JP2014208389A - ワーク保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切削屑により回転部材における回転に不具合が生じにくいワーク保持装置を提供しようとするものである。
【解決手段】XYZ直交座標系におけるZ軸方向に移動する主軸に取り付けられた加工工具とワークとの位置関係が相対的に3次元で変化する切削装置に配設されるワーク保持装置において、第1の駆動手段が設けられるとともに、上記第1の駆動手段によりX軸周りに回転する第1の回転軸が設けられた基台部材と、上記第1の回転軸の先端部が一方の端部近傍において配設され、上記第1の回転軸の回転によりX軸周りに回動する略L字形状の回動部材と、第2の駆動手段が設けられるとともに、上記第2の駆動手段によりY軸周りに回転する第2の回転軸が設けられ、上記回動部材の他方の端部に固定的に配設された駆動部材と、上記ワークを保持し、上記第2の回転軸の先端部に固定的に配設されたワーク保持部材とを有するようにしたものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ワーク保持装置に関し、さらに詳細には、加工工具に対して所定の角度でワークを保持することが可能なワーク保持装置に関する。
従来より、マイクロコンピューターなどによる数値制御により、所定のデータに基づいてワークを切削加工する切削装置においては、加工工具が取り付けられたキャリッジと、ワークを保持するワーク保持装置とがそれぞれ動作することにより加工工具に対してワークを所定の角度で接触させて、当該ワークを加工工具により切削して当該ワークを所望の形状に切削するようにしている。
以下、図1乃至図2を参照しながら、従来の技術によるワーク保持装置を備えた切削装置について説明する。
図1には、従来の技術によるワーク保持装置を備えた切削装置の概略構成斜視説明図が示されており、また、図2には、従来の技術によるワーク保持装置の要部を示す概略構成説明図が示されている。
この切削装置100は、固定系のベース部材102と、ベース部材102の左右両端でベース部材102に直交して配設された側方部材104L、104Rと、左右2つの側方部材104L、104Rを連結する後方部材106と、両端がそれぞれ側方部材104L、104Rに支持されXYZ直交座標系におけるX軸方向に延長されて配設されたガイドレール108と、両端がそれぞれ側方部材104L、104Rに支持されX軸方向に延長されてガイドレール108と並行するようにして配設されたシャフト110と、ガイドレール108ならびにシャフト110のそれぞれに摺動自在に装着されてX軸方向に移動自在に支持されたキャリッジ112と、キャリッジ112においてZ軸方向に移動自在に配設された主軸114と、ワークを保持するとともに、ベース部材102上においてY軸方向に移動自在に配設されるワーク保持装置120とを有して構成されている。
ワーク保持装置120は、ベース部材102上に設けられた一対のガイドレール116上に摺動自在に設けられたテーブル122と、円板形状のワーク200を保持するとともに、テーブル122上に配設された回動部材124とにより構成されている。
この回動部材124は、略矩形形状の枠体126の枠内において、略円形形状の枠体128を備えており、この枠体128において円板形状のワーク200を保持する。
枠体126はモーター134によりX軸周りに回転し、また、枠体128はモーター130によりY軸周りに回転する。
また、こうした回動部材124においては、枠体126の右側部材126aおよび左側部材126bの略中心部からそれぞれ中心軸が一致するようにX軸と平行に棒状部材126−1、126−2が延設されている。
棒状部材126−1はモーター134と接続され、棒状部材126−2はテーブル122に固定的に配設された固定部材136に回動自在に接続されている。
これにより、枠体126は、モーター134の駆動により、棒状部材126−1、126−2の中心軸O1を中心としてX軸周りを回動する構成となっている。
なお、モーター134には、モーター134の駆動により回転する回転軸(図示せず。)が取り付けられており、この回転軸にはギア(図示せず。)が設けられている。
そして、このギアに、棒状部材126−1に設けられたギア(図示せず。)を係合させることにより、モーター134の回転を棒状部材126−1に伝達している。
このとき、回転軸に設けられたギア(図示せず。)と棒状部材126−1に設けられたギア(図示せず。)とは、バックラッシュの調整がなされている。
また、枠体128の後端部および前端部の略中心部からそれぞれ中心軸が一致するようにY軸と平行に棒状部材128−1、128−2が延設されている。
棒状部材128−1は枠体126の後方部材126cを貫通してモーター130と接続され、棒状部材128−2は枠体126の前方部材126dを貫通して前方部材126dにおいて回転自在に接続されている。
これにより、枠体128は、モーター130の駆動により、棒状部材128−1、128−2の中心軸O2を中心としてY軸周りを回転する構成となっている。
なお、モーター130には、モーター130の駆動により回転する回転軸(図示せず。)が取り付けられており、この回転軸にはギア(図示せず。)が設けられている。
そして、このギアに、棒状部材128−1に設けられたギア(図示せず。)を係合させることにより、モーター130の回転を棒状部材128−1に伝達している。
このとき、回転軸に設けられたギア(図示せず。)と棒状部材126−1に設けられたギア(図示せず。)とは、バックラッシュの調整がなされている。
このため、ワーク保持装置120を備えた切削装置100では、ワーク200に対する加工工具132の接触角度を所定の範囲で調整しながら切削することができ、複雑な形状の切削が可能となる。
なお、切削装置100は、キャリッジ112をX軸方向に移動するモーター(図示せず。)、ワーク保持装置120をY軸方向に移動するモーター(図示せず。)、主軸114をZ軸方向に移動するモーター(図示せず。)、モーター130およびモーター134の駆動を含む全体の動作をマイクロコンピューター(図示せず。)に制御されている。
以上の構成において、切削装置100においてワーク200に対して切削処理を行う場合には、作業者が、主軸114に加工工具132を取り付けるとともに、ワーク保持装置120の枠体128にワーク200を保持させ、マイクロコンピューター(図示せず。)に切削データを入力する。
その後、切削装置100において、作業者によって図示しない操作子による操作により切削処理の開始が指示されると、切削装置100においては、入力された切削データに基づいて、テーブル122をY軸方向で移動するとともに、キャリッジ112をX軸方向で移動し、さらに、主軸114をZ軸方向で移動する(図2を参照する。)。
これにより、回動部材124の枠体128に保持されたワーク200と主軸114に取り付けられた加工工具132との相対的な位置関係が3次元で変化するようになる。
また、切削装置100においては、入力された切削データに基づいて、モーター134により枠体126をX軸周りに回動するとともに、モーター130により枠体128をY軸周りに回転する(図2を参照する。)。
これにより、切削装置100では、枠体128に保持されたワーク200に対して、主軸114に取り付けられた加工工具132を所定の角度で当接することができ、複雑な形状の切削ができることとなる。
しかしながら、こうしたワーク保持装置120においては、ワーク200を保持する枠体128が直接接続された枠体126において、枠体128が回転自在に配設されているため、ワーク200の切削時に生じた切削屑が枠体126と棒状部材128−1、128−2との間に入り込み、枠体128が円滑に回転しなくなってしまうことが問題点として指摘されていた。
また、回動部材124においては、モーター134に設けられた回転軸(図示せず。)のギア(図示せず。)と、棒状部材126−1に設けられたギア(図示せず。)とが係合するとともに、モーター130に設けられた回転軸(図示せず。)のギア(図示せず。)と棒状部材128−1に設けられたギア(図示せず。)とが係合するようにした。
このため、係合するギア間でバックラッシュの調整を行わなければならなかった。
こうした各ギア間のバックラッシュの調整は、容易な作業ではないため、ワーク保持装置120を作製するに際して、時間と手間を要することが問題点として指摘されていた。
欧州特許第2247405号明細書
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、切削屑により回転部材における回転に不具合が生じにくいワーク保持装置を提供しようとするものである。
また、本発明の目的とするところは、簡単な構成で、容易に作製することができるワーク保持装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、XYZ直交座標系におけるZ軸方向に移動する主軸に取り付けられた加工工具とワークとの位置関係が相対的に3次元で変化する切削装置に配設されるワーク保持装置において、第1の駆動手段が設けられるとともに、上記第1の駆動手段によりX軸周りに回転する第1の回転軸が設けられた基台部材と、上記第1の回転軸の先端部が一方の端部近傍において配設され、上記第1の回転軸の回転によりX軸周りに回動する略L字形状の回動部材と、第2の駆動手段が設けられるとともに、上記第2の駆動手段によりY軸周りに回転する第2の回転軸が設けられ、上記回動部材の他方の端部に固定的に配設された駆動部材と、上記ワークを保持し、上記第2の回転軸の先端部に固定的に配設されたワーク保持部材とを有するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記回動部材は、他方の端部近傍において屈曲部が形成され、上記屈曲部から上記一方の端部に向かうに従って、Z軸方向の長さが長くなるとともに、上記一方の端部は略円弧形状であるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記基台部材は、上記切削装置に固定的に配設されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第2の回転軸の先端部には略コ字形状の部材が設けられ、該部材に上記ワーク保持部材が固定的に配設されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記基台部材は、上記切削装置においてY軸方向に移動自在に配設されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の駆動手段は、第1のベルトを介して上記第1の回転軸を回転し、上記第2の駆動手段は、第2のベルトを介して上記第2の回転軸を回転するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記ワーク保持部材の中心は、上記第1の回転軸の中心軸上に位置するとともに、上記第2の回転軸の中心軸上に位置するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記ワークは、デンタル用セラミックであり、上記加工工具により上記ワーク保持部材に保持された上記デンタル用セラミックが切削処理されるようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、切削屑により回転に不具合が生じにくいという優れた効果を奏するものである。
また、本発明は、以上説明したように構成されているので、簡単な構成で容易に作成することができるという優れた効果を奏するものである。
図1は、従来の技術によるワーク保持装置を備えた切削装置の概略構成斜視説明図である。 図2は、従来の技術によるワーク保持装置の要部を示す概略構成説明図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態によるワーク保持装置を備えた切削装置の概略構成斜視説明図である。 図4は、図3のIX矢視図である。 図5(a)は、図3に示すワーク保持装置の平面説明図であり、また、図5(b)は、図4(a)のV矢視図である。 図6(a)は、図5(a)のVI矢視図であり、また、図6(b)は、図5(a)のVII矢視図である。 図7は、図5(a)のVIII矢視図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態によるワーク保持装置を備えた切削装置の概略構成斜視説明図である。 図9(a)は、図8に示すワーク保持装置の平面説明図であり、また、図9(b)は、図9(a)のI矢視図である。 図10(a)は、図9(a)のII矢視図であり、また、図10(b)は、図9(a)のIII矢視図である。 図11は、図9(a)のIV矢視図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるワーク保持装置の実施の形態の一例を詳細に説明することとする。
なお、以下の説明においては、図1乃至図2を参照しながら説明した従来の技術によるワーク保持装置と同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用効果の説明は適宜に省略することとする。
まず、図3乃至図7を参照しながら、本発明によるワーク保持装置の第1の実施の形態について説明する。
ここで、図3には、本発明の第1の実施の形態によるワーク保持装置を備えた切削装置の概略構成斜視説明図が示されており、また、図4には、図3のIX矢視図が示されており、また、図5(a)には、本発明の第1の実施の形態によるワーク保持装置の平面説明図が示されており、また、図5(b)には、図5(a)のV矢視図が示されており、また、図6(a)には、図5(a)のVI矢視図が示されており、また、図6(b)には、図5(a)のVII矢視図が示されており、また、図7には、図5(a)のVIII矢視図が示されている。
この図3および図4に示す切削装置300は、キャリッジ112をY軸方向に移動させる移動機構を備えるとともに、ワーク保持装置120に換えて、ベース部材102上に固定的に配設されたワーク保持装置50を備えている点において、従来の技術による切削装置と異なっている。
より詳細には、この切削装置300においては、側方部材104Lの右側面104LaにおいてY軸方向に延設された一対のガイドレール302と、ガイドレール302に摺動自在に配設された移動部材304と、側方部材104Rの左側面104RaにおいてY軸方向に延設された一対のガイドレール306と、ガイドレール306に摺動自在に配設された移動部材308と、両端がそれぞれ移動部材304、308に支持されX軸方向に延長して配設されたガイドレール310と、両端がそれぞれ移動部材304、308に支持されX軸方向に延長されたガイドレール310と並行するようにして配設されたシャフト312とにより、キャリッジ112をY軸方向に移動させる移動機構を構成している。
なお、移動部材304、308はそれぞれ、ガイドレール302、306によりY軸方向に移動することとなるが、このとき、ガイドレール310およびシャフト312はX軸に平行な状態でY軸方向に移動可能なように構成されている。
具体的には、例えば、ガイドレール306が、側方部材104Rの左側面Raにおいて、側方部材104Lの右側面104Laに配設されるガイドレール302とZ軸方向で一致する位置に配設されるようにする。そして、移動部材304と移動部材308とがZ軸方向で一致する位置に配設されるようにする。
また、移動部材304、308にはそれぞれ駆動モーター(図示せず。)が取り付けられている。
移動部材304、308に取り付けられた各駆動モーター(図示せず。)はそれぞれ、駆動によって、移動部材304が移動する移動量と移動部材308が移動する移動量とがそれぞれ一致するように設定される。
また、移動部材304、308に取り付けられた各駆動モーター(図示せず。)は、マイクロコンピューター(図示せず。)によりそれぞれ同期して駆動するようになされている。
また、ワーク保持装置50は、ベース部材102上において固定的に配設された基台部材54と、一方の端部56a近傍において基台部材54に回動自在に配設され、後方側の屈曲部56bにおいて直角に屈曲した略L字形状の回動部材56と、回動部材56の他方の端部56cに固定的に配設され、後述するワーク保持部材62を回転させる駆動部材58と、駆動部材58に回転自在に配設され、ワーク200を着脱可能に保持するワーク保持部材62とを有して構成されている。
基台部材54は、前方側においてモーター88が配設され、このモーター88に取り付けられた回転軸64の右方側端部64aにはプーリー66が固定的に設けられている。なお、この回転軸64は、X軸方向に沿って延長しており、右方側端部64aが基台部材54の右側面54aを貫通している。
また、基台部材54は、後方側において、回転軸64と平行に延長する回転軸68が設けられており、回転軸68の右方側端部68aにおいてプーリー70が固定的に設けられるとともに、左方側端部68bにおいて回動部材56が固定的に設けられている。なお、この回転軸68は、基台部材54の右側面54aと左側面54bとを貫通して設けられている。
プーリー66とプーリー70との間には無端状のベルト72が張設されており、モーター88が駆動して回転軸64とともにプーリー66が回転すると、ベルト72を介してプーリー70が回転することとなる。これにより、回転軸68が回転して、回転軸28の左方側端部68bに設けられた回動部材56を回動することとなる。
具体的には、モーター88の駆動により、回転軸64とともにプーリー66が矢印M方向に回転すると、プーリー70が矢印N方向に回転し、プーリー70の矢印N方向の回転により回転軸68とともに回動部材56が矢印P方向に回動することとなる。
また、モーター88の駆動により、回転軸64とともにプーリー66が矢印Q方向に回転すると、プーリー70が矢印R方向に回転し、プーリー70の矢印R方向の回転による回転軸68とともに回動部材56が矢印S方向に回転することとなる。
さらに、基台部材54は下面54aにおいてベース部材102に固定されている。
ここで、本実施の形態においては、回動部材56の矢印P方向および矢印S方向における水平位置からの回転角度は、25°を上限とする。そして、回動部材56の矢印P方向および矢印S方向における水平位置からの回転角度が25°を上限とするように、モーター88の駆動がマイクロコンピューター(図示せず。)により制御されている。
なお、回動部材56の水平位置とは、回動部材56の他方の端部56cに接続された駆動部材58の回転軸78の中心軸O6がY軸と平行な状態となるときの位置である。
また、マイクロコンピューター(図示せず。)によりモーター88の駆動が制御され、回転可能な角度範囲内の任意の角度で回動部材56が停止するようになされている。
回動部材56は、所定の厚さの板部材を屈曲部56bにおいて屈曲した略L字形状であり、略L字形状の一方の端部56a近傍において回転軸68の左方側端部68bに固定されている。なお、屈曲部56bは、略L字形状の他方の端部56cの近傍に形成されている。
従って、この回動部材56は、回転軸68の回転に伴って回動することとなる。つまり、回動部材56は、回転軸68の中心軸O5を中心としてX軸周りで回動することとなる。
また、回動部材56は、略L字形状の他方の端部56cにおいて駆動部材58が固定されている。
さらに、回動部材56は、屈曲部56bから一方の端部56aに向かうにしたがって、Z軸方向の長さが長くなる形状となっており、一方の端部56aは略円弧形状となっている。
即ち、回動部材56は、屈曲部56bから一方の端部56aまでのY軸方向に沿って形成される部分は、略扇型形状となっており、屈曲部56bから一方の端部56に向かうに従って面積が大きくなっている。
駆動部材58は、回転軸78を回転自在に把持する把持部58−1とモーター58−2とにより構成されている。
把持部58−1は、右側面58−1aにおいて回動部材56の他方の端部56cが固定されており、左側面58−1bにおいてモーター58−2が固定されている。
また、把持部58−1に回転自在に把持される回転軸78は、背面58−1cと前面58−1dとを貫通してY軸方向に延長している。
そして、回転軸78の後方側端部78aには、プーリー80が固定的に設けられており、回転軸78の前方側端部78bには、ワーク保持部材62が固定的に設けられている。
また、モーター58−2には、モーター58−2の駆動により回転する回転軸82が取り付けられている。なお、回転軸82は、回転軸78と平行に設けられている。
そして、この回転軸82の後方側端部82aには、プーリー84が固定的に設けられている。
プーリー80とプーリー84との間には無端状のベルト86が張設されており、モーター58−2が駆動して回転軸84とともにプーリー84が回転すると、ベルト86を介してプーリー80が回転することとなる。これにより、回転軸78が回転して、回転軸78の前方側端部78bに設けられたワーク保持部材62を回転することとなる。
具体的には、モーター58−2の駆動により、回転軸82とともにプーリー84が矢印T方向に回転すると、プーリー80の矢印U方向に回転し、プーリー80の矢印U方向の回転により回転軸78とともにワーク保持部材62が矢印V方向に回転することとなる。
また、モーター58−2の駆動により、回転軸82とともにプーリー84が矢印W方向に回転すると、プーリー80が矢印X方向に回転し、プーリー80の矢印X方向の回転により回転軸78とともにワーク保持部材62が矢印Y方向に回転することとなる。
なお、本実施の形態においては、モーター58−2の駆動がマイクロコンピューター(図示せず。)により制御され、ワーク保持部材62が矢印V方向および矢印Y方向において360°回転することが可能となっている。
また、マイクロコンピューター(図示せず。)によりモーター58−2の駆動が制御され、回転可能な角度範囲内の任意の角度でワーク保持部材62が停止するようになされている。
また、ワーク保持部材62は、略円形形状の枠体であり、円形形状のワーク200を保持することが可能な構成となっている。
なお、ワーク保持部材62における円板形状のワーク200を保持する具体的な構成としては、従来より公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略することとする。
このワーク保持部材62は、後方側において回転軸78の前方側端部78aに固定されている。なお、このとき、ワーク保持装置62の中心部Oが、回転軸68の中心軸O3上に位置するとともに、回転軸78の中心軸O6上に位置するように回転軸78の長さが設定されている。
従って、このワーク保持部材62は、回転軸78の回転に伴って回転することとなる。つまり、ワーク保持部材62は、回転軸78の中心軸O6を中心としてY軸周りで回転することとなる。
ここで、本実施の形態においては、回動部材56は矢印P方向および矢印S方向おける水平位置からの回転角度が25°を上限としている。このため、回動部材56に駆動部材58を介して接続されたワーク保持部材62は、回転軸68の中心軸O5を中心として、水平位置より±25°の範囲で回動することとなる。
なお、0°はワーク保持装置62が水平位置であることを示すものとし、「±25°」の「+」で示される角度は、ワーク保持装置62が矢印Z1方向に回動したときの角度であり、「−」で示される角度は、ワーク保持装置62が矢印Z2方向に回動したときの角度とする(図5(b)を参照する。)。
また、本実施の形態においては、ワーク保持部材62が矢印V方向および矢印Y方向において360°回転するとしている。このため、ワーク保持部材62は、回転軸O6を中心として±360°の範囲で回転することとなる。
なお、0°はワーク保持装置62が水平位置であることを示すものとし、「±360°」の「+」で示される角度は、矢印V方向に回転したときの角度であり、「−」で示される角度は、矢印Y方向に回転したときに角度とする。
また、ワーク保持装置62の水平位置とは、ワーク保持装置62がXY平面と平行な状態となるときの位置である。
以上の構成において、ワーク保持装置50を備えた切削装置300において切削処理を行う場合には、作業者が主軸114に加工工具132を取り付けるとともに、ワーク保持装置50のワーク保持部材62に円板形状のワーク200を保持させ、マイクロコンピューター(図示せず。)に切削データを入力する。
その後、切削装置300において、作業者の操作子(図示せず。)による操作によって切削処理の開始が支持されると、切削装置300においては、入力された切削データに基づいて、移動部材304、308をY軸方向で移動するとともに、キャリッジ112をX軸方向で移動し、さらに主軸114をZ軸方向で移動する。
これにより、ワーク保持装置62に保持されたワーク200と主軸114に取り付けられた加工工具132との相対的な位置関係が3次元で変化するようになる。
また、切削装置300において、入力された切削データに基づいて、モーター88により回動部材56をX軸周りで回転するとともに、モーター58−2によりワーク保持部材62をY軸周りで回転する。
これにより、ワーク保持部材62は、回転軸68の中心軸O5を中心として、水平位置から±25°の範囲で回動するとともに、回転軸78の中心軸O6を中心として、±360°の範囲で回転することができる。
このため、ワーク保持装置50を備えた切削装置300においては、ワーク保持部材62に保持されたワーク20に対して、主軸114に取り付けられた加工工具132を任意の場所において任意の角度で当接することができる。
次に、図8乃至図11を参照しながら、本発明によるワーク保持装置の第2の実施の形態について説明する。
ここで、図8には、本発明の第2の実施の形態によるワーク保持装置を備えた切削装置の概略構成斜視説明図が示されており、また、図9(a)には、本発明の第2の実施の形態によるワーク保持装置の平面説明図が示されており、また、図9(b)には、図9(a)のI矢視図が示されており、また、図10(a)には、図9(a)のII矢視図が示されており、また、図10(b)には、図9(a)のIII矢視図が示されており、また、図11には、図9(a)のIV矢視図が示されている。
この図8に示す切削装置90は、ワーク保持装置120に換えて、ベース部材102上に設けられたガイドレール12上に摺動自在に設けられたワーク保持装置10を備えている点おいて、従来の技術による切削装置100と異なっている。
また、この図8に示す切削装置90は、キャリッジ112をY軸方向に移動させる移動機構を備えず、ワーク保持装置10がY軸方向に移動する構成とする点において、上記した第1の実施の形態によるワーク保持装置50を備えた切削装置300と異なっている。
より詳細には、ワーク保持装置10は、ベース部材102上においてY軸方向に延設されたガイドレール12上に摺動自在に配設された基台部材14と、一方の端部16a近傍において基台部材14に回動自在に配設され、後方側の屈曲部16bにおいて直角に屈曲した略L字形状の回動部材16と、回動部材16の他方の端部16cに固定的に配設され、後述する回転部材20を回転させる駆動部材18と、駆動部材18に回転自在に配設された略コ字形状の回転部材20と、回転部材20において固定的に配設され、ワーク200を着脱可能に保持するワーク保持部材22とを有して構成されている。
基台部材14は、前方側においてモーター48が配設され、このモーター48に取り付けられた回転軸24の右方側端部24aにはプーリー26が固定的に設けられている。なお、この回転軸24は、X軸方向に沿って延長しており、右方側端部24aが基台部材14の右側面14aを貫通している。
また、基台部材14は、後方側において、回転軸24と平行に延長する回転軸28が設けられており、回転軸28の右方側端部28aにおいてプーリー30が固定的に設けられるとともに、左方側端部に28bおいて回動部材16が固定的に設けられている。なお、この回転軸28は、基台部材14の右側面14aと左側面14bとを貫通して設けられている。
プーリー26とプーリー30との間には無端状のベルト32が張設されており、モーター48が駆動して回転軸24とともにプーリー26が回転すると、ベルト32を介してプーリー30が回転することとなる。これにより、回転軸28が回転して、回転軸28の左方側端部28bに設けられた回動部材16を回動することとなる。
具体的には、モーター48の駆動により、回転軸24とともにプーリー26が矢印A方向に回転すると、プーリー30が矢印B方向に回転し、プーリー30の矢印B方向の回転により回転軸28とともに回動部材16が矢印C方向に回動することとなる。
また、モーター48の駆動により、回転軸24とともにプーリー26が矢印D方向に回転すると、プーリー30が矢印E方向に回転し、プーリー30の矢印E方向の回転により回転軸28とともに回動部材16が矢印F方向に回動することとなる。
さらに、基台部材14の下面14cにおいては、ガイドレール12と係合する係合部34が設けられている。
ここで、本実施の形態においては、回動部材16の矢印C方向および矢印F方向における水平位置からの回転角度は、30°を上限とする。そして、回動部材16の矢印C方向および矢印F方向における水平位置からの回転角度が30°を上限とするように、モーター48の駆動がマイクロコンピューター(図示せず。)により制御される。
なお、回動部材16の水平位置とは、回動部材16の他方の端部16cに接続された駆動部材18の回転軸38の中心軸O4がY軸方向と平行な状態となるときの位置である。
また、マイクロコンピューター(図示せず。)の制御によりモーター48の駆動が制御され、回転可能な角度範囲内の任意の角度で回動部材16が停止するようになされている。
さらに、基台部材14には、駆動部(図示せず。)が配設されており、マイクロコンピューター(図示せず。)によって当該駆動部を制御することにより、基台部材14をガイドレール12上で移動させる。
回動部材16は、所定の厚さの板部材を屈曲部16bにおいて屈曲した略L字形状であり、略L字形状の一方の端部16a近傍において回転軸28の左方側端部28bに固定されている。なお、屈曲部16bは、略L字形状の他方の端部16cの近傍に形成されている。
従って、この回動部材16は、回転軸28の回転に伴って回動することとなる。つまり、回動部材16は、回転軸28の中心軸O3を中心としてX軸周りで回動することとなる。
また、回動部材16は、略L字形状の他方の端部16cにおいて駆動部材18が固定されている。
駆動部材18は、回転軸38を回転自在に把持する把持部18−1とモーター18−2とにより構成されている。
把持部18−1は、右側面18−1aにおいて回動部材16の他方の端部16aに固定されており、左側面18−1bにおいてモーター18−2が固定されている。
また、把持部18−1に回転自在に把持される回転軸38は、背面18−1cと前面18−1dとを貫通して、Y軸方向に延長している。
そして、回転軸38の後方側端部38aには、プーリー40が固定的に設けられており、回転軸38の前方側端部38bには、回転部材20が固定的に設けられている。
また、モーター18−2には、モーター18−2の駆動により回転する回転軸42が取り付けられている。なお、回転軸42は、回転軸38と平行に設けられている。
そして、この回転軸42の後方側端部42aには、プーリー44が固定的に設けられている。
プーリー40とプーリー44との間には無端状のベルト46が張設されており、モーター18−2が駆動して回転軸42とともにプーリー44が回転すると、ベルト46を介してプーリー40が回転することとなる。これにより、回転軸38が回転して、回転軸38の前方側端部38bに設けられた回転部材20を回転することとなる。
具体的には、モーター18−2の駆動により、回転軸42とともにプーリー44が矢印G方向に回転すると、プーリー40が矢印H方向に回転し、プーリー40の矢印H方向の回転により回転軸38とともに回転部材20が矢印I方向に回転することとなる。
また、モーター18−2の駆動により、回転軸42とともにプーリー44が矢印J方向に回転すると、プーリー40が矢印K方向に回転し、プーリー40の矢印K方向の回転により回転軸38とともに回転部材20が矢印L方向に回転することとなる。
なお、本実施の形態においては、モーター18−2の駆動がマイクロコンピューター(図示せず。)により制御され、回転部材20が矢印I方向および矢印L方向において、360°回転することが可能となっている。
また、マイクロコンピューター(図示せず。)の制御によりモーター18−2の駆動が制御され、回転可能な角度範囲内の任意の角度で回転部材20が停止するようになされている。
また、回転部材20は、Y軸方向に延長した右方部材20−1の後端部と右方部材20−1と平行に延長した左方部材20−2の後端部とにおいて、右方部材20−1と左方部材20−2とが後方部材20−3により連結された形状となっており、略コ字形状を形成している。
そして、回転部材20は、後方部材20−3の中心位置において回転軸38の前方側端部38bに固定されている。
従って、この回転部材20は、回転軸38の回転に伴って回転することとなる。つまり、回転部材20は、回転軸38の中心軸O4を中心としてY軸周りで回転することとなる。
この回転部材20においては、右方部材20−1と左方部材20−2とにワーク保持部材22が固定されている。このとき、ワーク保持部材22の中心部Oは、回転軸28の中心軸O3上に位置するとともに、回転軸38の中心軸O4上に位置することとなる。
ここで、本実施の形態においては、回動部材16は矢印C方向および矢印F方向おける水平位置からの回転角度が30°を上限としている。このため、回動部材16に駆動部材18を介して接続された回転部材20は、回転軸28の中心軸O5を中心として、水平位置より±30°の範囲で回動することとなる。
なお、0°は回転部材20が水平位置であることを示すものとし、「±30°」の「+」で示される角度は、回転部材20が矢印Z3方向に回動したときの角度であり、「−」で示される角度は、回転部材20が矢印Z4方向に回動したときの角度とする(図9(b)を参照する。)。
また、本実施の形態においては、回転部材20が矢印I方向および矢印L方向において360°回転するとしている。このため、回転部材20は、回転軸O4を中心として±360°の範囲で回転することとなる。
なお、0°は回転部材20が水平位置であることを示すものとし、「±360°」の「+」で示される角度は、矢印I方向に回転したときの角度であり、「−」で示される角度は、矢印L方向に回転したときに角度とする。
また、回転部材20の水平位置とは、回転部材20がXY平面と平行な状態となるときの位置である。
ワーク保持部材22は、略円形形状の枠体であり、円板形状のワーク200を保持することが可能な構成となっている。
なお、ワーク保持部材22における円板形状のワーク200を保持する具体的な構成としては、従来より公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略することとする。
また、ワーク保持部材22は、回転部材20と同一平面上に固定的に配設されているため、回転部材20と同じ回転角度で回転または回動することとなる。
以上の構成において、ワーク保持装置10を備えた切削装置90において切削処理を行う場合には、作業者が主軸114に加工工具132を取り付けるとともに、ワーク保持装置10のワーク保持部材22に円板形状のワーク200を保持させ、マイクロコンピューター(図示せず。)に切削データを入力する。
その後、切削装置90において、作業者の操作子(図示せず。)による操作によって切削処理の開始が指示されると、切削装置90においては、入力された切削データに基づいて、基台部材14をY軸方向で移動するとともに、キャリッジ112をX軸方向で移動し、さらに、主軸114をZ軸方向で移動する。
これにより、ワーク保持部材22に保持されたワーク200と主軸114に取り付けられた加工工具132との相対的な位置関係が3次元で変化するようになる。
また、切削装置90において、入力された切削データに基づいて、モーター48により回動部材16をX軸周りで回転するとともに、モーター18−2により回転部材20をY軸周りで回転する。
これにより、ワーク保持装置10を備えた切削装置90においては、ワーク保持部材22に保持されたワーク200に対して、主軸114に取り付けられた加工工具132を任意の場所において任意の角度で当接することができる。
以上において説明したように、本発明によるワーク保持装置50は、主軸114に取り付けられた加工工具132がX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動することが可能な切削装置300のベース部材102上に固定的に配設するようにした。
そして、モーター88の駆動により回転する回転軸68に接続された回動部材56に、駆動部材58を接続し、駆動部材58においてモーター58−2により回転する回転軸78に、ワーク保持部材62を接続するようにした。なお、このとき、回転軸68の中心軸O5と回転軸78の中心軸O6とにワーク保持部材62の中心が位置するようにした。
これにより、本発明によるワーク保持装置50においては、移動する機構を設けていないため、移動機構が設けられた従来の技術によるワーク保持装置100のように、切削屑による移動に関する不具合を生じることはない。
また、本発明によるワーク保持装置50においては、ワーク保持部材62を囲む枠体や、Y軸方向に移動するためのテーブルなどの構成が設けられていないため、従来の技術によるワーク保持装置100よりも軽量化することが可能となる。
さらに、本発明によるワーク保持装置50は、回動部材56において、回転軸68と接続される一方の端部56a近傍の面積が広く形成されている。
このため、本発明によるワーク保持装置50においては、回転軸68に切削屑が入り込み難くなる。
また、本発明によるワーク保持装置50は、回転軸68がモーター88の回転をベルト72により伝達するようにし、回転軸78がモーター58−2の回転をベルト86により伝達するようにした。
これにより、本発明によるワーク保持装置50においては、モーターの回転を伝達するための構成において、面倒なバックラッシュの調整を行う必要がなくなり、部品の作成が容易になり、ワーク保持装置50の作製が容易になる。
従って、本発明によるワーク保持装置50によれば、従来の技術によるワーク保持装置100と比較して、簡単な構成で、容易に作製することができるようになる。
また、本発明によるワーク保持装置10は、ワーク保持部材22と直接接続された回転部材20においては、ワーク保持部材22を固定的に配設するようにした。そして、回転部材20の後方部材20−3において回転軸38に固定するようにした。
これにより、本発明によるワーク保持装置10においては、従来の技術によるワーク保持装置100(ワーク200を保持する枠体128と直接接続された枠体126において、枠体128が回転自在に配設された構成)と比較して、回転部分に切削屑が入り込み難くなる。
従って、本発明によるワーク保持装置10によれば、従来の技術によるワーク保持装置100と比較して、回転部材における回転に不具合が生じにくくなる。
また、本発明によるワーク保持装置10は、回転軸28はモーター48の回転をベルト32により伝達するようにし、回転軸38はモーター18−2の回転をベルト46により伝達するようにした。
これにより、本発明によるワーク保持装置10においては、モーターの回転を伝達するための構成において、面倒なバックラッシュの調整を行う必要がなくなり、部品の作製が容易になり、ワーク保持装置10の作製が容易になる。
従って、本発明によるワーク保持装置10によれば、従来の技術によるワーク保持装置100と比較して、簡単な構成で、容易に作製することができるようになる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(7)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、第2の実施の形態によるワーク保持装置10において、基台部材14の下面14cに係合部34を設け、この係合部34がガイドレール12と係合し、基台部材14に設けられた駆動部(図示せず。)により基台部材14がガイドレール12上を移動することで、ワーク保持装置10をY軸方向で移動するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、ワーク保持装置10において、基台部材14をテーブル122上に固定的に配設し、テーブル122によってワーク保持装置10をY軸方向に移動するようにしてもよい。なお、このときには、基台部材14に係合部34および駆動部(図示せず。)を設ける必要はなくなる。
(2)上記した実施の形態においては、第2の実施の形態によるワーク保持装置10において、基台部材14がガイドレール12上を移動することにより、ワーク保持装置10がY軸方向に移動するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、切削装置90において加工工具132がX軸、Y軸、Z軸の3方向に移動可能な構成であれば、基台部材14をベース部材102上に固定して配設するようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、第1の実施の形態によるワーク保持部材62および第2の実施の形態によるワーク保持部材22を略円形形状の枠体としたが、これに限られるものではないことは勿論である、略矩形形状の枠体としてもよい。
(4)上記した実施の形態においては、特に記載しなかったが、ワーク保持装置10を搭載する切削装置90およびワーク保持装置50を搭載する切削装置300としては、例えば、ワーク200としてデンタル用セラミックを用い、デンタル用セラミックを所望の形状に切削する義歯加工装置としてもよい。
(5)上記した実施の形態においては、第1の実施の形態によるワーク保持装置50において、プーリー66とプーリー70との間に無端状のベルト72が配設されており、プーリー66、70およびベルト72が切削装置300の切削処理を行う空間内にむき出しに形成されているが、こうした構成の周りを覆うカバーを設けて、プーリー66、70やベルト72の周りの空間と、切削装置300の切削処理を行う空間とをカバーにより隔てるようにしてもよい。
また、第1の実施の形態によるワーク保持装置50において、プーリー80とプーリー84との間に無端状のベルト86が配設されており、プーリー80、84およびベルト86が切削装置300の切削処理を行う空間内にむき出しに形成されているが、こうした構成の周りを覆うカバーを設けて、プーリー80、84やベルト86の周りの空間と、切削装置300の切削処理を行う空間とをカバーにより隔てるようにしてもよい。
さらに、第2の実施の形態によるワーク保持装置10において、プーリー26とプーリー30との間に無端状のベルト32が配設されており、プーリー26、30およびベルト32が切削装置90の切削処理を行う空間内にむき出しに形成されているが、こうした構成の周りを覆うカバーを設けて、プーリー26、30やベルト32の周りの空間と、切削装置90の切削処理を行う空間とをカバーにより隔てるようにしてもよい。
さらにまた、第2の実施の形態によるワーク保持装置10において、プーリー40とプーリー44との間に無端状のベルト46が配設されており、プーリー40、44およびベルト46が切削装置90の切削処理を行う空間内にむき出しに形成されているが、こうした構成の周りを覆うカバーを設けて、プーリー40、44やベルト46の周りの空間と、切削装置90の切削処理を行う空間とをカバーにより隔てるようにしてもよい。
これにより、切削屑がプーリーとベルトとの間に入り込むことがなくなり、回転軸28、38の回転に不具合を生じさせることがなくなる。
(6)上記した実施の形態においては、第1の実施の形態によるワーク保持装置50において、回動部材56の回転角度を25°としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、0°より大きく、25°より小さい回転角度としてもよいし、25°より大きく、360°以下の回転角度としてもよい。
また、第2の実施の形態によるワーク保持装置10において、回動部材16の回転角度が30°となるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、0°より大きく、30°より小さい回転角度としてもよいし、30°より大きく、360°以下の回転角度としてもよい。
(7)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(6)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、切削装置などにおいてワークを保持する際に用いて好適である。
10、50、120 ワーク保持装置、14、54 基台部材、16、56 回動部材、18、58 駆動部材、20 回転部材、22、62 ワーク保持部材、24、28、38、42、64、68、78、82 回転軸、26、30、40、44、66、70、80、84 プーリー、32、46、72、86 ベルト、90、100、300 切削装置、200 ワーク

Claims (8)

  1. XYZ直交座標系におけるZ軸方向に移動する主軸に取り付けられた加工工具とワークとの位置関係が相対的に3次元で変化する切削装置に配設されるワーク保持装置において、
    第1の駆動手段が設けられるとともに、前記第1の駆動手段によりX軸周りに回転する第1の回転軸が設けられた基台部材と、
    前記第1の回転軸の先端部が一方の端部近傍において配設され、前記第1の回転軸の回転によりX軸周りに回動する略L字形状の回動部材と、
    第2の駆動手段が設けられるとともに、前記第2の駆動手段によりY軸周りに回転する第2の回転軸が設けられ、前記回動部材の他方の端部に固定的に配設された駆動部材と、
    前記ワークを保持し、前記第2の回転軸の先端部に固定的に配設されたワーク保持部材と
    を有することを特徴とするワーク保持装置。
  2. 請求項1に記載のワーク保持装置において、
    前記回動部材は、他方の端部近傍において屈曲部が形成され、前記屈曲部から前記一方の端部に向かうに従って、Z軸方向の長さが長くなるとともに、前記一方の端部は略円弧形状である
    ことを特徴とするワーク保持装置。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載のワーク保持装置において、
    前記基台部材は、前記切削装置に固定的に配設される
    ことを特徴とするワーク保持装置。
  4. 請求項1に記載のワーク保持装置において、
    前記第2の回転軸の先端部には略コ字形状の部材が設けられ、該部材に前記ワーク保持部材が固定的に配設される
    ことを特徴とするワーク保持装置。
  5. 請求項1または4のいずれか1項に記載のワーク保持装置において、
    前記基台部材は、前記切削装置においてY軸方向に移動自在に配設される
    ことを特徴とするワーク保持装置。
  6. 請求項1、2、3、4、または5のいずれか1項に記載のワーク保持装置において、
    前記第1の駆動手段は、第1のベルトを介して前記第1の回転軸を回転し、
    前記第2の駆動手段は、第2のベルトを介して前記第2の回転軸を回転する
    ことを特徴とするワーク保持装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6のいずれか1項に記載のワーク保持装置において、
    前記ワーク保持部材の中心は、前記第1の回転軸の中心軸上に位置するとともに、前記第2の回転軸の中心軸上に位置する
    ことを特徴とするワーク保持装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載のワーク保持装置において、
    前記ワークは、デンタル用セラミックであり、
    前記加工工具により前記ワーク保持部材に保持された前記デンタル用セラミックが切削処理される
    ことを特徴とするワーク保持装置。
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