JP2014190202A - 鞍乗型の車両のエンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイドリングストップ制御によるエンジンの停止時に、運転者が車両を移動させようとした場合に注意喚起を行うことができる鞍乗型の車両のエンジン制御装置を提供する。
【解決手段】ハンドルにスロットルグリップが設けられた鞍乗型の車両に搭載されたECU20は、車両が所定の走行停止条件を満たした際にエンジン30を自動停止させ、その自動停止状態でスロットルグリップが操作された場合に、エンジン30を自動再始動させる(本始動)。またECU20は、エンジン30が自動停止された状態で、車速センサ35で車両10の移動が検知された際には、スロットルグリップの操作に関係なく、エンジン30を自動再始動させる(仮始動)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハンドルに設けられたスロットルグリップ等の操作で駆動されるエンジンが搭載された鞍乗型の車両のエンジン制御装置に関する。
エンジンが搭載された鞍乗型の車両は、ハンドルに設けられたスロットルグリップ等からの操作入力でエンジンが駆動される。また環境への配慮や省エネルギの観点から、アイドリング時の排気ガスの排出や燃料消費を抑えるアイドリングストップ制御を実施することが検討されている。アイドリングストップ制御では、車両が所定の走行停止条件を満たした際にエンジンが自動停止され、エンジンの自動停止状態からスロットルグリップによる操作入力で発進指示がされることで、エンジンが自動再始動される(特許文献1参照)。
特開平11−257123号公報
ところでハンドル操作で駆動される鞍乗型の車両では、運転者がハンドルのグリップを握って車両を支えた状態で、車両を押して移動させることがあり、この際に、スロットルグリップが回転される場合がある。一方、アイドリングストップ制御でエンジンが自動停止された状態は、車両の主電源を遮断してエンジンを停止した状態と見分けがつきにくい。そのため、運転者が、アイドリングストップ制御でエンジンが再始動可能に停止されている状態のまま、車両を手押しで移動させようとする場合に、不意にスロットルグリップが回転されてしまい、それにより、運転者が意図しない車両発進を引き起こす可能性がある。
本発明は、アイドリングストップ制御によるエンジンの停止時に、運転者が意図しない車両発進を抑制することができる鞍乗型の車両のエンジン制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
請求項1に記載の発明では、ハンドルにスロットル操作手段が設けられた鞍乗型の車両のエンジン制御装置において、前記車両が所定の走行停止条件を満たした際に前記エンジンを自動停止させ、その自動停止状態で前記スロットル操作手段が操作された場合に、前記エンジンを自動再始動させる第1制御手段と、前記エンジンが自動停止された状態での前記車両の移動を判定する移動判定手段と、前記移動判定手段によって前記車両が移動したと判定された際に、前記スロットル操作手段の操作に関係なく前記エンジンを自動再始動させる第2制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記発明では、エンジンが自動停止されている状態で、車両が移動していると判定された場合には、スロットル操作の有無に関係なく、エンジンを自動再始動させる。これにより、運転者に車両発進の可能性があることを注意喚起し、運転者が意図していない車両の発進が引き起こされることを回避できる。
鞍乗型車両のハンドル周辺部をシート側から見た構成を示す図。 エンジン制御システムの電気的構成を示すブロック図。 エンジンの自動再始動処理のフローチャート。 エンジン制御システムの制御に関するタイミングチャート。
以下、本実施形態の鞍乗型の車両のエンジン制御装置の一例を図面に基づいて説明する。なおアイドリングストップ機能を有する鞍乗型の車両としては、スクータ等の二輪車両、バギー等の三輪車両がある。ここではスクータを例に挙げて説明する。
図1において、二輪車両10(以下、単に車両10ともいう)の車体前部11には、右側のハンドル12と左側ハンドル13とが設けられ、そのうち右側のハンドル12にはスロットル操作手段としてスロットルグリップ14が設けられている。スロットルグリップ14の回動操作により、エンジン30の吸気通路に設けられたスロットルバルブの開度が調整される。また、右側のハンドル12には、車両前輪のブレーキ(フロントブレーキ)を操作するための前輪用のブレーキレバー15が設けられ、左側ハンドル13には、車両後輪のブレーキ(リアブレーキ)を操作するための後輪用のブレーキレバー16が設けられている。車体前部11の上面側には、表示部21が設けられている。表示部21には、車速メータ、燃料計、車両の駆動状態等を表示するランプなどが設けられている。
図2において、車両10に搭載されたエンジン30は、燃料噴射手段としてのインジェクタ31と、点火手段としての点火装置32(イグニションコイル、点火プラグ等)と、を備える。インジェクタ31はエンジン30の図示を略す燃焼室に燃料を供給するために用いられる。点火装置32は、エンジン30の燃焼室に供給された混合気を点火燃焼させるために用いられる。また車両10には、エンジン始動時において、エンジン30に初期回転(クランキング回転)を付与する始動装置としてのスタータ34が設けられている。
ECU20は、周知のマイクロコンピュータを備えてなる電子制御ユニットである。ECU20には、車両10の速度(車速)を検出する車速センサ35と、スロットルバルブ(図示略)の開度を検出するスロットル開度センサ36と、前輪用のブレーキレバー15の操作量を検出するフロントブレーキセンサ37と、後輪用のブレーキレバー16の操作量を検出するリアブレーキセンサ38と、図示を略す座席シートへの運転者の着座を検出する着座センサ39と、が接続されている。ECU20は、これらの各種センサの検出結果等に基づいて、インジェクタ31による燃料噴射制御、点火装置32による点火制御などの各種のエンジン制御や、スタータ34の駆動制御を実施する。
車速センサ35は、例えば車軸の回転速度(回転数)を検知して、その回転速度に比例したパルス信号を発生させる。ECU20は車速センサ35から出力されたパルス信号に基づき、車両10の移動速度及び移動距離のうち少なくとも一方を求める。なお車速センサ35は、車両10が停止されている状態で、その車両10の移動速度又は移動距離を検出する移動判定手段でもある。着座センサ39は、例えば周知の圧力センサ等で構成されており、座席シートに加わる圧力変動によって、運転者の座席シートへの着座の有無を検出する。ECU20は、これら各センサ35〜39から逐次入力される信号に基づき各種動作制御を行う。
ECU20は第1制御手段として、エンジン30のアイドリングストップ制御をする。アイドリングストップ制御では、車両10が所定の走行停止条件を満たしたときにエンジン30が自動停止される。アイドリングストップ制御では、例えば車両10の走行が停止してから所定の待機時間T0(例えば3秒)が経過したタイミングで、エンジン30を自動停止させる。その後、スロットル操作がなされる等、所定の再始動条件を満たしたときに、スタータ34を駆動してエンジン30を自動再始動させる。このようなアイドリングストップ制御によって燃費向上や排出ガス削減の効果が得られる。
またECU20は第2制御手段として、エンジン30がアイドリングストップ制御で自動停止されている際に、車速センサ35によって車両10の移動が検知された場合には、スロットル操作に関係なく、エンジン30を自動再始動させる。
つまり運転者は、車両10の走行後に、座席シートから降り、ハンドル12を支持して手押しで車両10を移動させることがあり、この際に、スロットルグリップ14を回転させる場合がある。例えば車両10の向きを変えたり、車両10を傾けたりする場合等に、スロットルグリップ14が回転される可能性がある。
一方、アイドリングストップ制御でエンジン30が自動停止された状態は、車両10の主電源を遮断してエンジン30を停止した状態(電源キーのOFF状態)と見分けがつきにくい。そのため運転者が、アイドリングストップ制御でエンジン30が再始動可能に停止されている状態のまま、車両10を手押しで移動させようとする場合に、不意にスロットルグリップ14を回転させてしまう場合があり、これにより運転者の意図しない車両発進が引き起こされる可能性がある。そこで本実施形態では、エンジン30が自動停止されている際に、車両10の移動が検知された場合に、エンジン30を自動再始動させることで発生する振動または音によって、車両10が自動再始動可能に停止していることを運転者に知らせるようにする。
つまり本実施形態では、エンジン30の自動停止後において、車両10の走行状態でスロットル操作が行われた場合と、車両10の走行停止状態で車両10の移動が検知された場合とで、それぞれエンジン30の自動再始動が行われるようにする。前者の自動再始動は、車両発進のために行われる始動であり、ここではこれを「本始動」と呼び、後者の自動再始動は、車両の発進抑制の注意喚起のために行われる始動であり、ここではこれを「仮始動」と呼ぶとする。
なお、エンジン30の仮始動によって、スロットル操作に対する注意喚起がされた後も、やはり意図しないスロットル操作が生じることが考えられる。そこでECU20は、注意喚起のためにエンジン30を仮始動させた後は、スロットル操作に対するエンジン30の回転の上昇を抑えるべく、発進抑制手段として発進抑制制御を行う。発進抑制制御としては、例えば点火装置32の点火のタイミングを調整する(点火遅角や点火カット等を行う)等である。
一方、車両10の移動が停止されることによって、運転者への注意喚起が不要になった場合には、ECU20は、エンジン30の仮始動を停止させる。このように、車両10の走行中以外では、できるだけエンジン30の自動停止状態が維持されるようにすることで、より燃料の消費を抑えることができる。
次に、ECU20が実行する処理の手順を示す。なおECU20による以下の処理は、ECU20により所定周期で繰り返し実行されるとする。
図3において、ステップS10では、エンジン30が運転中か否かを判定する。エンジン30が運転中であり肯定判定した場合はステップS11に進む。ステップS11では、仮始動フラグがONであるか否かを判定する。仮始動フラグは、車両10の走行停止状態において、運転者による車両10の移動中のスロットル操作に対する発進抑制制御を行うためにセットされるフラグであり、通常はOFF状態となっている。ここでは、仮始動フラグがOFFであると肯定判定した場合にはステップS12に進む。
ステップS12では、車両10が走行停止状態であるか否かを判定する。車両10が走行停止状態であると肯定判定した場合には本処理を終了する。否定判定した場合にはステップS13に進む。例えば車速がゼロの場合に、車両10の走行が停止していると判定する。
続くステップS13では、車両10が走行停止状態であると判定してからの経過時間TXを計測する。続くステップS14では、経過時間TXが、待機時間T0に達したか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS15に進む。否定判定した場合には本処理を終了する。
ステップS15では、自動停止条件が成立したとして、エンジン30を自動停止する。具体的には、インジェクタ31に対する燃料噴射指令、点火装置32に対する点火指令の各出力をそれぞれ停止することで、エンジン30を停止する。
一方、ステップS10でエンジン30が運転中ではないと判定した場合、ステップS16に進み、車両の移動があるか否かを判定する。ここでは、車両10の移動速度が設定値v1以上の場合に、車両が移動していると判定する。車両10が移動していると肯定判定した場合ステップS19に進む。例えば、設定値v1は、人間の歩行速度を考慮して、時速3km/hに設定される。
なおステップS16で否定判定した場合、ステップS17では、スロットルグリップ14の操作入力があるか否か(スロットルが開状態か否か)を判定する。操作入力があり肯定判定した場合にはステップS18に進む。否定判定した場合には本処理を終了する。ステップS18では、エンジン30の再始動条件が成立したとみなし、スタータ34による自動再始動(本始動)を実施する。これにより車両10の発進が可能となる。
一方、ステップS16で肯定判定した場合、ステップS19では、着座センサ39がOFFであるか否かを判定する。着座センサ39がOFFであると肯定判定した場合にはステップS20に進む。否定判定した場合には本処理を終了する。なおステップS19で否定判定される具体例としては、エンジン30がアイドリングストップ制御で自動停止されている際に、運転者が座席シートに座って、足で地面を蹴って、車両10と共に移動する場合である。
続くステップS20では、自動停止されているエンジン30を自動再始動(仮始動)する。このときエンジン30の仮始動で発生する車両10の振動または音によって、運転者に車両発進の可能性があることを知らせることができる。ステップS21では、仮始動フラグをONとする。
ステップS11で、仮始動フラグがONであると判定した場合(エンジン30の仮始動が行われている場合)、ステップS22で車両10の移動が停止されたか否かを判定する。このとき車速=0であれば、車両10の移動が停止されたと判定する。なおステップS22の判定基準はステップS16と同じであってもよい。また、車両10の移動停止後(車速=0になった後)、所定時間(例えば1秒)が経過した時点で、ステップS22が肯定判定される構成でもよい。車両10の移動を否定判定した場合にはステップS23に進む。肯定判定した場合には、ステップS25で仮始動フラグをOFFにした後、ステップS15でエンジン30を自動停止状態に戻す。車両10の移動が停止している場合には、運転者への注意喚起は不要となるため、エンジン30を自動停止状態に戻すことで、燃料の消費が抑えられる。
ステップS23では、スロットルバルブが所定の開状態か否かを判定する。スロットルバルブが所定の開状態であり肯定判定した場合にはステップS24に進む。否定判定した場合には本処理を終了する。ステップS24では、スロットルグリップ14の操作入力に対する発進抑制制御によってエンジン30の回転上昇を抑える。
次に図4に上記処理の実行例を示す。時刻t1以前は、車両10が道路を走行しており、仮始動フラグはOFFであり、着座センサ39はONであり、スロットルグリップ14の操作入力によって開かれたスロットルバルブの開度に応じて、エンジン30が運転されている。
時刻t1で、運転者がスロットルグリップ14の操作を解除すると、車両10の速度が時間経過に伴い減少する。時刻t2において、車両10の速度がゼロになると、車両10が所定の走行停止条件を満たした(停止状態である)と判定されて、経過時間TXの計測が開始される。時刻t3で、経過時間TXが、待機時間T0に達したことが検出されると、エンジン30が自動停止される。
時刻t4で、運転者が車両10から降りると、着座センサ39はOFFとなる。その後、運転者がハンドル12を支持して車両10を押して移動させる動作が開始されると、車速センサ35によって車両10の移動速度が検出される。そして時刻t5で、移動速度が設定値v1以上であることが検出されると、エンジン30が仮始動される。これによって運転者に車両が発進可能な状態であることが注意喚起される。また時刻t5では、仮始動フラグがONとされる。
なお時刻t5以降で、運転者が更に車両10を押して移動させることによって、時刻t6でスロットルグリップ14が開かれると、発進抑制制御が実行されて、エンジン30の回転の上昇が抑えられる。
そして運転者の手押しによる車両10の移動が停止されて、時刻t7で、車速が設定値v1未満となると、エンジン30が自動停止状態に戻される。また仮始動フラグがOFFとされる。
そして時刻t8で、運転者が車両10を走行させるために、車両10に座ると着座センサ39がONとなる。そして時刻t9でスロットルグリップ14が回転(操作)されると、その回転量(スロットルバルブの開度)に従って、エンジン30が本始動される。
上記によれば、以下の優れた効果が得られる。
(1)エンジン30が自動停止状態の際に、運転者がハンドル12を支持して手押しで車両10を移動させる場合には、スロットルグリップ14の操作に関係なくエンジン30を自動再始動(仮始動)させる。これによって、運転者に車両発進の可能性があることを注意喚起できる。
(2)運転者が車両を強く押す等によって車両10の移動速度が速くなる場合、スロットルグリップ14が操作される可能性が比較的に高くなる。そこで、車両10の移動速度が設定値以上であり、車両発進の可能性が高い場合に、エンジン30を仮始動させる。一方、車両10の移動速度が設定値未満であり、スロットルグリップ14が操作される可能性が比較的に低い場合には、エンジン30を自動停止状態のままにする。車両の移動状態に応じてエンジン30の仮始動の可否が判定されることで、燃料の消費を抑えつつ、運転者への注意喚起を行うことができる。
(3)エンジン30が仮始動されている状態で、車両の移動が停止された場合には、エンジン30を自動停止状態に戻すことで、燃料の消費をより抑えることができる。
(4)意図しないスロットル操作が行われた場合であっても、運転者が車両10に着座している場合は、運転者が車両10から降りている場合に比べて、誤発進を抑制しやすいと考えられる。そこで、車両10が自動停止されている状態で、運転者が着座していないと判定された場合にはエンジン30を仮始動し、運転者が着座していると判定された場合にはエンジン30を自動停止状態のままにする。このように運転者の着座の有無に応じてエンジン30の仮始動の可否が判定されることで、燃料の消費を抑えつつ、運転者への注意喚起を行うことができる。
(5)車両10の走行停止状態で、エンジン30の仮始動がされた際に仮始動フラグをONにし、その状態下で発進抑制制御を実施するようにした。これにより、運転者が手押しで車両10を移動させる際に、意図しないスロットルグリップ14の操作が行われたとしても、車両発進が引き起こされることを回避できる。
以下、別例を説明する。
・図3のステップS12では、車両の走行速度がゼロよりも大きい状態で、走行停止条件を満たしていると判定してもよい。例えば、車速が時速1.5km/h以下の場合に走行停止条件を満たしていると判定してもよい。
・スロットルグリップ14の把持状態を判定するスロットル把持判定手段を設けてもよい。すなわち、運転者が車両10を手押しで押して移動させる際に、車両発進が引き起こされるのは、スロットルグリップ14を握っていることに起因している。そこで、スロットル把持判定手段によって、スロットルグリップ14が握られていると判定された際に、エンジン30を仮始動させて、運転者への注意喚起を行うようにしてもよい。またスロットル把持判定手段を設ける場合には、スロットルグリップ14が握られていないと判定された場合に、エンジン30を自動停止状態に戻して、燃料の消費を抑えるようにしてもよい。
・ステップS16及びステップS22では、車両10の移動距離に基づいて、車両10の移動状態を判定してもよい。なお車両10の移動距離は、移動速度の時間積分から求められる。なおこの場合の設定値は、例えば2mである。これ以外にも、移動速度と移動距離の両方の設定値の組み合わせに基づいて、車両10の移動状態を判定してもよい。
・エンジン30の自動停止後において、着座センサ39によって運転者が座席シートから降りていることが判定された場合(例えば図4の時刻t4)や、スロットルグリップ14からの操作入力が所定値以上であると判定した場合(例えば図4の時刻t5)に、仮始動フラグをONとしてもよい。一方、仮始動フラグのON後において、着座センサ39によって運転者が座席シートに着座していると判定された場合(例えば図4の時刻t8)や、スロットルグリップ14からの操作入力が所定値未満となった場合(例えば図4の時刻t6以降でスロットルが閉状態となった時刻)に、仮始動フラグをOFFとしてもよい。仮始動フラグは、車両の走行が停止されている状態で、少なくともスロットルグリップ14の操作入力がある場合にONとされればよい。この意味からすれば、発進抑制フラグであるとも言える。
・エンジン30の自動停止後において、車両10の移動が判定された場合に、その旨を表示部21のランプ表示により報知するようにしてもよい。表示部21は報知手段に相当し、ランプ表示報知以外にスピーカによる音声報知を行う構成でもよい。具体的には、ステップS20で、エンジン30の仮始動と合わせて、報知手段であるスピーカ等の駆動で音又は音声等を出力してもよい。これにより、運転者により分かりやすく注意喚起できるようになる。なお報知手段としては、LED等の光源を用いてもよい。例えば表示部21に文字等を表示して、エンジン30がアイドリングストップ制御による停止状態であることを示してもよい。
・ステップS24の発進抑制制御では、エンジン30の回転速度に関連する各種アクチュエータの駆動状態を調整することで、エンジン30の回転速度の上昇を抑えることができる。例えばインジェクタ31による燃料供給をカットして、エンジン30の回転速度の上昇を抑えてもよい。また、スロットルバルブの開度を電子制御するスロットルアクチュエータを備える構成では、このスロットルアクチュエータによりエンジン30への空気量を調整して発進抑制を実施してもよい。
・ステップS23の発進抑制制御として、ステップS21で検出されるスロットルバルブの開度に基づいて、点火遅角または点火カットの程度が調整されてもよい。例えばスロットルバルブの開度が大きい場合に、点火時期の遅角量を大きくする。または、点火カットの割合を増やすことで、エンジン30の回転上昇を抑えてもよい。
・図示を略す車両10の自立スタンド等がセットされた場合、車両10が駐停車状態とされた場合に、エンジン30の仮始動が停止されてもよい。
・運転者の着座は、赤外センサ等で光学的に検知してもよい。又は、運転者が車両10に着座した状態で操作される部材(例えばブレーキ等)からの操作入力に基づいて、判定してもよい。
・仮始動フラグがONになっている状態では、スロットル操作を無効化する構成としてもよい。具体的には、仮始動フラグがONの状態で行われたスロットルの操作入力に対して、ECU20が電子的なロックをかけるようにしてもよい。
10…車両、12…ハンドル、14…スロットルグリップ、30…エンジン。

Claims (6)

  1. ハンドル(12)にスロットル操作手段(14)が設けられた鞍乗型の車両(10)のエンジン制御装置において、
    前記車両が所定の走行停止条件を満たした際にエンジン(30)を自動停止させ、その自動停止状態で前記スロットル操作手段が操作された場合に、前記エンジンを自動再始動させる第1制御手段(20)と、
    前記エンジンが自動停止された状態での前記車両の移動を判定する移動判定手段(20)と、
    前記移動判定手段によって前記車両が移動したと判定された際に、前記スロットル操作手段の操作に関係なく前記エンジンを自動再始動させる第2制御手段(20)と、
    を備えることを特徴とする鞍乗型の車両のエンジン制御装置。
  2. 前記移動判定手段は前記車両の移動速度が設定以上であること及び移動距離が設定以上であることの少なくとも一方から前記車両の移動を判定するものである請求項1に記載の鞍乗型の車両のエンジン制御装置。
  3. 前記移動判定手段によって前記車両が移動したと判定された後に、その前記車両の移動が停止された場合に、前記第2制御手段は、前記エンジンを停止状態に戻す請求項2に記載の鞍乗型の車両のエンジン制御装置。
  4. 前記車両において運転者が着座しているか否かを判定する着座判定手段(20)を備え、
    前記第2制御手段は、前記移動判定手段によって前記車両が移動中している判定されている際に、前記運転者が着座していないと判定されていれば前記エンジンを自動再始動させ、前記運転者が着座していると判定されていれば前記エンジンを自動再始動させない請求項1〜3のいずれか一つに記載の鞍乗型の車両のエンジン制御装置。
  5. 前記第2制御手段により前記エンジンが自動再始動されている状態において、前記スロットル操作手段の操作入力がある場合に、前記エンジンの回転の上昇を抑える発進抑制制御を実施するための発進抑制手段を備える請求項4に記載の鞍乗型の車両のエンジン制御装置。
  6. 前記移動判定手段によって前記車両が移動したと判定された場合に、注意喚起のための報知を実施する報知手段を備える請求項1〜5のいずれか一つに記載の鞍乗型の車両のエンジン制御装置。
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