JP2005235098A - 電子カルテシステム、電子カルテサーバ、端末装置および透析医療用プログラム - Google Patents

電子カルテシステム、電子カルテサーバ、端末装置および透析医療用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 透析医療において利便性の高い電子カルテシステムを構築すること。
【解決手段】 電子カルテシステム1は、透析条件や透析実施情報を含む透析医療特有の情報を電子カルテとして管理する。そのため、従来の電子カルテシステムにおいては管理対象とされていない透析医療特有の情報を電子カルテとして一元管理でき、透析医療において電子カルテを用いる際、異なるシステムを連携させることによる問題や、従来の電子カルテによっては十分な管理が行えないという問題を解消することが可能となる。したがって、電子カルテシステム1によれば、透析医療において利便性の高い電子カルテシステムを実現することが可能となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、診療記録等の医療情報を電子データとして管理可能な電子カルテシステム、電子カルテサーバ、端末装置および透析医療用プログラムに関する。
近年、病院あるいは診療所等の医療現場においては、電子カルテシステムが導入されつつある。
電子カルテシステムは、診療記録等の医療情報を患者毎に電子データ化し、データベースによって管理するものである。そのため、情報の共有、更新等が容易に行え、また、画像あるいは音声等、従来の紙媒体によるカルテでは取り扱い難かった情報を容易に取り扱うことができるという利点を有する。
このような電子カルテシステムとしては、特開2003−256571号公報を始め、多数の文献に記載された技術あるいは製品が知られている。
これら従来の電子カルテは、病床数1000床以上の大規模病院向けである数億円以上のシステムから、小規模病院向けの数千万円程度のシステム、さらには、無床診療所向けの800万円以下程度のシステムまで、種々のものが開発されている。
特開2003−256571号公報
しかしながら、従来の電子カルテシステムは、一般の疾病を総合的に管理対象としているため、医療行為の中でも特殊である透析医療に利用するには、必ずしも利便性の高いものではなかった。
即ち、透析医療においては、患者がほぼ同時刻に集中して訪れ、治療の開始時刻、終了時刻も短時間に集中する。そのため、一般の診療を対象としたシステムでは透析医療における医療情報の入力作業に対応困難である等、透析医療特有の事情が存在する。
このような事情から、従来の電子カルテシステムは、透析医療を管理対象として想定していない場合が多く、管理対象から透析医療を明示的に除外している場合もある。
なお、透析医療の場合、個々の患者に関する医療情報が、他の疾病に比べて膨大となるという事情もあり、このことも従来の電子カルテシステムを透析医療に適用し難い理由となっている。
このように、一般の診療を対象としたシステムを透析医療に適用できないため、透析医療においては、透析医療向けに開発された専用の診療管理システムが用いられているのが現状である。
ところが、透析医療において、透析医療向けの診療管理システムを利用しつつ、電子カルテによる医療情報の管理を行う場合、専用の診療管理システムと従来の電子カルテシステムとを結合する必要がある。
このとき、異なるシステムを連携させることから、セキュリティが低下する、あるいは、システムを適切に整合させることが困難であるといった問題が生ずる。
また、このようにシステムを連携させた場合、それぞれのシステムによってマスタ(システムに登録されている用語データ)が異なり、システムを利用する医療関係者に混乱を来す事態が生じ得る。
さらに、従来の電子カルテシステムを導入するためには、例えば中規模病院向けの電子カルテシステムを導入した場合、専用の診療管理システムのコストに加え、数億円程度のコストを要することとなる。
一方、仮に、透析医療における管理を従来の電子カルテシステムのみを利用して行う場合、治療が行われた事実や、治療方針等、一般の疾病における治療と同様の医療情報を管理することは可能であるものの、透析医療特有の情報、例えば、透析スケジュールや透析条件といった、透析において重要な情報を管理することができず、透析医療用のシステムとして不十分な機能を実現するに留まるものである。
このように、従来、透析医療において利便性の高い電子カルテシステムを実現することは困難であった。
本発明の課題は、透析医療において利便性の高い電子カルテシステムを構築することである。
以上の課題を解決するため、本発明は、
患者の医療情報を電子データとして管理する電子カルテデータ管理手段を含む電子カルテシステムであって、前記電子カルテデータ管理手段(例えば、図1の電子カルテサーバ)は、前記患者の透析治療に関する情報を前記電子データとして管理可能であることを特徴としている。
このような構成により、従来の電子カルテシステムにおいては管理対象とされていない透析医療特有の情報を電子カルテとして一元管理でき、透析医療において電子カルテを用いる際、異なるシステムを連携させることによる問題や、従来の電子カルテによっては十分な管理が行えないという問題を解消することが可能となる。
したがって、透析医療において利便性の高い電子カルテシステムを実現することが可能となる。
また、前記透析治療に関する情報は、透析治療のスケジュールを含むことを特徴としている。
したがって、従来の電子カルテにおいて管理できなかった透析スケジュールを管理することが可能となる。
また、前記透析治療に関する情報は、透析治療における透析条件を含むことを特徴としている。
したがって、従来の電子カルテにおいて管理できなかった詳細な透析条件を管理することが可能となる。
また、前記透析治療に関する情報は、透析記録用紙の内容あるいは臨時透析依頼書の内容の少なくともいずれかを含むことを特徴としている。
したがって、透析医療特有である透析記録用紙あるいは臨時透析依頼書として必要な情報を電子カルテとして管理することが可能となる。
また、前記透析治療に関する情報は、予定された透析治療からの変更内容(例えば、図3の透析実施情報における「透析治療内容に対して変更あるいは追加された処置」)を含むことを特徴としている。
したがって、透析治療において、体調等に基づく患者の訴え、透析治療中の患者の状態等によって変更された透析治療内容を電子カルテとして管理することが可能となる。
また、前記電子カルテデータ管理手段は、前記患者に対する透析治療毎に透析記録用紙の内容を表示し、予定された透析治療に対する変更の指示入力が行われた場合に、表示された透析記録用紙の内容を変更可能であることを特徴としている。
したがって、透析治療毎の透析条件等を容易に設定することが可能となると共に、従来のように、カルテから透析記録用紙に転記する等の作業を行う必要がなくなる。
また、前記電子カルテデータ管理手段は、前記患者の透析治療において不適切な治療条件(例えば、患者と適合しない透析資材や透析条件等)を管理し、予定された透析治療に対する変更の指示入力が該不適切な治療条件に該当する場合に警告を行うことを特徴としている。
したがって、紙媒体のカルテに不適切な治療条件を注意書きしておく等、従来の手段に比べ、より確実に不適切な治療条件とされることを回避でき、透析治療をより適切に行うことが可能となる。
また、前記電子カルテデータ管理手段は、前記透析記録用紙の内容を確認する入力操作が行われることにより、該透析記録用紙の内容を透析実施結果として前記患者の医療情報に反映させることを特徴としている。
したがって、透析治療記録用紙の内容を医療関係者が逐一入力することなく、容易に透析治療の実施結果として記録することが可能となる。
前記電子カルテデータ管理手段は、管理している前記患者の医療情報に基づいて、医事会計、看護記録、薬剤処方、透析資材管理、医療器具あるいはサービスの発注管理、および患者の栄養管理の少なくともいずれかを行う他のシステムに対して提供する二次データを生成可能であることを特徴としている。
したがって、透析医療における各種データを包含した医療情報に基づいて、他のシステムと連携することが可能となり、透析医療において各種システムを利用することが容易となる。
また、本発明は、
上記電子カルテシステムにおける電子カルテデータ管理手段を備え、ネットワークを介して接続された端末装置からのアクセスを受け付け可能であることを特徴とするサーバである。
また、本発明は、
上記電子カルテシステムにおける電子カルテデータ管理手段を備えるサーバとネットワークを介して接続され、該電子カルテデータ管理手段が管理する患者の医療情報にアクセス可能であることを特徴とする端末装置である。
また、本発明は、
患者の医療情報を電子データとして管理する電子カルテデータ管理手段を備える電子カルテシステムを実現するための透析医療用プログラムであって、前記電子カルテデータ管理手段によって、前記患者の透析治療に関する情報を前記電子データとして管理する機能をコンピュータに実現させることを特徴としている。
このように、本発明によれば、透析医療において利便性の高い電子カルテシステムを構築することが可能となる。
以下、図を参照して本発明に係る電子カルテシステムの実施の形態を説明する。
本発明に係る電子カルテシステムは、従来の電子カルテシステムにおいては実現されていない、透析医療特有の種々の機能を備えている。
そのため、本発明に係る電子カルテシステムにより、透析医療における作業効率の向上、医療ミスの防止あるいはより適切な治療の実現等、透析医療の利便性を向上させることが可能となる。
図1は、本発明に係る電子カルテシステム1のネットワーク構成を示すブロック図である。
図1において、電子カルテシステム1は、電子カルテサーバ10と、複数の端末装置20とを含んで構成され、電子カルテサーバ10と端末装置20とは、ネットワーク30を介して通信可能に構成されている。
図2は、電子カルテサーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図2において、電子カルテサーバ10は、入力部11と、制御部12と、記憶部13と、RAM(Random Access Memory)14と、VRAM(Video Random Access Memory)15と、表示部16と、通信部17とを含んで構成される。なお、電子カルテサーバ10は、電子カルテサーバ10の機能を実現するためのプログラム(以下、「電子カルテサーバプログラム」という。)が、PC(Personal Computer)あるいはワークステーション等の情報処理装置にインストールされることによって構成される。
入力部11は、カーソルキーや数字入力キー等を備えたキーボード及びマウス等のポインティングデバイスを含み、キーボードにおいて押下されたキーの押下信号やマウスの位置信号を制御部12に出力する。
制御部12は、電子カルテサーバ10全体を制御するもので、入力部11から入力される各種の指示信号に従って、記憶部13に記憶された各種処理に関するプログラムを読み出して実行する。また、制御部12は、端末装置20あるいは他のシステムから送信された各種情報を受信し、記憶部13に記憶したり、記憶部13に記憶されている医療情報を端末装置20あるいは他のシステムに送信する等、電子カルテサーバ10の機能に伴う種々の処理を実行する。そして、制御部12は、各種処理結果を記憶部13やRAM14の所定の領域に格納したり、表示部16に表示させたりする。
記憶部13は、ハードディスク装置あるいはフラッシュROM等の不揮発性の記憶装置で構成される。この記憶部13は、電子カルテサーバ10の制御のための各種処理に関するプログラムを記憶する。また、記憶部13は、透析医療に関わる患者の電子データ化されたカルテ(以下、「カルテデータ」という。)が格納されている電子カルテデータベースを記憶している。
図3は、記憶部13に記憶されている電子カルテデータベースのデータ構成の一部を示す図である。
図3において、電子カルテデータベースには、通常のカルテに記載される診療結果に加え、透析医療特有の情報が格納されている。
具体的には、電子カルテデータベースには、通常の診療結果の他、透析スケジュール、曜日別および測定日別の透析条件および透析の実施時別の体重管理情報を含む透析管理情報と、透析の実施時別の透析実施結果を含む透析実施情報と、透析患者の識別情報、透析治療状況、緊急連絡先、透析導入状況および保険証情報を含む透析患者情報と、透析に関わる材料情報と、透析に関わる帳票類の情報と、使用材料に関わる情報とが格納されている。
まず、透析管理情報における管理項目について説明する。
透析管理情報においては、透析スケジュールとして、患者の透析曜日(例えば毎週月曜日と木曜日に透析を行う等)、透析時間帯(午前、午後あるいは夜間のいずれか)、透析を行うベッド番号が管理されている。
また、曜日別の透析条件として、処置内容(ヘモダイアリシス(HD)、ヘモダイアフィルトレーション(HDF)等)、透析時間、ダイアライザ、吸着剤、血液回路、動脈カテーテル、静脈カテーテル、抗凝固剤とその処置方法(透析前に注射するワンショット注入か、透析中に持続的に注入する持続注入か)、注射する薬剤、点滴する薬剤が管理されている。
さらに、測定日別の透析条件として、ドライウェイト(透析により水分を除去した場合の適正体重)、心胸比(CTR:CardioThoracic Ratio)、身長が管理されている。
加えて、透析の実施時別の体重管理情報として、透析前体重、透析後体重、除水量、透析前血圧、透析後血圧が管理されている。
ここで、透析管理情報において管理される各種条件(ダイアライザや吸着剤等)は、患者個人との適合性の観点から重要なものである。そのため、透析管理情報として、患者と適合しない条件を管理することによって、患者の以後の治療において、患者と適合しない条件が採用されないよう注意喚起すること等が可能となる。
なお、従来の紙媒体のカルテによる管理においては、このような場合には、カルテに注意書きする等の手段がとられている。しかしながら、透析治療における管理項目は多様であり、各項目について不適切な条件を適確に把握することは困難であると共に、カルテに記載された事項を見逃してしまう可能性があったところ、本発明に係る電子カルテシステム1によって、より適切な透析治療を行うことができる。
次に、透析実施情報における管理項目について説明する。
透析実施情報においては、透析の実施時別の透析結果として、透析管理情報に基づいて決定される透析治療内容、その透析治療内容に対して変更あるいは追加された処置が管理されている。
ここで、透析医療の現場においては、体調等に基づく患者の訴えや、透析治療中の患者の状態等によって、透析治療中に治療内容を適宜変更する場合がしばしばある。そして、次回の透析治療時に、前回の治療内容の変更の結果、患者の健康状態にどのような変化があったかによって、変更された治療内容が患者に適しているか否かが把握され、以後の治療内容に反映させることがある。
このような場合に、透析の実施時別の透析結果として、上述の「変更あるいは追加された処理」が管理されることによって、患者の以後の治療において、不適切であった治療内容を誤って再度施しないよう注意喚起すること等が可能となる。従来の紙媒体のカルテによる管理においては、このような場合には、カルテに注意書きする等の手段がとられていたため見逃してしまう可能性があったところ、本発明に係る電子カルテシステム1によって、より適切な透析治療を行うことができる。
続いて、透析患者情報における管理項目について説明する。
透析患者情報においては、透析患者の識別情報として、患者に付されたID、患者の氏名・性別、住所・連絡先(固定電話、携帯電話、FAX等)、血液型が管理されている。
また、透析治療状況として、その患者が、外来あるいは入院患者であるか否か、治療を離脱したか否か、他の医療施設に転院したか否か、死亡したか否か、さらに、その医療機関において治療を開始した年月日が管理されている。
さらに、緊急連絡先として、自宅あるいは親類宅等、2箇所の連絡先が管理されている。
また、透析導入状況として、原疾患(例えば、慢性腎炎を発症させた糖尿病等)、透析治療の開始年月日、透析治療を開始した病院名(導入病院)が管理されている。
加えて、保険証情報として、患者の健康保険証および障害保険証に関する情報(保険証番号等)が管理されている。
次いで、透析に関わる材料情報における管理項目について説明する。
透析に関わる材料情報においては、処置(HD、HDF等)に関連する材料の情報、ダイアライザの情報(銘柄、膜面積、機能型)、吸着剤の情報、カテーテルの情報、血液回路の情報といった各種材料の属性が管理されている。
次に、透析に関わる帳票類の情報における管理項目において説明する。
透析に関わる帳票類の情報においては、透析記録用紙の出力内容に関する情報(血圧値、血流量、除水量、CTR等)、臨時透析依頼書の記載内容が管理されている。
最後に、使用材料に関わる情報における管理項目について説明する。
使用材料に関わる情報においては、透析治療において準備する透析材料の一覧が管理されている。
図2に戻り、RAM14は、各種データを記憶するもので、制御部12により実行される各種処理において生成された各種データを一時的に格納するワークエリア14aを有する。
VRAM15は、表示部16で表示される表示データを格納するビデオメモリである。
表示部16は、例えばドットマトリクスタイプのカラー液晶表示セルもしくはCRT(Cathode Ray Tube)等から構成され、VRAM15に格納された各種データを表示する。
通信部17は、制御部12から送信指示された各種データに対し、所定の形式へのデータ変換処理および変調処理を施して、ネットワーク30を介して端末装置20あるいは他のシステムに出力する。また、通信部17は、端末装置20あるいは他のシステムから送信された信号を受信し、原信号への復調処理およびオリジナルデータ形式へのデータ変換処理を施して、制御部12に出力する。
次に、端末装置20の構成について説明する。
端末装置20は、ネットワーク30を介して電子カルテサーバ10にアクセス可能なクライアントとしての機能を有し、透析治療が行われるベッドや、診察室等に設置される。
また、端末装置20には、入力操作に応じて、電子カルテサーバ10から、透析条件や透析実施結果等が送信される。
なお、端末装置20は、電子カルテサーバ10と同様に、端末装置20の機能を実現するためのプログラムが、PC等の情報処理装置にインストールされることによって構成される。
図4は、端末装置20の機能構成を示すブロック図である。
図4において、端末装置20は、入力部21と、制御部22と、記憶部23と、RAM24と、VRAM25と、表示部26と、通信部27とを含んで構成される。
図4における端末装置20の構成は、インストールされるプログラムの違いを除き、図2に示す電子カルテサーバ10とほぼ同様である。また、端末装置20にインストールされるプログラムは、電子カルテサーバ10から送信された情報を受信して所定表示形態で表示する機能を実現するものであり、一般的なクライアント機能を実現するプログラムとほぼ同様とすることができる。そのため、ここでは端末装置20の機能構成に関する説明を省略する。
なお、図1において、電子カルテシステム1に自動体重計を接続し、測定された患者の体重を自動的にカルテデータとして格納したり、リモートメンテナンスシステムによって遠隔監視を行ったりすることも可能である。
次に、動作を説明する。
図5は、電子カルテシステム1の処理手順を示すフローチャートである。図5に示す処理は、透析治療が行われる医療機関において、医師あるいは看護師等の医療関係者が電子カルテシステム1を利用するため、処理の実行を指示入力することによって開始される。なお、図5に示す処理の実行に先立ち、患者のカルテデータとして、図3に示す各種データのうち所定のデータが必要に応じて入力されている。
図5において、処理が開始されると、電子カルテシステム1は、透析患者の氏名および透析治療が実行される曜日あるいは日時等、透析条件を特定するための情報の入力を受け付け(透析患者の受け付け)(ステップS1)、入力された情報に基づいて、電子カルテサーバ10の電子カルテデータベースから、その患者の透析条件を読み出し、端末装置20に透析記録用紙として表示する(ステップS2)。なお、従来の透析治療においては、紙媒体のカルテから透析記録用紙に医療関係者が転記したり、透析専用の診療管理システムによって管理されているデータを印刷する等の方法がとられているところ、電子カルテシステム1においては、電子カルテとして管理されている情報から透析記録用紙を画面上に生成することができる。また、画面上に生成された透析記録用紙を印刷して利用することとしても良い。
次に、電子カルテシステム1は、端末装置20に表示された透析条件に対する変更が指示入力されたか否かの判定を行い(ステップS3)、変更が指示入力されていないと判定した場合、ステップS9の処理に移行する。一方、変更が指示入力されたと判定した場合、電子カルテシステム1は、変更内容の入力を受け付ける(ステップS4)。
そして、電子カルテシステム1は、入力された変更内容と、透析条件および透析実施情報とに基づいて、入力された変更内容が患者に適合しないもの(以下、「不適合事項」という。)であるか否かの判定を行い(ステップS5)、不適合事項である場合には、入力された変更内容が患者に不適切なものである旨の警告表示を行った後(ステップS6)、ステップS3の処理に移行する。
一方、ステップS5において、入力された変更内容が患者に適合しないものでないと判定した場合、電子カルテシステム1は、入力された変更内容を透析条件に反映し(ステップS7)、変更内容を反映させた透析条件を透析記録用紙として端末装置20に表示する(ステップS8)。
続いて、電子カルテシステム1は、今回の透析条件を確定する指示入力が行われたか否かの判定を行い(ステップS9)、今回の透析条件を確定する指示入力が行われていないと判定した場合、ステップS3の処理に移行する。一方、今回の透析条件を確定する指示入力が行われたと判定した場合、電子カルテシステム1は、透析前体重の入力を受け付け(ステップS10)、医師による診療結果の入力を受け付ける(ステップS11)。
さらに、電子カルテシステム1は、透析後体重を含む透析実施結果の入力を受け付け(ステップS12)、次いで診療結果の補充入力を受け付ける(ステップS13)。
ステップS13の後、電子カルテシステム1は、図5に示す処理を終了する。
このように、電子カルテシステム1においては、端末装置20に表示された透析記録用紙を、医療関係者が承認(今回の透析条件を確定する指示入力)することにより、透析治療毎に透析記録用紙のデータを逐一入力することなく、容易に透析記録用紙のデータをカルテデータに入力することが可能である。
また、電子カルテシステム1においては、通常のカルテに記載される診療結果と、透析医療特有の情報を一元的に管理することができる。
次に、電子カルテシステム1が利用される具体的形態について説明する。
電子カルテシステム1が利用される場合、レセプト管理を行う医事会計システム、透析実施結果の解析および透析治療の支援を行う診断支援システム、看護内容を記録する看護記録システム、薬剤の処方管理および薬剤在庫管理を行う薬剤処方システム、透析において使用される資材を管理する資材管理システム、透析資材、薬剤あるいは検査の発注を管理するオーダリングシステム、患者の検査状況を管理する検査システム、患者の栄養管理を行う栄養管理システム等と適宜接続された状態で利用されることが一般的である。
図6は、電子カルテシステム1が具体的に利用される形態の一例を示す図である。
図6において、電子カルテシステム1には、医事会計システム2、看護記録システム3、薬剤処方システム4、資材管理システム5、オーダリングシステム6、診断支援システム7、検査システム8および栄養管理システム9が、ネットワーク30を介して接続されている。
電子カルテシステム1の具体的な利用形態では、図5に示す処理により更新されつつ、電子カルテデータベースに一元管理されたカルテデータに基づいて、電子カルテシステム1が他のシステムに提供するデータ(二次データ)を生成する。そして、図6に示す各種システムが、電子カルテシステム1から二次データを取得し、その二次データに基づいて所定の処理を行う。
例えば、医事会計システム2は、主にカルテデータの透析条件、透析実施結果および診療結果に基づいて、患者の治療に対する会計および診療報酬の算出を行う。従来、透析医療において、このような処理は、透析記録用紙等を参照しながら看護師等が行っていたため、転記ミスの発生あるいは膨大な処理量となるといった問題が発生していた。一方、電子カルテシステム1によれば、処理の迅速化および確実化を図ることができ、さらに、看護師等の負担が軽減されることから、看護師等が本来の業務に労力を費やすことができ、医療サービスの向上を図ることも可能となる。
看護記録システム3は、カルテデータ全般に基づいて、患者の看護記録(体温、血圧、脈拍等の記録)を生成する。
薬剤処方システム4は、主にカルテデータの診療結果(即ち、図5のステップS11で入力される診療結果)に基づいて、患者に対する薬剤の処方箋を発行する。
資材管理システム5は、主にカルテデータの透析管理情報および使用材料に関わる情報に基づいて、透析治療に使用されるダイアライザや血液回路等、透析資材の在庫管理や自動引落とし処理を行う。
オーダリングシステム6は、カルテデータ全般に基づいて、薬剤、検査、リハビリあるいは食事等の発注を管理する。
なお、その他のシステムも、従来の電子カルテシステムとの連携と同様に、電子カルテシステム1との連携を行う。
以上のように、本実施の形態に係る電子カルテシステム1は、透析条件や透析実施情報を含む透析医療特有の情報を電子カルテとして管理する。
そのため、従来の電子カルテシステムにおいては管理対象とされていない透析医療特有の情報を電子カルテとして一元管理でき、透析医療において電子カルテを用いる際、異なるシステムを連携させることによる問題や、従来の電子カルテによっては十分な管理が行えないという問題を解消することが可能となる。
したがって、電子カルテシステム1によれば、透析医療において利便性の高い電子カルテシステムを実現することが可能となる。
また、従来の電子カルテシステムは、透析医療以外の医療分野を主な対象としているところ、不定期に任意の患者が来院し、診療の都度、その患者の診療結果を記録するケース(即時対応的なケース)を想定している。一方、透析医療においては、定期的に予定された患者が来院し、ほぼパターン化された治療を行うケース(予定診療的なケース)が主であるため、電子カルテシステムに必要となる機能が本質的に異なるものとなる。
そのため、例えば、ある患者の透析履歴と診療履歴とを医師が同時に参照しようとする場合、従来の電子カルテシステムでは、透析履歴と診療履歴とを区別して表示させるために複雑な操作をする必要があり、操作性の上で問題があった。なお、このように透析履歴と診療履歴とを区別して表示することに関しては、上述の透析医療における実情と透析医療以外における実情の相違が一般に十分理解されていないことから、具体的な透析医療の実情に適合するシステムは提案されていないのが現状である。
一方、本発明に係る電子カルテシステム1では、透析履歴および診療履歴を一元的に管理し、両者を当初より区別していることから、単純化された操作でそれらを参照することができる。
本発明に係る電子カルテシステム1のネットワーク構成を示すブロック図である。 電子カルテサーバ10の機能構成を示すブロック図である。 記憶部13に記憶されている電子カルテデータベースのデータ構成の一部を示す図である。 端末装置20の機能構成を示すブロック図である。 電子カルテシステム1の処理手順を示すフローチャートである。 電子カルテシステム1が具体的に利用される形態の一例を示す図である。
符号の説明
1 電子カルテシステム、2 医事会計システム、3 看護記録システム、4 薬剤処方システム、5 資材管理システム、6 オーダリングシステム、7 診断支援システム、8 検査システム、9 栄養管理システム、10 電子カルテサーバ、11,21 入力部、12,22 制御部、13,23 記憶部、14,24 RAM、14a,24a ワークエリア、15 VRAM、16,26 表示部、17,27 通信部、20 端末装置、30 ネットワーク

Claims (12)

  1. 患者の医療情報を電子データとして管理する電子カルテデータ管理手段を含む電子カルテシステムであって、
    前記電子カルテデータ管理手段は、前記患者の透析治療に関する情報を前記電子データとして管理可能であることを特徴とする電子カルテシステム。
  2. 前記透析治療に関する情報は、透析治療のスケジュールを含むことを特徴とする請求項1記載の電子カルテシステム。
  3. 前記透析治療に関する情報は、透析治療における透析条件を含むことを特徴とする請求項1または2記載の電子カルテシステム。
  4. 前記透析治療に関する情報は、透析記録用紙の内容あるいは臨時透析依頼書の内容の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子カルテシステム。
  5. 前記透析治療に関する情報は、予定された透析治療からの変更内容を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子カルテシステム。
  6. 前記電子カルテデータ管理手段は、前記患者に対する透析治療毎に透析記録用紙の内容を表示し、予定された透析治療に対する変更の指示入力が行われた場合に、表示された透析記録用紙の内容を変更可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電子カルテシステム。
  7. 前記電子カルテデータ管理手段は、前記患者の透析治療において不適切な治療条件を管理し、予定された透析治療に対する変更の指示入力が該不適切な治療条件に該当する場合に警告を行うことを特徴とする請求項6記載の電子カルテシステム。
  8. 前記電子カルテデータ管理手段は、前記透析記録用紙の内容を確認する入力操作が行われることにより、該透析記録用紙の内容を透析実施結果として前記患者の医療情報に反映させることを特徴とする請求項6または7記載の電子カルテシステム。
  9. 前記電子カルテデータ管理手段は、管理している前記患者の医療情報に基づいて、医事会計、看護記録、薬剤処方、透析資材管理、医療器具あるいはサービスの発注管理、および患者の栄養管理の少なくともいずれかを行う他のシステムに対して提供する二次データを生成可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電子カルテシステム。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の電子カルテシステムにおける電子カルテデータ管理手段を備え、ネットワークを介して接続された端末装置からのアクセスを受け付け可能であることを特徴とする電子カルテサーバ。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載の電子カルテシステムにおける電子カルテデータ管理手段を備えるサーバとネットワークを介して接続され、該電子カルテデータ管理手段が管理する患者の医療情報にアクセス可能であることを特徴とする端末装置。
  12. 患者の医療情報を電子データとして管理する電子カルテデータ管理手段を備える電子カルテシステムを実現するための透析医療用プログラムであって、
    前記電子カルテデータ管理手段によって、前記患者の透析治療に関する情報を前記電子データとして管理する機能をコンピュータに実現させることを特徴とする透析医療用プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014217528A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 ゴールドウェル株式会社 透析治療支援システム、透析治療支援方法、および、プログラム
JP2016087391A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 ゴールドウェル株式会社 透析治療用情報表示装置
KR102571814B1 (ko) 2022-10-31 2023-08-29 주식회사 바른 혈액 투석기 제어 시스템

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