JP4851490B2 - 配設体の支持具 - Google Patents
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支持体の連結体の回動防止部は、例えば、連結体の造営材と対向する端面の角部を直角状に形成して造営材に設けられているフランジ等と当接させることにより形成することができる。また、支持体の連結体の回動許容部は、例えば、連結体の造営材と対向する端面の角部を円弧状に形成し、連結体が軸を中心に回動しても前記角部が造営材に設けられているフランジ等との当接を回避させることにより形成することができる。そして、連結体の端面の両角部の一方を前記直角状の角部とし、他方を円弧状の角部とすることにより、一の連結体に回動防止部と回動許容部とを設けることができる。そして、軸を取り外して金具に対する連結体の取着方向を反転して変換することにより、支持体を回動防止状態としたり、回動許容状態とすることができる。なお、前記回動防止部及び回動許容部は、前記構成に限られるものではない。
支持体本体は、貫通する長孔や細長の切欠帯溝等を形成することにより、各種配設体を支持させることができる。
金具の回動阻止部は、金具本体の一部に、例えば、連結体の造営材と対向する端面と当接可能なフランジを設けることにより形成することができる。
請求項4の配設体の支持具は、請求項3に記載の別体に設けられた支持体本体と前記連結体とが、取着ボルトを介して一体に組付けられ、支持体本体が、連結体に取着ボルトを軸に回動可能に取着されている。これにより、支持体は、取着ボルトを僅かに緩めるなどして支持体本体のみを取着ボルトを軸に180度反対方向等に回動することができる。
以下、本発明の第1実施形態の配設体の支持具を図1乃至図10に基づいて説明する。
ここで、図1乃至図3は前記支持具を示し、図4及び図5は支持具の構成部材を示し、図6乃至図10は各種支持態様を示す。なお、本実施形態においては、造営材として建物内に構築されたL形鋼を例示する。
形鋼51のフランジ52に蛍光灯62を取付けて支持させるには、予め、金具11において固定ボルト13の先端を当接フランジ16の位置より所定距離上方に離間させておく。また、図3に示すように、連結体31の回動許容部40が金具本体12の切欠空間15bの奥側に配置される向きとなるように、支持体21の支持体本体22と連結体31とを組付けておく。そこで、金具11を形鋼51に対して水平方向に移動させ、金具本体12の側壁15の切欠空間15bの挿入開口15aから挿入するようにしてこの切欠空間15b内に形鋼51のフランジ52を収容する。次いで、固定ボルト13を締付けてこの先端と金具本体12の当接フランジ16の上面とで形鋼51のフランジ52を挟持し、金具本体12を固定する。
続いて、支持体21の支持体本体22の切欠帯溝23bに上方から取付ボルト63を挿通し、この取付ボルト63を蛍光灯62の頂部に設けられた図示しないねじ孔に螺着し、蛍光灯62を支持させる。これにより、蛍光灯62は支持具1を介して形鋼51のフランジ52に取付けられ支持される。
図6に示す支持具1は、上記図1乃至図5に示す支持具1と比較して、連結体31が支持体本体22に対して取着ボルト26の軸心を中心に水平方向に180度反転して取着されたものであり、それ以外は同一の構成となっている。なお、図6では、補強材として建物の側壁等に沿って筋交いに配設される傾斜ボルト64の振れ止め支持に好適に用いられる支持態様を例示する。
図8に示す支持具1は、上記図1乃至図5の支持具1と比較して、支持体本体22の向きが180度水平方向に反転されている。即ち、支持体本体22及び連結体31は上記図6の支持具1の支持体21と同じ向きに組付けられている。図1の状態から支持体本体22を図8の状態に変換するとしたら、取着ボルト26を緩めて連結体31をこの取着ボルト26の軸心を中心に回動してその向きを180度反転させた後、再度取着ボルト26を締付ければよい。
図9の支持具1は、図9(c)に示すように、連結体31の右側の角部の上端に平面で形成された端面36を有する回動防止部39が設けられているので、支持体21が連結ボルト42の軸心Oを中心に反時計方向に回動しようとすると、連結体31の右側の角部の湯麺36が形鋼51のフランジ52の下面と当接し干渉する。したがって、支持体21が反時計方向に回動するのが阻止される。一方、時計方向の回動はそれを阻止する部分がないため、支持体21は水平状態から時計方向に回動する。そして、支持体本体22が垂直状態となると、支持板部23が金具本体12の側壁15の左側面と当接してそれ以上の回動が阻止される。この結果、支持体21は連結ボルト42を緩めることにより連結ボルト42の軸心Oを中心に水平状態から垂直状態までの角度範囲で回動可能となっており、それ以外の角度範囲では、連結体31の回動防止部39の当接及び金具本体12の側壁15の左側面の当接によって回動が防止される。
この図10の支持具1は、支持体21の連結体31の平面に形成された端面37を有する回動防止部39が形鋼51のフランジ52の左側面と当接し、連結ボルト42の軸心Oを中心に反時計方向に回動するのが阻止される。また、支持体本体22の支持板部23が図10における金具本体12の側壁15の上端部と当接し、これと干渉して時計方向に回動するのが阻止される。したがって、支持体21はいずれの方向にも回動するのが防止され、配設体61は一定の姿勢に支持される。
支持具1は、支持体21を構成する連結体31が、形鋼51のフランジ52に当接することにより、支持体21が軸41を中心として回動するのを防止する回動防止部39と、前記回動を許容する回動許容部40とを備えているので、1種類の支持具1で、多様な配設体61に対応して支持体21に支持させることができる。例えば、支持体21の連結体31が回動防止部39を備えていることにより、図1乃至図5、図8、図9及び図10に示した態様で蛍光灯62等の配設体61を、左右に回動したり、傾斜するのを防止して一定の姿勢で安定して支持させ保持させることができる。また、支持体21の連結体31が回動許容部40を備えていることにより、図7に示した態様で建物の補強用の筋交いとして配設された傾斜ボルト64を、支持体21を連結ボルト42の軸心Oを中心に回動させながら傾斜ボルト64の傾斜角度を調節し、簡単に位置合わせして支持体21に取着し支持させることができるとともに、支持具1を傾斜ボルト64に取着した後は、傾斜ボルト64が左右にぶれたりするのを防止することができる。この際、支持体21に配設体61の過大な荷重が加わると、連結ボルト42を締付けて支持体21を所定角度に保持しているにも拘わらず、支持体21が回動してしまうことも考えられるが、傾斜ボルト64を支持する場合は、そのような過大な荷重は加わらないので、そのような回動を生じることはない。
次に、第2実施形態の支持具1を図11及び図12に基づいて説明する。前記第1実施形態の支持具1は、支持体21の連結体31が造営材に当接することにより回動を防止する回動防止部39を備えているのに対し、第2実施形態の支持具1は、金具11に回動阻止部が設けられているとともに、支持体21の連結体31が金具11の回動阻止部に当接することにより回動を防止する回動防止部39を備えている。
ところで、上記各実施形態において、支持体21の連結体31の回動許容部40は、90度の角度範囲に設けられているが、図13に示すように、円弧の途中に段部を設けてその部分に回動防止部39を形成することにより、ニで示す45度や60度等の角度範囲に形成してもよく、この場合、支持体21はそのような角度範囲ニのみで連結ボルト42の軸心Oを中心に回動するのが許容される。
また、前記連結体31の回動許容部40は、連結体31の側壁33の角部を円弧状に形成してなるが、要するところ、連結体31が回動するときに、側壁33の角部が形鋼51のフランジ52等の造営材や金具11の当接フランジ17等の回動阻止部と干渉しない形状であればよいから、例えば、円弧ではなくその弦の部分で直線状に切除した形状に形成してもよい。
加えて、前記連結体31は、左右一対の両側壁33,33にそれぞれ回動防止部39及び回動許容部40を設けているが、回動防止部39及び回動許容部40は、連結体31のいずれか一方の側壁33のみに設けてもよい。
また、支持体本体22の支持板部23には取着ボルト26を挿通するためのボルト挿通孔23aが形成されているが、取着ボルト26の挿通部分を、図14(b)に示すように、細長の切欠帯溝23dで形成してもよい。この場合、取着ボルト26を切欠帯溝23dに沿って移動させて支持板部23において最適位置に取着することができる。
加えて、支持体本体22は、図14(c)に示すように、取着ボルト26を挿通するためのボルト挿通孔23aと配設体61を支持するための長孔の貫通孔23cとを連通して長孔23eとすることも可能である。
また、上記各実施形態では、造営材として、L形状の形鋼51を例示しているが、他に、H形状の形鋼51、C形状の形鋼51等の形鋼51材や角パイプ、丸パイプ、フラットデッキなどの造営材にも同様に支持具1を固定し、配設体61を支持させることができる。
11 金具
12 金具本体
13 固定ボルト
17 当接フランジ
21 支持体
22 支持体本体
23b 切欠帯溝
23c 貫通孔
26 取着ボルト
31 連結体
39 回動防止部
40 回動許容部
41 軸
42 連結ボルト
51 形鋼
52 フランジ
61 配設体
62 蛍光灯
64 傾斜ボルト
Claims (5)
- 側面視略コ字状に形成された金具本体と、前記金具本体に螺合して、該金具本体の開口から内部に挿入された造営材を該金具本体とで挟持する固定ボルトとを備えた金具と、
前記金具に連結され、配設体を支持する支持体と、
前記金具と前記支持体とを連結する着脱自在な軸とを備え、
前記支持体は、支持体本体と、前記軸を介して前記金具に連結された連結体とで形成され、
前記連結体は、前記金具が前記造営材に固定された状態で該造営材に当接して前記支持体が前記軸を中心に回動するのを防止する回動防止部と、前記造営材に当接しないで前記回動を許容する回動許容部とを備え、前記軸が取り外されて前記金具に対する配置が反転されることにより、前記回動防止部によって前記回動が防止される状態に配置され、または、前記回動許容部によって前記回動が許容される状態に配置されていることを特徴とする配設体の支持具。 - 側面視略コ字状に形成された金具本体と、前記金具本体に螺合して、該金具本体の開口から内部に挿入された造営材を該金具本体とで挟持する固定ボルトとを備えた金具と、
前記金具に連結され、配設体を支持する支持体と、
前記金具と前記支持体とを連結する着脱自在な軸とを備え、
前記支持体は、支持体本体と、前記軸を介して前記金具に連結された連結体とで形成され、
前記金具は、回動阻止部が形成され、
前記連結体は、前記金具の回動阻止部に当接して前記支持体が前記軸を中心に回動するのを防止する回動防止部と、前記回動阻止部に当接しないで前記回動を許容する回動許容部とを備え、前記軸が取り外されて前記金具に対する配置が反転されることにより、前記回動防止部によって前記回動が防止される状態に配置され、または、前記回動許容部によって前記回動が許容される状態に配置されていることを特徴とする配設体の支持具。 - 前記支持体は、前記支持体本体と前記連結体とが別体に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配設体の支持具。
- 前記支持体本体と前記連結体とは、取着ボルトを介して一体に組付けられ、前記支持体本体は、前記連結体に該取着ボルトを軸に回動可能に取着されてなることを特徴とする請求項3に記載の配設体の支持具。
- 前記支持体本体は、被支持ボルトが貫通する、長孔で形成された貫通孔または細長に形成された切欠帯溝を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の配設体の支持具。
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