JP2014201950A - 鉄筋 - Google Patents

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壽高 西尾
Toshitaka Nishio
壽高 西尾
野田 優
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優 野田
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Abstract

【課題】本発明は、製造が容易な鉄筋を提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係る鉄筋10は、棒状部13と、フランジ部11と、アール面取り部13a−3とを備える。棒状部13は、軸方向に延びる長尺状を有している。フランジ部11は、棒状部13と一体に設けられ、棒状部13よりも大きい定着用として用いられる。アール面取り部13a−3は、棒状部13とフランジ部11との間に設けられる。上記鉄筋10によれば、フランジ部11と棒状部13との当接部における強度を高くし、その変形及び破断等を抑制することができる。また、上記鉄筋10では、棒状部13の端部にフランジ部11が一体に設けられているため、鉄筋10を容易かつ簡素に形成することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、鉄筋、特に、床面、梁、柱などに配置される鉄筋に関する。
建築現場等では骨組みを形成するために鉄筋が用いられている。鉄筋において、現場での組み立て作業を円滑に進めるために、建築現場等に持ち込まれる前に定着板が取り付けられたれものが従来知られている(例えば、特許文献1参照)。従来の鉄筋では、鉄筋の棒状部分の一方の端部に平板状の定着板が取り付けられた状態の鉄筋が準備される。取付方法としては、鉄筋の棒状部分と定着板とをネジ部材で結合している。その他、定着板と棒状部分とを、定着板の平面方向と棒状部分の軸方向とが概ね直交するように位置合わせされた状態で、摩擦溶接する方法が知られている。
定着板が取り付けられた鉄筋が建築現場に持ち込まれ、複数の鉄筋どうしが組み合わされることで骨組みが形成される。このとき、一の鉄筋の定着板と棒状部分とにより形成された角部に、他の鉄筋の棒状部分が配置される。つまり、一の鉄筋と他の鉄筋とは互いに軸方向が交差するように配置される。さらに、一の鉄筋において定着板が取り付けられていない棒状部分の他端にも、一の鉄筋と交差するように他の鉄筋が配置される。その状態で一の鉄筋の他端が他の鉄筋を挟み込むようにベンダーにより曲げられる。このようにして複数の鉄筋が互いに交差して組み合わされることで骨組みが形成される。
特開2010−101136号公報
しかし、上記特許文献1の鉄筋では、鉄筋に力が加わるとネジ部材が破断し易く、定着板と棒状部分とを安定に固定し得ない。また別の方法によっても、定着板と棒状部分とが別体であるため、鉄筋の棒状部分と定着板とを位置合わせしつつ摩擦溶接する必要があり、鉄筋の製造が容易ではない。
そこで、本発明は、製造が容易な定着構造を有する鉄筋を提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係る鉄筋は、棒状部と、定着用のフランジ部と、アール面取り部と、を備える。棒状部は、軸方向に延びる長尺状を有している。フランジ部は、棒状部と一体に設けられ、棒状部よりも大きい。アール面取り部は、棒状部とフランジ部との間に設けられる。
上記鉄筋によれば、フランジ部と棒状部との当接部における強度をアール面取り部を設けることによって高くし、その変形及び破断等を抑制することができる。また、棒状部の端部にフランジ部が一体に設けられているため、定着構造を有する鉄筋を容易かつ簡素に形成することができる。
本発明の第2観点に係る鉄筋は、第1観点に係る鉄筋において、棒状部とフランジ部との間にフランジ部に向かって外径が徐々に大きくなるテーパ部をさらに備える。
上記構成によれば、テーパ部によってアール面取り部に向かって棒状部の大径が徐々に大きくなるので、大きな力が作用しやすい棒状部のフランジ部側の端部の強度を高くすることができる。
本発明の第3観点に係る鉄筋は、第1観点に係る鉄筋において、フランジ部は、棒状部の中心とは異なる位置に中心を有する。
上記鉄筋によれば、棒状部の軸方向の中心と、フランジ部の中心とは異なっているため、鉄筋の転がりを抑制することができる。
本発明の第4観点に係る鉄筋は、第1観点に係る鉄筋において、フランジ部は、棒状部の中心と同じ位置に中心を有する。これにより、定着用のフランジ部の形成が容易になる。
本発明の第5観点に係る鉄筋は、第2観点に係る鉄筋において、テーパ部には、棒状部の軸方向に沿った平面部が形成されている。
上記鉄筋が別の部材の上部に配置されると、上記鉄筋の棒状部の平面部において別の部材が当接する。そのため、棒状部の軸方向と直交する方向に鉄筋が揺動するのを抑制することができる。
本発明の第6観点に係る鉄筋は、第5観点に係る鉄筋において、平面部は、棒状部の表面のうち、棒状部からのフランジ部の突出長さが最も長い側に形成されている。
上記構成によれば、棒状部の表面のうち、フランジ部が下を向く側において平面部が形成されている。よって、他の部材と接触させた状態において、棒状部の軸方向と直交する方向に鉄筋が揺動するのを抑制することができる。
本発明によれば、製造が容易な定着構造を有する鉄筋を提供することができる。
本発明の実施形態に係る鉄筋を示す斜視図。 図1の鉄筋10を棒状部13の軸中心Aに沿って、I切断面で切断した場合の断面図。 図2において矢印方向から平面部13a−2を見た場合の平面図。 棒状部13の軸中心Aとフランジ部11の中心Bとの位置関係を示す正面図。 鉄筋10の使用状態を示す説明図。 金型20を用いて本発明の鉄筋10を製造する様子を説明する模式図。 図7の(a)及び(b)はフランジ部11の形状の変形例。 他の実施形態に係る鉄筋10を示す斜視図。 図8の鉄筋10を棒状部13の軸中心Aに沿って、II切断面で切断した場合の断面図。 棒状部13の軸中心Aとフランジ部11の中心Bとの位置関係を示す正面図。 他の実施形態に係る鉄筋10を示す斜視図。 図11の鉄筋10を棒状部13の軸中心Aに沿って、III切断面で切断した場合の断面図。 他の実施形態に係る鉄筋10を示す斜視図。 図13の鉄筋10を棒状部13の軸中心Aに沿って、IV切断面で切断した場合の断面図。 図14において矢印方向から平面部13a−2を見た場合の平面図。
<実施形態>
図1は本発明の実施形態に係る鉄筋を示す斜視図である。図2は図1の鉄筋10を棒状部13の軸中心Aに沿って、I切断面で切断した場合の断面図である。図3は、図2において矢印方向から平面部13a−2を見た場合の平面図である。図4は棒状部13の軸中心Aとフランジ部11の中心Bとの位置関係を示す正面図である。
(1)鉄筋10の全体構成
鉄筋10は、フランジ部11と棒状部13とを含む。フランジ部11と棒状部13とは一体に形成されている。
棒状部13は、フランジ部11に接する第1端13aと、第1端13aとは反対側の解放された第2端13bと、第1端13aと第2端13bとの間の主軸13cとを有している。棒状部13は、第1端13aを除いて概ね円柱状を有している。フランジ部11は、平板状の形状を有しており、棒状部13の第1端13aに一体に設けられている。
(2)棒状部13とフランジ部11との関係
ここで、棒状部13の軸中心を図2、図4に示すようにAとする。つまり、Aは棒状部13の主軸13cの軸中心である。一方、フランジ部11の中心をBとする。本実施形態では、棒状部13の軸中心Aと、フランジ部11の中心Bとは異なっている。つまり、棒状部13は、フランジ部11の中心Bとは偏心した位置を軸中心Aにしてフランジ部11から延在している。
図2は、鉄筋10を棒状部13の軸中心Aを含む軸方向に沿って切断した断図面である。特に、図2は、棒状部13の主軸13cに対して、フランジ部11が一方向に突出する長さと他方向に突出する長さとの差が最も大きい断面を示している。よって、図2においては、棒状部13の軸中心Aに対して、フランジ部11が上方向に突出する長さL1と、下方向に突出する長さL2と、の差が最も大きい。
(3)棒状部13の構成
(3−1)棒状部13の第1端13a
棒状部13の第1端13aは、テーパ部13a−1、平面部13a−2及びアール面取り部13a−3を有している。
テーパ部13a−1は、棒状部13の主軸13cとフランジ部11との間に、後述の平面部及びアール面取り部13a−3を除いて概ね全面に亘って形成されている。テーパ部13a−1は、フランジ部11に向かって外径が徐々に大きくなるように形成されている。
平面部13a−2は、テーパ部13a−1の一部を切り欠くように形成されている。また、平面部13a−2は、棒状部13の第1端13aのうち、棒状部13の軸中心Aに対してフランジ部11が最も突出する長さが長い側に形成されている。つまり、平面部13a−2は、図2に示すようにフランジ部11が長さL2で突出している側に形成されている。平面部13a−2の平面は、主軸13cの軸中心Aに沿う平面であり、かつ、平板状のフランジ部11の平面方向と概ね直交している。また、平面部13a−2の平面の大きさは特に限定されないが、後述の他の鉄筋15が接触可能な大きさに形成されているのが好ましい。
アール面取り部13a−3は、棒状部13の第1端13aからフランジ部11に向かう全周に形成されている。アール面取り部13a−3は、所定の曲率を有してアール面取りされて形成される。フランジ部11と棒状部13の第1端13aとが、アール面取り部13a−3を介して接続されることで、応力集中を抑制し、より強度を高めることができる。
以上のように、棒状部13の第1端13aは、フランジ部11が長さL2で突出する側においては、テーパ部13a−1、平面部13a−2及びアール面取り部13a−3がフランジ部11に向かって順に形成されている。その他の棒状部13の第1端13aは、テーパ部13a−1及びアール面取り部13a−3がフランジ部11に向かって順に形成されている。
(3−2)棒状部13の主軸13c及び第2端13b
棒状部13の主軸13cは概ね円柱状を有している。棒状部13の第2端13bは主軸13cと概ね同一の形状であり、同様に円柱状の形状を有している。
(4)フランジ部11の構成
フランジ部11は概ね平板状に形成されている。フランジ部11の平面形状は例えば楕円形状に形成される。また、フランジ部11は、フランジ部11と棒状部13とにより形成される角部において、後述の他の鉄筋15を配置可能な大きさに形成されている。
フランジ部11の大きさには、平板状をなすフランジ部11の平面方向の長さと、平面方向と直交する方向の厚さとが含まれる。一例であるが、図2においてフランジ部11が主軸13cから突出する長さL2は、主軸13cの直径の5倍程度であり得る。また、フランジ部11の厚みは、他の鉄筋15からの押圧に耐え得る程度の厚みであり得る。
(5)鉄筋10の使用状態
図5は、鉄筋10の使用状態を示す説明図である。図2、図5に示すように、フランジ部11の平面方向と棒状部13の中心Aを含む軸方向とは概ね直交している。よって、フランジ部11と棒状部13の第1端13aとは角部を形成している。この角部のうち、フランジ部11が棒状部13の主軸13cに対して長さL2で突出する側に、他の鉄筋15が位置する。このとき、他の鉄筋15の軸方向と、その上部に位置する鉄筋10の棒状部13の軸方向とは概ね直交している。言い換えれば、他の鉄筋15が配置されている状態において、他の鉄筋15の軸方向に対して概ね直交するように鉄筋10を上方から載置する。よって、他の鉄筋15は、鉄筋10のフランジ部11に接するとともに、棒状部13の平面部13a−2に接する。このように配置された状態で、鉄筋10と他の鉄筋15とを圧接溶接等により合着する。鉄筋10の棒状部13の第2端13bにも同様に他の鉄筋(図示せず)が位置している。よって、棒状部13の第2端13bが他の鉄筋(図示せず)を挟み込むように折り曲げられることで、鉄筋10と他の鉄筋(図示せず)とが固定される。これらの工程をくり返すことで骨組みが形成される。
(6)鉄筋10の製造方法
図6は、金型20を用いて本発明の鉄筋10を製造する様子を説明する模式図である。図6の場合、金型20は、上部金型21及び下部金型22を含む。まず、未加工の鉄筋10の一端を高周波加熱して溶融状態とする。溶融状態の鉄筋10の一端を、上部金型21及び下部金型22により挟み込み、上部からプレスする。これにより、上述の図1、図2に示す鉄筋10が形成される。なお、金型20は1つに限られない。例えば、鉄筋10が図1、図2等の形状に至るまでに、複数の金型を用いて段階的に成型が行われてもよい。また、プレスは1回に限られず、例えば同一の金型20を用いて複数回に亘ってプレスを行ってもよい。
(7)作用効果
上述の構成によれば、図2、図5に示すように棒状部13の軸中心Aに対して、フランジ部11が下方向に突出する長さL2が上方向に突出する長さL1よりも長い。よって、棒状部13からの突出長さがより長い方(長さL2側)のフランジ部11の重さは、より短い方(長さL1側)のフランジ部11の重さよりも重くなる。そのため、図5に示すように鉄筋10を他の鉄筋15上に載置した場合、重さがより重い方のフランジ部11が下を向くように位置する。つまり、長さL2側が下を向くように他の鉄筋15に対して位置する。これにより、鉄筋10の転がりを抑制することができる。
また、上記図5の通り、鉄筋10は軸方向が互いに交差する他の鉄筋15上に載置される。このとき、鉄筋10のうち、棒状部13の平面部13a−2が他の鉄筋15と接触する。このように鉄筋10に平面部13a−2が設けられることで、他の鉄筋15上に鉄筋10が安定して載置される。そのため、棒状部13の軸方向と直交する方向に鉄筋10が揺動するのを抑制することができる。
また、棒状部13の第1端13aは、テーパ部13a−1及びアール面取り部13a−3を有しており、主軸13cからフランジ部11に向かって径が大きくなるように形成されている。よって、フランジ部11と棒状部13との当接部における応力集中を抑制することができる。そのため、フランジ部11と棒状部13との当接部における強度を高くし、その変形及び破断等を抑制することができる。
また、上記鉄筋10は、フランジ部11と棒状部13の第1端13aとが一体に形成されている。このことによっても鉄筋10の強度を高くし、その変形及び破断等を抑制することができる。
また、上記鉄筋10は、溶融した鉄筋の端部を金型20内に導入してプレスするという簡単な工程で製造可能である。よって、従来のように棒状部13と定着板とを位置あわせして摩擦溶接する等の手間を省き、鉄筋10を容易かつ簡素に形成することができる。
(8)変形例
(a)上記実施形態では、フランジ部11の形状は楕円形状である。しかし、フランジ部11の形状は特に限定されない。
図7の(a)及び(b)はフランジ部11の形状の変形例である。例えば、フランジ部11は、図7の(a)に示すように一部に直線部を有する小判形状であってもよい。また、フランジ部11は、図7の(b)に示すように円形状であってもよい。図7の(a)及び(b)の場合、上記実施形態と同様に、棒状部13の軸中心Aとフランジ部11の中心Bとは異なる位置に配置されている。
フランジ部11の周囲が楕円形状、円形状及び小判状であると、他の部材との干渉を抑制することができ好ましい。また、例え他の部材と干渉した場合であっても、円形状の形状により過度な干渉を抑制することができる。
上述のように、フランジ部11は楕円形状及び円形状など屈曲した角部を有さない形状に形成されている。しかし、フランジ部11は、長方形状及び正方形状など屈曲した角部を有するように形成されていてもよい。
(c)上記実施形態では、棒状部13のアール面取り部13a−3の曲率は特に定義していない。しかし、棒状部13の軸方向のいずれの断面においてもアール面取り部13a−3の曲率は一定としてよい。あるいは、アール面取り部13a−3の曲率は一定でなくてもよい。例えば、図2に示す断面において、フランジ部11が棒状部13の主軸13cに対して長さL1で突出する側のアール面取り部13a−3の曲率と、長さL2で突出する側のアール面取り部13a−3の曲率とを異ならせてもよい。あるいは、棒状部13からフランジ部11に向かってアール面取り部13a−3の曲率を変化させてもよい。
(d)上記実施形態では、鉄を主成分とした鉄筋を例に挙げて説明したが、鉄以外の金属を用いた鋼材においても本発明を適用可能である。
(e)上記実施形態は、あらゆる径の鉄筋に適用可能であるが、例えば11〜52mmの径を有する鉄筋に適用可能である。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(A)
図8は他の実施形態に係る鉄筋10を示す斜視図である。図9は図8の鉄筋10を棒状部13の軸中心Aに沿って、II切断面で切断した場合の断面図である。図10は棒状部13の軸中心Aとフランジ部11の中心Bとの位置関係を示す正面図である。
図8、図9に示す他の実施形態では、上記実施形態と同様に、棒状部13の第1端13aは、テーパ部13a−1及びアール面取り部13a−3を有している。
しかし、図8、図9に示す他の実施形態では、棒状部13の第1端13aは、平面部13a−2を有していない。また、上記実施形態のように棒状部13の軸中心Aの位置と、フランジ部11の中心Bの位置とは異なっていない。つまり、図8、図9に示す他の実施形態では、図10に示すように、棒状部13の軸中心Aと、フランジ部11の中心Bとは概ね同一円心上に位置している。そのため、図9に示すように、棒状部13の軸中心Aに対して、フランジ部11が上方向に突出する長さL1と、下方向に突出する長さL2とは概ね同一である。
このような他の実施形態においても、棒状部13の第1端13aがテーパ部13a−1及びアール面取り部13a−3を有しており、かつ、フランジ部11と棒状部13とが一体に形成される。よって、フランジ部11と棒状部13との当接部における強度を高くし、その変形及び破断等を抑制することができる。また、上記実施形態と同様に、簡単な工程で鉄筋10を容易かつ簡素に形成することができる。
(B)
図11は他の実施形態に係る鉄筋10を示す斜視図である。図12は図11の鉄筋10を棒状部13の軸中心Aに沿って、III切断面で切断した場合の断面図である。
図11、図12に示す他の実施形態では、上記実施形態と同様に、棒状部13は、フランジ部11の中心Bとは偏心した位置においてフランジ部11から延在している。つまり、図11、図12に示すように、他の実施形態では、棒状部13の軸中心Aの位置と、フランジ部11の中心Bの位置とは異なっている。さらに、図11、図12に示す他の実施形態では、上記実施形態と同様に、棒状部13の第1端13aはアール面取り部13a−3を有している。しかし、図11、図12に示す他の実施形態では、上記実施形態のように棒状部13の第1端13aは、テーパ部13a−1及び平面部13a−2を有していない。
このような他の実施形態においても、上記実施形態と同様に、棒状部13の軸中心Aとフランジ部11の中心Bとが偏心した状態にあるため、鉄筋10の転がりを抑制することができる。また、棒状部13の第1端13aがアール面取り部13a−3を有しており、かつ、フランジ部11と棒状部13とが一体に形成される。よって、フランジ部11と棒状部13との当接部における強度を高くし、その変形及び破断等を抑制することができる。また、上記実施形態と同様に、簡単な工程で鉄筋10を容易かつ簡素に形成することができる。
なお、この他の実施形態においても、棒状部13の軸中心Aと、フランジ部11の中心Bとを概ね同一円心上に位置させて、棒状部13とフランジ部11とを一体に形成してもよい。
(C)
図13は他の実施形態に係る鉄筋10を示す斜視図である。図14は図13の鉄筋10を棒状部13の軸中心Aに沿って、IV切断面で切断した場合の断面図である。図15は図14において矢印方向から平面部13a−2を見た場合の平面図である。
図13〜図15に示す他の実施形態では、上記実施形態と同様に、棒状部13は、フランジ部11の中心とは偏心した位置においてフランジ部11から延在している。つまり、図13〜図15に示すように、他の実施形態では、棒状部13の軸中心Aの位置と、フランジ部11の中心Bの位置とは異なっている。さらに、図13〜図15に示す他の実施形態では、上記実施形態と同様に、棒状部13の第1端13aは、テーパ部13a−1及び平面部13a−2を有している。しかし、図13〜図15に示す他の実施形態では、上記実施形態のように棒状部13の第1端13aはアール面取り部13a−3を有していない。
このような他の実施形態においても、上記実施形態と同様に、棒状部13の軸中心Aとフランジ部11の中心Bとが偏心した状態にあるため、鉄筋10の転がりを抑制することができる。また、平面部13a−2の存在によって棒状部13の軸方向と直交する方向に鉄筋10が揺動するのを抑制することができる。また、棒状部13の第1端13aがテーパ部13a−1を有しており、かつ、フランジ部11と棒状部13とが一体に形成される。よって、フランジ部11と棒状部13との当接部における強度を高くし、その変形及び破断等を抑制することができる。また、上記実施形態と同様に、簡単な工程で鉄筋10を容易かつ簡素に形成することができる。
なお、この他の実施形態においても、棒状部13の軸中心Aと、フランジ部11の中心Bとを概ね同一円心上に位置させて、棒状部13とフランジ部11とを一体に形成してもよい。
<特徴>
上記実施形態例の特徴は以下のように記載することができる。
(A)
鉄筋10は、棒状部13と、フランジ部11とを有する。棒状部13は軸方向に延びる長尺状の部材であり、主軸13cと、フランジ部11に当接する第1端13aと、自由端である第2端13bとを有する。フランジ部11は、棒状部13の第1端13aに一体に設けられており、棒状部13よりも大きい定着用の構造を有している。また、棒状部13とフランジ部11との間には、アール面取り部13a−3が設けられている。
上記鉄筋10では、棒状部13の第1端13aは、アール面取り部13a−3を有しており、フランジ部11と一体に形成されている。よって、フランジ部11と棒状部13との当接部における強度を高くし、その変形及び破断等を抑制することができる。
また、上記鉄筋10では、棒状部13の第1端13aにフランジ部11が一体に設けられている。このような鉄筋10は、例えば棒状部13の端部を溶融して金型20内に導入し、プレスすることにより形成される。そのため、従来のように棒状部13と定着板とを位置あわせして摩擦溶接する等の手間を省き、鉄筋10を容易かつ簡素に形成することができる。
(B)
鉄筋10は、棒状部13とフランジ部11との間に、フランジ部11に向かって外径が徐々に大きくなるテーパ部13a−1をさらに備える。
棒状部13の第1端13aは、アール面取り部13a−3だけでなく、テーパ部13a−1をさらに有している。よって、フランジ部11と棒状部13との当接部における強度をより高くし、その変形及び破断等を抑制することができる。
(C)
鉄筋10において、棒状部13の軸中心Aの位置と、フランジ部11の中心Bの位置とは異なる。
つまり、棒状部13は、フランジ部11の中心とは偏心した位置を軸中心にしてフランジ部11から延在している。棒状部13の軸方向のある断面において、フランジ部11が棒状部13の軸中心Aに対して一方向に突出する長さが、一方向とは反対の他方向に突出する長さよりも長くなる。よって、棒状部13からの突出長さがより長い一方向のフランジ部11の重さは、他方向に突出するフランジ部11の重さよりも重くなる。そのため、鉄筋10を建築現場等において使用するために載置した場合、重さがより重いフランジ部11の一部が下を向くように位置する。これにより、鉄筋10の転がりを抑制することができる。
(D)
鉄筋10において、棒状部13の軸中心Aの位置と、フランジ部11の中心Bの位置とは同一である。
棒状部13の軸中心Aと、フランジ部11の中心Bとが同一円心上にあってもよい。このような場合であっても、棒状部13の第1端13aが、アール面取り部13a−3を有しており、フランジ部11と一体に形成されているため、フランジ部11と棒状部13との当接部における強度を高くできる。また、棒状部13の第1端13aにフランジ部11が一体に設けられているため、鉄筋10を容易かつ簡素に形成することができる。
(E)
上記鉄筋10において、棒状部13のテーパ部13a−1には、棒状部13の軸方向に沿った平面部13a−2が形成されている。
上記鉄筋10において、フランジ部11の平面方向と、棒状部13の軸方向とは交差している。この交差したフランジ部11と棒状部13との間には他の鉄筋15が配置される。具体的には、他の鉄筋15の軸方向と上記鉄筋10の棒状部13の軸方向とが交差するように、他の鉄筋15の上部に上記鉄筋10が配置される。上記鉄筋10において、棒状部13のテーパ部13a−1には平面部13a−2が設けられている。そして、上記鉄筋10が他の鉄筋15の上部に配置されると、上記鉄筋10の平面部13a−2において他の鉄筋15が当接する。そのため、棒状部13の軸方向と直交する方向に鉄筋10が揺動するのを抑制することができる。
(F)
上記鉄筋10において、平面部13a−2は、棒状部13の表面のうち、棒状部13からのフランジ部11の突出長さが最も長い側に形成されている
棒状部13からの突出長さが最も長いフランジ部11の重さは、他方向に突出するフランジ部11の重さよりも重くなる。そのため、鉄筋10を建築現場等において使用するために載置した場合、重さがより重いフランジ部11の一部が下を向くように位置する。棒状部13の表面のうち、フランジ部11が下を向く側において平面部13a−2が形成されている。そのため、鉄筋10を他の鉄筋15の上部に配置した場合、鉄筋10のこの平面部13a−2において他の鉄筋15を安定して接触させることができる。よって、他の鉄筋15と接触させた状態において、棒状部13の軸方向と直交する方向に鉄筋10が揺動するのを抑制することができる。
本発明は、建築、土木、堤防、橋脚、トンネル、配筋等に関する一切に適用可能である。
10 鉄筋
11 フランジ部
13 棒状部
13a−1 テーパ部
13a−2 平面部
13a−3 アール面取り部
15 他の鉄筋
20 金型
21 上部金型

Claims (6)

  1. 軸方向に延びる長尺状の棒状部と、
    前記棒状部と一体に設けられ、前記棒状部よりも大きい定着用のフランジ部と、
    前記棒状部と前記フランジ部との間に設けられるアール面取り部と、
    を備える鉄筋。
  2. 前記棒状部と前記フランジ部との間に前記フランジ部に向かって外径が徐々に大きくなるテーパ部をさらに備える、請求項1に記載の鉄筋。
  3. 前記フランジ部は、前記棒状部の中心とは異なる位置に中心を有する、請求項1に記載の鉄筋。
  4. 前記フランジ部は、前記棒状部の中心と同じ位置に中心を有する、請求項1に記載の鉄筋。
  5. 前記テーパ部に形成され、前記棒状部の軸方向に沿った平面部をさらに備える、請求項2に記載の鉄筋。
  6. 前記平面部は、前記棒状部の表面のうち、前記棒状部からの前記フランジ部の突出長さが最も長い側に形成されている、請求項5に記載の鉄筋。
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