JP2002117143A - 医療情報システム - Google Patents

医療情報システム

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JP2002117143A
JP2002117143A JP2000309420A JP2000309420A JP2002117143A JP 2002117143 A JP2002117143 A JP 2002117143A JP 2000309420 A JP2000309420 A JP 2000309420A JP 2000309420 A JP2000309420 A JP 2000309420A JP 2002117143 A JP2002117143 A JP 2002117143A
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JP
Japan
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medical
patient
facility
client device
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JP2000309420A
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English (en)
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Toshitada Kameda
俊忠 亀田
Satoshi Tsukada
智 塚田
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KAMEDA IRYO JOHO KENKYUSHO KK
Original Assignee
KAMEDA IRYO JOHO KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 病院等の医療関連施設において、電子カルテ
等の医療用アプリケーションプログラムの実行に伴って
得られる患者医療データを高い信頼性を持って管理し、
同時に複数の医療関連施設において係る患者医療データ
を有効利用する。 【解決手段】 複数のクライアント装置(110)と、
これらのうち同一医療関連施設(111)に設置された
ものに夫々接続された複数の施設別サーバー装置(11
5)と、これらに通信手段(800)を介して接続され
たデータ集積用サーバー装置(120)とを備える。デ
ータ集積用サーバー装置は、クライアント装置間で送受
信されると共に任意の患者に関するメールデータを該任
意の患者に関する患者医療データに対応付けて一時的に
格納するメールボックス(122)を有する。クライア
ント装置は、自ら宛てのメールデータをこのメールデー
タに対応付けられた患者医療データと一緒にメールボッ
クスから取り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子カルテ等の各
種の医療用アプリケーションプログラムを実行し、その
実行に応じて得られる各種の患者医療データを管理する
医療情報システムの技術分野に属する。
【0002】
【背景技術】従来、コンピュータを用いた各種の医療情
報システムが実現されており、伝統的には例えば診療報
酬計算の自動計算等を電子的に行なう医事会計システム
が普及している。また、院内の各部署に検査オーダー、
薬剤処方オーダー等を電子データとして送信する検査オ
ーダーシステムや薬局システムなどの各種オーダーシス
テムの導入も進められている。そして最近では、伝統的
な紙のカルテに代わる電子カルテの導入も行なわれてい
る。
【0003】このような医療情報システム上で用いられ
る各種の電子化された患者医療データは、例えば医療用
アプリケーションプログラムを実行するパーソナルコン
ピュータや端末装置でそのまま管理したり、該パーソナ
ルコンピュータや端末装置に接続されたサーバー装置で
管理したり、或いはフロッピー(登録商標)ディスク等
の他の記憶媒体に格納したりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子カ
ルテ等を用いた高度な医療情報システムになる程に、シ
ステム保守管理や電子データのバックアップ或いはメン
テナンスのために莫大な手間と費用がかかる。従って、
この種の高度な医療情報システムの重要性は殆ど全ての
医師或いは医療関係者の一致する見解ではあるが、医療
経済状況の悪化を背景として、その各医療関連施設への
導入は思いの他進んでいない。
【0005】特に、このような電子カルテ等を用いた高
度な医療情報システムを多数の医療関連施設に導入した
と仮定しても、これにより得られる大量の患者医療デー
タの有効利用を図ることや、或いは係る大量の患者医療
データを有効利用可能なように保守管理することは、単
純に一病院で医療情報システムを運用するのと比較して
更なる困難性が予想されている。このような予想の元で
は、上記医療情報システムを導入するモーティベーショ
ンが各医療関連施設で出てこない結果となっているとい
う問題点もある。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、各医療関連施設において電子カルテ等の医療用ア
プリケーションプログラムの実行に伴って得られる患者
医療データを高い信頼性を持って管理し、同時に複数の
医療関連施設において係る患者医療データの有効利用を
可能ならしめる医療情報システムを提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1医療情報シ
ステムは上記課題を解決するために、複数のクライアン
ト装置と、医療関連施設毎に設けられ且つ前記複数のク
ライアント装置のうち同一医療関連施設に設置された一
又は複数のクライアント装置に夫々接続された複数の施
設別サーバー装置と、該複数の施設別サーバー装置に通
信手段を介して接続されたデータ集積用サーバー装置と
を備えており、前記複数のクライアント装置は夫々、医
療用アプリケーションプログラムを利用して各患者の医
療に関する情報を示す患者医療データを入力及び参照可
能であり、前記施設別サーバー装置は、前記接続された
クライアント装置で入力及び参照される患者医療データ
の少なくとも一部を患者毎に保持すると共に該保持した
患者医療データのうちの一部分を所定規約又は外部指定
に従って抽出し、前記データ集積用サーバー装置は、前
記施設別サーバー装置で抽出された患者医療データ部分
を、患者毎に少なくとも一時的に保持し、前記データ集
積用サーバー装置は、前記複数のクライアント装置間で
送受信されると共に任意の患者に関するメールデータを
該任意の患者に関する前記患者医療データ部分に対応付
けて一時的に格納するメールボックスを有し、一のクラ
イアント装置は、他のクライアント装置宛てに前記メー
ルデータを前記メールボックスに送信可能に構成されて
おり且つ該一のクライアント装置宛てのメールデータを
前記データ集積用サーバー装置で該一のクライアント装
置宛てのメールデータに対応付けられた前記患者医療デ
ータ部分と一緒に受信可能に構成されている。
【0008】本発明の医療情報システムによれば、医療
関連施設毎に、施設別サーバー装置が設けられている。
各医療関連施設に設置された一又は複数のクライアント
装置は、対応する施設別サーバー装置に接続されてい
る。ここに「医療関連施設」とは、病院、診療所、介護
所、老人ホームの他、患者が在宅医療を受ける際の家庭
或いは自宅等を含む医療に関連する施設を示す広い概念
である。そして、複数の施設別サーバー装置には、通信
手段を介してデータ集積用サーバー装置が接続されてい
る。このような施設別サーバー装置は、各医療関連施設
に設置してもよく、この場合には一般に相互に距離を隔
てて設置されたデータ集積用サーバー装置と各施設別サ
ーバー装置との間は、インターネット等の通信手段によ
り接続される(この場合例えば、同一施設別サーバー装
置には、同一施設内における各部署等に配置された複数
のクライアント装置がLAN(Local Area Network)等
の通信手段を介して接続される)。或いはこのような施
設別サーバー装置は、データ集積用サーバー装置の付近
に設置してもよく(例えば、複数の施設別サーバー装置
は、LAN等の通信手段を介してデータ集積用サーバー
装置に接続され)、この場合には一般に相互に距離を隔
てて設置された各施設別サーバー装置と各クライアント
装置との間はインターネット等の通信手段により接続さ
れる。
【0009】動作時には、各クライアント装置は、電子
カルテ等の医療用アプリケーションプログラムを利用し
て、患者医療データを入力したり、参照したりする。こ
こに「患者医療データ」とは、例えば電子カルテ等上で
入力される各患者の診療に関する検査結果(検体検査の
結果データ、画像検査の結果データなど)、レポート等
の患者の診療に関する患者診療データのみならず、年
齢、性別、血液型等の患者属性情報や、各施設で独自に
付与された患者の識別ID、共用サーバー装置側で統一
的に付与された患者の識別IDなど、当該医療情報シス
テム上において患者の医療に関する各種データをいう。
【0010】そして、各施設別サーバー装置は、それに
接続されたクライアント装置で入力及び参照される患者
医療データの少なくとも一部を患者毎に保持する。従っ
て、日常診療に必要な患者医療データの管理や入出力に
ついては、施設別サーバー装置及びクライアント装置を
用いて(即ち、データ集積用サーバー装置を抜きにし
て)医療関連施設毎に独自に行なえる。
【0011】各施設別サーバー装置は更に、保持した患
者医療データのうちの一部分を所定規約又は外部指定に
従って抽出する。そして、データ集積用サーバー装置
は、抽出された患者医療データ部分を患者毎に少なくと
も一時的に保持する。
【0012】ここで特にデータ集積用サーバー装置は、
複数のクライアント装置間で送受信される任意の患者に
関するメールデータをメールボックスに一時的に格納す
る。この際、該任意の患者に関するメールデータを該任
意の患者に関する(上述の如く抽出され一時的に保持さ
れた)患者医療データ部分に対応付けて格納する。一の
クライアント装置は、自ら宛てのメールデータを、デー
タ集積用サーバー装置でこのメールデータに対応付けら
れた患者医療データ部分(即ち、このメールデータに関
連する患者の患者医療データ部分)と一緒に受信する。
ここに「一緒に受信する」とは、少なくとも相互に関連
付け或いは紐付けされた一組のデータとして受信するこ
とを意味し、同一患者にかかるメールデータ及び患者医
療データを同時に或いは相前後して受信することを意味
する。
【0013】従って、例えば患者を他の医療関連施設等
に紹介する紹介状を示すメールデータや患者の診療予約
を示すメールデータを、他の医療関連施設等に設置され
たクライアント装置宛てに送信すれば、該クライアント
装置では、このようなメールデータを対応する患者医療
データと一緒に確実に取り込むことができるので非常に
便利である。特に、多数の患者を取り扱う医療関連施設
では、紹介状、診療予約等と患者医療データとを対応付
ける手間が省けると共に、係る対応付けにミスが生じる
可能性を低減できる。
【0014】また、紹介により患者が複数の病院等の医
療関連施設で医療を受ける場合のみならず、病院等から
院外薬局等に薬剤処方を指示するメールデータを送信す
る場合、病院等から検査会社等に検体検査や画像検査な
どの医療検査を依頼するメールデータを送信する場合な
ど、これらの各種医療関連施設間で、メールデータと一
緒に対応する患者医療データ(例えば、患者診療情報の
詳細やサマリーを示す患者医療データ)をデータ集積用
サーバー装置を介して受信できる。
【0015】このように、患者に関するメールデータを
受信するクライアント装置側では、各メールデータと患
者医療データとを対応付ける手間が省けると共に、係る
対応付けにミスが生じる可能性を低減できる。他方、患
者に関するメールデータを送信するクライアント装置側
でも、例えば患者識別IDをメールデータと患者医療デ
ータとの間で共通に用いれば、各メールデータと患者医
療データとを対応付ける手間が省けると共に、係る対応
付けにミスが生じる可能性を低減できる。
【0016】加えてデータ集積用サーバー装置は、この
ように患者医療データを保持するので、データ集積用サ
ーバー装置で、各施設別サーバー装置で保持される患者
医療データの全部或いは一部についてのデータバックア
ップをとる等のデータ管理も可能となる。また、例えば
患者IDに関連付けて各患者の既往歴などのサマリーを
患者個人のデータとしてデータ集積用サーバー装置で保
管することも可能となる。
【0017】更に、複数の医療関連施設たる提携或いは
関連病院間における患者医療データを、データ集積用サ
ーバー装置で一元管理することも可能となる。特に提携
或いは関連病院間における患者医療データの一元管理
は、緊急医療のための患者基礎データの提供、医療機関
同士のベンチマーク、医学研究のためのデータ収集、製
薬会社向けのGCPデータの収集、医療政策のための基礎
データの収集、データ効果を基本とした診療記録の作成
など各種の観点から実践上大変役立つ。但し、このよう
な複数の施設間における患者医療データの送受信は、複
数の病院間等における利害関係を考慮して、紹介及び予
約用にのみに限定してもよい。
【0018】本発明の第2医療情報システムは上記課題
を解決するために、複数のクライアント装置と、医療関
連施設毎に設けられ且つ前記複数のクライアント装置の
うち同一医療関連施設に設置された一又は複数のクライ
アント装置に夫々接続された複数の施設別サーバー装置
と、該複数の施設別サーバー装置に通信手段を介して接
続されたデータ集積用サーバー装置とを備えており、前
記複数のクライアント装置は夫々、医療用アプリケーシ
ョンプログラムを利用して各患者の医療に関する情報を
示す患者医療データを入力及び参照可能であり、前記施
設別サーバー装置は、前記接続されたクライアント装置
で入力及び参照される患者医療データの少なくとも一部
を患者毎に保持すると共に該保持した患者医療データの
うちの一部分を所定規約又は外部指定に従って抽出し、
前記データ集積用サーバー装置は、前記施設別サーバー
装置で抽出された患者医療データ部分を、患者毎に少な
くとも一時的に保持し、前記データ集積用サーバー装置
は、前記複数のクライアント装置間で送受信されると共
に任意の患者に関する前記患者医療データ部分を少なく
とも部分的に含めた形式のメールデータを一時的に格納
するメールボックスを有し、一のクライアント装置は、
他のクライアント装置宛てに前記メールデータを前記メ
ールボックスに送信可能に構成されており且つ該一のク
ライアント装置宛てのメールデータを受信可能に構成さ
れている。
【0019】本発明の医療情報システムによれば、医療
関連施設毎に、施設別サーバー装置が設けられている。
各医療関連施設に設置された一又は複数のクライアント
装置は、対応する施設別サーバー装置に接続されてい
る。そして、複数の施設別サーバー装置には、通信手段
を介してデータ集積用サーバー装置が接続されている。
【0020】動作時には、各クライアント装置は、電子
カルテ等の医療用アプリケーションプログラムを利用し
て、患者医療データを入力したり、参照したりする。
【0021】そして、各施設別サーバー装置は、それに
接続されたクライアント装置で入力及び参照される患者
医療データの少なくとも一部を患者毎に保持する。従っ
て、日常診療に必要な患者医療データの管理や入出力に
ついては、施設別サーバー装置及びクライアント装置を
用いて医療関連施設毎に独自に行なえる。
【0022】各施設別サーバー装置は更に、保持した患
者医療データのうちの一部分を所定規約又は外部指定に
従って抽出する。そして、データ集積用サーバー装置
は、このように抽出された患者医療データ部分を患者毎
に少なくとも一時的に保持する。
【0023】ここで特にデータ集積用サーバー装置は、
複数のクライアント装置間で送受信される任意の患者に
関するメールデータをメールボックスに一時的に格納す
る。この際、該任意の患者に関するメールデータは、該
任意の患者に関する(上述の如く抽出され一時的に保持
された)患者医療データ部分を少なくとも部分的に含め
た形式のメールデータとして格納される。
【0024】一のクライアント装置は、自ら宛てのメー
ルデータを受信する。従って、一のクライアント装置
は、患者医療データ部分(即ち、このメールデータに関
連する患者の患者医療データ部分)を含む形で、このメ
ールデータを受信することになる。このため例えば、紹
介状を示すメールデータや診療予約を示すメールデータ
を、他の医療関連施設等に設置されたクライアント装置
宛てに送信すれば、該クライアント装置では、このよう
なメールデータを、対応する患者医療データを含めた形
で確実に取り込むことができるので非常に便利である。
特に、多数の患者を取り扱う医療関連施設では、紹介
状、診療予約等と患者医療データとを対応付ける手間が
省けると共に、係る対応付けにミスが生じる可能性を低
減できる。
【0025】また、薬剤処方を指示するメールデータや
医療検査を依頼するメールデータを送信する場合などに
も、メールデータに含めた形で、対応する患者医療デー
タ(例えば、患者診療情報の詳細やサマリーを示す患者
医療データ)をデータ集積用サーバー装置を介して受信
できる。
【0026】このように、メールデータを受信するクラ
イアント装置側では、各メールデータと患者医療データ
とを対応付ける手間が省けると共に、係る対応付けにミ
スが生じる可能性を低減できる。他方、患者に関するメ
ールデータを送信するクライアント装置側でも、各メー
ルデータと患者医療データとを対応付ける手間が省ける
と共に、係る対応付けにミスが生じる可能性を低減でき
る。
【0027】加えてデータ集積用サーバー装置は、この
ように患者医療データを保持するので、データ集積用サ
ーバー装置で、各施設別サーバー装置で保持される患者
医療データのデータバックアップをとる等のデータ管理
も可能となる。また、例えば患者IDに関連付けて各患
者の既往歴などのサマリーを患者個人のデータとしてデ
ータ集積用サーバー装置で保管することも可能となる。
更に、複数の医療関連施設たる提携或いは関連病院間に
おける患者医療データを、データ集積用サーバー装置で
一元管理することも可能となる。但し、このような複数
の施設間における患者医療データの送受信は、複数の病
院間等における利害関係を考慮して、紹介及び予約用に
のみに限定してもよい。
【0028】本発明の第1又は第2医療情報システムの
一態様では、前記メールデータは、前記複数のクライア
ント装置のうち宛先として所望のクライアント装置が指
定された紹介状データを含む。
【0029】この態様によれば、宛先の指定された紹介
状データ(即ち、一の医師や病院等が他の医師や病院等
を紹介する旨の紹介状を示すデータ)を簡単且つ確実に
送受信できる。しかも送信元では患者医療データの存在
を意識することなく紹介状データを送信でき、送信先で
は自動的に紹介状データに対応する患者医療データをメ
ールデータと共に或いはメールデータの一部として確実
に取り込める。
【0030】或いは本発明の第1又は第2医療情報シス
テムの他の態様では、前記メールデータは、前記クライ
アント装置で入力された段階で宛先が指定されていない
紹介状データを含み、前記施設別サーバー装置又は前記
クライアント装置は、前記紹介状データの内容及び前記
紹介状データに係る前記患者医療データ部分の内容のう
ち少なくとも一方に応じて一又は複数のクライアント装
置を宛先として自動選択する。
【0031】この態様によれば、メールデータの入力段
階で宛先を指定しなくても、複数のクライアント装置の
うち宛先として自動選択された一又は複数のクライアン
ト装置は、自動的にメールデータに対応する患者医療デ
ータ部分をメールデータと共に或いはメールデータの一
部として確実に取り込める。
【0032】或いは本発明の第1又は第2医療情報シス
テムの他の態様では、前記メールデータは、前記クライ
アント装置で入力された段階で宛先が指定されていない
紹介状データを含み、前記施設別サーバー装置又は前記
クライアント装置は、施設一覧表を画像表示すると共に
その中から一又は複数の施設を宛先として外部指定する
ことを促し、これに対応して外部指定された一又は複数
の施設に対応するクライアント装置を宛先として選択す
る。
【0033】この態様によれば、メールデータの入力段
階で宛先を指定しなくても、複数のクライアント装置の
うち宛先として選択された一又は複数のクライアント装
置は、自動的にメールデータに対応する患者医療データ
部分をメールデータと共に或いはメールデータの一部と
して確実に取り込める。
【0034】或いは本発明の第1又は第2医療情報シス
テムの他の態様では、前記メールデータは、前記データ
集積用サーバー装置に送信された段階で宛先が指定され
ていない紹介状データを含み、前記データ集積サーバー
装置は、前記紹介状データの内容及び前記紹介状データ
に係る前記患者医療データ部分の内容のうち少なくとも
一方に応じて一又は複数のクライアント装置を宛先とし
て自動選択する。
【0035】この態様によれば、メールデータの入力段
階で宛先を指定しなくても、複数のクライアント装置の
うち宛先として自動選択された一又は複数のクライアン
ト装置は、自動的にメールデータに対応する患者医療デ
ータ部分をメールデータと共に或いはメールデータの一
部として確実に取り込める。
【0036】本発明の第1又は第2医療情報システムの
他の態様では、前記メールボックス内のメールデータ
は、所定日数間は宛先に対応するクライアント装置側か
ら参照可能であると共に前記宛先に対応するクライアン
ト装置側で取り込んだ後も削除されず、前記所定日数を
経過後は、前記宛先に対応するクライアント装置側から
参照不可能となり、前記データ集積用サーバー装置によ
り当該メールデータに係る患者個人の患者医療データの
一部として保持される。
【0037】この態様によれば、所定日数間は、宛先に
対応するクライアント装置側から一度或いは何度でも紹
介状データを参照可能である。しかも、所定日数を経過
後は、宛先に対応するクライアント装置側へのメールデ
ータとしてではなく、メールボックス内外の所定記憶領
域で、データ集積用サーバー装置により当該メールデー
タに係る患者個人の患者医療データの一部として保持さ
れる。従って、紹介先からメール返答がない場合や紹介
先が診療拒否或いは否定的な返答をした場合に、同一紹
介状データを使い回すことが可能となり、紹介先選択の
多様化が図られる。
【0038】本発明の第1又は第2医療情報システムの
他の態様では、前記メールデータは、前記患者について
の処方箋を指示する薬剤処方オーダーを含み、該薬剤処
方オーダーを含むメールデータの宛先に対応するクライ
アント装置は、院外薬局に設置されている。
【0039】この態様によれば、薬剤処方オーダーを院
外薬局に設置されたクライアント装置にメールボックス
を介して送信することで関連する調剤行為を迅速且つ確
実に行なわせることが可能となる。例えば、薬剤処方オ
ーダーを受信した時点で、院外薬局では、薬剤処方オー
ダに従って処方箋の印刷、自動調剤及び薬暦管理のうち
少なくとも一つを開始することが可能となる。
【0040】特に患者が行く院外薬局が決まっていれ
ば、当該院外薬局を宛先として指定すればよい。他方、
患者が行く院外薬局が決まっていなければ、患者が所望
の院外薬局を訪れた際に係る薬剤処方オーダーを含むメ
ールデータを取り込めばよい。いずれにせよ、院外薬局
では薬剤処方オーダーを取り込んだ時点で、調剤可能と
なる。
【0041】これらの結果、院外薬局では、処方箋の入
力作業を軽減できると同時に処方箋の入力ミスを減少で
き、病院側或いは患者側からすれば薬局指定の手間を軽
減でき、薬局の絞込みも容易となる。
【0042】この態様では、前記院外薬局に設置された
クライアント装置は、調剤を自動的に行なう自動調剤機
に接続されており、前記薬剤処方オーダーを受信する
と、該受信した薬剤処方オーダーに応じて前記自動調剤
機を制御するように構成してもよい。
【0043】このように構成すれば、病院等で薬剤処方
オーダーを入力した時点から、院外薬局で薬剤が実際に
患者に渡されるまでの時間及び手間を低減できるので大
変便利である。
【0044】本発明の第1又は第2医療情報システムの
他の態様では、前記メールデータは、前記患者について
の医療検査を指示する検査オーダーを含み、該検査オー
ダーを含むメールデータの宛先に対応するクライアント
装置は、検査会社に設置されており、該検査会社で行な
われた医療検査の検査結果データは、前記メールボック
スを介して前記検査オーダーを含むメールデータを送信
したクライアント装置を宛先として前記メールボックス
に保持される。
【0045】この態様によれば、検査オーダーを検査会
社に設置されたクライアント装置にメールボックスを介
して送信することで検体検査や画像検査などの医療検査
を迅速且つ確実に行なわせることが可能となる。更に、
医療検査を依頼した施設側でも、検査結果データをメー
ルボックスを介して迅速に且つ確実に取り込むことが可
能となる。
【0046】この結果、検査会社では、入力作業を軽減
できると同時に入力ミスを減少でき、病院側或いは患者
側からすれば検査会社指定の手間を軽減できる。
【0047】本発明の第1又は第2医療情報システムの
他の態様では、前記施設別サーバー装置又は前記データ
集積用サーバー装置は、前記複数のクライアント装置に
前記医療用アプリケーションプログラムを夫々提供し、
前記複数のクライアント装置は夫々、前記医療用アプリ
ケーションプログラムをブラウザにより利用して前記患
者医療データを入力及び参照可能に構成されている。
【0048】この態様によれば、各医療関連施設におけ
るクライアント装置では、ブラウザが稼動するコンピュ
ータのみで電子カルテ等の医療用アプリケーションプロ
グラムを利用できる。よって、標準化され、メンテナン
スされた最新、高品質、標準的な医療用アプリケーショ
ンプログラムを低コストで、例えばクライアント装置を
インターネット等の通信手段に接続できればどこでも提
供できる。しかも、各クライアント装置では、各医療関
連施設の個別状況に応じて、必要な医療用アプリケーシ
ョンプログラムのみを利用できる。特にブラウザ選択に
より、患者医療データを、時系列表示、グラフ表示、検
体検査結果表示、参照画像表示等の各種フォーマットで
参照することも可能となる。
【0049】本発明のこのような作用及び他の利得は次
に説明する実施の形態から明らかにされよう。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0051】(第1実施形態)先ず本発明の第1実施形
態の医療情報システムを、図1及び図2を参照して説明
する。
【0052】図1において、第1実施形態の医療情報シ
ステム100は、複数のクライアント装置110と、病
院、診療所、介護所、老人ホーム、患者の自宅等の医療
関連施設111毎に設けられ同一医療関連施設111内
に設置された一又は複数のクライアント装置110にL
AN等を介して夫々接続された複数の施設別サーバー装
置115と、複数の施設別サーバー装置115にインタ
ーネット等の通信手段800を介して接続されたデータ
集積用サーバー装置120とを備えて構成されている。
【0053】施設別サーバー装置115は、LAN等を
介して接続された各クライアント装置110に電子カル
テ等の医療用アプリケーションプログラムを提供するコ
ンピュータから構成されており、電子カルテ等の医療用
アプリケーションプログラムの実行に伴って得られる患
者医療データを患者毎に少なくとも一時的に保持する施
設別データベース116を備えている。このような施設
別データベース116は、施設別サーバー装置115を
構成するコンピュータに備えられた磁気ディスク装置、
光ディスク装置等の大型記憶装置内に論理的に構築され
る。
【0054】尚、施設別サーバー装置115を構成する
コンピュータは、例えば、このような大型記憶装置の他
に、以下に説明する処理の実行に係るCPU(中央処理
装置)と、このCPUによるデータ処理の際に用いられ
るメモリと、医療用アプリケーションプログラム、患者
医療データ、各種オーダー、メールデータ等の送受信を
行なうモデムやインターフェースと、キーボード、マウ
ス等の入力装置と、LCD(液晶表示装置)、スピーカ
等の出力装置とを備えた大型コンピュータ、中型コンピ
ュータ若しくは小型又はパーソナルコンピュータからな
る。
【0055】クライアント装置110は、ブラウザが稼
動されるコンピュータからなり、LAN等を介して施設
別サーバー装置115から提供される医療用アプリケー
ションプログラムをブラウザにより利用して、電子カル
テ等上で各患者の医療に関する情報を示す患者医療デー
タを入力及び参照可能に構成されている。そして、係る
電子カルテ等上で入力された各患者の医療に関する情報
を示す患者医療データは、LAN等を介して施設別デー
タベース116の施設別データベースにより保持され
る。
【0056】尚、クライアント装置110を構成するコ
ンピュータは、例えば、ブラウザの駆動等に係るCPU
と、このCPUによるデータ処理の際に用いられるメモ
リと、医療用アプリケーションプログラム、患者医療デ
ータ、各種オーダー、メールデータ等の送受信を行なう
モデムやインターフェースと、キーボード、マウス等の
入力装置と、LCD、スピーカ等の出力装置と、磁気デ
ィスク装置等の記憶装置とを備えた小型又はパーソナル
コンピュータ若しくはワークステーションからなる。
【0057】施設別サーバー装置115は、データ集積
用サーバー装置120に集積すべき患者医療データとし
て、所定規約に従って、施設別データベース116で保
持された患者医療データのうち一部を自動的に抽出す
る。或いは、クライアント装置110又は施設別サーバ
ー装置115におけるキーボード操作等の外部指定によ
り、施設別データベース116で保持された患者医療デ
ータのうち一部を自動的に抽出する。ここでは施設別デ
ータベース116に保持された患者医療データのうち、
例えば、名前、年齢、住所、連絡先等の患者属性情報、
医療検査データの抜粋、病歴のサマリー情報などを示す
患者医療データが抽出される。そして、このように抽出
した患者医療データを定期的に又は不定期的にデータ集
積用サーバー装置120に送信するように構成されてい
る。
【0058】データ集積用サーバー装置120は、例え
ば巨大病院等の医療情報センター内に設置されている。
そして、データ集積用サーバー装置120は、施設別サ
ーバー装置115で抽出され送信された患者医療データ
を、患者毎に少なくとも一時的に保持する集積用データ
ベース121を備える。データ集積用サーバー装置12
0は更に、複数のクライアント装置110間で送受信さ
れると共に任意の患者に関するメールデータを、集積用
データベース121に格納されており該任意の患者に関
する患者医療データに対応付けて、一時的に保持するメ
ールボックス122を有する。例えば、各医療関連施設
111で共通に或いは当該医療情報システム100全体
で共通に付与した患者IDを、患者医療データ及びメー
ルデータの両方に付加することにより、このような集積
用データベース121及びメールボックス122内のデ
ータ相互の対応付けがなされる。このような集積用デー
タベース121及びメールボックス122は、データ集
積用サーバー装置120を構成するコンピュータに備え
られた磁気ディスク装置、光ディスク装置等の大型記憶
装置内に論理的に構築される。
【0059】尚、データ集積用サーバー装置120を構
成するコンピュータは、例えば、このような大型記憶装
置の他に、以下に説明する処理の実行に係るCPUと、
このCPUによるデータ処理の際に用いられるメモリ
と、患者医療データ、各種オーダー、メールデータ等の
送受信を行なうモデムやインターフェースと、キーボー
ド、マウス等の入力装置と、LCD、スピーカ等の出力
装置とを備えた大型コンピュータ、中型コンピュータ若
しくは小型又はパーソナルコンピュータからなる。
【0060】そして、一のクライアント装置110は、
他のクライアント装置110宛てのメールデータを、施
設別サーバー装置115を介して、データ集積用サーバ
ー装置120内のメールボックス122に送信可能に構
成されている。一のクライアント装置110は更に、メ
ールボックス122に格納されていると共に該一のクラ
イアント装置110宛てのメールデータを、集積用デー
タベース121に格納されていると共にこのメールデー
タに対応付けられた患者医療データと一緒に受信可能に
構成されている。
【0061】尚、図1において、クライアント装置11
0は、施設別サーバー装置115から提供される医療用
アプリケーションプログラムのみを利用するのでもよい
し、他の医療用アプリケーションプログラムをクライア
ント装置110に別途ロードして、クライアント装置1
10で、これを更に実行するように構成してもよい。ま
た、同一医療関連施設111内に設置されたクライアン
ト装置110間では、メールボックス122とは無関係
に、施設別サーバー装置115を介して同一施設内ネッ
トワーク上でメールデータを送受信できるように構成し
てもよい。
【0062】次に、医療情報システム100の一の動作
について図2を参照して説明する。ここでは、紹介状デ
ータを含むメールデータを送受信する際の動作について
説明する。ここに「紹介状データ」とは、患者を他の医
療関連施設に紹介する旨の紹介状を示す電子データをい
い、広義には患者医療データに含まれるが、ここでは患
者医療データとは区別して扱う。
【0063】図2において、先ず病院等の医療関連施設
111では、各患者の診療等に際して、クライアント装
置110のキーボード操作等により、電子カルテ等の医
療用アプリケーションプログラムの提供を施設別サーバ
ー装置115に対して要求する。これを受けた施設別サ
ーバー装置115は、予め用意された各種医療用アプリ
ケーションプログラムの中から要求に対応するものを選
択して、LAN等を介してクライアント装置110に提
供する。そして、クライアント装置110では当該要求
した電子カルテ等の医療用アプリケーションプログラム
のブラウザが稼動される。そして、施設別サーバー装置
115から提供された電子カルテ等の画面表示が行なわ
れ、この電子カルテ等上での患者医療データの入力や参
照が行なわれる(ステップS1)。
【0064】例えば、各患者の診療に関する検査結果
(検体検査の結果データ、画像検査の結果データな
ど)、レポート等の患者の診療に関する患者診療データ
を入力したり参照したりする。或いは、各施設で独自に
付与された患者の識別ID、共用サーバー装置側で統一
的に付与された患者の識別IDなどを入力したり参照し
たりする。この際、電子カルテにおける基本機能として
は、例えばログオン、患者選択、入力条件選択等があ
り、電子カルテでは、この他、患者基本情報、アレルギ
ー・感染症情報、サマリー情報などの患者プロファイル
情報の参照や入力が可能であり、特に医師記録のテンプ
レートを用いてのデータ入力を行なう際に便利である。
このようにクライアント装置110におけるキー入力操
作等により電子カルテ等上で入力された患者医療データ
は、LAN等を介して施設別サーバー装置215内の施
設別データベース116で保持される。
【0065】そして定期的に又は不定期に、施設別サー
バー装置115は、施設別データベース116で保持さ
れた患者医療データの中からデータ集積用サーバー装置
120で保持すべき患者医療データを、所定規約に従っ
て自動的に抽出するか、或いは、ブラウザ上におけるキ
ー入力操作等の外部指定により抽出する(ステップS
2)。
【0066】例えば、前述の如く、名前、年齢、住所、
連絡先等の患者属性情報、医療検査データの抜粋、病歴
のサマリー情報などを示す患者医療データを自動的に抽
出する。或いは、自動的な抽出に代えて又は加えて、医
師等が重要と思われる患者医療データの一部分を、各ク
ライアント装置110におけるキーボード操作等の外部
指定により抽出する。
【0067】このように抽出又は指定された患者医療デ
ータは、定期的又は不定期にインターネット等の通信手
段800を介して、施設別サーバー装置115からデー
タ集積用サーバー装置120に送信される。データ集積
用サーバー装置120では、受信した患者医療データを
集積用データベース121に患者毎に集積する(ステッ
プS3)。
【0068】以上のステップS1からS3の処理のよう
に、各施設別サーバー装置115は、それに接続された
クライアント装置110に医療用アプリケーションプロ
グラムを提供すると共に該クライアント装置110で入
力及び参照される患者医療データを患者毎に保持するの
で、日常診療に必要な患者医療データの管理や入出力に
ついては、施設別サーバー装置115及びクライアント
装置110を用いて(即ち、データ集積用サーバー装置
120を抜きにして)医療関連施設111毎に独自に行
なえる。そして、データ集積用サーバー装置120で、
患者医療データを保持することにより、電子カルテの取
扱の際に問題視されている各医療関連施設111におけ
る電子カルテの改竄防止を保証できる。また、各クライ
アント装置110で入力された患者医療データのデータ
バックアップをとれる。更に、例えば患者IDに関連付
けて各患者の既往歴などのサマリーを患者個人のデータ
としてデータ集積用サーバー装置120で保管してもよ
い。
【0069】次に、一のクライアント装置110では、
医療用アプリケーションプログラムを利用して、ブラウ
ザ上におけるキーボード、マウス等の入力操作により紹
介状データの入力が行われる(ステップS4)。例え
ば、紹介状データは、紹介文として紹介目的や紹介文章
をテキスト化したものを含み、更に患者の名前、年齢、
住所、連絡先などの患者属性情報を示すテキスト化或い
はコード化されたデータを含んでもよい。更に、紹介状
データには、紹介元となる病院名、診療科、医師名等を
示すテキスト化或いはコード化された発信元データを含
み、宛先が特定されている場合には、紹介先となる病院
名、診療科、医師名等を示すテキスト化或いはコード化
された紹介先データを含む。尚、このような紹介状デー
タには、患者の名前を示すデータに代えて又は加えて、
各医療関連施設111内で共通に付与された患者IDを
付加してもよいし、或いは当該医療情報システムの全体
で共通に付与された患者IDを付加してもよい。更に、
紹介状データ中の紹介文を示すテキストデータ内に、医
師等のコメントや病状のサマリー等を含めることが可能
であることは言うまでもない。
【0070】次に、施設別サーバー装置115又はクラ
イアント装置110は、入力された紹介状データの宛先
が指定されているか否かを判定する(ステップS5)。
具体的には、入力された紹介状データを含むメールデー
タに、宛先として一又は複数の特定のメールアドレスが
付与されているか否か、或いは紹介状データに特定の紹
介先となる病院名等を示す紹介先データが含まれている
か否かを判定する。
【0071】ここで宛先が指定されていなければ(ステ
ップS5:NO)、施設別サーバー装置115又はクラ
イアント装置110は、宛先の選択を行う(ステップS
7)。
【0072】ここでは例えば、紹介先としてよく使う医
療関連施設(即ち、小さな病院や診療所が紹介元である
場合の提携先の巨大総合病院)から順に、一又は複数の
医療関連施設に設置された一又は複数のクライアント装
置110を宛先として自動選択してもよい。
【0073】或いは例えば、入力された紹介状データの
内容に応じて一又は複数のクライアント装置110を宛
先として自動選択してもよい。即ち、紹介状データに
は、用途に応じて、患者の住所、病歴のサマリー、検査
データの抜粋等の情報が、コード化されて又はテキスト
化されて含まれているので、この内容に応じて宛先の自
動選択を簡単なロジックにより(例えば、知識ベースと
して主訴又は病名とクライアント装置のメールアドレス
との対応表を参照することにより)行なえる。
【0074】更にこれらに代えて又は加えて、施設別デ
ータサーバー装置116を参照して、紹介状データに係
る患者についての患者医療データに応じて一又は複数の
クライアント装置110を宛先として自動選択してもよ
い。或いは、インターネット等の通信手段800を介し
て集積用データベース121を参照して、紹介状データ
に係る患者についての患者医療データに応じて一又は複
数のクライアント装置110を宛先として自動選択して
もよい。即ち、メールデータに係る当該患者に関連する
患者医療データには、テキスト化或いはコード化された
検査結果、レポート、処方履歴等を示すデータが含まれ
ているので、この内容に応じて、例えば整形外科医院を
紹介すべきか産婦人科医院を紹介すべきかなどの宛先の
自動選択を、簡単なロジックにより行なえる。
【0075】また例えば、クライアント装置110又は
施設サーバー装置115のディスプレイ上に、病院名、
その住所或いは場所、得意分野、空きベッド状況等を含
む当該病院一覧表を表示することで、医師等による宛先
決定(宛先の指定入力)を促すようにしてもよい。この
ような病院一覧表を参照すれば、紹介状データを送信す
るのみならず、可能であれば、同一メールデータによ
り、診療予約を行なうことも可能となる。
【0076】尚、施設別サーバー装置115及びクライ
アント装置110のいずれによっても宛先の選択が不可
能な場合には、患者個人のメールボックスに、当該紹介
状データを格納する(後で、当該紹介状データを再利用
できる)ように構成してもよい。或いは、「紹介先な
し」の旨のメッセージを紹介状データを入力したクライ
アント装置110に表示出力するように構成してもよ
い。
【0077】このように宛先の自動選択が完了すると、
ステップS7の処理に進む。
【0078】他方、ステップS5の判定において、宛先
が指定されていれば(ステップS5:YES)、そのま
まステップS7の処理に進む。
【0079】ステップS7では、一のクライアント装置
110は、入力された紹介状データを含むメールデータ
を、インターネット等の通信手段800を介してデータ
集積用サーバー装置120に送信する(ステップS
7)。
【0080】これを受けて、データ集積用サーバー装置
120は、一のクライアント装置110から送信された
紹介状データを含むメールデータを受信すると、宛先別
にメールボックス122に格納する(ステップS8)。
【0081】尚、上述したステップS6における宛先の
選択は、データ集積用サーバー装置120でメールデー
タを受信した後に、データ集積用サーバー装置120で
一括して行なうようにしてもよい(即ち、この場合に
は、各クライアント装置110或いは施設別サーバー装
置115では、宛先不定のまま、紹介状データを含むメ
ールデータをデータ集積用サーバー装置120に送信
し、データ集積用サーバー装置120で選択した宛先の
メールボックスにこれを格納する)。特にデータ集積用
サーバー装置120には、集積用データベース121が
備えられているため、集積用データベース121を参照
して得られる当該紹介状データに係る患者についての患
者医療データ(診療データ、病歴データ、検査結果デー
タ等)に基づいて宛先を自動的に選択できる。
【0082】その後、定期的に又は不定期に、宛先に対
応するクライアント装置110が、インターネット等の
通信手段800を介して、メールボックスを開くことに
より、紹介状データを含むメールデータを受信する。即
ち、紹介状データが参照される(ステップS9)。この
際、宛先に対応するクライアント装置110は、メール
ボックス122から当該メールデータを受信するのと一
緒に、集積用データベース121から当該メールデータ
に係る患者の患者医療データを受信する。この結果、宛
先に対応するクライアント装置110では、紹介状デー
タを患者医療データと共に参照・確認できるので、患者
医療データから読み取れる患者の状態を考察した上で、
紹介を受けることが医療的見地から適切であるか否かの
判断を迅速に行なうことができる。更に患者医療データ
から読み取れる患者の状態に応じて適切な診療科や日時
を持って診療予約を行なうことも可能となる。加えて、
紹介状データを受信したクライアント装置110では、
必要に応じてこれに接続された施設別サーバー装置11
5の施設別データベース116に、当該受信した紹介状
データをその状況(返事済・返事未、診察済・診察未な
ど)を示すデータと共に格納しておき、これに係る患者
の近未来における診療に備える。
【0083】更に、このような紹介に対する返答や診療
予約結果は、メールデータとして当該紹介状データを受
信したクライアント装置110からメールボックス12
2を介して、当該紹介状データを送信したクライアント
装置110宛てに送信してもよいし、電話等で紹介状を
書いた医師や患者に連絡をとるようにしてもよい。
【0084】その後、クライアント装置110で、ログ
オフすること等により、該一連の動作を終了する。
【0085】尚、紹介状データを含むメールデータを受
信する際に、各クライアント装置110では、紹介元と
なる病院名及び医師名の指定、紹介元となる病院名及び
診療科の指定、紹介元となる病院名の指定又は患者の指
定により、紹介状データを検索してもよい。
【0086】以上説明したように本実施形態の医療情報
システム100によれば、クライアント装置110は、
自ら宛てのメールデータを、集積用データベース122
に保持されておりこのメールデータに対応付けられた患
者医療データと一緒に受信できるので、非常に便利であ
る。特に、多数の患者を取り扱う医療関連施設では、紹
介状、診療予約等と患者医療データとを対応付ける手間
が省けると共に、係る対応付けにミスが生じる可能性を
低減できる。他方、メールデータを送信するクライアン
ト装置110は、例えば患者識別IDをメールデータと
患者医療データとの間で共通に用いれば、各メールデー
タと患者医療データとを対応付ける手間は発生しないで
済む。
【0087】更に本実施形態によれば、ステップS6の
宛先の自動選択処理により、ステップS4で宛先を指定
しない紹介状データを入力しても、複数のクライアント
装置110のうち宛先として自動選択された一又は複数
のクライアント装置110は、自動的にメールデータに
対応する患者医療データをメールデータと共に確実に取
り込める。しかも、このように宛先が指定されている場
合にも、指定されていない場合にも、紹介状データを簡
単且つ確実に送受信できる。
【0088】また本実施形態の医療情報システム100
では特に、病院等の医療関連施設111におけるクライ
アント装置110では、ブラウザが稼動するコンピュー
タのみで電子カルテ等の医療用アプリケーションプログ
ラムを利用できる。しかも、施設別サーバー装置115
の側で、このような電子カルテ等の医療用アプリケーシ
ョンプログラムを標準化したりメンテナンスできるの
で、各クライアント装置110を操作する医師等のコン
ピュータ知識の有無によらず、最新、高品質、標準的な
電子カルテ等の医療用アプリケーションプログラムを提
供できる。
【0089】加えて、診療後に患者に対して、簡単な結
果説明のみ(例えば、異常なしの連絡のみ)を行なうよ
うな場合には、当該結果説明のメールデータを患者の自
宅等に設置されたクライアント装置110に対し、デー
タ集積用サーバー装置120を介して送付することも可
能である。これにより、患者は来院する必要はなくて済
む。
【0090】尚、本実施形態では好ましくは、メールボ
ックス122内のメールデータは、所定日数間は宛先に
対応するクライアント装置110側から参照可能である
と共に宛先に対応するクライアント装置110側で取り
込んだ後も削除されず、所定日数を経過後は、メールボ
ックス122に保持されたままで或いは集積用データベ
ース121に転送されて、宛先に対応するクライアント
装置110側から参照不可能となり、メールデータに係
る患者個人の患者医療データの一部として保持するよう
に構成してもよい。このように構成すれば、紹介先から
メール返答がない場合や紹介先が診療拒否或いは否定的
な返答をした場合に、同一紹介状データを使い回す(例
えば、紹介元又は紹介先となる病院名及び医師名の指
定、紹介元又は紹介先となる病院名及び診療科の指定、
紹介元又は紹介先となる病院名の指定又は患者の指定に
より、紹介状データを検索して使いまわす)ことが可能
となり、紹介先選択の多様化が図られる。また、紹介と
同時に予約を取得することも可能となる。更に、紹介状
データを保管或いは集積しておくことで紹介実績の把握
も可能となる。加えて、紹介状データ自体の各クライア
ント装置110や各施設別サーバー装置115における
紛失防止にも役立ち、紹介状データの集積を通して、過
去に紹介した或いは紹介された患者の来院を促すのに役
立てることも可能となる。
【0091】(変形形態)上述の第1実施形態では、メ
ールボックス122に格納されるメールデータが宛先の
クライアント装置110に取り込まれる際に、当該メー
ルデータに対応付けられる患者医療データが一緒に取り
込まれるように構成されている。
【0092】これに対し、変形形態では、集積用データ
ベース121から抽出した患者医療データ又は施設別サ
ーバー装置115から受信した患者医療データをメール
データに含ませる形で、メールボックス122に格納す
る(例えば各メールデータに、電子カルテの一部をテキ
ストデータ、画像データ等として付加した後に、メール
ボックス122に格納したり、各メールデータを、対応
する患者の患者医療データが添付された形式で格納す
る)ように構成されている。このように構成しても、宛
先のクライアント装置110では、紹介状データを含む
メールデータを、対応する患者医療データを含めた形で
確実に取り込むことができるので便利である。
【0093】尚、このような変形形態は、上記第1実施
形態に適用すると有効であるが、以下に説明する第2か
ら第4実施形態に適用しても同様に有効である。
【0094】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態の医療情報システムを、図3及び図4を参照して説明
する。
【0095】図3において、第2実施形態の医療情報シ
ステム200は、図1に示した第1実施形態と同様の基
本構成を有するが、第2実施形態では特に、診療施設1
11aに対して設けられたクライアント装置110a
は、ブラウザ上で入力或いは指定される薬剤処方オーダ
ーを含むメールデータを、施設別サーバー装置115a
を介して、データ集積用サーバー装置120(そのメー
ルボックス122)に送信可能に構成されている。そし
て、薬局111bに設置された施設別サーバー装置11
5bに接続されたクライアント装置110bは、メール
ボックス122に格納された薬剤処方オーダーを含むメ
ールデータを受信すると共に該受信した(メールデータ
に含まれる)薬剤処方オーダーに応じて自動調剤機45
0を制御するように構成されている。
【0096】次に、医療情報システム200の一の動作
について図4を参照して説明する。尚、図4において図
2に示したステップと同一のステップには同一の参照符
号を付し、その説明は省略する。
【0097】図4において、先ず図2に示した第1実施
形態の場合と同様に、ステップS1からS3の処理が行
なわれる。
【0098】次に、診療施設111a内のクライアント
装置110aでは、医療用アプリケーションプログラム
を利用して、ブラウザ上におけるキーボード、マウス等
の入力操作により薬剤処方オーダーの入力が行われる
(ステップS14)。ここに、薬剤処方オーダーとは、
各患者に対し如何なる薬剤処方を行なうかを指示する電
子データをいい、広義には患者医療データに含まれる
が、ここでは患者医療データとは区別して扱う。
【0099】例えば、薬剤処方オーダーは、薬剤処方と
しての薬品名・容量・用法(飲み方)等を示すテキスト化
或いはコード化されたデータや患者が利用する保険の内
容を示すテキスト化或いはコード化されたデータを含
み、更に患者の名前、年齢、住所、連絡先などの患者属
性情報を示すテキスト化或いはコード化されたデータを
含んでもよい。更に、薬剤処方オーダーは、発信元とな
る病院名、診療科、処方医師名等を示すテキスト化或い
はコード化された発信元データを含み、宛先が特定され
ている場合には、その薬局名等を示すテキスト化或いは
コード化された送信先データを含む。尚、このような薬
剤処方オーダーには、患者の名前を示すデータに代えて
又は加えて、診療施設111a内で共通に付与された患
者IDを付加してもよいし、或いは当該医療情報システ
ム200の全体で共通に付与された患者IDを付加して
もよい。更に、薬剤処方オーダー中の薬剤処方等を示す
テキストデータ内に、処方医師等のコメントや病状のサ
マリーなどを含めることが可能であることは言うまでも
ない。
【0100】次に、施設別サーバー装置115a又はク
ライアント装置110aは、入力された薬剤処方オーダ
ーの宛先が指定されているか否かを判定する(ステップ
S15)。具体的には、入力された薬剤処方オーダーを
含むメールデータに、宛先として一又は複数の特定のメ
ールアドレスが付与されているか否か、或いは薬剤処方
オーダーに特定の送信先となる薬局名等を示す送信先デ
ータが含まれているか否かを判定する。
【0101】ここで宛先が指定されていなければ(ステ
ップS15:NO)、施設別サーバー装置115a又は
クライアント装置110aは、宛先の選択を行う(ステ
ップS16)。
【0102】ここでは例えば、診療施設111aがよく
使う院外薬局等(即ち、小さな病院や診療所が送信元で
ある場合の提携先の巨大薬局等)から順に、一又は複数
の薬局等に設置された一又は複数のクライアント装置1
10bを宛先として自動選択してもよい。
【0103】或いは例えば、入力された薬剤処方オーダ
ーの内容に応じて一又は複数のクライアント装置110
bを宛先として自動選択してもよい。即ち、薬剤処方オ
ーダーには、用途に応じて、患者の住所、薬品名等の情
報が、コード化されて又はテキスト化されて含まれてい
るので、この内容に応じて宛先の自動選択を簡単なロジ
ックにより(例えば、知識ベースとして行政区分や薬品
名とクライアント装置のメールアドレスとの対応表を参
照することにより)行なえる。
【0104】更にこれらに代えて又は加えて、施設別デ
ータベース116bを参照して、薬剤処方オーダーに係
る患者についての患者医療データに応じて一又は複数の
クライアント装置110bを宛先として自動選択しても
よい。或いはインターネット等の通信手段800を介し
て集積用データベース121を参照して、薬剤処方オー
ダーに係る患者についての患者医療データに応じて一又
は複数のクライアント装置110bを宛先として自動選
択してもよい。即ち、患者医療データには、テキスト化
或いはコード化された患者の住所、処方履歴等を示すデ
ータが含まれているので、この内容に応じて宛先の自動
選択を簡単なロジックにより行なえる(例えば、患者の
自宅の近隣或いは患者のかかり付けの薬局などを選択す
る)。
【0105】また例えば、クライアント装置110a又
は施設サーバー装置115aのディスプレイ上に、薬局
名、その住所或いは場所、営業日、営業時間、取り扱い
薬品類等を含む薬局一覧表を表示することで、医師、患
者等による宛先決定(宛先の指定入力)を促すようにし
てもよい。
【0106】尚、施設別サーバー装置115a及びクラ
イアント装置110aのいずれによっても宛先の選択が
不可能な場合には、患者個人のメールボックスに、薬剤
処方オーダーを格納する(後で、当該薬剤処方オーダー
を再利用できる)ように構成してもよい。或いは、「適
当な薬局なし」の旨のメッセージを、薬剤処方オーダー
を入力したクライアント装置110aに表示出力するよ
うに構成してもよい。
【0107】このように宛先の自動選択が完了すると、
ステップS17の処理に進む。
【0108】他方、ステップS15の判定において、宛
先が指定されていれば(ステップS15:YES)、そ
のままステップS17の処理に進む。
【0109】ステップS17では、クライアント装置1
10aは、入力された薬剤処方オーダーを含むメールデ
ータを、インターネット等の通信手段800を介してデ
ータ集積用サーバー装置120に送信する(ステップS
17)。
【0110】これを受けて、データ集積用サーバー装置
120は、クライアント装置110aから送信された薬
剤処方オーダーを含むメールデータを受信すると、宛先
別にメールボックス122に格納する(ステップS1
8)。これと同時に或いは相前後して、薬剤処方オーダ
ーは、集積用データベース121内に構築される薬暦デ
ータベースに患者単位で保管される。
【0111】尚、上述したステップS16における宛先
の選択は、データ集積用サーバー装置120でメールデ
ータを受信した後に、データ集積用サーバー装置120
で一括して行なうようにしてもよい。
【0112】その後、定期的に又は不定期に、宛先に対
応するクライアント装置110bが、インターネット等
の通信手段800を介して、メールボックスを開くこと
により、薬剤処方オーダーを含むメールデータを受信す
る。即ち、薬剤処方オーダーが参照される(ステップS
19)。この際、宛先に対応するクライアント装置11
0bは、メールボックス122から当該メールデータを
受信するのと一緒に、集積用データベース121から当
該メールデータに係る患者の患者医療データを受信す
る。
【0113】この結果、宛先に対応する薬局111bに
設置されたクライアント装置110bでは、薬剤処方オ
ーダーを患者医療データと共に参照・確認できるので、
患者医療データから読み取れる患者の状態を確認した上
で、安全確実な調剤行為を迅速に行なうことができる。
そして、本実施形態では、クライアント装置110bに
接続された自動調剤機450を制御することで、受信し
た薬剤処方オーダーに対応する調剤を自動的に行なうこ
とも可能とされている。
【0114】加えて、薬剤処方オーダーを受信したクラ
イアント装置110bでは、必要に応じてこれに接続さ
れた施設別サーバー装置115bの施設別データベース
116bに、当該受信した薬剤処方オーダーをその状況
(返事済・返事未、診察済・診察未など)を示すデータ
と共に格納しておき、これに係る患者への近未来におけ
る調剤或いは薬剤配布に備える。
【0115】更に、このような薬剤処方オーダーに対す
る返答は、メールデータとして当該薬剤処方オーダーを
受信したクライアント装置110bからメールボックス
122を介して、当該薬剤処方オーダーを送信したクラ
イアント装置110a宛てに送信してもよいし、電話等
で医師や患者に連絡をとるようにしてもよい。
【0116】その後、クライアント装置110bで、ロ
グオフすること等により、該一連の動作を終了する。
【0117】尚、薬剤処方オーダーを含むメールデータ
を受信する際に、薬局111bに設置されたクライアン
ト装置110bでは、発信元となる病院名及び処方医師
名の指定、発信元となる病院名及び診療科の指定、発信
元となる病院名の指定又は患者の指定により、薬剤処方
オーダーを検索してもよい。また、このような薬剤処方
オーダーの転送は、例えばHL7などで標準化しておく
とよい。
【0118】以上説明したように第2実施形態の医療情
報システム200によれば、薬剤処方オーダーを、診療
施設や院外薬局等にあるブラウザが駆動するコンピュー
タから夫々なるクライアント装置110a及び110b
間で送受信でき、所謂薬局システムを電子カルテに連動
して用いることができる。そして、クライアント装置1
10bは、自ら宛ての薬剤処方オーダーを含むメールデ
ータを、集積用データベース122に保持されておりこ
のメールデータに対応付けられた患者医療データと一緒
に受信できるので、非常に便利である。特に、多数の患
者を取り扱う薬局では、調剤行為等と患者医療データと
を対応付ける手間が省けると共に、係る対応付けにミス
が生じる可能性を低減できる。
【0119】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態の医療情報システムを、図5から図7を参照して説明
する。
【0120】図5において、第3実施形態の医療情報シ
ステム300は、図1に示した第1実施形態と同様の基
本構成を有するが、第3実施形態では特に、診療施設1
11aに設置されたクライアント装置110aは、ブラ
ウザ上で入力或いは指定される医療検査オーダーを、施
設別サーバー装置115aを介して、データ集積用サー
バー装置120(そのメールボックス122)に送信可
能に構成されている。そして、外部検査会社111cに
設置された施設別サーバー装置115cに接続されたク
ライアント装置110cは、メールボックス122に格
納された医療検査オーダーを含むメールデータを受信す
ると共に該受信した(メールデータに含まれる)医療検
査オーダーに応じた検査指示を行うように構成されてい
る。
【0121】次に、医療情報システム300の一の動作
について図6及び図7を参照して説明する。尚、図6及
び図7において図2に示したステップと同一のステップ
には同一の参照符号を付し、その説明は省略する。
【0122】図6において、先ず図2に示した第1実施
形態の場合と同様に、ステップS1からS3の処理が行
なわれる。
【0123】次に、診療施設111a内のクライアント
装置110aでは、医療用アプリケーションプログラム
を利用して、ブラウザ上におけるキーボード、マウス等
の入力操作により医療検査オーダーの入力が行われる
(ステップS24)。ここに、医療検査オーダーとは、
各患者に対し如何なる医療検査を行なうかを指示する電
子データをいい、広義には患者医療データに含まれる
が、ここでは患者医療データとは区別して扱う。
【0124】例えば、医療検査オーダーは、検体検査を
依頼する際には検査項目の他、尿量、身長、体重などの
付随情報等を示すテキスト化或いはコード化されたデー
タや患者が利用する保険の内容を示すテキスト化或いは
コード化されたデータを含み、更に患者の名前、年齢、
住所、連絡先などの患者属性情報を示すテキスト化或い
はコード化されたデータを含んでもよい。或いは、X線
撮影、CTスキャン撮影、MRI撮影等の画像検査を依
頼する際には検査種別、検査部位、撮影方法等を示すテ
キスト化或いはコード化されたデータや上記保険の内容
を示すテキスト化或いはコード化されたデータを含み、
更に上記患者属性情報を示すテキスト化或いはコード化
されたデータを含んでもよい。加えて、医療検査オーダ
ーは、発信元となる病院名、診療科、処方医師名等を示
すテキスト化或いはコード化された発信元データを含
み、宛先が特定されている場合には、その病院名、検査
種別、日時等を示すテキスト化或いはコード化された送
信先データを含む。尚、このような医療検査オーダーに
は、患者の名前を示すデータに代えて又は加えて、診療
施設111a内で共通に付与された患者IDを付加して
もよいし、或いは当該医療情報システム300の全体で
共通に付与された患者IDを付加してもよい。更に、医
療検査オーダー中の検査種別等を示すテキストデータ等
内に、処方医師等のコメントや病状のサマリーなどを含
めることが可能であることは言うまでもない。
【0125】次に、施設別サーバー装置115a又はク
ライアント装置110aは、入力された医療検査オーダ
ーの宛先が指定されているか否かを判定する(ステップ
S25)。具体的には、入力された医療検査オーダーを
含むメールデータに、宛先として一又は複数の特定のメ
ールアドレスが付与されているか否か、或いは医療検査
オーダーに特定の送信先となる病院名等を示す送信先デ
ータが含まれているか否かを判定する。
【0126】ここで宛先が指定されていなければ(ステ
ップS25:NO)、施設別サーバー装置115a又は
クライアント装置110aは、宛先の選択を行う(ステ
ップS26)。
【0127】ここでは例えば、診療施設111aがよく
使う外部検査会社等(即ち、小さな病院や診療所が送信
元である場合の提携先の巨大検査会社等)から順に、一
又は複数の外部検査会社等に設置された一又は複数のク
ライアント装置110cを宛先として自動選択してもよ
い。
【0128】或いは例えば、入力された医療検査オーダ
ーの内容に応じて一又は複数のクライアント装置110
cを宛先として自動選択してもよい。即ち、医療検査オ
ーダーには、用途に応じて、検査種別、患者の住所等の
情報が、コード化されて又はテキスト化されて含まれて
いるので、この内容に応じて宛先の自動選択を簡単なロ
ジックにより(例えば、知識ベースとして行政区分や検
査種別とクライアント装置のメールアドレスとの対応表
を参照することにより)行なえる。
【0129】更にこれらに代えて又は加えて、施設別デ
ータベース116aを参照して、医療検査オーダーに係
る患者についての患者医療データに応じて一又は複数の
クライアント装置110cを宛先として自動選択しても
よい。或いは、インターネット等の通信手段800を介
して集積用データベース121を参照して、医療検査オ
ーダーに係る患者についての患者医療データに応じて一
又は複数のクライアント装置110cを宛先として自動
選択してもよい。即ち、患者医療データには、テキスト
化或いはコード化された患者の住所、検査履歴等を示す
データが含まれているので、この内容に応じて宛先の自
動選択を簡単なロジックにより行なえる(例えば、患者
の自宅の近隣であって検査種別の機器が利用可能な或い
は空いている病院などを選択する)。
【0130】また例えば、クライアント装置110a又
は施設サーバー装置115aのディスプレイ上に、検査
会社名、その住所或いは場所、営業日、営業時間、検査
可能項目等を含む検査施設一覧表を表示することで、医
師、患者等による宛先決定(宛先の外部指定)を促すよ
うにしてもよい。
【0131】尚、施設別サーバー装置115a及びクラ
イアント装置110aのいずれによっても宛先の選択が
不可能な場合には、患者個人のメールボックスに、医療
検査オーダーを格納する(後で、当該医療検査オーダー
を再利用できる)ように構成してもよい。或いは、「適
当な検査施設なし」の旨のメッセージを、医療検査オー
ダーを入力したクライアント装置110aに表示出力す
るように構成してもよい。
【0132】このように宛先の自動選択が完了すると、
ステップS27の処理に進む。
【0133】他方、ステップS25の判定において、宛
先が指定されていれば(ステップS25:YES)、そ
のままステップS27の処理に進む。
【0134】ステップS27では、クライアント装置1
10aは、入力された医療検査オーダーを含むメールデ
ータを、インターネット等の通信手段800を介してデ
ータ集積用サーバー装置120に送信する(ステップS
27)。
【0135】これを受けて、データ集積用サーバー装置
120は、クライアント装置110aから送信された医
療検査オーダーを含むメールデータを受信すると、宛先
別にメールボックス122に格納する(ステップS2
8)。
【0136】尚、上述したステップS26における宛先
の選択は、データ集積用サーバー装置120でメールデ
ータを受信した後に、データ集積用サーバー装置120
で一括して行なうようにしてもよい。
【0137】その後、定期的に又は不定期に、宛先に対
応するクライアント装置110cが、インターネット等
の通信手段800を介して、メールボックスを開くこと
により、医療検査オーダーを含むメールデータを受信す
る。即ち、医療検査オーダーが参照される(ステップS
29)。この際、宛先に対応するクライアント装置11
0cは、メールボックス122から当該メールデータを
受信するのと一緒に、集積用データベース121から当
該メールデータに係る患者の患者医療データを受信す
る。
【0138】この結果、宛先に対応する外部検査会社1
11cに設置されたクライアント装置110cでは、医
療検査オーダーを患者医療データと共に参照・確認でき
るので、患者医療データから読み取れる患者の状態を確
認した上で、安全確実な医療検査を迅速に行なうことが
できる。そして、本実施形態では、クライアント装置1
10cは、送信された医療検査オーダーを受信すると共
に該受信した医療検査オーダーに応じた検査指示を行
う。例えば、検査指示を所定用紙上に印刷出力したり、
検査室内のディスプレイ上に画像表示したりする。
【0139】加えて、医療検査オーダーを受信したクラ
イアント装置110cでは、必要に応じてこれに接続さ
れた施設別サーバー装置115cの施設別データベース
116cに、当該受信した医療検査オーダーをその状況
(返事済・返事未、診察済・診察未など)を示すデータ
と共に格納しておき、これに係る患者の近未来における
医療検査に備える。
【0140】更に、このような医療検査オーダーに対す
る返答は、メールデータとして当該医療検査オーダーを
受信したクライアント装置110cからメールボックス
122を介して、当該医療検査オーダーを送信したクラ
イアント装置110c宛てに送信してもよいし、電話等
で医師や患者に連絡をとるようにしてもよい。
【0141】尚、医療検査オーダーを含むメールデータ
を受信する際に、外部検査会社111cに設置されたク
ライアント装置110cでは、発信元となる病院名及び
医師名の指定、発信元となる病院名及び診療科の指定、
発信元となる病院名の指定又は患者の指定により、医療
検査オーダーを検索してもよい。また、このような医療
検査オーダーの転送は、例えばHL7などで標準化して
おくとよい。
【0142】図7において、その後、クライアント装置
110cでは、この検査指示に応じて行なわれた医療検
査に関する画像検査データ、検体検査データなどの医療
検査結果データがブラウザ上等で入力され(ステップS
30)、これを共有サーバー装置120に向けて送信す
る(ステップS31)。この医療検査結果データは、メ
ールボックス122に格納され(ステップS32)、定
期的に又は不定期にクライアント装置110aにより参
照される(ステップS33)。そして、クライアント装
置110aは、受信した患者医療データを電子カルテ上
等で所定フォーマットで表示する。例えば、医療検査結
果データを、電子カルテのデータの一部として、時系列
・グラフ表示等の各種フォーマットで表示するようにし
てもよい。尚、医療検査オーダーの送信に先立ち、他院
での医療検査結果データを同様に参照することも可能で
ある。これと同時に或いは相前後して、医療検査結果デ
ータは、集積用データベース121内に構築される検査
結果データベースに患者単位で保管される。
【0143】その後、クライアント装置110aで、ロ
グオフすること等により、該一連の動作を終了する。
【0144】以上説明したように第3実施形態の医療情
報システム300によれば、医療検査オーダーを、診療
施設や外部検査会社等にあるブラウザが駆動するコンピ
ュータから夫々なるクライアント装置110a及び11
0c間で送受信でき、所謂検査システムを電子カルテに
連動して用いることができる。そして、クライアント装
置110cは、自ら宛ての医療検査オーダーを含むメー
ルデータを、集積用データベース122に保持されてお
りこのメールデータに対応付けられた患者医療データと
一緒に受信できるので、非常に便利である。特に、多数
の患者を取り扱う外部検査会社では、検体検査や画像検
査等と患者医療データとを対応付ける手間が省けると共
に、係る対応付けにミスが生じる可能性を低減できる。
そして特に、外部検査会社111cに設置されたクライ
アント装置110c又はデータ集積用サーバー装置12
0が、特殊な画像サーバー装置を含む場合に、これによ
り生成された画像データを、クライアント装置110a
側でも表示可能となるので実用上大変便利である。例え
ば、特殊な撮影装置(MRI撮影施設、CTスキャン撮
影施設等)が無い病院から、このような設備を持つ専門
病院に検査を依頼或いは予約し、レポートを得るまでの
一連の作業を医療情報システム500により円滑に行な
うことが可能となる。これにより、外部検査会社111
cに対する伝票作成、フロッピー作成、結果伝票の処理
が不要となり、検査案内も簡単に受けられる。
【0145】尚、このような医療検査オーダーや医療検
査結果データの転送は、HL7などで標準化しておくと
よく、特に画像検査データの転送については、DICO
Mなどで標準化しておくとよい。
【0146】(第4実施形態)次に本発明の第4実施形
態の医療情報システムを、図8を参照して説明する。
【0147】第4実施形態の医療情報システムは、上述
した第1から第3実施形態と同様の基本構成を有する
が、少なくとも一のクライアント装置は、共用サーバー
装置又は施設別サーバー装置から提供される医療用アプ
リケーションプログラムを利用して、図8に示したよう
に、予め設定された複数種類の医療行為11を該種類別
に時間軸12に対して配列した表10の形式のフォーマ
ットのブラウザ上で、患者医療データを参照或いは入力
可能に構成されている。そして、第2実施形態に示した
如き薬剤処方オーダーを、表10中の対応項目(薬剤投
与という項目)をマウス等で指定することで送信するよ
うに構成してもよいし、第3実施形態で示した如き医療
検査オーダーを、表10中の対応項目(検査という項
目)をマウス等で指定することで送信するように構成し
てもよい。
【0148】従って第4実施形態によれば、所謂クリテ
ィカルパス(図8参照)をブラウザ上で参照したり作成
したりでき、特にクリティカルパスを用いて実績データ
の参照や診療プロセス管理等を適切に行える。
【0149】尚、このようなクリティカルパスや各種患
者医療データを入力するためのテンプレートを、当該医
療情報システム中で標準化することにより、各クライア
ント装置を利用した全ての医療関連施設における医療の
質を一定に保つことも可能となる。
【0150】本発明は、上述した実施形態に限られるも
のではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる
発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能で
あり、そのような変更を伴なう医療情報システムもまた
本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0151】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の医療
情報システムによれば、病院、診療所、介護所、老人ホ
ーム、患者の自宅等の医療関連施設において、電子カル
テ等の医療用アプリケーションプログラムの実行に伴っ
て得られる患者医療データを高い信頼性を持って管理で
き、同時に複数の医療関連施設において係る患者医療デ
ータを有効利用できる。この結果、各医療関連施設にお
ける医療の質向上による人命尊重につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の医療情報システムのブ
ロック図である。
【図2】第1実施形態の医療情報システムの動作を示す
フローチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態の医療情報システムのブ
ロック図である。
【図4】第2実施形態の医療情報システムの動作を示す
フローチャートである。
【図5】本発明の第3実施形態の医療情報システムのブ
ロック図である。
【図6】第3実施形態の医療情報システムの動作を示す
フローチャート(その1)である。
【図7】第3実施形態の医療情報システムの動作を示す
フローチャート(その2)である。
【図8】本発明の第4実施形態の医療情報システムでク
ライアント装置に表示される表の平面図である。
【符号の説明】
110…クライアント装置 115…施設別サーバー装置 116…施設別データベース 120…データ集積用サーバー装置 121…集積用データベース 122…メールボックス 450…自動調剤機 800…通信手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のクライアント装置と、医療関連施
    設毎に設けられ且つ前記複数のクライアント装置のうち
    同一医療関連施設に設置された一又は複数のクライアン
    ト装置に夫々接続された複数の施設別サーバー装置と、
    該複数の施設別サーバー装置に通信手段を介して接続さ
    れたデータ集積用サーバー装置とを備えており、 前記複数のクライアント装置は夫々、医療用アプリケー
    ションプログラムを利用して各患者の医療に関する情報
    を示す患者医療データを入力及び参照可能であり、 前記施設別サーバー装置は、前記接続されたクライアン
    ト装置で入力及び参照される患者医療データの少なくと
    も一部を患者毎に保持すると共に該保持した患者医療デ
    ータのうちの一部分を所定規約又は外部指定に従って抽
    出し、 前記データ集積用サーバー装置は、前記施設別サーバー
    装置で抽出された患者医療データ部分を、患者毎に少な
    くとも一時的に保持し、 前記データ集積用サーバー装置は、前記複数のクライア
    ント装置間で送受信されると共に任意の患者に関するメ
    ールデータを該任意の患者に関する前記患者医療データ
    部分に対応付けて一時的に格納するメールボックスを有
    し、 一のクライアント装置は、他のクライアント装置宛てに
    前記メールデータを前記メールボックスに送信可能に構
    成されており且つ該一のクライアント装置宛てのメール
    データを前記データ集積用サーバー装置で該一のクライ
    アント装置宛てのメールデータに対応付けられた前記患
    者医療データ部分と一緒に受信可能に構成されているこ
    とを特徴とする医療情報システム。
  2. 【請求項2】 複数のクライアント装置と、医療関連施
    設毎に設けられ且つ前記複数のクライアント装置のうち
    同一医療関連施設に設置された一又は複数のクライアン
    ト装置に夫々接続された複数の施設別サーバー装置と、
    該複数の施設別サーバー装置に通信手段を介して接続さ
    れたデータ集積用サーバー装置とを備えており、 前記複数のクライアント装置は夫々、医療用アプリケー
    ションプログラムを利用して各患者の医療に関する情報
    を示す患者医療データを入力及び参照可能であり、 前記施設別サーバー装置は、前記接続されたクライアン
    ト装置で入力及び参照される患者医療データの少なくと
    も一部を患者毎に保持すると共に該保持した患者医療デ
    ータのうちの一部分を所定規約又は外部指定に従って抽
    出し、 前記データ集積用サーバー装置は、前記施設別サーバー
    装置で抽出された患者医療データ部分を、患者毎に少な
    くとも一時的に保持し、 前記データ集積用サーバー装置は、前記複数のクライア
    ント装置間で送受信されると共に任意の患者に関する前
    記患者医療データ部分を少なくとも部分的に含めた形式
    のメールデータを一時的に格納するメールボックスを有
    し、 一のクライアント装置は、他のクライアント装置宛てに
    前記メールデータを前記メールボックスに送信可能に構
    成されており且つ該一のクライアント装置宛てのメール
    データを受信可能に構成されていることを特徴とする医
    療情報システム。
  3. 【請求項3】 前記メールデータは、前記複数のクライ
    アント装置のうち宛先として所望のクライアント装置が
    指定された紹介状データを含むことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の医療情報システム。
  4. 【請求項4】 前記メールデータは、前記クライアント
    装置で入力された段階で宛先が指定されていない紹介状
    データを含み、前記施設別サーバー装置又は前記クライ
    アント装置は、前記紹介状データの内容及び前記紹介状
    データに係る前記患者医療データ部分の内容のうち少な
    くとも一方に応じて一又は複数のクライアント装置を宛
    先として自動選択することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の医療情報システム。
  5. 【請求項5】 前記メールデータは、前記クライアント
    装置で入力された段階で宛先が指定されていない紹介状
    データを含み、前記施設別サーバー装置又は前記クライ
    アント装置は、施設一覧表を画像表示すると共にその中
    から一又は複数の施設を宛先として外部指定することを
    促し、これに対応して外部指定された一又は複数の施設
    に対応するクライアント装置を宛先として選択すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の医療情報システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記メールデータは、前記データ集積用
    サーバー装置に送信された段階で宛先が指定されていな
    い紹介状データを含み、前記データ集積サーバー装置
    は、前記紹介状データの内容及び前記紹介状データに係
    る前記患者医療データ部分の内容のうち少なくとも一方
    に応じて一又は複数のクライアント装置を宛先として自
    動選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の医
    療情報システム。
  7. 【請求項7】 前記メールボックス内のメールデータ
    は、所定日数間は宛先に対応するクライアント装置側か
    ら参照可能であると共に該宛先に対応するクライアント
    装置側で取り込んだ後も削除されず、 前記所定日数を経過後は、前記宛先に対応するクライア
    ント装置側から参照不可能となり、前記データ集積用サ
    ーバー装置により当該メールデータに係る患者個人の患
    者医療データの一部として保持されることを特徴とする
    請求項1から6のいずれか一項に記載の医療情報システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記メールデータは、前記患者について
    の処方箋を指示する薬剤処方オーダーを含み、 該薬剤処方オーダーを含むメールデータの宛先に対応す
    るクライアント装置は、院外薬局に設置されていること
    を特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の医
    療情報システム。
  9. 【請求項9】 前記院外薬局に設置されたクライアント
    装置は、調剤を自動的に行なう自動調剤機に接続されて
    おり、前記薬剤処方オーダーを受信すると、該受信した
    薬剤処方オーダーに応じて前記自動調剤機を制御するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の医療情報システム。
  10. 【請求項10】 前記メールデータは、前記患者につい
    ての医療検査を指示する検査オーダーを含み、 該検査オーダーを含むメールデータの宛先に対応するク
    ライアント装置は、検査会社に設置されており、 該検査会社で行なわれた医療検査の検査結果データは、
    前記メールボックスを介して前記検査オーダーを含むメ
    ールデータを送信したクライアント装置を宛先として前
    記メールボックスに保持されることを特徴とする請求項
    1から9のいずれか一項に記載の医療情報システム。
  11. 【請求項11】 前記施設別サーバー装置又は前記デー
    タ集積用サーバー装置は、前記複数のクライアント装置
    に前記医療用アプリケーションプログラムを夫々提供
    し、 前記複数のクライアント装置は夫々、前記医療用アプリ
    ケーションプログラムをブラウザにより利用して前記患
    者医療データを入力及び参照可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の
    医療情報システム。
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