JP4851490B2 - 配設体の支持具 - Google Patents

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本発明は、形鋼のフランジ等の造営材に固定され、吊りボルト、照明器具、配線器具、安定器、火災報知器、配管材、ケーブル等の配設体を支持する、配設体の支持具に関するものである。
従来より、前記吊りボルト、照明器具等の配設体は支持具を使用して形鋼のフランジ等の造営材に取付けられている。この支持具は、例えば、造営材に固定するための金具と、配設体を支持する支持体とを軸により連結した構成となっている。前記金具は、側面視略コ字状に形成された金具本体の挿入開口から内部空間に造営材を挿入し、これを金具本体と固定ボルトとで挟持することにより、造営材に固定される。図16は配設体として吊りボルトを支持する支持具71を示す。この支持具71は側面視略コ字状に形成された金具本体72に支持体73が軸である連結ボルト42で連結されてなり、固定ボルト13と、金具本体72に水平方向に屈曲形成された左右一対のフランジ72aとでH形状の形鋼51のフランジ52を挟持することによりこのフランジ52に固定される。そして、配設体61である吊りボルト66は、支持体73の底板73aの挿通孔に挿通された後、底板73aを上下一対のナット65で締付け、支持される。この種の支持具としては、例えば、実用新案登録第3046369号公報に記載のものが開示されている。
しかし、前記支持具71の支持体73は、連結ボルト42により金具本体72と連結されているにすぎないので、連結ボルト42から離間した偏心位置に配設体の大きな負荷が下方に加わったりした場合、連結ボルト42の締付けのみではその負荷に耐えられず、金具本体72に対して連結ボルト42の軸心を中心に回動してしまうことがあった。
これに対して、特開平11−256752号公報に、支持具としての吊り金具が記載されている。この吊り金具は、中空の方形箱型に形成された金具本体の底部に長窓状の取付孔を設け、この取付孔に吊りボルトを垂設している。この構成の吊り金具は、吊りボルトの支持部が、前述の支持具71のような、連結ボルト42を中心に回動する構造となっていないので、全く回動することなく常に吊り金具の垂直下方に吊り下げることができる。
その一方で、配設体が、補強用に建物の側壁等に沿って斜めに配設された傾斜ボルトなどである場合は、前述の図16に示したような支持具71を使用して、連結ボルト42を僅かに緩め、支持体73をその連結ボルト42を軸に回動させつつ傾斜ボルト等の傾斜角度に合致させて吊り下げた後、本締めして支持させるのが作業上都合がよいこともある。
このように、造営材に配設体を支持させるための支持具は、一般には、支持体が金具に対して軸を中心に回動するのを防止して配設体を一定状態に安定して支持させるのが望ましいが、対象となる造営材や配設体によっては、或いは支持状態などによっては、逆に、仮締め状態にしておいて前記回動を可能とし、傾斜ボルト等の配設体への支持を容易にする方が好ましい場合もある。
実用新案登録第3046369号公報 特開平11−256752号公報
しかし、従来の支持具は、上記両方の形態、即ち、支持体が金具に対して軸を中心に回動するのを防止して配設体を一定の姿勢に安定して保持し得る形態、及び仮締め状態において支持体が回動するのを許容して傾斜ボルト等への支持を容易化する形態の両方に対応して配設体を支持できるものはなかった。つまり、従来の支持具は、支持体の回動を防止する形態と、前記回動を許容する形態とに自在に変換することはできなかった。このため、配設体の配設状況に応じて支持具を使い分ける必要が生じ、複数種類の支持具を用意する必要があった。その結果、部品コストが上昇するとともに、部品管理が煩雑化するなどの不具合があった。
そこで、本発明は、造営材に固定するための金具と配設体を支持する支持体とを軸により連結するものにおいて、支持体が金具に対して軸を中心に回動するのを防止して配設体を一定姿勢に安定して保持することができ、また、支持形態によっては、前記回動を許容して他の配設体を容易かつ迅速に支持することもできる配設体の支持具の提供を課題とするものである。
請求項1の配設体の支持具は、側面視略コ字状に形成された金具本体、及び前記金具本体に螺合して、該金具本体の開口から内部に挿入された造営材を該金具本体とで挟持する固定ボルトを備えた金具と、前記金具に連結され、配設体を支持する支持体と、前記金具と前記支持体とを連結する着脱自在な軸とを備えている。ここで、前記支持体は、支持体本体と、前記軸を介して前記金具に連結された連結体とで形成されている。そして、特に、前記連結体は、前記金具が前記造営材に固定された状態で該造営材に当接して前記支持体が前記軸を中心に回動するのを防止する回動防止部と、当接しないで前記回動を許容する回動許容部とを備え、前記軸が取り外されて前記金具に対する配置が反転されることにより、前記回動防止部によって前記回動が防止される状態に配置され、または、前記回動許容部によって前記回動が許容される状態に配置されている。
更に具体的には、支持体が支持する配設体としては、吊りボルトや、安全器、照明器具等の他、補強材として建物の側壁等に沿って筋交いに配設される傾斜ボルト等が挙げられる。支持体は、これらの配設体のうち、吊りボルト、安全器、照明器具等については、一般に、水平状態で金具に連結され、配設体は支持体に垂直または水平状態で支持され、配設体の荷重は直接支持体に加わるため、軸を中心に回動しないように強固に金具に連結して、配設体を一定の姿勢に保持することが必要である。一方、配設体のうち、筋交いなどに配設される傾斜ボルト等については、支持具は、配設体の荷重を支持するものではなく、傾斜ボルトに加わる負荷は小さいため、寧ろ、傾斜ボルトの傾斜角度に自在に対応して支持し得ることが望まれる。したがって、この場合の支持具の支持体は、固定ボルトの仮止め状態において、金具に対して軸を中心に自在に回動し得るのが望まれる。
このような背景において、請求項1の支持体の一部を構成する連結体は、金具が造営材に固定された状態で該造営材に当接することにより、支持体が軸を中心として回動するのを防止する回動防止部と、前記回動を許容する回動許容部とを備えているので、1種類の支持具で、前記いずれの配設体にも対応して支持させることができる。
支持体の連結体の回動防止部は、例えば、連結体の造営材と対向する端面の角部を直角状に形成して造営材に設けられているフランジ等と当接させることにより形成することができる。また、支持体の連結体の回動許容部は、例えば、連結体の造営材と対向する端面の角部を円弧状に形成し、連結体が軸を中心に回動しても前記角部が造営材に設けられているフランジ等との当接を回避させることにより形成することができる。そして、連結体の端面の両角部の一方を前記直角状の角部とし、他方を円弧状の角部とすることにより、一の連結体に回動防止部と回動許容部とを設けることができる。そして、軸を取り外して金具に対する連結体の取着方向を反転して変換することにより、支持体を回動防止状態としたり、回動許容状態とすることができる。なお、前記回動防止部及び回動許容部は、前記構成に限られるものではない。
ここで、前記金具と前記支持体とを連結する軸は、例えば、ボルト及びナット等で形成することができる。更に、この軸は、金具と支持体の連結体との双方を貫通するとともに、上記のように金具に対する連結体の取着方向の変換を可能とすべく、金具及び支持体から取り外せるよう着脱自在に取付けられている。
前記支持体は、配設体を支持する支持体本体と、軸を介して金具に連結された連結体とで形成されており、支持体本体と連結体とは別体に構成されていてもよく、一体物に形成されているものであっても構わない。
支持体本体は、貫通する長孔や細長の切欠帯溝等を形成することにより、各種配設体を支持させることができる。
請求項2の配設体の支持具は、請求項1の支持具と同様の構成となっているが、金具に回動阻止部が形成され、支持体の一部を構成する連結体が、造営材でなく前記金具の回動阻止部に当接することにより、支持体が軸を中心として回動するのを防止する回動防止部と、当接しないことにより前記金具の回動阻止部に当接することなく前記回動を許容する回動許容部とを備えている点で相違する。
金具の回動阻止部は、金具本体の一部に、例えば、連結体の造営材と対向する端面と当接可能なフランジを設けることにより形成することができる。
請求項3の配設体の支持具は、支持体を構成する支持体本体と連結体とが別体に設けられている。
請求項4の配設体の支持具は、請求項3に記載の別体に設けられた支持体本体と前記連結体とが、取着ボルトを介して一体に組付けられ、支持体本体が、連結体に取着ボルトを軸に回動可能に取着されている。これにより、支持体は、取着ボルトを僅かに緩めるなどして支持体本体のみを取着ボルトを軸に180度反対方向等に回動することができる。
請求項5の配設体の支持具は、支持体本体が、被支持ボルトが貫通する、長孔で形成された貫通孔または細長に形成された切欠帯溝を有する。被支持ボルトとしては、造営材に垂設される吊りボルトや、補強材として建物の側壁等に沿って筋交いに配設される傾斜ボルトなどが挙げられる。支持体本体に貫通孔を有する場合は、前記吊りボルトの端部を貫通させ、支持体本体の上下に取付けた一対のナットを吊りボルトに螺着し締付けて挟持することにより、吊りボルトを支持させることができる。また、支持体本体に切欠帯溝を有する場合は、傾斜ボルトが建物の壁面に沿って設置されている状態でこの傾斜ボルトをその側方から支持体本体の切欠帯溝内に嵌入させることができる。
請求項1の発明は、支持体を構成する連結体が、造営材に当接することにより、支持体が軸を中心として回動するのを防止する回動防止部と、前記回動を許容する回動許容部とを備えているので、1種類の支持具で、多様な配設体に対応して支持体に支持させることができる。その結果、配設体毎に異なる支持具を用意する必要がなく、支持具のコストを低減できるとともに、部品管理が容易となる。
請求項2の発明は、請求項1の支持具と比較して、支持体の連結体が、金具に設けられた回動阻止部に当接することにより支持体の回動を防止するのであるから、請求項1と同様の効果を奏するとともに、造営材が支持体の連結体と当接しにくい形状のものであっても、連結体を回動阻止部に当接させて確実に支持体の回動を阻止することができる。
請求項3及び請求項4の発明は、支持体の支持体本体と連結体とが別体に設けられているので、支持体本体と連結体とを取着ボルトを介して一体に組付け、取着ボルトを僅かに緩めるなどして支持体本体のみを取着ボルトを軸に180度反対方向や90度の直交方向等任意の角度に自在に回動することができる。これにより、支持具における配設体の保持位置を適宜変更して、配設体との重量バランスを確保し、支持具が造営材から離脱しにくい状態にすることができる。また、造営材への金具の固定向きに拘わらず、支持体本体のみを、建物の筋交いとして配設された傾斜ボルト等の配設体の位置に対応して方向転換し、配設体を簡単に支持体に支持させることができる。
請求項5の発明は、支持体本体が、長孔で形成された貫通孔または細長に形成された切欠帯溝を有するので、吊りボルトや傾斜ボルト等の被支持ボルトをその軸と直交する方向に移動させながら最適箇所に位置させ支持させることができる。そして、前記貫通孔を有する場合は、配設体や被支持ボルトが支持体から側方に抜脱するのを確実に防止することができる。また、前記切欠帯溝を有する場合は、支持具を被支持ボルトに側方から簡単に取付けて該被支持ボルトを支持させることができる。
〈第1実施形態〉
以下、本発明の第1実施形態の配設体の支持具を図1乃至図10に基づいて説明する。
ここで、図1乃至図3は前記支持具を示し、図4及び図5は支持具の構成部材を示し、図6乃至図10は各種支持態様を示す。なお、本実施形態においては、造営材として建物内に構築されたL形鋼を例示する。
図1乃至図3において、支持具1は、造営材であるL形状の形鋼51のフランジ52に、照明器具、吊りボルトなどの配設体61を支持するために、前記造営材に固定されるものである。支持具1は、側面視略コ字状に形成された金具本体12及び固定ボルト13を備えた金具11と、配設体61を支持する支持体21と、金具11と支持体21とを連結する軸41とを備えている。前記支持体21は、支持体本体22と、軸41を介して金具11に連結された連結体31とで形成され、更に、この連結体31は、支持体21が軸41を中心として回動するのを防止する回動防止部39と、その回動を許容する回動許容部40とを備えている。以下、各構成部材について詳細に説明する。
まず、前記金具11の金具本体12は、図4に示すように、鋼板等の金属板材をプレス加工することにより全体が略コ字板状に屈曲形成され、両側壁15は略コ字状に切欠形成されている。金具本体12の頂壁14には前記固定ボルト13が螺着されるねじ孔14aが設けられており、ねじ孔14aの周縁を内部側に切り起こした略円筒状部分の内壁面に雌ねじが螺刻されていることにより必要なねじ長さが確保され、ねじ孔14aに螺着された固定ボルト13が側方に傾くことなく真下に螺進するようになっている。頂壁14の両縁部から直交方向に屈曲形成された対向する一対の側壁15には、造営材が挿入される挿入開口15aを側方に有する切欠空間15bが形成されている。側壁15における切欠空間15bの下側の両縁端部には、側壁15に直交して互いに外方に屈曲する一対の当接フランジ16が形成され、この当接フランジ16の上面には形鋼51のフランジ52の下面が面当接するようになっている。この構成により、挿入開口15aから切欠空間15b内に挿入された形鋼51のフランジ52は金具本体12の当接フランジ16と固定ボルト13の先端とで挟持され、これにより、支持具1は形鋼51の所定位置に固定される。なお、固定ボルト13は、形鋼51のフランジ52面に安定して当接すべく、先端は平面に形成されているのが望ましい。側壁15の下部2箇所には軸41としての連結ボルト42の外径と同一または僅かに大きい内径を有する軸挿通孔15cが形成され、選択されたいずれか一方、図1においては、挿入開口15a側の軸挿通孔15cに、前記連結ボルト42が挿通されている。連結ボルト42の先端部には六角ナット43が螺着され、これら連結ボルト42と六角ナット43とで金具本体12の両側壁15及び後述する支持体21の連結体31の両側壁33を一体に挟持し、支持体21を金具11に連結固定している。なお、金具本体12の一方の側壁15における軸挿通孔15cの周辺部には、六角ナット43の側面と当接する矩形状の回り止め突起15dが形成されている。
次に、前記支持体21は、連結ボルト42を介して金具本体12の一対の側壁15に連結されており、図5に示すように、図3の蛍光灯62を支持する支持体本体22と、連結ボルト42が挿通されて金具本体12に連結される連結体31とを備えてなる。これら支持体本体22と連結体31とは別体で構成され、六角ボルト等からなる取着ボルト26及びナット27を介して一体に組付けられている。支持体本体22は、連結体31に取着ボルト26を軸に回動可能に取着されており、取着ボルト26を緩めることにより、取着ボルト26を軸に水平方向に180度反転させたり90度回動させるなど連結体31に対する取着向きを簡単に変えられるようになっている。なお、支持体本体22及び連結体31は、鋼板等の金属板材により形成することができる。但し、これら双方或いはいずれか一方を合成樹脂材等で形成してもよい。
前記支持体本体22は、細長矩形板状に形成された支持板部23で配設体61を支持するとともに、支持板部23の幅方向の両側に上方向に屈曲するフランジ24が一体に設けられている。このフランジ24は内面が金具本体12の側壁15の外面に当接または近接して支持体21を一定向きに保持するガイドとなっているとともに、支持体本体22の剛性、強度を大きくしている。支持板部23の長手方向の一端部寄りには前記取着ボルト26が挿通されるボルト挿通孔23aが形成されているとともに、幅方向の中央部分には長手方向に一定幅の細長の切欠帯溝23bが形成され、その一端部は支持体本体22の長手方向の端部に開口している。この切欠帯溝23bは、配設体61としての吊りボルトや被支持ボルトである傾斜ボルト64の外径より僅かに大きい幅に形成され、これらボルト類が貫通し、開口から挿入された後、内部を長手方向に移動できるようになっている。支持板部23の切欠帯溝23bの開口近傍には、切欠帯溝23bを挟む両側に、配設体61に取付けられたボルトの頭部やナット等と当接して配設体61が切欠帯溝23bから抜脱するのを防止する一対の抜脱防止突起25が突設されている。
前記支持体21の連結体31は、中央の底壁32とこの底壁32の両端部において直角方向に立設する側壁33とにより全体が略コ字板状に形成されている。連結体31の両側壁33の略中央部にはそれぞれ連結ボルト42が挿通するボルト挿通孔34が形成され、底壁32には前記取着ボルト26が挿通するボルト挿通孔35が形成されている。なお、連結体31の両側壁33間の内寸を取着ボルト26としての六角ボルトの頭部の対辺間隔とほぼ同一の大きさにしておけば、連結体31の両側壁33と当接して回転が阻止されるため、取着ボルト26の脱着の際に頭部を保持している必要がなく、取着ボルト26の脱着作業が楽になる。
更に、図5(c)等に示すように、連結体31の両側壁33の上端における一方の角部は直角に形成され、他方の角部は円弧状に形成されている。また、各側壁33の左右の側端は互いに平行に形成されている。即ち、両側壁33における直角の角部側の上端の端面36及び左右一対の側端の端面37,37は平面に形成され、円弧状の角部側の端面38は曲面に形成されている。連結体31の側壁33の上端の端面36は、金具本体12の切欠空間15bの当接フランジ16の上面と一致する高さに形成されており、支持具1が形鋼51のフランジ52に固定されたときに、形鋼51のフランジ52の下面と当接しまたは極く近接する。ここで、図5(c)に示すように、ボルト挿通孔34の円中心つまりは連結ボルト42の軸心Oを通る垂直線が連結体31の上端面と交差する点をイとし、平面で形成された端面36において点イから所定距離離間した点をロとし、前記軸心Oから平面で形成された端面36までの最短距離、即ち前記軸心Oと点イまでの距離をr1、軸心Oから点ロまでの距離をr2とすれば、r1<r2であり、点ロが点イから離間するに従いr2は大きくなっている。また、連結体31の側壁33における左右側端の端面37,37は、支持具1が図10等に示す向きで形鋼51のフランジ52に固定されたときに、形鋼51のフランジ52の側面と当接しまたは極く近接する。一方、曲面に形成された端面38は曲率が一定であってもなくてもよいが、図5(c)において、その端面38における点をハとし、軸心Oから点ハまでの距離をr3とすれば、r3≦r1となっている。
このような寸法関係において、連結体31が連結ボルト42の軸心Oを中心に回動しようとしたとき、平面に形成された端面36については、連結ボルト42の軸心Oからの距離が角部に向かうに従ってr1からr2と徐々に長くなり、また、平面に形成された左右側端の端面37,37についても、同様に、連結ボルト42の軸心Oからの距離が角部に向かうに従って徐々に長くなり、いずれも形鋼51のフランジ52の下面と干渉することになるので、前記回動は阻止される。したがって、この平面で形成された端面36及び左右の端面37,37は、支持体21が連結ボルト42の軸心Oを中心に回動するのを防止する回動防止部39を形成する。一方、曲面に形成された端面38については、連結ボルト42の軸心Oからの距離r3はr1と等しいかそれより小さいので、形鋼51のフランジ52の下面と干渉することはなく前記回動は可能となる。したがって、この曲面で形成された端面38は、支持体21が連結ボルト42の軸心Oを中心に回動するのを許容する回動許容部40を形成する。
前記軸41としての連結ボルト42は、六角ボルトが用いられ、金具本体12の両側壁15及び支持体21の連結体31の一対の側壁33を貫通し、六角ナット43とで締付けて金具本体12と支持体本体22の連結体31とを連結しており、金具本体12及び支持体21の連結体31に対して着脱自在に取着される。なお、連結ボルト42で両者を連結する際には、六角ナット43の外壁面を金具本体12の側壁15に設けた回り止め突起15dに当接させることにより、六角ナット43は一定の角度に保持されるので、片方の手で六角ナット43を保持している必要がなく、締付作業が楽になる。
次に、上記のように構成された第1実施形態の支持具1を使用した形鋼51のフランジ52への配設体61の取付け、支持について説明する。なお、ここでは、配設体61として蛍光灯62及び傾斜ボルト64を例示する。
形鋼51のフランジ52に蛍光灯62を取付けて支持させるには、予め、金具11において固定ボルト13の先端を当接フランジ16の位置より所定距離上方に離間させておく。また、図3に示すように、連結体31の回動許容部40が金具本体12の切欠空間15bの奥側に配置される向きとなるように、支持体21の支持体本体22と連結体31とを組付けておく。そこで、金具11を形鋼51に対して水平方向に移動させ、金具本体12の側壁15の切欠空間15bの挿入開口15aから挿入するようにしてこの切欠空間15b内に形鋼51のフランジ52を収容する。次いで、固定ボルト13を締付けてこの先端と金具本体12の当接フランジ16の上面とで形鋼51のフランジ52を挟持し、金具本体12を固定する。
続いて、支持体21の支持体本体22の切欠帯溝23bに上方から取付ボルト63を挿通し、この取付ボルト63を蛍光灯62の頂部に設けられた図示しないねじ孔に螺着し、蛍光灯62を支持させる。これにより、蛍光灯62は支持具1を介して形鋼51のフランジ52に取付けられ支持される。
このようにして蛍光灯62を取付けた後は、支持体21の支持体本体22には蛍光灯62の荷重により下方に押付ける外力が加わるとともに、金具本体12とを連結する連結ボルト42の軸心Oを中心として反時計方向のモーメントが発生する。しかし、蛍光灯62の荷重は取着ボルト26及びナット27の取付部において支持される。一方、反時計方向のモーメントによって支持体本体22は連結ボルト42の軸心Oを中心に回動しようとするから、連結体31も同方向に回動しようとするが、支持体21の連結体31の回動防止部39である端面36が形鋼51のフランジ52の下面と当接し、回動を阻止される。なお、支持体21が連結ボルト42を中心に逆の時計方向に回動しようとしても、支持体本体22の支持板部23が金具本体12の側壁15の下端と当接するため、その方向に回動するのも阻止される。その結果、支持体21は連結ボルト42を中心に時計方向、反時計方向のいずれへの回動も阻止されることとなり、常に一定の水平姿勢に保持される。したがって、蛍光灯62も左右にぶれたりすることなく常に支持体21の直下に一定姿勢で支持される。なお、支持体本体22の支持板部23において連結体31と反対側の端部には切欠帯溝23bを挟んで一対の抜脱防止突起25が設けられているので、蛍光灯62の取付ボルト63が切欠帯溝23b内を移動してその開口から抜脱し、蛍光灯62が落下するのがより確実に防止される。
次に、別の支持態様を図6に基づいて説明する。
図6に示す支持具1は、上記図1乃至図5に示す支持具1と比較して、連結体31が支持体本体22に対して取着ボルト26の軸心を中心に水平方向に180度反転して取着されたものであり、それ以外は同一の構成となっている。なお、図6では、補強材として建物の側壁等に沿って筋交いに配設される傾斜ボルト64の振れ止め支持に好適に用いられる支持態様を例示する。
ここで、支持具1を図1乃至図5に示した状態から図6に示す状態に変換するとしたら、連結ボルト42を緩めて取り外し、金具11から支持体21を離脱させる。そして、取着ボルト26を緩めて連結体31をこの取着ボルト26の軸心を中心に水平方向に回動してその向きを180度反転させた後、取着ボルト26を再度締付ける。連結体31が反転した支持体21を形成したら、再度、この支持体21を金具11に取付け、連結ボルト42を締付けて支持体21と金具11とを連結する。
このようにして形成された図6の支持具1は、図6(c)に示すように、連結体31の右側の角部に円弧状の端面38を有する回動許容部40が設けられているので、連結ボルト42の締付けが僅かに緩められて支持体21が連結ボルト42の軸心Oを中心に回動する際、連結体31の右側の角部が形鋼51のフランジ52の下面と干渉するのが回避される。このため、支持体21は連結ボルト42の軸心Oを中心に水平状態から垂直状態までの角度範囲で回動可能となっている。即ち、支持体21は連結ボルト42を僅かに緩めることにより、連結体31の回動防止部39の端面36が形鋼51のフランジ52の下面と当接する水平位置と、連結体31の回動防止部39の一方の端面37が形鋼51のフランジ52の下面と当接する垂直位置との間で、90度の角度範囲だけ、連結ボルト42の軸心Oを中心に回動することができる。そして、任意の角度回動したら、連結ボルト42を締付けることにより、支持体21を一定の回動位置に保持することができる。なお、支持体21は、連結体31の回動防止部39の端面36が形鋼51のフランジ52の下面と当接する他、支持体本体22が金具本体12の側壁15の下端に当接することによっても、水平位置から更に時計方向に回動するのが阻止される。
このように、図6に示す支持具1は90度の角度範囲で支持体21を回動させることができるから、支持体21を回動させつつ前記傾斜ボルト64の傾斜角度に合致させて支持することができ、その振れ止め支持として使用することができる。この支持具1で傾斜ボルト64を支持するには、図7に示すように、支持具1を傾斜ボルト64の近傍において形鋼51のフランジ52に固定した後、支持具1の連結ボルト42を僅かに緩めて支持体21が回動し得る状態とし、支持体21を回動させて側方から傾斜ボルト64を支持体本体22の切欠帯溝23b内の適宜位置まで挿入させて収容する。その後、上下一対のナット65で支持体本体22を上下両側から締付けて挟持し、傾斜ボルト64を固定する。そして、連結ボルト42を本締めして支持体21をこの回動角度に保持する。これにより、傾斜ボルト64は支持具1によって一定の傾斜状態で支持される。
このようにして支持されると、傾斜ボルト64は、その軸心と直交する方向にぶれたり、振動するのが防止される。ここで、支持体21は連結ボルト42を締付けて金具11に固定されているだけであるから、支持体21にこれを押し下げるような過大な外力が加わると回動してしまうことが考えられるが、傾斜ボルト64への支持状態は単に傾斜ボルト64の側方への振れを防止するのみであり、傾斜ボルト64によって支持体21にこれを押し下げるような過大な力は生じないし、傾斜ボルト64が取着、固定されている状態では構造的にも回動しにくいので、そのような回動は生ぜず、傾斜ボルト64の支持には格別の不具合を生じることはない。
次に、支持具1による上記以外の支持態様を示す。
図8に示す支持具1は、上記図1乃至図5の支持具1と比較して、支持体本体22の向きが180度水平方向に反転されている。即ち、支持体本体22及び連結体31は上記図6の支持具1の支持体21と同じ向きに組付けられている。図1の状態から支持体本体22を図8の状態に変換するとしたら、取着ボルト26を緩めて連結体31をこの取着ボルト26の軸心を中心に回動してその向きを180度反転させた後、再度取着ボルト26を締付ければよい。
前述の図3の支持具1では蛍光灯62は連結ボルト42の左寄りの位置で支持されているのに対し、図8の支持具1は、支持体本体22が金具11から水平右方向に突出した状態に取着されており、蛍光灯62は連結ボルト42の右寄りの位置で支持される。したがって、支持具1は、形鋼51の設置位置や、蛍光灯62の取付スペースの状況、左右の重量バランス等を考慮して、図3及び図8のいずれか適する支持状態を任意に選択して使用することができる。
次に、図9に示す支持具1は、上記図1乃至図8の支持具1では連結ボルト42が金具本体12の側壁15における固定ボルト13側即ち図の右側の軸挿通孔15cに挿通されているのに対し、固定ボルト13と反対側即ち図の左側の軸挿通孔15cに挿通されている点のみ相違する。
図9の支持具1は、図9(c)に示すように、連結体31の右側の角部の上端に平面で形成された端面36を有する回動防止部39が設けられているので、支持体21が連結ボルト42の軸心Oを中心に反時計方向に回動しようとすると、連結体31の右側の角部の湯麺36が形鋼51のフランジ52の下面と当接し干渉する。したがって、支持体21が反時計方向に回動するのが阻止される。一方、時計方向の回動はそれを阻止する部分がないため、支持体21は水平状態から時計方向に回動する。そして、支持体本体22が垂直状態となると、支持板部23が金具本体12の側壁15の左側面と当接してそれ以上の回動が阻止される。この結果、支持体21は連結ボルト42を緩めることにより連結ボルト42の軸心Oを中心に水平状態から垂直状態までの角度範囲で回動可能となっており、それ以外の角度範囲では、連結体31の回動防止部39の当接及び金具本体12の側壁15の左側面の当接によって回動が防止される。
この支持具1の場合には、回動可能な範囲内の任意の角度で連結ボルト42を締付けることにより支持体21を傾斜状態に固定することができる。また、支持体21の支持体本体22を水平状態にしたときは、配設体61を吊り下げても反時計方向に回動するのが防止されるので、下方から押し上げない限り一定状態に保持される。そして、配設体61を支持しないときなどでは、支持体本体22を垂直状態に折り畳むことにより、支持体本体22の水平方向の出張りをなくすことができる。
図10に示す支持具1は、同図(b)に示すように、形鋼51の垂直方向のフランジ52に対して水平方向から固定ボルト13が取付けられてこのフランジ52に固定される例であり、支持体21は図1乃至図5に示した支持体21と同一状態に組付けられている。但し、支持体21は固定ボルト13が水平方向から取付けられた横向きの金具11の上部に取付けられている。
この図10の支持具1は、支持体21の連結体31の平面に形成された端面37を有する回動防止部39が形鋼51のフランジ52の左側面と当接し、連結ボルト42の軸心Oを中心に反時計方向に回動するのが阻止される。また、支持体本体22の支持板部23が図10における金具本体12の側壁15の上端部と当接し、これと干渉して時計方向に回動するのが阻止される。したがって、支持体21はいずれの方向にも回動するのが防止され、配設体61は一定の姿勢に支持される。
次に、上記のように構成された第1実施形態の支持具1の作用を説明する。
支持具1は、支持体21を構成する連結体31が、形鋼51のフランジ52に当接することにより、支持体21が軸41を中心として回動するのを防止する回動防止部39と、前記回動を許容する回動許容部40とを備えているので、1種類の支持具1で、多様な配設体61に対応して支持体21に支持させることができる。例えば、支持体21の連結体31が回動防止部39を備えていることにより、図1乃至図5、図8、図9及び図10に示した態様で蛍光灯62等の配設体61を、左右に回動したり、傾斜するのを防止して一定の姿勢で安定して支持させ保持させることができる。また、支持体21の連結体31が回動許容部40を備えていることにより、図7に示した態様で建物の補強用の筋交いとして配設された傾斜ボルト64を、支持体21を連結ボルト42の軸心Oを中心に回動させながら傾斜ボルト64の傾斜角度を調節し、簡単に位置合わせして支持体21に取着し支持させることができるとともに、支持具1を傾斜ボルト64に取着した後は、傾斜ボルト64が左右にぶれたりするのを防止することができる。この際、支持体21に配設体61の過大な荷重が加わると、連結ボルト42を締付けて支持体21を所定角度に保持しているにも拘わらず、支持体21が回動してしまうことも考えられるが、傾斜ボルト64を支持する場合は、そのような過大な荷重は加わらないので、そのような回動を生じることはない。
このように、第1実施形態の支持体21は、1種類で多様な態様の支持が可能であるから、支持具1を形鋼51のフランジ52から離脱しにくい位置、向きに固定したり、配設体61を左右の均衡のとれた位置で支持するなど、造営材の種類、造営材への固定位置、固定方向や配設体61の種類、支持態様等に対応した適切な支持を行なうことができる。これにより、配設体61毎に異なる支持具1を用意する必要がないため、支持具1のコストが低減されるとともに、部品管理が容易となる。
また、支持体21の支持体本体22と連結体31とが別体に設けられているので、支持体本体22と連結体31とを取着ボルト26を介して一体に組付け、取着ボルト26を僅かに緩めるなどして支持体本体22のみを取着ボルト26を軸にして180度反対方向に回動することができる。これにより、配設体61の取付スペースなどとの関連で支持具1における支持体21の向きを適宜変更したり、造営材に対する支持具1の固定位置と関連して配設体61の重量バランスを確保したり、金具本体12の切欠空間15bへの造営材の挿入方向を選択して造営材から支持具1を離脱しにくくすることができる。また、造営材への金具11の固定方向に拘わらず、支持体本体22のみを、建物の筋交いとして配設された傾斜ボルト64等の配設体61に向けて方向転換し、配設体61を支持させることもできる。
更に、支持体本体22が、細長に形成された切欠帯溝23bを有するので、支持体本体22を連結ボルト42の軸心Oを中心に回動させつつ、切欠帯溝23b内を移動させながら支持具1を傾斜ボルト64に側方から簡単に取付けて傾斜ボルト64を支持させることができる。
〈第2実施形態〉
次に、第2実施形態の支持具1を図11及び図12に基づいて説明する。前記第1実施形態の支持具1は、支持体21の連結体31が造営材に当接することにより回動を防止する回動防止部39を備えているのに対し、第2実施形態の支持具1は、金具11に回動阻止部が設けられているとともに、支持体21の連結体31が金具11の回動阻止部に当接することにより回動を防止する回動防止部39を備えている。
具体的には、図11において、金具本体12は、側壁15の切欠空間15bの下端に、内方に向けて直角に折曲された左右一対の当接フランジ17,17が設けられている。この当接フランジ17は請求項の回動阻止部に相当する。なお、それ以外の構成については第1実施形態の支持具1と同様に構成されており、連結体31の側壁33は、支持体21が金具11に組付けられ、連結ボルト42の軸心Oを中心に回動する前の状態において、上部の端面が前記金具本体12の当接フランジ17の下面に当接または近接する高さに形成されている。したがって、第1実施形態の支持具1と同様に、金具11に対する支持体21の組付態様により、連結体31の回動防止部39が金具本体12の当接フランジ17の下面に当接し、干渉するので、支持体21が連結ボルト42の軸心Oを中心に回動するのが防止され、或いは、連結体31の回動許容部40が金具本体12の当接フランジ17の下面と干渉することなく前記回動が許容される。このため、第1実施形態の支持具1と同様に作用するとともに、造営材が支持体21の連結体31と当接しにくい形状のものであっても、金具11に当接フランジ17からなる回動阻止部が設けられていることにより確実に連結体31の回動防止部39と当接させて支持体21の回動を阻止することができる。
また、図12において、金具本体12は第1実施形態と同一であるが、支持体21の連結体31の両側壁33の間隔が第1実施形態の連結体31より広く、連結体31の側壁33は金具本体12の側壁15の両外側に位置している。この図12の支持具1は、連結体31の側壁33が金具本体12の側壁15の両外側に位置しているので、支持体21が回動しようとするとき、連結体31の回動防止部39は金具本体12の当接フランジ16の下面と当接し干渉して支持体21が回動するのを阻止する。したがって、この支持具1も第1実施形態と同様に作用する。なお、図12に示す第2実施形態における金具本体12の当接フランジ16も請求項の回動阻止部に相当する。
〈その他〉
ところで、上記各実施形態において、支持体21の連結体31の回動許容部40は、90度の角度範囲に設けられているが、図13に示すように、円弧の途中に段部を設けてその部分に回動防止部39を形成することにより、ニで示す45度や60度等の角度範囲に形成してもよく、この場合、支持体21はそのような角度範囲ニのみで連結ボルト42の軸心Oを中心に回動するのが許容される。
また、前記連結体31の回動許容部40は、連結体31の側壁33の角部を円弧状に形成してなるが、要するところ、連結体31が回動するときに、側壁33の角部が形鋼51のフランジ52等の造営材や金具11の当接フランジ17等の回動阻止部と干渉しない形状であればよいから、例えば、円弧ではなくその弦の部分で直線状に切除した形状に形成してもよい。
加えて、前記連結体31は、左右一対の両側壁33,33にそれぞれ回動防止部39及び回動許容部40を設けているが、回動防止部39及び回動許容部40は、連結体31のいずれか一方の側壁33のみに設けてもよい。
更に、上記各実施形態の支持体本体22は、細長矩形板状に形成された支持板部23に、配設体61を支持するための細長の切欠帯溝23bが形成されているが、配設体61の支持部は、図14(a)のように、長孔で形成された貫通孔23cに形成してもよい。この場合は、蛍光灯62の取付ボルト63や被支持ボルトである傾斜ボルト64が支持体本体22から側方に抜脱するのを確実に防止することができる。
また、支持体本体22の支持板部23には取着ボルト26を挿通するためのボルト挿通孔23aが形成されているが、取着ボルト26の挿通部分を、図14(b)に示すように、細長の切欠帯溝23dで形成してもよい。この場合、取着ボルト26を切欠帯溝23dに沿って移動させて支持板部23において最適位置に取着することができる。
加えて、支持体本体22は、図14(c)に示すように、取着ボルト26を挿通するためのボルト挿通孔23aと配設体61を支持するための長孔の貫通孔23cとを連通して長孔23eとすることも可能である。
そして、上記各実施形態の支持体本体22は、支持板部23の幅方向の両側部に補強等のためにフランジ24を形成しているが、必ずしもフランジ24の形成を要するものではなく、単なる平板状に形成してもよい。また、フランジ24を長手方向の一部のみに設けてもよい。これらの場合、連結体31の向きを反転する際、フランジ24が設けられていると、連結体31の底壁32がフランジ24の上端を乗り越えるまで取着ボルト26を緩めなければならないところ、取着ボルト26は僅かに緩めるだけで連結体31の向きを反転することができる。また、フランジ24が設けられていると、連結体31は180度反転する場合に限られるが、フランジ24がなければ、支持体本体22に対して90度等の向きでも組付けることができる。なお、支持体本体22は表裏反対向きにして連結体31と組付けてもよい。
また、上記各実施形態の支持体21は、支持体本体22と連結体31とが別体で形成されているが、これに限られるものではなく、一体物として形成してもよい。この場合は、取着ボルト26及びナット27は不要となる。但し、支持体21は、連結体31に対して支持体本体22を反転した状態でも使用できるよう、図15に示すように、支持体本体22を連結体31の左右両側に設ける必要がある。このため、別体で形成したものと比較して、支持体21は横に長くなるが、配設体61の支持位置を変更する度に、取着ボルト26を緩めて連結体31を反転させる手間を省くことができる。
更に、上記各実施形態では、金具11と支持体21とを連結する軸41は、連結ボルト42を用いているが、他の、例えば、金属製のピン体等を用いてもよい。
なお、上記各実施形態の支持具1は、支持する配設体61として、蛍光灯62及び傾斜ボルト64を例示しているが、他に、吊りボルト、配線器具、安定器、火災報知器、配管材、ケーブル等を支持させることも可能である。吊りボルトを支持する場合は、例えば、図16に示したような支持体73を用いてこれを支持体本体22となし、これを連結体31と組付けて支持体21を形成すればよい。
また、上記各実施形態では、造営材として、L形状の形鋼51を例示しているが、他に、H形状の形鋼51、C形状の形鋼51等の形鋼51材や角パイプ、丸パイプ、フラットデッキなどの造営材にも同様に支持具1を固定し、配設体61を支持させることができる。
本発明の第1実施形態の支持具を示す斜視図である。 図1の支持具を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(a)のA−A切断線による断面図である。 図1の支持具を使用して形鋼のフランジに蛍光灯を支持させた状態を示す断面図である。 図1の金具を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(a)のB−B切断線による断面図である。 図1の支持体を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(a)のC−C切断線による断面図である。 本発明の第1実施形態の支持具における別の支持態様を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(a)のD−D切断線による断面図、(d)は斜視図である。 図6の支持態様における傾斜ボルトの支持状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の支持具における更に別の支持態様を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(a)のE−E切断線による断面図、(d)は斜視図である。 本発明の第1実施形態の支持具における更に別の支持態様を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(a)のF−F切断線による断面図、(d)は斜視図である。 本発明の第1実施形態の支持具における更に別の支持態様を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(a)のG−G切断線による断面図、(d)は斜視図である。 本発明の第2実施形態の支持具を示す左側面図である。 本発明の第2実施形態における別の支持具を示す左側面図である。 上記各実施形態の支持体の連結体の変形例を示す正面図である。 上記各実施形態の支持体本体の変形例を示す平面図である。 上記各実施形態の支持体の変形例を示す正面図である。 従来の支持具を示す斜視図である。
符号の説明
1 支持具
11 金具
12 金具本体
13 固定ボルト
17 当接フランジ
21 支持体
22 支持体本体
23b 切欠帯溝
23c 貫通孔
26 取着ボルト
31 連結体
39 回動防止部
40 回動許容部
41 軸
42 連結ボルト
51 形鋼
52 フランジ
61 配設体
62 蛍光灯
64 傾斜ボルト

Claims (5)

  1. 側面視略コ字状に形成された金具本体と、前記金具本体に螺合して、該金具本体の開口から内部に挿入された造営材を該金具本体とで挟持する固定ボルトとを備えた金具と、
    前記金具に連結され、配設体を支持する支持体と、
    前記金具と前記支持体とを連結する着脱自在な軸とを備え、
    前記支持体は、支持体本体と、前記軸を介して前記金具に連結された連結体とで形成され、
    前記連結体は、前記金具が前記造営材に固定された状態で該造営材に当接して前記支持体が前記軸を中心に回動するのを防止する回動防止部と、前記造営材に当接しないで前記回動を許容する回動許容部とを備え、前記軸が取り外されて前記金具に対する配置が反転されることにより、前記回動防止部によって前記回動が防止される状態に配置され、または、前記回動許容部によって前記回動が許容される状態に配置されていることを特徴とする配設体の支持具。
  2. 側面視略コ字状に形成された金具本体と、前記金具本体に螺合して、該金具本体の開口から内部に挿入された造営材を該金具本体とで挟持する固定ボルトとを備えた金具と、
    前記金具に連結され、配設体を支持する支持体と、
    前記金具と前記支持体とを連結する着脱自在な軸とを備え、
    前記支持体は、支持体本体と、前記軸を介して前記金具に連結された連結体とで形成され、
    前記金具は、回動阻止部が形成され、
    前記連結体は、前記金具の回動阻止部に当接して前記支持体が前記軸を中心に回動するのを防止する回動防止部と、前記回動阻止部に当接しないで前記回動を許容する回動許容部とを備え、前記軸が取り外されて前記金具に対する配置が反転されることにより、前記回動防止部によって前記回動が防止される状態に配置され、または、前記回動許容部によって前記回動が許容される状態に配置されていることを特徴とする配設体の支持具。
  3. 前記支持体は、前記支持体本体と前記連結体とが別体に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配設体の支持具。
  4. 前記支持体本体と前記連結体とは、取着ボルトを介して一体に組付けられ、前記支持体本体は、前記連結体に該取着ボルトを軸に回動可能に取着されてなることを特徴とする請求項3に記載の配設体の支持具。
  5. 前記支持体本体は、被支持ボルトが貫通する、長孔で形成された貫通孔または細長に形成された切欠帯溝を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の配設体の支持具。
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