JP2014204410A - 画像の読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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泰寛 北市
Yasuhiro Kitaichi
泰寛 北市
雄一 三国
Yuichi Mikuni
雄一 三国
陽治 西田
Yoji Nishida
陽治 西田
幸太 二宮
Kota Ninomiya
幸太 二宮
裕 渡部
Hiroshi Watanabe
裕 渡部
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Abstract

【課題】読取部材が移動する構成において、簡易な構成で媒体の大きさの誤検出を低減すること。【解決手段】媒体(Gi)が支持される支持面(PG)と、読取部材(CCD)を有し第2の方向に移動可能な読取ユニット(U2a)と、支持面(PG)の媒体(Gi)を検出可能な第2の方向の検出部材(41)と、支持面(PG)と対向する対向部材(54)を有して対向部材(54)が第2の方向の検出部材(41)に検出不能な第1の半閉じ位置と対向部材(54)が第2の方向の検出部材(41)に検出可能な第2の半閉じ位置を通過可能な開閉部材(51)と、開閉部材の位置の検出手段(C4)と、第1の半閉じ位置と閉鎖位置の第2の方向の検出部材(41)の結果と第2の半閉じ位置と閉鎖位置の読取部材(CCD)の結果に基づいて媒体(Gi)の大きさを検出する手段(C9)と、を備えた画像の読取装置(U2)。【選択図】図9

Description

本発明は、画像の読取装置および画像形成装置に関する。
従来から、画像の読取装置について、自動で、画像の記録された媒体、いわゆる、原稿の大きさを検出する構成が知られている。自動で原稿の大きさを検出する構成に関し、以下の特許文献1,2に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2010−219667号公報には、原稿が置かれるガラス板(3d)に対して回転可能なプラテンカバー(20)が閉じられる際に、原稿の大きさ、いわゆる、サイズを検出する技術が記載されている。特許文献1に記載の技術では、プラテンカバー(20)に連動する検出部材(24)の通過を第1センサー(25)で検出して、プラテンカバー(20)が半閉じの状態である第1の時期を検出している。また、前記検出部材(24)の通過を第2センサー(26)で検出して、プラテンカバー(20)がほぼ閉じた状態である第2の時期を検出している。
特許文献1では、第1と第2の時期が検出されると、それぞれの時期において、固定されたCCDラインセンサー(37)に原稿からの光を案内して主走査方向の原稿の画像情報を読み取っている。そして、第1と第2の時期の画像情報の差分から原稿の端の陰などを検出して、主走査方向のサイズを検出している。また、原稿の有無を検出するサイズ検出センサー(23)で、原稿が縦置きか横置きかを検出している。よって、主走査方向のサイズと、副走査方向のサイズ情報とに基づいて、原稿のサイズを検出している。ここで、特許文献1には、サイズ検出センサー(23)の具体的な検出時期や、サイズ検出センサー(23)の検出結果の変化を求める構成に関する記載はない。よって、特許文献1では、サイズの検出センサー(23)については、従来通り、第1の時期のみで検出を行っていると考えられる。
なお、特許文献1には、CCDラインセンサー(37)の差分の取り方を増やすために、プラテンカバー(20)の開閉状態に基づく時期に関し、2つの検出センサー(25,26)を用いて2つの時期を検出する構成に加えて、3つ以上の検出センサーを用いて3つ以上の時期を検出する構成も記載されている。
特許文献2としての特開2012―39321号公報には、プラテンガラス(103)に対し回転可能な圧板(109)の予め設定された異なる2つの回転角度(θ1,θ2)に基づいて、固定された主走査方向を検出するラインセンサ(107)と、副走査方向の長さを検出する反射型センサ(108)とを制御し、原稿のサイズを検出する構成が記載されている。特許文献2では、回転角度(θ1,θ2)を検出する際に、第1角度検出センサ(110)で圧板(109)の半閉じ状態の第1角度(θ1)を検出している。また、第2角度検出センサ(111)で圧板(109)の閉じられる直前の状態の第2角度(θ2)を検出している。
特開2010−219667号公報(「0049」〜「0058」、「0074」〜「0086」) 特開2012―39321号公報(「0012」〜「0015」、図1)
本発明は、読取部材が移動する構成において、簡易な構成で媒体の大きさの誤検出を低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像の読取装置は、
画像が記録された媒体が支持される支持面と、
前記支持面を挟んで媒体の反対側に支持された読取ユニットであって、予め設定された第1の方向に沿った媒体の画像を読み取る読取部材を有し、前記第1の方向に対して交差する第2の方向に沿って前記支持面に対して移動可能に支持された前記読取ユニットと、
前記支持面を通過した光を受光する受光部を有し、前記支持面に支持された媒体を検出可能な第2の方向の検出部材であって、前記第2の方向の予め設定された位置に配置された前記第2の方向の検出部材と、
前記支持面を外部に開放する開放位置と、前記支持面を閉鎖する閉鎖位置と、の間を開閉可能に支持された開閉部材であって、前記開閉部材に支持され且つ前記閉鎖位置において前記支持面と対向する対向部材を有し、前記第2の方向の検出部材に入射する外光を遮断し且つ前記対向部材が前記第2の方向の検出部材に検出不能な第1の半閉じ位置と、前記第1の半閉じ位置に比べて前記閉鎖位置側に設定され、前記読取部材に入射する外光を遮断し且つ前記対向部材が前記第2の方向の検出部材に検出可能な第2の半閉じ位置と、を通過可能な前記開閉部材と、
前記開閉部材が、前記第1の半閉じ位置と、前記第2の半閉じ位置と、前記閉鎖位置と、に移動したことを検出する開閉部材の位置の検出手段と、
前記第1の半閉じ位置と前記閉鎖位置との前記第2の方向の検出部材の検出結果と、前記第2の半閉じ位置と前記閉鎖位置との前記読取部材の読取結果とに基づいて、媒体の大きさを検出する手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像の読取装置において、
前記開閉部材の開閉に応じて移動可能に支持された被検出部材と、
前記被検出部材の有無を検出する第1の検出部材であって、前記開閉部材が前記開放位置から前記第1の半閉じ位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わる第1の検出位置に配置された前記第1の検出部材と、
前記被検出部材の有無を検出する第2の検出部材であって、前記開閉部材が前記第1の半閉じ位置から前記第2の半閉じ位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わり、且つ、前記開閉部材が前記第2の半閉じ位置から前記閉鎖位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わる第2の検出位置に配置された前記第2の検出部材と、
前記第1の検出部材の有無の検出結果と、前記第2の検出部材の有無の検出結果と、に基づいて、前記開閉部材が、前記開放位置と、前記第1の半閉じ位置と、前記第2の半閉じ位置と、前記閉鎖位置と、に移動したことを検出する前記開閉部材の位置の検出手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像の読取装置において、
前記開閉部材の開閉に応じて移動可能に支持された被検出部材と、
前記被検出部材の有無を検出する第1の検出部材であって、前記開閉部材が前記開放位置から前記第1の半閉じ位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わり、且つ、前記開閉部材が前記第1の半閉じ位置から前記第2の半閉じ位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わる第1の検出位置に配置された前記第1の検出部材と、
前記被検出部材の有無を検出する第2の検出部材であって、前記開閉部材が前記第2の半閉じ位置から前記閉鎖位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わる第2の検出位置に配置された前記第2の検出部材と、
前記第1の検出部材の有無の検出結果と、前記第2の検出部材の有無の検出結果と、に基づいて、前記開閉部材が、前記開放位置と、前記第1の半閉じ位置と、前記第2の半閉じ位置と、前記閉鎖位置と、に移動したことを検出する前記開閉部材の位置の検出手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像の読取装置において、
前記開閉部材の開閉に応じて移動可能に支持された被検出部材と、
前記被検出部材の有無を検出する第1の検出部材であって、前記開閉部材が前記開放位置から前記第1の半閉じ位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わり、且つ、前記開閉部材が前記第2の半閉じ位置から前記閉鎖位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わる第1の検出位置に配置された前記第1の検出部材と、
前記被検出部材の有無を検出する第2の検出部材であって、前記開閉部材が前記第1の半閉じ位置から前記第2の半閉じ位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わる第2の検出位置に配置された前記第2の検出部材と、
前記第1の検出部材の有無の検出結果と、前記第2の検出部材の有無の検出結果と、に基づいて、前記開閉部材が、前記開放位置と、前記第1の半閉じ位置と、前記第2の半閉じ位置と、前記閉鎖位置と、に移動したことを検出する前記開閉部材の位置の検出手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2ないし4のいずれかに記載の画像の読取装置において、
前記第1の検出部材または前記第2の検出部材の有無の検出結果が切り替わる場合において、切り替わる前における前記第1の検出部材と前記第2の検出部材との検出結果の組み合わせと、切り替わった後における前記第1の検出部材と前記第2の検出部材との検出結果の組み合わせと、の組み合わせが全て異なるように予め設定されて、前記第1の検出部材の有無の検出結果と、前記第2の検出部材の有無の検出結果と、に基づいて、前記第1の検出部材または前記第2の検出部材の有無の検出結果が切り替わった場合に、前記開閉部材が前記開放位置から前記閉鎖位置に向かう方向に移動する場合について、前記開閉部材が、前記第1の半閉じ位置と、前記第2の半閉じ位置と、前記閉鎖位置と、に移動したことを検出する前記開閉部材の位置の検出手段、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項6に記載の発明の画像形成装置は、
媒体から画像を読み取る請求項1ないし5のいずれかに記載の画像の読取装置と、
前記画像の読取装置に読み取られた画像に基づいて、媒体に画像を記録する画像の記録部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,6に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、読取部材が移動する構成において、簡易な構成で媒体の大きさの誤検出を低減することができる。
請求項2ないし4に記載の発明によれば、第1の検出部材と第2の検出部材との2つの検出部材で、開閉部材の4つの位置を検出することができる。
請求項5に記載の発明によれば、開閉部材が開放位置と閉鎖位置との間で移動する方向を検出することができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の画像の記録部の要部説明図である。 図3は実施例1の画像の読取装置と開閉部材の斜視図である。 図4は実施例1の画像の読取装置の説明図である。 図5は実施例1の画像の読取装置の説明図であり、図5Aは画像の読取装置の支持面の説明図、図5Bは画像の読取装置を上方から見た場合の説明図である。 図6は実施例1の開閉部材の位置の検出部材の説明図であり、図6Aは全体説明図、図6Bは図6Aにおいて矢印VIB方向に見た図である。 図7は実施例1の開閉部材の位置と外光の説明図であり、図7Aは開閉部材の位置の説明図、図7Bは開閉部材が開放位置に移動した場合の説明図、図7Cは開閉部材が第1の半閉じ位置に移動した場合の説明図、図7Dは開閉部材が第2の半閉じ位置に移動した場合の説明図、図7Eは開閉部材が閉鎖位置に移動した場合の説明図である。 図8は実施例1の被検出部材の要部拡大図であり、図8Aは開閉部材が開放位置に移動した場合の被検出部材の説明図、図8Bは開閉部材が第1の半閉じ位置に移動した場合の被検出部材の説明図、図8Cは開閉部材が第2の半閉じ位置に移動した場合の被検出部材の説明図、図8Dは開閉部材が第2の半閉じ位置から閉鎖位置に向けて移動する途中の位置の被検出部材の説明図、図8Eは開閉部材が閉鎖位置に移動した場合の被検出部材の説明図である。 図9は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図10は実施例1の開閉部材が開放位置から閉鎖位置に移動する場合のセンサの信号の説明図である。 図11は実施例1の原稿が支持されている場合の読取部材の信号の出力値に関する説明図であり、図11Aは開閉部材が第2の半閉じ位置に移動した場合の説明図、図11Bは開閉部材が閉鎖位置に移動した場合の説明図、図11Cは出力値の差分の説明図である。 図12は実施例1の信号の処理手段が処理した結果の説明図である。 図13は実施例1の規格サイズの記憶手段が記憶している情報の説明図である。 図14は実施例1の開閉時のサイズの検出処理のフローチャートの説明図である。 図15は開閉時のサイズの検出処理のフローチャートの説明図であり、図14の続きのフローチャートの説明図である。 図16は半閉じ位置と外光の従来の構成の説明図であり、図16Aは従来の半閉じ位置の説明図、図16Bは従来の半閉じ位置から更に開放された位置を半閉じ位置と設定した場合の説明図、図16Cは図16Bにおいて原稿が配置された場合の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としての複写機Uは、記録部の一例であって、画像記録装置の一例としてのプリンタ部U1を有する。プリンタ部U1の上部には、読取部の一例であって、画像の読取装置の一例としてのスキャナ部U2が支持されている。スキャナ部U2の上部には、原稿の搬送装置の一例としてのオートフィーダU3が支持されている。実施例1のスキャナ部U2には、入力部の一例としてのユーザインタフェースU0が支持されている。前記ユーザインタフェースU0は、操作者が入力をして、複写機Uの操作が可能である。
オートフィーダU3の上部には、媒体の収容容器の一例としての原稿トレイTG1が配置されている。原稿トレイTG1には、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容可能である。原稿トレイTG1の下方には、原稿の排出部の一例としての原稿の排紙トレイTG2が形成されている。原稿トレイTG1と原稿の排紙トレイTG2との間には、原稿の搬送路U3aに沿って、原稿の搬送ロールU3bが配置されている。
スキャナ部U2の上面には、透明な原稿台の一例としてのプラテンガラスPGが配置されている。実施例1のスキャナ部U2には、プラテンガラスPGの下方に、読取ユニットU2aが配置されている。読取ユニットU2aは、読取り用の光学系Aと、読取り用の光学系Aを通過した光を受光する撮像部材CCDとを有する。実施例1の読取ユニットU2aは、プラテンガラスPGの下面に沿って、左右方向に移動可能に支持されている。読取ユニットU2aは、通常時は、図1の実線で示す初期位置に停止している。なお、撮像部材CCDには、画像処理部GSが電気的に接続されている。
図2は実施例1の画像の記録部の要部説明図である。
画像処理部GSは、プリンタ部U1の書込回路DLに電気的に接続されている。書込回路DLは、潜像の形成装置の一例としての露光装置ROSに電気的に接続されている。
実施例1の露光装置ROSは、書込光の一例としてのY,M,C,Kの各色に対応したレーザービームLy,Lm,Lc,Lkを出力可能に構成されている。露光装置ROSは、書込回路DLから入力された信号に応じたレーザービームLy〜Lkを出力可能に構成されている。
図1において、各露光装置ROSの上方には、像保持体の一例としての感光体PRy,PRm,PRc,PRkが配置されている。図1、図2において、各感光体PRy〜PRkにレーザービームLy〜Lkが照射される領域により、書込領域Q1y,Q1m,Q1c,Q1kが構成されている。
各感光体PRy,PRm,PRc,PRkの回転方向に対して、書込領域Q1y〜Q1kの上流側には、帯電器の一例としての帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkが配置されている。実施例1の帯電ロールCRy〜CRkは、感光体PRy〜PRkに接触して従動回転可能に支持されている。
感光体PRy〜PRkの回転方向に対して、書込領域Q1y〜Q1kの下流側には、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkが配置されている。各感光体PRy〜PRkと各現像装置Gy〜Gkとが対向する領域により、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kが構成されている。
感光体PRy〜PRkの回転方向に対して、現像装置Gy〜Gkの下流側には、1次転写器の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kが配置されている。各感光体PRy〜PRkと各1次転写ロールT1y〜T1kとが対向する領域により、1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kが構成されている。
感光体PRy〜PRkの回転方向に対して、1次転写ロールT1y〜T1kの下流側には、像保持体の清掃器の一例としての感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkが配置されている。
前記Y色の感光体PRy、帯電ロールCRy、Y色のレーザービームLyを出力する露光装置ROS、現像装置Gy、1次転写ロールT1y、感光体クリーナCLyにより、可視像の一例としてのトナー像を形成する実施例1のY色の可視像の形成装置の一例としてのY色の作像部Uyが構成されている。同様に、各感光体PRm,PRc,PRk、帯電ロールCRm,CRc,CRk、露光装置ROS、現像装置Gm,Gc,Gk、1次転写ロールT1m,T1c,T1k、感光体クリーナCLm,CLc,CLkにより、前記M,C,K色の作像部Um,Uc,Ukが構成されている。
前記感光体PRy〜PRkの上方には、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。ベルトモジュールBMは、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBを有する。中間転写ベルトBは、無端帯状の部材により構成されている。
実施例1の中間転写ベルトBは、駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRdと、張架部材の一例としてのテンションロールRtと、片寄りを補正する部材の一例としてのウォーキングロールRwと、従動部材の一例としてのアイドラロールRfと、2次転写領域の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、により回転可能に支持されている。
前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに対向する位置には、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが配置されている。実施例1では、バックアップロールT2aは接地され、2次転写ロールT2bには電源回路Eからトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより、実施例1の2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bと中間転写ベルトBとが接触する領域により2次転写領域Q4が構成されている。
中間転写ベルトBの回転方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、中間転写体の清掃器の一例として、ベルトクリーナCLbが配置されている。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび2次転写器T2等により、実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。また、作像部Uy〜Ukおよび転写装置T1+T2+Bとにより、実施例1の画像の記録部Uy〜Uk+T1+T2+Bが構成されている。
図1において、作像部Uy〜Ukの下方には、案内部材の一例としての左右一対のガイドレールGRが3段設けられている。各ガイドレールGRには、媒体の収容部の一例としての給紙トレイTR1〜TR3が前後方向に出入可能に支持されている。給紙トレイTR1〜TR3には、媒体の一例としての記録シートSが収容される。
給紙トレイTR1〜TR3の右上方には、取出部材の一例としてのピックアップロールRpが配置されている。記録シートSの搬送方向に対して、ピックアップロールRpの下流側には、捌き部材の一例としてのさばきロールRsが配置されている。記録シートSの搬送方向に対して、捌きロールRsの下流側には、媒体の搬送路の一例として、上方に延びる給紙路SH1が形成されている。給紙路SH1には、搬送部材の一例としての複数の搬送ロールRaが配置されている。
給紙路SH1には、2次転写領域Q4の上流側に、搬送時期の調節部材の一例としてのレジロールRrが配置されている。
シートSの搬送方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、定着装置Fが配置されている。定着装置Fは、加熱用の定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧用の定着部材の一例としての加圧ロールFpと、を有する。加熱ロールFhと加圧ロールFpとの接触領域により定着領域Q5が構成されている。
定着装置Fの上方には、搬送路の一例としての排紙路SH2が配置されている。プリンタ部U1の上面には、媒体の排出部の一例としての排紙トレイTRhが形成されている。排紙路SH2は、排紙トレイTRhに向けて延びる。排紙路SH2の下流端には、媒体の搬送部材の一例としての排紙ロールRhが配置されている。
(画像形成動作の説明)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行う場合には、読取ユニットU2aが初期位置から左右方向に移動して、プラテンガラスPG上の原稿Giが、露光されながら走査される。また、前記オートフィーダU3を使用して自動的に原稿Giを搬送して複写を行う場合には、読取ユニットU2aは、初期位置から、図1の破線で示す原稿の読み取り位置に移動して停止する。そして、原稿トレイTG1に収容された複数の原稿Giは、プラテンガラスPG上の原稿の読み取り位置に順次搬送されて通過し、原稿排紙トレイTG2に排出される。したがって、プラテンガラスPG上の読み取り位置を順次通過する各原稿Giは、停止した読取ユニットU2aに露光されて走査される。なお、原稿Giからの反射光は、読取り用の光学系Aを通って、撮像部材CCDに集光される。前記撮像部材CCDは、撮像面に集光された原稿Giの反射光を電気信号に変換する。
画像処理部GSは、撮像部材CCDから出力された電気信号が入力される。画像処理部GSは、撮像部材CCDが読み取ったR,G,Bの色の画像の電気信号を、潜像形成用のイエローY、マゼンタM、シアンC、黒Kの画像情報に変換する。画像処理部GSは、変換後の画像情報をプリンタ部U1の書込回路DLに出力する。なお、画像処理部GSは、画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒Kのみの画像情報を書込回路DLに出力する。
書込回路DLは、入力された画像情報に応じた制御信号を、露光装置ROSに出力する。露光装置ROSは、制御信号に応じたレーザービームLy〜Lkを出力する。
各感光体PRy〜PRkは、画像形成が開始されると回転駆動する。帯電ロールCRy〜CRkには、電源回路Eから帯電電圧が印加される。したがって、感光体PRy〜PRkの表面は、帯電ロールCRy〜CRkにより帯電される。帯電された感光体PRy〜PRkは、書込領域Q1y〜Q1kにおいて、レーザービームLy〜Lkにより、表面に静電潜像が形成される。感光体PRy〜PRkの静電潜像は、現像領域Q2y〜Q2kにおいて、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkにより可視像の一例としてのトナー像に現像される。
現像されたトナー像は、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて、1次転写ロールT1y〜T1kには、電源回路Eからトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。したがって、各感光体PRy〜PRk上のトナー像は、1次転写ロールT1y〜T1kにより、中間転写ベルトBに転写される。なお、多色のトナー像の場合、上流側の1次転写領域で中間転写ベルトBに転写されたトナー像に重ねて、下流側のトナー像が転写される。
1次転写後の感光体PRy〜PRkの残留物、付着物は、感光体クリーナCLy〜CLkにより清掃される。清掃された感光体PRy〜PRk表面は、帯電ロールCRy〜CRkにより再帯電される。
1次転写領域Q3y〜Q3kで1次転写ロールT1y〜T1kにより中間転写ベルトB上に転写された単色または多色のトナー像は、2次転写領域Q4に搬送される。
画像が記録されるシートSは、使用される給紙トレイTR1〜TR3のピックアップロールRpにより、取り出される。ピックアップロールRpで取り出されたシートSは、複数枚のシートSが重ねて取り出された場合、捌きロールRsにより1枚ずつに分離される。捌きロールRsで分離されたシートSは、搬送ロールRaにより給紙路SH1を搬送される。給紙路SH1を搬送されたシートSは、レジロールRsに送られる。
レジロールRrは、中間転写ベルトBに形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送される時期を合わせて、シートSを2次転写領域Q4に搬送する。2次転写ロールT2bには、電源回路Eによりトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。したがって、中間転写ベルトB上のトナー像は、中間転写ベルトBからシートSに転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、表面に付着した付着物等がベルトクリーナCLbにより清掃される。
前記トナー像が2次転写された記録シートSは、定着領域Q5を通過する際に加熱定着される。
画像が定着された記録シートSは、排紙路SH2を搬送される。排紙路SH2を搬送されたシートSは、排紙ロールRhにより排紙トレイTRhに排出される。
(画像の読取装置の説明)
図3は実施例1の画像の読取装置と開閉部材の斜視図である。
図3において、画像の読取装置の一例としてのスキャナ部U2は、筐体の一例としてのケース1を有する。前記ケース1の上面には、開口の一例としてのガラスの支持口1aが形成されている。前記ガラスの支持口1aは左右方向に長い長方形状に形成されている。前記ガラスの支持口1aの左部には、前後方向に延びる板状の仕切り部2が形成されている。前記仕切り部2は、ガラスの支持口1を、右側の手動の読取口1a1と、左端側の自動の読取口1a2と、に仕切っている。よって、各読取口1a1,1a2は、長方形状に構成されている。
前記ガラスの支持口1aの左後方には、ケース1の上面の左後隅に対応して、角孔1bが形成されている。前記角孔1bはケース1の上面を上下方向に貫通している。
図4は実施例1の画像の読取装置の説明図である。
図5は実施例1の画像の読取装置の説明図であり、図5Aは画像の読取装置の支持面の説明図、図5Bは画像の読取装置を上方から見た場合の説明図である。
図3〜図5において、手動の読取口1a1には、手動側の光透過部材の一例としての読取ガラス3が支持されている。実施例1の読取ガラス3は、透明な平板状のガラスで形成されている。前記読取ガラス3には、画像の記録された媒体、いわゆる、原稿Giが支持される。なお、前記読取ガラス3は、予め設定された読取可能な最大の原稿の大きさに基づいて形成されている。実施例1では、読取可能な最大の原稿の大きさ、すなわち、読取可能な最大の原稿のサイズは、一例として、規格化されたサイズのA3が設定されている。すなわち、実施例1の読取ガラス3は、左右方向がA3サイズの長辺に対応し、且つ、前後方向がA3サイズの短辺に対応する大きさに形成されている。
前記読取ガラス3の後方には、左右方向に延びる板状の後側の揃え部4が支持されている。前記後側の揃え部4は読取ガラス3の後端に沿って配置されている。前記後側の揃え部4は、読取ガラス3の上面に対して上方に段差を有する状態で配置されている。よって、後側の揃え部4には、原稿Giの後端の縁を接触させて、原稿Giの後端の位置を揃えることが可能になっている。また、前記読取ガラス3の左方、すなわち、仕切り部2の右部には、前後方向に延びる板状の左側の揃え部6が支持されている。前記左側の揃え部6は、読取ガラス3の左端に沿って配置されている。前記左側の揃え部6は、読取ガラス3の上面に対して上方に段差を有する板状に形成されている。よって、左側の揃え部6には、原稿Giの左端の縁を接触させて、原稿Giの左端の位置を揃えることが可能になっている。
前記後側の揃え部4の左側で且つ前記左側の揃え部6の後側には、表示部の一例として、四角形状の表示板7が配置されている。前記表示板7の上面には、原稿の基準位置を示す印の一例としての矢印マーク8が付されている。前記矢印マーク8の先端8aは、後側の揃え部4と左側の揃え部6とで構成される角、すなわち、読取ガラス3の左後の角の位置P1を指し示している。よって、実施例1では、図4Bにおいて、原稿の基準位置は、原稿Giの左後隅の角が矢印マーク8の先端8aに向けて突き当てられる位置、すなわち、原稿Giの後端の縁が後側の揃え部4に接触し且つ原稿Giの左端の縁が左側の揃え部6に接触する位置が設定されている。なお、各揃え部4,6の上面には、原稿の大きさを示す印の一例としてのサイズマーク9が付されている。実施例1のサイズマーク9では、A3、A4やB5、USレターなどの規格化されたサイズ毎に、基準位置の原稿Giの右端の縁の位置と前端の縁の位置に対応して印が付されている。
図3〜図5において、前記自動の読取口1a2には、自動側の光透過部材の一例としての読取ガラス11が支持されている。実施例1の読取ガラス11は、透明な平板状のガラスで形成されている。なお、前記読取ガラス11の前後方向の長さは、予め設定された読取可能な最大の原稿の大きさに基づいて形成されている。実施例1では、前記読取ガラス11の前後方向の長さは、A3サイズの短辺の長さに対応して形成されている。前記読取ガラス3と前記読取ガラス11とにより、実施例1の支持面の一例としてのプラテンガラスPGが構成されている。
前記読取ガラス11の右方、すなわち、仕切り部2の左部には、原稿の案内部材の一例として、前後方向に延びる原稿のガイド12が支持されている。前記原稿のガイド12は、左端の高さが読取ガラス11の上面よりも低く設定され且つ右側に進むに連れて上方に傾斜する形状に形成されている。
図1、図4において、プラテンガラスPGの下方には、読取ユニットU2aが配置されている。
前記読取ユニットU2aの上部には、光源の一例としての前後方向に延びる蛍光ランプ21が支持されている。前記蛍光ランプ21は、光を照射可能に構成されている。前記蛍光ランプ21の左上には、プラテンガラスPG上の原稿Giから画像を読み取る読取位置P11が設定されている。前記蛍光ランプ21の左方には、読取位置P11の下方に対応して、反射部材の一例として、前後方向に延びる板状の第1ミラー22が配置されている。前記第1のミラー22は、前記読取位置P11を下方に進む光を左方に反射可能に傾斜して支持されている。
前記第1のミラー22の左方には、前後方向に延びる板状の第2のミラー23が配置されている。前記第2のミラー23は、左方に進む光を下方に反射可能に傾斜して支持されている。前記第2のミラー23の下方には、前後方向に延びる板状の第3のミラー24が配置されている。前記第3のミラー24は、下方に進む光を右方に反射可能に傾斜して支持されている。前記第3のミラー24の右方には、前後方向に延びる板状の第4のミラー26が配置されている。前記第4のミラー26は、右方に進む光を下方に反射可能に傾斜して支持されている。前記第4のミラー26の下方には、前後方向に延びる板状の第5のミラー27が配置されている。前記第5のミラー27は、下方に進む光を左方に反射可能に傾斜して支持されている。
前記第5のミラー27の左方には、光学素子の一例としてのレンズ28が配置されている。前記レンズ28は、第5のミラー27で反射された光を集光可能に構成されている。前記レンズ28の左側には、読取部材の一例としての撮像部材CCDが配置されている。前記撮像部材CCDは、レンズ28が集光した光を受光して、第1の方向の一例としての前後方向に沿った画像を読み取り可能に構成されている。よって、実施例1では、いわゆる、撮像部材CCDの主走査方向として、前後方向が設定されている。
前記ミラー22〜27と、レンズ28とにより、実施例1の読取り用の光学系Aが構成されている。また、前記蛍光ランプ21と、読取り用の光学系Aと、撮像部材CCDとにより、実施例1の読取ユニットU2aが構成されている。
図5Bにおいて、前記読取ユニットU2aの下方には、ユニットの案内部材の一例であって、ユニットの支持部材の一例としてのガイドレール31が支持されている。前記ガイドレール31は、第1の方向に交差する第2の方向の一例としての左右方向に延びている。前記ガイドレール31には、読取ユニットU2aが移動可能に支持されている。すなわち、読取ユニットU2aは、ガイドレール31に沿って左右方向に移動可能に支持されている。よって、実施例1では、いわゆる、撮像部材CCDの副走査方向として、左右方向が設定されている。
前記ガイドレール31の後側には、張架用の支持部材の一例として、左右一対のプーリ32,33が配置されている。前記プーリ32,33は、上下方向を回転中心として回転可能に支持されている。前記プーリ32,33には、動力の伝達部材の一例として、無端状のベルト34が回転可能に張架されている。前記ベルト34の張架されて直線状に延びる2本の部分の一方には、読取ユニットU2aが支持される。前記ベルト34は、駆動源の一例としての正逆駆動可能なモータ36から動力が伝達される。よって、モータM1が正逆駆動すると、ベルト34は正逆回転して、読取ユニットU2aがガイドレール31に沿って左右方向に移動する。
図4において、読取ユニットU2aが通過する空間の下方には、読取ユニットU2aの初期位置に対応して、読取ユニットU2aを検出する検出部材の一例としての第1のユニットセンサ37が配置されている。前記第1のユニットセンサ37は、読取ユニットU2aが図4の実線で示す初期位置に移動したか否かを検出する。なお、実施例1の初期位置は、読取ユニットU2aの読取位置P11が、読取ガラス3の左端部に移動する位置が設定されている。具体的には、読取ユニットU2aの読取位置P11が、左側の原稿の揃え部6の右端の縁から距離L1だけ右側に離間した位置が、初期位置として設定されている。なお、前記距離L1は、原稿Giが左側の原稿の揃え部6に完全に接触してなくても原稿Giのサイズを検出可能なように、余裕、いわゆる、マージンを含めて設定されている。
また、読取ユニットU2aが通過する空間の下方には、読取ユニットU2aの自動用の原稿の読取位置に対応して、第2のユニットセンサ38が配置されている。第2のユニットセンサ38は、読取ユニットU2aが図4の破線で示す自動の原稿の読取位置に移動したか否かを検出する。なお、実施例1では、自動用の原稿の読取位置は、読取ユニットU2aの読取位置P11が、自動用の読取ガラス11の左右方向内側に移動する位置が設定されている。
読取ユニットU2aが通過する空間の下方には、第2の方向の検出部材の一例としての原稿のセンサ41が配置されている。図4、図5において、前記原稿のセンサ41は、手動用の読取ガラス3の後部に対応して配置されている。実施例1では、ガイドレール31よりも後側に配置されている。また、前記原稿のセンサ41は、左右方向、すなわち、副走査方向において予め設定された位置に配置されている。具体的には、実施例1の原稿のセンサ41は、左側の原稿の揃え部6の右端の縁から距離L2だけ右側に離間した位置に配置されている。前記距離L2は、初期位置に移動した読取ユニットU2aよりも右側に、原稿のセンサ41が配置される距離が設定されている。特に、実施例1では、前記距離L2は、USレターサイズの短辺よりも長く且つB5サイズの長辺よりも短い距離が設定されている。
前記原稿のセンサ41は、読取ガラス3に向けて光を発する発光部42を有する。また、前記原稿のセンサ41は、読取ガラス3を通過した光を受光する受光部43を有する。すなわち、実施例1の原稿のセンサ41は、いわゆる、反射型のフォトセンサにより構成されている。よって、前記原稿のセンサ41は、読取ガラス3の後部で、且つ、左側の原稿の揃え部6の右端の縁から右側に距離L2離れた位置を検出位置P12として、読取ガラス3上に支持された原稿Giを検出可能に構成されている。なお、読取ユニットU2aが初期位置に移動している場合に、読取ユニットU2aは、原稿のセンサ41から左方に離れた位置に移動している。よって、読取ユニットU2aが初期位置に移動している場合には、原稿のセンサ41は読取ガラス3を通過した光を受光可能に構成されている。
(原稿の搬送装置と開閉部材の説明)
図1、図3、図4において、スキャナ部U2の上部には、オートーフィーダU3が配置されている。前記オートフィーダU3は、開閉部材の一例としての板状のカバー51を有する。前記カバー51は、スキャナ部U2のケース1の上面に対応した形状に形成されている。前記カバー51は、開閉用の支持部材の一例として、左右一対の蝶番、いわゆる、ヒンジ52,53を介して、スキャナ部U2のケース1の上面後部に支持されている。前記ヒンジ52,53は、左右方向に延びる回転軸52a,53aを有している。よって、実施例1のカバー51は、回転軸52a,53aを回転中心として回転可能に構成されている。したがって、前記カバー51は、プラテンガラスPGを閉鎖する図1、図4に示す閉鎖位置と、プラテンガラスPGをスキャナ部U2の外部に対して開放する図3に示す開放位置と、の間を開閉可能に構成されている。
前記カバー51の下面には、対向部材の一例としての板状の押さえ板54が支持されている。前記押さえ板54は、手動の読取ガラス3の位置に対応して配置されている。前記押さえ板54は、読取ガラス3に比べて大きい形状に形成されている。前記押さえ板54は、緩衝部材の一例としてのスポンジ56を介して支持されている。よって、カバー51が閉鎖位置に移動した場合には、押さえ板54は、読取ガラス3に対向して読取ガラス3に接触する。このとき、スポンジ56は弾性圧縮される。したがって、押さえ板54は読取ガラス3に原稿Giを密着可能に構成されている。実施例1では、前記押さえ板54は白色に設定されている。
前記押さえ板54の左方には、原稿Giの幅方向に延びる開口部57が形成されている。前記開口部57は、原稿の搬送路U3aの途中で且つ自動の読取ガラス11と原稿のガイド12とに対向可能な位置に形成されている。前記開口部57には、媒体の案内部材の一例としての原稿ガイド58が配置されている。前記原稿ガイド58の下面には、媒体の案内部の一例としての原稿のガイド面58aが形成されている。前記原稿のガイド面58aは、カバー51が閉鎖位置に移動した場合に、読取ガラス11と原稿のガイド12とに対向する。前記原稿ガイド58は、弾性部材の一例としてのバネ59で下方に押されている。よって、前記原稿ガイド59は、原稿の搬送路U3aを搬送される原稿Giを、原稿のガイド面58aで案内しながら自動用の読取ガラス11に押し付けるように構成されている。実施例1では、前記原稿ガイド面58aは白色に設定されている。
前記開口部57の左後には、スキャナ部U2のケース1に形成された角孔1bの位置に対応して、接触部の一例としての凹部61が形成されている。前記凹部61は、カバー51の下面に対して上方に凹んだ形状をしている。前記凹部61は、頂面61aと、前記頂面61aの後端から後側に向かうに連れて凹みが浅くなる方向に傾斜する傾斜部61bとを有する。
前記カバー51、押さえ板54、スポンジ56、開口部57、原稿ガイド58、バネ59と、凹部61、原稿の搬送路U3a、原稿の搬送ロールU3b、原稿トレイTG1、原稿の排紙トレイTG2、そして、原稿トレイTG1に原稿Giが積載されているか否かを検出するセンサSN1などにより、実施例1の原稿の搬送装置の一例としてのオートフィーダU3が構成されている。
(開閉部材の位置の検出部材の説明)
図6は実施例1の開閉部材の位置の検出部材の説明図であり、図6Aは全体説明図、図6Bは図6Aにおいて矢印VIB方向に見た図である。
図3、図6において、前記スキャナ部U2のケース1の角孔1bには、被検出部材の一例としての移動部材71が配置されている。前記移動部材71は、上下方向に延びる本体部72を有する。前記本体部72は、角孔1bの形状に対応した四角柱状に形成されている。前記本体部72は、角孔1bの内部に沿って上下方向に移動可能に支持されている。前記本体部72の上部には、接触部の一例としての先端部73が形成されている。前記先端部73は、前後方向中央部から前後方向外側に行くに連れて下方に傾斜した逆V字状に形成されている。前記先端部73は、カバー51が開放位置から閉鎖位置に移動する場合に、カバー51に形成された凹部61に接触可能に構成されている。
図6において、前記先端部73の下方には、本体部72の外周に対して突出した鍔状の規制部74が形成されている。前記規制部74は、本体部72が案内される図示しない案内部の外壁下部に接触可能に構成されている。すなわち、前記規制部74は、本体部72が上方に抜けてしまうことを規制可能に構成されている。実施例1の規制部74は、先端部73がケース1の上面に対して上方に突出する図3に示す突出位置まで本体部72が上方に移動可能な位置に、形成されている。なお、突出位置の先端部73に対して、カバー51は離間可能に構成されている。
図6において、前記規制部74の下方で且つ本体部72の後部には、第1の被検出部の一例としての第1の遮光部76が支持されている。前記第1の遮光部76は、上下方向に延び且つ左右方向に厚みを有する平板状に形成されている。前記第1の遮光部74の下方には、第2の被検出部の一例としての第2の遮光部77が支持されている。前記第2の遮光部77は、前記第1の遮光部76から離間している。実施例1の第2の遮光部77は、上下方向に延び且つ左右方向に厚みを有する平板状に形成されている。前記第1の遮光部76と第2の遮光部77とにより、実施例1の被検出部76+77が構成されている。なお、前記第1の遮光部76の上方の空間と、前記第1の遮光部76と第2の遮光部77との間の空間と、第2の遮光部77の下方の空間とにより、光の通過部78が構成されている。
前記本体部72、先端部73、規制部74、被検出部76+77などにより、実施例1の移動部材71が構成されている。
前記移動部材71は、付勢部材の一例としてのバネ79により上方に付勢されている。よって、移動部材71は、下方に押されていない場合には、バネ79の付勢力と規制部74とにより、突出位置に保持可能に構成されている。また、前記移動部材71は、下方に押された場合には、バネ79の付勢力に抗して先端部73がケース1に対して埋没する埋没位置にまで移動可能に構成されている。よって、カバー51が開放位置から閉鎖位置に移動する場合に、カバー51の凹部61が先端部73に接触すると、移動部材71がカバー51に押されながら下方に移動可能に構成されている。また、カバー51が閉鎖位置から開放位置に向けて移動する場合には、バネ79の付勢力により、先端部73がカバー51の凹部61に接触しながら追従可能に構成されている。すなわち、移動部材71はカバー51の開閉移動に応じて、上下方向に移動可能に構成されている。
前記移動部材71の後側には、第1の検出部材の一例としての第1のセンサ81が配置されている。前記第1のセンサ81は、光を発光する発光部82と、前記発光部83に対向して配置され且つ前記発光部82から発せられた光を受光する受光部82とを有する。よって、実施例1の第1のセンサ81は、いわゆる、透過型のフォトセンサにより構成されている。前記発光部82と受光部83とは、移動部材71の被検出部76+77が通過する空間を挟んで互いに対向して配置されている。したがって、前記第1のセンサ81は、移動部材71の被検出部76+77の有無を、発光部82と受光部83との間の第1の検出位置P21において検出可能に構成されている。前記第1のセンサ81の下方には、第2の検出部材の一例としての第2のセンサ86が配置されている。前記第2のセンサ86は、検出位置P22が第1の検出位置P21と異なるだけで、第1のセンサ81と同様に構成されている。すなわち、前記第2のセンサ86は、移動部材71の被検出部76+77の有無を、発光部87と受光部88との間の第2の検出位置P22において検出可能に構成されている。
(開閉部材と被検出部材の関係の説明)
図7は実施例1の開閉部材の位置と外光の説明図であり、図7Aは開閉部材の位置の説明図、図7Bは開閉部材が開放位置に移動した場合の説明図、図7Cは開閉部材が第1の半閉じ位置に移動した場合の説明図、図7Dは開閉部材が第2の半閉じ位置に移動した場合の説明図、図7Eは開閉部材が閉鎖位置に移動した場合の説明図である。
実施例1のカバー51は、図7Aの実線で示す開放位置から図7Aの破線で示す閉鎖位置に移動する際に、図7Aの一点鎖線で示す第1の半閉じ位置と、図7Aの二点鎖線で示す第2の半閉じ位置とを通過する。前記第1の半閉じ位置は、カバー51が原稿のセンサ41に入射する外光を遮断し且つ押さえ板54が原稿のセンサ41に検出不能な位置に設定されている。また、前記第2の半閉じ位置は、第1の半閉じ位置に比べて閉鎖位置側に設定され、カバー51が撮像部材CCDに入射する外光を遮断し且つ押さえ板54が原稿のセンサ41に検出可能な位置に設定されている。
ここで、原稿のセンサ41は、発光部42と受光部43とを有しており、受光部43が受光した光に基づいて原稿Giを検出可能に構成されている。具体的には、プラテンガラスPG上の検出位置P12に原稿Giが支持されている場合、発光部42が発した光が検出位置P12の原稿Giで反射されて受光部43に受光される。ここで、原稿Giは一般的に白地であり光の反射率が高く、受光部43に受光される光の量が多い。よって、実施例1の原稿のセンサ41では、受光部43が受光した光の量が予め設定された光の量よりも多い場合に、プラテンガラスPG上の検出位置P12に、白地の原稿Giが支持されているものとして原稿Giを検出可能に構成されている。
しかしながら、この構成では、白地の原稿GiがプラテンガラスPG上に支持されていない場合であっても、カバー51の押さえ板54からの反射光の量が多く、受光部43が受光した光の量が予め設定された光の量よりも多い場合には、押さえ板54を白地の原稿Giとして誤検出してしまう。すなわち、原稿のセンサ41は、押さえ板54を検出する場合もある。よって、本願の明細書および特許請求の範囲では、原稿のセンサ41が、押さえ板54を検出可能な位置とは、押さえ板54からの反射光の量が多くて、受光部43が受光する光の量が予め設定された光の量よりも多くなる位置を指す意味で使用する。また、原稿のセンサ41が、押さえ板54を検出不能な位置とは、押さえ板54からの反射光の量が少なくて、受光部43が受光する光の量が予め設定された光の量よりも少なくなる位置を指す意味で使用する。
図8は実施例1の被検出部材の要部拡大図であり、図8Aは開閉部材が開放位置に移動した場合の被検出部材の説明図、図8Bは開閉部材が第1の半閉じ位置に移動した場合の被検出部材の説明図、図8Cは開閉部材が第2の半閉じ位置に移動した場合の被検出部材の説明図、図8Dは開閉部材が第2の半閉じ位置から閉鎖位置に向けて移動する途中の位置の被検出部材の説明図、図8Eは開閉部材が閉鎖位置に移動した場合の被検出部材の説明図である。
また、実施例1の移動部材71では、突出位置において本体部72が突出する長さは、開放位置のカバー51の凹部61から離間し、第1の半閉じ位置のカバー51の凹部61に接触して下方に押される長さに設定されている。
また、実施例1の第1の遮光部76では、図8Aに示す突出位置において、下端76aが第1の検出位置P21よりも上方に位置し、且つ、図8Bに示すカバー51が第1の半閉じ位置に移動した場合に、下端76aが第1の検出位置P21に位置するように上下方向の長さが設定されている。また、実施例1の第1の遮光部76では、図8Cに示すカバー51が第2の半閉じ位置に移動した場合に、上端76bが第1の検出位置P21よりも上方に位置し、且つ、図8Eに示すカバー51が閉鎖位置に移動した場合に、上端76bが第1の検出位置P21よりも下方に位置するように上下方向の長さが設定されている。
さらに、実施例1の第2の遮光部77では、図8Bに示すカバー51が第1の半閉じ位置に移動した場合に、下端77aが第2の検出位置P22よりも上方に位置し、且つ、図8Cに示すカバー51が第2の半閉じ位置に移動した場合に、下端77aが第2の検出位置P22に位置するように上下方向の長さが設定されている。また、実施例1の第2の遮光部77では、図8Cに示すカバー51が第2の半閉じ位置に移動した場合に、上端77bが第2の検出位置P22よりも上方に位置し、且つ、図8Eに示すカバー51が閉鎖位置に移動した場合に、上端77bが第2の検出位置P22に位置するように上下方向の長さが設定されている。
なお、実施例1の移動部材71では、第1の遮光部76の下端76aと第2の遮光部77の上端77bとの間隔は、図8Aに示す突出位置では、第2の遮光部77の上端77bが第1の検出位置P21よりも下方に位置し、且つ、図8Eに示すカバー51が閉鎖位置に移動した場合には、第1の遮光部76の下端76aが第2の検出位置P22よりも上方に位置するように間隔が設定されている。
すなわち、実施例1では、第1のセンサ81は、カバー51が開放位置から第1の半閉じ位置に移動する場合に移動部材71の有無の検出結果が切り替わる第1の検出位置P21に配置されている。また、実施例1では、第2のセンサ86は、カバー51が第1の半閉じ位置から第2の半閉じ位置に移動する場合に移動部材71の有無の検出結果が切り替わり、且つ、カバー51が第2の半閉じ位置から閉鎖位置に移動する場合に移動部材71の有無の検出結果が切り替わる第2の検出位置P22に配置されている。
前記移動部材71と、バネ79と、第1のセンサ81と、第2のセンサ86とにより、実施例1の開閉部材の位置の検出部材の一例としての開閉のセンサユニット91が構成されている。
(実施例1の制御部の説明)
図9は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図9において、複写機Uが有する制御部の一例としてのコントローラCは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、コントローラCは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、コントローラCは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、コントローラCは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1のコントローラCは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、コントローラCは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(コントローラCに接続された信号出力要素)
前記プリンタ部U1のコントローラCは、ユーザインタフェースU0や、撮像部材CCD、ユニットセンサ37,38、原稿のセンサ41、第1のセンサ81、第2のセンサ86、センサSN1等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
U0:ユーザインタフェース
ユーザインタフェースU0は、電源の投入部の一例としての電源ボタンU01や、表示部の一例としての表示パネルU02、複写開始の入力部の一例としてのスタートボタンU03、数字入力部U04、矢印入力部U05等を備えている。
CCD:撮像部材
撮像部材CCDは、プラテンガラスPG上の原稿Giからの反射光や、押さえ板54や原稿ガイド59からの反射光を受光して、受光量に応じた電気信号を出力する。
37,38:ユニットセンサ
ユニットセンサ37,38は、読取ユニットU2aの有無を検出する。第1のユニットセンサ37は、読取ユニットU2aが図4の実線で示す初期位置に有るか無いかを検出する。第2のユニットセンサ38は、読取ユニットU2aが図4の破線で示す自動用の原稿の読取位置に有るか無いかを検出する。
41:原稿のセンサ
原稿のセンサ41は、原稿Giからの反射光や、押さえ板54からの反射光などを受光して、プラテンガラスPG上の検出位置P12の原稿Giを検出する。
81:第1のセンサ
第1のセンサ81は、第1の検出位置P21における移動部材71の有無を検出する。
86:第2のセンサ
第2のセンサ86は、第2の検出位置P22における移動部材71の有無を検出する。
SN1:センサ
オートフィーダU3のセンサSN1は、原稿トレイTG1に原稿Giが積載されているか否かを検出する。
(コントローラCに接続された被制御要素)
コントローラCは、駆動源の駆動回路D1や、オートフィーダの駆動回路D2、ユニットの駆動回路D3、電源回路E、その他の図示しない制御要素に接続されている。コントローラCは、各回路D1〜D3,E等へ、それらの制御信号を出力している。
D1:駆動源の駆動回路
駆動源の駆動回路D1は、駆動源の一例としてのメインモータM1を駆動することにより、感光体PRy〜PRk、現像装置Gy〜Gkの現像剤保持体、中間転写ベルトB、定着装置Fの加熱ロールFh、搬送ロールRa等を回転駆動する。
D2:オートフィーダの駆動回路
原稿の搬送用の駆動回路の一例としてのオートフィーダの駆動回路D2は、原稿の搬送用の駆動源の一例としてのオートフィーダのモータM2を駆動することにより、原稿の搬送路U3aに配置された原稿の搬送ロールU3bを回転駆動する。
D3:ユニットの駆動回路
読取ユニットの駆動回路の一例としてのユニットの駆動回路D3は、モータ36を駆動することにより、ベルト34などを介して、読取ユニットU2aを左右方向に移動させる。
E:電源回路
電源回路Eは、現像用の電源回路E1、帯電用の電源回路E2、転写用の電源回路E3と定着用の電源回路E4とを有している。
E1:現像用の電源回路
現像用の電源回路E1は、現像装置Gy〜Gkの現像剤保持体に現像電圧を印加する。
E2:帯電用の電源回路
帯電用の電源回路E2は、帯電ロールCRy〜CRkに帯電電圧を印加する。
E3:転写用の電源回路
転写用の電源回路E3は、転写装置T1+T2+Bの1次転写ロールT1y〜T1kおよび2次転写ロールT2bに転写電圧を印加する。
E4:定着用の電源回路
定着用の電源回路E4は、定着装置Fの加熱ロールFhの加熱部材に加熱用の電力を供給する。
(コントローラCの機能)
コントローラCは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、コントローラCは次の機能を有している。
C1:画像形成の制御手段
画像形成の制御手段C1は、スキャナ部U2から入力された画像情報に応じて、複写機Uの各部材の駆動や各電圧の印加時期等を制御して、画像形成動作であるジョブを実行する。
C2:駆動源の制御手段
駆動源の制御手段C2は、駆動源の駆動回路D1を介してメインモータM1の駆動を制御し、感光体PRy〜PRk等の駆動を制御する。
C3:電源回路の制御手段
電源回路の制御手段C3は、各電源回路E1〜E4を制御して、各部材へ印加される電圧や、各部材へ供給される電力を制御する。
C4:カバーの移動の検出手段
開閉部材の位置の検出手段の一例としてのカバーの移動の検出手段C4は、初期状態の判別手段C4Aと、第1の半閉じ位置の判別手段C4Bと、第2の半閉じ位置の判別手段C4Cと、閉鎖位置の判別手段C4Dと、開放位置の判別手段C4Eとを有する。前記カバーの移動の検出手段C4は、カバー51が開放位置から閉鎖位置に移動する場合に、カバー51が、第1の半閉じ位置と、第2の半閉じ位置と、閉鎖位置と、に移動したことを検出する。また、前記カバーの移動の検出手段C4は、カバー51が開放位置に移動したことを検出する。
C4A:初期状態の判別手段
初期状態の判別手段C4Aは、開閉のセンサユニット91のセンサ81,86の信号が初期状態であるか否かを判別する。実施例1の初期状態の判別手段C4Aでは、第1のセンサ81が、移動部材71が検出位置P21に無いことを検出しており、且つ、第2のセンサ86が、検出位置P22に移動部材71が無いことを検出している場合に、センサ81,86の信号が初期状態であると判別する。すなわち、実施例1では、センサ81,86の信号の初期状態として、第1のセンサ81がOFFであり、且つ、第2のセンサ86がOFFである場合が設定されている。なお、以降の説明においても、センサ81,86が移動部材71が無いことを検出している場合、すなわち、センサ81,86が移動部材71を検出していない場合を、センサ81,86がOFFであると記載する。また、センサ81,86が移動部材71を検出している場合を、センサ81,86がONであると記載する。
図10は実施例1の開閉部材が開放位置から閉鎖位置に移動する場合のセンサの信号の説明図である。
C4B:第1の半閉じ位置の判別手段
第1の半閉じ位置の判別手段C4Bは、センサ81,86の信号に基づいて、カバー51が開放位置から閉鎖位置に向かって移動する場合に、カバー51が第1の半閉じ位置に移動したか否かを判別する。ここで、図7、図8、図10において、カバー51が開放位置から閉鎖位置に向かって移動する場合に、カバー51は、突出位置の移動部材71に接触した後に、第1の半閉じ位置に移動する。
よって、カバー51が開放位置から第1の半閉じ位置に移動する場合、移動部材71がカバー51に押されて突出位置から下方に移動する。そして、カバー51が第1の半閉じ位置に移動すると、移動部材71の第1の遮光部76の下端76aが、第1の検出位置P21に上方から進入する。したがって、第1のセンサ81がOFFからONになる。このとき、第2の検出位置P22では、第2の遮光部77の下端77aが上方に保持されている。よって、第2のセンサ86はOFFのままである。したがって、実施例1の第1の半閉じ位置の判別手段C4Bは、第2のセンサ86がOFFであり、且つ、第1のセンサ81がOFFからONに切り替わった場合に、カバー51が開放位置から閉鎖位置に向かって移動する場合において、カバー51が第1の半閉じ位置に移動したと判別する。
C4C:第2の半閉じ位置の判別手段
第2の半閉じ位置の判別手段C4Cは、センサ81,86の信号に基づいて、カバー51が開放位置から閉鎖位置に向かって移動する場合に、カバー51が第2の半閉じ位置に移動したか否かを判別する。ここで、図7、図8、図10において、カバー51が第1の半閉じ位置から第2の半閉じ位置に向かって移動する場合に、移動部材71はカバー51に押されて下方に移動する。そして、カバー51が第2の半閉じ位置に移動すると、移動部材71の第2の遮光部77の下端77aが、第2の検出位置P21に上方から進入する。したがって、第2のセンサ86がOFFからONになる。このとき、第1の検出位置P21では、第1の遮光部76が通過している途中である。よって、第1のセンサ81はONのままである。したがって、実施例1の第2の半閉じ位置の判別手段C4Cは、第1のセンサ81がONであり、且つ、第2のセンサ86がOFFからONに切り替わった場合に、カバー51が開放位置から閉鎖位置に向かって移動する場合において、カバー51が第2の半閉じ位置に移動したと判別する。
C4D:閉鎖位置の判別手段
閉鎖位置の判別手段C4Dは、センサ81,86の信号に基づいて、カバー51が閉鎖位置に移動したか否かを判別する。ここで、図7、図8、図10において、カバー51が第2の半閉じ位置から閉鎖位置に向かって移動する場合に、移動部材71はカバー51に押されて下方に移動する。そして、カバー51が閉鎖位置に移動すると、移動部材71の第2の遮光部77の上端77bが、第2の検出位置P21を通過して下方に移動する。したがって、第2のセンサ86がONからOFFになる。このとき、第1の検出位置P21では、既に、第1の遮光部76が下方に通過しており、上端76bが第1の検出位置P21よりも下方に移動している。よって、第1のセンサ81はOFFのままである。したがって、実施例1の閉鎖位置の判別手段C4Dは、第1のセンサ81がOFFであり、且つ、第2のセンサ86がONからOFFに切り替わった場合に、カバー51が閉鎖位置に移動したと判別する。
C4E:開放位置の判別手段
開放位置の判別手段C4Eは、センサ81,86の信号に基づいて、カバー51が開放位置に移動したか否かを判別する。ここで、図7、図8、図10において、カバー51が第1の半閉じ位置から開放位置に向かって移動する場合に、カバー51に押されて下方に移動していた移動部材71は、カバー51に追従して上方に移動する。そして、移動部材71が突出位置まで移動すると、カバー51から離間する。この際に、移動部材71の第1の遮光部76の下端76aは、第1の検出位置P21を下方から上方に通過する。したがって、カバー51が第1の半閉じ位置から開放位置に移動する場合には、第1のセンサ81はONからOFFになる。このとき、第2の検出位置P22では、第2の遮光部77が上方に保持されており、第2のセンサ86はOFFのままである。したがって、実施例1の開放位置の判別手段C4Eは、第2のセンサ86がOFFであり、且つ、第1のセンサ81がONからOFFに切り替わった場合に、カバー51が開放位置に移動したと判別する。
C5:信号の処理手段
第2の方向の原稿の検出部材の検出結果の処理手段の一例としての信号の処理手段C5は、信号の取得手段C5Aと、閾値の記憶手段C5Bと、信号の判別手段C5Cとを有する。信号の処理手段C5は、カバー51が開放位置から閉鎖位置に移動する場合において、カバー51が、第1の半閉じ位置と、閉鎖位置に移動した場合における原稿のセンサ41の検出結果、すなわち、原稿のセンサ41の検出信号を処理する。
C5A:信号の取得手段
信号の取得手段C5Aは、カバー51が開放位置から閉鎖位置に移動する場合において、カバー51が、第1の半閉じ位置と、閉鎖位置に移動した場合に、原稿のセンサ41の検出信号を取得する。実施例1の信号の取得手段C5Aは、前記第1の半閉じ位置の判別手段C4Bがカバー51が第1の半閉じ位置に移動したと判別した場合に、原稿のセンサ41の検出信号を取得する。また、実施例1の信号の取得手段C5Aは、前記閉鎖位置の判別手段C4Dがカバー51が閉鎖位置に移動したと判別した場合に、原稿のセンサ41の検出信号を取得する。
C5B:閾値の記憶手段
閾値の記憶手段C5Bは、原稿のセンサ41の検出信号に基づいて判別を行うための閾値を記憶する。実施例1では、基準となる白地の原稿Giが読取ガラス3上に支持された場合と支持されていない場合とを、原稿のセンサ41で予め検出して、それらの場合に測定された原稿のセンサ41の検出信号に基づいて、閾値が予め設定されている。
C5C:信号の判別手段
信号の判別手段C5Cは、原稿のセンサの41の検出信号の出力値が、閾値の記憶手段に記憶された閾値に比べて大きいか否かを判別する。実施例1の信号の判別手段C5Cは、信号の取得手段C5Aが検出信号を取得する度に、原稿のセンサ41の検出信号の出力値が、閾値に比べて大きいか否かを判別する。したがって、実施例1では、原稿のセンサ41の検出信号の出力値が閾値以上と判別された場合には、検出位置P12に白地の原稿Giが支持されているものと判別される。また、実施例1では、原稿のセンサ41の検出信号の出力値が閾値未満と判別された場合には、検出位置P12に白地の原稿Giが支持されていないものと判別される。
C6:読取動作の判別手段
読取動作の判別手段C6は、実行される読取動作が「手動の読取動作」または「自動の読取動作」のいずれであるかを判別する。実施例1の読取動作の判別手段C6は、スタートボタンU03の入力時に、オートフィーダU3のセンサSN1が原稿Giを検出していない場合には、「手動の読取動作」を実行するものと判別する。また、実施例1の読取動作の判別手段C6は、スタートボタンU03の入力時に、前記センサSN1が原稿Giを検出している場合には、「自動の読取動作」を実行するものと判別する。
C7:ユニットの制御手段
読取ユニットの制御手段の一例としてのユニットの制御手段C7は、ユニットの位置の判別手段C7Aと、移動の制御手段C7Bと、ランプの制御手段C7C、画像の読取手段C7Dとを有する。ユニットの制御手段C7は、読取ユニットU2aを制御して、原稿Giから画像を読み取る。
C7A:ユニットの位置の判別手段
ユニットの位置の判別手段C7Aは、ユニットセンサ37,38の検出信号に基づいて、読取ユニットU2aの位置を判別する。実施例1のユニットの位置の判別手段C7Aは、第1のユニットセンサ37が読取ユニットU2aを検出した場合に、読取ユニットU2aが初期位置に移動したと判別する。また、実施例1のユニットの位置の判別手段C7Aは、第2のユニットセンサ38が読取ユニットU2aを検出した場合に、読取ユニットU2aが自動の原稿の読取位置に移動したと判別する。
C7B:移動の制御手段
移動の制御手段C7Bは、ユニットの駆動回路D3を介してモータ36を制御し、読取ユニットU2aをプラテンガラスPGの下面に沿って左右方向に移動させる。実施例1の移動の制御手段C7Bは、複写機Uの電源投入時と、省電力動作時からの復帰時とに、読取ユニットU2aが初期位置に移動していない場合には、読取ユニットU2aを初期位置に移動させる。すなわち、実施例1では、複写機Uの電源投入時と、省電力動作時からの復帰時とに、読取ユニットU2aの位置が初期化される。
また、実施例1の移動の制御手段C7Bは、「手動の読取動作」が実行される場合には、読取ユニットU2aを初期位置から距離L2だけ左方に移動させて、読取ユニットU2aの読取位置P11が原稿の揃え部11の右端の縁の位置に移動する開始位置まで移動させる。そして、実施例1の移動の制御手段C7Bは、読取ユニットU2aを原稿のサイズに基づいた距離だけ右方に、予め設定された速度で移動させる。その後、実施例1の移動の制御手段C7Bは、読取ユニットU2aを初期位置に移動させる。さらに、実施例1の移動の制御手段C7Bは、「自動の読取動作」が実行される場合には、読取ユニットU2aを初期位置から自動の原稿の読取位置に移動させる。そして、実施例1の移動の制御手段C7Bは、「自動の読取動作」が終了した場合には、読取ユニットU2aを初期位置に移動させる。
C7C:ランプの制御手段
光源の制御手段の一例としてのランプの制御手段C7Cは、開閉時の点灯手段C7C1と、ジョブ時の点灯手段C7C2とを有する。ランプの制御手段C7Cは、蛍光ランプ21の点灯、消灯を制御する。
C7C1:開閉時の点灯手段
開閉時の光源の制御手段の一例としての開閉時の点灯手段C7C1は、カバー51が開放位置と閉鎖位置との間を移動する際に、蛍光ランプ21の点灯、消灯を制御する。実施例1の開閉時の点灯手段C7C1は、第1の半閉じ位置の判別手段C4Bが、カバー51が第1の半閉じ位置に移動したと判別した場合に、蛍光ランプ21を点灯させて光を照射させる。また、実施例1の開閉時の点灯手段C7C1は、閉鎖位置の判別手段C4Dがカバー51が閉鎖位置に移動したと判別した場合には、閉鎖位置の判別手段C4Dが判別してから予め設定された時間が経過した後に、蛍光ランプ21を消灯させる。実施例1では、閉鎖位置における撮像部材CCDの読み取り時間に対応して前記時間が設定されており、撮像部材CCDの読み取りが終了した場合に、蛍光ランプ21が消灯される。なお、実施例1のカバー51は、開放位置から第1の半閉じ位置に移動した後で、閉鎖位置に移動せずに、開放位置に移動する場合がある。よって、実施例1の開閉時の点灯手段C7C1は、前記開放位置の判別手段C4Eが、カバー51が開放位置に移動したと判別した場合には、蛍光ランプ21を消灯させる。
C7C2:ジョブ時の点灯手段
画像形成動作を実行する場合の光源の制御手段の一例としてのジョブ時の点灯手段C7C2は、スタートボタンU03が入力されてジョブが開始される場合において、蛍光ランプ21の点灯、消灯を制御する。実施例1のジョブ時の点灯手段C7C2は、「手動の読取動作」または「自動の読取動作」が実行される場合に、蛍光ランプ21を点灯し、前記読取動作が終了した場合に、蛍光ランプ21を消灯させる。なお、ジョブ時の点灯手段C7C2が、蛍光ランプ21の点灯、消灯を制御する構成は、従来公知の制御が適用可能なので詳細な説明は省略する。
C7D:画像の読取手段
画像の読取手段C7Dは、開閉時の読取手段C7D1と、ジョブ時の読取手段C7D2とを有する。画像の読取手段C7Dは、撮像部材CCDを介して原稿Giの画像を読み取る。具体的には、実施例1の画像の読取手段C7Dでは、原稿Giからの反射光などを受光して撮像部材CCDが出力する信号に基づいて、原稿Giの画像を読み取る。
C7D1:開閉時の読取手段
開閉時の読取手段C7D1は、カバー51が開放位置から閉鎖位置に移動する場合において、カバー51が、第2の半閉じ位置と、閉鎖位置に移動した場合に、原稿Giの画像を読み取る。実施例1の開閉時の読取手段C7D1は、前記第2の半閉じ位置の判別手段C4Cがカバー51が第2の半閉じ位置に移動したと判別した場合に、撮像部材CCDからの信号に基づいて画像を読み取る。また、実施例1の開閉時の手段C7D1は、前記閉鎖位置の判別手段C4Dがカバー51が閉鎖位置に移動したと判別した場合に、撮像部材CCDからの信号に基づいて画像を読み取る。なお、開閉時の読取手段C7D1で読み取られる画像は、読取ユニットU2aが初期位置に移動している場合の読取位置P11を前後方向に延びる線状の画像である。
C7D2:ジョブ時の読取手段
画像形成動作を実行する場合の画像の読取手段の一例ジョブ時の読取手段C7D2は、スタートボタンU03が入力されてジョブが開始される場合において、原稿Giの画像を読み取る。実施例1のジョブ時の読取手段C7D2は、「手動の読取動作」の場合には、撮像部材CCDからの信号を読取ユニットU2aの移動速度などに基づいて処理して、原稿Giの画像を読み取る。また、実施例1のジョブ時の読取手段C7D2は、「自動の読取動作」の場合には、撮像部材CCDからの信号を原稿の搬送速度などに基づいて処理して、原稿Giの画像を読み取る。なお、ジョブ時の読取手段C7D2が、撮像部材CCDからの信号に基づいて、原稿Giの画像を読み取る処理は、従来公知であるため詳細な説明は省略する。
C8:オートフィーダの制御手段
原稿の搬送装置の制御手段の一例としてのオートフィーダの制御手段C8は、「自動の読取動作」を実行する場合に、オートフィーダの駆動回路D2を介してモータM2を制御する。すなわち、オートフィーダの制御手段C8は、オートフィーダU3に支持された原稿の搬送ロールU3bの駆動、停止を制御する。なお、オートフィーダU3で原稿Giを自動で搬送する制御は従来公知であり、例えば、特開2012−039316号公報に記載されている構成を適用可能であるため、オートフィーダの制御手段C8に関する詳細な説明は省略する。
C9:開閉時のサイズの検出手段
開閉部材の開閉時に媒体の大きさを検出する手段の一例としての開閉時のサイズの検出手段C9は、差分の演算手段C9Aと、端の判別手段C9Bと、変化の判別手段C9Cと、規格サイズの記憶手段C9Dと、サイズの判別手段C9Eとを有する。開閉時のサイズの検出手段C9は、第1の半閉じ位置と閉鎖位置との原稿のセンサ41の検出結果と、第2の半閉じ位置と閉鎖位置との撮像部材CCDの読取結果とに基づいて、原稿Giの大きさを検出する。
図11は実施例1の原稿が支持されている場合の読取部材の信号の出力値に関する説明図であり、図11Aは開閉部材が第2の半閉じ位置に移動した場合の説明図、図11Bは開閉部材が閉鎖位置に移動した場合の説明図、図11Cは出力値の差分の説明図である。
C9A:差分の演算手段
第1の比較手段の一例としての差分の演算手段C9Aは、比較の一例として、第2の半閉じ位置の撮像部材CCDの読取結果と、閉鎖位置の撮像部材CCDの読取結果との差分を演算する。実施例1の差分の演算手段C9Aは、撮像部材CCDの読取結果の一例として、開閉時の読取手段C7D1が読み取った画像に基づいて、差分を演算する。ここで、開閉時の読取手段C7D1が読み取った画像は、撮像部材CCDからの信号に基づいており、図11A、図11Bに示すように、撮像部材CCDの撮像素子が配列される方向に沿って画像の濃淡を特定可能な値を有している。したがって、実施例1の差分の演算手段C9Aでは、図11Cに示すように、前後方向の位置毎に、閉鎖位置の画像の値から、第2の半閉じ位置の画像の値を引いて、差分を演算する。
C9B:端の判別手段
端の判別手段C9Bは、差分の演算手段C9Aで演算された差分に基づいて、基準位置に合せて読取ガラス3上に支持された原稿Giの前端を判別する。
ここで、カバー51が第2の半閉じ位置に移動している場合において、原稿Giが基準位置に合せて読取ガラス3上に配置されている場合、蛍光ランプ21から光が照射されると、照射された光は原稿Giで反射されて撮像部材CCDに受光される。一方で、原稿Giが無い部分では、照射された光は反射されずに、撮像部材CCDで受光され難い。よって、原稿Giの部分と、原稿Giの無い部分とでは、撮像部材CCDに受光される光の量が大きく異なり、画像の値に差が生じ易い。したがって、画像の値の変化が大きい位置を検出すれば、前後方向における原稿Giの端の位置を検出することができる。
しかしながら、例えば、原稿Giの端部に黒色の画像が記録されている場合、原稿Giの端部で反射される光の量は減る。よって、撮像部材CCDで受光される光の量が減り、原稿Giの端部と、原稿Giの無い部分との区別が困難になる場合がある。すなわち、原稿Giの端の位置を誤検出してしまう恐れがある。よって、第2の半閉じ位置の画像にのみ基づいて、原稿Giの端を検出しようとしても検出精度は落ちる。
これに対して、第2の半閉じ位置で読み取られた画像と、閉鎖位置で読み取られた画像では、図11A、図11Bに示すように、原稿Giの部分では、画像の値は殆ど変化しない。よって、差分を取ると、原稿Giに記録された画像などの影響を打ち消すことができる。
そこで、実施例1の端の判別手段C9Bは、差分の演算手段C9Aが演算した差分について、前後方向の位置毎に、予め設定された閾値εに比べて小さいか否かを判別する。そして、実施例1の端の判別手段C9Bは、閾値εに比べて小さい場合には、その位置には原稿Giがあると判別し、閾値εに比べて大きい場合にはその位置には原稿Giが無いと判別する。これにより、実施例1では、原稿Giの前端の位置が検出される。
図12は実施例1の信号の処理手段が処理した結果の説明図である。
C9C:変化の判別手段
第2の比較手段の一例としての変化の判別手段C9Cは、比較の一例として、第1の半閉じ位置の原稿のセンサ41の検出結果と、閉鎖位置の原稿のセンサ41の検出結果との間に変化があるか否かを判別する。実施例1の変化の判別手段C9Cは、原稿のセンサ41の検出結果の一例として、信号の処理手段C5が処理した結果に基づいて、変化があるか否かを判別する。
ここで、図12において、信号の処理手段C5では、原稿のセンサ41の信号の出力値が閾値以上か否かを判別している。一般に、カバー51が第1の半閉じ位置に移動している場合には、白地の原稿Giと、原稿Giが無い場合との、原稿のセンサ41が受光する光の量の違いから、原稿Giの有無は検出可能である。
しかしながら、読取ガラス3上の検出位置P12に、黒地の原稿Giや、光を反射し難い材質の原稿Giなどが支持されている場合、原稿のセンサ41の発光部42から光が発せられても、原稿Giで反射される光の量が減ったりして、白地の原稿Giに比べて、受光部43で受光される光の量が少なくなる場合がある。よって、原稿Giが支持されているにも関わらず、原稿のセンサ41の検出信号の出力値が、閾値を下回ってしまう恐れがある。すなわち、原稿のセンサ41の検出信号の出力値を閾値と比較するだけでは、原稿Giの有無を精度良く判別できない。
これに対して、検出位置P12に原稿Giが有る場合には、第1の半閉じ位置で検出されて処理された結果と、閉鎖位置で検出されて処理された結果とでは、図12に示すように、閾値に対する出力値の大小自体は変化しない。一方で、検出位置P12に原稿Giが無い場合には、第1の半閉じ位置では、受光部43が光を受光し難く、出力値は閾値未満となる。また、閉鎖位置では、カバー51の押さえ板54で反射された光が受光部43に受光され易く、出力値が閾値以上となる。よって、検出位置P12に原稿Giが無い場合には、カバー51が第1の半閉じ位置から閉鎖位置に移動する場合に、出力値が、閾値未満から閾値以上に変化する。
したがって、実施例1では、変化の判別手段C9Cで変化がないと判別された場合には、原稿Giが検出位置P12に有ることが検出される。また、実施例1では、変化の判別手段C9Cで変化があると判別された場合には、原稿Giが検出位置P12に無いことが検出される。これにより、原稿Giが基準位置に合せて読取ガラス3上に配置された場合に、原稿Giが検出位置P12に有ることが検出された場合には、原稿Giが左右方向に長さL2を有すると判別される。
図13は実施例1の規格サイズの記憶手段が記憶している情報の説明図である。
C9D:規格サイズの記憶手段
予め設定された大きさの媒体に関する情報を記憶する手段の一例としての規格サイズの記憶手段C9Dは、予め設定された大きさの媒体の一例としての規格サイズの原稿Giに関する情報を記憶する。図13において、実施例1の規格サイズの記憶手段C9Dは、複写機Uの構成に応じて予め選定された規格サイズ毎に、基準位置の原稿Giの前端の位置とL2の長さを有するか否かとを対応付けた情報が記憶されている。
C9E:サイズの判別手段
媒体の大きさの判別手段の一例として、サイズの判別手段C9Eは、端の判別手段C9Bの判別結果と、変化の判別手段C9Cの判別結果と、規格サイズの記憶手段C9Dに記憶された記憶情報に基づいて、原稿Giのサイズを判別する。具体的には、実施例1のサイズ判別手段C9Eでは、端の判別手段C9Bが判別することで検出される前端の位置と、変化の判別手段C9Cが判別することで判別される長さL2を有するか否かとの情報を取得する。そして、サイズの判別手段C9Eは、前端の位置と長さL2を有するか否かの組み合わせに対応する規格サイズの原稿Giを、規格サイズの記憶手段C9Dに記憶された記憶情報を参照して判別する。
これにより、開閉時のサイズの検出手段C9では、基準位置に合せて読取ガラス3上に支持された原稿Giのサイズが検出される。
C10:オートフィーダのサイズの検出手段
原稿の搬送装置を使用時に媒体の大きさを検出する手段の一例としてのオートフィーダのサイズの検出手段C10は、原稿の搬送ロールU3bの搬送速度や、撮像部材CCDの読取結果に基づいて、原稿Giのサイズを検出する。なお、このような、オートフィーダU3を使用する場合に原稿Giのサイズを検出する技術は、従来公知であり、例えば、特開2012−039316号公報に記載されている。よって、オートフィーダのサイズの検出手段C10の詳細な説明は省略する。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1の複写機Uにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(実施例1の開閉時のサイズの検出処理のフローチャートの説明)
図14は実施例1の開閉時のサイズの検出処理のフローチャートの説明図である。
図15は開閉時のサイズの検出処理のフローチャートの説明図であり、図14の続きのフローチャートの説明図である。
図14、図15のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記複写機UのコントローラCに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は複写機Uの他の各種処理と並行して実行される。なお、読取ユニットU2aの「手動の読取動作」や「自動の読取動作」の処理や、画像形成の動作の処理、オートフィーダU3の動作の処理は、従来公知の構成を適用可能であるため説明は省略する。
図14、図15に示すフローチャートは複写機Uの電源投入により開始される。
図14のST1において、開閉用のセンサユニット91の第1のセンサ81がOFFであるか否かを判別する。イエス(Y)場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、開閉用のセンサユニット91の第2のセンサ86がOFFであるか否かを判別する。イエス(Y)場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST1に戻る。
ST3において、第1のセンサ81がONであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合は図15に示すST11に進み、ノー(N)の場合はST4に進む。
ST4において、第2のセンサ86がONであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に進み、ノー(N)の場合はST3に戻る。
ST5において、第1のセンサ81がONであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に進み、ノー(N)の場合はST8に進む。
ST6において、第2のセンサ86がOFFであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST7に進み、ノー(N)の場合はST9に進む。
ST7において、第1のセンサ81がOFFであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に戻り、ノー(N)の場合はST10に進む。
ST8において、第2のセンサ86がOFFであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に戻り、ノー(N)の場合はST5に戻る。
ST9において、第1のセンサ81がOFFであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に戻り、ノー(N)の場合はST6に戻る。
ST10において、第2のセンサ86がONであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に戻り、ノー(N)の場合はST7に戻る。
図15のST11において、原稿のセンサ41の検出結果を取得する。すなわち、閾値以上か閾値未満であるかを取得する。そして、ST12に進む。
ST12において、蛍光ランプ21を点灯する。そして、ST13に進む。
ST13において、第2のセンサ86がONであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合はST22に進む。
ST14において、撮像部材CCDで画像を読み取る。そして、ST15に進む。
ST15において、第1のセンサ81がOFFであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST16に進み、ノー(N)の場合はST24に進む。
ST16において、第2のセンサ86がOFFであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST17に進み、ノー(N)の場合はST25に進む。
ST17において、次の(1)、(2)の処理を実行する。そして、ST18に進む。
(1)原稿のセンサ41の検出結果を取得する。
(2)撮像部材CCDで画像を読み取る。
ST18において、蛍光ランプ21を消灯する。そして、ST19に進む。
ST19において、撮像部材CCDの読取結果の差分を演算する。そして、ST20に進む。
ST20において、次の(1)、(2)の処理を実行する。そして、ST21に進む。
(1)撮像部材CCDの読取結果の差分について、前後方向の位置毎に、画像の値が閾値εに比べて小さいか否かを判別して、原稿Giの前端の位置を検出する。
(2)原稿のセンサ41の検出結果について、閾値に対する大小の変化の有無を判別して、原稿Giの長さが、長さL2よりも大きいか否かを判別する。
ST21において、原稿Giの前端の位置と、原稿Giが長さL2よりも大きいか否かに基づいて、原稿Giのサイズを検出する。そして、ST1に戻る。
ST22において、第1のセンサ81がOFFであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST23に進み、ノー(N)の場合はST13に戻る。
ST23において、蛍光ランプ21を消灯する。そして、図14に示すST3に戻る。
ST24において、第2のセンサ86がOFFであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST13に戻り、ノー(N)の場合はST15に戻る。
ST25において、第1のセンサ81がONであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に戻り、ノー(N)の場合はST16に戻る。
(実施例1の開閉時のサイズの検出処理の機能)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、電源が投入されると、実施例1の開閉時のサイズの検出処理が実行される。原稿Giが読取ガラス3上に置かれる場合、カバー51が閉鎖位置から開放位置に移動される。このとき、ST4〜ST7の処理がされて、カバー51が開放位置に移動したことが検出される。開放位置では、読取ガラス3上に原稿Giを置くことが可能となる。カバー51が開放位置から第1の半閉じ位置に移動されると、移動部材71の第1の遮光部76の下端76aが第1の検出位置P21に進入する。よって、第1のセンサ81がOFFからONに切り替わる。したがって、ST3,ST11の処理がされて、第1の半閉じ位置において、原稿のセンサ41が読取ガラス3上の検出位置P12を検出する。
なお、第1の半閉じ位置では、ST12の処理がされて、蛍光ランプ21が点灯される。そして、カバー51が第1の半閉じ位置から第2の半閉じ位置に移動されると、移動部材71の第2の遮光部77の下端77aが第2の検出位置P22に進入する。よって、第2のセンサ86がOFFからONに切り替わる。したがって、ST13,ST14の処理がされて、第2の半閉じ位置において、撮像部材CCDが、初期位置の読取ユニットU2aの読取位置P11における画像を読み取る。さらに、カバー51が第2の半閉じ位置から閉鎖位置に移動されると、移動部材71の第2の遮光部77の上端77bが第2の検出位置P22を通過して下方に移動する。よって、第2のセンサ86がONからOFFに切り替わる。したがって、ST16,ST17の処理がされて、閉鎖位置において、撮像部材CCDが、初期位置の読取ユニットU2aの読取位置P11における画像を読み取ると共に、原稿のセンサ41が読取ガラス3上の検出位置P12を検出する。なお、撮像部材CCDの画像の読み取りが終了すると、ST18の処理がされて、蛍光ランプ21が消灯される。
閉鎖位置において、撮像部材CCDの画像の読み取りや、原稿のセンサ41の検出が終了すると、ST19〜ST21の処理がされる。よって、撮像部材CCDの読取結果については、第2の半閉じ位置と閉鎖位置との読取結果の差分に基づいて、原稿Giの前端の位置が検出される。また、原稿のセンサ41の検出結果については、第1の半閉じ位置と閉鎖位置との検出結果の変化の有無が判別されて、原稿Giが長さL2よりも大きいか否かが判別される。そして、原稿Giの前端の位置の情報と、原稿Giが長さL2よりも大きいか否かの情報とに基づいて、原稿Giのサイズが検出される。
なお、実施例1では、カバー51が開放位置から閉鎖位置に移動する途中で開放位置側に戻る場合がある。よって、実施例1の開閉時のサイズの検出処理では、カバー51が開放位置側に戻って、第1の半閉じ位置や第2の半閉じ位置に移動したと判別された場合には、改めて、原稿のセンサ41や撮像部材CCDで検出や読み取りを行う。すなわち、原稿のセンサ41の検出結果や撮像部材CCDの読取結果は最新の情報が使用される。また、蛍光ランプ21が点灯した後に、カバー51が開放位置に向けて移動した場合には、ST23の処理がされて、蛍光ランプ21が消灯される。
次に、スタートボタンU03が入力されると、オートフィーダU3のセンサSN1が原稿Giを検出していない場合には、「手動の読取動作」が実行される。よって、実施例1では、開閉時の原稿のサイズの検出処理で検出された原稿Giのサイズに基づいて、読取ユニットU2aが移動する。すなわち、読取ユニットU2aが、開始位置から原稿の右端に対応する位置まで読取ガラス3の下面に沿って移動し、撮像部材CCDが読取ガラス3に支持された原稿Giから画像を読み取る。よって、実施例1では、読取ユニットU2aが原稿のサイズに関わらず、開始位置から読取ガラス3の右端まで移動する場合に比べて、読取動作が早く終わる。なお、スタートボタンU03が入力された場合に、オートフィーダU3のセンサSN1が原稿Giを検出している場合には、「自動の読取動作」が実行される。よって、この場合には、読取ユニットU2aが自動の原稿の読取位置に移動して、読取ユニットU2aがオートフィーダU3で搬送される原稿Giから画像を読み取る。
原稿Giから画像が読み取られると、原稿Giのサイズなどに基づいて、給紙トレイTR1〜TR3が選択されて、シートSが給紙され、シートSに画像が記録される。
ここで、画像の読取装置、いわゆる、スキャナでは、特許文献1,2に記載されているように撮像部材を固定し且つ光源や光学系を走査させる構成と、特開2009―232279号公報に記載されているように撮像部材を、光源や光学系ごと一体的に走査させる構成と、が知られている。
一般に、撮像部材CCDは、読取可能な最大の画像に比べて小さく構成されている。よって、撮像部材CCDが読取位置P11の画像を読み取る場合には、レンズを介して読取位置P11の画像を縮小して読み取っている。このとき、レンズの収差を低減するためには、レンズに対する画角が小さい方が望ましく、読取位置P11からレンズまでの光路長を確保する必要が生じる。したがって、撮像部材CCDを用いて画像を読み取る場合、ミラーを介して光路長を確保しつつ、レンズを介して画像を縮小して画像を読み取っている。
よって、撮像部材CCDも移動させる構成においては、一般には、ミラーなどを減らしたりすることが困難で、光学系も一緒にユニット化する必要がある。このとき、ミラーなどはユニット内で間隔を空けて配置されるため、ユニット全体が大型化し易くて、ユニットの通過する領域が拡大する。したがって、撮像部材CCDも移動する構成において、仮に、原稿のセンサ41を、撮像部材CCDが固定され且つ移動する部材の大きさが比較的小さい場合と同様の距離だけ、読取ガラス3から離間させて配置したとすると、原稿のセンサ41の位置が、読取ユニットU2aが通過する領域の内側になってしまう。したがって、原稿のセンサ41が、読取ユニットU2aと干渉して、読取ユニットU2aが読取ガラス3の下面全体に沿って移動できなくなってしまう。よって、実施例1では、原稿のセンサ41は、読取ユニットU2aが通過する空間のさらに下方に配置されて、撮像部材CCDが固定された特許文献1,2に記載の従来の構成に比べて、読取ガラス3から離間した位置に配置されている。
図16は半閉じ位置と外光の従来の構成の説明図であり、図16Aは従来の半閉じ位置の説明図、図16Bは従来の半閉じ位置から更に開放された位置を半閉じ位置と設定した場合の説明図、図16Cは図16Bにおいて原稿が配置された場合の説明図である。
ここで、特許文献1,2に記載の従来の原稿のセンサ41では、原稿のセンサ41から読取ガラス3までの距離において、原稿Giを検出する感度が高く設定されている。したがって、従来と同様のセンサを、離間した場合の原稿のセンサ41としてそのまま使用すると、検出精度は悪化する。すなわち、原稿のセンサ41から原稿Giまでの距離が長くなると、その距離は、従来、半閉じ位置の押さえ板54を検出していた距離に近づき、原稿のセンサ41の感度は悪くなる。よって、従来と同様のセンサを原稿のセンサ41としてそのまま使用する場合、感度の悪い距離で原稿Giを検出することになって、半閉じ位置の押さえ板54を区別し難く、図16Aに示すように、半閉じ位置の押さえ板54と原稿Giとを誤検出する恐れがあった。
そこで、長い検出距離に対応した感度を有するセンサに、原稿のセンサ41を置き換えることが考えられる。しかしながら、この場合には、原稿のセンサ41を作り替える必要が生じ、特注品となって既製の汎用品を使用できず、費用が嵩み易い。
また、従来と同様のセンサを原稿のセンサ41としてそのまま使用して、原稿のセンサ41が、半閉じ位置の押さえ板54と原稿Giを検出する場合の出力値の差を大きくして、原稿のセンサ41の誤検出を減らす構成も考えられる。すなわち、カバー51の半閉じ位置を、押さえ板54が原稿のセンサ41から更に離間する位置に設定することが考えられる。
しかしながら、従来から撮像部材CCDでは、差分を利用して原稿の端の位置を検出している。すなわち、原稿Giの部分では、カバー51の位置に関わらず読取ガラス3上の原稿Giから反射される光の量が変化し難い。そこで、原稿Giが無い部分では、閉鎖位置における押さえ板54から反射される光の量の多さと、半閉じ位置における撮像部材CCDに入射する光の量の少なさとの差を利用して、原稿Giの前端の位置を検出していた。よって、原稿のセンサ41の検出と撮像部材CCDの読取が行われる半閉じ位置では、カバー51が外光を遮って撮像部材CCDに入射する外光が少ない位置が半閉じ位置として設定されていた。すなわち、この位置に半閉じ位置が設定されることで、半閉じ位置の撮像部材CCDでは、原稿Giの無い部分で、撮像部材CCDに蛍光ランプ21からの光が検出され難くし、且つ、外光が検出され難くしていた。
したがって、図16B、図16Cにおいて、押さえ板54を原稿のセンサ41から離間させてカバー51を更に開放させてしまうと、半閉じ位置では、原稿Giの無い部分でも、撮像部材CCDに外光が入射し易くなって、撮像部材CCDに入射する光の量が多くなる。よって、半閉じ位置と閉鎖位置とで撮像部材CCDが受光する光の量が変化し難い場合があり、実際には原稿Giは無いのに、原稿Giが有ると誤判別される恐れがあった。
また、図16Cにおいて、外光が原稿Giの前端部の下方に斜めに入射する場合があって、撮像部材CCDでは、原稿Giから反射された光が受光される位置で外光が受光される場合もある。よって、この場合には、半閉じ位置では、原稿Giから反射された光に外光が加わってしまい、原稿Giから反射された光だけの場合に比べて大きな光量を検出してしまう。したがって、原稿Giが有るにも関わらず、半閉じ位置と閉鎖位置とで受光される光量の差が大きくなってしまい、原稿Giが無いと誤判別されてしまう場合もあった。
よって、カバー51の半閉じ位置を、単純に、押さえ板54が原稿のセンサ41から更に離間する位置に設定するだけでは、原稿Giの前端の位置が誤検出されてしまう。
これに対して、実施例1では、カバー51の半閉じ位置を、第1の半閉じ位置と、第2の半閉じ位置との複数の位置に分けて検出して、原稿のサイズを検出している。すなわち、カバー51が原稿のセンサ41に入射する外光を遮断して原稿のセンサ41に入射する外光を少なくし且つ押さえ板54が原稿のセンサ41に検出されない第1の半閉じ位置では、原稿のセンサ41の1度目の検出のみを行い、撮像部材CCDの読み取りは行わない。また、カバー51が撮像部材CCDに入射する外光を遮断して撮像部材CCDに入射する外光を少なくし且つ押さえ板54が原稿のセンサ41に検出される第2の半閉じ位置では、撮像部材CCDの1度目の読み取りのみを行い、原稿のセンサ41の検出は行わない。そして、原稿のセンサ41や撮像部材CCDの2度目の検出、読取については、カバー51が読取ガラス3を閉鎖する閉鎖位置で行い、1度目と2度目の検出結果の変化や読取結果の差分に基づいて、原稿Giのサイズを検出している。
よって、実施例1の原稿のセンサ41は、従来の半閉じ位置に対応する第2の半閉じ位置では1度目の検出を行っていない。その代わりに、前記原稿のセンサ41は、第2の半閉じ位置に替えて、第2の半閉じ位置よりも開放位置側に設定され且つ押さえ板54と読取ガラス3上の原稿Giを検出した場合の出力値の差が大きくなる第1の半閉じ位置で1度目の検出を行っている。したがって、実施例1では、原稿のセンサ41が、半閉じ位置の押さえ板54と、読取ガラス3上の原稿Giとを誤検出し難くなっている。よって、従来と同様の原稿のセンサ41でも、原稿の有無が精度良く検出される。
また、実施例1の撮像部材CCDは、第1の半閉じ位置では読取を行っておらず、第2の半閉じ位置と、閉鎖位置とで画像が読み取られる。したがって、実施例1の撮像部材CCDについては、いわば、従来と同様のカバー51の位置で画像が読み取られており、外光の影響を受けずに原稿の前端の位置が精度良く検出される。
よって、実施例1では、撮像部材CCDが移動する構成において、撮像部材CCDが固定された従来と共通の原稿のセンサ41を流用しても、検出精度を悪化させずに原稿のサイズが検出される。したがって、実施例1では、撮像部材CCDが移動する構成において、従来と共通の原稿のセンサ41を使用しない場合に比べて、費用の上昇が抑えられている。
さらに、実施例1の開閉用のセンサユニット91では、カバー51が、第1の半閉じ位置と、第2の半閉じ位置と、閉鎖位置とに移動したことを検出する場合に、第1のセンサ81と第2のセンサ86との2個のセンサの検出結果に基づいて、カバー51の位置を検出している。ここで、従来の構成では、検出するカバー51の位置毎にセンサを配置していた。例えば、特許文献1に記載の構成では、撮像部材CCDの差分を2パターン以上算出するためにカバー51の位置を3カ所以上検出しており、カバー51の位置に対応させて3つ以上のセンサを配置していた。
これに対して、実施例1では、カバー51の移動に応じて移動する移動部材71には、上端76a,77aと下端76b,77bとを有する遮光部76,77が形成されている。そして、カバー51が移動する場合には、各遮光部76,77が、各検出位置P21,P22を異なる時期に通過する。よって、カバー51が開放位置と閉鎖位置との間を移動する場合に、センサ81,86は、遮光部76,77の有無を異なる時期に検出して、カバー51の位置が検出される。したがって、実施例1では、2個のセンサ81,86でも、カバー51が、開放位置と、第1の半閉じ位置と、第2の半閉じ位置と、閉鎖位置との4つの位置に移動したことが検出されている。よって、実施例1では、検出するカバー51の位置毎にセンサを配置する場合に比べて、センサの数が少なくて済み、開閉用のセンサユニット91の構成が簡素になって費用を抑え易くなっている。
特に、実施例1では、カバー51が移動する場合に、移動部材71の遮光部76,77が検出位置P21,P22を異なる時期に通過しており、一方のセンサ81,86の検出結果が切り替わる場合に、他方のセンサ86,81の検出結果は切り替わらない。ここで、第1のセンサ81と第2のセンサ86の検出結果の組み合わせを「‐」を用いて表すと、図10に示すように、OFF‐OFF、ON‐OFF、ON‐ON、OFF‐ON、OFF‐OFF、の順に、検出結果が切り替わっている。よって、実施例1では、開放位置、第1の半閉じ位置、第2の半閉じ位置、閉鎖位置の4つの位置を検出しているが、2つのセンサで最大5つの位置を検出可能である。また、実施例1では、前述のように、センサ81,86の検出結果が切り替わった場合に、切り替わる前の検出結果の組み合わせと、切り替わった後の検出結果の組み合わせと、の組み合わせが全てが異なっている。
よって、実施例1では、センサ81,86の検出結果が切り替わる前後の検出結果の組み合わせに基づいて、カバー51が開放位置から閉鎖位置に向かう方向に移動したか、カバー51が閉鎖位置から開放位置に向かう方向に移動したかを、特定可能である。したがって、実施例1では、2個のセンサ81,86のいずれか一方が切り替わることで、カバー51が移動する方向も検出可能である。よって、実施例1では、2つのセンサ81,86のうちの一方の検出結果が切り替わった時に、カバー51の位置が最大5つの位置のどの位置かを検出可能であり、且つ、カバー51の移動方向が検出可能である。そして、実施例1では、検出されたカバー51が移動する方向に対応した処理が実行されている。すなわち、カバー51が閉鎖位置から開放位置に向かう方向に移動している場合には、撮像部材CCDの読取や原稿のセンサ41の検出が行われず、無駄な処理が低減されている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H015)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機Uを例示したが、これに限定されず、FAX、あるいは、FAXや、プリンタ、複写機などの複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式やサーマルヘッド方式などをはじめリソグラフ等の印刷機等任意の画像形成方式の画像形成装置に適用可能である。また、多色現像の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置により構成することも可能である。また、前記実施例において、画像の読取装置の一例としてスキャナ部U2を例示し、複写機Uに備えられた構成を例示したが、これに限定されず、本願発明は、オートフィーダU3が省略された構成や、スキャナ単体の構成にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、センサ81,86の検出結果がOFF‐OFFからON‐OFFに切り替わった場合に、カバー51が開放位置から第1の半閉じ位置に移動したことが検出され、且つ、センサ81,86の検出結果がON‐OFFからON‐ONに切り替わった場合に、カバー51が第1の半閉じ位置から第2の半閉じ位置に移動したことが検出され、且つ、センサ81,86の検出結果がOFF‐ONからOFF‐OFFに切り替わった場合に、カバー51が閉鎖位置に移動したことが検出される構成を例示した。しかしながら、カバー51が第1の半閉じ位置や、第2の半閉じ位置、閉鎖位置に移動したことを検出するセンサ81,86の検出結果の切り替わり方は、これに限定されない。
すなわち、センサ81,86がOFF‐OFF、ON‐OFF、ON‐ON、OFF‐ON、OFF‐OFFの順に切り替わる場合において、検出結果が切り替わる4つのうちの任意の3つの場合に対応させて、カバー51が第1の半閉じ位置と、第2の半閉じ位置と、閉鎖位置と、に移動したことを検出することが可能である。よって、これに応じて、移動部材71の形状や、検出位置P21,P22の位置が変更可能であり、カバーの移動の検出手段C4の処理も変更可能である。
したがって、例えば、移動部材71の形状に関しては、実施例1では、カバー51が第1の半閉じ位置から第2の半閉じ位置に移動する場合に、第2の遮光部77の下端77aが第2の検出位置P22に進入する移動部材71の形状を例示したが、これに替えて、カバー51が第1の半閉じ位置から第2の半閉じ位置に移動する場合には、第1の遮光部76の上端76bが第1の検出位置P21を下方に通過する移動部材71の形状にすることも可能である。
(H03)前記実施例において、移動部材71の遮光部76,77が上下方向に配置された構成を例示したがこれに限定されず、左右方向、直角方向など、任意の位置関係で配置可能である。よって、これに応じて、検出位置P21,P22も設定可能である。
(H04)前記実施例において、第1の半閉じ位置と、第2の半閉じ位置と、が検出可能な構成を例示したが、センサの検出結果の切り替わり時期に対応させて、第3の半閉じ位置を検出する構成も可能である。
(H05)前記実施例において、センサ81,86の検出結果がOFF‐OFF、ON‐OFF、ON‐ON、OFF‐ON、OFF‐OFFの順に切り替わる構成を例示し、OFF‐OFFの場合には、カバー51が開放位置または閉鎖位置の可能性がある構成を例示したが、これに限定されない。例えば、カバー51が開放位置にある場合には、センサの検出結果がON‐OFFとなる場合を対応させたり、カバー51が閉鎖位置にある場合には、センサの検出結果がOFF‐ONとなる場合を対応させて、位置毎に、センサの検出結果を異ならせることが可能である。なお、これらの場合には、最初、または、最後のOFF‐OFFを検出する構成を省略可能である。
(H06)前記実施例において、移動部材71には、第1の遮光部76と、第2の遮光部77とが形成されて、それらの間に光の通過部78が形成されている構成が、カバー51が移動する場合に、移動部材71の移動距離が短くてもセンサ81,86の検出結果を切り替えさせ易い点で望ましいが、これに限定されない。例えば、光の通過部78がない形状、すなわち、遮光部が一つのみの構成も可能である。すなわち、移動部材71が下方に移動する場合に、遮光部の下端が第1の検出位置P21を通過する。そして、前記遮光部の下端が、第2の検出位置P22を通過する。そして、今度は、前記遮光部の上端が第1の検出位置P21を下方に通過する。そして、前記遮光部の上端が第2の検出位置を下方に通過する。よって、この場合にも、第1のセンサ81と、第2のセンサ86の検出結果は、OFF‐OFF、ON‐OFF、ON‐ON、OFF‐ON、OFF‐OFFと切り替わっており、実施例1と同様の作用効果を奏させることが可能である。
(H07)前記実施例において、移動部材71には、第1の遮光部76と、第2の遮光部77が形成され、光の通過部78が形成された構成を例示したがこれに限定されない。例えば、第1の遮光部76と、第2の遮光部77と、光の通過部78などの位置を反転させた構成も可能である。すなわち、この場合には、ON‐ON、OFF‐ON、OFF‐OFF、ON‐OFF、ON‐ON、の順に、検出結果が切り替わり、センサ81,86のONとOFFが入れ替わっている点以外は、実施例1と同様の作用効果を奏させることが可能である。
(H08)前記実施例において、カバー51が開放位置から第1の半閉じ位置に移動した場合に蛍光ランプ21が点灯して、それから、カバー51が閉鎖位置に移動した場合または開放位置に移動した場合に蛍光ランプ21を消灯する構成を例示したがこれに限定されない。例えば、撮像部材CCDが読み取る時期にのみ蛍光ランプ21を点灯させる構成も可能である。すなわち、カバー51が開放位置から閉鎖位置に向かう方向に移動する場合において、第2の半閉じ位置に移動した場合および閉鎖位置に移動した場合に、蛍光ランプ21を点灯させ且つ消灯させる構成も可能である。
(H09)前記実施例において、移動部材71を有する開閉用のユニットセンサ91がスキャナ部U2に支持された構成を例示したが、これに限定されず、スキャナ部U2に替えて、開閉されるカバー51に支持されて、スキャナ部U2に移動部材71の先端部73が接触する構成も可能である。
(H010)前記実施例において、カバー51の閉鎖位置は、カバー51がプラテンガラスPGを閉鎖する位置であれば良く、押さえ板54がプラテンガラスPGに接触している場合は勿論、厚みのある原稿Giを押さえ板54が押さえて、プラテンガラスPGから離間して閉鎖する位置でも可能である。
なお、プラテンガラスPGから離間している位置を閉鎖位置に設定する場合には、開閉の検出部材の一例としてのマグネットセンサを使用して、完全にカバー51が閉鎖されているか否かを検出することが可能である。
(H011)前記実施例において、カバー51が閉鎖位置に移動した場合に、撮像部材CCDの読取と原稿のセンサ41の検出の両方を一度に行う構成を例示したが、これに限定されない。例えば、撮像部材CCDの読取の時期と、原稿のセンサ41の検出の時期をずらした構成も可能である。したがって、本願発明は、閉鎖位置に基づいて、撮像部材CCDの読取と原稿のセンサ41の検出を行う構成とすることが可能である。具体的には、カバー51が閉鎖位置に移動したことが検出された場合には、原稿のセンサ41の検出を行い、カバー51が閉鎖位置に移動したことが検出されてから予め設定された時間が経過した場合に、撮像部材CCDの読取を行う構成とすることが可能である。また、センサ81,86の位置や遮光部76,77の形状や位置を調節して、実施例1の閉鎖位置と、実施例1の閉鎖位置に比べて第2の半閉じ位置側に設定された第2の閉鎖位置と、を検出可能とし、且つ、カバー51が第2の閉鎖位置に移動した場合には、原稿のセンサ41の検出を行い、カバー51が実施例1の閉鎖位置に移動した場合には、撮像部材CCDの読取を行う構成とすることも可能である。
(H012)前記実施例において、読取用の光学系Aは、第1〜第5のミラー22〜27を有する構成を例示したが、これに限定されず、読取位置P11の画像をレンズ28を介して撮像部材CCDに縮小可能であれば、読取用の光学系Aにおけるミラーの配置や数は任意である。
(H013)前記実施例において、読取ユニットU2aは、読取り用の光学系Aを有し、いわゆる、縮小光学系を有する構成を例示していたが、読取ユニットU2aが肥大化する構成であれば、縮小光学系を有さない構成にも、本願発明を適用可能である。
(H014)前記実施例において、「手動の原稿読取」を行う場合に、開閉時の原稿のサイズの検出結果に基づいて、読取ユニットU2aを移動させる構成を例示したが、「手動の原稿読取」の際には、読取ユニットU2aを最大サイズ分移動させる構成も可能である。すなわち、開閉時の原稿のサイズの検出結果は、読取ユニットU2aの移動には使用せず、シートSの給紙などの他の処理にのみ利用する構成も可能である。
(H015)前記実施例において、読取部材の一例として、撮像部材CCDを例示したが、これに限定されず、CMOS:Complementary Metal Oxide Semiconductor等の構成も可能である。
3,PG…支持面、
41…第2の方向の検出部材、
43…受光部、
51…開閉部材、
54…対向部材、
71…被検出部材、
81…第1の検出部材、
86…第2の検出部材、
C4…開閉部材の位置の検出手段、
C9…媒体の大きさを検出する手段、
CCD…読取部材、
Gi…媒体、
P12…第2の方向の予め設定された位置、
P21…第1の検出位置、
P22…第2の検出位置、
U2…画像の読取装置、
U2a…読取ユニット、
Uy〜Uk+T1+T2+B…画像の記録部。

Claims (6)

  1. 画像が記録された媒体が支持される支持面と、
    前記支持面を挟んで媒体の反対側に支持された読取ユニットであって、予め設定された第1の方向に沿った媒体の画像を読み取る読取部材を有し、前記第1の方向に対して交差する第2の方向に沿って前記支持面に対して移動可能に支持された前記読取ユニットと、
    前記支持面を通過した光を受光する受光部を有し、前記支持面に支持された媒体を検出可能な第2の方向の検出部材であって、前記第2の方向の予め設定された位置に配置された前記第2の方向の検出部材と、
    前記支持面を外部に開放する開放位置と、前記支持面を閉鎖する閉鎖位置と、の間を開閉可能に支持された開閉部材であって、前記開閉部材に支持され且つ前記閉鎖位置において前記支持面と対向する対向部材を有し、前記第2の方向の検出部材に入射する外光を遮断し且つ前記対向部材が前記第2の方向の検出部材に検出不能な第1の半閉じ位置と、前記第1の半閉じ位置に比べて前記閉鎖位置側に設定され、前記読取部材に入射する外光を遮断し且つ前記対向部材が前記第2の方向の検出部材に検出可能な第2の半閉じ位置と、を通過可能な前記開閉部材と、
    前記開閉部材が、前記第1の半閉じ位置と、前記第2の半閉じ位置と、前記閉鎖位置と、に移動したことを検出する開閉部材の位置の検出手段と、
    前記第1の半閉じ位置と前記閉鎖位置との前記第2の方向の検出部材の検出結果と、前記第2の半閉じ位置と前記閉鎖位置との前記読取部材の読取結果とに基づいて、媒体の大きさを検出する手段と、
    を備えたことを特徴とする画像の読取装置。
  2. 前記開閉部材の開閉に応じて移動可能に支持された被検出部材と、
    前記被検出部材の有無を検出する第1の検出部材であって、前記開閉部材が前記開放位置から前記第1の半閉じ位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わる第1の検出位置に配置された前記第1の検出部材と、
    前記被検出部材の有無を検出する第2の検出部材であって、前記開閉部材が前記第1の半閉じ位置から前記第2の半閉じ位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わり、且つ、前記開閉部材が前記第2の半閉じ位置から前記閉鎖位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わる第2の検出位置に配置された前記第2の検出部材と、
    前記第1の検出部材の有無の検出結果と、前記第2の検出部材の有無の検出結果と、に基づいて、前記開閉部材が、前記開放位置と、前記第1の半閉じ位置と、前記第2の半閉じ位置と、前記閉鎖位置と、に移動したことを検出する前記開閉部材の位置の検出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像の読取装置。
  3. 前記開閉部材の開閉に応じて移動可能に支持された被検出部材と、
    前記被検出部材の有無を検出する第1の検出部材であって、前記開閉部材が前記開放位置から前記第1の半閉じ位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わり、且つ、前記開閉部材が前記第1の半閉じ位置から前記第2の半閉じ位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わる第1の検出位置に配置された前記第1の検出部材と、
    前記被検出部材の有無を検出する第2の検出部材であって、前記開閉部材が前記第2の半閉じ位置から前記閉鎖位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わる第2の検出位置に配置された前記第2の検出部材と、
    前記第1の検出部材の有無の検出結果と、前記第2の検出部材の有無の検出結果と、に基づいて、前記開閉部材が、前記開放位置と、前記第1の半閉じ位置と、前記第2の半閉じ位置と、前記閉鎖位置と、に移動したことを検出する前記開閉部材の位置の検出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像の読取装置。
  4. 前記開閉部材の開閉に応じて移動可能に支持された被検出部材と、
    前記被検出部材の有無を検出する第1の検出部材であって、前記開閉部材が前記開放位置から前記第1の半閉じ位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わり、且つ、前記開閉部材が前記第2の半閉じ位置から前記閉鎖位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わる第1の検出位置に配置された前記第1の検出部材と、
    前記被検出部材の有無を検出する第2の検出部材であって、前記開閉部材が前記第1の半閉じ位置から前記第2の半閉じ位置に移動する際に前記被検出部材の有無の検出結果が切り替わる第2の検出位置に配置された前記第2の検出部材と、
    前記第1の検出部材の有無の検出結果と、前記第2の検出部材の有無の検出結果と、に基づいて、前記開閉部材が、前記開放位置と、前記第1の半閉じ位置と、前記第2の半閉じ位置と、前記閉鎖位置と、に移動したことを検出する前記開閉部材の位置の検出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像の読取装置。
  5. 前記第1の検出部材または前記第2の検出部材の有無の検出結果が切り替わる場合において、切り替わる前における前記第1の検出部材と前記第2の検出部材との検出結果の組み合わせと、切り替わった後における前記第1の検出部材と前記第2の検出部材との検出結果の組み合わせと、の組み合わせが全て異なるように予め設定されて、前記第1の検出部材の有無の検出結果と、前記第2の検出部材の有無の検出結果と、に基づいて、前記第1の検出部材または前記第2の検出部材の有無の検出結果が切り替わった場合に、前記開閉部材が前記開放位置から前記閉鎖位置に向かう方向に移動する場合について、前記開閉部材が、前記第1の半閉じ位置と、前記第2の半閉じ位置と、前記閉鎖位置と、に移動したことを検出する前記開閉部材の位置の検出手段、
    を備えたことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の画像の読取装置。
  6. 媒体から画像を読み取る請求項1ないし5のいずれかに記載の画像の読取装置と、
    前記画像の読取装置に読み取られた画像に基づいて、媒体に画像を記録する画像の記録部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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