JP2014198941A - ブレース取付金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置が容易であるとともに吊ボルトに確実に係止されるブレース取付金具を提供することを課題とする。【解決手段】天井ブレース5を吊ボルト3の上端部に取り付けるためのブレース取付金具1であって、一端が開口した断面U字状の装着板部11を有し吊ボルト3に側部から装着される第一部材10と、この第一部材10の開口側に固定位置Cと開放位置Oとの間を移動可能に取り付けられている第二部材30とを備えており、第二部材30が固定位置Cにある状態で、第一部材10と第二部材30が吊ボルト3の全周を囲うように構成され、第二部材20が開放位置にある状態で、第一部材10の開口側が開放されており、第二部材20には、天井ブレース5の先端に設けられたボルト部材6が螺合するネジ孔が形成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、天井ブレースを吊ボルトの上端部に取り付けるためのブレース取付金具に関する。
従来から、例えば、格子状に組み付けられた天井下地材を、上階床スラブや屋上スラブから垂設されて要所に吊り下げ配置される吊ボルトの下端部に、吊ハンガー(吊金具)を介して吊下げ支持させることにより構築される吊天井が知られている。
このような吊天井においては、耐震性向上のために、吊ボルトの下端部と、この吊ボルトに隣り合う他の吊ボルトの上端部との間に、天井ブレースを架け渡すようになっている。この天井ブレースを吊ボルトの上端部に取り付けるには、例えば特許文献1または2に示すような取付金具が用いられていた。
特許文献1の取付金具は、吊ボルトに係止される係止部とネジ孔が一体形成されており、吊ボルトに取付金具を係止した状態で、ネジ孔に天井ブレース先端のボルト部材を螺合させてボルト部材を吊ボルトに押圧することで、係止部と天井ブレース先端のボルト部材で吊ボルトを挟み込んで固定するようになっていた。係止部は、板状部を切り欠いて形成されており、吊ボルトをその側部から内側に挿入可能なように一部が開口された凹形状に形成されていた。
また、特許文献2の取付金具は、吊ボルトに当接する当接面とネジ切りされた貫通孔が一体形成されており、吊ボルトに当接面を当接した状態で、貫通孔に天井ブレース先端のボルト部材を螺合させてボルト部材を吊ボルトに押圧することで、当接面と天井ブレース先端のボルト部材で吊ボルトを挟み込んで固定するようになっていた。当接面は、板材を折り曲げて形成されており、吊ボルトをその側部から内側に挿入可能なように一部が開口された断面U字形状に形成されていた。
ところで、前記した従来の取付金具では、吊ボルトが挿入される係止部や当接面が、一部が開放された形状となっているので、地震時に変形して吊ボルトから外れてしまう虞があった。そこで本発明者らは、特許文献3に示すようなブレース取付金具を発明した。このブレース取付金具は、一端が開口した断面U字状を呈し吊ボルトに側部から装着される第一部材と、この第一部材の開口側に着脱可能に装着される第二部材とを備えており、第二部材が前記第一部材に装着された状態で、第一部材と第二部材が前記吊ボルトの全周を囲うように構成されている。このようなブレース取付金具によれば、第一部材と第二部材で吊ボルトの全周を囲むことになるので、ネジ孔にボルト部材を螺合させて強固に締め付けても、第一部材および第二部材は変形しにくいという作用効果が得られる。
特開2009−35960号公報 特開2008−95310号公報 特開2012−162872号公報
しかしながら、前記した従来のブレース取付金具では、第一部材の開口部に第二部材を装着した状態で、ブレース取付金具を吊ボルトに沿って持ち上げなければならないので、吊ボルトの途中に障害物がある場合に、設置が困難になる問題があった。
このような観点から、本発明は、設置が容易であるとともに吊ボルトに確実に係止されるブレース取付金具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、天井ブレースを吊ボルトの上端部に取り付けるためのブレース取付金具であって、一端が開口した断面U字状の装着板部を有し前記吊ボルトに側部から装着される第一部材と、この第一部材の開口側に固定位置と開放位置との間を移動可能に取り付けられている第二部材とを備えており、前記第二部材が前記固定位置にある状態で、前記第一部材と前記第二部材が前記吊ボルトの全周を囲うように構成され、前記第二部材が前記開放位置にある状態で、前記第一部材の開口側が開放されており、前記第二部材には、前記天井ブレースの先端に設けられたボルト部材が螺合するネジ孔が形成されていることを特徴とするブレース取付金具である。
このような構成によれば、第一部材と第二部材で吊ボルトの全周を囲むことになるので、地震時などにおいても吊ボルトから外れることはなく確実に係止される。さらにネジ孔にボルト部材を螺合させて強固に締め付けても、第一部材および第二部材は変形しにくい。したがって、ブレース取付金具および天井ブレースの吊ボルトへの固定強度を高めることができる。また、天井ブレースを回転させることでボルト部材がネジ孔に沿って移動し、吊ボルトを押圧するので、ブレース取付金具で吊ボルトを挟持できる。さらに、第二部材は、固定位置と開放位置との間を移動可能に、第一部材に取り付けられているので、第二部材を開放位置に位置させた状態でブレース取付金具を吊ボルトの上端部まで持ち上げた後に、吊ボルトに装着して第二部材を固定位置に移動させるようにすれば、吊ボルトの中間部に障害物がある場合であっても容易に天井ブレースを取り付けることができる。
請求項2に係る発明では、前記装着板部は、前記第二部材が前記固定位置にある状態で前記ボルト部材の基端部側から前記第二部材の表面に当接する反力受け部を備えていることを特徴とする。このような構成によれば、第一部材は変形し難くなるので、ボルト部材をさらに強固に締め付けることができ、固定強度をより一層強くできる。
請求項3に係る発明では、前記第二部材は、前記固定位置と前記開放位置との間をスライドして移動することを特徴とする。このような構成によれば、天井ブレースの先端部をスライドさせるだけで、第二部材を容易に固定位置に移動させることができる。
請求項4に係る発明では、前記第二部材は、板状に形成されており、前記第一部材は、前記第二部材に沿った支持板部をさらに備えており、前記第二部材が前記開放位置にある状態で、前記ボルト部材を回転させることで当該ボルト部材の先端部が前記支持板部に当接することを特徴とする。このような構成によれば、第二部材を固定位置で仮固定することができるので、ブレース取付金具を取り付けた天井ブレースを吊ボルトの上端部に持ち上げる作業が行い易くなる。
請求項5に係る発明では、前記支持板部のうち前記ボルト部材の先端部が当接する当接面部は、前記ボルト部材の締付け方向にオフセットしており、前記当接面部と前記第二部材との間に前記ボルト部材の先端部の収容スペースが形成されていることを特徴とする。このような構成によれば、ボルト部材を締付け方向に送り出した状態でブレース取付金具を吊ボルトの上端部に装着することができるので、吊ボルトへの装着後のボルト部材の締付け量を少なくできる。これによって、天井ブレースを持ち上げた状態で回転させる作業が少なくて済むので、施工性が向上する。
本発明に係るブレース取付金具によれば、ブレース取付金具および天井ブレースの吊ボルトへの固定強度を高めることができるといった優れた効果を発揮する。
本発明の第一実施形態に係るブレース取付金具を示した分解斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るブレース取付金具を用いて補強した天井裏構造を示した側面図である。 本発明の第一実施形態に係るブレース取付金具を示した図であって、(a)は平面図、(b)および(c)は側面図、(d)は(c)のX線矢視図である。 本発明の第一実施形態に係るブレース取付金具の固定状態を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るブレース取付金具の固定状態を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るブレース取付金具の開放状態を示した斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るブレース取付金具を示した分解斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るブレース取付金具を示した図であって、(a)は平面図、(b)および(c)は側面図、(d)は(c)のY線矢視図である。 本発明の第二実施形態に係るブレース取付金具の固定状態を示した斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るブレース取付金具の固定状態を示した斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るブレース取付金具の開放状態を示した斜視図である。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態に係るブレース取付金具について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明において同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
図2に示すように、本実施形態に係るブレース取付金具1は、天井下地材2を吊り下げる吊ボルト3の上端部に天井ブレース5を取り付けるためのものである。天井下地材2は、天井裏で例えば格子状に組み付けられており、天井躯体4から垂下された吊ボルト3によって支持されている。なお、天井ブレース5の下端部は、天井下地材2に直接ビス止めされているが、取付構造はこれに限定されるものではない。
天井ブレース5は、例えばC型チャンネルにて構成されており、その上端にボルト部材6が設けられている。ボルト部材6は、コ字状に屈曲された金属プレート7を介して、天井ブレース5の上端に固定されている。金属プレート7は、天井ブレース5の上端部を覆うように配置され、ビス8によって天井ブレース5の表面材に固定されている。ボルト部材6は、天井ブレース5と同軸方向に延在して設けられている。ボルト部材6は、金属プレート7の先端面にナット9を介して固定されている。なお、天井ブレース5は、前記構成に限定する趣旨ではなく、例えば角パイプなどの他の鋼材で構成されてもよいし、鋼材以外の材料で構成してもよい。また、ボルト部材6の天井ブレース5への固定方法も、前記構成に限定する趣旨ではなく、例えば溶接などの他の方法で固定してもよい。
ブレース取付金具1は、天井ブレース5の上端部に設けられている。ブレース取付金具1は、図1および図3に示すように、第一部材10と第二部材30の2つの部材を一体化して構成されており、第二部材30は、第一部材10に対して固定位置と開放位置との間を移動可能に取り付けられている。
第一部材10は、一端が開口した断面(水平断面)U字状の装着板部11と、第二部材30を支持する支持板部21を備えており、吊ボルト3に側部から装着される。装着板部11は、互いに対向する側板部12a,12bと、各側板部12a,12bを繋ぐ背板部13とを備えて構成されている。第一部材10は、金属板を適宜屈曲して形成されており、側板部12a,12b、背板部13および支持板部21は一体形成されている。側板部12a,12bは、互いに平行に配置されており、吊ボルト3の外径よりも僅かに広い間隔を隔てている。
側板部12a,12bの下部には、第二部材30の上端部が挿通される切欠部14,14がそれぞれ形成されている。切欠部14は、第二部材30の厚さ寸法より僅かに大きい幅寸法を備えており、下側が開口した矩形形状に形成されている。切欠部14は、ボルト部材6と直交する方向に延在して(ボルト部材6の直交方向を切欠き深さ方向として)形成されている。切欠部14,14は、側面から見て互いに重なる位置に形成されており、側方から第二部材30の上端部が挿通される。矩形の一辺(切欠き方向に延びる辺)は、第二部材30の表面に沿うように形成されている。一方の側板部12aの下端部は、他方の側板部12bの下端部よりも下方に位置しており、一方の側板部12aの切欠部14は、他方の側板部12bの切欠部14よりも切欠き長さが長くなっている。切欠部14よりも先端側(天井ブレース5が位置する側)に位置する板部分は、反力受け部15を構成している。反力受け部15は、第二部材30が固定位置にある状態でボルト部材の基端部側から第二部材30の表面に当接する部分であって、ボルト部材6が吊ボルト3を押し込んだときの反力を、第二部材30を介して受ける。
背板部13は、吊ボルト3の外径と同等の曲率半径の円弧状に形成されている。背板部13の上端部と下端部の内周部には、吊ボルト3の雄ねじ部に噛み合う凸条16が形成されている。凸条16は、背板部13の内側に突出しており、背板部13の上端部と下端部を外周側から内側へプレス加工することで形成されている。
支持板部21は、他方の側板部12bから連続的に繋がって形成されており、側板部12bに対して直交して屈曲している。支持板部21は、図3の(c)のX方向に見てクランク形状を呈しており、支持板部21の基端部21aが、先端部21bに対して第二部材30から離れる方向にオフセットしている。先端部21bは、第二部材30が取り付けられる部分であって、先端部21bには、第二部材30を支持するピンPが挿通するピン孔22が形成されている。先端部21bの下端部には、第二部材30を下側から支える支持部23が第二部材30の設置位置の下方に張り出して形成されている。先端部21bは、連結部21cを介して基端部21aと一体形成されている。連結部21cは、基端部21aと先端部21bの両方に直交しており、先端部21bと基端部21aは互いに平行になっている。
支持板部21の基端部21aの表面は、第二部材30が固定位置にある状態でボルト部材6の先端部が当接する当接面部を構成している。基端部21aは、先端部21bよりもボルト部材の締付け方向(吊ボルト3側)にオフセットしており、支持板部21の基端部21a(当接面部)と第二部材30との間に、ボルト部材6の先端部の収容スペース24が形成されている。基端部21aの下端部には、第二部材30を下側から支持する支持部25が第二部材30の設置位置の下方に張り出して形成されている。
第二部材30は、第一部材10の断面U字の開口側に設けられている。第二部材30は、略長方形の板状に形成されている。第二部材30には、ボルト部材6が螺合するネジ孔31が形成されている。ネジ孔31の軸方向は、第二部材30に対して直交する方向に沿っており、ボルト部材6が第二部材30に対して直交するようになっている。
第二部材30は、支持板部21のピン孔22に挿通されたピンPを介して固定されている。第二部材30には、ピンPが挿通する長孔32が形成されている。長孔32は、第二部材30の長手方向に沿って延在しており、第二部材30がその長手方向に移動可能となっている。つまり、第二部材30は、長孔32の長さの範囲内で、ピンPに対して相対的にスライド移動するようになっている。第二部材30は、固定位置Cと開放位置Oとの間を移動可能となっている。なお、固定位置Cと開放位置Oの説明において、図1における第二部材30の長手方向左側を「装着板部側」といい、第二部材30の長手方向右側を「支持板部側」という。
固定位置Cは、ブレース取付金具1が、吊ボルト3に固定される際に第二部材30が位置する部分であって、第二部材30の移動範囲のうち、装着板部側の位置をいう。図3乃至図5に示すように、第二部材30が固定位置Cにある状態では、第一部材10と第二部材30とで吊ボルト3の全周を囲うようになっている。具体的には、固定位置Cは、第二部材30が最も支持板部側に寄っている位置であって、第二部材30の一端部33(装着板部側の端部)は、一方の側板部12aの切欠部14から断面U字の外側に突出している(図3の(a)および図4参照)。このとき、ピンPは長孔32の右端部(支持板部側の端部)に当接している。また、このときネジ孔31の軸線の延長線は一対の側板部12a,12b間の中間部に位置しており、ボルト部材6が側板部12a,12b間に突出可能になっている。
開放位置Oは、ブレース取付金具1を、吊ボルト3に係止する際に第二部材30が位置する部分であって、第二部材30の移動範囲のうち、支持板部側の位置をいう。図6に示すように、第二部材30が開放位置Oにある状態では、第一部材10の断面U字の開口側が開放されており、開口部を吊ボルト3が通過可能になっている。具体的には、開放位置Oは、第二部材30が最も支持板部側に寄っている位置であって、第二部材30の一端部33(装着板部側の端部)は、他方の側板部12bの切欠部14内に位置しており、側板部12a,12bの間には突出していない。第二部材30の一端部は、他方の側板部12bの切欠部14のみに係止されている。このとき、ピンPは長孔32の左端部(装着板部側の端部)に当接している。また、このときネジ孔31の軸線の延長線は、支持板部21の基端部21aの表面(当接面部)に交差するようなっており、第二部材30が開放位置Oにある状態でボルト部材6の先端部が収容スペース24に位置して当接面部に当接する。
次に、前記構成のブレース取付金具1を用いて天井ブレース5を吊ボルト3に固定する手順および固定した状態を説明しつつ、作用効果を説明する。
天井ブレース5を吊ボルト3に固定するに際しては、まず、図6に示すように、天井ブレース5の先端のボルト部材6を第二部材30のネジ孔31に螺合させて挿入する。このとき、第二部材30は、開放位置Oに移動させておき、ボルト部材6の先端部を締付け方向に回転させることで、収容スペース24内に突出させて、さらに基端部21aの表面(当接面部)に当接させて、軽く押圧させておく。これによって、第二部材30は、開放位置Oで仮固定される。
次に、作業員は天井ブレース5の下側部分を持って、ブレース取付金具1を吊ボルト3の上端部の所定の位置まで持ち上げる。このとき、第二部材30は第一部材10に仮固定されているので、ブレース取付金具1は安定した状態を保持できる。したがって、ブレース取付金具1の持ち上げ作業を行い易い。また、本実施形態では、ブレース取付金具1を吊ボルト3から離した状態で上方に持ち上げることができるので、吊ボルト3の途中に足場用金具や補強金具などが設置されていても、ブレース取付金具1が干渉することはなく、ブレース取付金具1の持ち上げを円滑に行うことができる。
ブレース取付金具1が所定の高さまで持ち上げられたなら、作業員はブレース取付金具1を手前に引き寄せ、第一部材10で吊ボルト3を覆うとともに、背板部13の凸条16を吊ボルト3の雄ねじ部に噛み合わせる。このように、凸条16を吊ボルト3に噛み合わせて作業を行うと、ブレース取付金具1が所定の高さを保持できるので、以下の作業を行い易い。
まず、天井ブレース5をボルト部材6の緩め方向(締付け方向の逆方向)に回転させて、ボルト部材6の先端部を当接面部から離反させる。そして、天井ブレース5を移動させて、第二部材30を固定位置C側に移動させる。このとき、第二部材30は長孔32をガイドとしてスライド移動するので、作業員は天井ブレース5の先端部を移動させるだけで、第二部材30を所定の位置に移動させることができる。さらには、第二部材30は、下端部が支持板部21の支持部23,25によって支持されるとともに、上端部が他方の側板部12bの切欠部14に係止されているので、ピンPを中心とする回転が規制されている。よって、第二部材30は、長孔32の長手方向のみに直線状に移動可能することとなる。そして、第二部材30は、ピンPが長孔32の右端部に当接することで移動が停止される。このように、作業員は、第二部材30を装着板部方向に移動させるだけで、第二部材30が固定位置Cに位置決めされる。
第二部材30が固定位置Cに位置決めされた後、天井ブレース5をボルト部材6の締付け方向に回転させて、ボルト部材6を送り出し、その先端部を吊ボルト3の側面に当接させて押圧させる。このとき、ボルト部材6は、予め所定長さ(収容スペース24の奥行き長さ)突出しているので、固定位置Cでの締付け量を少なくできる。これによって、天井ブレース5を回転させる作業を低減でき、施工が容易になる。
作業員は、ボルト部材6が充分な圧力で吊ボルト3を押圧できるところまで、天井ブレース5を回転させる。このとき、ブレース取付金具1は、第一部材10と第二部材30で吊ボルト3の全周を囲んでいるので、地震時などに吊ボルト3から外れることはなく、確実に係止される。さらに、ネジ孔31に螺合されるボルト部材6の締付軸力は、第二部材30から第一部材10へと円滑に伝達されて分散される。特に、第一部材10には一対の側板部12a,12bの反力受け部15,15が形成されており、第二部材30は、反力受け部15,15に係止されるので、締付軸力の反力に対向できる。したがって、ボルト部材6を強固に締め付けてもブレース取付金具1は、変形しにくい。そして、大きい締付軸力によって、吊ボルト3をボルト部材6と背板部12で挟持することができるので、天井ブレース5を強度に固定することができる。
また、締付作業は、天井ブレース5の手前側を持って回転させるだけでよいので、作業員は、吊ボルト3の上端部付近まで上がる必要はない。したがって、施工性が向上するとともに、吊ボルト3の上端部近くの足場の省略ができる。
(第二実施形態)
次に、図7を参照しながら第二実施形態に係るブレース取付金具について説明する。図示するように、第二実施形態に係るブレース取付金具101は、第一部材110と第二部材130の2つの部材を一体化して構成されている。第二部材130は、第一部材110に対して固定位置と開放位置との間を移動可能に取り付けられている。本実施形態では、第二部材130は、回転することで、固定位置と開放位置との間を移動するものである。第二実施形態では、第一部材110の装着板部111の背板部113の形状、支持板部121の形状および第二部材130の形状が第一実施形態と異なる。なお、第二実施形態において第一実施形態と同じ構成の部分は、第一実施形態と同様の符号を付して説明を省略する。
第一部材110、一端が開口した断面U字状の装着板部111と、第二部材130を支持する支持板部121を備えており、吊ボルト3に側部から装着される。装着板部111は、互いに対向する側板部12a,12bと、各側板部12a,12bを繋ぐ背板部113とを備えて構成されている。
背板部113は、吊ボルト3の外径と同等の曲率半径の円弧状に形成されている。背板部113の内周面には、吊ボルト3の雄ねじ部に噛み合う凸部116が上下二箇所に形成されている。凸部116は、内側に突出しており、先端が尖った断面三角形状を呈している。凸部116は、背板部113を外周側から内側へプレス加工することで形成されている。
支持板部121は、他方の側板部112bから連続的に繋がって形成されており、側板部112bに対して直交して屈曲している。支持板部121は、平板形状を呈しており、その先端部には、第二部材130を支持するピンPが挿通するピン孔122が形成されている。
第二部材130は、ピンPを介して支持板部121に回転可能に支持されている。第二部材30は、固定位置Cにあるときに、第一部材10の装着板部111の断面U字の開口部を覆う。第二部材30は、略長方形の板状に形成されており、支持板部121の先端部から、装着板部111の断面U字の開口部を覆う長さになっている。第二部材130には、ボルト部材6が螺合するネジ孔31が形成されている。ネジ孔31は、第二部材30に対して直交する方向に沿っており、ボルト部材6が第二部材30に対して直交するようになっている。ネジ孔31の軸線の延長線は、第二部材30が固定位置Cにあるときに、一対の側板部12a,12b間の中間部に位置しており、ボルト部材6が側板部12a,12b間に突出可能になっている。
第二部材130には、ピンPが挿通するピン孔132が形成されている。ピン孔132は、ピンPが挿通可能な円形を呈しており、第二部材130が、ピンPを中心に回転可能となっている。
図8乃至図10に示すように、第二部材130が固定位置Cにある状態では、第一部材110と第二部材130とで吊ボルト3の全周を囲うようになっている。具体的には、固定位置Cは、第二部材130が切欠部14に嵌まっている位置である。このとき、ネジ孔31の軸線の延長線は一対の側板部12a,12b間の中間部に位置しており、ボルト部材6が側板部12a,12b間に突出可能になっている。
図11に示すように、第二部材130が開放位置Oにある状態では、第一部材110の断面U字の開口側が開放されており、開口部を吊ボルト3が通過可能になっている。具体的には、開放位置Oは、第二部材130が装着板部111の断面U字の開口部に干渉しない位置であって、図11中、一点鎖線で示した第二部材130’から実線で示した第二部材130の間の回転範囲をいう。なお、第二部材130の固定位置Cと開放位置O間の移動は、天井ブレースの先端部のボルト部材6を円弧状に回転させることで行う。
第二実施形態のブレース取付金具101においても、第一実施形態と同様の作用効果を得られる。第二実施形態のブレース取付金具101では、第一実施形態のブレース取付金具1よりも形状が単純であるので製造が容易である。
第二実施形態のブレース取付金具101では、第二部材130が第一部材110の支持板部121に対して、外力を加えない状態では回転せず、且つ天井ブレースを移動させた際の外力で回転可能となる摩擦力(支持板部121と第二部材130間の摩擦力)を得られるようにピンPで締め付けておけばよい。このようにすれば、ブレース取付金具101を天井ブレースの先端に取り付けて持ち上げる際に、ブレース取付金具101が変形せずに、安定した状態で作業を行うことができる。
以上、本発明を実施するための形態についてそれぞれ説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、材質、形状や大きさなど適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、背板部13に凸条16を形成して、吊ボルト3に係止するようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、背板部13の内側にボルトを設置して噛合させるようにしてもよい。
1 ブレース取付金具
3 吊ボルト
5 天井ブレース
6 ボルト部材
10 第一部材
11 装着板部
14 切欠部
15 反力受け部
21 支持板部
21a 基端部(当接面部)
24 収容スペース
30 第二部材
31 ネジ孔
101 ブレース取付金具
110 第一部材
111 装着板部
121 支持板部
130 第二部材
131 ネジ孔
C 固定位置
O 開放位置

Claims (5)

  1. 天井ブレースを吊ボルトの上端部に取り付けるためのブレース取付金具であって、
    一端が開口した断面U字状の装着板部を有し前記吊ボルトに側部から装着される第一部材と、この第一部材の開口側に固定位置と開放位置との間を移動可能に取り付けられている第二部材とを備えており、
    前記第二部材が前記固定位置にある状態で、前記第一部材と前記第二部材が前記吊ボルトの全周を囲うように構成され、
    前記第二部材が前記開放位置にある状態で、前記第一部材の開口側が開放されており、
    前記第二部材には、前記天井ブレースの先端に設けられたボルト部材が螺合するネジ孔が形成されている
    ことを特徴とするブレース取付金具。
  2. 前記装着板部は、前記第二部材が前記固定位置にある状態で前記ボルト部材の基端部側から前記第二部材の表面に当接する反力受け部を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のブレース取付金具。
  3. 前記第二部材は、前記固定位置と前記開放位置との間をスライドして移動する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブレース取付金具。
  4. 前記第二部材は、板状に形成されており、
    前記第一部材は、前記第二部材に沿った支持板部をさらに備えており、
    前記第二部材が前記開放位置にある状態で、前記ボルト部材を回転させることで当該ボルト部材の先端部が前記支持板部に当接する
    ことを特徴とする請求項3に記載のブレース取付金具。
  5. 前記支持板部のうち前記ボルト部材の先端部が当接する当接面部は、前記ボルト部材の締付け方向にオフセットしており、前記当接面部と前記第二部材の間に前記ボルト部材の先端部の収容スペースが形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のブレース取付金具。
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