JP2017042454A - マットレス装置 - Google Patents

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弘美 真田
Hiromi Sanada
弘美 真田
豪二朗 仲上
Gojiro Nakagami
豪二朗 仲上
真季 三村
Masaki Mimura
真季 三村
大地 草場
Daichi Kusaba
大地 草場
和司 島田
Kazuji Shimada
和司 島田
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Abstract

【課題】褥瘡(床ずれ)の防止のため、ユーザの体動を的確に把握し、体位の変換を容易ならしめるマットレス装置を提供する。【解決手段】マットレス装置1は、短手方向に延在し、互いに独立して給排気可能な複数の主エアセル21を長手方向に並設して有するマットレス本体2と、マットレス本体2の上面にわたって敷設され、ユーザの体圧分布を検出するシート状の体圧センサ5と、体圧分布を表示する表示部63、及び体圧分布から求められたユーザの短手方向と長手方向の重心位置を記録する記憶部641を有する操作部6と、を備え、表示部63が前記記憶部に記憶された前記重心位置を各々の方向毎に時系列に表示可能であることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、マットレス装置に関する。
病院では看護師が、介護施設では介護福祉士が、交代で患者又は被介護者の対応を行うが、その対応の中でも、患者又は被介護者の寝返りを介助して褥瘡(床ずれ)が生じないようにすることが重要とされているものの、その前提として患者又は被介護者がどの程度の時間でどのような体位にあったかを的確に把握することが困難であった。
この点、従来、例えば特許文献1は、支点の変換および体圧の分散を容易に行うことに汎用対応可能な床ずれ防止装置およびこれを組み込んだベッドを提供することを目的として、セル本体と、該セル本体内に、モータと、該モータの出力を減速する減速装置と、減速したモータの回転運動を直動運動に変換する回転・直動変換器と、該回転・直動変換器の出力軸に連結された荷重保持体と、および荷重保持体の高さ方向の位置を検出する荷重検出部を一体的にして設けてセル駆動体を構成し、複数のセル駆動体を格子状に配設し、かつ各荷重検出部からの荷重を入力し、組み込まれた予め定められた床ずれ防止モードに従って各モータの駆動制御を行う制御装置を設けてベッドに使用する床ずれ防止装置を構成する点を、開示している。
しかし、特許文献1の床ずれ防止装置では、患者又は被介護者の寝返りなどの体位変化を重心位置の変化の軌跡として捉えており、どの程度の時間でどのような体位にあったかを把握して、看護師や介護福祉士などの介助者、又は体位変換装置によって、患者又は被介護者を適切なタイミングで適切な体位に変換させることが困難であるという問題があった。
特開2005−176895号公報
本発明は上述のような課題に鑑み、褥瘡(床ずれ)の防止のため、ユーザの体動を的確に把握し、体位の変換を容易ならしめるマットレス装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の第1の観点は、マットレス装置であって、短手方向に延在し、互いに独立して給排気可能な複数の主エアセルを長手方向に並設して有するマットレス本体と、前記マットレス本体の上面にわたって敷設され、ユーザの体圧分布を検出するシート状の体圧センサと、前記体圧分布を表示する表示部、及び前記体圧分布から求められた前記ユーザの前記短手方向と前記長手方向の重心位置を記録する記憶部を有する操作部と、を備え、前記表示部が前記記憶部に記憶された前記重心位置を各々の方向毎に時系列に表示可能であることを特徴とする。
(2)上記(1)の構成において、前記マットレス本体の下に配置され、互いに独立して給排気可能な左下肢用エアセル、右下肢用エアセル、左上体用エアセル及び右上体用エアセルを含む体位変換エアセルをさらに備え、前記重心位置の空間的及び時間的な変動に応じて、前記ユーザを体位変換するときは、前記体位変換エアセルに含まれる各エアセルのうち少なくとも1つを作動させるようにしてもよい。
本発明によれば、褥瘡(床ずれ)の防止のため、ユーザの体動を的確に把握し、体位の変換を容易ならしめるマットレス装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るマットレス装置を模式的に分解して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るマットレス装置のブロック図である。 本発明の実施形態に係るマットレス装置の層構造を示す図であって、(a)は主エアセルとウレタンフォームとの組合せ、(b)は主エアセルと副エアセルとの組合せをそれぞれ示す。 本発明の実施形態に係るマットレス装置にユーザが横臥している状態を示す図であって、(a)は仰臥位でマットレス装置が安定重視の場合、(b)は仰臥位でマットレス装置が徐圧重視の場合、(c)は座位でマットレス装置が背上げされている場合をそれぞれ示す。 本発明の実施形態に係る体位変換エアセルの動作を示す図であって、(a)は仰臥位の状態を、(b)の左図は右下肢用エアセルを膨張させてユーザの右膝を持ち上げた状態を、同じく右図は右上体用エアセルを膨張させてユーザの右上体を持ち上げて左側臥位にさせた状態をそれぞれ示す。 本発明の実施形態に係る体圧センサを示す図であって、(a)はその断面視を、(b)は平面視をそれぞれ示す。 本発明の実施形態に係る給排気機構の制御基板のブロック図である。 本発明の実施形態に係る操作部の画面表示を示す図であって、(a)はメインメニューを表示する場合、(b)は便利機能として左右の重心位置の変化(体動ログ)を表示する場合、(c)便利機能として上下の重心位置の変化(体動ログ)を表示する場合をそれぞれ示す。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
<マットレス装置1の全体構成>
図1は、本実施形態に係るマットレス装置1を模式的に示す図であって、マットレス装置1は、図1に示すように、マットレス本体2と、体位変換エアセル3と、給排気機構4と、体圧センサ5と、操作部6と、を備えている。マットレス本体2の下側には体位変換エアセル3が、マットレス本体2の上側にはシート状の体圧センサ5が、それぞれ敷設される。マットレス本体2及び体位変換エアセル3に対しては給排気機構4が接続されており、操作部6の操作によって、圧縮空気の給排気による与圧/徐圧を施す。マットレス装置1は、ベッド7上に配置され、ユーザ(患者、被介護者などの利用者)の利用に供される。
マットレス装置1の構成を、ブロック図で表した図2を参照してさらに説明する。なお、図2では、実線の矢印でエアのルートを、破線の矢印で制御のルートを示している。マットレス本体2は給排気可能な複数のマイクロエアセル(後述する主エアセル)21を有するエアマットレスであり、ここでは、複数のマイクロエアセル21を4つの系統U1,U2,U3,U4に分けている例を示している。個々のマイクロエアセル21は各別に独立して給排気が可能であるが、4つの系統U1,U2,U3,U4は、「U1,U2,U3,U4,U1,U2,U3,U4,・・・」のように順番に配列され、4つ毎に同じ系統となっている。
給排気機構4を構成するポンプケース41にはエアポンプ42が設けられており、マイクロエアセル用分配弁44を介してマイクロエアセル21の4つの系統U1,U2,U3,U4に給排気し、個々のマイクロエアセル21に与圧/徐圧を施す。エアポンプ42は、ポジショニングセル(前述の体位変換エアセル)3に対しても、ポジショニング用分配弁43を介して給排気する。ポジショニングセル3は、後述するように、ユーザの身体の上体左右と下肢左右に対応する4つのセルから構成されており、給排気も4つの系統R1,L1,R2,L2ごとに行なわれ、個々のポジショニングセル3に与圧/徐圧を施す。マイクロエアセル用分配弁44及びポジショニング用分配弁43は、それぞれ、ロータリーハブ431,441、ディストリビューターバルブ432,442、モータ433,443を備えている。
ポンプケース41には、以上に加えて、マットレス装置1の各部を制御する制御基板45、制御基板45に設けられてエアポンプ42からの給排気を測定する圧力センサ451、マイクロエアセル用分配弁44及びポジショニング用分配弁43のディストリビューターバルブ432,442の位置を検出する手段としてのフォトインタラプタ46,47、マットレス本体2の足元のエアダクトから送風するブロワー48、スイッチング電源49が設けられている。なお、図2には、ポンプケース41外にマットレス本体2を暖めるヒーター8を設けた例を示しているが、制御基板45はヒーター8の動作も制御する。
体圧センサ5は、詳しくは後述するが、シート状のものであって、マットレス本体2を覆うように敷設されており、体圧センサ5の上に臥位又は座位をとるユーザの体圧分布をきめ細かく測定する。測定された体圧分布データは、操作部6に送られる。
操作部6を構成するリモコンケース61には、タッチパネル62、表示部としての液晶ディスプレイ63、記憶部641を有する操作基板64、LED65、タクトスイッチ(登録商標)66が設けられている。なお、図2では記憶部641を操作基板64に設けているが、記憶部641は、操作基板64とは別途に独立して設けてもよい。操作部6は、ポンプケース41の制御基板45を操作するほか、スイッチング電源49のON/OFF、体圧センサ5から送られたユーザの体圧分布データの取得及び表示、体圧分布データに基づく重心位置の算出、記憶及び表示などを行なう。以下、個々の構成要素について、各別に説明する。
<マットレス本体2>
図1に戻り、マットレス本体2は、中空で膨張可能であってマットレス本体2の短手方向に延在し、長手方向に並設された複数の主エアセル21と、主エアセル21を収納する収納部22から構成されている。なお、図1では、主エアセル21がマットレス装置1の長手方向に16本並設された例を示しているが、その数はこれに限られるものではない。後述するように、例えば30本並設しもよい。
個々の主エアセル21は、略四角形状、円形状又は楕円形状の断面を有しているが、ユーザの身体と接触する面がフラットになる略四角形状のものが、体圧分散性能の観点から好ましく採用される。なお、ここでいう主エアセル21の断面とは、主エアセル21をマットレス本体2の長手方向に沿って切断した場合の断面である。
主エアセル21は、その両端が収納部22の側面22aに収納されているが、収納部22は、その側面22a及びフィッティング層としての底面22bの全体をウレタンフォームをもって形成してもよいし、その底面22bを副エアセル22’をもって形成してもよい。図3(a)は底面22bをウレタンフォームをもって形成した場合を、図3(b)は底面22bを副エアセル22’をもって形成した場合を、それぞれ示している。以下では、底面22bをウレタンフォームをもって形成した場合について説明するが、その要旨は副エアセル22’をもって形成した場合にも妥当するものである。なお、図3において、主エアセル21のうち濃いセルは給排気機構4によって与圧されているものを、淡いセルは徐圧されているものをそれぞれ表している。次の図4においても同様である。
図4は、ユーザ(患者、被介護者などを含むマットレス装置1の利用者)が主エアセル21の上面に仰臥位で横臥した状態を示している。ここでは、主エアセル21がマットレス装置1の長手方向に30本並設された例を示しているが、その数はこれに限られるものではない。図4(a)は、ユーザの身体の安定性を保つことを重視した場合を示しており、約75%(ここでは22本)の主エアセル21が与圧され、残る約25%(ここでは8本)の主エアセル21が徐圧されている。与圧されている主エアセル21と、徐圧されている主エアセル21とは、3本対1本を1単位として繰り返すようになっている。一方、図4(b)は徐圧面積を増やすことを重視した場合を示しており、50%(ここでは15本)の主エアセル21が与圧され、残る50%(ここでは15本)の主エアセル21が徐圧されている。与圧されている主エアセル21と、徐圧されている主エアセル21とは、1本ずつ繰り返すようになっている。
収納部22の底面22bは、その上面側において、個々の主エアセル21に対応するように、複数の凸部22cを有している。個々の凸部22cは、対応する主エアセル21にかかったユーザからの荷重に応じて一定の範囲で上下に伸縮し、ユーザの身体が深く沈み込まないように支持する。加えて、収納部22の底面22bは、その下面側において、ユーザの腰部に対応する位置に複数の切込み22dを、膝部に対応する位置に複数の切欠き22eをそれぞれ有している。図4(c)に示すように、マットレス本体2が背上げされたとき、切込み22dは外側に向かって開き、切欠き22eは外側に向かって閉じることとなる。
<体位変換エアセル3>
体位変換エアセル3は、マットレス本体2の下に配置されており、中空で膨張可能であってユーザの膝部から大腿部にかけて傾ける下肢用エアセル31と、同じく腰部から肩部にかけて傾ける上体用エアセル32とを備えている。
下肢用エアセル31は、仰臥位のユーザの左下肢を持ち上げたり下ろしたりする左下肢用エアセル31aと、右下肢を持ち上げたり下ろしたりする右下肢用エアセル31bとを含み、上体用エアセル32は、仰臥位のユーザの左上体を持ち上げたり下ろしたりする左上体用エアセル32aと、右上体を持ち上げたり下ろしたりする右上体用エアセル32bとを含む。左下肢用エアセル31a、右下肢用エアセル31b、左上体用エアセル32a及び右上体用エアセル32bは、互いに独立して給排気可能な膨張又は収縮するエアセルである。なお、体位変換エアセル3は、詳しくは後述するが、体圧センサ5によって得られる体圧分布のデータに基づいてユーザの重心位置の空間的及び時間的な変動に応じて、介助者による操作部6のボタン(スイッチ)操作によって作動(膨張又は収縮)させることもできるし、給排気機構4の制御基板45によって自動的に作動(膨張又は収縮)させることもできる。
下肢用エアセル31と上体用エアセル32の構成は種々のものが採用され得るが、図1では、次のような態様のものを示している。下肢用エアセル31は、略方形の左下肢用エアセル31aと右下肢用エアセル31bとが独立して膨張又は収縮するように仕切られた2つのエアセルを一体的に連接して構成されている。このようにすると、下肢用エアセル31の取り扱いが容易となる。
上体用エアセル32は、逆L字形の左上体用エアセル32aとL字形の右上体用エアセル32bとがそれぞれのL字の底辺に相当する左突出部32a1と右突出部32b1が上下に重なり合うように連結されている。連結は、左右の突出部32a1,32b1に設けられた連結部32a2,32b2同士を連結することによって施される。このようにすると、左上体用エアセル32aと右上体用エアセル32bとによる段差が解消され、ユーザの背中に安定して接触するため体位変換時の違和感を抑えることができる。また、ここでは図示していないが、左右の突出部32a1,32b1及びその周辺にはエアセルの表裏を接合する部分が複数設けられており、左上体用エアセル32a及び右上体用エアセル32bは、給気により膨張した場合に、左右の突出部32a1,32b1の膨張が抑制されることにより、エアセルの外側に向かって傾斜が大きくなるように構成されている。このようにすると、体位変換時にユーザの上体をその中心線上で持ち上げることを防ぐことができ、仰臥位から右側臥位又は左側臥位への変換を優しく行なうことができる。
図5に示すように、下肢用エアセル31と上体用エアセル32は、それらの間に、ユーザの殿部及び腰部を取り込み得るように構成されており、マットレス装置1は、体位変換時に、ユーザの腰部を浮かさずに、左右一方の下肢と上体を持ち上げることにより、床ずれの発生しやすい仙骨部を保護することができるようになっている。また、腰部が上がらないことで、ユーザが不安定な状態とならないうえ、マットレス装置1から落下することなく体位を変換させることができる。
なお、体位変換エアセル3のマットレス装置1への配置にあたっては、配置の容易さや使用中のずれを防止するため、表裏全体を被覆する袋状のカバー(不図示)に挿入し、ベッド7又はベッド7とマットレス本体2の間に他のマットレスが敷設されるのであればそのマットレスに固定すれば便宜である。その際、後述する給排気機構4のポンプケース41やエアチューブ44a,43a1,43b1,43c1,43d1などをカバーの中に収納してもよい。
<給排気機構4>
図1(図2も参照)に戻り、給排気機構4について、説明する。給排気機構4はもちろんマットレス本体2の主エアセル21にも給排気の調整を行なうが(例えば、特開2012−029869号公報参照)、以下では、体位変換エアセル3との関係を中心に説明する。給排気機構4は、エアポンプ42と、マイクロエアセル用分配弁44及びエアチューブ44aと、ポジショニングセル用分配弁43a,43b,43c,43d及びエアチューブ43a1,43b1,43c1,43d1と、を備えている。エアチューブ44aは、エアポンプ42の圧縮空気を排出する出口とマットレス本体2における主エアセル(図2のマイクロエアセル)21の入口とをマイクロエアセル用分配弁44を介して接続する。なお、図1では、説明の便宜を考慮し、図2で説明した4つの系統U1,U2,U3,U4を省略して1つの系統として図示している。
エアチューブ43a1は、エアポンプ42の圧縮空気を排出する出口と左下肢用エアセル(図2のポジショニングセルのL1系統)31aの入口とをポジショニングセル用分配弁43aを介して接続する。同様に、エアチューブ43b1は、エアポンプ42と右下肢用エアセル(図2のポジショニングセルのR1系統)31bとをポジショニングセル用分配弁43bを介して接続する。エアチューブ43c1は、エアポンプ42と左上体用エアセル(図2のポジショニングセルのL2系統)32aとをポジショニングセル用分配弁43cを介して接続する。エアチューブ43d1は、エアポンプ42と右上体用エアセル(図2のポジショニングセルのR2系統)32bとをポジショニングセル用分配弁43dを介して接続する。なお、図1において、操作部6と、マイクロエアセル用分配弁44、ポジショニングセル用分配弁43a,43b,43c,43d及びエアポンプ42とを結ぶ二点鎖線は、信号線を表している。
図5を用いて、ユーザの体位を変換する機能を説明する。図5(a)は、圧縮空気で膨張されたマットレス本体2の上にユーザが仰臥位で寝ている状態を示しており、ユーザの下肢左右及び上体左右の下方には、左下肢用エアセル31a、右下肢用エアセル31b、左上体用エアセル32a、右上体用エアセル32bがそれぞれ敷設されている。この状態から、左側臥位に体位変換する場合、図5(b)の左図に示すように、まず、ポジショニングセル用分配弁43bによりエアチューブ43b1を開放して右下肢用エアセル31bを膨張させてユーザの右側の膝部を中心とする下肢を上方に持ち上げる。そして、次に、図5(b)の右図に示すように、エアチューブ43d1を開放して右上体用エアセル32bを膨張させてユーザの右側の肩部から腰部にかけて、身体の中心部よりも外側が相対的に高くなるように持ち上げる。右側臥位に体位変換する場合は、逆に、左下肢用エアセル31aを膨張させた後、左上体用エアセル32aを膨張させる。
このようにすると、マットレス本体2が圧縮空気で膨張されているためユーザがベッド7へ底づきをすることのない状態で、下肢から上体外側にかけて順に持ち上げられることにより、腰部を浮かさずに、ユーザに恐怖感を与えることなく、優しくその身体を傾けることが可能となる。そして、床ずれの発生しやすい仙骨部を保護することができる。
このほか、体位変換エアセル3は、下肢用エアセル31と上体用エアセル32の膨張のさせ方により、寝返りの体位変換に加えて、次のような体位をユーザに与えることができる。例えば、
左下肢用エアセル31aと右上体用エアセル32bの膨張を、又は右下肢用エアセル31bと左上体用エアセル32aの膨張を組み合わせることにより、腰痛対策や内蔵機能の維持などのために、ユーザに対して腰ひねり体位を与えることができる。
また、左下肢用エアセル31aと右下肢用エアセル31bのみを膨張させれば、ユーザに膝上げ体位を与えることができ、おむつ交換などが楽に行なうことができる。さらにまた、左下肢用エアセル31a、右下肢用エアセル31b、左上体用エアセル32a及び右上体用エアセル32bのすべてを膨張させて、ユーザの下肢と上体を所定の角度に持ち上げることによって、口腔ケア、食事、安楽などのためにファウラー位(半座位)又はセミファウラー位を与えることもできる。
なお、以上の体位変換については、操作部6の操作によって、例えば介護者がユーザの状況により、あるいは対話しつつ、それぞれの体位に対応するスイッチを1回ごと操作してもよいし、可能な状況下であれば、周期的に繰り返すように設定してもよい。
<体圧センサ5>
体圧センサ5は、マットレス本体2のほぼ全面にわたって積層される。マットレス本体2に横臥するユーザの体圧を測定するには種々の手段が知られているが、本実施形態では、ユーザの体圧分布をより一層きめ細かく測定すると同時に、ユーザが横臥した際に不快感を生じて安眠できないような状況を回避するため、ユーザの身体の形状によく追従するシート状の体圧センサ5を用いることとしている。
体圧センサ5は、図6(a)に示すように、断面視で三層構造を有しており、導電性と非導電性の列が交互に並設された第1層51と、外力が加えられると抵抗値が変化する第2層52と、導電性及び非導電性の行が交互に並設された第3層53とから構成されている。第1層51及び第3層53はニット生地となっており、第2層52は伸縮性布である。第2層52は、外力が加わると、その内部の導電粒子が疎の状態から密の上体に変化し、流れる電流が大きくなる、すなわち抵抗値が小さくなる。この電流又は抵抗値の変化を圧力の高低に置き換えることにより、体圧分布を把握することができる。
図6(b)はシート状の体圧センサ5を平面視したものであり、導電性と非導電性が交互に並設された列と、導電性及び非導電性が交互に並設された行とによって1つのセンサを区画している。周縁部54の内部にはUSBなどの外部端子55との間を接続する回路が配線されている。個々のセンサのサイズは、適宜に設定することができるが、通常のベッドのサイズを前提とすると、例えば、体圧センサ5の全体サイズは2032×863mm、うち計測可能な範囲のサイズは1930×762mm、1つのセンサのサイズは25.4×25.4mm、センサの数は67列×27行(=1807個)などとすることができる。これらの数値は、使用目的、ユーザの身長、ベッドのサイズなどによって、適宜設定されるものである。
<体圧センサ5と給排気機構4との関係>
体圧センサ5によって測定された体圧分布データは、前述したように、操作部6の操作基板64に取得され、給排気機構4の制御基板45に対し必要な命令が出されることとなる。体圧センサ5によって取得された体圧分布データはマットレス本体2の主エアセル21の給排気の調整にももちろん活用されるが(例えば、特開2012−029869号公報参照)、以下では、体圧センサ5と、給排気機構4と、体位変換エアセル3との関係を中心に説明する。
前述したように、給排気機構4のポンプケース41には制御基板45が設けられており、制御基板45は、体圧センサ5との関係において図7のような各部を有している。
まず、制御基板45には、体圧センサ5の体圧分布に基づいてユーザの姿勢を判定する体位判定部45aが設けられている。体位判定部45aは、予め設定された所定の基準値(基準体重、基準荷重範囲及び基準荷重比率)と、体圧センサ5で検出された検出値とに基づいて、ユーザが離床、端座位、背上げ及び仰臥位のうちのどの体位となっているかを判定する。例えば、体圧センサ5で検出した検出値に所定の係数を掛けて算出した値を推定体重とし、体重が、基準体重未満であればユーザは離床していると判定し、体圧センサ5で検出した検出値から算出した荷重範囲が基準荷重範囲内、すなわち、マットレス本体2の左右端から所定距離L以内か、又は頭部側端及び脚部側端から所定距離L以内であればユーザは端座位であると判定する。また、マットレス本体2を頭部側、中間、脚部側に略三等分し、体圧センサ5で検出した圧力分布から算出した荷重の全体に対する中間部分の比率が基準荷重比率X%を超えればユーザは背上げ状態であると判定し、X%を超えなければユーザは仰臥位であると判定する。
なお、荷重比率は、頭部側、中間及び脚部側と3つに分けて算出する場合に限らず、例えば4つの区分に分けてもよいし、区分数にはこだわらない。また、各区分を等しい範囲で区分する必要はない。さらには、上述の如きマットレス本体2の長手方向に複数区切って荷重比率を算出する方法に限らず、マットレス本体2全体に対する所定の位置(例えば、殿部付近の最大体圧位置やユーザの重心位置)の荷重比率を算出するようにしてもよい。
制御基板45には、さらに、体圧センサ5の検出信号に基づいて、ユーザが寝返りできるかできないかを判定する体動可否判定部45bと、ユーザが寝返りをしたか否かを判定する体動有無判定部45cと、寝返りしたか否かを判定する位置をマットレス本体2上で設定する判定位置設定部45dと、寝返りしたと判定する際に基準となるユーザに作用する圧力の基準体圧低下量が予め設定された変化圧設定部45eと、体動有無判定部45cでユーザが寝返りしたと判定した時間を記憶する体動時間記憶部45fと、ユーザが寝返りできないと判定する際に基準となる所定の経過時間を設定する判定時間設定部45gとが設けられている。ここで、体動とは、寝返りのことを示していて、体動できる及び体動できないとは、寝返りできる及び寝返りできないということを示している。
判定位置設定部45dは、寝返りするか否かの判定を行うユーザの所定位置を、判定位置として予め設定しておくものであって、体圧センサ5で検出する圧力分布に基づいて、判定位置がマットレス本体2上でどの位置となるかを特定するようになっている。本実施形態では、判定位置は、ユーザの重心位置か、若しくは最大体圧位置を選択して、予め設定できるようになっている。なお、判定位置は、ユーザの重心位置や最大体圧位置でなく、別の位置を設定するようにしてもよい。また、判定位置として設定する最大体圧位置は、特定の領域に限定した最大体圧位置であってもよく、例えば、殿部付近の最大体圧位置として、他の頭や背中付近の最大体圧位置と区別するようにしてもよい。
体動有無判定部45cは、現在の判定位置と時間t前の判定位置とを比較し、時間t前の判定位置から現在の判定位置までの距離が所定の基準距離Lを超えて変化していればユーザが寝返りをしたものと判定する。また、制御基板45は、時間t前の判定位置から現在の判定位置までの距離が所定の基準距離Lを超えて変化していなくても、判定位置の体圧センサ5で検出した体圧低下量が変化圧設定部45eで設定された基準体圧低下量X%を超えれば、ユーザが寝返りしたと判定する。一方、体動有無判定部45cは、時間t前の判定位置から現在の判定位置までの距離が所定の基準距離Lを満たさず、かつ、判定位置の体圧センサ5で検出した体圧低下量が変化圧設定部45eでの基準体圧低下量X%を満たさなければ、ユーザが寝返りしていないと判定する。
体動可否判定部45bは、体動時間記憶部45fで記憶されたユーザが寝返りしたと判定した時間から、判定時間設定部45gで設定された所定の経過時間tを超え、かつ、経過時間tを満たないときに体動有無判定部45cで寝返りをしたと判定すると、ユーザは自力で寝返りできると判定する一方、体動有無判定部45cによってユーザが寝返りしたと判定してから所定の経過時間tを超えた後に体動有無判定部45cで寝返りしたと判定すると、ユーザは自力で寝返りできないと判定する。経過時間は経験則から設定される。すなわち、寝返りできるユーザは、経過時間t〜tの間に寝返りをすることが経験上知られている一方、寝返りできないユーザは、看護師や介護者によって定期的に寝返りがなされるが、寝返りしてから次の寝返りをするまで経過時間tを超えることが経験上知られていて、これらの経験則に基づく判定ロジックによって自力で寝返りできるか否かを判定する。
また、制御基板45には、体圧センサ5で検出した圧力分布に基づいてユーザの体型を判定する体型判定部45hが設けられている。体型判定部45hは、体圧センサ5で検出した圧力分布から身長を算出し、かつ、体圧センサ5で検出した検出値に所定の係数を掛けて算出した算出値から体重を推定し、これら算出した身長・体重に基づいてユーザの体型を判定するようになっている。本実施形態では、かなり細い、細い、普通、太い、かなり太い、の5段階の範囲が予め設定されていて、ユーザがどの範囲に当てはまるかを判定する。なお、ユーザの体型はこのような5段階でなくてもよく、任意の段階を設定すればよい。また、制御基板45には、体圧センサ5において所定の高圧力値が検出されたか否かを判定する基準とするために、予め設定された圧力設定値Nmaxが記憶された圧力記憶部45jが設けられている。
また、制御基板45には、体動可否判定部45b、体位判定部45a及び体型判定部45hの各判定結果の組み合わせにそれぞれ対応する左下肢用エアセル31a、右下肢用エアセル31b、左上体用エアセル32a及び右上体用エアセル32bの内圧値Pを格納する基準圧格納部5iが設けられている。内圧値Pは、基準圧Nを境に、基準圧Nより低い圧力を設定圧S1〜S4の4段階に、基準圧Nより高い圧力を設定圧H1〜H5の5段階に分けて設定されていて、設定圧S1から設定圧S4になるにつれて圧力が低くなり、設定圧H1から設定圧H5になるにつれて圧力が高くなるように設定されている。
そして、制御基板45は、左下肢用エアセル31a、右下肢用エアセル31b、左上体用エアセル32a及び右上体用エアセル32b内の圧力が体位判定部45a、体動可否判定部45b及び体型判定部45hの各判定結果の組み合わせに対応する内圧値Pとなるように給排気機構4から左下肢用エアセル31a、右下肢用エアセル31b、左上体用エアセル32a及び右上体用エアセル32bへの空気供給量を調整して内圧を制御する。このようにして給排気機構4が制御され、前述したように、ユーザの体位すなわち仰臥位/右側臥位/左側臥位を変換するようになっている。また、制御基板45は、体圧センサ5の検出値が圧力記憶部45jに記憶された圧力設定値Nmaxを超えると、圧力設定値Nmaxを超えた左下肢用エアセル31a、右下肢用エアセル31b、左上体用エアセル32a及び右上体用エアセル32bの内圧の減少・増加を時間の経過に伴って繰り返すように給排気機構4を制御することもできる。
<操作部6>
操作部6は、介護者や看護師等の操作者が各種設定値等を所定のスイッチで入力したり、マットレス装置1上のユーザの状態を表示又は報知したりするためのものである。操作部6は、その構造形式としては特に限られないが、利便性などから、例えばタブレットのようなタッチパネル形式とすることが好適である。図8は、タッチパネル62の形式のものとして画面が液晶ディスプレイ(表示部)63で構成されている例を示している。図8(a)はメインメニューを示しており、画面右側には、メインメニュー、マットレス設定、ポジション設定、体動ログ、システム設定、終了メニューのボタンが設けられており、画面中央部には、メニューごとの内容が表示される。
メインメニューでは、体圧センサ5で測定されたユーザの体圧分布が表示されている。体圧分布は、前述したように、シート状の体圧センサ5によって得られた個々のセンサごとの電流の変化を圧力の変化として表示したものであり、ここでは、10段階に色分けして圧力の高低を表示している。画面下側には、マットレス装置1の動作を操作するためのボタンとして、ひえ対策、むれ対策、リラックス、背上げ、リハビリの各モードが選択できるようになっている。
さらに、本実施形態では、液晶ディスプレイ(表示部)63の画面左側上部に、体動ごとの保持時間が表示されるようになっている。体動ごとの保持時間の表示は、体動(寝返り)すなわちユーザの体位の変化/無変化状況を介護者等が瞬時に把握できる点で好ましい。
ここで、ひえ対策モードとは、ユーザの下肢に対応する主エアセル21の下に配置されたヒーターを作動することにより行なわれる。むれ対策モードとは、ユーザの脚部側のマットレス装置1の端部に配置したエアダクトから下肢に乾いたエアを送り込むことにより行なわれる。リラックスモードとは、睡眠中などの際に身体が安定するように主エアセル21の圧を静止ことにより行なわれる。背上げモードとは、食事や各種ケアなどの際にマットレス装置1のユーザの上体に対応する部分を持ち上げることにより行なわれる。この際、背中にかかる圧迫を緩和するために背抜き動作及び圧抜き動作が作動する。リハビリモードとは、マットレス装置1の上でのリハビリや離床などの際に座位を安定するものであり、圧抜き動作が作動する。
次に、マットレス設定のメニューでは、体圧分布を表示した状態で、主エアセル21の全体的なかたさ調整や、個々の主エアセル21についての徐圧動作(全て与圧の静止型、与圧75%・徐圧25%の安定重視型、与圧50%・徐圧50%の徐圧重視型)などを行なう。
ここで、主エアセル21のかたさ調整の一例について説明する。本実施形態では、主エアセル21のかたさを例えば7段階に設定することができ、ユーザの体表面接触圧が最低圧となるように、体圧センサ5によって測定された体圧分布をフィードバックして、かたさの段階を自動的に調整するものである。具体的には、以下の手順をもって調整する。
(1)体圧センサ5によって得られた重心位置の移動が設定値(2〜5cm程度)以上となったとき、または最大体圧値が設定値(2〜5mmHg程度)増加したとき、調整がスタートする。いずれのときも、基準値は前回調整完了時点の値となる。
(2)体圧の最大値Pを測定する。
(3)主エアセル21のかたさを1段階だけソフト側に内圧を調整する。
(4)体圧の最大値Pを測定する。
・P<Pの場合は、(5)へ移行。
・P≧Pの場合は、(6)へ移行。
(5)P≧Pとなるまで、(2)、(3)、(4)をくり返す。そして、主エアセル21のかたさを1段階だけハードに内圧を調整して完了。(1)へ戻る。
(6)体圧の最大値Pを測定する。
(7)主エアセル21のかたさを1段階だけハードに内圧を調整する。
(8)体圧の最大値Pを測定する。
・P≦Pの場合は、(9)へ移行。
・P>Pの場合は、(10)へ移行。
(9)P>Pとなるまで、(6)、(7)、(8)をくり返す。そして、主エアセル21のかたさを1段階だけソフトに内圧を調整して完了。(1)へ戻る。
(10)調整完了。
次に、ポジション設定のメニューでは、同じく体圧分布を表示した状態で、体位変換エアセル3の角度や体位変換の保持時間の設定などを行なう。また、仰臥位、左側臥位及び右側臥位の組合せ、左側臥位及び右側臥位の組合せ、仰臥位及び左側臥位の組合せ、仰臥位及び右側臥位の組合せを選択して設定することもできる。
ここで、ポジション設定の一例について説明する。本実施形態では、体位変換の保持時間は、例えば10分〜120分の範囲で5分間隔の23段階で調整することができ、ユーザの体表面接触圧の最大値によって、体位変換の保持時間を自動的に調整するものである。具体的には、以下の手順をもって調整する。
(1)体位変換(体位変換エアセル3の給排気)動作が止まってから、保持時間T[分]のカウントをスタートする。
(2)体圧の最大値P[mmHg]を測定する。
(3)保持時間T[分]=−1.5×最大値P[mmHg]+120
(4)保持時間T>保持時間Tのとき、(2)、(3)、(4)をくり返す。
(5)保持時間T≦保持時間Tのとき、次の体位変換(ポジショニングセルの給排気)動作を行う。(1)へ戻る。
次に、メインメニューの体動ログボタンを選択すると、便利機能に切り替わり、図8(b)に示すように、体動ログとして、ユーザの体圧分布から算出され、記憶部641に記憶された重心位置の変化を示すグラフが表示される。同図は、グラフの下側にある「右・左」表示ボタンを選択した場合を示しており、上段には本日現在時点までの重心位置の変化が、下段には前日の重心位置の変化がグラフ表示されている。それぞれのグラフとも、横軸は、30分単位で24時間1日分の変化を表示している。縦軸は、体圧センサ5の長手方向の中心線を挟んで、ユーザからみて右側が上部に、左側が下部となるように、位置関係をマス目で表示している。位置関係を示すマス目の数は体圧センサ5の個々のセンサの数に合わせることもできるが、求められる精度に応じて適宜選択すればよい。図8(b)では、中心線のマス目を挟んで左右両側に5個のマス目が設けられており、計11個のマス目で表示している。
縦軸は、その表示が切替え可能となっており、図8(c)に示すように、便利機能ボタン又は各グラフの下側に設けられている「上下」表示ボタンを操作することによって、ユーザの頭部側/脚部側への重心位置の変化を示すグラフに切替えることができる。ここでは、介護者がユーザの臥位状態を瞬時に把握できる便宜を考慮して、短手方向の中心線を挟んで、頭部側を「上側」、脚部側を「下側」と表示している。例えば、マットレス装置1を背上げすると、ユーザの上体が持ち上げられて重心は下側へ移動し、下肢用エアセル31を膨張させると、ユーザの膝が持ち上げられて曲げられ、重心は上側へ移動する。
このように表示すると、ユーザの重心位置が右側と左側へ移動する様、及び頭部側と脚部側へ移動する様が一目瞭然となり、従来の技術において重心位置の軌跡を表示するものに対し、本実施形態の表示は、ユーザの体位変換すなわち寝返りを介助するにあたって極めて有用となる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1…マットレス装置
2…マットレス本体
21…マイクロエアセル(主エアセル)
22…収納部
22a…側面
22b…底面
22c…凸部
22d…切込み
22e…切欠き
3…ポジショニングセル(体位変換エアセル)
31…下肢用エアセル
31a…左下肢用エアセル
31b…右下肢用エアセル
32…上体用エアセル
32a…左上体用エアセル
32b…右上体用エアセル
4…給排気機構
41…ポンプケース
42…エアポンプ
43(43a,43b,43c,43d)…ポジショニングセル用分配弁
43a1,43b1,43c1,43d1…エアチューブ
431…ロータリーハブ
432…ディストリビューターバルブ
433…モータ
44…マイクロエアセル用分配弁
44a…エアチューブ
441…ロータリーハブ
442…ディストリビューターバルブ
443…モータ
45…制御基板
451…圧力センサ
46,47…フォトインタラプタ
48…ブロワー
49…スイッチング電源
5…体圧センサ
51…第1層
52…第2層
53…第3層
54…周縁部
55…外部端子
6…操作部
61…リモコンケース
62…タッチパネル
63…液晶ディスプレイ(表示部)
64…操作基板
641…記憶部
65…LED
66…タクトスイッチ
7…ベッド
8…ヒーター

Claims (2)

  1. マットレス装置であって、
    短手方向に延在し、互いに独立して給排気可能な複数の主エアセルを長手方向に並設して有するマットレス本体と、
    前記マットレス本体の上面にわたって敷設され、ユーザの体圧分布を検出するシート状の体圧センサと、
    前記体圧分布を表示する表示部、及び前記体圧分布から求められた前記ユーザの前記短手方向と前記長手方向の重心位置を記録する記憶部を有する操作部と、を備え、
    前記表示部が前記記憶部に記憶された前記重心位置を各々の方向毎に時系列に表示可能であることを特徴とするマットレス装置。
  2. 前記マットレス本体の下に配置され、互いに独立して給排気可能な左下肢用エアセル、右下肢用エアセル、左上体用エアセル及び右上体用エアセルを含む体位変換エアセルをさらに備え、
    前記重心位置の空間的及び時間的な変動に応じて、前記ユーザを体位変換するときは、前記体位変換エアセルに含まれる各エアセルのうち少なくとも1つを作動させることを特徴とする請求項1に記載のマットレス装置。

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