JP6176527B2 - キセノンフラッシュランプ - Google Patents

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Description

本発明は、紫外線殺菌用の光源として好適なキセノンフラッシュランプに関し、特に、キセノンフラッシュランプの端部における接続の構造に関する。
従来から、紫外線殺菌用の光源として波長254nmの紫外線を発生する低圧水銀ランプが用いられている。低圧水銀ランプは長寿命であるため広く使用されているが、紫外線出力が小さいため、短時間で大量の処理物を殺菌するのに向いていない。そこで、高出力、且つ、高照度の紫外線閃光を発生するキセノンフラッシュランプ(閃光放電灯)が開発されている。
キセノンフラッシュランプでは、点灯回路のコンデンサに蓄えられたエネルギーを瞬時に電極間に供給し、発光管内に、瞬間的に放電プラズマを発生させる。プラズマによってキセノンガスが励起され、波長200〜300nmの殺菌効果を有する紫外線閃光が発生する。
特許文献3には、発光長250mm、発光管外径10mm(内径8mm)のキセノンフラッシュランプを、ランプ中心から被処理物の中心までの照射距離が100mmとなるように配置した、殺菌試験の例が記載されている。それによると、枯草菌芽胞の場合には、ランプ出力が500Jなら6回の照射、ランプ出力が2000Jなら1回の照射、黒麹カビの場合には、ランプ出力が500Jなら16回の照射、ランプ出力が2000Jなら3回の照射で優れた殺菌効果を奏することが報告されている。
特開2008-59970号公報 特開2008-269955号公報 特開2012-199153号公報 特開2013-37830号公報
キセノンフラッシュランプは、典型的には、石英ガラス製の細長い円筒状の発光管(放電容器)と、その両端に互いに対向するように挿入された電極と、各電極に接続された電極リード棒を有する。発光管の両端は密閉されおり、内部に、キセノンガスが封入されている。電極リード棒は、密閉された発光管の両端から突出しており、その先端は、外部接続用リード線に接続されている。
キセノンフラッシュランプの両端のシール部の構造として、ロッドシール構造が知られている。ロッドシール構造は、箔溶着シール構造と比較して、シール部の熱容量を大きくすることができるため、高電流を流す場合に好適であると言われており広く使用されている。
ロッドシール構造の場合、電極リード棒と外部接続用リード線を接続する接続構造において、ロウ付けが行われる。しかしながら、ロウ付け工程では、電極リード棒の加熱により発光管の端部が相当な高温となる。そのため、発光管の端部における歪の蓄積、クラックの発生等の様々な不都合が生じる。
本発明の目的は、キセノンフラッシュランプの両端の電極リード棒と外部接続用リード線の接続構造において、ロウ付けによって生じる不具合を回避する手段を提供することにある。
本発明によると、キセノンガスが封入された発光管と、該発光管の両端をそれぞれ封止するシール部と、陰極と該陰極に接続された電極リード棒を有する陰極側(カソード側)電極ユニットと、陽極と該陽極に接続された電極リード棒を有する陽極側(アノード側)電極ユニットと、を有するキセノンフラッシュランプにおいて、
前記発光管の内部から前記シール部を経由して前記発光管の外方まで延びる前記電極リード棒の各々は、金属接続部材を介して前記外部接続用リード線に接続されており、該金属接続部材は、電極リード棒接続部と端子部を有し、前記電極リード棒接続部には中心軸線に沿って中心穴が形成されており、前記電極リード棒接続部の側面には半径方向に延び前記中心穴に達するネジ孔が形成されており、前記端子部には中心軸線に沿って中心穴が形成されており、
前記電極リード棒接続部の中心穴に挿入された前記電極リード棒は、前記ネジ孔に挿通された固定用ボルトによって押圧されて保持され、前記端子部の中心穴に挿入された前記外部接続用リード線は該端子部をカシメることによって、前記端子部に圧着されるように構成されている。
本実施形態によると、前記キセノンフラッシュランプにおいて、前記金属接続部材の電極リード棒接続部の中心穴の周囲には該中心穴の径より大きい案内穴が形成されてよい。
本実施形態によると、前記キセノンフラッシュランプにおいて、前記金属接続部材は、銅、銀、又は、アルミニウムによって形成された一体物であってよい。
本実施形態によると、前記キセノンフラッシュランプにおいて、前記電極リード棒接続部の外径は前記端子部の外径より大きく、前記電極リード棒接続部と前記端子部の間にテーパ部が形成されてよい。
本発明によると、キセノンガスが封入された発光管と、該発光管の両端をそれぞれ封止するシール部と、陰極と該陰極に接続された電極リード棒を有する陰極側(カソード側)電極ユニットと、陽極と該陽極に接続された電極リード棒を有する陽極側(アノード側)電極ユニットと、を有するキセノンフラッシュランプの製造方法において、
キセノンガスが封入された前記発光管の両端に陰極側(カソード側)電極ユニットと陽極側(アノード側)電極ユニットをそれぞれ挿入し、前記発光管の両端にそれぞれシール部を形成することによって発光管の両端を封止する発光管の封止工程と、
電極リード棒接続部と端子部を有する金属接続部材を形成する金属接続部材形成工程と、
前記金属接続部材の端子部に外部接続用リード線の端部を接続して、前記金属接続部材と前記外部接続用リード線を有する外部リード線ユニットを形成する外部リード線ユニット形成工程と、
前記発光管の内部から前記シール部を経由して前記発光管の外方まで延びる前記電極リード棒を、前記金属接続部材の電極リード棒接続部に接続する電極リード棒接続工程と、を有する。
本実施形態によると、前記キセノンフラッシュランプの製造方法において、
前記電極リード棒接続工程では、前記電極リード棒接続部のネジ孔に挿入された固定用ボルトによって、前記電極リード棒を固定してよい。
本実施形態によると、前記電極リード棒接続工程で、前記電極リード棒を固定用ボルトで固定する前に、導電性接着剤により、電極リード棒が被覆されるようにしてもよい。
本発明によれば、キセノンフラッシュランプの両端の電極リード棒と外部接続用リード線の接続構造において、ロウ付けによって生じる不具合を回避する手段を提供することができる。
図1Aは、本実施形態に係るキセノンフラッシュランプの構成例を説明する図である。 図1Bは、本実施形態に係るキセノンフラッシュランプに接続される外部接続用リード線の構成例を説明する図である。 図2Aは、従来のキセノンフラッシュランプにおいて、発光管の電極リード棒に外部リード線ユニットを接続する前の状態を説明する説明図である。 図2Bは、従来のキセノンフラッシュランプにおいて、発光管の電極リード棒に外部リード線ユニットを接続した状態を説明する説明図である。 図3Aは、本実施形態に係るキセノンフラッシュランプにおいて、発光管の電極リード棒に外部リード線ユニットを接続する前の状態を説明する説明図である。 図3Bは、本実施形態に係るキセノンフラッシュランプにおいて、発光管の電極リード棒に外部リード線ユニットを接続した状態を説明する説明図である。 図4Aは、本実施形態に係るキセノンフラッシュランプにおいて、発光管の電極リード棒に外部リード線ユニットを接続する前の状態を説明する説明図である。 図4Bは、本実施形態に係るキセノンフラッシュランプにおいて、発光管の電極リード棒に外部リード線ユニットを接続した状態を説明する説明図である。 図5Aは、本実施形態に係る金属接続部材の構造の例を説明する説明図である。 図5Bは、本実施形態に係る外部リード線ユニットの主要部の構成例を説明する説明図である。 図5Cは、本実施形態に係るキセノンフラッシュランプの端部に外部リード線ユニットを接続した状態を説明する説明図である。
以下、本発明に係るキセノンフラッシュランプの実施形態に関して、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中、同一の要素に対しては同一の参照符号を付して、重複した説明を省略する。
図1Aを参照して本実施形態に係るキセノンフラッシュランプの一例の概略構造を説明する。キセノンフラッシュランプ100は、石英ガラス製の発光管101と、その端部にそれぞれ挿入された陰極側(カソード側)電極ユニット120A及び陽極側(アノード側)電極ユニット120Bを有する。発光管101の内部にはキセノンガスが封入されている。発光管101の両端には、それぞれシール部130A、130Bが形成されている。シール部130A、130Bの構造は後に説明する。
陰極側(カソード側)電極ユニット120Aは、陰極121、及び、電極リード棒123を有する。陰極121の先端には焼結体125が装着されている。尚、陰極121の先端を円錐状に形成してもよい。電極リード棒123はシール部130A、130Bを介して発光管101の外方まで延びており、その先端は、金属接続部材200を介して外部接続用リード線301に接続されている。金属接続部材200の構造は後に説明する。
陰極121、及び、電極リード棒123はタングステン製である。焼結体125は、高融点金属製の粉末に、電子放射し易い物質を混合し焼き締めて形成する。
陽極側(アノード側)電極ユニット120Bは陰極側(カソード側)電極ユニット120Aと同様な構成を有するが、陽極の形状及び構造が陰極とは異なる。
発光管101の外径Dは10mm、内径は8mm、全長Lは450〜1650mmであってよい。電極間の距離は300〜1500mmであってよい。
本実施形態のキセノンフラッシュランプを用いて紫外線殺菌装置を構成することができる。紫外線殺菌装置には様々な構造が知られているが、キセノンフラッシュランプの周囲に冷却用水を循環させるように構成された水冷式の紫外線殺菌装置がよく知られている。
図1Bを参照して、外部接続用リード線301の例を説明する。外部接続用リード線301は、絶縁体で覆われた導線によって構成されており、一方の端部301Aは、被覆が除去されて導線が露出している。他方の端部には圧着端子303が接続されている。外部接続用リード線301の周囲にはマーキングチューブ302Aが取付けられ、外部接続用リード線301と圧着端子303の一部には絶縁チューブ302Bが取付けられている。外部接続用リード線301の端部301Aは、図1Aに示したように、金属接続部材200を介して電極リード棒123に接続される。
図2Aは、従来のキセノンフラッシュランプにおいて、陰極側(カソード側)電極ユニット120Aに外部リード線ユニット300を接続する前の状態を示す。陰極側(カソード側)電極ユニット120Aは、陰極121と電極リード棒123を有する。電極リード棒123は、発光管101の端部を貫通し、発光管101の外側まで延びている。発光管101の陰極側(カソード側)端部のシール部130Aの構造を説明する。発光管101を形成する石英ガラスの熱膨張係数と電極リード棒123を形成するタングステンの熱膨張係数は異なる。そこで、シール部130Aは両者の熱膨張係数の差を緩和するように構成されている。
シール部130Aは、電極リード棒123の周囲に形成されたタングステンガラス巻131と、それに接続されたタングステンガラス管132と、それに接続された段継ぎガラス管133と、を有し、これらのガラス管は軸線方向に熱膨張率が順次変化するように連接されている。
電極リード棒123の外周面に酸化被膜を形成し、その上にタングステンガラス巻131を形成してよい。
従来の外部リード線ユニット300は、外部接続用リード線301とスリーブ151を有する。外部接続用リード線301の端部301Aは、被覆が除去されて導線が露出している。外部接続用リード線301の端部301Aは、スリーブ151に挿入されている。スリーブ151の端部151Aをカシメることによって、スリーブ151は外部接続用リード線301の端部301Aに接続される。外部接続用リード線301の周囲にはマーキングチューブ302Aと絶縁チューブ302Bが取付けられてよい。
図2Bは従来のキセノンフラッシュランプにおいて、陰極側(カソード側)電極ユニット120Aに外部リード線ユニット300を接続した状態を示す。スリーブ151の一方の端部151Aに外部接続用リード線301の端部301Aが接続され、スリーブ151の他方の端部151Bに電極リード棒123が接続されている。外部接続用リード線301の端部301Aは、スリーブ151の端部151Aをカシメることによって接続され、電極リード棒123の先端は、スリーブ151の端部151Bとの間のロウ付け153によって接続されている。発光管101の陰極側(カソード側)のシール部130Aの端部とロウ付け153の間では、電極リード棒123は露出している。この露出部分の軸線方向の寸法をL1とする。電極リード棒123の露出部分とスリーブ151は適当な合成樹脂製の収縮チューブによって被覆されてよい。
従来のキセノンフラッシュランプでは、ロウ付け工程において、スリーブ151と電極リード棒123が高温に加熱され、発光管101の端部にクラック又は破損が生じることがあった。
図3Aは、本発明の実施形態のキセノンフラッシュランプにおいて、陰極側(カソード側)電極ユニット120Aに外部リード線ユニット300を接続する前の状態を示す。陰極側(カソード側)電極ユニット120Aは、陰極121と電極リード棒123を有する。電極リード棒123は、発光管101の端部を貫通し、発光管101の外側まで延びている。発光管101の陰極側(カソード側)端部のシール部130Aの構造は図2Aを参照して説明した。上述のように本実施形態のシール部130Aでは、熱膨張係数が略連続的に変化しているから、熱膨張係数の差異に起因してシール部130Aにクラック等が発生することが防止される。
本実施形態による外部リード線ユニット300は、外部接続用リード線301と金属接続部材200を有する。金属接続部材200は電極リード棒接続部210とテーパ部230と端子部220を有する。尚、金属接続部材200の構造の詳細は、後に、図5A及び図5Bを参照して説明する。
外部接続用リード線301の端部301Aは、図1Bに示したように、被覆が除去されて導線が露出している。外部接続用リード線301の端部301Aは、金属接続部材200の端子部220に挿入されている。金属接続部材200の端子部220をカシめることによって、金属接続部材200は外部接続用リード線301の端部301Aに接続される。外部接続用リード線301の周囲にはマーキングチューブ302Aと絶縁チューブ302Bが取付けられてよい。
図3Bは本実施形態によるキセノンフラッシュランプにおいて、陰極側(カソード側)電極ユニット120Aに外部リード線ユニット300を接続した状態を示す。図示のように、電極リード棒123を金属接続部材200の電極リード棒接続部210に挿入し、両者を機械的に固定することによって、電極リード棒123は金属接続部材200に接続される。さらに、前記電極リード棒123を固定する前に、電極リード棒123が酸化しないように、導電性接着剤を直接塗布、または、電極リード棒接続部210に充填してもよい。電極リード棒123を電極リード棒接続部210に機械的に固定する方法の例は図5A、図5B及び図5Cを参照して説明する。
本実施形態では、金属接続部材200によって、陰極側(カソード側)電極ユニット120Aと外部接続用リード線301が接続される。
本実施形態では、金属接続部材200と電極リード棒123はロウ付けではなく、機械的手段によって接続されている。本実施形態のキセノンフラッシュランプでは、ロウ付け工程を用いないから、発光管101の端部と電極リード棒123が高温に加熱されることが回避される。そのため、発光管101の端部にロウ付けに起因したクラック又は破損が生じることが回避される。
図4Aは、本実施形態のキセノンフラッシュランプにおいて、陰極側(カソード側)電極ユニット120Aに外部リード線ユニット300を接続する前の状態を示す。陰極側(カソード側)電極ユニット120Aは、陰極121と電極リード棒123を有する。電極リード棒123は、発光管101の端部を貫通し、発光管101の外側まで延びている。
発光管101の陰極側(カソード側)端部に形成されたシール部140Aの他の例を説明する。本例のシール部140Aは、ガラス外套体145と石英ガラスビーズ147とを有する。ガラス外套体145と石英ガラスビーズ147は一体的に溶着されている。発光管101の陰極側(カソード側)端部と石英ガラスビーズ147は溶着によって密閉されている。ガラス外套体145は、石英ガラスビーズ147より、発光管101の内部に向けて延びている。
電極リード棒123は、ガラス外套体145の内端を貫通し、さらに、石英ガラスビーズ147を貫通して、発光管101の陰極側(カソード側)端部より外方に延びている。
電極リード棒123がガラス外套体145を貫通する部分において、電極リード棒123の周囲にタングステンガラス巻141が形成されている。ガラス外套体145は、タングステンガラス巻141に溶着されたタングステンガラス管142と、タングステンガラス管142に溶着された段継ぎガラス管143と、さらに、段継ぎガラス管143に溶着された石英ガラス管144と、を有し、これらのガラス管は軸線方向に熱膨張率が順次変化するように連接されている。
電極リード棒123と石英ガラスビーズ147の間には僅かである隙間が形成されている。従って、ガラス外套体145の内部は、外部空間に繋がっている。
図4Bは本実施形態によるキセノンフラッシュランプにおいて、陰極側(カソード側)電極ユニット120Aに外部リード線ユニット300を接続した状態を示す。図示のように、電極リード棒123を金属接続部材200の電極リード棒接続部210に挿入し、両者を機械的に固定することによって、電極リード棒123は金属接続部材200に接続される。電極リード棒123を金属接続部材200の電極リード棒接続部210に機械的に固定する方法は図5A及び図5Bを参照して説明する。本実施形態では、金属接続部材200によって、陰極側(カソード側)電極ユニット120Aの電極リード棒123と外部リード線ユニット300が接続される。
本実施形態では、金属接続部材200と電極リード棒123はロウ付けではなく、機械的手段によって接続されている。本実施形態のキセノンフラッシュランプでは、ロウ付け工程を用いないから、発光管101の端部と電極リード棒123が高温に加熱されることが回避される。そのため、発光管101の端部にロウ付けに起因したクラック又は破損が生じることが回避される。
図5A、図5B及び図5Cを参照して、金属接続部材200の構造を説明する。図5Aに示すように、金属接続部材200は、柱状の電極リード棒接続部210と柱状の端子部220を有する。電極リード棒接続部210と端子部220の断面は円形であってよいが、四角形、六角形等の多角形であってもよい。電極リード棒接続部210の外径は端子部220の外径より大きい。電極リード棒接続部210と端子部220の間には、加工性と機械的強度を考慮したテーパ部230が形成されている。
電極リード棒接続部210には、中心軸線に沿って円形の中心穴211が形成されている。中心穴211の周囲には案内穴212が形成されている。案内穴212の底面にテーパが形成されてよい。電極リード棒接続部210の外径を端子部220の外径より大きくすることによって、案内穴212を設けることができる。
電極リード棒接続部210の側面に半径方向に延びるネジ孔213、214が形成されている。ネジ孔213、214は中心穴211まで延びている。本実施形態では、2つのネジ穴が形成されているが、1つ又は3つ以上のネジ穴を形成してもよい。
端子部220には、中心軸線に沿って円形の中心穴221が形成されている。端子部220の中心穴221は電極リード棒接続部210の中心穴211に接続されてよいが、接続されていなくてもよい。金属接続部材200は、電気伝導率に優れ且つ柔軟で加工しやすい銅、銀、アルミニウムによって一体物で形成されてよい。
図5Bに示すように、金属接続部材200の端子部220の中心穴221に、被覆が除去されて露出している外部接続用リード線301の端部301Aを挿入する。図示のように、端子部220をカシメることにより、カシメ部220Aを形成する。端子部220のカシメ部220Aは、市販の圧着工具を用いて形成してもよい。こうして、本実施形態の外部リード線ユニット300が形成される。
図5Cに示すように、金属接続部材200の電極リード棒接続部210の中心穴211に、電極リード棒123の端部を挿入し、電極リード棒接続部210のネジ孔213、214に固定用ボルト215、216を挿通する。本実施形態では、電極リード棒接続部210に案内穴212が形成され、さらに、案内穴212の底面にテーパが形成されているため、電極リード棒123の端部を電極リード棒接続部210の中心穴211に挿入する作業が容易化且つ迅速化される。
固定用ボルト215、216は、イモネジ、ホーローセット等と称される、六角穴付き止めネジであってよい。固定用ボルト215、216を電極リード棒接続部210のネジ孔213、214にねじ込むと、固定用ボルト215、216は、電極リード棒123に当接する。固定用ボルト215、216をさらにねじ込むと、電極リード棒123は、電極リード棒接続部210の中心穴211の底面に押し付けられる。こうして、固定用ボルト215、216によって、電極リード棒123は金属接続部材200の電極リード棒接続部210に固定される。
本実施形態によると、電極リード棒接続部210に案内穴212を設けるため、発光管101の陰極側(カソード側)のシール部130Aの端部を、電極リード棒接続部210の端面に近接させることができる。シール部130Aの端部と案内穴212の底面の間では、電極リード棒123は露出している。この露出部分の軸線方向の寸法をL2とする。電極リード棒123は露出部分の寸法L2は案内穴212の深さに略等しい。本実施形態における電極リード棒123の露出部分の寸法L2は、図2Bに示した従来の技術における電極リード棒123は露出部分の寸法L1より小さい。即ち、L2<L1である。従って、電極リード棒123は露出部分に過度の曲げモーメントが作用することはない。本実施形態によると、電極リード棒接続部210に案内穴212を設けるため、外部リード線ユニット300に衝撃が加わった場合でも、電極リード棒123は折れにくい。
本実施形態によると、金属接続部材200の端子部220をカシメることによって、外部接続用リード線301を金属接続部材200に接続し、固定用ボルト215、216を用いることによって電極リード棒123を金属接続部材200に接続する。即ち、従来の技術のようにロウ付けを用いることなく機械的手段によって、外部リード線ユニット300を電極リード棒123に接続する。そのため、本実施形態では、上述のように、発光管101の端部にロウ付けに起因したクラック又は破損が生じることが回避される。発光管101の端部とスリーブ151の間にロウ付け用の作業に必要な距離を確保する必要がない。そのため、金属接続部材200を発光管101のシール部の端部に近接させて固定することができるため、取扱いにおいてシール部及びシール部より突出した電極リード棒123に過度の曲げ応力が掛からない。さらに、外部リード線ユニット300を発光管101の端部に近接して設けることができるため、キセノンフラッシュランプの長手方向の寸法をコンパクト化することができる。
以上、本実施形態に係るキセノンフラッシュランプの発光管の端部において電極リード棒と外部接続用リード線を接続する接続構造の例を説明したが、これらは例示であって、本発明の範囲を制限するものではない。当業者が、本実施形態に対して容易になしえる追加・削除・変更・改良等は、本発明の範囲内である。本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の記載によって定められる。
100…キセノンフラッシュランプ、101…発光管、120A、120B…電極ユニット、121…陰極、123…電極リード棒、125…焼結体、130A、130B…シール部、131…タングステンガラス巻、132…タングステンガラス管、133…段継ぎガラス管、140A…シール部、141…タングステンガラス巻、142…タングステンガラス管、143…段継ぎガラス管、144…石英ガラス管、145…ガラス外套体、147…ガラスビーズ、151…スリーブ、151A、151B…端部、153…ロウ付け、200…金属接続部材、210…電極リード棒接続部、211…中心穴、212…案内穴、213、214ネジ孔、215、216…固定用ボルト、220…端子部、220A…カシメ部、221…中心穴、230…テーパ部、300…外部リード線ユニット、301外部接続用リード線、301A…端部、302A…マーキングチューブ、302B…絶縁チューブ、303…圧着端子

Claims (5)

  1. キセノンガスが封入された発光管と、該発光管の両端をそれぞれ封止するシール部と、陰極と該陰極に接続された電極リード棒を有する陰極側(カソード側)電極ユニットと、陽極と該陽極に接続された電極リード棒を有する陽極側(アノード側)電極ユニットと、を有するキセノンフラッシュランプにおいて、
    前記発光管の内部から前記シール部を経由して前記発光管の外方まで延びる前記電極リード棒の各々は、金属接続部材を介して外部接続用リード線に接続されており、該金属接続部材は、電極リード棒接続部と端子部を有し、前記電極リード棒接続部には中心軸線に沿って中心穴が形成されており、前記電極リード棒接続部の側面には半径方向に延び前記中心穴に達するネジ孔が形成されており、前記端子部には中心軸線に沿って中心穴が形成されており、
    前記電極リード棒接続部の中心穴に挿入された前記電極リード棒は、前記ネジ孔に挿通された固定用ボルトによって押圧されて保持され、前記端子部の中心穴に挿入された前記外部接続用リード線は該端子部をカシメることによって、前記端子部に圧着されるように構成されていることを特徴とするキセノンフラッシュランプ。
  2. 請求項1記載のキセノンフラッシュランプにおいて、
    前記金属接続部材の電極リード棒接続部の中心穴の周囲には該中心穴の径より大きい案内穴が形成されていることを特徴とするキセノンフラッシュランプ。
  3. 請求項1記載のキセノンフラッシュランプにおいて、
    前記金属接続部材は、銅、銀、又は、アルミニウムによって形成された一体物であることを特徴とするキセノンフラッシュランプ。
  4. 請求項1記載のキセノンフラッシュランプにおいて、
    前記電極リード棒接続部の外径は前記端子部の外径より大きく、前記電極リード棒接続部と前記端子部の間にテーパ部が形成されていることを特徴とするキセノンフラッシュランプ。
  5. キセノンガスが封入された発光管と、該発光管の両端をそれぞれ封止するシール部と、陰極と該陰極に接続された電極リード棒を有する陰極側(カソード側)電極ユニットと、陽極と該陽極に接続された電極リード棒を有する陽極側(アノード側)電極ユニットと、を有するキセノンフラッシュランプの製造方法において、
    キセノンガスが封入された前記発光管の両端に陰極側(カソード側)電極ユニットと陽極側(アノード側)電極ユニットをそれぞれ挿入し、前記発光管の両端にそれぞれシール部を形成することによって発光管の両端を封止する発光管の封止工程と、
    電極リード棒接続部と端子部を有する金属接続部材を形成する金属接続部材形成工程と、
    前記金属接続部材の端子部に外部接続用リード線の端部を接続して、前記金属接続部材と前記外部接続用リード線を有する外部リード線ユニットを形成する外部リード線ユニット形成工程と、
    前記発光管の内部から前記シール部を経由して前記発光管の外方まで延びる前記電極リード棒を、前記金属接続部材の電極リード棒接続部に接続する電極リード棒接続工程と、
    を有し、
    前記電極リード棒接続工程では、前記電極リード棒接続部のネジ孔に挿入された固定用ボルトによって、前記電極リード棒を固定することを特徴とするキセノンフラッシュランプの製造方法。
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