JP2019114408A - 放電ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】金属箔と電極軸との接合部、金属箔とリード線との接合部における接合強度を適正に確保する。【解決手段】実施形態の放電ランプは、放電空間を封止する封止部を有する発光管と、封止部に支持された電極軸と、封止部に設けられ、電極軸と電気的に接続された金属箔と、封止部に設けられ、金属箔と電気的に接続されたリード線と、を備える。金属箔は、電極軸の外周面と接合された第1の接合部と、リード線の外周面と接合された第2の接合部と、を有する。第1の接合部または第2の接合部は、複数の溶接部を有し、電極軸またはリード線の直径をR1[mm]、複数の溶接部の円周長さの総和をL[mm]としたとき、R1≧0.6[mm]の場合に、L≧6.9[mm]を満たす。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、放電ランプに関する。
例えば、半導体の露光工程や、UV(ultraviolet)インクやUV塗料の乾燥工程、樹脂の硬化工程等では、紫外線によって光化学反応を行うために、紫外線を発する光源としてロングアーク型放電ランプが用いられている。
この種の放電ランプは、放電空間を封止する封止部が形成された発光管を備える。封止部の内部には、コイルが巻回された電極軸と、外部から電力を供給するリード線とにそれぞれ接合された金属箔が埋め込まれている。金属箔は、電極軸の端部の外周面及びリード線の端部の外周面に溶接されて接合されている。
関連技術の放電ランプとしては、直径が0.3[mm]〜0.5[mm]の電極軸と、金属箔とがレーザ溶接によって接合された構成がある。
特開2004−363014号公報
ところで、放電ランプとしては、所望のランプ特性を得るために点灯時に供給する電流を、例えば、3[A]以上に高めることが望ましい。3[A]以上の電流を放電ランプに供給する場合には、電極軸に加わる負荷を抑えるために、電極軸の直径を0.6[mm]以上に確保することが望ましい。したがって、この場合、直径が0.6[mm]以上の電極軸と金属箔との接合部における接合強度を適正に確保することが望ましい。
そこで、本発明は、金属箔と電極軸との接合部、金属箔とリード線との接合部における接合強度を適正に確保することができる放電ランプを提供することを目的とする。
実施形態に係る放電ランプは、放電空間を封止する封止部を有する発光管と、前記封止部に支持された電極軸と、前記封止部に設けられ、前記電極軸と電気的に接続された金属箔と、前記封止部に設けられ、前記金属箔と電気的に接続されたリード線と、を具備する。前記金属箔は、前記電極軸の外周面と接合された第1の接合部と、前記リード線の外周面と接合された第2の接合部と、を有し、前記第1の接合部または前記第2の接合部は、複数の溶接部を有し、前記電極軸または前記リード線の直径をR1[mm]、前記複数の溶接部の円周長さの総和をL[mm]としたとき、R1≧0.6[mm]の場合に、L≧6.9[mm]を満たす。
本発明によれば、金属箔と電極軸との接合部、金属箔とリード線との接合部における接合強度を適正に確保することができる。
実施形態に係る放電ランプを示す模式図である。 実施形態に係る放電ランプの封止部近傍を示す平面図である。 実施形態に係る放電ランプにおける金属箔の接合部を示す平面図である。 実施形態に係る放電ランプにおける金属箔の接合部を示す断面図である。 実施形態に係る放電ランプにおいて、溶接部の直径が0.1[mm]の場合の接合部の構成例を説明するための平面図である。 実施形態に係る放電ランプにおいて、溶接部の直径が0.1[mm]の場合の接合部の構成例を説明するための平面図である。 実施形態に係る放電ランプにおける金属箔の接合部について、溶接部の直径が0.1[mm]の場合の、複数の溶接部の円周長さの総和と接合強度との関係を説明するためのグラフである。 実施形態に係る放電ランプにおいて、溶接部の直径が0.2[mm]の場合の接合部の構成例を説明するための平面図である。 実施形態に係る放電ランプにおいて、溶接部の直径が0.2[mm]の場合の接合部の構成例を説明するための平面図である。 実施形態に係る放電ランプにおける金属箔の接合部について、溶接部の直径が0.2[mm]の場合の、複数の溶接部の円周長さの総和と接合強度との関係を説明するためのグラフである。 実施形態に係る放電ランプにおける金属箔の接合部について、溶接部の直径が0.2[mm]の場合の、複数の溶接部の円周長さの総和と接合強度との関係を説明するためのグラフである。 実施形態に係る放電ランプにおける金属箔の接合部の接合強度の測定方法を説明するための模式図である。
以下で説明する実施形態に係る放電ランプ5は、発光管6と、電極軸8と、金属箔10と、リード線12と、を備える。発光管6は、封止部11を有する。封止部11は、放電空間6aを封止する。電極軸8は、封止部11に支持されている。金属箔10は、封止部11に設けられている。金属箔10は、電極軸8と電気的に接続されている。リード線12は、封止部11に設けられている。リード線12は、金属箔10と電気的に接続されている。金属箔10は、第1の接合部16と、第2の接合部17と、を有する。第1の接合部16は、金属箔10と電極軸8の外周面とが接合されている。第2の接合部17は、金属箔10とリード線12の外周面と接合されている。第1の接合部16または第2の接合部17は、複数の溶接部18を有する。電極軸8またはリード線12の直径をR1[mm]、複数の溶接部18の円周長さの総和をL[mm]としたとき、R1≧0.6[mm]の場合に、L≧6.9[mm]を満たす。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ5は、溶接部18の直径をR2[mm]、電極軸8またはリード線12の外周面と金属箔10とが接する接触部分の、電極軸8またはリード線12の軸方向に直交する方向に対する長さをD[mm]としたとき、R2≧0.1[mm]、L≧2.2πD[mm]を満たす。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ5は、接触部分が、電極軸8またはリード線12の外周面に形成された平面8aである。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ5は、放電ランプ5の点灯時に供給される電流が3[A]以上である。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ5は、複数の溶接部18が、レーザ溶接されている。
(実施形態)
以下、実施形態に係るロングアーク型の放電ランプ(以下、単に「放電ランプ」と称する。)5について、図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係る放電ランプ5を示す模式図である。図1に示すように、実施形態の放電ランプ5は、例えば、紫外線照射装置1が備える装着部3に装着されて、被照射体へ紫外線を照射するために使用される。装着部3は、放電ランプ5を保持する一対の保持部材4を有しており、一対の保持部材4によって、放電ランプ5が有する後述の一対の口金部材13が保持される。
(放電ランプの構成)
本実施形態に係る放電ランプ5は、ロングアーク型の水銀ランプ、あるいはロングアーク型のメタルハライドランプであり、いわゆる高輝度放電灯(HID:High Intensity Discharge lamp)である。図1に示すように、放電ランプ5は、発光管6と、口金部材13と、接続線14と、を備える。本実施形態の放電ランプ5は、定格点灯時に放電ランプ5に供給される電流が3[A]以上とされている。
発光管6は、透過光性を有する石英ガラスによって円筒状に形成されており、内部に放電空間6aを有する。放電空間6aの内部には、例えば、アルゴンガス、高蒸気圧の水銀が封入されており、これらに加えて、鉄、錫、ヨウ素等の金属ハロゲン化物が封入されている。
図1に示すように、発光管6の放電空間6aの両端には、一対の電極7が設けられている。図2は、実施形態に係る放電ランプ5の封止部近傍を示す平面図である。図2に示すように、電極7は、電極軸8と、コイル9と、を有する。電極軸8は、一端部側が放電空間6a側に向けられており、一端部が放電空間6aに設けられている。電極軸8の他端部は、金属箔10に溶接されて接合されており、電極軸8が金属箔10と電気的に接続されている。コイル9は、電極軸8の一端部の外周面に巻回されており、放電空間6a内に配置されている。電極軸8及びコイル9は、タングステンを主成分とする金属材料によって形成されている。本実施形態における電極軸8は、放電ランプ5の定格点灯時に供給される3[A]以上の電流に対応するため、直径R1(図3)が0.6[mm]以上に形成されている。
発光管6の両端部には、図1及び図2に示すように、放電空間6aを封止する封止部11が形成されている。封止部11は、発光管6の両端部が熱収縮(縮径)されて封止された、いわゆるシュリンクシールによって形成された円柱状のシュリンクシール部である。
図2に示すように、封止部11の内部には、金属箔10が埋め込まれており、電極軸8の他端部及び金属箔10、リード線(導線)12の一端部が、形成材11aである石英ガラスによって封止されている。金属箔10は、例えば、モリブデンによって矩形状に形成されており、例えば、発光管6の長さ方向に対する長さが30mm程度、幅が6mm程度、厚さが0.028mm程度に形成されている。また、金属箔10の他端部には、軸状のリード線12の一端部の外周面が溶接されて接合されており、金属箔10がリード線12と電気的に接続されている。
したがって、金属箔10は、電極軸8の外周面に接合された第1の接合部16と、リード線12の外周面に接合された第2の接合部17と、を有する。第1の接合部16及び第2の接合部17については後述する。
また、金属箔10に接合されたリード線12の他端部は、封止部11から引き出されている。また、封止部11の外周部には、図1に示すように、円筒状の口金部材13が設けられている。口金部材13は、接着剤によって発光管6の封止部11に接合されている。
接続線14は、発光管6の外部に配置されており、封止部11から引き出されたリード線12の他端部に一端部が接続されている。接続線14の一端部とリード線12の他端部は、例えば溶接により形成された接続部(図示せず)を介して接続されている。そして、放電ランプ5は、紫外線照射装置1の装着部3に装着されたときに、装着部3に設けられた一対の保持部材4によって口金部材13が保持されて、接続線14が電源部(図示せず)に接続される。
(第1の接合部及び第2の接合部における複数の溶接部)
図3は、実施形態に係る放電ランプ5における金属箔10の第1の接合部16(第2の接合部17)を示す平面図である。図4は、実施形態に係る放電ランプ5における金属箔10の第1の接合部16(第2の接合部17)を示す断面図である。図3及び図4では、第1の接合部16を示している。以下、便宜上、第1の接合部16について説明するが、第2の接合部17においても、電極軸8の代わりにリード線12を用いる点を除いて、第1の接合部16と同様に形成されている。
図3及び図4に示すように、電極軸8の外周面には、電極軸8の軸方向に沿って平面8aが形成されており、平面8a上に金属箔10が重ねられることにより、電極軸8と金属箔10とが接している。このため、平面8aは、電極軸8と金属箔10とが接する接触部を構成している。図示しないが、リード線12の外周面にも、電極軸8と同様に平坦面が形成されている。
第1の接合部16(第2の接合部17)は、図3に示すように、レーザスポット溶接に形成された複数の溶接部18を有する。複数の溶接部18は、電極軸8(リード線12)の平面8a上において、電極軸8(リード線12)の軸方向及び軸方向に直交する方向に沿って間隔をあけて形成されている。複数の溶接部18は、例えば、格子状に配列されている。溶接部18は、一例として、金属箔10の表面上におけるスポット形状が円形状に形成されているが、楕円状に形成されてもよい。また、第1の接合部16及び第2の接合部17としては、レーザスポット溶接に限定されるものではなく、溶接部18が線状に延ばされるレーザシーム溶接が用いられてもよい。これと同様に、隣り合う溶接部18同士において、溶接部18の一部が互いに重なって配置されてもよい。
第1の接合部16(第2の接合部17)は、図4に示すように、金属箔10に対向して配置されたレーザ照射ヘッド20を用いて、金属箔10の厚み方向における金属箔10側からレーザ光を照射し、金属箔10及び電極軸8(リード線12)の一部が溶融されることで、溶接部18が形成されている。溶接部18は、電極軸8の軸方向に直交する断面において、金属箔10の厚み方向に金属箔10を貫通し、電極軸8の平面8aから電極軸8の中心へ向かって延びており、金属箔10と電極軸8における平面8a近傍の部分とを溶融して接合している。
第1の接合部16(第2の接合部17)は、電極軸8(リード線12)の直径をR1[mm]、金属箔10の表面上における複数の溶接部18の円周長さの総和をL[mm]としたとき、
R1≧0.6[mm] ・・・式1
である場合に、
L≧6.9[mm] ・・・式2
を満たす。
第1の接合部16(第2の接合部17)は、電極軸8(リード線12)の直径R1が0.6[mm]以上の場合に、式2を満たすことにより、接合強度が適正に得られる。式2については後述する。なお、本実施形態では、電極軸8(リード線12)の直径R1が、例えば、2.0[mm]に形成されている。
また、第1の接合部16(第2の接合部17)は、金属箔10の表面上における溶接部18の直径をR2[mm]、電極軸8(リード線12)の外周面と金属箔10とが接する接触部分である平面8aの、電極軸8(リード線12)の軸方向に直交する方向に対する長さをD[mm]としたとき、
R2≧0.1[mm] ・・・式3
L≧2.2πD[mm] ・・・式4
を満たす。
第1の接合部16(第2の接合部17)は、電極軸8(リード線12)の直径R1が0.6[mm]以上の場合に、式3、4を満たすことにより、接合強度が適正に得られる。直径R2が0.1[mm]未満の場合には、溶接部18の溶融部分が電極軸8まで到達しないので、金属箔10と電極軸8との接合状態が不十分となり、好ましくない。式4については後述する。なお、本実施形態では、例えば、電極軸8の平面8aの長さDが1.0[mm]に形成されている。
(複数の溶接部による接合強度)
図5及び図6は、実施形態に係る放電ランプ5において、溶接部18の直径R2が0.1[mm]の場合の第1の接合部16及び第2の接合部17の構成例を説明するための平面図である。図7は、実施形態に係る放電ランプ5における金属箔10の第1の接合部16及び第2の接合部17について、溶接部18の直径R2が0.1[mm]の場合の、複数の溶接部18の円周長さの総和L[mm]と接合強度との関係を説明するためのグラフである。図7において、縦軸が接合強度[N]を示し、横軸が複数の溶接部18の円周長さの総和L[mm]を示す。
本実施形態では、適正な接合強度を20[N]以上としている。図5、図6及び図7では、電極軸8の直径R1=2.0[mm]、接触部分(平面8a)の長さD=1.0[mm]、溶接部18の直径R2=0.1[mm]として、溶接部18の個数及び配列パターンを変更している。溶接部18の円周長さは、キーエンス社製のデジタル・マイクロスコープ(VHX−100F)を用いて測定した。
図5(a)〜(e)、図6(a)〜(e)は、溶接部18の直径R2を0.1[mm]とした場合において、溶接部18の個数及び配列パターンを変更した各構成例である。第1の接合部16及び第2の接合部17は、金属箔10に照射するレーザ光の照射パターンを変更することにより、複数の溶接部18の配列パターンが変更される。図7において、縦軸が接合強度[N]を示し、横軸が、複数の溶接部18の円周長さの総和L[mm]を示す。図7の横軸は、図5及び図6に示した溶接部18の各構成例に対応する、複数の溶接部18の円周長さの総和L[mm]を示している。以下、図5及び図6に示す各構成例と、図7に示す各構成例の接合強度とを参照して説明する。
図5(a)に示す構成例では、R2=0.1[mm]、12個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って4列に配列されており、12個の溶接部18の円周長さの総和Lが3.8[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たさず、図7に示すように接合強度が10[N]程度となり、接合強度が十分に得られない参考例である。図5(b)に示す構成例では、R2=0.1[mm]、18個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って6列に配列されており、18個の溶接部18の円周長さの総和Lが5.7[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たさず、図7に示すように接合強度が20[N]未満となり、接合強度が十分に得られない参考例である。
図5(c)に示す構成例では、R2=0.1[mm]、22個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って6列に配列されており、溶接部18が出極軸8の軸方向に並ぶ個数が異なる列を含んでいる。この構成例では、22個の溶接部18の円周長さの総和Lが6.9[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図7に示すように接合強度が20[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。図5(d)に示す構成例では、R2=0.1[mm]、26個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って6列に配列されており、溶接部18が出極軸8の軸方向に並ぶ個数が異なる列を含んでいる。この構成例では、26個の溶接部18の円周長さの総和Lが8.2[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図7に示すように接合強度が25[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。図5(e)に示す構成例では、R2=0.1[mm]、32個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って8列に配列されており、32個の溶接部18の円周長さの総和Lが10.0[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図7に示すように接合強度が35[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。
図6(a)に示す構成例では、R2=0.1[mm]、40個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って8列に配列されており、40個の溶接部18の円周長さの総和Lが12.6[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図7に示すように接合強度が40[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。図6(b)に示す構成例では、R2=0.1[mm]、50個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って8列に配列されており、溶接部18が出極軸8の軸方向に並ぶ個数が異なる列を含んでいる。この構成例では、50個の溶接部18の円周長さの総和Lが15.7[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図7に示すように接合強度が45[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。
図6(c)に示す構成例では、R2=0.1[mm]、64個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って8列に配列されており、64個の溶接部18の円周長さの総和Lが20.1[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図7に示すように接合強度が45[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。図6(d)に示す構成例では、R2=0.1[mm]、80個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って8列に配列されており、80個の溶接部18の円周長さの総和Lが25.1[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図7に示すように接合強度が45[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。図6(e)に示す構成例では、R2=0.1[mm]、100個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って8列に配列されており、溶接部18が出極軸8の軸方向に並ぶ個数が異なる列を含んでいる。この構成例では、100個の溶接部18の円周長さの総和Lが31.4[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図7に示すように接合強度が45[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。
したがって、電極軸8の直径R1=2.0[mm]、接触部分(平面8a)の長さD=1.0[mm]、溶接部18の直径R2=0.1[mm]とした場合、L≧6.9[mm](式2)を満たすことにより、20[N]以上の接合強度を確保することができる。複数の溶接部18の配列パターン、ピッチは限定されず、複数の溶接部18が集合した溶接部群が間隔をあけて配置されてもよい。
続いて、溶接部18の直径R2を0.2[mm]に変更した場合について説明する。図8及び図9は、実施形態に係る放電ランプ5において、溶接部18の直径R2が0.2[mm]の場合の第1の接合部16及び第2の接合部17の構成例を説明するための平面図である。
図10及び図11は、実施形態に係る放電ランプ5における金属箔10の第1の接合部16及び第2の接合部17について、溶接部18の直径R2が0.2[mm]の場合の、複数の溶接部18の円周長さの総和L[mm]と接合強度との関係を説明するためのグラフである。図10及び図11において、縦軸が接合強度[N]を示し、横軸が複数の溶接部18の円周長さの総和L[mm]を示す。図11は、図10の横軸に示す複数の溶接部18の円周長さの総和L[mm]を、式4を用いて置き換えたグラフである。
図8、図9及び図10では、電極軸8の直径R1=2.0[mm]、接触部分(平面8a)の長さD=1.0[mm]、溶接部18の直径R2=0.2[mm]として、溶接部18の個数及び配列パターンを変更している。
図8(a)〜(e)、図9(a)〜(e)は、溶接部18の直径R2を0.2[mm]とした場合において、溶接部18の個数及び配列パターンを変更した各構成例である。図10において、縦軸が接合強度[N]を示し、横軸が、複数の溶接部18の円周長さの総和L[mm]を示す。図10の横軸は、図8及び図9に示した溶接部18の各構成例に対応する、複数の溶接部18の円周長さの総和L[mm]を示している。以下、図8及び図9に示す各構成例と、図10に示す各構成例の接合強度とを参照して説明する。
図8(a)に示す構成例では、R2=0.2[mm]、6個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って2列に配列されており、6個の溶接部18の円周長さの総和Lが3.8[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たさず、図10に示すように接合強度が10[N]程度となり、接合強度が十分に得られない参考例である。図8(b)に示す構成例では、R2=0.2[mm]、9個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って3列に配列されており、9個の溶接部18の円周長さの総和Lが5.7[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たさず、図10に示すように接合強度が10[N]程度となり、接合強度が十分に得られない参考例である。
図8(c)に示す構成例では、R2=0.2[mm]、11個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って3列に配列されており、溶接部18が出極軸8の軸方向に並ぶ個数が異なる列を含んでいる。この構成例では、11個の溶接部18の円周長さの総和Lが6.9[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図10に示すように接合強度が20[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。図8(d)に示す構成例では、R2=0.2[mm]、13個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って3列に配列されており、溶接部18が出極軸8の軸方向に並ぶ個数が異なる列を含んでいる。この構成例では、13個の溶接部18の円周長さの総和Lが8.2[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図10に示すように接合強度が30[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。図8(e)に示す構成例では、R2=0.2[mm]、16個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って4列に配列されており、16個の溶接部18の円周長さの総和Lが10.0[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図10に示すように接合強度が35[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。
図9(a)に示す構成例では、R2=0.2[mm]、20個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って4列に配列されており、20個の溶接部18の円周長さの総和Lが12.6[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図10に示すように接合強度が40[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。図9(b)に示す構成例では、R2=0.2[mm]、25個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って4列に配列されており、溶接部18が出極軸8の軸方向に並ぶ個数が異なる列を含んでいる。この構成例では、25個の溶接部18の円周長さの総和Lが15.7[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図10に示すように接合強度が45[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。
図9(c)に示す構成例では、R2=0.2[mm]、32個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って4列に配列されており、32個の溶接部18の円周長さの総和Lが20.1[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図10に示すように接合強度が40[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。図9(d)に示す構成例では、R2=0.2[mm]、40個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って4列に配列されており、40個の溶接部18の円周長さの総和Lが25.1[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図10に示すように接合強度が40[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。図9(e)に示す構成例では、R2=0.2[mm]、50個の溶接部18が電極軸8の軸方向に沿って4列に配列されており、溶接部18が出極軸8の軸方向に並ぶ個数が異なる列を含んでいる。この構成例では、50個の溶接部18の円周長さの総和Lが31.4[mm]となる。よって、この構成例は、L≧6.9[mm](式2)を満たしており、図10に示すように接合強度が50[N]程度となり、適正な接合強度が得られる。
したがって、電極軸8の直径R1=2.0[mm]、接触部分(平面8a)の長さD=1.0[mm]、溶接部18の直径R2=0.2[mm]とした場合、L≧6.9[mm](式2)を満たすことにより、20[N]以上の接合強度を確保することができる。
図7に示した結果より、R1=2.0[mm]、D=1.0[mm]、R2=0.1[mm]の場合において、R2=D/10であり、溶接部18が22個以上のときに(図5(c))、L≧6.9[mm](式2)を満たすことになり、20[N]以上の接合強度が得られる。このため、式2を置き換えると、L=π×R2×(溶接部18の個数)であるので、L≧π×(D/10)×22=2.2πDとなり、L≧2.2πD[mm](式4)を満たすことにより、20[N]以上の接合強度が得られる。
これと同様に、図10に示した結果より、R1=2.0[mm]、D=1.0[mm]、R2=0.2[mm]の場合において、R2=D/5であり、溶接部18が11個以上のときに(図8(c))、L≧6.9[mm](式2)を満たすことになり、20[N]以上の接合強度が得られる。このため、式2を置き換えると、L=π×R2×(溶接部18の個数)であるので、L≧π×(D/5)×11=2.2πDとなり、L≧2.2πD[mm](式4)を満たすことにより、20[N]以上の接合強度が得られる。
図11は、図10の横軸におけるLを、πDを用いて置き換えたグラフである。図11に示すように、L≧2.2πD[mm](式4)を満たすことにより、20[N]以上の接合強度が得られる。
図12は、実施形態に係る放電ランプ5における金属箔10の第1の接合部16及び第2の接合部17の接合強度の測定方法を説明するための模式図である。接合強度は、ミネベア社製の引張圧縮試験機(TG−2KN)を用いて測定した。
接合強度は、図12に示すように、取付け部21に固定されたクランプ治具22と、クランプ部材23とを用いて測定した。クランプ治具22によって電極軸8を保持し、クランプ部材23によってリード線12を保持した状態で、リード線12の軸方向へクランプ部材23を移動させる。このように、第1の接合部16及び第2の接合部17に対して引張荷重Fを掛ける、いわゆる引張試験により接合強度を測定した。
上述のように実施形態の放電ランプ5における第1の接合部16及び第2の接合部17は、複数の溶接部18を有しており、電極軸8及びリード線12の直径をR1[mm]、複数の溶接部18の円周長さの総和をL[mm]としたとき、R1≧0.6[mm]の場合に、L≧6.9[mm]を満たす。これにより、直径が0.6[mm]以上の電極軸8、リード線12を用いる場合であっても、金属箔10と電極軸8との第1の接合部16、金属箔10とリード線12との第2の接合部17における接合強度を適正に確保することができる。したがって、封止部11内における第1の接合部16及び第2の接合部17の接合状態の信頼性が高められるので、封止部11にクラックが生じることを抑えることができる。
また、実施形態の放電ランプ5における第1の接合部16及び第2の接合部17は、溶接部18の直径をR2[mm]、電極軸8及びリード線12の外周面と金属箔10とが接する接触部分の長さをD[mm]としたとき、R2≧0.1[mm]、L≧2.2πD[mm]を満たす。これにより、直径が0.6[mm]以上の電極軸8、リード線12を用いる場合であっても、金属箔10と電極軸8との第1の接合部16、金属箔10とリード線12との第2の接合部17における接合強度を適正に確保することができる。
また、実施形態の放電ランプ5における第1の接合部16及び第2の接合部17は、電極軸8及びリード線12の外周面と金属箔10とが接する接触部分が、電極軸8及びリード線12の外周面に形成された平面8aである。これにより、金属箔10と電極軸8及びリード線12との接触状態が安定するので、接合状態の安定性を高めることができる。
本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することを意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、本発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
5 放電ランプ
6 発光管
6a 放電空間
8 電極軸
10 金属箔
11 封止部
11a 形成材
12 リード線
16 第1の接合部
17 第2の接合部
18 溶接部
D 長さ
L 円周長さの総和
R1 直径
R2 直径

Claims (5)

  1. 放電空間を封止する封止部を有する発光管と;
    前記封止部に支持された電極軸と;
    前記封止部に設けられ、前記電極軸と電気的に接続された金属箔と;
    前記封止部に設けられ、前記金属箔と電気的に接続されたリード線と;を具備し、
    前記金属箔は、前記電極軸の外周面と接合された第1の接合部と、前記リード線の外周面と接合された第2の接合部と、を有し、
    前記第1の接合部または前記第2の接合部は、複数の溶接部を有し、
    前記電極軸または前記リード線の直径をR1[mm]、前記複数の溶接部の円周長さの総和をL[mm]としたとき、R1≧0.6[mm]の場合に、L≧6.9[mm]を満たす、放電ランプ。
  2. 前記溶接部の直径をR2[mm]、前記電極軸または前記リード線の外周面と前記金属箔とが接する接触部分の、前記電極軸または前記リード線の軸方向に直交する方向に対する長さをD[mm]としたとき、R2≧0.1[mm]、L≧2.2πD[mm]を満たす、
    請求項1に記載の放電ランプ。
  3. 前記接触部分は、前記電極軸または前記リード線の外周面に形成された平面である、
    請求項2に記載の放電ランプ。
  4. 前記放電ランプの点灯時に供給される電流が3[A]以上である、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の放電ランプ。
  5. 前記複数の溶接部は、レーザ溶接されている、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の放電ランプ。
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