JP2019051097A - 在床状態見守りシステム - Google Patents

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歩 雨宮
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Shiro Isono
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Abstract

【課題】ベッド上の被験者が転落、転倒等の恐れのある危険状態に至ったことを、簡易且つ正確に検知することのできる在床状態見守りシステムを提供する。
【解決手段】ベッド上の被験者の在床状態をモニタリングする在床状態見守りシステムは、前記ベッドの四隅に設けられ且つ前記被験者の荷重を検出する4つの荷重検出器と、前記4つの荷重検出器のいずれか一つの検出値の前記4つの荷重検出器の各々の検出値の合計値に対する比率を所定の閾値と比較して、前記被験者が危険状態にあるか否かを判定する状態判定部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、荷重検出器の検出値に基づいてベッド上の被験者の在床状態をモニタリングする在床状態見守りシステムに関する。
医療や介護の分野において、荷重検出器を介してベッド上の被験者の荷重を検出し、検出した荷重に基づいて被験者の状態を判定することが提案されている。具体的には例えば、検出した荷重に基づいて在床・離床判定を行うことや、被験者の端座位状態(ベッドの端部に座った状態)を検知すること等が提案されている。
特許文献1は、ベッドの脚の下に配置した4つの荷重検出部からの荷重値の合計値と被験者の体重との比較、及び被験者の重心位置に基づいて、被験者が端座位姿勢にあると判定する離床情報管理システムを開示している。特許文献2、3は、ベッドの脚の下に配置した4つの荷重検出センサ又は荷重検出手段からの荷重値の合計値が所定の条件を満たすことに基づいて、被験者の離床を判定する在床状況検知方法又は在床状況検出方法を開示している。
特開2014−121617号公報 特許第5896855号明細書 特許第4965904号明細書
ベッド上の被験者、例えば病院の入院患者や介護施設の入所者が、ベッドの端部に座った端座位状態やベッドの端部に横たわった状態に至った場合には、被験者に転倒や転落等が生じる恐れがある。そのため、被験者が端座位状態やベッド端部に横たわった状態といった危険状態に至ったことを検知することのできるシステムが望まれている。
本発明は、ベッド上の被験者が転落、転倒等の恐れのある危険状態に至ったことを、簡易且つ正確に検知することのできる在床状態見守りシステムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、
ベッド上の被験者の在床状態をモニタリングする在床状態見守りシステムであって、
前記ベッドの四隅に設けられ且つ前記被験者の荷重を検出する4つの荷重検出器と、
前記4つの荷重検出器のいずれか一つの検出値の前記4つの荷重検出器の各々の検出値の合計値に対する比率を所定の閾値と比較して、前記被験者が危険状態にあるか否かを判定する状態判定部とを備える在床状態見守りシステムが提供される。
第1の態様の在床状態見守りシステムにおいて、前記状態判定部は、所定期間にわたって前記比率が前記所定の閾値以上である場合に前記被験者が危険状態にあると判定してもよい。
第1の態様の在床状態見守りシステムにおいて、前記状態判定部は、前記4つの荷重検出器の検出値から、前記比率の算出対象である前記4つの荷重検出器のいずれか一つの検出値を選択可能に構成されていてもよい。
第1の態様の在床状態見守りシステムは、前記比率が、前記所定の閾値よりも大きい第2の閾値以上となったことに基づいて、前記被験者が離床希望を有していると判定する離床希望判定部を更に備えてもよい。
本発明の第2の態様に従えば、
ベッド上の被験者の在床状態をモニタリングする在床状態見守りシステムであって、
前記ベッドの四隅に設けられ且つ前記被験者の荷重を検出する4つの荷重検出器と、
前記4つの荷重検出器に含まれ且つ前記ベッドの一辺に沿って配置された2つの荷重検出器の各々の検出値の合計値の前記4つの荷重検出器の各々の検出値の合計値に対する比率を所定の閾値と比較して、前記被験者が危険状態にあるか否かを判定する状態判定部とを備える在床状態見守りシステムが提供される。
第2の態様の在床状態見守りシステムにおいて、前記状態判定部は、所定期間にわたって前記比率が前記所定の閾値以上である場合に前記被験者が危険状態にあると判定してもよい。
第2の態様の在床状態見守りシステムにおいて、前記状態判定部は、前記4つの荷重検出器の検出値から、前記比率の算出対象である前記2つの荷重検出器の各々の検出値を選択可能に構成されていてもよい。
第2の態様の在床状態見守りシステムは、前記比率が、前記所定の閾値よりも大きい第2の閾値以上となったことに基づいて、前記被験者が離床希望を有していると判定する離床希望判定部を更に備えてもよい。
第1、第2の態様の在床状態見守りシステムは、前記状態判定部の判定結果に基づいて報知を行う報知部を更に備えてもよい。
本発明の第3の態様に従えば、
ベッドと、
第1の態様又は第2の態様の在床状態見守りシステムとを備えるベッドシステムが提供される。
本発明の在床状態見守りシステムによれば、ベッド上の被験者が転落、転倒等の恐れのある危険状態に至ったことを、簡易且つ正確に検知することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る在床状態見守りシステムの構成を示すブロック図である。 図2は、荷重検出器のベッドに対する配置を示す説明図である。 図3は、在床状態見守りシステムを用いた在床状態のモニタリング方法を示すフローチャートである。 図4は、状態判定部における危険状態判定の原理を説明するための説明図である。 図5は、在床状態見守りシステムを用いて行った危険状態判定の一実施例における、比率Rの変動を示すグラフである。 図6は、在床状態見守りシステムを用いて行った危険状態判定の他の実施例における、比率Rの変動を示すグラフである。 図7は、在床状態見守りシステムを用いて行った危険状態判定の更に他の実施例における、比率Rの変動を示すグラフである。 図8は、変形例に係るベッドシステムの全体構成を示すブロック図である。
<第1実施形態>
本発明の実施形態の在床状態見守りシステム100(図1)について、これをベッドBD(図2)と共に使用して、ベッドBD上の被験者Sの在床状態をモニタリングする場合を例として説明する。
以下の説明においては、直方形のベッドBD(図2)の中心を中心Oとして、中心Oを通りベッドBDの短手(幅方向)に延びる軸をベッドBDのX軸とし、中心Oを通りベッドBDの長手(長さ方向、上下方向)に延びる軸をベッドBDのY軸とする。ベッドBDの平面視において、ベッドBDの中心Oの右側をX軸の正側、左側をX軸の負側とし、ベッドBDの中心Oの上側をY軸の正側、下側をY軸の負側とする。被験者SがベッドBD上に横たわる場合は、一般にY軸に沿って横たわり、Y軸方向の正側に頭部を置き、負側に脚部を置く。
図1に示す通り、本実施形態の在床状態見守りシステム100は、荷重検出部10、状態判定部30、記憶部40、報知部50を主に有する。荷重検出部10と状態判定部30とは、A/D変換部20を介して接続されている。状態判定部30には更に入力部60が接続されている。
荷重検出部10は、4つの荷重検出器1、2、3、4を備える。荷重検出器1、2、3、4のそれぞれは、例えばビーム形のロードセルを用いて荷重を検出する荷重検出器である。このような荷重検出器は例えば、特許第4829020号や特許第4002905号に記載されている。荷重検出器1〜4はそれぞれ、配線又は無線によりA/D変換部20に接続されている。
図2に示す通り、荷重検出部10の4つの荷重検出器1〜4は、被験者Sが使用するベッドBDの四隅の脚BL、BL、BL、BLの下端部に取り付けられたキャスターC、C、C、Cの下にそれぞれ配置される。具体的には、荷重検出器1はベッドBDのX軸方向正側且つY軸方向負側の隅部に設けられた脚BLの下に配置され、荷重検出器2はベッドBDのX軸方向負側且つY軸方向負側の隅部に設けられた脚BLの下に配置され、荷重検出器3はベッドBDのX軸方向負側且つY軸方向正側の隅部に設けられた脚BLの下に配置され、荷重検出器4はベッドBDのX軸方向正側且つY軸方向正側の隅部に設けられた脚BLの下に配置される。
A/D変換部20は、荷重検出部10からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器を備え、荷重検出部10と状態判定部30にそれぞれ配線又は無線で接続されている。
状態判定部30は、専用又は汎用のコンピュータであり、内部に比率算出部31、及び比較判定部32が構築されている。
記憶部40は、在床状態見守りシステム100において使用されるデータを記憶する記憶装置であり、例えばハードディスク(磁気ディスク)を用いることができる。報知部50は、状態判定部30からの出力に基づいて所定の報知を行う部分であり、画像(映像)による報知を行う液晶モニター等のモニター51と、音声による報知を行うスピーカー52とを含む。
入力部60は、状態判定部30に対して所定の入力を行うためのインターフェイスであり、キーボード及びマウスにし得る。
このような在床状態見守りシステム100を使用して、ベッド上の被験者の在床状態をモニタリングする動作について説明する。
被験者の在床状態のモニタリングとは、具体的には例えば、被験者が転倒や転落の恐れのある危険状態に至ったことの検知である。本発明及び本明細書において、「危険状態」とは、被験者がベッドの端部に座った「端座位状態」、及び被験者がベッドの端部近傍に横たわった「端部臥床状態」を含む。端座位状態に至った被験者は、その後ベッドから離床することが予測されるが、離床のために立ち上がる際に、転倒や転落等が生じる恐れがある。一方で、端部臥床状態に至った被験者には、ベッドからの転落等が生じる恐れがある。
また、本明細書及び本発明において「端座位状態」は、被験者の足がベッドの下の床面に接触している状態及び接触していない状態のいずれをも含む。また、本明細書及び本発明において「端部臥床状態」は、ベッドの端部に横たわった被験者の身体の一部(例えば腕や脚)がベッド端を越えて垂れ下がった状態、及び当該垂れ下がった腕や脚がベッドの下の床面に接触している状態をも含む。
在床状態見守りシステム100を使用した被験者の在床状態のモニタリングは、図3のフローチャートに示す通り、被験者の荷重を検出する荷重検出工程S1と、各被験者の荷重値に基づいて被験者が危険状態であるか否かを判定する状態判定工程S2と、判定結果に基づいて所定の報知を行う報知工程S3とを含む。
[荷重検出工程]
荷重検出工程S1では、荷重検出器1、2、3、4を用いてベッドBD上の被験者Sの荷重を検出する。ベッドBD上の被験者Sの荷重は、ベッドBDの四隅の脚BL〜BLの下に配置された荷重検出器1〜4に分散して付与され、これらによって分散して検出される。
荷重検出器1〜4はそれぞれ、荷重(荷重変化)を検出してアナログ信号としてA/D変換部20に出力する。A/D変換部20は、サンプリング周期を例えば5ミリ秒として、アナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号(以下「荷重信号」)として状態判定部30に出力する。
以下では、荷重検出器1、2、3、4から出力されたアナログ信号をA/D変換部20においてデジタル変換して得られる荷重信号を、それぞれ荷重信号s、s、s、sと呼ぶ。また、荷重信号s、s、s、sの各サンプリング時刻における検出値(荷重値)をW、W、W、Wとする。
[状態判定工程]
状態判定工程S2では、状態判定部30が、荷重検出器1〜4からの荷重信号s〜s(検出値W〜W)を用いて、被験者Sが危険状態にあるか否かを判定する。判定は次の原理に基づいて行われる。
被験者Sが、四隅に荷重検出器1〜4が配置されたベッドBD(図4)の上で端座位状態に至る場合、被験者SがベッドBDのX軸方向正側の端部で端座位状態に至れば被験者Sの重心Gは荷重検出器1と荷重検出器4との間に位置し、被験者SがベッドBDのX軸方向負側の端部で端座位状態に至れば被験者Sの重心Gは荷重検出器2と荷重検出器3との間に位置する。また、被験者SがベッドBDのY軸方向正側の端部で端座位状態に至れば被験者Sの重心Gは荷重検出器3と荷重検出器4との間に位置し、被験者SがベッドBDのY軸方向負側の端部で端座位状態に至れば被験者Sの重心Gは荷重検出器1と荷重検出器2との間に位置する(一般に、ベッドBDのY軸方向正側の端部にはヘッドボードが設けられており、ベッドBDのその他の端部にも柵等が設けられ得るが、この原理的な説明においてはこれらの存在は無視している)。
この時、図4に示すベッドBDの形状、及びベッドBDに対する荷重検出器1〜4の配置から明らかなように、端座位状態にある被験者Sの重心Gの位置と、当該位置に最も近接する荷重検出器(以下、適宜「最近接荷重検出器」と呼ぶ)との間の距離は、被験者Sが荷重検出器1、4のちょうど中間の位置で端座している場合の被験者Sの重心Gとこの場合の最近接荷重検出器である荷重検出器1又は荷重検出器4との間の距離、又は被験者Sが荷重検出器2、3のちょうど中間の位置で端座している場合の被験者Sの重心Gとこの場合の最近接荷重検出器である荷重検出器2又は荷重検出器3との間の距離、即ち約L/2が最大であり、これよりも大きな値となることはない。
即ち、端座位状態にある被験者Sの重心Gの位置と、当該位置に最も近接する最近接荷重検出器との間の距離は、必ず、所定の距離(ここでは約L/2)以下となる。そしてこれに応じて、被験者Sの荷重が所定の割合を越えて最近接荷重検出器に偏って付与されるため、被験者Sが端座位状態にある場合には、最近接荷重検出器の検出値の、4つの荷重検出器からの検出値の合計値に対する比率が、必ず、所定の閾値以上となる。
また、被験者Sが四隅に荷重検出器1〜4が配置されたベッドBD(図4)の上で端部臥床状態に至る場合、被験者Sの重心Gは、ベッドBDのX軸方向正側の端部に沿ってY軸方向に延び且つX軸方向に幅Dを有する端部領域E+X、又はX軸方向負側の端部に沿ってY軸方向に延び且つX軸方向に幅Dを有する端部領域E−Xの内側、若しくはベッドBDのY軸方向正負側の端部に沿ってX軸方向に延び且つY軸方向に幅Dを有する端部領域(不図示)に位置する。幅Dは、被験者Sの重心Gがどの程度までベッドBDの端部に近づいた場合に危険状態とみなすかに応じて適宜設定し得る。
この時、図4に示す端部領域E+X、E−Xの形状、及び端部領域E+X、E−Xと荷重検出器1〜4との位置関係から明らかなように、端部臥床状態に至った被験者Sの重心Gの位置と、当該位置に最も近接する最近接荷重検出器との間の距離は、被験者Sの重心Gが端部領域E+XのX軸方向負側の縁部且つY軸方向の中央である位置Pにある場合の重心Gと最近接荷重検出器である荷重検出器1又は荷重検出器4との間の距離、又は被験者Sの重心Gが端部領域E−XのX軸方向正側の縁部且つY軸方向の中央である位置Pにある場合の重心Gと最近接荷重検出器である荷重検出器2又は荷重検出器3との間の距離、即ち約{D+(L/2)1/2が最大であり、これよりも大きな値となることはない。
即ち、端部臥床状態にある被験者Sの重心Gの位置と、当該位置に最も近接する最近接荷重検出器との間の距離は、必ず、所定の距離(ここでは約{D+(L/2)1/2)以下となる。そしてこれに応じて、被験者Sの荷重が所定の割合を越えて最近接荷重検出器に偏って付与されるため、被験者Sが端部臥床状態にある場合には、最近接荷重検出器の検出値の、4つの荷重検出器からの検出値の合計値に対する比率が、必ず、所定の閾値以上となる。
一方で、被験者SがベッドBDの中央近傍に、転落や転倒等の危険のない安全な状態で位置している場合には、被験者Sの荷重が、4つの荷重検出器1〜4のいずれか一つに、被験者Sが端座位状態又は端部臥床状態にある場合ほど偏って付与されることはない。
以上のことより、荷重検出器1、2、3、4からの検出値W、W、W、Wの各々の、検出値W、W、W、Wの合計値ΣWに対する比率R、R、R、Rをそれぞれ算出し、比率R、R、R、Rと所定の閾値Rthとの比較に基づき、被験者Sが危険状態(端座位状態及び/又は端部臥床状態)にあるか否かを判定できる。具体的には、比率R、R、R、Rのいずれかが所定の閾値Rth以上となったことに基づいて、被験者Sが危険状態に至ったと判定できる。
なお、端部臥床状態にある被験者Sの重心Gの位置とこれに対する最近接荷重検出器との間の距離が取り得る最大値(約{D+(L/2)1/2)が、端座位状態にある被験者Sの重心Gの位置とこれに対する最近接荷重検出器との間の距離が取り得る最大値(約L/2)よりも大きいため、一般に、端部臥床状態を判定するための閾値は、端座位状態を判定するための閾値よりも小さな値となる。したがって、危険状態を判定するための閾値としては、端部臥床状態を判定するための閾値を用いることが望ましいが、これには限定されない。危険状態を判定するための閾値として、端座位状態を判定するための閾値を用いてもよい。或いは、端部臥床状態を判定するための閾値と端座位状態を判定するための閾値、及び使用者である看護師や介護士等の知見に基づき、使用状況に応じた最適な閾値を適宜決定してもよい。
閾値Rthを小さな値に設定することで、被験者Sが端座位状態や端部臥床状態に至ったこと(あるいは至ろうとしていること)をより早い段階で検知できる。一方、閾値Rthを大きな値に設定すれば、被験者Sが端座位状態や端部臥床状態に至ったこと(あるいは至ろうとしていること)が検知されるタイミングは遅くなる。被験者Sが危険状態に至った場合(あるいは至ろうとしている場合)に確実に報知がなされることを望む場合は閾値Rthを小さめの値とする。一方で、被験者Sが危険状態に至っていない場合(あるいは至ろうとしていない場合)に報知がなされることをより確実に防ぎたい場合は閾値Rthを大きめの値とする。
以上の原理に基づき、状態判定部30は、具体的には次の方法により、被験者Sが危険状態にあるか否かを判定する。
まず、比率算出部31が、荷重検出器1〜4からの荷重信号s〜sの各サンプリング時刻における検出値W、W、W、Wの各々の、当該サンプリング時刻における検出値W〜Wの合計値ΣWに対する比率R、R、R、Rを算出する。算出には、次の(式1)を用いる。
Figure 2019051097
次いで、比較判定部32が、算出された比率R〜Rと所定の閾値Rthとの比較に基づいて、被験者Sが危険状態にあるか否かを判定する。
比較判定部32は、比率算出部31により算出された各サンプリング時刻における比率R〜Rの各々を、所定の閾値Rthと逐次比較し、比率R〜Rの少なくとも1つが閾値Rth以上となった場合に、被験者Sが危険状態にあると判定する。
閾値Rthは、具体的には例えば30%〜50%程度とすることができ、33%〜40%とすることができる。しかしながらこれには限られず、使用状況等に応じて適宜設定し得る。また、一旦設定した閾値Rthは、入力部60等を介して変更可能であってもよい。
なお、状態判定部30において用いられる荷重検出器1〜4の検出値W〜Wは、ベッドBDの重量を含む値であってもよく、ベッドBDの重量を風袋引きした値であってもよい。閾値Rthの値は、検出値W〜W、ひいては比率R〜Rが、ベッドBDの重量の影響を含むか否かを考慮して設定される。
[報知工程]
報知工程S3においては、報知部50が、状態判定部30における判定の結果を、在床状態見守りシステム100の利用者である看護師や介護士等に報知する。
報知部50による報知は、モニター51を用いた視覚的な報知、及び/又はスピーカー52を用いた聴覚的な報知を含む様々な態様でなされ得る。一例として、被験者Sが危険状態に至ったと判定した時点で、その旨をモニタ−51にアイコン等により表示する。これと同時に、スピーカー52から、何らかの報知音を発しても良い。
看護師や介護士等は、報知部50による報知に応じて、ベッドBDに向かうことが出来る。そして、危険状態に至った被験者S(即ち、病院の入院患者や介護施設の入所者等)の状況を確認し、必要に応じて端座位状態にある被験者Sに対して立ち上りや車いすへの移動の介助を行い、又は端部臥床状態にある被験者Sに対して転落防止措置を取る。
次に、本実施形態の在床状態見守りシステム100を用いて行った、実際の危険状態判定の例について説明する。なお、以下の各例においては、荷重検出器1〜4の検出値W〜W、及びこれらに基づいて算出される比率R〜Rは、ベッドBDの重量の影響を含む。
[判定例1]
図5は、被験者Sが、ベッドBDの中央部から荷重検出器2の近傍を通過する経路Rt(図4)にほぼ沿って離床した例における、時刻0s〜25sの期間の比率R〜Rの変動の様子を示すグラフである。
この例において被験者Sは、時刻0s〜4sの期間はベッドBDの中央において体軸をベッドBDのY軸に略一致させて仰臥していた(時刻0sより前に、荷重検出器1〜4のキャリブレーション(ゼロセット)を行った)。その後被験者Sは、時刻4s〜6sの期間に重心GをベッドBDのY軸方向負側に移動させながら右側臥位(身体の右側を下にして側臥した状態)に移行し、時刻6s〜9sの期間は右側臥位を継続し、時刻9s〜15sの期間にベッドBDのY軸方向負側の端部に向けて少しずつ移動した。そして、時刻15s〜16sの期間に荷重検出器2に向けて大きく移動し、時刻16s〜21sの期間は荷重検出器2の近傍で端座位を継続し、時刻21sにベッドBDから離床した。
在床状態見守りシステム100は、比率R〜Rの各値と、閾値Rth(この例では40%)との比較に基づき、被験者Sが端座位状態となる直前の時刻15.5s(比率Rが閾値Rth以上となった時刻)に、被験者Sが危険状態に至ったと判定した。
[判定例2]
図6は、被験者Sが、ベッドBDの中央部からX軸方向負側に向かい、荷重検出器2、3のちょうど中間部を通過する経路Rt23(図4)にほぼ沿って離床した例における、時刻0s〜22sの期間の比率R〜Rの変動の様子を示すグラフである。
この例において被験者Sは、時刻0s〜3sの期間はベッドBDの中央において体軸をベッドBDのY軸に略一致させて仰臥していた(時刻0sより前に、荷重検出器1〜4のキャリブレーション(ゼロセット)を行った)。その後被験者Sは、時刻3s〜5sの期間に重心GをベッドBDのX軸方向負側に移動させながら右側臥位に移行し、時刻5s〜9sの期間は右側臥位を継続し、時刻9s〜11sの期間にベッドBD上で座位に移行した。そして、時刻11s〜13sの期間にベッドBDのX軸方向負側の端部に向けて大きく移動し、時刻13s〜17sの期間はベッドBDのX軸方向負側の端部の、荷重検出器2、3の中間近傍の位置で端座位を継続し、時刻17sにベッドBDから離床した。
在床状態見守りシステム100は、比率R〜Rの各値と、閾値Rth(この例では35%)との比較に基づき、被験者Sが端座位状態となる直前の時刻12.5s(比率Rが閾値Rth以上となった時刻)に、被験者Sが危険状態に至ったと判定した。
[判定例3]
図7は、ベッドBDの中央部に仰臥した被験者Sが、寝返りにより端部臥床状態に至った例における、時刻0s〜19sの期間の比率R〜Rの変動の様子を示すグラフである。この例において被験者Sは、時刻0s〜2sの期間はベッドBDの中央において体軸をベッドBDのY軸に略一致させて仰臥していた(時刻0sより前に、荷重検出器1〜4のキャリブレーション(ゼロセット)を行った)。その後被験者Sは、時刻2s〜5sの期間に寝返りによりX軸方向負側に移動し、時刻5〜19sの期間に、ベッドBDの端部領域E−Xで側臥していた。
在床状態見守りシステム100は、比率R〜Rの各値と、閾値Rth(この例では35%)との比較に基づき、被験者Sが端部臥床状態となった時刻5sの直前の時刻4.8s(比率R3が閾値Rth以上となった時刻)に、被験者Sが危険状態に至ったと判定した。
以上のように、判定例1〜3のいずれにおいても、本実施形態の在床状態見守りシステム100の状態判定部30は、被験者Sが危険状態に至る直前の時点で、被験者Sが危険状態に至ったとの判定を正確に行った。
また上記の判定例1〜3においても、ここでは具体的には言及しないその他の判定例においても、被験者SがベッドBD上で安全に臥位又は座位を取っている期間(例えば、判定例1における時刻0s〜15sの期間、判定例2における時刻0s〜11sの期間、判定例3における時刻0s〜2sの期間)に、被験者Sが危険状態にあるとの誤判定を行うことはなかった。
本実施形態の在床状態見守りシステム100の効果を次にまとめる。
本実施形態の在床状態見守りシステム100は、誤計測や誤差等が生じ得る複雑な計測機器や演算を用いることなく、状態判定部30が、荷重検出器1〜4の検出値W〜Wのみに基づくシンプルな演算により、被験者Sが危険状態にあるか否かを判定する。そのため、本実施形態の在床状態見守りシステム100は、被験者が危険状態に至ったことを簡易かつ正確に検知することができる。
本実施形態の在床状態見守りシステム100は、状態判定部30により、荷重検出器1〜4の検出値の合計値ΣWの変化に依拠することなく、被験者Sが端座位状態にあるか否かを判定している。したがって、被験者Sがベッドの下の床に足を付ける前の早期の段階で、被験者Sが端座位状態にあること(或いは端座位状態に至ろうとしていること)を検知し、被験者Sが危険状態にあること(或いは危険状態に至ろうとしていること)を使用者に報知することができる。
本実施形態の在床状態見守りシステム100は、ベッドBDの脚BL〜BLの下に配置した荷重検出器1〜4を用いて被験者Sの在床状態を判定している。したがって、被験者Sの身体に計測装置を取り付ける必要がなく、被験者Sに不快感や違和感を与えることがない。
<第2実施形態>
第2実施形態の在床状態見守りシステム200(図1)について、説明する。
第2実施形態の在床状態見守りシステム200は、構成、及び被験者の在床状態モニタリングの手順は第1実施形態の在床状態見守りシステム100と同一であり、比較判定部32における、比率R〜Rと所定の閾値Rthとの比較方法のみが、第1実施形態の在床状態見守りシステム100と異なる。
第2実施形態の在床状態見守りシステム200においては、比較判定部32は、荷重検出器1〜4のうち、ベッドBDのX軸方向、及び/又はY軸方向の端部沿いに並んで配置される一対の荷重検出器に付与される荷重値の比率R(n=1、2、3、4)の合計値を所定の閾値Rthと比較して、被験者Sが危険状態にあるか否かを判定する。
具体的には、比較判定部32は、比率算出部31により算出される比率R〜Rに基づいて、ベッドBDのX軸方向正側の端部に沿って配置される荷重検出器1、4に付与される荷重値の比率R14(=R+R)とベッドBDのX軸方向負側の端部に沿って配置される荷重検出器2、3に付与される荷重値の比率R23(=R+R)、及び/又はベッドBDのY軸方向正側の端部に沿って配置される荷重検出器3、4に付与される荷重値の比率R34(=R+R)とベッドBDのY軸方向負側の端部に沿って配置される荷重検出器1、2に付与される荷重値の比率R12(=R+R)とをそれぞれ算出する。
そして、各サンプリング時刻における比率R14、R23、及び/又は比率R34、R12を、閾値Rthと逐次比較し、比率R14、R23、及び/又はR34、R12の少なくとも1つが閾値Rth以上となった場合に、被験者Sが危険状態にあると判定する。
閾値Rthは、具体的には例えば50%〜65%程度とすることができ、55%〜60%とすることができるがこれには限られず、使用状況等に応じて適宜設定及び変更し得る。また、一旦設定した閾値Rthは、入力部60等を介して変更可能であってもよい。
第2実施形態の在床状態見守りシステム200も、第1実施形態の在床状態見守りシステム100と同一の効果を奏する。
また、第2実施形態の比較判定部32において用いられる閾値Rthは、比率R14、R23、R34、R12との比較のために設定される閾値であり、一般的に、第1実施形態の比較判定部32において用いられる閾値Rthよりも大きな値となる。比率R14、R23、R34、R12がこのような大きな閾値Rth以上となるためには、被験者Sは、ベッドBDの一端沿いに並んで配置されている一対の荷重検出器の両方に対して同時に相当程度接近する必要があるが、被験者Sが、ベッドBD上に安全に位置しており、且つ比率R14、R23、R34、R12が閾値Rth以上となる程度にベッドBDの端部沿いの一対の荷重検出器の両方に近接するような姿勢は想定し難い。したがって、第2実施形態の比較判定部32によれば、被験者の危険状態判定を、より一層高い精度で行うことができる。
<変形例>
第1実施形態の在床状態見守りシステム100、第2実施形態の在床状態見守りシステム200において、次の変形態様を用いることもできる。
第1、第2実施形態の在床状態見守りシステム100、200においては、比較判定部32は、比率R〜R、又は比率R14、R23、R34、R12が所定の閾値Rth以上となったことに基づいて、被験者Sが危険状態にあると判定していた。しかしながらこれには限られず、比率R〜R、又は比率R14、R23、R34、R12が所定の期間(一例として2秒であるがこれには限られない)を越えて所定の閾値Rth以上となったことに基づいて、被験者Sが危険状態にあると判定するように比較判定部32を構成してもよい。
ベッドBDに、被験者S等によって衝撃が加えられた場合には、比率R〜R、又は比率R14、R23、R34、R12は瞬間的に大きな値となり得るが、比較判定部32をこのような構成とすることにより、比率R〜R、又は比率R14、R23、R34、R12の値の瞬間的な増加に起因する誤判定を防止することができる。
第1、第2実施形態の在床状態見守りシステム100、200において、比率算出部31は、比率R〜Rの全てを算出しており、比較判定部32は、比率R〜Rの全て、又は比率R14、R23、R34、R12の全てを閾値Rthと比較して被験者Sの危険状態判定を行っていたが、これには限られない。
例えば、ある端部沿いに壁が位置するように配置されるベッドや、ある端部に転落防止用の柵が設けられるベッドと共に使用される在床状態見守りシステム100においては、当該端部において被験者Sが危険状態に至ることは想定されない。この場合には、当該端部に配置される荷重検出器について、比率R(n=1、2、3、4)の算出を行わなくても良く、及び/又は当該端部に対応する比率R〜Rのいずれか、又は比率R14、R23、R34、R12のいずれかを閾値Rthと比較しなくてもよい。この場合、状態判定部30は、少なくとも1つの不要な比率Rの算出、及び/又は比率Rと閾値Rthとの不要な比較を行わないよう、使用状況に応じて設定変更される構成を取り得る。即ち、在床状態見守りシステム100の使用者は、ベッドに対する壁や転落防止柵の配置状況に応じて、算出すべき少なくとも1つの比率Rn1及び/又は閾値Rthと比較されるべき少なくとも1つの比率Rを指定(選択)することができる(この場合使用者は、直接的又は間接的に、比較に供する比率Rの算出に用いる検出値Wを選択している)。その他、状態判定部30は、不要な演算や比較を行わない簡略化された構成であってもよい。これにより、状態判定部30における演算、及び/又は状態判定部30の構成を、より簡易なものとすることができる。
第1、第2実施形態の在床状態見守りシステム100、200においては、荷重検出器1〜4はベッドBDの4つの角部に配置されているが、これには限られない。本発明の原理が維持される限りにおいて、荷重検出器1〜4を、ベッドBDの4つ角部からX軸方向及び/又はY軸方向にずらした位置に配置することもできる。即ち、本発明及び本明細書において「ベッドの四隅」とは、本発明の原理が維持される限りにおいて、ベッドの四隅の近傍の位置をも含む。
第1、第2実施形態の在床状態見守りシステム100、200に、離床希望を有する被験者Sが能動的に当該希望を表明するための離床希望発信機能を与えても良い。
具体的には例えば、状態判定部30内に、比較判定部32において用いられる閾値Rthよりも大きな値である第2閾値Rth2と、比率R〜Rのいずれか又は比率R14、R23、R34、R12のいずれかとを比較する、第2比較判定部を構成する。第2閾値Rth2は、被験者Sが荷重検出器1〜4のいずれかの真上に位置した場合や、端座位状態にある被験者Sが、更に上体をベッドBDの外側に傾けてベッドBDの端部に下向きの力を加えた場合のような限定的な状況にのみ、比率R〜R又は比率R14、R23、R34、R12が至り得るような大きな値とする。
このような離床希望発信機能を備える在床状態見守りシステムによれば、離床のために看護師や介護士の介助を求めようとする被験者Sは、ベッドBDの角部(即ち、荷重検出器1〜4のいずれかの真上)に移動することや、端座位を取り更に上体を前に傾けることにより、看護師や介護士に、自らの離床希望を伝えることができる。
あるいは、端部臥床状態にある被験者Sの重心Gの位置とこれに対する最近接荷重検出器との間の距離が取り得る最大値(約{D+(L/2)1/2)に応じて設定し得る端部臥床状態を判定するための閾値を危険状態を判定するための閾値Rthとし、端座位状態にある被験者Sの重心Gの位置とこれに対する最近接荷重検出器との間の距離が取り得る最大値(約L/2)に応じて設定し得る端座位状態を判定するための閾値を、離床希望の有無を判定するための第2閾値Rth2としてもよい。
上記実施形態の在床状態見守りシステム100においては、比率算出部31は、A/D変換部2からの荷重信号s〜sをそのまま用いて比率Rを算出していたが、これには限られない。比率算出部31は、荷重信号s〜sの少なくとも1つについてダウンサンプリングを行った上で比率Rを算出してもよい。
上記実施形態の在床状態見守りシステム100において、比率算出部31は、荷重信号s〜sの少なくとも1つについて、例えば15秒の移動平均処理を施して直流成分をブロックした上で、処理後の信号を用いて比率Rを求めても良い。また、上記実施形態の在床状態見守りシステム100において、比率算出部31は、上記ダウンサンプリングと上記移動平均処理の両方を施して、処理後の信号を用いて比率Rを求めてもよい。
上記実施形態の在床状態見守りシステム100において、荷重検出器1〜4は、ビーム形ロードセルを用いた荷重センサに限られず、例えばフォースセンサを使用することもできる。
上記実施形態の在床状態見守りシステム100においては、荷重検出器1〜4の各々は、ベッドBDの脚BL〜BLの下端に取り付けられたキャスターC〜Cの下に配置されていたがこれには限られない。荷重検出器1〜4の各々は、ベッドBDの4本の脚とベッドBDの床板との間に設けられてもよいし、ベッドBDの4本の脚が上下に分割可能であれば、上部脚と下部脚との間に設けられても良い。また、荷重検出器1〜4をベッドBDと一体に又は着脱可能に組み合わせて、ベッドBDと本実施形態の在床状態見守りシステム100とからなるベッドシステムBDSを構成してもよい(図8)。
上記実施形態の在床状態見守りシステム100において、荷重検出部10とA/D変換部20との間に、荷重検出部10からの荷重信号を増幅する信号増幅部や、荷重信号からノイズを取り除くフィルタリング部を設けても良い。
上記実施形態の在床状態見守りシステム100において、報知部5は、モニター51に代えて、又はこれに加えて、被験者Sの在床状態を表わす情報を印字して出力するプリンタや、被験者Sの在床状態を表示するランプ等の簡易な視覚表示手段を備えてもよい。また、スピーカー52に代えて、又はこれに加えて、振動により報知を行う振動発生部を備えてもよい。
本発明の特徴を維持する限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の在床状態見守りシステムを病院や介護施設において用いれば、入院患者が施設の入所者が、ベッドから離床する際に転倒等の事故を起こすことを防止できる。
1,2,3,4 荷重検出器、10 荷重検出部、20 A/D変換部、30 状態判定部、31 比率算出部、32 比較判定部、40 記憶部、50 報知部、60 入力部、100 在床状態見守りシステム、BD ベッド、BDS ベッドシステム、S 被験者

Claims (10)

  1. ベッド上の被験者の在床状態をモニタリングする在床状態見守りシステムであって、
    前記ベッドの四隅に設けられ且つ前記被験者の荷重を検出する4つの荷重検出器と、
    前記4つの荷重検出器のいずれか一つの検出値の前記4つの荷重検出器の各々の検出値の合計値に対する比率を所定の閾値と比較して、前記被験者が危険状態にあるか否かを判定する状態判定部とを備える在床状態見守りシステム。
  2. 前記状態判定部は、所定期間にわたって前記比率が前記所定の閾値以上である場合に前記被験者が危険状態にあると判定する請求項1に記載の在床状態見守りシステム。
  3. 前記状態判定部は、前記4つの荷重検出器の検出値から、前記比率の算出対象である前記4つの荷重検出器のいずれか一つの検出値を選択可能に構成されている請求項1又は2に記載の在床状態見守りシステム。
  4. 前記比率が、前記所定の閾値よりも大きい第2の閾値以上となったことに基づいて、前記被験者が離床希望を有していると判定する離床希望判定部を更に備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の在床状態判定システム。
  5. ベッド上の被験者の在床状態をモニタリングする在床状態見守りシステムであって、
    前記ベッドの四隅に設けられ且つ前記被験者の荷重を検出する4つの荷重検出器と、
    前記4つの荷重検出器に含まれ且つ前記ベッドの一辺に沿って配置された2つの荷重検出器の各々の検出値の合計値の前記4つの荷重検出器の各々の検出値の合計値に対する比率を所定の閾値と比較して、前記被験者が危険状態にあるか否かを判定する状態判定部とを備える在床状態見守りシステム。
  6. 前記状態判定部は、所定期間にわたって前記比率が前記所定の閾値以上である場合に前記被験者が危険状態にあると判定する請求項5に記載の在床状態見守りシステム。
  7. 前記状態判定部は、前記4つの荷重検出器の検出値から、前記比率の算出対象である前記2つの荷重検出器の各々の検出値を選択可能に構成されている請求項5又は6に記載の在床状態見守りシステム。
  8. 前記比率が、前記所定の閾値よりも大きい第2の閾値以上となったことに基づいて、前記被験者が離床希望を有していると判定する離床希望判定部を更に備える請求項5〜7のいずれか一項に記載の在床状態判定システム。
  9. 前記状態判定部の判定結果に基づいて報知を行う報知部を更に備える請求項1〜8のいずれか一項に記載の在床状態見守りシステム。
  10. ベッドと、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の在床状態見守りシステムとを備えるベッドシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113813471A (zh) * 2021-10-18 2021-12-21 江苏猫度云科医疗科技有限公司 一种输液监控仪基于六轴传感器检测倾斜及跌落状态的方法

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