JP2020096715A - 枕装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】寝姿勢が変化した場合でも快適な寝姿勢の頭部にリアルタイムで適応できる枕装置を提供する。【解決手段】枕10は、袋状空気式アクチュエータ1、2、3よりなる下層アクチュエータ11、袋状空気式アクチュエータ6、5、4、5’、6’よりなる上層アクチュエータ12、接触圧センサ13−1、13−2、…、13−36よりなる。各袋状空気式アクチュエータのチューブ1a、2a、3a、6a、5a、4a、5’a、6’aには、各袋状空気式アクチュエータの内圧を検出する内圧センサ1b、2b、3b、6b、5b、4b、5’b、6’bが設けられ、制御ユニット8は各袋状空気式アクチュエータの内圧を制御して接触圧センサの接触圧分布の重み付け中心が目標接触圧分布の重み付け中心に近づくようにする。【選択図】 図1

Description

本発明はユーザの寝姿勢の頭部にリアルタイムで適応できる枕装置に関する。
枕は快適な睡眠を行う上で不可欠な寝具であり、ユーザ毎の頭部環境に合致した枕形状をリアルタイムで取得することが好ましい。ユーザの寝姿勢の頭部にリアルタイムで適応できる従来の枕装置は、枕下に配置される1列の袋状空気式アクチュエータと、1列の袋状空気式アクチュエータの上面に設けられた複数の接触圧センサと、各袋状空気式アクチュエータへの空気の供給及び排出するための複数の3ポート弁と、各3ポート弁に接続されたエアポンプと、各3ポート弁をエアポンプ又は大気側に開くことにより各袋状空気式アクチュエータの内圧を制御し、接触圧センサの接触圧分布が目標接触圧分布に近づくようにするための制御ユニットとを有する(参照:特許文献1)。
特開2017−213305号公報
しかしながら、上述の従来の枕装置においては、袋状空気式アクチュエータは枕自身を構成せず、また、袋状空気式アクチュエータは1列しか存在していないので、枕がユーザの寝姿勢の頭部の形状を反映できない。結果として、枕はユーザの寝姿勢の頭部にリアルタイムで適応できないという課題がある。
上述の課題を解決するために、本発明に係る枕装置は、複数の平行な第1の袋状空気式アクチュエータを有する第1のアクチュエータと、第1の袋状空気式アクチュエータ上に設けられ、第1の袋状空気式アクチュエータに交差するように配置された複数の平行な第2の袋状空気式アクチュエータを有する第2のアクチュエータと、第2のアクチュエータ上に設けられた複数の接触圧センサとによって枕を構成し、さらに、各袋状空気式アクチュエータへの空気の供給および排出するための複数の3ポート弁と、各3ポート弁に接続されたエアポンプと、各3ポート弁をエアポンプ又は大気側に開くことにより各袋状空気式アクチュエータの内圧を制御して接触圧センサの接触圧分布の重み付け中心が目標接触圧分布の重み付け中心に近づくようにフィードバック制御するための制御ユニットとを具備するものである。
本発明によれば、枕を交差する第1、第2の袋状空気式アクチュエータ及び接触圧センサによって構成したので、就寝中にあっても常に頭部に適切な検出接触圧分布の重み付け中心が目標接触圧分布の重み付け中心となるように制御でき、従って、寝姿勢が変化した場合でも枕は快適な寝姿勢の頭部にリアルタイムで適応できる。
本発明に係る枕装置の実施の形態を示す図である。 図1のアクチュエータの詳細を示す図であり、(A)は下層アクチュエータの袋状空気式アクチュエータを示し、(B)は上層アクチュエータの袋状空気式アクチュエータを示す。 空気のみ及び1層詰め物を挿入した図1の袋状空気式アクチュエータの内圧/高さ特性図である。 1層詰め物及び2層詰め物を挿入した図1の袋状空気式アクチュエータの内圧/高さ特性図である。 図1の枕装置においてユーザが就寝前の目標接触圧分布の重み付け中心(重心)を得るための制御ユニットの動作フローチャートである。 図1のタッチパネル付きディスプレイユニットの操作状態を示す図である。 図5のステップ501における図1のタッチパネル付きディスプレイユニットの基準画面表示の第1の例を示す図である。 図1の枕の硬さを調整するための図7のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図1の枕の全体の高さを調整するための図7のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図1の枕の頭部先端部の高さを調整するための図7のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図1の枕の頭部横中央部の高さを調整するための図7のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図1の枕の首部の高さを調整するための図7のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図1の枕の頭部縦中央部の高さを調整するための図7のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図1の枕の頭部縦端部の高さを調整するための図7のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図1の枕の頭部縦外側の高さを調整するための図7のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図5のステップ501におけるタッチパネル付きディスプレイユニットの基準画面表示の第2の例を示す図である。 図1の枕の全体の高さを調整するための図16のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図1の枕の頭部横中央部の高さを調整するための図16のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図1の枕の首部の高さを調整するための図16のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図1の枕の頭部縦引き込み部を調整するための図16のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図1の枕の硬さを調整するための図16のタッチパネル付きディスプレイユニットの画面の例を示す図である。 図1の枕装置の操作状態を示す表であり、(A)は図7の基準画面表示を用いた場合を示し、(B)は図16の(B)の詳細型基準画面表示を用いた場合を示す。 図1の枕装置を用いた場合の枕形状決定時間を示し、(A)は図7の基準画面表示を用いた場合を示し、(B)は図16の(B)の詳細型基準画面表示を用いた場合を示す。 図5のステップ502にて得られた目標接触圧分布の例を示す図である。 図1の袋状空気式アクチュエータの内圧を制御することによる枕上のユーザの寝姿勢の頭部の変更を説明するための図である。 図1の枕の接触圧分布を目標接触圧分布に近づくように誘導するための制御ユニットの動作フローチャートである。 図26のフローチャートを補足説明するための図である。 図26のフローチャートによって得られた誘導後接触圧分布の例を示す図である。 複数の被験者に対して図26のフローチャートによって得られた誘導後接触圧分布中心と目標接触圧分布中心との差を示す表である。
図1は本発明に係る枕装置の実施の形態を示す図である。
図1において、ユーザUの頭部の下に枕10を設ける。枕10は、下層アクチュエータ11、下層アクチュエータ11上に設けられた上層アクチュエータ12、及び上層アクチュエータ12上にスポンジ等の弾性材を介して2次元的(=6×6)に配置されたシート状の接触圧センサ13−1、13−2、…、13−36(図示せず)よりなる。
下層アクチュエータ11は、ユーザUの左右方向に平行に配置された袋状空気式アクチュエータ1、2、3よりなる。この場合、図2の(A)に示すごとく、負荷が大きい頭部中央の袋状空気式アクチュエータ2の幅は大きくたとえば120mmとされ、負荷が小さい頭部先端部の袋状空気式アクチュエータ1の幅はたとえば40mmとされ、負荷が中程度の首部の袋状空気式アクチュエータの幅はたとえば80mmとされる。他方、上層アクチュエータ12はユーザUの体幹方向に平行に配置された袋状空気式アクチュエータ6、5、4、5’、6’よりなる。この場合、図2の(B)に示すごとく、袋状空気式アクチュエータ6、5、4、5’、6’の幅は同一たとえば80mmとされる。接触圧センサ13−1、13−2、…、13−36(図示せず)はたとえば静電容量型センサによって構成され、数は36に限定されない。
各袋状空気式アクチュエータ1、2、3、6、5、4、5’、6’のチューブ1a、2a、3a、6a、5a、4a、5’a、6’aには、各袋状空気式アクチュエータ1、2、3、6、5、4、5’、6’の内圧を検出する内圧センサ1b、2b、3b、6b、5b、4b、5’b、6’bが設けられ、さらに、チューブ1a、2a、3a、6a、5a、4a、5’a、6’aは、3ポート弁1c、2c、3c、6c、5c、4c、5’c、6’cを介してエアポンプ7又は大気側に接続され、袋状空気式アクチュエータ1、2、3、6、5、4、5’、6’に対して空気の供給排出がされる。尚、各3ポート弁1c、2c、3c、6c、5c、4c、5’c、6’cは、吸気、排気及び吸排気停止の3機能を有する。
接触圧センサ13−1、13−2、…、13−36、内圧センサ1b、2b、3b、6b、5b、4b、5’b、6’b、3ポート弁1c、2c、3c、6c、5c、4c、5’c、6’c及びエアポンプ7はマイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータ等よりなる制御ユニット8に接続され、また、制御ユニット8にはタッチパネル付きディスプレイユニット9が接続されている。尚、タッチパネル付きディスプレイユニット9はたとえばタブレットであり、制御ユニット8にUSB(登録商標)ケーブル、WiFi(登録商標)を介して接続される。
各袋状空気式アクチュエータ1、2、3、6、5、4、5’、6’に、弾性詰め物を挿入する。これにより、袋状空気式アクチュエータの内圧対高さ特性を高めることができる。これについて図3、図4を参照して説明する。尚、図3、図4においては、上層アクチュエータ12を構成するサイズ幅80mm×長さ220mmの小型袋状空気式アクチュエータ4等及び下層アクチュエータ11を構成するサイズ幅120mm×長さ380mmの大型袋状空気式アクチュエータ2の中央部に対して内径14.4mm、外径86.0mm、重量3kgの錘を乗せて内圧を3kPaから0.5kPaまで減圧し、そのときの錘の変位を計測した。高さは0.5kPa時の錘が乗っている袋状空気式アクチュエータの部分の高さを計測し、これによる変位を足すことにより袋状空気式アクチュエータの高さとした。
図3は空気のみ及び1層詰め物を挿入した場合の図1の袋状空気式アクチュエータの内圧/高さ特性を示すグラフである。
内圧が0.5〜1.5kPa程度の低圧状態では、図3の(A)に示すごとく、小型袋状空気式アクチュエータにおいては、詰め物がない空気のみの場合、高さ0であり、硬い底の影響を直接受けることになり、触感は悪化する。他方、硬ウレタン製スポンジ又は発泡スチロール製粒子を詰め物として導入すると、図3の(A)に示すごとく、小型袋状空気式アクチュエータにおいて、10〜15mm、図3の(B)に示すごとく、大型袋状空気式アクチュエータにおいて、10〜25mm程度の高さを保持している。このように、1層詰め物を挿入した袋状空気式アクチュエータは0.5〜1.5kPa程度の低内圧でも通常の枕に近い触感が得られる。
内圧が1.5〜3.0kPa程度の高圧状態では、図3の(A)に示すごとく、小型袋状空気式アクチュエータにおいては、発泡スチロール製粒子の方が硬ウレタン製スポンジよりも加圧による高さ増加率が小さくなっている。この原因は発泡スチロール製粒子がチューブ内部で動きやすいために錘の両側に片寄ってしまい、錘中央部の高さが増加しない形状に陥ってしまったためである。他方、図3の(B)に示すごとく、大型袋状空気式アクチュエータにおいては、発泡スチロール製粒子の方が硬ウレタン製スポンジよりも加圧による高さ増加率が大きくなっているが、単独の空気層が現れてくるので、錘の安定性は硬ウレタン製スポンジより悪くなる。つまり、発泡スチロール製粒子は空気のみの袋状空気式アクチュエータと同一の感触となると予想される。以上から、硬ウレタン製スポンジの方が発泡スチロール製粒子よりも加圧時の高さ変化は少ないものの、単独の空気層が生じないので、1.5kPa〜3.0kPa程度の高圧状態でも通常の枕に近い感触が得られると期待できる。尚、発泡スチロール製粒子では、大型袋状空気式アクチュエータの内圧/高さ特性が小型袋状空気式アクチュエータの内圧/高さ特性と異なっているが、これは発泡スチロール製粒子が流動し易いことが計測結果に大きく影響を与えているからである。
図4は1層詰め物及び2層詰め物を挿入した場合の図1の袋状空気式アクチュエータの内圧/高さ特性を示すグラフである。この場合、1層詰め物として硬ウレタン製スポンジを用い、また、2層詰め物として下層を軟ウレタン製スポンジとし、かつ上層を硬ウレタン製スポンジとし、下層:上層の厚さを3:1とした。
図4の(A)に示すごとく、小型袋状空気式アクチュエータにおいても、また、図4の(B)に示すごとく、大型袋状空気式アクチュエータにおいても、2層詰め物の方が1層詰め物よりも内圧/高さ特性が優れている。つまり、2層詰め物においては、内圧が低圧0.5kPaから高圧3kPaまで高さが線形的に増加するので、袋状空気式アクチュエータの高さを内圧によって制御し易いことが分る。尚、硬ウレタン製スポンジを下層とし、軟ウレタン製スポンジを上層としても、同様である。また、同一の硬さのウレタン製スポンジを複数層挿入しても同様である。さらに、高さを変更しても触感が変化しないことが期待される。
図3、図4から、袋状空気式アクチュエータにおいては、1層又は多層の同一又は異なる硬さのウレタン製スポンジを挿入することにより内圧/高さ特性を向上できる。
図5は図1の枕装置においてユーザUが就寝前の目標接触圧分布を得るための制御ユニット8の動作フローチャートである。
始めに、枕形状決定ステップ501について、図1のタッチパネル付きディスプレイユニット9の操作状態を図6を参照して説明する。図6に示すように、ユーザUはマット20上に下層アクチュエータ11、上層アクチュエータ12及びシート状の接触圧センサ13−1〜13−36よりなる枕10をセットし、ユーザUは枕10上に寝姿状態でタッチパネル付きディスプレイユニット9を操作して枕10の形状を決定する。タッチパネル付きディスプレイユニット9には図7の基準画面表示及び図16の基準画面表示の一方のみが設けられる。
図7は図1のタッチパネル付きディスプレイユニット9の基準画面表示の第1の例を示す図である。ユーザUは、基準画面(タブ)9−A、9−B、9−Cを切換えながらボタンをタップし、この結果、制御ユニット8は3ポート弁1c、2c、3c、6c、5c、4c、5’c、6’cを制御する。このための制御プログラムは制御ユニット8に予め内蔵されている。
始めに、枕10の硬さの調整について説明する。この場合、図7の画面表示9−Aをタップして拡大する。枕10を柔らかくする場合、図8の(A)に示すごとく、上段の左向き矢印をタップする。このとき、「柔らかく」が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁6c、5c、4c、5’c、6’cを大気側に開く。この結果、枕10の上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ6、5、4、5’、6’の内圧がすべて下降して枕10が柔らかくなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁6c、5c、4c、5’c、6’cが停止して枕10の所望の硬さが得られる。他方、枕10を硬くする場合、図8の(B)に示すごとく、上段の右向き矢印をタップする。このとき、「硬く」が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁6c、5c、4c、5’c、6’cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ6、5、4、5’、6’の内圧がすべて上昇して枕10が硬くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁6c、5c、4c、5’c、6’cが停止して枕10の所望の硬さが得られる。
次に、枕10の全体の高さの調整について説明する。この場合も、図7の画面表示9−Aをタップして拡大する。枕10の全体を低くする場合、図9の(A)に示すごとく、下段の左向き矢印をタップする。このとき、「低く」が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁1c、2c、3cを大気側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ1、2、3の内圧がすべて下降して枕10が低くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁1c、2c、3cが停止して枕10の所望の全体の高さが得られる。他方、枕10の全体を高くする場合、図9の(B)に示すごとく、下段の右向き矢印をタップする。このとき、「高く」が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁1c、2c、3cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ1、2、3の内圧がすべて上昇して枕10が高くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁1c、2c、3cが停止して枕10の所望の高さが得られる。
次に、枕10の頭部先端部の高さの調整について説明する。この場合、図7の画面表示9−Bをタップして拡大する。枕10の頭部先端部を低くする場合、図10の(A)に示すごとく、上段の左向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ1がたとえば青く表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁1cを大気側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ1の内圧が下降して枕10の頭部先端部が低くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁1cが停止して枕10の頭部先端部の所望の高さが得られる。他方、枕10の頭部先端部を高くする場合、図10の(B)に示すごとく、上段の右向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ1がたとえば赤く表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁1cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ1の内圧が上昇して枕10の頭部先端部が高くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁1cが停止して枕10の頭部先端部の所望の高さが得られる。
次に、枕10の頭部横中央部の高さの調整について説明する。この場合も、図7の画面表示9−Bをタップして拡大する。枕10の頭部横中央部を低くする場合、図11の(A)に示すごとく、中段の左向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ2がたとえば青く表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁2cを大気側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ2の内圧が下降して枕10の頭部横中央部が低くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁2cが停止して枕10の頭部横中央部の所望の高さが得られる。他方、枕10の頭部横中央部を高くする場合、図11の(B)に示すごとく、中段の右向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ2がたとえば赤く表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁2cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ2の内圧が上昇して枕10の頭部横中央部が高くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁2cが停止して枕10の頭部横中央部の所望の高さが得られる。
次に、枕10の首部の高さの調整について説明する。この場合も、図7の画面表示9−Bをタップして拡大する。枕10の首部を低くする場合、図12の(A)に示すごとく、下段の左向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ3がたとえば青く表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁3cを大気側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ3の内圧が下降して枕10の首部が低くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁3cが停止して枕10の首部の所望の高さが得られる。他方、枕10の首部を高くする場合、図12の(B)に示すごとく、下段の右向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ3がたとえば赤く表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁3cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ3の内圧が上昇して枕10の首部が高くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁3cが停止して枕10の首部の所望の高さが得られる。
次に、枕10の頭部縦中央部の高さの調整について説明する。この場合、図7の画面表示9−Cをタップして拡大する。枕10の頭部縦中央部を低くする場合、図13の(A)に示すごとく、上段の左向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ4がたとえば青く表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁4cを大気側に開く。この結果、枕10の上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ4の内圧が下降して枕10の頭部縦中央部が低くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁4cが停止して枕10の頭部縦中央部の所望の高さが得られる。他方、枕10の頭部縦中央部を高くする場合、図13の(B)に示すごとく、上段の右向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ4がたとえば赤く表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁4cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ4の内圧が上昇して枕10の頭部縦中央部が高くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁4cが停止して枕10の頭部縦中央部の所望の高さが得られる。
次に、枕10の頭部縦端部の高さの調整について説明する。この場合も、図7の画面表示9−Cをタップして拡大する。枕10の頭部縦端部を低くする場合、図14の(A)に示すごとく、中段の左向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ5、5’がたとえば青く表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁5c、5’cを大気側に開く。この結果、枕10の上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ5、5’の内圧が下降して枕10の頭部縦端部が低くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁5c、5’cが停止して枕10の頭部縦端部の所望の高さが得られる。他方、枕10の頭部縦端部を高くする場合、図14の(B)に示すごとく、中段の右向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ5、5’がたとえば赤く表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁5c、5’cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ5、5’の内圧が上昇して枕10の頭部縦端部が高くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁5c、5’cが停止して枕10の頭部縦端部の所望の高さが得られる。
最後に、枕10の頭部縦外側の高さの調整について説明する。この場合も、図7の画面表示9−Cをタップして拡大する。枕10の頭部縦外側を低くする場合、図15の(A)に示すごとく、下段の左向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ6、6’がたとえば青く表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁6c、6’cを大気側に開く。この結果、枕10の上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ6、6’の内圧が下降して枕10の頭部縦外側が低くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁6c、6’cが停止して枕10の頭部縦外側の所望の高さが得られる。他方、枕10の頭部縦外側を高くする場合、図15の(B)に示すごとく、下段の右向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ6、6’がたとえば赤く表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁6c、6’cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ6、6’の内圧が上昇して枕10の頭部縦外側が高くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁6c、6’cが停止して枕10の頭部縦外側の所望の高さが得られる。
図16は図1のタッチパネル付きディスプレイユニット9の基準画面表示の第2の例である。図16においては、基準画面9−D−1、9−D−2は基本的に同一であり、簡単/詳細ボタンをタップすることによりボタン表示のみが変化する。つまり、通常、ユーザUは、簡単/詳細ボタンをタップすることにより基準画面9−D−1、9−D−2のいずれかを選択する。また、任意に基準画面9−D−1から基準画面9−D−2へ又は基準画面9−D−2から基準画面9−D−1へ切替えることができる。従って、その後は、ユーザUは、基準画面(タブ)9−D−1、9−D−2を切換えることなくボタンをタップし、この結果、制御ユニット8は3ポート弁1c、2c、3c、6c、5c、4c、5’c、6’cを制御する。このための制御プログラムは制御ユニット8に予め内蔵されている。簡単型の基準画面9−D−1を選択した場合の動作は詳細型の基準画面9−D−2を選択した場合の動作に含まれるので、以下の説明では、基準画面9−D−2を選択した場合についてのみ説明する。
始めに、枕10の全体の高さの調整について説明する。全体の高さを調整する場合、頭部に直接接触している上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ6、5、4、5’、6’の形状をなるべく維持するために、下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ1、2、3を同時に加減圧する。すなわち、枕10の全体を低くする場合、図17の(A)に示すごとく、「全体高さ」ボタンの下向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ1、2、3に下向き矢印が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁1c、2c、3cを大気側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ1、2、3の内圧がすべて下降して枕10が低くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁1c、2c、3cが停止して枕10の所望の全体の高さが得られる。他方、枕10の全体を高くする場合、図17の(B)に示すごとく、「全体高さ」ボタンの上向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ1、2、3に上向き矢印が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁1c、2c、3cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ1、2、3の内圧がすべて上昇して枕10が高くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁1c、2c、3cが停止して枕10の所望の高さが得られる。
次に、枕10の頭部横中央部の高さの調整について説明する。枕10の頭部横中央部を低くする場合、図18の(A)に示すごとく、「頭高さ」ボタンの下向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ2にたとえば下向き矢印が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁2cを大気側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ2の内圧が下降して枕10の頭部横中央部が低くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁2cが停止して枕10の頭部横中央部の所望の高さが得られる。他方、枕10の頭部横中央部を高くする場合、図18の(B)に示すごとく、「頭高さ」ボタンの上向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ2にたとえば上向き矢印が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁2cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ2の内圧が上昇して枕10の頭部横中央部が高くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁2cが停止して枕10の頭部横中央部の所望の高さが得られる。
次に、枕10の首部の高さの調整について説明する。枕10の首部を低くする場合、図19の(A)に示すごとく、「頭高さ」ボタンの下向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ3に下向き矢印が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁3cを大気側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ3の内圧が下降して枕10の首部が低くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁3cが停止して枕10の首部の所望の高さが得られる。他方、枕10の首部を高くする場合、図19の(B)に示すごとく、「頭高さ」ボタンの上向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ3に上向き矢印が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁3cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の下層アクチュエータ11の袋状空気式アクチュエータ3の内圧が上昇して枕10の首部が高くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁3cが停止して枕10の首部の所望の高さが得られる。
次に、枕10の頭部縦包み込み部の高さの調整について説明する。枕10の頭部縦包み込み部を緩くする場合、図20の(A)に示すごとく、「包み込み」ボタンの下向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ6、5、5’、6’に下向き矢印が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁6c、5c、5’c、6’cを大気側に開く。この結果、枕10の上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ6、5、5’、6’の内圧が下降して枕10の頭部縦包み込み部が緩くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁6c、5c、5’c、6’cが停止して枕10の頭部縦包み込み部の所望の大きさが得られる。他方、枕10の頭部縦包み込み部をきつくする場合、図20の(B)に示すごとく、「包み込み」ボタンの上向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ6、5、5’、6’に上向き矢印が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁6c、5c、5’c、6’cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ6、5、5’、6’の内圧が上昇して枕10の頭部縦包み込み部がきつくなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁6c、5c、5’c、6’cが停止して枕10の頭部縦包み込み部の所望の大きさが得られる。
最後に、枕10の硬さの調整について説明する。枕10を柔らかくする場合、図21の(A)に示すごとく、「硬さ」ボタンの下向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ6、5、4、5’、6’に下向き矢印が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁6c、5c、4c、5’c、6’cを大気側に開く。この結果、枕10の上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ6、5、4、5’、6’の内圧がすべて下降して枕10が柔らかくなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁6c、5c、4c、5’c、6’cが停止して枕10の所望の硬さが得られる。他方、枕10を硬くする場合、図21の(B)に示すごとく、「硬さ」ボタンの上向き矢印をタップする。このとき、袋状空気式アクチュエータ6、5、4、5’、6’に上向き矢印が表示される。これを受けて、制御ユニット8は3ポート弁6c、5c、4c、5’c、6’cをエアポンプ7側に開く。この結果、枕10の上層アクチュエータ12の袋状空気式アクチュエータ6、5、4、5’、6’の内圧がすべて上昇して枕10が硬くなる。尚、適切な状態で加圧/減圧コマンドを停止させると3ポート弁6c、5c、4c、5’c、6’cが停止して枕10の所望の硬さが得られる。
図22は図1の枕装置の操作状態を示す表であり、(A)は図7の基準画面表示を用いた場合を示し、(B)は図16の(B)の詳細型基準画面表示を用いた場合を示す。
図22の(A)に示すごとく、図7の基準画面表示を用いた場合には、基準画面(タブ)の切替えに伴い、合計8個の操作状態(ボタン)が存在する。これに対し、図22の(B)に示すように、図16の基準画面表示を用いた場合には、図22の(A)の袋状空気式アクチュエータ1のみの操作状態、袋状空気式アクチュエータ4のみの操作状態は存在せず、図22の(A)の袋状空気式アクチュエータ5、5’の操作状態及び袋状空気式アクチュエータ6、6’の操作状態は1つの包み込み操作状態としたので、合計5個の操作状態(ボタン)が存在する。
図23は図1の枕装置を用いた場合の枕形状決定時間を示し、(A)は図7の基準画面表示を用いた場合を示し、(B)は図16の(B)の詳細型基準画面表示を用いた場合を示す。尚、図23の枕形状決定時間はすべて同一被験者によるものである。
図23の(A)に示すごとく、図7の基準画面表示を用いた場合には、基準画面(タブ)の切替があること及び操作状態数が多いことから、枕形状決定時間は170s〜180sと長くなった。これに対し、図16の(B)の基準画面表示を用いた場合には、基準画面(タブ)の切替がないこと及び操作状態数が少ないことから、枕形状決定時間は140s〜150sと短くなった。
枕形状決定後、図5のステップ502にて、接触圧センサ13−1、13−2、…、13−36の接触圧分布p、p、…、p36を目標接触圧分布として取得する。目標接触圧分布の例を図24に示す。
次に、ステップ503にて、目標接触圧分布の重み付け中心(X、Y)を演算する。つまり、
←(Σp)/Σp
←(Σp)/Σp
但し、xは接触圧センサ13−iのx座標
は接触圧センサ13−iのy座標
重み付け中心(X、Y)は制御ユニット8の記憶装置に格納する。
そして、図5のルーチンはステップ504にて終了する。
次に、図1の各袋状空気式アクチュエータ1、2、3、6、5、4、5’、6’の内圧を制御することによる枕上のユーザUの寝姿勢の変更を図25を参照して説明する。
図25の(A)に示すごとく、袋状空気式アクチュエータ1を高圧化すると共に、袋状空気式アクチュエータ3を低圧化にすると、ユーザUの頭部は屈曲し、他方、図25の(B)に示すごとく、袋状空気式アクチュエータ3を高圧化すると共に、袋状空気式アクチュエータ1を低圧化にすると、ユーザUの頭部は伸展する。また、図25の(C)に示すごとく、袋状空気式アクチュエータ6、5を高圧化すると共に、袋状空気式アクチュエータ5’、6’を低圧化にすると、ユーザUの頭部は右回転する。他方、図25の(D)に示すごとく、袋状空気式アクチュエータ5’、6’を高圧化すると共に、袋状空気式アクチュエータ6、5を低圧化にすると、ユーザUの頭部は左回転する。さらに、図25の(E)に示すごとく、袋状空気式アクチュエータ6、5、5’、6’を高圧化すると共に、袋状空気式アクチュエータ4を低圧化にすると、ユーザUの頭部は包み込まれる。他方、図25の(F)に示すごとく、袋状空気式アクチュエータ4を高圧化すると共に、袋状空気式アクチュエータ6、5、5’、6’を低圧化にすると、ユーザUの頭部の包み込みが解除される。このように、袋状空気式アクチュエータ1、2、3、6、5、4、5’、6’の各内圧を制御することによりユーザUの寝姿勢を誘導できることが分る。
図26は図1の枕の接触圧分布の重み付け中心(重心位置)を図24に示す目標接触圧分布の重み付け中心(重心位置)に近づくように誘導(フィードバック制御)するフローチャートであって、所定時間たとえば1分毎に実行される割り込みルーチンである。
始めに、ステップ261にて、接触圧センサ13−1、13−2、…、13−36の接触圧分布を取込む。
次に、ステップ262にて、接触圧分布の重み付け中心(X、Y)を演算する。つまり、
X←(Σp)/Σp
Y←(Σp)/Σp
但し、xは接触圧センサ13−iのx座標
は接触圧センサ13−iのy座標
次に、ステップ263にて、接触圧分布の重み付け中心(X、Y)と目標接触圧分布の重み付け中心(X、Y)との差(ΔX、ΔY)を演算する。つまり、
ΔX←X−X
ΔY←Y−Y
次に、ステップ264にて、|ΔX|<αかつ|ΔY|<β、たとえばα=β=10mmか否かを判別する。この結果、|ΔX|≧α又は|ΔY|≧βのときに、ステップ265に進み、|ΔX|<αかつ|ΔY|<βのときにステップ266に進む。
ステップ265では、ステップ263にて演算された差(ΔX、ΔY)に基づいて3ポート弁1c、2c、3c、6c、5c、4c、5’c、6’cを制御して袋状空気式アクチュエータ1、2、3、6、5、4、5’、6’の内圧を制御する。たとえば、図25に示すごとく、袋状空気式アクチュエータ1、2、3、6、5、4、5’、6’の各内圧の加圧化、減圧化を行う。その後、ステップ261に戻る。
上述のステップ261〜265はステップ264によって|ΔX|、|ΔY|が小さい所定値α、βより小さくなるまで繰返される。つまり、接触圧分布の重み付け中心(X、Y)が目標接触圧分布の重み付け中心(X、Y)に近づくようにフィードバック制御される。
そして、ステップ266にてこのルーチンは終了する。
たとえば、図27の(A)に示すごとく、ユーザUの頭部が右回転すると、図27の(B)に示すごとく、ステップ262によって袋状空気式アクチュエータ6、5、4が低圧化されると共に、袋状空気式アクチュエータ5’、6’が高圧化される。この結果、ユーザUの頭部は左回転し、図27の(C)に示すごとく、快適な寝姿勢の頭部に誘導される。尚、図27の(C)における接触圧分布はたとえば図28に示すごとくであり、図28の接触圧分布の重み付け中心は図24の目標接触圧分布の重み付け中心とほぼ一致した。
図29は3人の被験者A、B、Cの図1の枕装置を用いた誘導後接触圧分布の重み付け中心と目標接触圧分布の重み付け中心との差を示す表である。
図29に示すように、被験者A、B、Cの誘導後接触圧分布の重み付け中心と目標接触圧分布の重み付け中心との人体の左右方向Xの差D、人体の体幹方向Dはいずれも10mm以内であった。つまり、被験者A、B、C全員の頭部が快適な寝姿勢に戻ることができた。
尚、上述の実施の形態においては、各アクチュエータ11、12の袋状空気式アクチュエータの数は3又は5以外の複数の数になし得る。
また、本発明は上述の実施の形態の自明の範囲のいかなる変更にも適用できる。
10:枕
11:下層アクチュエータ
12:上層アクチュエータ
13−1〜13−36:接触圧センサ
1、2、3、6、5、4、5’、6’:袋状アクチュエータ
1a、2a、3a、6a、5a、4a、5’a、6’a:チューブ
1b、2b、3b、6b、5b、4b、5’b、6’b:内圧センサ
1c、2c、3c、6c、5c、4c、5’c、6’c:3ポート弁
7:エアポンプ
8:制御ユニット
9:タッチパネル付きディスプレイユニット
U:ユーザ

Claims (9)

  1. 複数の平行な第1の袋状空気式アクチュエータを有する第1のアクチュエータと、
    前記第1のアクチュエータ上に設けられ、前記第1の袋状空気式アクチュエータに交差するように配置された複数の平行な第2の袋状空気式アクチュエータを有する第2のアクチュエータと、
    前記第2のアクチュエータ上に設けられた複数の接触圧センサとによって枕を構成し、さらに、
    前記各袋状空気式アクチュエータへの空気の供給および排出するための複数の3ポート弁と、
    前記各3ポート弁に接続されたエアポンプと、
    前記各3ポート弁を前記エアポンプ又は大気側に開くことにより前記各袋状空気式アクチュエータの内圧を制御して前記接触圧センサの接触圧分布の重み付け中心が目標接触圧分布の重み付け中心に近づくようにフィードバック制御するための制御ユニットと
    を具備する枕装置。
  2. 前記各第1、第2の袋状空気式アクチュエータに弾性詰め物を挿入した請求項1に記載の枕装置。
  3. 前記弾性詰め物は1層又は多層ウレタン製スポンジである請求項2に記載の枕装置。
  4. 前記弾性詰め物は軟ウレタン製スポンジ及び該軟ウレタン製スポンジより硬い硬ウレタン製スポンジを含む多層ウレタン製スポンジである請求項2に記載の枕装置。
  5. さらに、前記3ポート弁を操作するための操作ユニットを具備し、
    前記制御ユニットは前記操作ユニットの操作状態に応じて前記各3ポート弁を前記エアポンプ又は大気側に開くことにより前記各袋状空気式アクチュエータの内圧を制御して得られる前記接触圧センサの接触圧分布の重み付け中心を前記目標接触圧分布の重み付け中心とする請求項1に記載の枕装置。
  6. 前記操作ユニットはタッチパネル付きディスプレイユニットである請求項5に記載の枕装置。
  7. 前記タッチパネル付きディスプレイユニットは、複数のボタンを表示する少なくとも1つの基準画面を表示するためのものであり、
    前記制御ユニットは前記タッチパネル付きディスプレイユニットの前記各ボタンのタップ状態に応じて前記3ポート弁の1つ又は複数を前記エアポンプ又は大気側に開くためのものである請求項6に記載の枕装置。
  8. 前記基準画面は第1、第2、第3の基準画面よりなり、
    前記第1の基準画面は前記第1のアクチュエータの前記第1の袋状空気式アクチュエータの全部及び前記第2のアクチュエータの前記第2の袋状空気式アクチュエータの全部用のボタンを表示するためのものであり、
    前記第2の基準画面は前記第1のアクチュエータの前記各第1の袋状空気式アクチュエータ用のボタンを表示するためのものであり、
    前記第3の基準画面は前記第2のアクチュエータの前記各第2の袋状空気式アクチュエータ用のボタンを表示するためのものである請求項7に記載の枕装置。
  9. 前記基準画面は1つであり、
    前記基準画面は前記第1のアクチュエータの前記第1の袋状空気式アクチュエータの全部または一部用のボタン及び前記第2のアクチュエータの前記第2の袋状空気式アクチュエータの全部または一部用のボタンを表示するためのものである請求項7に記載の枕装置。
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