JP2014201011A - インク循環装置及びインク循環方法、インクジェット記録装置 - Google Patents

インク循環装置及びインク循環方法、インクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェットヘッド内部にインクを循環させる場合において、インク中の気泡の発生の抑制とパーティクルの発生の抑制を両立する。
【解決手段】ラジカル重合型紫外線硬化インクを貯留するインクタンクであって、貯留されたラジカル重合型紫外線硬化インクが少なくとも酸素を含む気体と触れるインクタンクと、インクジェットヘッドと、ラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去する酸素除去手段と、酸素除去手段によりラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去する第1のモードと、ラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去しない第2のモードと、を切り替える制御手段であって、装置の電源を遮断する前に第1のモードから第2のモードに切り替える制御手段とを備えたインク循環装置によって上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インク循環装置及びインク循環方法、インクジェット記録装置に関し、特にインクジェットヘッドの不良ノズルの発生を抑制する技術に関する。
インクジェット記録装置では、インク中に気泡や溶存気体が存在すると、吐出時にインクが十分に圧縮されないために吐出性が低下し、安定したインク流が発生できず、ドット抜けや印字不良を発生させるという課題があった。
この課題に対し、特許文献1には、インク中の溶存気体を気体透過性のある膜を介して透過、除去する技術が開示されている。この技術によれば、泡立ち易いインクや揮発成分を含むインクでも脱気することができる。
一方、ラジカル重合型紫外線硬化インクにおいては、インクの脱気によってインク中の酸素量が減少し、インクが増粘してしまうことが知られている(特許文献2)。
このラジカル重合型紫外線硬化インクの増粘を防止するために、特許文献3には、インク室に供給されるインクから溶存気体を除去する気体除去部と、インク室に供給されるインクに気体を供給する気体供給部とを備え、インクジェットヘッドが吐出動作を行う場合は気体除去部を駆動制御して溶存気体が除去されたインクをインク室に充填し、インクジェットヘッドが吐出動作を行わない場合は気体供給部を駆動制御して気体が供給されたインクをインク室に充填するインクジェット記録装置が記載されている。
この技術によれば、インクジェットヘッドが吐出動作を行う場合には、溶存気体が除去されたインクがインク室に充填されるため、インク室内での溶存気体による気泡の発生を抑えることが可能になる。さらに、インクジェット記録装置が吐出動作を行わない場合には、気体が供給され溶存気体が増加したインクがインク室に充填されるため、インク室内のインクが硬化し難くなり、インク硬化によるパーティクルの発生を抑えることが可能になる。
特開平5―17712号公報 特開2008−132701号公報 特開2006―110780号公報
ノズルからインクの溶媒が蒸発することでインクが増粘することを防止するために、ノズル近傍にインク循環路を設けて、ノズル内部のインクを循環させる技術が知られている。しかしながら、特許文献3の技術は、このようなインクを循環させる技術に適用することはできないという問題点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、インクジェットヘッド内部にラジカル重合型紫外線硬化インクを循環させる場合において、インク中の気泡の発生の抑制とインクの増粘やパーティクルの発生の抑制とを両立するインク循環装置及びインク循環方法、インクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためにインク循環装置の一の態様は、ラジカル重合型紫外線硬化インクを貯留するインクタンクであって、貯留されたラジカル重合型紫外線硬化インクが少なくとも酸素を含む気体と触れるインクタンクと、ラジカル重合型紫外線硬化インクが供給される供給ポートと、ラジカル重合型紫外線硬化インクを吐出するノズルと、吐出されなかったラジカル重合型紫外線硬化インクが排出される排出ポートとを備えたインクジェットヘッドの供給ポートとインクタンクとを連通させる供給流路と、供給流路に設けられ、インクタンクに貯留されたラジカル重合型紫外線硬化インクをインクジェットヘッドへ供給する供給ポンプと、供給流路に設けられ、ラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去する酸素除去手段と、インクジェットヘッドの排出ポートとインクタンクとを連通させる排出流路と、排出流路に設けられ、排出ポートから排出されたラジカル重合型紫外線硬化インクをインクタンクへ回収する回収ポンプと、酸素除去手段によりラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去する第1のモードと、ラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去しない第2のモードと、を切り替える制御手段であって、装置の電源を遮断する前に第1のモードから第2のモードに切り替える制御手段とを備えた。
本態様によれば、第1のモードにおいてインクジェットヘッドに供給されるラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去するようにしたので、インクジェットヘッド内部における気泡の発生が抑制され、ドット抜けや印字不良を発生させることがない。また、電源を遮断する前には第1のモードから第2のモードに切り替えてインクから酸素を除去せずに循環させるので、インクタンクにおいてインクが少なくとも酸素を含む気体と触れるために、インクに酸素が供給され、インクの増粘やパーティクルを発生させることがない。このように、インク中の気泡の発生の抑制とパーティクルの発生の抑制とを両立することができる。
制御手段は、第2のモードに切り替えてからラジカル重合型紫外線硬化インクの溶存酸素量が所望の酸素量になった後に電源を遮断することが好ましい。これにより、長時間装置を使用しない場合であっても、インクの増粘を防止することができ、インクの長寿命化を図ることができる。
制御手段は、ラジカル重合型紫外線硬化インクの溶存酸素量が所望の酸素量になるまでの循環時間を予め取得し、第2のモードに切り替えてから循環時間が経過した後に電源を遮断することが好ましい。これにより、適切にインクの溶存酸素量を所望の酸素量にすることができる。
電源スイッチを備え、制御手段は、電源スイッチがオフされると第1のモードから第2のモードに切り替えてもよい。このように、電源スイッチの操作に応じて装置の電源を遮断する場合にも適用することができる。
供給流路にラジカル重合型紫外線硬化インクを滞留させる供給系サブタンクを備え、供給系サブタンクは、ラジカル重合型紫外線硬化インクが少なくとも酸素を含む気体と触れることが好ましい。これにより、短い時間でインクの溶存酸素量を所望の酸素量にすることができる。
酸素除去手段は、供給系サブタンクとインクジェットヘッドとの間に設けられることが好ましい。また、酸素除去手段は、中空糸を用いてラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去することが好ましい。これにより、適切にインク中の酸素を除去することができる。
排出流路にラジカル重合型紫外線硬化インクを滞留させる排出系サブタンクを備え、排出系サブタンクは、ラジカル重合型紫外線硬化インクが少なくとも酸素を含む気体と触れることが好ましい。これにより、短い時間でインクの溶存酸素量を所望の酸素量にすることができる。
ラジカル重合型紫外線硬化インクを貯留するメインタンクと、メインタンクとインクタンクとを連通させるメイン流路と、メイン流路に設けられ、メインタンクに貯留されたラジカル重合型紫外線硬化インクをインクタンクへ供給するメインポンプとを備えることが好ましい。これにより、インクタンクにインクを補充することができる。
上記目的を達成するためにインクジェット記録装置の一の態様は、ラジカル重合型紫外線硬化インクを貯留するインクタンクであって、貯留されたラジカル重合型紫外線硬化インクが少なくとも酸素を含む気体と触れるインクタンクと、ラジカル重合型紫外線硬化インクが供給される供給ポートと、ラジカル重合型紫外線硬化インクを吐出するノズルと、吐出されなかったラジカル重合型紫外線硬化インクが排出される排出ポートとを備えたインクジェットヘッドの供給ポートとインクタンクとを連通させる供給流路と、供給流路に設けられ、インクタンクに貯留されたラジカル重合型紫外線硬化インクをインクジェットヘッドへ供給する供給ポンプと、供給流路に設けられ、インクジェットヘッドへ供給されるラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去する酸素除去手段と、インクジェットヘッドの排出ポートとインクタンクとを連通させる排出流路と、排出流路に設けられ、排出ポートから排出されたラジカル重合型紫外線硬化インクをインクタンクへ回収する回収ポンプと、スイッチが操作されると酸素除去手段を停止させ、供給ポンプ及び回収ポンプによりラジカル重合型紫外線硬化インクを循環させた後に供給ポンプ及び回収ポンプを停止させる制御手段とを備えたインク循環装置と、ラジカル重合型紫外線硬化インクが供給される供給ポートと、ラジカル重合型紫外線硬化インクを吐出するノズルと、吐出されなかったラジカル重合型紫外線硬化インクが排出される排出ポートとを備えたインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドと記録媒体とを相対的に移動させながらインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出させて記録媒体にインクを着弾させる記録手段と、着弾したインクに紫外線を照射して硬化させる硬化手段とを備えた。
本態様によれば、第1のモードにおいてインクジェットヘッドに供給されるラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去するようにしたので、インクジェットヘッド内部における気泡の発生が抑制され、ドット抜けや印字不良を発生させることがない。また、電源を遮断する前には第1のモードから第2のモードに切り替えてインクから酸素を除去せずに循環させるので、インクタンクにおいてインクが少なくとも酸素を含む気体と触れるために、インクに酸素が供給され、インクの増粘やパーティクルを発生させることがない。このように、インク中の気泡の発生の抑制とパーティクルの発生の抑制とを両立することができる。
制御手段は、記録手段が長時間に渡りノズルからインクを吐出させないときは、第2のモードに切り替えることが好ましい。このように、長時間ノズルからインクを吐出させないときについてもインク中の酸素の除去を停止し、インク中に酸素を供給することで、インクの増粘を防止することができ、インクの長寿命化を図ることができる。
上記目的を達成するためにインク循環方法の一の態様は、ラジカル重合型紫外線硬化インクを貯留するインクタンクであって、貯留されたラジカル重合型紫外線硬化インクが少なくとも酸素を含む気体と触れるインクタンクから、ラジカル重合型紫外線硬化インクが供給される供給ポートと、ラジカル重合型紫外線硬化インクを吐出するノズルと、吐出されなかったラジカル重合型紫外線硬化インクが排出される排出ポートとを備えたインクジェットヘッドの供給ポートへラジカル重合型紫外線硬化インクを供給する供給工程と、インクジェットヘッドへ供給されるラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去する酸素除去工程と、インクジェットヘッドの排出ポートから排出されたラジカル重合型紫外線硬化インクをインクタンクへ回収する回収工程と、酸素除去工程によりラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去する第1のモードと、ラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去しない第2のモードと、を切り替える制御工程であって、装置の電源を遮断する前に第1のモードから第2のモードに切り替える制御工程とを備えた。
本発明によれば、インク中の気泡の発生の抑制とパーティクルの発生の抑制を両立し、吐出性能の安定化とインクの長寿命化を図ることができる。
インク循環装置の構成を示す概略図 インクジェットヘッドを示す図 インク室ユニットの立体的構成を示す断面図 インク循環装置の電気的構成を示すブロック図 インク循環装置の動作を示すフローチャート 溶存酸素量比と7日間放置後の不吐出ノズル数との関係を示す図 インクジェット記録装置の外観斜視図 インクジェット記録装置における記録媒体搬送路を模式的に示す説明図 キャリッジ上の配置形態の例を示す平面透視図 インクジェット記録装置の電気的構成を示すブロック図 インクジェット記録装置の動作を示すフローチャート
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施形態について詳説する。
<第1の実施形態>
〔インク循環装置の構成〕
図1は、本実施形態に係るインク循環装置の構成を示す概略図である。インク循環装置100は、ラジカル重合型紫外線硬化インク(以後、単にインクという)を吐出するインクジェットヘッド200の内部にインクを循環させる装置であり、主に新品のインクを貯留するメインタンク110、循環されるインクを貯留する循環系タンク120、循環系タンク120からインクジェットヘッド200に供給されるインクを一時滞留させる供給系サブタンク130、インクジェットヘッド200から循環系タンク120に回収されるインクを一時滞留させる排出系サブタンク140等を備えている。
本実施形態において使用されるラジカル重合型紫外線硬化インクとは、紫外線硬化性の材料として、ラジカル重合開始剤を含むインクである。ラジカル重合型紫外線硬化インクは、酸素が重合反応を阻害する。
メインタンク110と循環系タンク120(インクタンクの一例)とは、第1の流路112(メイン流路の一例)を介して連通されている。第1の流路112には、第1の流路112の内部に圧力を付与し、メインタンク110に貯留されたインクを循環系タンク120へ送液する第1のポンプ114(メインポンプの一例)が設けられている。
循環系タンク120は、大気開放されており、内部に貯留されたインクが空気(少なくとも酸素を含む気体の一例)と触れるように構成されている。
循環系タンク120と供給系サブタンク130とは、第2の流路122(供給流路の一例)を介して連通されている。第2の流路122には、第2の流路122の内部に圧力を付与し、循環系タンク120に貯留されたインクを供給系サブタンク130へ送液する第2のポンプ124(供給ポンプの一例)が設けられている。
供給系サブタンク130は、第2のポンプ124の脈動を低減する圧力緩衝部として動作する。また、内部に滞留されたインクが内部に密閉された空気と触れるように構成されている。
供給系サブタンク130とインクジェットヘッド200の供給口266(供給ポートの一例)とは、第3の流路126を介して連通されている。第3の流路126には、第3の流路126を流れるインク中の酸素を脱気する脱酸素装置150(酸素除去手段の一例)が設けられている。
脱酸素装置150は、気体は透過するが液体は透過しない特性を有する中空糸膜の一方側にインクを通し、その他方側をポンプで吸引することで、中空糸膜をインクが通過する過程においてインク中の溶存酸素を除去する。なお、インク中の溶存酸素を除去する方法は、中空糸を用いる方法に限定されず、公知の方法を用いることができる。
インクジェットヘッド200の供給口266と後述する排出口268とは、インクジェットヘッド200の内部で連通している。インクジェットヘッド200は、記録媒体の記録面に対向するノズル面202に複数のノズル(図2の符号204)を備え、ノズルからインクを吐出し、記録媒体の記録面にインクを打滴する。このノズルの背圧は、供給系サブタンク130の内部の圧力と排出系サブタンク140の内部の圧力と差により規定される。
インクジェットヘッド200の排出口268(排出ポートの一例)と排出系サブタンク140とは、第4の流路142を介して連通されている。
排出系サブタンク140は、後述する第3のポンプ146の脈動を低減する圧力緩衝部として動作する。また、内部に滞留されたインクが内部に密閉された空気と触れるように構成されている。
排出系サブタンク140と循環系タンク120とは、第5の流路144(排出流路の一例)を介して連通されている。第5の流路144には、第5の流路144の内部に圧力を付与し、インクジェットヘッド200の排出口268から排出されたインクを排出系サブタンク140を経由して循環系タンク120へ送液する第3のポンプ146(回収ポンプの一例)が設けられている。
〔インクジェットヘッドの構成〕
図2(a)は、インクジェットヘッド200をノズル面202側から見た図である。インクジェットヘッド200のノズル面202は、平面に形成されている。また、このノズル面202には、インク滴の吐出孔であるノズル204が複数配置されている。
図2(b)は、インクジェットヘッド200内部の流路構造を示す流路構成図であり、図3は、インク室ユニットの立体的構成を示す断面図である。各ノズル204に対応して設けられている圧力室252は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル204とインク流入口254が設けられている。各圧力室252はインク流入口254を介して個別流路259と連通されており、各個別流路259は共通流路255と連通されている。また、各圧力室252に連通するノズル流路260は、個別循環流路262を介して循環共通流路264と連通されている。インクジェットヘッド200には供給口266及び排出口268が設けられており、供給口266は共通流路255と連通され、排出口268は循環共通流路264と連通されている。
即ち、インクジェットヘッド200の供給口266及び排出口268は、共通流路255、個別流路259、インク流入口254、圧力室252、ノズル流路260、個別循環流路262、及び循環共通流路264を含むインク流路(内部流路)を介して連通された構成となっている。このため、インクジェットヘッド200の外部から供給口266に供給されたインクの一部は各ノズル204から吐出されるとともに、残りのインクは共通流路255、個別流路259、ノズル流路260、個別循環流路262、及び循環共通流路264を順に経由して、排出口268からインクジェットヘッド200の外部に排出される。
図3に示すように、ノズル流路260のノズル204近傍に個別循環流路262が接続される構成が好ましく、ノズル204近傍をインクが循環するようになるので、ノズル204内部のインク増粘が防止され、安定吐出が可能となる。
圧力室252の天面を構成し共通電極と兼用される振動板256には個別電極257を備えた圧電素子258(圧力発生手段の一例)が接合されており、個別電極257に駆動電圧を印加することによって圧電素子258が変形してノズル204からインクが吐出される。インクが吐出されると、共通流路255から個別流路259、インク流入口254を通って新しいインクが圧力室252に供給される。
本例では、インクジェットヘッド200に設けられたノズル204から吐出させるインクの吐出力発生手段として圧電素子258を適用したが、圧力室252内にヒータを備え、ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させるサーマル方式を適用することも可能である。
〔インク循環装置の電気的構成〕
図4は、インク循環装置100の電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、インク循環装置100は、電源スイッチ170、制御部172、タイマ174等を備えている。
電源スイッチ170は、インク循環装置100の電源を投入又は遮断するためのスイッチである。ユーザは、電源スイッチ170をオンすることで、インク循環装置100の電源を投入し、インク循環装置100を稼動させることができる。また、電源スイッチ170をオフすることで、インク循環装置100の電源を遮断し、インク循環装置100を停止させることができる。
制御部172(制御手段の一例)は、インク循環装置100を統括制御する。制御部172は、電源スイッチ170の状態に応じて、第2のポンプ124、第3のポンプ146の起動/停止や、脱酸素装置150の起動/停止を制御する。
インク循環装置100は、脱酸素装置150を動作させてインク中の酸素を除去する第1のモードと、脱酸素装置150を動作させず、インク中の酸素を除去しない第2のモードとを有しており、制御部172は、第1のモードと第2のモードとを切り替え可能に構成されている。
タイマ174は、制御部172からの指令に応じて経過時間を計測し、計測した時間を制御部172に出力する。
〔インク循環装置の動作〕
以上のように構成されたインク循環装置100の動作(インク循環方法の一例)について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1)
制御部172は、ユーザにより電源スイッチ170がオンされたか否かを判定する。電源スイッチ170がオンされた場合には、ステップS2へ移行する。
(ステップS2)
電源スイッチ170がオンされると、制御部172は、第2のポンプ124を駆動し、循環系タンク120に貯留されたインクを供給系サブタンク130へ供給する。供給系サブタンク130は密閉されており、供給系サブタンク130に供給された量のインクが供給系サブタンク130から脱酸素装置150へ送液される。
脱酸素装置150は、筒状に形成した中空糸膜の内部にインクを流し、外側からポンプで吸引することで、インク中の溶存酸素を除去する(第1のモード、酸素除去工程の一例)。溶存酸素が除去されたインクは、インクジェットヘッド200の供給口266に供給される(供給工程の一例)。
供給口266からインクジェットヘッド200に供給されたインクは、共通流路255を流れて各圧力室252、各ノズル204を経由して、インクジェットヘッド200の排出口268から排出される。制御部172は、第3のポンプ146を駆動し、排出口268から排出されたインクを排出系サブタンク140へ送液する。また、排出系サブタンク140は密閉されており、排出系サブタンク140へ送液されたインクは循環系タンク120へ回収される(回収工程の一例)。
制御部172は、循環系タンク120に貯留されるインクが減少した場合には、減少量に応じて第1のポンプ114を動作させ、メインタンク110から循環系タンク120にインクを供給する。
(ステップS3)
制御部172は、ユーザにより電源スイッチ170がオフされたか否かを判定する。電源スイッチ170がオフされた場合には、ステップS4へ移行する。
(ステップS4)
電源スイッチ170がオフされると、制御部172は、脱酸素装置150の動作を停止させる(制御工程の一例)。これにより、インクジェットヘッド200には、酸素が除去されていないインクが供給される(第2のモード)。また、このインクがインクジェットヘッド200から排出され、酸素が除去されていないインクがインク循環装置100を循環する。
循環系タンク120、供給系サブタンク130、排出系サブタンク140は、内部に貯留されたインクが空気と触れるように構成されている。従って、脱酸素装置150を停止したままインクを循環すると、これらの空気中の酸素がインク中に溶け込み、インク中の溶存酸素量が増加していく。なお、この溶存酸素量の増加率は、循環系タンク120、供給系サブタンク130、排出系サブタンク140のインクが空気とが触れる面積により異なってくる。
また、制御部172は、タイマ174により脱酸素装置150の動作を停止してからの経過時間を計測する。
(ステップS5)
制御部172は、タイマ174の計測時間に基づいて、脱酸素装置150の動作を停止してからの時間が第1の循環時間だけ経過したか否かを判定する。
第1の循環時間とは、循環しているインク中の溶存酸素量が所望の酸素量となるまでの時間である。制御部172は予めメモリ(不図示)にこの第1の循環時間を記憶している。
脱酸素装置150の動作を停止してからの時間が第1の循環時間だけ経過した場合は、ステップS6に移行する。
(ステップS6)
脱酸素装置150の動作を停止してからの時間が第1の循環時間だけ経過すると、制御部172は、第2のポンプ124、第3のポンプ146の動作を停止させ、インクの循環を停止する。
さらに、インク循環装置100全体の電源を遮断(シャットダウン)する。
このように、通常は第1のモードとして、脱酸素装置150により酸素が除去されたインクが、インクジェットヘッド200に供給される。従って、インクジェットヘッド200の内部はキャビテーションの発生が抑えられ、安定した吐出性能を得ることができる。
また、ユーザにより電源スイッチ170がオフされた場合は、第2のモードとして脱酸素装置150を停止した状態でインクを循環し、インク中の溶存酸素量を所望の酸素量としてからインクの循環を停止し、装置の電源を遮断する。従って、インク循環装置100を長時間停止する場合であっても、インクの増粘を防止することができ、インクの長寿命化を図ることができる。
本実施形態では、脱酸素装置150を停止させることでインク中の酸素除去を行わない第2のモードとしたが、脱酸素装置150をバイパスするバイパス流路にインクを流すことでインク中の酸素除去を行わない態様も可能である。
また、供給系サブタンク130及び排出系サブタンク140は、内部に密閉された空気を入れ替えるための通気弁を備えていてもよい。なお、空気の入れ替えの際には、バルブ等により第3の流路126及び第4の流路142のインクの流れを防止することが好ましい。
〔溶存酸素量比と不吐出ノズル数の関係〕
図6は、各溶存酸素量比のラジカル重合型紫外線硬化インクをそれぞれインクジェットヘッド200に充填し、7日間放置した後に行った連続吐出試験における不吐出ノズル数の結果を示す図である。ここで、溶存酸素量比とは、室温、1気圧の条件下で脱気していないインクの溶存酸素量を1としたときの、各インクにおける溶存酸素量の比率である。なお、インクジェットヘッド200の総ノズル数は256個であり、各溶存酸素量比における不吐出ノズル数の初期値は0である。また、連続吐出試験は、ノズル204が吐出可能な最大サイズのインク滴を15kHzの周波数で吐出した。
図6に示すように、溶存酸素量比が0のとき、即ちインク中の酸素が全て除去されているインクでは、7日間放置後の不吐出ノズル数は55であった。また、溶存酸素量比が0.2,0.4,0.6のとき、7日間放置後の不吐出ノズル数はそれぞれ42,20,5であり、溶存酸素量比が大きいほど不吐出ノズル数が減少することがわかる。さらに、溶存酸素量比が0.8,1(飽和状態)のとき、7日間放置後の不吐出ノズル数はともに2であった。
この結果から、図5のステップS5では、インクの溶存酸素量比を0.8以上になるまでインクを循環させればよいことがわかる。
従って、インクの溶存酸素量比が0.8以上になるまでの循環時間を予め調べ、メモリ(不図示)に記憶させておけばよい。この循環時間は、インクの種類毎に記憶しておくことが好ましい。
上述のように、溶存酸素量の増加率は、循環系タンク120、供給系サブタンク130、排出系サブタンク140のインクが空気と触れる面積によって異なる。本実施形態におけるインク循環装置100では、インクの溶存酸素量比が0.8以上になるまでの循環時間は3時間であった。
〔インクジェット記録装置の構成〕
次に、本態様に係るインク循環装置100を適用したインクジェット記録装置について説明する。
図7は、インクジェット記録装置10の外観斜視図である。このインクジェット記録装置10は、紫外線硬化型インク(UV硬化インク)を用いて記録媒体12上にカラー画像を形成するワイドフォーマットプリンタである。ワイドフォーマットプリンタとは、大型ポスターや商業用壁面広告など、広い描画範囲を記録するのに好適な装置である。ここでは、A3ノビ以上に対応するものを「ワイドフォーマット」と呼ぶ。
インクジェット記録装置10は、装置本体20と、この装置本体20を支持する支持脚22とを備えている。装置本体20には、記録媒体(メディア)12に向けてインクを吐出するドロップオンデマンド型のインクジェットヘッド24と、記録媒体12を支持するプラテン26と、ヘッド移動手段としてのガイド機構28及びキャリッジ30が設けられている。
ガイド機構28は、プラテン26の上方において、記録媒体12の搬送方向(X方向)に直交し且つプラテン26の媒体支持面と平行な走査方向(Y方向)に沿って延在するように配置されている。キャリッジ30は、ガイド機構28に沿ってY方向に往復移動可能に支持されている。キャリッジ30には、インクジェットヘッド24が搭載されるとともに、記録媒体12上のインクに紫外線を照射する仮硬化光源32A、32Bと、本硬化光源34A、34Bとが搭載されている。
仮硬化光源32A、32Bは、インクジェットヘッド24から吐出されたインク滴が記録媒体12に着弾した後に、隣接液滴同士が合一化しない程度にインクを仮硬化させるための紫外線を照射する光源である。本硬化光源34A、34Bは、仮硬化後に追加露光を行い、最終的にインクを完全に硬化(本硬化)させるための紫外線を照射する光源である。
キャリッジ30上に配置されたインクジェットヘッド24、仮硬化光源32A、32B及び本硬化光源34A、34Bは、ガイド機構28に沿ってキャリッジ30と共に一体的に(一緒に)移動する。
記録媒体12には、紙、不織布、塩化ビニル、合成化学繊維、ポリエチレン、ポリエステル、ターポリンなど、材質を問わず、また、浸透性媒体、非浸透性媒体を問わず、様々な媒体を用いることができる。記録媒体12は、装置の背面側からロール紙状態(図8参照)で給紙され、印字後は装置正面側の巻き取りローラ(図7中不図示、図8の符号44)で巻き取られる。プラテン26上に搬送された記録媒体12に対して、インクジェットヘッド24からインク滴が吐出され、記録媒体12上に付着したインク滴に対して仮硬化光源32A、32B、本硬化光源34A、34Bから紫外線が照射される。
図7において、装置本体20の正面に向かって左側の前面に、インクカートリッジ36の取り付け部38が設けられている。インクカートリッジ36は、紫外線硬化型インクを貯留する交換自在なインク供給源(図1のメインタンク110に相当)である。インクカートリッジ36は、本例のインクジェット記録装置10で使用される各色インクに対応して設けられている。色別の各インクカートリッジ36は、それぞれ独立に形成された不図示のインク供給経路によってインクジェットヘッド24に接続される。各色のインク残量が少なくなった場合にインクカートリッジ36の交換が行われる。
また、図示を省略するが、装置本体20の正面に向かって右側には、インクジェットヘッド24のメンテナンス部が設けられている。該メンテナンス部は、非印字時におけるインクジェットヘッド24を保湿するためのキャップと、インクジェットヘッド24のノズル面(インク吐出面)を清掃するための払拭部材(ブレード、ウエブ等)が設けられている。インクジェットヘッド24のノズル面をキャッピングするキャップは、メンテナンスのためにノズルから吐出されたインク滴を受けるためのインク受けが設けられている。
<記録媒体搬送路の説明>
図8は、インクジェット記録装置10における記録媒体搬送路を模式的に示す説明図である。図8に示すように、プラテン26は逆樋状に形成され、その上面が記録媒体12の支持面(「媒体支持面」という。)となる。プラテン26の近傍における記録媒体搬送方向(X方向)の上流側には、記録媒体12を間欠搬送するための記録媒体搬送手段である一対のニップローラ40が配設される。このニップローラ40は記録媒体12をプラテン26上でX方向へ移動させる。
ロール・ツー・ロール方式の媒体搬送手段を構成する供給側のロール(「送り出し供給ロール」という。)42から送り出された記録媒体12は、印字部の入り口(プラテン26の記録媒体搬送方向の上流側)に設けられた一対のニップローラ40によって、X方向に間欠搬送される。インクジェットヘッド24の直下の印字部に到達した記録媒体12は、インクジェットヘッド24により印字が実行され、印字後に巻き取りロール44に巻き取られる。印字部の記録媒体搬送方向の下流側には、記録媒体12のガイド46が設けられている。
印字部においてインクジェットヘッド24と対向する位置にあるプラテン26の裏面(記録媒体12を支持する面と反対側の面)には、印字中の記録媒体12の温度を調整するための温調部50が設けられている。印字時の記録媒体12が所定の温度となるように調整されると、記録媒体12に着弾したインク液滴の粘度や、表面張力等の物性値が所望の値になり、所望のドット径を得ることが可能となる。なお、必要に応じて、温調部50の上流側にプレ温調部52を設けてもよいし、温調部50の下流側にアフター温調部54を設けてもよい。
<インクジェットヘッドの説明>
図9は、キャリッジ30上に配置されるインクジェットヘッド24と仮硬化光源32A、32B及び本硬化光源34A、34Bの配置形態の例を示す平面透視図である。
インクジェットヘッド24は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K),ライトシアン(LC),ライトマゼンタ(LM),透明インク(CL),白(W)の各色のインク(複数色のラジカル重合型紫外線硬化インクの一例)毎に、ヘッドモジュール24Y,24M,24C,24K,24LC,24LM,24CL,24Wを備えている。
各ヘッドモジュール24Y,24M,24C,24K,24LC,24LM,24CL,24Wには、各色のインクを吐出するためのノズル列61Y,61M,61C,61K,61LC,61LM,61CL,61Wと共に、それぞれインク供給口及びインク排出口(不図示、インクジェットヘッド200の供給口266及び排出口268に相当)が設けられている。即ち、各ヘッドモジュール24Y,24M,24C,24K,24LC,24LM,24CL,24Wは、それぞれ図1に示したインクジェットヘッド200に相当する。従って、図1に示したインク循環装置100は、各ヘッドモジュール24Y,24M,24C,24K,24LC,24LM,24CL,24Wにそれぞれ設けられる。
図9ではノズル列を点線により図示し、ノズルの個別の図示は省略されている。また、以下の説明では、ノズル列61Y,61M,61C,61K,61LC,61LM,61CL,61Wを総称して符号61を付してノズル列を表すことがある。
なお、インク色の種類(色数)や色の組合せについては本実施形態に限定されない。例えば、LC、LMのノズル列を省略する形態、CLやWのノズル列を省略する形態、特別色のインクを吐出するノズル列を追加する形態などが可能である。また、色別のノズル列の配置順序も特に限定はない。
各ノズル列61は、複数個のノズルが一定の間隔でX方向に沿って1列に(直線的に)並んだものとなっている。本例のインクジェットヘッド24は、各ノズル列61を構成するノズルの配置ピッチ(ノズルピッチ)が254μm(100dpi)、1列のノズル列61を構成するノズルの数は256ノズル、ノズル列61の全長Lwは約65mm(254μm×255=64.8mm)である。
また、吐出周波数は15kHzであり、駆動波形の変更によって10pl、20pl、30plの3種類の吐出液滴量を打ち分けることができる。即ち、小ドット、中ドット、大ドットの3種類の大きさのドットを形成することができる。
インクジェットヘッド24のインク吐出方式としては、圧電素子(ピエゾアクチュエータ)の変形によってインク滴を飛ばす方式(ピエゾジェット方式)が採用されている。吐出エネルギー発生素子として、静電アクチュエータを用いる形態(静電アクチュエータ方式)の他、ヒータなどの発熱体(加熱素子)を用いてインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばす形態(サーマルジェット方式)を採用することも可能である。
<紫外線照射装置の配置について>
図9に示したように、インクジェットヘッド24の走査方向(Y方向)の左右両脇に、仮硬化光源32A、32Bが配置される。さらに、インクジェットヘッド24の記録媒体搬送方向(X方向)の下流側に本硬化光源34A、34Bが配置されている。
インクジェットヘッド24のノズルから吐出されて記録媒体12上に着弾したインク滴は、その直後にその上を通過する仮硬化光源32A(又は32B)によって仮硬化のための紫外線が照射される。また、記録媒体12の間欠搬送に伴ってインクジェットヘッド24の印字領域を通過した記録媒体12上のインク滴は、本硬化光源34A、34Bにより本硬化のための紫外線が照射される。
なお、仮硬化光源32A、32B、本硬化光源34A、34Bは、インクジェット記録装置10の印刷動作中は常時点灯しているものとする。
<仮硬化光源の構成例について>
図9に示したように、仮硬化光源32A、32B(硬化手段の一例)は、それぞれ複数個のUV−LED素子33が並べられた構造を有している。2つの仮硬化光源32A、32Bは、共通の構成である。本例では、仮硬化光源32A、32Bとして、X方向に沿って6個のUV−LED素子33が1列に並べたLED素子配列を例示したが、LED素子数及びその配列形態はこの例に限定されない。例えば、複数個のLED素子をX/Y方向にマトリクス状に配置した構成も可能である。
この6個のUV−LED素子33は、インクジェットヘッド24のノズル列幅Lwと同じ幅の領域に対して一度にUV照射を行うことができるように並べられている。
<本硬化光源の構成例について>
図9に示したように、本硬化光源34A、34B(硬化手段の一例)は、それぞれ複数個のUV−LED素子35が並べられた構造を有している。2つの本硬化光源34A、34Bは、共通の構成である。本例では、本硬化光源34A、34Bとして、Y方向に6個、X方向に2個のUV−LED素子35がマトリクス状に配置されたLED素子配列(6×2)を例示している。
UV−LED素子35のX方向の配置は、後述するスワス幅と関連し、キャリッジ30の一度の走査において、ノズル列幅Lwのn分の1(nは正の整数)に対応する幅の領域に対して一度にUV照射を行うことができるように決められる。図9の例では、ノズル列幅Lwの1/2(n=2)の幅の領域を一度に照射可能にUV−LED素子35が配置されている。
なお、本硬化光源のLED素子数及びその配列形態は、図9の例に限定されない。また、仮硬化光源32A、32B、本硬化光源34A、34Bの発光源としては、UV−LED素子33、35に限らず、UVランプなどを用いることも可能である。
〔インクジェット記録装置の電気的構成〕
図10は、インクジェット記録装置10の電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、インクジェット記録装置10は、画像入力インターフェース82、画像処理部84、吐出制御部86、インク循環制御部88、キャリッジ制御部92、光源制御部94、搬送制御部96、及びユーザインターフェース98等から構成される。
画像入力インターフェース82は、有線又は無線の通信インターフェースを介して画像データを取得する。画像処理部84は、入力された画像データに所望の画像処理を施し、印刷用のデータ(ドットデータ)に変換される。このドットデータは、一般に、多階調の画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って生成される。
ハーフトーン処理の手段としては、誤差拡散法、ディザ法、閾値マトリクス法、濃度パターン法など、各種公知の手段を適用できる。ハーフトーン処理は、一般にM値(M≧3)の階調画像データをN値(N<M)の階調画像データに変換する。最も簡単な例では、2値(ドットのオンオフ)のドット画像データに変換するが、ハーフトーン処理において、ドットサイズの種類(例えば、大ドット、中ドット、小ドットなどの3種類)に対応した多値の量子化を行うことも可能である。
こうして得られた2値又は多値の画像データ(ドットデータ)は、各ノズルの駆動(オン)/非駆動(オフ)、さらに、多値の場合には液滴量(ドットサイズ)を制御するインク吐出データ(打滴制御データ)として利用される。
吐出制御部86は、画像処理部84において生成されたドットデータに基づいて、吐出制御信号を生成し、インクジェットヘッド24を制御する。これにより、インクジェットヘッド24の対応するノズルからインクが吐出される。
インク循環制御部88は、各色インク毎に備えられたインク循環装置100の第1のポンプ114、第2のポンプ124、第3のポンプ146、脱酸素装置150、酸素供給装置160を制御し、インクジェットヘッド24の各色ヘッドモジュール24Y,24M,24C,24K,24LC,24LM,24CL,24Wの内部にインクを循環させる。なお、インク循環制御部88は、インクジェットヘッド24のインクの吐出の有無にかかわらず、各色インクを循環させる。
キャリッジ制御部92は、キャリッジ30のY方向の移動を制御し、インクジェットヘッド24をY方向に往復走査させる。
光源制御部94は、仮硬化光源32A、32B、本硬化光源34A、34BのUV−LED素子33、35の発光量を制御手段する。
搬送制御部96は、ニップローラ40、巻き取りロール44を駆動し、記録媒体12の搬送を制御する。プラテン26上に搬送された記録媒体12は、キャリッジ30によるインクジェットヘッド24のY方向の往復走査に合わせて、スワス幅単位でX方向へ間欠送りされる。なお、吐出制御部86、キャリッジ制御部92、及び搬送制御部96により、インクジェットヘッド24と記録媒体12とを相対的に移動させながらインクジェットヘッド24のノズルからインクを吐出させて記録媒体12に記録を行う記録手段として動作する。
ユーザインターフェース98は、インクジェット記録装置10をユーザが操作するための入力部、ユーザに各種警告等を表示する出力部、インクジェット記録装置10の電源を投入又は遮断する電源スイッチを含んで構成される。電源スイッチのオン/オフの状態は、インク循環装置100の制御部172に入力される。
以上のように構成されたインクジェット記録装置10によれば、インク中の酸素が除去されてから各ヘッドモジュール24Y,24M,24C,24K,24LC,24LM,24CL,24Wにインクが送液されるため、各ノズル列61Y,61M,61C,61K,61LC,61LM,61CL,61Wにおける不吐出ノズルの発生を抑制することができ、吐出の安定化を図ることができる。
また、各ヘッドモジュール24Y,24M,24C,24K,24LC,24LM,24CL,24Wから排出されるインクに酸素を供給してから循環させるため、ラジカル重合型紫外線硬化インクの長寿命化を図り、経時による不吐出ノズルの増加を抑えることができる。
〔インクジェット記録装置の動作〕
以上のように構成されたインクジェット記録装置10の動作について、図11のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS11)
インク循環装置100の制御部172は、ユーザインターフェース98によりインクジェット記録装置10の電源がオンされたか否かを判定する。電源がオンされた場合には、ステップS12へ移行する。
(ステップS12)
電源がオンされると、制御部172は、第2のポンプ124を駆動して循環系タンク120からインクジェットヘッド200へインクの供給を行い(供給工程の一例)、同時に第3のポンプ146を駆動してインクジェットヘッド200から循環系タンク120へインクの回収を行う(回収工程の一例)。また、脱酸素装置150を起動させ、インクジェットヘッド200へ供給するインク中の酸素を除去する(第1のモード、酸素除去工程の一例)。
制御部172は、循環系タンク120に貯留されるインクが減少した場合には、減少量に応じて第1のポンプ114を動作させ、メインタンク110から循環系タンク120にインクを供給する。
(ステップS13)
次に、ユーザインターフェース98により画像記録の指示があったか否かを判定する。指示があった場合はステップS14へ移行し、指示がない場合はステップS15へ移行する。
(ステップS14)
画像記録の指示に従って画像記録を行う。即ち、インクジェット記録装置10は、搬送制御部96により記録媒体12を搬送し、キャリッジ制御部92によりキャリッジ30をY方向に往復走査させる。また、吐出制御部86は、画像処理部84の出力データに基づいてインクジェットヘッド24を制御し、記録媒体12の記録面にインクを吐出させる。さらに、光源制御部94は、仮硬化光源32A、32B、本硬化光源34A、34BのUV−LED素子33、35を制御し、記録媒体12に吐出されたインク滴に紫外線を照射する。
(ステップS15)
制御部172は、ユーザインターフェース98によりインクジェット記録装置10の電源がオフされたか否かを判定する。電源がオフされた場合はステップS21へ移行し、オフされていない場合はステップS16へ移行する。
(ステップS16)
次に、画像記録が終了してから長時間経過した(長時間に渡りノズルからインクを吐出させないときの一例)か否かを判定する。ここで、長時間とは、インクの循環を続けることで脱酸素装置150によりインクの溶存酸素量が減少し、インクが増粘してしまう程度の時間を指す。画像記録が終了してから長時間経過していない場合はステップS13へ移行し、同様の処理を繰り返す。長時間経過した場合はステップS16へ移行する。
(ステップS17)
制御部172は、脱酸素装置150の動作を停止させる。即ち、インク中の酸素を除去せずにインクの循環を行う(第2のモード)。また、タイマ174により、脱酸素装置150の動作を停止してからの経過時間を計測する(時間計測肯定の一例)。
(ステップS18)
制御部172は、ユーザインターフェース98によりインクジェット記録装置10の電源がオフされたか否かを判定する。電源がオフされた場合はステップS22へ移行し、オフされていない場合はステップS19へ移行する。
(ステップS19)
次に、ユーザインターフェース98により画像記録の指示があったか否かを判定する。指示があった場合はステップS20へ移行し、指示がない場合はステップS18へ戻り、同様の処理を繰り返す。
(ステップS20)
制御部172は、停止していた脱酸素装置150の動作を再開させる。即ち、インク中の酸素を除去してからインクジェットヘッド200に供給する(第1のモード)。その後、ステップS14へ移行し、画像記録を行う。
(ステップS21)
ステップS15において電源がオフされたと判断した場合には、制御部172は、脱酸素装置150の動作を停止させる(酸素除去停止工程の一例)。即ち、インク中の酸素を除去せずにインクの循環を行う(第2のモード)。また、タイマ174により、脱酸素装置150の動作を停止してからの経過時間を計測する(時間計測工程の一例)。
(ステップS22)
制御部172は、タイマ174の計測時間に基づいて、脱酸素装置150の動作を停止してからの時間が第1の循環時間だけ経過したか否かを判定する。
第1の循環時間とは、図5のステップS5と同様に、循環しているインク中の溶存酸素量が所望の酸素量となるまでの時間である。ここでは、インクの溶存酸素量比が0.8以上となる時間とし、本実施形態におけるインク循環装置100においては3時間である。制御部172は予めメモリ(不図示)にこの第1の循環時間を記憶している。
脱酸素装置150の動作を停止してからの時間が第1の循環時間だけ経過した場合は、ステップS23に移行する。
(ステップS23)
制御部172は、第2のポンプ124、第3のポンプ146を停止させ、インクの循環を停止する(循環停止工程の一例)。また、インクジェット記録装置10全体の電源をオフし、シャットダウンする。
このように、通常は脱酸素装置150により酸素が除去されたインクが、インクジェットヘッド200に供給される。従って、インクジェットヘッド200の内部はキャビテーションの発生が抑えられ、安定した吐出性能を得ることができる。
また、ユーザによりインクジェット記録装置10の電源がオフされた場合は、脱酸素装置150を停止した状態でインクを循環し、インク中の溶存酸素量を所望の酸素量としてからインクの循環を停止し、電源を遮断する。従って、インクジェット記録装置10を長時間停止する場合であっても、インクの増粘を防止することができ、インクの長寿命化を図ることができる。
また、インクジェット記録装置10の電源を入れたまま長時間画像記録を行わない場合についても、脱酸素装置150を停止した状態でインクを循環することで、インクの増粘を防止することができる。
本明細書では、グラフィック印刷の用途に適した着色インクを吐出するインクジェット記録装置を例に説明したが、プリント配線用のレジストインク(耐熱性被覆材料)、導電性微粒子を分散媒に分散させた分散液、カラーフィルターの製造に用いるインク等を吐出する画像形成装置に適用することができる。
本発明の技術的範囲は、上記の実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合わせることができる。
10…インクジェット記録装置、24Y,24M,24C,24K,24LC,24LM,24CL,24W…ヘッドモジュール、98…ユーザインターフェース、100…インク循環装置、110…メインタンク、112…第1の流路、114…第1のポンプ、120…循環系タンク、122…第2の流路、124…第2のポンプ、126…第3の流路、130…供給系サブタンク、140…排出系サブタンク、142…第4の流路、144…第5の流路、146…第3のポンプ、150…脱酸素装置、200…インクジェットヘッド、204…ノズル、255…共通流路、259…個別流路、262…個別循環流路、264…循環共通流路、266…供給口、268…排出口

Claims (12)

  1. ラジカル重合型紫外線硬化インクを貯留するインクタンクであって、前記貯留されたラジカル重合型紫外線硬化インクが少なくとも酸素を含む気体と触れるインクタンクと、
    ラジカル重合型紫外線硬化インクが供給される供給ポートと、ラジカル重合型紫外線硬化インクを吐出するノズルと、吐出されなかったラジカル重合型紫外線硬化インクが排出される排出ポートとを備えたインクジェットヘッドの前記供給ポートと前記インクタンクとを連通させる供給流路と、
    前記供給流路に設けられ、前記インクタンクに貯留されたラジカル重合型紫外線硬化インクを前記インクジェットヘッドへ供給する供給ポンプと、
    前記供給流路に設けられ、ラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去する酸素除去手段と、
    前記インクジェットヘッドの前記排出ポートと前記インクタンクとを連通させる排出流路と、
    前記排出流路に設けられ、前記排出ポートから排出されたラジカル重合型紫外線硬化インクを前記インクタンクへ回収する回収ポンプと、
    前記酸素除去手段によりラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去する第1のモードと、ラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去しない第2のモードと、を切り替える制御手段であって、装置の電源を遮断する前に前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える制御手段と、
    を備えたインク循環装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2のモードに切り替えてから前記ラジカル重合型紫外線硬化インクの溶存酸素量が所望の酸素量になった後に前記電源を遮断する請求項1に記載のインク循環装置。
  3. 前記制御手段は、前記ラジカル重合型紫外線硬化インクの溶存酸素量が所望の酸素量になるまでの循環時間を予め取得し、
    前記第2のモードに切り替えてから前記循環時間が経過した後に前記電源を遮断する請求項2に記載のインク循環装置。
  4. 電源スイッチを備え、
    前記制御手段は、前記電源スイッチがオフされると前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える請求項1から3のいずれか1項に記載のインク循環装置。
  5. 前記供給流路に前記ラジカル重合型紫外線硬化インクを滞留させる供給系サブタンクを備え、
    前記供給系サブタンクは、前記ラジカル重合型紫外線硬化インクが少なくとも酸素を含む気体と触れる請求項1から4のいずれか1項に記載のインク循環装置。
  6. 前記酸素除去手段は、前記供給系サブタンクと前記インクジェットヘッドとの間に設けられる請求項5に記載のインク循環装置。
  7. 前記酸素除去手段は、中空糸を用いて前記ラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去する請求項1から6のいずれか1項に記載のインク循環装置。
  8. 前記排出流路に前記ラジカル重合型紫外線硬化インクを滞留させる排出系サブタンクを備え、
    前記排出系サブタンクは、前記ラジカル重合型紫外線硬化インクが少なくとも酸素を含む気体と触れる請求項1から7のいずれか1項に記載のインク循環装置。
  9. ラジカル重合型紫外線硬化インクを貯留するメインタンクと、
    前記メインタンクと前記インクタンクとを連通させるメイン流路と、
    前記メイン流路に設けられ、前記メインタンクに貯留されたラジカル重合型紫外線硬化インクを前記インクタンクへ供給するメインポンプと、
    を備えた請求項1から7のいずれか1項に記載のインク循環装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のインク循環装置と、
    ラジカル重合型紫外線硬化インクが供給される供給ポートと、ラジカル重合型紫外線硬化インクを吐出するノズルと、吐出されなかったラジカル重合型紫外線硬化インクが排出される排出ポートとを備えたインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドと記録媒体とを相対的に移動させながら前記インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出させて前記記録媒体にインクを着弾させる記録手段と、
    前記着弾したインクに紫外線を照射して硬化させる硬化手段と、
    を備えたインクジェット記録装置。
  11. 前記制御手段は、前記記録手段が長時間に渡り前記ノズルからインクを吐出させないときは、前記第2のモードに切り替える請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. ラジカル重合型紫外線硬化インクを貯留するインクタンクであって、前記貯留されたラジカル重合型紫外線硬化インクが少なくとも酸素を含む気体と触れるインクタンクから、ラジカル重合型紫外線硬化インクが供給される供給ポートと、ラジカル重合型紫外線硬化インクを吐出するノズルと、吐出されなかったラジカル重合型紫外線硬化インクが排出される排出ポートとを備えたインクジェットヘッドの前記供給ポートへ前記ラジカル重合型紫外線硬化インクを供給する供給工程と、
    前記インクジェットヘッドへ供給されるラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去する酸素除去工程と、
    前記インクジェットヘッドの前記排出ポートから排出されたラジカル重合型紫外線硬化インクを前記インクタンクへ回収する回収工程と、
    前記酸素除去工程によりラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去する第1のモードと、ラジカル重合型紫外線硬化インクから酸素を除去しない第2のモードと、を切り替える制御工程であって、装置の電源を遮断する前に前記第1のモードから前記第2のモードに切り替える制御工程と、
    を備えたインク循環方法。
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