JP2014210360A - 画像記録装置及びその制御方法並びにプログラム - Google Patents

画像記録装置及びその制御方法並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014210360A
JP2014210360A JP2013086799A JP2013086799A JP2014210360A JP 2014210360 A JP2014210360 A JP 2014210360A JP 2013086799 A JP2013086799 A JP 2013086799A JP 2013086799 A JP2013086799 A JP 2013086799A JP 2014210360 A JP2014210360 A JP 2014210360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction
recording element
recording
defective
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013086799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5839609B2 (ja
Inventor
正之 浮島
Masayuki Ukishima
正之 浮島
正史 上島
Masashi Uejima
正史 上島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2013086799A priority Critical patent/JP5839609B2/ja
Priority to US14/254,353 priority patent/US9132659B2/en
Publication of JP2014210360A publication Critical patent/JP2014210360A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5839609B2 publication Critical patent/JP5839609B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2142Detection of malfunctioning nozzles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2139Compensation for malfunctioning nozzles creating dot place or dot size errors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J25/00Actions or mechanisms not otherwise provided for
    • B41J2025/008Actions or mechanisms not otherwise provided for comprising a plurality of print heads placed around a drum
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns
    • B41J2029/3935Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns by means of printed test patterns

Abstract

【課題】重複補正を防止しつつ、少ない更新回数でムラ補正用情報を適正値にすることが可能な画像記録装置を提供する。
【解決手段】ムラ補正用情報の更新のタイミングになった場合に、前回の更新のタイミングにおける不良記録素子情報と最新の不良記録素子情報とを取得する。前回及び最新の不良記録素子情報を比較して、新規の不良記録素子が検出されている場合には、第1の格納部内のムラ補正用情報に対して、不良記録素子の周辺に位置する複数の記録素子に対応する補正値の変動を抑制する平坦化処理を施す。平坦化処理後のムラ補正用情報に基づき各記録素子の出力を補正する。不良記録素子の出力を停止させ、かつ少なくとも不良記録素子に隣接する記録素子の出力を増加させる。各記録素子の記録特性を示す特性情報を取得する。特性情報に対応する新たなムラ補正用情報を生成して、第1の格納部内のムラ補正用情報を更新する。
【選択図】図15

Description

本発明は、画像の濃度ムラの補正を行う画像記録装置及びその制御方法並びにプログラムに関する。
インクジェットヘッドに設けられた複数のインク吐出用ノズル(以下、単にノズルという)からインクを吐出して記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置(画像記録装置)が知られている。このようなインクジェット記録装置では、インクジェットヘッドの各ノズルが持つ吐出特性(記録特性)のばらつきによって、記録画像に濃度ムラが生じ得る。このため、特許文献1に記載のインクジェット記録装置では、濃度補正用テストチャートの出力及び解析により得られた各ノズルの吐出特性に基づきノズル毎の出力濃度の補正値(ルックアップテーブル等)を求め、この補正値に従って補正した画像信号に基づき各ノズルのインク吐出を制御する、いわゆる濃度ムラ補正を行う。
また、インクジェット記録装置では、時間の経過と共に目詰まりや故障によってインクを吐出することができなくなった不吐出ノズルが発生する。このような不吐出ノズルが発生すると、シングルパス方式のインクジェット記録装置では、記録画像を観察したときに不吐出ノズルに起因するスジムラ(白筋、または白黒筋)が発生する。このため、特許文献2のインクジェット記録装置では、不良ノズルからのインク吐出を禁止するとともに、この不良ノズルに隣接する隣接ノズルの出力濃度を増加させる、いわゆる不吐出補正を実行する。
ところで、スジムラは、前述の不吐出ノズルに限らず、インクの飛翔曲がり量が大きくなる「大曲がりノズル」に起因しても発生する。このような大曲がりノズルに起因するスジムラを補正する第1の補正方法として、大曲がりノズルからのインクの吐出を継続した状態で、前述の特許文献1に記載の濃度ムラ補正を行う方法がある。また、第2の補正方法として、大曲がりノズルからのインク吐出を禁止するとともに、この大曲がりノズルに隣接する隣接ノズルの出力濃度を増加させる前述の特許文献2に記載の不吐出補正を行う方法がある。しかし、濃度ムラ補正と不吐出補正を併用しているインクジェット記録装置では、濃度ムラ補正と不吐出補正とが重複して適用されてしまった場合に、重複補正(過剰補正ともいう)が発生するおそれがある。
特許文献3に記載のインクジェット記録装置は、大曲がりノズル等の不良ノズルが発生した場合に、この不良ノズルの影響を受けない周辺のノズルの濃度測定値を用いて不良ノズルやその近傍のノズルの濃度測定値を変更することで、濃度ムラ補正用の補正値を修正する。次いで、インクジェット記録装置は、修正後の補正値に基づく濃度ムラ補正と、不吐出補正とを実行する。すなわち、特許文献3に記載の方法では、濃度ムラ補正の優先度を下げて不吐出補正の優先度を上げている。
特開2010−082989号公報 特開2012−071474号公報 特開2010−188663号公報
しかしながら、特許文献3に記載のインクジェット記録装置においても依然として重複補正が行われる可能性がある。具体的には、前の補正値生成時に大曲がりノズルが正常ノズルであった場合には問題がないものの、例えば不良ノズルとして検出されない程度には正常であった場合、又は検出処理に失敗した場合には、このノズルの出力には濃度ムラ補正が既に適用されている可能性がある。そして、この状態で大曲がりノズルに対する不吐出補正が行われると、重複補正が行われることで記録画像にスジムラ(以下、重複過補正スジムラという)が発生する。この重複過補正スジムラは、濃度ムラ補正用の補正値の更新を繰り返し実行することで補正可能である。しかし、この場合には、補正値が画像の適正補正を可能な適正値から離れた状態を起点として補正値の更新を行うため、補正値を適正値とするまでの更新回数が増加することで時間とコストを要することになる。
また、特許文献3のインクジェット記録装置では、周辺ノズルの濃度測定値を用いて不良ノズルやその近傍のノズルの濃度測定値を変更しているが、この周辺ノズルの濃度測定値自体が既に濃度ムラ補正が施された結果である場合には、重複過補正スジムラが発生するおそれがある。この場合にも濃度ムラ補正用の補正値の更新を繰り返し実行することで重複過補正スジムラを補正可能であるが、前述したように時間とコストを要することになる。
本発明の目的は、濃度ムラ補正と不吐出補正の重複補正を防止しつつ、少ない更新回数で濃度ムラ補正用の補正値(ムラ補正用情報)を適正値にすることが可能な画像記録装置及びその制御方法並びにプログラムを提供することにある。
本発明の目的を達成するための画像記録装置は、複数の記録素子を有する記録ヘッドと、記録媒体とを相対移動させながら記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録する記録制御部と、画像のムラを補正するための記録素子ごとの出力の補正値を示すムラ補正用情報を予め格納している第1の格納部と、各記録素子のうちの不良記録素子を検出して、不良記録素子を示す不良記録素子情報を第2の格納部に格納する不良記録素子検出部と、ムラ補正用情報の更新のタイミングになった場合に、第2の格納部から前回のムラ補正用情報の更新のタイミングにおける不良記録素子情報と、最新の不良記録素子情報とを取得する不良記録素子情報取得部と、不良記録素子情報取得部が取得した前回及び最新の不良記録素子情報を比較して、最新の不良記録素子情報で新規の不良記録素子が検出されている場合に、第1の格納部から読み出したムラ補正用情報に対して、不良記録素子の周辺に位置する複数の周辺記録素子に対応する補正値の変動を抑制する平坦化処理を施す平坦化処理部と、平坦化処理部による平坦化処理がなされた場合に、平坦化処理後のムラ補正用情報に基づき各記録素子の出力を補正する第1の出力補正部と、第1の出力補正部による補正後に、不良記録素子からの出力を停止させ、かつ少なくとも不良記録素子に隣接する記録素子の出力を増加させる第2の出力補正部と、第1及び第2の出力補正部により出力の補正がなされた各記録素子の記録特性を示す特性情報を取得する特性情報取得部と、特性情報取得部が取得した特性情報に対応する新たなムラ補正用情報を生成して、第1の格納部内のムラ補正用情報を更新するムラ補正用情報生成部と、を備える。
本発明によれば、第1の出力補正部による平坦化処理後のムラ補正用情報に基づく出力の補正と、第2の出力補正部による出力の補正とがなされた各記録素子の記録特性に基づきムラ補正用情報を生成しているので、適正補正状態の画像が得られる適正値に近いムラ補正用情報を生成することができる。
平坦化処理部は、平坦化処理として、各周辺記録素子に対応する補正値の変動の振幅を抑制する処理を行うことが好ましい。これにより、周辺記録素子に対応する補正値の変動を抑制することができる。
平坦化処理部は、平坦化処理として、各周辺記録素子のうちの記録素子の配列方向の両端に位置する周辺記録素子に対応する補正値に基づき、線形補間処理により他の周辺記録素子に対応する補正値を決定する処理を行うことが好ましい。これにより、周辺記録素子に対応する補正値の変動を抑制することができる。
平坦化処理部は、平坦化処理として、各周辺記録素子に対応する補正値に対してスムージング処理を行うことが好ましい。これにより、周辺記録素子に対応する補正値の変動を抑制することができる。
周辺記録素子は、第2の出力補正部により出力が増加される記録素子よりも広い範囲に位置する記録素子であることが好ましい。これにより、第1及び第2の出力補正部による重複補正を防止することができる。
平坦化処理部、第1の出力補正部、第2の出力補正部、特性情報取得部、及びムラ補正用情報生成部を、ムラ補正用情報の更新のタイミングごとに繰り返し作動させる繰り返し制御部を備えることが好ましい。これにより、ムラ補正用情報をより適正値に近づけることができる。
特性情報取得部は、第1及び第2の出力補正部により出力の補正がなされた各記録素子により記録媒体に記録されかつ記録素子ごとの記録濃度を示すテストチャートを読み取り、テストチャートの読取結果を特性情報として取得することが好ましい。
第1の出力補正部は、平坦化処理部が非作動の場合に、第1の格納部内のムラ補正用情報に基づき各記録素子の出力を補正することが好ましい。これにより、ムラ補正用情報の更新のタイミング以外では、適正値に近いムラ補正用情報を用いて画像のムラを補正することができる。
記録ヘッドはインクジェットヘッドであることが好ましい。
また、本発明の目的を達成するための画像記録装置の制御方法は、複数の記録素子を有する記録ヘッドにより記録媒体に記録される画像のムラを補正するための記録素子ごとの出力の補正値を示すムラ補正用情報を、予め第1の格納部内に格納しておく格納ステップと、各記録素子のうちの不良記録素子を検出して、不良記録素子を示す不良記録素子情報を第2の格納部に格納する不良記録素子検出ステップと、ムラ補正用情報の更新のタイミングになった場合に、第2の格納部から前回のムラ補正用情報の更新のタイミングにおける不良記録素子情報と、最新の不良記録素子情報とを取得する不良記録素子情報取得ステップと、不良記録素子情報取得ステップで取得した前回及び最新の不良記録素子情報を比較して、最新の不良記録素子情報で新規の不良記録素子が検出されている場合に、第1の格納部から読み出したムラ補正用情報に対して、不良記録素子の周辺に位置する複数の周辺記録素子に対応する補正値の変動を抑制する平坦化処理を施す平坦化処理ステップと、平坦化処理ステップで平坦化処理されたムラ補正用情報に基づき各記録素子の出力を補正する第1の出力補正ステップと、第1の出力補正ステップでの補正後に、不良記録素子からの出力を停止させ、かつ他の少なくとも不良記録素子に隣接する記録素子の出力を増加させる第2の出力補正ステップと、第1及び第2の出力補正ステップで出力の補正がなされた各記録素子の記録特性を示す特性情報を取得する特性情報取得ステップと、特性情報取得ステップで取得した特性情報に対応する新たなムラ補正用情報を生成して、第1の格納部内のムラ補正用情報を更新するムラ補正用情報生成ステップと、を有する。なお、第1及び第2の出力補正ステップにて出力の補正がなされた各記録素子により記録素子毎の記録濃度を示すテストチャートを記録媒体に記録させるステップを有し、特性情報取得ステップでは特性情報としてテストチャートの読取結果を取得することが好ましい。
また、本発明の目的を達成するためのプログラムは、複数の記録素子を有する記録ヘッドにより記録媒体に記録される画像のムラを補正するための記録素子ごとの出力の補正値を示すムラ補正用情報を、予め第1の格納部内に格納しておく格納ステップと、各記録素子のうちの不良記録素子を検出して、不良記録素子を示す不良記録素子情報を第2の格納部に格納する不良記録素子検出ステップと、ムラ補正用情報の更新のタイミングになった場合に、第2の格納部から前回のムラ補正用情報の更新のタイミングにおける不良記録素子情報と、最新の不良記録素子情報とを取得する不良記録素子情報取得ステップと、不良記録素子情報取得ステップで取得した前回及び最新の不良記録素子情報を比較して、最新の不良記録素子情報で新規の不良記録素子が検出されている場合に、第1の格納部から読み出したムラ補正用情報に対して、不良記録素子の周辺に位置する複数の周辺記録素子に対応する補正値の変動を抑制する平坦化処理を施す平坦化処理ステップと、平坦化処理ステップで平坦化処理されたムラ補正用情報に基づき各記録素子の出力を補正する第1の出力補正ステップと、第1の出力補正ステップでの補正後に、不良記録素子からの出力を停止させ、かつ他の少なくとも不良記録素子に隣接する記録素子の出力を増加させる第2の出力補正ステップと、第1及び第2の出力補正ステップで出力の補正がなされた各記録素子の記録特性を示す特性情報を取得する特性情報取得ステップと、特性情報取得ステップで取得した特性情報に対応する新たなムラ補正用情報を生成して、第1の格納部内のムラ補正用情報を更新するムラ補正用情報生成ステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明の画像記録装置及びその制御方法並びにプログラムは、重複補正を防止しつつ、少ない更新回数でムラ補正用情報を適正値にすることができる。
インクジェット印刷システムの概略図である。 LUT/テーブル生成部の機能ブロック図である。 不吐出補正LUTの生成処理を説明するための説明図である。 不良ノズル検出処理を説明するための説明図である。 濃度ムラ補正LUTの生成処理を説明するための説明図である。 ノズルが正常な場合における濃度ムラ補正LUTを説明するための説明図である。 不良ノズルに起因するスジムラの発生を説明するための説明図である。 濃度ムラ補正に用いられる濃度ムラ補正LUTを説明するための説明図である。 不吐出補正に用いられる濃度ムラ補正LUTを説明するための説明図である。 濃度ムラ補正と不吐出補正との重複補正に起因する重複過補正スジムラの発生を説明するための説明図である。 事前濃度ムラ補正LUTの生成処理を説明するための説明図である。 平坦化処理を説明するための説明図である。 濃度ムラ補正LUTの更新処理を説明するための説明図である。 インクジェット印刷システムの画像記録処理の流れを示すフローチャートである。 濃度ムラ補正LUTの生成(更新)処理の流れを示すフローチャートである。 濃度ムラ補正及び不吐出補正後の各ノズルの出力を説明するための説明図である。 線形補間処理を行う他実施形態の平坦化処理を説明するための説明図である。 スムージング処理を行う他実施形態の平坦化処理を説明するための説明図である。 他の例のインクジェットプリンタの概略図である。 インクジェットヘッドの構造例を示す概略図である。 インクジェットヘッドの断面図である。
図1に示すように、インクジェット印刷システム(以下、単に印刷システムという)10は、本発明の画像記録装置に相当するものである。印刷システム10は、インクジェットヘッド(記録ヘッド)11を用いてシングルパス方式で画像を記録する。すなわち、印刷システム10では、インクジェットヘッド11に対して記録媒体12(図3参照)を相対的に移動させる動作を1回行うだけで、記録媒体12の画像記録領域に所定記録解像度(例えば、1200dpi)の画像を記録(形成、印刷、描画ともいう)する。なお、本実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のインクを用いて画像記録を行うが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されない。
印刷システム10は、プリンタ13、コンピュータ本体(以下「PC」と表記する。)14、モニタ16、及び入力装置17などから構成される。
プリンタ13は、PC14の制御の下、インクジェットヘッド11を用いて記録媒体12に画像を記録する。PC14は、プリンタ13の動作を制御する制御装置として機能するとともに、各種データを管理するデータ管理装置として機能する。
モニタ16及び入力装置17は、それぞれPC14に接続されており、PC14のユーザインタフェースとして機能する。モニタ16は、PC14から出力されるプリンタ13の操作画面等を表示する。入力装置17としては、キーボード、マウス、タッチパネル、トラックボールなどを採用することができ、これらの組み合わせであってもよい。オペレータは、モニタ16に表示される操作画面等を見ながら入力装置17を操作してプリンタ13の操作を行う。入力装置17でプリント指示を指令したときに、PC14からプリンタ13にページデータなどの画像データ18が送られる。
<プリンタの構成>
プリンタ13は、大別して、画像処理回路(イメージプロセスボード)19と、マーキング部(記録制御部)20と、インラインセンサ(特性情報取得部)21とを備える。画像処理回路19は、PC14から入力される画像データ18に対して階調変換処理、ノズル吐出補正処理、ハーフトーン処理等の信号処理を施すことによりマーキング信号を生成する。この画像処理回路19は、階調変換処理部22、ノズル吐出補正処理部23、及びハーフトーン処理部24等を有している。
階調変換処理部22は、後述のマーキング部20で画像を記録するときに、どのくらいの色の濃さで描画するかという、濃度階調の特性を決める処理を行う。階調変換処理部22は、プリンタ13で規定された発色特性になるように画像データ18を変換する。例えば、階調変換処理部22は、画像データ18のCMYK信号をC信号に変換したり、C信号、M信号、Y信号、K信号の各信号を色別にC信号、M信号、Y信号、K信号に変換したりする。
階調変換処理部22は、PC14内の階調変換LUT格納部27に格納されている図示しない階調変換ルックアップテーブル(LUT)に基づき、信号変換(階調変換)の変換関係を定める。階調変換LUT格納部27には、記録媒体12の種類毎に最適化された複数の階調変換LUTが格納されており、階調変換処理部22には記録媒体12の種類に対応した適切なLUTが自動的にセットされる。このような階調変換LUTはインクの色毎に用意されている。
ノズル吐出補正処理部23は、インクジェットヘッド11により記録媒体12に記録される画像のムラを補正するために、インクジェットヘッド11の各ノズル11A(記録素子、図6参照)の出力濃度を補正する。ここでいう「出力濃度」は本発明の記録素子の出力に相当するものであり、出力濃度の補正とはインク吐出量の補正である。また、ここでいう「画像のムラ」とは、各ノズル11Aの吐出特性(記録特性)のばらつきに起因する濃度ムラや、不吐出ノズルや大曲がりノズルなどの不良ノズル11NG(不良記録素子、図7参照)に起因するスジムラなどである。ノズル吐出補正処理部23は、PC14内のノズル吐出補正データ(第1の格納部)格納部28内の各種の補正LUTに基づき、階調変換処理部22から入力される画像信号に信号変換処理を施すことで、各ノズル11Aの出力濃度を補正する。なお、ノズル吐出補正処理部23による信号変換処理は、前述の階調変換処理と同様にCMYK信号の単位あるいは各信号の色別の単位で行われる。
ハーフトーン処理部24は、多階調(例えば、1色当たり8ビット256階調)の画像信号を画素単位で、インク吐出する/しないの2値、若しくはインク径(滴サイズ)が複数選択できる場合はどの滴種を吐出するかの多値の信号に変換するハーフトーン処理を行う。このハーフトーン処理には、ディザ法、誤差拡散法、濃度パターン法などが適用される。例えば、ハーフトーン処理部24は、ノズル吐出補正処理部23から入力される多階調の信号を「大滴インクを吐出する」、「中滴インクを吐出する」、「小滴インクを吐出する」、「吐出しない」の4値のマーキング信号に変換する。ハーフトーン処理部24による信号変換は、PC14内のハーフトーンテーブル格納部29に格納された図示しないハーフトーンテーブルに基づき実行される。
マーキング部20は、CMYKの色別のインクジェットヘッド11と、インクジェットヘッド11及び記録媒体12を相対移動させる相対移動機構(例えば図19中の各ドラム)とを有している。各インクジェットヘッド11のインク吐出面(ノズル面)には、記録媒体12の画像形成領域の最大幅に対応する長さにわたってインク吐出用のノズル11Aが複数配列されている。
インクジェットヘッド11は、ハーフトーン処理部24から入力されるマーキング信号に基づき、図示しないヘッドドライバにより駆動制御される。すなわち、この4値の信号に従って各ノズル11Aのインク吐出の制御が行われる。大滴インクによって記録媒体12上に大ドットが記録され、中滴インクによって記録媒体12上に中ドットが記録され、小滴インクによって記録媒体上に小ドットが記録される。こうして、記録媒体12上に多階調が記録される。
インラインセンサ21は、インクジェットヘッド11により記録媒体12上に記録された各種のテストチャートを読み取る。このインラインセンサ21としては、例えばCCDラインセンサを用いることができる。インラインセンサ21によるテストチャートの読取結果(特性情報)に基づき、各ノズル11Aの吐出特性(例えば記録濃度、着弾位置誤差など)や、不良ノズル11NGの検出が可能となる。
<PCの構成>
PC14は、前述の各格納部27〜29の他に、プリント処理制御部(繰り返し制御部)30、メモリ31、ユーザインタフェース(UI)制御部32、LUT/テーブル生成部34を備える。これらの各部は、PC14のハードウエア又はソフトウェア、若しくはこれらの組み合わせによって構成される。
プリント処理制御部30は、メモリ31から読み出した制御プログラム(本発明のプログラムに相当)35を実行することで、プリンタ13及びPC14の各部の動作を制御する。具体的にプリント処理制御部30は、LUT/テーブル生成部34等における各種の処理の制御を行うとともに、UI制御部32と連携してモニタ16の表示制御や入力装置17からの入力指令に対応した制御を行う。
また、プリント処理制御部30は、プリンタ13に対してテストチャートの記録指令、並びにテストチャートの読み取り指令を行う。これらの指令を受けて、プリンタ13はテストチャートの記録、インラインセンサ21によるテストチャートの読み取り、並びにこの読み取り結果のPC14への出力を行う。
LUT/テーブル生成部34は、プリント処理制御部30からの制御信号及びUI制御部32からの指令信号を受けて、階調変換LUT、補正LUT、ハーフトーンテーブル等の各種画像処理パラメータを生成する。
<LUT/テーブル生成部の構成>
図2に示すように、LUT/テーブル生成部34は、プリント処理制御部30からの指令を受けて制御プログラム35を実行することで、不吐出補正LUT生成部38と、濃度ムラ補正LUT生成部(ムラ補正用情報生成部)39と、不良ノズル検出部(不良記録素子検出部)40と、不良ノズル情報格納部41と、LUT事前修正部42として機能する。
(不吐出補正LUT生成処理)
図3に示すように、不吐出補正LUT生成部38は、インラインセンサ21で読み取られた不吐出補正用テストチャート44の読取結果に基づき不吐出補正LUT45を生成する。なお、不吐出補正LUT45を生成(すなわち、不吐出補正用テストチャート44の記録から不吐出補正LUT45の生成までの処理)するタイミングは任意であり、不吐出補正LUT45は適切なタイミングで更新される。
不吐出補正用テストチャート44は、記録媒体12の搬送方向(副走査方向)に沿ってそれぞれ配列された同一階調(G1、G2、G3、・・・)の複数のパッチにより構成されるパッチ列47を、搬送方向に垂直な方向(主走査方向)に複数配置したものである。各パッチ列47の階調値が異なっており、G1、G2、G3、・・・の順に次第に階調値が高くなる。各パッチ列47は、参照パッチ47aと、複数の計測パッチ47bとで構成されている。
参照パッチ47aは、パッチ列47毎にそれぞれ階調値G1、G2、G3、・・・で均一に塗られた均一画像である。計測パッチ47bは、参照パッチ47aに対して不吐出ノズルの存在を模擬した白スジムラ48a(白筋)が1箇所以上与えられている。また、計測パッチ47b内の白スジムラ48aの両側は、不吐出補正パラメータ(補正係数)が実際に若しくは模擬的に適用された画像(図中ではハッチングで表示)となっている。個々のパッチ列47内の各計測パッチ47bは、それぞれ異なる値の不吐出補正パラメータが適用されたものである。
不吐出補正LUT生成部38は、不吐出補正用テストチャート44の読取結果に基づき、パッチ列47毎にそれぞれ視認性が最も良くなる(白スジムラ48aが目立たない)不吐出補正パラメータが適用されている計測パッチ47bを選定する。こうして、各階調値(基本画像設定値ともいう)に対する最良の不吐出補正パラメータが決定され、不吐出補正LUT45が得られる。なお、図中の不吐出補正LUT45は、不吐出補正LUTの一例を示したものである。不吐出補正LUT生成部38は、不吐出補正LUT45をノズル吐出補正データ格納部(以下、単にデータ格納部と略す)28内に格納する。
(不良ノズル検出処理)
図4に示すように、不良ノズル検出部40は、インラインセンサ21で読み取られた不良ノズル検出用テストチャート49の読取結果に基づき、インクジェットヘッド11の各ノズル11Aの中の不良ノズル11NGを検出する。
不良ノズル検出用テストチャート49の生成から不良ノズル情報の出力までの不良ノズル検出処理は、プリント処理制御部30からの指令に基づき実行される。この不良ノズル検出処理は、所定時間経過毎、所定枚数の画像記録毎、画像データ18に基づく画像記録処理(プリント処理ともいう)の直前などの任意のタイミングで実行される。
不良ノズル検出用テストチャート49は、プリント処理制御部30からの指令に基づきインクジェットヘッド11の各ノズル11Aにより記録媒体12上にそれぞれ記録されたラインパターン49aにより構成される。不良ノズル検出用テストチャート49では、互いに隣接する隣接ノズル11A同士のラインパターン49aが重なり合わず、全ノズル11Aについてそれぞれ他のノズル11Aと区別可能な独立した(ノズル11A別の)ラインパターン49aが形成される。従って、不良ノズル検出用テストチャート49は、いわゆる「1オンnオフ」型のラインパターンである。なお、不良ノズル検出用テストチャート49は、インク色の異なるインクジェットヘッド11毎に形成される。
不良ノズル検出用テストチャート49では、図中の矩形枠内の「不吐出」で表されるように、不吐出ノズルに対応するラインパターン49aが欠落する。また、不良ノズル検出用テストチャート49では、図中の矩形枠内の「大曲がり」で表されるように、インクの飛翔曲がり量が大きくなる(例えば搬送方向に対して所定角度以上の傾き角を有する)大曲がりノズルに対応するラインパターン49aが曲がる。このため、不良ノズル検出用テストチャート49の読取結果に基づき、不吐出ノズルや大曲がりノズルなどの不良ノズル11NGの位置を特定することができる。なお、不良ノズル11NGは、不吐出ノズルや大曲がりノズルに限るものではなく、各種の吐出異常が発生している吐出異常ノズルを含む。
また、不良ノズル検出用テストチャート49は、上述の「1オンnオフ」タイプのラインパターン以外に、他のラインブロック(例えば、ラインブロック相互間の位置誤差確認用のブロック)やラインブロック間を区切る横線(仕切り線)など、他のパターンを含んでも良い。
不良ノズル検出部40は、不良ノズル検出用テストチャート49の読取結果を解析して不良ノズル11NGの位置を検出し、その位置を示す不良ノズル情報(例えばノズル番号)を生成して、この不良ノズル情報を不良ノズル情報格納部(第2の格納部)41へ出力する。
不良ノズル情報格納部41は、不良ノズル検出部40から入力される不良ノズル情報(不良記録素子情報)を累積的に格納する。この不良ノズル情報格納部41は、不良ノズル検出部40から新たに入力された最新の不良ノズル情報を、今回濃度ムラ補正時不良ノズル情報(以下、単に今回不良ノズル情報という)53として格納する。また、不良ノズル情報格納部41は、後述する濃度ムラ補正LUT59(図2、図5参照)の前回の更新の際に用いた不良ノズル情報を、前回濃度ムラ補正時不良ノズル情報(以下、単に前回不良ノズル情報という)54として格納する。なお、前回の濃度ムラ補正LUT59の更新から次の濃度ムラ補正LUT59の更新がなされるまでの間に、不良ノズル検出部40による不良ノズル11NGの検出が実行されるごとに今回不良ノズル情報53が更新される。そして、次回の濃度ムラ補正LUT59の更新がなされると、その時点における今回不良ノズル情報53が前回不良ノズル情報54として格納される。
以下、マーキング部20による不良ノズル検出用テストチャート49の記録及びインラインセンサ21による読み取り、不良ノズル検出部40による不良ノズル11NGの検出、及び不良ノズル情報の不良ノズル情報格納部41への登録までの一連の処理を「不良ノズル検出処理」という(図11中の括弧付き数字(1)から(3)参照)。
(濃度ムラ補正LUT生成処理)
図5に示すように、濃度ムラ補正LUT生成部39は、インラインセンサ21で読み取られた濃度ムラ補正用テストチャート57の読取結果に基づき濃度ムラ補正LUT(ムラ補正用情報)59を生成する。なお、濃度ムラ補正LUT59を生成(濃度ムラ補正用テストチャート57の記録から濃度ムラ補正LUT59の生成までの処理)するタイミングは、不吐出補正LUT45と同様の種々の態様があり、濃度ムラ補正LUT59は適当なタイミングで更新される。
濃度ムラ補正用テストチャート57は、階調値(すなわち、濃度)の異なる複数種類の帯状のパターン61A〜61Hを含んで構成される。各帯状のパターン61A〜61Hは、搬送方向(副走査方向)に直交する媒体幅方向(主走査方向)に沿って長い矩形形状となっている。また、各帯状のパターン61A〜61Hは、ノズル11A列の長さに対応する範囲で概ね均一の濃度で形成される。「概ね均一の濃度」とは、パターンの記録に際して、階調の指令値(設定値)として一定であることを意味している。一定の階調値の指令に基づいて描画されるパターンの濃度分布を測定することで、階調値に対応する各ノズル11Aの吐出特性のばらつきを把握することができる。なお、パターンの配列順や帯状のパターンの数(階調値を変えるステップ数)は適宜変更してもよい。
濃度ムラ補正LUT生成部39は、濃度ムラ補正用テストチャート57の読取結果データ57a(特性情報)を解析して、読取結果内の各位置に対応するノズル11A毎の出力記録濃度(インク濃度)を示す出力濃度データを取得する。そして、濃度ムラ補正LUT生成部39は、出力濃度データと、パターン61A〜61H毎の入力階調値とに基づいて、ノズル11A毎の吐出特性を示す特性曲線63を求める。
図中の特性曲線63は、一例を示したものであり、横軸は入力画像データ(入力階調値)、縦軸は出力濃度を示している。図中の曲線Gtは、読取結果データ57aから取得されたノズル11Aの特性曲線を示している。図中の破線で示した曲線Gaは、設計上想定される適正なインク吐出が行われた場合に得られる特性曲線(適正特性曲線)を表している。図中に示すように、実際のノズル11Aの特性曲線Gtは、製造ばらつき、その他の要因によって適正特性曲線から多少ずれた曲線を描くのが通常であり、図中の上下双方向矢印で示されるようにノズル11A間で出力濃度値のばらつきが見られる。濃度ムラ補正LUT生成部39は、各ノズル11Aの特性曲線Gtと適正特性曲線Gaと比較し、その比較結果に基づき対象のノズル11Aの吐出制御に対する補正値のテーブルを示す濃度ムラ補正LUT59を生成する。濃度ムラ補正LUT生成部39は、濃度ムラ補正LUT59をデータ格納部28内に格納する。
(事前修正:平坦化処理)
図2に戻って、LUT事前修正部42は、不良ノズル情報取得部(不良記録素子情報取得部)42aと平坦化処理部42bとを有している。不良ノズル情報取得部42aは、濃度ムラ補正LUT59の更新のタイミングになった場合に、不良ノズル情報格納部41から今回不良ノズル情報53及び前回不良ノズル情報54を取得する。ここで、濃度ムラ補正LUT59の更新のタイミングとは、例えば所定時間経過毎、所定枚数の画像記録毎、画像記録処理の直前などの任意のタイミングであるが、濃度ムラ補正LUT59の更新のタイミングと前述の不良ノズル検出処理のタイミングとは独立している。このため、濃度ムラ補正LUT59の更新のタイミングは不良ノズル検出処理のタイミングとは必ずしも一致しない。従って、不良ノズル情報取得部42aは、最新の今回不良ノズル情報53を不良ノズル情報格納部41から取得する。
平坦化処理部42bは、濃度ムラ補正LUT59の更新のタイミングになった場合に、不良ノズル情報取得部42aが取得した各不良ノズル情報53,54に基づき、データ格納部28に格納されている最新(現在)の濃度ムラ補正LUT59に対し後述の平坦化処理を施して事前修正する。平坦化処理部42bは、濃度ムラ補正LUT59に対し平坦化処理を施して生成した事前濃度ムラ補正LUT65をデータ格納部28内に格納する。従って、濃度ムラ補正用テストチャート57の画像データである濃度ムラ補正用テストチャートデータ(以下、単にテストチャートデータという)67には、ノズル吐出補正処理部23にて事前濃度ムラ補正LUT65に基づく濃度ムラ補正が施される。なお、テストチャートデータ67はメモリ31内に格納されており、濃度ムラ補正用テストチャート57の記録時にPC14からプリンタ13へ出力される。
<ノズル吐出補正処理部>
ノズル吐出補正処理部23は、プリント処理制御部30からの指令を受けて制御プログラム35を実行することで、濃度ムラ補正処理部(第1の出力補正部)70及び不吐出補正処理部(第2の出力補正部)71として機能する。
(画像データの濃度ムラ補正)
濃度ムラ補正処理部70は、階調変換処理部22にて階調変換処理された画像データ18の画像信号に対しては、データ格納部28内の濃度ムラ補正LUT59に基づき信号変換処理を施す濃度ムラ補正を行う。
図6に示すように、各ノズル11Aの吐出状態が安定している場合には濃度ムラ補正LUT59は平坦な状態となる。なお、図6以降の図面では、濃度ムラ補正LUT59、事前濃度ムラ補正LUT65、及び不吐出補正LUT45の状態(補正値)を、補正後の各ノズル11Aの出力濃度で示している。そして、各ノズル11Aの中に大曲がりノズル等の不良ノズル11NGが発生した場合には、図7に示すように白スジムラ48aや黒スジムラ48bが発生する。このため、図8に示すように、濃度ムラ補正処理部70は、不良ノズル11NGが発生後に生成された濃度ムラ補正LUT59に基づき、画像信号に対して濃度ムラ補正処理を施す。これにより、各ノズル11Aの出力濃度が補正され、視認上のスジムラ48a,48bを無くすことができる。
一方、濃度ムラ補正処理部70は、階調変換処理部22にて階調変換処理されたテストチャートデータ67の画像信号に対しては、データ格納部28内の事前濃度ムラ補正LUT65に基づき信号変換処理を施す濃度ムラ補正を行う。
(不吐出補正)
図2に戻って、不吐出補正処理部71は、濃度ムラ補正処理部70にて濃度ムラ補正処理が施された画像信号に対して、データ格納部28内の不吐出補正LUT45と、不良ノズル情報格納部41内の今回不良ノズル情報53とに基づき不吐出補正処理を施す。
不吐出補正処理部71は、図7に示したように各ノズル11Aの中に大曲がりノズル等の不良ノズル11NGが発生した場合に、今回不良ノズル情報53を参照して不良ノズル11NGの位置(ノズル番号等)を特定する。そして、図9に示すように、不吐出補正処理部71は、特定した不良ノズル11NGに対してインクの吐出(出力)を停止させる出力停止処理を行う。また、不吐出補正処理部71は、不吐出補正LUT45に基づき、不良ノズル11NGに隣接する正常なノズル11A(以下、隣接ノズル11Aという)のインク吐出量が増加するように、隣接ノズル11Aに対応する画像信号に対して信号変換処理を施す。このように、不良ノズル11NGからのインクの吐出を停止させ、かつ隣接ノズル11Aの出力濃度を増加させる不吐出補正処理を行うことで、視認上の白・黒スジムラ48a,48bを無くすことができる。
ここで、出力停止処理される不良ノズル11NGとは、例えば、視認上の白・黒スジムラ48a,48bの少なくともいずれかを発生させる要因となるノズルである。また、隣接ノズル11Aとは、不良ノズル11NGに隣接しているノズルに限定されるものではなく、不良ノズル11NGに対応する画素に隣接する画素を記録するノズル11A、すなわち、不良ノズル11NGに必ずしも隣接していないノズルも含まれる。また、隣接ノズル11Aだけでなく、その周囲のノズル11Aの出力濃度も増加させてもよい。
さらに本実施形態では、今回不良ノズル情報53に基づき出力停止処理される不良ノズル11NGが決定されるが、不良ノズル情報の履歴を保存して、一度でも不良ノズル11NGであると判断されたノズル11Aからのインクの吐出を停止させてもよい。
<事前修正:平坦化処理>
次に、LUT事前修正部42による濃度ムラ補正LUT59の平坦化処理について説明を行う。前述の濃度ムラ補正処理と不吐出補正処理とはそれぞれ独立して行われる。このため、例えば前回の濃度ムラ補正LUT59の生成(更新)時にノズル11Aから吐出されるインクの飛翔曲がりが発生していた場合には、濃度ムラ補正LUT59は、図8に示したように飛翔曲がりを補正可能に調整されている。そして、次回の濃度ムラ補正LUT59の更新までの間に上記ノズル11Aのインクの飛翔曲がり量がさらに増加するなどして、このノズル11Aが不良ノズル11NGとして検出されている場合には、さらに不吐出補正が実行される。このため、図10に示したように、濃度ムラ補正と不吐出補正が重複適用(図中の2点鎖線で囲まれた部分)されることで、不良ノズル11NGの周辺のノズル11Aにより記録される画像に、重複過補正スジムラ75が発生する。
そこで、平坦化処理部42bは、今回の濃度ムラ補正LUT59の更新のタイミングにおいて、前回の濃度ムラ補正LUT59の更新後に新規な不良ノズル11NGが検出されている場合に、最新の濃度ムラ補正LUT59に対して平坦化処理を施す。すなわち、濃度ムラ補正用テストチャート57の記録開始前に、平坦化処理部42bによる平坦化処理が実行される。なお、最新の濃度ムラ補正LUT59とは、濃度ムラ補正LUT生成部39により前回の更新時に生成された濃度ムラ補正LUT59である。
図11に示すように、括弧付き数字(1)から(3)に示した不良ノズル検出処理は、濃度ムラ補正LUT59の更新のタイミングとは独立したタイミングで繰り返し実行されている。そして、不良ノズル情報取得部42aは、濃度ムラ補正LUT59の更新のタイミングになった場合に、括弧付き数字(4)に示すように、不良ノズル情報格納部41から前回の更新のタイミングにおける前回不良ノズル情報54と、最新の今回不良ノズル情報53とを取得する。これら各不良ノズル情報53,54は、不良ノズル情報取得部42aから平坦化処理部42bに入力される。
平坦化処理部42bは、今回不良ノズル情報53と前回不良ノズル情報54との差分を比較することで、前回の濃度ムラ補正LUT59の更新後に新たな不良ノズル11NGが検出されているか否かを判定する。そして、平坦化処理部42bは、新たな不良ノズル11NGが検出されている場合には、括弧付き数字(5)に示すようにデータ格納部28から最新の濃度ムラ補正LUT59を取得する。そして、平坦化処理部42bは、括弧付き数字(6)に示すように濃度ムラ補正LUT59に対して平坦化処理を施す。
最初に、平坦化処理部42bは、濃度ムラ補正LUT59で規定されている各ノズル11Aの補正値の中で、今回新たに検出された不良ノズル11NGの周辺に位置するノズル11A(以下、周辺ノズル11Aという、周辺記録素子)の補正値を特定する。
図12の上段に示すように、周辺ノズル11Aとは、前述の不吐出補正処理で出力濃度が増加される隣接ノズル11A等が位置する範囲よりも広い範囲、すなわち、重複補正が想定される範囲内に位置するノズル11A(不良ノズル11NGを含む)である。例えば、本実施形態では、不良ノズル11NGの周辺の10ノズル(不良ノズル11NG及びその左右10ノズル)を周辺ノズル11Aとするが、この数は適宜増減させてもよい。なお、周辺ノズル11Aとは、不良ノズル11NGの周辺に位置しているノズルに限定されるものではなく、不良ノズル11NGに対応する画素の周辺の画素(例えば左右10画素)を記録するノズル11Aも含まれる。また、不良ノズル11NGも周辺ノズル11Aに含まれるが、図中では不良ノズル11NGの区別を容易にするために符号「11A」を付さずに符号「11NG」を付している。
次いで、平坦化処理部42bは、各周辺ノズル11Aにそれぞれ対応する濃度ムラ補正LUT59の補正値(以下、単に周辺ノズル補正値と略す)に対して、これら補正値の変動を抑制する平坦化処理を施す。具体的に、平坦化処理部42bは、個々の周辺ノズル補正値の平均値AVGを算出する。そして、平坦化処理部42bは、平均値AVGと各周辺ノズル補正値の各々との差分を各周辺ノズル補正値の変動の振幅(図中の矢印で表示)として、図12の下段に示すように周辺ノズル補正値の変動の振幅を抑制する平坦化処理を行う。これにより、平坦化処理部42bにより事前濃度ムラ補正LUT65が生成される。なお、事前濃度ムラ補正LUT65は、対象ノズル11Aの階調毎にも生成される。
なお、平坦化処理において振幅を抑制する際に、平坦化処理が施される平坦化処理実施部の中心素子(各周辺ノズル11Aの中心のノズル)から外側にいくにつれ、振幅の抑制度合い(AVGに近づける度合い)を低下させることが望ましい。これにより、平坦化処理実施部と未実施部の境目において、不自然な段差が発生することが防がれる。
図11に戻って、括弧付き数字(7)に示すように、平坦化処理部42bは、事前濃度ムラ補正LUT65をデータ格納部28に格納する。
<濃度ムラ補正LUTの更新>
次に、図13を用いて濃度ムラ補正LUT59の更新処理について説明を行う。濃度ムラ補正処理部70は、括弧付き数字(8)に示すように、データ格納部28から読み出した事前濃度ムラ補正LUT65に基づき、階調変換処理部22にて階調変換処理されたテストチャートデータ67の画像信号に対して濃度ムラ補正処理を施す。そして、不吐出補正処理部71は、括弧付き数字(9)に示すように、データ格納部28から読み出した不吐出補正LUT45と今回不良ノズル情報53とに基づき、濃度ムラ補正処理がなされた画像信号に対して不吐出補正処理を施す。不吐出補正処理が施された画像信号は、ハーフトーン処理部24にてマーキング信号に変換された後、マーキング部20へ出力される。これにより、括弧付き数字(10)に示すように、記録媒体12に濃度ムラ補正用テストチャート57が記録される。
次いで、括弧付き数字(11)に示すように、インラインセンサ21は濃度ムラ補正用テストチャート57の読み取りを行い、その読取結果を濃度ムラ補正LUT生成部39に出力する。濃度ムラ補正LUT生成部39は、括弧付き数字(12)に示すように、濃度ムラ補正用テストチャート57の読取結果に基づき新たな濃度ムラ補正LUT59を生成し、この濃度ムラ補正LUT59をデータ格納部28へ出力する。これにより、括弧付き数字(13)に示すように、データ格納部28内の濃度ムラ補正LUT59が更新される。なお、括弧付き数字(14)に示すように、不良ノズル情報格納部41は、今回不良ノズル情報53を新たな前回不良ノズル情報54として先の前回不良ノズル情報54に上書きする。
プリント処理制御部30は、濃度ムラ補正LUT59の更新のタイミング毎にPC14の各部及びプリンタ13の各部を制御して、上記括弧付き数字(1)から(14)に示した処理を繰り返し実行させることで、濃度ムラ補正LUT59の更新を行う。
<印刷システムの作用>
次に、図14に示すフローチャートを用いて、上記構成の印刷システム10の作用、特に濃度ムラ補正LUT59の生成(更新)処理について説明を行う。プリント処理制御部30は、前述の予め定められた不良ノズル検出処理のタイミングになったか否か、あるいは濃度ムラ補正LUT59の生成(更新)のタイミングになったか否かを逐次判定する。そして、プリント処理制御部30は、不良ノズル検出処理のタイミングになったと判定した場合に、プリンタ13及びPC14の各部を作動させて不良ノズル検出処理を開始させる(ステップS1でYES)。
プリント処理制御部30は、不良ノズル検出用テストチャート49のデータをプリンタ13に出力するとともに、このプリンタ13に対してテストチャート記録指令を発する。この指令を受けて、図11中の括弧付き数字(1)〜(3)に示した不良ノズル検出処理が実行されて、今回不良ノズル情報53が不良ノズル情報格納部41に格納される(ステップS2,S3、不良記録素子検出ステップ)。
(初回の濃度ムラ補正LUTの生成処理)
また、プリント処理制御部30は、濃度ムラ補正LUT59の生成(更新)のタイミングになったと判定した場合には、濃度ムラ補正LUT59の生成処理を開始する(ステップS4でYES、ステップS5)。
図15に示すように、プリント処理制御部30は、今回の濃度ムラ補正LUT59の生成処理が「初回」である場合に、テストチャートデータ67をプリンタ13に出力するとともに、このプリンタ13に対してテストチャート記録指令を発する(ステップS6でYES)。ここでいう初回とは、例えば、印刷システム10の製品出荷時における初回の検査時、印刷システム10の初回の起動時、あるいはインクジェットヘッド11の交換後の初回の濃度ムラ補正LUT59の生成処理を行う場合である。
プリンタ13は、プリント処理制御部30からの指令を受けて、画像処理回路19の各部22〜24によりテストチャートデータ67に対して階調変換処理、濃度ムラ補正LUT59に基づく濃度ムラ補正処理(ステップS7)、不吐出補正処理(ステップS8)、ハーフトーン処理を施す。これにより、画像処理回路19にてテストチャートデータ67がマーキング信号に変換される。なお、初回の濃度ムラ補正LUT59は、図6及び図7に示したように平らな状態である。そして、画像処理回路19からマーキング部20へマーキング信号が出力され、マーキング部20にて記録媒体12に濃度ムラ補正用テストチャート57が記録される(ステップS9)。この濃度ムラ補正用テストチャート57はインラインセンサ21により読み取られ、インラインセンサ21から濃度ムラ補正LUT生成部39へ読取結果データ57aが出力される(ステップS10)。
濃度ムラ補正LUT生成部39は、インラインセンサ21から入力された読取結果データ57aを解析して新たな濃度ムラ補正LUT59を生成して、この濃度ムラ補正LUT59をデータ格納部28に格納する(ステップS11、格納ステップ)。
(濃度ムラ補正LUTの更新処理)
一方、今回の濃度ムラ補正LUT59の生成処理が「初回」ではなく、既にデータ格納部28に格納されている濃度ムラ補正LUT59を更新する場合(ステップS6でNO)には、プリント処理制御部30から指令を受けてLUT事前修正部42が作動する。
LUT事前修正部42の不良ノズル情報取得部42aは、図11中の括弧付き数字(4)で示したように、不良ノズル情報格納部41から今回不良ノズル情報53及び前回不良ノズル情報54を取得する(ステップS12、不良記録素子情報取得ステップ)。そして、平坦化処理部42bは、今回不良ノズル情報53と前回不良ノズル情報54とを比較して、前回の濃度ムラ補正LUT59の更新後に新規な不良ノズル11NGが検出されているか否かを判定する(ステップS13)。なお、新たな不良ノズル11NGが検出されていない場合には、平坦化処理部42bが非作動となり事前濃度ムラ補正LUT65の生成は行われず、前述のステップS7からステップS11までの処理が実行される(ステップS13でNO)。
逆に平坦化処理部42bは、前回の濃度ムラ補正LUT59の更新後に新規な不良ノズル11NGが検出されている場合(ステップS13でYES)、図11中の括弧付き数字(5)で示したように、データ格納部28から最新の濃度ムラ補正LUT59を取得する(ステップS14)。
次いで、平坦化処理部42bは、図11中の括弧付き数字(6)及び図12に示したように、濃度ムラ補正LUT59の各補正値のうちの周辺ノズル11Aに対応する周辺ノズル補正値の平均値AVGを算出する。そして、平坦化処理部42bは、濃度ムラ補正LUT59に対して平均値AVGと各周辺ノズル補正値の各々との差分に対応する各周辺ノズル補正値の変動の振幅を抑制する平坦化処理を行い、事前濃度ムラ補正LUT65を生成する(ステップS15,S16、平坦化処理ステップ)。平坦化処理部42bは、事前濃度ムラ補正LUT65をデータ格納部28に格納する。
データ格納部28への事前濃度ムラ補正LUT65の格納後、プリント処理制御部30は、テストチャートデータ67をプリンタ13に出力するとともに、このプリンタ13に対してテストチャート記録指令を発する。
プリント処理制御部30からの指令を受けて、プリンタ13の画像処理回路19の各部22〜24が作動する。最初に、画像処理回路19の階調変換処理部22がテストチャートデータ67に対して階調変換処理を施す。次いで、濃度ムラ補正処理部70は、図13中の括弧付き数字(8)に示したように、事前濃度ムラ補正LUT65に基づき、階調変換処理後のテストチャートデータ67の画像信号に対して濃度ムラ補正処理を施す(ステップS17、第1の出力補正ステップ)。
濃度ムラ補正処理後、不吐出補正処理部71は、不良ノズル情報格納部41から今回不良ノズル情報53を読み出すとともに、データ格納部28から不吐出補正LUT45を読み出す。そして、不吐出補正処理部71は、図13中の括弧付き数字(9)に示したように、今回不良ノズル情報53に基づき不良ノズル11NGの位置を特定した後、不吐出補正LUT45に基づき濃度ムラ補正処理後の画像信号に対して不吐出補正処理を施す(ステップS8、第2の出力補正ステップ)。
図16に示すように、不吐出補正処理部71による不吐出補正処理により、不良ノズル11NGからのインクの吐出が停止されるとともに、隣接ノズル11Aの出力濃度が増加される。この際に、本実施形態では、事前濃度ムラ補正LUT65に基づく濃度ムラ補正を画像信号に施しているので、濃度ムラ補正と不吐出補正との重複適用による周辺ノズル11A(隣接ノズル11Aは除く)の出力濃度の増加が抑えられる。その結果、重複過補正スジムラ75の発生を低減、あるいは重複過補正スジムラ75が発生した場合でも視認上で目立ち難くすることができる。
図15に戻って、ハーフトーン処理部24は、不吐出補正処理後の画像信号に対してハーフトーン処理を施してマーキング信号に変換処理した後、マーキング信号をマーキング部20へ出力する。これにより、図13中の括弧付き数字(10)に示したように、マーキング部20にて記録媒体12に濃度ムラ補正用テストチャート57が記録される(ステップS9)。
プリント処理制御部30は、記録媒体12の搬送に伴い濃度ムラ補正用テストチャート57がインラインセンサ21を通過するタイミングで、インラインセンサ21による読み取りを開始させる。これにより、図13中の括弧付き数字(11)に示したように、インラインセンサ21により濃度ムラ補正用テストチャート57が読み取られ、読取結果データ57aが濃度ムラ補正LUT生成部39へ出力される(ステップS10、特性情報取得ステップ)。
濃度ムラ補正LUT生成部39は、図13中の括弧付き数字(12)及び図5に示したように、読取結果データ57aを解析して新たな濃度ムラ補正LUT59を生成した後、この濃度ムラ補正LUT59をデータ格納部28に格納する(ステップS11、ムラ補正用情報生成ステップ)。これにより、図13中の括弧付き数字(13)に示したように、濃度ムラ補正LUT生成部39によって、データ格納部28内の濃度ムラ補正LUT59が更新される。
なお、濃度ムラ補正LUT59の更新後、不良ノズル情報格納部41は、図13中の括弧付き数字(14)に示したように、今回不良ノズル情報53を新たな前回不良ノズル情報54として先の前回不良ノズル情報54に上書きする。
図14に戻って、プリント処理制御部30は、図示しない操作部等で印刷指示がなされるまで、PC14の各部及びプリンタ13の各部を制御して、上述のステップS1からステップS17の各処理を繰り返し実行させる(ステップS19でNO)。これにより、不良ノズル検出処理のタイミングで不良ノズル検出処理が繰り返し実行される。
また、濃度ムラ補正LUT59の更新のタイミングで前述の図15に示した各処理が繰り返し実行されて、データ格納部28内の濃度ムラ補正LUT59が更新される。濃度ムラ補正LUT59の更新を繰り返すことで、濃度ムラ補正LUT59は適正補正が可能な適正値により近づく。この際に、本実施形態では、濃度ムラ補正と不吐出補正との重複適用による周辺ノズル11Aの出力濃度の増加を抑えることで、適正補正状態の記録画像が得られるような適正値に近い濃度ムラ補正LUT59を予め生成している。このため、従来よりも少ない更新回数で濃度ムラ補正LUT59を適正値に近づけることができる。
(画像記録処理:プリント処理)
プリント処理制御部30は、操作部等で印刷指示がなされると(ステップS19でYES)、画像データ18をプリンタ13に出力するとともに、このプリンタ13に対して画像記録指令を発する(ステップS20)。
プリント処理制御部30からの指令を受けて、階調変換処理部22にて画像データ18に対して階調変換処理が施される。次いで、濃度ムラ補正処理部70は、データ格納部28から読み出した更新後の濃度ムラ補正LUT59に基づき、階調変換処理後の画像データ18の画像信号に対して濃度ムラ補正処理を施す(ステップS21)。また、不吐出補正処理部71は、不良ノズル情報格納部41内の最新の不良ノズル情報と、不吐出補正LUT45とに基づき、濃度ムラ補正処理後の画像信号に対して不吐出補正処理を施す(ステップS22)。
不吐出補正処理が施された画像データ18の画像信号は、ハーフトーン処理部24にてハーフトーン処理が施されてマーキング信号に変換処理された後、マーキング部20へ出力される。これにより、マーキング部20にて記録媒体12に画像データ18に基づく画像が記録される(ステップS23)。前述の図12に示したように、濃度ムラ補正と不吐出補正との重複適用による周辺ノズル11Aの出力濃度の増加が抑えられるので、記録画像における重複過補正スジムラ75の発生を防止することができる。
他の画像データ18に基づき再度印刷を行う場合には(ステップS24でYES)、上述の各処理が繰り返し実行される。以下、印刷システム10での印刷が終了するまで上述の各ステップの処理が繰り返し実行される。
<印刷システムの作用効果>
このように本実施形態では、事前濃度ムラ補正LUT65に基づく濃度ムラ補正が適用されている濃度ムラ補正用テストチャート57に基づき濃度ムラ補正LUT59を生成しているので、重複過補正スジムラ75の発生を防止しつつ、少ない更新回数で濃度ムラ補正LUT59を適正値に近づけることができる。
<平坦化処理の他実施形態>
(線形補間処理)
上記実施形態の平坦化処理部42bは、図12に示したように各周辺ノズル補正値の変動の振幅を抑制する平坦化処理を行っているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図17に示すように、平坦化処理部42bは、最新の濃度ムラ補正LUT59の各ノズル11Aの補正値の中から、各周辺ノズル11Aの中でその配列方向(図中では左右方向方)の両端に位置する周辺ノズル11Ax(以下、両端周辺ノズル11Axという)に対応する周辺ノズル補正値を抽出する。
次いで、平坦化処理部42bは、両端周辺ノズル11Axにそれぞれ対応する周辺ノズル補正値に基づき、線形補間処理を行って両端周辺ノズル11Axの間に位置する他の周辺ノズル11Aの周辺ノズル補正値を決定する。すなわち、平坦化処理部42bは、他の周辺ノズル11Aの周辺ノズル補正値を、線形補間処理で求めた値に置き換える。他の周辺ノズル11Aの周辺ノズル補正値は、両端周辺ノズル11Axの周辺ノズル補正値に依存した値に決定されるので、各周辺ノズル補正値の変動を抑制することができる。このように平坦化処理部42bは、両端周辺ノズル11Axの周辺ノズル補正値に基づき、他の周辺ノズル11Aの周辺ノズル補正値を線形補間処理により決定することで、周辺ノズル補正値の変動を抑制する平坦化処理を行うことができる。
(スムージング処理)
また、図18に示すように、平坦化処理部42bは、平坦化処理として、各周辺ノズル11Aの周辺ノズル補正値に対してローパスフィルタLPFを用いてスムージング処理を施すことにより、各周辺ノズル補正値の変動を抑制することができる。さらに、平坦化処理部42bは、ローパスフィルタLPFを用いたスムージング処理を行う代わりに、移動平均を用いたスムージング処理を行って、各周辺ノズル補正値の変動を抑制してもよい。なお、スムージング処理の方法は、ローパスフィルタLPFや移動平均を用いる方法に限定されるものではなく、公知の各種方法を用いることができる。
[他のインクジェットプリンタの構成例]
次に、図1に示したプリンタ13の一例であるプリンタ100の構成例について説明する。
図19に示すように、プリンタ100は、描画ドラム170に保持された記録媒体12に、インクジェットヘッド250(CMYKのインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yにより構成)から複数色のインクを打滴して所望のカラー画像を形成する直描方式のインクジェットプリンタであり、インクの打滴前に記録媒体12上に処理液(ここでは凝集処理液)を付与し、処理液とインク液を反応させて記録媒体12上に画像形成を行う2液反応(凝集)方式が適用されたインクジェットプリンタである。
プリンタ100は、主として、給紙部112、処理液付与部114、記録部116、乾燥部118、定着部120、及び排紙部122を備えて構成される。
(給紙部)
給紙部112には、枚葉紙である記録媒体12が積層されている。給紙部112の給紙トレイ150から記録媒体12が一枚ずつ処理液付与部114に給紙される。記録媒体12として、枚葉紙(カット紙)を用いているが、連続用紙(ロール紙)から必要なサイズに切断して給紙する構成も可能である。
(処理液付与部)
処理液付与部114は、記録媒体12の表面に処理液を付与する機構である。処理液は、記録部116で付与されるインク中の色材(本例では顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
処理液付与部114は、給紙胴152、処理液ドラム154、及び処理液塗布装置156を備えている。処理液ドラム154は、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)155を備え、この保持手段155の爪と処理液ドラム154の周面の間に記録媒体12を挟み込むことによって記録媒体12の先端を保持できるようになっている。処理液ドラム154の外周面に吸引孔を設け、吸引孔から吸引を行う吸引手段を接続してもよい。これにより記録媒体12を処理液ドラム154の周面に密着保持することができる。
処理液ドラム154の周面に対向して処理液塗布装置156が配置される。処理液塗布装置156は、処理液が貯留された処理液容器と、この処理液容器の処理液に一部が浸漬されたアニックスローラと、アニックスローラと処理液ドラム154上の記録媒体12に圧接されて計量後の処理液を記録媒体12に転移するゴムローラとで構成される。この処理液塗布装置156によれば、処理液を計量しながら記録媒体12の表面に塗布することができる。本実施形態では、ローラによる塗布方式を適用した構成を例示したが、これに限定されず、例えば、スプレー方式、インクジェット方式などの各種方式を適用することも可能である。
処理液が付与された記録媒体12は、処理液ドラム154から中間搬送部126を介して記録部116の描画ドラム170へ受け渡される。
(記録部)
記録部116は、描画ドラム170、用紙抑えローラ174、及びインクジェットヘッド250(インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Y)を備えている。描画ドラム170は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)171を備える。
インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yは、それぞれ記録媒体12における画像形成領域の最大幅に対応する長さを有するフルライン型のインクジェット方式のインクジェットヘッドであり、そのインク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列が形成されている。各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yは、記録媒体12の搬送方向(描画ドラム170の回転方向、第2の方向)と直交する方向(第1の方向)に延在するように設置される。
描画ドラム170上に密着保持された記録媒体12の表面に向かって、この表面側に配置されたインクジェットヘッド250の各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから対応する色インクの液滴が吐出されることにより、処理液付与部114で予め記録面に付与された処理液にインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料)が凝集され、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体12上での色材流れなどが防止され、記録媒体12の表面に画像が形成される。
すなわち、描画ドラム170によって記録媒体12を一定の速度で搬送し、この搬送方向について、記録媒体12と各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yを相対的に移動させる動作を1回行うだけで(即ち1回の副走査で)、記録媒体12の表面の画像形成領域に画像を記録することができる。
画像が形成された記録媒体12は、描画ドラム170から中間搬送部128を介して乾燥部118の乾燥ドラム176へ受け渡される。
(乾燥部)
乾燥部118は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、乾燥ドラム176、及び溶媒乾燥装置178を備えている。乾燥ドラム176は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)177を備え、この保持手段177によって記録媒体12の先端を保持できるようになっている。
溶媒乾燥装置178は、乾燥ドラム176の外周面に対向する位置に配置され、複数のハロゲンヒータ180と、各ハロゲンヒータ180の間にそれぞれ配置された温風噴出ノズル182とで構成される。乾燥部118で乾燥処理が行われた記録媒体12は、乾燥ドラム176から中間搬送部130を介して定着部120の定着ドラム184へ受け渡される。
(定着部)
定着部120は、定着ドラム184、ハロゲンヒータ186、定着ローラ188、及びインラインセンサ190で構成される。定着ドラム184は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)185を備え、この保持手段185によって記録媒体12の先端を保持できるようになっている。
定着ドラム184の回転により、記録媒体12の記録面(両面)に対して、ハロゲンヒータ186による予備加熱と、定着ローラ188による定着処理と、インラインセンサ190による検査が行われる。
定着ローラ188は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性ポリマー微粒子を溶着し、インクを被膜化させるためのローラ部材であり、記録媒体12を加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ188は、定着ドラム184に対して圧接するように配置されており、定着ドラム184との間でニップローラを構成するようになっている。記録媒体12は、定着ローラ188と定着ドラム184との間に挟まれ、所定のニップ圧でニップされ、定着処理が行われる。
また、定着ローラ188は、ハロゲンランプなどを組み込んだ加熱ローラによって構成され、所定の温度に制御される。
インラインセンサ190は、記録媒体12に形成された画像を読み取り、画像の濃度、画像の欠陥などを検出するための手段であり、CCDラインセンサなどが適用される。このインラインセンサ190は、前述のインラインセンサ21と基本的に同じものである。
定着部120によれば、乾燥部118で形成された薄層の画像層内のラテックス粒子が定着ローラ188によって加熱加圧されて溶融されるので、記録媒体12に固定定着させることができる。また、定着ドラム184の表面温度は50℃以上に設定されている。
なお、高沸点溶媒及びポリマー微粒子(熱可塑性樹脂粒子)を含んだインクに代えて、UV露光にて重合硬化可能なモノマー成分を含有していてもよい。この場合、プリンタ100は、ヒートローラによる熱圧定着部(定着ローラ188)の代わりに、記録媒体12上のインクにUV光を露光するUV露光部を備える。このように、UV硬化性樹脂などの活性光線硬化性樹脂を含んだインクを用いる場合には、加熱定着の定着ローラ188に代えて、UVランプや紫外線LD(レーザダイオード)アレイなど、活性光線を照射する手段が設けられる。
(排紙部)
定着部120に続いて排紙部122が設けられている。排紙部122は、排出トレイ192を備えており、この排出トレイ192と定着部120の定着ドラム184との間に、これらに対接するように渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198が設けられている。記録媒体12は、渡し胴194により搬送ベルト196に送られ、排出トレイ192に排出される。搬送ベルト196による用紙搬送機構の詳細は図示しないが、印刷後の記録媒体12は無端状の搬送ベルト196間に渡されたバー(不図示)のグリッパーによって用紙先端部が保持され、搬送ベルト196の回転によって排出トレイ192の上方に運ばれてくる。
また、図示は省略するが、本例のプリンタ100には、上記構成の他、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yにインクを供給するインク貯蔵/装填部、処理液付与部114に対して処理液を供給する手段を備えるとともに、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yのクリーニング(ノズル面のワイピング、パージ、ノズル吸引等)を行うヘッドメンテナンス部や、用紙搬送路上における記録媒体12の位置を検出する位置検出センサ、装置各部の温度を検出する温度センサなどを備えている。
〔インクジェットヘッドの構造〕
次に、記録部116に具備されるインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの構造について説明する。なお、各色に対応するインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表してインクジェットヘッド250として説明を行う。
図20に示すように、インクジェットヘッド250は、インク吐出口であるノズル251と、各ノズル251と連通する圧力室252と、不図示の共通流路と各圧力室252とを連通させる供給口254等からなる複数のインク室ユニット(記録素子単位としての液滴吐出素子)253をマトリクス配置した構造を有し、これにより、インクジェットヘッド250の長手方向である主走査方向に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(符号Pnを付して図示する投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
ノズル251と連通する圧力室252は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部の一方にノズル251が設けられ、他方に供給口254が設けられている。なお、圧力室252の形状は本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
ノズル251及び圧力室252等からなるインク室ユニット253を、主走査方向(符号Mを付して図示)に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θ(0°<θ<90°)を有する斜めの列方向(符号Saを付して図示する。)に沿って一定の配列パターンでマトリクス配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θをなす方向に沿ってインク室ユニット253を一定のピッチgで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルの投影ノズルピッチPnはg×cosθとなり、主走査方向については、各ノズル251が一定のピッチPnで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列は、1インチ当たり1200個(1200ノズル/インチ)におよぶ高密度配置を実現することが可能になる。
図21に示すように、インクジェットヘッド250は、ノズル251が形成されたノズルプレート251Aと、圧力室252や共通流路255等の流路が形成された流路板252P等を積層接合した構造から成る。
流路板252Pは、圧力室252の側壁部を構成するとともに、共通流路255から圧力室252にインクを導く個別供給路の絞り部(最狭窄部)としての供給口254を形成する流路形成部材である。なお、説明の便宜上、図21では簡略的に図示しているが、流路板252Pは一枚又は複数の基板を積層した構造である。
ノズルプレート251A及び流路板252Pは、シリコンを材料として半導体製造プロセスによって所要の形状に加工することが可能である。
共通流路255はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路255を介して各圧力室252に供給される。
圧力室252の一部の面(図21において天面)を構成する振動板256には、個別電極257を備えた圧電アクチュエータ258が接合されている。本例の振動板256は、圧電アクチュエータ258の下部電極に相当する共通電極259として機能するニッケル(Ni)導電層付きのシリコン(Si)から成り、各圧力室252に対応して配置される圧電アクチュエータ258の共通電極を兼ねる。なお、樹脂などの非導電性材料によって振動板を形成する態様も可能であり、この場合は、振動板部材の表面に金属などの導電材料による共通電極層が形成される。また、ステンレス鋼(SUS)など、金属(導電性材料)によって共通電極を兼ねる振動板を構成してもよい。
個別電極257に駆動電圧を印加することによって圧電アクチュエータ258が変形して圧力室252の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル251からインクが吐出される。インク吐出後、圧電アクチュエータ258が元の状態に戻る際、共通流路255から供給口254を通って新しいインクが圧力室252に再充填される。
本例では、圧胴搬送方式が適用されるプリンタ100を例示したが、記録媒体12の搬送方式は圧胴搬送方式に限定されず、搬送ベルト上に記録媒体12を吸着保持して搬送するベルト搬送方式や他の搬送方式を適宜選択することも可能である。
ノズル251の配列形態は図示の例に限定されず、様々なノズル配置構造を適用できる。例えば、一列の直線配列、V字状のノズル配列、V字状配列を繰り返し単位とするジグザク状(W字状など)のような折れ線状のノズル配列なども可能である。
[その他]
上記実施形態では、本発明のムラ補正用情報として濃度ムラ補正LUT59を例に挙げて説明を行っているが、濃度ムラを補正するための各ノズル11Aの出力濃度の補正値を示す演算式などの各種のムラ補正用情報を用いることができる。
上記実施形態では、濃度ムラ補正LUT59の格納及びLUT事前修正部42がPC14で行われるが、これらの少なくともいずれか1つがプリンタ13で行われていてもよい。また、プリンタ13とPC14とが一体に形成されている画像記録装置にも本発明を適用することができる。
上記実施形態では、各テストチャート44,49,57をそれぞれ別個に作成しているが、一枚の記録媒体12上にまとめて記録してもよい。また、記録媒体12の余白部に各テストチャート44,49,57をそれぞれ記録してもよい。
上記実施形態では、濃度ムラ補正LUT59の生成処理が「初回」(図15のステップS4でYES)の場合には平坦化処理が行われないが、平坦化処理を行ってもよい。濃度ムラ補正LUT59の補正値は初期設定状態では一般的に平坦な状態(図6参照)になっているが、初期設定状態で補正値が平坦でない場合には平坦化処理を行うことが好ましい。また、上記実施形態では、不良ノズル11NGに対応する補正値にも平坦化処理を行っているが、不良ノズル11NGに対応する補正値を平坦化処理の対象から除外してもよい。
上記実施形態の記録ヘッドはCMYKの4色の記録を行うが、記録する色は特に限定はされない。また、固定された記録ヘッドに対して記録紙を移動させる代わりに、記録紙に対して記録ヘッドを移動させる例えばシャトルヘッドタイプの記録ヘッドを備えるインクジェットプリンタにも本発明を適用することができる。
上記各実施形態では、グラフィック印刷用のインクジェットプリンタへの適用を例に説明したが、本発明の適用範囲はこの例に限定されない。例えば、電子回路の配線パターンを描画する配線描画装置、各種デバイスの製造装置、吐出用の機能性液体として樹脂液を用いるレジスト印刷装置、カラーフィルター製造装置、マテリアルデポジション用の材料を用いて微細構造物を形成する微細構造物形成装置など、液状機能性材料を用いて様々な形状やパターンを描画するインクジェットプリンタに広く適用できる。
上記各実施形態では、本発明の画像記録装置としてインクジェットプリンタを例に説明したが、サーマル素子を記録素子とする記録ヘッドを複数備えた熱転写記録装置、LED素子を記録素子とする記録ヘッドを複数備えたLED電子写真プリンタなどの各種画像記録装置に本発明を適用することができる。
10…印刷システム,11…インクジェットヘッド,12…記録媒体,21…インラインセンサ,30…プリント処理制御部,35…制御プログラム,39…濃度ムラ補正LUT生成部,42…LUT事前修正部,42a…不良ノズル情報取得部,42b…平坦化処理部,59…濃度ムラ補正LUT,65…事前濃度ムラ補正LUT,70…濃度ムラ補正処理部,71…不吐出補正LUT生成部

Claims (11)

  1. 複数の記録素子を有する記録ヘッドと、記録媒体とを相対移動させながら前記記録ヘッドにより前記記録媒体に画像を記録する記録制御部と、
    前記画像のムラを補正するための前記記録素子ごとの出力の補正値を示すムラ補正用情報を予め格納している第1の格納部と、
    各前記記録素子のうちの不良記録素子を検出して、前記不良記録素子を示す不良記録素子情報を第2の格納部に格納する不良記録素子検出部と、
    前記ムラ補正用情報の更新のタイミングになった場合に、前記第2の格納部から前回の前記ムラ補正用情報の更新のタイミングにおける前記不良記録素子情報と、最新の前記不良記録素子情報とを取得する不良記録素子情報取得部と、
    前記不良記録素子情報取得部が取得した前回及び最新の前記不良記録素子情報を比較して、最新の前記不良記録素子情報で新規の前記不良記録素子が検出されている場合に、前記第1の格納部から読み出した前記ムラ補正用情報に対して、当該不良記録素子の周辺に位置する複数の周辺記録素子に対応する前記補正値の変動を抑制する平坦化処理を施す平坦化処理部と、
    前記平坦化処理部による前記平坦化処理がなされた場合に、当該平坦化処理後の前記ムラ補正用情報に基づき各前記記録素子の出力を補正する第1の出力補正部と、
    前記第1の出力補正部による補正後に、前記不良記録素子からの出力を停止させ、かつ少なくとも前記不良記録素子に隣接する前記記録素子の出力を増加させる第2の出力補正部と、
    前記第1及び第2の出力補正部により出力の補正がなされた各前記記録素子の記録特性を示す特性情報を取得する特性情報取得部と、
    前記特性情報取得部が取得した前記特性情報に対応する新たな前記ムラ補正用情報を生成して、前記第1の格納部内の前記ムラ補正用情報を更新するムラ補正用情報生成部と、
    を備える画像記録装置。
  2. 前記平坦化処理部は、前記平坦化処理として、各前記周辺記録素子に対応する前記補正値の変動の振幅を抑制する処理を行う請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記平坦化処理部は、前記平坦化処理として、各前記周辺記録素子のうちの前記記録素子の配列方向の両端に位置する前記周辺記録素子に対応する前記補正値に基づき、線形補間処理により他の前記周辺記録素子に対応する前記補正値を決定する処理を行う請求項1記載の画像記録装置。
  4. 前記平坦化処理部は、前記平坦化処理として、各前記周辺記録素子に対応する前記補正値に対してスムージング処理を行う請求項1記載の画像記録装置。
  5. 前記周辺記録素子は、前記第2の出力補正部により出力が増加される前記記録素子よりも広い範囲に位置する前記記録素子である請求項1から4のいずれか1項記載の画像記録装置。
  6. 前記平坦化処理部、前記第1の出力補正部、前記第2の出力補正部、前記特性情報取得部、及び前記ムラ補正用情報生成部を、前記ムラ補正用情報の更新のタイミングごとに繰り返し作動させる繰り返し制御部を備える請求項1から5のいずれか1項記載の画像記録装置。
  7. 前記特性情報取得部は、前記第1及び第2の出力補正部により出力の補正がなされた各前記記録素子により前記記録媒体に記録されかつ当該記録素子ごとの記録濃度を示すテストチャートを読み取り、前記テストチャートの読取結果を前記特性情報として取得する請求項1から6のいずれか1項記載の画像記録装置。
  8. 前記第1の出力補正部は、前記平坦化処理部が非作動の場合に、前記第1の格納部内の前記ムラ補正用情報に基づき各前記記録素子の出力を補正する請求項1から7のいずれか1項記載の画像記録装置。
  9. 前記記録ヘッドはインクジェットヘッドである請求項1から7のいずれか1項記載の画像記録装置。
  10. 複数の記録素子を有する記録ヘッドにより記録媒体に記録される画像のムラを補正するための前記記録素子ごとの出力の補正値を示すムラ補正用情報を、予め第1の格納部内に格納しておく格納ステップと、
    各前記記録素子のうちの不良記録素子を検出して、前記不良記録素子を示す不良記録素子情報を第2の格納部に格納する不良記録素子検出ステップと、
    前記ムラ補正用情報の更新のタイミングになった場合に、前記第2の格納部から前回の前記ムラ補正用情報の更新のタイミングにおける前記不良記録素子情報と、最新の前記不良記録素子情報とを取得する不良記録素子情報取得ステップと、
    前記不良記録素子情報取得ステップで取得した前回及び最新の前記不良記録素子情報を比較して、最新の前記不良記録素子情報で新規の前記不良記録素子が検出されている場合に、前記第1の格納部から読み出した前記ムラ補正用情報に対して、当該不良記録素子の周辺に位置する複数の周辺記録素子に対応する前記補正値の変動を抑制する平坦化処理を施す平坦化処理ステップと、
    前記平坦化処理ステップで前記平坦化処理された前記ムラ補正用情報に基づき各前記記録素子の出力を補正する第1の出力補正ステップと、
    前記第1の出力補正ステップでの補正後に、前記不良記録素子からの出力を停止させ、かつ他の少なくとも前記不良記録素子に隣接する前記記録素子の出力を増加させる第2の出力補正ステップと、
    前記第1及び第2の出力補正ステップで出力の補正がなされた各前記記録素子の記録特性を示す特性情報を取得する特性情報取得ステップと、
    前記特性情報取得ステップで取得した前記特性情報に対応する新たな前記ムラ補正用情報を生成して、前記第1の格納部内の前記ムラ補正用情報を更新するムラ補正用情報生成ステップと、
    を有する画像記録装置の制御方法。
  11. 複数の記録素子を有する記録ヘッドにより記録媒体に記録される画像のムラを補正するための前記記録素子ごとの出力の補正値を示すムラ補正用情報を、予め第1の格納部内に格納しておく格納ステップと、
    各前記記録素子のうちの不良記録素子を検出して、前記不良記録素子を示す不良記録素子情報を第2の格納部に格納する不良記録素子検出ステップと、
    前記ムラ補正用情報の更新のタイミングになった場合に、前記第2の格納部から前回の前記ムラ補正用情報の更新のタイミングにおける前記不良記録素子情報と、最新の前記不良記録素子情報とを取得する不良記録素子情報取得ステップと、
    前記不良記録素子情報取得ステップで取得した前回及び最新の前記不良記録素子情報を比較して、最新の前記不良記録素子情報で新規の前記不良記録素子が検出されている場合に、前記第1の格納部から読み出した前記ムラ補正用情報に対して、当該不良記録素子の周辺に位置する複数の周辺記録素子に対応する前記補正値の変動を抑制する平坦化処理を施す平坦化処理ステップと、
    前記平坦化処理ステップで前記平坦化処理された前記ムラ補正用情報に基づき各前記記録素子の出力を補正する第1の出力補正ステップと、
    前記第1の出力補正ステップでの補正後に、前記不良記録素子からの出力を停止させ、かつ他の少なくとも前記不良記録素子に隣接する前記記録素子の出力を増加させる第2の出力補正ステップと、
    前記第1及び第2の出力補正ステップで出力の補正がなされた各前記記録素子の記録特性を示す特性情報を取得する特性情報取得ステップと、
    前記特性情報取得ステップで取得した前記特性情報に対応する新たな前記ムラ補正用情報を生成して、前記第1の格納部内の前記ムラ補正用情報を更新するムラ補正用情報生成ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2013086799A 2013-04-17 2013-04-17 画像記録装置及びその制御方法並びにプログラム Active JP5839609B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013086799A JP5839609B2 (ja) 2013-04-17 2013-04-17 画像記録装置及びその制御方法並びにプログラム
US14/254,353 US9132659B2 (en) 2013-04-17 2014-04-16 Image recording apparatus, control method thereof, and recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013086799A JP5839609B2 (ja) 2013-04-17 2013-04-17 画像記録装置及びその制御方法並びにプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014210360A true JP2014210360A (ja) 2014-11-13
JP5839609B2 JP5839609B2 (ja) 2016-01-06

Family

ID=51728678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013086799A Active JP5839609B2 (ja) 2013-04-17 2013-04-17 画像記録装置及びその制御方法並びにプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9132659B2 (ja)
JP (1) JP5839609B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016168575A (ja) * 2015-03-14 2016-09-23 コニカミノルタ株式会社 パターン形成装置及びパターン形成方法
JP2018089844A (ja) * 2016-12-02 2018-06-14 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷制御装置、及びコンピュータープログラム
JP2022136042A (ja) * 2021-03-05 2022-09-15 株式会社リコー 不良ノズル補償メカニズム
WO2023054360A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018210917A1 (de) * 2018-07-03 2020-01-09 Koenig & Bauer Ag Verfahren zum Betreiben einer Druckmaschine mit einem Prüfdruckbild
ES2959287T3 (es) 2018-09-28 2024-02-22 Neos S R L Método y sistema para la detección y corrección de defectos de impresión y/o para la configuración durante la fase de puesta en marcha de un dispositivo de impresión digital
US11305550B2 (en) 2019-02-27 2022-04-19 Ricoh Company, Ltd. Ink deposition uniformity compensation mechanism
JP7446792B2 (ja) * 2019-11-27 2024-03-11 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US11216710B1 (en) 2020-08-18 2022-01-04 Ricoh Company, Ltd. Iterative uniformity compensation mechanism
US11734536B2 (en) 2021-03-05 2023-08-22 Ricoh Company, Ltd. Color uniformity compensation mechanism
US11539857B2 (en) 2021-03-05 2022-12-27 Ricoh Company, Ltd. Uniformity compensation mechanism using missing neighbor thresholds
US11570311B2 (en) 2021-03-05 2023-01-31 Ricoh Company, Ltd. Defective nozzle correction mechanism using missing neighbor threshold lowering function
US11338591B1 (en) 2021-03-05 2022-05-24 Ricoh Company, Ltd. Defective nozzle correction mechanism
US11443152B1 (en) 2021-03-05 2022-09-13 Ricoh Company, Ltd. Secondary color uniformity compensation mechanism
US11758074B2 (en) 2021-03-05 2023-09-12 Ricoh Company, Ltd. Color uniformity compensation mechanism
US11630975B1 (en) 2022-03-01 2023-04-18 Ricoh Company, Ltd. Secondary color uniformity compensation mechanism
US11632487B1 (en) 2022-03-01 2023-04-18 Ricoh Company, Ltd. Secondary color uniformity compensation mechanism
US11900189B1 (en) 2023-02-21 2024-02-13 Ricoh Company, Ltd. Automatic tuning compensation system that determines optimal compensation target values for each of plurality of tint levels
US11900187B1 (en) 2023-03-02 2024-02-13 Ricoh Company, Ltd. Automatic tuning compensation mechanism

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0428550A (ja) * 1990-05-25 1992-01-31 Canon Inc 画像形成装置
JP2010083007A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Fujifilm Corp 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び画像記録装置
JP2010188663A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Fujifilm Corp 画像記録装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69132839T2 (de) 1990-05-11 2002-04-25 Canon Kk Aufzeichnungsgerät mit Prüfmusterleser
JP5113592B2 (ja) * 2008-03-31 2013-01-09 富士フイルム株式会社 画像記録方法及び画像記録装置
JP2010082989A (ja) 2008-09-30 2010-04-15 Fujifilm Corp 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び画像記録装置
JP5649395B2 (ja) * 2009-10-08 2015-01-07 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置及び方法並びに異常ノズル検知方法
JP5457307B2 (ja) * 2010-08-27 2014-04-02 富士フイルム株式会社 不良記録素子補償パラメータ選定用チャート、不良記録素子補償パラメータ決定方法及び装置、並びに画像形成装置
JP5398019B2 (ja) 2010-09-28 2014-01-29 富士フイルム株式会社 不良記録素子補償パラメータ決定方法及び装置、並びに画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0428550A (ja) * 1990-05-25 1992-01-31 Canon Inc 画像形成装置
JP2010083007A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Fujifilm Corp 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び画像記録装置
JP2010188663A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Fujifilm Corp 画像記録装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016168575A (ja) * 2015-03-14 2016-09-23 コニカミノルタ株式会社 パターン形成装置及びパターン形成方法
JP2018089844A (ja) * 2016-12-02 2018-06-14 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷制御装置、及びコンピュータープログラム
JP7022296B2 (ja) 2016-12-02 2022-02-18 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷制御装置、及びコンピュータープログラム
JP2022136042A (ja) * 2021-03-05 2022-09-15 株式会社リコー 不良ノズル補償メカニズム
WO2023054360A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20140313255A1 (en) 2014-10-23
US9132659B2 (en) 2015-09-15
JP5839609B2 (ja) 2016-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5839609B2 (ja) 画像記録装置及びその制御方法並びにプログラム
JP5807964B2 (ja) 画像記録装置及び方法
JP5826787B2 (ja) 画像記録装置及びその制御方法並びにプログラム
JP5457307B2 (ja) 不良記録素子補償パラメータ選定用チャート、不良記録素子補償パラメータ決定方法及び装置、並びに画像形成装置
JP5433476B2 (ja) 画像処理方法及び装置、インクジェット描画装置並びに補正係数データ生成方法
JP5458083B2 (ja) インク使用量評価装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置
US8967750B2 (en) Inkjet recording apparatus and image recording method
US8733877B2 (en) Method and apparatus for detecting discharge defect, image processing apparatus, computer-readable recording medium, and printing system
JP5398019B2 (ja) 不良記録素子補償パラメータ決定方法及び装置、並びに画像形成装置
JP5158992B2 (ja) 不良記録素子の検出装置及び方法、画像形成装置
JP5433645B2 (ja) 液体吐出量制御装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置
JP5442783B2 (ja) 画像記録装置、画像処理装置、画像記録方法及び画像処理方法並びにプログラム
JP5855607B2 (ja) 画像記録方法及び装置並びにプログラム
JP5300153B2 (ja) 画像記録方法及び装置
JP2014100854A (ja) 画像形成装置及び方法、並びに補正値算出方法
JP5855464B2 (ja) 画素データの補正方法、画像処理装置、プログラム並びに画像形成装置
JP2009278370A (ja) 補正値算出方法、及び、液体噴射方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5839609

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250