JP2017103533A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿台の原稿読取及び自動原稿送り装置の原稿読取の2通りが可能な場合に、読取指示を受けてから読取開始までの時間を短縮する。
【解決手段】画像読取装置は、原稿台32と、ADF20と、ADF20への原稿のセット及び除去を検出する第1原稿セット検出部23Aと、原稿台32に載置された原稿を押さえる原稿押さえカバーと、副走査方向に往復移動可能なキャリッジ34を有し、キャリッジ34上に設けられて、原稿台32に載置された原稿に照射した読取光の反射光を受光して当該原稿の画像を読み取る読取部30と、キャリッジ34の移動動作を制御する制御部6とを備え、制御部6は、第1原稿セット検出部23AがADF20への原稿のセットを検出したとき、キャリッジ34をホームポジションに移動させ、ADF20から搬送される原稿を読み取るための第1準備処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関し、特に、原稿読取指示を受けてから読取開始までの時間を短縮する技術に関する。
画像形成装置においては、省電力のために装置をスリープモード及び電源オフモードに移行させた状態で、操作者からの指示の入力を待機するものがある。そして、スリープモード及び電源オフモードから、画像形成装置を通常動作が可能な通常動作モードに復帰させたときには、当該通常動作を可能にするためのエージング処理等からなるイニシャライズ処理を行う。
下記特許文献1には、スリープモードに移行した際にキャリッジをホームポジションに移動させ、スリープモードからの復帰時に必要なイニシャライズ処理を実行する際にキャリッジを停止させたままとすることで、スリープモードからの復帰時におけるイニシャライズ処理の時間を短縮する画像読取装置が開示されている。
特開2014−171209号公報
基本的に、画像読取装置は原稿台に載置された原稿を読み取る。このため、原稿が複数枚ある場合、操作者は原稿台に原稿を1枚ずつ載置して読取操作を行う必要がある。この煩雑さを解消するために、原稿給紙トレイに載置された複数枚の原稿を1枚ずつ繰り出して原稿画像の読取位置に搬送する自動原稿送り装置を備えた画像読取装置がある。
上記特許文献1に開示された技術では、スリープモードからの復帰時におけるイニシャライズ処理の時間が短縮されるが、上記のような自動原稿送り装置を備えた画像読取装置において通常動作モードでの動作中に読取指示を受け付けてから読取が開始されるまでの時間が短縮されるわけではない。
自動原稿送り装置を備えた画像読取装置では、原稿台に載置された原稿を読み取る際の準備処理及びキャリッジの位置と、自動原稿送り装置から搬送される原稿を読み取る際の準備処理及びキャリッジの位置とが異なっているため、読取指示があるまで、原稿台に載置された原稿及び自動原稿送り装置から搬送される原稿のいずれに適した準備処理の実行及びキャリッジの移動をすべきか判断できない。このため、読取指示が入力される前に、読取のための準備動作を事前に行うことが困難である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、原稿台に載置された原稿の読取及び自動原稿送り装置から搬送される原稿の読取の2通りの原稿読取の可能な構成であって、原稿読取動作が可能な状態にあるときに、いずれの原稿読取の指示があった場合であっても、読取指示を受けてから読取開始までの時間を短縮可能にすることを目的とする。
本発明の一局面に係る画像読取装置は、原稿台と、第1読取位置に原稿を搬送する自動原稿送り装置と、前記自動原稿送り装置への原稿のセット及び除去を検出する原稿セット検出部と、前記原稿台に載置された原稿を押さえる原稿押さえカバーと、副走査方向に往復移動可能なキャリッジを有し、当該キャリッジ上に設けられて、前記第1読取位置に搬送された原稿又は前記原稿台に載置された原稿に照射した読取光の反射光を受光して当該原稿の画像を読み取る読取部と、前記キャリッジの移動動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記原稿セット検出部が前記自動原稿送り装置への原稿のセットを検出したとき、前記キャリッジを、予め定められたホームポジションに移動させ、前記自動原稿送り装置から搬送される原稿を読み取るための予め定められた第1準備処理を実行するものである。
また、本発明の別の一局面に係る画像形成装置は、上記画像読取装置と、前記読取部で読み取った画像を記録紙上に画像形成する画像形成部と、を備える。
本発明によれば、原稿台に載置された原稿の読取及び自動原稿送り装置から搬送される原稿の読取の2通りの原稿読取の可能な構成であって、原稿読取動作が可能な状態にあるときに、上記いずれの原稿読取の指示があった場合であっても、読取指示を受けてから読取開始までの時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観図である。 操作表示部を示す平面図である。 (A)(B)は、原稿読取部の機械構成を示す図である。 原稿読取部内部の機械構成を示す模式図である。 画像形成装置の機械構成を示す模式図である。 通常動作モードにおける読取事前動作の処理を示すフローチャートである。 読取事前動作中に原稿押さえカバーが開かれたときの割り込み処理を示すフローチャートである。 読取事前動作中に読取指示を受けたときの割り込み処理を示すフローチャートである。 原稿給紙トレイへの原稿セット/除去が繰り返された場合に指定時間を延長する処理を示すフローチャートである。 原稿給紙トレイに原稿がセットされた場合に所定時間を短縮又は延長する処理を示すフローチャートである。 原稿給紙トレイから原稿が除去された場合に所定時間を短縮又は延長する処理を示すフローチャートである。
以下、本実施形態に係る画像読取装置及び画像形成装置を、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の機能ブロック図である。図2は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観図である。図3は操作表示部を示す平面図である。図4(A)(B)は、原稿読取部の機械構成を示す図である。図5は原稿読取部内部の機械構成を示す模式図である。図6は画像形成装置1の機械構成を示す模式図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、電子写真方式で記録紙に画像を形成する複合機である。画像形成装置1は、原稿読取部2、画像形成部4、操作表示部5、制御部6、通信部7及び画像データ記憶部8を備える。画像形成装置1は、制御部6による制御の下、コピー動作、スキャン動作、ファクス動作、及びプリンター動作等の通常動作を行う通常動作モードと、外部から一定時間指示を受け付けなかった場合に必要最低限の構成要素にのみ電力を供給するスリープモードと、画像形成装置1の電源をオフにする電源オフモードの各モードに、画像形成装置1を移行する。
操作表示部5は、操作表示制御部51と、ハードウェアキーである操作キー52と、ソフトウェアキーや各種画像を表示するLCD(liquid crystal display)を備えてタッチパネル機能を有する表示部53を備えている。操作表示制御部51は、制御部6による制御の下で、上記操作キー52及び表示部53を制御する制御装置である。
操作キー52は、図3に示すように、ハードウェアキーとして操作表示部5に物理的に備えられている。操作キー52として、例えば、電源キー52A、スタートキー52B、ストップ/クリアキー及びテンキー(数値入力キー)等が備えられている。電源キー52Aは、画像形成装置1の電源のオンオフを切り換える切換指示を操作者から受け付けるためのキーである。電源キー52Aは、当該切換指示を、画像形成装置1がスリープモードになっている場合に画像形成装置1をスリープモードから通常動作モードに復帰させる指示として受け付ける。上記スタートキー52Bは、コピー等の各種動作の実行指示を受け付けるための操作キーである。制御部6は、操作キー52から指示の入力を受け付けたときと、画像形成装置1に接続されている外部機器から通信部7を介して指示を受け付けたとき等に、画像形成装置1がスリープモードであれば、当該スリープモードから通常動作モードに復帰させる。また、制御部6は、電源キー52Aから画像形成装置1の電源をオンにする上記切換指示を受け付けたときに、画像形成装置1を電源オフモードから通常動作モードに復帰させる。
原稿読取部2は、図1、図2及び図4(A)に示すように自動原稿送り装置(以下、ADF(Automatic document feeder)という)20及び読取部30から構成されている。原稿読取部2は、ADF20により搬送される原稿MS又は読取部30上に載置された原稿MSを、制御部6から入力される制御信号に基づき読み取る。当該読取により得られた原稿画像データは、画像データ記憶部8に記憶される。
ADF20は、読取部30の上面にヒンジ等によって開閉可能に設けられ、原稿給紙トレイ22に載置された複数枚の原稿MSを1枚ずつ繰り出して、ADF20によって搬送されてくる原稿MSを読み取るために設けられた原稿読取位置である流し読み位置RP(第1読取位置)に搬送する。また、ADF20は、読取部30上に載置された原稿MSを読み取る場合に原稿押さえカバーとして機能する。ADF20は、図4(A)に示すようにプラテンカバー21、原稿給紙トレイ22、第1原稿セット検出部23A、ピックアップローラー24、搬送ローラー25、搬送ローラー26、排紙ローラー27、原稿排出トレイ28及びADF開閉検出部29を備える。
第1原稿セット検出部23Aは、例えば光学センサー等からなり、原稿給紙トレイ22にセットされた原稿MSの先端を検出し、その検出結果を示す検出信号を制御部6に出力する。
第2原稿セット検出部23Bは、例えば光学センサー等からなり、第2のプラテンガラス32(原稿台)に載置された原稿MSを検出し、その検出結果を示す検出信号を制御部6に出力する。
搬送ローラー26と排紙ローラー27との間には、図4(A)に示すように読取用開口部OPが形成されている。読取用開口部OPは、帯状の開口であって、ADF20の底部、つまり読取部30の上記流し読み位置RPに対向する位置に、副走査方向(原稿搬送方向)に一定幅を有して設けられている。ADF20によって搬送される原稿MSの表面は、当該読取用開口部OPにおいて読取部30に向けて露出する。
原稿排出トレイ28は、排紙ローラー27から供給された原稿MSを収容する収容部である。ADF開閉検出部29は、ADF20が原稿押さえカバーとして開状態であるか閉状態であるかを検出し、検出信号を制御部6に出力する。
読取部30は、図4(A)、図4(B)及び図5に示すように、第1のプラテンガラス31、第2のプラテンガラス32(原稿台)、白色基準板33、キャリッジ34、集光レンズ36、CCD(Charge Coupled Device)センサー37、キャリッジ検出部38を備えている。読取部30は、ADF20により搬送された原稿MS、又は操作者により第2のプラテンガラス32上に載置された原稿MSを読み取る。
白色基準板33は、第1のプラテンガラス31と第2のプラテンガラス32との間に設けられた白色板である。白色基準板33は、シェーディング補正時に読み取られ、読み取られた画像データが白色基準データとしてシェーディング補正に用いられる。
キャリッジ34は、主走査方向に延びる形状を有する。キャリッジ34は、光源であるLED(Light Emitting Diode)34Aと、原稿MSにより反射された読取光をCCDセンサーに向けて反射する複数のミラーとを備えている。また、キャリッジ34は、副走査方向に延びるレールに沿って、当該副走査方向に往復移動可能に設けられている。キャリッジ34には、図4(B)に示すように、主走査方向の一方(奥側)の端に遮光板34Bが設けられている。遮光板34Bは、後述するキャリッジ検出部38(PI(Photo Interrupter)センサー)によってキャリッジ34の位置を検出するための部材である。キャリッジ検出部38には、上下方向に異なる位置に互いに向き合うようにして発光部38Aと受光部38Bが設けられている。遮光板34Bは、当該発光部38Aと受光部38Bとの間を、キャリッジ34の移動に伴って通過する。
キャリッジ34は、副走査方向において様々な位置に移動する。例えば、キャリッジ34は、スリープモードに移行する際、図5に示すキャリッジ34のホームポジションHPに移動する。
また、キャリッジ34は、第2のプラテンガラス32上に載置された原稿MSを読み取る場合には、原稿MSの主走査方向のサイズを読み取るために、図5に示す原稿サイズ読取位置SPに移動する。原稿サイズ読取位置SPは、ホームポジションHPよりもキャリッジ34の副走査方向における図5では右方向(往動方向)に位置する。制御部6は、原稿サイズ読取位置SPにおいて、読取部30に、第2のプラテンガラス32に載置された原稿のサイズを読み取らせる。
なお、読取部30は、キャリッジ34を副走査方向に移動させるための駆動源及び駆動機構を備えている。
原稿サイズ読取後、制御部6は、キャリッジ34を、一度ホームポジションHPに戻した後に、第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSを読み取るための読取開始位置RSPに移動させ、当該読取開始位置RSPにおいて、原稿MSを読み取らせる。原稿MSの読取時、キャリッジ34は、第2のプラテンガラス32の下方において、読取開始位置RSPから副走査方向(図5では右方向となる方向)に移動しつつ、LED34Aから、原稿MSに向けて読取光を照射する。この結果、原稿MSから順次得られる読取光は、キャリッジ34の複数のミラーに反射され、集光レンズ36に入射する。なお、読取開始位置RSPは、副走査方向において、ホームポジションHPと、後述する流し読み位置RPとの間の位置に設定されている。
また、キャリッジ34は、ADF20から原稿MSが搬送される場合には、図5に示す流し読み位置RPに移動する。つまり、制御部6は、ADF20により搬送された原稿MSを読み取る場合には、キャリッジ34を、第1のプラテンガラス31の下方に移動させ、この位置で停止させる。
集光レンズ36は、上記ミラーから入射する読取光を集光してCCDセンサー37の受光面に結像させる。CCDセンサー37は、受光した読取光を電気信号に光電変換する。
キャリッジ検出部38は、副走査方向において上記ホームポジションHPと原稿サイズ読取位置SPとの間となる、ホームポジションHPに対して直近となる位置に配設位置を有する。キャリッジ検出部38は、キャリッジ34に設けられた遮光板34Bと、主走査方向において交差して重なり合う位置に設けられている。キャリッジ検出部38は、発光部38Aと受光部38Bとが上下に対向するように設けられた光学センサーとしてのPIセンサーである。
キャリッジ検出部38は、キャリッジ34の移動に伴って発光部38Aと受光部38Bとの間を通過する、キャリッジ34の遮光板34Bを検出し、検出結果を示す信号を制御部6に出力する。例えば、キャリッジ検出部38は、遮光板34Bが発光部38Aと受光部38Bとの間に位置している場合には、キャリッジ34がホームポジションHPにあることを示す検出信号を出力し、一方、遮光板34Bが発光部38Aと受光部38Bとの間から外れて位置している場合には、キャリッジ34がホームポジションHPにはないことを示す不検出信号を出力する。すなわち、キャリッジ検出部38は、キャリッジ34がキャリッジ検出部38の配設位置に位置する場合には、キャリッジ34がホームポジションHPに位置することを示す上記検出信号を制御部6に出力する。また、キャリッジ検出部38は、副走査方向において、キャリッジ34がキャリッジ検出部38の配設位置より原稿サイズ読取位置SP側の位置にあるときと、キャリッジ34が当該配設位置よりも流し読み位置RP側の位置にあるときに、上記不検出信号を制御部6に出力する。
画像形成部4は、給紙カセットから取り出した記録紙Pに画像データに基づくトナー画像を画像形成する。
通信部7は、電話回線を介して外部の画像形成装置1あるいはファクシミリ装置、またLAN(Local Area Network)を介してクライアントコンピューター等と通信を行う。
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びインターフェイス回路等から構成されている。この制御部6は、上記ROMに記憶された各種演算制御プログラムに基づいて各種の演算処理を行うと共に各部と通信を行うことにより画像形成装置1の全体動作を制御する。制御部6は、各種の制御処理の一環として、スリープモードからの復帰時にイニシャライズ処理(初期化処理)を行う。
また、制御部6は、画像形成装置1がスリープモード又は電源オフモードから復帰して通常動作モードで動作している場合において、操作者から読取指示、すなわち、コピー動作、スキャン動作又はファクス動作の実行指示を受けてすぐさま読取部30及び/又はADF20による原稿MSの読取動作を開始できるように、読取事前動作を実行する。
なお、本発明の一実施形態に係る画像読取装置は、少なくとも、第2のプラテンガラス32と、ADF20と、第1原稿セット検出部23Aと、読取部30と、制御部6とを備える。
次に、画像形成装置1の通常動作モードにおける読取事前動作について説明する。図7は、通常動作モードにおける読取事前動作の処理を示すフローチャートである。
画像形成装置1がスリープモード又は電源オフモードから通常動作モードに復帰すると、イニシャライズ処理が行われ、キャリッジ34はホームポジションHPに移動してそこで待機する。なお、読取事前動作の開始時点において、振動等でキャリッジ34がホームポジションHPからずれていてもよい。
制御部6は、第1原稿セット検出部23Aから検出信号を監視し、第1原稿セット検出部23Aから当該検出信号が出力されるまで監視を続ける(S1でNO)。操作者が原稿給紙トレイ22に原稿MSをセットすると、第1原稿セット検出部23Aは当該原稿MSの先端を検出し、その検出結果を示す検出信号を制御部6に出力する(S1でYES)。制御部6は、第1原稿セット検出部23Aから当該検出信号を受けると、予め定められた第1待機時間のカウントを行う(S2)。当該第1待機時間は、長くとも数秒に設定することが好ましい。これは、当該所定時間をあまり長くすると、読取事前動作による読取開始時間の短縮効果が薄れるからである。
制御部6は、上記第1待機時間のカウントを終えると、再度、第1原稿セット検出部23Aから検出信号が出力されていることを確認する。この時点でもし第1原稿セット検出部23Aから検出信号が出力されていなければ(S3でNO)、原稿MSが原稿給紙トレイ22にセットされてから上記第1待機時間内に当該原稿MSが原稿給紙トレイ22から除去されたということであるため、S1に戻り、制御部6は再び第1原稿セット検出部23Aから検出信号を監視する。
一方、第1原稿セット検出部23Aから検出信号が出力されていれば(S3でYES)、少なくとも上記第1待機時間は、原稿MSが原稿給紙トレイ22にセットされたままであり、操作者はADF20から搬送される原稿MSの読取を指示するであろうことが予測されるため、制御部6は、操作者からの読取指示を待たずに、ADF20から搬送される原稿MSを読み取るための準備処理である第1準備処理を実行する(S4)。具体的には、制御部6は、キャリッジ34がホームポジションHPにあればそのままで、キャリッジ34がホームポジションHPになければキャリッジ34をホームポジションHPに移動させ、当該第1準備処理として、読取部30に白色基準板33を読み取らせて読取部30への白色基準値の設定等を行う。
なお、白色基準値等の設定値はカラー読取、モノクロ読取、読取解像度等によって異なる。このため、実際には操作者から読取指示を受けるまでどの設定値を適用すべきかわからない。そこで、第1準備処理において、制御部6は、暫定的に、使用頻度の高い設定値又はデフォルト値を設定する。
第1準備処理が終わると、制御部6は、キャリッジ34を流し読み位置RPに移動させそこで待機させる(S5)。これにより、操作者から、ADF20から搬送される原稿MSの読取指示を受けると、原稿読取部2はすぐさま原稿MSの読取を開始することができる。
なお、操作者から受けた読取指示が想定していたものと違う場合、例えば、モノクロ読取を想定して準備していたはずが実際にはカラー読取の指示を受けた場合、S4に戻って準備処理をやり直す必要がある。このため、準備処理のやり直しに備えて、S5を省略して、S4の準備処理が終了してもキャリッジ34を流し読み位置RPに移動させずにホームポジションHPに留まらせておくようにしてもよい。
S5でキャリッジ34を流し読み位置RPに移動させると、制御部6は、第1原稿セット検出部23Aから検出信号を監視し、第1原稿セット検出部23Aから当該検出信号が出力されなくなるまで監視を続ける(S6でNO)。操作者が原稿給紙トレイ22にセットされた原稿MSを除去すると、第1原稿セット検出部23Aから検出信号が出力されなくなる(S6でYES)。制御部6は、第1原稿セット検出部23Aから当該検出信号が出力されなくなったことを検知すると予め定められた第2待機時間のカウントを行う(S7)。当該第2待機時間は、長くとも数秒に設定することが好ましい。これは、当該第2待機時間をあまり長くすると、読取事前動作による読取開始時間の短縮効果が薄れるからである。
制御部6は、上記第2待機時間のカウントを終えると、再度、第1原稿セット検出部23Aから検出信号が出力されていないことを確認する。この時点でもし第1原稿セット検出部23Aから検出信号が出力されていれば(S8でNO)、原稿MSが原稿給紙トレイ22から除去されてから上記第2待機時間内に同じ又は別の原稿MSが原稿給紙トレイ22にセットされたということであり、S1に戻り、制御部6は再び第1原稿セット検出部23Aから検出信号を監視する。
一方、第1原稿セット検出部23Aから検出信号が出力されていなければ(S8でYES)、少なくとも上記第2待機時間、原稿給紙トレイ22に原稿MSがない状態が続いたということであり、操作者は第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSの読取を指示するであろうことが予測されるため、制御部6は、操作者からの読取指示を待たずに、第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSを読み取るための準備処理である第2の準備処理を実行する(S9)。具体的には、制御部6は、キャリッジ34をホームポジションHPに移動させ、当該第2準備処理として、読取部30に白色基準板33を読み取らせて読取部30への白色基準値の設定等を行う。
なお、第2準備処理においても、白色基準値等の設定値はカラー読取、モノクロ読取、読取解像度等によって異なることがあり、実際には操作者から読取指示を受けるまでどの設定値を適用すべきかわからない。そこで、第2準備処理においても、制御部6は、暫定的に、使用頻度の高い設定値又はデフォルト値を設定する。
第2準備処理が終わると、制御部6は、キャリッジ34を、第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSを読み取るための読取開始位置(第2読取位置)RSPに移動させそこで待機させる(S10)。これにより、操作者から、第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSの読取指示を受けると、原稿読取部2はすぐさま原稿MSの読取を開始することができる。
なお、操作者から受けた読取指示が想定していたものと違う場合、例えば、モノクロ読取を想定して準備していたはずが実際にはカラー読取の指示を受けた場合、S9に戻って準備処理をやり直す必要がある。このため、準備処理のやり直しに備えて、S10を省略して、S9が終了してもキャリッジ34を読取開始位置RSPに移動させずにホームポジションHPに留まらせておくようにしてもよい。
ここで、図7のS1〜S10の読取事前動作の実行中に、原稿押さえカバーとしてのADF20が開かれたり、読取指示を受けたりした場合、制御部6により割り込み処理が実行される。次に、これら割り込み処理について説明する。
図8は、読取事前動作中に原稿押さえカバーが開かれたときの割り込み処理を示すフローチャートである。図7に示した読取事前動作中に原稿押さえカバーが開かれるということは、操作者が読取対象の原稿MSを第2のプラテンガラス32に載置しようとしている可能性が高い。そこで、次のようにして、第2のプラテンガラス32に載置された原稿の読取開始時間を短縮することができる。
まず、制御部6は、ADF開閉検出部29から原稿押さえカバーとしてのADF20が開かれたことを検出した検出信号を受けると、図7に示した上記S1〜S10からなる読取事前動作を実行中であるか否かを判定する。もし読取事前動作を実行中であれば(S11でYES)、制御部6は、実行中の読取事前動作を即時又は問題が起きないタイミングまで実行して中断する(S12)。
読取事前動作を中断させた後、又は、読取事前動作を実行中でない場合(S11でNO)、制御部6は、キャリッジ34を原稿サイズ読取位置SPに移動させ(S13)、読取部30に、第2のプラテンガラス32に載置された原稿のサイズを読み取らせる(S14)。
一方、図9は、読取事前動作中に読取指示があったときの割り込み処理を示すフローチャートである。読取事前動作中に操作者から読取指示があった場合、その指示に従って素早く読取動作を開始すべきである。そこで、次のようにして、読取指示があったときの原稿MSの読取開始時間を短縮することができる。
まず、制御部6は、操作者がスタートキー52Bを押下することで読取指示を受けると、図7のS1〜S5のADF読取事前動作を実行中であるか否かを判定する。制御部6は、ADF読取事前動作を実行中であると判断すると(S12でYES)、受け付けた読取指示がADF20の原稿MSを読み取る指示であるか否かを判定する。もしADF20の原稿MSを読み取る指示である場合(S22でYES)、割り込み処理を終了して実行中のADF読取事前動作を継続する。
一方、もしADF20の原稿MSを読み取る指示でない、すなわち、第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSを読み取る指示であれば(S22でNO)、制御部6は、実行中のADF読取事前動作を即時又は問題が起きないタイミングまで実行して中断し(S23)、第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSを読み取るための上記第2準備処理を実行する(S24)。具体的には、制御部6は、キャリッジ34をホームポジションHPに移動させ、当該第2準備処理として、読取部30に白色基準板33を読み取らせて読取部30への白色基準値の設定等を行う。第2準備処理が終わると、制御部6は、キャリッジ34を読取開始位置RSPに移動させ(S25)、読取部30に、第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSを読み取らせる(S26)。
S21で、もしADF読取事前動作を実行中でなければ(S21でNO)、制御部6は、図7のS6〜S10のプラテン読取事前動作を実行中であるか否かを判定する。もしプラテン読取事前動作を実行中でなければ(S31でNO)、制御部6は、ADF読取事前動作及びプラテン読取事前動作がいずれも実行中でない、すなわち、読取事前動作実行中ではないため割り込み処理を終了する。
もしプラテン読取事前動作を実行中であれば(S31でYES)、制御部6は、受け付けた読取指示が第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSを読み取る指示であるか否かを判定する。制御部6は、当該読取指示が第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSを読み取る指示である場合(S32でYES)、割り込み処理を終了して実行中のプラテン読取事前動作を継続する。
一方、制御部6は、上記読取指示が、第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSを読み取る指示でない、すなわち、ADF20の原稿MSを読み取る指示であると判断した場合(S32でNO)、実行中のプラテン読取事前動作を即時又は問題が起きないタイミングまで実行して中断し(S33)、ADF20から搬送される原稿MSを読み取るための第1準備処理を実行する(S34)。具体的には、制御部6は、キャリッジ34をホームポジションHPに移動させ、当該第1準備処理として、読取部30に白色基準板33を読み取らせて読取部30への白色基準値の設定等を行う。第1準備処理が終わると、制御部6は、キャリッジ34を流し読み位置RPに移動させ(S35)、読取部30に、ADF20から搬送される原稿MSを読み取らせる(S36)。
図7の処理フローでは、原稿給紙トレイ22に原稿MSがセットされたことを検知してから上記第1待機時間だけ待って(S2)、原稿給紙トレイ22に原稿MSがセットされたことが確定される。また、原稿給紙トレイ22から原稿MSが除去されたことを検知してから上記第2待機時間待って(S7)、原稿給紙トレイ22から原稿MSが除去されたことが確定される。しかし、上記第1待機時間及び第2待機時間は、操作者が操作表示部5を操作して自由に変えてもよいし、あるいは、状況に応じて自動的に延長又は短縮してもよい。以下、上記第1待機時間及び第2待機時間の延長又は短縮処理の例について説明する。
図10は、原稿給紙トレイ22への原稿セット/除去が繰り返された場合に指定時間(上記第1待機時間及び第2待機時間)を延長する処理を示すフローチャートである。なお、図10に示す処理は図7のS2のより詳細な処理である。
まず、制御部6は、原稿給紙トレイ22への原稿MSがセットされたことを検知して、上記第1待機時間のカウントを開始すると(S41)、第1原稿セット検出部23Aから検出信号を参照して原稿給紙トレイ22への原稿セット/除去が繰り返されることを監視する。制御部6は、原稿セット/除去の繰り返しを検出しなければ(S42でNO)、上記第1待機時間のカウントが終了したか否かを判定し、上記第1待機時間のカウントが終了していなければ(S43でNO)、再び原稿セット/除去の繰り返しを監視する。一方、制御部6は、上記第1待機時間のカウントが終了したと判断したとき(S43でYES)、上記第1待機時間のカウント動作を終了する。
また、制御部6は、原稿セット/除去の繰り返しを検出すると(S42でYES)、その回数をカウントする(S44)。そして、制御部6は、カウントした原稿セット/除去の繰り返し回数と、閾値とを比較して、原稿セット/除去の繰り返し回数が閾値を超えていなければ(S45でNO)、上記第1待機時間のカウントが終了したか否かの判定を行う(S43)。
一方、原稿セット/除去の繰り返し回数が閾値を超えていれば(S45でYES)、制御部6は上記第1待機時間を延長する(S46)。その後、制御部6は、延長した上記第1待機時間のカウントが終了したか否かを判定し、延長した上記第1待機時間のカウントが終了したと判断したとき(S47でYES)、上記第1待機時間のカウント動作を終了する。
原稿給紙トレイ22への原稿MSのセット/除去が繰り返される度にADF読取事前動作及びプラテン読取事前動作が繰り返されると、キャリッジ34を何度も不要に移動させることとなり、部材の劣化を招くおそれがある。それに対して、上記のように、原稿給紙トレイ22に原稿MSがセットされてから上記第1待機時間内に原稿MSのセット/除去が繰り返される場合には、上記第1待機時間を延長することで、原稿給紙トレイ22への原稿MSのセット/除去が繰り返されてもADF読取事前動作及びプラテン読取事前動作が繰り返されることがなく、キャリッジ34を何度も不要に移動させなくして、部材の劣化を防ぐことができる。
図11は、原稿給紙トレイ22に原稿MSがセットされた場合に上記第1待機時間を短縮又は延長する処理を示すフローチャートである。なお、図11に示す処理は図7の処理の一部を変更したものであり、当該変更点のみ説明する。
制御部6は、第1原稿セット検出部23Aから検出信号を受けると(S1でYES)、原稿MSの読取モードが両面読取に設定されているか否かを確認する。もし両面読取が設定されていれば(S51でYES)、制御部6は、上記第1待機時間を短縮して(S52)、短縮した上記第1待機時間のカウントを行う(S2)。両面読取はADF20から搬送される原稿MSでしか行えないため、両面読取が設定されているということは、操作者はADF20の原稿MSを読み取らせようとしていると判断することができる。従って、S52で第1待機時間を短縮することで、操作者が原稿給紙トレイ22に原稿MSをセットすると速やかにADF読取事前動作を開始して、ADF20から搬送される原稿MSの読取開始までの時間を短縮することができる。なお、第1待機時間をゼロに設定、すなわち、S2を省略して、操作者が原稿給紙トレイ22に原稿MSをセットすると即座にADF読取事前動作を開始するようにしてもよい。
一方、両面読取が設定されていなければ(S51でNO)、制御部6は、第2原稿セット検出部23Bから送られてくる検出信号に基づいて、第2のプラテンガラス32に原稿MSが載置されているか否かを確認する。もし第2のプラテンガラス32に原稿MSが載置されていれば(S53でYES)、制御部6は、上記の第1待機時間を延長して(S54)、延長した第1待機時間のカウントを行う(S2)。第2のプラテンガラス32に原稿MSが載置されているということは、操作者が当該原稿MSを読み取らせようとしていると想定される。従って、S54で第1待機時間を延長することで、操作者が原稿給紙トレイ22に原稿MSをセットしてもしばらくの間、ADF読取事前動作を行わないようにして、第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSを読み取る指示を受けた場合に、速やかに第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSの読取のための第2準備処理や読取を開始することができる。
図12は、原稿給紙トレイ22から原稿MSが除去された場合に第2待機時間を短縮又は延長する処理を示すフローチャートである。なお、図12に示す処理は図7の処理の一部を変更したものであり、当該変更点のみ説明する。
制御部6は、ADF読取事前動作を実行してキャリッジ34を流し読み位置RPに移動させた後、第1原稿セット検出部23Aから検出信号が出力されなくなったことを検知すると(S6でYES)、原稿MSの読取モードが両面読取に設定されているか否かを確認する。もし両面読取が設定されていれば(S61でYES)、制御部6は、第2待機時間を延長して(S62)、延長した第2待機時間のカウントを行う(S7)。両面読取はADF20から搬送される原稿MSでしか行えないため、両面読取が設定されているということは、操作者はADF20の原稿MSを読み取らせようとしていると判断することができる。従って、S62で第2待機時間を延長することで、操作者が原稿給紙トレイ22から原稿MSを除去してもしばらくの間、プラテン読取事前動作を行わないようにして、ADF20の原稿MSを読み取る指示を受けた場合に、速やかにADF20から搬送される原稿MSの読取を開始することができる。
一方、両面読取が設定されていなければ(S61でNO)、制御部6は、第2原稿セット検出部23Bから送られてくる検出信号に基づいて、第2のプラテンガラス32に原稿MSが載置されているか否かを確認する。もし第2のプラテンガラス32に原稿MSが載置されていれば(S63でYES)、制御部6は、第2待機時間を短縮して(S64)、短縮した第2待機時間のカウントを行う(S7)。第2のプラテンガラス32に原稿MSが載置されているということは、操作者が当該原稿MSを読み取らせようとしていると想定される。従って、S54で第2待機時間を短縮することで、操作者が原稿給紙トレイ22から原稿MSを除去すると速やかにプラテン読取事前動作を開始して、第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSの読取開始までの時間を短縮することができる。なお、第2待機時間をゼロに設定、すなわち、S7を省略して、操作者が原稿給紙トレイ22から原稿MSを除去すると即座にプラテン読取事前動作を開始するようにしてもよい。
なお、図10乃至図12に示した処理で延長又は短縮した第1及び第2待機時間は、画像形成装置1がスリープモード又は電源オフモードに移行することで元に戻すようにしてもよい。これは、次に別の操作者が画像形成装置1を使用することが想定されるため、当該別の操作者に、延長された第1及び第2待機時間が適用されないようにするためである。
以上のように、本実施形態によると、原稿台(第2のプラテンガラス32)に載置された原稿MSの読取及びADF20から搬送される原稿MSの読取の2通りの原稿読取の可能な構成であって、原稿読取動作が可能な状態にあるときに、当該いずれの原稿読取の指示があった場合であっても、読取指示を受けてから読取開始までの時間を短縮することができる。
すなわち、ADF20を備えた画像形成装置1では、第2のプラテンガラス32に載置された原稿MSを読み取る際の第2準備処理及びキャリッジ34の位置(流し読み位置RP)と、ADF20から搬送される原稿MSを読み取る際の第1準備処理及びキャリッジ34の位置(読取開始位置RSP)とが異なっているため、読取指示があるまで、第2のプラテンガラス32に載置された原稿MS及びADF20から搬送される原稿MSのいずれに適した準備処理の実行及びキャリッジの移動をすべきか判断できない。このため、読取指示が入力される前に、読取のための準備動作を事前に行うことが困難である。しかしながら、本実施形態によれば、いずれの原稿読取の指示があった場合でも、読取指示を受けてから読取開始までの時間が短縮される。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置の一実施形態として画像形成装置を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、例えば、プリンター、コピー機等の他の画像形成装置でも構わない。
また、上記実施形態において、図1乃至図12を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
1 画像形成装置
2 原稿読取部
4 画像形成部
5 操作表示部(受付部)
6 制御部
20 ADF(自動原稿送り装置)
23 原稿セット検出部
29 ADF開閉検出部
30 読取部
32 第2のプラテンガラス(原稿台)
34 キャリッジ

Claims (14)

  1. 原稿台と、
    第1読取位置に原稿を搬送する自動原稿送り装置と、
    前記自動原稿送り装置への原稿のセット及び除去を検出する原稿セット検出部と、
    前記原稿台に載置された原稿を押さえる原稿押さえカバーと、
    副走査方向に往復移動可能なキャリッジを有し、当該キャリッジ上に設けられて、前記第1読取位置に搬送された原稿又は前記原稿台に載置された原稿に照射した読取光の反射光を受光して当該原稿の画像を読み取る読取部と、
    前記キャリッジの移動動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記原稿セット検出部が前記自動原稿送り装置への原稿のセットを検出したとき、前記キャリッジを、予め定められたホームポジションに移動させ、前記自動原稿送り装置から搬送される原稿を読み取るための予め定められた第1準備処理を実行する画像読取装置。
  2. 前記制御部は、前記第1準備処理の実行後、前記キャリッジを前記第1読取位置に移動させる請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記制御部は、前記原稿セット検出部が前記自動原稿送り装置への原稿のセットを検出してから予め定められた第1待機時間の経過後に、前記キャリッジをホームポジションに移動させる請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記制御部は、原稿の両面読取が設定されている場合において、前記原稿セット検出部が前記自動原稿送り装置への原稿のセットを検出したとき、前記第1待機時間を短縮する請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記制御部は、前記第1待機時間内に前記原稿セット検出部が前記自動原稿送り装置への原稿のセット及び除去を繰り返し検出する場合、前記第1待機時間を延長する請求項3に記載の画像読取装置。
  6. 前記制御部は、前記第1待機時間の延長後に当該画像読取装置がスリープモード又は電源オフモードに移行した場合、延長した前記第1待機時間を延長前の時間に戻す請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記制御部は、前記原稿セット検出部が前記自動原稿送り装置からの原稿の除去を検出したとき、前記キャリッジを前記ホームポジションに移動させ、前記原稿台に載置された原稿を読み取るための第2準備処理を実行する請求項1に記載の画像読取装置。
  8. 前記制御部は、前記第2準備処理の実行後、前記キャリッジを、前記原稿台に載置された前記原稿を読み取る動作を開始する位置である第2読取位置に移動させる請求項7に記載の画像読取装置。
  9. 前記制御部は、前記原稿セット検出部が前記自動原稿送り装置からの原稿の除去を検出してから前記予め定められた第2待機時間経過後に、前記キャリッジをホームポジションに移動させる請求項8に記載の画像読取装置。
  10. 前記制御部は、前記原稿台に原稿が載置されている場合において、前記原稿セット検出部が前記自動原稿送り装置からの原稿の除去を検出したとき、前記第2待機時間を短縮する請求項9に記載の画像読取装置。
  11. 前記制御部は、原稿の両面読取が設定されている場合において前記原稿セット検出部が前記自動原稿送り装置からの原稿の除去を検出したとき、前記第2待機時間を延長する請求項9に記載の画像読取装置。
  12. 前記原稿押さえカバーの開閉状態を検出するカバー開閉検出部を備え、
    前記制御部は、前記第2準備処理を実行中に前記カバー開閉検出部が前記原稿押さえカバーの開状態を検出したとき、前記第2準備処理を中断して、前記キャリッジを、前記第2読取位置に移動させる請求項7乃至請求項11のいずれかに記載の画像読取装置。
  13. 操作指示を受け付ける受付部を備え、
    前記制御部は、前記第1準備処理を実行中に前記受付部が前記原稿台に載置された原稿の読取指示を受け付けたとき、又は、前記第2準備処理を実行中に前記受付部が前記自動原稿送り装置から搬送される原稿の読取指示を受け付けたとき、当該第1又は第2準備処理を中断して、前記受付部が受け付けた原稿読取処理に切り替える請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の画像読取装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の画像読取装置と、
    前記読取部で読み取った画像を記録紙上に画像形成する画像形成部と、を備える画像形成装置。
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