JP2014203492A - 記録媒体受渡機構と記録媒体チェンジャー - Google Patents
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Abstract
【課題】小型な構成で記録媒体の受け渡しを行うことができるようにする。
【解決手段】記録媒体受渡ブロックシャーシ51に対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダー52に、記録媒体を保持する一対の保持レバー53U,53Lを回動自在に設けて、付勢バネによって互いに近付く方向へ付勢する。保持レバー53U,53Lにはレバー開操作部536を設けて、レバー開操作部536をレバー係合部516と係合させることで保持レバー53U,53Lを互いに離れる方向に回動させる。スライダー移動モータ551によるスライダー52の移動と保持部移動モータ411による記録媒体受渡ブロックシャーシ51の移動を制御して、記録媒体に保持レバーを係止させて収納する動作や記録媒体の排出時に保持レバーの係止を解除する動作を行う。
【選択図】 図18
【解決手段】記録媒体受渡ブロックシャーシ51に対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダー52に、記録媒体を保持する一対の保持レバー53U,53Lを回動自在に設けて、付勢バネによって互いに近付く方向へ付勢する。保持レバー53U,53Lにはレバー開操作部536を設けて、レバー開操作部536をレバー係合部516と係合させることで保持レバー53U,53Lを互いに離れる方向に回動させる。スライダー移動モータ551によるスライダー52の移動と保持部移動モータ411による記録媒体受渡ブロックシャーシ51の移動を制御して、記録媒体に保持レバーを係止させて収納する動作や記録媒体の排出時に保持レバーの係止を解除する動作を行う。
【選択図】 図18
Description
この技術は、記録媒体受渡機構と記録媒体チェンジャーに関し、小型な構成で記録媒体の受け渡しを行えるようにする。
従来、コンテンツ(例えば、画像、音楽、文章、又はそれらの組み合わせた情報など)のデータや種々のプログラム等を保存するために記録媒体チェンジャーが利用されている。記録媒体チェンジャーでは、記録媒体や記録媒体が収納されたカートリッジ(以下単に「記録媒体」という)が、筐体内に設けた複数のスロット(セル)に収納されている。また、記録媒体チェンジャーでは、スロット(セル)とドライブブロックとの間で記録媒体の搬送を行う搬送ブロックが設けられている。例えば特許文献1では、保持レバーが設けられたスライダーを記録媒体方向に移動させて、保持レバーを記録媒体の係合溝に係合させる。さらに、スライダーを逆方向に移動させることで、搬送ブロック内に記録媒体を収納して、所望の位置に搬送することが行われている。
ところで、特許文献1のように、保持レバーが設けられたスライダーを保持レバーが記録媒体の係合溝に係合するまで移動させるためには、搬送ブロックに対してスライダーをより多くスライドさせる必要がある。したがって、スライダーにおける記録媒体の収納排出方向のサイズが大きくなってしまう。また、スライダーにおける記録媒体の収納排出方向のサイズが大きいことから、搬送ブロックの小型化が困難である。
また、特許文献1では、回動レバーの位置を保持レバーが通過するとき、保持レバーに設けられている摺動ピンが回動用レバーの外側保持面や中間保持面を摺動することで保持レバーが回転して、記録媒体の保持状態が解除される。しかし、保持レバーが保持解除方向に大きく回転することから、記録媒体の幅方向(記録媒体の収納排出方向に対して直交する方向)のサイズも大きくなってしまう。
そこで、この技術では小型な構成で記録媒体の受け渡しを行うことができる記録媒体受渡機構と記録媒体チェンジャーを提供する。
この技術の第1の側面は、
シャーシに対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダーと、
前記スライダーに回動自在に支持されて記録媒体を保持する保持レバーと、
前記保持レバーを前記記録媒体側へ付勢する付勢部と、
前記保持レバーに設けられており、前記スライダーの記録媒体排出方向の移動によって前記シャーシに設けたレバー係合部と係合して、前記保持レバーを前記記録媒体から離れる方向に回動させるレバー開操作部と、
前記シャーシと前記スライダーを前記記録媒体の収納排出方向に移動させる収納排出駆動部と
を備える記録媒体受渡機構にある。
シャーシに対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダーと、
前記スライダーに回動自在に支持されて記録媒体を保持する保持レバーと、
前記保持レバーを前記記録媒体側へ付勢する付勢部と、
前記保持レバーに設けられており、前記スライダーの記録媒体排出方向の移動によって前記シャーシに設けたレバー係合部と係合して、前記保持レバーを前記記録媒体から離れる方向に回動させるレバー開操作部と、
前記シャーシと前記スライダーを前記記録媒体の収納排出方向に移動させる収納排出駆動部と
を備える記録媒体受渡機構にある。
この技術においては、シャーシに対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダーに、記録媒体を保持する保持レバーが回動自在に支持される。保持レバーは付勢バネ等によって記録媒体側(例えば一対の保持レバーが互いに近付く方向)に付勢されている。保持レバーにはレバー開操作部が設けられて、レバー開操作部がスライダーの記録媒体排出方向の移動によってシャーシに設けたレバー係合部と係合することで、保持レバーが記録媒体から離れる方向(例えば一対の保持レバーが互いに離れる方向)に回動される。シャーシとスライダーは、収納排出駆動部によって記録媒体の収納排出方向に移動される。ここで、収納排出駆動部は、シャーシとスライダーの移動順序と移動量を制御して、記録媒体の収納または排出を行う。また、収納排出駆動部は、シャーシとスライダーの移動順序と移動量を制御して、保持レバーを記録媒体に対して係止状態または係止解除状態とする。例えば、記録媒体を収納する場合、収納排出駆動部は、レバー開操作部がレバー係合部と係合する前の位置までスライダーを記録媒体の方向に移動したのち、シャーシを前記記録媒体の方向に移動させて、保持レバーを記録媒体に係止させて、保持レバーを記録媒体に係止させた状態で、スライダーとシャーシを移動前の位置まで戻すことで、記録媒体がシャーシ内に収納される。また、収納されている記録媒体を排出する場合、収納排出駆動部は、スライダーを記録媒体の排出方向に移動してレバー開操作部をレバー係合部と係合させて保持レバーを互いに離れる方向に回動させることにより、保持レバーと記録媒体との係止状態を解除して、シャーシを記録媒体の排出方向に移動させる。その後、シャーシを移動前の位置まで戻してから、スライダーを移動前の位置に戻すことにより、記録媒体の排出を完了させる。
この技術の第2の側面は、
記録媒体が収納される複数のスロットと、
前記記録媒体を用いて動作を行うドライブと、
前記複数のスロットと前記ドライブとの間で記録媒体の受け渡しを行う記録媒体受渡機構を有し、
前記記録媒体受渡機構は、
シャーシに対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダーと、
前記スライダーに回動自在に支持されて記録媒体を保持する保持レバーと、
前記保持レバーを前記記録媒体側へ付勢する付勢部と、
前記保持レバーに設けられており、前記スライダーの記録媒体排出方向の移動によって前記シャーシに設けたレバー係合部と係合して、前記保持レバーを前記記録媒体から離れる方向に回動させるレバー開操作部と、
前記シャーシと前記スライダーを前記記録媒体の収納排出方向に移動させる収納排出駆動部と
を備える記録媒体チェンジャー。
記録媒体が収納される複数のスロットと、
前記記録媒体を用いて動作を行うドライブと、
前記複数のスロットと前記ドライブとの間で記録媒体の受け渡しを行う記録媒体受渡機構を有し、
前記記録媒体受渡機構は、
シャーシに対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダーと、
前記スライダーに回動自在に支持されて記録媒体を保持する保持レバーと、
前記保持レバーを前記記録媒体側へ付勢する付勢部と、
前記保持レバーに設けられており、前記スライダーの記録媒体排出方向の移動によって前記シャーシに設けたレバー係合部と係合して、前記保持レバーを前記記録媒体から離れる方向に回動させるレバー開操作部と、
前記シャーシと前記スライダーを前記記録媒体の収納排出方向に移動させる収納排出駆動部と
を備える記録媒体チェンジャー。
この技術によれば、シャーシに対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダーと、スライダーに回動自在に支持されて記録媒体を保持する保持レバーと、保持レバーを記録媒体側へ付勢する付勢部と、保持レバーに設けられて、スライダーの記録媒体排出方向の移動によってシャーシに設けたレバー係合部と係合して、保持レバーを記録媒体から離れる方向に回動させるレバー開操作部と、シャーシとスライダーを記録媒体の収納排出方向に移動させる収納排出駆動部が設けられる。したがって、保持レバーが記録媒体に係止されるまでスライダーを移動させる必要がないため、スライダーの移動量を少なくすることが可能となり、記録媒体の収納排出方向のサイズを小型化することができる。また、保持レバーは記録媒体の方向へ付勢されており、記録媒体の排出時には、保持レバーと記録媒体との係止状態が解除される位置まで、保持レバーを記録媒体から離れる方向へ回動させればよいことから、記録媒体の幅方向のサイズを小型化することができる。なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
以下、本技術を実施するための形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.記録媒体チェンジャーの構成
2.搬送ブロックの構成
3.搬送ブロックの動作
4.記録媒体受渡ブロックの構成
4−1.保持レバーの構成
4−2.保持レバーの開閉動作
5.記録媒体受渡ブロックの動作
1.記録媒体チェンジャーの構成
2.搬送ブロックの構成
3.搬送ブロックの動作
4.記録媒体受渡ブロックの構成
4−1.保持レバーの構成
4−2.保持レバーの開閉動作
5.記録媒体受渡ブロックの動作
<1.記録媒体チェンジャーの構成>
図1は、本技術の記録媒体チェンジャーの一実施形態の外観を示している。記録媒体チェンジャー10は、スロット(セル)、ドライブブロック、搬送ブロック、制御ブロック、電源ブロック等を有している。また、記録媒体チェンジャー10の前面には、操作部101や表示部102が設けられている。操作部101は、記録媒体チェンジャーの動作の設定や切り替え等を行うためのスイッチ等で構成されている。表示部102は、記録媒体チェンジャーの動作状態や各種情報等を表示する。なお、記録媒体チェンジャー10の横方向をX方向、奥行き方向をY方向、高さ方向をZ方向として以下の説明を行う。
図1は、本技術の記録媒体チェンジャーの一実施形態の外観を示している。記録媒体チェンジャー10は、スロット(セル)、ドライブブロック、搬送ブロック、制御ブロック、電源ブロック等を有している。また、記録媒体チェンジャー10の前面には、操作部101や表示部102が設けられている。操作部101は、記録媒体チェンジャーの動作の設定や切り替え等を行うためのスイッチ等で構成されている。表示部102は、記録媒体チェンジャーの動作状態や各種情報等を表示する。なお、記録媒体チェンジャー10の横方向をX方向、奥行き方向をY方向、高さ方向をZ方向として以下の説明を行う。
記録媒体チェンジャー10は、スロットやドライブブロックを拡張できる構成とされている。例えば、記録媒体チェンジャー10は、基本ユニット11にスロット拡張ユニット12を追加してスロットを増設することが可能とされている。また、記録媒体チェンジャー10は、基本ユニット11にドライブ拡張ユニット13を追加してドライブブロックまたはスロットとドライブブロックを増設することが可能とされている。
図2は基本ユニットの構成を例示した平面図である。基本ユニット11は、扉111,記録媒体中継部112,スロット15,ドライブブロック16,制御ブロック17,電源ブロック18,搬送ブロック20等を有している。
扉111は、記録媒体チェンジャー10に対して記録媒体90の収納または排出を行う際に開閉されて、記録媒体中継部112が引き出し可能とされている。
記録媒体中継部112は、記録媒体チェンジャー10の内部と外部との間で記録媒体を中継する。具体的には、記録媒体チェンジャー10に記録媒体を収納する場合、記録媒体中継部112に記録媒体を保持させて記録媒体チェンジャー10の内部に移動させる。また、記録媒体チェンジャー10から記録媒体を排出する場合、記録媒体中継部112に保持された記録媒体を記録媒体チェンジャー10の外部に移動させる。
スロット15は、例えば筐体の両側面に並んで配置された構成とされており、各スロットには記録媒体が格納される。各スロット15は、記録媒体90の挿脱方向が筐体側面に対して鉛直方向(X方向)となるように設けられている。また、一方の側面に配置されているスロット15と他方の側面に配置されているスロット15との間には、搬送ブロック20が後述するように上下方向(Z方向)に移動可能に設けられている。
ドライブブロック16は、一方の側面に配置されているスロット15と他方の側面に配置されているスロット15との間で、スロット15よりも背面側の位置に設けられている。また、ドライブブロック16は、記録媒体挿入口161が前面側(搬送ブロック20側)を向いて取り付けられている。
搬送ブロック20は、記録媒体受渡ブロック50を備えている。記録媒体受渡ブロック50は、スロット15とドライブブロック16との間で記録媒体90の受け渡しを行う。すなわち、記録媒体受渡ブロック50は、スロット15から記録媒体90を取り出して一時保持する処理と、保持した記録媒体90をドライブブロック16に装着する処理を行う。また、記録媒体受渡ブロック50は、ドライブブロック16から排出された記録媒体90を取り出して一時保持する処理と、保持した記録媒体90をスロット15に格納する処理を行う。
搬送ブロック20は、記録媒体受渡ブロック50を前後方向(Y方向)に移動させて、記録媒体受渡ブロック50を所望のスロット15の位置やドライブブロック16の記録媒体挿入口161に対応する位置とする。また、搬送ブロック20は、スロット拡張ユニット12やドライブ拡張ユニット13が追加された場合に、記録媒体受渡ブロック50をこれらのユニットの所望のスロット15やドライブブロック16に対応する高さとすることができるように、上下方向(Z方向)に移動可能とされている。さらに、記録媒体受渡ブロック50は、スロット方向(X方向)の移動、および上下方向(Z方向)を回転軸とした回転動作を行う。記録媒体受渡ブロック50は、スロット方向(X方向)に移動することで、スロット15や記録媒体90等との距離を変更する。また、記録媒体受渡ブロック50は、回転動作を行うことで、記録媒体受渡ブロック50の記録媒体挿入口561をスロット15やドライブブロック16の記録媒体挿入口161の方向とする。なお、図2では、記録媒体チェンジャー10の前面側からドライブ16の方向を見た場合に、外部記録媒体受渡ブロック50の記録媒体挿入口561が左側をスロット15の方向を向いている場合を例示している。
制御ブロック17は、搬送ブロック20の動作を制御して、所望の記録媒体90をスロット15から取り出して所望のドライブブロック16に装着する処理や、ドライブブロック16から排出された記録媒体90を元のスロット15に戻す処理を行う。電源ブロック18は、基本ユニット11のドライブブロック16および搬送ブロック20等に電力の供給を行う。
なお、基本ユニット11には、後述するレール部が伸長された場合に、レール部の先端側を支持するレール支持部115が設けられている。
図3はスロット拡張ユニットの構成を例示した平面図である。スロット拡張ユニット12は、扉121,記録媒体中継部122,スロット15等が設けられている。
扉121は、記録媒体チェンジャー10に対して記録媒体90の収納または排出を行う際に開閉されて、記録媒体中継部122が引き出し可能とされている。
記録媒体中継部122は、記録媒体チェンジャー10の内部と外部との間で記録媒体を中継する。具体的には、記録媒体チェンジャー10に記録媒体を収納する場合、記録媒体中継部122に記録媒体を保持させて記録媒体チェンジャー10の内部に移動させる。また、記録媒体チェンジャー10から記録媒体を排出する場合、記録媒体中継部122に保持された記録媒体を記録媒体チェンジャー10の外部に移動させる。
スロット15は、例えば筐体の両側面に格子状に配置した構成とされており、各スロットには記録媒体が格納される。各スロット15は、記録媒体90の挿脱方向が筐体側面に対して鉛直方向(X方向)となるように設けられている。また、一方の側面に配置されているスロット15と他方の側面に配置されているスロット15との間には、スロット拡張ユニット12を基本ユニット11に追加したとき、搬送ブロック20を上下方向(Z方向)に移動可能とする空間が設けられている。
なお、スロット拡張ユニット12には、後述するレール部が伸長された場合に、レール部の先端側を支持するレール支持部125が設けられている。
図4はドライブ拡張ユニットの構成を例示した平面図である。ドライブ拡張ユニット13は、扉131,記録媒体中継部132,スロット15、ドライブブロック16、電源ブロック18が設けられている。
扉131は、記録媒体チェンジャー10に対して記録媒体90の収納または排出を行う際に開閉されて、記録媒体中継部132が引き出し可能とされている。
記録媒体中継部132は、記録媒体チェンジャー10の内部と外部との間で記録媒体を中継する。具体的には、記録媒体チェンジャー10に記録媒体を収納する場合、記録媒体中継部132に記録媒体を保持させて記録媒体チェンジャー10の内部に移動させる。また、記録媒体チェンジャー10から記録媒体を排出する場合、記録媒体中継部132に保持された記録媒体を記録媒体チェンジャー10の外部に移動させる。
スロット15は、例えば筐体の両側面に格子状に配置した構成とされており、各スロットには記録媒体が格納される。各スロット15は、記録媒体90の挿脱方向が筐体側面に対して鉛直方向(X方向)となるように設けられている。また、一方の側面に配置されているスロット15と他方の側面に配置されているスロット15との間には、ドライブ拡張ユニット13を基本ユニット11に追加したとき、搬送ブロック20を上下方向(Z方向)に移動可能とする空間が設けられている。
ドライブブロック16は、一方の側面に配置されているスロット15と他方の側面に配置されているスロット15との間で、スロット15よりも背面側の位置に設けられている。また、ドライブブロック16は、記録媒体挿入口161が前面側(搬送ブロック20側)を向いて取り付けられている。電源ブロック18は、ドライブ拡張ユニット13のドライブブロック16等に電力の供給を行う。
基本ユニット11とスロット拡張ユニット12およびドライブ拡張ユニット13には、搬送ブロック20を各ユニットに渡って移動可能とするためのガイド機構19、例えばラック191とガイド板192が設けられている。記録媒体チェンジャー10は、ガイド機構19を利用して搬送ブロック20を基本ユニット11だけでなくスロット拡張ユニット12およびドライブ拡張ユニット13内の位置まで移動させる。したがって、記録媒体チェンジャー10は、基本ユニット11とスロット拡張ユニット12とドライブ拡張ユニット13の何れかのスロット15に格納されている記録媒体90を、基本ユニット11やドライブ拡張ユニット13のドライブブロック16に搬送できる。また、記録媒体チェンジャー10は、ドライブブロック16から排出された記録媒体を元のスロット15に戻すことが可能となる。
また、記録媒体チェンジャー10は、スロット15と記録媒体中継部112,122,132との間で記録媒体90の搬送を行うことで、記録媒体チェンジャー10への記録媒体の格納や格納されている記録媒体の排出を行うことができるようにする。
図5〜図7は基本ユニットとスロット拡張ユニットおよびドライブ拡張ユニットを用いた場合の記録媒体チェンジャーの構成を例示した内部側面図である。なお、図5は搬送ブロックを基本ユニットの位置とした場合を示している。図6は搬送ブロックをスロット拡張ユニットの位置とした場合、図7は搬送ブロックをドライブ拡張ユニットの位置とした場合を示している。
記録媒体チェンジャー10は、基本ユニット11のスロット15と記録媒体受渡ブロック50間で記録媒体90の受け渡しを行う。この場合、記録媒体チェンジャー10は、図5に示すように、記録媒体受渡ブロック50が所望のスロット15の高さとなる方向(Z方向)に、ラック191を利用して搬送ブロック20を移動させる。また、記録媒体チェンジャー10は、記録媒体受渡ブロック50が所望のスロット15と対向する位置となるように記録媒体受渡ブロック50を奥行き方向(Y方向)に移動させる。
また、記録媒体チェンジャー10は、スロット拡張ユニット12のスロット15と記録媒体受渡ブロック50間で記録媒体90の受け渡しを行う。この場合、記録媒体チェンジャー10は、図6に示すように、記録媒体受渡ブロック50が所望のスロットの高さとなる方向(Z方向)に、ラック191を利用して搬送ブロック20を移動させる。また、記録媒体チェンジャー10は、記録媒体受渡ブロック50が所望のスロット15と対向する位置となるように記録媒体受渡ブロック50を奥行き方向(Y方向)に移動させる。なお、搬送ブロック20は、所望のスロットと対向する位置まで記録媒体受渡ブロック50を移動できるように、レール部31が伸縮可能とされている。ここで、図6示すように、レール部31が伸縮された場合、レール部31の先端はレール支持部125によって支持される。
また、記録媒体チェンジャー10は、ドライブ拡張ユニット13のスロット15と記録媒体受渡ブロック50間で記録媒体90の受け渡しを行う。この場合、記録媒体チェンジャー10は、図7に示すように、記録媒体受渡ブロック50が所望のスロットの高さとなる方向(Z方向)に、ラック191を利用して搬送ブロック20を移動させる。また、記録媒体チェンジャー10は、記録媒体受渡ブロック50が所望のスロットと対向する位置となるように記録媒体受渡ブロック50を奥行き方向(Y方向)に移動させる。
また、搬送ブロック20と基本ユニット11の制御ブロック17および電源ブロック18はケーブル81で接続されており、ケーブル81を介して通信や電力供給が行われる。
なお、記録媒体チェンジャー10は、上述のように基本ユニット11とスロット拡張ユニット12およびドライブ拡張ユニット13を用いて構成される場合に限られるものではない。例えば記録媒体チェンジャー10は、予め所定サイズの筐体を用いて構成されており、筐体内に基本ユニットに相当する領域やスロット拡張ユニットおよび/またはドライブ拡張ユニットに相当する領域を設けるようにしてもよい。
<2.搬送ブロックの構成>
次に、搬送ブロック20の構成について説明する。図8と図9は、搬送ブロック20の構成を例示した斜視図である。なお、図8は、記録媒体チェンジャー10の正面側から搬送ブロック20を見た場合の斜視図、図9は、記録媒体チェンジャー10の背面側から搬送ブロック20を見た場合の斜視図である。図10と図11は搬送ブロックの構成を例示した図であり、図10はレール部が収縮状態である場合、図11はレール部が伸長状態である場合を示している。なお、図10の(A)と図11の(A)は平面図、図10の(B)と図11の(B)は右側面図、図10の(C)と図11の(C)は下面図を例示している。図12は、記録媒体受渡ブロック50の支持部分を記録媒体チェンジャー10の背面側から見た図である。
次に、搬送ブロック20の構成について説明する。図8と図9は、搬送ブロック20の構成を例示した斜視図である。なお、図8は、記録媒体チェンジャー10の正面側から搬送ブロック20を見た場合の斜視図、図9は、記録媒体チェンジャー10の背面側から搬送ブロック20を見た場合の斜視図である。図10と図11は搬送ブロックの構成を例示した図であり、図10はレール部が収縮状態である場合、図11はレール部が伸長状態である場合を示している。なお、図10の(A)と図11の(A)は平面図、図10の(B)と図11の(B)は右側面図、図10の(C)と図11の(C)は下面図を例示している。図12は、記録媒体受渡ブロック50の支持部分を記録媒体チェンジャー10の背面側から見た図である。
搬送ブロック20の搬送ブロックシャーシ21には、搬送ブロック移動機構、レール部、レール移動機構が設けられている。
搬送ブロック移動機構は、搬送ブロック移動モータ221と駆動伝達部222F,222R、ガイドローラ223F,223R等を用いて構成されている。
搬送ブロック移動モータ221は、搬送ブロック20を上下方向(Z方向)に移動させるための駆動力を発生させる。駆動伝達部222Fは、例えば複数のギヤで構成されており、従動ギヤ(ピニオン)222Fgが基本ユニット11とスロット拡張ユニット12およびドライブ拡張ユニット13に設けられているガイド部19Fのラック191Fと歯合するように設けられている。駆動伝達部222Rは、例えば複数のギヤで構成されており、従動ギヤ(ピニオン)222Rgが基本ユニット11とスロット拡張ユニット12およびドライブ拡張ユニット13に設けられているガイド部19Rのラック191Rと歯合するように設けられている。したがって、搬送ブロック20は、搬送ブロック移動モータ221によって駆動伝達部222F,222Rの従動ギヤ(ピニオン)222Fg,222Rgが回転されることに応じて上下方向に移動する。
ガイドローラ223Fの一対は、ガイド部19Fのガイド板192Fを挟持する。また、他のガイドローラ223Fは、ガイド板192Fのガイド溝を移動する。ガイドローラ223Rはガイド部19Rのガイド板192Rのガイド溝を移動する。したがって、搬送ブロック20は、上下方向に移動する際にガイドローラ223F,223Rによって正しい位置とされる。
レール部31の側面には、レール部31をレール長手方向(Y方向)に駆動するためのラック311が形成されている。レール部31の記録媒体受渡ブロック側の面には、後述する記録媒体受渡ブロックベース40をレール長手方向(Y方向)に移動させるためのラック312とガイド313が形成されている。レール部31の反対面側には、搬送ブロックシャーシ21に設けられたレール長手方向(Y方向)のスライドガイド211を抱き込むように嵌合して、レール部31をレール長手方向(Y方向)に伸縮可能に保持するガイド受部(図示せず)が形成されている。ラック311は、レール移動機構を構成する駆動伝達部322の従動ギヤ(ピニオン)322gと歯合されている。また、ラック312は、後述する記録媒体受渡ブロックベース移動機構を構成する駆動伝達部402の従動ギヤ(ピニオン)402gと歯合されている。
レール移動機構は、搬送ブロックシャーシ21に取り付けられているレール移動モータ321と駆動伝達部322およびレール部31に設けられているラック311等で構成されている。
レール移動モータ321は、レール部31をレール長手方向(Y方向)に移動するための駆動力を発生させる。駆動伝達部322は、例えば複数のギヤで構成されており、従動ギヤ(ピニオン)322gがレール部31のラック311と歯合している。したがって、レール部31は、レール移動モータ321によって駆動伝達部322の従動ギヤ(ピニオン)322gが回転されることに応じてレール長手方向(Y方向)に移動する。このとき、レール部31のガイド受部は、スライドガイド211と嵌合した状態で摺動する。
レール部31には、レール上をレール長手方向(Y方向)に移動する記録媒体受渡ブロックベース40が設けられている。記録媒体受渡ブロックベース40には、上下方向(Z方向)を軸として記録媒体受渡ブロック50を回動自在に保持する記録媒体受渡ブロック保持部45が設けられている。また、記録媒体受渡ブロック保持部45は、記録媒体受渡ブロックベース40に対して、レール長手方向(Y方向)に対して直交方向(X方向)に移動可能に設けられている。
また、搬送ブロック20では、記録媒体受渡ブロックベース移動機構、記録媒体受渡ブロック保持部移動機構、記録媒体受渡ブロック回転機構が設けられている。
記録媒体受渡ブロックベース移動機構は、記録媒体受渡ブロックベース40をレール長手方向(Y方向)に移動させる。記録媒体受渡ブロックベース移動機構は、記録媒体受渡ブロックベース40に取り付けられている記録媒体受渡ブロックベース移動モータ401と駆動伝達部402およびレール部31に設けられているラック311等で構成されている。
記録媒体受渡ブロックベース移動モータ401は、記録媒体受渡ブロックベース40をレール長手方向(Y方向)に移動するための駆動力を発生させる。駆動伝達部402は、図12に示すように、例えば複数のギヤで構成されており、従動ギヤ(ピニオン)402gが図8等で示すレール部31のラック312と歯合している。また、記録媒体受渡ブロックベース40には、図12に示すガイド受部405が設けられており、ガイド受部405はレール部31のガイド313を抱き込むように嵌合している。したがって、記録媒体受渡ブロックベース40は、記録媒体受渡ブロックベース移動モータ401によって駆動伝達部402の従動ギヤ(ピニオン)402gが回転されることに応じてレール部上をレール長手方向(Y方向)に移動する。このとき、記録媒体受渡ブロックベース40のガイド受部405はガイド313と嵌合した状態で摺動する。
記録媒体受渡ブロック保持部移動機構は、記録媒体受渡ブロック保持部45を、記録媒体受渡ブロックベース40に対してレール長手方向(Y方向)に対して直交方向(X方向)に移動させる。記録媒体受渡ブロック保持部移動機構は、記録媒体受渡ブロックベース40に取り付けられている保持部移動モータ411と駆動伝達部412と送りネジ413、および記録媒体受渡ブロック保持部45に設けられているナット451等で構成されている。
図12に示す保持部移動モータ411は、記録媒体受渡ブロック保持部45を、記録媒体受渡ブロックベース40に対してレール長手方向に対して直交方向に移動するための駆動力を発生させる。駆動伝達部412は、例えば複数のギヤで構成されており、従動ギヤには回転軸を一致させて送りネジ413が取り付けられている。したがって、記録媒体受渡ブロック保持部45のナット451は、保持部移動モータ411によって駆動伝達部412の従動ギヤが回転されることに応じて、送りネジ413の軸方向に移動する。
記録媒体受渡ブロック保持部45のナット451には、円筒状の軸受け部452が取り付けられている。また、軸受け部452の外周面には歯部452gが形成されている。
記録媒体受渡ブロック50の回転軸501は、記録媒体受渡ブロック保持部45の軸受け部452に挿入されて、記録媒体受渡ブロック保持部45によって回転自在に保持される。
記録媒体受渡ブロック50には、回転軸501を中心として記録媒体受渡ブロック50を回転させるための記録媒体受渡ブロック回転機構が設けられている。記録媒体受渡ブロック回転機構は、記録媒体受渡ブロック50に取り付けられている記録媒体受渡ブロック回転駆動モータ(図示せず)駆動伝達部502および記録媒体受渡ブロック保持部45の軸受け部452等で構成されている。
記録媒体受渡ブロック回転駆動モータは、記録媒体受渡ブロック50を回転するための駆動力を発生させる。駆動伝達部502は、例えば複数のギヤで構成されており、従動ギヤが軸受け部452の歯部452gと歯合している。したがって、記録媒体受渡ブロック50は、記録媒体受渡ブロック回転駆動モータによって駆動伝達部502の従動ギヤが回転されることに応じて、回転軸501を中心として回転する。
また、搬送ブロック20は、ケーブル処理ブロック70が設けられており、搬送ブロック移動機構によって、搬送ブロック20を上下方向に移動したとき、ケーブル81の巻き取りや繰り出しを行う。
なお、搬送ブロック20におけるレール移動機構と記録媒体受渡ブロックベース移動機構と記録媒体受渡ブロック保持部移動機構および記録媒体受渡ブロック回転機構は、上述の構成に限られない。例えば駆動伝達部は複数のギヤを用いた場合に限らず他の構成であってもよい。また、モータを他方の部材側等に設けるようにしてもよい。
<3.搬送ブロックの動作>
図13は、搬送ブロックの動作を説明するための図である。搬送ブロック20は、上述のレール移動機構によってレール部31を矢印FA方向に移動させることができる。搬送ブロック20は、上述の記録媒体受渡ブロックベース移動機構によって、レール部31上で記録媒体受渡ブロック50を矢印FB方向に移動させることができる。また、搬送ブロック20は、上述の記録媒体受渡ブロック保持部移動機構によって記録媒体受渡ブロック50を矢印FC方向に移動させることができる。さらに、搬送ブロック20は、上述の記録媒体受渡ブロック回転機構によって記録媒体受渡ブロック50を矢印FD方向に回転されることができる。
図13は、搬送ブロックの動作を説明するための図である。搬送ブロック20は、上述のレール移動機構によってレール部31を矢印FA方向に移動させることができる。搬送ブロック20は、上述の記録媒体受渡ブロックベース移動機構によって、レール部31上で記録媒体受渡ブロック50を矢印FB方向に移動させることができる。また、搬送ブロック20は、上述の記録媒体受渡ブロック保持部移動機構によって記録媒体受渡ブロック50を矢印FC方向に移動させることができる。さらに、搬送ブロック20は、上述の記録媒体受渡ブロック回転機構によって記録媒体受渡ブロック50を矢印FD方向に回転されることができる。
したがって、搬送ブロック20は、レール移動機構と記録媒体受渡ブロックベース移動機構によって、記録媒体受渡ブロック50を所望のスロットの位置に移動させることができる。また、搬送ブロック20は、記録媒体受渡ブロック回転機構によって記録媒体受渡ブロック50の記録媒体挿入口の向きを所望のスロット15の方向またはドライブブロック16の記録媒体挿入口の方向とすることができる。さらに、搬送ブロック20は、記録媒体受渡ブロック50の記録媒体挿入口561が所望のスロット15の方向である場合、記録媒体受渡ブロック保持部移動機構によって記録媒体受渡ブロック50をスロット15の記録媒体挿脱方向に移動させることができる。また、搬送ブロック20は、記録媒体受渡ブロック50とドライブブロック16の記録媒体挿入口が対向する向きの場合、記録媒体受渡ブロック保持部移動機構で記録媒体受渡ブロック50を所望のドライブブロック16の記録媒体挿入口161の位置に移動できる。なお、搬送ブロック20によって記録媒体受渡ブロック50が所望の位置とされると、記録媒体受渡ブロック50はスロット15やドライブブロック16と記録媒体の受け渡しを行う。
<4.記録媒体受渡ブロックの構成>
以上のように記録媒体チェンジャーを構成する場合、搬送ブロック20が移動する空間の幅を少なくすれば、記録媒体チェンジャーを小型化できる。具体的には、記録媒体受渡ブロック50における記録媒体の収納排出方向のサイズを小さくすることで、記録媒体の受け渡しを行うために必要とされる空間を少なくできる。また、記録媒体の受け渡しに必要とされる上方向のスペースを少なくすれば、最上段の記録媒体と記録媒体チェンジャーの天板との間隔も少なくできる。
以上のように記録媒体チェンジャーを構成する場合、搬送ブロック20が移動する空間の幅を少なくすれば、記録媒体チェンジャーを小型化できる。具体的には、記録媒体受渡ブロック50における記録媒体の収納排出方向のサイズを小さくすることで、記録媒体の受け渡しを行うために必要とされる空間を少なくできる。また、記録媒体の受け渡しに必要とされる上方向のスペースを少なくすれば、最上段の記録媒体と記録媒体チェンジャーの天板との間隔も少なくできる。
そこで、記録媒体受渡ブロックは、記録媒体を保持する保持レバーが回動自在に支持されたスライダーと、記録媒体の収納排出方向へ移動自在にスライダーを支持する記録媒体受渡ブロックシャーシを移動させて、記録媒体の受け渡しを行う。このように、スライダーと記録媒体受渡ブロックシャーシを移動させることで、スライダーの移動量を少なくして、記録媒体受渡ブロック50における記録媒体の収納排出方向のサイズを小さくする。また、保持レバーは記録媒体側へ付勢しておき、記録媒体の排出時には、保持レバーと記録媒体との係止状態が解除される位置まで、保持レバーを記録媒体から離れる方向へ回動させる。このように保持レバーを動作させることで、記録媒体の受け渡しで必要とされる記録媒体の幅方向の空間のサイズを小さくする。
図14,図15,図18は、記録媒体受渡ブロックの構成を例示している。記録媒体受渡ブロック50は、記録媒体受渡ブロックシャーシ51にスライダー52とスライダー移動機構と上述の記録媒体受渡ブロック回転機構が設けられている。
スライダー52は、記録媒体受渡ブロックシャーシ51に対して記録媒体90の収納排出方向に移動自在に設けられている。スライダー52の中央部には、後述するスライダー移動機構の送りネジ553とかみあって、送りネジ553が回転された場合に送りネジ553の軸方向に移動するナット521が設けられている。スライダー52の両端部には、保持レバー支持軸522が設けられている。保持レバー支持軸522には、保持レバー53U,53Lが回動可能に保持されている。
スライダー移動機構は、スライダー移動モータ551,駆動伝達部552,送りネジ553等で構成されている。
スライダー移動モータ551は、スライダー52を記録媒体受渡ブロック50における記録媒体収納排出方向に移動するための駆動力を発生させて、駆動伝達部552のギヤを回転させる。駆動伝達部552の最終段のギヤは、送りネジ553の一方の端部に設けられているギヤと歯合している。送りネジ553は、軸方向が記録媒体収納排出方向とされており、スライダー移動モータ551が回転することによって、記録媒体収納排出方向を軸として回転する。
なお、図14は、スライダー52が記録媒体受渡ブロック50の最も奥まった位置、すなわち記録媒体90の収納完了位置(以下「ホームポジション」という)とされている場合を例示している。ここで、スライダー移動モータ551を回転させると、スライダー52がスロット15やドライブブロック16の方向(以下「外方向」という)に移動して、図15に示すように、保持レバー53U,53Lが記録媒体受渡ブロックシャーシ51よりも突出する。
また、上述の記録媒体受渡ブロック保持部移動機構によって、記録媒体受渡ブロック保持部45が記録媒体90の収納排出方向に移動される。このため、記録媒体受渡ブロック保持部45に回転自在として保持されている記録媒体受渡ブロック50も記録媒体受渡ブロック保持部移動機構によって収納排出方向に移動される。したがって、記録媒体受渡ブロック保持部移動機構とスライダー移動機構は、記録媒体受渡ブロックシャーシ51とスライダー52を記録媒体の収納排出方向に移動させる収納排出駆動部に相当する。後述すルように、収納排出駆動部は、シャーシとスライダーの移動順序と移動量を制御して、記録媒体の収納または排出を行う。また、収納排出駆動部は、シャーシとスライダーの移動順序と移動量を制御して、保持レバーを記録媒体に対して係止状態または係止解除状態とする。
<4−1.保持レバーの構成>
図16は、保持レバーの構成を例示している。なお、図16の(A)は、図14,図15,図18の図示方向から見た場合の保持レバーを示しており、図16の(B)は、図14,図15,図18の図示方向とは逆面側から見た場合の保持レバーを示している。
図16は、保持レバーの構成を例示している。なお、図16の(A)は、図14,図15,図18の図示方向から見た場合の保持レバーを示しており、図16の(B)は、図14,図15,図18の図示方向とは逆面側から見た場合の保持レバーを示している。
保持レバー53U(53L)の本体部531には、保持レバー支持軸522を挿通する支持孔532が形成されている。また、保持レバー53U(53L)の本体部531と連続して、外方向に突出するアーム533がくの字状に形成されており、アーム533の先端には、アーム533の側面から突出した係合爪534が形成されている。係合爪534は、保持レバー53Uの係合爪534と保持レバー53Lの係合爪534が対向するように形成されている。係合爪534の外側面は傾斜した摺動面534aされている。保持レバー53U(53L)の本体部531の面側にはバネ係止部535が設けられている。また、保持レバー53U(53L)の本体部531における外方向の端部には、本体部531の面から垂直方向に突出したレバー開操作部536が設けられている。
保持レバー53U(53L)のバネ係止部535には、付勢部例えば付勢バネ538の一方の端部が係止される。付勢バネ538の他方の端部はスライダー52等に係止されて、付勢バネ538によって、保持レバー53U(53L)の係合爪534が、記録媒体側の方向すなわち互いに近づく方向である矢印FJの方向に付勢されている。また、保持レバー53Uの係合爪534と保持レバー53Lの係合爪534は、スライダー52が外方向に移動したとき、摺動面534aが記録媒体90の前面側端に当接する位置とされている。
<4−2.保持レバーの動作>
図17は保持レバーの開閉動作を説明するための図である。保持レバー53L(53U)には、レバー開操作部536が形成されている。記録媒体受渡ブロックシャーシ51における記録媒体挿入口側の端部には、レバー開操作部536と対向する位置に、レバー係合部516が形成されている。ここで、スライダー52が位置PS1である場合、レバー開操作部536はレバー係合部516と離れている。したがって、保持レバー53U(53L)の係合爪534は、付勢バネ538の付勢力によって、矢印FJで示す方向に移動した位置となる。
図17は保持レバーの開閉動作を説明するための図である。保持レバー53L(53U)には、レバー開操作部536が形成されている。記録媒体受渡ブロックシャーシ51における記録媒体挿入口側の端部には、レバー開操作部536と対向する位置に、レバー係合部516が形成されている。ここで、スライダー52が位置PS1である場合、レバー開操作部536はレバー係合部516と離れている。したがって、保持レバー53U(53L)の係合爪534は、付勢バネ538の付勢力によって、矢印FJで示す方向に移動した位置となる。
スライダー52が位置PS1から外方向に移動すると、レバー開操作部536はレバー係合部516に係合する。また、レバー開操作部536がレバー係合部516と係合すると、スライダー52の外方向の移動に伴い、保持レバー53U(53L)が保持レバー支持軸522を軸として付勢バネ538の付勢方向とは逆方向に回転する。したがって、スライダー52が位置PS1よりも外方向の位置PS2となると、係合爪534は、互いに離れる矢印FKの方向に移動した位置となる。
このように、図15に示す位置からスライダー52をさらに外方向に移動すると、図18に示すように、保持レバー53U(53L)の係合爪534は開いた状態となる。また、スライダー52を図18に示す位置から逆方向である内方向に移動すると、図15に示すように、保持レバー53U(53L)の係合爪534は閉じた状態となる。さらに、スライダー52を図15に示す位置から内方向に移動すると、保持レバー53U(53L)の係合爪534は閉じた状態で記録媒体受渡ブロック50内に収納されて、図14に示す状態となる。
なお、記録媒体受渡ブロック50は、上述のように、記録媒体受渡ブロック回転機構によって、記録媒体受渡ブロック保持部45に回転自在として保持されている。また、記録媒体受渡ブロック50は、上述のように記録媒体受渡ブロック保持部移動機構によってレール長手方向(Y方向)に対して直交方向(X方向)に移動可能とされている。
このように構成された搬送ブロック20では、スライダー52と記録媒体受渡ブロック50を記録媒体収納排出方向に移動させることで、記録媒体受渡ブロック50における記録媒体収納排出方向のサイズを小さくする。また、上述の構成の保持レバー53U(53L)を用いることで、記録媒体の受け渡しで必要とされる記録媒体の幅方向の空間のサイズを小さくする。
<5.記録媒体受渡ブロックの動作>
図19乃至図23は、スロットの記録媒体を記録媒体受渡ブロックに収納する場合の動作を順に示している。なお、記録媒体受渡ブロック50は、例えば図14に示す状態を上述のようにホームポジションとする。
図19乃至図23は、スロットの記録媒体を記録媒体受渡ブロックに収納する場合の動作を順に示している。なお、記録媒体受渡ブロック50は、例えば図14に示す状態を上述のようにホームポジションとする。
制御ブロック17は、記録媒体受渡ブロック50のスライダー移動モータ551を駆動して、図19に示すようにスライダー52を矢印FPで示す外方向に移動する。スライダー52が外方向に移動すると、保持レバー53U(53L)におけるアーム533に設けられた係合爪534の摺動面534aが、記録媒体90の前面側端に当接する。さらに制御ブロック17は、スライダー52を外方向に移動して、係合爪534の摺動面534aを記録媒体90の前面側端と摺動させて、図20に示すように、係合爪534が記録媒体90の側面に乗り上げた状態とする。なお、制御ブロック17は、保持レバー53U(53L)に設けたレバー開操作部536が、記録媒体受渡ブロックシャーシ51に形成されているレバー係合部516と当接する前の位置で、スライダー52の移動を停止する。
次に、制御ブロック17は、保持部移動モータ411によって送りネジ413を回転させる。保持部移動モータ411によって送りネジ413が回転されると、送りネジ413の回転に応じて記録媒体受渡ブロック保持部45のナット451が移動する。すなわち、制御ブロック17は、保持部移動モータ411によって送りネジ413を回転させることで、記録媒体受渡ブロック保持部45に回転自在に保持されている記録媒体受渡ブロック50を矢印FQで示す外方向に移動する。記録媒体受渡ブロック50を外方向に移動すると、保持レバー53U(53L)のアーム533に設けた係合爪534は、記録媒体90の側面を摺動して、図21に示すように記録媒体90の側面に形成された係止溝91に係止する。
その後、制御ブロック17は、保持部移動モータ411を逆方向に回転させて、係合爪534に記録媒体90の係止溝91が係止されている状態で、図22に示すように、記録媒体受渡ブロック保持部45を矢印FRで示す内方向に移動する。すなわち、記録媒体受渡ブロック50は内方向に移動される。また、制御ブロック17は、記録媒体受渡ブロック50のスライダー移動モータ551を駆動して、スライダー52を矢印FSで示す内方向に移動する。したがって、記録媒体90は、スロットから取り出されて記録媒体受渡ブロック50の内部に引き込まれる。
このように、記録媒体受渡ブロック50とスライダー52を移動させることで、図23に示すように、記録媒体90を記録媒体受渡ブロック50におけるホームポジションまで引き込んで保持することができる。
次に、記録媒体受渡ブロック50のホームポジションに格納されている記録媒体90をスロット15に排出する場合について説明する。図24乃至図29は、記録媒体受渡ブロック50に格納されている記録媒体90をスロット15に排出する場合の動作を順に示している。
制御ブロック17は、記録媒体受渡ブロック50のスライダー移動モータ551を駆動して、図24に示すようにスライダー52を矢印FPで示す外方向に移動する。このようにスライダー52が外方向に移動することで、記録媒体90の排出が行われる。なお、保持レバー53U(53L)のアーム533に設けられた係合爪534は、記録媒体90の係止溝91に係止された状態である。
制御ブロック17は、記録媒体受渡ブロック50のスライダー移動モータ551を駆動して、レバー開操作部536が記録媒体受渡ブロックシャーシ51のレバー係合部516と係合するようにスライダー52を移動させる。したがって、保持レバー53U(53L)は保持レバー支持軸522を軸として、付勢バネ538の付勢方向とは逆方向に回動して、図25に示すように、係合爪534が記録媒体90の側面に設けられている係止溝91から離れた位置となる。
その後、制御ブロック17は、保持部移動モータ411によって送りネジ413を回転させる。保持部移動モータ411によって送りネジ413が回転されると、送りネジ413の回転に応じて記録媒体受渡ブロック保持部45のナット451が移動する。すなわち、制御ブロック17は、保持部移動モータ411によって送りネジ413を回転させることで、記録媒体受渡ブロック保持部45に回転自在に保持されている記録媒体受渡ブロック50を矢印FQで示す外方向に移動する。このように、記録媒体受渡ブロック50を外方向に移動することで、図26に示すように、記録媒体90はスロット内の所定位置まで押し込まれる。したがって、スロット内の所定位置に記録媒体を格納させることができる。
次に、制御ブロック17は、保持部移動モータ411によって送りネジ413を逆方向に回転させる。保持部移動モータ411によって送りネジ413を逆方向に回転すると、送りネジ413の回転に応じて記録媒体受渡ブロック保持部45のナット451が逆方向に移動する。すなわち、制御ブロック17は、送りネジ413を逆回転して、保持レバー53U(53L)のアーム533に設けられた係合爪534が記録媒体90の係止溝91から離れた状態で、記録媒体受渡ブロック50を矢印FSで示す内方向に移動する。したがって、図27に示すように、係合爪534は、記録媒体90の係止溝91よりも記録媒体前面方向の位置となる。
その後、制御ブロック17は、記録媒体受渡ブロック50のスライダー移動モータ551を駆動して、スライダー52を矢印FRで示す内方向に移動する。スライダー52が内方向に移動すると、レバー係合部516からレバー開操作部536が離れて係合爪534が回動する。このとき、保持レバー53U(53L)のアーム533に設けられた係合爪534は、記録媒体90の係止溝91よりも記録媒体前面側の位置とされているので、係合爪534が回動しても、係合爪534が記録媒体90の係止溝91に係止されることがない。したがって、図28に示すように、記録媒体90がスロットに格納された状態で、スライダー52のみを矢印FRで示す内方向に移動させることができる。
さらに、制御ブロック17は、記録媒体受渡ブロック50のスライダー移動モータ551を駆動して、図29に示すように、スライダー52をホームポジションまで移動する。したがって、記録媒体受渡ブロック50は、記録媒体が格納されていない状態でホームポジションとなる。
また、スロット15から取り出されて記録媒体受渡ブロック50に保持されている記録媒体90をドライブブロック16に装着する場合、およびドライブブロック16から排出された記録媒体90をスロット15に戻す場合、記録媒体受渡ブロック50の記録媒体挿入口561がドライブブロック16の記録媒体挿入口161と対向するように、記録媒体受渡ブロック回転機構によって記録媒体受渡ブロック50を回転させる。さらに、記録媒体受渡ブロックベース移動モータ401によってドライブブロック16から所定距離の位置まで記録媒体受渡ブロック50をレール長手方向に移動させる。
その後、上述のようにして記録媒体90の記録媒体受渡ブロック50で記録媒体90の受け渡しを行う。なお、ドライブブロック16と記録媒体90の受け渡しを行う場合は、スロット15と記録媒体90の受け渡しを行う場合に対して記録媒体受渡ブロック50の向きが、例えば図2に示すように90度異なる。したがって、記録媒体受渡ブロック50の移動を、保持部移動モータ411に変えて記録媒体受渡ブロックベース移動モータ401で行うことにより、同様な動作を行うことができる。
また、記録媒体受渡ブロック50に対してスロット15の方向とドライブブロック16の記録媒体挿入口の方向が90度異なる場合、保持部移動モータ411による記録媒体受渡ブロック50の移動方向は、ドライブブロック16の横並び方向(X方向)となる。このため、保持部移動モータ411は、記録媒体受渡ブロック50の記録媒体挿入口561を所望のドライブブロック16の記録媒体挿入口161の位置とすることが可能となる。したがって、記録媒体チェンジャー10は、記録媒体受渡ブロック50の記録媒体挿入口を所望のドライブブロック16の記録媒体挿入口の位置に移動する移動機構を独立して設ける必要がなく、例えば記録媒体チェンジャーの構成を簡単とすることができる。
また、スライダー52と記録媒体受渡ブロック50の移動は、上述の実施の形態のように保持部移動モータ411とスライダー移動モータ551を設けて行う場合に限られない。例えば、1つの移動モータの駆動力を切り替えて用いることでスライダー52と記録媒体受渡ブロック50の移動を行う構成としてもよい。また、保持レバーは、上述のように対として設ける場合に限らず、1つまたは複数対等であってもよい。
さらに、本技術は、上述した技術の実施の形態に限定して解釈されるべきではない。この技術の実施の形態は、例示という形態で本技術を開示しており、本技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施の形態の修正や代用をなし得ることは自明である。すなわち、本技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
なお、本技術の記録媒体受渡機構は以下のような構成も取ることができる。
(1)シャーシに対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダーと、
前記スライダーに回動自在に支持されて記録媒体を保持する保持レバーと、
前記保持レバーを前記記録媒体側へ付勢する付勢部と、
前記保持レバーに設けられており、前記スライダーの記録媒体排出方向の移動によって前記シャーシに設けたレバー係合部と係合して、前記保持レバーを前記記録媒体から離れる方向に回動させるレバー開操作部と、
前記シャーシと前記スライダーを前記記録媒体の収納排出方向に移動させる収納排出駆動部と
を備える記録媒体受渡機構。
(2) 前記収納排出駆動部は、前記シャーシと前記スライダーの移動順序と移動量を制御して、前記記録媒体の収納または排出を行う(1)に記載の記録媒体受渡機構。
(3) 前記収納排出駆動部は、前記シャーシと前記スライダーの移動順序と移動量を制御して、前記保持レバーを前記記録媒体に対して係止状態または係止解除状態とする(1)または(2)に記載の記録媒体受渡機構。
(4) 前記収納排出駆動部は、記録媒体の収納時に、前記開レバー操作部が前記レバー係合部と係合する前の位置まで前記スライダーを収納する前記記録媒体の方向に移動したのち、前記シャーシを前記記録媒体の方向に移動させて、前記保持レバーを前記記録媒体に係止させる(1)乃至(3)の何れかに記載の記録媒体受渡機構。
(5) 前記収納排出駆動部は、前記保持レバーを前記記録媒体に係止させた状態で、前記スライダーと前記シャーシを移動前の位置まで戻すことで、前記記録媒体の収納を行う(4)に記載の記録媒体受渡機構。
(6) 前記収納排出駆動部は、収納されている記録媒体の排出時に、前記スライダーを前記記録媒体の排出方向に移動して前記開レバー操作部を前記レバー係合部と係合させて前記保持レバーを前記記録媒体から離れる方向に回動させたのち、前記シャーシを前記記録媒体の排出方向に移動させる(1)乃至(5)の何れかに記載の記録媒体受渡機構。
(7) 前記収納排出駆動部は、前記シャーシを移動前の位置まで戻してから、前記スライダーを移動前の位置に戻す処理を行う(6)に記載の記録媒体受渡機構。
(8) 前記レバー開操作部は、前記レバー係合部との係合によって、前記保持レバーを前記記録媒体との係止状態が解除される位置まで、前記記録媒体から離れる方向に回動させる(6)または(7)の何れかに記載の記録媒体受渡機構。
(1)シャーシに対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダーと、
前記スライダーに回動自在に支持されて記録媒体を保持する保持レバーと、
前記保持レバーを前記記録媒体側へ付勢する付勢部と、
前記保持レバーに設けられており、前記スライダーの記録媒体排出方向の移動によって前記シャーシに設けたレバー係合部と係合して、前記保持レバーを前記記録媒体から離れる方向に回動させるレバー開操作部と、
前記シャーシと前記スライダーを前記記録媒体の収納排出方向に移動させる収納排出駆動部と
を備える記録媒体受渡機構。
(2) 前記収納排出駆動部は、前記シャーシと前記スライダーの移動順序と移動量を制御して、前記記録媒体の収納または排出を行う(1)に記載の記録媒体受渡機構。
(3) 前記収納排出駆動部は、前記シャーシと前記スライダーの移動順序と移動量を制御して、前記保持レバーを前記記録媒体に対して係止状態または係止解除状態とする(1)または(2)に記載の記録媒体受渡機構。
(4) 前記収納排出駆動部は、記録媒体の収納時に、前記開レバー操作部が前記レバー係合部と係合する前の位置まで前記スライダーを収納する前記記録媒体の方向に移動したのち、前記シャーシを前記記録媒体の方向に移動させて、前記保持レバーを前記記録媒体に係止させる(1)乃至(3)の何れかに記載の記録媒体受渡機構。
(5) 前記収納排出駆動部は、前記保持レバーを前記記録媒体に係止させた状態で、前記スライダーと前記シャーシを移動前の位置まで戻すことで、前記記録媒体の収納を行う(4)に記載の記録媒体受渡機構。
(6) 前記収納排出駆動部は、収納されている記録媒体の排出時に、前記スライダーを前記記録媒体の排出方向に移動して前記開レバー操作部を前記レバー係合部と係合させて前記保持レバーを前記記録媒体から離れる方向に回動させたのち、前記シャーシを前記記録媒体の排出方向に移動させる(1)乃至(5)の何れかに記載の記録媒体受渡機構。
(7) 前記収納排出駆動部は、前記シャーシを移動前の位置まで戻してから、前記スライダーを移動前の位置に戻す処理を行う(6)に記載の記録媒体受渡機構。
(8) 前記レバー開操作部は、前記レバー係合部との係合によって、前記保持レバーを前記記録媒体との係止状態が解除される位置まで、前記記録媒体から離れる方向に回動させる(6)または(7)の何れかに記載の記録媒体受渡機構。
この技術の記録媒体受渡機構と記録媒体チェンジャーでは、シャーシに対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダーと、スライダーに回動自在に支持されて記録媒体を保持する保持レバーと、保持レバーを記録媒体側へ付勢する付勢部と、保持レバーに設けられて、スライダーの記録媒体排出方向の移動によってシャーシに設けたレバー係合部と係合して、保持レバーを記録媒体から離れる方向に回動させるレバー開操作部と、シャーシとスライダーを記録媒体の収納排出方向に移動させる収納排出駆動部が設けられる。したがって、保持レバーが記録媒体に係止されるまでスライダーを移動させる必要がないため、スライダーの移動量を少なくすることが可能となり、記録媒体の収納排出方向のサイズを小型化することができる。したがって、テープやディスク,半導体メモリや、これらが収納されているカートリッジ等の記録媒体や、記録媒体が収納されているカートリッジをスロットに格納して、スロットに格納されている記録媒体を選択的に用いる記録媒体チェンジャーに適している。
10・・・記録媒体チェンジャー、11・・・基本ユニット、12・・・スロット拡張ユニット、13・・・ドライブ拡張ユニット、15・・・スロット、16・・・ドライブブロック、17・・・制御ブロック、18・・・電源ブロック、20・・・搬送ブロック、21・・・搬送ブロックシャーシ、31・・・レール部、32・・・駆動伝達部、32・・・駆動伝達部、40・・・記録媒体受渡ブロックベース、45・・・記録媒体受渡ブロック保持部、50・・・記録媒体受渡ブロック、51・・・記録媒体受渡ブロックシャーシ、52・・・スライダー、53U,53L・・・保持レバー、81・・・ケーブル、90・・・記録媒体、91・・・係止溝、211・・・スライドガイド、221・・・搬送ブロック移動モータ、222F,222R・・・駆動伝達部、311,312・・・ラック、313・・・ガイド、321・・・レール移動モータ、322・・・駆動伝達部、401・・・記録媒体受渡ブロックベース移動モータ、402・・・駆動伝達部、411・・・保持部移動モータ、412・・・駆動伝達部、413・・・送りネジ、451・・・ナット、452・・・軸受け部、452g・・・歯部、501・・・回転軸、502・・・駆動伝達部、516・・・レバー係合部、521・・・ナット、522・・・保持レバー支持軸、531・・・本体部、532・・・支持孔、533・・・アーム、534・・・係合爪、534a・・・摺動面、535・・・バネ係止部、536・・・レバー開操作部、538・・・付勢バネ、551・・・スライダー移動モータ、552・・・駆動伝達部、553・・・送りネジ、561・・・記録媒体挿入口
Claims (10)
- シャーシに対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダーと、
前記スライダーに回動自在に支持されて前記記録媒体を保持する保持レバーと、
前記保持レバーを前記記録媒体側へ付勢する付勢部と、
前記保持レバーに設けられており、前記スライダーの記録媒体排出方向の移動によって前記シャーシに設けたレバー係合部と係合して、前記保持レバーを前記記録媒体から離れる方向に回動させるレバー開操作部と、
前記シャーシと前記スライダーを前記記録媒体の収納排出方向に移動させる収納排出駆動部と
を備える記録媒体受渡機構。 - 前記収納排出駆動部は、前記シャーシと前記スライダーの移動順序と移動量を制御して、前記記録媒体の収納または排出を行う請求項1記載の記録媒体受渡機構。
- 前記収納排出駆動部は、前記シャーシと前記スライダーの移動順序と移動量を制御して、前記保持レバーを前記記録媒体に対して係止状態または係止解除状態とする請求項2記載の記録媒体受渡機構。
- 前記収納排出駆動部は、記録媒体の収納時に、前記開レバー操作部が前記レバー係合部と係合する前の位置まで、収納する前記記録媒体の方向に前記スライダーを移動したのち、前記シャーシを前記記録媒体の方向に移動させて、前記保持レバーを前記記録媒体に係止させる請求項3記載の記録媒体受渡機構。
- 前記収納排出駆動部は、前記保持レバーを前記記録媒体に係止させた状態で、前記スライダーと前記シャーシを移動前の位置まで戻すことで、前記記録媒体の収納を行う請求項4記載の記録媒体受渡機構。
- 前記収納排出駆動部は、収納されている記録媒体の排出時に、前記スライダーを前記記録媒体の排出方向に移動して前記開レバー操作部を前記レバー係合部と係合させて前記保持レバーを前記記録媒体から離れる方向に回動させたのち、前記シャーシを前記記録媒体の排出方向に移動させる請求項3記載の記録媒体受渡機構。
- 前記収納排出駆動部は、前記シャーシを移動前の位置まで戻してから、前記スライダーを移動前の位置に戻す処理を行う請求項6記載の記録媒体受渡機構。
- 前記レバー開操作部は、前記レバー係合部との係合によって、前記保持レバーを前記記録媒体との係止状態が解除される位置まで、前記記録媒体から離れる方向に回動させる請求項6記載の記録媒体受渡機構。
- 記録媒体が収納される複数のスロットと、
前記記録媒体を用いて動作を行うドライブと、
前記複数のスロットと前記ドライブとの間で記録媒体の受け渡しを行う記録媒体受渡機構を有し、
前記記録媒体受渡機構は、
シャーシに対して記録媒体の収納排出方向へ移動自在に支持されたスライダーと、
前記スライダーに回動自在に支持されて記録媒体を保持する保持レバーと、
前記保持レバーを前記記録媒体側へ付勢する付勢部と、
前記保持レバーのそれぞれに設けられており、前記スライダーの記録媒体排出方向の移動によって前記シャーシに設けたレバー係合部と係合して、前記保持レバーを前記記録媒体から離れる方向に回動させるレバー開操作部と、
前記シャーシと前記スライダーを前記記録媒体の収納排出方向に移動させる収納排出駆動部と
を備える記録媒体チェンジャー。 - 前記記録媒体の収納排出方向を前記スロットまたは前記ドライブの方向に切り替え可能に前記シャーシを回転自在に保持する回転保持機構をさらに備え、
前記収納排出駆動部は、前記回転保持機構に保持されている前記シャーシを移動させる請求項9記載の記録媒体チェンジャー。
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