JP2014194258A - 懸架装置、サスペンションサポート、および緩衝部材 - Google Patents

懸架装置、サスペンションサポート、および緩衝部材 Download PDF

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Abstract

【課題】弾性部材と伝達部材とがずれることが抑制される懸架装置等を提供する。
【解決手段】本発明の懸架装置は、緩衝器のシリンダの一端からシリンダの外へ突出する突出部位を有するピストンロッド20と、ピストンロッド20に設けられる下側マウントラバー69と、ピストンロッド20に設けられピストンロッド20が受ける衝撃を下側マウントラバー69に伝達するカバープレート63とを備える。この下側マウントラバー69は、ピストンロッド20が下側マウントラバー69およびカバープレート63の内部に配置されていない状態で、カバープレート63が下側マウントラバー69に対して変位することを制限する内周溝69Cを備える。また、カバープレート63は、ピストンロッド20がカバープレート63の内部に配置されている状態で、ピストンロッド20の突出部位の周囲に固定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、懸架装置、サスペンションサポート、および緩衝部材に関する。
懸架装置(ダンパ)には、車輪側から車体側への振動(衝撃)の伝達を抑制するために、シリンダから突出しているピストンロッドの上端部まわりにサスペンションサポートが設けられる。
例えば特許文献1に記載のマウント構造は、以下のように構成されている。すなわち、ピストンロッドの外端外周にカラーを挿入し、このカラーの外周に上下一対のゴムブッシュを挿入し、これらゴムブッシュ間に車体取付ブラケットの内周端と上側ゴムブッシュを保持する保持金具の外周端を挿入して挟み込んで構成される。そして、カラーの外周と車体取付ブラケット及び保持金具の各内周端との間に各内周端がカラーと接触するのを防止する弾性体を介在させる。
また、例えば特許文献2に記載のマウンティング構造は、以下のように構成されている。すなわち、上下の弾性部材が支持部材により保持されてロッドの端に設けられたナットにより上下の弾性部材が支持部材に挟着されている。そして、弾性部材の一方の弾性部材に環状の凸部が膨出形成され、他方の弾性部材に環状の凹部が形成され、一方の弾性部材の凸部がブラケットの挿通孔を介して他方の弾性部材の凹部に嵌合されている。
特開2004−69018号公報 特開平8−85318号公報
ところで、懸架装置を、シリンダから突出したピストンロッドの周囲に、ピストンロッドからの衝撃を吸収する弾性部材と、この弾性部材にピストンロッドからの衝撃を伝達する伝達部材とを備える構成とし得る。この懸架装置を組み立てる際、弾性部材と伝達部材との位置がずれると、例えば弾性部材および伝達部材の内部にピストンロッドを挿入する作業が煩雑になる。
本発明は、弾性部材と伝達部材とがずれることが抑制される懸架装置等を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、内部に流体を収容するシリンダと、前記シリンダの内部を区画し、当該シリンダの内部を摺動可能に配置されるピストンと、前記ピストンを支持するとともに、前記シリンダの一端から当該シリンダの外へ突出する突出部位を有するピストンロッドと、前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられる弾性部材と、前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられ、当該ピストンロッドが受ける衝撃を前記弾性部材に伝達する伝達部材とを備え、前記弾性部材および/または前記伝達部材は、前記ピストンロッドが当該弾性部材および当該伝達部材の内部に配置されていない状態で、当該伝達部材が当該弾性部材に対して変位することを制限する制限機構を備えるとともに、前記伝達部材は、前記ピストンロッドが当該伝達部材の内部に配置されている状態で、当該ピストンロッドにおける前記突出部位の周囲に固定されることを特徴とする懸架装置である。
ここで、前記弾性部材の内部に挿入される円筒状部材であり、前記ピストンロッドの前記突出部位を支持するとともに、前記伝達部材が当該ピストンロッドから衝撃を受けた際に当該伝達部材により押圧される支持部材を備えるとよい。
また、前記制限機構は、前記弾性部材の内周面で周方向に延びるように設けられ、前記伝達部材の外周部を保持する溝を有するとよい。
また、前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲で、かつ当該ピストンロッドの軸方向において前記伝達部材と前記シリンダとの間に設けられる環状部材を備え、前記環状部材の内径は、前記伝達部材の外径よりも小さいとよい。
また、前記伝達部材は、中央部に前記ピストンロッドの前記突出部位を挿入する挿入孔を有し、当該挿入孔に当該ピストンロッドの当該突出部位を嵌め合わせて当該ピストンロッドに対して固定されるとよい。
また、前記伝達部材の前記挿入孔は、前記ピストンロッドの軸方向において当該ピストンロッドが支持する前記ピストンに近づくに従い径が大きくなるテーパ部を備えるとよい。
他の観点から捉えると、本発明は、緩衝器のシリンダから突出する突出部位を有するピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられる弾性部材と、前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられ、当該ピストンロッドが受ける衝撃を前記弾性部材に伝達する伝達部材とを備え、前記弾性部材および/または前記伝達部材は、前記ピストンロッドが当該弾性部材および当該伝達部材の内部に配置されていない状態で、当該伝達部材が当該弾性部材に対して変位することを制限する制限機構を備えるとともに、前記伝達部材は、前記ピストンロッドが当該伝達部材の内部に配置されている状態で、当該ピストンロッドにおける前記突出部位の周囲に固定されることを特徴とするサスペンションサポートである。
さらに他の観点から捉えると、本発明は、緩衝器のシリンダから突出する突出部位を有するピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられる緩衝部材であって、前記ピストンロッドが受ける衝撃を、当該ピストンロッドの前記突出部位の周囲に固定された伝達部材により伝達され、前記ピストンロッドが内部に配置されていない状態で、前記伝達部材と掛かり合い、当該伝達部材との相対位置が変化することを制限する制限機構を備えることを特徴とする緩衝部材である。
本発明によれば、弾性部材と伝達部材とがずれることが抑制される懸架装置等を提供することができる。
懸架装置の概略構成を示す図である。 サスペンションサポートを説明するための図である。 懸架装置の組み上げ手順を説明するための図である。 外装組立体にピストンロッドを挿入した状態を示す図である。 本実施の形態とは異なる比較例の外装組立体の概略構成を示す図である。 下側マウントラバーおよびカバープレートの変形例の概略構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<懸架装置1>
図1は、懸架装置1の概略構成を示す図である。
懸架装置1は、図1に示すように、減衰装置(不図示)を内蔵するシリンダ10と、このシリンダ10内に収納されたピストン(不図示)を支持するピストンロッド20とを備えている。このピストンロッド20は、略円柱状および/または略円筒状の部材であり、円柱または円筒の軸線方向の一方の端部側にピストンが取り付けられ、軸線方向の他方の端部側にワッシャ21およびナット23が取り付けられている。
ピストンロッド20においては、軸線方向の一方の端部(ピストン側)と比べて他方の端部(ワッシャ21およびナット23側)が小径である。そして、このピストンロッド20は、軸線方向の他方の端部側に、軸方向に沿って進むに従い半径方向の大きさが小さくなる肩部(テーパ部)20Aを備える。
以下、ピストンロッド20の円柱または円筒の軸線方向を単に「軸線方向」と称し、ピストンロッド20の円柱の半径方向を単に「半径方向」と称する場合がある。
懸架装置1は、シリンダ10の下部に設けられた車輪側取付部40を備えている。また、懸架装置1は、ピストンロッド20におけるシリンダ10から飛び出している部位(突出部位)の外周に配置された略円筒状のバンプラバー51と、このバンプラバー51の外周部に配置されたバンプラバーカップ52とを備えている。図示のバンプラバー(環状部材)51は、軸線方向における一端側(車体100側)から他端側(車輪側)に向けて外径が段々と小さくなるように形成されている。また、懸架装置1は、上端部がバンプラバー51の外周に装着され、少なくともシリンダ10およびピストンロッド20の外周の一部を覆うカバー53を備えている。
また、懸架装置1は、ピストンロッド20の上端部側に配置され、ピストンロッド20を車体100に対して弾性的に連結するサスペンションサポート60を備えている。このサスペンションサポート60は、車体100に対して締付部材70により固定される。
上述のように構成された懸架装置1において、ピストンロッド20が、シリンダ10に対して軸線方向の一方の端部側(図1においては下方)へ移動すると、シリンダ10に内蔵した減衰装置(不図示)によって圧縮行程時における減衰力が発生する。
また、ピストンロッド20が、シリンダ10に対して軸線方向の他方の端部側(図1においては上方)へ移動すると、シリンダ10に内蔵した減衰装置(不図示)によって伸張行程時における減衰力が発生する。
以上のように、懸架装置1は、縮み状態と伸び状態との間で変化しながら、シリンダ10が内蔵する減衰装置にて減衰力を発生させ、路面の凹凸を車体100に伝えない緩衝装置としての機能を果たす。そして、この懸架装置1は、車両の乗り心地や操縦安定性を向上させている。
<サスペンションサポート60>
図2は、サスペンションサポート60を説明するための図である。より詳細には、図2(a)は、サスペンションサポート60の概略構成を示す図であり、図2(b)は、図2(a)の円2b内における下側マウントラバー69の概略構成を示す図である。
図2に示すように、サスペンションサポート60は、ピストンロッド20の上端部側を通して設けられるカラー61と、このカラー61の軸線方向における一端(車輪側)と軸方向において隣接するとともに、ピストンロッド20の上端部側を通して設けられるカバープレート63とを備えている。
また、サスペンションサポート60は、環状の弾性部材であり、カラー61およびカバープレート63の外周を取り囲み固定されるマウントラバー(緩衝部材)65を備えている。このマウントラバー65は、軸方向において上側ブラケット73(後述)および車体取付ブラケット77(後述)を挟み込む、上側マウントラバー67と下側マウントラバー(弾性部材)69とを備えている。
マウントラバー65は、軸線方向における一端側(図2においては上方)がワッシャ21およびナット23により、他端側(図2においては下方)が後述するようにピストンロッド20に嵌め合わされたカバープレート63により挟み込まれて固定される。なお、ここでは複数(2つ)の部材(上側マウントラバー67および下側マウントラバー69)からなるマウントラバー65を説明するが、マウントラバー65は単体の部材により構成されてももちろんよい。
また、サスペンションサポート60は、下側マウントラバー69の軸線方向の一方の端部(図2においては下方)の外周を取り囲むブラケット71を備える。このブラケット71は、車体100側に設けられる上側ブラケット73と、車輪側に設けられる下側ブラケット75とを備えている。
なお、図示の例においては、サスペンションサポート60は、車体100に対してサスペンションサポート60を取り付ける車体取付ブラケット77を備えている。この車体取付ブラケット77は、上方に開口する椀状の部材であり、中央部に下側マウントラバー69の小径部69Aを挿入する中央孔77Aが形成されている。
また、図示のサスペンションサポート60は、ピストンロッド20の軸線を上下方向として設けられている。
さて、カラー(支持部材)61は、略円筒状の部材であり、内部に挿入されたピストンロッド20の上端部を支持する。また、このカラー61は、ピストンロッド20に対してナット23を締める際に、ワッシャ21およびカバープレート63間の軸方向における距離を定める(規制する)。このことにより、カラー61は、ワッシャ21およびカバープレート63に挟まれるマウントラバー65の軸方向における圧縮率を定める。
カバープレート(伝達部材)63は、略円板状の部材である。円板の中央部にピストンロッド20の上端部側を挿入する中央孔(挿入孔)63Aが形成されている。この中央孔63Aは、軸方向車輪側(シリンダ側)に向かうに従い径が大きくなるテーパ部63Bが形成されている。詳細は後述するが、ピストンロッド20の肩部20Aが、中央孔63Aのテーパ部63Bと嵌まり合うことにより、カバープレート63に対してピストンロッド20が固定される。このカバープレート63は、ピストンロッド20がシリンダ10から突出する向きにピストンロッド20が受ける衝撃を、マウントラバー65のより広い範囲(面積)へ伝達する。
なお、このカバープレート63の外径d1は、バンプラバー51の内径d2よりも大きい。
図示の例においては、上側マウントラバー67および下側マウントラバー69は、それぞれ略円筒状の部材である。下側マウントラバー69は、軸線方向の一方の端部と比べて他方の端部が小径である小径部69Aが形成されている。
そして、図2(a)に示すように、上側マウントラバー67の内部には、下側マウントラバー69の小径部69Aが挿入される。また、下側マウントラバー69の内部には、カラー61およびカバープレート63が挿入される。
ここで、図2(b)に示すように、下側マウントラバー69の軸線方向における一端側(車輪側、下端部)の内周面69Bには、周方向に延びる環状の内周溝69Cが形成されている。制限機構の一例である内周溝69Cは、カバープレート63(図2(a)参照)の外周部を保持するよう、カバープレート63に対応した断面形状である。この内周溝69Cにカバープレート63が配置される、さらに説明をすると、内周溝69Cにカバープレート63の外周部が嵌めこまれることにより、軸方向および半径方向において、下側マウントラバー69に対するカバープレート63の移動が抑制される。
なお、図示の例においては、下側マウントラバー69が、カバープレート63の外周部に沿うよう形成された内周溝69Cの面から半径方向内側に突出し、カバープレート63の移動を制限する突出部69Dを備えるよう構成されているものとして捉えることができる。
下側ブラケット75は、上方に開口する椀状の部材であり、上側ブラケット73は下側ブラケット75の上面の開口を覆う部材である。図示の例においては、上側ブラケット73は、中央部に下側マウントラバー69の小径部69Aを挿入する中央孔73Aが形成されている。上側ブラケット73および下側ブラケット75は、例えばプレス加工により形成される金属製の部材である。
そして、上側ブラケット73および下側ブラケット75が、下側マウントラバー69を挟んだ状態において、上側ブラケット73に下側ブラケット75を嵌め合わせることで、下側マウントラバー69の軸線方向の一方の端部(図2においては下方)がブラケット71(上側ブラケット73および下側ブラケット75)内に収容される。このとき、ブラケット71内に収容された、下側マウントラバー69の小径部69Aが、上側ブラケット73の中央孔73Aから突出した状態となる。
ここで、下側マウントラバー69は、ピストンロッド20から伝達される衝撃を受けた際に、弾性変形する空間を確保すべく、他の部材との間で間隙を形成して配置されている。具体的には、下側マウントラバー69の内周面69Bは、カラー61の外周面61Aと離間して配置される。また、下側マウントラバー69の外周面69Eは、上側ブラケット73の中央孔73Aの内周面73Bから離間して配置される。さらに、下側マウントラバー69の外周面69Eは、下側ブラケット75の内周面75Aから離間して配置される。
なお、上述のように下側マウントラバー69の内周面69Bは、カラー61の外周面61Aと離間していることから、カラー61は軸方向(図2(a)においては上下方向)において移動可能な状態となる。それに対して、上述のように、下側マウントラバー69の内周溝69Cに嵌めこまれるカバープレート63は、軸方向における移動が制限される状態である。また、このカバープレート63は、軸方向においてカラー61と隣接して設けられる。このことから、下側マウントラバー69は、カラー61の軸方向における移動を抑制するものとして捉えることができる。
<懸架装置1の組み上げ>
次に、図2乃至4を参照しながら、懸架装置1を組み上げる手順について説明をする。なお、図3は、懸架装置1の組み上げ手順を説明するための図であり、図4は、外装組立体80にピストンロッド20を挿入した状態を示す図である。
懸架装置1を組み上げる際には、まず、図2に示すようなサスペンションサポート60を組み上げる。具体的には、プレス加工により上側ブラケット73および下側ブラケット75を別々に形成する。
この上側ブラケット73に対して、別途形成した車体取付ブラケット77を固定する。具体的には、上側ブラケット73の中央孔73Aおよび車体取付ブラケット77の中央孔77Aを揃えながら、接着剤や溶接等周知の手段により固定する。同様に、下側ブラケット75に対して、別途形成したバンプラバーカップ52を固定する。
そして、上側ブラケット73の中央孔73Aおよび車体取付ブラケット77の中央孔77Aに、下側マウントラバー69の小径部69Aを挿入する。
次に、下側マウントラバー69の内部にカラー61を挿入し、下側マウントラバー69の内周溝69Cにカバープレート63を嵌めこみ、さらに上側ブラケット73に下側ブラケット75を嵌めこむ(圧入する)。このことにより、上側マウントラバー67を除いたサスペンションサポート60が組み上げられる。
次に、バンプラバーカップ52にバンプラバー51を嵌めこむ(圧入する)とともに、バンプラバー51の外周にカバー53を固定する。なお、このように組み上げられた、サスペンションサポート60(上側マウントラバー67を除く)、バンプラバー51、バンプラバーカップ52およびカバー53を含む組立体を、外装組立体80(図3参照)とする。
次に、図3に示すように、シリンダ10、ピストンロッド20、車輪側取付部40を含んで構成されるピストン組立体90を組み上げる。そして、この組み上げられたピストン組立体90を、外装組立体80の内部に挿入する。また、ブラケット71および車体取付ブラケット77から突出した下側マウントラバー69の小径部69Aを、上側マウントラバー67の内部に挿入する。さらに、外装組立体80を貫通したピストンロッド20に対して、ワッシャ21およびナット23を固定する。このことにより、懸架装置1が組み上げられる。
この懸架装置1は、ボルト70Aおよびナット70Bを含む締付部材70を介して、車体100に対して固定される。
ここで、図4に示すように、ピストン組立体90を外装組立体80の内部に挿入することにともない、ピストン組立体90のピストンロッド20が、カバープレート63に挿入される。この挿入されたピストンロッド20は、肩部20Aがカバープレート63のテーパ部63Bに嵌まることにより、カバープレート63によって保持された状態となる。
このことにより、例えば、外装組立体80の内部に、ピストン組立体90のピストンロッド20を挿入した後、上側マウントラバー67、ワッシャ21およびナット23を取り付ける際に、ピストンロッド20(ピストン組立体90)が外装組立体80から抜けることが抑制され、組み付け作業が容易となり得る。
なお、ここでは、ピストンロッド20がカバープレート63に嵌まることにより、ピストンロッド20およびカバープレート63が固定されることを説明したが、例えば溶接や接着等他の態様により固定してももちろんよい。
<比較例>
次に、図4および図5を参照しながら、本実施の形態とは異なる例と比較して、本実施の形態における懸架装置1の組み上げ作業について説明をする。なお、図5は、本実施の形態とは異なる比較例の外装組立体800の概略構成を示す図である。
図5に示す比較例においては、本実施の形態とは異なり、ピストンロッド20の上端部側を通して設けられるカラープレート610と、ピストンロッド20の肩部20Aに配置される押込プレート630とが、それぞれ別体として備えられる。
このカラープレート610は、略円筒状の部分である円筒部610Aと、この円筒部610Aと同軸であり円筒部610Aと軸方向で連続する略円板状の部分である円板部610Bとが一体で形成されている。図示の例においては、カラープレート610の円筒部610Aの外径は、張力がかかっていない状態の下側マウントラバー69の内径よりも大きく形成されている。このことにより、カラープレート610が嵌めこまれることで、下側マウントラバー69は圧縮状態となる。
また、押込プレート630は、略円板状の部材であり、円板の中央部にピストンロッド20の上端部側を挿入する中央孔630Aが形成されている。この押込プレート630の外径d10は、バンプラバー51の内径d2よりも大きい。
ここで、図5に示すような外装組立体800に対して、ピストン組立体90のピストンロッド20を挿入する場合について説明をする。
まず、図5に示す例においては、カラープレート610と押込プレート630とはそれぞれ別体として形成され、互いを固定する構成を有していない。したがって、ピストンロッド20が挿入されていない状態では、センターリングができず、カラープレート610と押込プレート630との相対位置がずれ得る(芯ずれが発生し得る)。そこで、図5に示す例において組立作業を行う際には、ピストンロッド20に押込プレート630を予め組み付けた状態(先組みした状態)で、ピストンロッド20をカラープレート610内に挿入することが考えられる。
一方で、押込プレート630の外径d10は、バンプラバー51の内径d2よりも大きいことから、押込プレート630を予め組み付けたピストンロッド20を、バンプラバー51内に挿入することはできない。
したがって、図示の例においては、まず、上側ブラケット73に配置した下側マウントラバー69に、カラープレート610を挿入(圧入)し、上側ブラケット73に下側ブラケット75を嵌めこむ。なお、この下側ブラケット75には、接着剤や溶接等周知の手段によりバンプラバーカップ52が予め固定されている。
また、バンプラバー51をピストンロッド20に予め通すとともに、さらに押込プレート630をピストンロッド20へ組み付ける。次に、このピストンロッド20をカラープレート610内に挿入する(図中矢印A1参照)。そして、ピストンロッド20に予め通してあったバンプラバー51を、バンプラバーカップ52へと嵌めこむ(図中矢印A2参照)。
このように、図示の例においては、ピストンロッド20をカラープレート610および押込プレート630内に挿入した後に、バンプラバー51をバンプラバーカップ52に嵌めこむことが必要となる。
ここで、図4等を用いて説明をしたように、本実施の形態においては、上述のようにピストン組立体90を、外装組立体80に挿入する。言い替えると、予めバンプラバー51をバンプラバーカップ52に取り付けている状態で、ピストン組立体90のピストンロッド20を外装組立体80の内部に挿入可能である。
従って、本実施の形態においては、図5に示す例と比較して、組立工程をより簡略化し得る。また、本実施の形態においては、図5に示す例と比較して、懸架装置1の加工コストを削減し得る。
なお、本実施の形態においては、図5に示すようなカラープレート610および押込プレート630を用いる構成と異なり、略円筒状の部材であるカラー61と略円板状の部材であるカバープレート63とを含んで構成されており、構成が簡略化されている。
さらに説明をすると、図5に示す円筒部610Aおよび円板部610Bを含むカラープレート610と、図4等に示す別体として構成されるカラー61およびカバープレート63とを比較すると、カラー61およびカバープレート63の方がより構成が簡略であり、製造がより容易となる。
<変形例>
次に、図6を参照しながら、下側マウントラバー69およびカバープレート63の変形例について説明をする。なお、図6は、下側マウントラバー69およびカバープレート63の変形例の概略構成を示す図である。
上記では、図2等を参照しながら、内周溝69Cが形成された下側マウントラバー69を用いて説明したが、下側マウントラバー69とカバープレート63とが掛かり合い、下側マウントラバー69とカバープレート63とがずれることが抑制される態様であれば、図示の例とは異なる態様であってもよい。
例えば、図6(a)に示すように、下側マウントラバー69が、車輪側の端面69Fに、カバープレート63を保持する爪状の保持部69Gを設ける構成であってもよい。さらに説明をすると、この保持部69Gは、下側マウントラバー69の端面69Fにおいて、周方向に複数設けられる構成であってもよい。
あるいは、図6(b)に示すように、カバープレート63が、下側マウントラバー69を保持する突出部63Dを備える構成であってもよい。より詳細には、カバープレート63が下側マウントラバー69よりも径が大きい椀状の部材として構成され、このカバープレート63は、内周面63Cから半径方向内側に突出する突出部63Dを備える。なお、図示の例においては、下側マウントラバー69は、外周面69Eに、カバープレート63の突出部63Dを受ける凹部である受け部69Hを備える。
さらに、図6(c)に示すように、カバープレート63が、下側マウントラバー69と対向する側の面から軸線方向に突出する突出部63Eを備える構成であってもよい。なお、図示の例においては、この突出部63Eの先端の径が大きくなるように形成されており、下側マウントラバー69に対するカバープレート63の位置がずれることをさらに抑制している。また、下側マウントラバー69は、車輪側の端面69Fに、カバープレート63の突出部63Eを受ける凹部である受け部69Iを備える。
さて、上記では説明を省略したが、図6(a)においては、下側マウントラバー69と保持部69Gとが一体として形成されているが、下側マウントラバー69と保持部69Gとを別体として形成した上で互いに固定する態様であってももちろんよい。同様に、カバープレート63は、突出部63D(図6(b)参照)あるいは突出部63E(図6(c)参照)と一体として形成されてもよく、あるいは別体として形成した上で互いに固定されてもよい。
<その他>
なお、上記実施の形態は、緩衝器のシリンダから突出する突出部位を有するピストンロッドと、当該ピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられる弾性部材と、当該ピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられ当該ピストンロッドが受ける衝撃を当該弾性部材に伝達する伝達部材とを備えた懸架装置の製造方法であって、
前記弾性部材および/または前記伝達部材が備える、前記ピストンロッドが当該弾性部材および当該伝達部材の内部に配置されていない状態で当該伝達部材が当該弾性部材に対して変位することを制限する制限機構によって、当該伝達部材が当該弾性部材に対して変位することを制限するステップと、
前記制限機構によって前記弾性部材に対して変位することが制限されている前記伝達部材の内部に、前記ピストンロッドを挿入し、当該伝達部材を当該ピストンロッドにおける前記突出部位の周囲に固定するステップと、
を備えることを特徴とする懸架装置の製造方法として捉えることができる。
また、緩衝器のシリンダから突出する突出部位を有するピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられる弾性部材と、当該ピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられ当該ピストンロッドが受ける衝撃を当該弾性部材に伝達する伝達部材とを備えたサスペンションサポートの製造方法であって、
前記弾性部材および/または前記伝達部材が備える、前記ピストンロッドが当該弾性部材および当該伝達部材の内部に配置されていない状態で当該伝達部材が当該弾性部材に対して変位することを制限する制限機構によって、当該伝達部材が当該弾性部材に対して変位することを制限するステップと、
前記制限機構によって前記弾性部材に対して変位することが制限されている前記伝達部材の内部に、前記ピストンロッドを挿入し、当該伝達部材を当該ピストンロッドにおける前記突出部位の周囲に固定するステップと、
を備えることを特徴とするサスペンションサポートの製造方法として捉えることができる。
1…懸架装置、10…シリンダ、20…ピストンロッド、20A…肩部、60…サスペンションサポート、61…カラー、63…カバープレート、63B…テーパ部、65…マウントラバー、67…上側マウントラバー、69…下側マウントラバー、69C…内周溝、71…ブラケット、100…車体
かかる目的のもと、本発明は、内部に流体を収容するシリンダと、前記シリンダの内部を区画し、当該シリンダの内部を摺動可能に配置されるピストンと、前記ピストンを支持するとともに、前記シリンダの一端から当該シリンダの外へ突出する突出部位を有するピストンロッドと、前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられる弾性部材と、前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられるとともに、前記弾性部材に対して前記シリンダ側に設けられる第1部材と、当該弾性部材を挟んで当該第1部材とは反対側に設けられる第2部材とにより当該弾性部材を当該ピストンロッドの軸方向における両側から挟み、当該ピストンロッドが受ける衝撃を当該弾性部材に伝達する伝達部材と、前記弾性部材の内部に挿入される円筒状部材であり、前記ピストンロッドの前記突出部位を支持するとともに、前記軸方向において前記第1部材および前記第2部材により挟まれて配置され当該第1部材および当該第2部材の当該軸方向における距離を所定の距離とし、かつ当該第1部材あるいは当該第2部材が当該ピストンロッドから衝撃を受けた際に当該伝達部材により押圧される支持部材とを備え、前記弾性部材および/または前記伝達部材は、前記ピストンロッドが当該弾性部材および当該伝達部材の内部に配置されていない状態で、当該伝達部材が当該弾性部材に対して変位することを制限する制限機構を備えるとともに、前記伝達部材は、前記ピストンロッドが当該伝達部材の内部に配置されている状態で、当該ピストンロッドにおける前記突出部位の周囲に固定されることを特徴とする懸架装置である。
ここで、車体側へ取り付けられる取付部材を備え、前記弾性部材は、前記取付部材よりも前記シリンダ側に配置される第1弾性体と、当該第1弾性体とは別体として設けられるとともに当該取付部材を挟んで当該第1弾性体とは反対側に設けられる第2弾性体とを含むとよい。
また、前記制限機構は、前記弾性部材の内周面で周方向に延びるように設けられ、前記伝達部材の外周部を保持する溝を有するとよい。
また、前記支持部材は、前記弾性部材の内部に挿入されている状態で、当該弾性部材の内周面から離間しているとよい。
また、前記第1部材は、中央部に前記ピストンロッドの前記突出部位を挿入する挿入孔を有するとともに、当該挿入孔に当該突出部位が挿入されかつ前記第2部材が当該ピストンロッドに対して固定されていない状態において、当該挿入孔と当該突出部位とが嵌まり合い当該ピストンロッドに対して固定されるとよい。
また、前記伝達部材の前記挿入孔は、前記ピストンロッドの軸方向において当該ピストンロッドが支持する前記ピストンに近づくに従い径が大きくなるテーパ部を備えるとよい。
他の観点から捉えると、本発明は、緩衝器のシリンダから突出する突出部位を有するピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられる弾性部材と、前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられるとともに、前記弾性部材に対して前記シリンダ側に設けられる第1部材と、当該弾性部材を挟んで当該第1部材とは反対側に設けられる第2部材とにより当該弾性部材を前記ピストンロッドの軸方向における両側から挟み、当該ピストンロッドが受ける衝撃を前記弾性部材に伝達する伝達部材と、前記弾性部材の内部に挿入される円筒状部材であり、前記ピストンロッドの前記突出部位を支持するとともに、前記軸方向において前記第1部材および前記第2部材により挟まれて配置され当該第1部材および当該第2部材の当該軸方向における距離を所定の距離とし、かつ当該第1部材あるいは当該第2部材が当該ピストンロッドから衝撃を受けた際に当該伝達部材により押圧される支持部材とを備え、前記弾性部材および/または前記伝達部材は、前記ピストンロッドが当該弾性部材および当該伝達部材の内部に配置されていない状態で、当該伝達部材が当該弾性部材に対して変位することを制限する制限機構を備えるとともに、前記伝達部材は、前記ピストンロッドが当該伝達部材の内部に配置されている状態で、当該ピストンロッドにおける前記突出部位の周囲に固定されることを特徴とするサスペンションサポートである。
さらに他の観点から捉えると、本発明は、緩衝器のシリンダから突出する突出部位を有するピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられる緩衝部材であって、前記ピストンロッドが受ける衝撃を、当該ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられるとともに、前記緩衝部材に対して前記シリンダ側に設けられる第1部材と、当該緩衝部材を挟んで当該第1部材とは反対側に設けられる第2部材とにより当該緩衝部材を前記ピストンロッドの軸方向における両側から挟む伝達部材により伝達され、前記ピストンロッドの前記突出部位を支持するとともに、前記軸方向において前記第1部材および前記第2部材により挟まれて配置され当該第1部材および当該第2部材の当該軸方向における距離を所定の距離とし、かつ当該第1部材あるいは当該第2部材が当該ピストンロッドから衝撃を受けた際に当該伝達部材により押圧される円筒状部材である支持部材が挿入される挿入孔が形成され、前記ピストンロッドが内部に配置されていない状態で、前記伝達部材と掛かり合い、当該伝達部材との相対位置が変化することを制限する制限機構を備えることを特徴とする緩衝部材である。
かかる目的のもと、本発明は、内部に流体を収容するシリンダと、前記シリンダの内部を区画し、当該シリンダの内部を摺動可能に配置されるピストンと、前記ピストンを支持するとともに、前記シリンダの一端から当該シリンダの外へ突出する突出部位を有するピストンロッドと、前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられる弾性部材と、前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられかつ当該ピストンロッドの軸方向にて前記弾性部材よりも前記シリンダ側に設けられる第1部材と、当該ピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられかつ当該軸方向にて当該弾性部材を挟んで当該第1部材とは反対側に設けられる第2部材とを有し、当該第1部材および当該第2部材によって当該弾性部材を当該軸方向における両側から挟み、当該ピストンロッドが受ける衝撃を当該弾性部材に伝達する伝達部材と、前記弾性部材の内部に挿入される円筒状部材であり、前記ピストンロッドの前記突出部位を支持するとともに、前記軸方向において前記第1部材および前記第2部材により挟まれて配置され当該第1部材および当該第2部材の当該軸方向における距離を所定の距離とし、かつ当該第1部材あるいは当該第2部材が当該ピストンロッドから衝撃を受けた際に当該伝達部材により押圧される支持部材とを備え、前記弾性部材および/または前記第1部材は、前記ピストンロッドが当該弾性部材および当該第1部材の内部に配置されていない状態で、当該第1部材が当該弾性部材に対して変位することを制限する制限機構を備えるとともに、前記第1部材は、前記ピストンロッドが当該第1部材の内部に配置されている状態で、当該ピストンロッドにおける前記突出部位の周囲に固定されることを特徴とする懸架装置である。
ここで、車体側へ取り付けられる取付部材を備え、前記弾性部材は、前記取付部材よりも前記シリンダ側に配置される第1弾性体と、当該第1弾性体とは別体として設けられるとともに当該取付部材を挟んで当該第1弾性体とは反対側に設けられる第2弾性体とを含むとよい。
また、前記制限機構は、前記弾性部材の内周面で周方向に延びるように設けられ、前記第1部材の外周部を保持する溝を有するとよい。
また、前記支持部材は、前記弾性部材の内部に挿入されている状態で、当該弾性部材の内周面から離間しているとよい。
また、前記第1部材は、中央部に前記ピストンロッドの前記突出部位を挿入する挿入孔を有するとともに、当該挿入孔に当該突出部位が挿入されかつ前記第2部材が当該ピストンロッドに対して固定されていない状態において、当該挿入孔と当該突出部位とが嵌まり合い当該ピストンロッドに対して固定されるとよい。
また、前記第1部材の前記挿入孔は、前記ピストンロッドの軸方向において当該ピストンロッドが支持する前記ピストンに近づくに従い径が大きくなるテーパ部を備えるとよい。
他の観点から捉えると、本発明は、緩衝器のシリンダから突出する突出部位を有するピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられる弾性部材と、前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられかつ当該ピストンロッドの軸方向にて前記弾性部材よりも前記シリンダ側に設けられる第1部材と、当該ピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられかつ当該軸方向にて当該弾性部材を挟んで当該第1部材とは反対側に設けられる第2部材とを有し、当該第1部材および当該第2部材によって当該弾性部材を当該軸方向における両側から挟み、当該ピストンロッドが受ける衝撃を前記弾性部材に伝達する伝達部材と、前記弾性部材の内部に挿入される円筒状部材であり、前記ピストンロッドの前記突出部位を支持するとともに、前記軸方向において前記第1部材および前記第2部材により挟まれて配置され当該第1部材および当該第2部材の当該軸方向における距離を所定の距離とし、かつ当該第1部材あるいは当該第2部材が当該ピストンロッドから衝撃を受けた際に当該伝達部材により押圧される支持部材とを備え、前記弾性部材および/または前記第1部材は、前記ピストンロッドが当該弾性部材および当該第1部材の内部に配置されていない状態で、当該第1部材が当該弾性部材に対して変位することを制限する制限機構を備えるとともに、前記第1部材は、前記ピストンロッドが当該第1部材の内部に配置されている状態で、当該ピストンロッドにおける前記突出部位の周囲に固定されることを特徴とするサスペンションサポートである。
さらに他の観点から捉えると、本発明は、緩衝器のシリンダから突出する突出部位を有するピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられる緩衝部材であって、前記ピストンロッドが受ける衝撃を、当該ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられかつ当該ピストンロッドの軸方向にて前記緩衝部材よりも前記シリンダ側に設けられる第1部材と、当該ピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられかつ当該軸方向にて当該緩衝部材を挟んで当該第1部材とは反対側に設けられる第2部材とを有し、当該第1部材および当該第2部材によって当該緩衝部材を当該軸方向における両側から挟む伝達部材により伝達され、前記ピストンロッドの前記突出部位を支持するとともに、前記軸方向において前記第1部材および前記第2部材により挟まれて配置され当該第1部材および当該第2部材の当該軸方向における距離を所定の距離とし、かつ当該第1部材あるいは当該第2部材が当該ピストンロッドから衝撃を受けた際に当該伝達部材により押圧される円筒状部材である支持部材が挿入される挿入孔が形成され、前記ピストンロッドが内部に配置されていない状態で、前記第1部材と掛かり合い、当該第1部材との相対位置が変化することを制限する制限機構を備えることを特徴とする緩衝部材である。

Claims (8)

  1. 内部に流体を収容するシリンダと、
    前記シリンダの内部を区画し、当該シリンダの内部を摺動可能に配置されるピストンと、
    前記ピストンを支持するとともに、前記シリンダの一端から当該シリンダの外へ突出する突出部位を有するピストンロッドと、
    前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられる弾性部材と、
    前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられ、当該ピストンロッドが受ける衝撃を前記弾性部材に伝達する伝達部材と
    を備え、
    前記弾性部材および/または前記伝達部材は、前記ピストンロッドが当該弾性部材および当該伝達部材の内部に配置されていない状態で、当該伝達部材が当該弾性部材に対して変位することを制限する制限機構を備えるとともに、
    前記伝達部材は、前記ピストンロッドが当該伝達部材の内部に配置されている状態で、当該ピストンロッドにおける前記突出部位の周囲に固定される
    ことを特徴とする懸架装置。
  2. 前記弾性部材の内部に挿入される円筒状部材であり、前記ピストンロッドの前記突出部位を支持するとともに、前記伝達部材が当該ピストンロッドから衝撃を受けた際に当該伝達部材により押圧される支持部材を備えることを特徴とする請求項1記載の懸架装置。
  3. 前記制限機構は、前記弾性部材の内周面で周方向に延びるように設けられ、前記伝達部材の外周部を保持する溝を有することを特徴とする請求項1記載の懸架装置。
  4. 前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲で、かつ当該ピストンロッドの軸方向において前記伝達部材と前記シリンダとの間に設けられる環状部材を備え、
    前記環状部材の内径は、前記伝達部材の外径よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の懸架装置。
  5. 前記伝達部材は、中央部に前記ピストンロッドの前記突出部位を挿入する挿入孔を有し、当該挿入孔に当該ピストンロッドの当該突出部位を嵌め合わせて当該ピストンロッドに対して固定されることを特徴とする請求項1記載の懸架装置。
  6. 前記伝達部材の前記挿入孔は、前記ピストンロッドの軸方向において当該ピストンロッドが支持する前記ピストンに近づくに従い径が大きくなるテーパ部を備えることを特徴とする請求項5記載の懸架装置。
  7. 緩衝器のシリンダから突出する突出部位を有するピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられる弾性部材と、
    前記ピストンロッドの前記突出部位の周囲に設けられ、当該ピストンロッドが受ける衝撃を前記弾性部材に伝達する伝達部材と
    を備え、
    前記弾性部材および/または前記伝達部材は、前記ピストンロッドが当該弾性部材および当該伝達部材の内部に配置されていない状態で、当該伝達部材が当該弾性部材に対して変位することを制限する制限機構を備えるとともに、
    前記伝達部材は、前記ピストンロッドが当該伝達部材の内部に配置されている状態で、当該ピストンロッドにおける前記突出部位の周囲に固定される
    ことを特徴とするサスペンションサポート。
  8. 緩衝器のシリンダから突出する突出部位を有するピストンロッドの当該突出部位の周囲に設けられる緩衝部材であって、
    前記ピストンロッドが受ける衝撃を、当該ピストンロッドの前記突出部位の周囲に固定された伝達部材により伝達され、
    前記ピストンロッドが内部に配置されていない状態で、前記伝達部材と掛かり合い、当該伝達部材との相対位置が変化することを制限する制限機構を備えることを特徴とする緩衝部材。
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