JP2014205481A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気孔の開口を精度よく形成する。【解決手段】一対の布部44を縫合する外周縫製部45に、その外周縫製部45の一部の領域において縫合を解除することにより、互いに離間した一対の端末部45a,45bを形成する。端末部45a,45bを囲んだ状態で両布部44を縫合する囲み縫製部53,54を端末部45a,45b毎に設ける。各囲み縫製部53,54について、対向する囲み縫製部54,53に最も近い箇所を、排気孔52の開口52aを画定する排気孔画定部53a,54aとする。さらに、各囲み縫製部53,54を形成する際の位置決め部55,56を、各囲み縫製部53,54の近傍であり、かつ外周縫製部45よりも外側の縫い代57において、その縫い代57の周方向について排気孔画定部53a,54aよりも排気孔52から遠ざかる側の箇所に設ける。【選択図】図7
Description
本発明は、車両等の乗物に衝撃が加わった場合にエアバッグを展開及び膨張させて、乗員をその衝撃から保護するエアバッグ装置に関する。
車両等の乗物に衝撃が加わった場合に乗員をその衝撃から保護する装置としてエアバッグ装置が有効である。このエアバッグ装置として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
このエアバッグ装置のエアバッグには、図19及び図20に示すように、複数の布部101の外周部を袋状に縫合する外周縫製部102によって膨張部103が形成されている。また、外周縫製部102がその一部の領域において縫合を解除されることにより、外周縫製部102に、互いに離間した一対の端末部102a,102bが形成されている。さらに、エアバッグ104について膨張部103の中央部から遠ざかる側を外側とし、中央部に近づく側を内側とした場合に、複数の布部101を各端末部102a,102bの内側で円形に縫合する第2縫製部105が、端末部102a,102b毎に付加的に設けられている。各第2縫製部105について、対向する第2縫製部105に最も近い箇所は、排気孔(ベントホールとも呼ばれる)106の開口106aを画定する排気孔画定部105aとされている。
そのため、乗物に衝撃が加わると、インフレータ107から膨張用ガスGが膨張部103内に供給され、エアバッグ104が展開及び膨張する。このエアバッグ104が、乗員と、乗物の内側へ進入してくる乗物構成部材、例えばサイドドアとの間に介在して乗員を拘束する。また、展開及び膨張したエアバッグ104における膨張部103内の余剰の膨張用ガスGは、図20において矢印で示すように、排気孔106を通じて膨張部103の外部へ排出される。こうしたエアバッグ104による乗員の拘束と、膨張用ガスGの排気孔106からの排出に伴う内圧低下とにより、上記サイドドアを通じて乗員に伝わる側方からの衝撃が緩和される。
また、排気孔106から膨張用ガスが排出される際に、外周縫製部102の端末部102a,102bに対し膨張用ガスによる応力が集中する現象は、付加的に設けられた両第2縫製部105によって緩和される。
上記構成のエアバッグ装置では、各第2縫製部105において、排気孔106の開口106aを画定する箇所である各排気孔画定部105aが、その排気孔106の排気性能に大きく関わる。そのため、排気孔画定部105aを含む各第2縫製部105を精度よく形成する必要がある。ところが、特許文献1には、各第2縫製部105を精度よく形成するための構造についての記載がなく、どのようにして、排気孔画定部105a、すなわち排気孔106の開口106aを所望の箇所に精度よく形成するのか不明である。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、排気孔の開口を精度よく形成することのできるエアバッグ装置を提供することにある。
上記課題を解決するエアバッグ装置は、複数の布部の外周部を袋状に縫合する外周縫製部により、膨張用ガスが供給されて膨張する膨張部が形成されるとともに、前記外周縫製部がその一部の領域において縫合を解除されることにより、前記外周縫製部に、互いに離間した一対の端末部が形成されたエアバッグを備え、前記両端末部間の排気孔から前記膨張部内の膨張用ガスが排出されるエアバッグ装置であって、前記エアバッグについて前記膨張部の中央部から遠ざかる側が外側とされ、前記中央部に近づく側が内側とされ、前記端末部を囲んだ状態で全ての前記布部を縫合する囲み縫製部が前記端末部毎に設けられ、前記各囲み縫製部について、対向する前記囲み縫製部に最も近い箇所は、前記排気孔の開口を画定する排気孔画定部とされ、前記各囲み縫製部を形成する際の位置決め部が、前記各囲み縫製部の近傍であり、かつ前記外周縫製部よりも外側の縫い代において、同縫い代の周方向について前記排気孔画定部よりも前記排気孔から遠ざかる側の箇所に設けられている。
上記の構成によれば、一対の囲み縫製部の各々について、対向する囲み縫製部に最も近い箇所は排気孔画定部として機能し、排気孔の開口を画定する。そのため、膨張部内の膨張用ガスは、両排気孔画定部間の開口を含む排気孔を通じて膨張部の外部へ排出可能である。
ところで、各位置決め部は、その近傍に外周縫製部の端末部毎の囲み縫製部を形成する際の基準となる。そのため、複数の布部を、各位置決め部から予め定められた箇所において縫合させることにより、それぞれ排気孔画定部を有する一対の囲み縫製部が形成される。その結果、排気孔画定部により画定される排気孔の開口が、布部の予め定められた箇所に精度よく形成される。
なお、各位置決め部が各囲み縫製部の近傍に位置していて、各位置決め部から各囲み縫製部までの距離が短いことから、複数の布部について、各位置決め部と各囲み縫製部との間には、囲み縫製部の位置に影響を及ぼす要因が入り込みにくい。この点からも、排気孔の開口の位置精度を出しやすい。
また、各位置決め部は外周縫製部よりも外側の縫い代に設けられていて膨張部から離れていることから、膨張部内の膨張用ガスが位置決め部から漏出することが起こりにくい。
さらに、各位置決め部は、縫い代の周方向について排気孔画定部よりも排気孔から遠ざかる側の箇所に設けられることから、排気孔による排気性能に影響を及ぼしにくい。
さらに、各位置決め部は、縫い代の周方向について排気孔画定部よりも排気孔から遠ざかる側の箇所に設けられることから、排気孔による排気性能に影響を及ぼしにくい。
上記エアバッグ装置において、前記各囲み縫製部において、前記排気孔画定部と、同排気孔画定部から内側へ離れた箇所との間の領域は、滑らかな曲線状に形成されていることが好ましい。
膨張部内の膨張用ガスの中には、排気孔からの排出に際し、その排気孔の開口を通過する前に、各囲み縫製部において、排気孔画定部と、その排気孔画定部から内側へ離れた箇所との間の領域に直接当たるものがある。仮に、この領域に角張っている箇所があると、この箇所に膨張用ガスによる応力が集中して加わるおそれがある。しかし、上記の構成によれば、上記応力は、滑らかな曲線状をなす広い箇所によって受け止められる。その結果、応力が上記領域の特定の箇所に集中して加わることが起こりにくい。
上記エアバッグ装置において、前記各囲み縫製部において、前記排気孔画定部と、同排気孔画定部から外側へ離れた箇所との間の領域は、滑らかな曲線状に形成されていることが好ましい。
膨張部内の膨張用ガスの中には、排気孔からの排出に際し、その排気孔の開口を通過した後に、各囲み縫製部において、排気孔画定部と、その排気孔画定部から外側へ離れた箇所との間の領域に直接当たるものがある。仮に、この領域に角張っている箇所があると、この箇所に膨張用ガスによる応力が集中して加わるおそれがある。しかし、上記の構成によれば、上記応力は、滑らかな曲線状をなす広い箇所によって受け止められる。その結果、応力が上記領域の特定の箇所に集中して加わることが起こりにくい。
上記エアバッグ装置において、前記各囲み縫製部は外側に向けて開かれており、前記各囲み縫製部の排気孔側の端末部には、同排気孔から遠ざかる側へ延びる補助縫製部が形成されていることが好ましい。
ここで、膨張部内の膨張用ガスが排気孔から排出される際には、各囲み縫製部の排気孔側の端末部に対し膨張用ガスによる応力が加わる。仮に、この端末部が縫製の端であるとすると、上記応力が加わったときに、各囲み縫製部が同端末部を起点として内側へ向けてほつれるおそれがある。
この点、上記の構成によれば、各囲み縫製部の排気孔側の端末部に補助縫製部が形成されていて、その補助縫製部の延出端が囲み縫製部の排気孔側の実質的な端末部として機能する。各補助縫製部が排気孔から遠ざかる側へ延びていて、その補助縫製部の延出端が囲み縫製部の排気孔側の端末部よりも排気孔から離れている。そのため、各補助縫製部の延出端には、膨張用ガスによる上記応力が加わりにくく、ほつれが生じにくい。各囲み縫製部は、補助縫製部の形成されないものよりも初期の形状を維持しやすい。
また、各補助縫製部は、囲み縫製部の排気孔側の端末部を起点とし、排気孔から遠ざかる側へ延びていることから、排気孔での膨張用ガスの流れの妨げとなりにくい。
上記エアバッグ装置において、前記各補助縫製部は、前記両囲み縫製部の排気孔側の前記両端末部を通る線上又は同線よりも内側に形成されていることが好ましい。
上記エアバッグ装置において、前記各補助縫製部は、前記両囲み縫製部の排気孔側の前記両端末部を通る線上又は同線よりも内側に形成されていることが好ましい。
上記の構成を有する各補助縫製部の延出端は、囲み縫製部を挟んで排気孔とは反対側に位置する。そのため、膨張用ガスが排気孔から排出される際のその膨張用ガスによる応力は、各補助縫製部の延出端に加わりにくく、同延出端を起点とするほつれが生じにくい。
上記エアバッグ装置において、前記各補助縫製部は、前記囲み縫製部により囲まれた領域内の前記排気孔画定部側へ反転されていることが好ましい。
上記の構成によれば、各補助縫製部の延出端は、囲み縫製部の排気孔側の端末部から排気孔画定部側へ離れた箇所に位置する。この延出端と排気孔との間には囲み縫製部が介在する。そのため、膨張用ガスが排気孔から排出される際のその膨張用ガスによる応力は囲み縫製部に加わるが、各補助縫製部の延出端には加わりにくい。
上記の構成によれば、各補助縫製部の延出端は、囲み縫製部の排気孔側の端末部から排気孔画定部側へ離れた箇所に位置する。この延出端と排気孔との間には囲み縫製部が介在する。そのため、膨張用ガスが排気孔から排出される際のその膨張用ガスによる応力は囲み縫製部に加わるが、各補助縫製部の延出端には加わりにくい。
また、各補助縫製部が囲み縫製部に接近した箇所に形成された場合には、この補助縫製部が囲み縫製部における排気孔側の端末部を補強する機能も発揮する。
上記エアバッグ装置において、前記各囲み縫製部は、外側に向けて開いた円弧状をなしており、前記位置決め部は、前記各囲み縫製部を自身の一部に有する円の内部に設けられていることが好ましい。
上記エアバッグ装置において、前記各囲み縫製部は、外側に向けて開いた円弧状をなしており、前記位置決め部は、前記各囲み縫製部を自身の一部に有する円の内部に設けられていることが好ましい。
各位置決め部にとって、各囲み縫製部を自身の一部に有する円の内部であるといった上記の条件を満たす箇所は、各囲み縫製部の近傍であり、かつ外周縫製部よりも外側の縫い代において、その周方向について排気孔画定部よりも排気孔から遠ざかる側の箇所である。従って、位置決め部が上記の条件を満たす箇所に設けられ、この位置決め部を基準として、排気孔画定部を有する囲み縫製部が形成されることで、排気孔の開口が精度よく形成される。
上記エアバッグ装置によれば、排気孔の開口を精度よく形成することができる。
(第1実施形態)
以下、エアバッグ装置を車両用のサイドエアバッグ装置に具体化した第1実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。なお、以下の説明では、車両の前進方向を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定している。また、各図において、「前」は車両前側を、「後」は車両後側を、「内」は車両内側を、「外」は車両外側をそれぞれ示している。車両内側は、車両の幅方向についての中央部に近づく側であり、車両外側は上記中央部から遠ざかる側である。
以下、エアバッグ装置を車両用のサイドエアバッグ装置に具体化した第1実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。なお、以下の説明では、車両の前進方向を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定している。また、各図において、「前」は車両前側を、「後」は車両後側を、「内」は車両内側を、「外」は車両外側をそれぞれ示している。車両内側は、車両の幅方向についての中央部に近づく側であり、車両外側は上記中央部から遠ざかる側である。
また、車両用シートには、標準的な体格を有する乗員(大人)が、予め定められた適正な姿勢で着座しているものとする。
図1及び図2に示すように、車両10においてボディサイド部11の車内側の近傍には、乗物用シートとして車両用シート12が配置されている。ここで、ボディサイド部11とは、車両10の側部に配置された車両構成部材を指し、主としてドア、ピラー等がこれに該当する。例えば、前席に対応するボディサイド部11は、フロントドア、センターピラー(Bピラー)等である。また、後席に対応するボディサイド部11は、サイドドア(リヤドア)の後部、Cピラー、タイヤハウスの前部、リヤクォータ等である。
図1及び図2に示すように、車両10においてボディサイド部11の車内側の近傍には、乗物用シートとして車両用シート12が配置されている。ここで、ボディサイド部11とは、車両10の側部に配置された車両構成部材を指し、主としてドア、ピラー等がこれに該当する。例えば、前席に対応するボディサイド部11は、フロントドア、センターピラー(Bピラー)等である。また、後席に対応するボディサイド部11は、サイドドア(リヤドア)の後部、Cピラー、タイヤハウスの前部、リヤクォータ等である。
車両用シート12は、シートクッション13と、そのシートクッション13の後部から起立し、かつ傾き調整機構(図示略)により傾斜角度を調整されるシートバック14とを備えている。車両用シート12は、シートバック14が車両前方を向く姿勢で車両10に配置されている。このように配置された車両用シート12の幅方向は、車幅方向と合致する。
シートバック14内には、その骨格をなすシートフレームが配置されている。図4(a)に示すように、シートフレームの一部は、シートバック14内の車外側部分に配置されており、この部分(以下「サイドフレーム部15」という)は、金属板を曲げ加工することによって形成されている。サイドフレーム部15を含むシートフレームの前側には、ウレタンフォーム等の弾性材からなるシートパッド16が配置されている。また、シートフレームの後側には、合成樹脂等によって形成された硬質のバックボード17が配置されている。なお、シートパッド16は表皮によって被覆されているが、図4(a)ではその表皮の図示が省略されている。後述する図4(b)についても同様である。
シートパッド16内において、サイドフレーム部15の車外側近傍には収納部18が設けられている。収納部18の位置は、車両用シート12に着座した乗員Pの斜め後方近傍となる(図2参照)。この収納部18には、サイドエアバッグ装置の主要部をなすエアバッグモジュールAMが組み込まれている。
収納部18の車外側かつ前側の角部からは、斜め前車外側に向けてスリット19が延びている。シートパッド16の前側の角部16cとスリット19とによって挟まれた箇所(図4(a)において二点鎖線の枠で囲んだ箇所)は、後述するエアバッグ40によって破断される破断予定部21を構成している。
エアバッグモジュールAMは、インフレータアセンブリ30及びエアバッグ40を主要な構成部材として備えている。次に、これらの構成部材の各々について説明する。
<インフレータアセンブリ30>
図3及び図4(a)に示すように、インフレータアセンブリ30は、ガス発生器としてのインフレータ31と、そのインフレータ31を覆うリテーナ32とを備えている。第1実施形態では、インフレータ31として、パイロタイプと呼ばれるタイプが採用されている。インフレータ31は略円柱状をなしており、その内部には、膨張用ガスを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ31の長さ方向についての一方の端部(第1実施形態では下端部)には、同インフレータ31への作動信号の入力配線となるハーネス(図示略)が接続されている。
<インフレータアセンブリ30>
図3及び図4(a)に示すように、インフレータアセンブリ30は、ガス発生器としてのインフレータ31と、そのインフレータ31を覆うリテーナ32とを備えている。第1実施形態では、インフレータ31として、パイロタイプと呼ばれるタイプが採用されている。インフレータ31は略円柱状をなしており、その内部には、膨張用ガスを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ31の長さ方向についての一方の端部(第1実施形態では下端部)には、同インフレータ31への作動信号の入力配線となるハーネス(図示略)が接続されている。
なお、インフレータ31としては、上記ガス発生剤を用いたパイロタイプに代えて、高圧ガスの充填された高圧ガスボンベの隔壁を火薬等によって破断して膨張用ガスを噴出させるタイプ(ハイブリッドタイプ)が用いられてもよい。
一方、リテーナ32は、膨張用ガスの噴出する方向を制御するディフューザとして機能するとともに、インフレータ31をエアバッグ40と一緒にサイドフレーム部15に締結する機能を有する部材である。リテーナ32の大部分は、金属板等の板材を曲げ加工等することによって、略上下方向へ延びる略筒状に形成されている。リテーナ32には窓部(図示略)が設けられており、インフレータ31から噴出された膨張用ガスの多くが、この窓部等を通じてリテーナ32の外部へ噴き出される。
リテーナ32には、これをサイドフレーム部15に取付けるための係止部材として、複数本のボルト34が固定されている。
なお、インフレータアセンブリ30は、インフレータ31とリテーナ32とが一体になったものであってもよい。
なお、インフレータアセンブリ30は、インフレータ31とリテーナ32とが一体になったものであってもよい。
<エアバッグ40>
エアバッグ40は、車両10の走行中等に側突等により衝撃が車両用シート12の側方からボディサイド部11に加わったときに、インフレータ31から膨張用ガスの供給を受けて展開及び膨張し、自身の一部(後部)をシートバック14内に残した状態で同シートバック14から略前方へ向けて飛び出す。
エアバッグ40は、車両10の走行中等に側突等により衝撃が車両用シート12の側方からボディサイド部11に加わったときに、インフレータ31から膨張用ガスの供給を受けて展開及び膨張し、自身の一部(後部)をシートバック14内に残した状態で同シートバック14から略前方へ向けて飛び出す。
図3では、エアバッグ40が膨張用ガスを充填させることなく平面状に展開させられた状態(以下「非膨張展開状態」という)のエアバッグモジュールAMが、乗員P及び車両用シート12とともに示されている。
図3及び図4(a)に示すように、エアバッグ40は、1枚の布片(基布、パネル布等とも呼ばれる)を、その中央部分に設定した折り線42に沿って二つ折りして車幅方向に重ね合わせ、それらを袋状となるように結合させることにより形成されている。ここでは、エアバッグ40の上記の重ね合わされた2つの部分を区別するために、車内側に位置するものを布部43といい、車外側に位置するものを布部44というものとする。なお、図3では、布部43についても図示するために、布部44の一部が破断された状態で図示されている。
また、第1実施形態では、折り線42がエアバッグ40の後端部に位置するように布片が二つ折りされているが、折り線42が他の端部、例えば前端部、上端部、下端部等に位置するように布片が二つ折りされてもよい。また、エアバッグ40は、折り線42に沿って分割された2枚の布片からなるものであってもよい。この場合には、エアバッグ40は、2枚の布片を車幅方向に重ね合わせ、両布片を、袋状となるように結合させることにより形成される。さらに、エアバッグ40は、3枚以上の布片からなるものであってもよい。
エアバッグ40においては、両布部43,44の外形形状が、折り線42を対称軸として互いに線対称の関係にある。各布部43,44の形状及び大きさは、エアバッグ40が車両用シート12とボディサイド部11との間で展開及び膨張したときに、その車両用シート12に着座している乗員Pの胸部PTに対応する領域を占有し得るように設定されている。
上記両布部43,44としては、強度が高く、かつ可撓性を有していて容易に折り畳むことのできる素材、例えばポリエステル糸、ポリアミド糸等を用いて形成した織布等が適している。
両布部43,44の上記結合は、それらの外周部に設けられた外周縫製部45においてなされている。第1実施形態では、外周縫製部45の大部分は、両布部43,44の外周部のうち、折り線42の近傍部分である後端部を除く部分を縫合することにより形成されている。
図3において、外周縫製部45は、車外側の布部44が破断されていない箇所では太い破線で示されている。この点は、後述する環状補強部48及び囲み縫製部53,54についても同様である。また、外周縫製部45は、布部44が破断されて車内側の布部43が表出している箇所では、二点鎖線で示されている。
両布部43,44間であって、外周縫製部45によって囲まれた空間は、膨張用ガスによって膨張する膨張部46となっている。
図5は、エアバッグ40が形成される途中の状態を示している。より詳しくは、布片が折り線42に沿って二つ折りされる前の状態、すなわち布部43,44が展開された状態の一部(下部)を示している。
図5は、エアバッグ40が形成される途中の状態を示している。より詳しくは、布片が折り線42に沿って二つ折りされる前の状態、すなわち布部43,44が展開された状態の一部(下部)を示している。
図3、図5及び図6に示すように、各布部43,44の下部には、折り線42に直交する方向へ延びるスリット47が形成されている。両布部43,44においてスリット47の周りには環状補強部48が設けられている。環状補強部48は、両布部43,44におけるスリット47の周りを糸で環状に縫うことにより形成されており、同スリット47の周囲を補強している。
両布部43,44においてスリット47よりも下側の部分は、布片が二つ折りされた状態では、他の部分の内側へ折り曲げた状態で入り込ませられた内折り部49となっている。内折り部49の下端部は、上述した外周縫製部45によって両布部43,44の他の部分に縫合されている。また、内折り部49の形成に伴い、スリット47が開かれて、インフレータアセンブリ30の挿入口51が形成されている。
なお、エアバッグ40内には、膨張用ガスの熱及び圧力からエアバッグ40等を保護する目的で補強布が配置されてもよい。
ところで、図3及び図7に示すように、第1実施形態では、外周縫製部45がその一部の領域において縫合を解除されることにより、外周縫製部45に、互いに離間した一対の端末部45a,45bが形成されている。ここでは、両端末部45a,45bは、両布部43,44の前上部において互いに略上下方向に離間した箇所に形成されている。両布部43,44間であって両端末部45a,45bによって挟まれた箇所には、膨張部46内の余剰の膨張用ガスGを排出するための排気孔(ベントホールとも呼ばれる)52が設けられている。
ところで、図3及び図7に示すように、第1実施形態では、外周縫製部45がその一部の領域において縫合を解除されることにより、外周縫製部45に、互いに離間した一対の端末部45a,45bが形成されている。ここでは、両端末部45a,45bは、両布部43,44の前上部において互いに略上下方向に離間した箇所に形成されている。両布部43,44間であって両端末部45a,45bによって挟まれた箇所には、膨張部46内の余剰の膨張用ガスGを排出するための排気孔(ベントホールとも呼ばれる)52が設けられている。
ここで、エアバッグ40について、膨張部46の中央部に近づく側を「内側」とし、同中央部から遠ざかる側を「外側」とするものとする。
エアバッグ40には、端末部45aを囲んだ状態で両布部43,44を縫合する囲み縫製部53が設けられるとともに、端末部45bを囲んだ状態で両布部43,44を縫合する囲み縫製部54が設けられている。囲み縫製部53について、対向する囲み縫製部54に最も近い箇所は、排気孔52の開口52aの一部を画定する排気孔画定部53aとされている。また、囲み縫製部54について、対向する囲み縫製部53に最も近い箇所は、開口52aの一部を画定する排気孔画定部54aとされている。表現を変えると、両布部43,44間であって両排気孔画定部53a,54aによって挟まれた箇所は、排気孔52の開口52aとなっている。
エアバッグ40には、端末部45aを囲んだ状態で両布部43,44を縫合する囲み縫製部53が設けられるとともに、端末部45bを囲んだ状態で両布部43,44を縫合する囲み縫製部54が設けられている。囲み縫製部53について、対向する囲み縫製部54に最も近い箇所は、排気孔52の開口52aの一部を画定する排気孔画定部53aとされている。また、囲み縫製部54について、対向する囲み縫製部53に最も近い箇所は、開口52aの一部を画定する排気孔画定部54aとされている。表現を変えると、両布部43,44間であって両排気孔画定部53a,54aによって挟まれた箇所は、排気孔52の開口52aとなっている。
囲み縫製部53は、小径をなし、180°以上の中心角θ1を有し、さらに外側に向けて開いた円弧状をなしている。こうした形状をなしていることから、図8に示すように、囲み縫製部53において、排気孔画定部53aと、同排気孔画定部53aから内側へ離れた箇所との間の領域53bは、滑らかな曲線状をなしている。ここでは、領域53bは、内側ほど対向する囲み縫製部54から遠ざかるように一定の曲率で湾曲する円弧状をなしている。また、囲み縫製部53において、排気孔画定部53aと、同排気孔画定部53aから外側へ離れた箇所との間の領域53cは、滑らかな曲線状をなしている。ここでは、領域53cは、外側ほど対向する囲み縫製部54から遠ざかるように一定の曲率(領域53bと同一の曲率)で湾曲する円弧状をなしている。
囲み縫製部53の排気孔52側の端末部53fには、排気孔52から遠ざかる側へ延びる補助縫製部53dが形成されている。補助縫製部53dは、両囲み縫製部53,54の排気孔52側の両端末部53f,54fを通る線L1よりも内側に形成されている。第1実施形態では、補助縫製部53dは、囲み縫製部53により囲まれた領域内の排気孔画定部53a側へ反転されている。補助縫製部53dは、囲み縫製部53に接近した箇所において、同囲み縫製部53に沿って湾曲している。囲み縫製部53における補助縫製部53dの反転箇所である端末部53fは、外周縫製部45よりも外側の縫い代57であって、外周縫製部45の両端末部45a,45b間に位置している。囲み縫製部53において、排気孔52から遠い側の端末部53eは、縫い代57であって、端末部45aよりも排気孔52から遠ざかる側に位置している。
図9に示すように、囲み縫製部54は、小径をなし、180°以上の中心角θ2を有し、さらに外側に向けて開いた円弧状をなしている。こうした形状をなしていることから、囲み縫製部54において、排気孔画定部54aと、同排気孔画定部54aから内側へ離れた箇所との間の領域54bは、滑らかな曲線状をなしている。ここでは、領域54bは、内側ほど対向する囲み縫製部53から遠ざかるように一定の曲率で湾曲する円弧状をなしている。また、囲み縫製部54において、排気孔画定部54aと、同排気孔画定部54aから外側へ離れた箇所との間の領域54cは、滑らかな曲線状をなしている。ここでは、領域54cは、外側ほど対向する囲み縫製部53から遠ざかるように一定の曲率(領域54bと同一の曲率)で湾曲する円弧状をなしている。
囲み縫製部54の排気孔52側の端末部54fには、排気孔52から遠ざかる側へ延びる補助縫製部54dが形成されている。補助縫製部54dは、上記線L1よりも内側に形成されている。第1実施形態では、補助縫製部54dは、囲み縫製部54により囲まれた領域内の排気孔画定部54a側へ反転されている。補助縫製部54dは、囲み縫製部54に接近した箇所において、同囲み縫製部54に沿って湾曲している。囲み縫製部54における補助縫製部54dの反転箇所である端末部54fは、縫い代57であって、外周縫製部45の両端末部45a,45b間に位置している。囲み縫製部54において、排気孔52から遠い側の端末部54eは、縫い代57であって、端末部45bよりも排気孔52から遠ざかる側に位置している。
さらに、図7に示すように、両布部43,44には、囲み縫製部53を形成する際の位置決め部55と、囲み縫製部54を形成する際の位置決め部56とが設けられている。各位置決め部55,56は、両布部43,44を貫通する孔によって構成されている。各位置決め部55,56は、次の条件を満たす箇所に設けられている。
条件1:各囲み縫製部53,54の近傍であること。
条件2:外周縫製部45よりも外側の縫い代57に位置すること。
条件3:縫い代57の周方向について排気孔画定部53a,54aよりも排気孔52から遠ざかる側に位置すること。
条件2:外周縫製部45よりも外側の縫い代57に位置すること。
条件3:縫い代57の周方向について排気孔画定部53a,54aよりも排気孔52から遠ざかる側に位置すること。
これらの条件を満たす箇所として、位置決め部55は、囲み縫製部53を自身の一部に有する円58の内部に設けられ、位置決め部56は、囲み縫製部54を自身の一部に有する円59の内部に設けられている。
上述したように、囲み縫製部53,54は、径の小さな円弧状をなし、かつ排気孔画定部53a,54aを有している。作業者が通常のミシンを操作して、これらの小径の囲み縫製部53,54を正確に形成することは難しい。そこで、各囲み縫製部53,54は、プログラム式電子ミシンによって形成されている。プログラム式電子ミシンは、縫製開始点から縫製終了点に至る縫製経路を特定するのに必要な諸条件に基づいて事前に作成された、縫製時に必要な縫製プログラムに従って、布送り機構や縫針駆動機構の動作を自動制御するタイプのミシンである。
これに対し、上記各囲み縫製部53,54に比べて形状が簡単な外周縫製部45は、作業者が通常のミシンを操作することにより形成されている。
上記のように、囲み縫製部53,54及び位置決め部55,56が設けられることから、これらの近傍では、縫い代57は、囲み縫製部53,54及び位置決め部55,56が設けられていない箇所の縫い代57よりも幅広に形成されている。
上記のように、囲み縫製部53,54及び位置決め部55,56が設けられることから、これらの近傍では、縫い代57は、囲み縫製部53,54及び位置決め部55,56が設けられていない箇所の縫い代57よりも幅広に形成されている。
そして、図3に示すように、インフレータアセンブリ30の大部分が膨張部46内の後下部に収容され、同インフレータアセンブリ30の下端部が挿入口51を通り、エアバッグ40の外部に露出している。リテーナ32のボルト34は布部43に挿通されており(図4(a)参照)、この挿通により、インフレータアセンブリ30がエアバッグ40に対し位置決めされた状態で係止されている。
上記エアバッグモジュールAMは、非膨張展開状態のエアバッグ40(図3参照)が、例えば図4(a)に示すような形態に折り畳まれることにより、コンパクトな収納用形態にされている。これは、エアバッグモジュールAMをシートバック14における限られた大きさの収納部18に収納しやすくするためである。
上記収納用形態にされたエアバッグモジュールAMは、リテーナ32のボルト34がサイドフレーム部15に挿通され、そのボルト34にナット35が締め付けられることにより、同サイドフレーム部15に固定されている。
なお、リテーナ32は、上述したボルト34及びナット35とは異なる部材によってサイドフレーム部15に固定されてもよい。
サイドエアバッグ装置は、上述したエアバッグモジュールAMのほかに図1に示す衝撃センサ61及び制御装置62を備えている。衝撃センサ61は加速度センサ等からなり、ボディサイド部11(図2参照)等に取付けられており、ボディサイド部11に外側方から加えられる衝撃を検出する。制御装置62は、衝撃センサ61からの検出信号に基づきインフレータ31の作動を制御する。
サイドエアバッグ装置は、上述したエアバッグモジュールAMのほかに図1に示す衝撃センサ61及び制御装置62を備えている。衝撃センサ61は加速度センサ等からなり、ボディサイド部11(図2参照)等に取付けられており、ボディサイド部11に外側方から加えられる衝撃を検出する。制御装置62は、衝撃センサ61からの検出信号に基づきインフレータ31の作動を制御する。
さらに、車両10には、車両用シート12に着座している乗員Pをその車両用シート12に拘束するためのシートベルト装置が装備されているが、図1等ではこのシートベルト装置の図示が省略されている。
上記のようにして第1実施形態のサイドエアバッグ装置が構成されている。次に、このサイドエアバッグ装置の作用について説明する。
まず、エアバッグ40の製造に際し、両布部43,44を縫合して外周縫製部45及び両囲み縫製部53,54を形成する作業について説明する。
まず、エアバッグ40の製造に際し、両布部43,44を縫合して外周縫製部45及び両囲み縫製部53,54を形成する作業について説明する。
最初に、図7に示すように、両布部43,44が重ね合わされ、プログラム式電子ミシンにセットされる。このセットの際には、両布部43,44の2箇所に貫通された孔からなる位置決め部55,56に対し、ミシンに設けられたピンがそれぞれ挿通される。これらの挿通により、両布部43,44は、位置決め部55,56においてミシンに位置決めされた状態(係止状態)となる。この状態で各位置決め部55,56を基準とし、両布部43,44を、位置決め部55,56から予め定められた長さ離れた箇所において縫合させることにより、一対の囲み縫製部53,54を形成する。この形成により、排気孔52の開口52aが布部43,44の予め定められた箇所に精度よく形成される。
なお、両位置決め部55,56に挿通されたピンは、囲み縫製部53,54の形成時に、両ピンによって挟まれた箇所において布部43,44が縮むのを規制する。この点も、開口52aを精度よく形成するうえで有効である。
ここで、図8及び図9に示すように、各位置決め部55,56から各囲み縫製部53,54までの距離が短いことから、両布部43,44について、各位置決め部55,56と各囲み縫製部53,54との間には、同囲み縫製部53,54の位置に影響を及ぼす要因が入り込みにくい。この点からも、排気孔52の開口52aの位置精度が出やすい。
また、位置決め部55,56にとって、各囲み縫製部53,54を自身の一部に有する円58,59の内部であるといった箇所は、上記条件1〜条件3を満たす箇所である。従って、位置決め部55,56を基準として各囲み縫製部53,54が形成されることで、排気孔52の開口52aが精度よく形成される。
両囲み縫製部53,54が形成された両布部43,44は、続いて通常のミシンに移される。作業者がミシンを操作し、両布部43,44をそれらの外周縁に沿って縫合することにより、外周縫製部45が形成される。この際、外周縫製部45の一部(両布部43,44の前上部)の領域において縫合が行なわれないことにより、外周縫製部45には、互いに離間した一対の端末部45a,45bが形成される。
この際、端末部45a,45bが、囲み縫製部53,54によって囲まれる略円形の領域に位置するように縫合が行なわれることで、各端末部45a,45bを囲み縫製部53,54によって囲んだエアバッグ40が得られる。端末部45a,45bは、囲み縫製部53,54によって囲まれる領域に位置すればよく、位置について高い精度は求められない。これは、端末部45a,45bを囲む囲み縫製部53,54において排気孔52の開口52aを画定する排気孔画定部53a,54aが、同端末部45a,45bよりも対向する端末部45b,45a側に位置するからである。両端末部45a,45bには、排気孔52の開口52aを規定する機能はない。そのため、端末部45a,45bの位置は大まかでよく、作業者による外周縫製部45の縫製作業が容易になる。
次に、上記のように両囲み縫製部53,54及び外周縫製部45が形成されたサイドエアバッグ装置の作用について説明する。
このサイドエアバッグ装置では、車両10のボディサイド部11に対し側方から衝撃が加わらないときには、制御装置62からインフレータ31に対し、これを作動させるための作動信号が出力されず、同インフレータ31から膨張用ガスがエアバッグ40の膨張部46に供給されない。エアバッグ40は、収納用形態でインフレータアセンブリ30とともに収納部18に収納され続ける(図4(a)参照)。このとき、図10(a)に示すように、排気孔52では、両布部43,44が接触又は接近し続け、同排気孔52は閉じられ続ける。
このサイドエアバッグ装置では、車両10のボディサイド部11に対し側方から衝撃が加わらないときには、制御装置62からインフレータ31に対し、これを作動させるための作動信号が出力されず、同インフレータ31から膨張用ガスがエアバッグ40の膨張部46に供給されない。エアバッグ40は、収納用形態でインフレータアセンブリ30とともに収納部18に収納され続ける(図4(a)参照)。このとき、図10(a)に示すように、排気孔52では、両布部43,44が接触又は接近し続け、同排気孔52は閉じられ続ける。
これに対し、車両の走行中に、側突等によりボディサイド部11に所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝撃センサ61によって検出されると、その検出信号に基づき制御装置62からインフレータ31に対し、これを作動させるための作動信号が出力される。この作動信号に応じて、インフレータ31では、ガス発生剤が膨張用ガスを発生し、これを噴出する。噴出された膨張用ガスは、リテーナ32を通り膨張部46に供給される。
上記のように膨張用ガスが供給されると、膨張部46が膨張し、エアバッグ40の折り状態が解消される。図4(b)に示すように、エアバッグ40は、自身の後端部を、インフレータアセンブリ30とともに収納部18内に残した状態でシートバック14から車両の前方へ飛び出す。その後も膨張用ガスの供給されるエアバッグ40は、図2において二点鎖線で示すように、車両のボディサイド部11と車両用シート12に着座した乗員Pの胸部PTとの間で、車両の前方へ向けて展開及び膨張する。エアバッグ40が展開及び膨張した状態では、外周縫製部45の端末部45a,45b及び両囲み縫製部53,54は、シートバック14から前方へ離れた箇所に位置する。このエアバッグ40が、乗員Pと、車室内に侵入してくるボディサイド部11との間に介在する。
ボディサイド部11がさらに車内側へ進入し、エアバッグ40が乗員Pに対し車幅方向内側へ押し付けられると、その乗員Pはエアバッグ40によって拘束される。
また、図10(b)に示すように、両布部43,44において排気孔52の周りの部分が筒状に変形する。この変形により、排気孔52は閉じていた状態から開いた状態となる。この際、両布部43,44の上記部分が、シートバック14から前方に離れた箇所に位置することから、同部分はシートバック14の構成部材によって変形を妨げられにくい。また、両囲み縫製部53,54は、エアバッグ40が展開及び膨張したとき、そのエアバッグ40の車幅方向についての中間部分に位置する縫い代57及びその周辺部分に形成されている。このことから、両布部43,44において排気孔52の周りの部分は、ボディサイド部11によって変形を妨げられにくい。
また、図10(b)に示すように、両布部43,44において排気孔52の周りの部分が筒状に変形する。この変形により、排気孔52は閉じていた状態から開いた状態となる。この際、両布部43,44の上記部分が、シートバック14から前方に離れた箇所に位置することから、同部分はシートバック14の構成部材によって変形を妨げられにくい。また、両囲み縫製部53,54は、エアバッグ40が展開及び膨張したとき、そのエアバッグ40の車幅方向についての中間部分に位置する縫い代57及びその周辺部分に形成されている。このことから、両布部43,44において排気孔52の周りの部分は、ボディサイド部11によって変形を妨げられにくい。
膨張部46内の余剰の膨張用ガスGは、上記のように筒状に開いた排気孔52を通じてエアバッグ40の前上方へ排出される。この際、補助縫製部53d,54dは、囲み縫製部53,54の端末部53f,54fを起点とし、囲み縫製部53,54によって囲まれる領域内へ反転されていて、排気孔52から遠ざかる側へ延びていることから、排気孔52での膨張用ガスGの流れの妨げとなりにくい。
ここで、膨張部46内の膨張用ガスの中には、排気孔52から排出される際に、その排気孔52の開口52aを通過する前に、各囲み縫製部53,54の内側の領域53b,54bに直接当たるものがある。仮に、これらの領域53b,54bに角張っている箇所があると、この箇所に膨張用ガスによる応力が集中して加わるおそれがある。しかし、第1実施形態では、上記応力は、滑らかな曲線状である円弧状をなす広い箇所によって受け止められる。その結果、応力が領域53b,54bの特定の箇所に集中して加わることが起こりにくい。
また、上記曲線状(円弧状)をなす箇所(領域53b,54b)に当たった膨張用ガスは、その箇所に沿って流れることで排気孔52の開口52aに円滑に導かれる。
一方、膨張部46内の膨張用ガスの中には、排気孔52からの排出に際し、その開口52aを通過した後に、各囲み縫製部53,54の外側の領域53c,54cに直接当たるものがある。仮に、これらの領域に角張っている箇所があると、この箇所に膨張用ガスによる応力が集中して加わるおそれがある。しかし、第1実施形態では、上記応力は、滑らかな曲線状である円弧状をなす広い箇所によって受け止められる。その結果、応力が領域53c,54cの特定の箇所に集中して加わることが起こりにくい。
一方、膨張部46内の膨張用ガスの中には、排気孔52からの排出に際し、その開口52aを通過した後に、各囲み縫製部53,54の外側の領域53c,54cに直接当たるものがある。仮に、これらの領域に角張っている箇所があると、この箇所に膨張用ガスによる応力が集中して加わるおそれがある。しかし、第1実施形態では、上記応力は、滑らかな曲線状である円弧状をなす広い箇所によって受け止められる。その結果、応力が領域53c,54cの特定の箇所に集中して加わることが起こりにくい。
また、上記曲線状(円弧状)をなす箇所(領域53c,54c)に当たった膨張用ガスは、その箇所に沿って流れることで、排気孔52から円滑に排出される。
ここで、膨張部46内の膨張用ガスが開放状態の排気孔52から排出される際には、各囲み縫製部53,54の排気孔52側の端末部に対し、膨張用ガスによる応力が加わる。仮に、端末部53f,54fが縫製の端であるとすると、上記応力が加わったときに、囲み縫製部53,54が同端末部53f,54fを起点として内側へ向けてほつれるおそれがある。
ここで、膨張部46内の膨張用ガスが開放状態の排気孔52から排出される際には、各囲み縫製部53,54の排気孔52側の端末部に対し、膨張用ガスによる応力が加わる。仮に、端末部53f,54fが縫製の端であるとすると、上記応力が加わったときに、囲み縫製部53,54が同端末部53f,54fを起点として内側へ向けてほつれるおそれがある。
この点、端末部53f,54fから補助縫製部53d,54dが延びる第1実施形態では、それらの補助縫製部53d,54dの延出端が囲み縫製部53,54における排気孔52側の実質的な端末部として機能する。各補助縫製部53d,54dが排気孔52から遠ざかる側へ延びていて、それらの補助縫製部53d,54dの延出端が、端末部53f,54fよりも排気孔52から離れている。そのため、膨張用ガスが排気孔52から排出される際のその膨張用ガスによる応力は、各補助縫製部53d,54dの延出端に加わりにくい。
また、両端末部53f,54fを通る線L1よりも内側に形成された各補助縫製部53d,54dの延出端は、同囲み縫製部53,54を挟んで排気孔52とは反対側に位置する。そのため、膨張用ガスが排気孔52から排出される際のその膨張用ガスによる応力は、各補助縫製部53d,54dの延出端に対し、より一層加わりにくい。
特に、第1実施形態では、補助縫製部53d,54dの延出端が、端末部53f,54fから排気孔画定部53a,54a側へ離れた箇所に位置していて、この延出端と排気孔52との間に囲み縫製部53,54が介在する。そのため、膨張用ガスが排気孔52から排出される際のその膨張用ガスによる応力は囲み縫製部53,54に加わるが、各補助縫製部53d,54dの延出端には加わりにくい。
また、各補助縫製部53d,54dが囲み縫製部53,54に接近した箇所に形成されていることから、これらの補助縫製部53d,54dが端末部53f,54fや領域53c,54cを補強する機能も発揮する。その結果、補助縫製部53d,54dが形成されていないものに比べ、端末部53f,54fや領域53c,54cの耐久性が向上する。
なお、各位置決め部55,56は膨張部46よりも外側の縫い代57に設けられていて膨張部46から離れているため、膨張部46内の膨張用ガスが位置決め部55,56から漏出することが起こりにくい。
さらに、各位置決め部55,56は縫い代57の周方向について排気孔画定部53a,54aよりも排気孔52から遠ざかる側の箇所に設けられていることから、これらの位置決め部55,56は排気孔52による膨張用ガスGの排気性能に影響を及ぼしにくい。
そして、上述したエアバッグ40による乗員Pの拘束と、膨張用ガスGの排出に伴う膨張部46での内圧低下とにより、ボディサイド部11を通じて乗員Pに伝わる側方からの衝撃が緩和される。
以上詳述した第1実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)外周縫製部45の一部に、互いに離間した一対の端末部45a,45bを形成する。端末部45a,45bを囲んだ状態で両布部43,44を縫合する囲み縫製部53,54を端末部45a,45b毎に設ける。各囲み縫製部53,54について、対向する囲み縫製部54,53に最も近い箇所を、排気孔52の開口52aを画定する排気孔画定部53a,54aとする。さらに、位置決め部55,56を、各囲み縫製部53,54の近傍であり、かつ縫い代57の周方向について排気孔画定部53a,54aよりも排気孔52から遠ざかる側の箇所に設けている(図7)。
(1)外周縫製部45の一部に、互いに離間した一対の端末部45a,45bを形成する。端末部45a,45bを囲んだ状態で両布部43,44を縫合する囲み縫製部53,54を端末部45a,45b毎に設ける。各囲み縫製部53,54について、対向する囲み縫製部54,53に最も近い箇所を、排気孔52の開口52aを画定する排気孔画定部53a,54aとする。さらに、位置決め部55,56を、各囲み縫製部53,54の近傍であり、かつ縫い代57の周方向について排気孔画定部53a,54aよりも排気孔52から遠ざかる側の箇所に設けている(図7)。
そのため、位置決め部55,56を基準とし、それぞれ排気孔画定部53a,54aを有する一対の囲み縫製部53,54を、両布部43,44の予め定められた箇所に形成することで、排気孔52の開口52aを精度よく形成することができる。その結果、排気孔52について所望の排気性能を得ることができる。
(2)各囲み縫製部53,54において、排気孔画定部53a,54aと、同排気孔画定部53a,54aから内側へ離れた箇所との間の領域53b,54bを、滑らかな曲線状に形成している(図8、図9)。
そのため、膨張部46内の膨張用ガスが排気孔52の開口52aを通過する前に、各囲み縫製部53,54の領域53b,54bに当たっても、それらの領域53b,54bの特定の箇所に、膨張用ガスによる応力が集中するのを抑制することができる。
(3)各囲み縫製部53,54において、排気孔画定部53a,54aと、同排気孔画定部53a,54aから外側へ離れた箇所との間の領域53c,54cを、滑らかな曲線状に形成している。(図8、図9)。
そのため、膨張部46内の膨張用ガスが排気孔52の開口52aを通過した後に、各囲み縫製部53,54の領域53c,54cに当たっても、それらの領域53c,54cの特定の箇所に、膨張用ガスによる応力が集中するのを抑制することができる。
(4)外側に向けて開いた各囲み縫製部53,54の端末部53f,54fに、排気孔52から遠ざかる側へ延びる補助縫製部53d,54dを形成している(図8、図9)。
そのため、膨張部46内の膨張用ガスが排気孔52から排出される際に、囲み縫製部53,54の排気孔52側の実質的な端末部として機能する補助縫製部53d,54dに対し、同膨張用ガスによる応力を加わりにくくし、ほつれが生ずるのを抑制することができる。補助縫製部53d,54dの形成されないものよりも各囲み縫製部53,54の初期の形状を維持しやすくすることができる。
そのため、膨張部46内の膨張用ガスが排気孔52から排出される際に、囲み縫製部53,54の排気孔52側の実質的な端末部として機能する補助縫製部53d,54dに対し、同膨張用ガスによる応力を加わりにくくし、ほつれが生ずるのを抑制することができる。補助縫製部53d,54dの形成されないものよりも各囲み縫製部53,54の初期の形状を維持しやすくすることができる。
また、補助縫製部53d,54dが排気孔52での膨張用ガスの排出の妨げとなるのを抑制することができる。
(5)補助縫製部53d,54dを、両端末部53f,54fを通る線L1よりも内側に形成している(図8、図9)。
(5)補助縫製部53d,54dを、両端末部53f,54fを通る線L1よりも内側に形成している(図8、図9)。
このように、各補助縫製部53d,54dの延出端を、囲み縫製部53,54を挟んで排気孔52とは反対側に位置させることで、膨張用ガスが排気孔52から排出される際のその膨張用ガスによる応力を、各補助縫製部53d,54dの延出端に対しより一層加わりにくくし、同延出端を起点とするほつれの発生を有効に抑制することができる。
(6)補助縫製部53d,54dを、囲み縫製部53,54により囲まれた領域内の排気孔画定部53a,54a側へ反転させている(図7)。
このように、補助縫製部53d,54dの延出端と排気孔52との間に囲み縫製部53,54を介在させることで、膨張用ガスが排気孔52から排出される際のその膨張用ガスによる応力を上記延出端に対しさらに加わりにくくすることができ、上記(5)の効果を得るうえで有効である。
このように、補助縫製部53d,54dの延出端と排気孔52との間に囲み縫製部53,54を介在させることで、膨張用ガスが排気孔52から排出される際のその膨張用ガスによる応力を上記延出端に対しさらに加わりにくくすることができ、上記(5)の効果を得るうえで有効である。
また、各補助縫製部53d,54dを囲み縫製部53,54に接近した箇所に形成したことで、囲み縫製部53,54の端末部53f,54f及び領域53c,54cを補強し、耐久性を高めることができる。
(7)各囲み縫製部53,54を外側に向けて開いた円弧状に形成する。そして、位置決め部55,56を、各囲み縫製部53,54を自身の一部に有する円58,59の内部に設けている(図7)。
そのため、位置決め部55,56を基準として、排気孔画定部53a,54aを有する囲み縫製部53,54を形成することで、排気孔52の開口52aを精度よく形成することができる。
また、各囲み縫製部53,54を円弧状にしたことで、一部に直線部分があるものに比べ、縫製がしやすくなる。
(8)両布部43,44を貫通し、かつミシンに設けられたピンが挿通される孔によって位置決め部55,56を構成している(図7)。
(8)両布部43,44を貫通し、かつミシンに設けられたピンが挿通される孔によって位置決め部55,56を構成している(図7)。
そのため、位置決め部55,56にミシンのピンを挿通させることで、両布部43,44を、位置決め部55,56においてミシンに位置決めした状態(係止状態)にすることができる。そして、この状態で位置決め部55,56を基準として囲み縫製部53,54を形成することで、排気孔52の開口52aを精度よく形成することができる。
(第2実施形態)
次に、エアバッグ装置を車両用のサイドエアバッグ装置に具体化した第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に、図11〜図17を参照して説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
次に、エアバッグ装置を車両用のサイドエアバッグ装置に具体化した第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に、図11〜図17を参照して説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図11及び図12に示すように、インフレータアセンブリ30においては、リテーナ32の少なくとも下端が開放端32aとなっている。リテーナ32において、インフレータ31のガス噴出部31aの略前方となる箇所には窓部33が設けられている。そして、ガス噴出部31aから噴出された膨張用ガスの多くが、開放端32a及び窓部33を通じてリテーナ32の略下方や略前方へ噴き出される。
エアバッグ40の布部43,44の形状及び大きさは、同エアバッグ40が車両用シート12とボディサイド部11との間で展開及び膨張したときに、乗員Pの上半身の多くの部分(腰部PPから肩部PSにかけての部位)に対応する領域を占有し得るように設定されている。
両布部43,44の結合が、それらの周縁部に設けられた外周縫製部45においてなされている点については、第1実施形態と同様である。このように結合が縫合により行なわれている点は、後述する外結合部68、内結合部69、側縁結合部72、周縁結合部74,75についても同様である。
上記縫製に関し、図11〜図15及び図18では、3つの線種によって縫製部分が表現されている。1つ目の線種は、一定長さの太線を断続的に並べて表現した線(破線の一種)であり、これは、第1実施形態で図示したものと同様、縫合部分を側方から見た状態を示している(図11における外周縫製部45等参照)。2番目の線種は、一定長さ(一般的な破線よりも長い長さ)の細線を断続的に並べて表現した線(破線の一種)であり、これは、例えば車外側の布部44等の奥に位置していて直接は見えない縫糸の状態を示している(図11における内結合部69等参照)。3番目の線種は、点を一定間隔おきに並べて表現した線(破線の一種)であり、これは、縫合の対象となる布部43と布部44との間や、構成布部66と構成布部67との間における縫糸の状態を示している(図12における外周縫製部45等参照)。すなわち、縫製が3番目の線種で表現されている図は、縫製部分を通る断面に沿った断面構造を示している。
図13に示すように、車内側の布部43について、折り線42の近傍であってスリット47の下方となる複数箇所(2箇所)には、リテーナ32のボルト34(図4(a)参照)を挿通させるためのボルト孔50があけられている。
図12に示すように、膨張部46は、横区画部64により、乗員Pの胸部PTの側方で展開及び膨張する上膨張部46Uと、腰部PPの側方で展開及び膨張する下膨張部46Lとに区画されている。横区画部64は、一般的にテザーと呼ばれるものと同様の構成を有している。
図12及び図13に示すように、横区画部64は、エアバッグ40と同様の素材からなる1枚の布片を、その中央部分に設定した折り線65に沿って二つ折りして車幅方向に重ね合わせ、その重ね合わされた部分をエアバッグ40の両布部43,44の下部間に架設することにより形成されている。両布部43,44の下部とは、乗員Pの腰部PPと胸部PTとの境界部分の側方となる箇所である。なお、横区画部64は、折り線65に沿って分割された2枚の布片からなるものであってもよい。
横区画部64の上記の重ね合わされた2つの部分を区別するために、車内側に位置する部分を構成布部66といい、車外側に位置するものを構成布部67というものとする。二つ折りされた横区画部64において車内側の構成布部66は、自身の後半部に、下方へ膨出する膨出部66aを有している。同様に、車外側の構成布部67は、自身の後半部に、下方へ膨出する膨出部67aを有している。
上記のように二つ折りされた横区画部64は、折り線65をエアバッグ40の折り線42に合致させた状態で両布部43,44間に配置されている(図16、図17)。車内側の構成布部66は、その上側の周縁部に沿って設けられた外結合部68によって車内側の布部43に結合されている。同様に、車外側の構成布部67は、その上側の周縁部に沿って設けられた外結合部68によって車外側の布部44に結合されている。両構成布部66,67は、それらの下側の周縁部に沿って設けられた内結合部69によって相互に結合されている。さらに、両構成布部66,67の前端部は、上述した外周縫製部45によって両布部43,44の前端部に縫合(共縫い)されている。横区画部64は、膨張部46が展開及び膨張したとき、車幅方向に緊張させられた状態となり、膨張部46の同方向の厚みを規制する(図17参照)。
二つ折りされたエアバッグ40内の後端部であって、挿入口51よりも下側には、インナチューブ71が配置されている。インナチューブ71は、インフレータ31から噴出された膨張用ガスを、上膨張部46Uよりも下膨張部46Lへ多く、すなわち優先的に供給されるように整流するためのものである。インナチューブ71の上部及び中間部は、両布部43,44上に重ねられ、下部は、横区画部64の上部に重ねられている。インナチューブ71の形成のために、上記エアバッグ40と同様の素材からなる1枚の布片が用いられている。
インナチューブ71は、その車幅方向についての両側縁部に設けられた側縁結合部72によってエアバッグ40及び横区画部64に結合されている。この結合により、インナチューブ71は、エアバッグ40の布部43,44間及び横区画部64の両構成布部66,67間に架設されている、そして、インナチューブ71及び両布部43,44によって、略上下方向へ延びるインフレータアセンブリ30の下部を取り囲んでいる。インフレータアセンブリ30の上部は、挿入口51を通り、エアバッグ40の外部に露出している。リテーナ32の両ボルト34は、両ボルト孔50に挿通されている。これらの挿通により、インフレータアセンブリ30がエアバッグ40に対し位置決めされた状態で係止されている。この状態では、ガス噴出部31aが、上膨張部46Uの後部であって、下膨張部46Lに上側から接近した箇所に位置している。
横区画部64には、開口部73及び逆止弁76が設けられている。開口部73は、下膨張部46Lと上膨張部46Uとを連通させるためのものである。より詳しくは、横区画部64における内結合部69は、各構成布部66,67の後部において結合を解除されている。表現を変えると、折り線65を跨ぐ部分では、両構成布部66,67を結合させる内結合部69が設けられていない。このように、内結合部69が設けられていない部分である、結合を解除された箇所によって開口部73が構成されている。
逆止弁76は、開口部73での膨張用ガスの流通を制御する弁であり、上膨張部46Uから下膨張部46Lへの膨張用ガスの流通(流入)を許容するが、その逆の流通(流出)を規制する。より詳しくは、二つ折りされた両膨出部66a,67aの前側の周縁部は、それらの周縁部に沿って設けられた周縁結合部74によって相互に結合されている。この周縁結合部74の上端部は、上記内結合部69の後端部に繋がっている。二つ折りされた両膨出部66a,67aの後部は、それらの後側の周縁部に沿って設けられた周縁結合部75によって相互に結合されている。周縁結合部74,75は、いずれも前側ほど低くなるように傾斜している。さらに、二つ折りされた両膨出部66a,67aにおいて周縁結合部75よりも後側部分は、外周縫製部45によって両布部43,44の後下端部に縫合(共縫い)されている。車内側の膨出部66aにおいて、開口部73と両周縁結合部74,75とによって囲まれた箇所は、逆止弁76の一方(車内側)の弁体部77を構成している。また、車外側の膨出部67aにおいて、開口部73と両周縁結合部74,75とによって囲まれた箇所は、逆止弁76の他方(車外側)の弁体部78を構成している。
そして、逆止弁76は、両弁体部77,78の一方が他方から離間することで膨張用ガスの流通を許容する。このときの逆止弁76の動作態様を「開弁」という。また、逆止弁76は、両弁体部77,78が、それらの少なくとも一部において互いに接触することで、膨張用ガスの流通を規制する。このときの逆止弁76の動作態様を「閉弁」という。
図11、図14及び図15に示すように、エアバッグ40には、上膨張部46U内の余剰の膨張用ガスを排出するための排気孔52と、下膨張部46L内の余剰の膨張用ガスを排出するための排気孔52とが設けられている。各排気孔52を形成するための構成は共通している。そのため、以下では、上膨張部46Uの排気孔52を形成するための構成について説明し、下膨張部46Lの排気孔52を形成するための構成については説明を省略する。
排気孔52を形成するための構成は、囲み縫製部53,54及び位置決め部55,56を備えている点で、第1実施形態と同様である。第1実施形態において排気孔52を形成するための構成とは、次の点で異なっている。
囲み縫製部53,54の主要部は長円の一部によって構成されている。長円は、円を、その中心を通る分割線によって2つの半円に分割し、それらの半円を分割線に対して直交する方向へ離間させ、離間させた半円の端部同士を2本の直線で結ぶことにより形成される形状である。
各囲み縫製部53,54の主要部は、その外周部分の一部の領域において縫合を解除されることにより、外側に向けて開いた形状をなしている。各囲み縫製部53,54において、排気孔画定部53a,54aと、同排気孔画定部53a,54aから内側へ離れた箇所との間の領域53b,54bは、滑らかな曲線状をなしている。領域53b,54bは、第1実施形態と同様、内側ほど対向する囲み縫製部54,53から遠ざかるように一定の曲率で湾曲する円弧状をなしている。また、囲み縫製部53,54において、排気孔画定部53a,54aと、同排気孔画定部53a,54aから外側へ離れた箇所との間の領域53c,54cは、滑らかな曲線状をなしている。領域53c,54cは、第1実施形態と同様、外側ほど対向する囲み縫製部54,53から遠ざかるように一定の曲率(領域53b,54bと同一の曲率)で湾曲する円弧状をなしている。ただし、これらの領域53c,54cは第1実施形態よりも短い。
各囲み縫製部53,54の排気孔52側の端末部53f,54fは、縫い代57であって、外周縫製部45の両端末部45a,45b間に位置している。各端末部53f,54fには、排気孔52から遠ざかる側へ延びる補助縫製部53d,54dが形成されている。図14及び図15において太い破線で示すように、各補助縫製部53d,54dは、両端末部53f,54fを通る線L1上に形成されている。
囲み縫製部53,54において、排気孔52から遠い側の端末部53e,54eは、縫い代57であって、端末部45a,45bよりも排気孔52から遠ざかる側に位置している。
さらに、位置決め部55,56は、上述した条件1〜条件3を満たす箇所として、各囲み縫製部53,54を自身の一部に有する長円の外部であって、その長円よりも排気孔52から遠ざかる側の箇所に設けられている。各位置決め部55,56は、各端末部53f,54fよりも内側に位置している。
上記のように、囲み縫製部53,54の領域53c,54cが第1実施形態よりも短いこと、及び各位置決め部55,56が、端末部53f,54fよりも内側に位置していることから、囲み縫製部53,54及び位置決め部55,56の近傍での縫い代57は、第1実施形態よりも幅狭に形成されている。この縫い代57は、図11に示すように、囲み縫製部53,54及び位置決め部55,56が設けられていない箇所の縫い代57と同程度の幅を有している。
上記のようにして第2実施形態のサイドエアバッグ装置が構成されている。次に、このサイドエアバッグ装置の作用について説明する。
エアバッグ40の製造に際し、両布部43,44を縫合して外周縫製部45及び両囲み縫製部53,54を形成する作業が第1実施形態と同様にして行なわれる。すなわち、両布部43,44の位置決め部55,56に対し、プログラム式電子ミシンのピンが挿通され、両布部43,44が位置決め部55,56から予め定められた長さ離れた箇所において縫合されることにより、一対の囲み縫製部53,54が形成される。作業者が通常のミシンを操作し、両布部43,44を、それらの外周縁に沿って縫合させることで、外周縫製部45が形成される。
エアバッグ40の製造に際し、両布部43,44を縫合して外周縫製部45及び両囲み縫製部53,54を形成する作業が第1実施形態と同様にして行なわれる。すなわち、両布部43,44の位置決め部55,56に対し、プログラム式電子ミシンのピンが挿通され、両布部43,44が位置決め部55,56から予め定められた長さ離れた箇所において縫合されることにより、一対の囲み縫製部53,54が形成される。作業者が通常のミシンを操作し、両布部43,44を、それらの外周縁に沿って縫合させることで、外周縫製部45が形成される。
ところで、車両走行中の側突等に応じて、インフレータ31のガス噴出部31aから膨張用ガスが噴出されると、その膨張用ガスの一部は、図12に示すリテーナ32の窓部33を通って略前方へ流れ、インナチューブ71に当たって、流れの向きを略上方及び略下方へ変えられる。向きを略上方に変えられた膨張用ガスは、インナチューブ71の上側の開口から上膨張部46Uに流入する。この膨張用ガスにより上膨張部46Uが膨張を開始する。
一方、リテーナ32の下側の開放端32aから噴出された膨張用ガスと、インナチューブ71によって流れの向きを略下方へ変えられた膨張用ガスとは、逆止弁76へ向けて流れる。上述したように、逆止弁76を通じて下膨張部46Lへ向かう膨張用ガスの量は、上膨張部46Uに向かう膨張用ガスの量よりも多い。
膨張用ガスが逆止弁76に供給されている期間には、両弁体部77,78には、円筒状になろうとする力が発生する。そのため、膨張用ガスは、開口部73及び両弁体部77,78間を順に通り下膨張部46Lへ流入する。この膨張用ガスにより下膨張部46Lが膨張を開始する。横区画部64が、膨張する一対の布部43,44によって、車幅方向に引っ張られる。
インフレータ31からの膨張用ガスの供給が続くことで、上膨張部46U及び下膨張部46Lの各内圧が上昇していき、上膨張部46U及び下膨張部46Lが折り畳まれた順とは逆の順に折り状態を解消(展開)しながら膨張していく。シートバック14のシートパッド16が上膨張部46U及び下膨張部46Lによって押圧され、破断予定部21(図4(a)参照)において破断される。上膨張部46U及び下膨張部46Lは、それぞれ一部を収納部18に残した状態で、破断された箇所を通じてシートバック14から前方へ飛び出す。
その後も膨張用ガスが供給される上膨張部46U及び下膨張部46Lは、図2において二点鎖線で示すように、ボディサイド部11と、車両用シート12に着座している乗員Pの上半身との間で略前方へ向けて折り状態を解消しながら展開する。図12に示すように、内圧が上膨張部46Uよりも高い下膨張部46Lは、腰部PPの側方で展開及び膨張する。また、内圧が下膨張部46Lよりも低い上膨張部46Uは、肩部PS及び胸部PTの各側方で展開及び膨張する。
なお、図17に示すように、車幅方向に引っ張られた横区画部64は緊張した状態となる。この緊張状態の横区画部64により、上膨張部46U及び下膨張部46Lの同方向の膨張厚みが規制される。
このように、上膨張部46U及び下膨張部46Lがそれぞれ展開及び膨張したエアバッグ40が、乗員Pの上半身と、車内側へ進入してくるボディサイド部11との間に介在する。このエアバッグ40によって上半身が車内側へ押圧されて拘束される。
図12に示すように、インフレータ31からの膨張用ガスの噴出が停止し、下膨張部46L内の膨張用ガスが、上膨張部46U側へ流れようとすると、逆止弁76の両弁体部77,78が、下膨張部46L内の高い圧力を受けて押圧され、互いに接触する。逆止弁76が閉弁された状態となり、下膨張部46Lの膨張用ガスが、両弁体部77,78間と開口部73とを通って上膨張部46Uへ流出(逆流)することを規制される。
その後も、逆止弁76は、膨張用ガスが上膨張部46Uから下膨張部46Lへ流入することは許容するが、下膨張部46L内の膨張用ガスが上膨張部46Uへ流出(逆流)することを規制する。そのため、例えば乗員Pの腰部PPを拘束することで下膨張部46Lの内圧が上昇したとしても、逆止弁76により、下膨張部46L内の膨張用ガスが上膨張部46Uへ流出することを規制される。上膨張部46Uの内圧が、腰部PPの拘束に伴う下膨張部46Lの圧力変動の影響を受けて上昇することが起こりにくい。
また、エアバッグ40による乗員Pの拘束の途中から、図10(b)に示すように、両布部43,44において排気孔52の周りの部分が筒状に変形し、排気孔52が開いた状態となる。上膨張部46U内及び下膨張部46L内の余剰の膨張用ガスは、各排気孔52を通じてエアバッグ40の略前方へ排出される。この際、図14及び図15に示すように、囲み縫製部53,54の端末部53f,54fを起点とし、排気孔52から遠ざかる側へ延びている補助縫製部53d,54dは、排気孔52での膨張用ガスの流れの妨げとなりにくい。
膨張部46内の膨張用ガスが、開放状態の排気孔52の開口52aを通過する前に、各囲み縫製部53,54の内側の領域53b,54bに直接当たった場合には、その膨張用ガスによる応力が、滑らかな曲線状(円弧状)をなす広い箇所によって受け止められる。また、上記曲線状(円弧状)をなす箇所に当たった膨張用ガスは、その箇所に沿って流れることで排気孔52の開口52aに円滑に導かれる。
一方、膨張部46内の膨張用ガスが、開放状態の排気孔52からの排出に際し、その開口52aを通過した後に、各囲み縫製部53,54の外側の領域53c,54cに直接当たった場合には、その膨張用ガスによる応力が、滑らかな曲線状(円弧状)をなす広い箇所によって受け止められる。また、上記曲線状(円弧状)をなす箇所に当たった膨張用ガスは、その箇所に沿って流れることで排気孔52から円滑に排出される。
さらに、膨張部46内の膨張用ガスが開放状態の排気孔52から排出される際には、囲み縫製部53,54の端末部に対し、膨張用ガスによる応力が加わる。第2実施形態では、端末部53f,54fから補助縫製部53d,54dが延びていて、それらの延出端が囲み縫製部53,54における排気孔52側の実質的な端末部として機能する。両端末部53f,54fを通る線L1上に位置している補助縫製部53d,54dの延出端は、囲み縫製部53,54を挟んで排気孔52とは反対側に位置する。そのため、膨張用ガスが排気孔52から排出される際のその膨張用ガスによる応力は、各補助縫製部53d,54dの延出端に対し加わりにくい。
なお、各位置決め部55,56は、上膨張部46U及び下膨張部46Lよりも外側の縫い代57に設けられていて、上膨張部46U及び下膨張部46Lから離れているため、上膨張部46U内及び下膨張部46L内の膨張用ガスが位置決め部55,56から漏出することが起こりにくい。
さらに、各位置決め部55,56は各囲み縫製部53,54を自身の一部に有する長円の外部であって、その長円よりも排気孔52から遠ざかる側の箇所に設けられていることから、排気孔52による膨張用ガスの排気性能に影響を及ぼしにくい。
従って、第2実施形態によれば、上述した(1)〜(4),(8)と同様の効果が得られるほか、次の効果が得られる。
(9)補助縫製部53d,54dを、両端末部53f,54fを通る線L1上に形成している(図14、図15)。
(9)補助縫製部53d,54dを、両端末部53f,54fを通る線L1上に形成している(図14、図15)。
そのため、上膨張部46U内の膨張用ガス、及び下膨張部46L内の膨張用ガスがそれぞれ排気孔52から排出される際に、上記(5)と同様に、囲み縫製部53,54の排気孔52側の実質的な端末部として機能する各補助縫製部53d,54dの延出端に対し、膨張用ガスによる応力を加わりにくくすることができる。その結果、上記延出端を起点とするほつれの発生を有効に抑制することができる。
また、補助縫製部53d,54dを、排気孔画定部53a,54a側へ反転させる第1実施形態に比べ、縫製がしやすいというメリットもある。領域53c,54cの形成後に、補助縫製部53d,54dの形成のために縫製の向きを大きく変えなくてもよいし、領域53c,54cに接近した箇所を縫合しなくてもすむからである。
(10)囲み縫製部53,54の領域53c,54cを第1実施形態よりも短くし、各位置決め部55,56を、端末部53f,54fよりも内側に位置させている(図14、図15)。
そのため、囲み縫製部53,54及び位置決め部55,56の近傍での縫い代57を第1実施形態よりも幅狭にすることができる。
なお、上記各実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
なお、上記各実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<外周縫製部45について>
・端末部45a,45bは、外周縫製部45の上記各実施形態とは異なる箇所に設けられてもよい。第1実施形態の場合、端末部45a,45bは、例えば、外周縫製部45の上部、前中間部、前下部等に設けられてもよい。
・端末部45a,45bは、外周縫製部45の上記各実施形態とは異なる箇所に設けられてもよい。第1実施形態の場合、端末部45a,45bは、例えば、外周縫製部45の上部、前中間部、前下部等に設けられてもよい。
・外周縫製部45も囲み縫製部53,54と同様、プログラム式電子ミシンによって形成されてもよい。
・外周縫製部45は、3以上の布部の外周部を袋状に縫合するものであってもよい。
・外周縫製部45は、3以上の布部の外周部を袋状に縫合するものであってもよい。
<囲み縫製部53,54について>
・第1実施形態の各囲み縫製部53,54は、180°未満の中心角θ1,θ2を有し、かつ外側に向けて開いた円弧状をなすものであってもよい。
・第1実施形態の各囲み縫製部53,54は、180°未満の中心角θ1,θ2を有し、かつ外側に向けて開いた円弧状をなすものであってもよい。
・第1及び第2実施形態では、囲み縫製部53,54は、縫製が可能であれば、環状に形成されてもよい。ただし、この場合には、囲み縫製部53,54が外側へ大きくなり、その分、縫い代57を幅広に形成する必要が生ずる。
・第1及び第2実施形態では、各囲み縫製部53,54における領域53b,54bは、滑らかな曲線状であることを条件に、円弧状とは異なる曲線状に形成されてもよい。
また、上記領域53b,54bは、1つの曲線部によって構成されてもよいし、複数の曲線部によって構成されてもよい。
また、上記領域53b,54bは、1つの曲線部によって構成されてもよいし、複数の曲線部によって構成されてもよい。
・第1及び第2実施形態では、各囲み縫製部53,54における領域53c,54cは、滑らかな曲線状であることを条件に、円弧状とは異なる曲線状に形成されてもよい。
また、上記領域53c,54cは、1つの曲線部によって構成されてもよいし、複数の曲線部によって構成されてもよい。
また、上記領域53c,54cは、1つの曲線部によって構成されてもよいし、複数の曲線部によって構成されてもよい。
・第1実施形態の変形例として、図18に示すように、各囲み縫製部53,54の領域53c,54cは、対向する領域54c,53cとの距離が一定となるように直線状に延びるものであってもよい。
ただし、この場合には、布部43,44間であり、かつ領域53c,54cによって挟まれた箇所が、排気孔52の排気性能に直接関わるようになるため、領域53c,54cにおいては、囲み縫製部53,54は互いに平行となるように精度よく縫製が行なわれることが望ましい。
・第1及び第2実施形態では、囲み縫製部53,54は、径(第1実施形態では直径、第2実施形態では短径)が長くなるほど縫製がしやすくなる反面、縫い代57を幅広に形成する必要が生じ、エアバッグ40が大きくなる。これに対し、囲み縫製部53,54の上記径が短くなると、縫い代57の幅が狭くてすむ反面、滑らかな円弧状に縫製することが難しくなる。領域53b,54b及び領域53c,54cにおいて囲み縫製部53,54が非円弧状であると、応力集中が起こりやすくなる。そのため、径の変更に伴う上記メリット及びデメリットを考慮して囲み縫製部53,54の上記径を決定することが望ましい。
・第1及び第2実施形態において、排気孔52の開口52aを精度よく形成できるようにするという効果は、位置決め部55,56を基準にして囲み縫製部53,54を形成することによって得られる。この効果を得るうえで、外周縫製部45の端末部45a,45bは直接関与していない。従って、外周縫製部45の縫製のしやすさがあまり要求されない場合、例えば、外周縫製部45が上記プログラム式電子ミシンによって形成される場合等には、囲み縫製部53,54は外周縫製部45の形成後に形成されてもよい。
<補助縫製部53d,54dについて>
・各囲み縫製部53,54の端末部53f,54fが十分高い耐久性を有している場合には、補助縫製部53d,54dが割愛されてもよい。
・各囲み縫製部53,54の端末部53f,54fが十分高い耐久性を有している場合には、補助縫製部53d,54dが割愛されてもよい。
・第1及び第2実施形態では、各囲み縫製部53,54の端末部53e,54eに、第1又は第2実施形態と同様の補助縫製部が形成されてもよい。この場合、補助縫製部は、囲み縫製部53,54によって囲まれる領域の内部及び外部のいずれに形成されてもよい。
ただし、この場合の補助縫製部の重要性は、囲み縫製部53,54の端末部53f,54fに設けられる場合よりも低い。これは、端末部53e,54eに補助縫製部が形成されない場合、仮に、端末部53e,54eがほつれても、そのほつれは囲み縫製部53,54と外周縫製部45との交差部分で止められる可能性があるからである。そのため、端末部53f,54fに補助縫製部53d,54dが形成されたうえで、端末部53e,54eに補助縫製部が形成されることが望ましい。
・第2実施形態における各補助縫製部53d,54dは、図14及び図15において二点鎖線で示すように、両端末部53f,54fを通る線L1よりも内側へ僅かに入り込んだ箇所に形成されてもよい。この場合にも、各補助縫製部53d,54dが線L1上に形成された場合と同様に、膨張用ガスが排気孔52から排出される際のその膨張用ガスによる応力が各補助縫製部53d,54dの延出端に加わるのを抑制する効果が得られる。
・第1及び第2実施形態において、各排気孔画定部53a,54aが端末部53f,54fとされ、ここを起点として補助縫製部53d,54dが形成されてもよい。
<位置決め部55,56について>
・位置決め部55,56が孔によって構成される場合、その孔の形状、大きさ等が第1及び第2実施形態とは異なる形状、大きさ等に変更されてもよい。
<位置決め部55,56について>
・位置決め部55,56が孔によって構成される場合、その孔の形状、大きさ等が第1及び第2実施形態とは異なる形状、大きさ等に変更されてもよい。
・第1及び第2実施形態において、位置決め部55,56は、各囲み縫製部53,54を形成する際の基準となり得ることを条件に、孔とは異なる形態に変更されてもよい。
<インフレータアセンブリ30について>
・第1及び第2実施形態において、サイドエアバッグ装置は、インフレータアセンブリ30の全体がエアバッグ40内に収容されたものであってもよいし、その逆に、インフレータアセンブリ30の全体がエアバッグ40の外部に配置されたものであってもよい。
<インフレータアセンブリ30について>
・第1及び第2実施形態において、サイドエアバッグ装置は、インフレータアセンブリ30の全体がエアバッグ40内に収容されたものであってもよいし、その逆に、インフレータアセンブリ30の全体がエアバッグ40の外部に配置されたものであってもよい。
<収納部18について>
・第1及び第2実施形態において、車両用シート12のシートバック14に代えて、ボディサイド部11に収納部が設けられ、ここにエアバッグモジュールAMが配設されてもよい。
・第1及び第2実施形態において、車両用シート12のシートバック14に代えて、ボディサイド部11に収納部が設けられ、ここにエアバッグモジュールAMが配設されてもよい。
<その他の事項>
・第2実施形態において、外結合部68、内結合部69、側縁結合部72、周縁結合部74,75については、上記縫糸を用いた縫合とは異なる手段、例えば接着剤を用いた接着によって形成されてもよい。
・第2実施形態において、外結合部68、内結合部69、側縁結合部72、周縁結合部74,75については、上記縫糸を用いた縫合とは異なる手段、例えば接着剤を用いた接着によって形成されてもよい。
・上記エアバッグ装置は、膨張部46が3つ以上の領域に区画されたエアバッグ装置にも適用可能である。
・上記エアバッグ装置は、乗員Pの上半身について、第1実施形態(胸部PT)とは異なる部位、例えば、腰部、腹部、肩部、頭部等のうちのいずれか1つを保護するサイドエアバッグ装置にも適用可能である。
・上記エアバッグ装置は、乗員Pの上半身について、第1実施形態(胸部PT)とは異なる部位、例えば、腰部、腹部、肩部、頭部等のうちのいずれか1つを保護するサイドエアバッグ装置にも適用可能である。
また、上記エアバッグ装置は、乗員Pの腰部、腹部、胸部、肩部、頭部等を要素とする複数の組合わせのうち、第2実施形態(肩部〜腰部にかけての部位)とは異なる組合わせを保護するサイドエアバッグ装置にも適用可能である。
・上記エアバッグ装置は、シートバック14が車両の前方とは異なる方向、例えば側方を向く姿勢で車両用シート12が配置された車両において、その車両用シート12に対し側方(車両の前後方向)から衝撃が加わった場合に、同衝撃から乗員Pを保護するサイドエアバッグ装置にも適用可能である。
・上記エアバッグ装置は、車両の乗員に接近した箇所でエアバッグ40を膨張させて、その乗員を拘束するものであって外周縫製部の一部に排気孔が形成されたものであることを条件に、サイドエアバッグ装置とは異なる種類のエアバッグ装置にも適用可能である。その1つにカーテンシールドエアバッグ装置が挙げられる。このエアバッグ装置は、エアバッグがルーフにおけるサイドドア近傍に収納され、側突による車両外側方からの衝撃に応じて乗員の頭部とドアウインドウとの間で展開及び膨張するタイプのエアバッグ装置である。
・上記エアバッグ装置が適用される車両には、自家用車に限らず各種産業車両も含まれる。
・上記エアバッグ装置は、車両に限らず、航空機、船舶等の他の乗物における乗物用シートに装備されるエアバッグ装置にも適用可能である。
・上記エアバッグ装置は、車両に限らず、航空機、船舶等の他の乗物における乗物用シートに装備されるエアバッグ装置にも適用可能である。
その他、前記各実施形態から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに記載する。
(A)請求項1〜7のいずれか1項に記載のエアバッグ装置において、前記各囲み縫製部はミシンにより形成されるものであり、
前記位置決め部は、前記複数の布部を貫通し、かつ前記ミシンに設けられたピンが挿通される孔により構成されている。
(A)請求項1〜7のいずれか1項に記載のエアバッグ装置において、前記各囲み縫製部はミシンにより形成されるものであり、
前記位置決め部は、前記複数の布部を貫通し、かつ前記ミシンに設けられたピンが挿通される孔により構成されている。
上記の構成によれば、複数の布部がミシン上に載置され、位置決め部にミシンのピンが挿通されると、複数の布部は、位置決め部においてミシンに位置決めされた状態(係止状態)となる。そのため、この状態で位置決め部を基準として、排気孔画定部を有する囲み縫製部が形成されることで、排気孔の開口が精度よく形成される。
(B)請求項1〜7及び上記(A)のいずれか1つに記載のエアバッグ装置において、前記外周縫製部は前記囲み縫製部の形成後に形成されるものである。
上記の構成によれば、外周縫製部の端末部が、囲み縫製部によって囲まれる領域に位置するように縫合が行なわれることで、外周縫製部の各端末部を囲み縫製部によって囲んだエアバッグが得られる。この際、外周縫製部の端末部は、囲み縫製部によって囲まれる領域に位置すればよく、位置について高い精度は求められない。そのため、作業者が外周縫製部を形成する場合には、端末部の位置は大まかでよく、縫製作業が容易になる。
上記の構成によれば、外周縫製部の端末部が、囲み縫製部によって囲まれる領域に位置するように縫合が行なわれることで、外周縫製部の各端末部を囲み縫製部によって囲んだエアバッグが得られる。この際、外周縫製部の端末部は、囲み縫製部によって囲まれる領域に位置すればよく、位置について高い精度は求められない。そのため、作業者が外周縫製部を形成する場合には、端末部の位置は大まかでよく、縫製作業が容易になる。
40…エアバッグ、43,44…布部、45…外周縫製部、45a,45b,53e,53f,54e,54f…端末部、46…膨張部、46U…上膨張部、46L…下膨張部、52…排気孔、52a…開口、53,54…囲み縫製部、53a,54a…排気孔画定部、53b,53c,54b,54c…領域、53d,54d…補助縫製部、55,56…位置決め部、57…縫い代、58,59…円、G…膨張用ガス、L1…線。
Claims (7)
- 複数の布部の外周部を袋状に縫合する外周縫製部により、膨張用ガスが供給されて膨張する膨張部が形成されるとともに、前記外周縫製部がその一部の領域において縫合を解除されることにより、前記外周縫製部に、互いに離間した一対の端末部が形成されたエアバッグを備え、前記両端末部間の排気孔から前記膨張部内の膨張用ガスが排出されるエアバッグ装置であって、
前記エアバッグについて前記膨張部の中央部から遠ざかる側が外側とされ、前記中央部に近づく側が内側とされ、
前記端末部を囲んだ状態で全ての前記布部を縫合する囲み縫製部が前記端末部毎に設けられ、前記各囲み縫製部について、対向する前記囲み縫製部に最も近い箇所は、前記排気孔の開口を画定する排気孔画定部とされ、
前記各囲み縫製部を形成する際の位置決め部が、前記各囲み縫製部の近傍であり、かつ前記外周縫製部よりも外側の縫い代において、同縫い代の周方向について前記排気孔画定部よりも前記排気孔から遠ざかる側の箇所に設けられていることを特徴とするエアバッグ装置。 - 前記各囲み縫製部において、前記排気孔画定部と、同排気孔画定部から内側へ離れた箇所との間の領域は、滑らかな曲線状に形成されている請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記各囲み縫製部において、前記排気孔画定部と、同排気孔画定部から外側へ離れた箇所との間の領域は、滑らかな曲線状に形成されている請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
- 前記各囲み縫製部は外側に向けて開かれており、
前記各囲み縫製部の排気孔側の端末部には、同排気孔から遠ざかる側へ延びる補助縫製部が形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。 - 前記各補助縫製部は、前記両囲み縫製部の排気孔側の前記両端末部を通る線上又は同線よりも内側に形成されている請求項4に記載のエアバッグ装置。
- 前記各補助縫製部は、前記囲み縫製部により囲まれた領域内の前記排気孔画定部側へ反転されている請求項5に記載のエアバッグ装置。
- 前記各囲み縫製部は、外側に向けて開いた円弧状をなしており、
前記位置決め部は、前記各囲み縫製部を自身の一部に有する円の内部に設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
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