JP2014201733A - アニリン系導電性ポリマーの製造方法 - Google Patents

アニリン系導電性ポリマーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】導電性及び加工性に優れたアニリン系導電性ポリマーの製造方法の提供。【解決手段】(i)〜(iii)の工程を含む、アニリン系導電性ポリマー(A)の製造方法。(i)一般式(1)の化合物を酸化重合する工程;(ii)工程(i)で得られた反応液を濾別する工程;(iii)溶媒(B)を混合後、濾別し、アニリン系導電性ポリマー(A)を得る工程;(式中、R1〜R5は、水素、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルコキシ基、酸性基、水酸基、ニトロ基又はハロゲンよりなる群から選ばれ、その少なくとも1つは酸性基を示す。)【選択図】なし

Description

本発明は、アニリン系導電性ポリマーの製造方法に関する。
多様な用途で用いられる導電性ポリマーとしては、スルホン化ポリアニリン系の導電性ポリマーが知られている。
従来、これまでにスルホン基置換アニリン又はカルボキシル基置換アニリン等の酸性基置換アニリンを、塩基性化合物を含む溶液中で重合して得られるアニリン系導電性ポリマー、該ポリマーの製造方法が提案されている(例えば、特許文献1、2)。
一般に、導電性ポリマーの導電性(σ)は、キャリアの数(n)、キャリアの電荷(q)、、キャリアの分子鎖間及び/又は分子鎖内の易動度(μ)に依存する。
アニリン系導電性ポリマーの場合、キャリアの電荷(q)は、キャリアの種類によって決まる固有値となるため、導電性を向上させるためには、キャリアの数(n)及び易動度(μ)を増大させることが重要である。
ここで、易動度(μ)を増大させるには、ポリマーの分子量を高くすることや低分子量物及びその他不純物を除去する等が有効であると考えられている。
しかしながら、これら開示されている製造方法のみでは、純度及び導電性が不十分という問題があった。
特開平09−071643号公報 国際公開2012/057114A1
よって、本発明における課題は、純度及び導電性に優れる導電性ポリマーを提供することにある。
本発明の目的は、上記事情に鑑みてなされたもので、前記導電性ポリマーの精製(例えば、溶剤洗浄)を、25℃未満の温度で行うことで、精製時の導電性低下が抑制でき、導電性良好なアニリン系導電性ポリマーの製造方法を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、精製時の温度を規定温度未満とすることで、精製時の温度履歴による導電性の低下を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
つまり、本発明は、下記態様を有する。
[1] 下記(i)〜(iii)の工程を含む、アニリン系導電性ポリマー(A)の製造方法。
(i) 下記一般式(1)で表される酸性基置換アニリン系化合物を酸化重合する工程;
(ii) 前記工程(i)で得られた反応液を濾別し、アニリン系導電性ポリマー(a)を得る工程;
(iii) 液温25℃未満で、前記導電性ポリマー(a)と溶媒(B)を混合後、濾別し、アニリン系導電性ポリマー(A)を得る工程;
[2] 前記導電性ポリマー(A)が,下記一般式(2)で表される、[1]記載の製造方法。
[3] 前記溶媒(B)が、SP値20.0〜35.0[MPa1/2]である、[1]又は[2]記載の製造方法。
式(1)中、R〜Rは、水素、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルコキシ基、酸性基、水酸基、ニトロ基又はハロゲンよりなる群から選ばれ、その少なくとも1つは酸性基を示す。
式(2)中、R〜Rは、各々独立に、水素原子、炭素数1〜24の直鎖若しくは分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖若しくは分岐のアルコキシ基、酸性基、ヒドロキシ基、ニトロ基又はハロゲン原子である。また、R〜Rのうちの少なくとも一つは、酸性基又はその塩である。
本発明によれば、高導電性を有する導電性ポリマーを効率よく、かつ簡便な方法で製造することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明において「可溶性」とは、単なる水、塩基及び塩基性塩を含む水、酸を含む水、メチルアルコール、エチルアルコール若しくはイソプロピルアルコール等の溶剤、又はそれらの混合物10g(液温25℃)に、0.1g以上均一に溶解することを意味する。
また、「導電性」とは、10−9S/cm以上の導電率を有することである。
<アニリン系導電性ポリマー(A)>
本発明の導電性ポリマー(A)は、下記一般式(1)で表される酸性基置換アニリン系化合物を重合して得られる、導電性ポリマーである。
式(1)中、R〜Rは、水素、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルコキシ基、酸性基、水酸基、ニトロ基又はハロゲンよりなる群から選ばれ、その少なくとも1つは酸性基を示す。
(酸性基置換アニリン系化合物)
酸性基置換アニリン系化合物は、モノマー成分である。
このような酸性基置換アニリン系化合物としては、酸性基置換アニリン、そのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、及び置換アンモニウム塩よりなる群から選ばれる化合物が好ましい。
また、酸性基置換アニリンとしては、優れた導電性を発現し、かつ水溶性を向上させるという点を考慮すると、前記一般式(1)で表される化合物が好ましい。
前記一般式(1)で表される化合物の代表的なものは、スルホン基置換アニリン又はカルボキシル基置換アニリンである。
得られるポリマーの導電性、溶解性等の性能が向上する点で、アミノ基に対して酸性基がo位又はm位に結合している化合物が好ましい。
前記スルホン基置換アニリンとして最も代表的なものは、アミノベンゼンスルホン酸類であり、具体的にはo−,m−,p−アミノベンゼンスルホン酸、アニリン−2,6−ジスルホン酸、アニリン−2,5−ジスルホン酸、アニリン−3,5−ジスルホン酸、アニリン−2,4−ジスルホン酸、アニリン−3,4−ジスルホン酸であり、得られるポリマーの導電性、溶解性等の性能を考慮すると好ましく用いられる。
アミノベンゼンスルホン酸類以外のスルホン基置換アニリンとしては、メチルアミノベンゼンスルホン酸、エチルアミノベンゼンスルホン酸、n−プロピルアミノベンゼンスルホン酸、iso−プロピルアミノベンゼンスルホン酸、n−ブチルアミノベンゼンスルホン酸、sec−ブチルアミノベンゼンスルホン酸、t−ブチルアミノベンゼンスルホン酸等のアルキル基置換アミノベンゼンスルホン酸類、メトキシアミノベンゼンスルホン酸、エトキシアミノベンゼンスルホン酸、プロポキシアミノベンゼンスルホン酸等のアルコキシ基置換アミノベンゼンスルホン酸類、ヒドロキシ基置換アミノベンゼンスルホン酸類、ニトロ基置換アミノベンゼンスルホン酸類、フルオロアミノベンゼンスルホン酸、クロロアミノベンゼンスルホン酸、ブロムアミノベンゼンスルホン酸等のハロゲン基置換アミノベンゼンスルホン酸類等を挙げることができる。
これらの中では、アルキル基置換アミノベンゼンスルホン酸類、ヒドロキシ基置換アミノベンゼンスルホン酸類又はハロゲン基置換アミノベンゼンスルホン酸類が、得られるポリマーの導電性、溶解性を考慮すると実用上最も好ましい。
これらのスルホン基置換アニリンは、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種(異性体を含む。)以上を任意の割合で混合して用いてもよい。
前記カルボキシル基置換アニリンとして最も代表的なものは、アミノベンゼンカルボン酸類であり、具体的にはo−,m−,p−アミノベンゼンカルボン酸、アニリン−2,6−ジカルボン酸、アニリン−2,5−ジカルボン酸、アニリン−3,5−ジカルボン酸、アニリン−2,4−ジカルボン酸、アニリン−3,4−ジカルボン酸であり、得られるポリマーの導電性、溶解性を考慮すると好ましく用いられる。
アミノベンゼンカルボン酸類以外のカルボキシル基置換アニリンとしては、メチルアミノベンゼンカルボン酸、エチルアミノベンゼンカルボン酸,n−プロピルアミノベンゼンカルボン酸、iso−プロピルアミノベンゼンカルボン酸、n−ブチルアミノベンゼンカルボン酸、sec−ブチルアミノベンゼンカルボン酸、t−ブチルアミノベンゼンカルボン酸等のアルキル基置換アミノベンゼンカルボン酸類、メトキシアミノベンゼンカルボン酸、エトキシアミノベンゼンカルボン酸、プロポキシアミノベンゼンカルボン酸等のアルコキシ基置換アミノベンゼンカルボン酸類、ヒドロキシ基置換アミノベンゼンカルボン酸類、ニトロ基置換アミノベンゼンカルボン酸類、フルオロアミノベンゼンカルボン酸、クロロアミノベンゼンカルボン酸、ブロムアミノベンゼンカルボン酸等のハロゲン基置換アミノベンゼンカルボン酸類等を挙げることができる。
これらの中では、アルキル基置換アミノベンゼンカルボン酸類、アルコキシ基置換アミノベンゼンカルボン酸類又はハロゲン基置換アミノベンゼンスルホン酸類が、得られるポリマーの導電性、溶解性を考慮すると実用上最も好ましい。
これらのカルボキシル基置換アニリンは、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種(異性体を含む。)以上を任意の割合で混合して用いてもよい。
また、前記一般式(1)で表される酸性基置換アニリンは、スルホン基置換アルキルアニリン、カルボキシル基置換アルキルアニリン、スルホン基置換アルコキシアニリン、カルボキシル基置換アルコキシアニリン、スルホン基置換ヒドロキシアニリン、カルボキシル基置換ヒドロキシアニリン、スルホン基置換ニトロアニリン、カルボキシル基置換ニトロアニリン、スルホン基置換フルオロアニリン、カルボキシル基置換フルオロアニリン、スルホン基置換クロロアニリン、カルボキシル基置換クロロアニリン、スルホン基置換ブロムアニリン、あるいはカルボキシル基置換ブロムアニリンの何れかとして表現することができる。これらの置換基の位置と組合せの具体例を表1に示す。
表1中の略号は以下の通りである。
A:スルホン基又はカルボキシル基、そのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩及び置換アンモニウム塩から選ばれた1つの基を示す。
B:メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基 、sec−ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のアルコキシ基、ヒドロキシ基、フルオロ基、クロロ基、ブロム基等のハロゲン基から選ばれた一つの基を示す。
H:水素原子を示す。
これらモノマー成分と塩を形成できるアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等が挙げられる。
アルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウム等が挙げられる。
置換アンモニウムとしては、脂式アンモニウム類、環式飽和アンモニウム類、環式不飽和アンモニウム類等が挙げられる。
脂式アンモニウム類としては、下記一般式(3)で表されるアンモニウムが挙げられる。
式(3)中、R10〜R13は、それぞれ独立して、水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基である。
このような脂式アンモニウム類としては、具体的にメチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、メチルエチルアンモニウム、ジエチルメチルアンモニウム、ジメチルエチルアンモニウム、プロピルアンモニウム、ジプロピルアンモニウム、イソプロピルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、ブチルアンモニウム、ジブチルアンモニウム、メチルプロピルアンモニウム、エチルプロピルアンモニウム、メチルイソプロピルアンモニウム、エチルイソプロピルアンモニウム、メチルブチルアンモニウム、エチルブチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラメチロールアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラn−ブチルアンモニウム、テトラsec−ブチルアンモニウム、テトラt−ブチルアンモニウム等が挙げられる。
なかでも、得られるポリマーの導電性、溶解性を考慮すると、R〜R12のうち1つが水素原子であり、他の3つが炭素数1〜4のアルキル基の場合が最も好ましく、次いでR〜R12のうち2つが水素原子であり、他の2つが炭素数1〜4のアルキル基の場合が好ましい。
環式飽和アンモニウム類としては、ピペリジニウム、ピロリジニウム、モルホリニウム、ピペラジニウム及びこれらの骨格を有する誘導体等が挙げられる。
環式不飽和アンモニウム類としては、ピリジニウム、α−ピコリニウム、β−ピコリニウム、γ−ピコリニウム、キノリニウム、イソキノリニウム、ピロリニウム及びこれらの骨格を有する誘導体等が挙げられる。
<アニリン系導電性ポリマー(A)の製造方法>
本発明において、導電性ポリマー(A)は、導電性及び溶解性の観点から、下記一般式(2)で表される繰り返し単位を有することが好ましい。
式(2)中、R〜Rは、各々独立に、水素原子、炭素数1〜24の直鎖若しくは分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖若しくは分岐のアルコキシ基、酸性基、ヒドロキシ基、ニトロ基又はハロゲン原子である。また、R〜Rのうちの少なくとも一つは、酸性基又はその塩である。
本発明において、前記導電性ポリマー(A)の製造方法は、下記(i)〜(iii)の工程を含むものである。
(i) 下記一般式(1)で表される酸性基置換アニリン系化合物を酸化重合する工程;
(ii) 前記工程(i)で得られた反応液を濾別し、アニリン系導電性ポリマー(a)を得る工程;
(iii) 液温25℃未満で、前記導電性ポリマー(a)と溶媒(B)を混合後、濾別し、アニリン系導電性ポリマー(A)を得る工程;
式(1)中、R〜Rは、水素、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルコキシ基、酸性基、水酸基、ニトロ基又はハロゲンよりなる群から選ばれ、その少なくとも1つは酸性基を示す。
[工程(i)]
本発明において、工程(i)は、少なくとも1種の酸性基置換アニリン系化合物を、塩基性化合物を含む溶液中で、酸化剤により重合させてポリマーを得る工程である。
(塩基性化合物)
塩基性化合物としては、無機塩基、アンモニア、脂式アミン類、環式飽和アミン類、環式不飽和アミン類等が用いられる。
無機塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の水酸化物の塩等が挙げられる。
特に、水酸化ナトリウムを用いることが得られるポリマーの導電性、溶解性を考慮すると好ましい。
脂式アミン類としては、下記一般式(4)で表される化合物、又は下記一般式(5)で表されるアンモニウムヒドロキシド化合物等が挙げられる。
式(4)中、R14〜R16は、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基である。
式(5)中、R17〜R20は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基である。
環式飽和アミン類としては、ピペリジン、ピロリジン、モルホリン、ピペラジン及びこれらの骨格を有する誘導体並びにこれらのアンモニウムヒドロキシド化合物等が挙げられる。
環式不飽和アミン類としては、ピリジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、キノリン、イソキノリン、ピロリン及びこれらの骨格を有する誘導体並びにこれらのアンモニウムヒドロキシド化合物等が挙げられる。
塩基性化合物としては、無機塩基が好ましい。また、無機塩基以外の塩基性化合物の中では、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルメチルアミン、エチルジメチルアミン、ジエチルメチルアミン、ピリジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン等が好ましく用いられる。無機塩類やこれらの塩基性化合物を用いれば、高導電性で、かつ高純度なポリマーを得ることができる。
これらの塩基性化合物はそれぞれ1種単独で用いてもよいし、2種以上を任意の割合で混合して用いてもよい。
塩基性化合物の濃度は0.1mol/L以上が好ましく、より好ましくは0.1〜10.0mol/Lであり、特に好ましくは0.2〜8.0mol/Lである。塩基性化合物の濃度が0.1mol/L以上であれば、ポリマーを高収率で得ることができる。
一方、塩基性化合物の濃度が10.0mol/L以下であれば、得られるポリマーの導電性が向上する傾向にある。
前記モノマー成分と塩基性化合物の質量比は、モノマー成分:塩基性化合物=1:100〜100:1であることが好ましく、より好ましくは10:90〜90:10である。ここで、塩基性化合物の割合が低いと反応性が低下したり、得られるポリマーの導電性が低下したりすることがある。一方、塩基性化合物の割合が高いと、得られるポリマー中の酸性基と塩基性化合物が塩を形成する割合が高くなり、ポリマーの導電性が低下することがある。
(酸化剤)
酸化剤としては、標準電極電位が0.6V以上である酸化剤であれば限定はないが、例えばペルオキソ二硫酸、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸カリウム等のペルオキソ二硫酸類;過酸化水素等を用いることが好ましい。
これらの酸化剤は、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種以上を任意の割合で混合して用いてもよい。
酸化剤の使用量は、前記モノマー成分1molに対して1〜5molが好ましく、より好ましくは1〜3molである。
本発明においては、モノマー成分に対して酸化剤がmol比で等mol以上存在している系にて重合を行うことが重要である。また、触媒として、鉄、銅等の遷移金属化合物を酸化剤と併用することも有効である。
(重合)
前記モノマー成分を、塩基性化合物を含む溶液中で、酸化剤により化学酸化重合することで、ポリマーを得る。
具体的には、酸化剤溶液中にモノマー成分と塩基性化合物の混合溶液を滴下する方法、モノマー成分と塩基性化合物の混合溶液に酸化剤溶液を滴下する方法、反応容器等にモノマー成分と塩基性化合物の混合溶液と、酸化剤溶液を同時に滴下する方法、酸化剤溶液とモノマー成分と塩基性化合物の混合溶液を連続的に供給し、押し出し流れで重合させる等の方法によって、ポリマーを得ることができる。
重合の際には、水、又は水と水溶性有機溶媒との混合溶媒を用いることができる。水溶性有機溶媒としては、水と混合するものであれば限定されず、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等が挙げられる。
なお、溶媒としては水を単独で用いるのが好ましいが、混合溶媒を用いる場合、水と水溶性有機溶媒との混合比は任意であるが、水:水溶性有機溶媒=1:100〜100:1が好ましい。
反応開始温度は、−15〜70℃の温度範囲で行うのが好ましく、更に好ましくは−10℃〜10℃の範囲である。−15℃以下、又は70℃以上では、得られるポリマーの導電性や収率が低下する傾向がある。
本発明においては、重合時の反応系内のpHが7以下となるように調整することが好ましく、より好ましくはpHが6以下である。ここで、反応系内のpHが7以下であれば、副反応が進行しにくくなり、不純物やオリゴマー成分の生成が抑制され、結果として、得られるポリマーの導電性や純度等が向上する。
重合時の反応系内のpHは、プロトン酸の添加により調整できる。
プロトン酸としては、塩酸、硝酸、硫酸、ホウ化フッ素酸等の鉱酸類、トリフルオロメタンスルホン酸等の超強酸類、メタンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、カンファスルホン酸等の有機スルホン酸類、及びポリスチレンスルホン酸、ポリアクリル酸、ポリビニルスルホン酸、ポリ−2−メチルプロパン−2−アクリルアミドスルホン酸等の高分子酸類等が挙げられる。
これらの中でも、工業的観点から、塩酸、硝酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸等が好ましい。
プロトン酸の添加量は、酸化剤の析出がない範囲であれば特に限定されない。特に、mol比でプロトン酸:酸化剤=0.01:100〜50:100が好ましく、0.01:100〜45:100がより好ましい。
プロトン酸の添加量が前記範囲内であれば、反応進行の妨げとなりにくく、不純物やオリゴマー成分の生成が抑制され、結果として、得られるポリマーの導電性や純度等が向上する。
[工程(ii)]
本発明の工程(ii)は、前記工程(i)で得られた反応液を濾別し、アニリン系導電性ポリマー(a)を得る工程である。
ここで、導電性ポリマー(a)とは、前記工程(i)で得られた反応液を濾別して得られた、精製(溶剤洗浄)前の導電性ポリマーである。
本工程における濾別は、特に限定されず、公知の方法で行うことができ、例えば、減圧濾過、加圧濾過、遠心濾過等の方法により分離を行い、未精製の導電性ポリマーであるアニリン系導電性ポリマー(a)を得ることができる。
減圧濾過の場合は、特に方法の限定はないが、アスピレーター等の減圧器具を用いることが好ましく、加圧濾過の場合は、濾過効率の観点から、200kPa以下の圧力下で行うことが好ましい。
<工程(iii)>
本発明の工程(iii)は、前記導電性ポリマー(a)を精製する工程である。
具体的には、液温25℃未満で、前記工程(ii)で得られたアニリン系導電性ポリマー(a)と溶媒(B)を混合後、濾別し、アニリン系導電性ポリマー(A)を得る工程である。
ここで、「混合」とは、単に、導電性ポリマー(a)と溶媒(B)を混合し、攪拌させる意だけでなく、導電性ポリマー(a)と溶媒(B)を接触させる意も含むものである。
(溶媒(B))
溶媒(B)については、前記導電性ポリマー(A)を溶解せず、前記モノマー成分、塩基性化合物及び酸化剤を溶解するものであれば、特に限定されないが、導電性ポリマー(A)の精製効率の観点から、SP値[MPa1/2]が、20.0〜35.0の範囲の溶媒であることが好ましく、25.0〜30.0の範囲の溶媒であることがより好ましい。
具体的には、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトン、アセトニトリル及びN,N−ジメチルホルムアミドから選ばれた少なくとも1つの溶媒であることが好ましく、SP値が前記範囲にない溶媒でも、他の有機溶媒と混合することで、前記範囲を満たすのであれば、2種類以上の溶媒を混合して用いても良い。
また、混合溶媒のSP値は、下記式(6)で表され、SPn、Vnは各溶媒のSP値、容積量を示し、Vtotalは、混合した後の溶媒の全容積量を示す。
また、各溶媒のSPは、例えば、「ポリマーハンドブック(Polymer Handbook)」、第4版、VII−675頁〜VII−711頁に記載の方法により求めることができ、具体的には、表1(VII−683頁)、表7〜8(VII−688頁〜VII−711頁)に記載されている。
また、複数の溶媒の混合溶媒におけるSP値は、公知の方法により求めることができる。例えば、混合溶媒のSP値は、加成性が成立するとして、各溶媒のSP値と体積分率との積の総和として求めることができる。
工程(iii)中の液温は、導電性ポリマー(A)の分解抑制の観点から、20℃以下が好ましく、15℃以下がさより好ましく、10℃以下がさらに好ましく、5℃以下が特に好ましい。
また、精製効率の観点から、−10℃以上が好ましく、−5℃以上がより好ましい。
前記製造方法で得られた導電性ポリマーは、酸性基の一部が塩を形成している場合があり、塩を除去するために、酸含有溶媒で処理すると更に高純度なポリマーが得られる。
この際用いる分離装置としては、減圧濾過、加圧濾過、遠心分離、遠心濾過等が用いられるが、工業的観点からは遠心分離、遠心濾過等の分離装置を用いるのが好ましい。
酸としては、塩酸、硝酸、硫酸、ホウ化フッ素酸等の鉱酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の超強酸、メタンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、カンファスルホン酸等のアルキル基置換スルホン酸等が挙げられ、好ましくは、塩酸、硝酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸等が用いられる。これらの酸の溶媒としては、これらプロトン酸と混合するものであれば、特に限定はしないが、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n-プロピルアルコール、t-ブチルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、グリコール類、グリコールエーテル類、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等が好ましく用いられ、特にメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールアセトン、アセトニトリル、が好ましい。ここで用いられる酸の濃度としては、0.1〜10mol/L、好ましくは0.1〜5mol/Lである。
前記製造方法で得られたポリマーを、更に精製処理してもよい。
例えば、精製処理の方法としては、イオン交換樹脂を通す方法、電気透析法等を例示することができる。工程が簡略で、ランニングコストが安い等の理由から、特に、電気透析法を用いるのが好ましい。
ここで、電気透析法とは、一般に、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とを交互に配列して、直流電流を流すことによりイオンを移動させ、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とに挟まれて形成される槽(脱塩槽)中で電解質溶液の脱塩等を行う方法である。複数の陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とを交互に配列すると、脱塩槽と脱塩槽から移動してきた陽イオン及び陰イオンが濃縮されて存在する槽(濃縮槽)とが交互に形成される。
電気透析法による精製処理を実施する場合は、使用した酸化剤やその残渣等を抜き取る脱塩処理と、前記ポリマーの高純度化のためのイオン交換処理の2段階で、精製処理を実施することが更に好ましい。
電気透析法による精製処理を実施する場合は、使用した酸化剤やその残渣等を抜き取る脱塩処理と、前記ポリマーの高純度化のためのイオン交換処理の2段階で、精製処理を実施することが更に好ましい。
電気透析法に使用する電気透析装置には制限は無く、既存の装置を使用することができる。脱塩処理を行う場合は、例えば陰極と陽極との間に、陽極側にアニオン交換膜を配置し、陰極側にカチオン交換膜を配置して、脱塩槽と濃縮槽を形成したものが挙げられる。
また、イオン交換処理を実施する場合は、上述した脱塩処理を行う場合に加えて、アニオン交換膜とカチオン交換膜を張り合わせた構造を持つイオン交換膜を併用することが好ましい。
使用するイオン交換膜としては特に限定はない。例えば、アニオン交換膜、カチオン交換膜としては、株式会社アストム製の「イオン交換膜ネオセプタ」を例示することができる。
アニオン交換膜とカチオン交換膜を張り合わせた構造を持つイオン交換膜としては、株式会社アストム製の「イオン交換膜ネオセプタ バイポーラ」を例示することができる。
また、イオン交換膜としては、分画分子量が100以上のものを使用することが好ましく、より好ましくは分画分子量が300以上である。分画分子量が100以上のイオン交換膜を使用することにより、溶液中に残存している未反応モノマーも同時に除去され、ポリマーの導電性がより向上する。
なお、アニオン交換膜とカチオン交換膜を張り合わせた構造を持つイオン交換膜として、例えば株式会社アストム製の「イオン交換膜ネオセプタ バイポーラ」を併用するイオン交換処理では、酸性基の一部ないし全部が塩を形成しているポリマーにおいて中和と逆の反応が進行して酸ポリマーに変換されることにより、既述したキャリアの数(n)が増加するために導電性が向上すると考えられる。
電気透析法における印加電圧に制限はないが、脱塩処理を行う場合は、イオン交換膜1対に対して0.1〜1.0Vの電圧を印加することが好ましく、より好ましくは0.3〜0.7Vである。
また、例えば株式会社アストム製の「イオン交換膜ネオセプタ バイポーラ」を併用したイオン交換処理を行う場合は、イオン交換膜1対に対して水の理論分解電圧である0.83V以上の電圧を印加することが好ましい。
また、電気透析法により精製処理を行う場合は、濃縮槽内の圧力を脱塩槽内の圧力よりも高い状態で電気透析を行うことが好ましい。濃縮槽内の圧力を脱塩槽内の圧力よりも高い状態で電気透析を行うことにより、拡散等の効果により電荷を有さない化合物が水等の溶媒と共に濃縮槽内に入るのを防ぐことができる。
濃縮槽内の圧力と脱塩槽内の圧力との差は、3〜50kPa程度が好ましく、5〜40kPa程度がより好ましく、10〜30kPa程度がさらに好ましい。
濃縮槽内の圧力や脱塩槽内の圧力は、電気透析装置に備わる循環ポンプの吐出側に設置された流量調節バルブで調節したり、電気透析槽出口への背圧弁を設置したりすることで調節できる。
本発明の導電性ポリマーは、スプレーコート法、デイップコート法、ロールコート法、グラビアコート法、リバースコート法、ロールブラッシュ法、エアーナイフコート法、カーテンコート法等の簡便な手法で導電体を形成することができる。
また、アニリン系導電性ポリマーを主成分とする組成物は、各種帯電防止剤、コンデンサー、電池、EMIシールド、化学センサー、表示素子、非線形材料、防食、接着剤、繊維、帯電防止塗料、防食塗料、電着塗料、メッキプライマー、静電塗装の下地、電気防食、電池の蓄電能力向上等に適応可能である。
以下、実施例等により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例等に限定されるものではない。
<評価方法>
(導電性の評価)
得られた導電性ポリマー溶液を、スピンコータ(Actes inc.製、「マニュアルスピンナーASC−4000」)を用いてガラス基板上に塗布し、ホットプレート上で100℃×2分間加熱して、塗膜(膜厚:約100nm)がガラス基板上に形成された試験片を得た。
得られた試験片の表面抵抗値を、抵抗率計(株式会社三菱化学アナリテック製、「ロレスタGP」)に直列四探針プローブを装着して測定した。
[製造例1(工程(i);導電性ポリマー(a)の製造)]
ペルオキソ二硫酸アンモニウム1mol/Lの水溶液206gと、98質量%硫酸(0.005mol)を仕込んだ容量500mLのガラス製の丸底攪拌槽(槽径8.5cm)の反応器内温度を−5℃に調整後、4.5mol/Lトリエチルアミン水溶液20.2gに溶解した2−アミノアニソール−4−スルホン酸0.1molを1時間かけて滴下し、重合体を得た。攪拌翼として半月型攪拌翼(攪拌翼径6.5cm)を用い、攪拌回転数は350rpmで行った。
また、滴下開始前の攪拌槽内溶液の温度が−5℃となるように、冷媒の温度を調節した。
実施例及び比較例で記載の水溶液とは、体積比で水:アセトニトリル=1:1となるように調整した混合溶媒を使用した。
滴下終了後、反応液を−5℃で4時間保持し、減圧濾過により濾別を行い、メチルアルコール300gにて洗浄を行い、アニリン系導電性ポリマー(a)を得た。
[実施例1;導電性ポリマー(A−1)の製造]
前記製造例1で得られたポリマー(a)40.0gを、メチルアルコール(SP値=29.7[MPa1/2])160.0gに投入し、−5℃で2時間保持した。
保持中、攪拌回転数350rpmで攪拌し、保持終了後、減圧濾過により濾別を行った。
得られた導電性ポリマー(A−1)の導電性の評価を表2に示す。
[実施例2;導電性ポリマー(A−2)の製造]
前記製造例1で得られたポリマー(a)40.0gを,メチルアルコール(SP値=29.7[MPa1/2])160.0gに投入し、5℃で2時間保持した。
保持中、攪拌回転数350rpmで攪拌し、保持終了後、減圧濾過により濾別を行った。
得られた導電性ポリマー(A−2)の導電性の評価を表2に示す。
[実施例3;導電性ポリマー(A−3)の製造]
前記製造例1で得られたポリマー(a)40.0gを,メチルアルコール(SP値=29.7[MPa1/2])160.0gに投入し、10℃で2時間保持した。
保持中、攪拌回転数350rpmで攪拌し、保持終了後、減圧濾過により濾別を行った。
得られた導電性ポリマー(A−3)の導電性の評価を表2に示す。
[実施例4;導電性ポリマー(A−4)の製造]
前記製造例1で得られたポリマー(a)40.0gを,メチルアルコール(SP値=29.7[MPa1/2])160.0gに投入し、15℃で2時間保持した。
保持中、攪拌回転数350rpmで攪拌し、保持終了後、減圧濾過により濾別を行った。
得られた導電性ポリマー(A−4)の導電性の評価を表2に示す。
[比較例1;導電性ポリマー(X−1)の製造]
製造例1で得られたポリマー(a)の導電性の評価を表2に示す。
[比較例2]
前記製造例1で得られたポリマー(a)40.0gを,メチルアルコール(SP値=29.7[MPa1/2])160.0gに投入し、25℃で2時間保持した。
保持中、攪拌回転数350rpmで攪拌し、保持終了後、減圧濾過により濾別を行った。
得られた導電性ポリマー(X−1)の導電性の評価を表2に示す。
[比較例3;導電性ポリマー(X−2)の製造]
前記製造例1で得られたポリマー(a)40.0gを,メチルアルコール(SP値=29.7[MPa1/2])160.0gに投入し、40℃で2時間保持した。
保持中、攪拌回転数350rpmで攪拌し、保持終了後、減圧濾過により濾別を行った。
得られた導電性ポリマー(X−2)の導電性の評価を表2に示す。
表2からも明らかなように、工程(iii)における溶剤洗浄で用いた溶媒(B)の温度が25℃未満である、実施例1〜5は、得られる導電性ポリマーの導電性が良好であった。
また、0℃未満で実施した実施例1は、導電性が特に良好であった。
一方、工程(iii)での溶剤洗浄未実施の比較例1、(工程(iii)における溶剤洗浄で用いた溶媒(B)の温度が25℃以上である、比較例2及び3は、実施例に比べ導電性が低かった。

Claims (3)

  1. 下記(i)〜(iii)の工程を含む、アニリン系導電性ポリマー(A)の製造方法。
    (i) 下記一般式(1)で表される酸性基置換アニリン系化合物を酸化重合する工程;

    (式(1)中、R〜Rは、水素、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐のアルコキシ基、酸性基、水酸基、ニトロ基又はハロゲンよりなる群から選ばれ、その少なくとも1つは酸性基を示す。)
    (ii) 前記工程(i)で得られた反応液を濾別し、アニリン系導電性ポリマー(a)を得る工程;
    (iii) 液温25℃未満で、前記導電性ポリマー(a)と溶媒(B)を混合後、濾別し、アニリン系導電性ポリマー(A)を得る工程;
  2. 前記導電性ポリマー(A)が,下記一般式(2)で表される,請求項1記載の製造方法。

    (式(2)中、R〜Rは、各々独立に、水素原子、炭素数1〜24の直鎖若しくは分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖若しくは分岐のアルコキシ基、酸性基、ヒドロキシ基、ニトロ基又はハロゲン原子である。また、R〜Rのうちの少なくとも一つは、酸性基又はその塩である。)
  3. 前記溶媒(B)が、SP値20.0〜35.0[MPa1/2]である、請求項1又は2記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017008210A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 三菱レイヨン株式会社 アニリン系導電性ポリマーの製造方法

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