JP2020032216A - 血液浄化装置及び血液浄化システム - Google Patents

血液浄化装置及び血液浄化システム Download PDF

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Abstract

【課題】特有の治療条件や動作設定が求められる血液浄化器を使用する場合であっても、操作性を向上させることができる血液浄化装置及び血液浄化システムを提供する。【解決手段】患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化器と、予め定められた治療条件又は動作設定に基づいて、血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作を行わせる制御手段13とを具備した血液浄化装置13において、血液浄化器の性能、性質又は機能に応じた治療条件又は動作設定を予め登録可能な登録手段14と、血液浄化治療で使用する血液浄化器に応じて、治療条件又は動作設定を登録手段で登録された治療条件又は動作設定に変更し得る変更手段15とを備え、登録手段で登録される治療条件又は動作設定は、血液浄化器に応じたプライミングの洗浄量若しくは洗浄時間、又はプライミング方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化装置及び血液浄化システムに関するものである。
透析治療などで用いられる血液浄化装置としての透析装置は、病院等の医療施設内に設けられた透析室に複数設置され、当該透析室内で多数の患者に対する透析治療(血液浄化治療)が施されるようになっている。また、それぞれの透析装置は、例えば特許文献1にて開示されているように、サーバ及び端末で構成される中央監視装置と接続され、当該中央監視装置が保持した患者に関する種々情報を受信可能とされており、患者毎に治療条件や動作設定を設定し得るようになっていた。
特開平6−205827号公報
しかしながら、上記従来の血液浄化装置においては、以下のような問題があった。
近年、従来になかった大容量の血液浄化器(特にダイアライザ)が取り付けられて使用されることがあり、そのような大容量の血液浄化器を使用する場合、特有の治療条件や動作設定が求められることから個々に設定を変更する必要があり、操作者の手間が増大して操作性が悪くなってしまうという不具合があった。なお、このような不具合は、大容量の血液浄化器を使用する場合に限らず、特有の治療条件や動作設定が求められる血液浄化器を使用する場合にも同様に生じてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、特有の治療条件や動作設定が求められる血液浄化器を使用する場合であっても、操作性を向上させることができる血液浄化装置及び血液浄化システムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化器と、予め定められた治療条件又は動作設定に基づいて、前記血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作を行わせる制御手段とを具備した血液浄化装置において、前記血液浄化器の性能、性質又は機能に応じた前記治療条件又は動作設定を予め登録可能な登録手段と、前記血液浄化治療で使用する血液浄化器に応じて、前記治療条件又は動作設定を前記登録手段で登録された前記治療条件又は動作設定に変更し得る変更手段とを備え、前記登録手段で登録される治療条件又は動作設定は、前記血液浄化器に応じたプライミングの洗浄量若しくは洗浄時間、又はプライミング方法であることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化器が取り付けられる複数の血液浄化装置と、該血液浄化装置に対して治療条件又は動作設定を送信可能な中央監視装置と、前記中央監視装置から送信された治療条件又は動作設定に基づいて、前記血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作を行わせる制御手段とを具備した血液浄化システムにおいて、前記中央監視装置は、前記血液浄化器の性能、性質又は機能に応じた前記治療条件又は動作設定を予め登録可能な登録手段と、前記血液浄化治療で使用する血液浄化器に応じて、前記治療条件又は動作設定を前記登録手段で登録された前記治療条件又は動作設定に変更し得る変更手段とを備え、前記登録手段で登録される治療条件又は動作設定は、前記血液浄化器に応じたプライミングの洗浄量若しくは洗浄時間、又はプライミング方法であることを特徴とする。
請求項1、2の発明によれば、血液浄化器の性能、性質又は機能に応じた治療条件又は動作設定を予め登録可能な登録手段と、血液浄化治療で使用する血液浄化器に応じて、治療条件又は動作設定を登録手段で登録された治療条件又は動作設定に変更し得る変更手段とを備えたので、特有の治療条件や動作設定が求められる血液浄化器を使用する場合であっても、操作性を向上させることができる。
さらに、登録手段で登録される治療条件又は動作設定は、血液浄化器に応じたプライミングの洗浄量若しくは洗浄時間、又はプライミング方法であるので、特有の治療条件や動作設定が求められる血液浄化器を使用する場合であっても、プライミングの洗浄量若しくは洗浄時間、又はプライミング方法を適切に設定することができる。
本発明の第1の実施形態に係る血液浄化装置及び中央監視装置を示すブロック図 同血液浄化装置の装置本体を示す斜視図 同血液浄化装置を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 本発明の第2の実施形態に係る血液浄化装置及び中央監視装置を示すブロック図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係る血液浄化装置は、体外循環する患者の血液を浄化して透析治療する血液浄化システムに適用されたもので、当該血液浄化システムは、図1〜3に示すように、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すためのダイアライザ4等の血液浄化器(図3参照)が取り付けられる複数の血液浄化装置1と、それぞれの血液浄化装置1に接続された中央監視装置2とを有して構成される。
中央監視装置2は、複数の血液浄化装置1とLANケーブルHを介して接続されており、血液浄化装置1及び中央監視装置2が双方向に通信可能とされ、互いに情報を送受信可能とされている。また、中央監視装置2は、サーバ及びパーソナルコンピュータから成る端末(不図示)を有して構成されており、端末により入力された情報(患者情報、治療条件又は動作設定)がサーバに保存され、その保存された情報が当該サーバから各血液浄化装置1に送信され得るようになっている。
血液浄化装置1は、透析治療を行うための透析装置から成り、図3に示すように、動脈側血液回路3a及び静脈側血液回路3bを有する血液回路3と、動脈側血液回路3a及び静脈側血液回路3bの間に介装されて血液回路3を流れる血液を浄化するダイアライザ4(血液浄化器)と、動脈側血液回路3aに配設されて駆動によって送液可能な血液ポンプ5と、動脈側血液回路3aに接続された動脈側エアトラップチャンバ6と、静脈側血液回路3bに接続された静脈側エアトラップチャンバ7と、ダイアライザ4に透析液を導入する透析液導入ラインL1と、ダイアライザ4から排液を排出する透析液排出ラインL2と、制御手段13と、登録手段14と、変更手段15とを有して構成されている。
なお、血液浄化装置1は、図2及び図3に示すように、透析装置本体8と、該透析装置本体8に取り付けられる血液浄化器(ダイアライザ4)と、該血液浄化器に接続される血液回路3とを有して構成されており、透析装置本体8には、血液ポンプ5の他、表示手段Mが取り付けられている。表示手段Mは、タッチパネルから成るもので、血液浄化治療に関わる所定の表示が可能とされているとともに、画面の所定部位を触れることにより所定の入力が可能とされている。
動脈側血液回路3aは、その先端にコネクタcが接続されており、当該コネクタcを介して動脈側穿刺針aが接続可能とされるとともに、途中にしごき型の血液ポンプ5及び動脈側エアトラップチャンバ6が配設されている。一方、静脈側血液回路3bは、その先端にコネクタdが接続されており、当該コネクタdを介して静脈側穿刺針bが接続可能とされるとともに、途中に静脈側エアトラップチャンバ7が接続されている。
そして、動脈側血液回路3aの先端に接続された動脈側穿刺針a及び静脈側血液回路3bの先端に接続された静脈側穿刺針bを患者に穿刺した状態で、血液ポンプ5を駆動させると、患者の血液は、動脈側エアトラップチャンバ6で除泡(気泡の除去)がなされつつ動脈側血液回路3aを通ってダイアライザ4に至り、該ダイアライザ4によって血液浄化が施された後、静脈側エアトラップチャンバ7で除泡(気泡の除去)がなされつつ静脈側血液回路3bを通って患者の体内に戻るようになっている。これにより、患者の血液を血液回路3の動脈側血液回路3aの先端から静脈側血液回路3bの先端まで体外循環させつつダイアライザ4にて浄化し得るのである。
静脈側エアトラップチャンバ7には、当該静脈側血液回路3b内の液圧に基づいて静脈圧を検出可能な静脈圧センサPが接続されており、かかる静脈圧センサPにて体外循環する血液の液圧(静脈圧)を検出し得るよう構成されている。これにより、血液回路3にて体外循環する血液の静脈圧を監視し、治療中における患者の容態変化を把握し得るようになっている。
ダイアライザ4は、その筐体部に、血液導入口4a(血液導入ポート)、血液導出口4b(血液導出ポート)、透析液導入口4c(透析液流路入口:透析液導入ポート)及び透析液導出口4d(透析液流路出口:透析液導出ポート)が形成されており、このうち血液導入口4aには動脈側血液回路3aが、血液導出口4bには静脈側血液回路3bがそれぞれ接続されている。また、透析液導入口4c及び透析液導出口4dは、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2とそれぞれ接続されている。
ダイアライザ4内には、複数の中空糸膜(不図示)が収容されており、この中空糸が血液を浄化するための血液浄化膜を構成している。かかるダイアライザ4内には、血液浄化膜を介して患者の血液が流れる血液流路(血液導入口4aと血液導出口4bとの間の流路)及び透析液が流れる透析液流路(透析液導入口4cと透析液導出口4dとの間の流路)が形成されている。そして、血液浄化膜を構成する中空糸膜には、その外周面と内周面とを貫通した微小な孔(ポア)が多数形成されて中空糸膜を形成しており、該膜を介して血液中の不純物等が透析液内に透過し得るよう構成されている。
さらに、本実施形態に係る動脈側血液回路3aの先端部(コネクタc近傍)及び静脈側血液回路3bの先端部(コネクタd近傍)には、血液浄化治療中、動脈側血液回路3a又は静脈側血液回路3bを流れる血液中の気体(気泡)を検出し得る気泡検出器(B1、B2)が接続されている。また、動脈側血液回路3aの先端部(コネクタc近傍)及び静脈側血液回路3bの先端部(コネクタd近傍)には、開閉によって流路を閉塞又は開放可能なクランプ手段Va、Vbが取り付けられている。
一方、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2には、所定濃度に調製された透析液をダイアライザ4に送液しつつ、当該ダイアライザ4から透析液と共に老廃物等(排液)を排出させる複式ポンプ9が接続されている。すなわち、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2に跨って複式ポンプ9が配設されており、かかる複式ポンプ9を駆動させることにより、ダイアライザ4に対して透析液導入ラインL1にて透析液を導入及び透析液排出ラインL2にて透析液(排液)を排出させ得るよう構成されているのである。
また、透析液導入ラインL1には、電磁弁V1、V3及び濾過フィルタF1、F2が接続されており、ダイアライザ4に導入する透析液を濾過フィルタF1、F2にて濾過し得るとともに、電磁弁V1、V3にて任意タイミングで流路を遮断又は開放可能とされている。なお、透析液導入ラインL1は、バイパスラインL4、L5にて透析液排出ラインL2と接続されており、これらバイパスラインL4、L5には、電磁弁V4、V5がそれぞれ接続されている。
さらに、透析液排出ラインL2には、複式ポンプ9を迂回する迂回ラインL3、L6が接続されており、迂回ラインL6には電磁弁V6が接続されるとともに、迂回ラインL3には除水ポンプ10が接続されている。これにより、血液回路3にて患者の血液を体外循環させる過程で除水ポンプ10を駆動させることにより、ダイアライザ4を流れる血液から水分を取り除いて除水し得るようになっている。
また、透析液排出ラインL2における複式ポンプ9より上流側(図3中右側)には、当該複式ポンプ9における透析液排出ラインL2の液圧調整を行う加圧ポンプ11が接続されており、当該加圧ポンプ11と複式ポンプ9との間からは、脱ガスチャンバ12を介して迂回ラインL7が延設されている。透析液排出ラインL2及びそこから分岐する迂回ラインL7には、電磁弁V2、V7がそれぞれ接続されており、任意タイミングで透析液の流路を遮断又は開放可能とされている。
制御手段13は、血液浄化装置1が具備する種々アクチュエータやセンサ等と電気的に接続されたマイコンから成るもので、予め定められた治療条件又は動作設定(本実施形態においては、中央監視装置2から送信された治療条件又は動作設定)に基づいて、血液浄化治療を行うための動作(血液浄化治療工程)又は当該血液浄化治療に関連する動作(透析準備工程や返血工程等)を行わせるものである。
より具体的には、制御手段13は、中央監視装置2から送信された治療条件又は動作設定に基づいて種々アクチュエータ及びセンサ等を制御することにより、例えば血液回路3内及びダイアライザ4の透析液流路内をプライミング液で充填させるプライミング(透析準備工程)、血液回路3にて患者の血液を体外循環させつつダイアライザ4にて浄化する血液浄化治療工程、血液回路3内の血液を患者に戻す返血工程等を順次行わせるよう制御可能とされている。
ここで、本実施形態に係る血液浄化装置1は、登録手段14及び変更手段15を具備している。登録手段14は、血液浄化器の性能、性質又は機能に応じた治療条件又は動作設定を予め登録可能なもので、本実施形態においては、表示手段Mにて入力することにより登録が可能とされている。例えば、登録手段14にて登録される血液浄化器として、浄化膜の膜面積、UFR等の相違に基づく性能、浄化膜に塗布される塗布材等の有無や量に基づく性質、中空糸を浄化膜とする中空糸型や積層型等の形態の相違に基づく機能に応じて分類され、それら性能、性質又は機能に応じた治療条件又は動作設定が登録可能とされている。
変更手段15は、血液浄化治療で使用する血液浄化器(ダイアライザ4等)に応じて、治療条件又は動作設定(中央監視装置2から送信された治療条件又は動作設定)を登録手段14で登録された治療条件又は動作設定に変更し得るものである。すなわち、使用する血液浄化器を表示手段Mにて入力すると、その血液浄化器と登録手段14で登録された血液浄化器とが比較され、変更手段15によって登録手段14で登録された血液浄化器に応じた治療条件又は動作設定に一括且つ自動的に変更されるのである。
さらに、例えば登録手段14で登録される治療条件又は動作設定として、透析準備工程においては、プライミングの洗浄量若しくは洗浄時間、又はプライミング方法が挙げられるとともに、血液浄化治療工程においては、抗凝固剤の使用量(抗凝固剤の注入速度や注入量等)、警報監視(静脈圧、ダイアライザ4の入口圧、透析液圧、TMP(膜間圧力差)等の圧力の警報点の他、UFRの低下の監視等)、血流量(血液ポンプ5の駆動速度)、透析量モニタで検出されるダイアライザ4のクリアランス等が挙げられる。また、他の登録手段14で登録される治療条件又は動作設定として、返血工程における返血量(血液浄化治療後に返血する際の量であって血液ポンプの回転速度等により決定される)等が挙げられる。
特に、本実施形態に係る登録手段14は、血液浄化治療で使用する血液浄化器(ダイアライザ4等)の膜面積に応じた治療条件又は動作設定を登録するものとされている。すなわち、大容量の血液浄化器は、通常の血液浄化器と比較して、プライミングの洗浄量が増加し、それに伴ってプライミングの洗浄時間も増加する傾向にあることから、プライミングの洗浄量や洗浄時間を増加させたパラメータが登録されているのである。
なお、中空糸膜等の浄化膜に塗布された塗布剤(浄化膜を保護するためのグリセリンや親水化剤としてのPVP等)を有する血液浄化器を使用する場合、塗布剤が使用時に残留しないようにすることから、プライミングの洗浄量や洗浄時間を増加させたパラメータが登録される。さらに、大容量の血液浄化器は、抗凝固剤の使用量も増加する傾向にあるので、登録される治療条件又は動作設定として、通常時よりも抗凝固剤の使用量を増加させたパラメータが登録される。
ここで、UFRとは、限外濾過における水分除去率をいい、時間と圧力によってどの程度の水分が透過するかを数値化したパラメータから成る。これにより、ダイアライザ4の透水性能を表すことができ、UFRが高いほど透水性能が高いこととなる。しかるに、血液浄化装置(透析装置)は、ダイアライザ4の浄化膜(中空糸膜)の詰まりを検出するために、治療開始直後のUFRを測定し、そこからUFRが所定値だけ低下したことを検出する監視方法(UFR監視)がある。大容量の血液浄化器(膜面積の大きなダイアライザ4等)は、そのほとんどが除去効果を大きくしたい患者に使用される場合が多く、UFRが高いものとされている。このようなUFRが高い大容量の血液浄化器を使用する際、UFR監視を実施するために治療開始直後のUFRを測定すると、UFRが高すぎて計測が困難とされる場合がある。そのため、大容量の血液浄化器を使用する場合には、登録手段14で登録される治療条件又は動作設定として、UFR監視を行わず他の適切な監視方法に変更するものとされる。
またさらに、本実施形態に係る登録手段14は、血液浄化器の性能、性質又は機能に応じて、登録される治療条件又は動作設定に対して制限又は推奨が行われるよう構成されている。すなわち、登録手段14によって登録される血液浄化器及びその血液浄化器に応じた治療条件又は動作設定は、当該血液浄化器の性能、性質又は機能に応じた適切なパラメータが好ましいため、例えば表示手段Mによる登録時、推奨される治療条件又は動作設定が表示されて選択的に登録する、或いは治療条件又は動作設定が制限され、その制限されたパラメータを入力することが不可能とされるようになっている。
次に、本実施形態に係る血液浄化器の登録方法及び設定方法について説明する。
先ず、表示手段Mの初期画面として、図4に示すように、血液浄化治療の準備段階の種々表示が表示されるとともに、入力のための操作ボタンMa、Mbが表示される。登録手段14による登録を行うため、操作者が操作ボタンMbを触れると、図5に示す小画面が表示される。そして、操作者が小画面中の操作ボタンMcを触れると、図6に示すように、別の小画面が表示され、当該小画面の操作ボタンMdを触れることにより、図7に示すような選択のための表示画面が表示される。
かかる選択のための表示画面において、「ダイアライザ情報」なる表示(図8参照)の操作ボタンMeを触れると、図9に示すように、登録画面が表示されるので、血液浄化器を特定する情報(商品名等)と、そのタイプ(中空糸膜型又は積層型等)、及び治療条件又は動作条件(本実施形態においては、プライミング時間及び洗浄時間)を示す項目がそれぞれ表示され、そのうちの所定表示(例えば、所定表示Mf)を触れると、図10に示すような入力可能な入力画面が表示される。
かかる入力画面においては、所定表示Mfに関するパラメータの変更を行うことが可能とされ、この場合、「ダイアライザ1」として設定された血液浄化器を使用する場合、プライミング工程で使用される洗浄液の量(透析液の量)を設定することができる。すなわち、「ダイアライザ1」として登録した血液浄化器に応じた治療条件又は動作条件を紐付けして登録することができるのである。勿論、図9の画面において、「名称」を示す所定表示を触れることにより、他の血液浄化器についても登録することができる。
一方、血液浄化治療が行われる前においては、図4に示す初期画面が表示されているとき、血液浄化器(ダイアライザ4等)及び血液回路3を装置本体8に取り付けることとなる。そして、例えば操作ボタンMaを触れて入力操作すると、図11に示すように、新たな小画面が表示されるので、使用する血液浄化器を選択しない場合、小画面中の入力ボタンMgを触れて入力すると、予め設定された治療条件又は動作設定(中央監視装置2から送信された治療条件又は動作設定)に基づいてプライミングが開始されることとなる。
しかるに、図11に示す小画面において、操作ボタンMhを触れると、図12に示すように、新たな小画面が表示され、その小画面における操作ボタンMiを触れると、図13に示すように、選択のための小画面が表示される。かかる小画面においは、予め登録手段14にて登録された血液浄化器の名称(商品名等)が複数表示されており、使用する血液浄化器を触れると、変更手段15によって、登録手段14で登録された治療条件又は動作条件に変更されることとなる。なお、この場合、使用する血液浄化器を「FDX-150GW」なる名称のダイアライザが選択されることとなり、図11で示す表示画面にて操作ボタンMgが触れられたことを条件として、選択された血液浄化器に応じた治療条件又は動作設定によるプライミングが行われることとなる。
本実施形態によれば、血液浄化器の性能、性質又は機能に応じた治療条件又は動作設定を予め登録可能な登録手段14と、血液浄化治療で使用する血液浄化器(ダイアライザ4等)に応じて、治療条件又は動作設定を登録手段14で登録された治療条件又は動作設定に変更し得る変更手段15とを備えたので、特有の治療条件や動作設定が求められる血液浄化器を使用する場合であっても、操作性を向上させることができる。
また、登録手段14で登録される治療条件又は動作設定は、血液浄化器に応じたプライミングの洗浄量若しくは洗浄時間、又はプライミング方法であるので、特有の治療条件や動作設定が求められる血液浄化器を使用する場合であっても、プライミングの洗浄量若しくは洗浄時間、又はプライミング方法を適切に設定することができる。さらに、登録手段14は、血液浄化治療で使用する血液浄化器の膜面積に応じた治療条件又は動作設定を登録するので、膜面積によって特有の治療条件や動作設定が求められる血液浄化器を使用する場合であっても、操作性を向上させることができる。またさらに、登録手段14は、血液浄化器の性能、性質又は機能に応じて、登録される治療条件又は動作設定に対して制限又は推奨が行われるので、登録手段14による登録作業を容易とすることができるとともに、誤設定を抑制することができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置は、第1の実施形態と同様、体外循環する患者の血液を浄化して透析治療する血液浄化システムに適用されたもので、当該血液浄化システムは、図14に示すように、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すためのダイアライザ4等の血液浄化器(図3参照)が取り付けられる複数の血液浄化装置1と、それぞれの血液浄化装置1に接続された中央監視装置2とを有して構成される。なお、第1の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る血液浄化システムは、血液浄化器の性能、性質又は機能に応じた治療条件又は動作設定を予め登録可能な登録手段14と、血液浄化治療で使用する血液浄化器に応じて、治療条件又は動作設定を登録手段14で登録された治療条件又は動作設定に変更し得る変更手段15とが中央監視装置2に設定されている。これにより、中央監視装置2にて登録手段14による登録作業及び治療条件又は動作設定等の設定作業を行うことができるので、血液浄化装置1のそれぞれにて作業を行う必要がない。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば中央監視装置2に接続していない個人用透析装置に適用してもよく、この場合、治療条件又は動作設定は、予め血液浄化装置にて設定されるとともに、血液浄化器の性能、性質又は機能に応じた治療条件又は動作設定の登録が行われることとなる。そして、使用する血液浄化器に応じて、予め設定された治療条件又は動作設定を変更し、制御手段13による制御(液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作を行わせる制御)が行われることとなる。
また、LANケーブルHの如き配線を介さず各血液浄化装置1と中央監視装置2とを接続するもの(例えば双方向の通信が不可能なもの、或いは無線にて通信が可能なもの)であってもよい。なお、本実施形態においては、血液透析(HD)、ECUM又はHDF(血液透析濾過)の如き治療形態が可能とされた血液透析装置に適用しているが、これに代えて他の血液浄化治療(例えば、血液濾過(HF)又は持続緩徐式血液濾過(CHF)等の治療)を施すことが可能な血液浄化装置に適用してもよい。
血液浄化器の性能、性質又は機能に応じた治療条件又は動作設定を予め登録可能な登録手段と、血液浄化治療で使用する血液浄化器に応じて、治療条件又は動作設定を登録手段で登録された治療条件又は動作設定に変更し得る変更手段とを備えた血液浄化装置及び血液浄化システムであれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 血液浄化装置
2 中央監視装置
3 血液回路
4 ダイアライザ(血液浄化器)
5 血液ポンプ
6 動脈側エアトラップチャンバ
7 静脈側エアトラップチャンバ
8 装置本体
9 複式ポンプ
10 除水ポンプ
11 加圧ポンプ
12 脱ガスチャンバ
13 制御手段
14 登録手段
15 変更手段

Claims (2)

  1. 患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化器と、
    予め定められた治療条件又は動作設定に基づいて、前記血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作を行わせる制御手段と、
    を具備した血液浄化装置において、
    前記血液浄化器の性能、性質又は機能に応じた前記治療条件又は動作設定を予め登録可能な登録手段と、
    前記血液浄化治療で使用する血液浄化器に応じて、前記治療条件又は動作設定を前記登録手段で登録された前記治療条件又は動作設定に変更し得る変更手段と、
    を備え、前記登録手段で登録される治療条件又は動作設定は、前記血液浄化器に応じたプライミングの洗浄量若しくは洗浄時間、又はプライミング方法であることを特徴とする血液浄化装置。
  2. 患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化器が取り付けられる複数の血液浄化装置と、
    該血液浄化装置に対して治療条件又は動作設定を送信可能な中央監視装置と、
    前記中央監視装置から送信された治療条件又は動作設定に基づいて、前記血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作を行わせる制御手段と、
    を具備した血液浄化システムにおいて、
    前記中央監視装置は、
    前記血液浄化器の性能、性質又は機能に応じた前記治療条件又は動作設定を予め登録可能な登録手段と、
    前記血液浄化治療で使用する血液浄化器に応じて、前記治療条件又は動作設定を前記登録手段で登録された前記治療条件又は動作設定に変更し得る変更手段と、
    を備え、前記登録手段で登録される治療条件又は動作設定は、前記血液浄化器に応じたプライミングの洗浄量若しくは洗浄時間、又はプライミング方法であることを特徴とする血液浄化システム。
JP2019199999A 2019-11-01 2019-11-01 血液浄化装置及び血液浄化システム Active JP6736744B2 (ja)

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