JP2021170456A - 放電ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】アウターリードの温度を低減させることができる放電ランプを提供することである。【解決手段】実施形態に係る放電ランプは、筒状部と;前記筒状部の両側の端部のそれぞれに設けられた封止部と;膜状を呈し、前記封止部の内部に設けられた導電部と;一方の端部側が前記封止部の内部において前記導電部と電気的に接続され、他方の端部側が前記筒状部の内部に設けられた電極と;一方の端部側が前記封止部の内部において前記導電部と電気的に接続され、他方の端部側が前記封止部から露出するアウターリードと;前記封止部から露出するアウターリードの端部が設けられたホルダと;を具備している。前記封止部は、前記導電部に対峙する第1の面の中央領域、および前記第1の面に対峙する第2の面の中央領域の少なくともいずれかに、少なくとも1つの凸部を有する。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、放電ランプに関する。
紫外線を照射する放電ランプがある。紫外線を照射する放電ランプは、例えば、液晶などの光配向、紫外線硬化型樹脂(例えば、紫外線硬化型の接着剤、インク、塗料など)の硬化、ドライ洗浄、表面改質などの技術分野において用いられている。
また、紫外線を照射する放電ランプとして、希ガスと水銀などを発光管の内部に封入した水銀ランプや、希ガス、水銀、金属、およびハロゲン元素などを発光管の内部に封入したメタルハライドランプなどが提案されている。
紫外線を照射する放電ランプは、発光管と、発光管の内部に対峙させて設けられた一対の電極とを有している。また、発光管の両側の端部のそれぞれには封止部が設けられている。封止部の内部には膜状の導電部が設けられ、電極の端部とアウターリードの端部が導電部と電気的に接続されている。封止部の、発光管側とは反対側の端部にはホルダが設けられ、ホルダの内部において、アウターリードの端部とワイヤーハーネス(ケーブルハーネスなどとも称される)とが電気的に接続されている。
放電ランプを点灯させると紫外線が照射されるとともに、電極の先端のアークスポットにおいて熱が発生する。発生した熱は、電極、導電部、およびアウターリードを介してホルダに伝わる。アウターリードの温度が高くなり過ぎると、ホルダの内部に設けられた接合材が劣化するおそれがある。
そこで、アウターリードの温度を低減させることができる放電ランプの開発が望まれていた。
特開2012−169090号公報
本発明が解決しようとする課題は、アウターリードの温度を低減させることができる放電ランプを提供することである。
実施形態に係る放電ランプは、筒状部と;前記筒状部の両側の端部のそれぞれに設けられた封止部と;膜状を呈し、前記封止部の内部に設けられた導電部と;一方の端部側が前記封止部の内部において前記導電部と電気的に接続され、他方の端部側が前記筒状部の内部に設けられた電極と;一方の端部側が前記封止部の内部において前記導電部と電気的に接続され、他方の端部側が前記封止部から露出するアウターリードと;前記封止部から露出するアウターリードの端部が設けられたホルダと;を具備している。前記封止部は、前記導電部に対峙する第1の面の中央領域、および前記第1の面に対峙する第2の面の中央領域の少なくともいずれかに、少なくとも1つの凸部を有する。
本発明の実施形態によれば、アウターリードの温度を低減させることができる放電ランプを提供することができる。
本実施の形態に係る放電ランプを例示するための模式図である。 図1におけるA部の模式断面図である。 (a)は、比較例に係る封止部を例示するための模式平面図である。(b)は、(a)における封止部のB−B線方向の模式断面図である。 (a)は、本実施の形態に係る封止部を例示するための模式平面図である。(b)は、(a)における封止部のC−C線方向の模式断面図である。 (a)〜(c)は、他の実施形態に係る封止部を例示するための模式平面図である。 図3(a)、(b)に例示をした封止部の表面温度を例示するためのグラフである。 図4(a)、(b)に例示をした封止部の表面温度を例示するためのグラフである。 凸部の効果を例示するための表である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係る放電ランプ1を例示するための模式図である。
図2は、図1におけるA部の模式断面図である。
図1および図2に示すように、放電ランプ1には、発光管10、電極20、導電部30、アウターリード40、ホルダ50、およびワイヤーハーネス70を設けることができる。
発光管10は、筒状部11、封止部12、および突起13を有することができる。筒状部11、封止部12、および突起13は、一体に形成することができる。発光管10は、例えば、石英ガラスから形成することができる。この場合、発光管10は、例えば、透明、すなわち着色されていない石英ガラスから形成することができる。
筒状部11は、例えば、円筒状を呈するものとすることができる。筒状部11は、管外径に比べて全長(管軸方向の長さ)が長い形状を有する。筒状部11の内部空間には、アルゴンガスなどの希ガスと水銀を封入することができる。またさらに、鉄、錫、ヨウ素などを含む金属ハロゲン化物を封入することもできる。
封止部12は、筒状部11の、管軸方向における両端に設けることができる。すなわち、封止部12は、筒状部11の両側の端部のそれぞれに設けられている。筒状部11の両端に封止部12を設けることで、筒状部11の内部空間を気密に封止することができる。例えば、一対の封止部12は、加熱した筒状部11の両端部分を押しつぶすことで形成することができる。例えば、一対の封止部12は、ピンチシール法を用いて形成することができる。ピンチシール法を用いて封止部12を形成すれば、板状の封止部12を形成することができる。
なお、封止部12に関する詳細は後述する。
突起部13は、筒状部11の外面に設けることができる。突起部13は、放電ランプ1を製造する際に、筒状部11の内部空間を排気したり、筒状部11の内部空間に前述した希ガスなどを導入したりするために設けることができる。突起部13は、排気および希ガスなどの導入後に、石英ガラスから形成された管を焼き切ることで形成されたものとすることができる。
電極20は、互いに対峙させて、一対設けることができる。電極20は、筒状部11の、管軸方向における両端に1つずつ設けることができる。電極20は、一方の端部側が封止部12の内部において導電部30と電気的に接続され、他方の端部側が筒状部11の内部に設けられている。
電極20は、リード21、およびコイル22を有することができる。リード21およびコイル22は、例えば、タングステンやトリエーテッドタングステンを主成分として含むことができる。
リード21は、線状を呈し、一方の端部が筒状部11の内部空間に設けられている。リード21の他方の端部側は、封止部12の内部において、導電部30と電気的に接続されている。リード21の他方の端部側は、例えば、導電部30にレーザ溶接または抵抗溶接することができる。
コイル22は、リード21の一方の端部側に設けられている。コイル22は、筒状部11の内部空間に設けられている。コイル22は、例えば、線状部材をリード21に巻き付けたものとすることができる。なお、コイル22をリード21に取り付ける場合を例示したが、リード21の一方の端部側を巻き回してコイル22としてもよい。すなわち、リード21とコイル22は、一体に形成することもできる。
導電部30は、膜状を呈し、1つの封止部12に対して1つ設けることができる。導電部30は、封止部12の内部に設けることができる。導電部30の平面形状は四角形とすることができる。導電部30は、例えば、モリブデン箔から形成することができる。
アウターリード40は、1つの導電部30に対して1つ設けることができる。アウターリード40は、線状を呈するものとすることができる。アウターリード40の一方の端部側は、封止部12の内部において、導電部30と電気的に接続されている。例えば、アウターリード40の一方の端部側は、導電部30にレーザ溶接または抵抗溶接することができる。アウターリード40の他方の端部側は封止部12から露出させることができる。アウターリード40は、例えば、モリブデンを主成分として含むことができる。
ホルダ50は、1つのアウターリード40に対して1つ設けることができる。ホルダ50の内部には、封止部12から露出するアウターリード40の端部が設けられている。図2に示すように、ホルダ50は、筒状部51と端部52を有することができる。筒状部51と端部52は一体に形成することができる。筒状部51と端部52は、セラミックスなどの絶縁性材料から形成することができる。
筒状部51は、例えば、円筒状を呈するものとすることができる。端部52は、板状を呈し、筒状部51の一方の端部に設けられている。筒状部51の他方の端部は封止部12に設けられている。
ホルダ50には、ワイヤーハーネス70を通すための孔50aを設けることができる。孔50aの配設位置には特に限定がない。例えば、図2に示すように、孔50aは、端部52を厚み方向に貫通することができる。例えば、孔50aは、筒状部51を肉厚方向に貫通することもできる。
図2に示すように、ホルダ50(筒状部51)の内部には、接合部60、封止部12の端部の近傍、アウターリード40の封止部12から露出する部分、ワイヤーハーネス70の先端部分を設けることができる。
ホルダ50は、ホルダ50(筒状部51)の内部に充填された接合材53により、発光管10(封止部12)に固定することができる。接合材53は、絶縁性を有し、ホルダ50と、ホルダ50の内部に設けられた要素(接合部60、アウターリード40、およびワイヤーハーネス70の被覆部72から露出する複数の芯線71)と、の間を絶縁している。また、接合材53は、ホルダ50と封止部12とを接合する。接合材53は、例えば、酸化アルミニウムなどのセラミックスと樹脂などを含むことができる。
接合部60は、1つのアウターリード40に対して1つ設けることができる。接合部60は、アウターリード40の封止部12から露出する端部と、ワイヤーハーネス70の被覆部72から露出する複数の芯線71とを接合する。接合部60は、例えば、アウターリード40の端部と、ワイヤーハーネス70の複数の芯線71と、の接触部分を覆う金属バンドとすることができる。
接合部60は、板状を呈し、ニッケル、ステンレス、鉄などの金属から形成することができる。接合部60は、例えば、抵抗溶接やレーザ溶接などにより、アウターリード40とワイヤーハーネス70の複数の芯線71とに接合することができる。また、接合部60の内部に、金属と樹脂を含む接合材をさらに設けることもできる。
ワイヤーハーネス70は、例えば、芯線71、被覆部72、および端子73を有することができる。
芯線71は、複数設けられている。芯線71は、例えば、銅や銅合金などの低抵抗金属から形成することができる。
被覆部72は、複数の芯線71を覆っている。被覆部72は、複数の芯線71を束ねるとともに、ホルダ50や外部の部材と、複数の芯線71との間を絶縁している。被覆部72は、例えば、樹脂などの絶縁性材料から形成することができる。
複数の芯線71の一方の端部は、被覆部72から露出している。複数の芯線71の一方の端部は、接合部60により、アウターリード40と電気的に接続されている。複数の芯線71の他方の端部は、被覆部72から露出している。複数の芯線71の他方の端部は、端子73と電気的に接続することができる。
端子73は、例えば、圧着端子やコネクタなどとすることができる。図1に例示をした端子73は、圧着端子である。端子73は、必ずしも必要ではなく省くことができる。ただし、端子73が設けられていれば、放電ランプ1の取り付けや取り外しを容易とすることができる。そのため、放電ランプ1の製造時の生産性やメンテナンス時の作業性を向上させることができる。
例えば、放電ランプ1を紫外線照射装置などに取り付ける際には、一対のホルダ50が、紫外線照射装置などに設けられた保持部に保持される。そして、ワイヤーハーネス70の端子73が、紫外線照射装置などに設けられた電源やコントローラなどに電気的に接続される。
次に、封止部12についてさらに説明する。
図3(a)は、比較例に係る封止部120を例示するための模式平面図である。
図3(b)は、図3(a)における封止部120のB−B線方向の模式断面図である。 図3(a)、(b)に示すように、封止部120は板状を呈している。封止部120の、導電部30の面に対峙する面120a、120bは、平坦な面となっている。
ここで、放電ランプを点灯させると紫外線が照射されるとともに、電極20の先端のアークスポット20aにおいて熱が発生する。発生した熱は、電極20のリード21、導電部30、およびアウターリード40を介してホルダ50に伝わる。ところが、ホルダ50の内部には、接合材53、接合部60の内部に設けられた接合材、および、ワイヤーハーネス70の被覆部72などが設けられている。すなわち、ホルダ50の内部には、樹脂などを含む要素が設けられている。そのため、アウターリード40の温度が高くなり過ぎると、ホルダ50の内部に設けられた樹脂などが劣化するおそれがある。ホルダ50の内部に設けられた樹脂などが劣化すると、ホルダ50が封止部120から脱落する場合がある。近年においては、高出力化の要求により、電極20に印加する電力が増加する傾向にある。電極20に印加する電力が増加すると発生する熱が多くなるので、アウターリード40の温度がさらに高くなる。そのため、ホルダ50の内部に設けられた樹脂などを含む要素がさらに劣化しやすくなる。
図4(a)は、本実施の形態に係る封止部12を例示するための模式平面図である。
図4(b)は、図4(a)における封止部12のC−C線方向の模式断面図である。
図4(a)、(b)に示すように、封止部12は板状を呈している。封止部12は、導電部30の面に対峙する面12a(第1の面の一例に相当する)と、面12aに対峙する面12b(第2の面の一例に相当する)とを有する。面12aおよび面12bは、例えば、平坦な面とすることができる。
面12aの中央領域(導電部30の面に対峙する領域、およびその近傍)には、少なくとも1つの凸部12a1を設けることができる。この様にすれば、凸部12a1が、熱源である電極20のリード21、導電部30、およびアウターリード40の近傍に設けられることになる。凸部12a1は、筒状部11とホルダ50とが対峙する方向に延びる形状を有することができる。
面12aの周縁には、筒状部11とホルダ50とが対峙する方向に延びる凸部12a2を設けることができる。
面12bの中央領域(導電部30の面に対峙する領域、およびその近傍)には、少なくとも1つの凸部12b1を設けることができる。この様にすれば、凸部12b1が、熱源である電極20のリード21、導電部30、およびアウターリード40の近傍に設けられることになる。凸部12b1は、筒状部11とホルダ50とが対峙する方向に延びる形状を有することができる。
面12bの周縁には、筒状部11とホルダ50とが対峙する方向に延びる凸部12b2を設けることができる。
凸部12a1が設けられていれば、封止部12の面12a側の表面積を増加させることができる。凸部12b1が設けられていれば、封止部12の面12b側の表面積を増加させることができる。そのため、封止部12からの放熱が容易となるので、アウターリード40の温度、ひいては、ホルダ50の内部に設けられた要素の温度が高くなるのを抑制することができる。そのため、ホルダ50の内部に設けられた樹脂などを含む要素が劣化するのを抑制することができる。また、電極20に印加する電力を増加させることが可能となるので、光束を増加させることもできる。
前述したように、凸部12a1および凸部12b1は、熱源である電極20のリード21、導電部30、およびアウターリード40の近傍に設けられるため、周縁に設けられる凸部12a2および凸部12b2に比べて放熱性が高くなる。そのため、凸部12a2および凸部12b2の少なくともいずれかを省くこともできる。ただし、凸部12a2および凸部12b2の少なくともいずれかが設けられていれば、放熱性を向上させることができる。
また、凸部12a1または凸部12b1を設けるようにしてもよい。すなわち、凸部12a1および凸部12b1の少なくともいずれかを設けることができる。ただし、放熱性の向上を考慮すると、凸部12a1および凸部12b1を設けることが好ましい。
また、凸部12a1および凸部12b1は、少なくとも1つ設ければよい。ただし、放熱性の向上を考慮すると、凸部12a1および凸部12b1は、複数設けることが好ましい。
凸部12a1および凸部12b1の配置には特に限定はないが、熱源である電極20のリード21、導電部30、およびアウターリード40に対峙する位置に、凸部12a1および凸部12b1を設けることが好ましい。
凸部12a1および凸部12b1の数、配置、寸法、形状などは、アウターリード40の温度が所定の範囲内となるのであれば、適宜変更することができる。凸部12a1および凸部12b1の数、配置、寸法、形状などは、例えば、実験やシミュレーションを行うことで適宜決定することができる。
図5(a)〜(c)は、他の実施形態に係る封止部12c〜12eを例示するための模式平面図である。
図5(a)に示すように、面12aの中央領域(導電部30の面に対峙する領域、およびその近傍)には、少なくとも1つの凸部12c1を設けることができる。面12bの中央領域(導電部30の面に対峙する領域、およびその近傍)には、少なくとも1つの凸部12c2を設けることができる。凸部12c1および凸部12c2は、筒状部11とホルダ50とが対峙する方向と直交する方向に延びる形状を有することができる。この場合、凸部12c1の端部が凸部12a2と繋がっていてもよいし、接触していてもよいし、図5(a)に例示をした様に離隔していてもよい。凸部12c2の端部が凸部12b2と繋がっていてもよいし、接触していてもよいし、離隔していてもよい。凸部12c1および凸部12c2は、熱源である電極20のリード21、導電部30、およびアウターリード40の少なくともいずれかの近傍に設けられるため、前述した凸部12a1および凸部12b1と同様の放熱効果を有することができる。なお、凸部12c1および凸部12c2の数、配置、寸法、形状などは、前述した凸部12a1および凸部12b1と同様にして適宜決定することができる。
図5(b)に示すように、面12aの中央領域(導電部30の面に対峙する領域、およびその近傍)には、少なくとも1つの凸部12d1を設けることができる。面12bの中央領域(導電部30の面に対峙する領域、およびその近傍)には、少なくとも1つの凸部12d2を設けることができる。凸部12d1および凸部12d2は、筒状部11とホルダ50とが対峙する方向に対して傾斜した方向に延びる形状を有することができる。なお、傾斜方向と傾斜角度は、図5(b)に例示をしたものに限定されるわけではない。例えば、傾斜方向は、図5(b)に例示をしたものと逆方向であってもよい。また、凸部12d1の端部が凸部12a2と繋がっていてもよいし、接触していてもよいし、図5(b)に例示をした様に離隔していてもよい。凸部12d2の端部が凸部12b2と繋がっていてもよいし、接触していてもよいし、離隔していてもよい。凸部12d1および凸部12d2は、熱源である電極20のリード21、導電部30、およびアウターリード40の少なくともいずれかの近傍に設けられるため、前述した凸部12a1および凸部12b1と同様の放熱効果を有することができる。なお、凸部12d1および凸部12d2の数、配置、寸法、形状などは、前述した凸部12a1および凸部12b1と同様にして適宜決定することができる。
すなわち、図5(a)、(b)に例示をした様に、凸部は、筒状部11とホルダ50とが対峙する方向と交差する方向に延びる形状を有することができる。
図5(c)に示すように、面12aの中央領域(導電部30の面に対峙する領域、およびその近傍)には、少なくとも1つの凸部12e1を設けることができる。面12bの中央領域(導電部30の面に対峙する領域、およびその近傍)には、少なくとも1つの凸部12e2を設けることができる。凸部12e1および凸部12e2は、突起状の形状を有することができる。また、面12aの周縁側に設けられる凸部12e1は、凸部12a2と繋がっていてもよいし、接触していてもよいし、図5(b)に例示をした様に離隔していてもよい。面12bの周縁側に設けられる凸部12e2は、凸部12b2と繋がっていてもよいし、接触していてもよいし、離隔していてもよい。また、凸部12e1同士が接触していてもよいし、繋がっていてもよいし、離隔していてもよい。凸部12e2同士が接触していてもよいし、繋がっていてもよいし、離隔していてもよい。凸部12e1および凸部12e2は、熱源である電極20のリード21、導電部30、およびアウターリード40の少なくともいずれかの近傍に設けられるため、前述した凸部12a1および凸部12b1と同様の放熱効果を有することができる。なお、凸部12e1および凸部12e2の数、配置、寸法、形状などは、前述した凸部12a1および凸部12b1と同様にして適宜決定することができる。
なお、前述した凸部12a1、凸部12b1、凸部12c1、凸部12c2、凸部12d1、凸部12d2、凸部12e1、および凸部12e2は、適宜組み合わせて設けることもできる。
次に、凸部12a1および凸部12b1の効果について説明する。なお、以下においては、凸部12a1および凸部12b1の効果について説明するが、凸部12c1、凸部12c2、凸部12d1、凸部12d2、凸部12e1、および凸部12e2の場合も同様である。
図6は、図3(a)、(b)に例示をした封止部120の表面温度を例示するためのグラフである。なお、図6中のL1は、封止部120の表面の導電部30の面に対峙する領域である。L2は、封止部120の表面のアウターリード40に対峙する領域である。
領域L2は、領域L1よりもアークスポット20aから離れた位置にある。そのため、封止部120の表面からの放熱により、領域L2の温度が領域L1の温度よりも低くなる。この場合、領域L2のホルダ50側の温度がホルダ50の温度とほぼ同じになる。
図7は、図4(a)、(b)に例示をした封止部12の表面温度を例示するためのグラフである。なお、図7中のL3は、封止部12の表面の導電部30の面に対峙する領域である。L4は、封止部12の表面のアウターリード40に対峙する領域である。
領域L4は、領域L3よりもアークスポット20aから離れた位置にある。そのため、封止部12の表面からの放熱により、領域L4の温度が領域L3の温度よりも低くなる。この場合、領域L4のホルダ50側の温度がホルダ50の温度とほぼ同じになる。
前述したように、封止部12には、凸部12a1および凸部12b1が設けられているので、放熱性を高めることができる。そのため、図6および図7から分かるように、領域L4の温度が領域L2の温度よりも低くなる。
以上に説明した様に、本実施の形態に係る封止部12とすれば、アウターリード40の温度を低減させることができる。そのため、ホルダ50の内部に設けられた樹脂などを含む要素が劣化するのを抑制することができる。また、電極20に印加する電力を増加させることが可能となるので、光束を増加させることもできる。
図8は、凸部12a1および凸部12b1の効果を例示するための表である。
なお、放電ランプの構成は以下の様にした。
また、放電ランプの点灯時間は、1000時間とした。
筒状部11:φ28mm×全長210mm
封入ガス:アルゴン
封入圧力:13300Pa
封入薬品:水銀、鉄、タリウム、ヨウ素、臭素
定格電力:2kW
定格電流:10A
封止部120:長さ30mm、幅18mm、厚み2mm
封止部12:長さ30mm、幅18mm、厚み2mm
凸部12a1および凸部12b1:幅1.5mm、高さ0.5mm、長さ18mm、数4個
導電部30:幅6mm、長さ15mm、厚み0.03mm
図8から分かるように、凸部12a1および凸部12b1を設ければ、放電ランプに流す電流(ランプ電流)を大きくしても、ホルダ50が脱落するのを抑制することができる。そのため、放電ランプの信頼性を向上させることができる。また、このことは、ランプ電流を大きくして、光束を増加させることができることをも意味する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 放電ランプ、10 発光管、11 筒状部、12 封止部、12a 面、12a1 凸部、12a2 凸部、12b 面、12b1 凸部、12b2 凸部、12c 封止部、12c1 凸部、12c2 凸部、12d 封止部、12d1 凸部、12d2 凸部、12e 封止部、12e1 凸部、12e2 凸部、20 電極、40 アウターリード、50 ホルダ、53 接合材

Claims (4)

  1. 筒状部と;
    前記筒状部の両側の端部のそれぞれに設けられた封止部と;
    膜状を呈し、前記封止部の内部に設けられた導電部と;
    一方の端部側が前記封止部の内部において前記導電部と電気的に接続され、他方の端部側が前記筒状部の内部に設けられた電極と;
    一方の端部側が前記封止部の内部において前記導電部と電気的に接続され、他方の端部側が前記封止部から露出するアウターリードと;
    前記封止部から露出するアウターリードの端部が設けられたホルダと;
    を具備し、
    前記封止部は、前記導電部に対峙する第1の面の中央領域、および前記第1の面に対峙する第2の面の中央領域の少なくともいずれかに、少なくとも1つの凸部を有する放電ランプ。
  2. 前記凸部は、前記筒状部と前記ホルダとが対峙する方向に延びる形状を有する請求項1記載の放電ランプ。
  3. 前記凸部は、前記筒状部と前記ホルダとが対峙する方向と交差する方向に延びる形状を有する請求項1記載の放電ランプ。
  4. 前記凸部は、突起状の形状を有する請求項1記載の放電ランプ。
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