JP2014195543A - 体動レベル判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベッド上の患者など利用者の体動状況を監視して、利用者の体動レベルを報知することのできる体動レベル判定装置を提供する。
【解決手段】体動レベル判定装置100は、寝床部91の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサ8からの検出値の所定時間の各荷重変化量に基づいて、第1所定期間毎に求められた荷重変化総量Vが閾値を超過するか否かを判定する第1判定手段と、前記荷重センサ8からの検出値に基づいて、前記寝床部91上の利用者Hが動き出したか否かを判定する動き出し判定手段と、前記動き出し判定手段の判定結果と前記第1判定手段の判定結果とに基づいて、利用者Hの体動レベルを段階的に判定する第2判定手段と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、ベッド上の患者など利用者の体動レベルを判定する体動レベル判定装置に関する。
近年、医療機関、介護施設、家庭などにおいて、ベッド寝床部上の利用者(患者、高齢者、乳幼児など)の臥床、離床などの在床状況や体動状態を計測して監視するものが知られている。
例えば、ベッド寝床部の複数個所に設けられた荷重センサからの荷重を検出して、これらの荷重センサからの検出値に基づいて寝床部の利用者の在床状況や体動状態を計測し、利用者を監視する監視者に対して計測した結果を報知するものが知られている(特許文献1,2参照)。
特開2000−316915号公報 特開2010−88473号公報
しかしながら、従来のベッド上の利用者の監視方法では、利用者の体重によって体動が小さく評価されてしまい、体動レベルの判定に改善の余地があった。
本発明は、例えば、利用者の体動レベルを高精度に判定することのできる体動レベル判定装置および体動レベル判定方法の提供を目的とする。
即ち、本発明は下記[1]〜[7]に記載の構成を有する。
[1] 寝床部の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサからの検出値の所定時間の各荷重変化量に基づいて、第1所定期間毎に求められた荷重変化総量が閾値を超過するか否かを判定する第1判定手段と、
前記荷重センサからの検出値に基づいて、前記寝床部上の利用者が動き出したか否かを判定する動き出し判定手段と、
前記動き出し判定手段の判定結果と前記第1判定手段の判定結果とに基づいて、利用者の体動レベルを段階的に判定する第2判定手段と、
を備えることを特徴とする体動レベル判定装置。
[2] 前記第1判定手段は、前記荷重変化総量が複数設定されたそれぞれの閾値を超過するか否かに基づいて、利用者の体動状態を段階的に判定することを特徴とする前項1に記載の体動レベル判定装置。
[3] 前記第2判定手段は、第2所定期間毎に利用者の体動レベルを判定し、
前記第1判定手段の判定結果が、利用者の体動状態が小さいとの判定結果である場合に、前記動き出し判定手段により利用者が動き出したと判定されていれば、前記第1判定手段の前記判定結果よりも大きな体動レベルと判定されることを特徴とする前項2に記載の体動レベル判定装置。
[4] 前記荷重センサは、頭部側の左右に1箇所ずつ及び足部側の左右に1箇所ずつ設けられることを特徴とする前項1〜3のいずれかに記載の体動レベル判定装置。
[5] 前記第2判定手段によって判定された判定結果を表示する表示部を備えることを特徴とする前項1〜4のいずれかに記載の体動レベル判定装置。
[6] 前項1〜5の何れかに記載の体動レベル判定装置と、
寝床部の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサと、
を備えることを特徴とする体動レベル判定システム。
[7] 寝床部の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサからの検出値の所定時間の荷重変化量に基づいて、第1所定期間毎に求められた荷重変化総量が閾値を超過するか否かを判定する第1判定ステップと、
前記荷重センサからの検出値に基づいて、前記寝床部上の利用者が動き出したか否かを判定する動き出し判定ステップと、
前記動き出し判定ステップの判定結果と前記第1判定ステップの判定結果とに基づいて、利用者の体動レベルを段階的に判定する第2判定ステップと、
を備えたことを特徴とする体動レベル判定方法。
上記[1]に記載の発明によれば、寝床部の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサからの検出値の所定時間の各荷重変化量に基づいて、第1所定期間毎に求められた荷重変化総量が閾値を超過するか否かを判定する第1判定手段と、荷重センサからの検出値に基づいて、寝床部上の利用者が動き出したか否かを判定する動き出し判定手段と、動き出し判定手段の判定結果と第1判定手段の判定結果とに基づいて、利用者の体動レベルを段階的に判定する第2判定手段と、を備えるので、例えば、利用者が軽量である場合には寝返りを行っても荷重変化量にさほど影響しないなど、利用者の体重の違いが荷重変化量の判定結果に大きく影響することがあるが、利用者の体重の違いによる影響が軽微である動き出し判定の判定結果に、第1判定の判定結果が加味されて体動レベルが判定されることにより、体重の違いによる影響が軽減され、高精度で体動レベルを判定することができる。
また、荷重の変化量を積算することによって、ベッド利用者の動作量を把握して、体動状態を簡便に判定することができる。
上記[2]に記載の発明によれば、第1判定手段は、荷重変化総量が複数設定されたそれぞれの閾値を超過するか否かに基づいて、利用者の体動状態を段階的に判定するので、利用者の体動の状態を閾値に応じた複数段階に分けて判定することができ、体動状態を段階的に表すことによって体動レベル判定の精度がより向上するようになる。
上記[3]に記載の発明によれば、第2判定手段は、第2所定期間毎に利用者の体動レベルを判定し、第1判定手段の判定結果が、利用者の体動状態が小さいとの判定結果である場合に、動き出し判定手段により利用者が動き出したと判定されていれば、第1判定手段の判定結果よりも大きな体動レベルと判定されるので、体動状態判定の判定結果のうち、利用者の体重の違いによる影響を受け易い判定結果のみに動き出し判定の判定結果が加味されて、体動レベル判定の精度がより向上するようになる。
また、第2所定期間毎に体動レベルが判定されるので、大小激しい体動のある利用者であっても、当該利用者の激しい体動レベル変化に合わせて体動レベルの判定結果が頻繁に変動するようなことがなく、安定した判定結果を得ることができる。
上記[4]に記載の発明によれば、荷重センサは、頭部側の左右に1箇所ずつ及び足部側の左右に1箇所ずつ設けられるので、頭部側及び足部側のそれぞれ離間した左右の合計4箇所の荷重がそれぞれ検出されて体動レベルを判定することができ、ベッドの全体の荷重変化を精度よく検知することができる。
上記[5]に記載の発明によれば、第2判定手段によって判定された判定結果を表示する表示部を備えるので、寝床部上の利用者の体動レベルが表示されることによって、寝床部上の利用者の体動状況をチェックする監視者(例えば、介護者、介助者など)は、利用者の体動レベルを簡単に知ることができる。
上記[6]に記載の発明によれば、前項1〜5の何れかに記載の体動レベル判定装置と、寝床部の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサと、を備えるので、上記[1]〜[5]の奏する効果と同等の効果を奏する。
上記[7]に記載の発明によれば、寝床部の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサからの検出値の所定時間の荷重変化量に基づいて、第1所定期間毎に求められた荷重変化総量が閾値を超過するか否かを判定する第1判定ステップと、荷重センサからの検出値に基づいて、寝床部上の利用者が動き出したか否かを判定する動き出し判定ステップと、動き出し判定ステップの判定結果と第1判定ステップの判定結果とに基づいて、利用者の体動レベルを段階的に判定する第2判定ステップと、を備えたので、例えば、利用者が軽量である場合には寝返りを行っても荷重変化量にさほど影響しないなど、利用者の体重の違いが荷重変化量の判定結果に大きく影響することがあるが、利用者の体重の違いによる影響が軽微である動き出し判定の判定結果に、第1判定の判定結果が加味されて体動レベルが判定されることにより、体重の違いによる影響がなくなり体動レベル判定の精度が向上する。
また、荷重の変化量を積算することによって、ベッド利用者の動作量を把握して、体動状態を簡便に判定することができる。
本発明の一実施形態に係る体動レベル判定装置を説明するための概略図である。 ベッドの概略平面図である。 本発明に係る体動レベル判定装置の概略ブロック図である。 本発明に係る体動レベル判定装置の基本動作を示すフローチャートである。 本発明に係る体動レベル判定装置の制御部が実行する体動状態判定を示すフローチャートである。 本発明に係る体動レベル判定装置の制御部が実行する体動レベル判定を示すフローチャートである。 本発明に係る体動レベル判定装置による体動レベル判定の判定結果の一例を説明するための説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、体動レベル判定装置100を説明するための概略図、図2は、ベッド9の概略平面図、図3は、体動レベル判定装置100の概略ブロック図、図4は、体動レベル判定装置100の基本動作を示すフローチャート、図5は、体動レベル判定装置100の制御部1が実行する体動状態判定を示すフローチャート、図6は、体動レベル判定装置100の制御部1が実行する体動レベル判定を示すフローチャート、図7は、体動レベル判定装置100による体動レベル判定の判定結果の一例を説明するための説明図である。
図1,2に示すように、ベッド9は、例えば、寝床部91と、寝床部91を支持するフレーム92と、フレーム92の四隅下部にそれぞれ脚部93(931,932,933,934)と、脚部93の最下端部にはキャスター94をそれぞれ備えて構成される。
ベッド9の脚部93の各キャスター94の下部には荷重センサ8(81,82,83,84)が設けられており、荷重センサ8は、寝床部91に横臥する利用者Hの頭部側の左右に1箇所ずつ(81,82)及び足部側の左右に1箇所ずつ(83,84)、合計4箇所における寝床部91に掛かる荷重の変化を検出している。
荷重センサ8は、検出された寝床部91の荷重が荷重信号に変換されて、当該荷重信号が信号線を介して体動レベル判定装置100に入力されるように構成されている。
尚、荷重センサ8としては、例えば、ロードセル、歪センサ、加速度計などが用いられる。
体動レベル判定装置100は、ベッド9の寝床部91の利用者Hの体動レベルを検知するための装置であり、寝床部91の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサ8(81,82,83,84)からの検出値に基づいて演算する制御部1と、制御部1の演算結果などを視覚的に報知する表示部2と、制御部1の演算結果などを聴覚的に報知する音出力部3などを備える。
制御部1は、CPUと、CPUにより実行されるプログラム及びデータが格納されたROMやワーキングエリアとして使用されるRAMなどの記憶媒体からなる記憶部11と、信号線を介してセンサなどからの制御信号が入力される或いは信号線を介して制御信号が出力される入出力部12と、データバスなどを介して表示部2及び音出力部3などに制御データなどが入出力される通信インターフェース13(以下、「通信I/F13」と記す。)などを備える。
尚、記憶部11を構成する記憶媒体としては、ROMやRAMに加えて、フラッシュメモリなどが用いられるのであってもよいし、これら半導体メモリ以外に、HDDなどの記憶装置などが用いられるのであってもよく、SDメモリカードなどの外部メモリが用いられるのであってもよい。
制御部1は、入出力部12を介して入力された各荷重センサ8(81,82,83,84)からの検出値に基づいて演算を実行して、演算結果を記憶部11に記憶し、記憶部11に記憶された演算結果に基づいて、寝床部91の利用者Hの体動レベルに関する報知情報を生成する。
制御部1は、通信I/F13を介して表示部2及び音出力部3に当該報知情報をそれぞれ出力する。
表示部2は、例えば、液晶表示装置などを備えて構成され、通信I/F13を介して制御部1から受信した報知情報に基づいて表示出力する。
また、音出力部3は、例えば、スピーカなどを備えて構成され、通信I/F13を介して制御部1から受信した報知情報に基づいてスピーカ出力する。
表示部2には、制御部1で生成された表示データが報知情報として入力され、利用者Hの体動レベルを示す画像などとして液晶表示装置に表示され、音出力部3には、制御部1で生成された音出力データが報知情報として入力され、寝床部91の利用者Hの体動レベルを示すアラーム音などとしてスピーカから出力される。
尚、表示部2及び音出力部3には制御部1から利用者Hの体動レベルが入力され、各部でそれぞれ報知するに適したデータに変換されるように構成されるのであってもよい。
制御部1は、表示部2及び音出力部3と併せて、監視者が監視するに適する場所、例えば、病院・医院などであればナースステーションなどに設置され、ベッド9の各脚部93に設けられた荷重センサ8から信号線を介して荷重信号が入力される。
制御部1は、内部タイマによるタイマ割込み処理などによって、全ての荷重センサ8からの検出値をそれぞれ所定の周期(例えば、0.5秒。以降、「検出周期」と記す。)で読み込み、各検出値を荷重値に変換して記憶部11に記憶する。
即ち、記憶部11には、ベッド9の4箇所に掛かる荷重値がそれぞれ検出周期毎に記憶されることになり、制御部1は、これら各荷重値に基づいて寝床部91の在床状況及び利用者Hの体動レベルの判定などを行う。
尚、制御部1が荷重センサ8の検出値を検知する方法としては、上述したような内部タイマによるタイマ割込み処理などによって検出値の読み込みを行うだけでなく、適宜公知の技術を利用するなどして設計するとよい。
例えば、制御部1にインプットキャプチャ機能を備え、インプットキャプチャレジスタからDMAC(Direct Access Memory Controller)等を介して、予め割り当てられた所定番地に記憶部11に自動転送されるように構成されているのであってもよく、このように構成すれば、制御部1は所定の周期の割込み時に記憶部11の所定番地を参照すればよく、制御部1の処理負担が軽減されるため好適である。
荷重センサ8が、頭部側の左右に1箇所ずつ及び足部側の左右に1箇所ずつ設けられるように構成することにより、頭部側及び足部側のそれぞれ離間した左右の合計4箇所の荷重がそれぞれ検出されて体動レベルを判定することができ、ベッド9の全体の荷重変化を精度よく検知することができる。
以下では、制御部1が、荷重センサ8からの検出値を検出周期で読み込むタイミングで、寝床部91の利用者Hの在床状況及び体動状態などの複数の判定を実行して、寝床部91の利用者Hの体動レベルを判定する、即ち、リアルタイムに体動レベルを判定する場合に基づいて説明する。
以降、図4のフローチャートに基づいて、制御部1により実行される体動レベルを判定するための基本動作について説明しながら、複数の判定処理についても説明する。
先ず初めに、制御部1は、荷重センサ8からの検出値に基づいて、寝床部91に利用者Hが臥床しているか否かを判定する臥床判定を実行する(図4,SA1)。
尚、臥床判定では、全ての荷重センサ8からそれぞれ体動レベル判定装置100に出力された検出値が荷重値RW,RW,LW,LWに変換されたものを用いて判定がなされる。
具体的には、各荷重センサ8(81,82,83,84)から検出された4箇所の荷重値W(RW,RW,LW,LW)が加算された荷重値合計WTが所定の閾値(例えば、20kgf)以上であり、更に、各荷重値RW,RW,LW,LWに基づいて演算された寝床部91上の利用者Hの重心位置G(GX,GY)が寝床部91の周縁領域ではなく、臥床領域としての所定の中央領域内(図2で示すクロスハッチング領域)91aにあり、且つその状態が所定時間(例えば、5秒)以上継続している場合、制御部1は、利用者Hが寝床部91上に臥床していると判定する。
尚、上述した単位「kgf」は、キログラム重量を意味し、1kgfは、9.8Nに相当する。
また、利用者Hの重心位置G(GX,GY)がベッド9の寝床部91の所定の中央領域内91aにない、或いはその状態が所定時間以上継続していない場合に、制御部1は、利用者Hが寝床部91上に臥床していないと判定する。
寝床部91上の利用者Hの重心位置G(GX,GY)は、例えば、以下の式によって求められる。
尚、図2中のO(0,0)は、重心位置Gを定めるX−Y座標の原点を示している。
GX=(LW+RW−LW−RW)×(1/WT)×(BX/2) …(1)
GY=(LW+LW−RW−RW)×(1/WT)×(BY/2) …(2)
BX:寝床部91の長手方向の脚部93間隔
BY:寝床部91の短手方向の脚部93間隔
WT=LW+RW+LW+RW(各荷重値が加算された荷重値合計)
利用者Hが寝床部91上に臥床していないと判定された場合には(図4,SA2,N)、利用者Hが臥床していると判定されるまで継続して臥床判定が実行される(図4,SA1)。
利用者Hが寝床部91上に臥床していると判定されると(図4,SA2,Y)、制御部1は、荷重センサ8からの荷重値Wに基づいて、寝床部91上の利用者Hが動き出したか否かを判定する動き出し判定を実行する(図4,SA3)。
制御部1は動き出し判定手段として機能し、動き出し判定による判定結果が、後述する利用者Hの体動レベルを判定する体動レベル判定の判定材料の一つとされる。
体動レベル判定では、臥床判定により利用者Hが臥床したと判定した時点から所定時間(例えば、1分前)遡った体動レベル判定開始時刻から判定が開始されることから、制御部1は、動き出し判定の初回の実行において、体動レベル判定開始時刻以降から現在までの期間についても動き出し判定を行う。
制御部1は、例えば、検出された荷重センサ8の各荷重値RW,RW,LW,LWのうち、最も大きな荷重値を「第1判定基準値WS」、2番目に大きな荷重値を「第2判定基準値WS」として判定基準値WSを設定し、第1判定基準値を検出した荷重センサ8を「第1判定基準センサS」、第2判定基準値を検出した荷重センサ8を「第2判定基準センサS」として判定基準センサSを設定する。
制御部1は、これらの第1及び第2判定基準値WS,WSと第1及び第2判定基準センサS,Sからの荷重値Wを用いて、動き出し判定を実行する。
具体的には、第1及び第2判定基準センサS,Sの少なくとも一方の判定基準センサSについて、判定対象となる荷重値Wを検出した判定基準センサSに対応する判定基準値WSに対する荷重値変動(荷重値変動率)が、所定時間(例えば、1秒〜5秒)以上継続して所定範囲外にあれば、制御部1は利用者Hが動き出したと判定する。
尚、所定範囲とは、例えば、5%〜50%の荷重値変動の範囲において任意に設定される値γを用いて、判定基準値WSを基準にして±γの上限値及び下限値によってもたらされる範囲とする。
判定基準値WSに対する荷重値変動が、上限値以上或いは下限値以下であれば、制御部1は利用者Hが動き出したと判定する。
具体的に説明すると、例えば、γ=5に設定すると、判定基準値WSに対する荷重値変動が、−5%以下或いは+5%以上であれば、制御部1は利用者Hが動き出したと判定する。
また、制御部1は、荷重値変動が上述した条件を満たさない場合、即ち、荷重値変動が所定範囲内(例えば、γ=5であれば、−5%より大きい且つ+5%より小さい範囲)にある場合、或いは所定範囲外であってもその状態での継続時間が所定時間(例えば、1秒〜5秒)に満たない場合には、利用者Hは動き出していないと判定する。
尚、利用者Hの体重の大小による判定のばらつきを極力なくすことができ、動き出し判定の判定精度を向上させることができるため、上述したように判定基準値WSに対する荷重値Wの荷重値変動率が所定範囲にあるか否かを判定条件の一つとすることが好ましいが、所定範囲にあるか否か判定される対象が、判定基準値WSに対する荷重値変動量であってもよい。
上述のようにして得られた動き出し判定による判定結果は、制御部1によって記憶部11に記憶される。
その場合、体動レベル判定開始時刻が設定され、且つ体動レベルの判定がなされる期間である第2所定期間Tが設定されていれば、例えば、動き出し状態を示すフラグを用いて、第2所定期間Tに一度でも利用者Hが動き出したと判定されると、第2所定期間Tにおいて「動き出し有」を示す値がフラグにセットされるように構成するなどしてもよい。
また、第2所定期間Tに一度でも利用者Hが動き出したと判定されると、フラグを「動き出し有」を示す値にセットした時点から第2所定期間Tが終了するまで、制御部1が動き出し判定を実行しないように構成するのであってもよい。
尚、動き出し判定のフローは、上述したフローに限定されるものではない。例えば、利用者Hが寝返りするなどすることにより、判定基準センサSに設定されていない他の荷重センサ8に最も大きな荷重がかかるようになる場合を考慮して、判定基準センサSが常時最適な荷重センサ8に設定されるように、常に各荷重センサ8(81,82,83,84)の荷重値Wの変動を監視して、判定基準センサSの設定を随時更新するように構成されているのであってもよい。
制御部1は、上述した動き出し判定の実行を開始するとともに、荷重センサ8からの検出値の所定時間の各荷重変化量、例えば、各荷重センサ8(81,82,83,84)からの検出値と前回の検出値とからそれぞれ算出される各荷重変化量に基づいて、第1所定期間毎の各荷重変化総量Vを求め、当該荷重変化総量Vが閾値を超過するか否かを判定する体動状態判定を実行する(図4,SA4)。
制御部1は体動状態を判定する第1判定手段として機能し、体動状態判定では寝床部91上の利用者Hの体動状態が判定され、当該体動状態判定による判定結果が、動き出し判定の判定結果とともに、後述する利用者Hの体動レベルを判定する体動レベル判定の判定材料となるものである。
また、体動状態判定の初回の実行において、前述の動き出し判定と同様、制御部1は、体動レベル判定開始時刻以降から現在までの期間についても体動状態判定を行う。
体動状態を判定するにあたって、制御部1は、各荷重センサ8(81,82,83,84)の検出周期毎の荷重値と、本実施例では、当該検出の0.5秒前に検出された前回の荷重値との差異を荷重変化量として算出して、荷重センサ8毎の荷重変化量をそれぞれ記憶部11に記憶する。
表1には、各荷重センサ8(81,82,83,84)からの検出周期毎の荷重値をそれぞれ示し、表2には、荷重センサ8からの荷重値と前回の荷重値とから算出される荷重センサ8毎の各荷重変化量を示している。
Figure 2014195543
Figure 2014195543
表1,2に基づいて、各荷重センサ8(81,82,83,84)からの荷重値RW,RW,LW,LWのうち荷重値LWについて着目して説明すると、表1に示すように、例えば“17:08:55”の荷重値LWは「16.7」、次の“17:08:56”の荷重値LWは「17.0」となっており、これら2つの荷重値の変化量が、表2の“17:08:56”に荷重変化量が「0.3」として記されている。
同様にして、検出周期毎及び荷重センサ8(81,82,83,84)毎の各荷重変化量が算出される。
次に、制御部1は、荷重センサ8毎且つ検出周期毎に求められた荷重変化量を、第1所定期間(例えば、1分)分加算した荷重変化総量Vを算出する。
表3は、表2で求められた荷重変化量が第1所定期間分加算された荷重変化総量Vが検出周期毎に示されたものである。
Figure 2014195543
表3を例に挙げて説明すると、制御部1は、例えば、“17:08:55”に検出された荷重値に基づいて求められた荷重変化量(表2参照)を含む、その直前の1分間(第1所定期間)の荷重変化量を積算したものを荷重変化総量Vとして求めている。
制御部1は、こうして求められた荷重変化総量Vが閾値Lthを超過するか否か判定し、寝床部91上の利用者Hの体動の状態を判定する。
本実施例では、制御部1は、第1閾値Lth1と第2閾値Lth2の2つの閾値Lthを用いて、例えば、以下のように体動状態を「小」、「中」、「大」の3段階に分けて判定する。
荷重変化総量Vが、第1閾値Lth1よりも小さければ、寝床部91上の利用者Hが手足を少し動かす程度の体動であるとして、体動状態が「小」と判定される。
荷重変化総量Vが、第1閾値Lth1以上で、第2閾値Lth2よりも小さければ、寝床部91上の利用者Hが背上げや寝返りをしている程度の体動であるとして、体動状態が「中」と判定される。
荷重変化総量Vが、第2閾値Lth2以上であれば、寝床部91上の利用者Hが大きくバタつくように動いている程度の体動であるとして、体動状態が「大」と判定される。
以下に、図5に示すフローチャートに基づいて、制御部1の実行する体動状態判定について説明する。
尚、表1〜3では、説明のためデータ単位を「kgf」として記しているが、本実施形態では、演算を容易にするため、制御部1では各データ値を10倍した値を用いて演算が行われる。
制御部1は、第1所定期間(例えば、1分間)の荷重変化量を積算して荷重変化総量Vを求め(SB1)、荷重変化総量Vが第1閾値Lth1(例えば、1000(=100kgf))を超過していないか否か判定する(SB2)。
ステップSB2で、荷重変化総量Vが第1閾値Lth1よりも小さければ、寝床部91の利用者Hの体動状態を「小」と判定する(SB3)。
ステップSB2で、荷重変化総量Vが第1閾値Lth1以上、即ち、荷重変化総量Vが第1閾値Lth1を超過していれば、更に、制御部1は第2閾値Lth2(例えば、2000(=200kgf))を超過していないか否か判定する(SB4)。
ステップSB4で、荷重変化総量Vが第2閾値Lth2よりも小さい値であれば、制御部1は、寝床部91の利用者Hの体動状態を「中」と判定し(SB5)、荷重変化総量Vが第2閾値Lth2以上、即ち、荷重変化総量Vが第2閾値Lth3を超過していれば、利用者Hの体動状態を「大」と判定する(SB6)。
ステップSB3,5,6において体動状態の判定がなされると、制御部1は、体動状態判定の判定結果を記憶部11に記憶する(SB7)。
尚、体動レベル判定開始時刻が設定され、且つ体動レベルの判定がなされる期間である第2所定期間Tが設定されていれば、制御部1が、体動状態を示すフラグを用いて、第2所定期間Tに判定されたうちの最大の体動状態のみを示す値がフラグにセットされるように構成するのであってもよい。
即ち、体動状態を示すフラグには、常に第2所定期間Tにおける体動状態判定による最大の体動状態を示すように値がセットされるように構成されるのであってもよい。
更に、一度でも最大の体動状態(本実施例では、体動状態が「大」)と判定されていれば、周期的に体動状態判定が実行されるのではなく、体動状態が「大」を示す値にフラグをセットした時点から当該第2所定期間Tが終了するまで、制御部1が体動状態判定を実行しないように構成するのであってもよい。
このように構成することによって、制御部1の処理負荷が軽減される。
上述したように、制御部1が、荷重変化総量Vが複数設定されたそれぞれの閾値Lth(上述では、2つの閾値Lth1,Lth2)を超過するか否かに基づいて、利用者Hの体動状態を段階的に判定するように構成すれば、利用者Hの体動の状態を閾値Lthに応じた複数段階に分けて判定することができ、体動状態を段階的に表すことによって体動レベル判定の精度がより向上するようになる。
動き出し判定及び体動状態判定の実行後、制御部1は、動き出し判定の判定結果と、体動状態判定の判定結果とに基づいて、寝床部91上の利用者Hの体動レベルを判定する体動レベル判定を実行する(図4,SA5)。
制御部1は、体動レベルを判定する第2判定手段として機能し、体動レベル判定開始時刻(臥床判定により利用者Hが臥床したと判定した時点から所定時間遡った時刻)から第2所定期間(例えば、5分)T,T,T・・・毎に動き出し判定の判定結果及び体動状態判定の判定結果を評価して、第2所定期間T,T,T・・・毎に利用者Hの体動レベルを判定する。
体動レベル判定の判定結果についても、体動状態と同様に定義された「小」、「中」、「大」の3段階の体動レベルで判定される。
制御部1は、体動状態判定の判定結果において、体動状態が「小」と判定されている場合のみ、動き出し判定の判定結果を加味して体動レベルを判定する。
体動状態判定の判定結果において、体動状態が「中」或いは「大」と判定されている場合には、動き出し判定の判定結果が加味されることはなく、体動状態判定の判定結果がそのまま体動レベルの判定結果となされる。
第2所定期間Tにおいて、以前に一度でも体動レベルが最大レベルである(本実施例では、体動レベルが「大」)と判定される条件が満たされていれば、体動レベルが最大レベルであると判定された時の判定結果が、当該第2所定期間Tの間維持されるように構成されている。
図7は、体動レベル判定装置100による体動レベル判定の判定結果の一例を説明するためのものであり、本図に基づいて体動レベル判定の判定方法について以下に説明する。
図7(a)は、体動状態判定における荷重変化総量Vの時系列変化を散布図で示したものであり、図7(b)は、制御部1により図7(a)と同時期に実行された動き出し判定の判定結果を示したものであり、図7(c)は、図7(a)及び図7(b)に示す両判定結果に基づいて導かれた体動レベル判定の判定結果を示したものである。
図7(a)に示すように、例えば、第2所定期間T(17:05〜17:10)では、荷重変化総量Vが第2閾値Lth2に達したことがあり、体動状態が「大」と判定された時点があることがわかる。
第2所定期間Tの間、荷重変化総量Vが、常に第2閾値Lth2を超過している訳ではないが、第2所定期間Tにおいて、体動レベルが「大」と判定される条件を満たしたことがあるため、制御部1は、体動レベルが最大レベルと判定された判定結果を維持し、第2所定期間Tの間、寝床部91上の利用者Hの体動レベルは「大」であると判定する。
同様に、第2所定期間T(17:15〜17:20)では、荷重変化総量Vが、第2閾値Lth2を超過していないが第1閾値Lth1に達し、体動状態が「中」と判定される条件を満たしたことがあるため、それ以降の体動状態が低下していても、第2所定期間Tにおける寝床部91上の利用者Hの体動レベルは「中」であると判定される。
以下に、図6に示すフローチャートに基づいて、制御部1の実行する体動レベル判定について説明する。
監視時間tが第2所定期間Tに達していなければ(SC1,Y)、制御部1は、体動レベル判定を実行し、体動状態判定により寝床部91の利用者Hの体動状態が「小」と判定されていれば(SC2,Y)、記憶部11に記憶した当該第2所定期間Tにおける動き出し判定の判定結果を参照する(SC3)。
動き出し判定では、第2所定期間において一度でも動き出し「有」と判定されたことがあれば、当該第2所定期間に利用者Hが動き出したと判定されている。
ステップSC2で、体動状態判定により寝床部91の利用者Hの体動状態が「小」以外と判定されていれば(SC2,N)、体動状態判定の判定結果をそのまま体動レベル判定の仮の判定結果とする(SC6)。
ステップSC3で、当該第2所定期間Tにおける動き出し判定で動き出し「有」と判定されていれば(SC3,Y)、制御部1は、体動レベルを「中」と仮判定し(SC4)、当該第2所定期間Tにおける動き出し判定で動き出し「無」と判定されていれば(SC3,N)、制御部1は、体動レベルを「小」と仮判定する(SC5)。
上述のようにして体動状態判定の判定結果及び動き出し判定の判定結果に基づいて判定される体動レベルの最初の判定結果(SC4〜SC6)は、仮の判定結果とされる。
第2所定期間Tにおける仮の判定結果以前の判定結果(体動レベル)は、仮の判定結果における体動レベルよりも小さい場合に、仮の判定結果が真の判定結果とされる、即ち、仮の判定結果が判定結果として確定され、更新される。
一方、第2所定期間Tにおける仮の判定結果以前の判定結果(体動レベル)は、仮の判定結果における体動レベルよりも大きい場合には、仮の判定結果以前の判定結果が真の判定結果とされる、即ち、前回の判定結果が判定結果として確定される。
即ち、本実施形態においては、体動状態判定の判定結果が、第2所定期間Tにおける動き出し判定の判定結果によらず、寝床部91の利用者Hの体動状態が「中」である場合には体動レベルも「中」と仮判定され、利用者Hの体動状態が「大」である場合には体動レベルも「大」と仮判定され、利用者Hの体動状態が「小」以外と判定されている場合には、体動状態判定の判定結果が体動レベル判定の仮の判定結果に引き継がれることとなる。
ステップSC4〜6で今回の体動レベル判定による利用者Hの仮の体動レベルの判定がなされた後、今回の体動レベル判定による仮の体動レベルが、前回の体動レベル判定の判定結果よりも大きな体動レベルであった場合には(SC7,Y)、今回の体動レベル判定による仮の体動レベルが、今回の体動レベル判定による体動レベルとして確定され(SC8)、確定された体動レベルが記憶部11に記憶される(SC10)。
ステップSC7で、今回の体動レベル判定による仮の体動レベルが、前回の体動レベル判定の判定結果よりも大きな体動レベルでなかった場合には(SC7,N)、前回の体動レベル判定の判定結果が、今回の体動レベル判定による体動レベルとして確定され(SC9)、確定された体動レベルが記憶部11に記憶される(SC10)。
制御部1は、第2所定期間Tが経過するまで図6に示す体動レベル判定のフローを繰り返す。
このようにして実行される体動レベル判定により、ベッド9利用者Hの最新の在床状況及び体動レベルをリアルタイムで判定することができる。
上述したように、制御部1は、第2所定期間T,T,T・・・毎に利用者Hの体動レベルを判定し、第1判定手段の判定結果が、利用者Hの体動状態が小さいとの判定結果である場合に、動き出し判定手段により利用者が動き出したと判定されていれば、第1判定手段の判定結果よりも大きな体動レベルと判定されるので、体動状態判定の判定結果のうち、利用者Hの体重の違いによる影響を受け易い判定結果のみに動き出し判定の判定結果が加味されて、体動レベル判定の精度がより向上するようになる。
また、第2所定期間毎に体動レベルが判定されるので、大小激しい体動のある利用者Hであっても、当該利用者Hの激しい体動レベル変化に合わせて体動レベルの判定結果が頻繁に変動するようなことがなく、安定した判定結果を得ることができる。
尚、上述した体動状態判定と同様、一度でも最大の体動レベル(本実施例では、体動レベルが「大」)と判定されると、体動レベルを示すフラグを用いて、体動レベルが「大」を示す値にフラグをセットした時点から当該第2所定期間Tが終了するまで、制御部1が体動レベル判定を実行しないように構成するのであってもよい。
制御部1は、体動レベル判定の判定結果を記憶部11に記憶するとともに、体動レベルの判定結果に基づいた報知情報を表示部2及び音出力部3に対して送信し、表示部2及び音出力部3を介して利用者Hの体動レベルについて報知する(図4,SA6)。
表示部2は、例えば、制御部1から受信した報知情報である表示データに基づいて、図7(C)に示すように、体動レベル判定によって第2所定期間(例えば、5分間)T,T,T・・・毎に判定された利用者Hの体動レベルの判定結果を、体動レベル毎に色分けして時系列に表示させる。
例えば、体動レベルが「大」と判定された期間T(17:05〜17:10)は赤色、体動レベルが「中」と判定された期間T(17:15〜17:20)は黄色、体動レベルが「小」と判定された期間T,T(17:00〜17:05,17:10〜17:15)は緑色、と体動レベル毎に色分けして視覚的に表示することにより、利用者Hの体動レベル及び体動レベルの変化などが監視者によりわかりやすくなる。
また、例えば、体動レベルが「大」と判定された期間に、体動レベルの表示色を赤などの警告色に設定することで、視覚的に監視者への注意喚起を促しやすい。
音出力部3は、例えば、制御部1から受信した報知情報である音出力データに基づいて、体動レベルが「大」と判定された期間にアラーム音などがスピーカから出力される。
例えば、寝床部91の利用者Hの体動レベルが大きい場合にのみ、監視者に聴覚的に報知するように構成することにより、監視者にとって最も注意喚起を促す必要のある期間のみを報知することができる。
尚、表示部2及び音出力部3によって体動レベルを監視者に報知するような構成が好ましいが、この構成に限定されるものではなく、表示部2或いは音出力部3の何れか一方のみによって報知されるように構成するのであってもよい。
このように、表示部2及び音出力部3が、寝床部91上の利用者Hの体動レベルを報知する報知手段として機能するような構成により、寝床部91上の利用者Hの体動レベルが表示や音出力などされることによって、寝床部91上の利用者Hの体動状況をチェックする監視者(例えば、介護者、介助者など)は、利用者Hの体動レベルを簡単に知ることができる。
また、報知部を備えた構成であれば、リアルタイムに利用者Hの体動状況及び体動レベルを監視する場合にも、監視者が利用者Hの体動状況及び体動レベルを表示や音により即時に確実に知ることができる
リアルタイムに利用者Hの体動レベルを監視する場合には、以上説明したような図4に示すフローチャートのうちのSA3〜SA6のフローは、利用者Hが寝床部91に臥床していると判定されている間、即ち、利用者Hが離床したと判定されるまでの間、繰り返される。
尚、制御部1によってなされる報知情報は、体動レベルについての報知情報のみに限定されるものではなく、必要に応じて各種判定結果が報知されるように構成してもよい。
また、報知手段は、表示部2及び音出力部3を設けるように説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、プリンタを含む印刷手段を備え、体動レベルを用紙などに印刷して出力するように構成するものであってもよい。
尚、制御部1は、以下のようにして利用者Hが離床したと判定する離床判定を実行するとよい。
例えば、制御部1は、荷重センサ8から検出された4箇所の荷重値が加算された荷重値合計(WT=LW+RW+LW+RW)が所定の閾値(例えば、10kgf)未満になった場合に、寝床部91の利用者Hが離床したと判定すればよい。
上述では、制御部1が荷重センサ8の検出値を読み込むタイミングで動き出し判定、体動状態判定及び体動レベル判定をそれぞれ実行するように説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、各判定が別々のタイミングで実行されるのであってもよいし、少なくとも体動状態判定の判定結果及び動き出し判定の判定結果に基づいて体動レベルが判定されるように構成されるのであればよい。
また、上述ではリアルタイムに寝床部91上の利用者Hの体動レベルを判定するように説明したが、記憶部11に記憶された荷重値Wなどのデータを元に、指定した期間における利用者Hの体動レベルの判定結果を出力できるように構成されるのであってもよい。
更に、事前に取得した複数の荷重センサ8からの検出値のデータを制御部1で取り込めるように構成し、取り込んだ各検出値データに基づいて各種判定が実行されるのであってもよい。
例えば、制御部1は、判定すべき全てのデータに対して第2所定期間T,T,T・・・毎の動き出し判定を実行した後、第2所定期間T,T,T・・・毎の体動状態判定を実行し、最後に、第2所定期間T,T,T・・・毎の記憶部11に記憶された動き出し判定及び体動状態判定の判定結果に基づいて、第2所定期間T,T,T・・・毎の体動レベル判定をすればよい。
尚、この場合、制御部1は入出力部12を必ずしも備える必要はない。
体動レベル判定装置100は、更に、押下することによって寝床部91上の利用者Hの体動レベル判定を開始するスイッチなどを含んだ操作部を備えて構成されるのであってもよく、このように構成すれば、監視者が必要とする時のみ体動レベル判定を実行させることができるので、無駄がない。
上述では、制御部1が荷重センサ8からの荷重値に基づいて荷重変化量を算出して、これに基づいて体動レベルを判定するように説明したが、荷重センサ8の検出値を荷重値に変換せず、検出値(信号値)の変化量を算出して、この変化量に基づいて体動レベルを判定するのであってもよい。
また、上述では、荷重センサ8からの荷重値RW,RW,LW,LWを10倍したデータ値を用いて制御部1が処理を実行するように説明したが、一実施例に過ぎず、これに限定されるものではない。
以上説明したように、体動レベル判定装置100は、寝床部91の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサ8からの検出値の所定時間の各荷重変化量に基づいて、第1所定期間毎に求められた荷重変化総量Vが閾値を超過するか否かを判定する第1判定手段と、前記荷重センサ8からの検出値に基づいて、前記寝床部91上の利用者Hが動き出したか否かを判定する動き出し判定手段と、前記動き出し判定手段の判定結果と前記第1判定手段の判定結果とに基づいて、利用者Hの体動レベルを段階的に判定する第2判定手段と、を備えるので、例えば、利用者Hが軽量である場合には寝返りを行っても荷重変化量にさほど影響しないなど、利用者Hの体重の違いが荷重変化量の判定結果に大きく影響することがあるが、利用者Hの体重の違いによる影響が軽微である動き出し判定の判定結果が、体動状態判定(第1判定)の判定結果に加味されて体動レベルが判定されることにより、体重の違いによる影響が軽減され、高精度で体動レベルを判定することができる。
また、荷重の変化量を積算することによって、ベッド9利用者Hの動作量を把握して、体動状態を簡便に判定することができる。
また、本発明の体動レベル判定装置100と、寝床部91の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサ8と、を備える体動レベル判定システムを構築すれば、上述した体動レベル判定装置100の奏する効果と同様の効果を得られる体動レベル判定システムとなる。
以上説明した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において具体的構成などを適宜変更設計できることは言うまでもない。
1…制御部
2…表示部
3…音出力部
8(81〜84)…荷重センサ
9…ベッド
11…記憶部
91〜94…脚部
100…体動レベル判定装置
W(RW,RW,LW,LW)…荷重値
th(Lth1,Lth2)…閾値(第1閾値、第2閾値)

Claims (7)

  1. 寝床部の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサからの検出値の所定時間の各荷重変化量に基づいて、第1所定期間毎に求められた荷重変化総量が閾値を超過するか否かを判定する第1判定手段と、
    前記荷重センサからの検出値に基づいて、前記寝床部上の利用者が動き出したか否かを判定する動き出し判定手段と、
    前記動き出し判定手段の判定結果と前記第1判定手段の判定結果とに基づいて、利用者の体動レベルを段階的に判定する第2判定手段と、
    を備えることを特徴とする体動レベル判定装置。
  2. 前記第1判定手段は、前記荷重変化総量が複数設定されたそれぞれの閾値を超過するか否かに基づいて、利用者の体動状態を段階的に判定することを特徴とする請求項1に記載の体動レベル判定装置。
  3. 前記第2判定手段は、第2所定期間毎に利用者の体動レベルを判定し、
    前記第1判定手段の判定結果が、利用者の体動状態が小さいとの判定結果である場合に、前記動き出し判定手段により利用者が動き出したと判定されていれば、前記第1判定手段の前記判定結果よりも大きな体動レベルと判定されることを特徴とする請求項2に記載の体動レベル判定装置。
  4. 前記荷重センサは、頭部側の左右に1箇所ずつ及び足部側の左右に1箇所ずつ設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の体動レベル判定装置。
  5. 前記第2判定手段によって判定された判定結果を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の体動レベル判定装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の体動レベル判定装置と、
    寝床部の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサと、
    を備えることを特徴とする体動レベル判定システム。
  7. 寝床部の互いに離間して設けられた複数の部位にかかる荷重を検出する荷重センサからの検出値の所定時間の荷重変化量に基づいて、第1所定期間毎に求められた荷重変化総量が閾値を超過するか否かを判定する第1判定ステップと、
    前記荷重センサからの検出値に基づいて、前記寝床部上の利用者が動き出したか否かを判定する動き出し判定ステップと、
    前記動き出し判定ステップの判定結果と前記第1判定ステップの判定結果とに基づいて、利用者の体動レベルを段階的に判定する第2判定ステップと、
    を備えたことを特徴とする体動レベル判定方法。
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