JP6252038B2 - 情報処理プログラム及び情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理プログラム及び情報処理装置に関する。
近年、医療の分野においては、在宅診療・介護の重要性が増してきており、在宅療養支援診療所(在支診)の数も年々増加してきている。在宅診療には、在支診の他、訪問看護ステーション、訪問介護事業所、薬局等、複数の医療施設・医療従事者が関係している。
在支診が在宅診療を始めるためには、患者の医療情報だけでなく、介護情報(患者の住居環境、生活状況等)を把握しておくことが有効であり、医療情報と介護情報を、その患者の診療に携わる医療従事者間で共有化できる仕組みが望まれる。
例えば、在宅介護に関わる多職種間で情報を連携する統合型在宅介護サービス支援システムが提案されている(特許文献1参照)。このシステムでは、バイタルデータやADL(日常生活動作)データが保存され、閲覧可能となる。
特開2002−215800号公報
しかしながら、在宅診療に携わる医療従事者は、上述したような在宅患者の診療に携わる医療従事者間でデータを共有するための在宅診療連携システムにおいて、患者宅を訪問した際に測定した測定値や患者に対して行った行為等の在宅診療情報を入力する一方で、各自が所属する医療施設毎の業務システム等にも同様のデータを入力しなければならない場合がある。
このように、異なる二つのシステムで共通の情報を扱う場合、二つのシステム間で情報のやり取りを行うための通信方式を決めて連携を取るか、このような連携が取れない場合は、手入力により一度前述の在宅診療連携システムに入れた情報を再度業務システムに入力することが必要となる。また、WEBブラウザー等で在宅診療連携システムの入力情報を業務システムのある端末上に表示できる場合においても、一方のシステムにおけるアプリケーション上でテキストや数値を直接コピーして、他方のアプリケーションの対応する欄に貼り付けるといった作業が必要であった。共通の通信方式で連携を取る場合、通信方式が対応しているシステム間では手間を必要としないが、システムが変わる度にその通信方式を確認する必要があり、未対応の場合には連携が全く取れなくなるという問題があった。また、端末上で両アプリケーションを起動させてデータをコピーする場合、項目毎の内容を一つずつコピーして貼り付けなくてはならないという問題があった。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、異なる二つのアプリケーション間において、一方のアプリケーションから他方のアプリケーションへのデータのコピーを簡単に行うことを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の項目について項目毎に当該項目に対応する内容を表示する第1のアプリケーションと、前記複数の項目について項目毎に当該項目に対応する内容を入力するための第2のアプリケーションと、を起動可能なコンピューターを、前記第1のアプリケーションにおいて、前記複数の項目について当該項目と当該項目に対応する内容がそれぞれ表示手段に表示された状態で、ユーザーのワンアクション指示により、前記複数の項目の全てをコピー対象の項目としてまとめて選択するための選択手段、前記ワンアクション指示に応じて、前記まとめて選択された項目のそれぞれと当該項目に対応する内容とを対応付けて一時記憶手段に記憶させるコピー手段、前記選択手段により前記まとめて選択された項目の一覧を前記表示手段に表示させると同時に、前記第2のアプリケーションにおいて、前記一時記憶手段に記憶された内容を貼り付ける領域候補を前記表示手段に表示させる表示制御手段、前記表示手段に表示された項目の一覧から貼り付け対象の項目を選択するための第2の選択手段、前記第2のアプリケーションにおいて、前記表示手段に表示された領域候補から、前記一時記憶手段に記憶された、前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を貼り付ける領域を指定するための指定手段、前記第2のアプリケーションにおいて、前記一時記憶手段に記憶された、前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を前記指定された領域に貼り付ける貼り付け手段、として機能させるための情報処理プログラムである。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の情報処理プログラムにおいて、前記コンピューターを、さらに、前記第2の選択手段により選択された項目と、前記指定手段により指定された前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を貼り付ける領域と、を対応付けて記憶する領域記憶手段として機能させ、前記貼り付け手段は、前記領域記憶手段に項目と領域との対応関係が記憶されている場合には、前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を前記一時記憶手段から読み出し、当該読み出された内容を前記領域記憶手段に記憶されている当該項目に対応する領域に貼り付ける。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の情報処理プログラムにおいて、前記コンピューターを、さらに、前記第2の選択手段により選択された項目と、前記指定手段により指定された前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を貼り付ける領域と、を対応付けて記憶する領域記憶手段として機能させ、前記貼り付け手段は、前記領域記憶手段に項目と領域との対応関係が記憶されている場合には、前記コピー対象の項目として選択された各項目について、当該項目に対応する内容を前記一時記憶手段から読み出し、当該読み出された内容を前記領域記憶手段に記憶されている当該項目に対応する領域に貼り付ける。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理プログラムにおいて、前記第1のアプリケーションは、ウェブブラウザー上で動作する。
貼り付ける。
請求項に記載の発明は、複数の項目について項目毎に当該項目に対応する内容を表示する第1のアプリケーションと、前記複数の項目について項目毎に当該項目に対応する内容を入力するための第2のアプリケーションと、を起動可能な情報処理装置であって、前記第1のアプリケーションにおいて、前記複数の項目について当該項目と当該項目に対応する内容がそれぞれ表示手段に表示された状態で、ユーザーのワンアクション指示により、前記複数の項目の全てをコピー対象の項目としてまとめて選択するための選択手段と、前記ワンアクション指示に応じて、前記まとめて選択された項目のそれぞれと当該項目に対応する内容とを対応付けて一時記憶手段に記憶させるコピー手段と、前記選択手段により前記まとめて選択された項目の一覧を前記表示手段に表示させると同時に、前記第2のアプリケーションにおいて、前記一時記憶手段に記憶された内容を貼り付ける領域候補を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、前記表示手段に表示された項目の一覧から貼り付け対象の項目を選択するための第2の選択手段と、前記第2のアプリケーションにおいて、前記表示手段に表示された領域候補から、前記一時記憶手段に記憶された、前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を貼り付ける領域を指定するための指定手段と、前記第2のアプリケーションにおいて、前記一時記憶手段に記憶された、前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を前記指定された領域に貼り付ける貼り付け手段と、を備える。
本発明によれば、異なる二つのアプリケーション間において、一方のアプリケーションから他方のアプリケーションへのデータのコピーを簡単に行うことができる。
在宅診療連携システムのシステム構成図である。 データ管理サーバーの機能的構成を示すブロック図である。 チーム対応テーブルの例を示す図である。 第1在宅診療情報の例を示す図である。 第2在宅診療情報の例を示す図である。 ToDo情報の例を示す図である。 チャット情報の例を示す図である。 掲示板情報の例を示す図である。 看護・介護スケジュール情報の例を示す図である。 携帯端末装置の機能的構成を示すブロック図である。 業務端末装置の機能的構成を示すブロック図である。 データ管理サーバーと携帯端末装置により実行される患者状況確認画面表示処理を示すラダーチャートである。 患者状況確認画面の例を示す図である。 バイタルデータ入力画面の例を示す図である。 サービス入力画面の例を示す図である。 第1の実施の形態における業務端末装置により実行される第1の情報コピー処理を示すフローチャートである。 業務アプリケーション画面の例を示す図である。 業務アプリケーション画面とともに、在宅用アプリケーション画面が表示された例を示す図である。 業務アプリケーション画面とともに、コピー対象項目一覧が表示された例を示す図である。 業務アプリケーション画面の各項目について、項目に対応する内容が貼り付けられた後の状態を示す図である。 第2の実施の形態における業務端末装置により実行される第2の情報コピー処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における業務端末装置により実行される第3の情報コピー処理を示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
まず、図1〜図20を参照して、本発明に係る情報処理装置としての業務端末装置140(図11参照)の第1の実施の形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔在宅診療連携システムの構成〕
図1に、在宅診療連携システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、在宅診療連携システム100は、地域のデータセンターに設置されたデータ管理サーバー10及び外部サーバー20と、在宅患者を中心とした複数の医療施設としての在宅療養支援診療所30A,30B、訪問看護ステーション30C、訪問介護事業所30D、薬局30Eに所属する医療従事者が使用可能な携帯端末装置40と、各医療施設に設置されている業務端末装置140と、を備えて構成されている。データ管理サーバー10と携帯端末装置40、データ管理サーバー10と業務端末装置140は、通信ネットワークを介して接続可能となっている。なお、ここでは、訪問看護ステーション30Cに設置されている業務端末装置140を例にして説明する。
在宅療養支援診療所30Aは、在宅患者の主治医が所属する医療施設である。在宅療養支援診療所30Bは、在宅患者の副主治医が所属する医療施設である。訪問看護ステーション30Cは、在宅患者の訪問看護を行う看護師が所属する医療施設である。訪問介護事業所30Dは、在宅患者のケアプランを作成するケアマネージャーや、在宅患者の訪問介護を行う訪問介護員(ホームヘルパー)が所属する医療施設である。薬局30Eは、在宅患者に処方された薬を扱う薬剤師が所属する医療施設である。
在宅患者の在宅診療に携わる医療従事者は、携帯端末装置40から処置内容を入力する。入力された情報(在宅診療情報等)は、データ管理サーバー10に保存され、在宅患者に対して形成されたチーム内の医療従事者に公開される。
データ管理サーバー10は、各医療施設に所属する医療従事者により入力された在宅診療情報(バイタルデータ、行為情報)、ToDo情報、チャット情報、掲示板情報、看護・介護スケジュール情報を蓄積し管理する。
外部サーバー20は、在宅療養支援診療所30Aの医師により入力された電子カルテ情報、外部の病院において生成された医用画像の画像データ等を含む一般の診療情報を蓄積し管理する。データ管理サーバー10と外部サーバー20との間で、相互に情報のやり取りを行うこととしてもよい。ただし、外部サーバー20からデータ管理サーバー10に送信される診療情報は、在宅診療チーム内に公開を許可された内容に限られる。
なお、在宅診療連携システム100を構成する医療施設の数は、特に限定されない。例えば、図1に示すように、在宅診療連携システム100は、さらに、在宅患者の緊急時の受け入れ先となる後方支援病院30Fを含む構成であってもよい。
〔データ管理サーバーの構成〕
図2に、データ管理サーバー10の機能的構成を示す。
図2に示すように、データ管理サーバー10は、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、RAM15、記憶部16等を備えて構成されており、各部はバス17により接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、データ管理サーバー10の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部12から入力される操作信号又は通信部14により受信される指示信号に応じて、記憶部16に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM15に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部12は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部11に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部14は、ネットワークインターフェース等により構成され、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
RAM15は、制御部11により実行制御される各種処理において、記憶部16から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部16は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。例えば、記憶部16には、携帯端末装置40や業務端末装置140に搭載されたウェブブラウザーとHTTPプロトコルによる通信を行ってウェブブラウザーに患者状況確認画面50(図13参照)をはじめとする各種ウェブ画面を提供するウェブサーバーとしての機能を実現させるためのウェブサーバープログラムや、ウェブサーバー上で動作し、ウェブブラウザーを介して携帯端末装置40や業務端末装置140のユーザーに在宅診療連携サービスを提供するためのアプリケーションプログラム等が記憶されている。
また、記憶部16には、患者基本情報161、チーム対応テーブル162、第1在宅診療情報163、第2在宅診療情報164、ToDo情報165、チャット情報166、掲示板情報167、看護・介護スケジュール情報168等が記憶されている。
患者基本情報161は、患者毎の患者に関する情報である。患者基本情報161には、例えば、患者の氏名、年齢、生年月日、性別、住所、医療施設の患者ID、介護機能の利用者ID、傷病、病状、投与中の薬剤、介護情報(要介護度等)等が含まれる。
図3に、チーム対応テーブル162の例を示す。チーム対応テーブル162には、複数の患者について、患者毎に、当該患者と、当該患者の在宅診療に関わる複数の職種を含む複数の医療従事者と、が予め対応付けられている。すなわち、各患者について、当該患者の在宅診療に携わる医療従事者のチームが形成されている。複数の医療従事者として、例えば、医師、看護師、ケアマネージャー、訪問介護員、薬剤師等が含まれる。ある患者に対応付けられている複数の医療従事者の中には、異なる職種の医療従事者が含まれるが、同じ職種の医療従事者が含まれていてもよい。
第1在宅診療情報163及び第2在宅診療情報164は、患者毎の在宅診療に関する情報である。
図4に、第1在宅診療情報163の例を示す。第1在宅診療情報163は、複数の患者について、患者毎に、当該患者のバイタルデータと、バイタルデータの測定日時と、測定者と、が対応付けられている。バイタルデータには、患者の体温、血圧(上・下)、脈拍、呼吸数等の測定項目毎の測定値が含まれる。また、バイタルデータに、SpO2、尿量、皮膚状態等が含まれていてもよい。また、第1在宅診療情報163において、測定者に加えて、さらに、測定者が所属する医療施設、医師・看護師・訪問介護員等の区別情報等が対応付けられていることとしてもよい。
図5に、第2在宅診療情報164の例を示す。第2在宅診療情報164は、複数の患者について、患者毎に、当該患者に対する行為情報と、行為の処置日時と、行為者と、が対応付けられている。行為情報は、患者に対する医療行為、看護行為又は介護行為を示す情報である。行為情報には、行為内容、行為区分が含まれる。行為区分は、行為情報を所定の分類方法によって複数の区分に分類したグループである。本実施の形態では、行為区分として、「処方」、「医療行為」、「サービス」、「画像」を用いる。行為情報が医師から発行された処方に関する情報である場合には、「処方」に分類される。行為情報が医師の指示に基づいて行われた医療行為に関する情報である場合には、後述するToDo機能等により医療行為を示す旨のチェックを行うことで、医療行為であることを明示し、この場合には、「医療行為」に分類される。行為情報が看護又は介護によるサービスに関する情報である場合には、「サービス」に分類される。行為情報が画像を伴う情報である場合には、「画像」に分類される。処置日時は、各行為を行った日時である。行為者は、各行為を行った医療従事者である。また、第2在宅診療情報164において、行為者に加えて、さらに、行為者が所属する医療施設、医師・看護師・訪問介護員等の区別情報等が対応付けられていることとしてもよい。
なお、「処方」に分類される行為情報については、外部サーバー20に蓄積されている各患者の電子カルテ情報から取得される。
図6に、ToDo情報165の例を示す。ToDo情報165は、患者毎の、当該患者に関する期限付きタスクを示す情報である。ToDo情報165には、複数の患者について、患者毎に、依頼先(その行為をする人)と、行為内容と、期限と、入力者と、完了有無と、が含まれる。入力者が入力者本人に対してすべきことを記録する場合には、依頼先と入力者が同一人物となる。完了有無とは、ToDo情報165に記載された期限付きタスクについて、その行為が実行されたか否かを示す情報である。ToDo情報165に対して、新規に登録されたレコードについては、完了有無は「無」である。タスクの実行が完了したレコードについては、完了有無は「有」に変更される。
図7に、チャット情報166の例を示す。チャット情報166は、患者毎の、当該患者に関するコメントを示す情報である。チャット情報166には、複数の患者について、患者毎に、チャットIDと、患者に関するコメント内容と、入力日時と、入力者と、が含まれる。チャットIDとは、入力されるコメントのグループを示す識別情報であり、あるコメントと、あるコメントに対する返信コメント(返信コメントに対する返信コメントも含む。)と、からなる複数のコメントについては、同一のチャットIDが付与される。
図8に、掲示板情報167の例を示す。掲示板情報167は、患者毎の、当該患者に関する連絡事項を示す情報である。掲示板情報167には、複数の患者について、患者毎に、患者に関する連絡事項内容と、入力日時と、入力者と、が含まれる。
図9に、看護・介護スケジュール情報168の例を示す。看護・介護スケジュール情報168は、患者毎の、当該患者に対する看護又は介護のスケジュールを示す情報である。看護・介護スケジュール情報168には、看護又は介護を行う医療従事者(行為者)と、看護又は介護を行う日時と、看護・介護内容と、が含まれる。
制御部11は、携帯端末装置40からデータ管理サーバー10にアクセスがあった際、携帯端末装置40のログインユーザーが、チーム対応テーブル162において対象患者に対応付けられている医療従事者である場合にのみ、対象患者についてのデータの入力・参照を許可する。具体的には、携帯端末装置40に対象患者の患者状況確認画面の表示用データを送信するとともに、携帯端末装置40から対象患者のバイタルデータ及び行為情報の入力を受け付ける。
業務端末装置140に対しても、同様である。
〔携帯端末装置の構成〕
携帯端末装置40は、患者宅を訪れる複数の医療従事者それぞれが有するものであり、医療従事者が在宅患者を訪れた場合に、在宅患者の在宅診療に関する記録を行うために用いられる。また、医療従事者は、各自が所属する医療施設等で携帯端末装置40を利用することとしてもよい。携帯端末装置40は、タブレット型端末やノート型PC(Personal Computer)等から構成され、持ち運びが可能となっている。また、携帯端末装置40は、無線通信機能を備え、データ管理サーバー10との間で通信ネットワークを介してデータの送受信を行う。
図10に、携帯端末装置40の機能的構成を示す。
図10に示すように、携帯端末装置40は、制御部41、操作部42、表示部43、通信部44、RAM45、記憶部46等を備えて構成されており、各部はバス47により接続されている。
制御部41は、CPU等から構成され、携帯端末装置40の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部42から入力される操作信号又は通信部44により受信される指示信号に応じて、記憶部46に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM45に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部42は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部41に出力する。
携帯端末装置40がタブレット型端末である場合には、操作部42は、電源をオン/オフさせる電源キー等の操作キー、表示部43に積層されたタッチパネルにより構成され、各操作キーに対応する操作信号、ユーザーの指等によるタッチ操作の位置に応じた操作信号を制御部41に出力する。
表示部43は、LCD等のモニターを備えて構成されており、制御部41から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。例えば、表示部43は、データ管理サーバー10から受信した患者状況確認画面の表示用データに基づいて患者状況確認画面を表示する。
通信部44は、ネットワークインターフェース等により構成され、携帯電話回線等を用いて無線通信を行い、インターネット等の通信ネットワークを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
RAM45は、制御部41により実行制御される各種処理において、記憶部46から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部46は、HDDや半導体の不揮発性メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。例えば、記憶部46には、ウェブブラウザーを実現するためのウェブブラウザープログラム等が記憶されている。
〔業務端末装置の構成〕
業務端末装置140は、訪問看護ステーション30Cに設置されており、一般的なPC等から構成されている。業務端末装置140は、訪問看護ステーション30Cに所属する医療従事者(看護師)が訪問看護ステーション30C内で使用されている業務アプリケーション(第2のアプリケーション)において看護記録を入力する際に用いられる。また、業務端末装置140は、携帯端末装置40と同様、データ管理サーバー10にアクセスし、ウェブラウザー上で動作する在宅用アプリケーション(第1のアプリケーション)において各患者についてのデータの入力・参照を行う際に用いられる。
図11に、業務端末装置140の機能的構成を示す。
図11に示すように、業務端末装置140は、制御部141、操作部142、表示部143、通信部144、RAM145、記憶部146等を備えて構成されており、各部はバス147により接続されている。
制御部141、操作部142、表示部143、RAM145、記憶部146は、携帯端末装置40の制御部41、操作部42、表示部43、RAM45、記憶部46と同様であり、説明の重複を避けるため、異なる部分を主として説明する。
操作部142は、在宅用アプリケーション(第1のアプリケーション)において、複数の項目について当該項目と当該項目に対応する内容がそれぞれ表示部143に表示された状態で、複数の項目のうちコピー対象の項目を選択する際に用いられる。すなわち、操作部142は、選択手段として機能する。また、操作部142は、コピー対象の項目を複数まとめて選択可能である。
また、操作部142は、業務アプリケーション(第2のアプリケーション)において、クリップボード145aに記憶された内容を貼り付ける領域を指定する際に用いられる。すなわち、操作部142は、指定手段として機能する。また、操作部142は、業務アプリケーションにおいて、貼り付け対象の項目として選択された項目に対応する内容を貼り付ける領域を指定する際に用いられる。
また、操作部142は、表示部143に表示された項目の一覧から貼り付け対象の項目を選択する際に用いられる。すなわち、操作部142は、第2の選択手段として機能する。
通信部144は、ネットワークインターフェース等により構成され、LAN、WAN、インターネット等の通信ネットワークを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
RAM145は、一時的にデータを記憶する一時記憶手段としてのクリップボード145aを有する。
記憶部146には、ウェブブラウザーを実現するためのウェブブラウザープログラムの他、看護記録を入力するための業務アプリケーションプログラムが記憶されている。
また、記憶部146には、看護記録情報146aが記憶される。看護記録情報146aは、業務アプリケーションから入力された情報であり、患者毎、記録日毎に、複数の項目について、項目とその内容とが対応付けられている。
制御部141は、コピー対象の項目として選択された項目と当該項目に対応する内容とを対応付けてクリップボード145aに記憶させる。すなわち、制御部141は、コピー手段として機能する。
制御部141は、コピー対象の項目が複数まとめて選択された場合には、まとめて選択された項目のそれぞれについて、当該項目と当該項目に対応する内容とを対応付けてクリップボード145aに記憶させる。
制御部141は、コピー対象の項目として選択された項目の一覧を表示部143に表示させる。すなわち、制御部141は、表示制御手段として機能する。
制御部141は、業務アプリケーションにおいて、クリップボード145aに記憶された内容を、貼り付け領域として指定された領域に貼り付ける。すなわち、制御部141は、貼り付け手段として機能する。
制御部141は、貼り付け対象の項目として選択された項目に対応する内容をクリップボード145aから読み出し、当該読み出された内容を貼り付け領域として指定された領域に貼り付ける。
〔患者状況確認画面表示処理〕
次に、在宅診療連携システム100における動作について説明する。
図12は、在宅診療連携システム100内のデータ管理サーバー10と携帯端末装置40により実行される患者状況確認画面表示処理を示すラダーチャートである。この処理は、在宅診療連携システム100内のいずれかの医療施設に所属する医療従事者が在宅患者を訪れた際に実行される処理である。データ管理サーバー10における処理は、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現され、携帯端末装置40における処理は、制御部41と記憶部46に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、携帯端末装置40において、操作部42によりウェブブラウザー上からデータ管理サーバー10が提供する在宅診療連携サービスにアクセスするためのURLが入力されると、入力されたURLが通信部44によりデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10においては、通信部14により携帯端末装置40から在宅診療連携サービスにアクセスするためのURLが受信されると、携帯端末装置40に対し、ログイン画面を表示するための表示用データが送信される。なお、データ管理サーバー10のウェブサーバー機能により携帯端末装置40に送信されるログイン画面をはじめとする各種ウェブ画面の表示用データには、HTML、スタイルシート、画像データ、携帯端末装置40で所定の処理を実行させるためのスクリプト等が含まれる。
携帯端末装置40においては、通信部44によりログイン画面の表示用データが受信されると、表示部43にログイン画面が表示される。ログイン画面は、ユーザーID及びパスワードの入力欄が表示された画面である。ログイン画面からユーザーID及びパスワードが入力されると、入力されたユーザーID及びパスワードが通信部44によりデータ管理サーバー10に送信される(ステップS1)。
データ管理サーバー10においては、通信部14によりユーザーID及びパスワードが受信されると、ユーザー認証が行われる。具体的には、ユーザーID及びパスワードの組み合わせが予め登録されているユーザー管理テーブルから、受信されたユーザーIDと一致するレコードが検索され、検索されたレコードのパスワードと受信されたパスワードが一致する場合には、ユーザー認証がOKであると判断される。受信されたユーザーIDがユーザー管理テーブルにない場合、又は、検索されたレコードのパスワードと受信されたパスワードが一致しない場合には、ユーザー認証はNGであると判断される。ユーザー認証がOKであると判断されると、携帯端末装置40のウェブブラウザーにおける操作に従って在宅診療連携サービスが提供される。ユーザー認証がNGである場合、携帯端末装置40にユーザー認証がNGである旨が通信部14を介して通知される。
次に、データ管理サーバー10では、制御部11により、記憶部16に記憶されているチーム対応テーブル162が参照され、チームを構成するメンバーとしてログインユーザー(医療従事者)が対応付けられている患者が抽出される(ステップS2)。そして、制御部11により、携帯端末装置40に対し、抽出された一又は複数の患者を含む患者リスト画面を表示するための表示用データが通信部14を介して送信される。
携帯端末装置40では、通信部44により患者リスト画面の表示用データが受信されると、表示部43に患者リスト画面が表示される(ステップS3)。操作部42により患者リスト画面から今回訪問中の対象患者が選択されると(ステップS4)、選択された対象患者が通信部44によりデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14により対象患者が受信されると、制御部11により、記憶部16の第1在宅診療情報163から対象患者のバイタルデータ及び当該バイタルデータに対応付けられている測定日時が読み出され(ステップS5)、記憶部16の第2在宅診療情報164から対象患者に対する行為情報及び当該行為情報に対応付けられている処置日時が読み出される(ステップS6)。また、制御部11により、記憶部16から対象患者の患者基本情報161、ToDo情報165、チャット情報166、掲示板情報167が読み出される。
次に、制御部11により、読み出された各情報に基づいて、対象患者の患者状況確認画面の表示用データが生成される(ステップS7)。患者状況確認画面は、対象患者のバイタルデータと対象患者に対する行為情報とを共通の時間軸に沿って表示するものである。生成された患者状況確認画面の表示用データは、制御部11により、通信部14を介して携帯端末装置40に送信される。
携帯端末装置40においては、通信部44によりデータ管理サーバー10から患者状況確認画面の表示用データが受信されると、制御部41により、患者状況確認画面の表示用データに基づいて、対象患者の患者状況確認画面が表示部43に表示される(ステップS8)。
〔患者状況確認画面〕
図13に、携帯端末装置40の表示部43に表示される患者状況確認画面50の例を示す。患者状況確認画面50は、温度版領域51、連携領域52、患者基本情報領域53、ToDo領域54、チャット領域55、掲示板領域56を含む。
温度版領域51は、バイタルデータをグラフ化して表示するための領域である。温度版領域51において、横軸51aにバイタルデータの測定日時がとられ、縦軸51bに体温、血圧、脈拍等のバイタルデータの測定値がとられている。図13では、温度版領域51において、体温及び血圧(上・下)の測定値が折れ線グラフで表示されている。
連携領域52は、在宅診療連携システム100内の在宅診療における連携状況を表示するための領域である。連携領域52には、温度版領域51と共通の横軸51a(処置日時)に対して、縦軸52bに行為区分(処方、医療行為、サービス、画像)が配置されている。すなわち、温度版領域51及び連携領域52において、対象患者のバイタルデータと対象患者に対する行為情報とは、共通の時間軸(横軸51a)に沿って表示される。
連携領域52には、処方欄、医療行為欄、サービス欄、画像欄に分けられて、各行為が行われた日時が示される。処方欄には、医師から発行された処方の有無又は期間を示すマークが日時に相当する位置に表示される。医療行為欄には、医師の指示に基づいて行われた医療行為の有無を示すマークが日時に相当する位置に表示される。サービス欄には、看護又は介護によるサービスの有無を示すマークが日時に相当する位置に表示される。画像欄には、画像を伴う行為の有無を示すマークが日時に相当する位置に表示される。具体的には、連携領域52では、各行為区分に属する行為が患者に対して行われた場合に、縦軸52bの行為区分に対応する欄であって、かつ、横軸51aの処置日時に相当する位置に、その行為が行われたことを示すマークが表示される。マークが表示されていない日時においては、各行為区分に属する行為が行われなかったことを示す。各マークは、各行為を行う医療従事者毎に色、パターン又は形状を変えることとしてもよい。また、各行為を行う医療従事者が所属する医療施設毎にマークの色、パターン又は形状を変えることとしてもよいし、各行為を行う医療従事者の職種毎にマークの色、パターン又は形状を変えることとしてもよい。
なお、処方欄において、時間的に始めのマークMaは、処方が発行された日時を示し、それに続くマークMb,Mc,Md,Me,Mf,Mgは、投薬が継続される期間を示している。
連携領域52において、操作部42からのユーザーの操作により、いずれかのマークが指定された場合に、制御部41により、患者状況確認画面50内の指定されたマークの位置を示す情報が通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14によりマークの位置を示す情報が受信されると、制御部11により、記憶部16の第2在宅診療情報164から指定されたマークに対応する行為情報、処置日時、行為者が読み出され、読み出された行為情報、処置日時、行為者を表示するための表示用データが生成され、通信部14を介して携帯端末装置40に送信される。
携帯端末装置40では、指定されたマークに対応する行為情報、処置日時、行為者が表示部43に表示される。
患者基本情報領域53は、対象患者の患者基本情報161を表示するための領域である。操作部42からのユーザーの操作により、患者基本情報領域53が押下されると、患者基本情報の詳細情報が別ウィンドウで表示されることとしてもよい。
ToDo領域54は、対象患者に関する期限付きタスクを表示するための領域である。ToDo領域54には、対象患者に関して、ログイン中のユーザー(医療従事者)がすべきことが表示される。具体的には、データ管理サーバー10において、対象患者についてのToDo情報165のうち、依頼先がログインユーザーであり、かつ、完了有無が「無」であるものが抽出され、ToDo領域54の表示用データが生成される。例えば、ToDo領域54には、「訪問看護の指示書の発行依頼」等が表示される。操作部42からのユーザーの操作により、ToDo領域54に表示されているいずれかのタスクが指定されると、指定されたToDo情報の詳細情報(行為内容、期限、入力者(依頼した人))が表示される。
なお、ToDo領域54に表示されているタスクの実行が完了した場合には、操作部42からのユーザーの操作に応じて、制御部41により、タスクの実行が完了した旨の情報が通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14によりタスクの実行が完了した旨の情報が受信されると、制御部11により、記憶部16のToDo情報165において、実行が完了したタスクに対応する完了有無が「有」に変更される。完了有無が「有」となった情報については、以降、患者状況確認画面50のToDo領域54において表示対象から除かれる。
チャット領域55は、対象患者に関するコメントを表示するための領域である。チャット領域55において、今日の患者の様子や今日のできごとを伝えることで、チーム間で情報を共有することができる。具体的には、データ管理サーバー10において、対象患者についてのチャット情報166に基づいて、各コメントについて、入力者、入力日時、コメント内容をチャット領域55に表示するための表示用データが生成される。チャット情報166に、入力者とともに入力者が所属する医療施設が含まれる場合には、各コメントについて、入力者が所属する医療施設が表示されてもよい。また、チャット領域55に表示されている枠55a,55bは、同一のチャットIDが付与されたコメントであることを示している。すなわち、同一のチャットIDが付与されたコメントが一つである場合には、枠55bのように、枠内に含まれるコメントは一つとなる。一方、同一のチャットIDが付与されたコメントが複数存在する場合には、枠55aのように、枠内に含まれるコメントは複数となる。
掲示板領域56は、対象患者に関する連絡事項を表示するための領域である。例えば、掲示板領域56には、「褥瘡が悪化しています。」といった患者をサポートするチーム全体で気を付ける事項等が表示される。具体的には、データ管理サーバー10において、対象患者についての掲示板情報167に基づいて、各連絡事項について、入力者、入力日時、連絡事項内容を掲示板領域56に表示するための表示用データが生成される。掲示板情報167に、入力者とともに入力者が所属する医療施設が含まれる場合には、各連絡事項について、入力者が所属する医療施設が表示されてもよい。
次に、患者状況確認画面50におけるデータの入力方法について説明する。患者状況確認画面50において、操作部42からのユーザーの操作により、本日データの入力ボタンB1が押下されると、制御部41により、患者状況確認画面50内の本日データの入力ボタンB1の位置を示す情報が通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14により本日データの入力ボタンB1の位置を示す情報が受信されると、制御部11により、バイタルデータを入力するための表示用データが生成され、通信部14を介して携帯端末装置40に送信される。
携帯端末装置40では、データ管理サーバー10から受信した表示用データに基づいて、バイタルデータ入力画面が表示部43に表示される。
図14に、携帯端末装置40の表示部43に表示されるバイタルデータ入力画面60の例を示す。バイタルデータ入力画面60において、操作部42からのユーザーの操作により、体温、血圧、SpO2、咳・痰、メモ等が入力されると、制御部41により、入力されたバイタルデータ、測定日時、測定者(ログインユーザー)が対応付けられて、通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14によりバイタルデータ、測定日時、測定者が受信されると、制御部11により、受信されたデータ(バイタルデータ、測定日時、測定者)が対象患者と対応付けられて、記憶部16に第1在宅診療情報163として記憶される。
バイタルデータ入力画面60において、操作部42からのユーザーの操作により、サービス入力ボタンB11が押下されると、制御部41により、バイタルデータ入力画面60内のサービス入力ボタンB11の位置を示す情報が通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14によりサービス入力ボタンB11の位置を示す情報が受信されると、制御部11により、サービス(看護・介護行為等)を入力するための表示用データが生成され、通信部14を介して携帯端末装置40に送信される。
携帯端末装置40では、データ管理サーバー10から受信した表示用データに基づいて、サービス入力画面が表示部43に表示される。
図15に、携帯端末装置40の表示部43に表示されるサービス入力画面61の例を示す。サービス入力画面61において、操作部42からのユーザーの操作により、看護、介護、診察、リハビリテーションの各項目について、行われたサービスがチェックされると、制御部41により、サービス入力画面61内の各チェック位置を示す情報、処置日時、行為者(ログインユーザー)が対応付けられて、通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14により各チェック位置を示す情報、処置日時、行為者が受信されると、制御部11により、各チェック位置に対応するサービス内容、処置日時、行為者が対象患者と対応付けられて、記憶部16に第2在宅診療情報164として記憶される。
サービス入力画面61の戻るボタンB21が押下されると、表示部43の表示はバイタルデータ入力画面60に戻る。バイタルデータ入力画面60の戻るボタンB12が押下されると、表示部43の表示は患者状況確認画面50に戻る。
患者状況確認画面50において、操作部42からのユーザーの操作により、ToDo領域54の新規ボタンB2が押下されると、制御部41により、患者状況確認画面50内の新規ボタンB2の位置を示す情報が通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14により新規ボタンB2の位置を示す情報が受信されると、制御部11により、ToDo情報を入力するためのToDo情報入力画面の表示用データが生成され、通信部14を介して携帯端末装置40に送信される。
携帯端末装置40では、データ管理サーバー10から受信した表示用データに基づいて、ToDo情報入力画面が表示部43に表示される。
ToDo情報入力画面において、操作部42からのユーザーの操作により、依頼先、行為内容、期限が入力されると、制御部41により、入力された依頼先、行為内容、期限と、入力者(ログインユーザー)と、が対応付けられて、通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14により依頼先、行為内容、期限、入力者が受信されると、制御部11により、受信されたデータ(依頼先、行為内容、期限、入力者)が対象患者と対応付けられて、記憶部16にToDo情報165として記憶される。
患者状況確認画面50において、操作部42からのユーザーの操作により、チャット領域55の新規ボタンB3が押下されると、制御部41により、患者状況確認画面50内の新規ボタンB3の位置を示す情報が通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14により新規ボタンB3の位置を示す情報が受信されると、制御部11により、チャット情報を入力するためのチャット情報入力画面の表示用データが生成され、通信部14を介して携帯端末装置40に送信される。
携帯端末装置40では、データ管理サーバー10から受信した表示用データに基づいて、チャット情報入力画面が表示部43に表示される。
チャット情報入力画面において、操作部42からのユーザーの操作により、コメント内容が入力されると、制御部41により、入力されたコメント内容、入力日時、入力者(ログインユーザー)が対応付けられて、通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14によりコメント内容、入力日時、入力者が受信されると、制御部11により、チャットIDが付与され、チャットID及び受信されたデータ(コメント内容、入力日時、入力者)が対象患者と対応付けられて、記憶部16にチャット情報166として記憶される。
また、チャット領域55において、既に表示されているコメントに対して返信する場合には、操作部42からのユーザーの操作により、返信ボタンB4,B5が押下され、制御部41により、患者状況確認画面50内の返信ボタンB4,B5の位置を示す情報が通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14により返信ボタンB4,B5の位置を示す情報が受信されると、制御部11により、チャット情報を入力するためのチャット情報入力画面の表示用データが生成され、通信部14を介して携帯端末装置40に送信される。
携帯端末装置40では、データ管理サーバー10から受信した表示用データに基づいて、チャット情報入力画面が表示部43に表示される。
チャット情報入力画面において、操作部42からのユーザーの操作により、コメント(返信)の内容が入力されると、制御部41により、入力されたコメント内容、入力日時、入力者(ログインユーザー)が対応付けられて、通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14によりコメント内容、入力日時、入力者が受信されると、制御部11により、返信対象であるコメントと同一のチャットIDが付与され、チャットID及び受信されたデータ(コメント内容、入力日時、入力者)が対象患者と対応付けられて、記憶部16にチャット情報166として記憶される。
患者状況確認画面50において、操作部42からのユーザーの操作により、掲示板領域56の新規ボタンB6が押下されると、制御部41により、患者状況確認画面50内の新規ボタンB6の位置を示す情報が通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14により新規ボタンB6の位置を示す情報が受信されると、制御部11により、掲示板情報を入力するための掲示板情報入力画面の表示用データが生成され、通信部14を介して携帯端末装置40に送信される。
携帯端末装置40では、データ管理サーバー10から受信した表示用データに基づいて、掲示板情報入力画面が表示部43に表示される。
掲示板情報入力画面において、操作部42からのユーザーの操作により、連絡事項内容が入力されると、制御部41により、入力された連絡事項内容、入力日時、入力者(ログインユーザー)が対応付けられて、通信部44を介してデータ管理サーバー10に送信される。
データ管理サーバー10では、通信部14により連絡事項内容、入力日時、入力者が受信されると、制御部11により、受信されたデータ(連絡事項内容、入力日時、入力者)が対象患者と対応付けられて、記憶部16に掲示板情報167として記憶される。
〔情報コピー処理〕
次に、図16を参照して、訪問看護ステーション30Cに設置された業務端末装置140により実行される第1の情報コピー処理について説明する。この処理は、在宅用アプリケーションにおいて表示されている情報(事前に携帯端末装置40から入力された情報)を業務アプリケーションにコピーする際に実行される処理であり、制御部141と記憶部146に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
訪問看護ステーション30Cに所属する医療従事者(看護師)は、在宅患者の訪問から訪問看護ステーション30Cに戻ると、業務端末装置140において、本日の看護記録を入力する。
まず、業務端末装置140において、操作部142からの操作に応じて、制御部141により、業務アプリケーション(第2のアプリケーション)が起動される(ステップS11)。業務アプリケーションは、訪問看護ステーション30C内で使用されているものであり、各患者を対象として、複数の項目について項目毎に当該項目に対応する内容を入力するためのアプリケーションである。
図17に、表示部143の表示領域143aに表示される業務アプリケーション画面70の例を示す。図17に示すように、業務アプリケーション画面70は、対象患者において測定されたバイタルデータ(体温、血圧、脈拍、呼吸、SpO2)、対象患者に対して行われた処置実績、対象患者に関する看護記録等を入力し、保存するためのものである。
次に、操作部142からの操作に応じて、制御部141により、ウェブブラウザーが起動され、ウェブブラウザーから在宅用アプリケーション(第1のアプリケーション)が起動される(ステップS12)。在宅用アプリケーションは、在宅診療連携システム100の各医療施設に所属する医療従事者によって使用されるものであり、各患者を対象として、複数の項目について項目毎に当該項目に対応する内容を表示したり、入力したりするためのアプリケーションである。
図18に、表示部143の表示領域143aに、業務アプリケーション画面70とともに、在宅用アプリケーション画面80が表示された例を示す。在宅用アプリケーションに対するログイン方法及び患者の選択方法については、図12のステップS1〜ステップS4において既に説明したので、説明を省略する。患者が選択された後、操作部142から本日の作業一覧を表示するための操作指示が行われると、図18に示すように、在宅用アプリケーション画面80に、対象患者に対して本日行われた看護に関する情報を一覧にまとめた本日の作業一覧81が表示される。本日の作業一覧81には、複数の項目毎に、項目と項目に対応する内容とが表示される。これらの情報は、データ管理サーバー10において、第1在宅診療情報163及び第2在宅診療情報164から生成された表示用データに基づいて表示される。なお、在宅用アプリケーション画面80内に本日の作業一覧81が表示されたタイミングで、業務端末装置140は、在宅用アプリケーション画面80から他のアプリケーションへデータをコピーする情報コピーモードとなる。
ここで、制御部141により、操作部142からの操作によって、在宅用アプリケーション画面80において、「まとめてコピー」が選択されたか否かが判断される(ステップS13)。具体的には、在宅用アプリケーション画面80上の「まとめてコピー」ボタン82がクリックされたか否かが判断される。「まとめてコピー」が選択されない場合には(ステップS13;NO)、ステップS13に戻る。
「まとめてコピー」が選択された場合には(ステップS13;YES)、制御部141により、在宅用アプリケーション画面80上に表示されている全ての項目について項目及び内容の組み合わせが在宅用アプリケーション画面80の表示用データから取得され、項目と内容とが対応付けられてクリップボード145aにコピーされる(ステップS14)。
次に、制御部141により、クリップボード145aにコピーされたコピー対象項目の一覧が、表示部143において、別ウィンドウに表示される(ステップS15)。
図19に、表示部143の表示領域143aに、業務アプリケーション画面70とともに、コピー対象項目一覧90が表示された例を示す。図19は、コピー対象項目一覧90が表示されるタイミングで、在宅用アプリケーション画面80が閉じられた場合の例である。コピー対象項目一覧90では、項目と、内容の構成と、が表示されている。例えば、「看護記録」という項目については、「内容の構成」はテキストデータであり、「体温」、「SpO2」等の項目については、「内容の構成」は数値データである。「シャワー浴」、「末梢スキンケア」等の項目(処置)については、「内容の構成」はチェックされている(その処置が行われた)ことを示す情報である。
次に、制御部141により、操作部142からの操作によって、コピー対象項目一覧90から貼り付け対象の項目が選択されたか否かが判断される(ステップS16)。
コピー対象項目一覧90から貼り付け対象の項目が選択された場合には(ステップS16;YES)、制御部141により、業務アプリケーション画面70において、操作部142からの操作によって、対象項目の貼り付け領域が指定されたか否かが判断される(ステップS17)。具体的には、操作部142からの操作によって、業務アプリケーション画面70の対象項目に対応する入力領域が指定され、「貼り付け」が選択されたか否かが判断される。対象項目の貼り付け領域が指定されない場合には(ステップS17;NO)、ステップS17に戻る。
対象項目の貼り付け領域が指定された場合には(ステップS17;YES)、制御部141により、貼り付け対象の項目として選択された項目に対応する内容がクリップボード145aから読み出され、読み出された内容が、貼り付け領域として指定された領域に貼り付けられる(ステップS18)。そして、ステップS16に戻り、処理が繰り返される。
例えば、図19に示すコピー対象項目一覧90において、貼り付け対象の項目として看護記録91が選択されると、看護記録91の表示色が変わる等して、選択されたことが示される。次いで、業務アプリケーション画面70において、看護記録入力領域71が指定され、「貼り付け」が選択されると、クリップボード145aにおいて「看護記録」と対応付けられている内容(テキストデータ)が看護記録入力領域71に入力される。
なお、看護記録入力領域71を指定するだけで、「貼り付け」を選択しなくとも、自動的に「看護記録」と対応付けられている内容が看護記録入力領域71に入力されることとしてもよい。
また、コピー対象項目一覧90において、貼り付け対象の項目として体温92が選択され、業務アプリケーション画面70において、体温入力領域72が指定され、「貼り付け」が選択されると、クリップボード145aにおいて「体温」と対応付けられている内容(数値データ)が体温入力領域72に入力される。
また、コピー対象項目一覧90において、貼り付け対象の項目としてシャワー浴93が選択され、業務アプリケーション画面70において、シャワー浴入力領域73が指定され、「貼り付け」が選択されると、クリップボード145aにおいて「シャワー浴」と対応付けられている内容(チェックあり)がシャワー浴入力領域73に入力される。すなわち、シャワー浴入力領域73にチェックが入れられる。
なお、シャワー浴、末梢スキンケア等の処置については、ユーザーがコピー対象項目一覧90を見ながら、業務アプリケーション画面70において、通常どおり、チェックすることとしてもよい。
図20に、業務アプリケーション画面70の各項目について、項目に対応する内容が貼り付けられた後の状態を示す。
在宅用アプリケーション画面80から業務アプリケーション画面70への全ての情報のコピーが終了し、ステップS16において、コピー対象項目一覧90から貼り付け対象の項目が選択されない場合には(ステップS16;NO)、第1の情報コピー処理が終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、在宅用アプリケーションにおいてコピー対象の項目を選択するだけで、選択された項目と当該項目に対応する内容とが対応付けられてクリップボード145aに記憶されるので、異なる二つのアプリケーション間において、一方のアプリケーションから他方のアプリケーションへのデータのコピーを簡単に行うことができる。
また、「まとめてコピー」ボタン82のクリックにより、コピー対象の項目を複数まとめて選択することができるので、コピー対象の項目を選択する際の操作性が向上する。
また、在宅用アプリケーションはウェブブラウザー上で動作するものであるため、業務端末装置140へのインストールが不要であり、該当するURLにアクセスするだけで、目的のアプリケーションを起動させることができる。したがって、簡単に新たなアプリケーションを導入することが可能となる。
なお、ステップS16において選択される貼り付け対象の項目の順番が予め定められている場合には、コピー対象項目の一覧の表示(ステップS15)、及び、貼り付け対象の項目の選択(ステップS16)を省略することができる。この場合、ステップS17において、ユーザーが、予め定められた順番に従って、業務アプリケーション画面70上の対象項目の貼り付け領域を指定し、指定された領域に、順番に対応した項目に対応する内容を貼り付けていけばよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における在宅診療連携システムは、第1の実施の形態に示した在宅診療連携システム100と同様の構成によってなるため、図1〜図11を援用して、その構成については図示及び説明を省略する。また、図12に示した患者状況確認画面表示処理、図13〜図15に示した各操作画面についても、第1の実施の形態と同様である。また、業務端末装置140の表示部143に表示される画面についても、図17〜図20に示したものと同様である。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
記憶部146は、貼り付け対象の項目として選択された項目と、貼り付け対象の項目に対応する内容を貼り付ける領域として指定された領域と、を対応付けて記憶する。貼り付け領域は、業務アプリケーション画面70内の座標で表される。以下、貼り付け対象の項目と貼り付け領域との対応関係を項目領域情報という。
制御部141は、記憶部146に項目領域情報が記憶されている場合には、貼り付け対象の項目として選択された項目に対応する内容をクリップボード145aから読み出し、当該読み出された内容を記憶部146に記憶されている当該項目に対応する領域に貼り付ける。
すなわち、制御部141は、初回動作時に、コピー対象項目一覧90において選択された貼り付け対象の項目と、業務アプリケーション画面70上で指定された貼り付け領域(貼り付け対象の項目に対応する内容を貼り付ける領域)を示す情報と、を対応付けて記憶部146に記憶させる。
制御部141は、2回目以降の動作時には、業務アプリケーション画面70上での貼り付け領域の指定を省略し、コピー対象項目一覧90において選択された貼り付け対象の項目に対応する内容をクリップボード145aから読み出し、記憶部146に記憶されている項目領域情報から貼り付け対象の項目に対応する領域を取得し、クリップボード145aから読み出された内容を、取得された領域に貼り付ける。
図21は、業務端末装置140により実行される第2の情報コピー処理を示すフローチャートである。この処理は、在宅用アプリケーションにおいて表示されている情報を業務アプリケーションにコピーする際に実行される処理であり、制御部141と記憶部146に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
第2の情報コピー処理において、ステップS21〜ステップS26における処理は、第1の情報コピー処理(図16参照)のステップS11〜ステップS16における処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS26において、コピー対象項目一覧90から貼り付け対象の項目が選択された場合には(ステップS26;YES)、制御部141により、記憶部146に項目領域情報が記憶されているか否かが判断される(ステップS27)。
記憶部146に項目領域情報が記憶されていない場合には(ステップS27;NO)、制御部141により、業務アプリケーション画面70において、操作部142からの操作によって、対象項目の貼り付け領域が指定されたか否かが判断される(ステップS28)。対象項目の貼り付け領域が指定されない場合には(ステップS28;NO)、ステップS28に戻る。
対象項目の貼り付け領域が指定された場合には(ステップS28;YES)、制御部141により、貼り付け対象の項目として選択された項目と、貼り付け領域として指定された領域と、が対応付けられて、記憶部146に記憶される(ステップS29)。これ以降、ステップS27では、記憶部146に項目領域情報が記憶されていると判断される。
次に、制御部141により、貼り付け対象の項目として選択された項目に対応する内容がクリップボード145aから読み出され、読み出された内容が、貼り付け領域として指定された領域に貼り付けられる(ステップS30)。そして、ステップS26に戻り、処理が繰り返される。
ステップS27において、記憶部146に項目領域情報が記憶されている場合には(ステップS27;YES)、制御部141により、貼り付け対象の項目として選択された項目に対応する内容がクリップボード145aから読み出され、読み出された内容が、記憶部146に記憶されている貼り付け対象の項目(ステップS26において選択された項目)に対応する領域に貼り付けられる(ステップS31)。そして、ステップS26に戻り、処理が繰り返される。
在宅用アプリケーション画面80から業務アプリケーション画面70への全ての情報のコピーが終了し、ステップS26において、コピー対象項目一覧90から貼り付け対象の項目が選択されない場合には(ステップS26;NO)、第2の情報コピー処理が終了する。
第2の情報コピー処理では、初回動作時に、第1の情報コピー処理と同様の処理に加えて、貼り付け対象の項目と、その項目を貼り付ける領域と、を対応付けて記憶しておくので、2回目以降の動作時においては、業務アプリケーション画面70での対象項目の貼り付け領域の指定が不要となる。
例えば、2回目以降の動作時に、図19に示すコピー対象項目一覧90において、貼り付け対象の項目として看護記録91が選択されると、制御部141により、記憶部146から「看護記録」と対応付けられている業務アプリケーション画面70内の領域(看護記録入力領域71)を示す情報(座標)が取得され、クリップボード145aにおいて「看護記録」と対応付けられている内容が看護記録入力領域71に入力される。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果に加え、記憶部146に項目領域情報が記憶されている場合には、業務アプリケーション画面70上での貼り付け領域の指定が不要となるので、操作性を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態における在宅診療連携システムは、第1の実施の形態に示した在宅診療連携システム100と同様の構成によってなるため、図1〜図11を援用して、その構成については図示及び説明を省略する。また、図12に示した患者状況確認画面表示処理、図13〜図15に示した各操作画面についても、第1の実施の形態と同様である。また、業務端末装置140の表示部143に表示される画面についても、図17〜図20に示したものと同様である。以下、第3の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
記憶部146は、貼り付け対象の項目として選択された項目と、貼り付け対象の項目に対応する内容を貼り付ける領域として指定された領域と、を対応付けて記憶する(項目領域情報)。貼り付け領域は、業務アプリケーション画面70内の座標で表される。
制御部141は、記憶部146に項目領域情報が記憶されている場合には、コピー対象の項目として選択された各項目について、当該項目に対応する内容をクリップボード145aから読み出し、当該読み出された内容を記憶部146に記憶されている当該項目に対応する領域に貼り付ける。
すなわち、制御部141は、初回動作時に、コピー対象項目一覧90において選択された貼り付け対象の項目と、業務アプリケーション画面70上で指定された貼り付け領域(貼り付け対象の項目に対応する内容を貼り付ける領域)を示す情報と、を対応付けて記憶部146に記憶させる。
制御部141は、2回目以降の動作時には、コピー対象項目一覧90の表示、コピー対象項目一覧90における貼り付け対象の項目の選択、及び、業務アプリケーション画面70上での貼り付け領域の指定を省略し、コピー対象の項目として選択された各項目について、当該項目に対応する内容をクリップボード145aから読み出し、記憶部146に記憶されている項目領域情報から当該項目に対応する領域を取得し、クリップボード145aから読み出された内容を、取得された領域に貼り付ける。
図22は、業務端末装置140により実行される第3の情報コピー処理を示すフローチャートである。この処理は、在宅用アプリケーションにおいて表示されている情報を業務アプリケーションにコピーする際に実行される処理であり、制御部141と記憶部146に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
第3の情報コピー処理において、ステップS41〜ステップS44における処理は、第1の情報コピー処理(図16参照)のステップS11〜ステップS14における処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS44の後、制御部141により、記憶部146に項目領域情報が記憶されているか否かが判断される(ステップS45)。
記憶部146に項目領域情報が記憶されていない場合には(ステップS45;NO)、ステップS46に移行する。ステップS46〜ステップS50における処理は、第2の情報コピー処理(図21参照)のステップS25、ステップS26、ステップS28〜ステップS30における処理と同様であるため、説明を省略する。ステップS50の後、ステップS47に戻り、処理が繰り返される。
ステップS47において、コピー対象項目一覧90から貼り付け対象の項目が選択されない場合には(ステップS47;NO)、第3の情報コピー処理が終了する。
ステップS45において、記憶部146に項目領域情報が記憶されている場合には(ステップS45;YES)、制御部141により、ある項目に対応する内容がクリップボード145aから読み出され、読み出された内容が、記憶部146に記憶されている当該項目に対応する領域に貼り付けられる(ステップS51)。
次に、制御部141により、全ての項目について業務アプリケーション画面70への貼り付けが終了したか否かが判断され(ステップS52)、貼り付けが終了していない項目がある場合には(ステップS52;NO)、貼り付けが終了していない項目について、ステップS51の処理が繰り返される。
ステップS52において、全ての項目について業務アプリケーション画面70への貼り付けが終了した場合には(ステップS52;YES)、第3の情報コピー処理が終了する。
第3の情報コピー処理では、初回動作時に、第1の情報コピー処理と同様の処理に加えて、貼り付け対象の項目と、その項目を貼り付ける領域と、を対応付けて記憶しておくので、2回目以降の動作時においては、コピー対象項目一覧90の表示、コピー対象項目一覧90での貼り付け対象の項目の選択、及び、業務アプリケーション画面70での対象項目の貼り付け領域の指定が不要となる。
すなわち、2回目以降の動作時に、図18に示す在宅用アプリケーション画面80において、「まとめてコピー」ボタン82がクリックされると、制御部141により、在宅用アプリケーション画面80上に表示されている全ての項目について項目及び内容の組み合わせが在宅用アプリケーション画面80の表示用データから取得され、項目と内容とが対応付けられてクリップボード145aにコピーされる。そして、在宅用アプリケーション画面80上に表示されている各項目に対応する内容が業務アプリケーション画面70内の所定の領域に自動的に入力される。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果に加え、記憶部146に項目領域情報が記憶されている場合には、コピー対象項目一覧90の表示、コピー対象項目一覧90における貼り付け対象の項目の選択、及び、業務アプリケーション画面70上での貼り付け領域の指定が不要となるので、操作性を向上させることができる。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る情報処理装置の例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記各実施の形態では、在宅用アプリケーション画面80(図18参照)において、「まとめてコピー」が選択される場合について説明したが、在宅用アプリケーション画面80の本日の作業一覧81に表示されている複数の項目の中から、コピー対象の項目が一つずつ選択されることとしてもよい。具体的には、操作部142からの操作によって、本日の作業一覧81に表示されているいずれかの項目が選択されると、制御部141により、選択された項目について在宅用アプリケーション画面80の表示用データから項目及び内容の組み合わせが取得され、項目と内容とが対応付けられてクリップボード145aにコピーされる。例えば、本日の作業一覧81において、「血圧」が選択された場合には、項目「血圧(上)」とその内容「140」とが対応付けられ、項目「血圧(下)」とその内容「96」とが対応付けられ、クリップボード145aにコピーされる。本日の作業一覧81において、コピー対象の項目が選択されていく度に、クリップボード145aに項目及び内容の組み合わせが追加される。
また、上記各実施の形態では、在宅用アプリケーション(第1のアプリケーション)が複数の項目について項目毎に当該項目に対応する内容を表示する画面を表示する場合について説明したが、項目とその内容とを対応付けて表示する機能さえ有していれば、各項目に対してその内容が入力された状態の入力画面を表示するものであってもよい。
また、上記各実施の形態では、コピー対象の項目として選択された項目と当該項目に対応する内容とを対応付けて記憶する一時記憶手段としてクリップボード145aを用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、コピー対象の項目として選択された項目と当該項目に対応する内容とを対応付けて記憶可能な記憶手段であればよい。
10 データ管理サーバー
11 制御部
14 通信部
16 記憶部
30A,30B 在宅療養支援診療所
30C 訪問看護ステーション
30D 訪問介護事業所
30E 薬局
40 携帯端末装置
70 業務アプリケーション画面
80 在宅用アプリケーション画面
81 本日の作業一覧
90 コピー対象項目一覧
100 在宅診療連携システム
140 業務端末装置
141 制御部
142 操作部
143 表示部
144 通信部
145 RAM
145a クリップボード
146 記憶部

Claims (5)

  1. 複数の項目について項目毎に当該項目に対応する内容を表示する第1のアプリケーションと、前記複数の項目について項目毎に当該項目に対応する内容を入力するための第2のアプリケーションと、を起動可能なコンピューターを、
    前記第1のアプリケーションにおいて、前記複数の項目について当該項目と当該項目に対応する内容がそれぞれ表示手段に表示された状態で、ユーザーのワンアクション指示により、前記複数の項目の全てをコピー対象の項目としてまとめて選択するための選択手段、
    前記ワンアクション指示に応じて、前記まとめて選択された項目のそれぞれと当該項目に対応する内容とを対応付けて一時記憶手段に記憶させるコピー手段、
    前記選択手段により前記まとめて選択された項目の一覧を前記表示手段に表示させると同時に、前記第2のアプリケーションにおいて、前記一時記憶手段に記憶された内容を貼り付ける領域候補を前記表示手段に表示させる表示制御手段、
    前記表示手段に表示された項目の一覧から貼り付け対象の項目を選択するための第2の選択手段、
    前記第2のアプリケーションにおいて、前記表示手段に表示された領域候補から、前記一時記憶手段に記憶された、前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を貼り付ける領域を指定するための指定手段、
    前記第2のアプリケーションにおいて、前記一時記憶手段に記憶された、前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を前記指定された領域に貼り付ける貼り付け手段、
    として機能させるための情報処理プログラム。
  2. 前記コンピューターを、さらに、
    前記第2の選択手段により選択された項目と、前記指定手段により指定された前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を貼り付ける領域と、を対応付けて記憶する領域記憶手段として機能させ、
    前記貼り付け手段は、前記領域記憶手段に項目と領域との対応関係が記憶されている場合には、前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を前記一時記憶手段から読み出し、当該読み出された内容を前記領域記憶手段に記憶されている当該項目に対応する領域に貼り付ける請求項に記載の情報処理プログラム。
  3. 前記コンピューターを、さらに、
    前記第2の選択手段により選択された項目と、前記指定手段により指定された前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を貼り付ける領域と、を対応付けて記憶する領域記憶手段として機能させ、
    前記貼り付け手段は、前記領域記憶手段に項目と領域との対応関係が記憶されている場合には、前記コピー対象の項目として選択された各項目について、当該項目に対応する内容を前記一時記憶手段から読み出し、当該読み出された内容を前記領域記憶手段に記憶されている当該項目に対応する領域に貼り付ける請求項に記載の情報処理プログラム。
  4. 前記第1のアプリケーションは、ウェブブラウザー上で動作する請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
  5. 複数の項目について項目毎に当該項目に対応する内容を表示する第1のアプリケーションと、前記複数の項目について項目毎に当該項目に対応する内容を入力するための第2のアプリケーションと、を起動可能な情報処理装置であって、
    前記第1のアプリケーションにおいて、前記複数の項目について当該項目と当該項目に対応する内容がそれぞれ表示手段に表示された状態で、ユーザーのワンアクション指示により、前記複数の項目の全てをコピー対象の項目としてまとめて選択するための選択手段と、
    前記ワンアクション指示に応じて、前記まとめて選択された項目のそれぞれと当該項目に対応する内容とを対応付けて一時記憶手段に記憶させるコピー手段と、
    前記選択手段により前記まとめて選択された項目の一覧を前記表示手段に表示させると同時に、前記第2のアプリケーションにおいて、前記一時記憶手段に記憶された内容を貼り付ける領域候補を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された項目の一覧から貼り付け対象の項目を選択するための第2の選択手段と、
    前記第2のアプリケーションにおいて、前記表示手段に表示された領域候補から、前記一時記憶手段に記憶された、前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を貼り付ける領域を指定するための指定手段と、
    前記第2のアプリケーションにおいて、前記一時記憶手段に記憶された、前記第2の選択手段により選択された項目に対応する内容を前記指定された領域に貼り付ける貼り付け手段と、
    を備える情報処理装置。
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