JP2014195787A - 無機イオン吸着体、多孔性成形体及びそれらの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排水から有害物質を高速除去でき、有害物質の吸着容量が大きく、逆洗に対する耐久性が高く、繰り返し使用しても破砕することが少ない、吸着剤に適した多孔性成形体用の吸着体を提供する。
【解決手段】 有機高分子及び無機イオン吸着体を含有する多孔性成形体の製造に用いられる無機イオン吸着体であって、硝酸塩の含有量が0.01〜5wt%である、無機イオン吸着体。
【選択図】なし

Description

本発明は、無機イオン吸着体、多孔性成形体及びそれらの製造方法に関する。
近年、環境汚染による富栄養化の問題から、飲料水、工業用水、工業排水、下水道処理水、各種環境水中のリン、ホウ素、ヒ素、フッ素イオン等の環境基準が強化されており、それらを除去する技術への要望が高まっている。
リンは、富栄養化の原因物質の一つであり、特に閉鎖水域で規制が強まっている。また、枯渇が危惧されている元素でもあるため、排水中から回収し、再利用する技術が求められている。
ホウ素は、植物の育成にとって必須の元素であるが、過剰に存在すると植物の成長に悪影響を及ぼすことが知られている。さらに、人体に対しても、飲料水中に含まれると健康への影響、特に生殖機能の低下等の健康障害を起こす可能性が指摘されている。
ヒ素は、非鉄金属精錬工業の排水や、地熱発電所の熱排水、特定地域の地下水等に含まれている。ヒ素の毒性については昔より知られており、生体への蓄積性があり、慢性中毒や、体重減少、知覚傷害、肝臓障害、皮膚沈着、皮膚がんなどを発症すると言われている。
フッ素は、金属精錬工業、ガラス工業、電子材料工業等からの排水に多く含まれる。フッ素の人体へ影響が懸念されており、フッ素を過剰に摂取すると、斑状歯、骨硬化症、甲状腺障害等の慢性フッ素中毒症を引き起こすことが知られている。
これらの有害物質の排出量は、産業の発達に伴い、年々増加しており、これらの有害物質を効率的に除去する技術が求められている。
上述したような各種有害物質を除去する技術としては、例えば、ジルコニウム含水亜鉄酸塩や、含水酸化セリウム等の無機イオン吸着体粉末を高分子材料に担持させた吸着剤を用いる技術が知られている。特許文献1には、有機高分子と無機イオン吸着体とを含む多孔性成形体の発明が記載されており、リンやホウ素等を吸着することや多孔性成形体の製造方法についても記載されている。
特許第4671419号
上記従来技術の多孔性成形体の製造方法には、無機イオン吸着体製造時に、脱イオン水でpHが中性になるまで洗浄することが記載されている。しかしながら、洗浄の終点をpHだけで管理すると、無機イオン吸着体製造時に用いた塩類の残存量が多すぎるため、有機高分子と無機イオン吸着体との担持性(接着強度)が弱くなってしまう傾向にある。そのため、耐久性が高く、繰り返し使用できる多孔性成形体が得られにくいという問題を有していた。
一方、塩類の残存量が少なすぎる場合、無機イオン吸着体表面の活性点が、多孔性成形体製造時に有機高分子により塞がれてしまう傾向にある。そのため、リンやホウ素等を高速に吸着処理でき、吸着容量が大きい多孔性成形体が得られにくいという問題を有していた。
本発明者らは、上記従来技術の課題を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、少量の硝酸塩を含有する無機イオン吸着体と有機高分子とを含む多孔性成形体は、有害物質を高速除去でき、吸着容量が大きく、耐久性が高く繰り返し使用可能な、吸着剤に適した多孔性成形体となることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]有機高分子及び無機イオン吸着体を含有する多孔性成形体の製造に用いられる無機イオン吸着体であって、硝酸塩の含有量が0.01〜5wt%である、無機イオン吸着体。
[2]無機イオン吸着体が、下記式(i)で表される金属酸化物を少なくとも一種含有する、[1]の無機イオン吸着体。
MN・mHO ・・・(i)
(式(i)中、xは0〜3、nは1〜4、mは0〜6であり、M及びNは、Ti、Zr、Sn、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Si、Cr、Co、Ga、Fe、Mn、Ni、V、Ge、Nb及びTaからなる群より選ばれる金属元素であり、互いに異なるものである。)
[3]金属酸化物が、下記(a)および(b)からなる群より選ばれる1種又は2種以上の混合物である、[2]の無機イオン吸着体。
(a)水和酸化チタン、水和酸化ジルコニウム、水和酸化スズ、水和酸化セリウム、水和酸化ランタン及び水和酸化イットリウム
(b)チタン、ジルコニウム、スズ、セリウム、ランタン及びイットリウムからなる群から選ばれる金属元素と、アルミニウム、珪素及び鉄からなる群から選ばれる金属元素との複合金属の酸化物
[4]金属酸化物の含水率が、1〜40wt%である、[2]または[3]の無機イオン吸着体。
[5][1]から[4]のいずれかの無機イオン吸着体を含有する有機高分子を含んでなる、多孔性成形体。
[6]有機高分子が、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンおよびポリフッ化ビニリデンからなる群から選ばれる一種以上を含んでなる、[5]の多孔性成形体。
[7]ポリエーテルスルホンが、末端に水酸基を有する、[6]の多孔性成形体。
[8]有機高分子及び無機イオン吸着体を含有する多孔性成形体の製造方法であって、無機イオン吸着体を洗浄し、不純物含有量を調整する洗浄工程と、洗浄した無機イオン吸着体の含水率を調整する乾燥工程と、有機高分子と、有機高分子の良溶媒と、無機イオン吸着体と、水溶性高分子とを混合し、スラリーを得る混合工程と、スラリーを成形し、有機高分子の貧溶媒を含む凝固液中で凝固させる凝固工程と、を有する製造方法。
[9]洗浄工程の終点を、硝酸イオン濃度で規定する[8]の製造方法。
[10]有機高分子の良溶媒が、N−メチル−2ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド及びN,N−ジメチルホルムアミドからなる群より選ばれる1種以上である、[8]または[9]の製造方法。
[11]凝固液が水を含む、[8]〜[10]のいずれかの製造方法。
[12]無機イオン吸着体が、下記式(i)で表される金属酸化物を少なくとも一種含有している、[8]〜[11]のいずれかの製造方法。
MN・mHO ・・・(i)
(式(i)中、xは0〜3、nは1〜4、mは0〜6であり、M及びNは、Ti、Zr、Sn、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Si、Cr、Co、Ga、Fe、Mn、Ni、V、Ge、Nb及びTaからなる群より選ばれる金属元素であり、互いに異なるものである。)
[13]無機イオン吸着体が、下記(a)および(b)からなる群より選ばれる1種又は2種以上の混合物である、[12]の製造方法。
(a)水和酸化チタン、水和酸化ジルコニウム、水和酸化スズ、水和酸化セリウム、水和酸化ランタン及び水和酸化イットリウム
(b)チタン、ジルコニウム、スズ、セリウム、ランタン及びイットリウムからなる群から選ばれる金属元素と、アルミニウム、珪素及び鉄からなる群から選ばれる金属元素との複合金属の酸化物
[14]凝固工程において、凝固液は、貧溶媒:良溶媒の比率が、100〜30質量%:0〜70質量%である、[8]〜[13]のいずれかの製造方法。
[15]凝固工程が、回転する容器の側面に設けたノズルから、該容器中に収納されている成形用スラリーを飛散させ、液滴を成形させる工程を含む、[8]〜[14]のいずれかの製造方法。
[16]多孔性成形体が、連通孔を具備する多孔質構造を形成しており、多孔性成形体の外表面と内部に無機イオン吸着体を担持させる、[8]〜[15]のいずれかの製造方法。
[17][8]〜[16]のいずれかの方法で製造される、多孔性成形体。
本発明によれば、排水から有害物質を高速除去でき、有害物質の吸着容量が大きく、逆洗に対する耐久性が高く、繰り返し使用しても破砕することが少ない、吸着剤に適した多孔性成形体及び無機イオン吸着体が得られる。さらに、排水を本発明による多孔性成形体に通液した際に硝酸塩の排水への溶出が少ないので、吸着剤に適用した時の処理水の窒素濃度が低く、自然環境への負荷が少ないという効果も奏する。
以下、本発明を実施するための形態(以下、本実施形態と言う。)について、説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
本実施形態の無機イオン吸着体は、有機高分子及び無機イオン吸着体を含有する多孔性成形体の製造に用いられる無機イオン吸着体であって、硝酸塩の含有量が0.01〜5wt%である。
〔無機イオン吸着体〕
本実施形態において無機イオン吸着体とは、イオン吸着現象又はイオン交換現象を示す無機物質をいう。天然物系の無機イオン吸着体としては、ゼオライトやモンモリロナイト、各種の鉱物性物質が挙げられる。各種の鉱物性物質の具体例としては、アルミノケイ酸塩で単一層格子をもつカオリン鉱物、2層格子構造の白雲母、海緑石、鹿沼土、パイロフィライト、タルク、3次元骨組み構造の長石、ゼオライト等が挙げられる。
また、合成物系の無機イオン吸着体としては、例えば、金属酸化物(金属酸化物、複合金属酸化物、複合金属水酸化物、金属の含水酸化物等)、多価金属の塩、又は不溶性の含水酸化物等が挙げられる。
無機イオン吸着体は、下記式(i)により表される金属酸化物であることが好ましい。また、無機イオン吸着体は、下記式(i)で表される金属酸化物を複数種含有していてもよい。
MN・mHO ・・・(i)
上記式(i)中、xは0〜3、nは1〜4、mは0〜6であり、M及びNは、Ti、Zr、Sn、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Si、Cr、Co、Ga、Fe、Mn、Ni、V、Ge、Nb及びTaからなる群より選ばれる金属元素であり、互いに異なるものである。
金属酸化物は、上記式(i)中のmが0で表される未含水(未水和)の金属酸化物であってもよいし、mが0以外の数値で表せる金属の含水酸化物(水和金属酸化物)であってもよい。
また、上記式(i)中のxが0以外の数値である場合の金属酸化物は、含有される各金属元素が規則性を持って酸化物全体に均一に分布し、金属酸化物に含有される各金属元素の組成比が一定に定まった化学式で表される複合金属酸化物である。
具体的には、ペロブスカイト構造、スピネル構造等を形成し、ニッケルフェライト(NiFe)、ジルコニウムの含水亜鉄酸塩(Zr・Fe・mHO、mは0.5〜6)等が挙げられる。
無機イオン吸着体としては、リン、ホウ素、フッ素、ヒ素の吸着性能に優れているという観点から、
(a)水和酸化チタン、水和酸化ジルコニウム、水和酸化スズ、水和酸化セリウム、水和酸化ランタン及び水和酸化イットリウム、並びに、
(b)チタン、ジルコニウム、スズ、セリウム、ランタン及びイットリウムからなる群より選ばれる金属元素と、アルミニウム、珪素及び鉄からなる群より選ばれる金属元素との複合金属酸化物
からなる群から選ばれる少なくとも一種以上の金属酸化物を選択することが好ましい。これらの群より選ばれる材料は、(a)、(b)群のうち、いずれかの群から選択される材料を組み合わせて用いてもよく、(a)、(b)群のそれぞれにおける各材料を適宜組み合わせて用いてもよい。
上記式(i)により表される金属酸化物において、上述したM、N以外の金属元素がさらに固溶したものは、無機イオンの吸着性や製造コストの観点から、より好ましい。例えば、上記式(i)に則って、ZrO・mHOという式で表される水和酸化ジルコニウムに、鉄が固溶したものが挙げられる。
多価金属の塩としては、例えば、下記式(ii)のハイドロタルサイト系化合物が挙げられる。
2+ (1−p)3+ (OH(2+p−q)(An−q/r ・・・(ii)
式(ii)中、M2+は、Mg2+、Ni2+、Zn2+、Fe2+、Ca2+及びCu2+からなる群より選ばれる少なくとも1種の二価の金属イオンを示す。また、M3+は、Al3+及びFe3+からなる群より選ばれる、少なくとも1種の三価の金属イオンを示し、An−は、n価のアニオンを示す。また、0.1≦p≦0.5であり、0.1≦q≦0.5であり、rは1又は2である。
式(ii)のハイドロタルサイト系化合物は、無機イオン吸着体として原料が安価であり、吸着性が高いことから好ましい。
不溶性の含水酸化物としては、不溶性のヘテロポリ酸塩、不溶性ヘキサシアノ鉄酸塩等が挙げられる。
本実施形態の多孔性成形体を構成する無機イオン吸着体の構造については、特に制限はないが、特定の金属酸化物の周囲を他の金属酸化物が覆った混合体構造にすることが好ましい。この混合体構造とすることで、各金属酸化物の有する特性が有効に活用され、よりコストパフォーマンスに優れる無機イオン吸着体が得られる。
このような構造の一例として、四三酸化鉄の廻りを水和酸化ジルコニウムが覆った構造が挙げられる。上述したように、金属酸化物には、他の元素を固溶しているものも含む。そのため、ジルコニウムが固溶した四三酸化鉄の周囲が、鉄が固溶した水和酸化ジルコニウムにより覆われた構造も好ましい。
ここで、水和酸化ジルコニウムは、リン、ホウ素、フッ素、ヒ素等のイオンに対する吸着性能や繰り返し使用に対する耐久性能が高く、高価である。一方、四三酸化鉄は、水和酸化ジルコニウムに比較してリン、ホウ素、フッ素、ヒ素等のイオンに対する吸着性能や繰り返し使用に対する耐久性能が低く、非常に安価である。
従って、四三酸化鉄の周囲を水和酸化ジルコニウムで覆った構造にした場合、イオンの吸着に関与する無機イオン吸着体の表面付近は、吸着性能、耐久性能が高い水和酸化ジルコニウムになる一方、吸着に関与しない内部は安価な四三酸化鉄になるため、高吸着性能、高耐久性能で低価格の、すなわちコストパフォーマンスに極めて優れる吸着剤として利用できるため好ましい。
上述したことから、リン、ホウ素、フッ素、ヒ素の環境や健康に有害なイオンの吸着除去に対して、コストパフォーマンスに優れる吸着剤を得るという観点からは、無機イオン吸着体は、上記式(i)中の、M及びNの少なくとも一方が、アルミニウム、珪素及び鉄からなる群より選ばれる金属元素である金属酸化物の周囲を、上記式(i)中のM及びNの少なくとも一方が、チタン、ジルコニウム、スズ、セリウム、ランタン及びイットリウムからなる群より選ばれる金属元素である金属酸化物で覆った構造で構成されていることが好ましい。
この場合、無機イオン吸着体中の、アルミニウム、珪素及び鉄からなる群より選ばれる金属元素の含有比率は、アルミニウム、珪素及び鉄からなる群より選ばれる金属元素と、チタン、ジルコニウム、スズ、セリウム、ランタン及びイットリウムからなる群より選ばれる金属元素との合計モル数をT、アルミニウム、珪素及び鉄からなる群より選ばれる金属元素のモル数をFとして、F/T(モル比)が、0.01〜0.95の範囲であることが好ましく、0.1〜0.90の範囲であることがより好ましく、0.2〜0.85であることがさらに好ましく、0.3〜0.80であることがさらにより好ましい。
F/T(モル比)の値を0.95より大きくすると、吸着性能、耐久性能が低くなる傾向にあり、0.01より小さくすると、低価格化に対する効果が小さくなる傾向にある。
また、金属によっては、金属元素の酸化数が異なる複数の形態の金属酸化物が存在するものがあるが、無機イオン吸着体中で安定に存在できれば、その形態は特に制限されるものではない。例えば、鉄の酸化物である場合は、空気中での酸化安定性の問題から水和酸化第二鉄(一般式:FeO1.5・mHO)又は水和四三酸化鉄(一般式:FeO1.33・mHO)であることが好ましい。
また、本実施形態の多孔性成形体を構成する無機イオン吸着体は、その比表面積が、吸着性能や耐久性能に影響するため、比表面積が一定の範囲内であることが好ましい。具体的には、窒素吸着法で求めたBET比表面積が、20〜1000m/gであることが好ましく、30〜800m/gであることがより好ましく、50〜600m/gであることがさらに好ましく、60〜500m/gであることがさらにより好ましい。BET比表面積を20m/gより小さくすると吸着性能が低下する傾向にあり、1000m/gより大きくすると酸やアルカリに対する溶解性が大きくなる傾向にあり、その結果繰り返し使用に対する耐久性能が低下する傾向にある。
無機イオン吸着体の製造方法として、上記式(i)で表される金属酸化物を例に説明する。上記金属酸化物の製造方法としては、特に限定されないが、例えば、金属塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩等の塩類水溶液中にアルカリ溶液を添加して得られた沈殿物をろ過、洗浄した後、乾燥することにより得られる。乾燥は風乾するかもしくは約150℃以下、好ましくは約90℃以下で約1〜20時間程度乾燥する。
次に、特定の金属酸化物の周囲を、他の金属酸化物が覆った混合体構造にする製造方法について、四三酸化鉄の周囲を酸化ジルコニウムが覆った構造の無機イオン吸着体を製造する場合を例に説明する。
この例の製造方法は、上記式(i)中のM及びNの少なくとも一方がアルミニウム、珪素及び鉄からなる群より選ばれる金属元素である金属酸化物の周囲を、上記式(i)中のM及びNの少なくとも一方がチタン、ジルコニウム、スズ、セリウム、ランタン及びイットリウムからなる群から選ばれる金属元素である金属酸化物で覆った構造で構成されている無機イオン吸着体の製造方法にも相当する。
先ず、ジルコニウムの塩化物、硝酸塩、硫酸塩等の塩と、鉄の塩化物、硝酸塩、硫酸塩等の塩とを、上述のF/T(モル比)が所望の値になるように混合した塩類水溶液を作製する。その後、アルカリ水溶液を添加して、pHを8〜9.5好ましくは8.5〜9に調製して沈殿物を生成させる。この後、水溶液の温度を50℃にし、pHを8〜9.5に、好ましくは8.5〜9に保ちながら空気を吹き込み、液相に第一鉄イオンが検出できなくなるまで、酸化処理を行う。
そして、生じた沈澱を濾別し、水洗した後乾燥することにより得られる。乾燥は風乾するかもしくは約150℃以下、好ましくは約90℃以下で約1〜20時間程度乾燥する。乾燥後の含水率は、1〜40wt%の範囲内に入ることが好ましい。
上述した製造方法において用いられるジルコニウムの塩としては、オキシ塩化ジルコニウム(ZrOCl)、四塩化ジルコニウム(ZrCl)、硝酸ジルコニウム(Zr(NO)、硫酸ジルコニウム(Zr(SO)等が挙げられる。これらは例えば、Zr(SO・4HO等のように含水塩であってもよい。これらの金属塩は、通常、1リットル中に約0.05〜2.0モルの溶液状で用いられる。
上述した製造方法において用いられる鉄の塩としては、硫酸第一鉄(FeSO)、硝酸第一鉄(Fe(NO)、塩化第一鉄(FeCl)等の第一鉄塩が挙げられる。これらもFeSO・7HO等の含水塩であってもよい。これらの第一鉄塩は通常、固形物で加えられるが、溶液状で加えてもよい。
アルカリとしては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、アンモニア、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
また、上記ジルコニウムの塩及び鉄の塩は、好ましくは約5〜20質量%の水溶液で用いられる。
上記酸化処理工程において酸化性ガスを吹き込む場合、その時間は、酸化性ガスの種類などによって異なるが、通常約1〜10時間程度である。また上記酸化処理工程において空気を吹き込む処理に代えて酸化剤を用いる場合、酸化剤としては、例えば過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム等が用いられる。
〔無機イオン吸着体の硝酸塩含有量〕
本実施形態の多孔性成形体の製造に用いる無機イオン吸着体の硝酸塩の含有量は、0.01〜5wt%である。好ましくは、0.015〜2wt%、さらに好ましくは0.02〜1wt%である。
硝酸塩の含有量が0.01wt%以上であると、無機イオン吸着体表面の活性点が、多孔性成形体製造時に有機高分子により塞がれにくい。そのため、リンやホウ素等を高速に吸着処理できる多孔性成形体が得られる。硝酸塩の含有量が5wt%以下であると、有機高分子と無機イオン吸着体との担持性(接着強度)が強い。そのため、耐久性が高く、繰り返し使用できる多孔性成形体が得られる。
〔硝酸塩含有量の分析方法〕
本実施形態の無機イオン吸着体の硝酸塩の含有量は、無機イオン吸着体を純水の中に分散させ、純水側に溶出してくる硝酸イオンを分析して求める。分析方法は、公知の方法が適用でき、比色法やイオンクロマトグラフィーが適用できる。特に、検出感度が高い点でイオンクロマトグラフィーが好ましい。
無機イオン吸着と純水の割合は、重量比で1:1とする。この時、無機イオン吸着体の含水率は、1〜40wt%の範囲である。無機イオン吸着の硝酸塩含有量は、イオンクロマトグラフィーで求めた純水側に溶出した硝酸イオン濃度を、無機イオン吸着体の重量あたりに換算して算出する。
〔無機イオン吸着体の含水率〕
本実施形態の無機イオン吸着体の含水率は、1〜40wt%である。好ましくは、2〜35wt%、更に好ましくは、5〜30wt%である。
無機イオン吸着体の含水率が1wt%以上であると、無機イオン吸着体の水酸基が多いため、リンやホウ素等を高速に吸着処理できる多孔性成形体を得られる。また、40wt%以下であると、無機イオン吸着体の自由水が少ないため、有機高分子と無機イオン吸着体との担持性(接着強度)が強い。そのため、耐久性が高く、繰り返し使用できる多孔性成形体を得られる。
〔含水率測定方法〕
本実施形態の無機イオン吸着体の含水率は、無機イオン吸着体の乾燥時の質量Wd(g)、灰分の質量Wa(g)、とするとき、下記式(iii)により表される値である。
含水率(wt%)=(Wd−Wa)/Wa ×100 ・・・(iii)
ここで、灰分は本実施形態の無機イオン吸着体を800℃で2時間焼成したときの残分として求められる。
〔多孔性成形体〕
本実施形態の多孔性成形体は、有機高分子と、無機イオン吸着体とを含有し、無機イオン吸着体の硝酸塩の含有量が0.01〜5wt%である多孔性成形体である。
〔有機高分子〕
本実施形態の有機高分子は、特に限定されないが、湿式相分離による多孔化手法が可能なものが好ましい。たとえば、ポリスルホン系ポリマー、ポリフッ化ビニリデン系ポリマー、ポリ塩化ビニリデン系ポリマー、アクリロニトリル系ポリマー、ポリメタクリル酸メチル系ポリマー、ポリアミド系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、セルロース系ポリマー、エチレンビニルアルコール共重合体系ポリマー等、多種類があげられる。
特に、水中での非膨潤性と耐生分解性、さらに製造のし易さから、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリスルホン(PS)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)が好ましく、さらに耐薬品性と高強度を兼ね備えている点で、ポリスルホン(PS)とポリエーテルスルホン(PES)が好ましい。特に、末端に水酸基を有しているポリエーテルスルホン(PES)は、無機イオン吸着体との親和性が高い。そのため、耐久性が高く繰り返し使用可能な、吸着剤に適した多孔性成形体を得られる。
〔多孔性成形体の形状〕
本実施形態の多孔性成形体の形状は、後述の多孔性成形体の製造方法における凝固工程において、粒子状、円柱状、中空円柱状、糸状、中空糸状、シート状等の形状に成形することができる。特に、多孔性成形体を水処理分野において吸着剤として使用する場合には、カラム等に充填して通水する際の圧力損失、接触面積の有効性の点、取り扱い易さの点から粒子状が好ましく、特に球状粒子(真球状のみならず、楕円球状であってもよい)が好ましい。
本実施形態の多孔性成形体を球状体としたとき、該球状粒子の最大長を粒子径とし、その平均値を平均粒子径とする。平均粒子径は、成形体表面を電子顕微鏡又は実体顕微鏡で観察し、成形体表面の画像から実測して求めることができる。例えば、多孔性成形体の粒子が真球である場合はその直径、真球以外である場合は最大長が粒子径となる。
なお、「球状」とは、実質的に略球形状とみなされるものであればよく、完全な真球状であることを要求するものではない。
球状粒子の好ましい平均粒子径の範囲は100〜2500μmであり、200〜2000μmがより好ましい。平均粒子径が100μm以上であると、カラムやタンク等に充填した際に、圧力損失が抑えられる傾向にあり、また、平均粒子径が2500μm以下であると、カラムやタンクに充填したときの表面積が大きくなり処理効率が上がる傾向にある。
また、多孔性成形体が球状体以外の粒子状の形状である場合についても、球状体と同様の方法により平均粒子径を求めることができ、好ましい平均粒子径の数値範囲も同様である。
〔多孔性成形体の製造方法〕
本実施形態の多孔性成形体の製造方法は、無機イオン吸着体を洗浄し、不純物含有量を調整する洗浄工程と、洗浄した無機イオン吸着体の含水率を調整する乾燥工程と、有機高分子と、有機高分子の良溶媒と、無機イオン吸着体と、水溶性高分子とを混合してスラリーを得る混合工程と、スラリーを成形し、有機高分子の貧溶媒を含む凝固液中で凝固させる凝固工程とを有する。
〔洗浄工程〕
本実施形態の無機イオン吸着体の不純物含有量(硝酸塩含有量)を調整する洗浄工程は、無機イオン吸着体を洗浄水の中に分散、撹拌し、水側に不純物を溶出させ、不純物を含有した洗浄水と無機イオン吸着体を固液分離することで洗浄する。当該洗浄工程は、所定の不純物含有量になるまで、繰り返される。
洗浄の終点は、水側に溶出してくる硝酸イオンの濃度を分析して求める。分析方法は、公知の方法が適用でき、比色法やイオンクロマトグラフィーが適用できる。特に、検出感度が高い点でイオンクロマトグラフィーが好ましい。
好ましい洗浄終点の範囲は、無機イオン吸着と洗浄水の割合が、重量比で1:1の時、200〜50,000mg−NO/Lである。洗浄終点が200mg−NO/L以上であると、無機イオン吸着体表面の活性点が、多孔性成形体製造時に有機高分子により塞がれにくい。そのため、リンやホウ素等を高速に吸着処理できる多孔性成形体を得られる。
洗浄終点が50,000mg−NO/L以下であると、有機高分子と無機イオン吸着体との担持性(接着強度)が強い。そのため、耐久性が高く、繰り返し使用できる多孔性成形体を得られる。
洗浄水は、特に限定されるものではないが、蒸留水やイオン交換水、超純水を用いることが好ましい。
固液分離方法は、特に限定されないが、ろ過法、沈降法、遠心分離法が適用できる。
〔乾燥工程〕
本実施形態の無機イオン吸着体の含水率を調整する乾燥工程において、乾燥方法は特に限定されないが、風乾するかもしくは乾燥機を用いて乾燥することができる。乾燥機も特に限定されないが、棚乾燥機、パドルドライヤー等が使用できる。乾燥温度は150℃以下が好ましく、90℃以下が更に好ましい。乾燥後の含水率は、1〜40wt%の範囲内に入ることが好ましい。
〔有機高分子の良溶媒〕
本実施形態の多孔性成形体の製造方法に用いる有機高分子の良溶媒としては、成形体の製造条件において有機高分子を安定に1質量%を超えて溶解するものであれば、特に限定されるものではなく、従来公知のものを使用できる。例えば、N−メチル−2ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
〔水溶性高分子〕
本実施形態の多孔性成形体の製造方法に用いる水溶性高分子は、有機高分子の良溶媒と有機高分子とに対して相溶性のあるものであればよく、特に限定されない。水溶性高分子としては、天然高分子、半合成高分子、合成高分子のいずれも使用できる。
天然高分子としては、例えば、グアーガム、ローカストビーンガム、カラーギナン、アラビアゴム、トラガント、ペクチン、デンプン、デキストリン、ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等が挙げられる。半合成高分子としては、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン等が挙げられる。合成高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、さらに、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール等のポリエチレングリコール類が挙げられる。
上記水溶性高分子のなかでも、無機イオン吸着体の担持性を高める点から、合成高分子が好ましく、多孔性が向上する点から、ポリビニルピロリドン類とポリエチレングリコール類がより好ましい。
〔混合工程〕
混合工程においては、有機高分子と、有機高分子の良溶媒と、無機イオン吸着体と、水溶性高分子とを混合してスラリーを得る。混合の方法は、特に限定されるものではなく、公知技術が使用できる。例えば、撹拌機、混合ミル、アトライタ、ビーズミル等を用いることができる。
〔凝固工程〕
この凝固工程においては、混合工程により得たスラリーを有機高分子の貧溶媒を含む凝固液中で凝固させて、スラリーを成形し、多孔性成形体を得る。
〔貧溶媒〕
混合工程により得たスラリーを成形し、有機高分子の貧溶媒を含む凝固液中で凝固させる工程において用いる貧溶媒としては、凝固させる工程の条件において有機高分子の溶解度が1質量%以下の溶媒を使用することができ、例えば、水や、メタノール、エタノール等のアルコール類、エーテル類、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素類等の有機高分子を溶解しない液体が挙げられる。好ましくは、水である。
また、凝固工程では、前の工程から良溶媒が持ち込まれ、良溶媒の濃度が、凝固工程開始時と終点で、変化してしまう。そのため、あらかじめ貧溶媒中に良溶媒を加え、初期の濃度を維持するように貧溶媒を別途加えながら濃度を管理して凝固する方法を採ることが好ましい。そのように濃度調整することで、多孔性成形体の構造(表面の開口度や、粒子形状)を制御できる。凝固工程において、凝固液は、貧溶媒:良溶媒の比率が、100〜30質量%:0〜70質量%であることが好ましい。貧溶媒が水の場合、凝固工程において、水に対する有機高分子の良溶媒の含有量は、0〜60質量%であることが好ましく、0〜50質量%であることがより好ましい。有機高分子の良溶媒の含有量が、60質量%以下であると、多孔性成形体の形状が良好になる効果が得られる。
加えて、貧溶媒中に、有機高分子の良溶媒を添加する量や速さを制御することで、成形用スラリーの凝固速度をコントロールすることも可能である。
貧溶媒の温度については、特に限定されるものではないが、貧溶媒中の成形体の状態の安定性の観点から、好ましくは−30℃〜90℃、より好ましくは0℃〜90℃、さらに好ましくは0℃〜80℃である。
〔成形方法〕
本実施形態の多孔性成形体の形態は、成形用スラリーを成形する方法によって、粒子状、糸状、シート状、中空糸状、円柱状、中空円柱状等の任意の形態を採ることができる。
例えば、粒子状の多孔性成形体を成形する方法としては、特に限定されないが、回転する容器の側面に設けたノズルから、容器中に収納されている成形用スラリーを飛散させて、液滴を形成させる回転ノズル法等が挙げられる。さらに具体的には、1流体ノズルや2流体ノズルから、成形用スラリー(有機高分子と、有機高分子の良溶媒と、無機イオン吸着体と、水溶性高分子との混合スラリー)を噴霧して凝固浴中で凝固する方法が挙げられる。特に、粒子状で粒度分布が揃ったものが得られるという観点から、回転ノズル法が特に好ましい。回転ノズル法とは、高速で回転する回転容器の側面に設けたノズルから、遠心力で成形用スラリーを飛散させて液滴を形成させる方法である。
このとき、ノズルの径は、0.1mm〜10mmの範囲が好ましく、0.1mm〜5mmの範囲がより好ましい。0.1mm以上とすると液滴が飛散しやすく、10mm以下とすると粒度分布の広がりを抑えることができる。
遠心力は、遠心加速度で表され、5〜1500Gの範囲が好ましく、10〜1000Gの範囲がより好ましく、10〜800Gの範囲がさらに好ましい。遠心加速度が5G以上であると、液滴の形成と飛散が容易であり、1500G以下であるとポリマースラリーが糸状にならずに吐出するので粒度分布が広くなるのを抑えることができる。
また、糸状やシート状の多孔性成形体を成形する方法としては、該当する形状の紡口、ダイスから成形用スラリーを押し出し、貧溶媒を含む凝固液中で凝固させる方法が挙げられる。
また、中空糸状成形体とするときは、環状オリフィスからなる紡口を用いることで同様に成形できる。円柱状及び中空円柱状成形体とするときは、紡口から成形用スラリーを押し出す際、切断しながら貧溶媒を含む凝固液中で凝固させてもよいし、糸状に凝固させてから後に切断しても構わない。
以下、具体的な実施例及び比較例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本実施例において、無機イオン吸着体及び多孔性成形体の物性は、以下の方法により測定した。
(硝酸塩含有量)
無機イオン吸着100gをイオン交換水100gの中に分散させ、撹拌羽を取り付けた撹拌機を用いて回転数200rpmで30分間撹拌した。10分間沈降させた後、上澄み液をサンプリングし、25μmフィルタでろ過し、イオンクロマトグラフィーで分析した。
イオンクロマトグラフィー装置(IC‐2001、東ソー(株))
カラム(TSKgel SuperIC−AZ、サイズ:4.6mmI.D×15cm)溶離液(6.3mM NaHC03+1,7mM Na2C03)
流速:0.8mL/分)
無機イオン吸着の硝酸塩含有量は、イオンクロマトグラフィーで求めた純水側に溶出した硝酸イオン濃度CNO3(mg/L)から、下記式(iv)を用いて算出した。
硝酸塩含有量(wt%)=CNO3(mg/L)/1000×100(g−純水)/1000/100(g−無機イオン吸着体)×100 ・・・(iv)
(含水率)
無機イオン吸着体を800℃で2時間焼成したときの灰分を求め、下記式(v)から算出した。
含水率(wt%)=(Wd−Wa)/Wa ×100 ・・・(v)
ここで、無機イオン吸着体の乾燥時の質量をWd(g)、灰分の質量をWa(g)とした。
(強度保持率)
目開き300μmの篩を用いて、多孔性成形体を篩い、300μmより小さいものを除去した多孔性成形体を得た。メスシリンダーを用いて秤量した多孔性成形体10mLと純水100mLとを容量100mLのポリエチレン製容器(直径約50mm)に入れて、振とう機にて、250rpmの往復振とう周期で96時間振とうした。96時間振とう後、多孔性成形体を容器から取り出し、目開き300μmの篩で篩い分け、300μmより小さいものを破砕品として捕集した。
捕集した破砕品を真空乾燥機で乾燥し、破砕した成形体の乾燥質量(Wh(g))を求めた。別途求めた多孔性成形体のかさ比重(g/mL)及び乾燥質量Whから、下記式(vi)により、多孔性成形体の強度保持率を算出した。
強度保持率(%)=(かさ比重×10−Wh)/(かさ比重×10)×100 ・・・(vi)
強度保持率は、95%以上であれば、繰り返し使用する耐久性が実用上良好であると判断した。
(無機イオン吸着体の比表面積)
無機イオン吸着体を室温で真空乾燥した後、ベックマン・コールター(株)社製コールターSA3100(商品名)を用い、吸着ガスに窒素を用いたBET法で、無機イオン吸着体の単位質量あたりの表面積SBET(m/g)を求めた。
(かさ比重)
湿潤状態の多孔性成形体を、メスシリンダー等を用いて、みかけの体積V(ml)を測定した。その後、室温で真空乾燥して、多孔性成形体の乾燥質量W(g)を求めた。かさ比重は、次式(vii)から求めた。
かさ比重(g/ml)=W/V ・・・(vii)
式中、Wは多孔性成形体の乾燥質量(g)、Vはそのみかけの体積(ml)である。
(多孔性成形体の平均粒子径)
多孔性成形体表面を、走査型電子顕微鏡又は実体顕微鏡で観察した。走査型電子顕微鏡(SEM)による成形体の観察は、株式会社日立製作所製のS−800型走査型電子顕微鏡を用いた。
粒子の表面の画像から粒子が真球状の場合はその直径、真球状以外の場合は、最大長を粒子径として実測した。実測した標本数50以上の直径又は最大長について平均を算出し、平均粒子径とした。
(多孔性成形体の空孔率)
十分に水に濡れた多孔性成形体を、乾いたろ紙上に拡げ、余分な水分を除去した後に、質量を測定し、多孔性成形体の含水時の質量(W1)とした。次に、多孔性成形体を室温下で24時間真空乾燥を行って乾燥した多孔性成形体を得た。乾燥した多孔性成形体の質量を測定し、多孔性成形体の乾燥時の質量(W0)とした。次に、比重瓶(ゲーリュサック型、容量10mL)を用意し、この比重瓶に純水(25℃)を満たしたときの質量を測定し、満水時の質量(Ww)とした。次に、この比重瓶に、純水に湿潤した状態の多孔性成形体を入れ、さらに標線まで純水を満たして質量を測定し、「Wwm」とした。次に、この多孔性成形体を比重瓶から取り出し、室温で24時間、真空乾燥を行い、乾燥した多孔性成形体を得た。乾燥した多孔性成形体の質量を測定して「M」とした。下記の計算式(viii)、(ix)に従って、多孔性成形体の比重(ρ)、及び多孔性成形体の空孔率(Pr)を求めた。
ρ=M/(Ww+M−Wwm) ・・・(viii)
Pr=(W1−W0)/(W1−W0+W0/ρ)×100 ・・・(ix)
上記式中、Prは空孔率(%)であり、W1は成形体の含水時の質量(g)、W0は成形体の乾燥後の質量(g)、ρは成形体の比重(g/cm)、Mは成形体の乾燥後の質量(g)、Wwは比重瓶の満水時の質量(g)、Wwmは比重瓶に含水した成形体と純水を入れたときの質量(g)である。
多孔性成形体の空孔率は50%以上であれば、有害物質の高速除去性能に優れていると判断し、95%以下であれば、多孔性成形体の強度が実用上十分なものであると判断した。
(電子顕微鏡用試料の作成)
多孔性成形体を室温で真空乾燥し、乾燥した成形体をイソプロピルアルコール(IPA)に加えて、成形体中にIPAを含浸させた。次いで、IPAと共に成形体を直径5mmのゼラチンカプセルに封入し、液体窒素中で凍結した。凍結した多孔性成形体をカプセルごと彫刻刀で割断した。割断されている多孔性成形体を選別して、電子顕微鏡による観察用試料とし、連通孔の有無を観察した。
(リン吸着量)
リン酸三ナトリウム(NaPO・12HO)を蒸留水に溶解し、リン濃度9mg−P/Lの液を作製し、硫酸でpH7に調製した液を吸着原液とした。多孔性成形体8mLを、カラム(内径10mm)に充填して、吸着原液を240mL/hr(SV30)の速度で通水した。カラムからの流出液(処理液)を30分毎にサンプリングして、該処理水中のリン酸イオン濃度(リン濃度)を測定して、0.5mg−P/L(ppm)超過時までのリン吸着量(吸着量 g−P/L−多孔性成形体(R))を求めた。リン酸イオン濃度は、HACH社製リン酸測定装置フォスファックス・コンパクト(商品名)を用いて測定した。
リン吸着量が、4.0(g−P/L−多孔性成形体(R))以上であれば、吸着容量が大きく、リン吸着剤として良好であると判断した。
[実施例1]
水和酸化セリウム粉末(岩谷産業(株))500gを、脱イオン水500gの中に投入し、撹拌機を用いて1hr撹拌した。その後、上澄みを捨てた。この操作を5回繰り返した。この時、5回目洗浄液の上澄み液の不純物濃度(硝酸塩含有量)を表1に示す。
洗浄後に、沈殿した水和酸化セリウムスラリーを、70℃の乾燥機中で72hr乾燥して、洗浄した水和酸化セリウムを得た。この時の水和酸化セリウムの含水率、比表面積を表1に示す。
ポリエチレングリコール(PEG35,000、メルク(株))4gを、N−メチル−2ピロリドン(NMP、三菱化学(株))220g中に溶解して均一な溶液を得た。この溶液224gに対し、水和酸化セリウム粉末100gを加えて、撹拌して黄色のスラリーを得た。
さらに、このスラリーにポリエーテルスルホン樹脂(住友化学(株)、スミカエクセル5003PS(商品名))30gを、溶解槽中にて、60℃に加温して撹拌羽根を用いて撹拌・溶解し、均一な成形用スラリー溶液を得た。
得られた成形用スラリーを60℃に加温し、側面に直径5mmのノズルを開けた円筒状回転容器の内部に供給し、この容器を回転させ、遠心力(15G)によりノズルから液滴を形成し、60℃のNMP/水=50/50wt%からなる容量200Lの凝固浴槽中に吐出させ、成形用スラリーを凝固させた。さらに、洗浄、分級を行い、平均粒子径600μmの球状の多孔性成形体を得た。得られた多孔性成形体の物性(平均粒子径、空孔率、リン吸着量、強度保持率、連通孔の有無)を表1に示す。
[比較例1]
洗浄しない水和酸化セリウムを用いること以外は実施例1と同様の方法で多孔性成形体を得た。得られた多孔性成形体の物性を表1に示す。
[比較例2]
洗浄回数を10回に増やしたこと以外は実施例1と同様の方法で多孔性成形体を得た。得られた多孔性成形体の物性を表1に示す。
[実施例2]
水和酸化セリウム粉末(岩谷産業(株))の代わりに、水和酸化ジルコニウム(岩谷産業(株))を用いること以外は、実施例1と同様の方法で多孔性成形体を得た。得られた多孔性成形体の物性を表1に示す。
[比較例3]
洗浄しない水和酸化ジルコニウムを用いること以外は実施例2と同様の方法で多孔性成形体を得た。得られた多孔性成形体の物性を表1に示す。
[実施例3]
洗浄回数を2回にしたこと以外は実施例1と同様の方法で多孔性成形体を得た。得られた多孔性成形体の物性を表1に示す。
[比較例4]
洗浄回数を10回に増やしたこと以外は実施例2と同様の方法で多孔性成形体を得た。得られた多孔性成形体の物性を表1に示す。
Figure 2014195787
本発明の多孔性成形体は、液体及び気体の処理に用いる吸着剤、ろ過剤、脱臭剤、抗菌剤、吸湿剤、食品の鮮度保持剤、各種のクロマトグラフィー用担体、触媒等として、産業上の利用可能性がある。

Claims (17)

  1. 有機高分子及び無機イオン吸着体を含有する多孔性成形体の製造に用いられる無機イオン吸着体であって、
    硝酸塩の含有量が0.01〜5wt%である、無機イオン吸着体。
  2. 前記無機イオン吸着体が、
    下記式(i)で表される金属酸化物を少なくとも一種含有する、請求項1に記載の無機イオン吸着体。
    MNxn・mH2O ・・・(i)
    (式(i)中、xは0〜3、nは1〜4、mは0〜6であり、M及びNは、Ti、Zr、Sn、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Si、Cr、Co、Ga、Fe、Mn、Ni、V、Ge、Nb及びTaからなる群より選ばれる金属元素であり、互いに異なるものである。)
  3. 前記金属酸化物が、下記(a)および(b)からなる群より選ばれる1種又は2種以上の混合物である、請求項2に記載の無機イオン吸着体。
    (a)水和酸化チタン、水和酸化ジルコニウム、水和酸化スズ、水和酸化セリウム、水和酸化ランタン及び水和酸化イットリウム
    (b)チタン、ジルコニウム、スズ、セリウム、ランタン及びイットリウムからなる群から選ばれる金属元素と、アルミニウム、珪素及び鉄からなる群から選ばれる金属元素との複合金属の酸化物
  4. 前記金属酸化物の含水率が、1〜40wt%である、請求項2または3に記載の無機イオン吸着体。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の無機イオン吸着体を含有する有機高分子を含んでなる、多孔性成形体。
  6. 前記有機高分子が、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリフッ化ビニリデンからなる群から選ばれる一種以上を含んでなる、請求項5に記載の多孔性成形体。
  7. 前記ポリエーテルスルホンが、末端に水酸基を有する、請求項6に記載の多孔性成形体。
  8. 有機高分子及び無機イオン吸着体を含有する多孔性成形体の製造方法であって、
    前記無機イオン吸着体を洗浄し、不純物含有量を調整する洗浄工程と、
    洗浄した前記無機イオン吸着体の含水率を調整する乾燥工程と、
    前記有機高分子と、前記有機高分子の良溶媒と、前記無機イオン吸着体と、水溶性高分子とを混合し、スラリーを得る混合工程と、
    前記スラリーを成形し、前記有機高分子の貧溶媒を含む凝固液中で凝固させる凝固工程と、を有する製造方法。
  9. 前記洗浄工程の終点を、硝酸イオン濃度で規定する請求項8に記載の製造方法。
  10. 前記有機高分子の良溶媒が、N−メチル−2ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド及びN,N−ジメチルホルムアミドからなる群より選ばれる1種以上である、請求項8又は9に記載の製造方法。
  11. 前記凝固液が水を含む、請求項8〜10のいずれか一項に記載の製造方法。
  12. 前記無機イオン吸着体が、下記式(i)で表される金属酸化物を少なくとも一種含有している、請求項8〜11のいずれか一項に記載の製造方法。
    MNxn・mH2O ・・・(i)
    (式(i)中、xは0〜3、nは1〜4、mは0〜6であり、M及びNは、Ti、Zr、Sn、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Si、Cr、Co、Ga、Fe、Mn、Ni、V、Ge、Nb及びTaからなる群より選ばれる金属元素であり、互いに異なるものである。)
  13. 前記無機イオン吸着体が、下記(a)および(b)からなる群より選ばれる1種又は2種以上の混合物である、請求項12に記載の製造方法。
    (a)水和酸化チタン、水和酸化ジルコニウム、水和酸化スズ、水和酸化セリウム、水和酸化ランタン及び水和酸化イットリウム
    (b)チタン、ジルコニウム、スズ、セリウム、ランタン及びイットリウムからなる群から選ばれる金属元素と、アルミニウム、珪素及び鉄からなる群から選ばれる金属元素との複合金属の酸化物
  14. 前記凝固工程において、前記凝固液は、前記貧溶媒:前記良溶媒の比率が、100〜30質量%:0〜70質量%である、請求項8〜13のいずれか一項に記載の製造方法。
  15. 前記凝固工程が、回転する容器の側面に設けたノズルから、該容器中に収納されている前記成形用スラリーを飛散させ、液滴を成形させる工程を含む、請求項8〜14のいずれか一項に記載の製造方法。
  16. 前記多孔性成形体が、連通孔を具備する多孔質構造を形成しており、
    前記多孔性成形体の外表面と内部に前記無機イオン吸着体を担持させる、請求項8〜15のいずれか一項に記載の製造方法。
  17. 請求項8〜16のいずれか一項に記載の方法で製造される、多孔性成形体。
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