JP6081050B2 - コンタクトセンターシステム - Google Patents
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Description
医薬品は、製薬会社により製造される。製薬会社にて製造された医薬品は、医療施設に納入され、医師等の指示のもと、患者に対して処方される。
コンタクトセンターは、医師、薬剤師、看護師等の医療従事者や患者からの問い合わせに応えるために製薬会社において設けられるものであり、医薬品に関する問い合わせに対して正しい情報を返すことにより医療従事者や患者による医薬品の適正使用を推進する。
問い合わせの内容は、例えば医薬品の使用方法や副作用等、医薬品に関する質問や、医薬品に対する苦情等が考えられる。
オペレータは、コンタクトセンターにコンタクトをとってきた顧客から、顧客名(患者名や医療従事者名等)、医薬品名、医薬品を使用あるいは処方する医療施設名等を聞き出し、聞き出した内容を基に、担当のMRを特定する。
また、MRは原則として医薬品を実際に使用する患者と直接関わることがないため、問い合わせをしてきた顧客が医薬品を使用する患者である場合には、患者名から担当となるMRを特定することはできない。このため、患者から医薬品の名称や、医薬品を処方した医療従事者名あるいは医療施設名を聞き出し、これらの情報を基にMRを特定することになり、非常に多大な労力がオペレータにかかるだけでなく、担当のMRに問い合わせの内容を通知するために多くの時間がかかってしまう、という事態が生じていた。
当該コンタクトセンターシステムは、コンタクトセンターシステムのデータベース手段と、オペレータ端末と、を有し、
前記コンタクトセンターシステムのデータベース手段は、互いに接続された、顧客データベースと、医療施設データベースと、医薬情報担当者(MR)に関するデータベースとを含む複数データベースにより構成され、
前記顧客データベースは、医薬情報担当者(MR)と取引のある医療施設に属する医師や薬剤師、看護師等医療従事者の名前を含む医薬品を処方する医療従事者データ、あるいは、医療施設において医薬品を過去に処方した患者名、あるいは過去にコンタクトセンターに対して問い合わせを行った患者名を記した患者に関するデータを管理し、
前記医療施設データベースは、医薬情報担当者(MR)が過去に取引のあった病院、あるいは現在取引がある病院、医院を含む医療施設名や、過去から現在まで取引がなくても当該コンタクトセンターの製薬会社と同一地域内の医療施設名のデータを管理し、
前記医薬情報担当者(MR)データベースは、自社に所属するMRの氏名、連絡先、所属部署、直属の上司の名前、およびその連絡先、それぞれのMRが担当する医療施設名、医療従事者名、医薬品名に関するデータを管理し、
前記医薬品データベースは、自社の製造した医薬品の名称、その医薬品を担当する部署、薬効や副作用、使用方法、どの顧客に導入されたかを示すデータを管理し、
前記オペレータ端末は、前記データベース手段を構成する各データベースに接続されており、前記医薬品を使用する医療従事者あるいは前記医薬品を処方する医療従事者、あるいは前記医薬品を処方される患者の少なくともいずれかである医薬品の顧客のいずれかの質問,問い合わせに対するオペレータの操作に応じて前記データベースから所望のデータを読み出し可能であり、
前記オペレータ端末を操作して、下記のいずれかの操作を順序に行う、すなわち、
前記顧客データベースから、医薬情報担当者(MR)と取引のある医療施設に属する医師や薬剤師、看護師等医療従事者の名前を含む医薬品を処方する医療従事者データに関するデータを読み出し、
前記医療施設データベースから、医薬情報担当者(MR)が過去に取引のあった病院、あるいは現在取引がある病院、医院を含む医療施設名や、過去から現在まで取引がなくても、当該コンタクトセンターの製薬会社と同一地域内の医療施設名のデータを読み出し、
前記医薬情報担当者(MR)データベースから、自社に所属するMRの氏名、連絡先、所属部署、直属の上司の名前、およびその連絡先、それぞれのMRが担当する医療施設名、医療従事者名、医薬品名に関するデータを読み出し、
前記医薬品データベースから、自社の製造した医薬品の名称、その医薬品を担当する部署、薬効や副作用、使用方法、どの顧客に導入されたかを示すデータを読み出し可能である、
コンタクトセンターシステムが提供される。
図1に示すように、コンタクトセンター100は、データベース(DB)1、オペレータ端末2を有する。
ここで、顧客には製薬会社が製造および販売する医薬品の使用者、すなわち医薬品を導入した病院等医療施設、医薬品を処方する医師や調剤する薬剤師等の医療従事者、医薬品を使用する患者等を想定している。
顧客DB11は、例えば医療従事者DB111、患者DB112を有し、顧客に関するデータを管理する。
例えば、医療従事者DB111は、取引のある医療施設に属する医師や薬剤師、看護師等医療従事者の名前を管理し、また患者DB112は、医療施設において医薬品を過去に処方した患者名、あるいは過去にコンタクトセンターに対して問い合わせを行った患者名等のデータを管理する。
医療施設DB12は、過去に取引のあった病院、あるいは現在取引がある病院、医院等の医療施設名や、過去から現在まで取引がなくても、コンタクトセンター100を有する製薬会社と同一地域内の医療施設名等のデータを管理する。
医薬品DB14は、自社の製造した医薬品の名称、その医薬品を担当する部署、薬効や副作用、使用方法等、どの顧客に導入されたか、等のデータを管理する。
DB1において、これらの各データベースは互いに接続されており、コンタクトセンター100のオペレータは、オペレータ端末2を使用して様々な検索が可能となっている。オペレータ端末2を使用した検索の詳細については、後述する。
複数のオペレータ端末2は、それぞれ例えば独立したPC(Personal Computer)等の端末装置であり、DB1の各データベースに接続されている。そして、オペレータ端末2は、オペレータの操作に応じて、DB1の各データベースの検索を行い、所望のデータをデータベースから読み出して表示する。
図3に示すように、オペレータ端末2は、表示部201、操作部202、制御部203、記録部204を有する。
表示部201は、液晶や有機EL(Electro Luminescence)、CRT(Cathode Ray Tube)等を使用したディスプレイ装置であり、後述する制御部203の制御部応じた表示を行う。
操作部202は、マウスやキーボード等の入力デバイスである。
制御部203は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置であり、操作部202を介した入力操作に応じた処理を行い表示部201等に出力する。例えば、特に、制御部203はDB1にネットワーク等を介して接続されており、操作部202を介した入力操作に応じて所望のデータの検索処理を行い、検索結果を表示部201に表示する。
記録部204は、オペレータがオペレータ端末2を使用して行った顧客への対応の内容を記録する記録媒体である。記録部204は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記録ドライブやフラッシュメモリ等で構成されればよい。
図4は、コンタクトセンター100が顧客からの問い合わせを受けた場合の動作例を説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
オペレータ端末2は、顧客からの問い合わせを受ける。
顧客からの問い合わせは、例えば、電話、FAX、Eメール、web上の掲示板やチャット等により受け付ける。
オペレータは、顧客から問い合わせ内容および顧客に関する情報を入手し、この情報を基にオペレータ端末2は、顧客DB11を検索して顧客の特定を行う。
顧客からの問い合わせには、例えば、以下のようなものが想定される。
・医薬品を処方された患者からの、医薬品の使用方法、薬効についての質問
・医薬品を処方された患者からの医薬品に対する苦情
・医薬品を処方する医師からの医薬品の使用適量、使用方法、薬効、副作用についての質問
・薬剤師からの医薬品の調合あるいは調剤に関する質問
オペレータが、顧客への対応を完了する。
ステップST4:
オペレータ端末2は、オペレータの入力に応じて、顧客への対応内容を記録部204に記録する。
オペレータ端末2は、ステップST4において記録されたオペレータの顧客からの対応内容(聞き取り内容)を基に、DB1にアクセスし、担当のMRを検索する。
上述したように、DB1のMRDB13には、自社に所属するMRの氏名、所属部署、直属の上司の名前、それぞれのMRの担当(医療施設名、医療従事者名、医薬品名等)等、MRに関するデータが管理されている。
例えば、オペレータの聞き取りの結果、顧客がある医療施設に所属する医療従事者であった場合には、オペレータ端末2は、MRDB13を医療施設名あるいは医療従事者名にて検索し、担当のMRの氏名、所属部署、上司の名前等を特定する。
また、オペレータの聞き取りの結果、顧客がある医薬品を処方された患者であった場合には、オペレータ端末2は、MRDB13を医薬品名にて検索し、担当のMRの氏名、所属部署、上司の名前等を特定する。
図5(a)は、担当のMRを特定する際の表示画面の一例(特定画面20)を示す図である。
特定画面20は、顧客欄21、対応内容欄22、操作ボタン類23によって構成される。
顧客欄21は、顧客名について表示、あるいはオペレータが顧客名を入力するための欄である。
対応内容欄22は、オペレータが顧客への対応内容について記入、あるいは記入内容等を表示するための欄である。
担当MR情報欄221は、顧客欄21に入力された顧客名を基に、オペレータ端末2がMRDB13を検索して検索された担当のMRの氏名等の情報を表示する欄である。
操作ボタン類23は、例えば、Eメールを送信するための「Eメール送信」ボタン、Eメールを転送するための「Eメール転送」ボタン、問い合わせのあったことについて担当のMRに通知するための「MR転送」ボタン、オペレータ端末2を介してFAXを送付するための「FAX」ボタン、オペレータ端末2を介して音声通話を行うための「トークアクション」ボタン等を含む。
これらのボタンは、所望の処理内容に応じて、オペレータにより操作部202を介した操作により選択され、オペレータ端末2は選択内容に応じた処理を行う。
オペレータ端末2は、ステップST5において特定された担当のMRに対して、顧客からの問い合わせがあったことを通知するためのEメールを送信する。
Eメールの内容は、例えば、顧客名、医薬品名、医療施設名、問い合わせ内容、顧客の連絡先(聞き取りを行った場合)等である。
また、同時に、特定したMRの上司や、その他特定したMRに関連する人物に対してもCC(Carbon Copy)やBCC(Blind Carbon Copy)でのメール送信を行うようにしてもよい。
いずれにせよ、本ステップST6により、コンタクトセンター100に問い合わせがあったことがメールにより担当のMRに通知されることになる。
図5(b)に示すように、編集画面30は、通知Eメール編集欄31を有する。
そして、通知Eメール編集欄31は、担当MRアドレス表示欄311と、担当MRの上司アドレス表示欄312と、メール本文編集欄313と、を有する。
担当MRの上司アドレス表示欄312は、ステップST5において特定した担当MRの上司の連絡先(Eメールアドレス)が自動的に表示される欄である。
オペレータは、これらの連絡先表示欄を視認し、問い合わせに応じた担当のMR及びその上司の連絡先が表示されているか否かを確認する。
メール本文編集欄313には、例えば、ステップST4においてオペレータが入力した顧客への対応内容に応じて、問い合わせに応じた内容が予め表示される。
問い合わせに応じた内容とは、例えば、問い合わせをしてきた顧客の名前、問い合わせの医薬品名、顧客が所属するあるいは医薬品を処方された医療機関名、問い合わせの簡単な内容等である。
自動的に作成されたEメールは、編集画面30においてオペレータにより確認され、もし入力ミスや間違いがあった場合には、訂正するための編集が行われる。
そして、オペレータの操作(例えば操作ボタン類23の「MR転送」ボタンの押下等)に応じて、担当MRへの通知メールが送信される。
このように担当MRの容易な検索が可能になっているのは、MRDB13内において、それぞれのMRがどの医療施設、あるいは医療従事者、あるいは医薬品の担当であるかを示すデータが管理されているからである。MRDB13内のデータは、DB1内の他のデータベースや、ネットワークを介して接続された複数の医療施設等のデータベース内のデータにより、常に最新のデータに自動的に更新される。
また、同時に担当のMRのメールアドレスに対して、問い合わせがあった旨のEメールを自動的に送信することができるので、オペレータがわざわざ担当のMRに連絡を取る手間が省略される。
さらに、担当のMRと同時にその上司へも自動的にメールでの通知がなされるようにすることもできるので、オペレータが担当のMRの特定後にその上司の連絡先をいちいち調べる必要がなく、オペレータの労力を大いに軽減することができる。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
本発明では、コンタクトセンター100を運営する製薬会社に所属するMRが、それぞれ何を担当しているか、を一元的に管理することが可能なデータベースであればよく、その構成や内容については特に限定しない。ただ、顧客と、医療施設と、医薬品のそれぞれに関するデータベースのそれぞれに、担当であるMRの名前が記載されているだけでは、上述した実施形態のように、顧客からの問い合わせ内容を入力しただけでMRを特定することが不可能であり、MRのそれぞれに関するデータを管理するデータベースが必要であることは明白である。
Claims (5)
- 医薬品を製造および/または販売する製薬会社が管理運用し、医薬品を使用する顧客の質問、問い合わせに応える、コンタクトセンターシステムであって、
当該コンタクトセンターシステムは、コンタクトセンターシステムのデータベース手段と、オペレータ端末と、を有し、
前記コンタクトセンターシステムのデータベース手段は、互いに接続された、顧客データベースと、医療施設データベースと、医薬情報担当者(MR)に関するデータベースとを含む複数データベースにより構成され、
前記顧客データベースは、医薬情報担当者(MR)と取引のある医療施設に属する医師や薬剤師、看護師等医療従事者の名前を含む医薬品を処方する医療従事者データ、あるいは、医療施設において医薬品を過去に処方した患者名、あるいは過去にコンタクトセンターに対して問い合わせを行った患者名を記した患者に関するデータを管理し、
前記医療施設データベースは、医薬情報担当者(MR)が過去に取引のあった病院、あるいは現在取引がある病院、医院を含む医療施設名や、過去から現在まで取引がなくても当該コンタクトセンターの製薬会社と同一地域内の医療施設名のデータを管理し、
前記医薬情報担当者(MR)データベースは、自社に所属するMRの氏名、連絡先、所属部署、直属の上司の名前、およびその連絡先、それぞれのMRが担当する医療施設名、医療従事者名、医薬品名に関するデータを管理し、
前記医薬品データベースは、自社の製造した医薬品の名称、その医薬品を担当する部署、薬効や副作用、使用方法、どの顧客に導入されたかを示すデータを管理し、
前記オペレータ端末は、前記データベース手段を構成する各データベースに接続されており、前記医薬品を使用する医療従事者あるいは前記医薬品を処方する医療従事者、あるいは前記医薬品を処方される患者の少なくともいずれかである医薬品の顧客のいずれかの質問,問い合わせに対するオペレータの操作に応じて前記データベースから所望のデータを読み出し可能であり、
前記オペレータ端末を操作して、下記のいずれかの操作を順序に行う、すなわち、
前記顧客データベースから、医薬情報担当者(MR)と取引のある医療施設に属する医師や薬剤師、看護師等医療従事者の名前を含む医薬品を処方する医療従事者データに関するデータを読み出し、
前記医療施設データベースから、医薬情報担当者(MR)が過去に取引のあった病院、あるいは現在取引がある病院、医院を含む医療施設名や、過去から現在まで取引がなくても、当該コンタクトセンターの製薬会社と同一地域内の医療施設名のデータを読み出し、
前記医薬情報担当者(MR)データベースから、自社に所属するMRの氏名、連絡先、所属部署、直属の上司の名前、およびその連絡先、それぞれのMRが担当する医療施設名、医療従事者名、医薬品名に関するデータを読み出し、
前記医薬品データベースから、自社の製造した医薬品の名称、その医薬品を担当する部署、薬効や副作用、使用方法、どの顧客に導入されたかを示すデータを読み出し可能である、
コンタクトセンターシステム。 - 前記オペレータ端末は、前記顧客からの問い合わせに応じて、問い合わせ内容を入力するための操作部を有し、
前記オペレータ端末は、前記操作部に対して前記顧客からの問い合わせ内容が入力されたことを条件に、自動的に担当である医薬情報担当者を特定して、自動的に当該特定した医薬情報担当者の前記連絡先に対して、問い合わせがあったことを通知する
請求項1に記載のコンタクトセンターシステム。 - 前記データベース手段が管理する、前記医薬情報担当者に関するデータは、医薬情報担当者それぞれの上司の連絡先を示す上司連絡先データをさらに含み、
前記オペレータ端末は、前記特定した医薬情報担当者の連絡先に対して問い合わせがあったことを通知すると共に、特定した医薬情報担当者の上司の連絡先に対しても、問い合わせがあったことを通知する
請求項1又は2に記載のコンタクトセンターシステム。 - 前記医薬情報担当者及びその上司の連絡先は、少なくとも当該医薬情報担当者及びその上司のEメールアドレスを含む
請求項1から3の何れか一項に記載のコンタクトセンターシステム。 - 当該コンタクトセンターシステムは、ネットワークを介して医療施設の管理装置に接続されており、
前記医療施設の管理装置は、
医療施設に関するデータ、
医薬従事者に関するデータ、
新たに導入した医薬品に関するデータ、
使用を切り換えた医薬品に関するデータ
のいずれかを記憶している医療施設のデータベースを有し、
前記コンタクトセンターシステムのデータベース手段は、前記ネットワークを介して前記医療施設のデータベースから所望のデータを読み出し、当該データベース手段が管理するデータを更新する、
請求項1から4の何れか一項に記載のコンタクトセンターシステム。
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