JP2021136077A - 放電ランプ、および放電ランプの製造方法 - Google Patents

放電ランプ、および放電ランプの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アウターリードとワイヤーハーネスとの接続に関する品質を向上させることができる放電ランプ、および放電ランプの製造方法を提供することである。【解決手段】実施形態に係る放電ランプは、筒状部と;前記筒状部の両側の端部のそれぞれに設けられた封止部と;それぞれの前記封止部の内部に設けられた導電部と;一方の端部側が前記封止部の内部において前記導電部と電気的に接続され、他方の端部側が前記筒状部の内部に設けられた電極と;一方の端部側が前記封止部の内部において前記導電部と電気的に接続され、他方の端部側が前記封止部から露出するアウターリードと;前記アウターリードの他方の端部側と、ワイヤーハーネスの複数の芯線と、の接触部分を覆う接合部と;前記芯線同士の間、前記芯線と前記接合部との間、前記芯線と前記アウターリードとの間、および、前記アウターリードと前記接合部との間、の少なくともいずれかに設けられ、主成分として金属を含み、副成分として樹脂を含む接合材と;を具備している。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、放電ランプ、および放電ランプの製造方法に関する。
紫外線を照射する放電ランプがある。紫外線を照射する放電ランプは、例えば、液晶などの光配向、紫外線硬化型樹脂(例えば、紫外線硬化型の接着剤、インク、塗料など)の硬化、ドライ洗浄、表面改質などの技術分野において用いられている。
また、紫外線を照射する放電ランプとして、希ガスと水銀を発光管の内部に封入した水銀ランプや、希ガス、水銀、金属、およびハロゲン元素などを発光管の内部に封入したメタルハライドランプなどが提案されている。
紫外線を照射する放電ランプは、発光管と、発光管の両側の端部のそれぞれに設けられた電極とを有している。放電ランプの電極には、膜状の導電部を介してアウターリードの一方の端部が電気的に接続されている。アウターリードの他方の端部は、発光管の外部において、電源などに電気的に接続されるワイヤーハーネス(ケーブルハーネスなどとも称される)と電気的に接続されている。一般的に、アウターリードとワイヤーハーネスとは、抵抗溶接や銀ロー付けにより接続されている。
抵抗溶接により、アウターリードとワイヤーハーネスとを接続すると、接続部の強度を大きくするのが困難となる。一方、銀ロー付けにより、アウターリードとワイヤーハーネスとを接続すると、接続部の強度を大きくすることができる。ところが、銀ロー付けの際の熱が、発光管側に伝わり、発光管の封止部などにクラックが発生する場合がある。
すなわち、アウターリードとワイヤーハーネスとの接続に関する品質に改善の余地があった。
特開2012−169090号公報
本発明が解決しようとする課題は、アウターリードとワイヤーハーネスとの接続に関する品質を向上させることができる放電ランプ、および放電ランプの製造方法を提供することである。
実施形態に係る放電ランプは、筒状部と;前記筒状部の両側の端部のそれぞれに設けられた封止部と;それぞれの前記封止部の内部に設けられた導電部と;一方の端部側が前記封止部の内部において前記導電部と電気的に接続され、他方の端部側が前記筒状部の内部に設けられた電極と;一方の端部側が前記封止部の内部において前記導電部と電気的に接続され、他方の端部側が前記封止部から露出するアウターリードと;前記アウターリードの他方の端部側と、ワイヤーハーネスの複数の芯線と、の接触部分を覆う接合部と;前記芯線同士の間、前記芯線と前記接合部との間、前記芯線と前記アウターリードとの間、および、前記アウターリードと前記接合部との間、の少なくともいずれかに設けられ、主成分として金属を含み、副成分として樹脂を含む接合材と;を具備している。
本発明の実施形態によれば、アウターリードとワイヤーハーネスとの接続に関する品質を向上させることができる放電ランプ、および放電ランプの製造方法を提供することができる。
本実施の形態に係る放電ランプを例示するための模式図である。 図1におけるA部の模式断面図である。 (a)〜(c)は、接合材を用いた接合を例示するための模式工程断面図である。 (a)〜(c)は、他の実施形態に係る接合材を用いた接合を例示するための模式工程断面図である。 抵抗溶接を例示するための模式図である。 レーザ溶接を例示するための模式図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
以下においては、一例として、本実施の形態に係る放電ランプ1が、ロングアーク型の放電ランプである場合を説明する。放電ランプ1は、ロングアーク型の水銀ランプやロングアーク型のメタルハライドランプなどの、いわゆる高輝度放電ランプ(HID:High Intensity Discharge lamp)とすることができる。ただし、放電ランプ1は、高輝度放電ランプに限定されるわけではない。
図1は、本実施の形態に係る放電ランプ1を例示するための模式図である。
図2は、図1におけるA部の模式断面図である。
図1および図2に示すように、放電ランプ1には、発光管10、電極20、導電部30、アウターリード40、口金50、接合部60、およびワイヤーハーネス70を設けることができる。
発光管10は、筒状部11および封止部12を有することができる。筒状部11および封止部12は、一体に形成することができる。発光管10は、例えば、石英ガラスから形成することができる。この場合、発光管10は、例えば、透明、すなわち着色されていない石英ガラスから形成することができる。
筒状部11は、例えば、円筒状を呈するものとすることができる。筒状部11は、管外径に比べて全長(管軸方向の長さ)が長い形態を有する。筒状部11の内部空間には、アルゴンガスなどの希ガスと水銀を封入することができる。またさらに、鉄、錫、ヨウ素などを含む金属ハロゲン化物を封入することもできる。
封止部12は、筒状部11の、管軸方向における両端に設けることができる。すなわち、封止部12は、筒状部11の両側の端部のそれぞれに設けられている。筒状部11の両端に封止部12を設けることで、筒状部11の内部空間を気密に封止することができる。例えば、一対の封止部12は、加熱した筒状部11の両端部分を押しつぶすことで形成することができる。例えば、一対の封止部12は、ピンチシール法やシュリンクシール法を用いて形成することができる。シュリンクシール法を用いて封止部12を形成すれば、図1および図2に例示をしたような円柱状の封止部12を形成することができる。ピンチシール法を用いて封止部12を形成すれば、板状の封止部12を形成することができる。
電極20は、互いに対峙させて、一対設けることができる。電極20は、筒状部11の、管軸方向における両端に1つずつ設けることができる。電極20は、一方の端部側が封止部12の内部において導電部30と電気的に接続され、他方の端部側が筒状部11の内部に設けられている。
電極20は、リード21、およびコイル22を有することができる。リード21およびコイル22は、例えば、タングステンやトリエーテッドタングステンを主成分として含むことができる。
リード21は、線状を呈し、一方の端部が筒状部11の内部空間に設けられている。リード21の他方の端部側は、封止部12の内部において、導電部30と電気的に接続されている。リード21の他方の端部側は、例えば、導電部30にレーザ溶接または抵抗溶接することができる。
コイル22は、リード21の一方の端部側に設けられている。コイル22は、筒状部11の内部空間に設けられている。コイル22は、例えば、線状部材をリード21に巻き付けたものとすることができる。なお、コイル22をリード21に取り付ける場合を例示したが、リード21の一方の端部側を巻き回してコイル22としてもよい。すなわち、リード21とコイル22は、一体に形成することもできる。
導電部30は、1つの封止部12に対して1つ設けることができる。導電部30は、封止部12の内部に設けることができる。すなわち、導電部30は、それぞれの封止部30の内部に設けられている。導電部30の平面形状は四角形とすることができる。導電部30は、例えば、モリブデン箔から形成することができる。
アウターリード40は、1つの導電部30に対して1つ設けることができる。アウターリード40は、線状を呈するものとすることができる。アウターリード40の一方の端部側は、封止部12の内部において、導電部30と電気的に接続されている。例えば、アウターリード40の一方の端部側は、導電部30にレーザ溶接または抵抗溶接することができる。アウターリード40の他方の端部側は封止部12から露出させることができる。アウターリード40は、例えば、モリブデンを主成分として含むことができる。
口金50は、1つのアウターリード40に対して1つ設けることができる。図2に示すように、口金50は、筒状部51と端部52を有することができる。筒状部51と端部52は一体に形成することができる。筒状部51と端部52は、例えば、ステンレスなどの金属から形成することができる。
筒状部51は、例えば、円筒状を呈するものとすることができる。端部52は、板状を呈し、筒状部51の一方の端部に設けられている。筒状部51の他方の端部は開口している。
口金50には、ワイヤーハーネス70を通すための孔50aを設けることができる。孔50aの配設位置には特に限定がない。例えば、図2に示すように、孔50aは、端部52を厚み方向に貫通することができる。例えば、孔50aは、筒状部51を肉厚方向に貫通することができる。
図2に示すように、口金50(筒状部51)の内部空間には、接合部60、封止部12の端部の近傍、アウターリード40の封止部12から露出する部分、ワイヤーハーネス70の先端部分を設けることができる。
口金50は、口金50の内部空間に充填された接合材53により、発光管10(封止部12)に固定することができる。接合材53は、絶縁性を有し、口金50と、口金50の内部空間に設けられた要素(接合部60、アウターリード40、およびワイヤーハーネス70の被覆部72から露出する複数の芯線71)と、の間を絶縁している。接合材53は、例えば、酸化アルミニウムなどを含むことができる。
接合部60は、1つのアウターリード40に対して1つ設けることができる。接合部60は、アウターリード40の封止部12から露出する端部と、ワイヤーハーネス70の被覆部72から露出する複数の芯線71とを接合する。接合部60は、例えば、アウターリード40の端部と、ワイヤーハーネス70の複数の芯線71と、の接触部分を覆う金属バンドとすることができる。
接合部60は、板状を呈し、ニッケル、ステンレス、鉄などの金属から形成することができる。接合部60は、例えば、抵抗溶接やレーザ溶接などにより、アウターリード40およびワイヤーハーネス70の複数の芯線71の少なくともいずれかに接合することができる。そのため、接合部60の表面には、複数の溶融痕62が形成され、溶融痕62の下方には溶融部63は形成されている。
また、接合部60の内部空間には接合材61が設けられている。接合材61は、芯線71同士の間、芯線71と接合部60との間、芯線71とアウターリード40との間、および、アウターリード40と接合部60との間、の少なくともいずれかに設けることができる。接合材61は、例えば、主成分として金属を含み、副成分として樹脂を含むことができる。金属は、例えば、金、銀、プラチナなどとすることができる。樹脂は、例えば、エポキシ樹脂などとすることができる。
なお、接合材61を用いた接合に関する詳細は後述する。
ワイヤーハーネス70は、例えば、芯線71、被覆部72、および端子73を有することができる。
芯線71は、複数設けられている。芯線71は、例えば、銅や銅合金などの低抵抗金属から形成することができる。
被覆部72は、複数の芯線71を覆っている。被覆部72は、複数の芯線71を束ねるとともに、口金50や外部の部材と、複数の芯線71との間を絶縁している。被覆部72は、例えば、樹脂などの絶縁性材料から形成することができる。
複数の芯線71の一方の端部は、被覆部72から露出している。複数の芯線71の一方の端部は、接合部60により、アウターリード40と電気的に接続されている。複数の芯線71の他方の端部は、被覆部72から露出している。複数の芯線71の他方の端部は、端子73と電気的に接続することができる。
端子73は、例えば、圧着端子やコネクタなどとすることができる。図1に例示をした端子73は、圧着端子である。端子73は、必ずしも必要ではなく省くことができる。ただし、端子73が設けられていれば、放電ランプ1の取り付けや取り外しを容易とすることができる。そのため、放電ランプ1の製造時の生産性やメンテナンス時の作業性を向上させることができる。
例えば、放電ランプ1を紫外線照射装置などに取り付ける際には、一対の口金50が、紫外線照射装置などに設けられた保持部に保持される。そして、ワイヤーハーネス70の端子73が、紫外線照射装置などに設けられた電源やコントローラなどに電気的に接続される。
次に、接合材61を用いた接合についてさらに説明する。
アウターリード40の封止部12から露出する部分と、ワイヤーハーネス70の被覆部72から露出する複数の芯線71とを接合部60により束ね、接合部60と、アウターリード40および複数の芯線71と、を溶接すれば、アウターリード40と複数の芯線71とを電気的に接続することができる。しかしながら、複数の芯線71のうちの一部は、接合部60またはアウターリード40と溶接されるが、残りの芯線71は接合部60により機械的に保持されているにすぎない。例えば、溶接位置から離れた位置にある芯線71は、ほとんど溶融しないので溶接されにくい。そのため、アウターリード40と複数の芯線71とを電気的に接続できたとしても、アウターリード40と複数の芯線71との間の接合強度(機械的な強度)が不足する場合がある。
この場合、接合部60の内部空間において、複数の芯線71とアウターリード40とをさらに銀ロー付けすることができる。複数の芯線71とアウターリード40とをさらに銀ロー付けすれば、アウターリード40と複数の芯線71と接合強度を大きくすることができる。また、アウターリード40と複数の芯線71との間の電気的な接続に関する信頼性を向上させることができる。
ところが、銀ロー付けを行う場合には、例えば、銀ローが充填された接合部60を銀ローが溶融する温度にまで加熱する必要がある。図2に示すように、接合部60の近傍には、アウターリード40を封止している封止部12が設けられている。そのため、銀ロー付けを行う際に、アウターリード40を封止している封止部12が加熱されて、熱膨張率の差に起因する熱応力が発生する。発生した熱応力が大きいと、封止部12にクラックが生じたり、封止部12とアウターリード40との間に隙間が生じてリークパスが形成されたりする場合がある。
そこで、本実施の形態に係る放電ランプ1においては、接合材61が、複数の芯線71とアウターリード40とともに、接合部60の内部空間に設けられている。接合材61は、金属と樹脂を混合したペースト61aを加熱して溶融させ、溶融したペースト61aが固化することで形成されたものとすることができる。金属と樹脂を混合したペースト61aは、銀ロー付けに用いるペーストよりも融点が低いので、銀ロー付けのように接合部60を高い温度にまで加熱する必要がない。また、接合部60と、アウターリード40および複数の芯線71と、を溶接する際に、溶接の熱でペースト61aを溶融することができる。そのため、製造工程の簡略化を図ることができ、ひいては生産性の向上を図ることができる。
図3(a)〜(c)は、接合材61を用いた接合を例示するための模式工程断面図である。図3(a)〜(c)は、図2における接合部60のB−B線方向の断面に対応する模式図である。
まず、図3(a)に示すように、複数の芯線71を分けて、アウターリード40の周りに配置する。そして、複数の芯線71とアウターリード40に板状の接合部60を巻き付けて、複数の芯線71とアウターリード40を束ねる。
次に、図3(b)に示すように、接合部60の内部空間に、金属と樹脂を混合したペースト61aを充填する。金属は、例えば、金、銀、プラチナなどとすることができる。樹脂は、例えば、エポキシ樹脂などとすることができる。ペースト61aの融点は、例えば、銀を含む場合には、900℃程度とすることができる。
次に、図3(c)に示すように、接合部60と、アウターリード40および複数の芯線71と、を溶接する。溶接は、例えば、抵抗溶接またはレーザ溶接などとすることができる。抵抗溶接またはレーザ溶接については後述する(図5、図6を参照)。なお、溶接は、例えば、イナートガスアーク溶接などとしてもよい。
溶接により溶接部分が溶融して、接合部60とアウターリード40、接合部60と複数の芯線71の一部、および、アウターリード40と複数の芯線71の一部、の少なくともいずれかが接合する。そのため、接合部60の表面には、複数の溶融痕62が形成され、溶融痕62の下方には溶融部63が形成される。
また、ペースト61aの少なくとも一部が、溶接の熱で溶融する。溶融したペースト61aは、温度が下がることで固化する。ペースト61aが固化することで、接合材61が形成される。
接合材61は、金属を含んでいる。また、僅かではあるが、接合材61には、ペースト61aに含まれていた樹脂の残渣が残留する場合がある。そのため、接合材61は、主成分として金属を含み、副成分として樹脂を含むことができる。金属が主成分として含まれているため、接合材61は導電性を有している。
本実施の形態によれば、アウターリード40と複数の芯線71が、溶接部分(溶融部63)と接合材61により、電気的および機械的に接続される。そのため、アウターリード40と複数の芯線71との間の接合強度を大きくすることができ、且つ、電気的な接続に関する信頼性を向上させることができる。
すなわち、アウターリード40とワイヤーハーネス70との接続に関する品質を向上させることができる。
以上に説明した様に、本実施の形態に係る放電ランプの製造方法は、以下の工程を有することができる。
アウターリード40の他方の端部側と、ワイヤーハーネス70の複数の芯線71と、の接触部分に、板状の接合部60を巻き付ける工程。
接合部60により囲まれた空間の内部に、金属と樹脂を混合したペースト61aを充填する工程。
接合部60とアウターリード40、および、接合部60と複数の芯線71の少なくとも一部、を溶接する工程。
そして、溶接工程において、溶接の熱で、ペースト61aが溶融する。
図4(a)〜(c)は、他の実施形態に係る接合材61を用いた接合を例示するための模式工程断面図である。図4(a)〜(c)は、図2における接合部60のB−B線方向の断面に対応する模式図である。
まず、図4(a)に示すように、複数の芯線71を分けて、アウターリード40の周りに配置する。そして、金属と樹脂を混合したペースト61aを、芯線71同士の間、および、芯線71とアウターリード40との間に充填する。
次に、図4(b)に示すように、複数の芯線71とアウターリード40に板状の接合部60を巻き付けて、複数の芯線71とアウターリード40を束ねる。
すなわち、前述したものの場合には、接合部60により、複数の芯線71とアウターリード40を束ねた後に、ペースト61aを充填する。これに対して、本実施の形態の場合には、芯線71同士の間、および、芯線71とアウターリード40との間にペースト61aを充填した後に、接合部60により、複数の芯線71とアウターリード40を束ねる。
次に、図4(c)に示すように、接合部60と、アウターリード40および複数の芯線71と、を溶接する。溶接は、例えば、抵抗溶接またはレーザ溶接などとすることができる。抵抗溶接またはレーザ溶接については後述する(図5、図6を参照)。なお、溶接は、例えば、イナートガスアーク溶接などとしてもよい。
溶接により溶接部分が溶融して、接合部60とアウターリード40、接合部60と複数の芯線71の一部、および、アウターリード40と複数の芯線71の一部、の少なくともいずれかが接合する。そのため、接合部60の表面には、複数の溶融痕62が形成され、溶融痕62の下方には溶融部63が形成される。
また、前述したものと同様に、ペースト61aの少なくとも一部が、溶接の熱で溶融する。溶融したペースト61aは、温度が下がることで固化する。ペースト61aが固化することで、接合材61が形成される。
本実施の形態によれば、前述したものと同様に、アウターリード40と複数の芯線71が、溶接部分(溶融部63)と接合材61により、電気的および機械的に接続される。そのため、アウターリード40と複数の芯線71との間の接合強度を大きくすることができ、且つ、電気的な接続に関する信頼性を向上させることができる。
すなわち、アウターリード40とワイヤーハーネス70との接続に関する品質を向上させることができる。
以上に説明した様に、本実施の形態に係る放電ランプの製造方法は、以下の工程を有することができる。
アウターリード40の他方の端部側と、ワイヤーハーネス70の複数の芯線71と、の接触部分に、金属と樹脂を混合したペースト61aを充填する工程。
ペースト61aが充填された接触部分に、板状の接合部60を巻き付ける工程。
接合部60とアウターリード40、および、接合部60と複数の芯線71の少なくとも一部、を溶接する工程。
そして、溶接工程において、溶接の熱で、ペースト61aが溶融する。
図5は、抵抗溶接を例示するための模式図である。
図5に示すように、抵抗溶接装置200は、電源201、電極202、および電極203を有することができる。
電源201は、電極202および電極203に電気的に接続されている。電源201は、電極202および電極203に所定の電圧を印加することができる。
電極202と電極203は、互いに近接する方向に移動することができる。図5に示すように、電極202と電極203は、溶接の対象物を挟み、加圧した状態で対象物に電圧を印加することができる。対象物に電圧が印加されるとジュール熱が発生して、電極202および電極203に挟まれた部分が溶融する。溶融した部分の温度が下がり固化することで、前述した溶融痕62と溶融部63が形成される。
図6は、レーザ溶接を例示するための模式図である。
図6に示すように、レーザ溶接装置300は、レーザ発振器301、照射ヘッド302、および導光部303を有することができる。
レーザ発振器301は、例えば、YAGレーザを出射することができる。
照射ヘッド302は、レーザを溶接の対象物に照射することができる。
導光部303は、レーザ発振器301から出射したレーザを照射ヘッド302に導く。レーザ発振器301がYAGレーザを出射する場合には、導光部303は、例えば、光ファイバとすることができる。
なお、レーザ溶接装置300は、COレーザを出射するものとしてもよい。COレーザの場合には、導光部303は、例えば、複数の反射鏡を有するものとすることができる。
また、レーザ溶接装置300は、照射位置を走査するためのガルバノミラーなどを有することもできる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 放電ランプ、10 発光管、11 筒状部、12 封止部、20 電極、40 アウターリード、50 口金、60 接合部、61 接合材、61a ペースト、62 溶融痕、63 溶融部、70 ワイヤーハーネス、71 芯線

Claims (4)

  1. 筒状部と;
    前記筒状部の両側の端部のそれぞれに設けられた封止部と;
    それぞれの前記封止部の内部に設けられた導電部と;
    一方の端部側が前記封止部の内部において前記導電部と電気的に接続され、他方の端部側が前記筒状部の内部に設けられた電極と;
    一方の端部側が前記封止部の内部において前記導電部と電気的に接続され、他方の端部側が前記封止部から露出するアウターリードと;
    前記アウターリードの他方の端部側と、ワイヤーハーネスの複数の芯線と、の接触部分を覆う接合部と;
    前記芯線同士の間、前記芯線と前記接合部との間、前記芯線と前記アウターリードとの間、および、前記アウターリードと前記接合部との間、の少なくともいずれかに設けられ、主成分として金属を含み、副成分として樹脂を含む接合材と;
    を具備した放電ランプ。
  2. 前記接合材は、金、銀、およびプラチナの少なくとも1種を前記主成分として含み、エポキシ樹脂を前記副成分として含む請求項1記載の放電ランプ。
  3. アウターリードの他方の端部側と、ワイヤーハーネスの複数の芯線と、の接触部分に、板状の接合部を巻き付ける工程と;
    前記接合部により囲まれた空間の内部に、金属と樹脂を混合したペーストを充填する工程と;
    前記接合部と前記アウターリード、および、前記接合部と前記複数の芯線の少なくとも一部、を溶接する工程と;
    を具備し、
    前記溶接工程において、溶接の熱で、前記ペーストが溶融する放電ランプの製造方法。
  4. アウターリードの他方の端部側と、ワイヤーハーネスの複数の芯線と、の接触部分に、金属と樹脂を混合したペーストを充填する工程と;
    前記ペーストが充填された前記接触部分に、板状の接合部を巻き付ける工程と;
    前記接合部と前記アウターリード、および、前記接合部と前記複数の芯線の少なくとも一部、を溶接する工程と;
    を具備し、
    前記溶接工程において、溶接の熱で、前記ペーストが溶融する放電ランプの製造方法。
JP2020029080A 2020-02-25 2020-02-25 放電ランプ、および放電ランプの製造方法 Pending JP2021136077A (ja)

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