JP2014207114A - 放電ランプ、及び放電ランプの給電部材に対する取り付け方法 - Google Patents

放電ランプ、及び放電ランプの給電部材に対する取り付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】口金と封止管の間に充填した接着剤を硬化させた際に生じた封止管の歪みを、ランプの点灯時に十分に解放することが可能な放電ランプ、及び本発明の放電ランプの給電部材に対する取り付け方法を提供する。【解決手段】一対の電極16を内蔵するガラス製の発光管12と、発光管と一体化した一対のガラス製の封止管13、14と、封止管の外周面に被せた筒状部31、及び筒状部の一方の端部を塞ぐ閉塞端部33、を有する一対の口金と、少なくとも一部が口金内に位置し、一端が一方の口金と導通しかつ他端が一対の上記電極とそれぞれ導通する一対の導通部材17、21、22、23、24、27と、口金と封止管を固定する接着剤41と、を備え、給電部材45に対して着脱可能な口金29の閉塞端部が、閉塞端部の少なくとも外周縁部を構成し、かつ口金を給電部材に接続したときに給電部材と接触する第一給電部36と、閉塞端部の残りの部位を構成し、かつ第一給電部よりも電極側に位置する第一非接触部35と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は放電ランプ、及び本発明の放電ランプの給電部材に対する取り付け方法に関する。
特許文献1は放電ランプの従来例を開示している。
この放電ランプは、ガラス製の放電容器と、放電容器(の発光管)内に位置する一対の電極と、を備えている。放電容器の両端部は一対の封止管により構成してある。さらに放電容器の内部には、一端が各電極とそれぞれ接続する一対の導通部材が配設してある。
各封止管には口金がそれぞれ取り付けてある。
各口金は、放電ランプの長手方向に延びる筒状部と、筒状部の一方の端部を塞ぐ閉塞端部と、を備えている。各口金の筒状部は各封止管に対して外周側から被せてあり、各導通部材の他端が各口金に接続している。
一般的に、口金の筒状部と封止管は熱硬化性の接着剤により固定する。即ち、対応する筒状部の内周面と封止管の外周面の間に接着剤を充填した後に、口金(筒状部)を加熱して接着剤を固化させることにより、口金の筒状部を封止管に対して固定する。
放電ランプの一対の口金の一方は、例えば、電源と接続した給電部材の接続凹部に対して着脱可能である。他方の口金は、リード線を介して上記電源に直接接続されるか、或いは上記電源と接続した給電部材の接続凹部に対して着脱可能である。
給電部材の接続凹部に対して口金を接続すると、口金の端面が対応する接続凹部の接触面と接触する。そのため上記電源が給電部材に電力を供給すると、給電部材から対応する口金に対して電流が流れる。そして、口金に流れた電流は導通部材を介して電極に流れるので、対をなす電極の間で放電が発生し、放電ランプが点灯する。
特開2000−200581公報
接着剤を硬化させるために口金を加熱すると口金は一時的に熱膨張し、さらに加熱処理後の自然冷却によって口金は収縮する。
そして口金の収縮時に、固化した接着剤を介して口金が封止管を内周側に締め付けるので、この際に封止管の口金(筒状部)との対向部に歪みが生じることがある。
放電ランプの点灯時に口金の温度が十分に高温化すれば、この熱によって封止管の歪み(の少なくとも一部)は解放される。
しかし、放電ランプの点灯時における口金の温度上昇が不十分な場合は、封止管に残った歪みが十分に解放されないので、封止管にクラックが発生し、放電ランプが破損するおそれがある。
本発明は、口金と封止管の間に充填した接着剤を硬化させた際に生じる封止管の歪みを、ランプの点灯時に十分に解放することが可能な放電ランプ、及び本発明の放電ランプの給電部材に対する取り付け方法を提供することを目的とする。
本発明の放電ランプは、一対の口金を備える放電ランプにおいて、両者の間で放電を行なう一対の電極を内蔵するガラス製の発光管と、互いに離間しかつ上記発光管と一体化した一対のガラス製の封止管と、上記封止管の外周面に被せた筒状部、及び該筒状部の一方の端部を塞ぐ閉塞端部、を有する一対の上記口金と、少なくとも一部が上記口金内に位置し、一端が一方の上記口金と導通しかつ他端が一対の上記電極とそれぞれ導通する一対の導通部材と、上記口金の内周面と上記封止管の外周面の間に充填した、上記口金と上記封止管を固定する接着剤と、を備え、上記一対の口金のうち少なくとも一方の口金が電源と接続した給電部材に対して着脱可能となっており、上記給電部材に対して着脱可能な上記口金の上記閉塞端部が、該閉塞端部の少なくとも外周縁部を構成し、かつ上記口金を上記給電部材に接続したときに該給電部材と接触する第一給電部と、該閉塞端部の残りの部位を構成し、かつ上記第一給電部よりも上記電極側に位置する第一非接触部と、を備えることを特徴としている。
上記第一給電部が平面であり、上記閉塞端部の一部から上記電極側に向かってへこむ凹部が上記第一非接触部を構成してもよい。
上記凹部は、少なくとも一つの環状凹部であってもよい。
上記凹部が複数であってもよい。
上記第一給電部が上記筒状部の中心軸に関して回転対称形状であってもよい。
安定点灯状態にある上記放電ランプに流れる電流をI(A)、上記閉塞端部の上記筒状部の中心軸方向に見たときの面積をS0(mm)、上記第一給電部の上記中心軸方向に見たときの面積をS1(mm)、としたときに、以下の条件式(1)(2)
(1)40≦I≦200
(2)30≦ S1/S0×100 ≦60
が成立するものであってもよい。
上記給電部材に形成した接続凹部に対して上記口金を挿脱可能であり、上記口金が、上記閉塞端部から上記電極と反対側に向かって突出し、かつ上記筒状部よりも小径である小径部を備え、該小径部の外周部が、上記口金を上記接続凹部に挿入したときに該接続凹部の内周面と接触する第二給電部と、上記小径部の上記外周部の残りの部位をなし、かつ上記第二給電部よりも上記内周側に位置する第二非接触部と、を備えてもよい。
上記第二非接触部が、上記小径部の外周面に凹設した、上記筒状部の中心軸と平行な方向に延びかつ上記小径部の周方向に等角度間隔で形成した複数の直線状の凹溝であってもよい。
上記第二非接触部が、上記小径部の外周面に凹設した、上記小径部の周方向に延びかつ上記筒状部の中心軸方向に等間隔で形成した複数の環状の凹溝であってもよい。
本発明の放電ランプの給電部材に対する取り付け方法は、上記給電部材に形成したねじ溝に対して、上記口金の外周面に形成したねじ溝を螺合させて、上記第一給電部を上記接続凹部の上記内面に対して接触させることを特徴としている。
本発明の放電ランプは、口金の閉塞端部が、閉塞端部の少なくとも外周縁部を構成する第一給電部と、閉塞端部の残りの部位を構成し、かつ第一給電部よりも電極側に位置する第一非接触部と、を備えている。
そのため口金を給電部材に接続すると、第一給電部が給電部材と接触する一方で、第一非接触部は給電部材とは接触しない。即ち、閉塞端部の電極と反対側の端面全体を平面とする場合に比べて、閉塞端部と給電部材との接触面積が小さくなる。
従って、放電ランプを点灯させると、(閉塞端部の電極と反対側の端面全体を平面とする場合に比べて)閉塞端部(第一給電部)の電流密度が大きくなり、閉塞端部(第一給電部)の電気抵抗に起因して発生するジュール熱が高くなるので、(閉塞端部の電極と反対側の端面全体を平面とする場合に比べて)口金の温度が上昇する。
その結果、封止管の歪みが十分に解放されるので、封止管にクラックが発生したり、放電ランプが破損するおそれを小さくすることが可能である。
さらに閉塞端部の外周縁部に、給電部材と接触する第一給電部が形成してあるので、閉塞端部(第一給電部)で発生したジュール熱が空気の対流によって、当該外周縁部(第一給電部)の外周側(口金の外側)に排出され難い。そのため口金を高温状態に維持し易い。
本発明を適用した一実施形態の放電ランプ及びランプホルダの一部を破断して示す正面図である。 放電ランプの一方の端部の縦断面図である。 図2のIII矢線方向に見た図である。 第一の変形例の口金の縦断面図である。 図4のV矢線方向に見た図である。 第二の変形例の口金の縦断面図である。 図6のVII矢線方向に見た図である。 口金の小径部の斜視図である。 第三の変形例の口金の縦断面図である。 図9のX矢線方向に見た図である。
以下、図1から図3を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態の放電ランプ10は、図1に示したランプホルダ45(給電部材)に対して着脱可能なランプである。放電ランプ10は、石英ガラスで形成された放電容器11を具備している。放電容器11は、略球状をなす発光管12と、発光管12の両端部に形成された円筒形の封止管13、14と、を一体的に備えている。
発光管12の内部には一対の電極16が互いに対向する状態で配設してある。封止管13、14の内部には一方の端部が電極16に接続する内部電極棒17が設けてある。内部電極棒17の他方の端部近傍には接続部材23(の中心孔)が嵌合しており、内部電極棒17の他方の端部は、ガラス棒18(の一方の端面に形成した凹部)に嵌合している。ガラス棒18(の他方の端面に形成した凹部)には外部電極棒21の一方の端部が嵌合しており、外部電極棒21はガラス棒18の端面に当接する接続部材24の(中心孔)に嵌合している。外部電極棒21の他方の端部には金属線を撚って構成した内部リード線22の一端が蝋付けにより固着してある。ガラス棒18、接続部材23、及び接続部材24の外周面には複数枚の金属箔27が接触させてある。封止管13、14は内部電極棒17、ガラス棒18、接続部材、24、及び金属箔27を封止している。
各封止管13、14には金属製の口金29、30がそれぞれ装着してある。
口金29は封止管13、14より大径の円筒体である大径筒状部31(筒状部)と、大径筒状部31の一方の端面を塞ぐ閉塞端部33と、大径筒状部31より小径の筒体である小径部38と、小径部38の先端よりさらに小径の先端最小径部42と、を一体的に具備している。
大径筒状部31の外周面にはねじ溝32が形成してある。大径筒状部31の一方の端面を塞ぐ円板状の閉塞端部33の中心部には円形の中心孔34が穿設してあり、閉塞端部33の表面(電極16と反対側の端面)には中心孔34と同心をなす円形の第一非接触部35が凹設してある。閉塞端部33の表面の第一非接触部35を除く部分は平面からなる第一給電部36となっている。
小径部38の外周面は円筒面からなる第二給電部39となっている。先端最小径部42の内径は中心孔34より小径かつ内部リード線22の外径と略同径であり、先端最小径部42の先端は開口している。
口金29は、内部リード線22を中心孔34及び先端最小径部42に挿入させた状態で大径筒状部31の一部を封止管13の外周面に被せてあり、封止管13の外周面と大径筒状部31の内周面の間に形成された環状空間には接着剤41が充填してある。この接着剤41は熱硬化性であるため、封止管13に対して大径筒状部31(口金29)を固定する際は口金29を加熱する。口金29を加熱すると口金29は一時的に熱膨張し、さらに加熱処理後の自然冷却時に口金29は収縮する。口金29が収縮するときに、固化した接着剤41を介して口金29(大径筒状部31)が封止管13を内周側に締め付けるので、この際に封止管13の大径筒状部31との対向部に歪みが生じることがある。
内部リード線22の先端部は先端最小径部42の先端開口から僅かに突出している。そして、先端最小径部42の先端部を加熱することにより先端最小径部42の先端部に塗布した蝋43を溶融し、その後の自然冷却によって蝋43を先端最小径部42の先端部及び内部リード線22の先端部に対して固着する(蝋付けする)。先端最小径部42は断面積が十分小さいため、蝋43を溶融した際十分な温度まで上昇する。従って蝋43の先端最小径部42及び内部リード線22に対する蝋付けを確実に行うことが可能である。なお、小径部38の断面積が十分小さい場合は、先端最小径部42を省略して蝋43を小径部38の先端部及び内部リード線22の先端部に対して蝋付けしてもよい。
口金30はねじ溝32及び第一非接触部35を具備しない点を除いて口金29と同じ構造であり、口金29と同じ要領によって封止管14に対して装着してある。
ランプホルダ45は、例えば照射装置の保持台(図示略)に対して固定されたものである。ランプホルダ45の端面には大径筒状部31と対応する形状の大径筒状部収納部46(接続凹部)が凹設してあり、大径筒状部収納部46の底面には小径部38(及び蝋43)と対応する形状の小径部収納部48(接続凹部)が凹設してある。さらに大径筒状部収納部46の内周面にはねじ溝47が形成してある。またランプホルダ45には、一端が電源(図示略)に接続する第一リード線49の他端が接続している。第一リード線49の他端は、大径筒状部収納部46の底面及び小径部収納部48の内周面と電気的に導通可能である。
放電ランプ10の口金29側の端部はランプホルダ45に対して着脱可能に接続している。具体的には、小径部38(及び蝋43)を小径部収納部48に挿入させながら、ねじ溝32とねじ溝47を螺合させている。このようにして放電ランプ10の口金29側の端部をランプホルダ45に対して接続すると、口金29の第一給電部36が大径筒状部収納部46の底面に接触しかつ小径部38の第二給電部39が小径部収納部48の内周面に接触する。
口金30には第二リード線52の一端が接続しており、第二リード線52の他端は上記電源(のアース)に接続している。
このようにして放電ランプ10をランプホルダ45と一体化した後に電源スイッチをON操作すると、放電ランプ10に上記電源で発生した電流が流れ、ランプホルダ45の大径筒状部収納部46の底面と口金29の第一給電部36及び小径部収納部48の内周面と小径部38の第二給電部39がそれぞれ互いに電気的に導通する。さらに、口金29の第一給電部36及び第二給電部39が、蝋43、内部リード線22、外部電極棒21、接続部材接続部材24、金属箔27、接続部材接続部材23、及び内部電極棒17を介して一方の電極16と導通する。口金30に接続された第二リード線52が内部リード線22(蝋43)、外部電極棒21、接続部材24、金属箔27、接続部材23、及び内部電極棒17を介して他方の電極16と導通するので、一対の電極16の間で放電が発生し放電ランプ10が点灯する(紫外線を放射する)。
放電ランプ10が点灯しているとき、口金29及び口金30の第一給電部36がランプホルダ45の大径筒状部収納部46の底面に接触するものの、口金29の第一非接触部35は大径筒状部収納部46の底面と接触しない。即ち、閉塞端部33の端面全体を平面とする場合に比べて、閉塞端部33と大径筒状部収納部46の底面との接触面積が小さくなる。従って、放電ランプ10を点灯させると、(閉塞端部33の端面全体を平面とする場合に比べて)閉塞端部33(第一給電部36)の電流密度が大きくなり、閉塞端部33(第一給電部36)の電気抵抗に起因して発生するジュール熱が多くなる。さらに閉塞端部33の外周縁部に大径筒状部収納部46の底面と接触する第一給電部36が形成してあるので、閉塞端部33(第一給電部36)で発生したジュール熱が空気の対流によって、閉塞端部33の外周縁部(第一給電部36)の外周側(口金29の外側)に排出され難い。そのため口金29を高温状態に維持し易い。その結果、(閉塞端部33の端面全体を平面とする場合に比べて)口金29の温度が上昇する。
しかも口金29の第一給電部36及び第二給電部39が口金29(大径筒状部31)の中心軸に関して回転対称な形状なので、口金29の第一給電部36及び第二給電部39から口金29の大径筒状部31全体に略均等に熱が及ぶ。そのため、封止管13、14の外周面(接着剤41を付着した部分)に熱を略均等に及ぼすことが可能である。
そのため、口金29から封止管13、14に伝わる熱量が(閉塞端部33の端面全体を平面とする場合に比べて)大きくなるので、封止管13、14の歪みが十分に解放される。そのため、放電ランプ10の点灯中に封止管13、14にクラックが発生したり、放電ランプ10が破損するおそれを小さくすることが可能である。
閉塞端部33の第一給電部36の面積が小さ過ぎると、放電ランプ10の点灯時に口金29が高温になり過ぎてしまい、その結果、封止管13、14と接触している金属箔27が酸化されるおそれがある。仮に金属箔27が酸化されてしまうと、放電ランプ10が点灯できなくなる(故障する)可能性がある。
そこで本実施形態では、放電ランプ10が安定点灯状態にあるときに放電ランプ10に流れる電流をI(A:アンペア)、閉塞端部33を放電ランプ10の長手方向に見たときの面積をS0(mm)、第一給電部36の上記長手方向(大径筒状部31の中心軸方向)に見たときの面積をS1(mm)、としたときに、以下の条件式(1)(2)
(1)40≦I≦200
(2)30≦ S1/S0×100 ≦60
が成立するようにしている。
そのため放電ランプ10の点灯時に口金29が高温になり過ぎることがないので、封止管13、14と接触している金属箔27が酸化されるのを防止できる。従って、放電ランプ10を安定した状態で点灯させることが可能である。
以上、上記実施形態を利用して本発明を説明したが、本発明は様々な変形を施しながら実施可能である。
図4、図5に示す変形例の口金54の閉塞端部33には、閉塞端部33の中心点を中心とする円弧状をなす4つの第一非接触部55が周方向に等角度間隔(90°間隔)で凹設してある。口金54の第一給電部36も口金54(大径筒状部31)の中心軸に関して回転対称形状である。さらに口金54を適用した放電ランプ10も上記条件式(1)(2)を満足している。
そのため、この口金54を口金29の代わりに用いた場合も、上記実施形態と同様の作用効果を発揮可能である。
なお、第一非接触部55の数は複数であれば幾つでもよく、幾つの場合であっても第一給電部36が口金54(大径筒状部31)の中心軸に関して回転対称形状となるように第一非接触部55を閉塞端部33に対して設けるのが好ましい。
図6〜図8に示す変形例の口金57の小径部38の外周面には、周方向に等角度間隔(90°間隔)で4本の第二給電部58が設けてある。4本の第二給電部58はいずれも口金57(大径筒状部31)の中心軸と平行に直線的に延びておりかつ互いに同一形状である。各第二給電部58の外周面は、口金57(大径筒状部31)の中心軸を中心とする円筒面の一部を構成している。さらに隣り合う第二給電部58の間に形成された直線状の凹溝がそれぞれ第二非接触部59を構成している。
この口金57を口金29の代わりに用いると、放電ランプ10が点灯しているときに口金57の各第二給電部58がランプホルダ45の小径部収納部48の内周面に接触するものの、口金57の各第二非接触部59は小径部収納部48の内周面と接触しない。即ち、上記実施形態の小径部38と場合に比べて、小径部38(第二給電部58)と小径部収納部48の内周面との接触面積が小さくなる。従って、放電ランプ10を点灯させると、(上記実施形態に比べて)小径部38(第二給電部58)の電流密度がより大きくなり、小径部38(第二給電部58)の電気抵抗に起因して発生するジュール熱がより多くなる。
しかも小径部38の第二給電部58が口金57(大径筒状部31)の中心軸に関して回転対称形状になるので、口金57の小径部38(第二給電部58)から大径筒状部31全体に略均等に熱が及ぶことになる。
従って、上記実施形態の放電ランプ10よりも封止管13、14の歪みを十分に解放可能である。そのため、放電ランプ10の点灯中に封止管13、14にクラックが発生したり、放電ランプ10が破損するおそれをより小さくすることが可能である。
なお、第二給電部58の数は複数であれば幾つでもよく、幾つの場合であっても第二給電部58が口金57(大径筒状部31)の中心軸に関して回転対称形状となるように第二給電部58を小径部38に対して設けるのが好ましい。
図9、図10に示す変形例の口金61の小径部38の外周面には、円盤からなる2枚の第二給電部62が小径部38の長手方向に等間隔で突設してある。2枚の第二給電部62は同一形状であり、各第二給電部62の外周面は口金61の中心軸を中心とする円筒面と一致している。さらに各第二給電部62に隣接する空間がそれぞれ、小径部38の周方向に延びる環状の第二非接触部63を構成している。
この口金61を口金29の代わりに用いると、放電ランプ10が点灯しているときに口金61の各第二給電部62がランプホルダ45の小径部収納部48の内周面に接触するものの、口金61の各第二非接触部63は小径部収納部48の内周面と接触しない。従って、図6〜図8の変形例の放電ランプ10と同様の作用効果を発揮可能である。
なお、第二給電部62は一つであっても、3つ以上であってもよい。
さらに図6〜図8及び図9、図10の各変形例に、第一非接触部35の代わりに第一非接触部55を設けても良い。
さらに口金30を口金29、54、57、61と同じ構造にして、この口金30に対してランプホルダ45(口金29に接続したランプホルダ45とは別のランプホルダ)を接続し、このランプホルダ45の第一リード線49を電源に接続してもよい。
またランプホルダ45からねじ溝47を省略し、その代わりにねじ溝47とは別タイプの固定手段をランプホルダ45に設けても良い。別タイプの固定手段の具体例としては、例えば、大径筒状部31を外周側から径方向に把持して、第一給電部36をランプホルダ45の大径筒状部収納部46の底面に接触させ、かつ小径部38の第二給電部39(58、62)を小径部収納部48の内周面に接触させることが可能なスナップロックがある。
また上記実施形態及び各変形例において閉塞端部33に径が異なる複数の第一非接触部35を同心的に凹設してもよい。
図示は省略してあるが、口金29、54、57、61の閉塞端部33の端面(封止管13、14と反対側の表面)の外周縁部上に、封止管13、14と反対側に向かって突出する円形突条からなる第一給電部を形成してもよい(閉塞端部33の封止管13、14と反対側の面における第一給電部を設けていない部分が第一非接触部を構成する)。
また小径部38に第二給電部58、62を突設する代わりに小径部38の外周面に凹部を形成することにより、この凹部を「第二非接触部」とし、小径部38の(凹部が形成されていない外周面)を第二給電部39としてもよい。
なお第一給電部が形成される閉塞端部33の「外周縁部」の幅(閉塞端部33の径方向寸法)は特に限定されるものではなく、機械加工が可能な範囲で上記第一給電部と上記第一非接触部を有する構成を実現できるものであればよい。
10 放電ランプ
11 放電容器
12 発光管
13 14 封止管
16 電極
17 内部電極棒(導通部材)
18 ガラス棒
21 外部電極棒(導通部材)
22 内部リード線(導通部材)
23 24 接続部材(導通部材)
27 金属箔(導通部材)
29 30 口金
31 大径筒状部(筒状部)
32 ねじ溝
33 閉塞端部
34 中心孔
35 第一非接触部
36 第一給電部
38 小径部
39 第二給電部
41 接着剤
42 先端最小径部
43 蝋
46 大径筒状部収納部(接続凹部)
47 ねじ溝
48 小径部収納部(接続凹部)
49 第一リード線
52 第二リード線
54 口金
55 第一非接触部
57 口金
58 第二給電部
59 第二非接触部
61 口金
62 第二給電部
63 第二非接触部

Claims (10)

  1. 一対の口金を備える放電ランプにおいて、
    両者の間で放電を行なう一対の電極を内蔵するガラス製の発光管と、
    互いに離間しかつ上記発光管と一体化した一対のガラス製の封止管と、
    上記封止管の外周面に被せた筒状部、及び該筒状部の一方の端部を塞ぐ閉塞端部、を有する一対の上記口金と、
    少なくとも一部が上記口金内に位置し、一端が一方の上記口金と導通しかつ他端が一対の上記電極とそれぞれ導通する一対の導通部材と、
    上記口金の内周面と上記封止管の外周面の間に充填した、上記口金と上記封止管を固定する接着剤と、
    を備え、
    上記一対の口金のうち少なくとも一方の口金が電源と接続した給電部材に対して着脱可能となっており、
    上記給電部材に対して着脱可能な上記口金の上記閉塞端部が、
    該閉塞端部の少なくとも外周縁部を構成し、かつ上記口金を上記給電部材に接続したときに該給電部材と接触する第一給電部と、
    該閉塞端部の残りの部位を構成し、かつ上記第一給電部よりも上記電極側に位置する第一非接触部と、
    を備えることを特徴とする放電ランプ。
  2. 請求項1記載の放電ランプにおいて、
    上記第一給電部が平面であり、
    上記閉塞端部の一部から上記電極側に向かってへこむ凹部が上記第一非接触部を構成する放電ランプ。
  3. 請求項2記載の放電ランプにおいて、
    上記凹部は、少なくとも一つの環状凹部である放電ランプ。
  4. 請求項2記載の放電ランプにおいて、
    上記凹部が複数である放電ランプ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の放電ランプにおいて、
    上記第一給電部が上記筒状部の中心軸に関して回転対称形状である放電ランプ。
  6. 請求項1から5のいずれか1項記載の放電ランプにおいて、
    安定点灯状態にある上記放電ランプに流れる電流をI(A)、上記閉塞端部の上記筒状部の中心軸方向に見たときの面積をS0(mm)、上記第一給電部の上記中心軸方向に見たときの面積をS1(mm)、としたときに、以下の条件式(1)(2)
    (1)40≦I≦200
    (2)30≦ S1/S0×100 ≦60
    が成立する放電ランプ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項記載の放電ランプにおいて、
    上記給電部材に形成した接続凹部に対して上記口金を挿脱可能であり、
    上記口金が、上記閉塞端部から上記電極と反対側に向かって突出し、かつ上記筒状部よりも小径である小径部を備え、
    該小径部の外周部が、
    上記口金を上記接続凹部に挿入したときに該接続凹部の内周面と接触する第二給電部と、
    上記小径部の上記外周部の残りの部位をなし、かつ上記第二給電部よりも上記内周側に位置する第二非接触部と、
    を備える放電ランプ。
  8. 請求項7項記載の放電ランプにおいて、
    上記第二非接触部が、上記小径部の外周面に凹設した、上記筒状部の中心軸と平行な方向に延びかつ上記小径部の周方向に等角度間隔で形成した複数の直線状の凹溝である放電ランプ。
  9. 請求項7項記載の放電ランプにおいて、
    上記第二非接触部が、上記小径部の外周面に凹設した、上記小径部の周方向に延びかつ上記筒状部の中心軸方向に等間隔で形成した複数の環状の凹溝である放電ランプ。
  10. 請求項7から9のいずれか1項記載の放電ランプの上記給電部材に対する取り付け方法であって、
    上記給電部材に形成したねじ溝に対して、上記口金の外周面に形成したねじ溝を螺合させて、上記第一給電部を上記接続凹部の上記内面に対して接触させることを特徴とする放電ランプの給電部材に対する取り付け方法。
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