JP2014191269A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像ローラ上の両端側のトナーの層厚を薄くすることで、現像ローラの両端側からのトナー漏れを抑えることを目的とする。
【解決手段】現像装置(現像カートリッジ28)は、現像剤を担持するように構成される現像ローラ31と、現像ローラ31上の現像剤の層厚を規制するための規制部(押圧部材32D)を有する層厚規制ブレード32と、層厚規制ブレード32の現像ローラ31の軸方向における両端部に設けられ、現像ローラ31上の現像剤の層厚を規制部で規制する層厚よりも薄くするために、現像ローラ31上の現像剤を掻き取るように構成される掻取部材(掻取フィルム80)と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】現像装置(現像カートリッジ28)は、現像剤を担持するように構成される現像ローラ31と、現像ローラ31上の現像剤の層厚を規制するための規制部(押圧部材32D)を有する層厚規制ブレード32と、層厚規制ブレード32の現像ローラ31の軸方向における両端部に設けられ、現像ローラ31上の現像剤の層厚を規制部で規制する層厚よりも薄くするために、現像ローラ31上の現像剤を掻き取るように構成される掻取部材(掻取フィルム80)と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、現像ローラ上のトナーの層厚を規制するための層厚規制ブレードを備える現像装置に関する。
従来、現像装置として、トナーを担持する現像ローラと、現像ローラに先端が摺接することで、当該現像ローラ上のトナーの層厚を規制する層厚規制ブレードとを備えたものが知られている(特許文献1参照)。
ところで、現像装置内における現像ローラの両端側は、中央側よりもトナーが滞留しやすくなるように構成される場合があり、この場合には、層厚規制ブレードを通り抜けた後の現像ローラ上のトナーの層厚が中央側よりも両端側が厚くなってしまい、その結果、長期間使用するとトナー漏れが発生してしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、現像ローラ上の両端側のトナーの層厚を薄くすることで、現像ローラの両端側からのトナー漏れを抑えることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る現像装置は、現像剤を担持するように構成される現像ローラと、前記現像ローラ上の現像剤の層厚を規制するための規制部を有する層厚規制ブレードと、前記層厚規制ブレードの前記現像ローラの軸方向における両端部に設けられ、前記現像ローラ上の現像剤の層厚を前記規制部で規制する層厚よりも薄くするために、前記現像ローラ上の現像剤を掻き取るように構成される掻取部材と、を備える。
この構成によれば、掻取部材によって現像ローラ上の両端側の現像剤を掻き取ることで現像ローラ上の両端側の現像剤の層厚を中央部よりも薄くすることができるので、現像ローラの両端側からの現像剤漏れを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記掻取部材は、前記規制部よりも硬い材料からなっていてもよい。
これによれば、現像ローラの両端側からの現像剤漏れをより抑えることができる。
また、前記した構成において、前記掻取部材は、フィルムとすることができる。
これによれば、簡易な構成で、現像剤漏れを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記層厚規制ブレードは、一端部に前記規制部が設けられたブレード板金と、前記ブレード板金の他端部を保持するための保持部材と、を有し、前記掻取部材は、前記ブレード板金と前記保持部材との間で挟持された構成とすることができる。
これによれば、例えば掻取部材を単にブレード板金に貼り付ける構成と比べ、掻取部材を強固に固定することができる。
また、前記した構成において、前記掻取部材の前記軸方向への移動を規制するための移動規制部を設けることができる。
これによれば、掻取部材が軸方向にずれるのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記規制部は、発泡ゴムからなっていてもよい。
これによれば、規制部による層厚規制時に現像剤に過剰なストレスがかかるのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記現像ローラに現像剤を供給するための供給ローラと、前記層厚規制ブレードの前記軸方向両端部に設けられ、前記現像ローラに摺接するブレード側シールと、を備え、前記供給ローラの外周面の両端が、前記現像ローラの外周面の両端よりも前記軸方向内側に配置される場合には、前記掻取部材の前記軸方向外側の端縁は、前記供給ローラの前記外周面の端縁よりも前記軸方向外側で、かつ、前記ブレード側シールの前記軸方向内側の端縁よりも前記軸方向内側に配置することができる。
供給ローラの外周面の両端が現像ローラの外周面の両端よりも軸方向内側に配置される場合には、供給ローラの外周面の両端側で現像剤が滞留することにより現像ローラの外周面の両端側の現像剤の層厚が厚くなりやすい。しかし、前述した構成では、掻取部材の軸方向外側の端縁が供給ローラの外周面の端縁よりも軸方向外側に配置されるので、現像ローラの外周面の両端側において厚くなった現像剤の層を掻取部材で良好に掻き取ることができる。
また、前述した構成では、掻取部材の軸方向外側の端縁がブレード側シールの軸方向内側の端縁よりも軸方向内側に配置される、つまり掻取部材がブレード側シール上に重ならないので、例えば掻取部材がブレード側シール上に重なる構成と比べ、ブレード側シールと現像ローラとの密着性を高めることができ、ブレード側シールからの現像剤漏れを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記掻取部材の前記軸方向内側の端縁は、画像形成領域よりも前記軸方向外側に配置することができる。
これによれば、画像形成領域内の現像剤の層厚を掻取部材によって必要以上に薄くするのを抑えることができるので、画像を良好に形成することができる。
また、前記した構成において、前記掻取部材のうち前記現像ローラに接触する部分の位置が、前記規制部のうち前記現像ローラに接触する部分の位置と、前記現像ローラの周方向で同じ位置であってもよい。
ここで、掻取部材が規制部よりも現像ローラの回転方向上流側に配置される場合には、掻取部材によって、現像ローラの両端部の現像剤が掻き取られた後の状態で規制部と現像ローラの両端部とが摺接するため、現像ローラと規制部の劣化が進む場合がある。また、掻取部材が規制部よりも現像ローラの回転方向下流側に配置される場合には、掻取部材で現像剤を掻き取るときに飛散した現像剤で層厚規制ブレードが汚れる場合がある。しかし、前述したように掻取部材のうち現像ローラに接触する部分の位置と規制部の現像ローラに接触する部分の位置とを現像ローラの周方向で同じ位置にすることで、このような問題を解決することができる。
本発明によれば、現像ローラ上の両端側のトナーの層厚を薄くすることができるので、現像ローラの両端側からのトナー漏れを抑えることができる。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、レーザプリンタの全体構成を簡単に説明した後、本発明の特徴部分を詳細に説明することとする。
また、以下の説明においては、レーザプリンタの使用時におけるユーザを基準にした方向で説明することとする。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
<レーザプリンタの全体構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に用紙3を給紙するためのフィーダ部4と、用紙3に画像を形成するための画像形成部5とを備えている。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に用紙3を給紙するためのフィーダ部4と、用紙3に画像を形成するための画像形成部5とを備えている。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7とを備えている。また、フィーダ部4は、用紙3の搬送や紙粉取りを行う各種ローラ11を備えている。そして、フィーダ部4では、給紙トレイ6内の用紙3が、用紙押圧板7によって上方に寄せられ、各種ローラ11によって画像形成部5に搬送される。
画像形成部5は、スキャナユニット16と、プロセスカートリッジ17と、定着部18とを備えている。
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)と、回転駆動されるポリゴンミラー19と、レンズ20,21と、反射鏡22,23,24とを備えている。このスキャナユニット16では、レーザビームが図の2点鎖線で示す経路を通って、感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
プロセスカートリッジ17は、本体ケーシング2の前側に設けられたフロントカバー2Aを開放することで、本体ケーシング2に対して着脱可能となっている。そして、このプロセスカートリッジ17は、現像装置の一例としての現像カートリッジ28と、ドラムユニット39とで主に構成されている。
現像カートリッジ28は、ドラムユニット39に装着された状態で、本体ケーシング2に対して着脱可能となっている。なお、現像カートリッジ28は、本体ケーシング2に固定されたドラムユニット39に対して着脱可能に構成されていてもよい。現像カートリッジ28は、図2に示すように、現像ローラ31と、層厚規制ブレード32と、供給ローラ33と、トナー収容室34と、アジテータ34Aとを備えている。
この現像カートリッジ28では、トナー収容室34内の現像剤の一例としてのトナーが、アジテータ34Aで攪拌された後、供給ローラ33により現像ローラ31に供給され、このとき、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32と現像ローラ31との間に進入し、さらに摩擦帯電されるとともに層厚が規制されて現像ローラ31上に担持される。なお、現像カートリッジ28の詳細については、後で詳述することとする。
ドラムユニット39は、感光ドラム27と、スコロトロン型帯電器29と、転写ローラ30とを備えている。このドラムユニット39では、感光ドラム27の表面は、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザビームの高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、感光ドラム27の表面に画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されているトナーが、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像に供給されて、感光ドラム27の表面上にトナー像が形成される。その後、感光ドラム27と転写ローラ30の間で用紙3が搬送されることで、感光ドラム27の表面に担持されているトナー像が用紙3上に転写される。
図1に示すように、定着部18は、加熱ローラ41と、加熱ローラ41と対向して配置され加熱ローラ41を加圧する加圧ローラ42とを備えている。そして、この定着部18では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と加圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させている。なお、定着部18で熱定着された用紙3は、定着部18の下流側に配設される排紙ローラ45に搬送され、この排紙ローラ45から排紙トレイ46上に排出される。
<現像カートリッジの詳細構造>
次に、現像カートリッジ28の詳細構造について説明する。なお、現像カートリッジ28は左右対称の構造であるため、図3では左右のいずれか一方の部位のみを示し、他方の部位は省略することとする。また、図3では、便宜上、現像ローラ31や供給ローラ33や補強板32C等を外して図示するものとする。
次に、現像カートリッジ28の詳細構造について説明する。なお、現像カートリッジ28は左右対称の構造であるため、図3では左右のいずれか一方の部位のみを示し、他方の部位は省略することとする。また、図3では、便宜上、現像ローラ31や供給ローラ33や補強板32C等を外して図示するものとする。
図3に示すように、現像カートリッジ28は、トナーを収容する筐体50と、現像ローラ31の上側に摺接する層厚規制ブレード32およびブレード側シール62と、現像ローラ31の両端部と摺接するサイドシール61と、現像ローラ31の下側と摺接するロアフィルム63と、掻取部材の一例としての掻取フィルム80とを備えている。
筐体50には、現像ローラ31を図示せぬ軸受を介して回転可能に支持する軸受支持部51が形成された外壁部73と、内部のトナー収容室34から現像ローラ31にトナーを供給するための供給口52と、サイドシール61が貼着されるサイドシール貼着面53と、ロアフィルム63を支持する支持部54とが形成されている。供給口52は、現像ローラ31の軸方向、つまり左右方向に延びる矩形の長孔状に形成されており、その上部には、層厚規制ブレード32が下方に向けて突出するように固定されている。
サイドシール貼着面53は、側面視略円弧状の面であり、供給口52の左右両側に形成されている。
支持部54は、サイドシール貼着面53よりも現像ローラ31側に突出するとともに、現像ローラ31の軸方向に沿って延びるように、供給口52の下側に形成されている。
支持部54は、サイドシール貼着面53よりも現像ローラ31側に突出するとともに、現像ローラ31の軸方向に沿って延びるように、供給口52の下側に形成されている。
層厚規制ブレード32は、図2に示すように、ブレード板金32Aと、保持部材の一例としての補強板32B,32Cと、規制部の一例としての押圧部材32Dとを備えて構成されている。
図3に示すように、押圧部材32Dは、現像ローラ31の外周面に摺接することで当該外周面上のトナーの層厚を規制するための部材であり、発泡ゴムで形成されている。このように押圧部材32Dが発砲ゴムで形成されることで、押圧部材32Dによる層厚規制時にトナーに過剰なストレスがかかるのを抑えることが可能となっている。
また、押圧部材32Dは、左右方向に延びるように形成され、ブレード板金32Aの下端部に固定されている。特に、本実施形態では、押圧部材32Dは、ブレード板金32Aよりも左右幅が小さくなるように形成されるとともに、その下端が左右方向に沿った直線状に形成されている。
押圧部材32Dの左右方向外側には、矩形のブレード側シール62が隣接してブレード板金32A上に貼着されている。なお、ブレード側シール62の構成は、後述するサイドシール61と同様の構成となっているので、説明は省略することとする。
以上のように構成される層厚規制ブレード32は、図2に示すように、補強板32B,32Cで挟持されるブレード板金32Aの上部が筐体50に固定され、その下端部の押圧部材32Dおよびブレード側シール62がブレード板金32Aから付勢力を受けつつ現像ローラ31と摺接している。
なお、層厚規制ブレード32と筐体50との間には、ブレード裏シール64が配設されている。具体的に、ブレード裏シール64は、供給口52の上側部分を囲うコ字状に形成されており、その両端部がサイドシール貼着面53の上部に貼着されている。
図3に示すように、サイドシール61は、現像ローラ31の両端部とサイドシール貼着面53との間に設けられている。より詳しくは、サイドシール61は、ブレード側シール62の下側に隣接するとともに、支持部54の左右方向外側に隣接するように配設されている。
サイドシール61は、弾性を有する基材61Aと、この基材61Aの現像ローラ31側の面に積層される表面部材61Bとを備えて構成されている。基材61Aは、表面部材61Bよりも柔らかい弾性変形可能なウレタンスポンジなどの弾性体で形成されており、両面テープや接着剤等によってサイドシール貼着面53上に貼着されている。
表面部材61Bは、フェルトなどの材料で基材61Aよりも薄く形成されており、両面テープ等によって基材61Aに貼り付けられている。
ロアフィルム63は、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂からなるシート状の部材であり、現像ローラ31の軸方向に沿って延びている。そして、このロアフィルム63は、支持部54よりも左右方向に長く形成されており、支持部54に貼り付けられた状態において、その両端部が、支持部54からはみ出して、サイドシール61と重なるように配置されている。
また、サイドシール61の後側には、上方のみに開口する凹状の現像剤受け部70が形成されている。具体的に、この現像剤受け部70は、サイドシール貼着面53と、支持部54と、サイドシール貼着面53の左右方向外側に位置する外壁部73と、サイドシール61と、筐体50の後端部に倣って貼り付けられる可撓性シート部材75とによって構成されている。これにより、仮にブレード側シール62上のトナーが現像ローラ31によって捕捉されてサイドシール61に向けて搬送された際に、サイドシール61のエッジで削られて落とされた場合であっても、現像剤受け部70にてトナーを受けることができるので、現像カートリッジ28からのトナー漏れを抑制することができる。
掻取フィルム80は、現像ローラ31上のトナーの層厚を押圧部材32Dで規制する層厚よりも薄くするために、現像ローラ31上の現像剤を掻き取るように構成されるフィルムであり、押圧部材32Dの左右方向における両端部に1つずつ設けられている。これにより、各掻取フィルム80によって現像ローラ31上の両端側のトナーの層厚を中央部よりも薄くすることができるので、現像ローラ31の両端側からのトナー漏れを抑えることが可能となっている。
具体的に、掻取フィルム80は、発泡ゴム製の押圧部材32Dよりも硬い材料、例えばポリエチレンテレフタレートなどの樹脂からなる長尺状のフィルムで構成されている。このように、掻取フィルム80を、押圧部材32Dよりも硬い材料で形成することで、現像ローラ31の両端側からのトナー漏れをより抑えることが可能となっている。
図4に示すように、掻取フィルム80は、ブレード板金32Aおよび押圧部材32Dを囲うようにしてブレード板金32Aに接着剤等により固定されている。詳しくは、掻取フィルム80は、ブレード板金32Aの後面の上端付近から下方に延び、押圧部材32Dの下端側で上方に折り返されて、ブレード板金32Aの前面の上端付近まで延びるように配置され、その両端部がブレード板金32Aの上端部に接着剤等により固定されている。
また、掻取フィルム80の両端部は、ブレード板金32Aの上端部とともに一対の補強板32B,32Cによって挟持されている。言い換えると、掻取フィルム80の一端部は、ブレード板金32Aと前側の補強板32Bとの間で挟持され、他端部は、ブレード板金32Aと後側の補強板32Cとの間で挟持されている。これにより、例えば掻取フィルムを単にブレード板金に接着剤で貼り付ける構成と比べ、掻取フィルム80をブレード板金32Aに強固に固定することが可能となっている。
図5に示すように、供給ローラ33の外周面33Aの各端縁33Bは、現像ローラ31の外周面31Aの各端縁31Bよりも左右方向内側に配置されている。また、各掻取フィルム80の左右方向外側の端縁81は、供給ローラ33の外周面33Aの端縁33Bよりも左右方向外側で、かつ、ブレード側シール62の左右方向内側の端縁62Aよりも左右方向内側に配置されている。
ここで、供給ローラ33の外周面33Aの各端縁33Bが現像ローラ31の外周面31Aの各端縁31Bよりも左右方向内側に配置される場合には、供給ローラ33の外周面33Aの両端側で現像剤が滞留することにより現像ローラ31の外周面31Aの両端側のトナーの層厚が厚くなりやすい。しかし、前述したように掻取フィルム80の左右方向外側の端縁81を供給ローラ33の外周面33Aの端縁33Bよりも左右方向外側に配置することで、現像ローラ31の外周面31Aの両端側において厚くなったトナーの層を掻取フィルム80で良好に掻き取ることが可能となっている。
また、前述したように掻取フィルム80の左右方向外側の端縁81をブレード側シール62の左右方向内側の端縁62Aよりも左右方向内側に配置することで、掻取フィルム80がブレード側シール62上に重ならないので、例えば掻取フィルムがブレード側シール上に重なる構成と比べ、ブレード側シール62と現像ローラ31との密着性を高めることができ、ブレード側シール62からのトナー漏れを抑えることが可能となっている。
また、掻取フィルム80の左右方向内側の端縁82は、画像形成領域Wよりも左右方向外側に配置されている。ここで、画像形成領域Wは、レーザプリンタ1で印刷可能な用紙3のうち最大幅の用紙3に対応した幅をいう。これによれば、画像形成領域W内のトナーの層厚を掻取フィルム80によって必要以上に薄くするのを抑えることができるので、画像を良好に形成することが可能となっている。
また、図2および図4に示すように、掻取フィルム80のうち現像ローラ31に接触する部分83の位置が、押圧部材32Dのうち現像ローラ31に接触する部分D1の位置と、現像ローラ31の周方向で同じ位置となっている。
ここで、例えば掻取フィルムが押圧部材よりも現像ローラの回転方向上流側に配置される場合には、掻取フィルムによって、現像ローラの両端部のトナーが掻き取られた後の状態で押圧部材と現像ローラの両端部とが摺接するため、現像ローラと押圧部材の劣化が進む場合がある。また、例えば掻取フィルムが押圧部材よりも現像ローラの回転方向下流側に配置される場合には、掻取フィルムでトナーを掻き取るときに飛散したトナーで層厚規制ブレードが汚れる場合がある。しかし、前述したように掻取フィルム80のうち現像ローラ31に接触する部分83の位置と押圧部材32Dの現像ローラ31に接触する部分D1の位置とを現像ローラ31の周方向で同じ位置にすることで、このような問題を解決することが可能となっている。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、押圧部材32Dの下端を左右方向に沿った直線状に形成したが、本発明はこれに限定されず、例えば図6に示すように、押圧部材32Dの下端の左右方向における両端側に、移動規制部の一例としての溝D2を1つずつ形成してもよい。具体的に、溝D2は、掻取フィルム80の左右方向の幅と略同じ幅で形成され、掻取フィルム80は、溝D2内に入り込むように配置されている。
これにより、掻取フィルム80が左右方向にずれそうになった場合には、掻取フィルム80が溝D2に左右方向で係合することで、当該溝D2によって掻取フィルム80の左右方向への移動が規制されるので、掻取フィルム80が左右方向にずれるのを抑えることができる。なお、移動規制部は、溝D2に限定されず、例えば、孔や突起であってもよい。この場合には、孔や突起に係合する突起や孔を掻取部材に設ければよい。
前記実施形態では、掻取部材をフィルムとしたが、本発明はこれに限定されず、掻取部材をフィルム状でない肉厚の部材で構成してもよい。なお、この場合には、例えば規制部の左右方向の長さを前記実施形態よりも短くし、この規制部の左右方向外側に隣接するように肉厚の掻取部材を設けてもよい。ただし、前記実施形態のように掻取部材としてフィルムを利用した場合には、簡易な構成で、トナー漏れを抑えることができる。
前記実施形態では、規制部として発泡ゴム製の押圧部材32Dを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばゴム製の押圧部材であってもよいし、ブレード板金の先端部を直接現像ローラに摺接させる構造を採用する場合には、ブレード板金の先端部自体を規制部としてもよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、層厚規制ブレード32の先端部を現像ローラ31の回転方向とは逆方向に向けたが、本発明はこれに限定されず、層厚規制ブレードの先端部を現像ローラの回転方向に倣う方向(現像ローラの層厚規制ブレードと摺接する面の移動方向と同じ方向)に向けてもよい。
前記実施形態では、現像装置としてトナー収容室34を一体に有する現像カートリッジ28を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばトナー収容室を有するトナーカートリッジが着脱されるカートリッジを現像装置としてもよい。
前記実施形態では、サイドシールやブレード側シールとして2層構造のものを例示したが、本発明はこれに限定されず、シールを例えば1層構造または3層構造以上としてもよい。
28 現像カートリッジ
31 現像ローラ
32 層厚規制ブレード
32D 押圧部材
80 掻取フィルム
31 現像ローラ
32 層厚規制ブレード
32D 押圧部材
80 掻取フィルム
Claims (9)
- 現像剤を担持するように構成される現像ローラと、
前記現像ローラ上の現像剤の層厚を規制するための規制部を有する層厚規制ブレードと、
前記層厚規制ブレードの前記現像ローラの軸方向における両端部に設けられ、前記現像ローラ上の現像剤の層厚を前記規制部で規制する層厚よりも薄くするために、前記現像ローラ上の現像剤を掻き取るように構成される掻取部材と、を備えたことを特徴とする現像装置。 - 前記掻取部材は、前記規制部よりも硬い材料からなることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記掻取部材は、フィルムであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現像装置。
- 前記層厚規制ブレードは、
一端部に前記規制部が設けられたブレード板金と、
前記ブレード板金の他端部を保持するための保持部材と、を有し、
前記掻取部材は、前記ブレード板金と前記保持部材との間で挟持されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記掻取部材の前記軸方向への移動を規制するための移動規制部を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記規制部は、発泡ゴムからなることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記現像ローラに現像剤を供給するための供給ローラと、
前記層厚規制ブレードの前記軸方向両端部に設けられ、前記現像ローラに摺接するブレード側シールと、を備え、
前記供給ローラの外周面の両端は、前記現像ローラの外周面の両端よりも前記軸方向内側に配置され、
前記掻取部材の前記軸方向外側の端縁は、前記供給ローラの前記外周面の端縁よりも前記軸方向外側で、かつ、前記ブレード側シールの前記軸方向内側の端縁よりも前記軸方向内側に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記掻取部材の前記軸方向内側の端縁は、画像形成領域よりも前記軸方向外側に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記掻取部材のうち前記現像ローラに接触する部分の位置が、前記規制部のうち前記現像ローラに接触する部分の位置と、前記現像ローラの周方向で同じ位置であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の現像装置。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013068483A Pending JP2014191269A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014191269A (ja) |
-
2013
- 2013-03-28 JP JP2013068483A patent/JP2014191269A/ja active Pending
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