JP2014203986A - 回路モジュールとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の回路モジュール1は、少なくとも回路部3と端子部材4とを保持する第1の樹脂成形体2と、回路部3を気密に覆う第2の樹脂成形体5とを具備し、第1の樹脂成形体2が、回路部3に対して垂直方向に引き出した端子部材4を保持する端子保持部20と、回路部3の外周縁から一定の幅W21を設けて形成され、第2の樹脂成形体5から露出する平面部21と、平面部21の表面から回路部3との間に一定の高さHの間隙を形成する支持部22とを具備する。
【選択図】図1B
Description
例えば、特許文献1には、環状の枠体と枠体内に配設した素子から配線を引き出して枠体によって区画された内部空間内に樹脂を充填した半導体装置とその製造方法が開示されている。
また、プリント基板やセラミック基板等の平板状の基板上に回路部品を実装して回路部を形成して、外部との接続を図る配線を引き出して、回路全体を樹脂で覆った回路モジュールを形成しようとした場合や、複数の回路部を階層状に配置した場合などにおいては、回路部の隅々まで、完全に樹脂を行き渡らせる必要があるが、回路部品の周辺における樹脂の流速のアンバランスによって気泡の残留を招くおそれもある。
本発明の回路モジュール1は、温度センサ、ガスセンサ、湿度センサ等の各種センサの入出力制御や、モータ、発熱体、ソレノイド、圧電アクチュエータ、等の各種負荷の通電制御等を行う様々な制御装置に適宜採用し得るものであり、内部に収容した回路部3の耐水性、耐冷熱サイクル性の向上を低コストで実現することができるものである。
第1の樹脂成形体2は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアセタールポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド等公知の熱可塑性樹脂(以下の説明において、適宜、Thermoplastic Resinの略としてTPRの記号を用いる。)や、これらの熱可塑性樹脂に、ガラスフィラーやセラミックフィラー等を10〜50%程度添加して耐久性強化や放熱性強化を図ったものを用いるのが望ましい。
第2の樹脂成形体5は、後述するトランスファモールド、インジェクション、ポッティング等の方法によって回路部3を全面に亘って覆うように形成さている。
具体的には、平面部21の幅W21は、例えば、2mm以上に設定するのが望ましい。平面部21の幅を広く取ることにより、第2の樹脂成形体形成工程において平面部21の型締めが容易となる。
具体的には、嵩上げ部220の高さHは、平面部21の表面からの距離を1mm以上20mm以下とするのが望ましい。
本発明の範囲を外れ、嵩上げ部220の高さHを20mmより高くすると、封止部15の厚みが厚くなりすぎ、硬化収縮、温度変化による変形等で信頼性が悪化するおそれがある。
後述する第2の樹脂成形体成形工程において、回路部3の表面に実装された素子の有無、大きさ等によって変化する樹脂の流速分布が大きくなるとエアとラップを生じるおそれがある。
しかし、本発明のように、回路部3を平面部21の表面から一定以上(例えば、1mm以上)離すことにより、樹脂の流速分布を相対的に小さくできるのでエアトラップの発生が抑制され、回路部3の隅々にまで熱硬化性樹脂TSRが行き渡り回路部の密封性が向上する。
また、本実施形態においては、回路部3を少なくとも三カ所で支持し、安定した状態で配置させることができれば、支持部22の形成位置を特に限定するものではない。
端子部材4は、例えば、銅、ニッケル、鉄、アルミニウム、ステンレス、又は、これらの合金等の、公知の導電性材料を用いることができる。
なお、本図においては、端子部材4が三本引き出された構成を示しているが、端子の数を限定するものでなく、回路に応じて適宜変更可能である。
なお、以下の説明においては、他の実施形態とも共通して用いることのできる、いわゆるインサート成型によって第1の樹脂成形体2を形成する方法を示しているが、端子部材4を回路部3に対して垂直方向に略直線状に引き出すようにした本実施形態においては、いわゆるアウトサート成型によって第1の樹脂成形体2を形成しても良い。
本実施形態における支持部22には、いわゆるアンダーカットが存在せず、図2Aに示すように、取り出しが極めて簡単であるので、単純な構造の金型を用いて低コストで第1の樹脂成形体2の成型が可能である。
また、当然のことながら、金型に複数組のキャビティCV(20、21、22、40、41)を設けて第1の樹脂成形体2を複数同時に成型できるようにしても良い。
アウトサート成形を用いた場合、当然雄ことながら、第1の樹脂成形体2の成形の際に端子部材4を金型内に装着する手間がいらず、端子部材4の変形等を招くおそれもない。
第1の樹脂成形体2の成形をインサート成形によって行うかアウトサーと成形によって行うかは適宜選択可能である。
端子部材4の回路接続部41を基板30に設けたスルーホール300に挿入する。
このとき、支持部22の嵩上げ部220によって回路部3の底面が下支えされ、係止部221が回路部3の挿入ガイドの役割を果たすこともできるので、端子部材4の座屈を防止することもできる。
ハンダ部42は、回路部3と端子部材4との電気的接続を図るのは当然のことながら、本実施形態においては、端子部材4を介して回路部3と第1の樹脂成形体2とを一体とする機能を果たしている。
これにより、工程移動中における回路部3が第1の成形体2から離れるのを防止することができる。
本実施形態においては、いわゆるトランスファ成形が用いられている。
トランスファ成形では、所定のキャビティCV(5)が形成された上型TM1と、下型TM2との間に回路部3と端子部材4とを一体的に保持固定した第1の樹脂成形体2を配設し、熱可硬化樹脂TSRを、例えば、150〜180℃に加熱溶融して、低粘度化した状態で、プランジャーピストンPLNによって高い圧力で押圧し、所定の位置に設けた注入経路INLを介してキャビティCV(5)内に充填し、所定の硬化時間だけ加熱して硬化させる。
このとき、回路部3を平面部21の表面から一定の高さH(例えば、1mm)以上嵩上げすることで、回路部3の表面に実装された素子の有無、大きさ等によって変化する樹脂の流速分布が相対的に緩和されるので、エアトラップの残留が抑制され、回路部3の隅々にまで樹脂TSRが行き渡り、密封性が向上する。
本実施形態における第1の樹脂成形体2の平面部21は、略平板状に形成され、筐体内に回路基板を収容する一般的な回路モジュールのように、回路部3の側面方向には壁がないため、注入経路INLの開口位置を自由に設定できる。
具体的な開口位置は、回路部3の側面側、基板上面側、又は下面側において、樹脂の流れが最も良好となる位置をシミュレーションによって解析し、適宜設定することができる。
加えて、本実施形態にでは、支持部22に設けた係止部221が回路部3の側面を係止しているので、熱硬化性樹脂TSRが圧入されたときに、回路部3の水平方向の位置ズレを防止し、端子部4の変形を抑制することもできる。
この場合においても、支持部22によって形成された間隙にスムーズに樹脂が流れ回路部3の全面をくまなく熱硬化樹脂TSRによって覆うことができる。
なお、本図は拡大断面図であり、平面部21が押しつぶされる量を誇張して表現してあるが、実際に型締めによって、平面部21が押しつぶされる量は、2μmから500μm程度であり、2μm以上であれば、樹脂漏れ防止の効果を発揮できる。
平面部21aをこのような形状とすることによって、封止用金型TM1、TM2を型締めしたとき、突起部211aの先端に圧力が集中し、塑性変形することによって金型との密着性が高くなり、樹脂漏れの防止を確実にすることができる。
金型M3a、M4aを型締めしたときに突起部PPが平面部21の表面に食い込んで樹脂漏れを防止することが可能となる。
なお、突起部PPを断面三角形状とすると、型締めしたときに、応力集中により平面部21が切断されるおそれがあるため、断面半円形状としたものである。
また、本実施形態においては、平面部21の片側のみに回路部3が配設されているため、片側に第2の樹脂成形体5を形成してあるが、平面部21を挟んで両面に回路部3が配設され、両面に第2の樹脂成形体5を形成する場合には、図3B、図3Cに示した変形例の構成は、両面に施すことになる。
なお、以下の実施形態においては、上記実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、それぞれの実施形態における特徴的な部分には、アルファベットの枝番を付したので、重複する説明を省略し、特徴的な部分を中心に説明する。
コネクタ23は、略筒状のコネクタハウジング230と、勘合手段として設けた爪部231とによって構成されている。
加えて、本実施形態においては、爪部231と平面部21bとの間にアンダーカットが生じるため、これを形成するために下型M2cには、スライドコアSC(231)を設けてある。
このようにして形成された第1の樹脂成形体2cに、回路部3を装着、固定し、図4Cに示すような、第2の樹脂成形体成形工程によって、回路部3を覆う第2の樹脂成形体5を形成する。
このとき、上記実施形態と全く同様の効果が発揮されるのに加え、本実施形態においては、コネクタ23が、下型TM2に形成した自由空間FSP内に収容され、平面部21が型締めされるため、第2の樹脂成形体2c成形の際にコネクタ23の損傷を招くおそれがない。
上記実施形態においては、回路部3を1層のみ配設した例を示したが、本図に示すように、複数の回路部3を階層的に配設しても良い。
本実施形態においては、支持部22dとして、複数の回路部31、32を一定の間隔で支持する
嵩上げ部2201、2202と係止部2211、2212とが階段状に形成されている。また、複数の回路部31、32間の導通を図るための中継用端子44が配置され、それぞれの接続部441、442が回路部1、32に接続されている。
また、本実施形態においては、コネクタ23を具備していない例を示してあるが、上記実施形態と同様、コネクタ23を付加しても良い。
上記実施形態においては、支持部22として、嵩上げ部220と係止部221とが一体となったものを示したが、図6Aに示す支持部22eのように、係止部221を具備せず、嵩上げ部220eのみからなる構成であっても良い。
本実施形態では、構成が極めて簡易であるため、成形用金型M1、M2の製造コストを低く押さえることができる。
したがって、端子部材4が比較的大きく、剛性の高い材料で形成されている場合には問題ないが、端子部材4として、線形の細いリード線や、剛性の低い材料が用いられている場合には、端子部材4の変形を招く虞がある点に注意する必要がある。
このような構成とすることで、係止部221fによって回路部3が拘束され、第2の樹脂成形体5を形成する際に、端子部材4に圧力が集中するのを避けることができる。
このような構成とすることにより、図6Bに示す支持部22fと同様の効果に加え、工程中に回路部3gが係止部221gから脱抜することがない。
このような構成とすることによって、回路接続工程において、回路部3を挿入する際に係止部221hが弾性的に撓んで、回路部3の挿入を許容し、回路部3の底面が嵩上げ部220hに当接したときには、元の形状に復元して回路部3の上面に係合し、安定して回路部3を保持することができる。
具体的な製造方法については、他の実施例における支持部の製造法と共に後述する。
このような形状とすることにより、平面部21に生じる凹凸が少なくなり平面部21から隆起する支持部22iの存在によって樹脂の流れに与える影響を少なくすることが可能となる。
ただし、アンダーカットを形成するためのスライドコアが必要となり、金型M1、M2の構造が複雑化し、金型コストの増加を招くおそれがある。
また、本実施形態においては、一部の係止部221jを他の回路部3を支える嵩上げ部220jとして利用している。本実施形態は、基本構造が図6Dの支持部22hと同じで、スライドコアを要することなく形成することが可能である。
しかし、本実施形態では、スライドコアを使用することなく、簡易に形成するため、一部に丸みを設けた形状としてある。
このような形状とすることで、本実施形態の支持部22Lを有する第1の樹脂成形体2Lを金型から取り出す際にイジェクタピンによって押し上げたときに支持部22Lが撓んで型抜きできるようになっており、いわゆる無理抜きが可能となっている。
上記実施形態においては、回路部3に対して略垂直方向に引き出した端子部材4をそのまま外部に露出させた構成を示したが、本実施形態においては、回路部3から略垂直方向に引き出した端子部材4mを回路部3と略平行となるように屈曲させて、第1の樹脂成形体2mの内部を通過して水平方向にターミナル部40mを露出させた構成とした点が相違する。
本実施形態においても、第1の樹脂成形体2mが、平面部21と支持部22とを具備することによって、回路部3の周囲にくまなく樹脂を充填して信頼性の高い回路モジュール1mを実現することができる。
本実施形態における第1の樹脂成形体2mを成形する場合、図8Aに示すように、金型M1m、M2mには、所定のキャビティCV(20m、21、22)に加え、端子部材4mを保持するための端子保持部PH(40)が形成してある。
このため、第1の樹脂成形体2mを型開きするとPH(40)が設けられていた位置に開口部202が形成されることになる。
本実施形態における第2の樹脂成形体成形工程では、図8Bに示すように、基本的には第1の実施形態と同様の封止用金型TM1m、TM2mを用いて、所定のキャビティCV(5m)内に熱硬化性樹脂TSRを充填することで第2の樹脂成形体5mを形成することができる。
そこで、図8Cに示すように、開口部202に連通するキャビティCV(51)を形成したり、図8Dに示すように、開口部202内に突出するコアCR51を形成したりすることによって、バリの発生を抑制するようにしても良い。
また、平面部21と上型TM1との境界に注入経路INLを開口するのではなく、図8Eに示すように、開口部202と下型TM2との境界に設けたCV(51)に注入経路INLを開口するようにしても良い。
また、最下面から樹脂を充填することで、エアの残留を防ぐことができる。
なお、図8Eの変形例を図8Dに適用しても良い。
図9Aに示すように、本実施形態においては、水平方向に引き出したターミナル部40の周囲を覆うように、コネクタ23を一体的に形成して第1の樹脂成形体2nとしても良い。
スライドコアSC(23)が、型開き方向に対して垂直方向にスライドすることにより、コネクタハウジング230の内側の空洞部を形成することが可能となる。
スライドコアSC(23)には、金型M1m、M2nを閉じたとき、ターミナル部40を収容するためのキャビティCV40が設けられている。
このとき、本実施形態においても、上記実施形態と同様の効果が発揮される。加えて、コネクタ23は、封止金型TM1、TM2mの外側に露出しているので、型締めの際にコネクタ23の損傷を招く虞がない。
上記実施形態においては、第1の樹脂成形体2〜2nに対して、片側に回路部3を、一層ないし複数層配設した構成を示したが、本実施形態においては、 図10Aに示すように第1の樹脂成形体2pを挟んで両側に回路部3を配設した点が相違する。
また、金型M1p、M2pに設けられた、端子部材4を保持するための端子保持部PH(40)によって、第1の樹脂成形体2pには大きな開口部202pが形成される。
このように複数の回路部3を階層的に配置した第1の樹脂成形体2pを封止用金型TM1p、TM2p内に配設した後、所定のキャビティCV(5p)内に熱硬化性樹脂TSRを注入する。
このような構成とすることによって、開口部202を介して連通するキャビティCV(5p)内に十分に樹脂TSRが充填され、階層的に配設された複数の回路部3を完全に覆う第2の樹脂成形体5pを形成することができる。
図11A、図11Bは、図6Dに示した支持部22hを第1の樹脂成形体2hに適用する際の成形金型M1h、M2hの概要を示す。図11Aに示すように、係止部221hのアンダーカットは、下型M2Hに設けたアンダーカットコアUCCによって容易に形成することができ、スライドコアを用いることなく、第1の樹脂成形体2hの取り出しが可能である。
この構造は、当然のことながら、図6Dの支持部22hを形成する際にも用いることができる。
また、図11Bに示すように、上型M1hと下型M2hとが互いのアンダーカットコアUCCを構成することで、極めて簡単に両面側に係止部221hを設けることができる。
本実施形態においては、型開きの際に、型開き方向に直行するように横移動するスライドコアSCを設けてある。
本図に示すような構造の金型を用いることで、支持部22iを、第1の樹脂成形体2iの両側に形成することができる。
本実施形態においては、樹脂成形後、第1の樹脂成形体2Lを取り出す際に、イジェクタピンEXPによって支持部22Lの下面を押し上げると、支持部22Lが樹脂の可撓性によって弾性変形して、アンダーカットコアUCCから外れ、第1の樹脂成形体2hの取り出しが可能となる。
本実施形態においては、本発明の第2の実施形態における第1の樹脂成形体2mを基本構成とし、図6Dに示した支持部22hを設けるともに、コネクタ23、及び、取付ネジを固定するためのネジ固定部24を一体的に形成してある。
ネジ固定部24は、図12Dに示すように、端子保持部20と一体的に形成され側面方向に張り出した取付部240内に略環状の241が埋設されて構成されている。
上記実施形態においては、端子部材4は、もっぱら電気信号の授受を目的として設けられたものを示したが、本実施形態においては、端子部材4の一部にヒートシンクとしての機能を持たせた点が相違する
具体的には、例えば、グランドに接続される接地端子の一方の端を回路基板に接続する接続部41を形成するのではなく、表面積を大きくし、放熱性に優れたヒートシンク45を形成してある。
このような構成とすることで、上記実施形態と同様の効果に加え、回路部3に発熱性の高いパワーMOSFET等の電力半導体が用いられている場合に、ヒートシンク45を介して外部に熱が放出できるので、高い放熱性により電力半導体の安定した機能を発揮できる。
本実施形態における第1の樹脂成形体2rは、よりいっそうの放熱性向上を図るべく、肉厚で独立のヒートシンク部46を設けた点が相違する。
このような構成においても、第2の実施形態における回路モジュール1mの製造方法と同様の方法によって容易に形成可能である。
本実施形態においては、平面部21aとコネクタ23との境界に、図14Bに示すような断面略ひし形、八角形状、若しくは楕円形状の圧力分散部26を形成し、圧力分散部26を封止金型TM1、TM2によって型締めするようにした点が相違する。
本実施形態においては、平面部21aと、圧力分散部26を型締めすることによって、上記実施形態と同様の効果に加え、第1の樹脂成形体内端子部4が埋設されている部分において、圧力分散部26を設けることによって、封止金型TM1、TM2を型締めしたときの圧力が分散され、樹脂内に埋設された端子部材4の変形や断線を防止することも可能となる。
また、本実施形態は、他の実施形態にも適宜採用し得るものである。
これらの変形例は上述の実施形態に適宜採用し得るものであり、いずれも、第1の樹脂成形体の平面部21と回路部3との間に所定の間隙を形成して、第2の樹脂成形体5を形成する際の樹脂の流れをスムーズにし、階層的に配設された複数の回路部3の周囲をくまなく覆って信頼性の高い回路モジュールを実現することができる。
2 第1の樹脂成形体
20 端子保持部
201 開口部(アンダーカット用)
202 開口部(コアプレート用)
21 平面部
22 支持部
220 嵩上げ部
221 係止部
23 コネクタ部
230 コネクタハウジング
231 コネクタ勘合部
3 回路部
30 基板部
300 スルーホール(端子用)
301 スルーホール(係止部固定用)
31 回路部品
4 端子部材
40 ターミナル部
41 回路接続部
5 第2の樹脂成形体
W21 平面部型締め幅
H 嵩上げ高さ
M1、M2 第1の樹脂成形体成型用金型
TM1、TM2 封止用金型(トランスファモールド)
TPR 熱可塑性樹脂
TSR 熱硬化性樹脂
Claims (5)
- 少なくとも、回路部(3)と、該回路部(3)と外部との接続を図る端子部材(4)とを一体的に樹脂で覆った回路モジュールであって、
上記回路部(3)と上記端子部材(4)とを保持する第1の樹脂成形体(2)と、上記回路部(3)を覆う第2の樹脂成形体(5)とを具備し、
上記第1の樹脂成形体(2)が、
上記回路部(3)に対して垂直方向に引き出した上記端子部材(4)を保持する端子保持部(20)と、
上記回路部(3)の外周縁から一定の幅を設けて形成し、上記第2の樹脂成形体(5)から露出する平面部(21)と、
上記平面部(21)の表面から上記回路部(3)との間に一定の高さ(H)の間隙を形成する支持部(22)を具備することを特徴とする回路モジュール(1) - 上記支持部(22)が上記回路部(3)を下支えする嵩上げ部(220)と一体又は別体に設けた係止部(221)とを具備し、上記回路部(3)の水平方向を拘束する請求項1に記載の回路モジュール(1)
- 上記平面部(21)の幅(W21)が、2mm以上である請求項1又は2に記載の回路モジュール(1)
- 上記支持部(22)の高さ(H)が、1mm以上20mm以下である請求項1ないし3のいずれか記載の回路モジュール(1)
- 少なくとも、回路部(3)と、該回路部(3)と外部との接続を図る端子部材(4)とを一体的に樹脂で覆った回路モジュールの製造方法であって、
所定の形状のキャビティCV(20、21、22)を設けた成型用金型(M1、M2)内に樹脂を充填して、
上記端子部材(4)を保持する端子保持部(20)と、
上記回路部(3)の外周縁よりも大きい平面部(21)と、
該平面部に対して上記回路部(3)を一定の距離を設けて支持する支持部(22)と、を一体的に形成する第1の樹脂成形体成形工程と、
予め形成した回路部(3)を上記第1の樹脂成形体(2)に配置し、上記回路部(3)と上記端子部材(4)と、を接続し固定する回路接続工程と、
所定のキャビティCV(5)を形成した封止用金型(TM1、TM2)内に、上記回路部(3)と上記端子部材(4)とを一体的に保持固定した第1の樹脂成形体(2)を配設し、
上記平面部(21)を上記封止用金型(TM1、TM2)によって型締めして、
上記支持部(21)によって上記回路部(3)を上記平面部(21)から一定の高さ(H)だけ嵩上げした状態に保持しつつ、
上記キャビティCV(5)内に樹脂を充填して第2の樹脂成形体(5)を形成する第2の樹脂成形体成形工程とを具備することを特徴とする回路モジュールの製造方法
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