JP2014207977A - 車両座席クッション用軟質ポリウレタンフォーム - Google Patents

車両座席クッション用軟質ポリウレタンフォーム Download PDF

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Abstract

【課題】 クッション特性に優れ、乗り心地を向上する軟質ポリウレタンフォームを提供する。【解決手段】 モールドを使用して一体に発泡成形された車両座席クッション用軟質ポリウレタンフォームであって、座面側の表面からフォームの全厚みに対し15%の深さまでに位置する表面層(Sa)の密度Da(kg/m3)、フォームの厚み方向の中間からフォームの厚み方向にフォーム全体の厚みに対し?7.5%までに位置するコア層(Sb)の密度Db(kg/m3)及び座面側の反対の表面からフォームの全厚みに対し15%の深さまでに位置する裏面層(Sc)の密度Dc(kg/m3)が下記不等式(1)の関係を満たし、(Sa)と(Sc)の密度比(Da/Dc)が1.01〜1.10である車両座席クッション用軟質ポリウレタンフォーム。Da>Dc>Db (1)【選択図】 なし

Description

本発明は、軟質ポリウレタンフォームに関するものであり、更に詳しくは、車両用座席のクッション等の用途に適した軟質ポリウレタンフォームに関するものである。
近年、自動車産業の発展に伴い、車の性能向上はもとより、車両内装高級化、居住性の向上・改善が求められるようになり、特に座り心地、及び乗り心地性改良の観点からクッション特性のより優れたシート用軟質ポリウレタンフォームの開発が強く望まれている。
従来、シートクッションは金属バネと軟質フォームを組み合わせたものが多用されてきた。しかし、近年はコストダウンや軽量化等の観点から、軟質フォーム自体にバネ特性をもたせることによって金属バネを廃止したフルフォーム型と呼ばれる自動車シートが採用される傾向にある。フルフォーム型のシートは金属バネを使用しないため、厚さが厚くなり、軟質フォームの特性がシートの座り心地及び乗り心地性への影響が大きくなっている。
座り心地の向上を前提とした場合、自動車シートに使用される軟質フォームは全体的に均一密度に発泡したものを使用するのがよいとされていた。このため発泡成形条件(パック率や発泡成形型の温度等)を適切に設定し、発泡成形を行っている(特許文献1参照)。
密度を均一にした場合、硬さも全体的に均一となるため、中間部位に位置するコア層では適切な硬さであるとしても、座面部位における表面層では剛性不足の状態となって適切な耐圧分散が得られなかった。このため、乗員が着座した場合は、体で押し付けられる部位の部分的な沈み込みが大きくなり、走行時の車体振動や横Gに対して乗員の体が傾動した際に、表面層が容易に変形し乗員を適切にホールドできないので、乗員は常に体を揺さぶられた状態を余儀なくされ、疲労や車酔い等が生じやすくなる等の問題がある。
そこで、発泡条件(パック率を高くすることや発泡成形型の温度を低くすること等)を適切に調整し、座面部位の表面層の密度を高く、コア層の密度を小さくすること(例えば特許文献1参照)で、上記の問題を解決しようとした。
しかしながら、パック率を高くすると、全体のフォーム重量が重くなりコストが高くなる、発泡剤を増やしてパック率を高くするとコア層の密度が低くなり適度な反発感が得られない等の問題がある。また、発泡成形型の温度を低くすると成形する際に、反応熱がうばわれるため、成形不良が発生しやすくなる。
特開2002−65409号公報
本発明はクッション特性に優れ、乗り心地を向上する軟質ポリウレタンフォームを提供することを目的とする。
本発明者は上記の問題点を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち本発明は、モールドを使用して一体に発泡成形された車両座席クッション用軟質ポリウレタンフォームであって、座面側の表面からフォームの全厚みに対し15%の深さまでに位置する表面層(Sa)の密度Da(kg/m3)、フォームの厚み方向の中間からフォームの厚み方向にフォーム全体の厚みに対し±7.5%までに位置するコア層(Sb)の密度Db(kg/m3)及び座面側の反対の表面からフォームの全厚みに対し15%の深さまでに位置する裏面層(Sc)の密度Dc(kg/m3)が下記不等式(1)の関係を満たし、(Sa)と(Sc)の密度比(Da/Dc)が1.01〜1.10である車両座席クッション用軟質ポリウレタンフォームである。
Da>Dc>Db (1)
本発明の軟質ウレタンフォームを使用すると、乗り心地が良好な自動車シートを提供できる。
本発明の車両座席クッション用軟質ポリウレタンフォームは、座面側の表面からフォームの全厚みに対し15%の深さまでに位置する表面層(Sa)の密度Da(kg/m3)、フォームの厚み方向の中間からフォームの厚み方向にフォーム全体の厚みに対し±7.5%までに位置するコア層(Sb)の密度Db(kg/m3)及び座面側の反対の表面からフォームの全厚みに対し15%の深さまでに位置する裏面層(Sc)の密度Dc(kg/m3)が下記不等式(1)の関係を満たし、(Sa)と(Sc)の密度比(Da/Dc)が1.01〜1.10である。乗り心地の観点からDa/Dcは1.02〜1.09が好ましく、更に好ましくは1.03〜1.08である。Da/Dcが1.01未満であると着座したときの底づき感が強くなり、1.10を超えるとクッションの横報告に負荷を掛けた際にぐらつき感が強くなる。
Da>Dc>Db (1)
(Sa)と(Sc)の密度比(Da/Dc)を1.01〜1.10とし、かつ、上記式(1)を満たす軟質ウレタンフォームを得るためには、パック率を100〜125%で成形することが好ましく、100〜120%で成形することが更に好ましい。
パック率が125以上では、Dc>Daとなり、着座する部位の密度が低くなるため乗り心地が悪化する傾向にある。
コア層(Sb)の密度Db(kg/m3)は、乗り心地の観点から35〜70が好ましく、更に好ましくは40〜68、特に好ましくは45〜65である。Dbが35未満若しくは70を超えるとぐらつき感が強くなる。
本発明において、表面層(Sa)、コア層(Sb)及び裏面層(Sc)は、乗り心地の観点から一体に発泡成形される。
本発明の軟質ウレタンフォームが上記式(1)を満たすことで、25%圧縮時のフォーム硬さが同じで上記式(1)を満たさない軟質ウレタンフォームと比較して、荷重98N時の静バネ定数が大きく、かつ荷重883N時の静バネ定数が大きくなり、理想の荷重(N)−たわみ量(mm)曲線が得られる。すなわち、荷重98N時の静バネ定数を20〜25(N/mm)、荷重833N時の静バネ定数を20〜28(N/mm)の範囲に設計することができる。
このような軟質ポリウレタンフォームは例えば以下の方法で製造することができる。
すなわち、活性水素成分(A)、発泡剤(C)、触媒(D)及び整泡剤(E)を含有する成分と有機ポリイソシアネート(B)を反応させる製造方法等であるが、これらの原料に限定されることはない。
活性水素成分(A)としては、2〜8価又はそれ以上の活性水素含有化合物(H)(例えば、多価アルコール、多価フェノール、ポリカルボン酸及びこれらの混合物)に、アルキレンオキサイド(以下、AOと略記する。)が付加された構造のポリオール(a1)等が挙げられ、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールとしては、炭素数2〜20の2価アルコール(脂肪族ジオール、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−又は1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及びネオペンチルグリコール等のアルキレングリコール;及び脂環式ジオール、例えば、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等のシクロアルキレングリコール)、炭素数3〜20の3価アルコール(脂肪族トリオール、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオール等のアルカントリオール);炭素数5〜20の4〜8価のアルコール(脂肪族ポリオール、例えば、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン及びジペンタエリスリトール並びにこれらの分子内又は分子間脱水物;ショ糖、グルコース、マンノース、フルクトース、メチルグルコシド等の糖類及びその誘導体)及びこれらの2種以上の併用等が挙げられる。
多価フェノールとしては、ピロガロール、ハイドロキノン及びフロログルシン等の単環多価フェノール;ビスフェノールA、ビスフェノールF、及びビスフェノールスルホン等のビスフェノール類;フェノールとホルムアルデヒドの縮合物(ノボラック);例えば米国特許第3265641号明細書に記載のポリフェノール等が挙げられる。
ポリカルボン酸としては、炭素数4〜18の脂肪族多価カルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル酸及びアゼライン酸等)、炭素数8〜18の芳香族多価カルボン酸(フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸及びトリメリット酸等)及びこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
これらの活性水素化合物の中で、フォーム物性の観点から多価アルコールが好ましい。
(H)に付加させるAOとしては、フォーム物性の観点から炭素数2〜8のAOが好ましく、例えば、エチレンオキサイド(以下、EOと略記)、1,2−プロピレンオキサイド(以下、POと略記)、1,3−プロピレンオキサイド、1,2−、1,3−、1,4−又は2,3−ブチレンオキサイド、1,2−、1,4−又は2,3−ペンテンオキサイド、スチレンオキサイド及びこれらの2種以上の併用が挙げられる。
ポリオール(a1)の1分子当たりの数平均官能基数は2〜8が好ましく、更に好ましくは2〜6、特に好ましくは3〜4である。この範囲以外の官能基数のものが含まれていても、数平均官能基数が2〜8となればよい。
(a1)の数平均官能基数が2未満であるとフォームの圧縮永久歪率が低下する傾向にあり、8を越えると伸び物性が低下する傾向にある。なお、本発明において、ポリオールの官能基数は、出発物質の官能基数と同一であるとみなす。
(a1)の水酸基価(mgKOH/g)は、20〜60が好ましく、更に好ましくは21〜40である。水酸基価が20mgKOH/g未満であるとフォームの硬さが低下する傾向にあり、60mgKOH/gを越えると伸び物性が低下する傾向にある。本発明における水酸基価は、JIS K 1557−1に記載の方法で測定される。
また、(A)の末端オキシエチレン単位(以下、EO単位と略記)の含有量は、5〜25重量%が好ましく、更に好ましくは6〜21重量%である。
末端EO単位の含有量が5重量%未満であると発泡終了直前の硬化が不十分でフォームが崩壊しやすくなる傾向にあり、末端EO単位の含有量が25重量%を越えると、得られるポリウレタンフォームの硬さは一定となる傾向にある。
また、(a1)の末端水酸基の1級水酸基比率(すなわち、末端に位置する水酸基中の1級炭素に結合した水酸基の比率)は反応性の観点から40%以上が好ましく、更に好ましくは50%以上、特に好ましくは60%以上、最も好ましくは70%以上である。(a1)の1級水酸基比率が高くなるほど、硬化性に優れ、高フォーム物性となる。
(a1)を得る方法としては、特定の触媒(α)の存在下で、上記活性水素含有化合物(H)にAOを付加させる方法等が挙げられる。(α)は炭素数3以上の1,2−AO等の後述する通常使用される他の触媒の存在下で付加した場合2級炭素に結合した水酸基を生成するAOを付加する時に用いるが、必ずしも全段階に用いる必要はなく、後述する通常使用される他の触媒の存在下で一部のAOを付加後、付加反応後期のみに(α)を用いて、残りのAOを付加してもよい。
上記特定の触媒(α)としては、特開2000−344881号公報に記載のものが挙げられ、具体的には、フッ素原子、(置換)フェニル基及び/若しくは3級アルキル基が結合したホウ素又はアルミニウム化合物であり、トリフェニルボラン、ジフェニル−t−ブチルボラン、トリ(t−ブチル)ボラン、トリフェニルアルミニウム、ジフェニル−t−ブチルアルミニウム、トリ(t−ブチル)アルミニウム、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、ビス(ペンタフルオロフェニル)−t−ブチルボラン、トリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウム、ビス(ペンタフルオロフェニル)−t−ブチルアルミニウム等が挙げられる。
これらの中で好ましいものは、トリフェニルボラン、トリフェニルアルミニウム、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウムであり、さらに好ましいのはトリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウムである。
AOの付加条件についても上記公報に記載の方法と同様でよく、例えば、生成する開環重合体に対して、好ましくは0.0001〜10%、更に好ましくは0.001〜1%の上記触媒を用い、好ましくは0〜250℃、更に好ましくは20〜180℃で反応させる。
上記通常使用される他の触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、炭酸カリウム、トリエチレンジアミン等の塩基性触媒;三フッ化ホウ素、塩化スズ、トリエチルアルミニウム、へテロポリ酸等の酸触媒;亜鉛ヘキサシアノコバルテート;フォスファゼン化合物等が挙げられる。これらの中では塩基性触媒が好ましい。触媒の使用量は特に限定されないが、生成する重合体に対して、好ましくは0.0001〜10重量%、更に好ましくは0.001〜1重量%である。
なお、従来のポリオールの製造方法として、活性水素化合物に、アルカリ触媒の存在下に炭素数3以上の1,2−AOを反応させる方法で得られるポリオールの末端水酸基の1級水酸基比率は極めて低く(例えば、水酸化カリウムを用いた場合は通常2%以下)、ほとんどの末端水酸基が2級又は3級水酸基である。このため、このポリオールはイソシアネートとの反応性が不十分であり、イソシアネート基との十分な反応性を確保するため更に末端にEOを付加させて末端水酸基の1級水酸基比率をあげる必要がある。
本発明における末端水酸基の1級水酸基比率は、予め試料をエステル化した後に 1H−NMR法により算出する。1H−NMR法の詳細を以下に具体的に説明する。
<試料調製法>
測定試料約30mgを直径5mmの 1H−NMR用試料管に秤量し、約0.5mlの重水素化溶媒を加え溶解させる。その後、約0.1mlの無水トリフルオロ酢酸を添加し25℃で約5分間放置して、ポリオールをトリフルオロ酢酸エステルとし、分析用試料とする。
ここで重水素化溶媒とは、重水素化クロロホルム、重水素化トルエン、重水素化ジメチルスルホキシド及び重水素化ジメチルホルムアミド等であり、試料を溶解させることのできる溶媒を適宜選択する。
<NMR測定>
通常の条件で 1H−NMR測定を行う。
<末端水酸基の1級水酸基比率の計算方法>
上に述べた前処理の方法により、ポリエーテルポリオールの末端の水酸基は、添加した無水トリフルオロ酢酸と反応してトリフルオロ酢酸エステルとなる。その結果、1級水酸基が結合したメチレン基由来の信号は4.3ppm付近に観測され、2級水酸基が結合したメチン基由来の信号は5.2ppm付近に観測される(重水素化クロロホルムを溶媒として使用)。1級水酸基比率は次の計算式により算出する。
1級水酸基比率(%)=[r/(r+2×s)]×100 〔1〕
但し、式中、rは4.3ppm付近の1級水酸基の結合したメチレン基由来の信号の積分値、sは5.2ppm付近の2級水酸基の結合したメチン基由来の信号の積分値である。
活性水素成分(A)はポリオール(a1)以外に、エチレン性不飽和モノマー(b)を構成単位とする重合体粒子(c)を含有する重合体ポリオール(a2)を含有してもよい。(a2)を含有することは、フォームの密度を低密度化した時でも硬度低下が起こりにくくなり好ましい。
(a2)は(b)を重合させて得られる(c)が(a1)中に含有されてなるものである。
(b)としては、アクリロニトリル(以下、ACNと略記する。)、スチレン(以下、Stと略記する。)及びその他のエチレン性不飽和モノマー(b’)が使用できるが、粗大粒子の含有量低減の観点から、ACN及びStを必須成分とすることが好ましい。
ACNとStとの重量比(ACN/St)は、粗大粒子の含有量低減の観点から100/0〜60/40が好ましく、更に好ましくは95/5〜90/10である。
その他のエチレン性不飽和モノマー(b’)としては、炭素数2以上かつゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法による数平均分子量が1,000未満のもので、ACN及びStと共重合可能であれば特に制限はなく、下記に示す1官能のもの[不飽和ニトリル(b’1)、芳香環含有モノマー(b’2)及び(メタ)アクリレート(b’3)等]等が挙げられる。
(b’1)としては、炭素数4〜10の不飽和ニトリル(メタクリロニトリル等)等が挙げられる。
(b’2)としては、炭素数8〜14の芳香環含有モノマー(α−メチルスチレン、ヒドロキシスチレン及びクロルスチレン等)等が挙げられる。
(b’3)としては、炭素数4〜27の(メタ)アクリレート[メチル、ブチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシル又はドコシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;ヒドロキシポリオキシアルキレン(アルキレン基の炭素数が2〜8)モノ(メタ)アクリレート等]等が挙げられる。
なお、(メタ)アクリレートとは、アクリレート及び/又はメタアクリレートを意味し、以下における(メタ)アクリル酸、(メタ)アリル等も同様であり、以下同様の表記法を用いる。
また、活性水素成分(A)中には、(a1)及び(a2)以外に、必要により他のポリオール(a3)を併用することができる。
(a3)としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、前記多価アルコール、アミン類及びこれらの混合物であって(a1)及び(a2)以外のものが挙げられる。
(a1)及び(a2)以外のポリエーテルポリオールとしては、前記活性水素化合物(H)のAO付加物であって、前記の(a1)及び(a2)に該当しないものが挙げられる。
(a1)及び(a2)以外のポリエステルポリオールとしては、例えば下記の(1)〜(5)が挙げられる。
(1)前記多価アルコールと、ポリカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体とのエステル:
ポリカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体[酸無水物及び低級アルキル(アルキル基の炭素数:1〜4)エステル等]としては、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸、無水フタル酸及びテレフタル酸ジメチル等が挙げられる。
(2)活性水素含有化合物(H)又は(H)のAO付加物と、カルボン酸無水物とAOとの反応物。
(3)上記(1)のAO(EO及びPO等)付加物。
(4)ポリラクトンポリオール[例えば多価アルコールを開始剤としてラクトン(ε−カプロラクトン等)を開環重合させることにより得られるもの]。
(5)ポリカーボネートポリオール[例えば前記多価アルコールとアルキレンカーボネートとの反応物]。
アミン類としては、炭素数2〜20のアルカノールアミン(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びイソプロパノールアミン)等が挙げられる。
有機ポリイソシアネート(B)としては、通常ポリウレタンフォームに使用される有機ポリイオシアネートはすべて使用でき、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、これらの変性物(例えば、ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ビューレット基、イソシアヌレート基、又はオキサゾリドン基含有変性物等)及びこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、炭素数(NCO基中の炭素を除く;以下のポリイソシアネートも同様)6〜16の芳香族ジイソシアネート、炭素数6〜20の芳香族トリイソシアネート及びこれらのイソシアネートの粗製物等が挙げられる。
具体例としては、1,3−又は1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、2,4’−又は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート(粗製MDI)、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート及びトリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネート等が挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜10の脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。
具体例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート及びリジンジイソシアネート等が挙げられる。
脂環式ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜16の脂環式ジイソシアネート等が挙げられる。具体例としては、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート及びノルボルナンジイソシアネート等が挙げられる。
芳香脂肪族イソシアネートとしては、炭素数8〜12の芳香脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。具体例としては、キシリレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
変性ポリイソシアネートの具体例としては、カルボジイミド変性MDI等が挙げられる。
これらの中でフォーム物性の観点から、芳香族ポリイソシアネートが好ましく、更に好ましくは、TDI、粗製TDI、MDI、粗製MDI及びこれらのイソシアネートの変性物から選ばれる1種以上であり、特に好ましくは、生産性の向上等の理由から、MDI、粗製MDI及び/又はこれらの変性物の合計含有量が(B)の合計重量を基準として10重量%以上(特に15〜25重量%)で、他のポリイソシアネート(特にTDI)の含有量が90重量%以下(特に75〜85重量%)のものである。ポリイソシアネート成分としてのイソシアネート基含有量(NCO%)は、フォーム物性の観点から35〜45%が好ましい。
発泡剤(C)としては、フォーム物性の観点から水を使用することが好ましい。
その他、水素原子含有ハロゲン化炭化水素、低沸点炭化水素及び液化炭酸ガス等を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(C)として水を単独で用いる場合の使用量は、フォーム物性の観点から、活性水素成分(A)100重量部当たり、0.1〜30重量部が好ましく、更に好ましくは0.5〜20重量部、特に好ましくは2〜6重量部である。他の発泡剤と併用する場合の水の使用量は、好ましくは0.1〜10重量部、更に好ましくは1〜5重量部である。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素の具体例としては、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)タイプのもの(例えばHCFC−123、HCFC−141b、HCFC−22及びHCFC−142b);HFC(ハイドロフルオロカーボン)タイプのもの(例えばHFC−134a、HFC−152a、HFC−356mff、HFC−236ea、HFC−245ca、HFC−245fa及びHFC−365mfc)等が挙げられる。
これらのうちフォーム物性の観点からHCFC−141b、HFC−134a、HFC−356mff、HFC−236ea、HFC−245ca、HFC−245fa、HFC−365mfc及びこれらの2種以上の混合物が好ましい。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素を用いる場合の使用量は、フォーム物性の観点から、活性水素成分(A)100重量部あたり50重量部以下が好ましく、更に好ましくは5〜45重量部である。
低沸点炭化水素は、通常沸点が−5〜50℃の炭化水素であり、その具体例としては、ブタン、ペンタン、シクロペンタン及びこれらの混合物が挙げられる。低沸点炭化水素を用いる場合の使用量は、フォーム物性の観点から、(A)100重量部あたり40重量部以下が好ましく、更に好ましくは5〜30重量部である。
また、液化炭酸ガスを用いる場合の使用量は、フォーム物性の観点から、(A)100重量部あたり30重量部以下が好ましく、更に好ましくは25重量部以下である。
触媒(D)としては、ウレタン化反応を促進する通常の触媒はすべて使用でき、例として、トリエチレンジアミン、ビス(N,N−ジメチルアミノ−2−エチル)エーテル及びN,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン等の3級アミン並びにそのカルボン酸塩;酢酸カリウム、オクチル酸カリウム及びスタナスオクトエート等のカルボン酸金属塩;ジブチルチンジラウレート等の有機金属化合物が挙げられる。(D)の使用量は、フォーム物性の観点から、(A)100重量部に対して0.01〜5重量部が好ましく、更に好ましくは0.2〜2重量部である。
整泡剤(E)としては、通常のポリウレタンフォームの製造に用いられるものはすべて使用でき、例として、ジメチルシロキサン系整泡剤[例えば、東レダウコーニングシリコーン(株)製の「SRX−253」等]、ポリエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡剤[例えば、モーメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製の「L−3640」、東レ・ダウコーニング(株)製の「SF−2962」及び「SZ−1327」並びにエボニック・デグサ・ジャパン社製の「TEGOSTAB B8737LF2」及び「TEGOSTAB B8715LF2」等]のシリコーン整泡剤が挙げられる。
(E)の使用量は、フォーム物性の観点から、(A)100重量部に対して0.5〜3重量部が好ましく、更に好ましくは0.8〜2.0重量部である。
本発明においては、必要により、更に以下に述べるようなその他の添加剤を用いてもよい。
例えば、着色剤(染料、顔料)、難燃剤(リン酸エステル類、ハロゲン化リン酸エステル類等)、老化防止剤(トリアゾール系、ベンゾフェノン系等)、抗酸化剤(ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系等)等の公知の補助成分の存在下で反応させることができる。活性水素成分(A)100重量部に対するこれらの補助成分の使用量に関しては、着色剤は1重量部以下が好ましい。難燃剤は5重量部以下が好ましく、更に好ましくは2重量部以下である。老化防止剤は1重量部以下が好ましく、更に好ましくは0.5重量部以下である。抗酸化剤は1重量部以下が好ましく、更に好ましくは0.01〜0.5重量部である。
本発明において、ポリウレタンフォームの製造に際してのイソシアネート指数(インデックス)[(A)中の活性水素原子含有基の当量に対する(B)中のイソシアネート基の当量の比率×100]は、キュア性の観点で70〜125が好ましく、更に好ましくは75〜120、特に好ましくは80〜115である。
本発明のポリウレタンフォームの製造方法の一例を示せば、下記の通りである。まず、活性水素成分(A)、発泡剤(C)、触媒(D)、整泡剤(E)及び必要により他の添加剤を所定量混合する。次いでポリウレタン発泡機又は攪拌機を使用して、所望のパック率となるようにこの混合物と有機ポリイソシアネート(B)とを急速混合する。得られた混合液(発泡原液)を密閉型又は開放型のモールド(金属製又は樹脂製)に注入し、ウレタン化反応を行わせ、所定時間硬化後、脱型して軟質ポリウレタンフォームを得ることができる。また、連続発泡しても軟質ポリウレタンフォームを得ることができる。本発明のポリウレタンフォームは、モールド成形されることが好ましい。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない
実施例及び比較例におけるポリウレタンフォーム原料は次の通りである。
(1)ポリオール(a1−1):グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒として、PO72.6モルを付加し、その後、EO15.9モルを段階的にブロック付加し、常法により水酸化カリウムを除去したポリエーテルポリオール(水酸基価=33.7mgKOH/g、EO単位の含有量=14.0重量%、1級水酸基比率=78%)。
(2)ポリオール(a1−2):グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒として、PO85.3モルを付加し、その後、EO21.8モルを段階的にブロック付加し、常法により水酸化カリウムを除去したポリエーテルポリオール(水酸基価=28.1mgKOH/g、EO単位の含有量=16.0重量%、1級水酸基比率=85%)。
(3)ポリオール(a1−3):ペンタエリスリトール1モルに特開2006−063344号公報の実施例1と同様にして、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒としてPO124.6モルを付加し、更に水酸化カリウムを触媒として、EO14.5モルを段階的にブロック付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られたポリエーテルポリオール(水酸基価=28.1mgKOH/g、EO単位の含有量=8.0重量%、1級水酸基比率=85%)。
(4)ポリオール(a1−4):ペンタエリスリトール1モルに水酸化カリウムを触媒としてPO117.0モルを付加し、更に水酸化カリウムを触媒として、EO24.5モルを段階的にブロック付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られたポリエーテルポリオール(水酸基価=28.1mgKOH/g、EO単位の含有量=13.5重量%、1級水酸基比率=82%)。
(5)ポリオール(a1−5):ペンタエリスリトール1モルに水酸化カリウムを触媒として、PO103.9モルを付加し、その後、EO19.1モルを段階的にブロック付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られたポリエーテルポリオールである(水酸基価=32.1mgKOH/g、EO単位の含有量=12.0重量%、1級水酸基比率=75%)。
(6)重合体ポリオール(a2−1):ポリオール(a1−1)/(a1−5)=80/20(重量比)中でスチレンとアクリロニトリルを、スチレン/アクリロニトリル=30/70(重量比)で共重合させたもの(重合体含有量30%、水酸基価=26.7mgKOH/g、1級水酸基比率=77%)。
(7)(a3−1):グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒として、EO11.5モルを付加し、その後、PO34.6モルとEO99.8モルを段階的にランダム付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られたポリエーテルポリオールである(水酸基価=49.5mgKOH/g、EO単位の含有量=70.0重量%)。
(8)(a3−2):ソルビトールのPO付加物(水酸基価=490mgKOH/g)。
(9)(a3−3):ソルビトールのEO付加物(水酸基価=1247mgKOH/g)。
(10)(a3−4):グリセリン(水酸基価=1829mgKOH/g)。
(11)触媒(d−1):トリエチレンジアミンのエチレングリコール溶液〔東ソー(株)製TEDA−L33〕
(12)触媒(d−2):ビス(ジメチルアミノエチル)エーテルの70%ジプロピレングリコール溶液〔東ソー(株)製TOYOCAT ET〕
(13)整泡剤(e−1):エボニック・デグサ・ジャパン社製「TEGOSTAB B8737LF2」
(14)整泡剤(e−2):エボニック・デグサ・ジャパン社製「TEGOSTAB B8715LF2」
(15)発泡剤(c−1):水
(16)有機ポリイソシアネート(b−1): TDI/粗製MDI=80/20:商品名「CE−729」〔日本ポリウレタン工業(株)製〕
(17)有機ポリイソシアネート(b−2):MDI系ポリイソシアネート:商品名「CEF−215」〔日本ポリウレタン工業(株)製〕
実施例1〜7及び比較例1〜5
表1に示すポリオールプレミックスに、イソシアネート指数が100となるよう所定量の有機ポリイソシアネートを加えて、ホモディスパー(特殊機化社製攪拌機)にて4000rpmで6秒攪拌後、62〜65℃に温度調節した300mm(長さ)×300mm(幅)×100mm(高さ)のアルミ製モールドに表1に示すパック率となるように注入し、キュアー時間5分にて成形した。各フォームの物性値を以下の方法で測定した結果を表1に示す。
パック率は、モールドの端部に未充填のないウレタンフォームが成形できる、ぎりぎりのポリオールプレミックスとイソシアネートの合計重量をパック率100%とし、下記式(2)で求める。
パック率(%)=(ポリオールプレミックスとイソシアネートの合計重量)÷(パック率100%となるポリオールプレミックスとイソシアネートの合計重量)×100 (2)
<フォーム密度の測定>
上記製造方法で形成した300mm(長さ)×300mm(幅)×100mm(高さ)のウレタンフォームから、長さ方向及び幅方向をそれぞれ両側100mmずつカットして、100mm(長さ)×100mm(幅)×100mm(高さ)のフォーム密度測定用のサンプルを得た。更に、モールドの下側部に相当する座面側の表面から15mmでカットしたフォーム、フォームの厚み方向の中間から上下±7.5mmでカットしたコア層のフォーム及び座面側の反対の表面から15mmでカットしたフォームを得たのち、各フォームの密度[座面側のフォーム密度をDa(kg/m3)、コア層のフォーム密度をDb(kg/m3)及び座面側と反対のフォーム密度をDc(kg/m3)とした]を測定した。
<物性試験>
<1>:フォーム硬さ(N/314cm2
<2>:静バネ定数〔98N荷重時〕(N/mm)
<3>:静バネ定数〔883N荷重時〕(N/mm)
<4>:ヒステリシスロス(%)
<5>座り心地評価及びぐらつき感
<1>はJIS K6400(1997年版)に準拠した。<2>及び<3>はJASO B408−89に準拠した。<4>はJASO B407−87に準拠した。
<5>は人による感覚評価を実施した。すなわち5人にフォームに座ってもらい、座り心地及びぐらつき感を、良好9点、不快3点、非常に不快1点として評価してもらい、5人の平均値を求めた。
Figure 2014207977
表1の結果から、本発明の実施例1〜7のフォームは、比較例1〜5のフォームに比べ乗り心地性能が良いことがわかる。
本発明のポリウレタンフォームは、成形性が良好で、振動特性が良好な軟質ポリウレタンフォームを製造できるので、得られたポリウレタンフォームは、クッション材として有用であり、特に自動車等の車両座席用の高振動吸収クッション材として有用である。

Claims (3)

  1. モールドを使用して一体に発泡成形された車両座席クッション用軟質ポリウレタンフォームであって、座面側の表面からフォームの全厚みに対し15%の深さまでに位置する表面層(Sa)の密度Da(kg/m3)、フォームの厚み方向の中間からフォームの厚み方向にフォーム全体の厚みに対し±7.5%までに位置するコア層(Sb)の密度Db(kg/m3)及び座面側の反対の表面からフォームの全厚みに対し15%の深さまでに位置する裏面層(Sc)の密度Dc(kg/m3)が下記不等式(1)の関係を満たし、(Sa)と(Sc)の密度比(Da/Dc)が1.01〜1.10である車両座席クッション用軟質ポリウレタンフォーム。
    Da>Dc>Db (1)
  2. 発泡成形時のパック率が100〜125%で成形される請求項1に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
  3. コア層(Sb)の密度Dbが35〜70kg/m3である請求項1又は2に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
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JPWO2015190595A1 (ja) * 2014-06-12 2018-03-01 株式会社ブリヂストン 軟質ポリウレタンフォーム、及びシート用パッド

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