JP2014191151A - 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性を向上させることが可能な電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器を提供する。
【解決手段】容量線3b上に配置された第3層間絶縁層11dと画素電極27と、画素電極27と同層に設けられコンタクトホールCNT7及び第2調整膜16c1を介して容量線3bと電気的に接続されたパッド電極27aと、画素電極27と容量線3bとの間に配置された容量絶縁膜16bと、第2調整膜と同層の容量電極16cと、を有する蓄積容量16と、画素電極27と容量電極16cとを電気的に接続するコンタクトホールCNT5と、を備え、パッド電極27aの周縁の少なくとも一部と容量線3bとの間に、パッド電極27aと電気的に接続されたコンタクトホールCNT6を有し、コンタクトホールCNT6と容量線3bとの間に第1調整膜16b1及び第2調整膜16c1が配置されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器に関する。
上記電気光学装置の一つとして、例えば、画素電極をスイッチング制御する素子としてトランジスターを画素ごとに備えたアクティブ駆動方式の液晶装置が知られている。液晶装置は、例えば、直視型ディスプレイやプロジェクターのライトバルブなどにおいて用いられている。
液晶装置は、例えば、特許文献1に記載のように、表示領域において、容量線の一部を固定電位側容量電極(Vcom配線)として利用した容量電極を有する蓄積容量が設けられている。
特開2009−063958号公報
しかしながら、上記の先行文献においては、Vcom配線に電位を供給するためのパッド等の構造は開示されていない。本発明者の研究によれば、表示領域における画素電極と蓄積容量の一方の電極とを接続するためのコンタクトホールとパッド領域のVcom配線に電位を供給するためのパッド開口を同じ工程で開口しようとする場合、前記コンタクトホールが開口する時間と前記パッド開口が開口する時間との差が生じ、蓄積容量(容量絶縁膜)が破壊されたり、容量絶縁膜が劣化して蓄積容量の寿命が短くなったりする現象が生じることがわかった。
本発明の態様は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電気光学装置は、基板と、前記基板の上に配置された共通電位配線と、前記共通電位配線の上に配置された絶縁層と、前記絶縁層の上に配置された画素電極と、前記共通電位配線と電気的に接続された第1電極と、前記第1電極と電気的に接続されるパッド電極と、前記画素電極と前記共通電位配線とに電気的に接続される蓄積容量と、前記第1電極と前記パッド電極とを電気的に接続するため、前記絶縁層を貫通するように配置される第1コンタクトホールと、前記画素電極と前記蓄積容量とを電気的に接続するため、前記絶縁層を貫通するように配置される第2コンタクトホールと、前記パッド電極と前記第1電極とを電気的に接続するため、前記絶縁層を貫通するように配置される第3コンタクトホールと、を含み、前記蓄積容量は、前記共通電位配線と、絶縁膜を含む容量絶縁膜と、容量電極と、を含み、前記基板の上から見て、前記第3コンタクトホールの領域において、前記共通電位配線と前記第1電極との間に、第1調整膜が配置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、第3コンタクトホールの下側に第1調整膜が配置され、第2コンタクトホールの下側に容量絶縁膜が配置されているので、第2コンタクトホール及び第3コンタクトホールにおいて、絶縁層の表面から容量電極の表面までの深さを略同じにすることができる。よって、絶縁層に第1コンタクトホール、第2コンタクトホール、第3コンタクトホールを同時に形成する際、深さが一番深い第1コンタクトホールより先に、第2コンタクトホール及び第3コンタクトホールが開口することになる。これにより、共通電位配線に蓄積された静電気は、第2コンタクトホール及び第3コンタクトホールから放電される。その結果、第3コンタクトホールが設けられていない場合のように、第2コンタクトホールに静電気が集中して蓄積容量が破壊したり劣化したりすることを抑えることができる。
[適用例2]上記適用例に係る電気光学装置において、前記第1調整膜は、前記絶縁膜であることが好ましい。
本適用例によれば、第3コンタクトホールの下側に絶縁膜が配置され、第2コンタクトホールの下側に前記絶縁膜が配置されるため、第2コンタクトホール及び第3コンタクトホールにおいて、絶縁層の表面から容量電極の表面までの深さを略同じにすることができる。
[適用例3]上記適用例に係る電気光学装置において、前記第3コンタクトホールは、前記第1コンタクトホールの周囲に配置されることが好ましい。
本適用例によれば、効率的な第3コンタクトホールの配置を行うことができる。
[適用例4]上記適用例に係る電気光学装置において、前記第3コンタクトホールは、前記パッド電極の周縁に複数配置されていることが好ましい。
本適用例によれば、パッド電極の周縁に複数の第3コンタクトホールが配置されているので、複数の第3コンタクトホールから静電気を放電させることが可能となり、蓄積容量側の第2コンタクトホールに過剰な静電気が流れることを抑えることができる。
[適用例5]上記適用例に係る電気光学装置において、前記第3コンタクトホールは、前記基板の上から見て、前記パッド電極の周縁の一部を残して繋がっていることが好ましい。
本適用例によれば、パッド電極の周縁において1つに繋がった第3コンタクトホールが配置されているので、第3コンタクトホールを比較的簡単に形成することができる。よって、かかる工数を抑えることができる。
[適用例6]本適用例に係る電気光学装置の製造方法は、基板の上に共通電位配線を形成する共通電位配線形成工程と、前記共通電位配線の上に、絶縁膜を含む容量絶縁膜、及び第1調整膜を形成する第1調整膜形成工程と、前記容量絶縁膜の上に容量電極を形成し、前記共通電位配線及び前記第1調整膜の上に第2調整膜を形成する第2調整膜形成工程と、前記容量電極、前記第2調整膜、及び前記共通電位配線の上に絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、前記絶縁層において、パッド電極と前記第2調整膜とを接続するための第1コンタクトホールと、画素電極と前記容量電極とを接続するための第2コンタクトホールと、前記第1調整膜と前記第2調整膜と接続するための第3コンタクトホールと、を形成するコンタクトホール形成工程と、前記パッド電極及び前記画素電極を形成するパッド電極形成工程と、を含むことを特徴とする
本適用例によれば、第3コンタクトホールの下側に第1調整膜を形成し、第2コンタクトホールの下側に容量電極を形成するので、第2コンタクトホール及び第3コンタクトホールにおいて、絶縁層の表面から容量電極及び第2調整膜の表面までの深さを略同じにすることができる。よって、絶縁層に第1コンタクトホール、第2コンタクトホール、第3コンタクトホールを同時に形成する際、深さが一番深い第1コンタクトホールより先に、第2コンタクトホール及び第3コンタクトホールが開口することになる。これにより、共通電位配線に蓄積された静電気は、第2コンタクトホール及び第3コンタクトホールから放電される。その結果、第3コンタクトホールが設けられていない場合のように、第2コンタクトホールに静電気が集中して蓄積容量が破壊したり劣化したりすることを抑えることができる。
[適用例7]上記適用例に係る電気光学装置の製造方法において、前記コンタクトホール形成工程は、前記パッド電極が形成される領域の周縁に複数の前記第3コンタクトホールを形成することが好ましい。
本適用例によれば、パッド電極の周縁に複数の第3コンタクトホールを形成するので、複数の第3コンタクトホールから静電気を放電させることが可能となり、蓄積容量側の第2コンタクトホールに過剰な静電気が流れることを抑えることができる。
[適用例8]上記適用例に係る電気光学装置の製造方法において、前記コンタクトホール形成工程は、前記基板の上から見て、前記パッド電極が形成される領域周縁の一部を残して繋がった前記第3コンタクトホールを形成することが好ましい。
本適用例によれば、パッド電極の周縁において1つに繋がった第3コンタクトホールを形成するので、第3コンタクトホールを比較的簡単に形成することができる。よって、かかる工数を抑えることができる。
[適用例9]本適用例に係る電子機器は、上記に記載の電気光学装置、または上記に記載の電気光学装置の製造方法により製造された電気光学装置を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、信頼性の高い電子機器を提供することができる。
電気光学装置としての液晶装置の構成を示す模式平面図。 図1に示す液晶装置のH−H’線に沿う模式断面図。 液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図。 液晶装置の構造を示す模式断面図。 液晶装置の画素電極及びパッド領域周辺の構造を示す模式断面図。 図5に示す液晶装置のパット領域を上方から見た模式平面図。 液晶装置の製造方法のうち画素電極及びパッド領域周辺の製造方法を示す模式断面図。 液晶装置の製造方法のうち画素電極及びパッド領域周辺の製造方法を示す模式断面図。 液晶装置を備えた投射型表示装置の構成を示す概略図。 変形例のパッド領域を上方から見た模式平面図。 変形例のパッド領域を上方から見た模式平面図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
本実施形態では、液晶装置として、薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶装置を例に挙げて説明する。この液晶装置は、例えば、投射型表示装置(液晶プロジェクター)の光変調素子(液晶ライトバルブ)として好適に用いることができるものである。
<電気光学装置としての液晶装置の構成>
図1は、電気光学装置としての液晶装置の構成を示す模式平面図である。図2は、図1に示す液晶装置のH−H’線に沿う模式断面図である。図3は、液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図である。以下、液晶装置の構成を、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の液晶装置100は、対向配置された素子基板10および対向基板20と、これら一対の基板によって挟持された電気光学層としての液晶層15とを有する。素子基板10を構成する基板としての第1基材10a、および対向基板20を構成する第2基材20aは、例えば、ガラス基板、石英基板などの透明基板が用いられている。
素子基板10は対向基板20よりも大きく、両基板は、対向基板20の外周に沿って配置されたシール材14を介して接合されている。平面視で環状に設けられたシール材14の内側で、素子基板10は対向基板20の間に正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されて液晶層15を構成している。シール材14は、例えば熱硬化性又は紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤が採用されている。シール材14には、一対の基板の間隔を一定に保持するためのスペーサー(図示省略)が混入されている。
シール材14の内縁より内側には、複数の画素Pが配列した表示領域Eが設けられている。表示領域Eは、表示に寄与する複数の画素Pに加えて、複数の画素Pを囲むように配置されたダミー画素を含むとしてもよい。また、図1及び図2では図示を省略したが、表示領域Eにおいて複数の画素Pをそれぞれ平面的に区分する遮光膜(ブラックマトリックス;BM)が対向基板20に設けられている。
素子基板10の1辺部に沿ったシール材14と該1辺部との間に、データ線駆動回路22が設けられている。また、該1辺部に対向する他の1辺部に沿ったシール材14と表示領域Eとの間に、検査回路25が設けられている。さらに、該1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿ったシール材14と表示領域Eとの間に走査線駆動回路24が設けられている。該1辺部と対向する他の1辺部に沿ったシール材14と検査回路25との間には、2つの走査線駆動回路24を繋ぐ複数の配線29が設けられている。
対向基板20における環状に配置されたシール材14と表示領域Eとの間には、遮光膜18(見切り部)が設けられている。遮光膜18は、例えば、遮光性の金属あるいは金属酸化物などからなり、遮光膜18の内側が複数の画素Pを有する表示領域Eとなっている。なお、図1では図示を省略したが、表示領域Eにおいても複数の画素Pを平面的に区分する遮光膜が設けられている。
これらデータ線駆動回路22、走査線駆動回路24に繋がる配線は、該1辺部に沿って配列した複数の外部接続用端子65に接続されている。以降、該1辺部に沿った方向をX方向とし、該1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿った方向をY方向として説明する。
図2に示すように、第1基材10aの液晶層15側の表面には、画素Pごとに設けられた透光性の画素電極27およびスイッチング素子である薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor、以降、「TFT30」と呼称する)と、信号配線と、これらを覆う配向膜28とが形成されている。
また、TFT30における半導体層に光が入射してスイッチング動作が不安定になることを防ぐ遮光構造が採用されている。本発明における素子基板10は、少なくとも画素電極27、TFT30、配向膜28を含むものである。
対向基板20の液晶層15側の表面には、遮光膜18と、これを覆うように成膜された平坦化層33と、平坦化層33を覆うように設けられた対向電極31と、対向電極31を覆う配向膜32とが設けられている。本発明における対向基板20は、少なくとも対向電極31、配向膜32を含むものである。
遮光膜18は、図1に示すように、表示領域Eを取り囲むと共に、平面的に走査線駆動回路24、検査回路25と重なる位置に設けられている(図示簡略)。これにより対向基板20側からこれらの駆動回路を含む周辺回路に入射する光を遮蔽して、周辺回路が光によって誤動作することを防止する役目を果たしている。また、不必要な迷光が表示領域Eに入射しないように遮蔽して、表示領域Eの表示における高いコントラストを確保している。
平坦化層33は、例えば酸化シリコンなどの無機材料からなり、光透過性を有して遮光膜18を覆うように設けられている。このような平坦化層33の形成方法としては、例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて成膜する方法が挙げられる。
対向電極31は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜からなり、平坦化層33を覆うと共に、図1に示すように対向基板20の四隅に設けられた上下導通部26により素子基板10側の配線に電気的に接続している。
画素電極27を覆う配向膜28および対向電極31を覆う配向膜32は、液晶装置100の光学設計に基づいて選定される。例えば、気相成長法を用いてSiOx(酸化シリコン)などの無機材料を成膜して、負の誘電異方性を有する液晶分子に対して略垂直配向させた無機配向膜が挙げられる。
このような液晶装置100は透過型であって、電圧が印加されない時の画素Pの透過率が電圧印加時の透過率よりも大きいノーマリーホワイトや、電圧が印加されない時の画素Pの透過率が電圧印加時の透過率よりも小さいノーマリーブラックモードの光学設計が採用される。光の入射側と射出側とにそれぞれ偏光素子が光学設計に応じて配置されて用いられる。
図3に示すように、液晶装置100は、少なくとも表示領域Eにおいて互いに絶縁されて直交する複数の走査線3aおよび複数のデータ線6aと、共通電位配線としての容量線3bとを有する。走査線3aが延在する方向がX方向であり、データ線6aが延在する方向がY方向である。
走査線3aとデータ線6aならびに容量線3bと、これらの信号線類により区分された領域に、画素電極27と、TFT30と、蓄積容量16とが設けられ、これらが画素Pの画素回路を構成している。
走査線3aはTFT30のゲートに電気的に接続され、データ線6aはTFT30のデータ線側ソースドレイン領域(ソース領域)に電気的に接続されている。画素電極27は、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域(ドレイン領域)に電気的に接続されている。
データ線6aは、データ線駆動回路22(図1参照)に接続されており、データ線駆動回路22から供給される画像信号D1,D2,…,Dnを画素Pに供給する。走査線3aは、走査線駆動回路24(図1参照)に接続されており、走査線駆動回路24から供給される走査信号SC1,SC2,…,SCmを各画素Pに供給する。
データ線駆動回路22からデータ線6aに供給される画像信号D1〜Dnは、この順に線順次で供給してもよく、互いに隣り合う複数のデータ線6a同士に対してグループごとに供給してもよい。走査線駆動回路24は、走査線3aに対して、走査信号SC1〜SCmを所定のタイミングで供給する。
液晶装置100は、スイッチング素子であるTFT30が走査信号SC1〜SCmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線6aから供給される画像信号D1〜Dnが所定のタイミングで画素電極27に書き込まれる構成となっている。そして、画素電極27を介して液晶層15に書き込まれた所定レベルの画像信号D1〜Dnは、画素電極27と液晶層15を介して対向配置された対向電極31との間で一定期間保持される。
保持された画像信号D1〜Dnがリークするのを防止するため、画素電極27と対向電極31との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量16が接続されている。蓄積容量16は、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域と容量線3bとの間に設けられている。
図4は、液晶装置の構造を示す模式断面図である。以下、液晶装置の構造を、図4を参照しながら説明する。なお、図4は、各構成要素の断面的な位置関係を示すものであり、明示可能な尺度で表されている。
図4に示すように、液晶装置100は、一対の基板のうち一方の基板である素子基板10と、これに対向配置される他方の基板である対向基板20(図示せず)とを備えている。素子基板10を構成する第1基材10aは、上記したように、例えば、石英基板等によって構成されている。
第1基材10a上には、例えば、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)等からなる下側遮光膜3cが形成されている。下側遮光膜3cは、平面的に格子状にパターニングされており、各画素Pの開口領域を規定している。なお、下側遮光膜3cは、走査線3aの一部として機能するようにしてもよい。第1基材10a及び下側遮光膜3c上には、シリコン酸化膜等からなる下地絶縁層11aが形成されている。
下地絶縁層11a上には、TFT30及び走査線3a等が形成されている。TFT30は、例えば、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、ポリシリコン(高純度の多結晶シリコン)等からなる半導体層30aと、半導体層30a上に形成されたゲート絶縁膜11gと、ゲート絶縁膜11g上に形成されたポリシリコン膜等からなるゲート電極30gとを有する。走査線3aは、ゲート電極30gとしても機能する。
半導体層30aは、例えば、リン(P)イオン等のN型の不純物イオンが注入されることにより、N型のTFT30として形成されている。具体的には、半導体層30aは、チャネル領域30cと、データ線側LDD領域30s1と、データ線側ソースドレイン領域30sと、画素電極側LDD領域30d1と、画素電極側ソースドレイン領域30dとを備えている。
チャネル領域30cには、ボロン(B)イオン等のP型の不純物イオンがドープされている。その他の領域(30s1,30s,30d1,30d)には、リン(P)イオン等のN型の不純物イオンがドープされている。このように、TFT30は、N型のTFTとして形成されている。
ゲート電極30g、及びゲート絶縁膜11g上には、シリコン酸化膜等からなる第1層間絶縁層11bが形成されている。第1層間絶縁層11b上には、Al(アルミニウム)などの遮光性の導電部材料を用いて導電膜を成膜し、これをパターニングすることにより、コンタクトホールCNT1を介してデータ線側ソースドレイン領域30sに繋がるデータ線側ソースドレイン電極51ならびにデータ線6aが形成されている。同時にコンタクトホールCNT2を介して画素電極側ソースドレイン領域30dに繋がる画素電極側ソースドレイン電極52(中継電極6b)が形成されている。
次に、データ線6a及び中継電極6bと第1層間絶縁層11bを覆って第2層間絶縁層11cが形成される。第2層間絶縁層11cは、例えば、シリコンの酸化物や窒化物からなり、TFT30が設けられた領域を覆うことによって生じる表面の凹凸を平坦化する平坦化処理が施される。平坦化処理の方法としては、例えば化学的機械的研磨処理(Chemical Mechanical Polishing:CMP処理)やスピンコート処理などが挙げられる。その後、第2層間絶縁層11cを貫通するコンタクトホールCNT3が形成されている。
第2層間絶縁層11c上には、コンタクトホールCNT3を埋めると共に、第2層間絶縁層11cを覆うようにAl(アルミニウム)などの遮光性の導電部材料を用いて導電膜を成膜し、これをパターニングすることにより、コンタクトホールCNT3を介して画素電極側ソースドレイン領域30dに繋がる中継電極3d、ならびに蓄積容量16の一部を構成する容量線3bが形成されている。
容量線3bは、例えば、下層にアルミニウム(Al)膜が配置され、上層に窒化チタン(TiN)膜が配置された積層構造になっている。
次に、容量線3bを覆うように容量絶縁膜16bが形成されている。容量絶縁膜16bは、例えば、シリコン窒化膜である。
容量絶縁膜16b及び第2層間絶縁層11c上には、Al(アルミニウム)などの遮光性の導電部材料を用いて導電膜を成膜し、これをパターニングすることにより、中継電極3d、及び蓄積容量16を構成する画素電極電位層としての容量電極16cが形成される。
容量電極16c及び中継電極3d上には、シリコン酸化膜などからなる絶縁層としての第3層間絶縁層11dが形成されている。そして、第3層間絶縁層11dを貫通するコンタクトホールCNT5が形成されている。第3層間絶縁層11d上は、第2層間絶縁層11cと同様に平坦化処理を施してもよい。
第3層間絶縁層11dを貫通するコンタクトホールCNT5は、蓄積容量16と重なる位置に形成される。第3層間絶縁層11d上には、このコンタクトホールCNT5を埋めるようにしてITOなどの透明導電膜が成膜される。そして、この透明導電膜をパターニングすることにより、コンタクトホールCNT5を介して容量電極16cと繋がる、画素電極27が形成される。
容量電極16cは、中継電極3d、コンタクトホールCNT3、中継電極6b、コンタクトホールCNT2を介して、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域30dと電気的に接続されると共に、コンタクトホールCNT5を介して画素電極27と電気的に接続されている。
画素電極27は、例えば、ITO膜等の透明導電性膜から形成されている。画素電極27及び第3層間絶縁層11d上には、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着した配向膜28(図2参照)が設けられている。配向膜28上には、シール材14(図1及び図2参照)により囲まれた空間に液晶等が封入された液晶層15が設けられている。
一方、第2基材20a上(液晶層15側)には、その全面に渡って対向電極31が設けられている(図2参照)。対向電極31上には、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着した配向膜32が設けられている。対向電極31は、上述の画素電極27と同様に、例えばITO膜等の透明導電性膜からなる。
液晶層15は、画素電極27と対向電極31との間で電界が生じていない状態で配向膜28,32によって所定の配向状態をとる。シール材14は、素子基板10及び対向基板20をそれらの周辺で貼り合わせるための、例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のスペーサーが混入されている。
図5は、液晶装置の画素電極及びパッド領域周辺の構造を示す模式断面図である。図6は、図5に示すパッド領域を上方から見た模式平面図である。以下、液晶装置のうち特にパッド領域周辺の構造を、図5及び図6を参照しながら説明する。なお、図5及び図6は、各構成要素の平面的又は断面的な位置関係を示すものであり、明示可能な尺度で表されている。
図5に示すように、液晶装置100は、表示領域Eにおいて画素電極27が設けられており、表示領域Eの周囲のパッド領域40aにパッド電極27aが設けられている。具体的には、第1基材10a上に絶縁層11(11a〜11c)が設けられている。絶縁層11(11a〜11c)上には、容量線3bが設けられている。
表示領域Eの容量線3b上には、蓄積容量16を構成する容量絶縁膜16bが設けられている。また、パッド領域40a周縁の容量線3b上には、容量絶縁膜16bと同じ膜厚であり同じ材質である第1調整膜16b1が、容量絶縁膜16bと同層に設けられている。
表示領域Eの容量絶縁膜16b上には、画素電極27と電気的に接続される容量電極16cが設けられている。パッド領域40aには、容量電極16cと同層に、容量電極16cと同じ膜厚であり同じ材質である第2調整膜16c1(第1電極)が、第1調整膜16b1に跨るように設けられている。
上記した容量線3bの面積は、他の配線の面積と比較して極端に広い。つまり、容量線3bは、製造途中において、大きな寄生容量を有する恐れがある。
容量電極16c、第2調整膜16c1、及び容量線3b上には、第3層間絶縁層11dが設けられている。蓄積容量16を構成する容量電極16c上には、コンタクトホールCNT5が設けられている。また、パッド領域40aの第1調整膜16b1と平面視で重なる領域の第3層間絶縁層11dには、複数のコンタクトホールCNT6(第3コンタクトホール)が設けられている。
ここで、画素電極27と電気的に接続されるコンタクトホールCNT5と、パッド電極27aの周囲に設けられたコンタクトホールCNT6との深さは同じである。しかし、パッド電極27aは容量線3bと電気的に接続させることから、コンタクトホールCNT5,6の深さより、コンタクトホールCNT7(第1コンタクトホール)の深さの方が深くなっている。
表示領域Eには、コンタクトホールCNT5の中を埋めると共に、第3層間絶縁層11d上に透明導電膜をパターニングすることにより、画素電極27が形成される。パッド領域40aは、コンタクトホールCNT6,7の中に積層すると共に、第3層間絶縁層11d上に透明導電膜をパターニングすることにより、パッド電極27aが形成される。
図6に示すように、パッド電極27aの周囲には、複数のコンタクトホールCNT6が配置されている。つまり、このような構造を有することにより、製造過程において、第3層間絶縁層11dにコンタクトホールCNT5,6,7を形成する際、深さが浅いコンタクトホールCNT5,6が先に貫通する。このとき、容量線3bに蓄積された静電気が貫通したコンタクトホールCNT5,6から放電する。
パッド電極27aの周囲にコンタクトホールCNT6を配置しない場合、パッド領域40aにおけるコンタクトホールCNT7の貫通時間が、コンタクトホールCNT5の貫通時間より遅くなることにより、容量線3bに蓄積された静電気が、画素電極27側のコンタクトホールCNT5に集中して流れることがある。
しかしながら、図5及び図6に示すように、パッド電極27aの周囲に、パッド電極27aと電気的に接続されたコンタクトホールCNT6が配置されているので、コンタクトホールCNT5,6が貫通した際に流れる静電気が、蓄積容量16に集中することを抑えることが可能となる。よって、蓄積容量16を構成する容量絶縁膜16bが破壊されることを抑えることができる。以下、液晶装置100の製造方法について説明する。
<電気光学装置としての液晶装置の製造方法>
図7及び図8は、電気光学装置としての液晶装置の製造方法のうち、画素電極及びパッド領域周辺の製造方法を示す模式断面図である。以下、液晶装置の製造方法を、図7及び図8を参照しながら説明する。なお、下側遮光膜3cから第2層間絶縁層11cまでを絶縁層11とし、図示及び説明は省略する。
まず、図7(a)に示す工程(共通電位配線形成工程、第1調整膜形成工程)では、第1基材10a上に、容量線3bを形成する。具体的には、第1基材10a上に周知の成膜技術を用いて、下層にアルミニウム(Al)膜、上層に窒化チタン(TiN)膜が積層された容量線3bを形成する。
次に、容量線3b上に、周知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、シリコン窒化膜などからなる容量絶縁膜16b、及び第1調整膜16b1を形成する。
図7(b)に示す工程(第2調整膜形成工程)では、パッド領域40aにおいて、複数の第1調整膜16b1に跨るように、アルミニウムと窒化チタンなどの積層構造からなる第2調整膜16c1をパターニングして形成する。また、表示領域Eにおいて、容量絶縁膜16b上に、アルミニウムと窒化チタンなどの積層構造からなる容量電極16cをパターニングして形成する。
図7(c)に示す工程(絶縁層形成工程)では、容量電極16c、第2調整膜16c1、及び容量線3b上に、第3層間絶縁層11dを形成する。具体的には、例えば、CVD法(化学気相成長法:Chemical Vapor Deposition)などを用いて、シリコン酸化膜などからなる第3層間絶縁層11dを形成する。
第3層間絶縁層11dは、下層に形成した膜によって生じる表面の凹凸を平坦化する平坦化処理が施される。平坦化処理の方法としては、例えば、化学的機械的研磨処理(Chemical Mechanical Polishing:CMP処理)などが挙げられる。
図8(d)に示す工程(コンタクトホール形成工程)では、第3層間絶縁層11dにコンタクトホールCNT5,6,7を形成する。具体的には、まず、コンタクトホールCNT5,6,7を、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて形成する。
なお、容量線3bとパッド電極27aとを電気的に接続させる必要があるため、パッド電極27aが形成される領域と平面視で重なる領域には、シリコン窒化膜などからなる第1調整膜16b1が配置されていない。よって、第3層間絶縁層11dにおいて、コンタクトホールCNT7が貫通するより先に、コンタクトホールCNT5,6が貫通する。このとき、容量線3bに蓄積された静電気が、コンタクトホールCNT5,6から放電する。
このように、パッド電極27aが形成されるコンタクトホールCNT7の周囲にコンタクトホールCNT6を形成することにより、画素電極27と接続されるコンタクトホールCNT5と略同じタイミングで開口させることが可能となる。これにより、容量線3bに蓄積された静電気が、パッド電極27aの周囲のコンタクトホールCNT6及び画素電極27と接続されるコンタクトホールCNT5から放電される。よって、表示領域Eの蓄積容量16に静電気が集中して流れた場合のように、容量絶縁膜16bが静電気破壊することを抑えることができる。
図8(e)に示す工程(コンタクトホール形成工程)では、引き続きエッチング処理を進めることにより、パッド電極領域40bのコンタクトホールCNT7を開口させる。これにより、第3層間絶縁層11dにコンタクトホールCNT5,6,7を形成することができる。
図8(f)に示す工程(パッド電極形成工程)では、コンタクトホールCNT5,6,7内に透明導電膜を積層させると共に、第3層間絶縁層11d上のパッド領域40aにパッド電極27a、表示領域Eに画素電極27をパターニングして形成する。その後、公知の方法により、対向基板20側を形成し、互いの基板10,20を貼り合わせることにより、液晶装置100が完成する。
<電子機器の構成>
次に、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置について、図9を参照しながら説明する。図9は、上記した液晶装置を備えた投射型表示装置の構成を示す概略図である。
図9に示すように、本実施形態の投射型表示装置1000は、システム光軸Lに沿って配置された偏光照明装置1100と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー1104,1105と、3つの反射ミラー1106,1107,1108と、5つのリレーレンズ1201,1202,1203,1204,1205と、3つの光変調手段としての透過型の液晶ライトバルブ1210,1220,1230と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム1206と、投射レンズ1207とを備えている。
偏光照明装置1100は、超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット1101と、インテグレーターレンズ1102と、偏光変換素子1103とから概略構成されている。
ダイクロイックミラー1104は、偏光照明装置1100から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー1105は、ダイクロイックミラー1104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー1104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー1106で反射した後にリレーレンズ1205を経由して液晶ライトバルブ1210に入射する。ダイクロイックミラー1105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ1204を経由して液晶ライトバルブ1220に入射する。ダイクロイックミラー1105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ1201,1202,1203と2つの反射ミラー1107,1108とからなる導光系を経由して液晶ライトバルブ1230に入射する。
液晶ライトバルブ1210,1220,1230は、クロスダイクロイックプリズム1206の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ1210,1220,1230に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調されクロスダイクロイックプリズム1206に向けて射出される。
このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ1207によってスクリーン1300上に投射され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ1210は、上述した液晶装置100が適用されたものである。液晶装置100は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。他の液晶ライトバルブ1220,1230も同様である。
このような投射型表示装置1000によれば、液晶ライトバルブ1210,1220,1230を用いているので、高い信頼性を得ることができる。
なお、液晶装置100が搭載される電子機器としては、投射型表示装置1000の他、ヘッドアップディスプレイ、スマートフォン、EVF(Electrical View Finder)、モバイルミニプロジェクター、携帯電話、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ディスプレイ、車載機器、オーディオ機器、露光装置や照明機器など各種電子機器に用いることができる。
以上詳述したように、本実施形態の液晶装置100、液晶装置100の製造方法、及び電子機器によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)本実施形態の液晶装置100、及び液晶装置100の製造方法によれば、コンタクトホールCNT6の下側に、コンタクトホールCNT5の下側に形成する容量絶縁膜16bと同層の第1調整膜16b1と、容量電極16cと同層の第2調整膜16c1とを形成するので、表示領域EのコンタクトホールCNT5及びパッド領域40aのコンタクトホールCNT6において、第3層間絶縁層11dの表面から容量電極16c及び第2調整膜16c1の表面までの深さを略同じにすることができる。よって、第3層間絶縁層11dにコンタクトホールCNT5,6,7を同時に形成する際、深さが一番深いコンタクトホールCNT7より先に、コンタクトホールCNT5,6が略同じタイミングで開口することになる。これにより、容量線3bに蓄積された静電気が、コンタクトホールCNT5,6から放電される。その結果、パッド電極27aの周縁にコンタクトホールCNT6を形成しない場合のように、画素電極27側のコンタクトホールCNT5に静電気が集中して蓄積容量16が破壊したり劣化したりすることを抑えることができる。
(2)本実施形態の電子機器によれば、上記した液晶装置100を備えているので、信頼性の高い電子機器を提供することができる。
なお、本発明の態様は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、本発明の態様の技術範囲に含まれるものである。また、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記した図6の平面図のように、パッド電極27aの周縁に複数のコンタクトホールCNT6を設けることに限定されず、例えば、図10に示すようにしてもよい。図10は、パッド領域40aを上方から見た模式平面図である。図10に示すパッド領域40aは、パッド電極27aの三辺を囲むように繋がった1つのコンタクトホールCNT8が設けられている。
これによれば、フォトマスクなどの形状を簡単にすることが可能となり、かかる工数を抑えることができる。また、複数のコンタクトホールを1つに繋げたコンタクトホールCNT8で構成するので、コンタクトホールCNT8の中に透明導電膜を確実に積層させることが可能となり、確実にパッド電極27aと第2調整膜16c1とを電気的に接続させることができる。
また、図11に示すように、複数のコンタクトホールCNT6のそれぞれに対し、第1調整膜16b2を配置するようにしてもよい。図11は、パッド領域を上方から見た模式平面図である。これによれば、パッド電極27aと第2調整膜16c1とを電気的に接続させることができると共に、パッド電極27aの周縁の全体にコンタクトホールCNT6を配置することができる。
(変形例2)
上記したように、電気光学装置として液晶装置100に適用することに限定されず、例えば、有機EL装置、プラズマディスプレイ、電子ペーパー等に適用するようにしてもよい。
3a…走査線、3b…共通電位配線としての容量線、3c…下側遮光膜、3d…中継電極、CNT8…コンタクトホール、CNT5…コンタクトホール(第2コンタクトホール)、CNT6…コンタクトホール(第3コンタクトホール)、CNT7…コンタクトホール(第1コンタクトホール)、6a…データ線、6b…中継電極、10…素子基板、10a…基板としての第1基材、11a…下地絶縁層、11b…第1層間絶縁層、11c…第2層間絶縁層、11d…絶縁層としての第3層間絶縁層、11g…ゲート絶縁膜、14…シール材、15…液晶層、16…蓄積容量、16b…容量絶縁膜、16b1…第1調整膜、16c…容量電極、16c1…第1電極としての第2調整膜、18…遮光膜、20…対向基板、20a…第2基材、22…データ線駆動回路、24…走査線駆動回路、25…検査回路、26…上下導通部、27…画素電極、27a…パッド電極、28,32…配向膜、29…配線、30…TFT、30a…半導体層、30c…チャネル領域、30d…画素電極側ソースドレイン領域、30d1…画素電極側LDD領域、30g…ゲート電極、30s…データ線側ソースドレイン領域、30s1…データ線側LDD領域、31…対向電極、33…平坦化層、40a…パッド領域、40b…パッド電極領域、51…データ線側ソースドレイン電極、52…画素電極側ソースドレイン電極、65…外部接続用端子、100…液晶装置、1000…投射型表示装置、1100…偏光照明装置、1101…ランプユニット、1102…インテグレーターレンズ、1103…偏光変換素子、1104,1105…ダイクロイックミラー、1106,1107,1108…反射ミラー、1201,1202,1203,1204,1205…リレーレンズ、1206…クロスダイクロイックプリズム、1207…投射レンズ、1210,1220,1230…液晶ライトバルブ、1300…スクリーン。

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板の上に配置された共通電位配線と、
    前記共通電位配線の上に配置された絶縁層と、
    前記絶縁層の上に配置された画素電極と、
    前記共通電位配線と電気的に接続された第1電極と、
    前記第1電極と電気的に接続されるパッド電極と、
    前記画素電極と前記共通電位配線とに電気的に接続される蓄積容量と、
    前記第1電極と前記パッド電極とを電気的に接続するため、前記絶縁層を貫通するように配置される第1コンタクトホールと、
    前記画素電極と前記蓄積容量とを電気的に接続するため、前記絶縁層を貫通するように配置される第2コンタクトホールと、
    前記パッド電極と前記第1電極とを電気的に接続するため、前記絶縁層を貫通するように配置される第3コンタクトホールと、
    を含み、
    前記蓄積容量は、前記共通電位配線と、絶縁膜を含む容量絶縁膜と、容量電極と、を含み、
    前記基板の上から見て、前記第3コンタクトホールの領域において、前記共通電位配線と前記第1電極との間に、第1調整膜が配置されていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記第1調整膜は、前記絶縁膜であることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記第3コンタクトホールは、前記第1コンタクトホールの周囲に配置されることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項2に記載の電気光学装置であって、
    前記第3コンタクトホールは、前記パッド電極の周縁に複数配置されていることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記第3コンタクトホールは、前記基板の上から見て、前記パッド電極の周縁の一部を残して繋がっていることを特徴とする電気光学装置。
  6. 基板の上に共通電位配線を形成する共通電位配線形成工程と、
    前記共通電位配線の上に、絶縁膜を含む容量絶縁膜、及び第1調整膜を形成する第1調整膜形成工程と、
    前記容量絶縁膜の上に容量電極を形成し、前記共通電位配線及び前記第1調整膜の上に第2調整膜を形成する第2調整膜形成工程と、
    前記容量電極、前記第2調整膜、及び前記共通電位配線の上に絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、
    前記絶縁層において、パッド電極と前記第2調整膜とを接続するための第1コンタクトホールと、画素電極と前記容量電極とを接続するための第2コンタクトホールと、前記第1調整膜と前記第2調整膜と接続するための第3コンタクトホールと、を形成するコンタクトホール形成工程と、
    前記パッド電極及び前記画素電極を形成するパッド電極形成工程と、
    を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の電気光学装置の製造方法であって、
    前記コンタクトホール形成工程は、前記パッド電極が形成される領域の周縁に複数の前記第3コンタクトホールを形成することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  8. 請求項6に記載の電気光学装置の製造方法であって、
    前記コンタクトホール形成工程は、前記基板の上から見て、前記パッド電極が形成される領域の周縁の一部を残して繋がった前記第3コンタクトホールを形成することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  9. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置、または請求項6乃至8のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法により製造された電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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