JP6387141B1 - 係止金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な作業で天井構成部材を吊ボルトに固定できる係止金具を提供することを課題とする。
【解決手段】天井裏の吊ボルト5に天井構成部材を係止する係止金具40において、吊ボルト5を囲う溝型の凹部44を備えた第一部材41と、第一部材41に回動可能に取り付けられた第二部材42とを備えており、第二部材42は、凹部44の開口部を覆う閉鎖状態と、凹部の開口部から外れた開放状態とで回動することを特徴とする。天井構成部材は、天井板5の落下を防止すべく天井板5の下方に張設された天井受ワイヤ20を吊ボルト5に接続するための吊ワイヤ10であることが好ましい。
【選択図】図8

Description

本発明は、係止金具に関する。
地震時に天井材が落下してしまうことを防止するための天井の落下防止策が種々提案されている(たとえば、特許文献1,2参照)。特許文献1の技術は、天井材の下側にワイヤ等の防護線材が格子状に張設されており、その防護線材は長尺ボルトを介して、吊ボルトに支持されている。また、特許文献2の技術は、天井材の下側に釣糸等の防護線材が格子状に張設されており、その防護線材は、天井裏に延在して、吊ボルトに支持されている。これら特許文献1,2では、万一、天井板が天井下地材から外れた場合に防護線材で受けるようになっている。
特開2015−028269号公報 特開2014−234653号公報
しかしながら、特許文献1では、吊ボルトと、吊ボルトの下端部から天井板まで延在する長尺ボルトを一対の接続プレートで挟んで、接続プレート同士をボルト止めすることで、長尺ボルトを吊ボルトに固定していた。また、特許文献2では、アングル材の切欠きに吊ボルトを挿通させ、押さえプレートで切欠きを塞ぐことで、吊ボルトからアングル材が離れないようにしていた。押さえプレートには、防護線材が接続されている。押さえプレートはアングル材にねじ止めされている。以上のように、特許文献1,2では、吊ボルトに接続部材を取り付けるのに、ボルト止めやねじ止めを行うため、狭い天井裏での作業手間が多く、取付作業が大変であるという問題があった。
このような観点から、本発明は、簡単な作業で天井構成部材を吊ボルトに固定できる係止金具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、天井裏の吊ボルトに天井構成部材を係止する係止金具において、前記吊ボルトを囲う溝型の凹部を備えた第一部材と、前記第一部材に回動可能に取り付けられた第二部材とを備えており、第二部材は、前記凹部の開口部を覆う閉鎖状態と、前記凹部の開口部から外れた開放状態とで回動し、前記天井構成部材は、天井板の落下を防止すべく前記天井板の下方に張設された天井受ワイヤを前記吊ボルトに接続するための吊ワイヤであり、前記第二部材には、前記吊ワイヤのワイヤ固定板部が設けられており、前記ワイヤ固定板部が下方に引かれた状態で、前記第二部材が前記閉鎖状態に位置していることを特徴とする係止金具である。
このような構成によれば、第二部材を回動させるだけで、凹部の開口部を覆って、吊ボルトを囲うことができる。したがって、ボルト止めやねじ止めの必要がないので、取付作業が容易である。なお、係止部材は、吊ボルトの下端部の吊ハンガーやナットに載置することで、吊ボルトに荷重が支持される。また、万一、天井板が天井下地材から外れたとしても、吊ワイヤを介して吊ボルトに接続された天井受ワイヤで天井板を支持することができるので、天井板の落下を防止できる。さらに、第一部材の凹部で吊ボルトを囲み、吊ワイヤを引っ張るだけで、第二部材が回動して閉鎖状態となるので、取付作業が非常に容易である。
また、前記課題を解決するための請求項2に係る発明は、天井裏の吊ボルトに天井構成部材を係止する係止金具において、前記吊ボルトを囲う溝型の凹部を備えた第一部材と、前記第一部材に回動可能に取り付けられた第二部材とを備えており、第二部材は、前記凹部の開口部を覆う閉鎖状態と、前記凹部の開口部から外れた開放状態とで回動し、前記第二部材には、前記天井構成部材である吊ワイヤのワイヤ固定板部が設けられており、前記ワイヤ固定板部が下方に引かれた状態で、前記第二部材が前記閉鎖状態に位置していることを特徴とする係止金具である。
本発明に係る係止金具によれば、簡単な作業で天井構成部材を吊ボルトに固定できる。
本発明の実施形態に係る係止金具を用いた天井材落下防止構造を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る係止金具を用いた天井材落下防止構造を示した斜視図である。 接続金具で吊ワイヤと天井受ワイヤとを接続した状態を示した一部断面側面図である。 接続金具のプレート部を示した三面図であって、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 接続金具のプレート部を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る係止金具の開放状態を示した三面図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の実施形態に係る係止金具の閉鎖状態を示した三面図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 (a)は係止金具の開放状態を示した斜視図、(b)は閉鎖状態を示した斜視図である。 接続金具で吊ワイヤと天井受ワイヤとを接続した状態の変形例を示した一部断面側面図である。 接続金具のプレート部の変形例を示した三面図であって、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 接続金具のプレート部の変形例を示した斜視図である。 変形例に係る接続金具の使用状態を示した図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
本発明の実施形態に係る係止金具について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明において同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。本実施形態では、天井材落下防止構造に係止金具を用いた場合を例にあげて説明する。
図1に示すように、天井材2は、天井板3と天井下地材4とを備えている。天井下地材4は、天井躯体から垂下された吊ボルト5によって吊り下げられている。天井板3は、天井下地材4の下面に固定されている。天井下地材4は、例えば野縁4aと野縁受け4bとを格子状に組み付けて構成されている。野縁4aは、野縁受け4bの下部に配置され、クリップ6を介して野縁受け4bに固定されている。野縁受け4bは、吊ボルト5の下端部に、吊ハンガー7を介して固定されている。
図1および図2に示すように、天井材落下防止構造1は、吊ボルト5に支持された天井材2の落下を防止するものである。天井材落下防止構造1は、吊ワイヤ10と天井受ワイヤ20と接続金具30と係止金具40を備えている。
吊ワイヤ10は、吊ボルト5の下端部に係止されるものであって、天井受ワイヤ20に接続されている。吊ワイヤ10は、天井材2を支持可能な強度を備えた可撓性ワイヤであって、たとえば金属製より線や樹脂製線材などからなる。吊ワイヤ10は、接続金具30を介して天井受ワイヤ20と接続されている。吊ワイヤ10の上端部は、係止金具40を介して吊ボルト5の下端部に係止されている。吊ワイヤ10は、吊ボルト5の下端部から接続金具30まで延在している。接続金具30は、吊ワイヤ10を係止する吊ボルト5の下端部の近傍に配置されている。吊ワイヤ10の長さは、近傍に配置された係止金具40と接続金具30同士を結ぶ短い長さとなっている。なお、接続金具30と係止金具40の構成は後述する。
天井受ワイヤ20は、天井板3の下面に直線状に敷設されるものである。天井受ワイヤ20は、天井材2を支持可能な強度を備えた可撓性ワイヤであって、たとえば金属製より線や樹脂製線材などからなる。天井受ワイヤ20は、野縁受け4bに沿って延在して、複数本設けられている。隣り合う天井受ワイヤ20は、所定間隔(たとえば1800mmピッチ)をあけて、互いに平行に配置されている。なお、天井受ワイヤ20は、格子状に配置してもよい。
図3乃至図5にも示すように、接続金具30は、吊ワイヤ10と天井受ワイヤ20とを接続する部位である。接続金具30は、プレート部31とボルトクリップ32(図3参照)とを備えている。プレート部31は、金属プレートを屈曲して形成されている。プレート部31は、断面逆ハット型形状を呈しており、長方形形状を呈した底面部31aと、底面部31aの両端から立ち上がる一対の側面部31b,31bと、各側面部31bの上部から外側に張り出す張出面部31c,31cとを備えている。プレート部31は、天井板3に形成された開口部8に挿入されて、プレート部31の両端部が開口縁部8aに係止される。開口部8は、円形形状を呈している。底面部31aは、開口部8の内側に装着可能となるように、開口部8の内径よりも若干短い長辺を備えている。側面部31bの立上り寸法は、天井板3の厚さ寸法と同等であって、開口部8にプレート部31を装着した際に、底面部31aの下面と天井板3の下面が面一となる。張出面部31cは、開口部8にプレート部31を装着した際に、開口縁部8aの上面に載置されてかけ止められる。
底面部31aの長手方向両端部には、吊ワイヤ10が貫通するワイヤ孔33がそれぞれ形成されている。一方(吊ボルト5に近い側)のワイヤ孔33には、吊ボルト5側から延在する吊ワイヤ10が上側から挿通される。一方のワイヤ孔33を挿通した吊ワイヤ10は、底面部31aの下側を通過して、他方(吊ボルト5から遠い側)のワイヤ孔33の下側から上方に挿通される。ワイヤ孔33,33の間の底面部31aの中央側には、ボルトクリップ32の軸部が貫通するボルト孔34が二つ形成されている。ボルト孔34,34の間の底面部31aの中央部には、ネジ孔35が形成されている。ネジ孔35は、開口部を覆う蓋(図示せず)を取り付けるための孔である。
図3に示すように、ボルトクリップ32は、軸部が二股状のボルト32aとナット32bとを備えている。ボルト32aは、底面部31aの上側から軸部をボルト孔34に貫通させて、プレート部31に係止されている。軸部の二股部分には、上側から吊ワイヤ10と天井受ワイヤ20が挿通されており、下側からナット32bを螺合させることで、吊ワイヤ10と天井受ワイヤ20が挟持される。これによって、吊ワイヤ10と天井受ワイヤ20とが、開口部8の近傍であるプレート部31の下面部分で接続される。
なお、開口部8の形状は円形形状に限定されるものではなく、プレート部31の底面部31aが装着可能な長方形形状であってもよい。但し、プレート部31の装着方向を任意に変更できる円形形状が好ましい。
図6乃至図8に示すように、係止金具40は、吊ワイヤ10(天井構成部材)を吊ボルト5の下端部に接続するための部位である。係止金具40は、吊ボルト5の下端部に設けられた吊ハンガー7の上部に係止される。係止金具40は、吊ボルト5の下端部を囲って取り付けられている。係止金具40は、第一部材41と、第一部材41に回動可能に取り付けられた第二部材42とを備えている。
第一部材41は、金属プレートを屈曲されて形成されており、第二部材42を支持する支持板部43と、吊ボルト5を三方向から囲う溝型の凹部44と、回動する第二部材42を係止する係止板部45とを備えている。支持板部43には、第二部材42が当接しており、リベット46を介して回動可能に接続されている。凹部44は、支持板部43の端部に連続しており、断面U字状を呈している。凹部44は、吊ボルト5の外径より僅かに大きい内法寸法を備えている。係止板部45は、凹部44の端部に連続しており、凹部44の側面と面一で、支持板部43と直交する方向に広がっている。係止板部45の、第二部材42と交差する部分には、切欠き部45aが形成されている。切欠き部45aは、係止板部45の上端から下方に向かって延在している。
第二部材42は、金属プレートを屈曲されて形成されており、支持板部43と当接する基板部47と、吊ワイヤ10が固定されるワイヤ固定板部48とを備えている。基板部47は、支持板部43と当接しており、開放状態においては凹部44の開口部にかからないようになっている。基板部47は、閉鎖状態においては凹部44の開口部を覆って、凹部44に位置する吊ボルト5の残りの一方向を覆う。これによって、凹部44と基板部47とが、吊ボルト5を四方向から囲って固定する。基板部47には、係止板部45の切欠き部45aに噛み合う切欠き部47aが形成されている。切欠き部47aは、閉鎖状態において、基板部47の下端から上方に向かって延在している。ワイヤ固定板部48は、基板部47の端部に連続しており、基板部47に直交している。ワイヤ固定板部48には、ワイヤ挿通孔48aが形成されている。ワイヤ挿通孔48aには、吊ワイヤ10の端部が挿通される。挿通された吊ワイヤ10の端部は折り返されて、吊ワイヤ10と固定される。これによって、吊ワイヤ10の端部に、ワイヤ挿通孔48aを通る輪が形成されて、吊ワイヤ10がワイヤ固定板部48に固定される。
次に、図8を参照しながら、係止金具40を用いて吊ワイヤ10を吊ボルト5の下端部に係止する手順を説明する。予め吊ワイヤ10の端部を、ワイヤ固定板部48のワイヤ挿通孔48aに挿通させて固定しておく。作業員は、天井板3の下方に立って、係止金具40を開口部8から天井裏に挿入する。このとき、図8の(a)に示すように、第二部材42は、第一部材41に対して立たせた状態として凹部44の開口部を開放しておく(開放状態)。そして、凹部44で吊ボルト5を三方向から囲わせるとともに、係止金具40を吊ハンガー7上に載置する。その後、図8の(b)に示すように、吊ワイヤ10を引っ張って、第二部材42を回動させて、凹部44の開口部を塞ぐ閉鎖状態とする。これによって、凹部44と基板部47とが、吊ボルト5を四方向から囲って、吊ボルト5に係止金具40が固定される。
以上のような構成の天井材落下防止構造1によれば、吊ボルト5に係止された吊ワイヤ10と天井受ワイヤ20とを接続しているので、天井板3が天井下地材4から離反し難くなる。また、万一、天井板3が天井下地材4から外れたとしても、吊ワイヤ10を介して吊ボルト5に接続された天井受ワイヤ20で支持することができるので、天井板3が落下しない。また、天井板3と天井下地材4が一体で吊ボルト5から外れたとしても、天井受ワイヤ20で受けることができる。吊ワイヤ10と天井受ワイヤ20は、天井材2を支持可能な強度であるとともに、複数の吊ワイヤ10で天井受ワイヤ20が支持されているので、破断することはない。さらに、吊ワイヤ10で天井受ワイヤ20を支持しているので、天井受ワイヤ20に一定の張力をかけることができる。よって、天井受ワイヤ20と野縁4aとの間隔を小さく保持することができる。つまり、天井受ワイヤ20が撓むのを抑制することができる。これによって、天井板3が天井下地材4から外れたり、野縁4aが野縁受け4bから外れたり、野縁受け4bが吊ハンガー7から外れたりしたとしても、天井受ワイヤ20で確実に受けることができるので、天井板3や天井下地材4を含む天井材2の構成部材の落下を防止することができる。
また、天井受ワイヤ20を接続するための接続金具30が天井板3に形成された開口部8の開口縁部8aに係止されているので、天井受ワイヤ20が弛むことなく、天井受ワイヤ20を天井板3の間近で張設できる。したがって、万一、天井板3が外れたとしても天井受ワイヤ20で確実に受けることができる。
また、接続金具30のプレート部31は、両端部が開口縁部8aに係止されるので、接続作業を行い易い。さらに、ボルトクリップ32は、プレート部31に係止した状態でナット32bの締め付けを行うことができるので、ボルト締めの作業を行い易い。また、ボルトクリップ32で吊ワイヤ10と天井受ワイヤ20を容易に且つ確実に接続することができる。
また、本発明では、吊ワイヤ10は、予め吊ワイヤ10が接続された係止金具40を介して吊ボルト5に係止されるので、作業員は、天井の下側に立って、天井板3の開口部8から天井裏に手を入れて、容易に吊ワイヤ10を吊ボルト5に係止することができる。特に、係止金具40は、吊ボルト5を囲う溝型の凹部44を備えた第一部材41と、第一部材41に回動可能に取り付けられた第二部材42とを備えており、さらに、吊ワイヤ10は、第二部材42に取り付けられている。したがって、吊ワイヤ10を引くだけで、第二部材42が回動して凹部44の開口部を塞ぐことになる。つまり、係止金具40の取付作業を非常に容易におこなうことができる。
以上、本発明を実施するための形態についてそれぞれ説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、材質、形状や大きさなど適宜設計変更が可能である。たとえば、本実施形態では、係止部材40が、天井構成材として、天井受ワイヤ20に接続される「吊ワイヤ10」(天井構成部材)を吊ボルト5に接続する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、天井構成部材は、野縁や野縁受けを吊ボルトに接続するための吊ワイヤや、天井板を吊ボルトに接続するための吊ワイヤであってもよい。また、天井構成部材は、ワイヤではない長尺部材であってもよい。
また、前記実施形態では、開口部8は円形形状となっているが、その形状は円形形状に限定されるものではない。プレート部31の底面部31aが装着可能な長方形形状であってもよい。但し、プレート部31の装着方向を任意に変更できる点で、円形形状が好ましい。
さらに、前記実施形態では、接続金具30のプレート部31の下方に吊ワイヤ10を通過させて、ボルトクリップ32で、天井受ワイヤ30と吊ワイヤ10を挟持させているが、これに限定されるものではない。図9に示すように、吊ワイヤ10をプレート部31の上方に配置した状態で、ボルトクリップ32で固定するようにしてもよい。このような構成にすれば、プレート部31のワイヤ孔33を省略することができる。
また、接続金具のプレート部も前記実施形態の形状に限定されるものではない。図10乃至図12を参照しながら変形例に係る接続金具のプレート部を説明する。図10および図11に示すように、変形例に係るプレート部36は、前記接続金具30のプレート部31と同様に、断面逆ハット型形状を呈しており、底面部31aと一対の側面部31b,31bと一対の張出面部31c,31cとを備えている。底面部31aには、前記プレート部31と同形状のワイヤ孔33,33とボルト孔34,34とネジ孔35,35が形成されている。
プレート部36は、前記プレート部31に加えて、側面部31bの幅方向端部から外側に広がる突出部37と、ボルト孔34に近接する突部38とが設けられている。
突出部37は、側面部31bの幅方向両端部にそれぞれ設けられていて、外側にそれぞれ広がっている。突出部37は、側面部31bに対して傾斜しており、平面視で直線状に延在している。突出部37の長手方向中間部を通る法線は、底面部31aの重心を通るようになっている。そして、突出部37の両端部の外面と、底面部31aの重心との距離は、開口部8(図12参照)の半径より僅かに小さい寸法である。これによって、図12に示すように、突出部37の外面は、開口部8の内周小口に近接している。なお、突出部37は、本実施形態では、直線状に延在しているが、開口部8の曲率に合わせて湾曲していてもよい。
天井受ワイヤ20に張力をかけた場合等、プレート部36が天井材3に対して相対移動した際に、プレート部36が開口部8の内周小口に当たることとなる。このとき、プレート部36では、側面部31bの両側から広がる突出部37,37を設けているので、プレート部36が開口部8の内周小口に当たる面が、前記プレート部31よりも大きくなる。したがって、プレート部36から天井材3にかかる応力を小さくできる。
図10および図11に示すように、突部38は、底面部31aのボルト孔34の近傍部分の一部を天井裏側(上側)に切り起して形成されている。突部38は、一対のボルト孔34,34の近傍にそれぞれ形成されている。図12に示すように、突部38は、ボルト孔34に挿通されるボルトクリップ32のボルト32aの頭部に当接して、ボルト32aの回止めとなる。突部38は、直線状に切り起されて、突部38の側面が、ボルト32aの頭部の側面に当接する。
ボルトクリップ32を設置する際には、底面部31aの上側からボルト32aの軸部をボルト孔34に挿通させて、底面部31aの下側から軸部にナット32bを螺合させることとなる。突部38が形成されたプレート部36では、ボルト32aの回転が規制されているので、ボルト32aを押さえることなく、ナット32bを螺合させることができる。したがって、ボルトクリップ32の設置作業が容易になる。
1 天井材落下防止構造
2 天井材
3 天井板
4 天井下地材
5 吊ボルト
8 開口部
8a 開口縁部
10 吊ワイヤ
20 天井受ワイヤ
30 接続金具
31 プレート部
32 ボルトクリップ
40 係止金具
41 第一部材
42 第二部材
44 凹部
48 ワイヤ固定板部

Claims (2)

  1. 天井裏の吊ボルトに天井構成部材を係止する係止金具において、
    前記吊ボルトを囲う溝型の凹部を備えた第一部材と、前記第一部材に回動可能に取り付けられた第二部材とを備えており、
    第二部材は、前記凹部の開口部を覆う閉鎖状態と、前記凹部の開口部から外れた開放状態とで回動し、
    前記天井構成部材は、天井板の落下を防止すべく前記天井板の下方に張設された天井受ワイヤを前記吊ボルトに接続するための吊ワイヤであり、
    前記第二部材には、前記吊ワイヤのワイヤ固定板部が設けられており、
    前記ワイヤ固定板部が下方に引かれた状態で、前記第二部材が前記閉鎖状態に位置している
    ことを特徴とする係止金具。
  2. 天井裏の吊ボルトに天井構成部材を係止する係止金具において、
    前記吊ボルトを囲う溝型の凹部を備えた第一部材と、前記第一部材に回動可能に取り付けられた第二部材とを備えており、
    第二部材は、前記凹部の開口部を覆う閉鎖状態と、前記凹部の開口部から外れた開放状態とで回動し、
    前記第二部材には、前記天井構成材である吊ワイヤのワイヤ固定板部が設けられており、
    前記ワイヤ固定板部が下方に引かれた状態で、前記第二部材が前記閉鎖状態に位置している
    ことを特徴とする係止金具。
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