JP2014189160A - キャブオーバー型車の前部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイパ駆動装置の取り付け性の向上を図りつつ、車両の低コスト化・軽量化、並びに生産性の向上を図ることができるキャブオーバー型車の前部構造を提供する。
【解決手段】車両前側に配設されたバンパ2bの上端にフロントパネル2aが配設されたキャブオーバー型車1の前部構造は、バンパ2bとフロントパネル2aが一体形成されるとともに、バンパ2bとフロントパネル2aとの接合部に、車両後方に向けて凹むように湾曲して形成された可撓部2cが設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】車両前側に配設されたバンパ2bの上端にフロントパネル2aが配設されたキャブオーバー型車1の前部構造は、バンパ2bとフロントパネル2aが一体形成されるとともに、バンパ2bとフロントパネル2aとの接合部に、車両後方に向けて凹むように湾曲して形成された可撓部2cが設けられている。
【選択図】 図2
Description
この発明は、キャブオーバー型車の前部構造に関し、詳しくはバンパとフロントパネルが一体形成された前部構造に関する。
車両前端に配設されるフロントパネルの後面が車室内に面するようなキャブオーバー型車では、一般的に、ウインドシールドガラス(所謂、フロントガラス)を拭うフロントワイパは、そのアームの下端部がフロントパネルに取り付けられ、車室内に配設されたワイパ駆動装置により駆動される。この場合、ワイパ駆動装置を車室内から取り付ける必要があり、作業性が悪い。
そこで、従来では、フロントパネルと車室とを区画するようにリインフォースメントを設けて、フロントパネルとリンフォースメントとの間に空間を形成し、該空間にワイパ駆動装置を格納するようにしたキャブオーバー型車の前部構造が提案されている(特許文献1など参照)。このとき、フロントパネルに、ワイパ駆動装置を車室外より格納または取り外すための貫通孔を設けるとともに、この貫通孔を覆うリッドをフロントパネルに着脱可能に配設することで、車室外からワイパ駆動装置を取り付けたり取り外したりするのを容易に行えるようにしている。
しかしながら、上記した従来のキャブオーバー型車の前部構造では、ワイパ駆動装置の取り付け性は向上するものの、車室外からワイパ駆動装置を取り付けるための貫通孔を塞ぐのに、別部材であるリッドを設ける必要があり、車両コスト・重量・生産性の悪化を招く。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ワイパ駆動装置の取り付け性の向上を図りつつ、車両の低コスト化・軽量化、並びに生産性の向上を図ることができるキャブオーバー型車の前部構造を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のキャブオーバー型車の前部構造では、車両前側に配設されたバンパの上端にフロントパネルが配設されたキャブオーバー型車の前部構造において、前記バンパと前記フロントパネルが一体形成されるとともに、前記バンパと前記フロントパネルとの接合部に、車両後方に向けて凹むように湾曲して形成された可撓部が設けられていることを特徴としている(請求項1)。
請求項1にかかる発明によれば、フロントパネルとバンパが一体形成されるため、フロントパネルとバンパとを構成する部材が1部材ですみ、車両の低コスト化・軽量化、並びに生産性の向上を図ることができる。
また、フロントパネルとバンパとを一体形成した場合、車両への取り付けが困難になることが考えられるが、フロントパネルとバンパとの接合部に、これらの変位を可能にする可撓部が設けられているため、該可撓部により、フロントパネルおよびバンパのうちの一方を固定した状態で他方を容易に変位させることができる。したがって、例えば、フロントパネルを車両に固定してからバンパを取り付ける場合には、バンパの変位を利用して車両の所定位置にバンパを取り付けることが容易になるため、フロントパネルとバンパを一体形成した場合であっても、これらの車両への取り付け時の作業性の向上を図ることができる。
また、バンパを取り付けた状態でフロントパネルを変位させて車両から外すことができるため、ワイパ駆動装置などを車室外から容易に取り付ける(または取り外す)ことができ、ワイパ駆動装置の取り付け時および交換時などの作業性の向上を図ることができる。また、従来のように、ワイパ駆動装置を車室外から取り付ける(または、取り外す)ために、フロントパネルに貫通孔や該貫通孔を覆うためのリッドを設ける必要がない。
また、フロントパネルおよびバンパの変位を繰り返すと、可撓部に繰り返し応力がかかって変色することが考えられるが、当該可撓部は、フロントパネルとバンパとの接合部に、車両後方に向けて凹むように湾曲して形成されているため、車両前方から見えにくい。そのため、上記した変位の繰り返しにより可撓部に変色が生じた場合であっても、車両前部(フロントパネルおよびバンパの意匠面)の意匠性が損なわれるおそれがない。
本発明の一実施形態にかかるキャブオーバー型車の前部構造について図1〜図4を参照して説明する。なお、図1はキャブオーバー型車1の前部構造の一例を示す斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1におけるバンパ一体型フロントパネルのB−B断面斜視図、図4はバンパ一体型フロントパネルにおけるフロントパネルの可動方向の説明図である。
(構成)
この実施形態にかかるキャブオーバー型車1の前部構造は、図1に示すように、その要部として、車両(キャブオーバー型車1)の前側に配設れたバンパ2bと該バンパ2bの上端に配設されたフロントパネル2aとが後述する可撓部2cを介して一体形成されたバンパ一体型フロントパネル2を備えている。以下、キャブオーバー型車1の前部構造について図2〜図4を参照して詳述する。
この実施形態にかかるキャブオーバー型車1の前部構造は、図1に示すように、その要部として、車両(キャブオーバー型車1)の前側に配設れたバンパ2bと該バンパ2bの上端に配設されたフロントパネル2aとが後述する可撓部2cを介して一体形成されたバンパ一体型フロントパネル2を備えている。以下、キャブオーバー型車1の前部構造について図2〜図4を参照して詳述する。
キャブオーバー型車1の下部にはサイドメンバ3が配設されるとともに、該サイドメンバ3の前方にクロスメンバ4が配設される。また、サイドメンバ3の上方にダッシュパネル12が配設され、このダッシュパネル12の上端部にワイパカウル5が組み付けられる。また、ダッシュパネル12のフロントパネル2aに対応する高さ位置に、当該ダッシュパネル5を挟むように形成された車両前部補強用の補強パネル6が設けられている。
ワイパカウル5は、車両後方側のカウルインナパネル5aと前方側のカウルアウタパネル5bとで構成され、両パネル5a,5bによりワイパピボットシャフト7やワイパ駆動装置(図示せず)を格納するための空間Kが形成される。また、ワイパカウル5には、車両前方側が開口した開口部5cが形成され、フロントパネル2aを外した状態でワイパピボットシャフト7やワイパ駆動装置を車室外から取り付け(または取り外し)可能に構成されている。
そして、ワイパモータやワイパリンクを含むワイパ駆動装置やワイパピボットシャフト7が空間K内に配設され、ワイパカウル5の内面に固定される。また、カウルアウタパネル5bの前面には、フロントガラス8が接着剤9などにより固定されている。このワイパカウル5の後方にはインストルメントパネル10が配設される。
キャブオーバー型車1の最前部にはバンパ一体型フロントパネル2が取り付けられる。このとき、フロントパネル2aの所定箇所には挿通孔2dが形成されており、フロントパネル2aは、当該挿通孔2dにワイパピボットシャフト7を挿通させた状態でキャブオーバー型車1に取り付けられる。そして、フロントパネル2aの取り付け後、ねじなどによりワイパアーム11がワイパピボットシャフト7に固定される。
(バンパ一体型フロントパネルの構造)
次に、上記したバンパ一体型フロントパネル2の構造について、図2および図3を参照して説明する。
次に、上記したバンパ一体型フロントパネル2の構造について、図2および図3を参照して説明する。
このバンパ一体型フロントパネル2は、上記したように、キャブオーバー型車1の前側に配設されたバンパ2bと、該バンパ2bの上端に配設されたフロントパネル2aと、バンパ2bとフロントパネル2aとの接合部に設けられた可撓部2cとで構成され、これらの部材2a〜2cが同一材(この実施形態では樹脂)で一体形成されている。なお、バンパ一体型フロントパネル2を形成する材料は、樹脂に限らず、AlやFeなどの金属(例えば、板金)であってもかまわない。
このとき、可撓部2cは、図2および図3に示すように、車両後方に向けて凹むように湾曲(または屈曲)して形成される。具体的に説明すると、この実施形態では、バンパ2bとフロントパネル2aの接合部において、車幅方向に連続して断面逆くの字状の可撓部2cが形成される。このとき、可撓部2cの折れ曲がった部分である屈曲部2c1が車両後方側に向くように形成される。このように可撓部2cを形成することで、可撓部2cの屈曲部2c1が脆弱な箇所になり、当該屈曲部2c1を支点として、フロントパネル2aとバンパ2bとが相互に変位可能になる。
なお、可撓部2cは、必ずしも断面逆くの字状に形成する必要はなく、例えば、その断面が車両後方を凸とする円弧状になだらかに湾曲するものであってもかまわない。また、必ずしも車幅方向に連続して断面逆くの字状に形成する必要はなく、例えば、車幅方向に断面逆くの字状が断続的になる所謂蛇腹状に可撓部2cを形成してもかまわない。
また、フロントパネル2aの前面とバンパ2bの前面との間には図2に示すように段差Wが設けられる。
このように、フロントパネル2aとバンパ2bとの接合部に可撓部2cを設けることで、例えば、図4に示すように、バンパ2bを固定した状態でフロントパネル2aを車両前後方向および上下方向に容易に変位させることができる。
したがって、上記した実施形態によれば、キャブオーバー型車1の前部構造において、フロントパネル2aとバンパ2bとが一体形成されるため、フロントパネル2aとバンパ2bとを構成する部材が1部材ですみ、キャブオーバー型車1の低コスト化・軽量化、並びに生産性の向上を図ることができる。
また、フロントパネル2aとバンパ2bとの接合部に、これらの変位を可能にする可撓部2cが設けられているため、該可撓部2cにより、フロントパネル2aおよびバンパ2bのうちの一方を固定した状態で他方を容易に変位させることができる。したがって、例えば、バンパ2bをキャブオーバー型車1に固定してからフロントパネル2aの挿通孔2dにワイパピボットシャフトを挿通させる際、その作業(取り付け作業)をフロントパネル2aの変位を利用して容易に行うことができる。またフロントパネル2aをキャブオーバー型車1に固定してからバンパ2bを取り付ける場合も、バンパ2bの変位を利用して容易に行うことができる。取り外す際も同様である。
また、バンパ2bを取り付けた状態でフロントパネル2aを変位させて車両から外すことができるため、ワイパ駆動装置などを車室外から容易に取り付ける(または取り外す)ことができ、ワイパ駆動装置の取り付け時および交換時等の作業性の向上を図ることができる。また、従来のように、ワイパ駆動装置を車室外から取り付ける(または、取り外す)ために、フロントパネル2aにワイパ駆動装置の格納や取り外すための貫通孔や該貫通孔を覆うためのリッドを設ける必要がない。
また、バンパ2bを外さずにフロントパネル2aを外すたけでフロントパネル2aの中(フロントパネル2aの後面から車室側の領域)を整備することが可能になるため、リザーブタンクやウォッシャタンク等を車室外に配置することができる。そのため、ウォッシャ液補充時などに車室内を汚すことがなくなる。また、ヘッドライトのエイミング作業も容易になる。
また、フロントパネル2aおよびバンパ2bの変位を繰り返すと、可撓部2cに繰り返し応力がかかって、その応力集中部である屈曲部2c1が変色することが考えられるが、当該可撓部2cは、フロントパネル2aとバンパ2bとの接合部に、車両後方に向けて凹むように湾曲して形成されているため、屈曲部2c1が車両前側から見えにくい。また、フロントパネル2aの前面とバンパ2bの前面との間に段差Wが設けられているため、さらに可撓部2cの屈曲部2c1が車両前方から視認しにくくなっている。そのため、上記した変位の繰り返しにより屈曲部2c1に変色が生じた場合であっても、キャブオーバー型車1の前部の意匠性が損なわれるおそれがない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
1… キャブオーバー型車
2… バンパ一体型フロントパネル
2a… フロントパネル
2b… バンパ
2c… 可撓部
2… バンパ一体型フロントパネル
2a… フロントパネル
2b… バンパ
2c… 可撓部
Claims (1)
- 車両前側に配設されたバンパの上端にフロントパネルが配設されたキャブオーバー型車の前部構造において、
前記バンパと前記フロントパネルが一体形成されるとともに、前記バンパと前記フロントパネルとの接合部に、車両後方に向けて凹むように湾曲して形成された可撓部が設けられている
ことを特徴とするキャブオーバー型車の前部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013066742A JP2014189160A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | キャブオーバー型車の前部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013066742A JP2014189160A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | キャブオーバー型車の前部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014189160A true JP2014189160A (ja) | 2014-10-06 |
Family
ID=51835865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013066742A Pending JP2014189160A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | キャブオーバー型車の前部構造 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2014189160A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022202874A1 (ja) * | 2021-03-25 | 2022-09-29 | いすゞ自動車株式会社 | ワイパブラケット |
-
2013
- 2013-03-27 JP JP2013066742A patent/JP2014189160A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022202874A1 (ja) * | 2021-03-25 | 2022-09-29 | いすゞ自動車株式会社 | ワイパブラケット |
JP2022149377A (ja) * | 2021-03-25 | 2022-10-06 | いすゞ自動車株式会社 | ワイパブラケット |
JP7356649B2 (ja) | 2021-03-25 | 2023-10-05 | いすゞ自動車株式会社 | ワイパブラケット |
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