。
次に、制御部45は、特定した異常データに、異常値であることを示す識別マークである異常マークを付す(ステップS14)。
次に、制御部45は、統合し、マークを付したデータを異常度の大きい順に表示する(ステップS15)。あるいは、統合し、マークを付したデータを経時的に表示する(ステップS15)。
このような構成とすることにより、医師、看護師等は、多数の患者の大量のデータの中から異常値を示すデータを容易に識別して検討することが可能となり、透析患者の生命維持に関わるリスクとして、腎機能低下の増悪、急性疾患・合併症の発症、感染症の発症等の早期発見や、透析治療の適正性の判断等を迅速かつ適格に行うことができ、治療・診断、治療方針の決定が容易となる。
なお、情報処理装置4は、透析用ベッドに位置する人の識別IDが入力されている場合には、その人の情報しか表示しない。他の人のデータに関しては、データベース3からダウンロードする段階で、識別IDを比較するなどして、他者のデータのダウンロードを拒否する。管理者IDの入力等により、このようなブロック機能を一時的にオフすることも可能である。
また、DB管理サーバ2に統合アプリケーション44Bと同様のアプリケーションを導入し、同様の表示制御処理を行っても良い。
(大項目別検査結果)
ここで、例えば、図9(a)のメニュー画面の「大項目別検査結果」をクリックすると、統合ソフトウエア44Bは、図9(b)に例示するような、順位付けられた臨床的大項目のリストメニューを表示部42に表示する。ユーザがこのリスト中から1つの大項目を選択すると、図7に例示するように、その時点で対象とされた患者全て(全患者とは限らない)に関する、その大項目を構成する各項目群の結果を、予め順位付けられた順番で、かつ、最上位の項目での異常度が高い順に表示するよう、指示が行われる。
これらの臨床的大項目は、上記したように、透析患者の生命維持に関わるリスクとして、腎機能低下の増悪、急性疾患・合併症の発症、感染症の発症等の早期発見や、透析治療の適正性の判断など、臨床的見地から順位付けされている。大項目のリストは、DW関連、リアルタイム血圧・体重グラフ、腎性貧血、透析量、食事関連、炎症、腎性骨症、糖尿病、肝・胆・膵系、脂質、甲状腺、凝固系などを含む。これら大項目はさらに、各々個別に、臨床的重要度で順位付けされた数種類の項目群から構成される。
図7の例に関しては、統合アプリケーション44Bは、別々にフォーマットされてデータベース3に格納されている、基本データD1、血液データD2、透析データD3、画像データD4、体重データD5等の、種々のデータを収集する(ステップS11)。また、一部のデータについては、演算等によりデータを生成する。
次に、統合アプリケーション44Bは、基本データD1、血液データD2、データフォーマットを共通のフォーマット、例えば、テキストフォーマット変換し、選択された大項目を構成するように任意にあらかじめ重要度順に関連付けた検査項目群に対応する様に結果を生成して統合する(ステップS12)。
統合アプリケーション44Bは、基準範囲が設定された項目については、基準範囲と比較して、基準範囲から外れるか否かを判別し、基準範囲から外れる異常値については外れる程度(異常度)を求め(ステップS13)、異常値に識別マークを付す(ステップS14)。
続いて、統合アプリケーション44Bは、最重要項目(図7では、ヘマトクリット値30)で異常性の高い結果を有する患者の順番に、表示部42に、図7に例示するように表示する(ステップS15)。図7では、異常値の識別マークは網掛けで表している。識別マークは、文字色の変更、セル色の変更、等任意である。また、項目群は、基本データD1、血液データD2、透析データD3、画像データD4、体重データD5のいずれか1つ、あるいは、複数のデータを組み合わせて計算された数値データから構成される。なお、図7では、大項目のうちの第1項目を基準に患者をソートしたが、基準となる項目をユーザが指定できるようにしてもよい。例えば、図7で「血清鉄飽和率20」を指定したときに、血清鉄飽和率20の異常度に応じて患者を順位付けして、配列してもよい。
(患者別検査チャート)
ここで、例えば、図9(a)に示すメニュー画面の「患者別検査チャート」をクリックすると、処理対象の患者を特定する画面が表示される。この画面に、患者を特定する患者ID等の情報を入力すると、統合アプリケーション44Bは、個別にフォーマットされてデータベース3に格納されている、該当患者の基本データD1、血液データD2、透析データD3、画像データD4、体重データD5を、収集する(ステップS11)。また、演算・グラフ化が必要なデータについては、必要な処理を行って、データを求める。
次に、フォーマット変換を行ってこれらのデータを統合する。さらに、予め設定した重要大項目順に、かつ、各大項目を構成する重要度順に且つ時系列的にデータを配列する(ステップS12)。
続いて、基準範囲が設定された項目については、基準範囲と比較して、基準範囲外(異常値)であるか否かを判別し(ステップS13)、異常値に識別マークを付し(ステップS14)、表示部42に表示する(ステップS15)。これにより、例えば、患者IDをキーに、縦軸方向に順位付けされた項目順に、横軸方向に日付順にデータを配列して、測定日の異なる過去の一連の検査データを経時的に統合して、1つのスプレッドシート状のデータとし、図8に例示するように表示する。図8では、異常値の識別マークは網掛けで表している。
より具体的には、図8の例では、統合アプリケーション44Bは、血液データD2と透析データD3、体重データD5等を、予め順位付けされ設定されている臨床的大項目(DW関連、リアルタイム血圧・体重グラフ、腎性貧血、透析量、食事関連、炎症、腎性骨症、糖尿病、肝・胆・膵系、脂質、甲状腺、凝固系など)に分類し、かつ、大項目内で予め順位付けされた項目順に配列する。上述したように、臨床的大項目は、透析患者の生命維持に関わるリスク、腎機能低下の増悪、急性疾患・合併症の発症、感染症の発症等の早期発見や、透析治療の適正性の判断など、臨床的見地から順位付けされている。
さらに、統合アプリケーション44Bは、配列された各血液データや透析データ等を、個々に予め設定されている基準範囲データと比較し、基準範囲にあるか否かを判別し、基準範囲から外れると判別されたデータに識別マークを付す。識別マークは、文字色の変更、セル色の変更、等任意である。
なお、図7の表示が成されている状態で、特定の患者を指定したときに、図10の処理を実行し、指定された患者について、図8の表示を行ったり、図8の表示が成されている状態で、特定の大項目を指定したときに、図10の処理を実行し、指定された大項目について図7の表示を行う、といった処理をおこなってもよい。
以下に、実際の透析治療の際に、大項目検査結果や検査チャートがどの様に用いられるのか、例を挙げて説明する。
(使用例)(大項目別検査結果「DW関連」から「患者別検査チャート」へ)
メニュー「大項目別検査結果」より大項目「DW関連」を選択すると、任意にあらかじめ関連付けた検査結果の中でも特に注目しておきたい(臨床的に重要度の高い)hANP、CTR、Ht、体重増加率、DW、等の最新データの全患者の一覧が表示される。また同時に、例えば、項目hANPについては、昇順に並べ替えが自動的にされる。これにより、例えば透析センターの場合、多数の患者の中で、大項目DW中の項目群に関して、異常の識別マークが付され、重要な注意喚起が必要な患者の結果リストが、リスクの高い順に表示され、すぐにどの患者に対して緊急に対処すべきか判断することができる。
ソートについてはその後の手動操作で昇順・降順どちらでも表示可能であり、また開始時血圧、透析中最低血圧、CTRについてのソートもできる。検査値にはあらかじめ基準範囲を設定しておくと、例えば、基準範囲を下回るものについては青色表示、上回るものについては赤色表示、基準範囲内のものについては白色表示と色分けされる。さらに全患者数に対し、何%の患者が基準範囲を下回ったり上回ったりしているかの割合も表示される。
医療従事者は、色分け表示とソート機能を活用して、基準範囲を外れ、緊急性の高い患者の容態を総合的に判断するために、更に他の大項目を含めて、詳細に検査結果をチェックするステップに移ることができる。
手順としては、表示されていた「大項目別検査結果」(DW関連)の一覧の中から該当患者氏名(A)をダブルクリックすると、患者A専用の医療情報データのアイコン画面が表示される。その中で「患者別検査チャート」をクリックすると、大項目毎に任意にあらかじめ関連付けた項目群の、全大項目毎の検査結果が、最新の情報だけでなく、過去の検査結果を含めて、異常の識別マークと共に、時系列に一覧表示され(図8)、一見して患者Aのこれまでの大項目DW関連や他の大項目の各項目群での結果の経緯が把握でき、患者の総合的な病態像を判断することができる。
大項目「DW関連」については、次に順位付けられている大項目「血圧・体重グラフ」に注目する。ここには、検査日における透析治療時の血圧が、透析開始時点、透析中の最も低下した時点、及び透析終了時の収縮期・拡張期血圧の6点で構成された6角形として表示され、併せて検査日における透析前体重と透析後体重が棒グラフ表示され、現DW値のラインも表示される。
ここで医療従事者は、「大項目別検査結果」(DW関連)の異常値がどうして出てきたのか、DWが適正かどうかを判断する。具体的には除水が目標DWまで適正に行われた結果としてのものか、DWまで除水できていない状況での結果か、透析中血圧は高すぎず、低すぎず、かつ安定しているか(6角形ができるだけ4角形に近ければ治療中血圧は安定していると評価する)などを確認し、さらに患者Aの医療データよりレントゲン画像や透析経過記録(患者からの訴え等)、処方記録(降圧剤の内服状況)を確認する。これらの情報を総合的に評価し、従来判断の難しかったDWの設定に誤りはないか、患者の身体水分量が不適正で心不全や脳梗塞のリスクが増していないか等を迅速に判断し、すぐに、リスク回避の指示やDWの設定変更等を行うことができる。
(使用例)(大項目別検査結果「腎性貧血」から「患者別検査チャート」へ)
「大項目別検査結果」より大項目「腎性貧血」を選択すると、任意にあらかじめ関連付けた検査結果の中でも特に注目しておきたいHt、Hb、フェリチン、TSAT(鉄飽和率)、MCV等の順に最新データの全患者一覧が表示される。また同時に最重要に順位付けられたHtについて昇順に並べ替えが自動的にされる。これにより、例えば透析センターの場合、多数の患者の中で、大項目腎性貧血の項目群に関して、異常の識別マークが付され、重要な注意喚起が必要な患者の結果リストが、リスクの高い順に表示され、すぐにどの患者に対して緊急に対処すべきか判断することができる。
ソートについてはその後の手動操作で昇順・降順どちらでも表示可能であり、またTSAT、フェリチン、MCV等についてのソートもできる。検査値にはあらかじめ基準範囲を設定しておくと、基準範囲の上限以上、下限以下の場合一見してそれと分かるように、例えば色分けされる。さらに全患者数に対し、何%の患者が基準範囲を下回ったり上回ったりしているかの割合も表示される。
医療従事者は、色分け表示とソート機能を活用して、基準範囲を外れ、緊急性の高い患者の容態を総合的に判断するために、更に他の大項目を含めて、詳細に検査結果をチェックするステップに移ることができる。
手順としては、表示されていた「大項目別検査結果」(腎性貧血)の一覧の中から該当患者氏名(A)をダブルクリックすると、患者A専用の医療情報データのアイコン画面が表示される。その中で「患者別検査チャート」をクリックすると、大項目毎に任意にあらかじめ関連付けた項目群の、全大項目毎の検査結果が、最新の情報だけでなく、過去の検査結果を含めて、異常の識別マークと共に、時系列に一覧表示され(図8)、一見して患者Aのこれまでの大項目腎性貧血や他の大項目の各項目群での結果の経緯が把握でき、患者の総合的な病態像を判断することができる。
ここで医療従事者は、「大項目別検査結果」(腎性貧血)の異常値がどうして出てきたのか、腎性貧血と診断できるかを判断する。具体的にはまず、時系列で表示されたHtやHbの検査値の推移により、迅速に、貧血の進行または貧血傾向や多血症傾向を見極めることができる。貧血の場合にはその状況が、Fe剤の過不足によるものかをフェリチンやTSATで判断したり、出血源が原因かどうかを便中ヒトヘモグロビンや網状赤血球などで評価する。Fe剤や出血源に問題なければESA製剤不足と判断しESA製剤増量の指示変更を行う。多血症の場合にはESA製剤過剰と判断しESA製剤減量の指示変更を行う。
腎性貧血のリスクについて、迅速に判断し、すぐに、リスク回避のための対処法や治療の指示等を行うことができる。
(使用例)(大項目別検査結果「腎性骨症」から「患者別検査チャート」へ)
「大項目別検査結果」より大項目「腎性骨症」を選択すると、任意にあらかじめ関連付けた検査結果の中でも特に注目しておきたいPTH、補正Ca、 IP(無機リン)、 Ca・IP積の最新データの全患者一覧が表示される。また同時にPTHについて降順に並べ替えが自動的にされている。これにより、例えば透析センターの場合、多数の患者の中で、大項目腎性骨症の項目群に関して、異常の識別マークが付され、重要な注意喚起が必要な患者の結果リストが、リスクの高い順に表示され、すぐにどの患者に対して緊急に対処すべきか判断することができる。
ソートについてはその後の手動操作で昇順・降順どちらでも表示可能であり、また補正Ca、 IP(無機リン)、 Ca・IP積等についてのソートもできる。補正Ca、Ca・IP積は計算公式より自動的に計算された結果が表示される。検査値にはあらかじめ基準範囲を設定しておくと、基準範囲の上限以上、下限以下の場合一見してそれと分かるように、例えば色分けされる。さらに全患者数に対し、何%の患者が基準範囲を下回ったり上回ったりしているかの割合も表示される。
医療従事者は、色分け表示とソート機能を活用して、基準範囲を外れ、緊急性の高い患者の容態を総合的に判断するために、更に他の大項目を含めて、詳細に検査結果をチェックするステップに移ることができる。
手順としては、表示されていた「大項目別検査結果」(腎性骨症)の一覧の中から該当患者氏名(A)をダブルクリックすると、患者A専用の医療情報データのアイコン画面が表示される。その中で「患者別検査チャート」をクリックすると、大項目毎に任意にあらかじめ関連付けた項目群の、全大項目毎の検査結果が、最新の情報だけでなく、過去の検査結果を含めて、異常の識別マークと共に、時系列に一覧表示され一見して患者Aのこれまでの大項目腎性骨症や他の大項目の各項目群での結果の経緯が把握でき、患者の総合的な病態像を判断することができる。
「患者別検査チャート」の大項目「腎性骨症」に注目すると、PTH、補正Ca、IP、Ca・IP積の各項目が、時系列で並べられて表示される。さらに腎性骨症治療に使用される活性型ビタミンD3製剤や副甲状腺機能亢進症治療薬の投薬状況も表示される。検査値にはあらかじめ基準範囲を設定しておくと、基準範囲の上限以上、下限以下の場合一見してそれと分かるように、例えば色分けされる。
ここで医療従事者は、「大項目別検査結果」(腎性骨症)の異常値がどうして出てきたのか、腎性骨症と診断できるかを判断する。具体的にはまず、時系列で表示されたPTHの推移より、副甲状腺機能亢進症の有無を見極める。副甲状腺機能亢進が認められた場合には、補正Ca、IPの上昇の有無を確認し、上昇がみられなければ活性型ビタミンD3製剤の増量の指示変更を行う。補正Ca、IPの上昇が認められる場合には副甲状腺機能亢進症治療薬の投薬指示を行う。
腎性骨症のリスクについて、迅速に判断し、すぐに、リスク回避のための対処法や治療の指示等を行うことができる。
なお、この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、これら大項目、大項目を構成する項目群、及び、大項目や項目群の順位付けは、医療検査・診断技術・治療方法の進展等により、適宜、修正や追加が可能である。
例えば、上記実施の形態では、DB管理サーバ2とデータベース3とが別個に配置されていたが、これらを一体としてもよい。また、DB管理サーバ2を介してデータベース3にアクセス(登録、読み出し)等する例を示したが、他の装置、例えば、情報処理装置4、体重計6、血液検査装置7、医用画像装置8、電子カルテシステム10がデータベース3に直接アクセスできるようにしてもよい。
上記実施の形態にかかる情報処理装置4やDB管理サーバ2は、専用装置から構成可能であることはもとより、汎用のコンピュータ装置などを用いて構成することもできる。すなわち、このような汎用装置に上述したプログラムをインストールして実行させることで、上記実施の形態にかかる透析治療支援システムとして機能させることができる。
このようなプログラムの提供方法は任意であり、例えば、CD−ROMなどの記憶媒体に格納して配布可能であることはもとより、プログラムデータを搬送波に重畳することで、所定の通信媒体(例えば、インターネットなど)を介して配布することもできる。
1 透析治療支援システム
2 DB(データベース)管理サーバ
3 データベース
4 情報処理装置
5 透析装置
6 体重計
7 血液検査装置
8 医用画像装置
9 通信インタフェース(IF)
10 電子カルテシステム
NW ネットワーク

Claims (12)

  1. 複数の透析患者の、識別情報を含む複数項目の基本データと、複数項目の血液データと、複数項目の透析データと、体重データとを対応付けて記憶するデータベースと、
    透析患者の前記基本データを前記データベースに登録する基本データ登録手段と、
    前記体重データを透析患者の識別情報に対応付けて前記データベースに登録する体重データ登録手段と、
    前記血液データを透析患者の識別情報に対応付けて前記データベースに登録する血液データ登録手段と、
    透析患者用ベッドの近傍に配置され、透析を行うと共に透析中の透析データを収集する透析装置と、
    前記透析装置から前記透析データを受信し、透析患者の前記識別情報に対応付けて受信した透析データを前記データベースに登録する情報処理手段と、を備え、
    前記情報処理手段は、
    前記データベースから前記血液データと前記透析データと前記体重データとを受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信したデータのうち、前記血液データと前記透析データと前記体重データとを、予め設定されて順位付けされた臨床的大項目に分類し、かつ、大項目内で予め順位付けされた項目順に配列する配列手段と、
    配列された前記血液データと前記透析データと前記体重データとを、予め設定された個々の基準範囲と比較し、基準範囲から外れるか否かを判別する比較手段と、
    前記比較手段により基準範囲から外れると判別されたデータに識別マークを付す識別マーク付加手段と、
    前記基本データと前記識別マーク付き血液データと透析データと体重データとを含むリストを作成し、提示する提示手段と、を備える、
    透析治療支援システム。
  2. 前記情報処理手段は、透析中に前記透析装置により得られた透析データを表示する表示部を備える、請求項1に記載の透析治療支援システム。
  3. 前記基本データ登録手段は、前記情報処理手段と通信し、該情報処理手段と同一の画面を表示する手段を備える、
    請求項2に記載の透析治療支援システム。
  4. 前記配列手段は、複数フォーマットのデータを含む前記血液データと透析データと体重データとを、特定のフォーマットに変化するフォーマット変換手段を含む、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の透析治療支援システム。
  5. 前記配列手段は、特定の患者について、順位付けられた複数の大項目の順位付けされた項目のデータを時系列的に配列する、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の透析治療支援システム。
  6. 前記配列手段は、複数の患者について、特定の大項目について順位付けされた項目順にデータを配列し、
    前記比較手段は、各データが基準範囲から外れる程度を求め、
    前記提示手段は、前記比較手段が求めた基準範囲から外れる程度が大きい順に、患者を順位付けして前記リストを作成して、提示する、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の透析治療支援システム。
  7. 前記大項目内の項目は、前記血液データと前記透析データと前記体重データとの何れかから、演算により導出されるデータ項目を含み、
    前記情報処理手段は、データを演算する演算手段を備える、
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の透析治療支援システム。
  8. 前記基本データは、患者IDと患者の属性情報を含み、
    前記血液データは、血液成分検査結果データを含み、
    前記透析データは、透析開始時血圧、透析中最低血圧、DW(ドライウェイト)を含む、
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の透析治療支援システム。
  9. 前記基本データ登録手段は、基本データを入力する手段又は基本データを外部装置から読み込む手段を備え、
    前記体重データ登録手段は、体重データを入力する手段又は体重を測定して体重データを生成する手段を備え、
    前記血液データ登録手段は、血液データを入力する手段又は血液を検査して血液データを生成する手段を備える、
    請求項1乃至8の何れか1項に記載の透析治療支援システム。
  10. 前記基本データ登録手段は、前記データベースを管理するデータベース管理サーバから構成され、
    前記体重データ登録手段は、前記データベース管理サーバを介して、体重データを前記データベースに登録し、
    前記血液データ登録手段は、前記データベース管理サーバを介して、血液データを前記データベースに登録する、
    請求項1乃至9の何れか1項に記載の透析治療支援システム。
  11. 複数の透析患者の、識別情報を含む複数項目の基本データと複数項目の血液データと複数項目の透析データとを対応付けて記憶するデータベースからデータを読み出し、
    読み出したデータを、予め設定されている臨床的大項目に分類し、かつ、大項目内で予め順位付けされた項目順に配列し、
    配列されたデータと予め設定された基準範囲とを比較し、
    基準範囲から外れると判別されたデータにマークを付し、
    マーク付きデータを表示する、
    透析治療支援方法。
  12. 複数の透析患者の、識別情報と複数項目の血液データと複数項目の透析データとを対応付けて記憶するデータベースに接続されたコンピュータに、
    前記データベースからデータを読み出す処理、
    読み出したデータを、予め設定されている臨床的大項目に分類し、かつ、大項目内で予め順位付けされた項目順に配列する処理、
    配列されたデータと予め設定された基準範囲とを比較する処理、
    基準範囲から外れると判別されたデータにマークを付す処理、
    マーク付きデータを表示する処理、
    を実行させるプログラム。
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