JP2004069018A - 油圧緩衝器のマウント構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピストンロッド1の外端外周にカラー2を挿入し、このカラーの外周に上下一対のゴムブッシュ3,4を挿入し、これらゴムブッシュ間に車体取付ブラケット9の内周端と上側ゴムブッシュを保持する保持金具10の外周端9a,10aを挿入して挟み込んでいる油圧緩衝器のマウント構造において、上記カラーの外周と車体取付ブラケット及び保持金具の各内周端との間に当該各内周端がカラーと接触するのを防止する弾性体13を介在させたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧緩衝器を弾性的に車体に結合するマウント構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、サスペンションとして使用する油圧緩衝器は、シリンダの下端をブラケットを介して車軸側に結合し、マウントを介して車体側に弾性的に結合されている。
【0003】
このマウントAは、例えば、図3に示すような構造が採用されている。
【0004】
即ち、このマウントAは、ピストンロッド1の外端に挿入したカラー2と、カラー2の外周に挿入した上下一対のゴムブッシュ3,4と、シリンダ(図示せず)の外側を被うカバー5と協働して上下のゴムブッシュ3,4を挟持するホルダー6と、ホルダー6を締め付けるナット7と、ピストンロッド1をボルト8を介して車体側に結合する車体取付ブラケット9と、上側ブッシュ3を保持して当該ブッシュ3の変形を防止する保持金具10とで構成されている。
【0005】
そして、車体取付ブラケット7の内周端9aと保持金具10の内周端10aとを重ね合せ、これら各内周端を上側ブッシュ3の下面と下側ブッシュ4の上面との間の隙間に挿入して挟み込んでいる。
【0006】
上記のマウントAによれば、車体の振動時にピストンロッド1や車体取付ブラケット9が搖動したり、傾斜しても上下のゴムブッシュ3,4が変形して荷重を吸収するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のマウントAによれば、上下のブッシュ3,4間に車体取付ブラケット9と保持金具10は各内周端9a,10aが挿入されているため、くり返し油圧緩衝器や車体が振動して車体取付ブラケット9に負荷がかかったり、上下のゴムブッシュ4が変形すると、車体取付ブラケット9と保持金具10aの各内周端9a,10aが上下のゴムブッシュ3,4の当接面B間に侵入し、これら各内周端9a,10aのうち例えば内周端9aがカラー2の外周面に当り、異音を発生し、運転者に不快感や不安感を与えるばかりか、カラー2を摩耗させるおそれもある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、車体取付ブラケットと保持金具との各内周端がカラーに接触するのを防止し、これにより異音の発生やカラー2等の摩耗を防止できる油圧緩衝器のマウント構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の手段は、ピストンロッドの外端外周にカラーを挿入し、このカラーの外周に上下一対のゴムブッシュを挿入し、これらゴムブッシュ間に車体取付ブラケットの内周端と上側ゴムブッシュを保持する保持金具の内周端を挿入して挟み込んでいる油圧緩衝器のマウント構造において、上記カラーの外周と車体取付ブラケット及び保持金具の各内周端との間に当該各内周端がカラーと接触するのを防止する弾性体を介在させたことを特徴とするものである。
【0010】
この場合、上下いずれか一方のゴムブッシュの中央に環状突起を起立させ、他方のゴムブッシュの中央に上記突起と対向する溝を形成し、この溝内に突起を圧入し、突起を弾性体として利用するのが好ましい。
【0011】
同じく、カラーの外周又は車体取付ブラケット及び保持金具の各内周端外周に弾性体を被覆させても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図1,図2にもとづいて説明するが、本発明に係る油圧緩衝器は、図1に示すように、シリンダ11内にピストンを介してピストンロッド1が移動自在に挿入され、シリンダ1は下端のブラケット12を介して車軸側に結合され、ピストンロッド1の外端はマウントAを介して車体側に弾性的に結合されている。
【0013】
マウントAの構造は、ピストンロッド1の外端外周にカラー2を挿入し、このカラー2の外周に上下一対のゴムブッシュ3,4を挿入し、これらゴムブッシュ3,4間に車体取付ブラケット9と上側ゴムブッシュ3を保持する保持金具10の各内周端9a.10aを挿入して構成している。
【0014】
そして、本発明では、上記カラー2の外周と車体取付ブラケット9及び保持金具10の各内周端9a,10aとの間に当該各内周端9a,10aがカラー2と接触するのを防止する弾性体13を介在させている。
【0015】
そして、図1の実施の形態では、下方のゴムブッシュ4の中央に環状突起14と起立させ、上方のゴムブッシュ3の中央に上記突起と対向する溝を形成し、この溝内に突起14を圧入し、この突起14を弾性体13として利用している。
【0016】
但し、図1と反対に突起14を上側ゴムブッシュ3に設け、溝を下方のゴムブッシュ4に形成し、両者を嵌合させても良い。
【0017】
又、図示しないが、カラー2の外周又は車体取付ブラケット9及び保持金具10の各内周端9a,10aの外周に弾性体を被覆させても良い。
【0018】
上記マウントAは、シリンダ11を被うカバー15の上端にホルダ16を設け、このホルダ16と上側ゴムブッシュ3の上端に配置した上側ホルダ7とで挟持し、更にナット7で締結している。
【0019】
尚、下側ゴムブッシュ4は、図2に示すように、肉厚の円筒部4aと、円筒部4aの中間に埋め込まれたインサートメタル17とからなり、円筒部4aの中央から弾性体13としての突起14を起立させている。
【0020】
上記本発明のマウントAによれば、カラー2の外周側に保持金具10の内周端10aと対向する弾性体13を設けているから、この内周端10aがカラー2の外周に当接するのが防止され、異音の発生を防止し、カラー2の摩耗を防止する。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果がある。
【0022】
各請求項の発明によれば、カラーの外周に弾性体を介在させ、このカラーに対する車体取付ブラケットの内周端と保持金具の内周端の干渉を防止させたから、上記各内周端がカラーに当って異音が発生するのが防止され、カラーや各内周端が摩耗するのが防止され、異音の発生に起因する乗車者の不快感や不安感を与えるのが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマウントを使用した油圧緩衝器の一部縦断正面図である。
【図2】下側ブッシュの拡大断面図である。
【図3】従来のマウントの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ピストンロッド
2 カラー
4 ゴムブッシュ
9 車体取付ブラケット
9a,10a 内周端
10 保持金具
13 弾性体
14 環状突起
Claims (3)
- ピストンロッドの外端外周にカラーを挿入し、このカラーの外周に上下一対のゴムブッシュを挿入し、これらゴムブッシュ間に車体取付ブラケットの内周端と上側ゴムブッシュを保持する保持金具の内周端を挿入して挟み込んでいる油圧緩衝器のマウント構造において、上記カラーの外周と車体取付ブラケット及び保持金具の各内周端との間に当該各内周端がカラーと接触するのを防止する弾性体を介在させることを特徴とする油圧緩衝器のマウント構造。
- 上下いずれか一方のゴムブッシュの中央に環状突起を起立させ、他方のゴムブッシュの中央に上記突起と対向する溝を形成し、この溝内に突起を圧入し、突起を弾性体として利用している請求項1に記載の油圧緩衝器のマウント構造。
- カラーの外周又は車体取付ブラケット及び保持金具の各内周端外周に弾性体を被覆させている請求項1に記載の油圧緩衝器のマウント構造。
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JP2002232630A JP2004069018A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | 油圧緩衝器のマウント構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002232630A JP2004069018A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | 油圧緩衝器のマウント構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004069018A true JP2004069018A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32017968
Family Applications (1)
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2002
- 2002-08-09 JP JP2002232630A patent/JP2004069018A/ja active Pending
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